画像形成方法及び画像形成システム
【課題】 受信した文書はそのままで見栄え良く読むことが出来るようにする。
【解決手段】 裁断された書類か否かを判別する手段と、DF付きリーダ装置と、左右の余白量を調整する手段と、画像を蓄積する手段と、画像を送信する手段を持つ画像形成システムであって、DF付きリーダ装置を用いて読み取った画像を解析して裁断された書類と判断し、当該原稿が両面ならば、DFの種類に応じて、複数ページを読み取った結果、副走査方向の両端の余白幅がオモテ面とウラ面で異なる場合、その左右余白幅をDFの種類に合わせて補正した画像に変換し、見栄えを整えてから電子書籍や対抗機に送信することを特徴とする。
【解決手段】 裁断された書類か否かを判別する手段と、DF付きリーダ装置と、左右の余白量を調整する手段と、画像を蓄積する手段と、画像を送信する手段を持つ画像形成システムであって、DF付きリーダ装置を用いて読み取った画像を解析して裁断された書類と判断し、当該原稿が両面ならば、DFの種類に応じて、複数ページを読み取った結果、副走査方向の両端の余白幅がオモテ面とウラ面で異なる場合、その左右余白幅をDFの種類に合わせて補正した画像に変換し、見栄えを整えてから電子書籍や対抗機に送信することを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、裁断された書類を再読み込みするというビジネス形態に対応するもので、再読み込み時に裁断前に持っていたレイアウトを出来得る限り維持することが可能で、この電子化した画像情報をインターネットを通じて送信する機能がある画像形成システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、画像形成装置においては、ユーザの指示に従って、リーダ装置から読み取った原稿画像を所望の状態に画像形成して再レイアウトする技術がある(例えば特許文献1参照)。また、リーダ装置から読み取った原稿画像を所定の形式に変換してからインターネットを通じて送信する機能がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−284419号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、製本状態の文書の背表紙裁断後の紙をリーダ装置で読み取る場合、左右の余白の一方がカットされるため、背表紙裁断後の紙のオモテ面の読み取り時とウラ面の読み取り時で、左右の余白のバランスは異なる。また、反転両面DFと1パス両面DFではウラ面読み取り時の余白のでき方が異なる。このため、画像の保存/送信などを行う際に、製本状態では実現されていた各ページの左右の余白バランスが崩れる。このまま、読み取った画像を他の表示装置や電子書籍などに送信すると、バランスの崩れたままで読むこととなり見苦しいという問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
そこで、本発明では上記の問題点を解決するために、裁断された書類か否かを判別する手段と、DF付きリーダ装置と、左右の余白量を調整する手段と、画像を蓄積する手段と、画像を送信する手段を持つ画像形成システムで、DF付きリーダ装置を用いて読み取った画像を解析して裁断された書類と判断し、当該原稿が両面ならば、DFの種類に応じて、複数ページを読み取った結果、副走査方向の両端の余白幅がオモテ面とウラ面で異なる場合、その左右余白幅をDFの種類に合わせて補正した画像に変換し、見栄えを整えてから電子書籍や対抗機に送信することで、受信した文書はそのままで見栄え良く読むことが出来るようになる。
【0006】
なお、余白量の調整時には原稿全体を読み取り、オモテ面とウラ面で個別に余白量調整を行うか否かを判断する。
【0007】
また、余白量が一定値以上の原稿データに関しては、余白量調整をしない制御を行う。
【0008】
また、DF付きリーダ装置を用いて読み取った画像を解析して裁断された書類と判断し、当該原稿が両面ならば、原稿台から読み取った場合にも、複数ページを読み取った結果、副走査方向の両端の余白幅がオモテ面とウラ面で異なる場合、その左右余白幅をオモテ面とウラ面で個別に補正した画像に変換し、見栄えを整えてから電子書籍や対抗機に送信することで、受信した文書はそのままで見栄え良く読むことが出来るようになる。
【発明の効果】
【0009】
以上述べたように、裁断された書類か否かを判別する手段と、DF付きリーダ装置と、左右の余白量を調整する手段と、画像を蓄積する手段と、画像を送信する手段を持つ画像形成システムで、DF付きリーダ装置を用いて読み取った画像を解析して裁断された書類と判断し、当該原稿が両面ならば、DFの種類に応じて、複数ページを読み取った結果、副走査方向の両端の余白幅がオモテ面とウラ面で異なる場合、その左右余白幅をDFの種類に合わせて補正した画像に変換し、見栄えを整えてから電子書籍や対抗機に送信することで、受信した文書は、これを受信した電子書籍やMFPなどでバランスの整った画像情報を表示装置でそのままで見栄え良く読むことが出来るようになる。
【0010】
なお、余白量の調整時には原稿全体を読み取り、オモテ面とウラ面で個別に余白量調整を行うか否かを判断する。
【0011】
また、余白量が一定値以上の原稿データに関しては、余白量調整をしない制御を行う。
【0012】
また、DF付きリーダ装置を用いて読み取った画像を解析して裁断された書類と判断し、当該原稿が両面ならば、原稿台から読み取った場合にも、複数ページを読み取った結果、副走査方向の両端の余白幅がオモテ面とウラ面で異なる場合、その左右余白幅をオモテ面とウラ面で個別に補正した画像に変換し、見栄えを整えてから電子書籍や対抗機に送信することで、受信した文書は、これを受信した電子書籍やMFPなどでバランスの整った画像情報を表示装置でそのままで見栄え良く読むことが出来るようになる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明で述べられている裁断された文書をDF種類に応じて余白幅を調整して見栄えを整えてから電子書籍や対抗機に送信するシーケンスを表した図
【図2】画像形成装置のシステム構成を示した図
【図3】画像形成装置断面図
【図4】本発明における、裁断された文書を送信するためのモード設定を行う為の画面フローを表した図
【図5】第1の実施例における、裁断された文書の種類(左開きか右開きか)とDFの種類による余白幅調整処理のシーケンスを表した図
【図6】第1の実施例における、左開き本で反転両面DF使用時の実際の画像形成システム内での画像処理の状態を表した図
【図7】第1の実施例における、左開き本で1パス両面DF使用時の実際の画像形成システム内での画像処理の状態を表した図
【図8】第1の実施例における、右開き本で反転両面DF使用時の実際の画像形成システム内での画像処理の状態を表した図
【図9】第1の実施例における、右開き本で1パス両面DF使用時の実際の画像形成システム内での画像処理の状態を表した図
【図10】本発明で述べられている裁断された文書を原稿台上で読み取った際に余白幅を調整して見栄えを整えてから電子書籍や対抗機に送信するシーケンスを表した図
【図11】裁断された文書の種類(左開きか右開きか)による原稿台上から読み取った際の余白幅調整処理のシーケンスを表した図
【図12】第2の実施例における、左開き本で原稿台から読み取り時の実際の画像形成システム内での画像処理の状態を表した図
【図13】第2の実施例における、右開き本で原稿台から読み取り時の実際の画像形成システム内での画像処理の状態を表した図
【発明を実施するための形態】
【0014】
[第1の実施例]
以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。
【0015】
図2において、デジタル複合機202内は、大きく分けて、装置全体の動作を司るデジタル複合機の制御ユニット204、出力画像の記録紙への印刷を行うプリンタ装置214、記録紙から入力画像を読み取り、データとして装置内部に取り込むリーダ装置218からなる。
【0016】
制御ユニット204は、ネットワーク201と繋がる通信線203を介して個々のクライアント端末やサーバ端末との入出力を司る入出力部205を通じて、各端末装置との通信を行う。また、ネットワークより入力される印刷のための制御コードや各種PDLデータを含む各種データや装置内の各種データの送受信を行う際に利用される入出力バッファ206、制御ユニット全体の動作を制御するCPU207、CPUの動作を記述するプログラムが内蔵されているプログラムROM222、前記制御コード、データの解釈や印刷、画像の読み込みに等に必要な計算、入出力される画像データの処理のためのワークメモリに利用されるRAM212、装置の電源が遮断されても保持しておく必要のあるデータを格納する不揮発性RAM(NVRAM)233が存在する。
【0017】
プログラムROM222には、ホストコンピュータから受信した印刷制御データを解釈する制御コマンド解釈部223やPDLを解釈するPDLコマンド解釈部224、各種の画像オブジェクトを生成する画像情報生成部225、画像オブジェクトをビットマップ画像に展開するビットマップ画像展開部226、それぞれの処理により得られたビットマップ画像を圧縮/解凍を行う画像圧縮/解凍部227、画像データの印刷時の制御を司る画像データ印刷部228、画像データの送信時の制御を司る画像データ送信部229、画像データのスキャン時の制御を司る画像データ読み取り部230、展開された画像や、PDLのデータを再利用して印字したり、定型のフォームとして利用するオーバレイのデータを外部メモリ210に保持して管理する登録画像管理部231、機器を利用できるユーザのユーザ名、パスワード等のユーザ情報を管理するユーザ管理部232、データやパネルにより機器にアクセスされた場合にユーザの認証を行うユーザ認証部236、バリアブルプリント時の色処理不具合警告とその解決を行う画像合成部237、画像データの受信時の制御を司る画像データ受信部238が存在する。
【0018】
そして、ビットマップ画像展開部226によって展開されたビットマップ画像や、リーダ装置218より読み込まれたビットマップ画像等をプリンタ装置214に転送するビットマップ画像転送部217、プリンタ装置214と制御ユニット204を繋ぐエンジンI/F部216、リーダ装置218と制御ユニット204を繋ぐスキャナI/F部220、スキャナ部から読み込まれたビットマップ画像を取り込むビットマップ画像受信部221が存在する。また、ユーザ毎にコマンドの制限を行う情報の入力や、機器全体の操作、および、エラーや操作ガイドなどの表示を行う操作パネル部208、制御ユニット204と操作パネル部208を繋ぐパネルI/F部209および、印刷データや外部より入力された画像データ、印刷装置の各種情報等の保存に利用される外部メモリ210と制御ユニット204と外部メモリ210を繋ぐメモリI/F部211、そして各ユニットをつなぐシステムバス213からシステムは構成されている。
【0019】
操作パネル部208は、登録されている登録画像を表示したり、印刷状況等、本デジタル複合機202の各種情報を表示する液晶パネルがあり、この液晶パネルは、同時にタッチパネルとなっており、ユーザが触れた場合に、その入力を検知して、画面から、文字情報の入力等を行うことが可能となっている。また、コピー等のスタートを指示するスタートキー、機器のリセットを行うリセットキー、電源ON/OFFのスイッチ、コピー枚数等を指定するためのテンキー、液晶パネルに表示されているカーソルの移動や表示されている機能の選択を行うときに利用するカーソルキーと決定キー、デジタル複合機の機能をコピー、画像送信、文書管理のそれぞれのモードに切り替える機能キー、また、利用するユーザを識別し、認証するためのログインキーからなっている。
【0020】
プリンタ装置214には、紙の給紙から印刷、排出までの印刷の制御を行うエンジン制御部215が存在し、リーダ装置218には、画像を読み込むための記録紙の給紙、画像の読み込み、排出までの画像読み込みの制御を行うスキャナ制御部219が存在している。
【0021】
次に図2で説明したデジタル複合機のより詳細について、図3を用いて説明する。この複合機は、コピー・プリンタ・FAX・送信のそれぞれの機能を有している。
【0022】
図3において、本複合機はスキャナ301とドキュメントフィーダ(DF)302と、カラー4色ドラムを備えるプリント記録用のプリントエンジン313と、給紙デッキ314とフィニッシャ315からなる。
【0023】
はじめにスキャナ301を中心に行われる読取り動作について説明する。原稿台に原稿をセットして読み込みを行なう場合には、原稿台307に原稿をセットしてDF302を閉じる。すると、開閉センサ330が原稿台307が閉じられたことを検知した後、スキャナ301の筐体内にある反射式の原稿サイズ検知センサ331〜335が、セットされた原稿サイズを検知する。このサイズ検知を起点にして光源310で原稿を照射し、反射板311、レンズ312を介してCCD343が画像を読み取り、しかる後デジタル信号に変換され、所望の画像処理を行なってレーザ記録信号に変換される。変換された記録信号は、コントローラ内のメモリに格納される。
【0024】
DF302に原稿をセットして読み込みを行なう場合には、DF302の原稿セット部303のトレイに原稿をフェイスアップで載置する。すると、原稿有無センサ304が、原稿がセットされたことを検知し、これをうけて原稿給紙ローラ305と搬送ベルト306が回転して原稿を搬送し、原稿台307上の所定の位置に原稿がセットされる。これ以降は原稿台307での読み込みと同様に画像が読み込まれ、コントローラ内のメモリに格納される。
【0025】
読み込みが完了すると、再び搬送ベルト306が回転して図の右側に原稿を送り、排紙側の搬送ローラ308を経由して原稿排紙トレイ309へ排紙する。原稿が複数存在する場合は、原稿台307から原稿が図の右側に排紙搬送されるのと同時に、給紙ローラ305を経由して左側から次原稿が給送され、次原稿の読み込みが連続的に行なわれる。以上がスキャナの動作である。
【0026】
続いてプリンタ313を中心に行われる印刷動作について説明する。コントローラ内のメモリに一旦記憶された記録信号(印刷画像データ)は、プリンタ313へと転送されレーザ記録部でYellow、Magenta、Cyan、Blackの4色の記録レーザ光に変換される。そして、各色の感光体316に照射され、感光体に静電潜像を形成する。そして、トナーカートリッジ317から供給されるトナーによりトナー現像を行い、可視化された画像は中間転写ベルト321に一次転写される。その後中間転写ベルト321は時計回転方向に回転し、用紙カセット318、あるいは給紙デッキ314から給紙搬送路319を通って給送された記録紙が二次転写位置320に来たところで、中間転写ベルト321から記録紙へと画像が転写される。
【0027】
画像が転写された記録紙は、定着器322で、加圧と熱によりトナーが定着され、排紙搬送路を搬送された後、フェイスダウンのセンタートレイ323か、スイッチバックしてフィニッシャへの排紙口324か、あるいはフェイスアップのサイドトレイ325へと排紙される(但しサイドトレイ325はフィニッシャ315が未装着の場合にのみ排紙可能な排紙口である)。フラッパ326および327は、これらの排紙口を切り替えるために搬送路を切り替えるためのものである。両面プリントの場合には、定着器322を通過後に、フラッパ327が搬送路を切り替え、その後用紙がスイッチバックして下方に記録紙が送られ、両面印刷用紙搬送路330を経て再び二次転写位置320に給送され、両面動作を実現する。
【0028】
続いてフィニッシャ315で行われる動作について説明する。フィニッシャ315では、ユーザに指定された機能に応じ、印刷済み用紙に対して後処理を加える。具体的には、ステイプル(1個所・2箇所綴じ)やパンチ(2穴・3穴)、製本中綴じ等の機能を有する。図3の複合機には排紙トレイ328は2つ有り、フィニッシャ315への排紙口324を通過してきた記録紙は、ユーザの設定によって、例えばコピー・プリンタ・FAX・送信の機能毎に排紙トレイを振り分けられる。プリントエンジン313は、カラー4ドラムのプリンタではあるが、カラー1ドラムのエンジンでも良いし、白黒記録のプリンタエンジンでも良いことは言うまでもない。プリンタとして利用される場合、ドライバにより白黒プリント/カラープリント、用紙サイズ、2UP・4UP印刷・N-UP印刷、両面、ステープル、パンチ、製本中綴じ、合紙、表紙、裏表紙などの各種設定が可能である。
【0029】
次に、上述したシステム構成でのデジタル複合機のコントローラでの機能、および、動作について、以下に説明する。
【0030】
<スキャン画像読み取り機能>
本デジタル複合機は、リーダ部を通して、原稿からの読み取り画像を印刷や送信などを行うためのスキャン画像読み取り機能を備えている。操作パネル部208からパネルI/F部209を通して入力されたユーザの指示に従い、CPU207は、プログラムROM222に記述された画像データ読み取り部230のプログラムに従い、スキャナI/F部220を通してリーダ装置218を動かし、リーダ装置218から原稿文書のスキャン画像をスキャナI/F部220を通して取り込む。取り込まれた画像は、ビットマップ画像受信部221を通してRAM212に格納され、画像圧縮/解凍部227によりビットマップ画像を圧縮し、圧縮画像としてRAM212に保持することになる。
【0031】
<画像印刷機能>
本デジタル複合機は、前記スキャン画像読み取り機能によりRAM212上に保持された圧縮画像を印刷する画像印刷機能を備えている。前記スキャン画像読み取り機能によって得られえた画像の印刷が指定されると、CPU207は、プログラムROM222に記述された画像データ印刷部228のプログラムに従い、RAM212に保持されている圧縮画像を、画像圧縮/解凍部227によりビットマップ画像に展開し、そのまま印刷することが可能であり、設定されている給紙口や、排紙口、印刷モード等の各種印刷設定をエンジンI/F部216を通してエンジン制御部215に設定すると共に、選択された画像は、ビットマップ画像転送部217においてエンジンI/F部216を通して、印刷装置エンジン部に送られ、印刷が行われて指定された排紙口より排紙されることになる。
【0032】
<コピー機能>
本デジタル複合機では、前記スキャン画像読み取り機能と前記画像印刷機能を連続して印刷する機能によりコピー機能を実現している。ユーザが、コピーしたい原稿をリーダ装置にセットし、パネルでコピーキーを選択し、スタートキーを押すことにより、コピー指示を行うと、CPU207は、スキャン画像読み取り機能および画像印刷機能を実行し、スキャン画像読み取り機能により、原稿のスキャン画像がRAM212に蓄えられると共に、画像印刷機能による印刷が実行され、プリンタ装置より読み取られた画像が印刷されることになる。
【0033】
<画像送受信機能>
本デジタル複合機では、前記スキャン画像読み取り機能によりRAM212上に保持されている画像を送信する機能を有している。ユーザが送信したい原稿をリーダ装置にセットし、パネルで送信キーを選択し、スタートキーを押すことにより、送信指示を行うと、CPU207はスキャン画像読み取り機能を実行し、原稿のスキャン画像がRAM212に蓄えられると共に、プログラムROM222に記述された画像データ送信部229のプログラムに従い、画像圧縮/解凍部227により画像をビットマップ画像に変換して、RAM212に保存する。その後、RAM212に保存された画像を、ユーザにより指定されたメールアドレスなどの送信先に対して画像を添付し、入出力バッファ206を通して、入出力部205より、送信することになる。
【0034】
本デジタル複合機では画像を受信する機能を有している。他の画像送信機能を有する装置から本デジタル複合機に対して送信された画像データは、プログラムROM222に記述された画像データ受信部238のプログラムに従い、ネットワーク201から通信線203通じて、入出力部205より入出力バッファ206を通じて受信される。受信された画像データは、RAM212上に保持されるか、あるいは、画像印刷機能による印刷が実行され、プリンタ装置より画像が印刷される。
【0035】
本実施例では、裁断された両面文書をDFに載置して読み取り、DFの種類に応じて、複数ページを読み取った結果を原稿種類も加味して各ページの左右の余白幅を計算し、原稿種類とDF種類に応じてオモテ面とウラ面個別に左右の余白幅を調整して画像データを補正して、見栄えを整えてから電子書籍や対抗機に送信する場合について図1及び図4から図9を用いて説明する。
【0036】
図1は、本発明で述べられている裁断された文書をDF種類に応じて余白幅を調整して見栄えを整えてから電子書籍や対抗機に送信するシーケンスを表した図である。図4は、裁断された文書を送信するためのモード設定を行う為の画面フローを表した図である。図5は、裁断された文書の種類(左開きか右開きか)とDFの種類による余白幅調整処理のシーケンスを表した図である。図6から図9は、図5で表した裁断された文書の種類(左開きか右開きか)とDF種類の4パターンについての実際の画像形成システム内での画像処理の状態を表した図である。
【0037】
まず、画像形成システムの操作パネル部208を用いて、裁断された文書を読み取って送信するモードの設定を行う(ステップS101)。この際の操作状況を、図4を用いて説明する。
【0038】
設定用の画面を表示させるため、「ユーザモード」キー(図示しない)を押下する(ステップS401)と、ユーザモードメイン画面が表示される(ステップS402)。
【0039】
この例では、このユーザモードメイン画面には、「共通仕様設定」・「タイマー設定」・「調整/クリーニング」・「レポート仕様設定」・「システム管理設定」・「コピー仕様設定」・「送信/受信仕様設定」・「ボックス仕様設定」・「プリンタ仕様設定」・「宛先表仕様設定」があり、ここから「送信/受信仕様設定」を押下すると、送信/受信仕様設定画面が表示される(ステップS403)。
【0040】
この送信/受信仕様設定画面には、「送信仕様設定」・「受信仕様設定」の他に「裁断後の文書を送信する」がある。この送信/受信仕様設定画面で「裁断後の文書を送信する」キーを押下すると、裁断後の文書を送信する設定画面が表示される(ステップS404)。この裁断後の文書を送信する設定画面では、裁断前の製本状態の文書が左開き本だったか右開き本だったかを設定可能である。「左開き」キーか「右開き」キーのどちらかを押下後に「閉じる」キーを押下すると、裁断後の文書を送信する設定がされる。
【0041】
その後、実際に文書を送信するための電子書籍や対抗機などの送信宛先の指定や送信する原稿のサイズや両面モードやファイル形式などの送信モードを指定する(ステップS405)。
【0042】
ステップS101で裁断された文書を読み取って送信するためのモード設定が済んだら、裁断された文書をDF302に載置する(ステップS102)。
【0043】
モード設定と原稿セットが済んだら、スタートキーを押下することで原稿読込が開始され(ステップS103)、DF302上の原稿がリーダ装置218によって順次読み込まれる。この際に、DF302の種類は画像形成システム内部で自動的に判別される。
【0044】
読み込まれた画像データは、ステップS404で設定した左右の開き方と画像形成システム内部で自動的に判別されるDFの種類によって余白量調整処理がページ毎に行われる(ステップS104)。この際の余白幅調整処理のシーケンスを、図5を用いて説明する。
【0045】
まず、ステップS404で指定された原稿が「左開き」か「右開き」かを判別(ステップS501)し、「左開き」が指定されていた場合には、続いてDF302の種類を判別(ステップS502)し、反転両面DFが装着されている場合には、両面原稿の読み込み時には、最初にオモテ面を読み取り、続いて原稿を自動的にひっくり返してウラ面を読み取る。ここで、「裁断前が左開き本で反転両面DF使用時」の実際の画像形成システム内での画像処理の状態を図6を用いて説明する。裁断前後の原稿の状態は601のようになっている。この原稿を反転両面DFにて読み取った場合には、602に表されるようにオモテ面の画像の左の余白が小さくなる。
【0046】
この際に、DFから引き込んだ原稿の長さと設定した原稿サイズの差を各ページの読み取り時に計算する(ステップS503)。ここで、原稿がウラ面の場合には、前述の図6の602に表されるように余白の補正が不要となるので、オモテ面を読み取ったのかウラ面を読み取ったのかの判別が必要である(ステップS504)。
【0047】
原稿のオモテ面を読み取って原稿長さと原稿サイズの幅の差を計算した場合には、オモテ面の画像を該計算したサイズ幅分右にシフト(ステップS505)させて、当該ページ(オモテ面)の画像を保存する(ステップS506)。
【0048】
原稿のウラ面を読み取って原稿長さと原稿サイズの幅の差を計算した場合には、余白の補正が不要となるので、読み取った当該ページの画像をそのまま保存する(ステップS506)。
【0049】
この結果、「裁断前が左開き本で反転両面DF使用時」の「送信する画像として保存される状態」は図6の603に表されるように余白幅が調整された状態となる。
【0050】
ステップS502で1パス両面DFが装着されている場合には、両面原稿の読み込み時には、オモテ面とウラ面を同時に読み取る。ここで、「裁断前が左開き本で1パス両面DF使用時」の実際の画像形成システム内での画像処理の状態を図7を用いて説明する。裁断前後の原稿の状態は701のようになっている。この原稿を1パス両面DFにて読み取った場合には、702に表されるようにオモテ面の画像の左の余白が小さくなり、ウラ面の画像の右の余白が小さくなる。
【0051】
この際に、DFから引き込んだ原稿の長さと設定した原稿サイズの差をオモテ面とウラ面を同時に読み取り時に計算する(ステップS507)。ここで、前述の図7の702に表されるように、原稿のオモテ面とウラ面で画像のシフト方向が異なる。
【0052】
すなわち、オモテ面の画像を該計算したサイズ幅分右にシフト(ステップS508)させて、ウラ面の画像を該計算したサイズ幅分左にシフト(ステップS509)させて、当該ページ(オモテ面とウラ面)の画像を保存する(ステップS510)。
【0053】
この結果、「裁断前が左開き本で1パス両面DF使用時」の「送信する画像として保存される状態」は図7の703に表されるように余白幅が調整された状態となる。
【0054】
ステップS501で「右開き」が指定されていた場合には、続いてDF302の種類を判別(ステップS511)し、反転両面DFが装着されている場合には、両面原稿の読み込み時には、最初にオモテ面を読み取り、続いて原稿を自動的にひっくり返してウラ面を読み取る。ここで、「裁断前が右開き本で反転両面DF使用時」の実際の画像形成システム内での画像処理の状態を図8を用いて説明する。裁断前後の原稿の状態は801のようになっている。この原稿を反転両面DFにて読み取った場合には、802に表されるようにウラ面の画像の左の余白が小さくなる。
【0055】
この際に、DFから引き込んだ原稿の長さと設定した原稿サイズの差を各ページの読み取り時に計算する(ステップS512)。ここで、原稿がオモテ面の場合には前述の図8の802に表されるように余白の補正が不要となるので、オモテ面を読み取ったのかウラ面を読み取ったのかの判別が必要である(ステップS513)。原稿のウラ面を読み取って原稿長さと原稿サイズの幅の差を計算した場合には、ウラ面の画像を該計算したサイズ幅分右にシフト(ステップS514)させて、当該ページ(ウラ面)の画像を保存する(ステップS516)。
【0056】
原稿のオモテ面を読み取って原稿長さと原稿サイズの幅の差を計算した場合には、余白の補正が不要となるので、読み取った当該ページの画像をそのまま保存する(ステップS515)。
【0057】
この結果、「裁断前が右開き本で反転両面DF使用時」の「送信する画像として保存される状態」は図8の803に表されるように余白幅が調整された状態となる。
【0058】
ステップS511で1パス両面DFが装着されている場合には、両面原稿の読み込み時には、オモテ面とウラ面を同時に読み取る。ここで、「裁断前が右開き本で1パス両面DF使用時」の実際の画像形成システム内での画像処理の状態を図9を用いて説明する。裁断前後の原稿の状態は901のようになっている。この原稿を1パス両面DFにて読み取った場合には、902に表されるようにオモテ面もウラ面も余白の補正が不要となる。このため、読み取った2ページの画像をそのまま保存する(ステップS516)。
【0059】
この結果、「裁断前が右開き本で1パス両面DF使用時」の「送信する画像として保存される状態」は図9の903に表されるように余白幅が調整された状態となる。
【0060】
このように読み取った各ページ毎に余白調整処理が施されてゆく。全てのページの読み取りが終了したかは、DF上の原稿が全て読み込まれたことで判断できる(ステップS105)。まだ原稿が残っている場合には、ステップS103とステップS104が各ページで繰り返し行われながら画像が蓄積される。全ての原稿が読み取られたら、図2及び図3の説明で前述した送信処理が行われる(ステップS106)。
【0061】
以上述べたように、裁断された書類か否かを判別する手段と、DF付きリーダ装置と、左右の余白量を調整する手段と、画像を蓄積する手段と、画像を送信する手段を持つ画像形成システムで、DF付きリーダ装置を用いて読み取った画像を解析して裁断された書類と判断し、当該原稿が両面ならば、DFの種類に応じて、複数ページを読み取った結果、副走査方向の両端の余白幅がオモテ面とウラ面で異なる場合、その左右余白幅をDFの種類に合わせて補正した画像に変換し、見栄えを整えてから電子書籍や対抗機に送信することで、受信した文書はそのままで見栄え良く読むことが出来るようになる。
【0062】
[第2の実施例]
上記の第1の実施例においては、裁断された書類か否かを判別する手段と、DF付きリーダ装置と、左右の余白量を調整する手段と、画像を蓄積する手段と、画像を送信する手段を持つ画像形成システムで、DF付きリーダ装置を用いて読み取った画像を解析して裁断された書類と判断し、当該原稿が両面ならば、DFの種類に応じて、複数ページを読み取った結果、副走査方向の両端の余白幅がオモテ面とウラ面で異なる場合、その左右余白幅をDFの種類に合わせて補正した画像に変換する場合について説明したが、第2の実施例では、裁断された書類か否かを判別する手段と、DF付きリーダ装置と、左右の余白量を調整する手段と、画像を蓄積する手段と、画像を送信する手段を持つ画像形成システムで、DF付きリーダ装置を用いて読み取った画像を解析して裁断された書類と判断し、当該原稿が両面ならば、原稿台から読み取った場合にも、複数ページを読み取った結果、副走査方向の両端の余白幅がオモテ面とウラ面で異なる場合、その左右余白幅をオモテ面とウラ面で個別に補正した画像に変換し、見栄えを整えてから電子書籍や対抗機に送信する場合について、図4と図10から図13を用いて説明する。
【0063】
図10は、本発明で述べられている裁断された文書を原稿台上で読み取った際に余白幅を調整して見栄えを整えてから電子書籍や対抗機に送信するシーケンスを表した図である。図4は、裁断された文書を送信するためのモード設定を行う為の画面フローを表した図である。図11は、裁断された文書の種類(左開きか右開きか)による原稿台上から読み取った際の余白幅調整処理のシーケンスを表した図である。図12と図13は、図11で表した裁断された文書の種類(左開きか右開きか)による原稿台上から読み取り時の2パターンについての実際の画像形成システム内での画像処理の状態を表した図である。
【0064】
まず、画像形成システムの操作パネル部208を用いて、裁断された文書を読み取って送信するモードの設定を行う(ステップS1001)。この際の操作状況を、図4を用いて説明する。
【0065】
設定用の画面を表示させるため、「ユーザモード」キー(図示しない)を押下する(ステップS401)と、ユーザモードメイン画面が表示される(ステップS402)。
【0066】
この例では、このユーザモードメイン画面には、「共通仕様設定」・「タイマー設定」・「調整/クリーニング」・「レポート仕様設定」・「システム管理設定」・「コピー仕様設定」・「送信/受信仕様設定」・「ボックス仕様設定」・「プリンタ仕様設定」・「宛先表仕様設定」があり、ここから「送信/受信仕様設定」を押下すると、送信/受信仕様設定画面が表示される(ステップS403)。
【0067】
この送信/受信仕様設定画面には、「送信仕様設定」・「受信仕様設定」の他に「裁断後の文書を送信する」がある。この送信/受信仕様設定画面で「裁断後の文書を送信する」キーを押下すると、裁断後の文書を送信する設定画面が表示される(ステップS404)。この裁断後の文書を送信する設定画面では、裁断前の製本状態の文書が左開き本だったか右開き本だったかを設定可能である。「左開き」キーか「右開き」キーのどちらかを押下後に「閉じる」キーを押下すると、裁断後の文書を送信する設定がされる。
【0068】
その後、実際に文書を送信するための電子書籍や対抗機などの送信宛先の指定や送信する原稿のサイズや両面モードやファイル形式などの送信モードを指定する(ステップS405)。
【0069】
ステップS1001で裁断された文書を読み取って送信するためのモード設定が済んだら、裁断された文書を原稿台に載置する(ステップS1002)。
【0070】
モード設定と原稿セットが済んだら、スタートキーを押下することで原稿読込が開始され(ステップS1003)、原稿台上の原稿がリーダ装置218によって読み込まれる。
【0071】
読み込まれた画像データは、ステップS404で設定した左右の開き方によって余白量調整処理がページ毎に行われる(ステップS1004)。この際の余白幅調整処理のシーケンスを、図11を用いて説明する。
【0072】
まず、ステップS404で指定された原稿が「左開き」か「右開き」かを判別(ステップS1101)し、「左開き」が指定されていた場合には、ステップS1102に進む。ここで、「裁断前が左開き本で原稿台から読み取り時」の実際の画像形成システム内での画像処理の状態を図12を用いて説明する。裁断前後の原稿の状態は1201のようになっている。この原稿を原稿台上で読み取った場合には、1202に表されるようにウラ面の画像の右の余白が小さくなる。
【0073】
この際に、原稿台上で読み込んだ原稿の長さと設定した原稿サイズの差を各ページの読み取り時に計算する(ステップS1102)。ここで、原稿がオモテ面の場合には、前述の図12の1202に表されるように余白の補正が不要となるので、オモテ面を読み取ったのかウラ面を読み取ったのかの判別が必要である(ステップS1103)。
【0074】
原稿のオモテ面を読み取って原稿長さと原稿サイズの幅の差を計算した場合には、余白の補正が不要となるので、読み取った当該ページの画像をそのまま保存する(ステップS1105)。
【0075】
原稿のウラ面を読み取って原稿長さと原稿サイズの幅の差を計算した場合には、ウラ面の画像を該計算したサイズ幅分左にシフト(ステップS1104)させて、当該ページ(ウラ面)の画像を保存する(ステップS1105)。
【0076】
この結果、「裁断前が左開き本で原稿台から読み取り時」の「送信する画像として保存される状態」は図12の1203に表されるように余白幅が調整された状態となる。
【0077】
ステップS1101で「右開き」が指定されていた場合には、ステップS1106に進む。ここで、「裁断前が右開き本で原稿台から読み取り時」の実際の画像形成システム内での画像処理の状態を図13を用いて説明する。裁断前後の原稿の状態は1301のようになっている。この原稿を原稿台上で読み取った場合には、1302に表されるようにオモテ面の画像の右の余白が小さくなる。
【0078】
この際に、原稿台上で読み込んだ原稿の長さと設定した原稿サイズの差を各ページの読み取り時に計算する(ステップS1106)。ここで、原稿がウラ面の場合には、前述の図13の1302に表されるように余白の補正が不要となるので、オモテ面を読み取ったのかウラ面を読み取ったのかの判別が必要である(ステップS1107)。
【0079】
原稿のオモテ面を読み取って原稿長さと原稿サイズの幅の差を計算した場合には、オモテ面の画像を該計算したサイズ幅分左にシフト(ステップS1108)させて、当該ページ(オモテ面)の画像を保存する(ステップS1109)。
【0080】
原稿のウラ面を読み取って原稿長さと原稿サイズの幅の差を計算した場合には、余白の補正が不要となるので、読み取った当該ページの画像をそのまま保存する(ステップS1109)。
【0081】
この結果、「裁断前が右開き本で原稿台から読み取り時」の「送信する画像として保存される状態」は図13の1303に表されるように余白幅が調整された状態となる。
【0082】
このように読み取った各ページ毎に余白調整処理が施されてゆく。全てのページの読み取りが終了したか判断する(ステップS1005)。まだ原稿が残っている場合には、原稿を交換しながらステップS1002からステップS1004が各ページで繰り返し行われながら画像が蓄積される。全ての原稿が読み取られたら、図2及び図3の説明で前述した送信処理が行われる(ステップS1006)。
【0083】
以上述べたように、裁断された書類か否かを判別する手段と、DF付きリーダ装置と、左右の余白量を調整する手段と、画像を蓄積する手段と、画像を送信する手段を持つ画像形成システムで、DF付きリーダ装置を用いて読み取った画像を解析して裁断された書類と判断し、当該原稿が両面ならば、原稿台から読み取った場合にも、複数ページを読み取った結果、副走査方向の両端の余白幅がオモテ面とウラ面で異なる場合、その左右余白幅をオモテ面とウラ面で個別に補正した画像に変換し、見栄えを整えてから電子書籍や対抗機に送信することで、受信した文書はそのままで見栄え良く読むことが出来るようになる。
【0084】
なお、余白量の調整時には原稿全体を読み取り、オモテ面とウラ面で個別に余白量調整を行うか否かを判断する。
【0085】
また、余白量が一定値以上の原稿データに関しては、余白量調整をしない制御を行う。
【符号の説明】
【0086】
201はネットワーク
202はデジタル複合機(画像処理装置)
203は通信線
204は制御ユニット
205は入出力部
206は入出力バッファ
207はCPU
208は操作パネル部
209はパネルI/F部
210は外部メモリ部
211はメモリI/F部
212はRAM
213はシステムバス
214はプリンタ装置
215はエンジン制御部
216はエンジンI/F部
217はビットマップ画像転送部
218はリーダ装置
219はスキャナ制御部
220はスキャナI/F部
221はビットマップ画像受信部
222はプログラムROM
223は制御データ解釈部
224はPDLデータ解釈部
225は画像情報生成部
226はビットマップ画像展開部
227は画像圧縮/解凍部
228は画像データ印刷部
229は画像データ送信部
230は画像データ読み取り部
231は登録画像管理部
232はユーザ管理部
233はNVRAM
234はユーザ情報管理テーブル
235は制御コマンド管理テーブル
236はユーザ認証部
237は画像合成部
238は画像データ受信部
【技術分野】
【0001】
本発明は、裁断された書類を再読み込みするというビジネス形態に対応するもので、再読み込み時に裁断前に持っていたレイアウトを出来得る限り維持することが可能で、この電子化した画像情報をインターネットを通じて送信する機能がある画像形成システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、画像形成装置においては、ユーザの指示に従って、リーダ装置から読み取った原稿画像を所望の状態に画像形成して再レイアウトする技術がある(例えば特許文献1参照)。また、リーダ装置から読み取った原稿画像を所定の形式に変換してからインターネットを通じて送信する機能がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−284419号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、製本状態の文書の背表紙裁断後の紙をリーダ装置で読み取る場合、左右の余白の一方がカットされるため、背表紙裁断後の紙のオモテ面の読み取り時とウラ面の読み取り時で、左右の余白のバランスは異なる。また、反転両面DFと1パス両面DFではウラ面読み取り時の余白のでき方が異なる。このため、画像の保存/送信などを行う際に、製本状態では実現されていた各ページの左右の余白バランスが崩れる。このまま、読み取った画像を他の表示装置や電子書籍などに送信すると、バランスの崩れたままで読むこととなり見苦しいという問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
そこで、本発明では上記の問題点を解決するために、裁断された書類か否かを判別する手段と、DF付きリーダ装置と、左右の余白量を調整する手段と、画像を蓄積する手段と、画像を送信する手段を持つ画像形成システムで、DF付きリーダ装置を用いて読み取った画像を解析して裁断された書類と判断し、当該原稿が両面ならば、DFの種類に応じて、複数ページを読み取った結果、副走査方向の両端の余白幅がオモテ面とウラ面で異なる場合、その左右余白幅をDFの種類に合わせて補正した画像に変換し、見栄えを整えてから電子書籍や対抗機に送信することで、受信した文書はそのままで見栄え良く読むことが出来るようになる。
【0006】
なお、余白量の調整時には原稿全体を読み取り、オモテ面とウラ面で個別に余白量調整を行うか否かを判断する。
【0007】
また、余白量が一定値以上の原稿データに関しては、余白量調整をしない制御を行う。
【0008】
また、DF付きリーダ装置を用いて読み取った画像を解析して裁断された書類と判断し、当該原稿が両面ならば、原稿台から読み取った場合にも、複数ページを読み取った結果、副走査方向の両端の余白幅がオモテ面とウラ面で異なる場合、その左右余白幅をオモテ面とウラ面で個別に補正した画像に変換し、見栄えを整えてから電子書籍や対抗機に送信することで、受信した文書はそのままで見栄え良く読むことが出来るようになる。
【発明の効果】
【0009】
以上述べたように、裁断された書類か否かを判別する手段と、DF付きリーダ装置と、左右の余白量を調整する手段と、画像を蓄積する手段と、画像を送信する手段を持つ画像形成システムで、DF付きリーダ装置を用いて読み取った画像を解析して裁断された書類と判断し、当該原稿が両面ならば、DFの種類に応じて、複数ページを読み取った結果、副走査方向の両端の余白幅がオモテ面とウラ面で異なる場合、その左右余白幅をDFの種類に合わせて補正した画像に変換し、見栄えを整えてから電子書籍や対抗機に送信することで、受信した文書は、これを受信した電子書籍やMFPなどでバランスの整った画像情報を表示装置でそのままで見栄え良く読むことが出来るようになる。
【0010】
なお、余白量の調整時には原稿全体を読み取り、オモテ面とウラ面で個別に余白量調整を行うか否かを判断する。
【0011】
また、余白量が一定値以上の原稿データに関しては、余白量調整をしない制御を行う。
【0012】
また、DF付きリーダ装置を用いて読み取った画像を解析して裁断された書類と判断し、当該原稿が両面ならば、原稿台から読み取った場合にも、複数ページを読み取った結果、副走査方向の両端の余白幅がオモテ面とウラ面で異なる場合、その左右余白幅をオモテ面とウラ面で個別に補正した画像に変換し、見栄えを整えてから電子書籍や対抗機に送信することで、受信した文書は、これを受信した電子書籍やMFPなどでバランスの整った画像情報を表示装置でそのままで見栄え良く読むことが出来るようになる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明で述べられている裁断された文書をDF種類に応じて余白幅を調整して見栄えを整えてから電子書籍や対抗機に送信するシーケンスを表した図
【図2】画像形成装置のシステム構成を示した図
【図3】画像形成装置断面図
【図4】本発明における、裁断された文書を送信するためのモード設定を行う為の画面フローを表した図
【図5】第1の実施例における、裁断された文書の種類(左開きか右開きか)とDFの種類による余白幅調整処理のシーケンスを表した図
【図6】第1の実施例における、左開き本で反転両面DF使用時の実際の画像形成システム内での画像処理の状態を表した図
【図7】第1の実施例における、左開き本で1パス両面DF使用時の実際の画像形成システム内での画像処理の状態を表した図
【図8】第1の実施例における、右開き本で反転両面DF使用時の実際の画像形成システム内での画像処理の状態を表した図
【図9】第1の実施例における、右開き本で1パス両面DF使用時の実際の画像形成システム内での画像処理の状態を表した図
【図10】本発明で述べられている裁断された文書を原稿台上で読み取った際に余白幅を調整して見栄えを整えてから電子書籍や対抗機に送信するシーケンスを表した図
【図11】裁断された文書の種類(左開きか右開きか)による原稿台上から読み取った際の余白幅調整処理のシーケンスを表した図
【図12】第2の実施例における、左開き本で原稿台から読み取り時の実際の画像形成システム内での画像処理の状態を表した図
【図13】第2の実施例における、右開き本で原稿台から読み取り時の実際の画像形成システム内での画像処理の状態を表した図
【発明を実施するための形態】
【0014】
[第1の実施例]
以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。
【0015】
図2において、デジタル複合機202内は、大きく分けて、装置全体の動作を司るデジタル複合機の制御ユニット204、出力画像の記録紙への印刷を行うプリンタ装置214、記録紙から入力画像を読み取り、データとして装置内部に取り込むリーダ装置218からなる。
【0016】
制御ユニット204は、ネットワーク201と繋がる通信線203を介して個々のクライアント端末やサーバ端末との入出力を司る入出力部205を通じて、各端末装置との通信を行う。また、ネットワークより入力される印刷のための制御コードや各種PDLデータを含む各種データや装置内の各種データの送受信を行う際に利用される入出力バッファ206、制御ユニット全体の動作を制御するCPU207、CPUの動作を記述するプログラムが内蔵されているプログラムROM222、前記制御コード、データの解釈や印刷、画像の読み込みに等に必要な計算、入出力される画像データの処理のためのワークメモリに利用されるRAM212、装置の電源が遮断されても保持しておく必要のあるデータを格納する不揮発性RAM(NVRAM)233が存在する。
【0017】
プログラムROM222には、ホストコンピュータから受信した印刷制御データを解釈する制御コマンド解釈部223やPDLを解釈するPDLコマンド解釈部224、各種の画像オブジェクトを生成する画像情報生成部225、画像オブジェクトをビットマップ画像に展開するビットマップ画像展開部226、それぞれの処理により得られたビットマップ画像を圧縮/解凍を行う画像圧縮/解凍部227、画像データの印刷時の制御を司る画像データ印刷部228、画像データの送信時の制御を司る画像データ送信部229、画像データのスキャン時の制御を司る画像データ読み取り部230、展開された画像や、PDLのデータを再利用して印字したり、定型のフォームとして利用するオーバレイのデータを外部メモリ210に保持して管理する登録画像管理部231、機器を利用できるユーザのユーザ名、パスワード等のユーザ情報を管理するユーザ管理部232、データやパネルにより機器にアクセスされた場合にユーザの認証を行うユーザ認証部236、バリアブルプリント時の色処理不具合警告とその解決を行う画像合成部237、画像データの受信時の制御を司る画像データ受信部238が存在する。
【0018】
そして、ビットマップ画像展開部226によって展開されたビットマップ画像や、リーダ装置218より読み込まれたビットマップ画像等をプリンタ装置214に転送するビットマップ画像転送部217、プリンタ装置214と制御ユニット204を繋ぐエンジンI/F部216、リーダ装置218と制御ユニット204を繋ぐスキャナI/F部220、スキャナ部から読み込まれたビットマップ画像を取り込むビットマップ画像受信部221が存在する。また、ユーザ毎にコマンドの制限を行う情報の入力や、機器全体の操作、および、エラーや操作ガイドなどの表示を行う操作パネル部208、制御ユニット204と操作パネル部208を繋ぐパネルI/F部209および、印刷データや外部より入力された画像データ、印刷装置の各種情報等の保存に利用される外部メモリ210と制御ユニット204と外部メモリ210を繋ぐメモリI/F部211、そして各ユニットをつなぐシステムバス213からシステムは構成されている。
【0019】
操作パネル部208は、登録されている登録画像を表示したり、印刷状況等、本デジタル複合機202の各種情報を表示する液晶パネルがあり、この液晶パネルは、同時にタッチパネルとなっており、ユーザが触れた場合に、その入力を検知して、画面から、文字情報の入力等を行うことが可能となっている。また、コピー等のスタートを指示するスタートキー、機器のリセットを行うリセットキー、電源ON/OFFのスイッチ、コピー枚数等を指定するためのテンキー、液晶パネルに表示されているカーソルの移動や表示されている機能の選択を行うときに利用するカーソルキーと決定キー、デジタル複合機の機能をコピー、画像送信、文書管理のそれぞれのモードに切り替える機能キー、また、利用するユーザを識別し、認証するためのログインキーからなっている。
【0020】
プリンタ装置214には、紙の給紙から印刷、排出までの印刷の制御を行うエンジン制御部215が存在し、リーダ装置218には、画像を読み込むための記録紙の給紙、画像の読み込み、排出までの画像読み込みの制御を行うスキャナ制御部219が存在している。
【0021】
次に図2で説明したデジタル複合機のより詳細について、図3を用いて説明する。この複合機は、コピー・プリンタ・FAX・送信のそれぞれの機能を有している。
【0022】
図3において、本複合機はスキャナ301とドキュメントフィーダ(DF)302と、カラー4色ドラムを備えるプリント記録用のプリントエンジン313と、給紙デッキ314とフィニッシャ315からなる。
【0023】
はじめにスキャナ301を中心に行われる読取り動作について説明する。原稿台に原稿をセットして読み込みを行なう場合には、原稿台307に原稿をセットしてDF302を閉じる。すると、開閉センサ330が原稿台307が閉じられたことを検知した後、スキャナ301の筐体内にある反射式の原稿サイズ検知センサ331〜335が、セットされた原稿サイズを検知する。このサイズ検知を起点にして光源310で原稿を照射し、反射板311、レンズ312を介してCCD343が画像を読み取り、しかる後デジタル信号に変換され、所望の画像処理を行なってレーザ記録信号に変換される。変換された記録信号は、コントローラ内のメモリに格納される。
【0024】
DF302に原稿をセットして読み込みを行なう場合には、DF302の原稿セット部303のトレイに原稿をフェイスアップで載置する。すると、原稿有無センサ304が、原稿がセットされたことを検知し、これをうけて原稿給紙ローラ305と搬送ベルト306が回転して原稿を搬送し、原稿台307上の所定の位置に原稿がセットされる。これ以降は原稿台307での読み込みと同様に画像が読み込まれ、コントローラ内のメモリに格納される。
【0025】
読み込みが完了すると、再び搬送ベルト306が回転して図の右側に原稿を送り、排紙側の搬送ローラ308を経由して原稿排紙トレイ309へ排紙する。原稿が複数存在する場合は、原稿台307から原稿が図の右側に排紙搬送されるのと同時に、給紙ローラ305を経由して左側から次原稿が給送され、次原稿の読み込みが連続的に行なわれる。以上がスキャナの動作である。
【0026】
続いてプリンタ313を中心に行われる印刷動作について説明する。コントローラ内のメモリに一旦記憶された記録信号(印刷画像データ)は、プリンタ313へと転送されレーザ記録部でYellow、Magenta、Cyan、Blackの4色の記録レーザ光に変換される。そして、各色の感光体316に照射され、感光体に静電潜像を形成する。そして、トナーカートリッジ317から供給されるトナーによりトナー現像を行い、可視化された画像は中間転写ベルト321に一次転写される。その後中間転写ベルト321は時計回転方向に回転し、用紙カセット318、あるいは給紙デッキ314から給紙搬送路319を通って給送された記録紙が二次転写位置320に来たところで、中間転写ベルト321から記録紙へと画像が転写される。
【0027】
画像が転写された記録紙は、定着器322で、加圧と熱によりトナーが定着され、排紙搬送路を搬送された後、フェイスダウンのセンタートレイ323か、スイッチバックしてフィニッシャへの排紙口324か、あるいはフェイスアップのサイドトレイ325へと排紙される(但しサイドトレイ325はフィニッシャ315が未装着の場合にのみ排紙可能な排紙口である)。フラッパ326および327は、これらの排紙口を切り替えるために搬送路を切り替えるためのものである。両面プリントの場合には、定着器322を通過後に、フラッパ327が搬送路を切り替え、その後用紙がスイッチバックして下方に記録紙が送られ、両面印刷用紙搬送路330を経て再び二次転写位置320に給送され、両面動作を実現する。
【0028】
続いてフィニッシャ315で行われる動作について説明する。フィニッシャ315では、ユーザに指定された機能に応じ、印刷済み用紙に対して後処理を加える。具体的には、ステイプル(1個所・2箇所綴じ)やパンチ(2穴・3穴)、製本中綴じ等の機能を有する。図3の複合機には排紙トレイ328は2つ有り、フィニッシャ315への排紙口324を通過してきた記録紙は、ユーザの設定によって、例えばコピー・プリンタ・FAX・送信の機能毎に排紙トレイを振り分けられる。プリントエンジン313は、カラー4ドラムのプリンタではあるが、カラー1ドラムのエンジンでも良いし、白黒記録のプリンタエンジンでも良いことは言うまでもない。プリンタとして利用される場合、ドライバにより白黒プリント/カラープリント、用紙サイズ、2UP・4UP印刷・N-UP印刷、両面、ステープル、パンチ、製本中綴じ、合紙、表紙、裏表紙などの各種設定が可能である。
【0029】
次に、上述したシステム構成でのデジタル複合機のコントローラでの機能、および、動作について、以下に説明する。
【0030】
<スキャン画像読み取り機能>
本デジタル複合機は、リーダ部を通して、原稿からの読み取り画像を印刷や送信などを行うためのスキャン画像読み取り機能を備えている。操作パネル部208からパネルI/F部209を通して入力されたユーザの指示に従い、CPU207は、プログラムROM222に記述された画像データ読み取り部230のプログラムに従い、スキャナI/F部220を通してリーダ装置218を動かし、リーダ装置218から原稿文書のスキャン画像をスキャナI/F部220を通して取り込む。取り込まれた画像は、ビットマップ画像受信部221を通してRAM212に格納され、画像圧縮/解凍部227によりビットマップ画像を圧縮し、圧縮画像としてRAM212に保持することになる。
【0031】
<画像印刷機能>
本デジタル複合機は、前記スキャン画像読み取り機能によりRAM212上に保持された圧縮画像を印刷する画像印刷機能を備えている。前記スキャン画像読み取り機能によって得られえた画像の印刷が指定されると、CPU207は、プログラムROM222に記述された画像データ印刷部228のプログラムに従い、RAM212に保持されている圧縮画像を、画像圧縮/解凍部227によりビットマップ画像に展開し、そのまま印刷することが可能であり、設定されている給紙口や、排紙口、印刷モード等の各種印刷設定をエンジンI/F部216を通してエンジン制御部215に設定すると共に、選択された画像は、ビットマップ画像転送部217においてエンジンI/F部216を通して、印刷装置エンジン部に送られ、印刷が行われて指定された排紙口より排紙されることになる。
【0032】
<コピー機能>
本デジタル複合機では、前記スキャン画像読み取り機能と前記画像印刷機能を連続して印刷する機能によりコピー機能を実現している。ユーザが、コピーしたい原稿をリーダ装置にセットし、パネルでコピーキーを選択し、スタートキーを押すことにより、コピー指示を行うと、CPU207は、スキャン画像読み取り機能および画像印刷機能を実行し、スキャン画像読み取り機能により、原稿のスキャン画像がRAM212に蓄えられると共に、画像印刷機能による印刷が実行され、プリンタ装置より読み取られた画像が印刷されることになる。
【0033】
<画像送受信機能>
本デジタル複合機では、前記スキャン画像読み取り機能によりRAM212上に保持されている画像を送信する機能を有している。ユーザが送信したい原稿をリーダ装置にセットし、パネルで送信キーを選択し、スタートキーを押すことにより、送信指示を行うと、CPU207はスキャン画像読み取り機能を実行し、原稿のスキャン画像がRAM212に蓄えられると共に、プログラムROM222に記述された画像データ送信部229のプログラムに従い、画像圧縮/解凍部227により画像をビットマップ画像に変換して、RAM212に保存する。その後、RAM212に保存された画像を、ユーザにより指定されたメールアドレスなどの送信先に対して画像を添付し、入出力バッファ206を通して、入出力部205より、送信することになる。
【0034】
本デジタル複合機では画像を受信する機能を有している。他の画像送信機能を有する装置から本デジタル複合機に対して送信された画像データは、プログラムROM222に記述された画像データ受信部238のプログラムに従い、ネットワーク201から通信線203通じて、入出力部205より入出力バッファ206を通じて受信される。受信された画像データは、RAM212上に保持されるか、あるいは、画像印刷機能による印刷が実行され、プリンタ装置より画像が印刷される。
【0035】
本実施例では、裁断された両面文書をDFに載置して読み取り、DFの種類に応じて、複数ページを読み取った結果を原稿種類も加味して各ページの左右の余白幅を計算し、原稿種類とDF種類に応じてオモテ面とウラ面個別に左右の余白幅を調整して画像データを補正して、見栄えを整えてから電子書籍や対抗機に送信する場合について図1及び図4から図9を用いて説明する。
【0036】
図1は、本発明で述べられている裁断された文書をDF種類に応じて余白幅を調整して見栄えを整えてから電子書籍や対抗機に送信するシーケンスを表した図である。図4は、裁断された文書を送信するためのモード設定を行う為の画面フローを表した図である。図5は、裁断された文書の種類(左開きか右開きか)とDFの種類による余白幅調整処理のシーケンスを表した図である。図6から図9は、図5で表した裁断された文書の種類(左開きか右開きか)とDF種類の4パターンについての実際の画像形成システム内での画像処理の状態を表した図である。
【0037】
まず、画像形成システムの操作パネル部208を用いて、裁断された文書を読み取って送信するモードの設定を行う(ステップS101)。この際の操作状況を、図4を用いて説明する。
【0038】
設定用の画面を表示させるため、「ユーザモード」キー(図示しない)を押下する(ステップS401)と、ユーザモードメイン画面が表示される(ステップS402)。
【0039】
この例では、このユーザモードメイン画面には、「共通仕様設定」・「タイマー設定」・「調整/クリーニング」・「レポート仕様設定」・「システム管理設定」・「コピー仕様設定」・「送信/受信仕様設定」・「ボックス仕様設定」・「プリンタ仕様設定」・「宛先表仕様設定」があり、ここから「送信/受信仕様設定」を押下すると、送信/受信仕様設定画面が表示される(ステップS403)。
【0040】
この送信/受信仕様設定画面には、「送信仕様設定」・「受信仕様設定」の他に「裁断後の文書を送信する」がある。この送信/受信仕様設定画面で「裁断後の文書を送信する」キーを押下すると、裁断後の文書を送信する設定画面が表示される(ステップS404)。この裁断後の文書を送信する設定画面では、裁断前の製本状態の文書が左開き本だったか右開き本だったかを設定可能である。「左開き」キーか「右開き」キーのどちらかを押下後に「閉じる」キーを押下すると、裁断後の文書を送信する設定がされる。
【0041】
その後、実際に文書を送信するための電子書籍や対抗機などの送信宛先の指定や送信する原稿のサイズや両面モードやファイル形式などの送信モードを指定する(ステップS405)。
【0042】
ステップS101で裁断された文書を読み取って送信するためのモード設定が済んだら、裁断された文書をDF302に載置する(ステップS102)。
【0043】
モード設定と原稿セットが済んだら、スタートキーを押下することで原稿読込が開始され(ステップS103)、DF302上の原稿がリーダ装置218によって順次読み込まれる。この際に、DF302の種類は画像形成システム内部で自動的に判別される。
【0044】
読み込まれた画像データは、ステップS404で設定した左右の開き方と画像形成システム内部で自動的に判別されるDFの種類によって余白量調整処理がページ毎に行われる(ステップS104)。この際の余白幅調整処理のシーケンスを、図5を用いて説明する。
【0045】
まず、ステップS404で指定された原稿が「左開き」か「右開き」かを判別(ステップS501)し、「左開き」が指定されていた場合には、続いてDF302の種類を判別(ステップS502)し、反転両面DFが装着されている場合には、両面原稿の読み込み時には、最初にオモテ面を読み取り、続いて原稿を自動的にひっくり返してウラ面を読み取る。ここで、「裁断前が左開き本で反転両面DF使用時」の実際の画像形成システム内での画像処理の状態を図6を用いて説明する。裁断前後の原稿の状態は601のようになっている。この原稿を反転両面DFにて読み取った場合には、602に表されるようにオモテ面の画像の左の余白が小さくなる。
【0046】
この際に、DFから引き込んだ原稿の長さと設定した原稿サイズの差を各ページの読み取り時に計算する(ステップS503)。ここで、原稿がウラ面の場合には、前述の図6の602に表されるように余白の補正が不要となるので、オモテ面を読み取ったのかウラ面を読み取ったのかの判別が必要である(ステップS504)。
【0047】
原稿のオモテ面を読み取って原稿長さと原稿サイズの幅の差を計算した場合には、オモテ面の画像を該計算したサイズ幅分右にシフト(ステップS505)させて、当該ページ(オモテ面)の画像を保存する(ステップS506)。
【0048】
原稿のウラ面を読み取って原稿長さと原稿サイズの幅の差を計算した場合には、余白の補正が不要となるので、読み取った当該ページの画像をそのまま保存する(ステップS506)。
【0049】
この結果、「裁断前が左開き本で反転両面DF使用時」の「送信する画像として保存される状態」は図6の603に表されるように余白幅が調整された状態となる。
【0050】
ステップS502で1パス両面DFが装着されている場合には、両面原稿の読み込み時には、オモテ面とウラ面を同時に読み取る。ここで、「裁断前が左開き本で1パス両面DF使用時」の実際の画像形成システム内での画像処理の状態を図7を用いて説明する。裁断前後の原稿の状態は701のようになっている。この原稿を1パス両面DFにて読み取った場合には、702に表されるようにオモテ面の画像の左の余白が小さくなり、ウラ面の画像の右の余白が小さくなる。
【0051】
この際に、DFから引き込んだ原稿の長さと設定した原稿サイズの差をオモテ面とウラ面を同時に読み取り時に計算する(ステップS507)。ここで、前述の図7の702に表されるように、原稿のオモテ面とウラ面で画像のシフト方向が異なる。
【0052】
すなわち、オモテ面の画像を該計算したサイズ幅分右にシフト(ステップS508)させて、ウラ面の画像を該計算したサイズ幅分左にシフト(ステップS509)させて、当該ページ(オモテ面とウラ面)の画像を保存する(ステップS510)。
【0053】
この結果、「裁断前が左開き本で1パス両面DF使用時」の「送信する画像として保存される状態」は図7の703に表されるように余白幅が調整された状態となる。
【0054】
ステップS501で「右開き」が指定されていた場合には、続いてDF302の種類を判別(ステップS511)し、反転両面DFが装着されている場合には、両面原稿の読み込み時には、最初にオモテ面を読み取り、続いて原稿を自動的にひっくり返してウラ面を読み取る。ここで、「裁断前が右開き本で反転両面DF使用時」の実際の画像形成システム内での画像処理の状態を図8を用いて説明する。裁断前後の原稿の状態は801のようになっている。この原稿を反転両面DFにて読み取った場合には、802に表されるようにウラ面の画像の左の余白が小さくなる。
【0055】
この際に、DFから引き込んだ原稿の長さと設定した原稿サイズの差を各ページの読み取り時に計算する(ステップS512)。ここで、原稿がオモテ面の場合には前述の図8の802に表されるように余白の補正が不要となるので、オモテ面を読み取ったのかウラ面を読み取ったのかの判別が必要である(ステップS513)。原稿のウラ面を読み取って原稿長さと原稿サイズの幅の差を計算した場合には、ウラ面の画像を該計算したサイズ幅分右にシフト(ステップS514)させて、当該ページ(ウラ面)の画像を保存する(ステップS516)。
【0056】
原稿のオモテ面を読み取って原稿長さと原稿サイズの幅の差を計算した場合には、余白の補正が不要となるので、読み取った当該ページの画像をそのまま保存する(ステップS515)。
【0057】
この結果、「裁断前が右開き本で反転両面DF使用時」の「送信する画像として保存される状態」は図8の803に表されるように余白幅が調整された状態となる。
【0058】
ステップS511で1パス両面DFが装着されている場合には、両面原稿の読み込み時には、オモテ面とウラ面を同時に読み取る。ここで、「裁断前が右開き本で1パス両面DF使用時」の実際の画像形成システム内での画像処理の状態を図9を用いて説明する。裁断前後の原稿の状態は901のようになっている。この原稿を1パス両面DFにて読み取った場合には、902に表されるようにオモテ面もウラ面も余白の補正が不要となる。このため、読み取った2ページの画像をそのまま保存する(ステップS516)。
【0059】
この結果、「裁断前が右開き本で1パス両面DF使用時」の「送信する画像として保存される状態」は図9の903に表されるように余白幅が調整された状態となる。
【0060】
このように読み取った各ページ毎に余白調整処理が施されてゆく。全てのページの読み取りが終了したかは、DF上の原稿が全て読み込まれたことで判断できる(ステップS105)。まだ原稿が残っている場合には、ステップS103とステップS104が各ページで繰り返し行われながら画像が蓄積される。全ての原稿が読み取られたら、図2及び図3の説明で前述した送信処理が行われる(ステップS106)。
【0061】
以上述べたように、裁断された書類か否かを判別する手段と、DF付きリーダ装置と、左右の余白量を調整する手段と、画像を蓄積する手段と、画像を送信する手段を持つ画像形成システムで、DF付きリーダ装置を用いて読み取った画像を解析して裁断された書類と判断し、当該原稿が両面ならば、DFの種類に応じて、複数ページを読み取った結果、副走査方向の両端の余白幅がオモテ面とウラ面で異なる場合、その左右余白幅をDFの種類に合わせて補正した画像に変換し、見栄えを整えてから電子書籍や対抗機に送信することで、受信した文書はそのままで見栄え良く読むことが出来るようになる。
【0062】
[第2の実施例]
上記の第1の実施例においては、裁断された書類か否かを判別する手段と、DF付きリーダ装置と、左右の余白量を調整する手段と、画像を蓄積する手段と、画像を送信する手段を持つ画像形成システムで、DF付きリーダ装置を用いて読み取った画像を解析して裁断された書類と判断し、当該原稿が両面ならば、DFの種類に応じて、複数ページを読み取った結果、副走査方向の両端の余白幅がオモテ面とウラ面で異なる場合、その左右余白幅をDFの種類に合わせて補正した画像に変換する場合について説明したが、第2の実施例では、裁断された書類か否かを判別する手段と、DF付きリーダ装置と、左右の余白量を調整する手段と、画像を蓄積する手段と、画像を送信する手段を持つ画像形成システムで、DF付きリーダ装置を用いて読み取った画像を解析して裁断された書類と判断し、当該原稿が両面ならば、原稿台から読み取った場合にも、複数ページを読み取った結果、副走査方向の両端の余白幅がオモテ面とウラ面で異なる場合、その左右余白幅をオモテ面とウラ面で個別に補正した画像に変換し、見栄えを整えてから電子書籍や対抗機に送信する場合について、図4と図10から図13を用いて説明する。
【0063】
図10は、本発明で述べられている裁断された文書を原稿台上で読み取った際に余白幅を調整して見栄えを整えてから電子書籍や対抗機に送信するシーケンスを表した図である。図4は、裁断された文書を送信するためのモード設定を行う為の画面フローを表した図である。図11は、裁断された文書の種類(左開きか右開きか)による原稿台上から読み取った際の余白幅調整処理のシーケンスを表した図である。図12と図13は、図11で表した裁断された文書の種類(左開きか右開きか)による原稿台上から読み取り時の2パターンについての実際の画像形成システム内での画像処理の状態を表した図である。
【0064】
まず、画像形成システムの操作パネル部208を用いて、裁断された文書を読み取って送信するモードの設定を行う(ステップS1001)。この際の操作状況を、図4を用いて説明する。
【0065】
設定用の画面を表示させるため、「ユーザモード」キー(図示しない)を押下する(ステップS401)と、ユーザモードメイン画面が表示される(ステップS402)。
【0066】
この例では、このユーザモードメイン画面には、「共通仕様設定」・「タイマー設定」・「調整/クリーニング」・「レポート仕様設定」・「システム管理設定」・「コピー仕様設定」・「送信/受信仕様設定」・「ボックス仕様設定」・「プリンタ仕様設定」・「宛先表仕様設定」があり、ここから「送信/受信仕様設定」を押下すると、送信/受信仕様設定画面が表示される(ステップS403)。
【0067】
この送信/受信仕様設定画面には、「送信仕様設定」・「受信仕様設定」の他に「裁断後の文書を送信する」がある。この送信/受信仕様設定画面で「裁断後の文書を送信する」キーを押下すると、裁断後の文書を送信する設定画面が表示される(ステップS404)。この裁断後の文書を送信する設定画面では、裁断前の製本状態の文書が左開き本だったか右開き本だったかを設定可能である。「左開き」キーか「右開き」キーのどちらかを押下後に「閉じる」キーを押下すると、裁断後の文書を送信する設定がされる。
【0068】
その後、実際に文書を送信するための電子書籍や対抗機などの送信宛先の指定や送信する原稿のサイズや両面モードやファイル形式などの送信モードを指定する(ステップS405)。
【0069】
ステップS1001で裁断された文書を読み取って送信するためのモード設定が済んだら、裁断された文書を原稿台に載置する(ステップS1002)。
【0070】
モード設定と原稿セットが済んだら、スタートキーを押下することで原稿読込が開始され(ステップS1003)、原稿台上の原稿がリーダ装置218によって読み込まれる。
【0071】
読み込まれた画像データは、ステップS404で設定した左右の開き方によって余白量調整処理がページ毎に行われる(ステップS1004)。この際の余白幅調整処理のシーケンスを、図11を用いて説明する。
【0072】
まず、ステップS404で指定された原稿が「左開き」か「右開き」かを判別(ステップS1101)し、「左開き」が指定されていた場合には、ステップS1102に進む。ここで、「裁断前が左開き本で原稿台から読み取り時」の実際の画像形成システム内での画像処理の状態を図12を用いて説明する。裁断前後の原稿の状態は1201のようになっている。この原稿を原稿台上で読み取った場合には、1202に表されるようにウラ面の画像の右の余白が小さくなる。
【0073】
この際に、原稿台上で読み込んだ原稿の長さと設定した原稿サイズの差を各ページの読み取り時に計算する(ステップS1102)。ここで、原稿がオモテ面の場合には、前述の図12の1202に表されるように余白の補正が不要となるので、オモテ面を読み取ったのかウラ面を読み取ったのかの判別が必要である(ステップS1103)。
【0074】
原稿のオモテ面を読み取って原稿長さと原稿サイズの幅の差を計算した場合には、余白の補正が不要となるので、読み取った当該ページの画像をそのまま保存する(ステップS1105)。
【0075】
原稿のウラ面を読み取って原稿長さと原稿サイズの幅の差を計算した場合には、ウラ面の画像を該計算したサイズ幅分左にシフト(ステップS1104)させて、当該ページ(ウラ面)の画像を保存する(ステップS1105)。
【0076】
この結果、「裁断前が左開き本で原稿台から読み取り時」の「送信する画像として保存される状態」は図12の1203に表されるように余白幅が調整された状態となる。
【0077】
ステップS1101で「右開き」が指定されていた場合には、ステップS1106に進む。ここで、「裁断前が右開き本で原稿台から読み取り時」の実際の画像形成システム内での画像処理の状態を図13を用いて説明する。裁断前後の原稿の状態は1301のようになっている。この原稿を原稿台上で読み取った場合には、1302に表されるようにオモテ面の画像の右の余白が小さくなる。
【0078】
この際に、原稿台上で読み込んだ原稿の長さと設定した原稿サイズの差を各ページの読み取り時に計算する(ステップS1106)。ここで、原稿がウラ面の場合には、前述の図13の1302に表されるように余白の補正が不要となるので、オモテ面を読み取ったのかウラ面を読み取ったのかの判別が必要である(ステップS1107)。
【0079】
原稿のオモテ面を読み取って原稿長さと原稿サイズの幅の差を計算した場合には、オモテ面の画像を該計算したサイズ幅分左にシフト(ステップS1108)させて、当該ページ(オモテ面)の画像を保存する(ステップS1109)。
【0080】
原稿のウラ面を読み取って原稿長さと原稿サイズの幅の差を計算した場合には、余白の補正が不要となるので、読み取った当該ページの画像をそのまま保存する(ステップS1109)。
【0081】
この結果、「裁断前が右開き本で原稿台から読み取り時」の「送信する画像として保存される状態」は図13の1303に表されるように余白幅が調整された状態となる。
【0082】
このように読み取った各ページ毎に余白調整処理が施されてゆく。全てのページの読み取りが終了したか判断する(ステップS1005)。まだ原稿が残っている場合には、原稿を交換しながらステップS1002からステップS1004が各ページで繰り返し行われながら画像が蓄積される。全ての原稿が読み取られたら、図2及び図3の説明で前述した送信処理が行われる(ステップS1006)。
【0083】
以上述べたように、裁断された書類か否かを判別する手段と、DF付きリーダ装置と、左右の余白量を調整する手段と、画像を蓄積する手段と、画像を送信する手段を持つ画像形成システムで、DF付きリーダ装置を用いて読み取った画像を解析して裁断された書類と判断し、当該原稿が両面ならば、原稿台から読み取った場合にも、複数ページを読み取った結果、副走査方向の両端の余白幅がオモテ面とウラ面で異なる場合、その左右余白幅をオモテ面とウラ面で個別に補正した画像に変換し、見栄えを整えてから電子書籍や対抗機に送信することで、受信した文書はそのままで見栄え良く読むことが出来るようになる。
【0084】
なお、余白量の調整時には原稿全体を読み取り、オモテ面とウラ面で個別に余白量調整を行うか否かを判断する。
【0085】
また、余白量が一定値以上の原稿データに関しては、余白量調整をしない制御を行う。
【符号の説明】
【0086】
201はネットワーク
202はデジタル複合機(画像処理装置)
203は通信線
204は制御ユニット
205は入出力部
206は入出力バッファ
207はCPU
208は操作パネル部
209はパネルI/F部
210は外部メモリ部
211はメモリI/F部
212はRAM
213はシステムバス
214はプリンタ装置
215はエンジン制御部
216はエンジンI/F部
217はビットマップ画像転送部
218はリーダ装置
219はスキャナ制御部
220はスキャナI/F部
221はビットマップ画像受信部
222はプログラムROM
223は制御データ解釈部
224はPDLデータ解釈部
225は画像情報生成部
226はビットマップ画像展開部
227は画像圧縮/解凍部
228は画像データ印刷部
229は画像データ送信部
230は画像データ読み取り部
231は登録画像管理部
232はユーザ管理部
233はNVRAM
234はユーザ情報管理テーブル
235は制御コマンド管理テーブル
236はユーザ認証部
237は画像合成部
238は画像データ受信部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
裁断された書類か否かを判別する手段と、DF付きリーダ装置と、左右の余白量を調整する手段と、画像を蓄積する手段と、画像を送信する手段を持つ画像形成システムであって、DF付きリーダ装置を用いて読み取った画像を解析して、裁断された書類と判断し、当該原稿が両面ならば、DFの種類に応じて、複数ページを読み取った結果、副走査方向の両端の余白幅がオモテ面とウラ面で異なる場合に、その左右余白幅をDFの種類に合わせて補正した画像に変換し、見栄えを整えてから電子書籍や対抗機に送信することを特徴とする画像形成システム。
【請求項2】
前記左右の余白量を調整する手段において、余白量の調整時には原稿全体を読み取り、オモテ面とウラ面で個別に余白量調整を行うか否かを判断することを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
【請求項3】
前記左右の余白量を調整する手段において、余白量の調整時には原稿全体を読み取り、余白量が一定値以上の原稿データに関しては、余白量調整を行わない判断することを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
【請求項4】
裁断された書類か否かを判別する手段と、DF付きリーダ装置と、左右の余白量を調整する手段と、画像を蓄積する手段と、画像を送信する手段を持つ画像形成システムであって、DF付きリーダ装置を用いて読み取った画像を解析して、裁断された書類と判断し、当該原稿が両面ならば、原稿台から読み取った場合に、複数ページを読み取った結果、副走査方向の両端の余白幅がオモテ面とウラ面で異なる場合に、その左右余白幅を補正した画像に変換し、見栄えを整えてから電子書籍や対抗機に送信することを特徴とする画像形成システム。
【請求項5】
前記左右の余白量を調整する手段において、余白量の調整時には原稿全体を読み取り、オモテ面とウラ面で個別に余白量調整を行うか否かを判断することを特徴とする請求項4に記載の画像形成システム。
【請求項6】
前記左右の余白量を調整する手段において、余白量の調整時には原稿全体を読み取り、余白量が一定値以上の原稿データに関しては、余白量調整を行わない判断することを特徴とする請求項4に記載の画像形成システム。
【請求項1】
裁断された書類か否かを判別する手段と、DF付きリーダ装置と、左右の余白量を調整する手段と、画像を蓄積する手段と、画像を送信する手段を持つ画像形成システムであって、DF付きリーダ装置を用いて読み取った画像を解析して、裁断された書類と判断し、当該原稿が両面ならば、DFの種類に応じて、複数ページを読み取った結果、副走査方向の両端の余白幅がオモテ面とウラ面で異なる場合に、その左右余白幅をDFの種類に合わせて補正した画像に変換し、見栄えを整えてから電子書籍や対抗機に送信することを特徴とする画像形成システム。
【請求項2】
前記左右の余白量を調整する手段において、余白量の調整時には原稿全体を読み取り、オモテ面とウラ面で個別に余白量調整を行うか否かを判断することを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
【請求項3】
前記左右の余白量を調整する手段において、余白量の調整時には原稿全体を読み取り、余白量が一定値以上の原稿データに関しては、余白量調整を行わない判断することを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
【請求項4】
裁断された書類か否かを判別する手段と、DF付きリーダ装置と、左右の余白量を調整する手段と、画像を蓄積する手段と、画像を送信する手段を持つ画像形成システムであって、DF付きリーダ装置を用いて読み取った画像を解析して、裁断された書類と判断し、当該原稿が両面ならば、原稿台から読み取った場合に、複数ページを読み取った結果、副走査方向の両端の余白幅がオモテ面とウラ面で異なる場合に、その左右余白幅を補正した画像に変換し、見栄えを整えてから電子書籍や対抗機に送信することを特徴とする画像形成システム。
【請求項5】
前記左右の余白量を調整する手段において、余白量の調整時には原稿全体を読み取り、オモテ面とウラ面で個別に余白量調整を行うか否かを判断することを特徴とする請求項4に記載の画像形成システム。
【請求項6】
前記左右の余白量を調整する手段において、余白量の調整時には原稿全体を読み取り、余白量が一定値以上の原稿データに関しては、余白量調整を行わない判断することを特徴とする請求項4に記載の画像形成システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2013−106221(P2013−106221A)
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−249322(P2011−249322)
【出願日】平成23年11月15日(2011.11.15)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年11月15日(2011.11.15)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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