説明

画像形成装置およびプログラム

【課題】画像が正しく形成されていない記録媒体の面に再び画像の形成を可能とする手段を提供する。
【解決手段】画像形成装置12の制御部120は、第1面形成用画像データに従い画像形成部123aにより紙の第1面に形成させた画像を画像読取部124により読み取らせて生成した第1面読取画像データが示す画像と第1面形成用画像データが示す画像との照合結果に基づき第1面に正しく画像が形成されていると判定した場合、搬送機構122に紙の表裏反転を行わせた後、画像形成部123bへと搬送させ、第1面に正しく画像が形成されていないと判定した場合、搬送機構122に紙の表裏反転を行わせることなく画像形成部123bへと搬送させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置によって紙等の記録媒体上に形成された画像が正しく形成されているか否かを判定したい、というニーズがある。
【0003】
上記ニーズを満たす技術の一例として、用紙の第1面および第2面の各々に印刷された画像に関し、印刷時に用いられた画像データと印刷された画像を読み取って得られた画像データとを照合することにより、正しく印刷がなされているかを判定し、正しく印刷がなされていないと判定した用紙に不良印刷を示すマークを印刷する技術を開示する文献として、例えば特許文献1がある。
【特許文献1】特開平09−136411号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、画像が正しく形成されていない記録媒体の面に再び画像の形成を可能とする手段を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した目的を達成するために、本発明は、第1の態様として、第1の画像データと第2の画像データとを取得する取得手段と、記録媒体の一の面に前記第1の画像データに従い画像を形成する第1の形成手段と、前記第1の形成手段により形成された画像を読み取ることにより第3の画像データを生成する読取手段と、記録媒体の他の面に前記第2の画像データに従い画像を形成可能な第2の形成手段と、前記第1の画像データが示す画像と前記第3の画像データが示す画像との間で濃度の差が閾値以上である領域の面積に基づき、前記第1の形成手段による画像の形成が正しく行われているか否かを判定する判定手段と、前記第1の形成手段による画像の形成が正しく行われていると前記判定手段が判定した場合、前記第1の形成手段により画像の形成された記録媒体を当該記録媒体の一の面と他の面との位置関係を入れ替えた後に前記第2の形成手段により画像の形成が可能となる位置に至るまで搬送し、前記第1の形成手段による画像の形成が正しく行われていないと前記判定手段が判定した場合、前記第1の形成手段により画像の形成された記録媒体を当該記録媒体の一の面と他の面との位置関係を入れ替えることなく前記第2の形成手段により画像の形成が可能となる位置に至るまで搬送する搬送手段とを備える画像形成装置を提供する。
【0006】
また、本発明は、第2の態様として、上記第1の態様の画像形成装置であって、前記第2の形成手段は、前記第1の形成手段による画像の形成が正しく行われていると前記判定手段が判定した場合、前記搬送手段により搬送されてくる記録媒体に前記第2の画像データに従い画像を形成し、前記第1の形成手段による画像の形成が正しく行われていないと前記判定手段が判定した場合、前記搬送手段により搬送されてくる記録媒体に前記第2の画像データが示す画像とは異なる画像を形成する画像形成装置を提供する。
【0007】
また、本発明は、第3の態様として、上記第2の態様の画像形成装置であって、前記第1の画像データもしくは前記第3の画像データに基づき、前記第1の形成手段により形成された画像のうち所定の条件を満たす画像が形成されている記録媒体上の位置を特定する特定手段を備え、前記第2の形成手段は、前記第1の形成手段による画像の形成が正しく行われていないと前記判定手段が判定した場合、前記搬送手段により搬送されてくる記録媒体上の前記特定手段が特定した位置に画像を形成する画像形成装置を提供する。
【0008】
また、本発明は、第4の態様として、上記第2の態様の画像形成装置であって、前記取得手段は、記録媒体上の所定の位置を示す位置データを取得し、前記第2の形成手段は、前記第1の形成手段による画像の形成が正しく行われていないと前記判定手段が判定した場合、前記搬送手段により搬送されてくる記録媒体上の前記位置データが示す位置に画像を形成する画像形成装置を提供する。
【0009】
また、本発明は、第5の態様として、画像データを取得する取得手段と、記録媒体上に前記取得手段により取得された画像データに従い画像を形成する形成手段と、前記形成手段により形成された画像を読み取ることにより画像データを生成する読取手段と、前記形成手段により一の記録媒体の一の面に画像が形成された場合、前記形成手段が前記一の面に対する画像の形成に用いた画像データにより示される画像と前記読取手段が前記一の面に形成された画像を読み取って生成した画像データにより示される画像との間で濃度の差が閾値以上である領域の面積に基づき、前記一の面に画像の形成が正しく行われているか否かを判定する判定手段と、前記一の面に画像の形成が正しく行われていると前記判定手段が判定した場合、前記一の記録媒体を前記一の面と前記一の記録媒体の他の面との位置関係を入れ替えた後に前記形成手段により画像の形成が可能となる位置に至るまで搬送し、前記一の面に画像の形成が正しく行われていないと前記判定手段が判定した場合、前記一の記録媒体を前記一の面と前記他の面との位置関係を入れ替えることなく前記形成手段により画像の形成が可能となる位置に至るまで搬送する搬送手段とを備える画像形成装置を提供する。
【0010】
また、本発明は、第6の態様として、画像データを取得する取得手段と、記録媒体上に前記取得手段により取得された画像データに従い画像を形成する形成手段と、前記形成手段により形成された画像を読み取ることにより画像データを生成する読取手段と、前記形成手段により一の記録媒体の一の面に画像が形成された場合、前記形成手段が前記一の面に対する画像の形成に用いた画像データにより示される画像と前記読取手段が前記一の面に形成された画像を読み取って生成した画像データにより示される画像との間で濃度の差が閾値以上である領域の面積に基づき、前記一の面に画像の形成が正しく行われているか否かを判定する判定手段と、前記形成手段によりいずれかの面に画像の形成された記録媒体を、当該記録媒体が有する一の面と他の面との位置関係の入れ替えを行った後に前記形成手段により画像の形成が可能となる位置に至るまで搬送する搬送手段とを備え、前記搬送手段は、前記一の面に画像の形成が正しく行われていると前記判定手段が判定した場合、前記形成手段により前記一の面に画像の形成された記録媒体を、前記位置関係の入れ替えを1回行った後に前記形成手段により画像の形成が可能となる位置に至るまで搬送し、前記搬送手段は、前記一の面に画像の形成が正しく行われていないと前記判定手段が判定した場合、前記形成手段により前記一の面に画像の形成された記録媒体を、前記位置関係の入れ替えを2回行った後に前記形成手段により画像の形成が可能となる位置に至るまで搬送する画像形成装置を提供する。
【0011】
また、本発明は、第7の態様として、上記第6の態様の画像形成装置であって、前記搬送手段は、前記一の面に画像の形成が正しく行われていないと前記判定手段が判定した場合、前記形成手段により前記一の面に画像の形成された記録媒体を、前記位置関係の入れ替えを1回行った後に前記形成手段により画像の形成が可能となる位置に至るまで搬送した後、前記位置関係の入れ替えをさらに1回行った後に前記形成手段により画像の形成が可能となる位置に至るまで再度搬送し、前記形成手段は、前記一の面に画像の形成が正しく行われていないと前記判定手段が判定した場合、前記搬送手段により搬送されてくる前記一の記録媒体の前記一の面とは異なる他の面に画像の形成を行わない画像形成装置を提供する。
【0012】
また、本発明は、第8の態様として、上記第5乃至7のいずれかの態様の画像形成装置であって、前記形成手段は、前記一の面に画像の形成が正しく行われていると前記判定手段が判定した場合、前記搬送手段により搬送されてくる前記一の記録媒体の前記一の面とは異なる他の面に前記取得手段により取得された画像データに従い画像を形成し、前記一の面に画像の形成が正しく行われていないと前記判定手段が判定した場合、前記搬送手段により搬送されてくる前記一の記録媒体の前記一の面に前記取得手段により取得された画像データが示す画像とは異なる画像を形成する画像形成装置を提供する。
【0013】
また、本発明は、第9の態様として、上記第8の態様の画像形成装置であって、前記形成手段が前記一の面に対する画像の形成に用いた画像データもしくは前記読取手段が前記一の面に形成された画像を読み取って生成した画像データに基づき、前記一の面に形成された画像のうち所定の条件を満たす画像が形成されている前記一の面上の位置を特定する特定手段を備え、前記形成手段は、前記一の面に画像の形成が正しく行われていないと前記判定手段が判定した場合、前記搬送手段により搬送されてくる前記一の記録媒体の前記一の面上の前記特定手段が特定した位置に画像を形成する画像形成装置を提供する。
【0014】
また、本発明は、第10の態様として、上記第8の態様の画像形成装置であって、前記取得手段は、記録媒体上の所定の位置を示す位置データを取得し、前記形成手段は、前記一の面に画像の形成が正しく行われていないと前記判定手段が判定した場合、前記搬送手段により搬送されてくる前記一の記録媒体の前記一の面上の前記位置データが示す位置に画像を形成する画像形成装置を提供する。
【0015】
また、本発明は、第11の態様として、記録媒体上に画像を形成する形成手段と、前記形成手段により形成された画像を読み取ることによって画像データを生成する読取手段と、前記形成手段によりいずれかの面に画像の形成された記録媒体を当該記録媒体が有する一の面と他の面との位置関係の入れ替えを行った後に前記形成手段により画像の形成が可能となる位置に至るまで搬送する搬送手段とを備える画像形成装置が有するコンピュータに、第1の画像データを取得する処理と、前記形成手段を制御して、一の記録媒体の有する一の面上へ前記第1の画像データに従った画像の形成を行わせる処理と、前記読取手段を制御して、前記形成手段により前記一の面上に形成された画像を読み取ることにより第2の画像データの生成を行わせる処理と、前記第1の画像データにより示される画像と前記第2の画像データにより示される画像との間で濃度の差が閾値以上である領域の面積に基づき、前記形成手段による画像の形成が正しく行われているか否かを判定する処理と、前記形成手段による画像の形成が正しく行われていると判定した場合、前記搬送手段を制御し、前記一の記録媒体を、前記位置関係の入れ替えを1回行った後に前記形成手段により画像の形成が可能となる位置に至るまで搬送させる処理と、前記形成手段による画像の形成が正しく行われていないと判定した場合、前記搬送手段を制御し、前記一の記録媒体を、前記位置関係の入れ替えを2回行った後に前記形成手段により画像の形成が可能となる位置に至るまで搬送させる処理とを実行させるプログラムを提供する。
【発明の効果】
【0016】
上記第1、5、6または11の態様によれば、記録媒体の一の面に正しく画像が形成されていない場合、記録媒体の他の面に対し取得した画像データに従い画像の形成が可能な形成手段を用いて、記録媒体の一の面に再び画像の形成が可能となる。
【0017】
上記第7の態様によれば、記録媒体の一の面に正しく画像が形成されていない場合、形成手段により他の面に対する画像の形成が行われない。
【0018】
上記第2または8の態様によれば、記録媒体の他の面に取得した画像データに従い画像の形成が可能な形成手段により、正しく画像が形成されていない記録媒体の面に取得した画像データに従わない画像が形成される。
【0019】
上記第3または9の態様によれば、記録媒体の一の面に正しく画像が形成されていない場合、一の面に形成されている画像のうち条件を満たすものの上に画像の形成が行われる。
【0020】
上記第4または10の態様によれば、記録媒体の一の面に正しく画像が形成されていない場合、一の面に形成されている画像のうち所定の位置に画像の形成が行われる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
(1)第1実施形態
以下に、本発明の第1実施形態を説明する。図1は、第1実施形態にかかるシステム1の構成を示した図である。システム1は、ユーザが記録媒体上への画像の形成を指示する端末装置として機能するPC(Personal Computer)11と、PC11から送信される画像データに従い記録媒体上の両面の各々に画像形成を行うとともに、画像が正しく形成されているか否かに応じて記録媒体を異なる排紙トレイに排出する画像形成装置12を備えている。画像形成装置12が画像を形成する記録媒体は、例えば紙、フィルム等であり、表面に画像形成が可能なものであれば、いずれの記録媒体であってもよい。なお、以下の説明においては、例として、記録媒体は紙であるものとする。
【0022】
図2は、PC11の構成を示した図である。PC11は、プログラムおよび各種データを記憶するHDD(Hard Disk Drive)111と、データを一時的に記憶し作業領域として利用されるRAM(Random Access Memory)112と、HDD111に記憶されているプログラムに従い各種データ処理を行いPC11の他の構成要素を制御することによりPC11を様々な装置として機能させるCPU(Central Processing Unit)113と、他の装置との間でデータの送受信を行う通信I/F(Interface)114と、ユーザの操作に従い信号を生成しCPU113に出力することによりユーザのデータ入力手段として機能するキーボード115と、文字や画像を表示するディスプレイ116と、これらの構成要素を相互に接続するバス117を備えている。PC11は、キーボード115を用いたユーザの操作に応じて、HDD111に記憶されている画像データを通信I/F114を介して画像形成装置12に送信する。
【0023】
以下の説明において、画像データは、例として、画像を構成する複数の画素の各々の濃度を256階調、すなわち0〜255のいずれかの整数である階調値で示す画素データの集まりにより画像を示す形式であるものとする。なお、階調値は濃度を示す指標の一例であり、濃度そのものではないが、以下の説明においては説明の便宜上、「階調値が示す濃度」を単に「濃度」というものとする。
【0024】
また、画像データの形式は画素の濃度を階調値で示すものに限れられず、画像を示すデータであればいずれの形式のものでもよい。例えば、所定の濃度の領域を示すベクトル値の集まりとして画像を示す形式でもよいし、それらの形式の画像データに圧縮処理や暗号化処理等を施した形式であってもよい。さらに、例えば画像形成を行う装置がフォントデータを記憶しているような場合においては、それらのフォントデータにより示される文字等の配置および大きさを指定することにより、形成されるべき画像を特定するデータも本発明における画像データに含まれる。また、本明細書において「画像」とは、図形、文字、記号等、形状を有し視覚により感知されるものであればいずれであってもよい。
【0025】
図3は画像形成装置12の構成の概要を示した図である。画像形成装置12は、画像形成装置12の動作および処理を制御する制御部120を備えている。図4は、制御部120の構成を示した図である。制御部120は、画像形成装置12が備えるコンピュータであり、PC11と同様の構成を備えている。すなわち、制御部120は、HDD1201、RAM1202、CPU1203、通信I/F1204、キーボード1205、ディスプレイ1206およびそれらを相互に接続するバス1207を備えている。
【0026】
図5は、制御部120のCPU1203がHDD1201に記憶されているアプリケーションを実行することにより、制御部120により実現される機能構成を示した図である。アプリケーション実行時の制御部120は、その機能構成として、記憶部1301と、PC11から送信されてくる画像データを受信して記憶部1301に記憶させる受信部1302と、紙の搬送を制御する搬送制御部1303と、PC11から受信部1302が受信した画像データに従った画像の形成を制御する形成制御部1304と、画像読み取りの制御を行う読取制御部1305と、紙に形成された画像のうち正しく形成されていない領域を特定する特定部1306と、特定部により特定された領域の面積が所定の閾値以下であるか否かを判定する判定部1307とを備える。
【0027】
なお、制御部120がアプリケーションを実行することにより図5に示す機能構成を備える代わりに、例えば図5に示す機能構成を各々をハードウェアにより実現してもよい。
【0028】
図3に戻り、画像形成装置12の構成の説明を続ける。画像形成装置12は、まだ画像形成の行われていない紙の束を格納する給紙トレイ121と、給紙トレイ121に格納されている紙の束から紙を1枚ずつ分離し搬送ローラを用いて搬送する搬送機構122と、搬送機構122により搬送されてくる紙の表面にPC11から受信した画像データに従って画像を形成する画像形成部123aおよび画像形成部123bと、画像形成部123aにより紙の表面を形成された画像を読み取って画像を示す信号を生成する画像読取部124と、搬送機構122により画像形成装置12の筐体から排出される紙を保持する排紙トレイ125および排紙トレイ126を備えている。
【0029】
搬送機構122は、搬送制御部1303の制御に従い、給紙トレイ121に格納されている紙の束から最上位置の紙を分離し、分離した紙をポイントa1およびポイントb1を経由してポイントcに到達させる。搬送機構122は、紙の搬送経路上のポイントcとポイントa2との間に、紙の一の面と他の面との位置関係を入れ替える機構である反転部1220を有している。搬送機構122は、搬送制御部1303の制御に従い、反転部1220に設けられたゲート1221およびゲート1222の位置を切り替え、ポイントcに到達した紙をポイントdを経由してポイントeに到達させた後、紙をポイントeからポイントdおよびポイントgを経由してポイントa2の方向に搬送することができる。その場合、ポイントa2に到達した紙は、画像形成部123aにより画像の形成された面が図3における下向きとなり、また画像形成部123aにおける画像の形成時において紙の搬送方向の先頭に位置していた辺が搬送方向の末尾に位置している。以下、反転部1220による紙の一の面と他の面との位置関係の入れ替えを「表裏反転」と呼ぶ。
【0030】
また、搬送機構122は、搬送制御部1303の制御に従い、ゲート1221の位置を切り替え、反転部1220による表裏反転を行うことなく、ポイントcに到達した紙をポイントfを経由してポイントa2に到達させることができる。その場合、ポイントa2に到達した紙は、画像形成部123aにより画像の形成された面が図3における上向きのまま維持され、また画像形成部123aにおける画像の形成時において紙の搬送方向の先頭に位置していた辺が搬送方向の先頭のまま変わらない。
【0031】
なお、上述した反転部1220の機構は例示であって、紙の一の面と他の面との位置関係を入れ替える機構であればいずれのものであってもよい。例えば、ポイントcとポイントa2との間に紙の大きさより大きい受け皿を2枚、上下に配置し、上下に配置された受け皿の間に搬送されてきた紙が入ると、紙を挟んだ状態の受け皿を紙の搬送されてきた方向を回転軸とし180度回転させ、その後、2枚の受け皿の間に入っている紙をポイントa2方向に引き出すように、反転部1220を構成してもよい。そのような反転部1220により紙の表裏反転が行われた場合、紙の面の位置は入れ替わるが、紙の搬送方向の先頭に位置する辺は変わらない。
【0032】
搬送機構122は、搬送制御部1303の制御に従い、上記のようにポイントa2まで搬送した紙を、さらにポイントb2まで搬送した後、ゲート1223の位置の切り替えにより、排紙トレイ125および排紙トレイ126のいずれかに排出する。
【0033】
以下の説明において、紙がポイントa1を通過する時点における紙の図3における上面を「第1面」、下面を「第2面」と呼ぶ。
【0034】
搬送機構122により紙がポイントa1とポイントb1の間を通過する間、画像形成部123aは、形成制御部1304の制御に従い、紙の第1面に画像を形成する。また、搬送機構122により紙がポイントa2とポイントb2の間を通過する間、画像形成部123bは、形成制御部1304の制御に従い、図3における紙の上面に画像を形成する。画像形成部123bが画像を形成する面は、搬送機構122が紙の表裏反転を行うか否かに応じて、第2面もしくは第1面のいずれかである。画像形成部123aと画像形成部123bは、その構成および機能が共通している。従って、以下の説明において、画像形成部123aと画像形成部123bとを区別する必要がない場合、それらを単に画像形成部123と呼ぶ。
【0035】
画像形成部123は乾式電子写真方式の画像形成機構を備えている。より具体的には、画像形成部123は、円筒状のドラム基体の表面に感光層が形成された像保持体でありその中心軸を中心として回転する感光体1231と、感光体1231の表面に接触し感光体1231の表面を所定の電位に帯電させる帯電ロール1232と、帯電させられた感光体1231の表面に光を照射して感光体1231の表面に静電潜像を形成する露光器1233と、感光体1231の表面に形成された静電潜像に現像剤を供給することにより感光体1231の表面にトナー像を形成させる現像器1234と、感光体1231の表面に形成されたトナー像を静電力等により紙上に転写する転写ロール1235と、紙上に転写されたトナー像を加熱溶融等により紙上に定着させる定着器1236を備えている。
【0036】
なお、画像形成装置12が備える画像形成部は乾式電子写真方式のものに限られず、PC11から送信される画像データに従い記録媒体上に画像形成を行う画像形成機構を備えるものであれば、熱転写方式、感熱方式、ドットインパクト方式、乾式電子写真方式、インクジェット方式等のいずれの方式を用いたものであってもよい。
【0037】
搬送機構122により紙がポイントb1とポイントcの間を通過する間、画像読取部124は、読取制御部1305の制御に従い、図3における紙の上面に形成されている画像を読み取り、読み取った画像を示す信号を読取制御部1305に対し出力する。画像読取部124は光学式の画像読取機構を備えている。より具体的には、画像読取部124は、棒状の蛍光管を備え発光を行う発光器1241と、発光器1241に隣接するように列状に配置された複数の集光レンズおよび光センサの組の集まりである受光器1242を備えている。発光器1241および受光器1242は長手方向が紙の搬送方向にほぼ垂直となる位置に配置されている。発光器1241から発光された光は紙上で反射し、受光器1242の各レンズで集光され、光センサに受光される。その結果、受光器1242を構成する複数の光センサからは紙の片側から見える画像を示す信号が順次、読取制御部1305に対し出力される。
【0038】
なお、画像形成装置12が備える画像読取部は光学式のものに限られず、記録媒体上に形成された画像を読み取って画像データを生成する機構を備えたものであれば、例えば記録媒体上で画像を形成しているトナーやインク等に含まれる磁性体を磁気的に検出したり、トナーやインク等に含まれる伝導体を電気的に検出したりするなど、他の方式のものであってもよい。また、図3に示される画像形成装置12においては、搬送機構122により搬送される記録媒体の表面を位置の固定された画像読取部124が読み取るが、例えばポイントb1およびポイントcの間の所定位置で停止した紙の図3における上面を、搬送機構により搬送される画像読取部124が順次読み取る方式や、面状に配置された光センサを備える画像読取部が一度に読み取る構成としてもよい。
【0039】
続いて、画像形成装置12の動作を説明する。ユーザがPC11を操作して記録媒体に形成を行いたい画像を示す画像データを指定すると、PC11は指定された画像データを画像形成装置12に送信する。画像形成装置12の受信部1302はPC11から画像データを受信し、受信した画像データを記憶部1301に記憶させる。以下、画像形成装置12がPC11から受信した画像データを「受信画像データ」と呼ぶ。
【0040】
なお、画像データは、複数ページにわたる画像を示す場合がある。以下の説明においては、形成制御部1304が画像の形成の際に複数ページにわたる画像を含む画像データから、画像の形成対象のページの画像を示す画像データを分離し、記憶部1301に記憶させるものとする。ただし、複数ページにわたる画像データを1つのデータとして送受信および記憶するか、複数のデータとして送受信および記憶するかは、いずれであってもよい。
【0041】
以下の説明において、画像形成装置12はPC11から図6に示す2ページにわたる画像を示す画像データを受信するものとする。図6(a)は第1ページの画像を示し、図6(b)は第2ページの画像を示している。なお、図6(a)の矢印は図6(a)の画像が画像形成部123aにより形成される際の紙の搬送方向を示し、図6(b)の矢印は図6(b)の画像が画像形成部123bにより形成される際の紙の搬送方向を示す。
【0042】
図6の画像を示す受信画像データが記憶部1301に記憶されると、搬送制御部1303は給紙トレイ121から紙を分離し、分離した紙を搬送してポイントcに到達させる。
【0043】
また、受信画像データが記憶部1301に記憶されると、形成制御部1304は受信画像データから第1ページの画像を示す画像データを第1面形成用画像データとして分離し記憶部1301に記憶させた後、紙がポイントa1とポイントb1の間を通過する際に、第1面形成用画像データに従った画像を形成する。その結果、紙の第1面に図6(a)に示される画像が形成される。
【0044】
また、画像読取部124は、第1面に画像が形成された紙がポイントb1とポイントcの間を通過する際に、第1面を読み取り、読み取った結果を示す信号を読取制御部1305に順次出力する。読取制御部1305は、画像読取部124から受け取った信号に従い、第1面に見える画像を示す画像データを生成し、第1面読取画像データとして記憶部1301に記憶させる。
【0045】
第1面読取画像データが記憶部1301に記憶されると、特定部1306は以下に説明する処理を行い、第1面形成用画像データが示す画像と第1面読取画像データが示す画像との間で濃度差が閾値以上となる領域を誤りの領域として特定する。
【0046】
まず、特定部1306は第1面形成用画像データが示す画像を構成する複数の画素の各々と第1面読取画像データが示す画像を構成する複数の画素の各々とを対応付ける。その際、第1面読取画像データが示す画像は、画像の形成時および読み取り時の位置ずれや伸び等により、第1面形成用画像データが示す画像からの変形を伴っている。従って、特定部1306は、例えば第1面読取画像データに傾き補正、伸縮補正、位置補正等を施し、当該補正を施した第1面読取画像データの全体と第1面形成用画像データの全体とを比較し、それらの一致の程度が最も高くなる場合の第1面読取画像データを特定する。特定部1306は、そのように特定した補正後の第1面読取画像データ(以下、「補正第1面読取画像データ」と呼ぶ)が示す画像に含まれる画素と、第1面形成用画像データが示す画像に含まれる画素との間で位置が一致するものを対応付ける。
【0047】
続いて、特定部1306は、補正第1面読取画像データが示す画像に含まれる画素のうち、当該画素に対応付けた第1面形成用画像データが示す画像に含まれる画素との間に、所定の閾値以上、例えば32以上の濃度差があるものを、誤り画素として特定する。特定部1306は、補正第1面読取画像データが示す画像のうち誤り画素により形成される領域を誤りの領域として特定する。以上が、特定部1306による誤りの領域の特定処理である。特定部1306は、誤りの領域を特定すると、誤りの領域を示す誤領域指定データを生成し、記憶部1301に記憶させる。誤領域指定データは、例えば、誤り画素を「1」(黒)、誤り画素でない画素を「0」(白)で示す2値の画像データである。
【0048】
誤領域指定データが記憶部1301に記憶されると、判定部1307は誤領域指定データが示す誤りの領域の面積が所定の閾値以上、例えば、補正第1面読取画像データが示す画像の全面積の0.1%にあたる面積以上であるか否かを判定する。判定部1307は、誤りの領域の面積が閾値以上であると判定した場合はその判定結果を示すデータ「NG」を、誤りの領域の面積が閾値より小さいと判定した場合はその判定結果を示すデータ「OK」を、記憶部1301に記憶させる。
【0049】
搬送制御部1303は、データ「OK」が記憶部1301に記憶された場合、搬送機構122を制御して、反転部1220による紙の表裏反転を行わせた後、紙が排紙トレイ125に排出されるまで搬送させる。また、形成制御部1304は、データ「OK」が記憶部1301に記憶された場合、紙がポイントa2とポイントb2の間を通過する前に、受信画像データから第2ページの画像を示す画像データを第2面形成用画像データとして分離し記憶部1301に記憶させた後、画像形成部123bを制御して、紙がポイントa2とポイントb2の間を通過する際に、紙の第2面に第2面形成用画像データに従った画像を形成させる。その結果、排紙トレイ125には第1面に正しく画像の形成が行われていることが確認され、さらに第2面に画像の形成が行われた紙が載ることになる。
【0050】
一方、搬送制御部1303は、データ「NG」が記憶部1301に記憶された場合、搬送機構122を制御して、反転部1220による紙の表裏反転を行わせることなく、紙が排紙トレイ126に排出されるまで搬送させる。また、形成制御部1304は、データ「NG」が記憶部1301に記憶された場合、紙がポイントa2とポイントb2の間を通過する際に、画像形成部123bを制御して、紙の第1面に、紙面の全体を黒で覆う画像(以下、「塗りつぶし画像」と呼ぶ)を形成させる。その結果、排紙トレイ126には、正しく画像の形成が行われていないと判定された第1面の全体が黒で塗りつぶされ、第2面には画像の形成が行われていない紙が載ることになる。
【0051】
データ「OK」が記憶部1301に記憶され、正しく画像の形成がなされた紙が排紙トレイ125に排出された場合、画像形成装置12は一連の処理を完了する。一方、データ「NG」が記憶部1301に記憶され、正しく画像の形成がなさていない紙が排紙トレイ126に排出された場合、画像形成装置12は上記の一連の処理を繰り返し、新たな紙へ画像の形成をやり直す。
【0052】
なお、塗りつぶし画像は隙間のない黒で紙面を覆う画像に限られず、第1面に形成されている画像の内容がそれを見る人にとって識別困難となるような画像であれば、例えば網掛け等のパターン等、いずれであってもよい。
【0053】
(1−1)第1変形例
上述した第1実施形態を以下のように変形してもよい。以下に示す変形例を「第1変形例」と呼ぶ。第1変形例においては、第1面への画像の形成が正しく行われていないと判定された場合、第1面の全面ではなく、第1面に形成されている画像のうち所定の条件を満たす領域にのみ、塗りつぶし画像の形成が行われる。
【0054】
第1変形例において、記憶部1301には予め、例えば以下のような条件を示す条件データが記憶されている。
(a)###−####
(b)*−*−*
(c)鈴木 一郎,佐藤 次郎,・・・
(d)「C:¥地名一覧.csv」
【0055】
条件(a)は、3桁の数字と4桁の数字を「−」で連結したものを示す画像を指定する条件である。例えば、日本の郵便番号を示す画像は条件(a)を満たす。条件(b)は、桁数を問わない3つの数字を「−」で連結したものを示す画像を指定する条件である。例えば、日本の電話番号を示す画像は条件(b)を満たす。条件(c)は、「鈴木 一郎」、「佐藤 次郎」等で示される特定の文字列を示す画像を指定する条件である。また、条件(d)は「C:¥地名一覧.csv」で特定されるデータファイルに含まれるデータが示す画像、例えばファイル「地名一覧.csv」が日本のあらゆる地名を示すデータを含む場合、それらの地名を示す文字列を示す画像を指定する条件である。なお、画像形成装置12が条件(d)に従い以下の処理を行うためには、例えば記憶部1301の「C:」で示される場所にファイル「地名一覧.csv」が予め記憶されている必要がある。
【0056】
上記に示した条件は一例であって、例えば全ての文字を指定するもの、特定の文字を除く全ての文字を指定するもの、特定の形状の画像を指定するもの等、様々なものが考えられる。また、ある条件を満たすが他の条件を満たさないものの扱いを指定するなど、複数の条件の優先順位をさらに指定可能としてもよい。
【0057】
第1変形例において、画像形成部123aにより第1面に形成された画像が正しく形成されていないと判定され、データ「NG」が記憶部1301に記憶された場合、特定部1306は第1面形成用画像データを記憶部1301から読み出し、第1面形成用画像データが示す画像のうち、条件データが示す条件を満たす画像の位置を特定する。
【0058】
例えば第1面形成用画像データが、テキストデータ、テキストデータにより示される文字を示す画像の形状を示すフォントデータ(または予めフォントデータが記憶部1301に記憶されている場合、フォントデータを指定するデータ)、テキストデータにより示される文字を示す画像の形成されるべき紙面上の位置および大きさをそれぞれ示す位置データおよびサイズデータを含んでいるものとする。
【0059】
特定部1306は、上記のような構成の第1面形成用画像データに含まれるテキストデータが示す文字列の中から、条件データが示す条件を満たす文字列を検索する。条件を満たす文字列が検索された場合、特定部1306は検索された文字列に含まれる文字の各々に関し、対応するフォントデータ、位置データおよびサイズデータに基づき、検索された文字列に含まれる文字が紙の第1面において形成されている領域を特定し、特定した領域の位置を示す位置データを生成する。
【0060】
特定部1306により生成される位置データは、例えば[(156,5268),(1526,7548)]といった形式のデータである。この位置データは、第1面の例えば左上角を原点(0,0)とし、右方向をX軸、下方向をY軸とした場合における、点(156,5268)および点(1526,7548)を結んだ線分を対角線とする長方形の領域を示している。なお、位置データの形式は上記のものに限られない。
【0061】
また、第1面形成用画像データがテキストデータを含まない場合や、条件データが示す条件が画像の形状を指定する場合などは、特定部1306は、例えば既知のテンプレートマッチング法等を用いて、第1面形成用画像データが示す画像に含まれる、条件データにより示される条件を満たす画像を特定し、特定した画像が第1面において占める領域を示す位置データを生成する。なお、特定部1306は第1面形成用画像データが示す画像に代えて、第1面読取画像データが示す画像に含まれる、条件データにより示される条件を満たす画像を特定するように構成してもよい。
【0062】
特定部1306は、上記のように生成した位置データを記憶部1301に記憶させる。判定部1307によりデータ「NG」が記憶部1301に記憶され、特定部1306により位置データが記憶部1301に記憶されると、形成制御部1304は紙がポイントa2とポイントb2の間を通過する際に、画像形成部123bを制御して、紙の第1面の位置データにより示される領域に塗りつぶし画像を形成させる。
【0063】
図7は、第1変形例において、第1面への画像の形成が正しく行われなかった場合に排紙トレイ126に排出される紙の第1面に形成される画像を例示した図である。なお、図7(a)は塗りつぶし画像が黒の場合を示し、図7(b)は塗りつぶし画像がドットパターンの場合を示している。
【0064】
(1−2)第2変形例
上述した第1実施形態を以下のように変形してもよい。以下に示す変形例を「第2変形例」と呼ぶ。第2変形例においては、第1面への画像の形成が正しく行われていないと判定された場合、第1面の全面ではなく、第1面に形成されている画像のうち所定の領域にのみ、塗りつぶし画像の形成が行われる。
【0065】
第2変形例において、ユーザは画像の形成を画像形成装置12に行わせる前に、例えばPC11を操作して、領域指定に用いる画像データ(以下、「領域指定用画像データ」と呼ぶ)をPC11から画像形成装置12に送信させる。画像形成装置12はPC11から領域指定用画像データを受信すると、領域指定用画像データが示す画像をディスプレイ1206に表示する。ユーザは、例えばキーボード1205を操作して、ディスプレイ1206に表示されている画像のうち、画像の形成が正しく行われなかった場合に塗りつぶしたいと考える領域を指定する。
【0066】
図8は、ユーザが領域を指定する際にディスプレイ1206に表示される画像を示した図である。図8(a)は領域の指定が行われる前の画像、すなわち領域指定用画像データが示す画像を示し、図8(b)は領域の指定が行われた後の画像を示している。なお、図8(b)において、ユーザにより指定された領域は波線の長方形で示されている。ユーザが領域の指定を終え、キーボード1205を用いた所定の操作を行うと、画像形成装置12はユーザにより指定された領域を示す位置データを生成し、記憶部1301に記憶する。
【0067】
続いて、ユーザはPC11を操作して、紙の上に形成されるべき画像を示す画像データをPC11から画像形成装置12に送信させる。その結果、画像形成装置12により画像の形成が行われる。画像形成装置12による画像の形成において、判定部1307により画像形成部123aによる第1面への画像の形成が正しく行われていないと判定され、データ「NG」が記憶部1301に記憶された場合、形成制御部1304は紙がポイントa2とポイントb2の間を通過する際に、画像形成部123bを制御して、紙の第1面における位置データにより示される領域に塗りつぶし画像を形成させる。
【0068】
第2変形例において、図8(b)に示す領域がユーザにより指定され、図6(a)に示す画像の形成が正しく行われなかった場合には、図7に示す画像が第1面に形成され、第2面にはいずれの画像も形成されていない紙が排紙トレイ126に排出されることになる。
【0069】
(2)第2実施形態
続いて、本発明の第2実施形態を説明する。第2実施形態は、第1実施形態とその構成、動作において多くの点で共通しているので、以下において、第2実施形態が第1実施形態と共通する点は必要なものに限り説明し、他を省略する。
【0070】
図9は、第2実施形態にかかるシステム2が備える画像形成装置12の構成の概要を示した図である。第2実施形態における画像形成装置12は、第1実施形態における画像形成装置12が備えている画像形成部123aおよび画像形成部123bの役割を兼ねる物理的に1つの機構である画像形成部123を備えている。また、第2実施形態における画像形成装置12は、画像形成部123によりいずれかの面に画像の形成が可能なように紙を搬送した後、その紙を再度、画像形成部123により画像の形成が可能な位置に搬送する機構を備えた搬送機構122を備えている。そのため、第2実施形態における画像形成装置12は紙の第1面および第2面の各々に画像を形成することが可能である。
【0071】
図9のポイントaは図3のポイントa1およびポイントa2に対応している。また、図9のポイントbは図3のポイントb1およびポイントb2に対応している。また、図9のポイントc〜ポイントgは、図3のポイントc〜ポイントgとほぼ対応しているが、反転部1220の設計が異なるため、第2実施形態において表裏反転が行われる場合の紙の搬送経路および表裏反転が行われない場合の紙の搬送経路は、第1実施形態におけるものと異なっている。
【0072】
図10は、第2実施形態における画像形成装置12の動作を示すフロー図である。受信画像データが記憶部1301に記憶されると、搬送機構122は搬送制御部1303の制御に従い、画像形成部123により第1面への第1ページの画像の形成が可能となるように、給紙トレイ121に格納されている紙の束から最上位値の紙を分離し、ポイントa、ポイントb、ポイントcおよびポイントdを経由してポイントeに到達するように紙を搬送する。
【0073】
紙がポイントaとポイントbの間を通過する際、画像形成部123は形成制御部1304の制御に従い、受信画像データから取り出した第1面形成用画像データに従い、紙の第1面に画像を形成する(ステップS1)。また、紙がポイントbとポイントcの間を通過する際、画像読取部124は読取制御部1305の制御に従い、画像形成部123により第1面に形成された画像を読み取り、読取制御部1305は第1面読取画像データを生成する(ステップS2)。
【0074】
読取制御部1305により生成された第1面読取画像データが記憶部1301に記憶されると、特定部1306による第1面に関する誤りの領域の特定および判定部1307による判定が行われる(ステップS3)。
【0075】
判定部1307が、第1面に関する誤りの領域の面積が所定の閾値以上であると判断し、データ「NG」を記憶部1301に記憶させた場合(ステップS3:NG)、搬送機構122は搬送制御部1303の制御に従い、画像形成部123により第1面へ塗りつぶし画像の形成が可能となるように、ポイントcからポイントdの方向に搬送してポイントeに到達させた紙をそのまま同方向に搬送し、再びポイントaに到達させる。なお、この場合、再びポイントaに到達した紙は第1面が図9における上面となっている。搬送機構122は上記のようにポイントaに再び到達させた紙をさらに搬送し、ポイントb、ポイントcおよびポイントdを経由してポイントeに到達させる。
【0076】
第1面に関するデータ「NG」が記憶されている状態で第1面に画像の形成された紙がポイントaとポイントbの間を通過する際、画像形成部123は形成制御部1304の制御に従い、紙の第1面に塗りつぶし画像の形成を行う(ステップS4)。なお、第1面に塗りつぶし画像の形成がなされた紙がポイントbとポイントcの間を通過する際、画像読取部124による読み取りは行われない。その後、搬送機構122は搬送制御部1303の制御に従い、ポイントeに到達した紙をそれまでの搬送の方向とは逆方向に搬送するとともにゲート1221およびゲート1223の位置を切り替え、紙を排紙トレイ126に排出する(ステップS5)。その結果、排紙トレイ126には、正しく画像の形成が行われていないと判定された第1面に塗りつぶし画像が形成され、第2面には画像の形成が行われていない紙が載ることになる。
【0077】
上記のように、正しく画像の形成が行われず塗りつぶし画像の形成を行った紙を排紙トレイ126に排出した画像形成装置12は、新しい紙に対しステップS1以降の一連の処理を繰り返し、画像の形成をやり直す。
【0078】
一方、判定部1307が、第1面に関する誤りの領域の面積が所定の閾値以上でないと判断し、データ「OK」を記憶部1301に記憶させた場合(ステップS3:OK)、制御部120は受信画像データに次ページの画像を示すデータが含まれているか否かを判定する(ステップS6)。
【0079】
この場合、次ページである第2ページの画像を示すデータが受信画像データに含まれているので(ステップS6:YES)、搬送機構122は搬送制御部1303の制御に従い、画像形成部123により第2面へ第2ページの画像の形成が可能となるように、ポイントcからポイントdの方向に搬送してポイントeに到達させた紙をそれまでの搬送の方向と逆方向に搬送するとともに、ゲート1221およびゲート1222の位置を切り替え、ポイントcおよびポイントgを経由して、再びポイントaに到達させる(ステップS7)。なお、この場合、再びポイントaに到達した紙は第2面が図9における上面となっている。搬送機構122は上記のようにポイントaに再び到達させた紙をさらに搬送し、ポイントb、ポイントcおよびポイントdを経由してポイントeに到達させる。
【0080】
その後、画像形成装置12は第2面に対する第2ページの画像の形成に関し、ステップS1以降の処理を行う。すなわち、画像形成装置12は、受信画像データから第2面形成用画像データを取り出し、第2面に第2面形成用画像データに従った画像の形成を行い(ステップS1)、第2面に形成した画像を読み取ってその結果を示す第2面読取画像データを生成し(ステップS2)、第2面形成用画像データおよび第2面読取画像データに基づき第2面に正しく画像が形成されたか否かの判定を行う(ステップS3)。
【0081】
判定部1307が、第2面に正しく画像が形成されていると判定し、第2面に関するデータ「OK」が記憶部1301に記憶された場合(ステップS3:OK)、制御部120は受信画像データに次ページの画像を示すデータが含まれているか否かを判定する(ステップS6)。
【0082】
この場合、次ページの画像を示すデータは受信画像データに含まれていないので(ステップS6:NO)、搬送機構122は搬送制御部1303の制御に従い、ポイントeに到達した紙をそれまでの搬送の方向とは逆方向に搬送するとともにゲート1221およびゲート1223の位置を切り替え、排紙トレイ125に排出する(ステップS8)。その結果、排紙トレイ125には第1面および第2面にともに正しく画像の形成が行われていることが確認された紙が載ることになる。従って、画像形成装置12は一連の処理を終える。
【0083】
一方、判定部1307が、第2面に正しく画像が形成されていないと判定し、第2面に関するデータ「NG」が記憶部1301に記憶された場合(ステップS3:NG)、画像形成装置12は第2面に関し、ステップS4以降の処理を行う。すなわち、画像形成装置12は、第2面に塗りつぶし画像を形成し(ステップS4)、塗りつぶし画像を形成した紙を排紙トレイ126に排出する(ステップS5)。その結果、排紙トレイ126には、正しく画像の形成が行われていないと判定された第2面に塗りつぶし画像が形成された紙が載ることになる。
【0084】
上記のように、正しく画像の形成が行われず塗りつぶし画像の形成を行った紙を排紙トレイ126に排出した画像形成装置12は、新しい紙に対しステップS1以降の一連の処理を繰り返し、画像の形成をやり直す。
【0085】
(2−1)変形例
上述した第2実施形態を以下のように変形してもよい。図11は、変形例における画像形成装置12の構成の概要を示した図である。図11に示すように、変形例における画像形成装置12の搬送機構122は、ポイントeからポイントfを経由してポイントaに至る搬送経路を有していない。そこで、塗りつぶし画像の形成を行う必要が生じた場合、搬送制御部1303は搬送機構122を制御して、反転部1220により紙に対し表裏反転が2回行われるように紙を搬送し、画像形成部123により紙の同一の面に再び画像の形成が可能となるようにする。
【0086】
図12は、変形例における画像形成装置12の動作を示すフロー図である。第1面もしくは第2面に関するデータ「NG」が記憶され(ステップS3:NG)、塗りつぶし画像の形成を行う必要が生じた場合、搬送制御部1303は搬送機構122を制御して、ポイントeに到達した紙を搬送し、ポイントd、ポイントcおよびポイントgを経由してポイントaに到達させる(ステップS9)。例えば第1面に形成された画像が正しく形成されていないと判定された場合、ステップS9の後にポイントaに到達した紙は第2面が図11における上面となっている。搬送機構122は上記のようにポイントaに再び到達させた紙をさらに搬送し、ポイントb、ポイントcおよびポイントdを経由してポイントeに到達させる。なお、ステップS9の表裏反転の後に紙がポイントaとポイントbの間を通過する際、画像形成部123による画像の形成は行われない。
【0087】
その後、搬送制御部1303は搬送機構122を制御して、ポイントeに到達した紙をさらに搬送し、再度、ポイントd、ポイントcおよびポイントgを経由してポイントaに到達させる(ステップS10)。例えば第1面に形成された画像が正しく形成されていないと判定された場合、ステップS9およびステップS10を経てポイントaに到達した紙は第1面が図11における上面となっている。搬送機構122は上記のようにポイントaに再び到達させた紙をさらに搬送し、ポイントb、ポイントcおよびポイントdを経由してポイントeに到達させる。ステップS10の表裏反転の後に紙がポイントaとポイントbの間を通過する際、画像形成部123による塗りつぶし画像の形成が行われる(ステップS4)。
【0088】
(3)変形例
上述した第1および第2実施形態は、さらに以下のように変形してもよい。
上述した実施形態においてPC11および画像形成装置12が備える各構成部の配置は自由に変更可能である。例えば、制御部120の役割をPC11に担わせ、画像形成部123の役割を果たす画像形成装置と、画像読取部124の役割を果たす画像読取装置とを表裏反転機能を備えた搬送装置を介して連結し、それらの装置をPC11に接続することにより本発明の実施形態にかかるシステムを実現してもよい。
【0089】
また、上述した実施形態において制御部120が実行するアプリケーションをCD−ROM等の記録媒体に格納して提供したり、通信手段を介して信号として送信することにより提供したりしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0090】
【図1】実施形態にかかるシステムの構成を示した図である。
【図2】実施形態にかかるPCの構成を示した図である。
【図3】第1実施形態にかかる画像形成装置の構成を示した図である。
【図4】実施形態にかかる制御部の構成を示した図である。
【図5】実施形態にかかる制御部の機能構成を示した図である。
【図6】実施形態にかかる画像データが示す画像を示した図である。
【図7】実施形態にかかる画像形成装置により形成される画像を示した図である。
【図8】実施形態にかかる画像形成装置のディスプレイに表示される画像を示した図である。
【図9】第2実施形態にかかる画像形成装置の構成を示した図である。
【図10】第2実施形態にかかる画像形成装置の動作を示すフロー図である。
【図11】第2実施形態の変形例にかかる画像形成装置の構成を示した図である。
【図12】第2実施形態の変形例にかかる画像形成装置の動作を示すフロー図である。
【符号の説明】
【0091】
1…システム、2…システム、11…PC、12…画像形成装置、111…HDD、112…RAM、113…CPU、114…通信I/F、115…キーボード、116…ディスプレイ、117…バス、120…制御部、121…給紙トレイ、122…搬送機構、123…画像形成部、124…画像読取部、125…排紙トレイ、126…排紙トレイ、1201…HDD、1202…RAM、1203…CPU、1204…通信I/F、1205…キーボード、1206…ディスプレイ、1207…バス、1220…反転部、1221…ゲート、1222…ゲート、1223…ゲート、1231…感光体、1232…帯電ロール、1233…露光器、1234…現像器、1235…転写ロール、1236…定着器、1241…発光器、1242…受光器、1301…記憶部、1302…受信部、1303…搬送制御部、1304…形成制御部、1305…読取制御部、1306…特定部、1307…判定部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の画像データと第2の画像データとを取得する取得手段と、
記録媒体の一の面に前記第1の画像データに従い画像を形成する第1の形成手段と、
前記第1の形成手段により形成された画像を読み取ることにより第3の画像データを生成する読取手段と、
記録媒体の他の面に前記第2の画像データに従い画像を形成可能な第2の形成手段と、
前記第1の画像データが示す画像と前記第3の画像データが示す画像との間で濃度の差が閾値以上である領域の面積に基づき、前記第1の形成手段による画像の形成が正しく行われているか否かを判定する判定手段と、
前記第1の形成手段による画像の形成が正しく行われていると前記判定手段が判定した場合、前記第1の形成手段により画像の形成された記録媒体を当該記録媒体の一の面と他の面との位置関係を入れ替えた後に前記第2の形成手段により画像の形成が可能となる位置に至るまで搬送し、前記第1の形成手段による画像の形成が正しく行われていないと前記判定手段が判定した場合、前記第1の形成手段により画像の形成された記録媒体を当該記録媒体の一の面と他の面との位置関係を入れ替えることなく前記第2の形成手段により画像の形成が可能となる位置に至るまで搬送する搬送手段と
を備える画像形成装置。
【請求項2】
前記第2の形成手段は、前記第1の形成手段による画像の形成が正しく行われていると前記判定手段が判定した場合、前記搬送手段により搬送されてくる記録媒体に前記第2の画像データに従い画像を形成し、前記第1の形成手段による画像の形成が正しく行われていないと前記判定手段が判定した場合、前記搬送手段により搬送されてくる記録媒体に前記第2の画像データが示す画像とは異なる画像を形成する
請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記第1の画像データもしくは前記第3の画像データに基づき、前記第1の形成手段により形成された画像のうち所定の条件を満たす画像が形成されている記録媒体上の位置を特定する特定手段を備え、
前記第2の形成手段は、前記第1の形成手段による画像の形成が正しく行われていないと前記判定手段が判定した場合、前記搬送手段により搬送されてくる記録媒体上の前記特定手段が特定した位置に画像を形成する
請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記取得手段は、記録媒体上の所定の位置を示す位置データを取得し、
前記第2の形成手段は、前記第1の形成手段による画像の形成が正しく行われていないと前記判定手段が判定した場合、前記搬送手段により搬送されてくる記録媒体上の前記位置データが示す位置に画像を形成する
請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項5】
画像データを取得する取得手段と、
記録媒体上に前記取得手段により取得された画像データに従い画像を形成する形成手段と、
前記形成手段により形成された画像を読み取ることにより画像データを生成する読取手段と、
前記形成手段により一の記録媒体の一の面に画像が形成された場合、前記形成手段が前記一の面に対する画像の形成に用いた画像データにより示される画像と前記読取手段が前記一の面に形成された画像を読み取って生成した画像データにより示される画像との間で濃度の差が閾値以上である領域の面積に基づき、前記一の面に画像の形成が正しく行われているか否かを判定する判定手段と、
前記一の面に画像の形成が正しく行われていると前記判定手段が判定した場合、前記一の記録媒体を前記一の面と前記一の記録媒体の他の面との位置関係を入れ替えた後に前記形成手段により画像の形成が可能となる位置に至るまで搬送し、前記一の面に画像の形成が正しく行われていないと前記判定手段が判定した場合、前記一の記録媒体を前記一の面と前記他の面との位置関係を入れ替えることなく前記形成手段により画像の形成が可能となる位置に至るまで搬送する搬送手段と
を備える画像形成装置。
【請求項6】
画像データを取得する取得手段と、
記録媒体上に前記取得手段により取得された画像データに従い画像を形成する形成手段と、
前記形成手段により形成された画像を読み取ることにより画像データを生成する読取手段と、
前記形成手段により一の記録媒体の一の面に画像が形成された場合、前記形成手段が前記一の面に対する画像の形成に用いた画像データにより示される画像と前記読取手段が前記一の面に形成された画像を読み取って生成した画像データにより示される画像との間で濃度の差が閾値以上である領域の面積に基づき、前記一の面に画像の形成が正しく行われているか否かを判定する判定手段と、
前記形成手段によりいずれかの面に画像の形成された記録媒体を、当該記録媒体が有する一の面と他の面との位置関係の入れ替えを行った後に前記形成手段により画像の形成が可能となる位置に至るまで搬送する搬送手段と
を備え、
前記搬送手段は、前記一の面に画像の形成が正しく行われていると前記判定手段が判定した場合、前記形成手段により前記一の面に画像の形成された記録媒体を、前記位置関係の入れ替えを1回行った後に前記形成手段により画像の形成が可能となる位置に至るまで搬送し、
前記搬送手段は、前記一の面に画像の形成が正しく行われていないと前記判定手段が判定した場合、前記形成手段により前記一の面に画像の形成された記録媒体を、前記位置関係の入れ替えを2回行った後に前記形成手段により画像の形成が可能となる位置に至るまで搬送する
画像形成装置。
【請求項7】
前記搬送手段は、前記一の面に画像の形成が正しく行われていないと前記判定手段が判定した場合、前記形成手段により前記一の面に画像の形成された記録媒体を、前記位置関係の入れ替えを1回行った後に前記形成手段により画像の形成が可能となる位置に至るまで搬送した後、前記位置関係の入れ替えをさらに1回行った後に前記形成手段により画像の形成が可能となる位置に至るまで再度搬送し、
前記形成手段は、前記一の面に画像の形成が正しく行われていないと前記判定手段が判定した場合、前記搬送手段により搬送されてくる前記一の記録媒体の前記一の面とは異なる他の面に画像の形成を行わない
請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記形成手段は、前記一の面に画像の形成が正しく行われていると前記判定手段が判定した場合、前記搬送手段により搬送されてくる前記一の記録媒体の前記一の面とは異なる他の面に前記取得手段により取得された画像データに従い画像を形成し、前記一の面に画像の形成が正しく行われていないと前記判定手段が判定した場合、前記搬送手段により搬送されてくる前記一の記録媒体の前記一の面に前記取得手段により取得された画像データが示す画像とは異なる画像を形成する
請求項5乃至7のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記形成手段が前記一の面に対する画像の形成に用いた画像データもしくは前記読取手段が前記一の面に形成された画像を読み取って生成した画像データに基づき、前記一の面に形成された画像のうち所定の条件を満たす画像が形成されている前記一の面上の位置を特定する特定手段を備え、
前記形成手段は、前記一の面に画像の形成が正しく行われていないと前記判定手段が判定した場合、前記搬送手段により搬送されてくる前記一の記録媒体の前記一の面上の前記特定手段が特定した位置に画像を形成する
請求項8に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記取得手段は、記録媒体上の所定の位置を示す位置データを取得し、
前記形成手段は、前記一の面に画像の形成が正しく行われていないと前記判定手段が判定した場合、前記搬送手段により搬送されてくる前記一の記録媒体の前記一の面上の前記位置データが示す位置に画像を形成する
請求項8に記載の画像形成装置。
【請求項11】
記録媒体上に画像を形成する形成手段と、前記形成手段により形成された画像を読み取ることによって画像データを生成する読取手段と、前記形成手段によりいずれかの面に画像の形成された記録媒体を当該記録媒体が有する一の面と他の面との位置関係の入れ替えを行った後に前記形成手段により画像の形成が可能となる位置に至るまで搬送する搬送手段とを備える画像形成装置が有するコンピュータに、
第1の画像データを取得する処理と、
前記形成手段を制御して、一の記録媒体の有する一の面上へ前記第1の画像データに従った画像の形成を行わせる処理と、
前記読取手段を制御して、前記形成手段により前記一の面上に形成された画像を読み取ることにより第2の画像データの生成を行わせる処理と、
前記第1の画像データにより示される画像と前記第2の画像データにより示される画像との間で濃度の差が閾値以上である領域の面積に基づき、前記形成手段による画像の形成が正しく行われているか否かを判定する処理と、
前記形成手段による画像の形成が正しく行われていると判定した場合、前記搬送手段を制御し、前記一の記録媒体を、前記位置関係の入れ替えを1回行った後に前記形成手段により画像の形成が可能となる位置に至るまで搬送させる処理と、
前記形成手段による画像の形成が正しく行われていないと判定した場合、前記搬送手段を制御し、前記一の記録媒体を、前記位置関係の入れ替えを2回行った後に前記形成手段により画像の形成が可能となる位置に至るまで搬送させる処理と
を実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2009−61646(P2009−61646A)
【公開日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−230638(P2007−230638)
【出願日】平成19年9月5日(2007.9.5)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】