説明

画像形成装置

【課題】簡易な構成によりノズル内の液体が光によって硬化するのを抑制する。
【解決手段】紫外線硬化性インクをノズル41から吐出する印刷ヘッド40を、ノズル面(ノズルプレート44)が紫外線照射器50とは反対側を向くように記録用紙Pの記録面に対して所定の傾斜角θをもって傾ける。これにより、紫外線照射器50から照射され記録用紙Pで反射された紫外線はノズルプレート44に入射しづらくなり、ノズル41内のインクが紫外線によって増粘したり硬化したりするのを抑制することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光硬化性の液体を吐出するノズルが形成されたノズル面を有する吐出ヘッドと、前記吐出ヘッドに隣接して配置され光を照射する光照射手段と、前記吐出ヘッドと記録媒体とを相対的に移動させる移動手段と、を備え、前記記録媒体と前記吐出ヘッドとを相対的に移動させながら前記ノズルから該記録媒体の記録面に液体を吐出すると共に前記光照射手段から該記録面に対して光を照射することにより該記録媒体に画像を形成する画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の画像形成装置としては、紫外線により硬化するインクを吐出可能なノズルが形成された記録ヘッドと、記録ヘッドに主走査方向に沿って隣接して配置され紫外線を照射する紫外線照射機構とを備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、記録ヘッドと紫外線照射機構との間に副走査方向に沿って延在する長尺部材(光トラップ)を配置しており、この光トラップによって紫外線照射機構の紫外線光源から記録ヘッド側に入射してくる紫外線を捕捉している。これにより、記録ヘッドのノズル内のインクが紫外線により硬化するのを抑制することができるとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−167917号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述の装置では、記録ヘッドと紫外線照射機構との間に光トラップを配置する必要があるため、光トラップを配置するためのスペースを必要とし、画像形成装置が大型化してしまう。
【0005】
本発明の画像形成装置は、光硬化性の液体を吐出するノズルが形成された吐出ヘッドと、吐出ヘッドに隣接して配置された光照射手段とを備えるものにおいて、簡易な構成によりノズル内の液体が光によって硬化するのを抑制することを主目的とする。
【0006】
本発明の画像形成装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の画像形成装置は、
光硬化性の液体を吐出するノズルが形成されたノズル面を有する吐出ヘッドと、前記吐出ヘッドに隣接して配置され光を照射する光照射手段と、前記吐出ヘッドと記録媒体とを相対的に移動させる移動手段と、を備え、前記記録媒体と前記吐出ヘッドとを相対的に移動させながら前記ノズルから該記録媒体の記録面に液体を吐出すると共に前記光照射手段から該記録面に対して光を照射することにより該記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、
前記吐出ヘッドは、前記ノズル面が前記光照射手段の照射面と向き合わない方向に前記記録媒体の記録面に対して傾けられてなる
ことを要旨とする。
【0008】
この本発明の画像形成装置では、光硬化性の液体を吐出するノズルが形成されたノズル面を有する吐出ヘッドと、吐出ヘッドに隣接して配置され光を照射する光照射手段と、吐出ヘッドと記録媒体とを相対的に移動させる移動手段と、を備え、記録媒体と吐出ヘッドとを相対的に移動させながらノズルから記録媒体の記録面に液体を吐出すると共に光照射手段から記録面に対して光を照射することにより記録媒体に画像を形成するものにおいて、吐出ヘッドのノズル面が光照射手段の照射面と向き合わない方向に記録媒体の記録面に対して傾ける。これにより、光照射手段から吐出ヘッドのノズル面に向かう光の強度は、吐出ヘッドの傾斜角の余弦が乗ることになるから、吐出ヘッドを傾けないものに比して、小さくすることができる。この結果、簡易な構成によりノズル内の液体が光によって硬化するのを抑制することができる。
【0009】
こうした本発明の画像形成装置において、前記移動手段は、前記吐出ヘッドと前記記録媒体とを主走査方向に相対的に移動させる主走査方向移動手段と、前記吐出ヘッドと前記記録媒体とを副走査方向に相対的に移動させる副走査方向移動手段とを備える手段であり、前記光照射手段は、前記主走査方向に沿って前記吐出ヘッドに隣接して配置され、前記吐出ヘッドは、前記ノズル面が前記主走査方向に前記吐出ヘッドとは反対側を向くよう傾けられてなるものとすることもできる。こうすれば、光照射手段から吐出ヘッドのノズル面に入射される光を少なくすることができるから、ノズル内の液体が硬化するのをより確実に抑制することができる。
【0010】
或いは、本発明の画像形成装置において、前記移動手段は、前記吐出ヘッドと前記記録媒体とを主走査方向に相対的に移動させる主走査方向移動手段と、前記吐出ヘッドと前記記録媒体とを副走査方向に相対的に移動させる副走査方向移動手段とを備える手段であり、前記光照射手段は、前記主走査方向に沿って前記吐出ヘッドに隣接して配置され、前記吐出ヘッドは、前記ノズル面が前記副走査方向に傾けられてなるものとすることもできる。
【0011】
また、本発明の画像形成装置におて、前記吐出ヘッドと前記光照射手段は、互いに交互に並ぶように複数配置され、前記複数の光照射手段のうち少なくとも両隣が前記吐出ヘッドに挟まれた光照射手段と前記吐出ヘッドは、照射面とノズル面がそれぞれ同一の方向に傾けられてなるものとすることもできる。こうすれば、光照射手段を複数配置したタイプの画像形成装置であっても、吐出ヘッドのノズル内の液体の硬化を抑制することができる。この態様の本発明の画像形成装置において、前記光照射手段と前記吐出ヘッドは、前記照射面と前記ノズル面とが前記記録媒体の記録面に対して略同一の角度をもって同一方向に傾けられてなるものとすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の一実施形態であるインクジェットプリンター20の概略構成図。
【図2】印刷ヘッド40の概略構成図。
【図3】印刷ヘッド40と紫外線照射器50との配置の様子を示す説明図。
【図4】変形例の印刷ヘッド40と紫外線照射器50との配置の様子を示す説明図。
【図5】変形例のインクジェットプリンター120の概略構成図。
【図6】変形例のインクジェットプリンター220の概略構成図。
【図7】変形例のインクジェットプリンター320の概略構成図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
次に、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。図1は、本発明の一実施形態であるインクジェットプリンター20の構成の概略を示す構成図であり、図2は、印刷ヘッド40の構成の概略を示す構成図であり、図3は、印刷ヘッド40と紫外線照射器50との配置の様子を示す説明図である。
【0014】
本実施形態のインクジェットプリンター20は、図1に示すように、記録用紙Pを副走査方向(図中奥から手前の方向)に搬送する紙送り機構60と、紙送り機構60によりプラテン22上に搬送された記録用紙Pに対して主走査方向(図中左右の方向)の移動を伴って印刷ヘッド40のノズルからインク滴を吐出して印刷を行なうプリンター機構30とを備える。なお、プラテン22の主走査方向一端(図1中の右端)には、印刷ヘッド40のノズル面を封止するキャッピング装置26が設置されており、プラテン22の主走査方向他端(図1中の左端)には、ノズルの目詰まりを防止するために定期的に印刷ヘッド40のノズルからインク滴を吐出するフラッシングを行なうためのフラッシングエリア24が設けられている。
【0015】
プリンター機構30は、図1に示すように、キャリッジガイド34によりガイドされながら主走査方向に往復動可能なキャリッジ31と、キャリッジガイド34の一端側と他端側にそれぞれ設置されたキャリッジモーター35および従動ローラー36と、キャリッジモーター35と従動ローラー36とに掛け渡されると共にキャリッジ31に取り付けられたキャリッジベルト38と、キャリッジ31に搭載されシアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y),ブラック(K)の各色インクを貯留するインクカートリッジ32と、インクカートリッジ32からそれぞれ供給された各インクに加圧してインク滴を吐出する複数のノズルが形成された印刷ヘッド40と、キャリッジ31に搭載され紫外線を照射する紫外線照射器50とを備える。キャリッジ31は、キャリッジモーター35によりキャリッジベルト38を駆動することにより、主走査方向に往復動されるようになっている。なお、キャリッジ31の背面側には、キャリッジ31の主走査方向における位置を検出するキャリッジポジションセンサー39が取り付けられている。このキャリッジポジションセンサー39は、フレーム21にキャリッジガイド34に沿って配置されたリニア式の光学スケール39aと、光学スケール39aに対向するようキャリッジ31の背面に取り付けられ光学スケール39aを光学的に読み取る光学センサー39bとにより構成されている。
【0016】
印刷ヘッド40は、図2に示すように、シアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y),ブラック(K)のノズル41C,41M,41Y,41Kが各色毎に複数個(本実施形態では、180個)ずつ列をなすよう配置された4列のノズル列42C,42M,42Y,42Kが形成されたノズルプレート44と、ノズル41に連通するインク室46を形成する側壁をなすキャビティープレート47と、インク室46の上壁をなし弾性変形が可能な振動板49と、振動板49に配置されたピエゾ素子(圧電素子)48とを備える。この印刷ヘッド40は、図示しない駆動回路からピエゾ素子48にパルス状の電圧を印加してインク室46の上壁(振動板49)を振動させることにより、インク室46内の容積変化を生じさせ、インク室46の容積が収縮する際の収縮圧力によりインクを加圧してインク室46に連通するノズル41からインク滴として吐出する。
【0017】
紙送り機構60は、図1に示すように、記録用紙Pをプラテン22上に搬送させる搬送ローラー62と、搬送ローラー62を回転駆動する搬送モーター64と、を備える。搬送モーター64は、その回転軸に回転量を検出するロータリーエンコーダー66が取り付けられており、ロータリーエンコーダー66からの回転量に基づいて駆動制御されている。なお、ロータリーエンコーダー66は、図示しないが、所定回転角間隔で目盛りが付されたロータリースケールと、ロータリースケールの目盛りを読み取るためのロータリースケールセンサーとにより構成されている。
【0018】
インクカートリッジ32に貯留されるインクは、光としての紫外線の照射を受けて硬化する紫外線硬化性インクであり、その成分としては重合性化合物や光開始剤,顔料などの色材が含まれている。
【0019】
紫外線照射器50は、図3に示すように、紫外線を照射する紫外線光源52と、紫外線光源52を収納しプラテン22側の面が開放された凹型の本体54と、本体54の内面に設けられ紫外線を反射する反射板56とにより構成されており、主走査方向に沿って印刷ヘッド40に隣接して配置されている。
【0020】
また、印刷ヘッド40は、図3に示すように、ノズルプレート44が紫外線照射器50とは反対側に向くように記録用紙Pの記録面に対して傾斜角θ(例えば、3度や4度,5度など)をもって傾けて取り付けられており、紫外線照射器50の紫外線光源52から照射され記録用紙Pで反射された紫外線は印刷ヘッド40のノズルプレート44に入射しづらくなっている。また、紫外線がノズルプレート44に入射された場合であっても、ノズルプレート44に当たる紫外線の強さは傾斜角θの余弦を乗じたものとなるから弱くなる。従って、ノズル41内のインクが紫外線により増粘したり硬化したりするのを抑制することができる。
【0021】
こうして構成された本実施形態のインクジェットプリンター20では、図示しないユーザーコンピューターから印刷指令を伴って画像データを受け付けると、受け付けた画像(RGB)データをリサイズしてCMYKデータに色変換し、色変換後のCMYKデータにハーフトーン処理を施して2値化することにより印刷データを生成する。そして、搬送モーター64により搬送ローラー62を回転させて記録用紙Pをプラテン22上に搬送すると共にキャリッジ31をキャリッジモーター35により往復動させ、生成した印刷データに従ったタイミングで印刷ヘッド40の各色のピエゾ素子48を駆動して各色インクを吐出することにより、記録用紙P上にカラー画像を形成する。
【0022】
ここで、本実施形態では、印刷ヘッド40のノズルプレート44は、記録用紙Pの記録面に対して傾斜角θをもって傾けられているから、ノズル41毎に記録面との距離が異なる。このため、印刷ヘッド40を駆動する駆動回路には遅延回路(図示せず)が組み込まれ、ノズル41毎に異なる遅延量をもってインク滴の吐出タイミングが設定されている。具体的には、キャリッジ31の移動速度を「Vc」とし、インク滴の飛翔速度を「Vd」とし、印刷ヘッド40のノズル41と記録用紙Pの記録面との間の距離を「D」とすると、印刷ヘッド40からは、理想的な着弾位置の鉛直上の位置よりも距離D・Vc/Vdだけ手前でインク滴を吐出すればよいため、ノズル41毎の距離Dを予め求めて記憶させておくことにより、ノズル41毎に適切な吐出タイミングを設定することができる。これにより、印刷ヘッド40のノズルプレート44を記録用紙Pの記録面に対して傾斜させるものとしても、各ノズル41から吐出されたインクの着弾位置にずれは生じない。
【0023】
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態のノズル41が本発明の「ノズル」に相当し、印刷ヘッド40が「吐出ヘッド」に相当し、紫外線照射器50が「光照射手段」に相当し、キャリッジ31とキャリッジガイド34とキャリッジモーター35と従動ローラー36などが「移動手段」に相当する。
【0024】
以上説明した本実施形態のインクジェットプリンター20によれば、紫外線硬化性インクをノズル41から吐出する印刷ヘッド40を、ノズル面(ノズルプレート44)が紫外線照射器50とは反対側を向くように記録用紙Pの記録面に対して傾斜角θをもって傾けたから、紫外線照射器50から照射され記録用紙Pで反射された紫外線がノズルプレート44に入射しづらくすることができ、ノズル41内のインクが紫外線によって増粘したり硬化したりするのを抑制することができる。もとより、印刷ヘッド40を駆動する駆動回路に遅延回路を組み込み、ノズル41毎に異なる遅延量をもってインク滴の吐出タイミングを設定するから、印刷ヘッド40のノズルプレート44を記録用紙Pの記録面に対して傾斜させるものとしても、各ノズル41から吐出されたインクの着弾位置にずれは生じない。
【0025】
本実施形態のインクジェットプリンター20では、印刷ヘッド40(ノズルプレート44)を主走査方向に傾斜角θをもって傾けるものとしたが、これに限定されるものではなく、図4に示すように、印刷ヘッド40を副走査方向(記録用紙Pの搬送方向)に傾けるものとしてもよい。この場合でも、ノズルプレート44に当たる紫外線の強さは傾斜角θの余弦を乗じたものとなるため弱くなり、ノズル41内のインクの増粘や硬化を抑制することができる。即ち、印刷ヘッド40のノズルプレート44と紫外線照射器50の照射面とが互いに向き合わないようにノズルプレート44を傾けるものとすれば、如何なる方向に傾けるものとしてもよいのである。
【0026】
本実施形態のインクジェットプリンター20では、単一の印刷ヘッド40と紫外線照射器50とを備えるタイプのプリンターに適用して説明したが、図5の変形例のインクジェットプリンター120に示すように、各色毎に用紙幅全域をカバーするようノズルが配列されたライン状の印刷ヘッド140C,140M,140Y,140Kと、紙送り方向に沿って印刷ヘッド140C,140M,140Y,140Kと交互に配置され用紙幅全域をカバーするよう紫外線光源が配列されたライン状の紫外線照射器150C,150M,150Y,150Kと、記録用紙Pを搬送する紙送り機構160とを備え、印刷ヘッド140C,140M,140Y,140Kおよび紫外線照射器150C,150M,150Y,150Kを紙送り方向に同一の傾斜角をもって傾けるものとしてもよい。なお、両隣を印刷ヘッドに挟まれない紫外線照射器150Kについては傾斜させないものとしても構わない。
【0027】
また、図6の変形例のインクジェットプリンター220に示すように、各色毎に用紙幅全域をカバーするようノズルが配列されたライン状の印刷ヘッド240C,240M,240Y,240Kと、紙送り方向に沿って印刷ヘッド240C,240M,240Y,240Kと交互に配置され用紙幅全域をカバーするよう紫外線光源が配列されたライン状の紫外線照射器250C,250M,250Y,250Kと、記録用紙Pを搬送する紙送り機構260とを備え、印刷ヘッド240C,240M,240Y,240Kおよび紫外線照射器250C,250M,250Y,250Kを紙送り方向とは逆方向に同一の傾斜角をもって傾けるものとしてもよい。
【0028】
さらに、図7の変形例のインクジェットプリンター320に示すように、各色毎に用紙幅全域をカバーするようノズルが配列されたライン状の印刷ヘッド340C,340M,340Y,340Kと、紙送り方向に沿って印刷ヘッド340C,340M,340Y,340Kと交互に配置され用紙幅全域をカバーするよう紫外線光源が配列されたライン状の紫外線照射器350C,350M,350Y,350Kと、記録用紙Pを円弧状に搬送する紙送り機構360とを備えるものとしてもよい。この場合、印刷ヘッド340Cおよび紫外線照射器350C,印刷ヘッド340Mおよび紫外線照射器350M,印刷ヘッド340Yおよび紫外線照射器350Y,印刷ヘッド340Kおよび紫外線照射器350Kの各組は、円弧の接線に対して同一の傾斜角となるよう傾けるものとすればよい。
【0029】
本実施形態のインクジェットプリンター20では、印刷ヘッド40をキャリッジ31に搭載し、キャリッジ31を移動させることにより、記録用紙Pに対して印刷ヘッド40を主走査方向に走査するものとしたが、印刷ヘッド40を固定すると共に記録用紙Pを主走査方向に移動させるものとしてもよい。
【0030】
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
【符号の説明】
【0031】
20,120,220,320 インクジェットプリンター、21 フレーム、22 プラテン、24 フラッシングエリア、26 キャッピング装置、30 プリンター機構、31 キャリッジ、32 インクカートリッジ、34 キャリッジガイド、35 キャリッジモーター、36 従動ローラー、38 キャリッジベルト、39 キャリッジポジションセンサー、39a 光学スケール、39b 光学センサー、40,140C,140M,140Y,140K,240C,240M,240Y,240K,340C,340M,340Y,340K 印刷ヘッド、41,41C,41M,41Y,41K ノズル、42,42C,42M,42Y,42K ノズル列、44 ノズルプレート、46 インク室、47 キャビティープレート、48 ピエゾ素子、49 振動板、50,150C,150M,150Y,150K,250C,250M,250Y,250K,350C,350M,350Y,350K 紫外線照射器、52 紫外線光源、54 本体、56 反射板、60,160,260,360 紙送り機構、62 搬送ローラー、64 搬送モーター、66 ロータリーエンコーダー、P 記録用紙。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光硬化性の液体を吐出するノズルが形成されたノズル面を有する吐出ヘッドと、前記吐出ヘッドに隣接して配置され光を照射する光照射手段と、前記吐出ヘッドと記録媒体とを相対的に移動させる移動手段と、を備え、前記記録媒体と前記吐出ヘッドとを相対的に移動させながら前記ノズルから該記録媒体の記録面に液体を吐出すると共に前記光照射手段から該記録面に対して光を照射することにより該記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、
前記吐出ヘッドは、前記ノズル面が前記光照射手段の照射面と向き合わない方向に前記記録媒体の記録面に対して傾けられてなる
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
請求項1記載の画像形成装置であって、
前記移動手段は、前記吐出ヘッドと前記記録媒体とを主走査方向に相対的に移動させる主走査方向移動手段と、前記吐出ヘッドと前記記録媒体とを副走査方向に相対的に移動させる副走査方向移動手段とを備える手段であり、
前記光照射手段は、前記主走査方向に沿って前記吐出ヘッドに隣接して配置され、
前記吐出ヘッドは、前記ノズル面が前記主走査方向に前記吐出ヘッドとは反対側を向くよう傾けられてなる
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
請求項1記載の画像形成装置であって、
前記移動手段は、前記吐出ヘッドと前記記録媒体とを主走査方向に相対的に移動させる主走査方向移動手段と、前記吐出ヘッドと前記記録媒体とを副走査方向に相対的に移動させる副走査方向移動手段とを備える手段であり、
前記光照射手段は、前記主走査方向に沿って前記吐出ヘッドに隣接して配置され、
前記吐出ヘッドは、前記ノズル面が前記副走査方向に傾けられてなる
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
請求項1記載の画像形成装置であって、
前記吐出ヘッドと前記光照射手段は、互いに交互に並ぶように複数配置され、
前記複数の光照射手段のうち少なくとも両隣が前記吐出ヘッドに挟まれた光照射手段と前記吐出ヘッドは、照射面とノズル面がそれぞれ同一の方向に傾けられてなる
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項5】
前記光照射手段と前記吐出ヘッドは、前記照射面と前記ノズル面とが前記記録媒体の記録面に対して略同一の角度をもって同一方向に傾けられてなることを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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