説明

画像生成装置における調整可能な給紙トレイ側面ガイドの位置を決定するための方法および装置

【課題】画像生成装置における調整可能な給紙トレイ側面ガイドの位置を決定するための方法および機器を、開示する。
【解決手段】この方法は、絶え間なく変化する傾斜した形状の標識体350の大きさを検出するステップと、絶え間なく変化する傾斜した形状の標識体の検知された大きさに基づいて、1つの給紙トレイ170の調整可能な給紙トレイ側面ガイド340の位置を決定するステップと、1つの給紙トレイの調整可能な給紙トレイ側面ガイドの決定された位置を、画像生成装置のユーザインターフェースに出力するステップとを含んでいてもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、画像生成装置、それに対応した機器およびコンピュータ読取り可能媒体における、調整可能な給紙トレイ側面ガイドの位置の決定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の様々な給紙システムに利用できる給紙トレイ側面ガイドは、これまでのところ、オペレータ配置(検知しない)、目立たない検知(複数の点検知器)、または、エンコーダタイプの制御(線形または回転式の)に依存している。これらの方法は、側面ガイドの配置と、それゆえに媒体の大きさの幅とを正確に決定するために、給紙トレイシステムの働きを制限している。さらに、エンコーダソリューションの場合は、負荷、アンロード、および/または、シャットダウン中にホーミングルーチンが必要とされる。
【0003】
側面ガイドの位置フィードバックに関しては、従来の給紙システム設計のそれぞれに関する以下のような問題がある。
・検知しない:この方法は、システムにいかなるフィードバックも提供しない。
・目立たない検知:この設計は、おおよその配置のみを提供できる。このことは、検出設計の非連続的な性質のゆえである。
・エンコーダ検知:この設計は、より高い精度を提供できるが、最後のホーミング以来ガイドが移動しなかったことを確認するために、トレイが移動する度にホーミングステップを必要とする。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
画像生成装置における調整可能な給紙トレイ側面ガイドの位置を決定するための方法および装置を開示する。この方法は、絶え間なく変化する傾斜した形状の標識体の大きさを検出するステップと、絶え間なく変化する傾斜した形状の標識体の検出された大きさに基づいて、1つの給紙トレイの調整可能な給紙トレイ側面ガイドの位置を決定するステップと、1つの給紙トレイの調整可能な給紙トレイ側面ガイドの決定された位置を、画像生成装置のユーザインターフェースに出力するステップとを含んでいてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【図1】本開示の1つの可能な実施形態による画像生成装置の例示的な図である。
【図2】本開示の1つの可能な実施形態による画像生成装置の例示的なブロック図である。
【図3A】図3Aは本開示の1つの可能な実施形態による調整可能な給紙トレイ側面ガイドの位置決定環境の例示的な図である。
【図3B】図3Bは本開示の1つの可能な実施形態による調整可能な給紙トレイ側面ガイドの位置決定環境の例示的な図である。
【図3C】図3Cは本開示の1つの可能な実施形態による調整可能な給紙トレイ側面ガイドの位置決定環境の例示的な図である。
【図4】本開示の1つの可能な実施形態による調整可能な給紙トレイ側面ガイドの位置検知器によって検出された形状の大きさに応じた調整可能な給紙トレイ側面ガイドの位置の例示的なグラフである。
【図5】本開示の1つの可能な実施形態による調整可能な給紙トレイ側面ガイドの位置を決定するために用いられる、可能な検知方法を示す例示的な図である。
【図6】本開示の1つの可能な実施形態による例示的な調整可能な給紙トレイ側面ガイドの位置決定プロセスのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0006】
開示した複数の実施形態は、画像生成装置における調整可能な給紙トレイ側面ガイドの位置の決定方法を含んでいてもよい。上記方法は、絶え間なく変化する傾斜した形状の標識体の大きさを検出するステップと、絶え間なく変化する傾斜した形状の標識体の検知された大きさに基づいて、1つの給紙トレイの調整可能な給紙トレイ側面ガイドの位置を決定するステップと、1つの給紙トレイの調整可能な給紙トレイ側面ガイドの決定された位置を画像生成装置のユーザインターフェースに出力するステップとを含んでいてもよい。
【0007】
開示した複数の実施形態は、情報をユーザに表示するユーザインターフェースを含む画像生成装置と、絶え間なく変化する傾斜した形状の標識体と、絶え間なく変化する傾斜した形状の標識体の大きさを検出する、調整可能な給紙トレイ側面ガイドの位置検知器と、絶え間なく変化する傾斜した形状の標識体の検出された大きさに基づいて給紙トレイの調整可能な給紙トレイ側面ガイドの位置を決定する、調整可能な給紙トレイ側面ガイドの位置決定ユニットとをさらに含んでいてもよく、給紙トレイの調整可能な給紙トレイ側面ガイドの決定された位置をユーザインターフェースに出力する。
【0008】
開示した複数の実施形態は、画像生成装置における調整可能な給紙トレイ側面ガイドの位置を決定することによって演算装置を制御するための、コンピュータ読取り可能媒体記憶命令を含んでいてもよい。この命令は、絶え間なく変化する傾斜した形状の標識体の大きさを検出するステップと、絶え間なく変化する傾斜した形状の標識体の検出された大きさに基づいて、給紙トレイの調整可能な給紙トレイ側面ガイドの位置を決定するステップと、画像生成装置のユーザインターフェースに、給紙トレイの調整可能な給紙トレイ側面ガイドの決定された位置を出力するステップとをさらに含んでいてもよい。
【0009】
開示した複数の実施形態は、画像生成装置における調整可能な給紙トレイ側面ガイドの位置を決定するために用いられてもよいアレイ検知器(例えば、低価格のコンタクトイメージセンサ(CIS)など)に関係していてもよい。調整可能な給紙トレイ側面ガイドの最終的な配置を、検知器の読み出しから直接決定してもよい。しかし、トレイ全体に及びうる単一のまたは縫って留められた検知器システムを用いることによる、コストの問題がある。この広がりは、相当なものである場合もあり(例えば、18”以上)、画像生成装置モデルと共に様々であってもよい。
【0010】
このように、開示した複数の実施形態は、A6(100mm)またはA8(54mm)といった小さなCIS検知器を用いて、最終的および正確な側面ガイドの配置を決定する。このプロセスは、より長いCISシステムの使用と関連のある、コストおよび複雑さを著しく低減し、しかしながら、低価格のCIS検知器の機能に基づいた連続的および正確な測定も提供する。小さな検知器アレイ(例えば、CIS(コンタクトイメージセンサ))を、三角形などの絶え間なく変化する形状に対してほぼ直角に取り付けることによって、任意の幅の紙の最終的および正確な側面ガイドの位置データを決定できる。さらに、このソリューションは、性能および位置精度を上げながら、あまり複雑ではなく、低価格のシステムを提供する。
【0011】
給紙トレイまたは給紙フレームに、絶え間なく変わる形状をしたターゲットに対して垂直に取り付けられた検知器アレイに関して、検知器は、媒体または側面ガイドの動程の幅よりも非常に短い。この検知器/ターゲットシステムは、正確な位置調整データを提供しながら検知器の大きさの要件を低減するために、光学的縮小を引き起こす。
【0012】
トレイ上の三角形の画像(デカール)に対して垂直な給紙装置にCISを取り付けることによって、検知器に本来備わっている精度を用いて、位置およびそれゆえに媒体の大きさを、動程の全範囲に及びうるアレイ検知器の使用に関連した費用または複雑さを伴わずに正確に識別できる。
【0013】
この構想は、媒体供給トレイを含む多くの用途に適用可能であり、この大きさの媒体の検出は、印刷および複写などに重要である。例えばiGen給紙装置では、上記システムは、側面ガイドの位置データの提供に用いられる数個の連結された検知器を必要とする。これまでのところ、この設計は、側面ガイドの配置をなおも全く検出できず、従って、アルゴリズムによって、目立たない検知器を用いておおよその配置を識別する必要がある。
【0014】
このようにして、開示した複数の実施形態は、側面ガイドの位置/媒体の大きさを識別するという問題を解決するとともに複雑さを低減し、媒体の大きさを低価格で正確に識別する方法を用いることによって性能を改善する。
【0015】
開示した複数の実施形態の調整可能な給紙トレイ側面ガイドの位置決定機器および方法の利点は、以下のことを含んでいる。
・長さ、複雑さ、および、コストが低減されたことにより、検知器の可用性が改善される。
・正確な位置/紙の大きさのフィードバック。
・実行中およびアンロードまたはシャットダウン後のホーミング動作の除去。
・ハイエンドシステムを介した低価格システム用の給紙トレイのための、低価格/高精度なソリューション。
【0016】
1つの可能な実施形態では、フレームに関する確かなまたは分割された位置の参照基準(例えば、画像生成装置の給紙部分のフレームに付属している、デカール、腐食剤、へこみなど)を検出するように、調整可能な給紙トレイ側面ガイドにCISが取り付けられる。限られた範囲における線形位置を測定するための、検知器の本来備わっている働きを用いて、絶え間なく変化する傾斜した形状の標識体の大きさによって、配置を識別してもよい。この検知器はまた、様々な大きさまたは形状の付加的な識別マークを検出できてもよく、一連の分割された域のようにより大きな範囲に及ぶことができる。このようにして検知器を用いて、検知器が各特定の域のインデックスマークを基準としてそのとき測定している実際の位置を見ている域または部分を検出できることによって、本来備わっている高解像度をあらゆる動程範囲に用いることができる。
【0017】
図1は、本開示の1つの可能な実施形態に従った、画像生成装置100の例示的な図である。画像生成装置100は、例えば、複写機、印刷装置、ファクシミリ装置、および、多機能装置(MFD)を含む、画像生成文書(例えば、印刷文書、複写物など)を形成できる任意の装置または装置の組み合わせであってもよい。
【0018】
画像生成装置100は、所望の画像を生じさせるために画像信号を用いるハードウェア、を含む画像生成部分120と、画像が印刷されるシートを記憶および供給する独立型給紙部分110と、マーク付けエンジンから出力された印刷を、積層する、折り畳む、留め金でとめる、縛るなどのためのハードウェアを含んでいる出力部分130とを含んでいてもよい。画像生成装置100を複写機として使用できる場合、画像生成装置100は、さらに、文書給紙装置140を含んでいてもよい。この給紙装置は、もとのハードコピー画像から反射された光からの信号をデジタル信号に変換するように動作する。このデジタル信号は、画像生成部分120によって複写を生じさせるように順に処理される。画像生成装置100はまた、その動作を制御するためのローカル・ユーザ・インターフェース150を含んでいてもよい。他方、画像データおよび命令のもう1つのソースが、印刷装置がネットワークを介して接続されている任意の多数のコンピュータを含んでいてもよい。
【0019】
給紙部分110を参照すると、この部分は、任意の多数の給紙トレイ160を含んでいてもよく、このトレイのそれぞれは、媒体スタック170、または、所定のタイプ(大きさ、重さ、色、被覆剤、透明度など)の印刷用紙(「媒体」)を記憶し、給紙装置を含んでいてもよく、指示されると上記給紙装置の中にシートのうちの1枚を供給する。あるタイプの媒体は、適切に供給されるために、特別な扱いを必要とする場合がある。例えば、より重いまたはより大きい媒体を、望ましくは、エアナイフ、フラッファ、真空グリップ、または、空気圧に関する他の適用例(図示せず)を用いることによって、媒体スタック170から媒体スタック170における上端の一シートまたは複数のシートの方へ引き出してもよい。あるタイプの被覆された媒体を、熱を用いることによって、例えば温風の流れ(図示せず)によって、媒体スタック170から有効に引き出してもよい。次に、選択された給紙トレイ160において媒体スタック170から引き出された媒体のシートを、画像生成部分120に移動してもよく、そこに1つまたは複数の画像を受信する。次に、印刷された用紙を出力部分130に移動する。この出力部分では、技術的によく知られているように、上記用紙を他の媒体シートと照合し、留め金でとめ、折り畳み、穴を開けるなどしてもよい。
【0020】
画像生成装置100は、独立型給紙部分110(またはモジュール)、および/または、独立型出力(終了)部分130(または、開示した複数の実施形態の精神および範囲内のモジュール)であってもよく、あるいは、上記のモジュールを含んでいてもよいことに、留意せよ。
【0021】
図2は、本開示の1つの可能な実施形態に従った、画像生成装置100の例示的なブロック図である。画像生成装置100は、バス210、プロセッサ220、メモリ230、読取り専用メモリ(ROM)240、調整可能な給紙トレイ側面ガイドの位置決定ユニット250、給紙部分110、出力部分130、ユーザインターフェース150、スキャナ260、調整可能な給紙トレイ側面ガイドの位置検知器270、通信インターフェース280、および、画像生成部分120、を含んでいてもよい。バス210は、画像生成装置100の構成要素間の通信を許可してもよい。
【0022】
プロセッサ220は、命令を解釈および実行する少なくとも1つの従来のプロセッサまたはマイクロプロセッサを含んでいてもよい。メモリ230は、読取り書込み記憶装置(RAM)、または、プロセッサ220によって実行するための情報および命令を記憶するもう1つのタイプの動的な記憶装置であってもよい。メモリ230はまた、読取り専用メモリ(ROM)を含んでいてもよく、上記読取り専用メモリは、従来のROM装置、または、プロセッサ220用の静的情報および静的命令を記憶するもう1つのタイプの静的記憶装置を含んでいてもよい。
【0023】
通信インターフェース280は、ネットワークを介して通信を促進する任意のメカニズムを含んでいてもよい。例えば、通信インターフェース280は、モデムを含んでいてもよい。あるいは、通信インターフェース280は、他の装置および/またはシステムとの通信を支援するための他のメカニズムを含んでいてもよい。
【0024】
ROM240は、従来のROM装置、または、プロセッサ220用の静的情報および静的命令を記憶するもう1つのタイプの静的記憶装置を含んでいてもよい。記憶装置が、ROMを補強してもよく、例えば磁気記録媒体または光記録媒体およびそれに対応した駆動装置などの任意のタイプの記憶装置媒体を含んでいてもよい。
【0025】
ユーザインターフェース150は、1つまたは複数の従来のメカニズムを含んでいてもよく、上記メカニズムは、例えば、ユーザが情報を入力でき、キーボード、表示装置、マウス、ペン、音声認識装置、タッチパッド、ボタンなどといった画像生成ユニット100と対話する。出力部分130は、例えば排出トレイ、出力経路、終了部分などを含む、画像生成文書をユーザに出力する1つまたは複数の従来のメカニズムを含んでいてもよい。画像生成部分120は、例えば画像の印刷および/または複写部分、スキャナ、定着器などを含んでいてもよい。スキャナ260は、文書を走査して走査された文書から電子画像を生じさせる、任意の装置であってもよい。スキャナ260はまた、例えばマーク付け読取り可能コードまたはマーク付けを走査、認識、および、復号してもよい。調整可能な給紙トレイ側面ガイドの位置検知器270は、例えば、コンタクトイメージセンサ(CIS)、または、2次元(2D)検知器アレイであってもよい。
【0026】
画像生成装置100は、このような機能を、例えばメモリ230といったコンピュータ読取り可能媒体に含まれる命令の順序を実行することによって、プロセッサ220に応じて実施してもよい。このような命令を、記憶装置といったもう1つのコンピュータ読取り可能媒体から、または、通信インターフェース280を介した個別の装置から、メモリ230に読み取ってもよい。
【0027】
調整可能な給紙トレイ側面ガイドの位置決定ユニット250の動作について、図3A〜3C、図4、図5、および、図6のフローチャートを参照しながら説明する。
【0028】
図3A〜3Cは、本開示の1つの可能な実施形態による調整可能な給紙トレイ側面ガイドの位置決定環境の例示的な図である。図3A〜3Cのそれぞれは、調整可能な給紙トレイ側面ガイド340、静的な給紙トレイ側面ガイド360、絶え間なく変化する傾斜した形状の標識体350、媒体スタック170、および、調整可能な給紙トレイ側面ガイド検知器270を含む。
【0029】
図3Aは、例えば中間媒体シート幅310用に位置付けられた、調整可能な給紙トレイ側面ガイド360を示す。図3Bは、例えば給紙トレイ160によって可能になる最も大きいシート幅320(または、媒体シートの長さ)用に位置付けられた、調整可能な給紙トレイ側面ガイド360を示す。図3Cは、例えば給紙トレイ160によって可能になる最も小さい媒体シート幅330用に位置付けられた、調整可能な給紙トレイ側面ガイド360を示す。
【0030】
絶え間なく変化する傾斜した形状の標識体350は、側面ガイドがそれらの最も幅の広い位置にあるときに最も大きい面積が生じるように、二等辺三角形として構成されていてもよい。絶え間なく変化する傾斜した形状の標識体350は、例えば、給紙トレイ160に隣接した固定フレームに設置されてもよい。図3Bの最も大きいシート幅320が、絶え間なく変化する傾斜した形状の標識体350の最も大きい(または、ほぼ最も大きい)部分に位置するので、次に、調整可能な給紙トレイ側面ガイド検知器270は、絶え間なく変化する傾斜した形状の標識体350のより大きな面積を検出してもよい。調整可能な給紙トレイガイド検知器270は、例えば調整可能な給紙トレイガイド360に付属していてもよい。
【0031】
図示したように、図3Aは、中間媒体シート幅と同等である絶え間なく変化する傾斜した形状の標識体350の「中間」の大きさを検出する。図3Cは、この例では最も小さい媒体シート幅と同等である絶え間なく変化する傾斜した形状の標識体350の「最も小さい」面積(または、ほぼ最も小さい面積)を検出する。この関係を、図4のグラフおよび線410で示す。上記線は、より面積の大きい絶え間なく変化する傾斜した形状の標識体350が検知されることを示す傾きを有している。調整可能な給紙トレイ側面ガイド340はより開いており、結果として、調整可能な給紙トレイ側面ガイド決定ユニット250によって決定された給紙トレイ160の媒体の幅は、より広くなる。
【0032】
検出された面積から、調整可能な給紙トレイ側面ガイド決定ユニット250は、調整可能な給紙トレイ側面ガイドの位置340を決定してもよく、この位置から、例えば、幅(または長さ)および/または媒体タイプ(例えば、8.5”×11”、A4など)を決定してもよい。
【0033】
側面ガイドがそれらの最も幅の広い位置にあるときに最も大きい面積が生じるように、絶え間なく変化する傾斜した形状の標識体350を示したが、例えば、絶え間なく変化する傾斜した形状の標識体350は、側面ガイドがそれらの最も幅の広い位置にあるときに最も小さい面積が生じるように、構成されていてもよい。さらには、絶え間なく変化する傾斜した形状の標識体350は、調整可能な給紙トレイ側面ガイド決定ユニット250が、本発明の精神および範囲内の絶え間なく変化する傾斜した形状の標識体350に沿ったどの位置であっても、調整可能な給紙トレイ側面ガイドの位置340を決定してもよいように、いかなる方法によって構成されていてもよい。
【0034】
図3A〜3Cに、絶え間なく変化する傾斜した形状の標識体350を二等辺三角形として示したが、当業者に知られているように、例えば直角三角形といった他の絶え間なく変化する傾斜した形状を用いてもよいということに留意されたい。
【0035】
図5は、本開示の1つの可能な実施形態に従った、給紙トレイ側面ガイドの位置を決定するために用いられる、可能な形状検出プロセス510を示す例示的な図である。この例に示したように、絶え間なく変化する傾斜した形状の標識体350は、高さ364mm、底辺100mm、傾き3.64mm/mmの直角三角形である。この例では、1画素(0.042mm)は、水平の側面ガイドの動程の垂直方向=0.15mmに変わる。このように、左側(検出するために、絶え間なく変化する傾斜した形状の標識体350のより大きい面積)に示した位置にある調整可能な給紙トレイ側面ガイドの位置検知器270によって、調整可能な給紙トレイ側面ガイドの位置決定ユニット250は、0.042mm/画素において、長さ100mm、2500画素に決定してもよい。このように、調整可能な給紙トレイ側面ガイドの位置決定ユニット250は、調整可能な給紙トレイ側面ガイドの位置340を決定してもよく、この位置から、調整可能な給紙トレイ側面ガイドの位置決定ユニット250は、給紙トレイ160がA6の用紙を保持しているということを決定してもよい。
【0036】
図6は、本開示の1つの可能な実施形態に従った、例示的な調整可能な給紙トレイ側面ガイドの位置決定プロセスのフローチャートである。上記方法は、ステップ6100において開始してもよく、ステップ6200へと続いてもよい。調整可能な給紙トレイ側面ガイドの位置検知器270は、絶え間なく変化する傾斜した形状の標識体350の大きさを検出してもよい。
【0037】
ステップ6300では、調整可能な給紙トレイ側面ガイドの位置決定ユニット250は、絶え間なく変化する傾斜した形状の標識体350の検知された大きさに基づいて、給紙トレイ160の調整可能な給紙トレイ側面ガイドの位置340を決定してもよい。ステップ6400では、調整可能な給紙トレイ側面ガイドの位置決定ユニット250は、給紙トレイ160の調整可能な給紙トレイ側面ガイド340の決定された位置を、画像生成装置100のユーザインターフェース150へと出力してもよい。上記プロセスは、次に、ステップ6500および終了へと進んでもよい。
【0038】
調整可能な給紙トレイ側面ガイドの位置決定ユニット250はまた、(調整可能な給紙トレイ側面ガイド360の決定された位置に基づいて給紙トレイおよび給紙部分110に応じた)媒体の幅または媒体の長さを決定してもよい。
【0039】
調整可能な給紙トレイ側面ガイドの位置決定ユニット250は、例えば、決定された媒体の幅または媒体の長さを画像生成装置100のユーザインターフェース150に出力してもよい。調整可能な給紙トレイ側面ガイドの位置決定ユニット250はまた、例えば、8.5”×11”、A4、A6、3”×5”、封筒、ポストカードなどといった媒体タイプを決定してもよく、決定された媒体タイプを画像生成装置100のユーザインターフェース150に出力してもよい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像生成装置における調整可能な給紙トレイ側面ガイドの位置の決定方法であって、
絶え間なく変化する傾斜した形状の標識体の大きさを検出するステップと、
前記絶え間なく変化する傾斜した形状の標識体の前記検出された大きさに基づいて、1つの給紙トレイの前記調整可能な給紙トレイ側面ガイドの位置を決定するステップと、
1つの給紙トレイの前記調整可能な給紙トレイ側面ガイドの前記決定された位置を、前記画像生成装置のユーザインターフェースに出力するステップと、を含む、方法。
【請求項2】
検知するステップが、コンタクトイメージセンサ(CIS)または2次元(2D)検知器アレイによって実施される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記絶え間なく変化する傾斜した形状の標識体が、前記給紙トレイに隣接した固定フレームに設置される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記検知するステップが、前記調整可能な給紙トレイ側面ガイドに付属している検知器によって実施される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記絶え間なく変化する傾斜した形状の標識体が、三角形であり、前記三角形は、直角三角形または二等辺三角形である、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
情報をユーザに表示するユーザインターフェースと、
絶え間なく変化する傾斜した形状の標識体と、
絶え間なく変化する傾斜した形状の標識体の大きさを検出する、調整可能な給紙トレイ側面ガイドの位置検知器と、
前記絶え間なく変化する傾斜した形状の標識体の前記検知された大きさに基づいて、1つの給紙トレイの前記調整可能な給紙トレイ側面ガイドの位置を決定し、1つの給紙トレイの前記調整可能な給紙トレイ側面ガイドの前記決定された位置を前記ユーザインターフェースに出力する、調整可能な給紙トレイ側面ガイドの位置決定ユニットとを含む、画像生成装置。
【請求項7】
前記調整可能な給紙トレイ側面ガイドの位置検知器が、コンタクトイメージセンサ(CIS)または2次元(2D)検知器アレイのどちらか1つである、請求項6に記載の画像生成装置。
【請求項8】
前記絶え間なく変化する傾斜した形状の標識体が、前記給紙トレイに隣接した固定フレームに設置されている、請求項6に記載の画像生成装置。
【請求項9】
前記調整可能な給紙トレイ側面ガイドの位置検知器が、前記調整可能な給紙トレイ側面ガイドに付属している、請求項6に記載の画像生成装置。
【請求項10】
前記絶え間なく変化する傾斜した形状の標識体が、三角形であり、前記三角形は、直角三角形または二等辺三角形である、請求項6に記載の画像生成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−148899(P2012−148899A)
【公開日】平成24年8月9日(2012.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−3542(P2012−3542)
【出願日】平成24年1月11日(2012.1.11)
【出願人】(596170170)ゼロックス コーポレイション (1,961)
【氏名又は名称原語表記】XEROX CORPORATION
【Fターム(参考)】