説明

画像編集装置、画像編集方法、プログラムおよびコンピュータ読み取り可能な記憶媒体

【課題】アルバム等を構成する複数のページに、編集上の制約を満たすように、画像を容易に割付けることを可能にすること。
【解決手段】画像編集装置においては、画像データ取得手段42が複数の画像データを取得し、ページ割当手段43が前記複数の画像データのそれぞれの撮影時刻および所与の時刻基準間隔に従って、前記複数のページのそれぞれに割り当てられる画像データの撮影時刻の間隔が前記時刻基準間隔以下となるように、前記複数のページに対する画像データの割り当てを決定し、ページ画像出力手段44が前記割り当ての結果に基づいて、複数のページのそれぞれの画像出力データを出力する。ページ割当手段43は、所与の時刻基準間隔を変更することにより、前記複数のページのページ数および前記各ページに割当てられる画像データの最大数の少なくとも一部の条件を満たす割り当てを決定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は画像編集装置、画像編集方法、プログラムおよびコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、デジカメの普及により、写真等の画像データを大量に取得することが容易になったが、例えば閲覧などのためにそれらの画像データを人手でグループに分けることは面倒である。そのため、特許文献1に示す、複数の画像を、画像の撮影時刻の間隔が閾値以上か否かでグループ分けする技術のように、コンピュータを用いて画像データを複数のグループに分ける技術が開発されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−222381号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年はユーザが自らの手で、複数のページからなるアルバム(フォトブックともいう)のレイアウトを電子的に編集することが増えている。アルバムのように複数のページのそれぞれに画像を割付けた編集物では、通常は、各ページに割付けられる画像は互いに関連性が強くなるように編集されている。また、アルバム等の編集物の作成の際には、例えば1つのページに割付ける画像の数が多いと一つ一つの画像が見づらくなるし、ページの数が多くなると印刷や製本をする際のコストが上昇するなどといった様々な編集上の制約が存在する。
【0005】
電子的に編集する際には、ユーザは、そういった編集上の制約を考慮して、各ページに1つ1つの画像を割付ける作業をしなければならなかった。
【0006】
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであって、その目的は、アルバムのような編集物を構成する複数のページに、編集上の制約を満たすように、画像を容易に割付けることのできる画像編集装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明にかかる画像編集装置は、複数の画像データを取得する画像データ取得手段と、前記複数の画像データのそれぞれの撮影時刻および所与の時刻基準間隔に従って、編集物を構成する複数のページのそれぞれに割り当てられる画像データの撮影時刻の間隔が前記時刻基準間隔以下となるように、前記各ページに対する画像データの割り当て内容を決定するページ割当手段と、前記決定された割り当て内容に基づいて、複数のページのそれぞれの画像出力データを出力するページ画像出力手段と、を含み、前記ページ割当手段は、前記所与の時刻基準間隔を変更することにより、前記各ページに割当てられる画像データの最大数および前記複数のページのページ数のうち少なくとも一方の条件を満たす前記割り当てを決定する、ことを特徴とする。
【0008】
また、本発明にかかるプログラムは、複数の画像データを取得する画像データ取得手段、前記複数の画像データのそれぞれの撮影時刻および所与の時刻基準間隔に従って、編集物を構成する複数のページのそれぞれに割り当てられる画像データの撮影時刻の間隔が前記時刻基準間隔以下となるように、前記各ページに対する画像データの割り当て内容を決定するページ割当手段、および、前記決定された割り当て内容に基づいて、複数のページのそれぞれの画像出力データを出力するページ画像出力手段、としてコンピュータを機能させ、前記ページ割当手段は、前記所与の時刻基準間隔を変更することにより、前記各ページに割当てられる画像データの最大数および前記複数のページのページ数のうち少なくとも一方の条件を満たす前記割り当てを決定する、ことを特徴とする。
【0009】
また、本発明にかかる画像編集方法は、複数の画像データを取得する画像データ取得ステップと、前記複数の画像データのそれぞれの撮影時刻および所与の時刻基準間隔に従って、編集物を構成する複数のページのそれぞれに割り当てられる画像データの撮影時刻の間隔が前記時刻基準間隔以下となるように、前記各ページに対する画像データの割り当て内容を決定するページ割当ステップと、前記決定された割り当て内容に基づいて、複数のページのそれぞれの画像出力データを出力するページ画像出力ステップと、を含み、前記ページ割当ステップは、前記所与の時刻基準間隔を変更することにより、前記各ページに割当てられる画像データの最大数および前記複数のページのページ数のうち少なくとも一方の条件を満たす前記割り当てを決定する、ことを特徴とする。
【0010】
また、本発明にかかるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、複数の画像データを取得する画像データ取得手段、前記複数の画像データのそれぞれの撮影時刻および所与の時刻基準間隔に従って、編集物を構成する複数のページのそれぞれに割り当てられる画像データの撮影時刻の間隔が前記時刻基準間隔以下となるように、前記各ページに対する画像データの割り当て内容を決定するページ割当手段、および、前記決定された割り当て内容に基づいて、複数のページのそれぞれの画像出力データを出力するページ画像出力手段、としてコンピュータを機能させるためのプログラムを記憶し、前記ページ割当手段は、前記所与の時刻基準間隔を変更することにより、前記各ページに割当てられる画像データの最大数および前記複数のページのページ数のうち少なくとも一方の条件を満たす前記割り当てを決定する、ことを特徴とする。
【0011】
本発明によれば、アルバムのような編集物を構成する複数のページに、編集上の制約を満たすように、画像を容易に割り付けることができる。
【0012】
本発明の一態様では、前記ページ割当手段は、前記所与の時刻基準間隔を変更することにより、前記各ページに割当てられる画像データの最大数および前記複数のページのページ数の条件を満たす前記割り当てを決定してもよい。
【0013】
本発明の一態様では、本発明にかかる画像編集装置は、前記ページ数の条件の数のページに割り当てられる画像の数のとりうる組み合わせのうち、前記ページのそれぞれに割り当てられる画像の数が前記各ページに割当てられる画像データの最大数以下となり、かつ隣り合うページに割り当てられる画像データの数の和が前記最大数より大きくなる条件を満たす組み合わせを構成する各ページの画像データの数の和の最小値を計算する画像データ数計算手段、をさらに含み、前記画像データ取得手段は、前記計算された数の画像データを取得してもよい。
【0014】
本発明の一態様では、前記画像データ数計算手段は、前記各ページに割当てられる画像データの最大数をIm、前記複数のページのページ数をPとして、(Im+1)×P/2を前記各ページの画像データの数の和の最小値として計算してもよい。
【0015】
本発明の一態様では、前記ページ割当手段は、新たな前記所与の時刻基準間隔を決定する時刻基準間隔決定部と、前記決定された所与の時刻基準間隔と前記各画像データの撮影時刻とに基づいて、前記複数のページのそれぞれに割り当てられる画像データの撮影時刻の間隔が前記時刻基準間隔以下となりかつ前記各ページに割当てられる画像データの数が前記最大数の条件以下となるように前記複数のページのそれぞれに対して前記複数の画像データを割り当てる仮割当手段と、前記仮割当手段による割り当てによるページ数が前記ページ数の条件を満たす場合に、前記仮割当手段による前記各ページへの画像データの割り当てを前記複数のページに対する画像データの割り当てとして決定する割当条件判定手段と、を含んでよい。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】第1の実施形態にかかるフォトブック編集システムの構成の一例を示す図である。
【図2】画像編集サーバの構成の一例を示す図である。
【図3】第1の実施形態にかかる画像編集サーバが実現する機能を示す機能ブロック図である。
【図4】第1の実施形態にかかる画像数決定部、画像データ取得部およびページ割当部の処理フローの一例を示す図である。
【図5】ページ最大画像数とページ数とを選択する画面の一例を示す図である。
【図6】フォトブックに用いる画像を示す画面の一例を示す図である。
【図7】各画像データの撮影時刻の分布の一例を示す図である。
【図8】図3に示すページ割当部の機能構成を示す機能ブロック図である。
【図9】図7に示す画像データに仮の割り当てを繰り返す過程の一例を示す図である。
【図10】各ページに割り振られる画像データの数の分布の一例を示す図である。
【図11】画像が割り付けられたページの画像の一例を示す図である。
【図12】第2の実施形態にかかる画像編集サーバが実現する機能を示す機能ブロック図である。
【図13】第2の実施形態にかかる画像データ取得部およびページ割当部の処理フローの一例を示す図である。
【図14】図12に示すページ割当部の機能構成を示す機能ブロック図である。
【図15】ページ数の条件が与えられた場合の処理経過の一例を示す図である。
【図16】ページ最大画像数の条件が与えられた場合の処理過程の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下では、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。出現する構成要素のうち同一機能を有するものには同じ符号を付し、その説明を省略する。以下では、フォトブック編集システムを、ページの画像を示す画像出力データを出力する画像編集装置(画像編集サーバ)を含むシステムの例として説明する。
【0018】
[第1の実施形態]
図1は本発明の第1の実施形態にかかるフォトブック編集システムの構成の一例を示す図である。フォトブック編集システムは、画像編集サーバ1と、クライアント装置2とを含む。画像編集サーバ1は、例えばウェブサーバプログラムが動作するサーバハードウェアであり、クライアント装置2は、例えばウェブブラウザのプログラムが動作するパーソナルコンピュータである。画像編集サーバ1とクライアント装置2とは、インターネットなどのネットワークを介して通信している。また、画像編集サーバ1は、印刷システム3に、フォトブックの各ページのページ画像を示す画像出力データをネットワークを介して出力している。
【0019】
フォトブック編集システムを用いてフォトブックを編集する際の概要について以下に説明する。はじめに、画像編集サーバ1は、クライアント装置2に表示されるWebページやそのページに対するユーザからの入力を用いて、ページに割付けるべき画像の画像データやページ割付の条件となる情報を取得する。次に、画像編集サーバ1は、フォトブックの各ページに画像データを割付けたものを、クライアント装置2を介してユーザに提示する。ユーザは必要であれば、画像編集サーバ1を用いて提示された画像の配置や割り付けを修正する。次に画像編集サーバ1はそれらのページの画像出力データを印刷システム3に出力する。印刷システム3はフォトブックを印刷し、クライアント装置2を操作するユーザなどにその印刷されたフォトブックを送付する。
【0020】
図2は、第1の実施形態にかかる画像編集サーバ1の構成の一例を示す図である。画像編集サーバ1は、CPU11、記憶部12、通信部13および入出力部14を含む。
【0021】
CPU11は、記憶部12に格納されているプログラムに従って動作する。またCPU11は通信部13や入出力部14を制御する。なお、上記プログラムは、インターネット等のネットワークを介して提供されるものであってもよいし、DVD−ROMやUSBメモリ等のコンピュータで読み取り可能な情報記録媒体に格納されて提供されるものであってもよい。
【0022】
記憶部12は、RAMやROM等のメモリ素子やハードディスクドライブ等によって構成されている。記憶部12は、上記プログラムを格納する。また、記憶部12は、各部から入力される情報や演算結果を格納する。
【0023】
通信部13は、ネットワークカードのように、クライアント装置2や印刷システム3等の他の装置と通信接続するための通信手段等で構成されている。通信部13は、CPU11の制御に基づいて、他の装置から受信した情報をCPU11や記憶部12に入力し、他の装置に情報を送信する。
【0024】
入出力部14は、モニタ等の表示出力デバイスを制御する手段や、マウス等の入力デバイスを制御する手段などによって構成されている。入出力部14は、CPU11の制御に基づいて、画像データ等を表示出力デバイスに対して出力し、入力デバイスより入力される情報を取得する。
【0025】
図3は、第1の実施形態にかかる画像編集サーバ1が実現する機能を示す機能ブロック図である。画像編集サーバ1は、機能的に、画像数決定部41、画像データ取得部42、ページ割当部43およびページ画像出力部44を含む。これらの機能は、CPU11が記憶部12に格納されたプログラムを実行し、通信部13や入出力部14を制御することで実現される。
【0026】
以下では、画像数決定部41、画像データ取得部42、およびページ割当部43の機能を、処理フローに従って説明する。図4は、第1の実施形態にかかる画像数決定部41、画像データ取得部42およびページ割当部43の処理フローの一例を示す図である。
【0027】
画像数決定部41は、主にCPU11、記憶部12および通信部13により実現される。画像数決定部41は、フォトブックのページ数およびフォトブックの各ページに割付ける画像の最大数の条件に基づいて、ページ割当部43がフォトブックを構成する複数のページに割り当て可能な画像データの数を計算する。なお、1つの画像データは写真などの1つの画像を示すデータであり、各ページに割付ける画像の最大数は、各ページに割当てる画像データの最大数と等価である。これから説明する例では、ページによって割付ける画像の最大数は変わらないものとし、その数をページ最大画像数と呼ぶ。以下では、画像数決定部41の処理についてより詳細に説明する。
【0028】
画像数決定部41は、はじめに、通信部13を介してクライアント装置2からページ最大画像数と、ページ数とを取得する(ステップS101)。図5は、ページ最大画像数とページ数とを選択する画面の一例を示す図である。図5に示す例では、画像数決定部41は、対話的に、ページ数とページ最大画像数とを取得する。ページ数は、クライアント装置2を操作するユーザが、「ページ追加」ボタンや、「ページ削除」ボタンを押下することにより増減し、ページ最大画像数は、またユーザがプルダウンメニューを選択することにより入力する。そして、ユーザが「決定」ボタンを押下すると、画像数決定部41は、そのページ画像最大数やページ数の条件の情報を取得する。
【0029】
画像数決定部41は、次に、ページ割当部43が、入力された条件を満たしつつ必ず割付けできる画像の数(割付可能数)を計算する(ステップS102)。図6は、フォトブックに用いる画像を示す画面の一例を示す図である。画像数決定部41は、計算された数に基づいて、割付に用いる画像を示す画面をクライアント装置2に表示させる。図6において、小さな矩形は写真の画像を示しており、右下部分に丸が付いている小さな矩形は、割付に用いる画像を示している。図5および図6の例では、ページ最大画像数が4、ページ数が6で、割付可能数は15となる。図6の画面の例では、割付可能数の画像データのみを割り付けに用いるので、割付可能数と同じ数の画像の右下部分に丸がついている。この画面でユーザが「OK」ボタンを押下すればステップS103以降の処理に移る。ここで、この計算される割付可能数は、ページ割当部43のアルゴリズムに応じて定まる。よって、計算方法の詳細についてはページ割当部43のアルゴリズムを説明した後に述べる。なお、説明の容易のため処理フローには記載していないが、ユーザが「ページ条件変更」ボタンを押下すると図5の画面に戻り、ステップS102の処理から繰り返す。このようにしてユーザはフォトブックの各ページへの割り付け対象になる画像を対話的に確認しながらページ数やページ最大画像数を入力する。さらにユーザの入力の便宜を図るために、図5と図6に示す画面を1つにまとめてもよい。なお、割り付けに用いる画像は、図5の画面で操作をする前のタイミングか、あるいは図6の画面において「写真アップロード」ボタンを押下するタイミングでクライアント装置2からアップロードされ、記憶部12に記憶される。なお、予め画像がアップロードされて記憶部12に記憶されており、クライアント装置2によってこれらの画像に対してアクセスして図6に示す画面を生成するようにしてもよい。
【0030】
画像データ取得部42は、CPU11および記憶部12を中心として実現される。画像データ取得部42は、計算された割付可能数の画像データを記憶部12から取得する(ステップS103)。
【0031】
図7は、各画像データの撮影時刻の分布の一例を示す図である。図7では、時間軸に垂直に交わる線が画像データに対応し、その線の時間軸上の位置は、その画像データの撮影時刻を示している。ここでは、画像データはあらかじめ撮影時刻の昇順にソートされており、順序付けられているものとする。なお、後述のページ割当部43にてソートを行ってもよい。
【0032】
ページ割当部43は、CPU11および記憶部12を中心として実現される。ページ割当部43は、複数の画像データのそれぞれの撮影時刻および所与の時刻基準間隔に従って、それらのページのそれぞれに割り当てられる画像データの撮影時刻の間隔が時刻基準間隔以下となるように、それらのページに対する画像データの割り当てを決定する。また、ページ割当部43は、その所与の時刻基準間隔を変更することにより、ページ数および各ページに割当てられる画像データの最大数(ページ最大画像数)のうち少なくとも一部の条件を満たす前記割り当てを決定する。以下では、ページ割当部43がページ数とページ最大画像数との条件を満たす割り当てを決定する場合について説明する。
【0033】
図8は、ページ割当部43の機能構成を示す機能ブロック図である。ページ割当部43は、機能的に、時刻基準間隔決定部51と、仮割当部52と、割当条件判定部53とを含む。時刻基準間隔決定部51は、新たな所与の時刻基準間隔を決定する。仮割当部52は、決定された所与の時刻基準間隔と各画像データの撮影時刻とに基づいて、複数のページのそれぞれに割り当てられる画像データの撮影時刻の間隔が時刻基準間隔以下となりかつ各ページに割当てられる画像データの数が最大数の条件以下となるように複数のページのそれぞれに対して複数の画像データを仮割り当てとして割当てる。割当条件判定部53は、仮割当部52により割り当てられたページのページ数がページ数の条件を満たす場合に、仮割当部52による仮の割り当てを前記複数のページに対する画像データの割り当てとして決定する。
【0034】
より具体的な処理について以下に説明する。はじめに、仮割当部52は、ページに画像データを割り付ける処理の初期化のため、仮の割り当てとして、1つのページに1つの画像データを割り当てる(ステップS104)。すると、仮の割り当てにおけるページの数は、画像データの数となる。ここで、頭のページから番号をふった場合の番号(ページの順位)は、割り当てられる画像データの番号と等しくなる。
【0035】
次に、時刻基準間隔決定部51は、ページ最大画像数と各ページに割り当てられる画像データの撮影時刻とに基づいて、処理を繰り返すごとにその値が単調増加するように時刻基準間隔を決定する(ステップS105)。初回は、最小の時刻基準間隔として、隣り合う画像データの撮影時刻の間隔のうち、最も小さいものを時刻基準間隔として決定する。2回目以降は、以下の条件を満たす隣り合う2ページの時刻間隔のうち最も小さいものを時刻基準間隔として決定する。その条件とは、隣り合うページに割り当てられている画像数の和がページ最大画像数以下である条件である。この条件を満たすと、隣り合うページの時刻間隔は前回決定された時刻基準間隔より大きいかまたは同じとなる。ここで、隣り合う2ページの時刻間隔は、そのページに含まれる画像データの撮影時刻により計算される。例えば、一方のページに含まれる画像データのうち最も撮影時刻が早いものと他方に含まれるページに含まれる画像データのうち最も撮影時刻が早いものとの撮影時刻の差をその2ページの時刻間隔としてよい。また、一方のページに含まれる画像データと他方のページに含まれる画像データとの間の撮影時刻の差の中で最も小さいものをその2ページの時刻間隔としてもよい。なお、基準時刻間隔を決定する際に、必ずしもその時刻間隔そのものをデータとして取得する必要はない。その基準時刻間隔に対応する隣り合うページを選択することも、その隣り合う2つのページの時刻間隔を決定することになる。
【0036】
そして、時刻基準間隔決定部51は、時刻基準間隔を決定できたか判定する(ステップS106)。もし既に時刻基準間隔が十分に大きく新たなものが決定できなければ(ステップS106のN)、ステップS109以降で割り当てに関する終了の処理を行う。
【0037】
基準時刻間隔を決定できた場合は(ステップS106のY)、仮割当部52は、その時刻基準間隔の間隔を有する2つのページに含まれる画像を1つのページにまとめる(ステップS107)。もちろん、ページをまとめる際に、各ページの順位を示す情報(例えばページの情報のリンクドリスト)はそのまとめたことを反映するよう書き換えられる。時刻基準間隔決定部51での処理でページ最大画像数の条件を満たす2ぺージを実質的に指定しているため、仮割当部52は、ステップS107の時点で、ページ画像最大数の条件を満たすようにページへの仮の割り当てをしている。またまとめられたページの中で隣り合う画像データの撮影時刻を考えると、撮影時刻順で見て新たに隣り合うことになった画像データの撮影時刻の間隔は、上記のまとめられる2つのページの時刻間隔以下となる。よって、仮割当部52のステップS107の処理の時点の仮の割り当てにおいては、各ページに割り当てられる画像データのうち最も撮影時刻が近い(撮影時刻順で隣り合う)画像データ同士の時刻間隔は、必ず基準時刻間隔以下となる。
【0038】
次に割当条件判定部53は、ステップS107の処理の結果の仮の割り当てにおけるページ数が、ステップS101で取得されたページ数の条件を満たすかを判定し(ステップS108)、その条件を満たさなければ(ステップS108のN)、ステップS105の処理から次のループを繰り返す。ページ数の条件を満たす場合(ステップS108のY)、割当条件判定部53は、各ページに対する仮の割り当ての情報を正式な各ページに対する画像データの割り当てとして決定し、その内容を記憶部12に出力する(ステップS109)。
【0039】
図9は、図7に示す画像データに仮の割り当てを繰り返す過程の一例を示す図である。ここでは、ページ最大画像数が3、ページ数が4であるとして処理過程の例を説明する。図9の1点鎖線の囲みは1つのページを示し、その囲みの中にある時間軸に垂直な線は、ページに割り付けられる画像データを示す。図7に示す画像データの撮影時刻の間隔をみると、1番目と2番目の画像データの撮影時刻の間隔t1が最も小さく、次に3番目と4番目の画像データの撮影時刻の間隔t3、7番目と8番目の画像データの撮影時刻の間隔t7の順に間隔が長くなる。1回目のループでは、ページ割当部43の処理により最も時刻間隔の短い1番目の画像データと2番目の画像データとがそれぞれ割り当てられるページが1つにまとまる(図9の上段)。この段階ではページ数が4より大きいので、次のループの処理が続けられる。同様にして、次に3番目の画像データと4番目の画像データとがページがまとまることにより1つのページに割り付けられ、その次に7番目と8番目の画像データが1つのページに割り付けられる(図9の中段)。次に、隣り合うページ間の時間間隔が最も小さいのは1番目のページと2番目のページの時間間隔t12となるが、これらのページに割り付けられる画像データの数の和が4となりページ最大画像数である3を超えるため、次に短いページ間の時刻間隔である時刻間隔t45が生じる4番目のページと5番目のページとがまとまる(図9の下段)。この結果、ページの数が4となり、ループが終了し、図9の下段に示すページへの画像データの割り当てが正式な割当てとなる。一旦、複数の画像データを1つにまとめる(グルーピングする)と、まとめられたグループの画像データは分離することはない。
【0040】
ここで、図9の処理過程から想像できるように、ステップS102の処理を考慮しないと、画像データの撮影時刻の分布によっては割付処理の対象となる画像の数が同じであっても、十分にページをまとめることができず、ページ数などの条件を満たすように割当てられない場合が生じうる。このような場合、具体的には有効な時刻基準間隔を新たに決定することが難しくなり、ステップS106の判定によりページ数の条件を満たさないのに割り当てが決定されてしまうことになる。
【0041】
この問題を生じさせないため、画像数決定部41は、取得されるべき画像データの撮影時刻の分布がどのようになっていても、ページ割当部43がページ最大画像数の条件を満たしつつ、かつ確実にページ数の条件の数のページに割り当てる画像データの最大数を計算する。図10は、各ページに割り振られる画像データの数の一例を示す図である。本図では、最も少ない画像を各ページに割り当てた場合の例であり、ページ最大画像数が4の場合である。本図をみればわかるように、ページ割当部43の処理のアルゴリズムでは、隣り合うページに割り当てられる画像数の和がページ最大画像数(図10の例では4)を1つでも超えると割り当てがされない。このことから画像数決定部41は、その画像データの数(割付可能数)Wを、以下の式で計算する。
【0042】
W=(Im+1)×P/2
【0043】
ここで、Imはページ最大画像数、Pはページ数を示す。なお、この式は、ページ数が2の倍数であるという前提の式である。例えば見開き印刷をするフォトブックであれば、ページ数が2の倍数になるので、この式を用いて問題ない。また奇数のページ数の場合に適用できるようにこの式を拡張してもよい。なお、ページ割当部43がページ最大画像数の条件を満たしつつ、かつ確実にページ数の条件の数のページに割り当てる画像データの最大数は、見方を変えれば、画像データの撮影時刻にかかわらず、ページ割当部43がページ最大画像数の条件を満たしつつ、かつページ数の条件の数のページに割り当てられない画像データが生じない画像データの数でもある。
【0044】
なお、画像数決定部41を用いて画像データ取得部42で取得する画像の数を制限する代わりに、ページ数の条件を満たすように画像データの割り当てができなかった場合に、別の方法を用いてページ数の条件を満たすようにページ数を削減する処理を行う機能(ページ数削減部)を追加してもよい。ページ数削減部では、具体的には、上述の場合にステップS109で出力される各ページに対する割り当てに基づいて、隣り合わない2つのページの間で、それらが含む画像データの数の和がページ画像最大数以下となる組み合わせを抽出し、それらを結合するとよい。また、より確実にページ数を削減するために、割当てられた画像データの数がページ最大画像数より小さいものの中で、そのページに割り当てられかつ隣り合う画像の時刻間隔の平均が最大のページを選択し、そのページを複数のページに分割した後に、上述の隣り合わない2つのページのうちまとめられる組合せを抽出し結合してもよい。
【0045】
ページ画像出力部44は、CPU11、記憶部12、および通信部13を中心として実現される。ページ画像出力部44は、ページ割当部43の割り当ての結果に基づいて、複数のページのそれぞれの画像出力データを出力する。記憶部12には、予め、割り付けられる画像の数ごとに、割り付けられる画像の位置や大きさと背景の絵とからなるページレイアウトを示すレイアウト情報が1または複数格納されている。ページ画像出力部44は、各ページに割り当てられる画像の数に対応して準備されるレイアウト情報のうち1つを記憶部12から取得し、そのレイアウト情報が示す画像の配置に応じてそのページに割り当てられた画像データが示す画像をレイアウトに割り付けてページの画像を生成する。その生成された各ページの画像の画像出力データをクライアント装置2に向けて出力しクライアント装置2の画面にその各ページの画像を表示させる。またその各ページの割付を変更する必要がなければ、印刷用の画像出力データを印刷システム3に向けて送信する。図11は、画像が割り付けられたページの画像の一例を示す図である。番号の付された矩形のものは割り付けられた写真などの画像を示し、その番号は撮影時刻順でみたその画像の番号を示す。
【0046】
なお、ユーザは、表示された各ページに対する画像の割付けを対話的に修正してもよい。ページ割当部43等の処理により撮影時刻が近く、関連性が強い蓋然性の高い画像どうしは同じページになり、かつページ最大画像数なども考慮されているので、ユーザが割り付けを修正する場合でも、その操作量は1から割り付けるより小さくなることが期待できる。
【0047】
[第2の実施形態]
以下では本発明の第2の実施形態について、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。第2の実施形態においては、フォトブック編集システムが画像編集サーバ1とクライアント装置2とを有する点、また、画像編集サーバ1のハードウェア構成は第1の実施形態と同じである。
【0048】
図12は、第2の実施形態にかかる画像編集サーバ1が実現する機能を示す機能ブロック図である。画像編集サーバ1は、機能的に、画像データ取得部61と、ページ割当部62と、ページ画像出力部63とを有する。これらの機能は、CPU11が記憶部12に格納されたプログラムを実行し、通信部13や入出力部14を制御することで実現される。
【0049】
以下では、画像データ取得部61、およびページ割当部62の機能を、処理フローに従って説明する。図13は、第1の実施形態にかかる画像データ取得部61およびページ割当部62の処理フローの一例を示す図である。
【0050】
画像データ取得部61は、CPU11、記憶部12および通信部13を中心として実現される。画像データ取得部61は、複数の画像データを取得する(ステップS201)。画像データ取得部61は、例えばクライアント装置2およびネットワークを介してユーザが事前にアップロードし、ユーザがフォトブックの作成に用いると決定した複数の画像データを記憶部12等から取得する。
【0051】
ページ割当部62は、CPU11および記憶部12を中心として実現される。ページ割当部62は、複数の画像データのそれぞれの撮影時刻および所与の時刻基準間隔に従って、それらのページのそれぞれに割り当てられる画像データの撮影時刻の間隔が時刻基準間隔以下となるように、それらのページに対する画像データの割り当てを決定する。また、ページ割当部62は、その所与の時刻基準間隔を変更することにより、ページ数および各ページに割当てられる画像データの最大数(ページ最大画像数)のうち少なくとも一部の条件を満たす前記割り当てを決定する。
【0052】
図14は、ページ割当部62の機能構成を示す機能ブロック図である。ページ割当部62は、機能的に、時刻基準間隔決定部71と、仮割当部72と、割当条件判定部73とを含む。時刻基準間隔決定部71は、新たな所与の時刻基準間隔を決定する。仮割当部72は、決定された所与の時刻基準間隔と各画像データの撮影時刻とに基づいて、複数のページのそれぞれに割り当てられる画像データの撮影時刻の間隔が時刻基準間隔以下となりかつ各ページに割当てられる画像データの数が最大数の条件以下となるように複数のページのそれぞれに対して複数の画像データを仮割り当てとして割当てる。割当条件判定部73は、仮割当部72により割り当てられたページのページ数がページ数の条件を満たす場合に、仮割当部72による仮の割り当てを前記複数のページに対する画像データの割り当てとして決定する。
【0053】
より具体的な処理について以下に説明する。はじめに、ページ割当部62は、ページ最大画像数またはページ数の条件を取得する(ステップS202)。例えば、ページ割当部62は図5に示すような画面を用いてこれらの条件を取得すればよい。
【0054】
次に、時刻基準間隔決定部71は、時刻基準間隔の初期値を設定する(ステップS203)。ここで、時刻基準間隔の初期値は、ページ数の条件を用いる場合は、画像データの撮影時刻の最小単位(例えば1秒など)であってもよいし、隣り合う画像データの撮影時刻の間隔の最小値であってもよい。また、ページ最大画像数の条件を用いる場合は、隣り合う画像データの撮影時刻の間隔の最大値であってよい。
【0055】
次に、仮割当部72は、隣り合う画像データの撮影時刻の間隔と時刻基準間隔との大小関係に基づいて画像データを仮の割り当てとしてページに割り当てる(ステップS204)より具体的には、ページのそれぞれに割り当てられる画像データについて、隣り合う画像データの撮影時刻の間隔が時刻基準間隔以下となり、かつ、互いに他のページに割り当てられかつ隣り合う画像データの撮影時刻の間隔が時刻基準間隔より大きくなるように画像データをページに仮に割当てる。
【0056】
この仮の割り当ての処理は、例えば以下の手順で行われる。まず仮割当部72は、1番目の画像データから順に次の順位の画像データとの撮影時刻の間隔が時刻基準間隔を超えるか否かを判定し、超える場合は、その2つの画像データの間にページ境界がある旨の情報を生成する。次に仮割当部72は、すべての隣り合う画像データの間隔について上述のページ境界の判定を行った後に、1番目の画像データからはじめのページ境界の直前までの画像データを1番目のページに割り当て、k番目(kは1以上ページ境界の数未満の整数)のページ境界の直後の画像データから(k+1)番目のページ境界の直前の画像データまでを(k+1)番目のページに割り当て、最後のページ境界の直後の画像データから最後の画像データまでを最後のページに割り当てる処理をする。この処理により、ステップS204の条件を満たす割り当てがされる。
【0057】
次に、割当条件判定部73は、ページに対する仮の割り当ての結果がステップS202で取得された条件を満たすか判定する(ステップS205)。取得された条件を満たさなければ(ステップS202のN)、時刻基準間隔決定部71は、基準時刻間隔を変化させ(ステップS206)、ステップS204以降の処理を繰り返す。ここで、時刻基準間隔決定部71は、ページ数を条件にする場合は基準時刻間隔を所定の時刻増加させればよいし、ページ最大画像数を条件にする場合は基準時刻間隔を所定の時刻減少させればよい。
【0058】
取得された条件を満たす場合は(ステップS205のY)、割当条件判定部73は割当条件判定部73は、各ページに対する仮の割り当ての情報を正式な各ページに対する画像データの割り当てとして決定し、その内容を記憶部12に出力する(ステップS207)。
【0059】
図15は、ページ数の条件が与えられた場合の処理経過の一例を示す図である。画像データの撮影時刻は図7に示すように分布しているとする。取得した画像の数は8、ページ数は4であるとする。この場合、1回目の仮の割り当てでは1番目と2番目の画像データが1つのページに割り当てられ、基準時刻間隔が2番目の画像データと3番目の画像データとの時刻間隔と同じか大きくなると、1から4番目の画像のページ、5番目の画像のページ、6番目の画像のページ、7番目と8番目の画像のページの計4つのページに画像データが割り当てられる。これにより、割当条件判定部73は条件を満たしたと判定し、その割り当ての内容を記憶部12に出力する。このように、ページ数の条件のみを与えることで、ユーザは希望するページ数の範囲内でフォトブックを作成することができる。これにより、フォトブックの金額を予算内で抑えると共に、希望する画像を全て掲載したフォトブックを作成できるようになる。
【0060】
図16は、ページ最大画像数の条件が与えられた場合の処理経過の一例を示す図である。画像データの撮影時刻は図7に示すように分布しているとする。取得した画像の数は8、ページ最大画像数は3であるとする。この場合、1回目の仮の割り当てでは1から5番目の5枚の画像データが1番目のページに、6から8番目の3枚の画像データが2番目のページにが割り当てられる。何度かループを繰り返すと、ページ最大画像数を超える画像データが割り当てられるページがなくなる。これにより、割当条件判定部73は条件を満たしたと判定し、その割り当ての内容を記憶部12に出力する。このように、ページ最大画像数の条件のみを与えることで、ユーザは希望する1ページあたりの画像掲載数の範囲内でフォトブックを作成することができる。これにより、画像のサイズを大きくできると共に、希望する画像を全て掲載したフォトブックを作成できるようになる。
【0061】
なお、ページ最大画像数とページ数の条件の両方を与え、かつページに割り当てる画像データの数が変化してよいという前提で処理をしてもよい。この場合は、ステップS203からステップS206の処理は、ページ最大画像数の条件が与えられた場合と同じである。そして、ページ最大画像数の条件を満たす場合には、割当条件判定部73、1番目から与えられたページ数までのページおよびそれらに割り当てられる画像データの情報を記憶部12に出力する。
【0062】
ページ画像出力部63の処理は第1の実施形態におけるページ画像出力部44と同様の処理であるので説明は省略する。
【0063】
なお、ページ画像出力部63の出力結果を用いて、反復的かつ対話的にアルバムに利用する画像データを変更してもよい。例えば、ステップS202でページ最大画像数とページ数の条件の両方を取得し、上述の方法で各ページに対して画像データを割り当てる。そして、フォトブックのページ数を割り当てられたページ数がオーバーする場合、言い換えればページ数の条件を満たさない場合には、そのオーバーしている旨をクライアント装置2を介してユーザに示す。その旨を確認したユーザは、画像データをフォトブックの作成に用いる対象から削除したり、既にページ数の条件が示す数のページに割り当てられた画像データを用いてフォトブックを作成することを決定したりすればよい。ユーザが画像データを削除する場合には、画像編集サーバ1は、再びステップS203からS207の処理を行い、新たに画像が割り付けられた各ページをユーザに提示する。この場合、必ずしもページ数は減少するとは限らず、ユーザの予想よりページが減少してしまうこともありうるが、これらの操作や処理を繰り返すことにより、フォトブックのページ数の条件やページ最大画像数の条件を満たすように各ページに画像を割り付けることが可能となる。
【0064】
以上のように本発明の実施形態の例としてフォトブック編集システムを説明したが、本発明は上記の例に限られるものではない。例えば、各ページの画像のデータは、必ずしも印刷システム3に出力しなくてもよい。編集物はフォトブックのような物理的な物体とは限られず、電子的(仮想的)なページからなるものであってもよいからである。例えば、各ページの画像のデータは、デジタルフォトフレームやPCの画面に表示するためのデータであってもよい。また、割り当ての対象となる画像データは静止画の写真に限られず、動画や動画のサムネイル等をDVDのメニュー画面等を作成するために用いてもよい。
【符号の説明】
【0065】
1 画像編集サーバ、2 クライアント装置、3 印刷システム、11 CPU、12 記憶部、13 通信部、14 入出力部、41 画像数決定部、42,61 画像データ取得部、43,62 ページ割当部、44,63 ページ画像出力部、51,71 時刻基準間隔決定部、52,72 仮割当部、53,73 割当条件判定部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の画像データを取得する画像データ取得手段と、
前記複数の画像データのそれぞれの撮影時刻および所与の時刻基準間隔に従って、編集物を構成する複数のページのそれぞれに割り当てられる画像データの撮影時刻の間隔が前記時刻基準間隔以下となるように、前記各ページに対する画像データの割り当て内容を決定するページ割当手段と、
前記決定された割り当て内容に基づいて、複数のページのそれぞれの画像出力データを出力するページ画像出力手段と、を含み、
前記ページ割当手段は、前記所与の時刻基準間隔を変更することにより、前記各ページに割当てられる画像データの最大数および前記複数のページのページ数のうち少なくとも一方の条件を満たす前記割り当てを決定する、
ことを特徴とする画像編集装置。
【請求項2】
前記ページ割当手段は、前記所与の時刻基準間隔を変更することにより、前記各ページに割当てられる画像データの最大数および前記複数のページのページ数の条件を満たす前記割り当てを決定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像編集装置。
【請求項3】
前記ページ数の条件の数のページに割り当てられる画像の数のとりうる組み合わせのうち、前記ページのそれぞれに割り当てられる画像の数が前記各ページに割当てられる画像データの最大数以下となり、かつ隣り合うページに割り当てられる画像データの数の和が前記最大数より大きくなる条件を満たす組み合わせを構成する各ページの画像データの数の和の最小値を計算する画像データ数計算手段、をさらに含み、
前記画像データ取得手段は、前記計算された数の画像データを取得する、
ことを特徴とする請求項2に記載の画像編集装置。
【請求項4】
前記画像データ数計算手段は、前記各ページに割当てられる画像データの最大数をIm、前記複数のページのページ数をPとして、(Im+1)×P/2を前記各ページの画像データの数の和の最小値として計算する、
ことを特徴とする請求項3に記載の画像編集装置。
【請求項5】
前記ページ割当手段は、
新たな前記所与の時刻基準間隔を決定する時刻基準間隔決定部と、
前記決定された所与の時刻基準間隔と前記各画像データの撮影時刻とに基づいて、前記複数のページのそれぞれに割り当てられる画像データの撮影時刻の間隔が前記時刻基準間隔以下となりかつ前記各ページに割当てられる画像データの数が前記最大数の条件以下となるように前記複数のページのそれぞれに対して前記複数の画像データを割り当てる仮割当手段と、
前記仮割当手段による割り当てによるページ数が前記ページ数の条件を満たす場合に、前記仮割当手段による前記各ページへの画像データの割り当てを前記複数のページに対する画像データの割り当てとして決定する割当条件判定手段と、
を含む、
ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の画像編集装置。
【請求項6】
複数の画像データを取得する画像データ取得手段、
前記複数の画像データのそれぞれの撮影時刻および所与の時刻基準間隔に従って、編集物を構成する複数のページのそれぞれに割り当てられる画像データの撮影時刻の間隔が前記時刻基準間隔以下となるように、前記各ページに対する画像データの割り当て内容を決定するページ割当手段、および、
前記決定された割り当て内容に基づいて、複数のページのそれぞれの画像出力データを出力するページ画像出力手段、としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、
前記ページ割当手段は、前記所与の時刻基準間隔を変更することにより、前記各ページに割当てられる画像データの最大数および前記複数のページのページ数のうち少なくとも一方の条件を満たす前記割り当てを決定する、
ことを特徴とするプログラム。
【請求項7】
複数の画像データを取得する画像データ取得ステップと、
前記複数の画像データのそれぞれの撮影時刻および所与の時刻基準間隔に従って、編集物を構成する複数のページのそれぞれに割り当てられる画像データの撮影時刻の間隔が前記時刻基準間隔以下となるように、前記各ページに対する画像データの割り当て内容を決定するページ割当ステップと、
前記決定された割り当て内容に基づいて、複数のページのそれぞれの画像出力データを出力するページ画像出力ステップと、を含み、
前記ページ割当ステップは、前記所与の時刻基準間隔を変更することにより、前記各ページに割当てられる画像データの最大数および前記複数のページのページ数のうち少なくとも一方の条件を満たす前記割り当てを決定する、
を含むことを特徴とする画像編集方法。
【請求項8】
複数の画像データを取得する画像データ取得手段、
前記複数の画像データのそれぞれの撮影時刻および所与の時刻基準間隔に従って、編集物を構成する複数のページのそれぞれに割り当てられる画像データの撮影時刻の間隔が前記時刻基準間隔以下となるように、前記各ページに対する画像データの割り当て内容を決定するページ割当手段、および、
前記決定された割り当て内容に基づいて、複数のページのそれぞれの画像出力データを出力するページ画像出力手段、としてコンピュータを機能させるためのプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記ページ割当手段は、前記所与の時刻基準間隔を変更することにより、前記各ページに割当てられる画像データの最大数および前記複数のページのページ数のうち少なくとも一方の条件を満たす前記割り当てを決定する、
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2013−74441(P2013−74441A)
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−211675(P2011−211675)
【出願日】平成23年9月27日(2011.9.27)
【出願人】(399037405)楽天株式会社 (416)
【Fターム(参考)】