説明

画像表示装置、画像表示方法及びプログラム

【課題】再生すべき複数の画像の表示の連続性を途絶させることなく、予定の実行タイミングの報知を行う。
【解決手段】画像表示装置100であって、特定の個体と関連付けられた予定が実行される予定時を少なくとも一つ登録する予定登録部4と、表示対象となる所定の画像を取得する画像取得部9aと、現在の日時を計時する計時部7と、この計時部により計時された現在の日時と予定登録部に登録されている少なくとも一の予定時とに基づいて、画像取得部により取得された所定の画像に含まれる特定の個体の表示態様を変更させた当該所定の画像を表示部8に表示させる表示制御部9とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像表示装置、画像表示方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、動画を再生中にアラームの設定時刻が到来すると、動画の再生を一時的に停止させてアラーム機能に切り替える電子機器が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−111030号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1等の場合、アラームなどによりユーザ等の予定(時刻)が到来したことを報知するために、再生中の動画の表示を強制的に停止してアラーム時刻の到来を示す画面に切り換えてしまうので、再生中の動画の連続性が途絶えてしまうという問題がある。
【0005】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、再生すべき複数の画像の表示の連続性を途絶させることなく、予定の実行タイミングの報知を行うことができる画像表示装置、画像表示方法及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明の画像表示装置は、
画像を表示する表示手段を備える画像表示装置であって、特定の個体と関連付けられた予定が実行される予定時を少なくとも一つ登録する登録手段と、表示対象となる所定の画像を取得する取得手段と、現在の日時を計時する計時手段と、この計時手段により計時された現在の日時と前記登録手段に登録されている少なくとも一の前記予定時とに基づいて、前記取得手段により取得された所定の画像に含まれる前記特定の個体の表示態様を変更させた画像を前記表示手段に表示させる表示制御手段と、を備えたことを特徴としている。
【0007】
また、本発明の画像表示方法は、
画像を表示する表示手段を備える画像表示装置を用いた画像表示方法であって、特定の個体と関連付けられた予定が実行される予定時を少なくとも一つ登録する処理と、表示対象となる所定の画像を取得する処理と、現在の日時を計時する処理と、計時された現在の日時と登録されている少なくとも一の前記予定時とに基づいて、取得された所定の画像に含まれる前記特定の個体の表示態様を変更させた画像を前記表示手段に表示させる処理と、を含むことを特徴としている。
【0008】
また、本発明のプログラムは、
画像を表示する表示手段を備える画像表示装置のコンピュータを、特定の個体と関連付けられた予定が実行される予定時を少なくとも一つ登録する登録手段、表示対象となる所定の画像を取得する取得手段、現在の日時を計時する計時手段、この計時手段により計時された現在の日時と前記登録手段に登録されている少なくとも一の前記予定時とに基づいて、前記取得手段により取得された所定の画像に含まれる前記特定の個体の表示態様を変更させた画像を前記表示手段に表示させる表示制御手段、として機能させることを特徴としている。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、再生すべき複数の画像の表示の連続性を途絶えさせることなく、特定の個体に関連する予定の実行タイミングの報知を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明を適用した一実施形態の画像表示装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1の画像表示装置に登録されている予定情報の一例を説明するための図である。
【図3】図1の画像表示装置による画像表示処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。
【図4】図3の画像表示処理に係る画像の一例を示す図である。
【図5】図3の画像表示処理に係る画像の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本発明について、図面を用いて具体的な態様を説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
図1は、本発明を適用した一実施形態の画像表示装置100の概略構成を示すブロック図である。
【0012】
本実施形態の画像表示装置100は、計時部7により計時された現在の日時と予定登録部4に登録されている特定の個体Sに関連付けられた少なくとも一の予定が実行される予定時とに基づいて、画像取得部9aにより取得された所定の画像Pに含まれる特定の個体Sの表示態様を変更させた当該所定の画像Pを表示部8に表示させる。
具体的には、画像表示装置100は、例えば、卓上に設置されるデジタルフォトフレーム等であり、図1に示すように、中央制御部1と、操作入力部2と、メモリ3と、予定登録部4と、記録媒体制御部5と、画像処理部6と、計時部7と、表示部8と、表示制御部9とを備えている。
【0013】
中央制御部1は、画像表示装置100の各部を制御するものである。具体的には、中央制御部1は、図示は省略するが、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)を備え、画像表示装置100用の各種処理プログラム(図示略)に従って各種の制御動作を行う。
【0014】
操作入力部2は、例えば、数値、文字等を入力するためのデータ入力キーや、データの選択、送り操作等を行うための上下左右移動キーや各種機能キー等によって構成される操作部を有し、これらの操作部の操作に応じて所定の操作信号を中央制御部1に出力する。
なお、操作入力部2は、表示部8の表示パネルと一体となって設けられたタッチパネル(図示略)を有し、ユーザによる当該タッチパネルの所定操作に基づいて、数値や文字等の入力、データの選択や送り操作等を行うようにしても良い。
【0015】
メモリ3は、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等により構成され、各種のデータ等を一時保存するバッファメモリや、中央制御部1のCPUの作業領域となるワーキングメモリや、当該画像表示装置100の機能に係る各種プログラムやデータを格納するプログラムメモリ(何れも図示略)等を備えている。
【0016】
予定登録部4は、特定の個体Sと関連付けられた予定に係る予定情報を登録する。
予定情報4a、4bには、特定の個体Sと、各予定の内容と、各予定が実行される予定時とがそれぞれ対応付けられている(図2(a)及び図2(b)参照)。
ここで、特定の個体Sは、ヒト及び動物のうち、少なくとも一方を含む。具体的には、特定の個体Sとしては、例えば、「A君」や「Bさん」等のヒトの名称の他、犬や猫等のペット(動物)の名称などが挙げられる。
予定の内容は、特定の個体Sと関連付けられるものであれば如何なるものであっても良く、予定自体の内容を示すものであっても良いし、予定の実行場所を示すものであっても良い。なお、特定の個体Sと関連付けられた予定とは、特定の個体S自身に関連するものや、特定の個体Sが属するグループ(例えば、家族や組織等)に関連するものであっても良い。特定の個体Sが属するグループは、予め特定の個体Sと関連付けてグループ登録情報に登録されているものとする。
予定時は、各予定が実行される時を示すものであれば如何なるものであっても良く、具体的には、各予定が実行される年、月、日付、曜日、時刻のうち、少なくとも何れか一を含むものである。
なお、予定情報に係る特定の個体Sの名称、予定の内容、予定時等の登録は、例えば、ユーザによる操作入力部2の所定操作に基づいて入力された内容を設定することで行われても良いし、当該画像表示装置100と外部の情報通信機器とが所定の通信回線を介して情報通信可能に接続された状態で、当該情報通信機器から送信された各種の予定に係る情報を受信して当該情報の内容を設定することで行われても良い。
【0017】
以下に、予定情報の一例について、図2(a)及び図2(b)を参照して説明する。
具体的には、例えば、図2(a)に示すように、特定の個体Sとしての「A君」に係る14日(日)〜20日(土)の1週間の予定情報4aは、予定時としての「14日(日)の15時」と予定の内容としての「水泳」が対応付けられ、予定時としての「16日(火)の17時」と予定の内容としての「塾」が対応付けられ、予定時としての「19日(金)の17時」と予定の内容としての「塾」が対応付けられている。
同様に、例えば、図2(b)に示すように、特定の個体Sとしての「Bさん」に係る14日(日)〜20日(土)の1週間の予定情報4bは、予定時としての「14日(日)の19時」と予定の内容としての「A町」が対応付けられ、予定時としての「17日(水)の19時」と予定の内容としての「ダンス」が対応付けられ、予定時としての「19日(金)」と予定の内容としての「休み」が対応付けられ、予定時としての「20日(土)の11時」と予定の内容としての「B町」が対応付けられている。
なお、図2(a)及び図2(b)に示す予定情報4a、4bに係る特定の個体Sの名称、予定の内容、予定時との対応関係は、一例であってこれらに限られるものではなく、適宜任意に変更可能である。例えば、図2(a)及び図2(b)に示すように、特定の個体S毎に予定情報が設けられる必要はなく、予定情報は、全ての特定の個体Sの予定情報をひとまとめにして共通の一のテーブルで管理するような構成であっても良い。
【0018】
このように、予定登録部4は、特定の個体Sと関連付けられた予定が実行される予定時を少なくとも一つ登録する登録手段を構成している。
【0019】
記録媒体制御部5は、記録媒体(記録手段)Mが着脱自在に構成され、装着された記録媒体Mからのデータの読み出しや記録媒体Mに対するデータの書き込みを制御する。
即ち、記録媒体制御部5は、所定の符号化方式(例えば、JPEG形式、モーションJPEG形式、MPEG形式など)に従って符号化された静止画像の画像データや複数の画像フレームからなる動画像の画像データを記録媒体Mから読み出して画像処理部6に転送する。
なお、記録媒体Mは、例えば、不揮発性メモリ(フラッシュメモリ)等により構成されるが、一例であってこれに限られるものではなく、適宜任意に変更可能である。
【0020】
画像処理部6は、記録媒体制御部5により記録媒体Mから読み出された表示対象に係る所定の画像Pの画像データや動画像データを対応する所定の符号化方式(例えば、JPEG形式、モーションJPEG形式、MPEG形式など)に従って復号して、表示制御部9に出力する。このとき、画像処理部6は、記録媒体Mから読み出された画像データを、例えば、表示部8の表示解像度等に基づいて所定サイズ(例えば、VGAサイズ等)に縮小して表示制御部9に出力しても良い。
【0021】
計時部7は、図示は省略するが、例えば、タイマや計時回路等を備えて構成され、現在の時刻を計時して時刻情報を取得する。また、計時部7は、取得された時刻情報に基づいて、日付や曜日等の暦を特定し、現在の日時に係る日時情報を生成する。そして、計時部7は、生成された日時情報をメモリ3に出力する。
ここで、計時部7は、現在の日時を計時する計時手段を構成している。
【0022】
表示部8は、例えば、液晶表示パネルや有機EL表示パネルなどから構成されている。そして、表示部8は、表示制御部9の制御下にて、記録媒体Mに記録されている所定の画像P(図4(a)参照)を表示画面に表示する。
ここで、表示部8は、画像を表示する表示手段を構成している。
【0023】
表示制御部9は、画像Pを表示部8に表示させる制御を行う。
即ち、表示制御部9は、表示対象の画像Pの画像データを表示部8に出力することで、当該画像データを表示部8の表示画面に表示させる制御を行う。また、所謂、スライドショー再生表示を行う場合には、表示制御部9は、複数の画像P、…の画像データを所定のタイミングで表示部8に出力して、これら複数の画像P、…を所定の時間間隔で逐次切り替えて表示画面に表示させる(図4(a)〜図4(c)参照)。
【0024】
また、表示制御部9は、取得手段として、表示対象となる所定の画像Pを取得する画像取得部9aを具備している。
画像取得部9aは、記録媒体Mに記録されている少なくとも一の画像Pのうち、ユーザによる操作入力部2の所定操作に基づいて指定された画像を、表示対象となる所定の画像Pとして取得する。具体的には、画像取得部9aは、ユーザによる操作入力部2の所定操作に基づいて指定されることで、記録媒体制御部5により記録媒体Mから読み出され画像処理部6により復号された画像P(例えば、第1画像P1、第2画像P2、第3画像P3;図4(a)〜図4(c)参照)の所定サイズの画像データを取得する。
【0025】
また、表示制御部9は、特定手段として、画像取得部9aにより取得された所定の画像Pに含まれる特定の個体Sを特定する個体特定部9bを具備している。
個体特定部9bは、例えば、顔検出処理、エッジ検出処理、特徴抽出処理等の所定の画像認識技術を利用して、画像取得部9aにより取得された所定の画像Pの画像データ(YUVデータ)からヒトや動物等が含まれる画像領域(例えば、顔領域等)を検出する。そして、個体特定部9bは、各個体の識別用情報が登録されている識別用情報テーブル(図示略)を参照して、検出された画像領域に対応する識別用情報が登録済みであるか否かを判定し、当該判定の結果、登録済みと判定された識別用情報と対応付けられている特定の個体Sの名称(例えば、「A君」等)を特定する。
なお、顔検出処理やエッジ検出処理や特徴抽出処理は、公知の技術であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
【0026】
また、表示制御部9は、現在の日時が所定の時間範囲内に含まれるか否かを判定する第1判定部9cを具備している。
第1判定部9cは、計時部7により生成された日時情報に係る現在の日時が、各特定の個体Sと関連付けられた予定が実行される予定時を基準とする所定の時間範囲内に含まれるか否かを判定する。具体的には、第1判定部9cは、個体特定部9bにより特定された特定の個体Sの予定情報(例えば、「A君」の予定情報4a等)を予定登録部4から取得して、当該特定の個体Sの各々の予定(例えば、「水泳」等)について、予定時(例えば、「14日(日)の15時」等)を基準とする所定の時間範囲(例えば、予定時よりも30分前等)を設定する。そして、第1判定部9cは、計時部7により生成された日時情報をメモリ3から取得して、当該日時情報に係る現在の日時が何れか一の予定について設定された所定の時間範囲内に含まれるか否かを判定する。
このように、第1判定部9cは、計時部7により計時された現在の日時が、各予定に係る予定時を基準とする所定の時間範囲内に含まれるか否かを判定する第1判定手段を構成している。
【0027】
また、表示制御部9は、現在の日時が各予定が実行される予定時を超えたか否かを判定する第2判定部9dを具備している。
第2判定部9dは、計時部7により生成された日時情報に係る現在の日時が、各特定の個体Sと関連付けられた予定が実行される予定時を超えたか否かを判定する。具体的には、第2判定部9dは、個体特定部9bにより特定された特定の個体Sの予定情報(例えば、「A君」の予定情報4a等)に基づいて、当該特定の個体Sの各々の予定(例えば、「水泳」等)が実行される予定時(例えば、「14日(日)の15時」等)を特定する。そして、第2判定部9dは、計時部7により生成された日時情報をメモリ3から取得して、当該日時情報に係る現在の日時が何れか一の予定が実行される予定時を超えたか否かを判定する。
このように、第2判定部9dは、計時部7により計時された現在の日時が、各予定に係る予定時を超えたか否かを判定する第2判定手段を構成している。
【0028】
また、表示制御部9は、画像取得部9aにより取得された所定の画像Pに含まれる特定の個体Sの表示態様を変更させる表示態様変更部9eを具備している。
表示態様変更部9eは、計時部7により計時された現在の日時と予定登録部4に登録されている各予定が実行される予定時とに基づいて、所定の画像Pに含まれる特定の個体Sの表示態様を変更させる。具体的には、表示態様変更部9eは、画像取得部9aにより取得された所定の画像Pの画像データから個体特定部9bにより特定された特定の個体Sの画像領域(例えば、「A君」の顔領域)に対して所定の画像処理を施して当該特定の個体Sの表示態様(視覚的効果)を変更させた画像データを生成する(図5(a)等参照)。
ここで、所定の画像処理は、例えば、表示対象の所定の画像Pの画像データについて、特定の個体Sの画像領域を構成する各画素のHSV色空間における色相、彩度、明度などを変更したり各種のフィルタを用いることで行われるが、公知の技術であるので、ここでは詳細な説明を省略する。また、所定の画像処理として、例えば、輪郭強調処理、階調補正処理、2値化処理等を適用しても良い。
【0029】
また、表示態様変更部9eは、表示対象の所定の画像P内の特定の個体Sの表示態様(視覚的効果)の変更に係る変更度合を変化させて、当該特定の個体Sの画像領域に対して所定の画像処理を施す。即ち、表示態様変更部9eは、現在の日時と各予定が実行される予定時との時間に係る近似性を基準として、特定の個体Sの表示態様(視覚的効果)の変更に係る変更度合を変化させる。
ここで、特定の個体Sの表示態様(視覚的効果)の変更度合は、画像処理前後の特定の個体Sの表示態様の相対的な変化の大きさを基準として規定される。つまり、特定の個体Sの表示態様(視覚的効果)の変更度合は、当該特定の個体Sの画像領域に対して施される一の画像処理の処理強度や内容の変更、視覚的効果の変化度合が異なる画像処理の採用により大小に変化する。
【0030】
具体的には、表示態様変更部9eは、第1判定部9cにより現在の日時が、何れか一の予定が実行される予定時を基準とする所定の時間範囲内に含まれると判定された場合に、特定の個体Sの表示態様を所定の変更度合で変更させる所定の画像処理を施す。即ち、表示態様変更部9eは、画像取得部9aにより取得された所定の画像Pの画像データから特定された特定の個体Sの画像領域(例えば、「A君」の顔領域)に対して、当該特定の個体Sの表示態様(視覚的効果)を第1の変更度合で変更させる所定の画像処理を施す(図5(a)参照)。
また、表示態様変更部9eは、第2判定部9dにより現在の日時が、何れか一の予定が実行される予定時を超えたと判定された場合に、画像取得部9aにより取得された所定の画像Pの画像データから特定された特定の個体Sの画像領域(例えば、「A君」の顔領域)に対して、第1の変更度合よりも表示態様の変更度合が大きい第2の変更度合で表示態様を変更させる所定の画像処理を施す(図5(d)参照)。
ここで、第1の変更度合で変更させる所定の画像処理と第2の変更度合で変更させる所定の画像処理とは、処理強度や内容を変更した同一の画像処理であっても良いし、視覚的効果の変化度合が異なる二つの画像処理であっても良い。
なお、図5(a)及び図5(d)にあっては、「A君」の顔領域を構成する各画素のHSV色空間における色相を変化させたものであり、単位面積あたりのドットの個数を変化させることにより色相の変化状態を模式的に表している。
【0031】
そして、表示制御部9は、計時部7により計時された現在の日時と予定登録部4に登録されている予定情報に係る各予定の予定時とに基づいて、画像取得部9aにより取得された所定の画像Pに含まれる特定の個体Sの表示態様を変更させた当該所定の画像Pを表示部8に表示させる。
即ち、表示制御部9は、表示態様変更部9eにより生成された所定の画像処理後の画像データを取得して、表示対象としての所定の画像P内の特定の個体Sの画像領域(例えば、「A君」の顔領域)の表示態様を変更させた画像データを表示部8に出力し、当該画像Pを表示させる(図5(a)等参照)。
【0032】
また、表示制御部9は、複数の所定の画像P、…を逐次切り替えて表示部8に表示させるとともに、個体特定部9bにより特定の個体Sが特定された所定の画像Pの表示タイミングにて、表示態様変更部9eにより特定の個体Sの表示態様が変更された当該所定の画像Pを表示部8に表示させる。
即ち、所謂、スライドショー再生表示を行う場合に、表示制御部9は、個体特定部9bにより特定の個体Sが特定された所定の画像P(例えば、第1画像P1等)の画像データを表示部8に出力するタイミングにて、表示態様変更部9eにより特定の個体Sの表示態様が変更された画像P(例えば、画像P1a等)の画像データを表示部8に出力して、当該画像Pを表示させる(図5(a)参照)。
【0033】
このように、表示制御部9は、計時部7により計時された現在の日時と予定登録部4に登録されている少なくとも一の予定時とに基づいて、画像取得部9aにより取得された所定の画像Pに含まれる特定の個体Sの表示態様を変更させた画像P(例えば、画像P1a等)を表示部8に表示させる表示制御手段を構成している。
【0034】
次に、画像表示装置100による画像表示処理について、図3〜図5を参照して説明する。
図3は、画像表示処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。
【0035】
なお、以下の画像表示処理は、ユーザによる操作入力部2の上下左右移動キーや各種機能キー等の所定操作に基づいて、複数の動作モードの中から画像表示モードが選択指示された場合に実行される。
また、予定登録部4には、例えば、特定の個体Sである「A君」の14日(日)〜20日(土)の1週間の予定情報4aが予め登録されているものとする。
【0036】
図3に示すように、計時部7は、当該装置本体の電源部(図示略)から電源が供給された状態で、現在の時刻を計時して当該現在の日時に係る日時情報を所定のタイミング(例えば、毎秒単位)で生成して、当該日時情報をメモリ3に逐次出力する(ステップS1)。
次に、中央制御部1のCPUは、記録媒体Mに記録されている複数の画像P、…の中で、ユーザによる操作入力部2の所定操作に基づいて、表示対象となる所定数(例えば、3つ)の画像Pを指定する(ステップS1)。例えば、中央制御部1のCPUは、特定の個体Sである「A君」が含まれる所定の画像(第1画像P1)と、風景が撮像された風景画像(第2画像P2)と、特定の個体である「Bさん」が含まれる所定の画像(第3画像P3)とを指定する(図4(a)〜図4(c)参照)。
【0037】
次に、表示制御部9の画像取得部9aは、中央制御部1により指定され記録媒体制御部5により記録媒体Mから読み出された所定数の画像P(第1〜第3画像P1〜P3)の画像データを取得し、個体特定部9bは、これら所定数の画像データの各々について、各画像Pに含まれる特定の個体Sを特定する(ステップS3)。
具体的には、個体特定部9bは、所定の画像認識技術を利用して、各画像Pの画像データからヒトや動物等が含まれる画像領域(例えば、顔領域等)を検出した後、識別用情報テーブル(図示略)を利用した判定処理により、登録済みと判定された識別用情報と対応付けられている特定の個体Sの名称(例えば、「A君」や「Bさん」等)を特定する。
【0038】
続けて、表示制御部9は、中央制御部1により指定された所定数の画像Pを表示部8に表示させるスライドショー再生を開始する(ステップS4)。
具体的には、表示制御部9は、画像取得部9aにより取得された所定数の画像P(第1〜第3画像P1〜P3)の画像データを所定のタイミングで表示部8に出力して、これら画像Pを所定の時間間隔で逐次切り替えて表示画面に表示させる。即ち、表示部8は、例えば、第1画像P1、第2画像P2、第3画像P3の順に所定の時間間隔で切り替え表示する(図4(a)〜図4(c)参照)。
【0039】
次に、表示制御部9は、個体特定部9bによりスライドショー再生に係る所定数の画像Pから特定の個体Sが特定されているか否かを判定する(ステップS5)。
ここで、特定の個体Sが特定されていると判定されると(ステップS5;YES)、表示制御部9の第1判定部9cは、個体特定部9bにより特定された特定の個体Sの予定情報(例えば、「A君」の予定情報4a等)を予定登録部4から取得する(ステップS6)。
続けて、第1判定部9cは、取得した予定情報(例えば、予定情報4a等)に基づいて、特定の個体S(例えば、「A君」等)の各々の予定(例えば、「水泳」等)について、予定時(例えば、「14日(日)の15時」等)を基準とする所定の時間範囲(例えば、予定時よりも30分前等)を設定した後、計時部7により生成された日時情報をメモリ3から取得して、当該日時情報に係る現在の日時が何れか一の予定について設定された所定の時間範囲内に含まれるか否かを判定する(ステップS7)。
【0040】
ステップS7にて、現在の日時が所定の時間範囲内に含まれないと判定されると(ステップS7;NO)、表示制御部9は、処理をステップS4に戻し、それ以降の処理を実行する。即ち、現在の日時が各予定が実行される予定時から所定の時間以上離れているので、表示制御部9は、所定数の画像P(例えば、第1画像P1、第2画像P2、第3画像P3等)を所定の時間間隔で逐次切り替えて表示画面に表示させる通常のスライドショー再生を行う。
また、ステップS5にて、特定の個体Sが特定されていないと判定された場合にも(ステップS5;NO)、表示制御部9は、処理をステップS4に戻し、それ以降の処理を実行する。
【0041】
一方、ステップS7にて、現在の日時が所定の時間範囲内に含まれると判定されると(ステップS7;YES)、表示態様変更部9eは、画像取得部9aにより取得された画像P(例えば、第1画像P1)の画像データから特定された特定の個体Sの画像領域(例えば、「A君」の顔領域)に対して、当該特定の個体Sの表示態様を第1の変更度合で変更させる所定の画像処理を施して、画像データを生成する(ステップS8)。
続けて、表示制御部9は、表示態様変更部9eにより生成された所定の画像処理後の画像データを取得して、当該画像P(例えば、第1画像P1)の表示タイミングにて、特定の個体Sの画像領域(例えば、「A君」の顔領域)の表示態様を第1の変更度合で変更させた画像P(例えば、画像P1a)の画像データを表示部8に出力して、当該画像Pを表示させる(ステップS9;図5(a)等参照)。
なお、表示制御部9は、予定情報が取得されていない特定の個体Sに係る画像P(例えば、第2画像P2、第3画像P3等;図5(b)及び図5(c)参照)については、各画像Pの表示タイミングにて当該画像Pの画像データを表示部8に出力して、表示画面に表示させる。従って、表示部8は、例えば、特定の個体Sの画像領域(例えば、「A君」の顔領域)の表示態様を第1の変更度合で変更させた画像P1a、第2画像P2、第3画像P3の順に所定の時間間隔で切り替え表示する(図5(a)〜図5(c)参照)。
【0042】
次に、表示制御部9の第2判定部9dは、個体特定部9bにより特定された特定の個体Sの予定情報(例えば、「A君」の予定情報4a等)に基づいて、当該特定の個体Sの各々の予定(例えば、「水泳」等)が実行される予定時(例えば、「14日(日)の15時」等)を特定した後、計時部7により生成された日時情報をメモリ3から取得して、当該日時情報に係る現在の日時が何れか一の予定が実行される予定時を超えたか否かを判定する(ステップS10)。
ここで、現在の日時が予定時を超えていないと判定されると(ステップS10;NO)、表示制御部9は、処理をステップS9に戻し、それ以降の処理を実行する。即ち、表示部8は、例えば、特定の個体Sの画像領域(例えば、「A君」の顔領域)の表示態様を第1の変更度合で変更させた画像P1a、第2画像P2、第3画像P3の順に所定の時間間隔で切り替え表示する(図5(a)〜図5(c)参照)。
【0043】
一方、ステップS10にて、現在の日時が予定時を超えたと判定されると(ステップS10;YES)、表示態様変更部9eは、画像取得部9aにより取得された画像P(例えば、第1画像P1)の画像データから特定された特定の個体Sの画像領域(例えば、「A君」の顔領域)に対して、当該特定の個体Sの表示態様を第1の変更度合よりも表示態様の変更度合が大きい第2の変更度合で変更させる所定の画像処理を施して、画像データを生成する(ステップS11)。
続けて、表示制御部9は、表示態様変更部9eにより生成された所定の画像処理後の画像データを取得して、当該画像P(例えば、第1画像P1)の表示タイミングにて、特定の個体Sの画像領域(例えば、「A君」の顔領域)の表示態様を第2の変更度合で変更させた画像P(例えば、画像P1b)の画像データを表示部8に出力して、当該画像Pを表示させる(ステップS12;図5(d)等参照)。
なお、表示制御部9は、予定情報が取得されていない特定の個体Sに係る画像P(例えば、第2画像P2、第3画像P3等;図5(b)及び図5(c)参照)については、各画像Pの表示タイミングにて当該画像Pの画像データを表示部8に出力して、表示画面に表示させる。従って、表示部8は、例えば、特定の個体Sの画像領域(例えば、「A君」の顔領域)の表示態様を第2の変更度合で変更させた画像P1b、第2画像P2、第3画像P3の順に所定の時間間隔で切り替え表示する(図5(b)〜図5(d)参照)。
【0044】
次に、表示制御部9は、計時部7により生成された日時情報に係る現在の日時が、何れか一の予定が実行される予定時を超えてから、所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS13)。
ここで、所定時間が経過していないと判定されると(ステップS13;NO)、表示制御部9は、処理をステップS12に戻し、それ以降の処理を実行する。即ち、表示部8は、例えば、特定の個体Sの画像領域(例えば、「A君」の顔領域)の表示態様を第2の変更度合で変更させた画像P1b、第2画像P2、第3画像P3の順に所定の時間間隔で切り替え表示する(図5(b)〜図5(d)参照)。
【0045】
一方、ステップS13にて、所定時間が経過したと判定されると(ステップS13;YES)、表示制御部9は、所定時間の経過に係る予定時と関連する特定の個体Sが含まれる画像P(例えば、第1画像P1)の表示タイミングにて、特定の個体Sの画像領域(例えば、「A君」の顔領域)の表示態様の変更前の画像Pの画像データ、即ち、画像取得部9aにより取得された画像データを表示部8に出力して、当該画像Pを表示させる(ステップS14;図4(a)等参照)。即ち、表示部8は、例えば、第1画像P1、第2画像P2、第3画像P3の順に所定の時間間隔で切り替え表示する(通常のスライドショー再生;図4(a)〜図4(c)参照)。
【0046】
続けて、中央制御部1のCPUは、ユーザによる操作入力部2の所定操作に基づいて、当該スライドショー再生の終了を指示する終了指示が入力されたか否かを判定する(ステップS15)。
ここで、終了指示が入力されていないと判定されると(ステップS15;NO)、表示制御部9は、処理をステップS14に戻し、それ以降の処理を実行する。即ち、表示部8は、例えば、第1画像P1、第2画像P2、第3画像P3の順に所定の時間間隔で切り替え表示する(図4(a)〜図4(c)参照)。
一方、終了指示が入力されたと判定されると(ステップS15;YES)、中央制御部1のCPUは、当該画像表示処理を終了させる。
【0047】
以上のように、本実施形態の画像表示装置100によれば、計時部7により計時された現在の日時と予定登録部4に登録されている特定の個体S(例えば、ヒトや動物等)に関連付けられた少なくとも一の予定が実行される予定時とに基づいて、画像取得部9aにより取得された所定の画像Pに含まれる特定の個体Sの表示態様を変更させた当該所定の画像Pを表示部8に表示させる。具体的には、画像取得部9aにより取得され、個体特定部9bにより特定された特定の個体Sの表示態様が変更された所定の画像Pを表示部8に表示させることができる。つまり、表示部8に特定の個体Sの表示態様が変更された所定の画像Pを表示させることにより、特定の個体Sの表示態様の変更の意味を理解している視認者に対して、特定の個体Sに関連する何らかの予定が実行される可能性があることを認識させることができる。さらに、特定の個体Sの表示態様の変更の意味を理解していない視認者に対しても、特定の個体Sの表示態様が変更された所定の画像Pの表示によって特定の個体Sに関する注意を喚起させることができるといった効果がある。
従って、特定の個体Sの表示態様が変更された当該所定の画像Pを表示部8に表示させることで、再生すべき複数の画像P、…の表示の連続性を途絶させることなく、特定の個体Sに関連する予定の実行タイミングの報知も行うことができる。
【0048】
また、第1判定部9cによって、現在の日時が予定時を基準とする所定の時間範囲内に含まれると判定された場合に、特定の個体Sの表示態様が変更された所定の画像Pを表示部8に表示させるので、当該画像Pの視認者に対して、特定の個体Sに関連する何らかの予定が実行される時だけでなく、当該予定が実行される時期が近いことを認識させることができ、当該特定の個体Sに関連する予定の実行タイミングの報知を適正に行うことができる。
さらに、第2判定部9dによって、現在の日時が予定時を超えたと判定された場合に、第1判定部9cにより現在の日時が所定の時間範囲内に含まれると判定された場合の特定の個体Sの表示態様の変更度合よりも大きい変更度合で表示態様が変更された所定の画像Pを表示部8に表示させるので、当該画像Pの視認者に対して、特定の個体Sに関連する何らかの予定が実行される時期が近いことを認識させる場合よりも効果的に当該予定が実行される時を認識させることができ、当該特定の個体Sに関連する予定の実行タイミングの報知を適正に行うことができる。
【0049】
また、画像取得部9aは、記録媒体Mに記録されている少なくとも一の画像Pのうち、ユーザによる操作入力部2の所定操作に基づいて指定された画像を所定の画像Pとして取得するので、表示対象となる所定の画像Pとしてユーザ所望の画像Pを指定することができる。
さらに、複数の所定の画像P、…を逐次切り替えて表示部8に表示させるとともに、個体特定部9bにより特定の個体Sが特定された所定の画像Pの表示タイミングにて、特定の個体Sの表示態様が変更された当該所定の画像Pを表示部8に表示させるので、通常のスライドショー再生を行うことができるだけでなく、特定の個体Sが含まれる画像Pの表示タイミングにて、特定の個体Sの表示態様が変更された当該所定の画像Pを表示部8に表示させることで、当該特定の個体Sと関連付けられている予定の実行タイミングを適正に報知することができる。
【0050】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
例えば、上記実施形態にあっては、特定の個体Sの表示態様が変更された所定の画像Pを表示部8に表示させる際に、当該特定の個体Sに関連する予定の内容も報知するようにしても良い。即ち、例えば、表示制御部9は、各予定の内容を表示する画面を所定の画像Pに重畳させるように(例えば、ピクチャー・イン・ピクチャーの状態で)表示部8に表示させても良いし、音声出力部(図示略)を設け、当該音声出力部から各予定の内容を音声により出力するようにしても良い。
【0051】
また、上記実施形態にあっては、特定の個体Sの表示態様の変更を、現在の日時が所定の時間範囲内に含まれると判定された場合に行うようにしたが、一例であってこれに限られるものではなく、特定の個体Sの表示態様を変更させるか否かの基準は適宜任意に変更可能である。即ち、必ずしも第1判定部9cを設ける必要はなく、現在の日時と各予定が実行される予定時を基準として、特定の個体Sの表示態様を変更させるものであれば如何なる構成であっても良い。
さらに、現在の日時と各予定が実行される予定時との時間に係る近似性を基準として、特定の個体Sの表示態様(視覚的効果)の変更に係る変更度合を二段階に変化させるようにしたが、特定の個体Sの表示態様の変更度合を必ずしも二段階に変化させる必要はない。即ち、必ずしも第2判定部9dを設ける必要はなく、特定の個体Sの表示態様の変更度合を基準となる所定の変更度合に固定しても良い。また、現在の日時と各予定が実行される予定時との時間に係る近似性の判定をさらに細分化して、特定の個体Sの表示態様の変更度合を三段階以上に変化させても良い。
【0052】
また、上記実施形態の画像表示処理(図3参照)にあっては、表示対象となる所定の画像Pからの特定の個体Sの特定を、中央制御部1による表示対象となる所定の画像Pの指定後に行うようにしたが、一例であってこれに限られるものではなく、特定の個体Sの特定タイミングは適宜任意に変更可能である。即ち、所定の画像Pの表示(スライドショー再生)の開始後に、当該画像Pから特定の個体Sを特定するようにしても良い。
さらに、画像表示処理(図3参照)にあっては、所定数(例えば、3つ)の画像Pをスライドショー再生するようにしたが、スライドショー再生される画像Pの数は一例であってこれに限られるものではなく、適宜任意に変更可能である。即ち、表示対象となる画像Pが一つの場合には、当該画像Pのみが連続して表示されるようにし、さらに、当該画像Pに含まれる特定の個体Sの表示態様を変更させるようにしても良い。
【0053】
また、上記実施形態にあっては、記録媒体Mから表示対象となる所定の画像Pを取得するようにしたが、一例であってこれに限られるものではなく、所定の画像Pの取得方法は適宜任意に変更可能である。即ち、例えば、当該画像表示装置100と外部の情報通信機器とが所定の通信回線を介して情報通信可能に接続された状態で、当該情報通信機器から送信された所定の画像Pの画像データを受信して、当該画像データを取得するようにしても良い。
【0054】
さらに、画像表示装置100の構成は、上記実施形態に例示したものは一例であり、これに限られるものではなく、適宜任意に変更することができる。
【0055】
加えて、上記実施形態にあっては、中央制御部1の制御下にて、予定登録部4、画像取得部9a、計時部7、表示制御部9が駆動することにより実現される構成としたが、これに限られるものではなく、中央制御部1のCPUによって所定のプログラム等が実行されることにより実現される構成としても良い。
即ち、プログラムを記憶するプログラムメモリに、登録処理ルーチン、取得処理ルーチン、計時処理ルーチン、表示制御処理ルーチンを含むプログラムを記憶しておく。そして、登録処理ルーチンにより中央制御部1のCPUを、特定の個体Sと関連付けられた予定が実行される予定時を少なくとも一つ登録する登録手段として機能させても良い。また、取得処理ルーチンにより中央制御部1のCPUを、表示対象となる所定の画像Pを取得する取得手段として機能させても良い。また、計時処理ルーチンにより中央制御部1のCPUを、現在の日時を計時する計時手段として機能させても良い。また、表示制御処理ルーチンにより中央制御部1のCPUを、計時手段により計時された現在の日時と登録手段に登録されている少なくとも一の予定時とに基づいて、取得手段により取得された所定の画像Pに含まれる特定の個体Sの表示態様を変更させた画像Pを表示部8に表示させる表示制御手段として機能させても良い。
【0056】
同様に、第1判定手段、第2判定手段、特定手段についても、中央制御部1のCPUによって所定のプログラム等が実行されることにより実現される構成としても良い。
【0057】
さらに、上記の各処理を実行するためのプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な媒体として、ROMやハードディスク等の他、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬型記録媒体を適用することも可能である。また、プログラムのデータを所定の通信回線を介して提供する媒体としては、キャリアウェーブ(搬送波)も適用される。
【0058】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
画像を表示する表示手段を備える画像表示装置であって、
特定の個体と関連付けられた予定が実行される予定時を少なくとも一つ登録する登録手段と、
表示対象となる所定の画像を取得する取得手段と、
現在の日時を計時する計時手段と、
この計時手段により計時された現在の日時と前記登録手段に登録されている少なくとも一の前記予定時とに基づいて、前記取得手段により取得された所定の画像に含まれる前記特定の個体の表示態様を変更させた画像を前記表示手段に表示させる表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする画像表示装置。
<請求項2>
前記計時手段により計時された現在の日時が前記予定時を基準とする所定の時間範囲内に含まれるか否かを判定する第1判定手段を更に備え、
前記表示制御手段は、
前記第1判定手段により前記現在の日時が前記所定の時間範囲内に含まれると判定された場合に、前記特定の個体の表示態様が変更された画像を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
<請求項3>
前記計時手段により計時された現在の日時が前記予定時を超えたか否かを判定する第2判定手段を更に備え、
前記表示制御手段は、
前記第2判定手段により前記現在の日時が前記予定時を超えたと判定された場合に、前記第1判定手段により前記現在の日時が前記所定の時間範囲内に含まれると判定された場合の前記特定の個体の表示態様の変更度合よりも大きい変更度合で前記表示態様が変更された画像を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項2に記載の画像表示装置。
<請求項4>
前記取得手段により取得された所定の画像に含まれる前記特定の個体を特定する特定手段を更に備え、
前記表示制御手段は、
前記特定手段により特定された前記特定の個体の表示態様が変更された画像を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の画像表示装置。
<請求項5>
前記取得手段は、更に、表示対象となる所定の画像を複数取得し、
前記表示制御手段は、更に、前記複数の所定の画像を逐次切り替えて前記表示手段に表示させるとともに、前記特定手段により前記特定の個体が特定された前記所定の画像の表示タイミングにて、前記特定の個体の表示態様が変更された画像を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項4に記載の画像表示装置。
<請求項6>
前記取得手段は、更に、少なくとも一の画像を記録する記録手段から前記所定の画像を少なくとも一つ取得することを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の画像表示装置。
<請求項7>
前記取得手段は、更に、前記記録手段に記録されている少なくとも一の画像のうち、ユーザによる操作部の所定操作に基づいて指定された画像を前記所定の画像として取得することを特徴とする請求項6に記載の画像表示装置。
<請求項8>
前記特定の個体は、ヒト及び動物のうち、少なくとも一方を含むことを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の画像表示装置。
<請求項9>
画像を表示する表示手段を備える画像表示装置を用いた画像表示方法であって、
特定の個体と関連付けられた予定が実行される予定時を少なくとも一つ登録する処理と、
表示対象となる所定の画像を取得する処理と、
現在の日時を計時する処理と、
計時された現在の日時と登録されている少なくとも一の前記予定時とに基づいて、取得された所定の画像に含まれる前記特定の個体の表示態様を変更させた画像を前記表示手段に表示させる処理と、
を含むことを特徴とする画像表示方法。
<請求項10>
画像を表示する表示手段を備える画像表示装置のコンピュータを、
特定の個体と関連付けられた予定が実行される予定時を少なくとも一つ登録する登録手段、
表示対象となる所定の画像を取得する取得手段、
現在の日時を計時する計時手段、
この計時手段により計時された現在の日時と前記登録手段に登録されている少なくとも一の前記予定時とに基づいて、前記取得手段により取得された所定の画像に含まれる前記特定の個体の表示態様を変更させた画像を前記表示手段に表示させる表示制御手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
【符号の説明】
【0059】
100 画像表示装置
1 中央制御部
4 予定登録部
4a、4b 予定情報
7 計時部
8 表示部
9 表示制御部
9a 画像取得部
9b 個体特定部
9c 第1判定部
9d 第2判定部
9e 表示態様変更部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を表示する表示手段を備える画像表示装置であって、
特定の個体と関連付けられた予定が実行される予定時を少なくとも一つ登録する登録手段と、
表示対象となる所定の画像を取得する取得手段と、
現在の日時を計時する計時手段と、
この計時手段により計時された現在の日時と前記登録手段に登録されている少なくとも一の前記予定時とに基づいて、前記取得手段により取得された所定の画像に含まれる前記特定の個体の表示態様を変更させた画像を前記表示手段に表示させる表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
前記計時手段により計時された現在の日時が前記予定時を基準とする所定の時間範囲内に含まれるか否かを判定する第1判定手段を更に備え、
前記表示制御手段は、
前記第1判定手段により前記現在の日時が前記所定の時間範囲内に含まれると判定された場合に、前記特定の個体の表示態様が変更された画像を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項3】
前記計時手段により計時された現在の日時が前記予定時を超えたか否かを判定する第2判定手段を更に備え、
前記表示制御手段は、
前記第2判定手段により前記現在の日時が前記予定時を超えたと判定された場合に、前記第1判定手段により前記現在の日時が前記所定の時間範囲内に含まれると判定された場合の前記特定の個体の表示態様の変更度合よりも大きい変更度合で前記表示態様が変更された画像を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項2に記載の画像表示装置。
【請求項4】
前記取得手段により取得された所定の画像に含まれる前記特定の個体を特定する特定手段を更に備え、
前記表示制御手段は、
前記特定手段により特定された前記特定の個体の表示態様が変更された画像を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の画像表示装置。
【請求項5】
前記取得手段は、更に、表示対象となる所定の画像を複数取得し、
前記表示制御手段は、更に、前記複数の所定の画像を逐次切り替えて前記表示手段に表示させるとともに、前記特定手段により前記特定の個体が特定された前記所定の画像の表示タイミングにて、前記特定の個体の表示態様が変更された画像を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項4に記載の画像表示装置。
【請求項6】
前記取得手段は、更に、少なくとも一の画像を記録する記録手段から前記所定の画像を少なくとも一つ取得することを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の画像表示装置。
【請求項7】
前記取得手段は、更に、前記記録手段に記録されている少なくとも一の画像のうち、ユーザによる操作部の所定操作に基づいて指定された画像を前記所定の画像として取得することを特徴とする請求項6に記載の画像表示装置。
【請求項8】
前記特定の個体は、ヒト及び動物のうち、少なくとも一方を含むことを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の画像表示装置。
【請求項9】
画像を表示する表示手段を備える画像表示装置を用いた画像表示方法であって、
特定の個体と関連付けられた予定が実行される予定時を少なくとも一つ登録する処理と、
表示対象となる所定の画像を取得する処理と、
現在の日時を計時する処理と、
計時された現在の日時と登録されている少なくとも一の前記予定時とに基づいて、取得された所定の画像に含まれる前記特定の個体の表示態様を変更させた画像を前記表示手段に表示させる処理と、
を含むことを特徴とする画像表示方法。
【請求項10】
画像を表示する表示手段を備える画像表示装置のコンピュータを、
特定の個体と関連付けられた予定が実行される予定時を少なくとも一つ登録する登録手段、
表示対象となる所定の画像を取得する取得手段、
現在の日時を計時する計時手段、
この計時手段により計時された現在の日時と前記登録手段に登録されている少なくとも一の前記予定時とに基づいて、前記取得手段により取得された所定の画像に含まれる前記特定の個体の表示態様を変更させた画像を前記表示手段に表示させる表示制御手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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