説明

画像表示装置及び設定内容保存方法

【課題】設定項目ごとに変更内容の保存の可否を設定できる画像表示装置を提供する。
【解決手段】プロジェクター1は、入力操作を受け付けるリモコン3または操作部24と、プロジェクター1の複数の設定項目と、各設定項目の内容と、各設定項目の内容を自動的に保存するか否かを示す保存フラグとを関連付けて記憶する記憶部26とを備える。また、プロジェクター1は、リモコン3または操作部24に対する入力操作に応じて設定された設定項目ごとの保存フラグを記憶部に記憶させる可否設定部と、保存フラグに基づいて、リモコン3または操作部24に対する入力操作に応じて内容が変更された設定項目を自動的に保存するか否かを判定する可否判定部と、可否判定部により自動的に保存すると判定された設定項目について、変更された当該設定項目の内容を記憶部に保存する設定保存部と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像表示装置及び設定内容保存方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、輝度、カラーモード等の設定内容を保存しておき、次回の使用時に、保存しておいた設定内容で動作するプロジェクターが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載のプロジェクターでは、パスワードによって当該プロジェクターの操作権限が設定されており、操作権限のレベルに応じて、操作可能な機能の割り当てがなされている。例えば、第3レベルでは全ての機能を操作可能であるが、第2レベルでは、カラーモード調整機能など画質調整に関する機能のみ操作可能である。更に、第1レベルでは、映像を投射するための必要最小限の機能のみ操作可能である。この機能の割り当ては、最上位の操作権限レベルである第3レベルを有する使用者により変更可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−235000号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載のプロジェクターでは、設定内容を変更可能な権限を有する使用者により設定内容が変更されると、記憶されている設定内容が更新されてしまう。このため、使用者にとって変更した設定内容を保存したくない場合には、プロジェクターの使用終了時に、変更前の設定内容に戻す必要があるという問題がある。
このため、変更を保存する設定項目と、変更を保存しない設定項目とを設定できる画像表示装置が要望されてきた。
【0005】
本発明の目的は、設定項目ごとに変更内容の保存の可否を設定できる画像表示装置及び設定内容保存方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記した目的を達成するために、本発明の画像表示装置は、入力操作を受け付ける操作部と、当該画像表示装置の複数の設定項目と、当該各設定項目の内容と、当該各設定項目の内容を自動的に保存するか否かを示す保存可否情報とを関連付けて記憶する記憶部と、前記操作部に対する入力操作に応じて設定された前記設定項目ごとの前記保存可否情報を前記記憶部に記憶させる可否設定部と、前記保存可否情報に基づいて、前記操作部に対する入力操作に応じて内容が変更された前記設定項目を自動的に保存するか否かを判定する可否判定部と、前記可否判定部により自動的に保存すると判定された設定項目について、変更された当該設定項目の内容を前記記憶部に保存する設定保存部と、を有することを特徴とする。
【0007】
なお、設定保存部が変更された内容を自動的に保存するタイミングとしては、画像表示装置の電源オフ時を例示できる。
本発明では、可否設定部が、使用者の操作部に対する入力操作に応じて、設定項目の内容を自動的に保存するか否かを示す保存可否情報を設定項目ごとに設定する。そして、可否判定部が、上述したようなタイミングで当該保存可否情報を参照して、変更された設定項目の内容を自動的に保存するか否かについて判定し、自動的に保存する旨の判定結果の場合には、設定保存部が、当該設定項目の内容を保存する。
【0008】
これによれば、使用者の入力操作に応じて、変更された内容を保存するか否かを設定項目ごとに設定することができる。従って、画像表示装置の動作において重要な設定項目(例えば、画像表示装置の使用時だけ変更を有効にしたい設定項目)の保存ができないように設定したり、或いは、それほど重要でない設定項目(例えば、次回の使用時にも変更を有効にしたい設定項目)を保存できるように設定したりすることができ、画像表示装置の利便性を向上できる。
【0009】
本発明では、前記記憶部は、前記設定保存部により前記設定項目の内容が保存される際に当該内容を保存するか否かの通知を要するか否かを示す通知有無情報を記憶し、当該画像表示装置は、前記操作部に対する入力操作に応じて設定された前記設定項目ごとの前記通知有無情報を前記記憶部に記憶させる通知有無設定部と、前記設定項目の内容が変更された際に、前記可否判定部により当該設定項目が自動的に保存しない設定項目であると判定されると、前記通知有無情報に基づいて、当該通知を要するか否かを判定する通知判定部と、前記通知判定部により前記通知を要すると判定された設定項目について、当該通知を要すると判定された前記設定項目の内容を保存するか否かを確認する確認画面を表示させる変更通知部と、を有し、前記設定保存部は、前記確認画面の表示時に前記操作部に対して、前記設定項目の内容を保存する旨の入力操作が行われると、当該設定項目の内容を保存することが好ましい。
【0010】
本発明によれば、通知有無設定部が、使用者の入力操作に応じて、設定項目ごとに、内容の保存の際に保存するか否かの通知を要するか否かを示す通知有無情報を設定する。そして、設定項目の内容が変更された場合で、前述の可否判定部により当該設定項目の内容を自動的に保存しないと判定された場合には、通知判定部による判定が行われる。そして、当該通知判定部により通知を要すると判定されると、変更通知部が、確認画面を表示させて、使用者に設定項目の内容を保存するか否かを確認させる。そして、この確認の際に、操作部に対して保存する旨の入力操作が行われると設定項目の内容を保存する。一方、この保存する旨の入力操作が行われない場合、及び、通知判定部により通知を要しないと判定された場合には、設定項目の内容を保存しない。
これによれば、使用者に設定内容の保存についての注意喚起を行うことができ、その設定内容の変更が使用時のみであるのか、保存を要するものであるのかを選択させることができる。従って、画像表示装置の利便性をより一層高めることができる。
【0011】
本発明では、前記記憶部は、前記設定項目の内容を保存可能な権限を示すパスワードを記憶し、前記確認画面には、前記パスワードを入力させる入力欄が設けられ、当該画像表示装置は、前記確認画面の表示時に前記操作部に対して、前記設定項目の内容を保存する旨の入力操作、及び、前記パスワードの入力操作が行われると、当該パスワードが前記記憶部に記憶されたパスワードと一致するか否かを判定するパスワード判定部を有し、前記設定保存部は、入力された前記パスワードが前記記憶部に記憶されたパスワードと一致すると判定されると、変更された内容を、対応する前記設定項目の内容として保存することが好ましい。
【0012】
なお、複数の設定項目が変更されている場合には、確認画面にて、当該複数の設定項目のうち保存する設定項目を選択させるようにして、1度のパスワード入力で該当する設定項目の内容を保存するようにしてもよい。
ここで、前述の特許文献1に記載のプロジェクターでは、使用者の操作権限レベルを把握するためにプロジェクターの使用時にパスワード入力を求めているため、当該プロジェクターの使用ごとにパスワードを入力する必要があり、操作が煩わしいという問題がある。
これに対し、本発明によれば、設定内容の保存に際して通知を要するとされた設定項目の内容を保存する際に、使用者はパスワードを入力する。これによれば、画像表示装置の使用の都度、パスワード入力が求められる場合に比べ、当該画像表示装置を簡易に使用できる。
【0013】
本発明では、前記記憶部は、前記設定保存部により内容が保存された前記設定項目であるか否かを示す保存項目情報を記憶し、当該画像表示装置は、前記設定保存部により前記設定項目の内容が保存されると、前記保存項目情報を前記記憶部に記憶させる保存項目設定部と、当該画像表示装置の電源がオンされた際に、前記保存項目情報により示される前記設定項目と、当該設定項目の内容との少なくともいずれかを取得して通知する保存内容通知部と、を有することが好ましい。
【0014】
本発明によれば、保存内容通知部により、変更されて保存された設定項目、及び、当該設定項目の内容の少なくともいずれかが通知されるので、前回の使用者の入力操作により保存された設定項目及び内容を、次回の使用者が把握できる。従って、次回の使用者にとって好ましくない設定内容となっていることを知らないで画像表示装置が使用され続けることを防止できる。
【0015】
本発明の設定内容保存方法は、画像表示装置により実行され、設定項目の内容を保存する設定内容保存方法であって、前記画像表示装置は、入力操作を受け付ける操作部と、複数の設定項目と、当該各設定項目の内容と、当該各設定項目の内容を自動的に保存するか否かを示す保存可否情報とを関連付けて記憶する記憶部と、を有し、当該設定内容保存方法は、前記画像表示装置が、前記操作部に対する入力操作に応じて設定された前記設定項目ごとの前記保存可否情報を前記記憶部に記憶させる可否設定ステップと、前記保存可否情報に基づいて、前記操作部に対する入力操作に応じて内容が変更された前記設定項目を自動的に保存するか否かを判定する可否判定ステップと、自動的に保存すると判定された設定項目について、変更された当該設定項目の内容を前記記憶部に保存する設定保存ステップと、を実行することを特徴とする。
本発明によれば、前述の画像表示装置と同様の効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の一実施形態に係るプロジェクターの構成を示すブロック図。
【図2】前記実施形態における記憶部の構成を示す機能ブロック図。
【図3】前記実施形態における制御部の構成を示す機能ブロック図。
【図4】前記実施形態における設定画面の一例を示す図。
【図5】前記実施形態における設定項目、設定内容、保存フラグ及び通知フラグの関係の一例を示す図。
【図6】前記実施形態における設定用確認画面の一例を示す図。
【図7】前記実施形態における認証用確認画面の一例を示す図。
【図8】前記実施形態における変更項目表示画面の一例を示す図。
【図9】前記実施形態における変更保存処理を示すフローチャート。
【図10】前記実施形態における変更表示処理を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0017】
〔プロジェクターの概略構成〕
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
本実施形態に係るプロジェクター1は、光源から出射された光束を変調して、画像情報に応じた画像を形成し、当該画像をスクリーン等の被投射面上に拡大投射する画像表示装置である。このプロジェクター1は、図1に示すように、プロジェクター本体2と、当該プロジェクター本体2を遠隔操作するリモートコントローラー(以下、「リモコン」とも称する)3とを備える。
【0018】
リモコン3は、複数のキーを有し、当該キーの入力に応じた操作信号を赤外線により送信する。このようなキーとして、ここでは図示を省略するが、プロジェクター本体2の電源をオン/オフさせる電源キー、設定画面の画像を表示させるメニューキー、当該設定画面にて各種操作を行うための十字キー、決定キー及びキャンセルキー等の操作キーが配設されている。
なお、赤外線により操作信号を送信するリモコンに限らず、電波等により操作信号を送信するリモコンとしてもよい。
【0019】
〔プロジェクター本体の構成〕
プロジェクター本体2は、PCや各種再生装置等の外部機器9と接続され、当該外部機器9から受信される画像情報に応じた画像を形成して、前述の被投射面上に投射する。
このようなプロジェクター本体2は、画像処理部21、表示部22、受光部23、操作部24、入力処理部25、記憶部26及び制御部27を備え、これらはバス等の信号線により互いに接続されている。また、プロジェクター本体2は、図示を省略するが、これら各部に電力を供給する電源部、及び、当該プロジェクター本体2の構成を冷却するファン等の冷却部等を備える。
【0020】
画像処理部21は、制御部27による制御の下、外部機器9から受信される画像情報を処理して、当該画像情報に応じた画像(入力画像)を生成する。具体的に、画像処理部21は、図示しないビデオメモリーに当該入力画像を展開して所定の補正処理等を行った後、当該入力画像に応じた駆動信号を表示部22に出力する。
【0021】
また、画像処理部21は、詳しくは後述するが、制御部27から設定画面を表示させる旨の制御信号が入力された場合には、当該制御信号に応じた設定画面の画像(設定画像)を生成する。そして、画像処理部21は、生成した設定画像を入力画像に重畳させた表示画像を生成し、当該表示画像に応じた駆動信号を表示部22に出力する。この設定画像は、OSD(On Screen Display)の画像として生成される。
【0022】
表示部22は、画像処理部21から入力される駆動信号に応じた画像を形成し、当該画像を前述の被投射面上に拡大投射する。この表示部22は、図示を省略するが、光源装置、光変調装置及び投射光学装置を備える。
光源装置は、高圧水銀ランプ等の光源ランプ及び反射鏡であるリフレクター、或いはLED(Light Emitting Diode)等の固体光源を備え、光変調装置に光束を照射する。
【0023】
光変調装置は、光源装置から出射された光束を変調して、前述の画像信号に応じた画像を形成する。この光変調装置として、液晶パネルを採用できる他、マイクロミラーを用いたデバイス等を採用できる。また、液晶パネルを採用する場合、透過型及び反射型のいずれの液晶パネルでも採用できる。
投射光学装置は、光変調装置により形成された画像を拡大投射するものであり、鏡筒と、当該鏡筒内に収納される複数のレンズとを備えた組レンズとして構成されている。
【0024】
受光部23は、リモコン3から送信された操作信号である赤外線信号を受信して、当該赤外線信号に基づくアナログ信号を入力処理部25に出力する。
操作部24は、プロジェクター本体2の筐体表面に設けられた操作パネルにより構成され、当該操作パネルには、前述のリモコン3と同様の複数のキーが配設されている。そして、操作部24は、キーの入力操作に応じた操作信号を入力処理部25に出力する。この操作部24は、前述のリモコン3と同様に、本発明の操作部として機能する。
入力処理部25は、受光部23及び操作部24から入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換し、当該デジタル信号を制御部27に出力する。
【0025】
記憶部26は、プロジェクター本体2の動作に必要な各種プログラム及びデータを記憶している。これらプログラム及びデータは、制御部27により適宜読み出される。このような記憶部26は、制御部27を構成する回路基板上に実装されるフラッシュメモリー等の半導体メモリーや、当該回路基板に接続されるHDD(Hard Disk Drive)等により構成できる。
【0026】
図2は、記憶部26の構成を示すブロック図である。
このような記憶部26は、設定内容記憶部261、通知有無記憶部262、保存項目記憶部263及びパスワード記憶部264を有する。
設定内容記憶部261は、プロジェクター本体2の複数の設定項目名と、当該各設定項目の内容と、保存可否情報としての保存フラグとを関連付けて記憶している。このうち、保存フラグは、対応する設定項目の変更内容を自動的に保存するか否かを示すフラグである。具体的に、保存フラグには、ある設定項目について、変更内容を自動的に保存する場合には、その旨を示す値(例えば「1」)が設定され、自動的に保存しない場合には、その旨を示す値(例えば「0」)が設定される。この変更内容を自動的に保存するか否かは、設定画面上で使用者により設定され、保存フラグは、使用者による設定内容に応じて設定される。
【0027】
通知有無記憶部262は、通知有無情報としての通知フラグを設定項目ごとに記憶している。この通知フラグは、保存フラグとも関連付けられており、保存フラグの値が、設定項目の変更内容を自動的には保存しない旨を示す値(前述の「0」)である場合に有効となる。そして、当該変更内容の保存の際に使用者に対する通知を要しない場合(変更内容を保存しない場合)には、通知フラグには、その旨を示す値(例えば「0」)が設定され、通知を要する場合(変更内容を保存するか否かを使用者に確認させる場合)には、通知フラグには、その旨を示す値(例えば「1」)が設定される。この通知を要するか否かは、前述の保存フラグと同様に、設定画面上で使用者により設定され、通知フラグは、使用者による設定内容に応じて設定される。
【0028】
保存項目記憶部263は、保存項目情報としての変更フラグを設定項目ごとに記憶している。この変更フラグは、対応する設定項目の内容が変更されて保存されたか否かを示すフラグである。具体的に、対応する設定項目の内容が変更されていない場合には、変更フラグには、その旨を示す値(例えば「0」)が設定されている。一方、ある設定項目の内容が使用者により変更された後に、後述する制御部27により、設定項目の変更内容が保存された場合には、変更フラグには、その旨を示す値(例えば「1」)が設定される。
この変更フラグは、詳しくは後述するが、電源がオンされたとき(起動時)に参照される。そして、変更内容が保存されたことを示す値の変更フラグに対応する設定項目名及び設定内容が取得されて、表示部22に表示される。この後、変更フラグは、変更がない旨の値(例えば「0」)に設定される。
【0029】
パスワード記憶部264は、電源オフ時に参照されるものであり、設定項目の内容を保存可能な権限を示すパスワードを記憶している。このパスワードは、詳しくは後述するが、ある設定項目が変更され、前述の保存フラグの値が、当該設定項目の変更内容を自動的に保存しない旨の値であり、かつ、当該設定項目に関連付けられた通知フラグの値が、通知を要する旨の値である場合に、使用者により入力されたパスワードと対比されるものである。このパスワードは、プロジェクター1の出荷時にメーカーにより予め設定されているが、管理者権限を有する使用者により変更可能である。
【0030】
図3は、制御部27の構成を示す機能ブロック図である。
制御部27は、回路基板上に実装されたCPU(Central Processing Unit)等により構成され、記憶部26に記憶されたプログラム及びデータを処理することにより、プロジェクター本体2の動作を、リモコン3や操作部24に対する入力操作に応じて、或いは、自律的に制御する。
例えば、制御部27は、電源キーの入力操作に応じた操作信号が入力された場合には、プロジェクター本体2の電源をオン又はオフする。また、メニューキーの入力操作に応じた操作信号が入力された場合には、画像処理部21に設定画像を生成させ、当該設定画像を表示部22に表示させる。更に、制御部27は、当該設定画像の表示中に行われた使用者の操作に応じて、前述の各フラグ及びパスワードの設定や、設定項目の内容変更等を行う。
【0031】
このような制御部27は、上記プログラム及びデータを処理することにより、図3に示すように、可否設定部271、通知有無設定部272、可否判定部273、設定保存部274、保存項目設定部275、通知判定部276、変更通知部277、パスワード判定部278及び保存内容通知部279として機能する。
【0032】
可否設定部271は、リモコン3または操作部24に対する入力操作に応じて設定された設定項目ごとの保存フラグを設定内容記憶部261に記憶させる。
通知有無設定部272は、リモコン3または操作部24に対する入力操作に応じて設定された設定項目ごとの通知フラグを通知有無記憶部262に記憶させる。
【0033】
図4は、設定項目ごとに自動保存をするか否か、及び、自動保存しない場合に通知を要するか否かを設定する設定画面の一例を示す図である。また、図5は、設定項目、設定内容、保存フラグ及び通知フラグの関係の一例を示す図である。
【0034】
制御部27は、図4に示すような設定画面を表示させ、当該設定画面での使用者のリモコン3または操作部24への入力操作に応じて、前述の保存フラグ及び通知フラグを設定する。例えば、図4に示す「輝度設定」の設定項目では、使用者により、自動保存を「しない」に設定され、通知を「する」に設定されているので、図5に示すように、可否設定部271は、保存フラグの値を自動保存しない旨の値(例えば「0」)に設定し、通知有無設定部272は、通知フラグの値を通知する旨の値(例えば「1」)に設定する。
【0035】
また、図4に示す「カラーモード」の設定項目では、使用者により、自動保存を「する」に設定されているので、図5に示すように、可否設定部271は、保存フラグの値を自動保存する旨の値(例えば「1」)に設定する。なお、この場合には、通知フラグは参照されないため、通知有無設定部272は、当該通知フラグの値を設定しない。
更に、図4に示す「台形補正」の設定項目では、使用者により、自動保存を「しない」に設定され、通知を「する」に設定されているので、図5に示すように、可否設定部271は、保存フラグの値を自動保存しない旨の値(例えば「0」)に設定し、通知有無設定部272は、通知フラグの値を通知する旨の値(例えば「1」)に設定する。
同様に、図4に示す「アスペクト比」の設定項目では、使用者により、自動保存を「しない」に設定され、通知を「しない」に設定されているので、図5に示すように、可否設定部271は、保存フラグの値を自動保存しない旨の値(例えば「0」)に設定し、通知有無設定部272は、通知フラグの値を通知しない旨の値(例えば「0」)に設定する。
【0036】
なお、図5に示すように、この例では、使用者のリモコン3または操作部24への入力操作に応じて、輝度設定が「高輝度」に変更され、カラーモードの設定が「シアターモード」に変更され、台形補正の設定が「補正大モード」に変更され、アスペクト比の設定が「4:3」に変更されている。
【0037】
図3に示す可否判定部273は、保存フラグに基づいて、リモコン3または操作部24に対する入力操作に応じて内容が変更された設定項目を自動保存するか否かを判定する。
設定保存部274は、可否判定部273により自動保存すると判定された場合、及び、後述するパスワード判定部278により入力されたパスワードがパスワード記憶部264に記憶されたパスワードと一致すると判定された場合に、変更された内容を設定項目の内容として設定内容記憶部261に保存する。
保存項目設定部275は、設定保存部274により設定項目の内容が保存されると、対応する設定項目の変更フラグを保存項目記憶部263に記憶させる。
通知判定部276は、設定項目の内容が変更された際に、可否判定部273により当該設定項目が自動的に保存しない設定項目であると判定された場合に、通知フラグに基づいて、当該設定項目の内容を保存するか否かの通知を要するか否かを判定する。
【0038】
変更通知部277は、通知判定部276により当該通知を要すると判定された場合に、当該通知を要すると判定された設定項目の内容を保存するか否かを確認する設定用確認画面及びパスワード入力用の認証用確認画面を表示させる。
【0039】
図6は、設定用確認画面の一例を示す図である。
この設定用確認画面CPは、メインの確認画面であり、プロジェクター本体2を使用の際に、輝度設定が「高輝度」に変更され、台形補正が「補正大モード」に変更されたことを示している。なお、この設定用確認画面CPは、使用者がリモコン3または操作部24でカーソルCを移動させ、輝度及び台形補正の設定の変更を保存するか否かを選択可能に構成されている。図6に示す例では、「決定」を選択することで、輝度設定のみを「高輝度」に設定(保存)する表示を示している。
【0040】
図7は、認証用確認画面の一例を示す図である。
この認証用確認画面APは、サブの確認画面であり、設定用確認画面CPの表示時にリモコン3または操作部24に対して、設定項目の内容を保存する旨の入力操作がなされた場合に表示される画面である。この認証用確認画面APは、パスワード入力欄B1と、中止ボタンB2とを有する。パスワード入力欄B1は、認証用のパスワードを入力する欄であり、中止ボタンB2は、保存しないでプロジェクター本体2の電源をオフにするボタンである。
【0041】
図3に示すパスワード判定部278は、設定用確認画面の表示時にリモコン3または操作部24に対して、設定項目の内容を保存する旨の入力操作がなされ、さらに、認証用確認画面の表示時にパスワードの入力操作が行われると、当該パスワードがパスワード記憶部264に記憶されたパスワードと一致するか否かを判定する。
【0042】
保存内容通知部279は、プロジェクター本体2の電源がオンされた際に、変更フラグの値を参照して、前回の使用の際に、変更内容が保存された設定項目か否かを判定し、当該変更内容が保存された設定項目に関して、当該設定項目及び当該設定項目の内容を取得する。そして、この取得した設定項目及び当該設定項目の内容を示す変更項目表示画面を表示部22に表示させることで、前回の使用の際に設定が変更された設定項目名及びその設定内容を使用者に通知する。
【0043】
図8は、変更項目表示画面の一例を示す図である。
この変更項目表示画面EPでは、前回使用した際に、輝度設定が「高輝度」に設定され、カラーモードの設定が「シアターモード」に設定された旨を表示している。このように表示部22に変更項目表示画面EPを表示することで、使用者は、前回の使用者が設定を保存したか否かを認識できる。
【0044】
〔変更保存処理〕
図9は、変更保存処理の一例を示すフローチャートである。
制御部27は、前述した可否設定部271及び通知有無設定部272が設定した保存フラグ及び通知フラグを利用してプロジェクター本体2の電源がオフされた際に、記憶部26に記憶されている変更保存用のプログラム及びデータによって、以下の変更保存処理を行う。
【0045】
先ず、可否判定部273が、設定内容記憶部261から変更された設定項目に関する情報(「設定項目」、「設定内容」及び「保存フラグ」)を取得する(ステップSA1)。ここで、設定内容記憶部261には、基準となる設定項目及び当該設定項目の内容が記憶されている。可否判定部273は、設定内容記憶部261に記憶されたこれらの情報と現在の設定項目及び当該設定項目の内容とを比較することで、設定項目の内容が相違する設定項目を変更された設定項目として、当該設定項目に関する情報を取得する。
なお、以下では、この可否判定部273によって取得された設定項目の数が「N(第1〜第N番目)」であるとして説明する。
【0046】
次に、可否判定部273は、保存フラグに基づいて、この第1〜第N番目の設定項目のうち、最初に処理する設定項目について、自動保存する設定となっているか否かを判定する(ステップSA2)。
可否判定部273が、ステップSA2で「自動保存しない」旨の設定(例えば、保存フラグ=「0」)であると判定した場合には、通知判定部276が、通知有無記憶部262から該当する設定項目の通知フラグを取得し、取得した通知フラグに基づいて、当該設定項目に関する通知を要するか否かを判定する(ステップSA3)。
【0047】
そして、通知判定部276は、ステップSA3で「通知を要する」旨の設定(例えば、通知フラグ=「1」)であると判定した場合には、該当する設定項目を通知項目として追加する(ステップSA4)。
一方、可否判定部273が、ステップSA2で「自動保存する」旨の設定(例えば、保存フラグ=「1」)であると判定した場合には、設定保存部274が、変更後の内容を該当する設定項目の内容として設定内容記憶部261に保存する(ステップSA5)。
そして、ステップSA5で、設定保存部274により設定項目の内容が保存されると、保存項目設定部275が、対応する設定項目の変更フラグを保存項目記憶部263に記憶させる(ステップSA6)。
【0048】
通知判定部276は、このステップSA2〜SA6の一連の処理を第1〜第N番目までの設定項目の全てについて行ったか否かを判定する(ステップSA7)。
ここで、ステップSA7で、通知判定部276が、設定項目の全てについて処理を行っていないと判定した場合には、対象を次の設定項目に移行して(ステップSA8)、ステップSA2〜SA7の処理を繰り返す。
一方、通知判定部276は、ステップSA7で設定項目の全てについて処理を行ったと判定した場合には、通知項目の有無を判定する(ステップSA9)。
ステップSA9で、通知判定部276によって通知項目があると判定された場合には、変更通知部277が、通知項目に対応する設定項目を取得して、前述した設定用確認画面を表示部22に表示させる(ステップSA10)。
【0049】
そして、通知判定部276は、この設定用確認画面の表示時にリモコン3または操作部24に対して設定項目の内容を保存する旨の入力操作がなされると、少なくとも1以上の通知項目について「保存する」旨の設定であるか否かを判定する(ステップSA11)。
通知判定部276は、ステップSA11で、少なくとも1以上の通知項目について保存する旨の設定であると判定した場合には、前述した認証用確認画面を表示部22に表示させ、使用者にパスワードの入力を促す。
【0050】
リモコン3または操作部24に対してパスワードの入力操作が行われると、パスワード判定部278が、当該パスワードとパスワード記憶部264に記憶されているパスワードとが一致するか否かを判定する(ステップSA12)。
ステップSA12で、パスワード判定部278によりパスワードが一致したと判定された場合には、設定保存部274が、変更された内容を、対応する設定項目の内容として保存する(ステップSA13)。
そして、保存項目設定部275が、対応する設定項目の変更フラグに「変更保存があった」旨の値を設定して、当該値を保存項目記憶部263に記憶させる(ステップSA14)。
以上のステップSA14での処理が終了することで、変更保存処理が終了する。
【0051】
なお、ステップSA9で、通知判定部276により、通知項目がないと判定された場合、変更された設定項目の内容の保存を行わずに変更保存処理が終了する。また、ステップSA11で、通知判定部276により、通知項目がないと判定された場合、及び、ステップSA12で、パスワード判定部278により、パスワードが一致しないと判定された場合も同様に終了する。
【0052】
〔変更表示処理〕
制御部27は、次回にプロジェクター本体2の電源がオンされた際に、プロジェクター本体2の動作を保存されている設定の内容に基づいて制御するとともに、記憶部26に記憶されている変更表示用のプログラム及びデータによって、以下の変更表示処理を行う。このような動作としては、例えば、図5を参照して説明したように、カラーモードについて「シアターモード」という設定が自動保存され、図6及び図7を参照して説明したように、輝度設定について「高輝度」という設定が保存された場合には、カラーモードを「シアターモード」、輝度を「高輝度」でプロジェクター本体2の動作を制御する。
【0053】
図10は、変更表示処理の一例を示すフローチャートである。
この変更表示処理では、保存内容通知部279が、保存項目記憶部263を参照して、変更フラグに基づいて、前述のステップSA12で保存された設定項目があるか否かを判定する(ステップSB1)。
そして、保存内容通知部279は、ステップSB1で保存された設定項目がある(例えば、変更フラグ=「1」)と判定した場合には、当該変更フラグに応じた設定項目と、当該設定項目の内容とを取得し、これらを表示する変更項目表示画面を表示部22に表示させる(ステップSB2)。
【0054】
保存内容通知部279によるステップSB2の処理後、保存項目設定部275が、変更フラグを初期化(例えば、変更フラグ=「0」に設定)して、保存項目記憶部263に記憶させる(ステップSB3)。
最後に、制御部27は、以後の設定の変更の際における比較用として各設定項目及びその内容を設定内容記憶部261に保存する(ステップSB4)。そして、制御部27は、この保存した各設定項目及びその内容で、前述した基準となる設定項目及び当該設定項目の内容を更新し、以後、更新した設定項目及び当該設定項目の内容を基準として処理を行う。
【0055】
以上説明した本実施形態に係るプロジェクター1によれば、以下の効果がある。
可否設定部271が、使用者のリモコン3または操作部24に対する入力操作に応じて、内容を自動的に保存するか否かを示す保存フラグを設定項目ごとに設定する。そして、可否判定部273が、プロジェクター本体2の電源をオフにしたタイミングで当該保存フラグを参照して、変更された設定項目の内容を自動的に保存するか否かについて判定し、自動的に保存する旨の判定結果の場合には、設定保存部274が、当該設定項目の内容を保存する。
これによれば、使用者のリモコン3または操作部24の入力操作に応じて、変更された内容を保存するか否かを設定項目ごとに設定することができる。従って、プロジェクター1の動作において重要な設定項目の保存ができないように設定したり、或いは、影響が小さい設定項目を保存できるように設定したりすることができ、プロジェクター1の利便性を向上できる。
【0056】
通知有無設定部272が、使用者の入力操作に応じて、設定項目ごとに、内容の保存の際に保存するか否かの通知を要するか否かを示す通知フラグを設定する。そして、設定項目の内容が変更された場合で、可否判定部273により当該設定項目の内容を自動保存しないと判定された場合には、通知判定部276による判定が行われる。そして、当該通知判定部276により通知を要すると判定されると、変更通知部277が、確認画面を表示させて、使用者に設定項目の内容を保存するか否かを確認させる。そして、この確認の際に、リモコン3または操作部24に対して保存する旨の入力操作がなされ、さらに、パスワード記憶部264に記憶されているパスワードの入力操作が行われると設定項目の内容を保存する。一方、この保存する旨の入力操作が行われない場合、当該パスワードの入力操作が行われない場合、及び、通知判定部276により通知を要しないと判定された場合には、設定項目の内容を保存しない。
これによれば、使用者に設定内容の保存についての注意喚起を行うことができ、その設定内容の変更が使用時のみであるのか、保存を要するものであるのかを選択させることができる。従って、プロジェクター1の利便性をより一層高めることができる。
【0057】
複数の設定項目が変更されている場合であっても、設定用確認画面にて、当該複数の設定項目のうち保存する設定項目を選択させるようにして、認証用確認画面にて、1度のパスワード入力で該当する設定項目の内容を保存するようにしているため、プロジェクター1の使用の都度、パスワード入力が求められる場合に比べ、当該プロジェクター1を簡易に使用できる。
具体的に、プロジェクター本体2の操作に不慣れな使用者が設定を変更してしまった場合であっても、変更を保存する設定としていなければ、プロジェクター本体2の電源をオフにすることで元の状態に戻すことができる。
【0058】
保存内容通知部279により、変更されて保存された設定項目、及び、当該設定項目の内容の少なくともいずれかが通知されるので、前回の使用者の入力操作により保存された設定項目及び内容を、次回の使用者が把握できる。従って、次回の使用者にとって好ましくない設定内容となっていることを知らないでプロジェクター1が使用され続けることを防止できる。
【0059】
〔実施形態の変形〕
本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記実施形態では、プロジェクター本体2の電源がオフされた際に変更された設定内容を保存することとしたが、保存するタイミングは、これに限らない。例えば、リモコン3または操作部24による入力操作に応じて、任意のタイミングで保存してもよい。
前記実施形態では、設定保存部274は、パスワード判定部278によりパスワードが一致したと判定された場合に、変更された内容を設定内容記憶部261に保存するとしたが、これに限らず、パスワードによる認証を省略して、設定用確認画面の表示時にリモコン3または操作部24に対して、設定項目の内容を保存する旨の入力操作が行われた際に、設定項目の内容を保存してもよい。
前記実施形態では、設定用確認画面と認証用確認画面とで確認画面を構成したが確認画面は、これに限らず、例えば、一つの画面によって構成してもよい。
【0060】
前記実施形態では、保存可否情報の内容を保存フラグで表し、通知有無情報の内容を通知フラグで表したが、これに限らず、これらの情報の内容を一つのフラグで表してもよい。例えば、自動保存する場合のフラグの値を「0」とし、通知して保存する場合のフラグの値を「1」とし、通知も保存もしない場合のフラグの値を「2」とし、この一つのフラグを参照して処理を行ってもよい。
前記実施形態では、保存項目情報として変更フラグを採用したが、保存項目情報は、このようなフラグに限らず、設定項目名を保持してもよい。このように、前述した保存可否情報、通知有無情報及び保存項目情報は、フラグの形式でなくてもよい。
前記実施形態では、保存内容通知部279が、保存された設定項目と、当該設定項目の内容とを取得して通知するとしたが、これらのうち、いずれか一方を取得して通知してもよい。
前記実施形態では、画像表示装置としてプロジェクターを例示したが、本発明はこれに限らない。すなわち、液晶、プラズマ、有機EL(Electro-Luminescence)及びCRT(Cathode Ray Tube)等の各種ディスプレイにも本発明を適用可能である。
【産業上の利用可能性】
【0061】
本発明は、プロジェクターや各種ディスプレイ等の画像表示装置に好適に利用できる。
【符号の説明】
【0062】
1…プロジェクター(画像表示装置)、3…リモコン(操作部)、21…画像処理部、24…操作部、26…記憶部、27…制御部、271…可否設定部、272…通知有無設定部、273…可否判定部、274…設定保存部、275…保存項目設定部、276…通知判定部、277…変更通知部、278…パスワード判定部、279…保存内容通知部、CP…設定用確認画面(確認画面)、AP…認証用確認画面(確認画面)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像表示装置であって、
入力操作を受け付ける操作部と、
当該画像表示装置の複数の設定項目と、当該各設定項目の内容と、当該各設定項目の内容を自動的に保存するか否かを示す保存可否情報とを関連付けて記憶する記憶部と、
前記操作部に対する入力操作に応じて設定された前記設定項目ごとの前記保存可否情報を前記記憶部に記憶させる可否設定部と、
前記保存可否情報に基づいて、前記操作部に対する入力操作に応じて内容が変更された前記設定項目を自動的に保存するか否かを判定する可否判定部と、
前記可否判定部により自動的に保存すると判定された設定項目について、変更された当該設定項目の内容を前記記憶部に保存する設定保存部と、を有する
ことを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像表示装置において、
前記記憶部は、前記設定保存部により前記設定項目の内容が保存される際に当該内容を保存するか否かの通知を要するか否かを示す通知有無情報を記憶し、
当該画像表示装置は、
前記操作部に対する入力操作に応じて設定された前記設定項目ごとの前記通知有無情報を前記記憶部に記憶させる通知有無設定部と、
前記設定項目の内容が変更された際に、前記可否判定部により当該設定項目が自動的に保存しない設定項目であると判定されると、前記通知有無情報に基づいて、当該通知を要するか否かを判定する通知判定部と、
前記通知判定部により前記通知を要すると判定された設定項目について、当該通知を要すると判定された前記設定項目の内容を保存するか否かを確認する確認画面を表示させる変更通知部と、を有し、
前記設定保存部は、前記確認画面の表示時に前記操作部に対して、前記設定項目の内容を保存する旨の入力操作が行われると、当該設定項目の内容を保存する
ことを特徴とする画像表示装置。
【請求項3】
請求項2に記載の画像表示装置において、
前記記憶部は、前記設定項目の内容を保存可能な権限を示すパスワードを記憶し、
前記確認画面には、前記パスワードを入力させる入力欄が設けられ、
当該画像表示装置は、
前記確認画面の表示時に前記操作部に対して、前記設定項目の内容を保存する旨の入力操作、及び、前記パスワードの入力操作が行われると、当該パスワードが前記記憶部に記憶されたパスワードと一致するか否かを判定するパスワード判定部を有し、
前記設定保存部は、入力された前記パスワードが前記記憶部に記憶されたパスワードと一致すると判定されると、変更された内容を、対応する前記設定項目の内容として保存する
ことを特徴とする画像表示装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれかに記載の画像表示装置において、
前記記憶部は、前記設定保存部により内容が保存された前記設定項目であるか否かを示す保存項目情報を記憶し、
当該画像表示装置は、
前記設定保存部により前記設定項目の内容が保存されると、前記保存項目情報を前記記憶部に記憶させる保存項目設定部と、
当該画像表示装置の電源がオンされた際に、前記保存項目情報により示される前記設定項目と、当該設定項目の内容との少なくともいずれかを取得して通知する保存内容通知部と、を有する
ことを特徴とする画像表示装置。
【請求項5】
画像表示装置により実行され、設定項目の内容を保存する設定内容保存方法であって、
前記画像表示装置は、
入力操作を受け付ける操作部と、
複数の設定項目と、当該各設定項目の内容と、当該各設定項目の内容を自動的に保存するか否かを示す保存可否情報とを関連付けて記憶する記憶部と、を有し、
当該設定内容保存方法は、前記画像表示装置が、
前記操作部に対する入力操作に応じて設定された前記設定項目ごとの前記保存可否情報を前記記憶部に記憶させる可否設定ステップと、
前記保存可否情報に基づいて、前記操作部に対する入力操作に応じて内容が変更された前記設定項目を自動的に保存するか否かを判定する可否判定ステップと、
自動的に保存すると判定された設定項目について、変更された当該設定項目の内容を前記記憶部に保存する設定保存ステップと、を実行する
ことを特徴とする設定内容保存方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−134911(P2012−134911A)
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−287187(P2010−287187)
【出願日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】