画面処理フロー制御システム
【課題】ブラウザ上の画面動作の変更を容易に実現することができる画面処理フロー制御システムを提供する。
【解決手段】画面に情報を表示するための画面処理フロー制御システムにおいて、画面に表示する情報を制御するための複数種のタスク106A、106B、106Cと、画面に情報を表示するための処理におけるタスクの実行順序にて成るフロー定義情報105を有するクライアント処理フロー制御機能部103と、クライアント処理フロー制御機能部103からフロー定義情報105に基づいて処理を行うためのタスクの情報を得て当該タスクを実行するタスク実行機能部104とを備える。
【解決手段】画面に情報を表示するための画面処理フロー制御システムにおいて、画面に表示する情報を制御するための複数種のタスク106A、106B、106Cと、画面に情報を表示するための処理におけるタスクの実行順序にて成るフロー定義情報105を有するクライアント処理フロー制御機能部103と、クライアント処理フロー制御機能部103からフロー定義情報105に基づいて処理を行うためのタスクの情報を得て当該タスクを実行するタスク実行機能部104とを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ブラウザ上の画面動作の変更を容易に実現することができる画面処理フロー制御システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、WEBシステムではリッチクライアント技術というものが一般化している。これはブラウザ上での画面の表現・操作性を従来のものよりも高度化するための技術であり、Java(登録商標)Script等の言語により実現できる。この技術により、業務システムの画面に対するユーザ要件も複雑化しており、業務システムの開発者にとっては、開発や保守の容易性を向上することが課題となっている。従来の画面処理フロー制御システムは、業務システムの利用者のアイデンティによって、画面の構成や、次画面への遷移先を外部定義することで、容易性を向上していた(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−268989号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の画面処理フロー制御システムは、画面内の動作を実現するには、Java(登録商標)Script等の言語により、コーディングの必要であり、画面内の動作を変更する場合には、再コーディングが必要となり変更が困難であるという問題点が有った。
【0005】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたものであり、画面内の動作の変更を容易に実現することできる画面処理フロー制御システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明の画面処理フロー制御システムは、画面に情報を表示するための画面処理フロー制御システムにおいて、
上記画面に表示する情報を制御するための複数種のタスクと、
上記画面に情報を表示するための処理における上記タスクの実行順序にて成るフロー定義情報を有するクライアント処理フロー制御機能部と、
上記クライアント処理フロー制御機能部から上記フロー定義情報に基づいて上記処理を行うための上記タスクの情報を得て当該タスクを実行するタスク実行機能部とを備えたものである。
【0007】
また、この発明の画面処理フロー制御システムは、画面に情報を表示するための画面処理フロー制御システムにおいて、
上記画面に表示する情報を制御するため複数種のタスクはサーバ上に配置され、
上記画面に情報を表示するための処理における上記タスクの実行順序にて成るフロー定義情報を有するクライアント処理フロー制御機能部と、
上記クライアント処理フロー制御機能部から上記フロー定義情報に基づいて上記処理を行うための上記タスクの情報を得て当該タスクを上記サーバ上にて実行するタスク実行機能部とを備えたものである。
【発明の効果】
【0008】
この発明の画面処理フロー制御システムは、画面に情報を表示するための画面処理フロー制御システムにおいて、
上記画面に表示する情報を制御するための複数種のタスクと、
上記画面に情報を表示するための処理における上記タスクの実行順序にて成るフロー定義情報を有するクライアント処理フロー制御機能部と、
上記クライアント処理フロー制御機能部から上記フロー定義情報に基づいて上記処理を行うための上記タスクの情報を得て当該タスクを実行するタスク実行機能部とを備えたので、ブラウザ上の画面動作の変更を容易に実現することができる。
【0009】
また、この発明の画面処理フロー制御システムは、画面に情報を表示するための画面処理フロー制御システムにおいて、
上記画面に表示する情報を制御するため複数種のタスクはサーバ上に配置され、
上記画面に情報を表示するための処理における上記タスクの実行順序にて成るフロー定義情報を有するクライアント処理フロー制御機能部と、
上記クライアント処理フロー制御機能部から上記フロー定義情報に基づいて上記処理を行うための上記タスクの情報を得て当該タスクを上記サーバ上にて実行するタスク実行機能部とを備えたので、ブラウザ上の画面動作の変更を容易に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】この発明の実施の形態1の画面処理フロー制御システムの構成を示す図である。
【図2】図1に示した画面処理フロー制御システムの動作を説明するための図である。
【図3】この発明の実施の形態2の画面処理フロー制御システムの構成を示す図である。
【図4】図3に示した画面処理フロー制御システムの動作を説明するための図である。
【図5】この発明の実施の形態3の画面処理フロー制御システムの構成を示す図である。
【図6】図5に示した画面処理フロー制御システムの動作を説明するための図である。
【図7】この発明の実施の形態4の画面処理フロー制御システムの構成を示す図である。
【図8】図7に示した画面処理フロー制御システムの動作を説明するための図である。
【図9】この発明の実施の形態5の画面処理フロー制御システムの構成を示す図である。
【図10】図9に示した画面処理フロー制御システムの動作を説明するための図である。
【図11】この発明の実施の形態6の画面処理フロー制御システムの構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
実施の形態1.
以下、本願発明の実施の形態について説明する。図1はこの発明の実施の形態1における画面処理フロー制御システムの構成を示す図、図2は図1に示した画面処理フロー制御システムの動作を説明するための図である。図において、画面処理フロー制御システムはブラウザ101に表示された画面(HTMLのことであり、以下「HTML」と示す)102上に構成されるものである。画面に情報を表示するための複数種のタスク106A、106B、106Cと、タスクを実行するためのタスク実行機能部104と、画面に情報を表示するための処理におけるタスク数、タスクの実行順序、およびパラメータなどのフロー定義情報105を有し、フロー定義情報105をメモリ(図示せず)に保存して、フロー定義情報105に基づいて各タスク106A、106B、106Cを実行順序に抽出してタスク実行機能部104に渡すクライアント処理フロー制御機能部103とから構成される。尚、タスクは、説明の便宜上3つの例を示しているが、これに限られることは無く、いくつであっても構成可能であり、以下の実施の形態においてもこのことは同様であるためその説明は適宜省略する。
【0012】
次に、上記のように構成された実施の形態1の画面処理フロー制御システムのHTML102をブラウザ101上に表示される際の動作について説明する。まず、ブラウザ101上でHTML102がロードされる。そして、クライアント処理フロー制御機能部103は、フロー定義情報105を読み込む(図2のステップS201)。フロー定義情報105とは、画面に情報を表示するための処理の情報が定義されているものである。次に、クライアント処理フロー制御機能部103は、読み込んだフロー定義情報105を解析する(図2のステップS202)。次に、処理に使用されるタスク数、実行順序、および、処理に使用されるタスクの実行API(Application Program Interfaceの略称であり、以下、「API」と示す)名、および、パラメータをHTML102をダウンロードしたパーソナルコンピュータ(以下、「PC」と示す)のメモリ上に保持する。
【0013】
次に、未処理のタスクが有るか否かを判断する(図2のステップS203)。そして、未処理のタスクが無い場合には処理を終了する。また、未処理のタスクが有る場合には、タスクを実行するための情報を先に保存したメモリからタスクの実行API名とパラメータとを読み出し生成する(図2のステップS204)。次に、タスク実行機能部104を呼び出す(図2のステップS205)。次に、タスク実行機能部104が読み出したタスクを実行する(図2のステップS206)。そして、タスク106A、106B、106Cを実行順序にて処理が終了するまで、上記に示したステップS203からステップS206を繰り返す。
【0014】
画面の情報を表示するための処理の具体的な例について説明する。ここでは例えば、タスクの具体例として、ある住所の地図を表示するアプリケーションについて説明する。そして、タスク106AのJava(登録商標)Scrpit_API_Aは”指定された住所が画面の中心になるように移動”のタスクである。タスク106BのJava(登録商標)Scrpit_API_Bは”地図を100mスケールに変更”のタスクである。タスク106CのJava(登録商標)Scrpit_API_Cは”地図を画面に表示”のタスクであるとする。
【0015】
そこで、画面の情報を表示するための処理として、タスクの実行順序をタスク106A→タスク106B→タスク106Cとしてフロー定義情報105に定義されていると、「ある住所の地図が100mスケールで初期表示」という処理が実行され、画面が表示される。また、他の画面の情報を表示するための処理として、タスクの実行順序をタスク106A→タスク106C→タスク106Bとしてでフロー定義情報105に定義されていると、「ある住所の地図が初期表示された後、スケールが100mに変更され表示」という処理が実行され、画面が表示される。また、他の画面の情報を表示するための処理として、タスクの実行順序をタスク106A→タスク106Cとしてフロー定義情報105に定義されていると、「ある住所の地図が初期表示」という処理が実行され、画面が表示される。
【0016】
このようにフロー定義情報105の情報(タスクの実行順序)を変更するのみにて、画面に情報を表示するための処理を容易に変更することができる。尚、各タスクの例はこれに限られることはなく、他のものであってもよい。また、以下の実施の形態においてはこのタスクの具体例の説明は適宜省略する。
【0017】
上記のように構成された実施の形態1の画面処理フロー制御システムによれば、フロー定義情報に従って、タスク(Java(登録商標)ScriptAPI)が順次実行され、画面の表示の処理が行われるため、フロー定義情報の内容を書き換えることで、実行するタスク(Java(登録商標)ScriptAPI)の変更や、タスクの実行順の変更が可能となり、画面の動作を容易に変更および開発を行うことができる。
【0018】
実施の形態2.
図3はこの発明の実施の形態2における画面処理フロー制御システムの構成を示す図、図4は図3に示した画面処理フロー制御システムの動作を説明するための図である。図において、上記実施の形態と同様の部分は同一符号を付して説明を省略する。上記実施の形態1では、画面の初期表示時の動作を実現していたが、本実施の形態2では、画面表示後のユーザのイベント(操作)、例えば、マウスクリック等に基づいた画面の情報を表示するための処理を実現するものである。よって、上記実施の形態1とは異なり、フロー定義情報301は、外部からのイベントに対応して画面に情報を表示するための処理におけるタスクの実行順序にてなるタスク実行イベント情報を有する。
【0019】
そして、外部からのイベントを受け付けるイベント受付機能部302を備える。タスク実行イベント情報とは、例えば、外部のユーザが、イベントしてマウスクリックを行うと、画面の情報を表示するための処理として、タスクの実行順序がタスク106D→タスク106Eにて設定されていたり、イベントしてキーボードAの釦を押すと、他の画面の情報を表示するための処理として、タスクの実行順序がタスク106E→タスク106Dにて設定されていたり、イベントしてキーボードXの釦を押すと、他の画面の情報を表示するための処理として、タスクの実行順序がタスク106Eにて設定されていたりするものである。
【0020】
次に、上記のように構成された実施の形態2の画面処理フロー制御システムのHTML102をブラウザ101上に表示される際の動作について説明する。まず、上記実施の形態1と同様の動作を行い、いずれかの画面が表示されている。この動作の内、クライアント処理フロー制御機能部103が、読み込んだフロー定義情報301を解析する際に、タスク実行イベント情報を読み込み解析し、PCのメモリに保存する。そして、クライアント処理フロー制御機能部103は、イベント受付機能部302を起動する(図4のステップS402)。これにより、ユーザからのイベント待ち状態になる。
【0021】
そして、外部からユーザがイベント(マウスクリック)行うと、イベント受付機能部302はユーザからのイベントを受付、クライアント処理フロー制御機能部103は、先ほど読み込んだタスク実行イベント情報に対応するイベントとして該当するものが有るか否かを判断する。そして、該当するものが無い場合には処理を終了する。また、該当するものが有るの場合には、先ほど保持したタスク実行イベント情報より、該当のイベントを決定し、上記実施の形態1と同様にタスクの処理を行う。そして、未処理のタスクが無いと判断されると再びステップS402に移動し、次のイベントの受け付けを行う。
【0022】
上記のように構成された実施の形態2の画面処理フロー制御システムによれば、上記実施の形態1と同様の効果を奏するのはもちろんのこと、外部からのイベントに応じた画面の動作を容易に変更および開発することができる。
【0023】
実施の形態3.
図5はこの発明の実施の形態3における画面処理フロー制御システムの構成を示す図、図6は図5に示した画面処理フロー制御システムの動作を説明するための図である。図において、上記実施の形態と同様の部分は同一符号を付して説明を省略する。上記各実施の形態では、タスクはクライアント上のブラウザ101におけるHTML102のJava(登録商標)ScriptAPIであったが、本実施の形態3では、WEBサーバ501上のタスク106F、106G、107H(Java(登録商標)API)を使用するものである。WEBサーバ501上には、タスク106F、106G、107Hが配置されている。そして、ブラウザ101からHTTP経由でタスク106F、106G、107Hにアクセスできる。そして、各タスク106F、106G、107Hを実行するためのタスク実行機能部503を備える。そして、フロー定義情報504は、実行するタスク106F、106G、107HのURL情報を有する。
【0024】
次に、上記のように構成された実施の形態3の画面処理フロー制御システムのHTML102をブラウザ101上に表示される際の動作について説明する。まず、ブラウザ101上でHTML102がロードされる。そして、クライアント処理フロー制御機能部103は、フロー定義情報504を読み込む(図6のステップS601)。フロー定義情報105とは、画面に情報を表示するための処理の情報が定義されているものである。次に、クライアント処理フロー制御機能部103は、読み込んだフロー定義情報504を解析する(図6のステップS602)。次に、処理に使用されるタスク数、実行順序、および、処理に使用されるタスクのURL、および、パラメータをHTML102をダウンロードしたPCのメモリ上に保持する。次に、未処理のタスクが有るか否かを判断する(図6のステップS603)。
【0025】
そして、未処理のタスクが無い場合には処理を終了する。また、未処理のタスクが有る場合には、タスクを実行するための情報を先に保存したメモリからタスクのURLとパラメータとを読み出し生成する(図6のステップS604)。次に、タスク実行機能部503を呼び出す(図6のステップS605)。次に、タスク実行機能部503が情報に基づいてHTTPを経由して、WEBサーバ501上にてタスクを実行する(図6のステップS606)。そして、タスク106F、106G、107Hを実行順序にて処理が終了するまで、上記に示したステップS603からステップS606を繰り返す。
【0026】
上記のように構成された実施の形態3の画面処理フロー制御システムによれば、上記各実施の形態では、ブラウザ上のみで動作が完結する処理であるが、本実施の形態3においては、サーバにてタスクを実行しているため、データベースからのデータ取得や、他システムとの連携処理等、ブラウザ以外での動作が可能であり、様々な処理結果を画面上に取得すること可能となる。
【0027】
実施の形態4.
図7はこの発明の実施の形態4における画面処理フロー制御システムの構成を示す図、図8は図7に示した画面処理フロー制御システムの動作を説明するための図である。図において、上記各実施の形態と同様の部分は同一符号を付して説明を省略する。クライアント処理フロー制御機能部103が扱うフロー定義情報105をWEBサーバ501で、フロー定義情報ファイルXML704から生成するためのフロー定義情報変換機能部703と、生成されたフロー定義情報105をクライアント処理フロー制御機能部103に組込むフロー定義情報HTML組込機能部702とを備える。
【0028】
次に、上記のように構成された実施の形態4の画面処理フロー制御システムのHTML102をブラウザ101上に表示される際の動作は、上記各実施の形態と同様の動作を行い、いずれかの画面が表示されている。本実施の形態4においては、この際に使用するフロー定義情報105のクライアント処理フロー制御機能部103への組込について説明する。まず、WEBサーバ501上でHTMLが生成されるときに、HTMLに組込まれたフロー定義情報HTML組込機能部702が、フロー定義情報変換機能部703を呼び出す(図8のステップS801)。
【0029】
次に、フロー定義情報変換機能703は、WEBサーバ501上の任意のディレクトリに配置されたフロー定義情報ファイルXML704を読み込む(図8のステップS802)。次に、フロー定義情報変換機能703は、クライアント処理フロー制御機能部103が使用可能なフロー定義情報105の形式に変換する(図8のステップS803)。次に、変換されたフロー定義情報105は、フロー定義情報HTML組込機能部702により、HTML102のクライアント処理フロー制御機能部103に組込まれる(図8のステップS804)。その後は、上記各実施の形態と同様の動作が行われる。
【0030】
上記のように構成された実施の形態4の画面処理フロー制御システムによれば、上記各実施の形態と同様の効果を奏するのはもちろんのこと、フロー定義情報を、人が理解し易い形式XMLで記載できるため、変更および開発が行い易い。また、WEBサーバがHTMLを生成するタイミングでフロー定義情報が生成できるため、システム運用を停止すること無く、画面の動作を変更することが可能である。
【0031】
実施の形態5.
図9はこの発明の実施の形態5における画面処理フロー制御システムの構成を示す図、図10は図9に示した画面処理フロー制御システムの動作を説明するための図である。図において、上記実施の形態と同様の部分は同一符号を付して説明を省略する。フロー定義情報ファイルXML704を複数種備えたものである。そして、複数種のフロー定義情報ファイルXML704の内、どれを変換対象とするか判別するフロー定義情報判別機能部901を備える。よって、フロー定義情報判別機能部901にて判定されたフロー定義情報ファイルXML704をフロー定義情報変換機能部703が使用する。尚、フロー定義情報判別機能部901の判別処理は、開発者が任意に作成することができる。
【0032】
次に、上記のように構成された実施の形態5の画面処理フロー制御システムのHTML102をブラウザ101上に表示される際の動作は、上記各実施の形態と同様の動作を行い、いずれかの画面が表示されている。また、フロー定義情報105のクライアント処理フロー制御機能部103への組込は上記実施の形態4と同様に行うためその説明については省略する。ここでは、上記実施の形態4の処理において、フロー定義情報ファイルXML704を読み込む際に、フロー定義情報判別機能部901により、いずれのフロー定義情報ファイルXML704を読み込み対象とするかの判別を行うものである(図10のステップS1001)。
【0033】
上記のように構成された実施の形態5の画面処理フロー制御システムによれば、上記各実施の形態と同様の効果を奏するのはもちろんのこと、画面生成時にフロー定義情報を動的に変更できる。これにより、例えば、フロー定義情報判別機能にて、例えば、ログインユーザIDに基づいてフロー定義情報ファイルXMLを決定するような判別処理を組込むことが可能であり、ログインユーザ毎に異なる画面動作を実現することができる。
【0034】
実施の形態6.
図11はこの発明の実施の形態6における画面処理フロー制御システムの構成を示す図である。図において、上記実施の形態と同様の部分は同一符号を付して説明を省略する。このように構成された実施の形態6の動作は、HTML102内のタスク106A、タスク106Bと、WEBサーバ501内のタスク106Fを画面の情報を表示するための処理として、組み合わせて使用するものであり、上記実施の形態1と上記実施の形態3とを組み合わせたような動作を行うことにより実施することができる。よって、タスク実行機能部604はタスク106A、106B、106FのJava(登録商標)ScriptAPI,Java(登録商標)APIのいずれのタスクも実行することができる機能を有するものである。
【0035】
上記のように構成された実施の形態6の画面処理フロー制御システムによれば、上記各実施の形態と同様の効果を奏するのはもちろんのこと、フロー定義情報ファイルを読み込み、変換する機能は、フロー定義情報変換機能として分離しているため、別形式のファイルを扱う場合でも、この機能のみ拡張すればよく、拡張性が高い。
【0036】
尚、上記実施の形態では「Java(登録商標)ScriptAPI」、また、上記他の実施の形態では「Java(登録商標)API」を用いる例を示したが、これに限られることは無く、タスク実行機能部は、クライアント処理フロー制御機能部と分離しているため、様々な開発言語のAPIに合ったタスク実行機能部を用意することで、様々な開発言語に対応でき、拡張性が高い。
【0037】
尚、上記実施の形態は適宜組み合わせること、また、全てを組み合わせることが可能であり、上記各実施の形態と同様の効果を奏することができる。
【符号の説明】
【0038】
103 クライアント処理フロー制御機能部、104,503 タスク実行機能部、
105,301,504 フロー定義情報、
106A,106B,106C,106D,106E,106F,106G,106H タスク、
302 イベント受付機能部、501 WEBサーバ、
901 フロー定義情報判別機能部。
【技術分野】
【0001】
この発明は、ブラウザ上の画面動作の変更を容易に実現することができる画面処理フロー制御システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、WEBシステムではリッチクライアント技術というものが一般化している。これはブラウザ上での画面の表現・操作性を従来のものよりも高度化するための技術であり、Java(登録商標)Script等の言語により実現できる。この技術により、業務システムの画面に対するユーザ要件も複雑化しており、業務システムの開発者にとっては、開発や保守の容易性を向上することが課題となっている。従来の画面処理フロー制御システムは、業務システムの利用者のアイデンティによって、画面の構成や、次画面への遷移先を外部定義することで、容易性を向上していた(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−268989号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の画面処理フロー制御システムは、画面内の動作を実現するには、Java(登録商標)Script等の言語により、コーディングの必要であり、画面内の動作を変更する場合には、再コーディングが必要となり変更が困難であるという問題点が有った。
【0005】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたものであり、画面内の動作の変更を容易に実現することできる画面処理フロー制御システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明の画面処理フロー制御システムは、画面に情報を表示するための画面処理フロー制御システムにおいて、
上記画面に表示する情報を制御するための複数種のタスクと、
上記画面に情報を表示するための処理における上記タスクの実行順序にて成るフロー定義情報を有するクライアント処理フロー制御機能部と、
上記クライアント処理フロー制御機能部から上記フロー定義情報に基づいて上記処理を行うための上記タスクの情報を得て当該タスクを実行するタスク実行機能部とを備えたものである。
【0007】
また、この発明の画面処理フロー制御システムは、画面に情報を表示するための画面処理フロー制御システムにおいて、
上記画面に表示する情報を制御するため複数種のタスクはサーバ上に配置され、
上記画面に情報を表示するための処理における上記タスクの実行順序にて成るフロー定義情報を有するクライアント処理フロー制御機能部と、
上記クライアント処理フロー制御機能部から上記フロー定義情報に基づいて上記処理を行うための上記タスクの情報を得て当該タスクを上記サーバ上にて実行するタスク実行機能部とを備えたものである。
【発明の効果】
【0008】
この発明の画面処理フロー制御システムは、画面に情報を表示するための画面処理フロー制御システムにおいて、
上記画面に表示する情報を制御するための複数種のタスクと、
上記画面に情報を表示するための処理における上記タスクの実行順序にて成るフロー定義情報を有するクライアント処理フロー制御機能部と、
上記クライアント処理フロー制御機能部から上記フロー定義情報に基づいて上記処理を行うための上記タスクの情報を得て当該タスクを実行するタスク実行機能部とを備えたので、ブラウザ上の画面動作の変更を容易に実現することができる。
【0009】
また、この発明の画面処理フロー制御システムは、画面に情報を表示するための画面処理フロー制御システムにおいて、
上記画面に表示する情報を制御するため複数種のタスクはサーバ上に配置され、
上記画面に情報を表示するための処理における上記タスクの実行順序にて成るフロー定義情報を有するクライアント処理フロー制御機能部と、
上記クライアント処理フロー制御機能部から上記フロー定義情報に基づいて上記処理を行うための上記タスクの情報を得て当該タスクを上記サーバ上にて実行するタスク実行機能部とを備えたので、ブラウザ上の画面動作の変更を容易に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】この発明の実施の形態1の画面処理フロー制御システムの構成を示す図である。
【図2】図1に示した画面処理フロー制御システムの動作を説明するための図である。
【図3】この発明の実施の形態2の画面処理フロー制御システムの構成を示す図である。
【図4】図3に示した画面処理フロー制御システムの動作を説明するための図である。
【図5】この発明の実施の形態3の画面処理フロー制御システムの構成を示す図である。
【図6】図5に示した画面処理フロー制御システムの動作を説明するための図である。
【図7】この発明の実施の形態4の画面処理フロー制御システムの構成を示す図である。
【図8】図7に示した画面処理フロー制御システムの動作を説明するための図である。
【図9】この発明の実施の形態5の画面処理フロー制御システムの構成を示す図である。
【図10】図9に示した画面処理フロー制御システムの動作を説明するための図である。
【図11】この発明の実施の形態6の画面処理フロー制御システムの構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
実施の形態1.
以下、本願発明の実施の形態について説明する。図1はこの発明の実施の形態1における画面処理フロー制御システムの構成を示す図、図2は図1に示した画面処理フロー制御システムの動作を説明するための図である。図において、画面処理フロー制御システムはブラウザ101に表示された画面(HTMLのことであり、以下「HTML」と示す)102上に構成されるものである。画面に情報を表示するための複数種のタスク106A、106B、106Cと、タスクを実行するためのタスク実行機能部104と、画面に情報を表示するための処理におけるタスク数、タスクの実行順序、およびパラメータなどのフロー定義情報105を有し、フロー定義情報105をメモリ(図示せず)に保存して、フロー定義情報105に基づいて各タスク106A、106B、106Cを実行順序に抽出してタスク実行機能部104に渡すクライアント処理フロー制御機能部103とから構成される。尚、タスクは、説明の便宜上3つの例を示しているが、これに限られることは無く、いくつであっても構成可能であり、以下の実施の形態においてもこのことは同様であるためその説明は適宜省略する。
【0012】
次に、上記のように構成された実施の形態1の画面処理フロー制御システムのHTML102をブラウザ101上に表示される際の動作について説明する。まず、ブラウザ101上でHTML102がロードされる。そして、クライアント処理フロー制御機能部103は、フロー定義情報105を読み込む(図2のステップS201)。フロー定義情報105とは、画面に情報を表示するための処理の情報が定義されているものである。次に、クライアント処理フロー制御機能部103は、読み込んだフロー定義情報105を解析する(図2のステップS202)。次に、処理に使用されるタスク数、実行順序、および、処理に使用されるタスクの実行API(Application Program Interfaceの略称であり、以下、「API」と示す)名、および、パラメータをHTML102をダウンロードしたパーソナルコンピュータ(以下、「PC」と示す)のメモリ上に保持する。
【0013】
次に、未処理のタスクが有るか否かを判断する(図2のステップS203)。そして、未処理のタスクが無い場合には処理を終了する。また、未処理のタスクが有る場合には、タスクを実行するための情報を先に保存したメモリからタスクの実行API名とパラメータとを読み出し生成する(図2のステップS204)。次に、タスク実行機能部104を呼び出す(図2のステップS205)。次に、タスク実行機能部104が読み出したタスクを実行する(図2のステップS206)。そして、タスク106A、106B、106Cを実行順序にて処理が終了するまで、上記に示したステップS203からステップS206を繰り返す。
【0014】
画面の情報を表示するための処理の具体的な例について説明する。ここでは例えば、タスクの具体例として、ある住所の地図を表示するアプリケーションについて説明する。そして、タスク106AのJava(登録商標)Scrpit_API_Aは”指定された住所が画面の中心になるように移動”のタスクである。タスク106BのJava(登録商標)Scrpit_API_Bは”地図を100mスケールに変更”のタスクである。タスク106CのJava(登録商標)Scrpit_API_Cは”地図を画面に表示”のタスクであるとする。
【0015】
そこで、画面の情報を表示するための処理として、タスクの実行順序をタスク106A→タスク106B→タスク106Cとしてフロー定義情報105に定義されていると、「ある住所の地図が100mスケールで初期表示」という処理が実行され、画面が表示される。また、他の画面の情報を表示するための処理として、タスクの実行順序をタスク106A→タスク106C→タスク106Bとしてでフロー定義情報105に定義されていると、「ある住所の地図が初期表示された後、スケールが100mに変更され表示」という処理が実行され、画面が表示される。また、他の画面の情報を表示するための処理として、タスクの実行順序をタスク106A→タスク106Cとしてフロー定義情報105に定義されていると、「ある住所の地図が初期表示」という処理が実行され、画面が表示される。
【0016】
このようにフロー定義情報105の情報(タスクの実行順序)を変更するのみにて、画面に情報を表示するための処理を容易に変更することができる。尚、各タスクの例はこれに限られることはなく、他のものであってもよい。また、以下の実施の形態においてはこのタスクの具体例の説明は適宜省略する。
【0017】
上記のように構成された実施の形態1の画面処理フロー制御システムによれば、フロー定義情報に従って、タスク(Java(登録商標)ScriptAPI)が順次実行され、画面の表示の処理が行われるため、フロー定義情報の内容を書き換えることで、実行するタスク(Java(登録商標)ScriptAPI)の変更や、タスクの実行順の変更が可能となり、画面の動作を容易に変更および開発を行うことができる。
【0018】
実施の形態2.
図3はこの発明の実施の形態2における画面処理フロー制御システムの構成を示す図、図4は図3に示した画面処理フロー制御システムの動作を説明するための図である。図において、上記実施の形態と同様の部分は同一符号を付して説明を省略する。上記実施の形態1では、画面の初期表示時の動作を実現していたが、本実施の形態2では、画面表示後のユーザのイベント(操作)、例えば、マウスクリック等に基づいた画面の情報を表示するための処理を実現するものである。よって、上記実施の形態1とは異なり、フロー定義情報301は、外部からのイベントに対応して画面に情報を表示するための処理におけるタスクの実行順序にてなるタスク実行イベント情報を有する。
【0019】
そして、外部からのイベントを受け付けるイベント受付機能部302を備える。タスク実行イベント情報とは、例えば、外部のユーザが、イベントしてマウスクリックを行うと、画面の情報を表示するための処理として、タスクの実行順序がタスク106D→タスク106Eにて設定されていたり、イベントしてキーボードAの釦を押すと、他の画面の情報を表示するための処理として、タスクの実行順序がタスク106E→タスク106Dにて設定されていたり、イベントしてキーボードXの釦を押すと、他の画面の情報を表示するための処理として、タスクの実行順序がタスク106Eにて設定されていたりするものである。
【0020】
次に、上記のように構成された実施の形態2の画面処理フロー制御システムのHTML102をブラウザ101上に表示される際の動作について説明する。まず、上記実施の形態1と同様の動作を行い、いずれかの画面が表示されている。この動作の内、クライアント処理フロー制御機能部103が、読み込んだフロー定義情報301を解析する際に、タスク実行イベント情報を読み込み解析し、PCのメモリに保存する。そして、クライアント処理フロー制御機能部103は、イベント受付機能部302を起動する(図4のステップS402)。これにより、ユーザからのイベント待ち状態になる。
【0021】
そして、外部からユーザがイベント(マウスクリック)行うと、イベント受付機能部302はユーザからのイベントを受付、クライアント処理フロー制御機能部103は、先ほど読み込んだタスク実行イベント情報に対応するイベントとして該当するものが有るか否かを判断する。そして、該当するものが無い場合には処理を終了する。また、該当するものが有るの場合には、先ほど保持したタスク実行イベント情報より、該当のイベントを決定し、上記実施の形態1と同様にタスクの処理を行う。そして、未処理のタスクが無いと判断されると再びステップS402に移動し、次のイベントの受け付けを行う。
【0022】
上記のように構成された実施の形態2の画面処理フロー制御システムによれば、上記実施の形態1と同様の効果を奏するのはもちろんのこと、外部からのイベントに応じた画面の動作を容易に変更および開発することができる。
【0023】
実施の形態3.
図5はこの発明の実施の形態3における画面処理フロー制御システムの構成を示す図、図6は図5に示した画面処理フロー制御システムの動作を説明するための図である。図において、上記実施の形態と同様の部分は同一符号を付して説明を省略する。上記各実施の形態では、タスクはクライアント上のブラウザ101におけるHTML102のJava(登録商標)ScriptAPIであったが、本実施の形態3では、WEBサーバ501上のタスク106F、106G、107H(Java(登録商標)API)を使用するものである。WEBサーバ501上には、タスク106F、106G、107Hが配置されている。そして、ブラウザ101からHTTP経由でタスク106F、106G、107Hにアクセスできる。そして、各タスク106F、106G、107Hを実行するためのタスク実行機能部503を備える。そして、フロー定義情報504は、実行するタスク106F、106G、107HのURL情報を有する。
【0024】
次に、上記のように構成された実施の形態3の画面処理フロー制御システムのHTML102をブラウザ101上に表示される際の動作について説明する。まず、ブラウザ101上でHTML102がロードされる。そして、クライアント処理フロー制御機能部103は、フロー定義情報504を読み込む(図6のステップS601)。フロー定義情報105とは、画面に情報を表示するための処理の情報が定義されているものである。次に、クライアント処理フロー制御機能部103は、読み込んだフロー定義情報504を解析する(図6のステップS602)。次に、処理に使用されるタスク数、実行順序、および、処理に使用されるタスクのURL、および、パラメータをHTML102をダウンロードしたPCのメモリ上に保持する。次に、未処理のタスクが有るか否かを判断する(図6のステップS603)。
【0025】
そして、未処理のタスクが無い場合には処理を終了する。また、未処理のタスクが有る場合には、タスクを実行するための情報を先に保存したメモリからタスクのURLとパラメータとを読み出し生成する(図6のステップS604)。次に、タスク実行機能部503を呼び出す(図6のステップS605)。次に、タスク実行機能部503が情報に基づいてHTTPを経由して、WEBサーバ501上にてタスクを実行する(図6のステップS606)。そして、タスク106F、106G、107Hを実行順序にて処理が終了するまで、上記に示したステップS603からステップS606を繰り返す。
【0026】
上記のように構成された実施の形態3の画面処理フロー制御システムによれば、上記各実施の形態では、ブラウザ上のみで動作が完結する処理であるが、本実施の形態3においては、サーバにてタスクを実行しているため、データベースからのデータ取得や、他システムとの連携処理等、ブラウザ以外での動作が可能であり、様々な処理結果を画面上に取得すること可能となる。
【0027】
実施の形態4.
図7はこの発明の実施の形態4における画面処理フロー制御システムの構成を示す図、図8は図7に示した画面処理フロー制御システムの動作を説明するための図である。図において、上記各実施の形態と同様の部分は同一符号を付して説明を省略する。クライアント処理フロー制御機能部103が扱うフロー定義情報105をWEBサーバ501で、フロー定義情報ファイルXML704から生成するためのフロー定義情報変換機能部703と、生成されたフロー定義情報105をクライアント処理フロー制御機能部103に組込むフロー定義情報HTML組込機能部702とを備える。
【0028】
次に、上記のように構成された実施の形態4の画面処理フロー制御システムのHTML102をブラウザ101上に表示される際の動作は、上記各実施の形態と同様の動作を行い、いずれかの画面が表示されている。本実施の形態4においては、この際に使用するフロー定義情報105のクライアント処理フロー制御機能部103への組込について説明する。まず、WEBサーバ501上でHTMLが生成されるときに、HTMLに組込まれたフロー定義情報HTML組込機能部702が、フロー定義情報変換機能部703を呼び出す(図8のステップS801)。
【0029】
次に、フロー定義情報変換機能703は、WEBサーバ501上の任意のディレクトリに配置されたフロー定義情報ファイルXML704を読み込む(図8のステップS802)。次に、フロー定義情報変換機能703は、クライアント処理フロー制御機能部103が使用可能なフロー定義情報105の形式に変換する(図8のステップS803)。次に、変換されたフロー定義情報105は、フロー定義情報HTML組込機能部702により、HTML102のクライアント処理フロー制御機能部103に組込まれる(図8のステップS804)。その後は、上記各実施の形態と同様の動作が行われる。
【0030】
上記のように構成された実施の形態4の画面処理フロー制御システムによれば、上記各実施の形態と同様の効果を奏するのはもちろんのこと、フロー定義情報を、人が理解し易い形式XMLで記載できるため、変更および開発が行い易い。また、WEBサーバがHTMLを生成するタイミングでフロー定義情報が生成できるため、システム運用を停止すること無く、画面の動作を変更することが可能である。
【0031】
実施の形態5.
図9はこの発明の実施の形態5における画面処理フロー制御システムの構成を示す図、図10は図9に示した画面処理フロー制御システムの動作を説明するための図である。図において、上記実施の形態と同様の部分は同一符号を付して説明を省略する。フロー定義情報ファイルXML704を複数種備えたものである。そして、複数種のフロー定義情報ファイルXML704の内、どれを変換対象とするか判別するフロー定義情報判別機能部901を備える。よって、フロー定義情報判別機能部901にて判定されたフロー定義情報ファイルXML704をフロー定義情報変換機能部703が使用する。尚、フロー定義情報判別機能部901の判別処理は、開発者が任意に作成することができる。
【0032】
次に、上記のように構成された実施の形態5の画面処理フロー制御システムのHTML102をブラウザ101上に表示される際の動作は、上記各実施の形態と同様の動作を行い、いずれかの画面が表示されている。また、フロー定義情報105のクライアント処理フロー制御機能部103への組込は上記実施の形態4と同様に行うためその説明については省略する。ここでは、上記実施の形態4の処理において、フロー定義情報ファイルXML704を読み込む際に、フロー定義情報判別機能部901により、いずれのフロー定義情報ファイルXML704を読み込み対象とするかの判別を行うものである(図10のステップS1001)。
【0033】
上記のように構成された実施の形態5の画面処理フロー制御システムによれば、上記各実施の形態と同様の効果を奏するのはもちろんのこと、画面生成時にフロー定義情報を動的に変更できる。これにより、例えば、フロー定義情報判別機能にて、例えば、ログインユーザIDに基づいてフロー定義情報ファイルXMLを決定するような判別処理を組込むことが可能であり、ログインユーザ毎に異なる画面動作を実現することができる。
【0034】
実施の形態6.
図11はこの発明の実施の形態6における画面処理フロー制御システムの構成を示す図である。図において、上記実施の形態と同様の部分は同一符号を付して説明を省略する。このように構成された実施の形態6の動作は、HTML102内のタスク106A、タスク106Bと、WEBサーバ501内のタスク106Fを画面の情報を表示するための処理として、組み合わせて使用するものであり、上記実施の形態1と上記実施の形態3とを組み合わせたような動作を行うことにより実施することができる。よって、タスク実行機能部604はタスク106A、106B、106FのJava(登録商標)ScriptAPI,Java(登録商標)APIのいずれのタスクも実行することができる機能を有するものである。
【0035】
上記のように構成された実施の形態6の画面処理フロー制御システムによれば、上記各実施の形態と同様の効果を奏するのはもちろんのこと、フロー定義情報ファイルを読み込み、変換する機能は、フロー定義情報変換機能として分離しているため、別形式のファイルを扱う場合でも、この機能のみ拡張すればよく、拡張性が高い。
【0036】
尚、上記実施の形態では「Java(登録商標)ScriptAPI」、また、上記他の実施の形態では「Java(登録商標)API」を用いる例を示したが、これに限られることは無く、タスク実行機能部は、クライアント処理フロー制御機能部と分離しているため、様々な開発言語のAPIに合ったタスク実行機能部を用意することで、様々な開発言語に対応でき、拡張性が高い。
【0037】
尚、上記実施の形態は適宜組み合わせること、また、全てを組み合わせることが可能であり、上記各実施の形態と同様の効果を奏することができる。
【符号の説明】
【0038】
103 クライアント処理フロー制御機能部、104,503 タスク実行機能部、
105,301,504 フロー定義情報、
106A,106B,106C,106D,106E,106F,106G,106H タスク、
302 イベント受付機能部、501 WEBサーバ、
901 フロー定義情報判別機能部。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画面に情報を表示するための画面処理フロー制御システムにおいて、
上記画面に表示する情報を制御するための複数種のタスクと、
上記画面に情報を表示するための処理における上記タスクの実行順序にて成るフロー定義情報を有するクライアント処理フロー制御機能部と、
上記クライアント処理フロー制御機能部から上記フロー定義情報に基づいて上記処理を行うための上記タスクの情報を得て当該タスクを実行するタスク実行機能部とを備えたことを特徴とする画面処理フロー制御システム。
【請求項2】
上記各タスクの一部は、サーバ上にて配置され、
上記タスク実行機能部は、当該タスクを上記サーバ上にて実行することを特徴とする請求項1に記載の画面処理フロー制御システム。
【請求項3】
画面に情報を表示するための画面処理フロー制御システムにおいて、
上記画面に表示する情報を制御するため複数種のタスクはサーバ上に配置され、
上記画面に情報を表示するための処理における上記タスクの実行順序にて成るフロー定義情報を有するクライアント処理フロー制御機能部と、
上記クライアント処理フロー制御機能部から上記フロー定義情報に基づいて上記処理を行うための上記タスクの情報を得て当該タスクを上記サーバ上にて実行するタスク実行機能部とを備えたことを特徴とする画面処理フロー制御システム。
【請求項4】
上記フロー定義情報として、外部からのイベントに対応して上記画面に情報を表示するための処理における上記タスクの実行順序にて成るタスク実行イベント情報を有し、外部から上記イベントを受け付けるイベント受付機能部を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の画面処理フロー制御システム。
【請求項5】
上記フロー定義情報を複数種有し、いずれかの上記フロー定義情報を選択して上記処理を行うこと特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の画面処理フロー制御システム。
【請求項1】
画面に情報を表示するための画面処理フロー制御システムにおいて、
上記画面に表示する情報を制御するための複数種のタスクと、
上記画面に情報を表示するための処理における上記タスクの実行順序にて成るフロー定義情報を有するクライアント処理フロー制御機能部と、
上記クライアント処理フロー制御機能部から上記フロー定義情報に基づいて上記処理を行うための上記タスクの情報を得て当該タスクを実行するタスク実行機能部とを備えたことを特徴とする画面処理フロー制御システム。
【請求項2】
上記各タスクの一部は、サーバ上にて配置され、
上記タスク実行機能部は、当該タスクを上記サーバ上にて実行することを特徴とする請求項1に記載の画面処理フロー制御システム。
【請求項3】
画面に情報を表示するための画面処理フロー制御システムにおいて、
上記画面に表示する情報を制御するため複数種のタスクはサーバ上に配置され、
上記画面に情報を表示するための処理における上記タスクの実行順序にて成るフロー定義情報を有するクライアント処理フロー制御機能部と、
上記クライアント処理フロー制御機能部から上記フロー定義情報に基づいて上記処理を行うための上記タスクの情報を得て当該タスクを上記サーバ上にて実行するタスク実行機能部とを備えたことを特徴とする画面処理フロー制御システム。
【請求項4】
上記フロー定義情報として、外部からのイベントに対応して上記画面に情報を表示するための処理における上記タスクの実行順序にて成るタスク実行イベント情報を有し、外部から上記イベントを受け付けるイベント受付機能部を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の画面処理フロー制御システム。
【請求項5】
上記フロー定義情報を複数種有し、いずれかの上記フロー定義情報を選択して上記処理を行うこと特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の画面処理フロー制御システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2013−3770(P2013−3770A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−133195(P2011−133195)
【出願日】平成23年6月15日(2011.6.15)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVASCRIPT
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年6月15日(2011.6.15)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVASCRIPT
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]