説明

画面情報生成方法、画面情報生成装置および画面情報生成プログラム

【課題】クライアント側での負荷を増大させることなく、より見栄えの良い画面を生成する。
【解決手段】情報処理装置2は、第1の表示情報を記憶する記憶部と、処理部と、を有し、前記処理部は、端末1からの要求を受け付けて、前記要求で指定された第2の表示情報を、外部システム3から取得する取得ステップと、前記記憶部の第1の表示情報と、前記取得ステップで取得した第2の表示情報とを、1つの画面で前記端末に表示させる画面情報を生成する生成ステップとを行い、前記生成ステップは、前記第1の表示情報に前記第2の表示情報を挿入して前記画面情報を生成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末に提供する画面情報を生成する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、インターネット上では、様々なWebページ(文書)が公開されている。また、Webページは、一般的に、HTML(HyperText Markup Language)などのマークアップ言語により記述されている。なお、特許文献1には、フレーム機能を用いたWebページを記述するHTMLファイルの作成装置が記載されている。
【特許文献1】特開平10−240732
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、1つのWebページにそれぞれ独立した複数のコンテンツを盛り込む場合がある。例えば、複数の企業(部署)がそれぞれ作成したコンテンツを、1つのWebページに表示させたい場合がある。この場合、フレーム機能により、1つのWebページを複数の枠(フレーム)で仕切る方法がある。フレームによって仕切られた複数の画面は、それぞれ独立した存在として機能させることができる。そのため、各画面に表示されるコンテンツを管理する企業等は、それぞれ単独でコンテンツを作成するとともに、コンテンツのメンテナンスを行うことができる。
【0004】
しかしながら、フレーム機能を用いた場合、画面を仕切る枠(フレーム)やスクロールバーが画面上に表示されてしまう。そのため、デザイン的に見栄えが悪くなる場合がある。
【0005】
また、フレームで仕切られた各画面において、表示される各コンテンツの情報量が割り当てられた画面より大きい場合、スクロールバーが表示される。この場合、ユーザは、コンテンツの内容を一覧することができず、また、全ての内容を閲覧するにはスクロールバーを操作する必要がある。そのため、機能的に操作性が悪い(使い勝手が悪い)場合がある。
【0006】
また、フレーム機能を用いた場合、クライアントが使用するWebブラウザの種類やバージョンによっては、クライアントに表示されるWebページが異なる場合がある。また、フレーム非対応のWebブラウザを使用しているクライアントの場合、フレーム機能を用いたWebページを表示することができない。
【0007】
また、フレーム機能を用いた場合、クライアントのWebブラウザは、1つのWebページを表示するために複数のHTMLファイルをサーバに要求するため、ネットワークの負荷が大きい。また、クライアントのWebブラウザは、フレーム毎にHTMLファイルを解析して表示するため、クライアント側でのシステムリソース(負荷)が増大し、また、Webページの表示に時間を要する。
【0008】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、クライアントの負荷を増大させることなく、より見栄えの良い画面を生成することにある。また、本発明の目的は、より操作性の良い画面を生成することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明は、例えば、情報処理装置が行う画面情報生成方法であって、前記情報処理装置は、第1の表示情報を記憶する記憶部と、処理部と、を有する。そして、前記処理部は、端末からの要求を受け付けて、前記要求で指定された第2の表示情報を、外部システムから取得する取得ステップと、前記記憶部の第1の表示情報と、前記取得ステップで取得した第2の表示情報とを、1つの画面で前記端末に表示させる画面情報を生成する生成ステップとを行い、前記生成ステップは、前記第1の表示情報に前記第2の表示情報を挿入して前記画面情報を生成する。
【発明の効果】
【0010】
本発明では、クライアントの負荷を増大させることなく、より見栄えの良い画面を生成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【0012】
図1は、本発明の一実施形態が適用されたWebシステムの全体構成図である。本実施形態のWebシステムは、図示するように、少なくとも1つのクライアント1と、Webサーバ2と、少なくとも1つのコンテンツサーバ3と、を有する。そして、各クライアント1とWebサーバ2とは、インターネットなどのネットワーク4により接続されている。また、Webサーバ2と各コンテンツサーバ3とは、ネットワークまたは専用線5により接続されている。なお、Webサーバ2と各コンテンツサーバ3とは、インターネットなどのネットワーク4により接続されていることとしてもよい。
【0013】
クライアント1は、Webブラウザ11を有し、ユーザの指示を受け付けてWebサーバ2から必要な情報を取得し、出力装置(不図示)に表示する。
【0014】
Webサーバ2は、各クライアント1からの要求を受け付けて、クライアント1に提供する情報を動的に生成し、生成した情報をクライアント1に送信する。なお、本実施形態では、クライアント1に提供する情報は、Webページの情報(以下、「画面情報」)とする。画面情報は、HTML(HyperText Markup Language)、XML(eXtensible Markup Language)などのマークアップ言語により記述されている。なお、本実施形態の画面情報は、HTMLにより記述されているものとする
図示するWebサーバ2は、要求受付部21と、実行処理部22と、記憶部23と、キャッシュ処理部25と、を有する。要求受付部21は、クライアント1からの要求を受け付け、受け付けた要求を所定の情報生成ファイル24(または、実行処理部22)に引き渡す。実行処理部22は、クライアント1に提供する画面情報を動的に生成し、生成した画面情報をクライアント1に送信する。なお、本実施形態の実行処理部22は、記憶部23に記憶された情報生成ファイル24のプログラムを実行することにより、上記処理を実行するものとする。
【0015】
記憶部23には、少なくとも1つの情報生成ファイル24が記憶されている。情報生成ファイルは、例えば、JSP(Java(登録商標) Server Pages)の技術を用いたJSPファイルである。すなわち、情報生成ファイル24は、HTMLで記述された画面情報の中に、Java(登録商標)プログラムが記述されたファイルである。実行処理部22は、情報生成ファイル24に記述されたJava(登録商標)プログラムを実行することにより、画面情報(HTMLファイル)を動的に生成し、クライアント1に送信する。なお、情報生成ファイル24では、JSPタグ(%タグ)を用いることにより、当該タグにはさまれた部分にJava(登録商標)プログラムを記述する(または、Java(登録商標)Beanを呼び出す)ことができる。実行処理部22は、JSPタグ部分を実行し、HTML形式のタグへと順次変換を行い、HTMLのみで記述された画面情報(HTMLファイル)を生成しクライアント1に送信する。
【0016】
キャッシュ処理部25は、高速な記憶装置であるキャッシュメモリ(不図示)に、コンテンツサーバ3から取得したコンテンツを蓄積しておく。キャッシュ処理部25は、実行処理部22の要求を受け付けて、指定されたコンテンツがキャッシュメモリに記憶されている場合は当該コンテンツを読み出し、実行処理部22に送出する。指定されたコンテンツがキャッシュメモリに記憶されていない場合は、キャッシュ処理部25は、指定されたコンテンツをコンテンツサーバ3から取得して実行処理部22に送出するとともに、キャッシュメモリに取得したコンテンツを記憶する。
【0017】
コンテンツサーバ3各々は、クライアント1に提供する様々なコンテンツを有する装置である。コンテンツサーバ3は、コンテンツ管理部31と、少なくとも1つのコンテンツ33が記憶されている記憶部32とを有する。コンテンツ管理部31は、Webサーバ2からの要求を受け付けて、記憶部32から所定のコンテンツ33を読み出し、Webサーバ2に送信する。また、コンテンツ管理部31は、必要に応じて、記憶部32の各コンテンツ33を更新する。なお、本実施形態では、各コンテンツ33は、HTMLにより記述されたHTMLファイルであるものとする。
【0018】
上記説明した、クライアント1、Webサーバ2およびコンテンツサーバ3は、いずれも、例えば図2に示すようなCPU901と、メモリ902と、HDD等の外部記憶装置903と、キーボードやマウスなどの入力装置904と、ディスプレイやプリンタなどの出力装置905と、ネットワークと接続するための通信制御装置906と、を備えた汎用的なコンピュータシステムを用いることができる。このコンピュータシステムにおいて、CPU901がメモリ902上にロードされた所定のプログラムを実行することにより、各装置の各機能が実現される。
【0019】
例えば、クライアント1、Webサーバ2およびコンテンツサーバ3の各機能は、クライアント1用のプログラムの場合はクライアント1のCPU901が、Webサーバ2用のプログラムの場合はWebサーバ2のCPU901が、そして、コンテンツサーバ3用のプログラムの場合はコンテンツサーバ3のCPU901がそれぞれ実行することにより実現される。なお、Webサーバ2の記憶部23には、Webサーバ2のメモリ902または外部記憶装置903が、また、コンテンツサーバ3の記憶部32には、コンテンツサーバ3のメモリ902または外部記憶装置903が、それぞれ用いられるものとする。また、入力装置904および出力装置905については、各装置が必要に応じて備えるものとする。
【0020】
次に、クライアント1の出力装置に表示される表示画面(Webページ)について説明する。なお、本実施形態の表示画面は、フレーム機能を用いて画面を複数のフレームで仕切ることなく、1つの画面で表示されるものとする。
【0021】
図3(a)は、表示画面の一例を示す図である。クライアント1のWebブラウザ11は、Webサーバ2から受信した画面情報(HTMLファイル)を解析し、図示するような表示画面を出力装置に出力する。なお、図示する表示画面は、デイトレーダーなどの個人投資家がネットワークを介して株式など売買するオンライントレード(online trade)の画面例である。
【0022】
図示する表示画面は、ガイドライン部分40とコンテンツ部分50とを有し、ガイドライン部分40に表示されたタブを用いて、コンテンツ部分50の表示内容を切り替えるものとする。ガイドライン部分40は、Webサーバ2側で管理する部分であって、第1のタブ群41と、第2のタブ群42とが表示されている。第1のタブ群41および第2のタブ群42の各タブは、コンテンツ部分50に表示される表示内容のインデックスの役割を有する。そして、各タブには、コンテンツ部分50に表示される表示内容のタイトルがそれぞれ表示されている。また、第1のタブ群41および第2のタブ群42の各タブは、一覧として常に画面に表示されているため、ユーザは、所望のコンテンツに容易にアクセスすることができる。
【0023】
なお、図示する表示画面では、第1のタブ群41の中で選択されているタブ(アクティブ状態のタブ)に応じて、第2のタブ群42の内容が切り替わるものとする。具体的には、図示する表示画面の第1のタブ群41では、「ホーム」タブが選択された状態(アクティブ状態)となっている。この場合、第2のタブ群42では、「ホーム」タブに対応する所定のタブ(「初めての方」タブ、「お知らせ」タブ、「取扱商品」タブ等)が表示されるものとする。なお、「ホーム」タブ以外の別のタブが第1のタブ群41の中で選択された場合、第2のタブ群42には選択されたタブに対応する所定のタブがそれぞれ表示される。
【0024】
コンテンツ部分50には、コンテンツサーバ3が管理するコンテンツ33が表示される。なお、本実施形態のコンテンツ部分50は、第1のタブ群41および第2のタブ群42で、それぞれ選択されるタブに応じて、表示されるコンテンツが切り替わるものとする。また、図示するコンテンツ部分50は、コンテンツタブ群51と、コンテンツ表示部52とを有する。すなわち、図示するコンテンツ部分50は、コンテンツタブ群51のタブを用いて、コンテンツ表示部52に表示されるコンテンツを、さらに切り替えるものとする。
具体的には、図示するコンテンツ部分50には、第1のタブ群41で「ホーム」タブが選択され、かつ、第2のタブ群42で「初めての方」タブが選択された場合のコンテンツが表示されている。そして、この場合のコンテンツは、さらに、「A情報」、「B情報」および「C情報」の3つのコンテンツを有し、コンテンツタブ群51のいずれかのタブを選択(クリック)することに、「A情報」、「B情報」または「C情報」を、コンテンツ表示部52に表示することができる。
【0025】
図3(b)は、図3(a)のコンテンツタブ群51のタブ各々に埋め込まれたリンク先情報の一例を示したものである。すなわち、図3(a)に示す表示画面を記述した画面情報(HTMLファイル)において、コンテンツタブ群51の記述部分には図示するリンク先情報が、それぞれ埋め込まれているものとする。リンク先情報には、各タブに対応するコンテンツの位置情報が、例えばURL(Uniform Resource Locator)を用いて記述されているものとする。
【0026】
すなわち、図示するリンク先情報は、Webサーバ2のドメイン名および情報生成ファイルのファイル名61と、各種の引数62〜65とを有する。引数は、情報生成ファイル24のプログラムに引き渡すパラメータであって、burl(コンテンツサーバ3のURL)62と、file(コンテンツのファイル名)63と、tab1(第1のタブ群41でアクティブ状態とするタブ)64と、tab2(第2のタブ群42でアクティブ状態とするタブ)65とが含まれる。なお、Webブラウザ11は、コンテンツタブ群51のいずれかのタブが選択(クリック)されると、当該タブに埋め込まれたリンク先情報をWebサーバ2に送信する。
【0027】
次に、本実施形態のWebシステムの処理について説明する。
【0028】
図4は、Webシステムの処理フロー図である。なお、図示する処理フローは、表示画面(図3(a)参照)のコンテンツタブ群51のいずれかのタブをクリックした場合を例に以下説明する。
【0029】
まず、ユーザは、クライアント1の入力装置を用いて表示画面のコンテンツタブ群51のいずれかのタブを選択(クリック)する。クライアント1のWebブラウザ11は、選択されたタブのリンク先情報(図3(b)参照)を、Webサーバ2に送信する(S1)。すなわち、Webブラウザ11は、選択されたタブのリンク先情報に設定されたWebサーバ2の情報生成ファイル24に、リンク先情報に設定された引数を送信する。
【0030】
そして、Webサーバ2の要求受付部21は、リンク先情報をクライアント1から受信し、リンク先情報に指定された情報生成ファイル24に、リンク先情報に設定された引数を引き渡す(S2)。これにより、実行処理部22は、指定された情報生成ファイル24の中に記述されたプログラムを実行し、以下の処理を行う。すなわち、実行処理部22は、情報生成ファイル24に記述されたJSPタグ部分を実行し、HTML形式のタグへと順次変換する。
【0031】
まず、実行処理部22は、表示画面のコンテンツ部分50のコンテンツを、キャッシュ処理部25に要求する(S3)。すなわち、実行処理部22は、リンク先情報の引数(burl=“ ”)に指定されたコンテンツサーバ3のURLと、引数(file=“ ”)に指定されたファイル名とを含むコンテンツ要求指示を、キャッシュ処理部25に送出する。キャッシュ処理部25は、要求されたファイル名のコンテンツ(HTMLファイル)33がキャッシュメモリに既に記憶されている場合(S4:YES)、キャッシュメモリから当該コンテンツを読み出し、実行処理部22に送信する(S5)。
【0032】
一方、要求されたコンテンツ33がキャッシュメモリに記憶されていない場合(S4:NO)、キャッシュ処理部25は、リンク先情報の引数(burl=“ ”)に指定されたコンテンツサーバ3に対して、引数(file=“ ”)に指定されたファイル名のコンテンツ33を要求する(S6)。コンテンツサーバ3のコンテンツ管理部31は、要求されたファイル名のコンテンツ(HTMLファイル)33を記憶部32から読み出し、Webサーバ2に送信する(S7)。
【0033】
Webサーバ2のキャッシュ処理部25は、コンテンツサーバ3から取得したコンテンツ33を、実行処理部22に送出するとともに、取得したコンテンツ33をキャッシュメモリに記憶する(S8)。以上により、Webサーバ2の実行処理部22は、コンテンツ部分50のコンテンツ33を取得することができる。
【0034】
そして、実行処理部22は、クライアント1に送信する画面情報(HTMLファイル)を動的に生成する(S9)。具体的には、実行処理部22は、まず、コンテンツサーバ3(またはキャッシュ処理部25)から取得したコンテンツ33を、情報生成ファイル24の所定の箇所に押し込む(挿入する)。
【0035】
図5は、コンテンツサーバ3から取得したコンテンツ33を押し込み、画面情報を生成する処理を模式的に示した図である。Webサーバ2は、図示する情報生成ファイル24を有するものとする。実行処理部22は、情報生成ファイル24のJSPタグ部分24aに記述されたプログラムを実行し、リンク先情報の引数で指定されたコンテンツ33(図示する例では、hajimete−a.html)を、コンテンツサーバ3から取得する(S6、S7)。
【0036】
そして、実行処理部22は、情報生成ファイル24のJSPタグ部分24aに、取得したコンテンツ33のHTMLデータ25aを挿入することにより、JSPタグ部分24aをHTML形式のタグ25aへと変換し、HTMLのみで記述された画面情報(HTMLファイル)25を動的に生成する。
【0037】
また、実行処理部22は、表示画面(ガイドライン部分40)のタブの設定を行う(S5)。すなわち、実行処理部22は、リンク先情報の引数(tab1=“ ”、tab2=“ ”)に設定された第1のタブ群41および第2のタブ群42の中でアクティブ状態とするタブをそれぞれ特定する。そして、実行処理部22は、コンテンツ33を押し込んで生成した画面情報において、特定したタブをアクティブな状態に設定する。
【0038】
具体的には、実行処理部22は、特定したタブの背景色を他のタブの背景色とは異なる色に設定、または、タブに表示されるタイトル文字を強調するなどにより、ユーザがアクティブ状態のタブを認識できるように設定する。なお、文字を強調する方法としては、文字制御の各種タグを用いて、文字の色、大きさなどを指定することが考えられる。なお、図3(a)に表示画面では、アクティブ状態に設定されたタブのタイトル文字に下線が引かれている。
【0039】
このように、引数で指定されたガイドライン部分40のタブがアクティブ状態となるように設定することにより、ガイドライン部分40の表示内容と、コンテンツ部分50の表示内容との同期を常に取ることができる。すなわち、本実施形態の表示画面は、フレーム機能を用いて画面を複数のフレームで仕切ることなく、1つの画面で表示されるものである。このような表示画面において、コンテンツタブ群51のいずれかをクリックして所望のコンテンツ情報を呼び出す場合、現時点で画面に表示されているガイドライン部分40の表示内容は保証されない。これにより、コンテンツ部分50の表示内容と、ガイドライン部分40の表示内容とが、不整合となる場合(コンテンツ部分50と対応しないタブがアクティブ状態で表示されてしまう等)がある。しかしながら、本実施形態では、クライアント1から受信するリンク情報の引数にアクティブ状態にするタブが指定されているため、実行処理部22は、コンテンツ部分50の表示内容と整合する表示内容のガイドライン部分40を生成することができる。
【0040】
そして、実行処理部22は、S5で生成した画面情報(HTMLファイル)を、クライアント1に送信する(S10)。そして、クライアント1のWebブラウザ11は、画面情報(HTMLファイル)のタグを解析し、図3(a)に示すような表示画面を出力装置に表示する(S11)。
【0041】
なお、図4に示す処理フローでは、コンテンツタブ群51のいずれかのタブをクリックした場合を例に説明したが、ガイドライン部分40の第1のタブ群41または第2のタブ群のいずれかのタブをクリックした場合も同様である。すなわち、第1のタブ群41または第2のタブ群のいずれかのタブがクリックされた場合、クリックされたタブのリンク先情報が、Webサーバに送信される。そして、実行処理部22は、リンク先情報の引数に設定された所定のコンテンツを取得し、当該コンテンツを挿入するとともに、リンク先情報で指定されたタブをアクティブ状態に設定した画面情報を生成する。
【0042】
以上、本発明の一実施形態を説明した。
【0043】
本実施形態では、Webサーバ2が管理するガイドライン部分40の表示情報と、コンテンツサーバ3が管理するコンテンツ部分50の表示情報とを、フレーム機能を用いることなく、1つの画面で表示する。これにより、クライアント側での負荷を増大させることなく、より見栄えの良い(より統一感のある)画面を生成することができる。
【0044】
また、本実施形態では、フレーム機能を使用しないため、フレーム非対応のWebブラウザを使用しているクライアント1であっても、Webサーバ2が生成した画面情報を表示することができる。また、クライアント1のWebブラウザ11の種類やバージョンによって、クライアント1に表示される表示画面(見た目)は変わらない。
【0045】
また、本実施形態では、タブを用いて表示画面に表示されるコンテンツを切り替える。これにより、面倒なスクロール操作を行うことなく、容易に所望のコンテンツを表示画面に表示することができる。すなわち、より操作性の良い(使い勝手の良い)表示画面を生成することができる。
【0046】
また、本実施形態では、Webサーバ2がクライアント1からの要求を受け付け、表示情報を動的に生成する。これにより、コンテンツサーバ3が管理するコンテンツ33が頻繁に更新される場合であっても、常に最新のコンテンツ33を表示することができる。
【0047】
また、本実施形態では、Webサーバ2側で、表示画面全体のデザイン(画面構成)を管理し、所定の部分(図3(a)のコンテンツ部分50)にコンテンツサーバ3が管理するコンテンツを埋め込む。これにより、表示画面のデザイン(画面構成)の変更およびメンテナンスが容易である。
【0048】
また、本実施形態では、クライアント1から受信するリンク先情報の引数には、アクティブ状態とするタブの情報が指定されている。Webサーバ2は、引数で指定されたガイドライン部分40のタブをアクティブ状態となるように設定した画面情報を生成することにより、ガイドライン部分40の表示内容とコンテンツ部分50の表示内容との整合性を確保することができる。すなわち、本実施形態では、コンテンツ部分50の表示内容に対応するガイドライン部分40のタブを、常にアクティブ状態に設定して表示することができる。
【0049】
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、JSPの技術を用いて動的に画面情報を生成することとした。しかしながら、本発明はこれに限定されず、例えば、ASP(Active Server Pages)の技術を用いて動的に画面情報を生成することとしてもよい。
【0050】
また、本実施形態のWebサーバ2は、キャッシュ処理部25を備える。しかしながら、キャッシュ処理部25を備えることなく、Webサーバ2は、クライアント1からの要求を受け付けると、常に、コンテンツサーバ3にアクセスして指定されたコンテンツを取得することとしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明の一実施形態が適用されたWebシステムの全体構成を示す図である。
【図2】各装置のハードウェア構成例を示す図である。
【図3】表示画面および埋め込み情報の一例を示す図である。
【図4】Webシステムの処理フロー図である。
【図5】コンテンツを画面情報に押し込む処理を模式的に示す図である。
【符号の説明】
【0052】
1:クライアント、11:Webブラウザ、2:Webサーバ、21:要求受付部、22:実行処理部、23:記憶部、24:情報生成ファイル、25:キャッシュ処理部、3:コンテンツサーバ、31:コンテンツ管理部、32:記憶部、33:コンテンツ、4:ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置が行う画面情報生成方法であって、
前記情報処理装置は、第1の表示情報を記憶する記憶部と、処理部と、を有し、
前記処理部は、
端末からの要求を受け付けて、前記要求で指定された第2の表示情報を、外部システムから取得する取得ステップと、
前記記憶部の第1の表示情報と、前記取得ステップで取得した第2の表示情報とを、1つの画面で前記端末に表示させる画面情報を生成する生成ステップと、を行い、
前記生成ステップは、前記第1の表示情報に前記第2の表示情報を挿入して前記画面情報を生成すること
を特徴とする画面情報生成方法。
【請求項2】
請求項1記載の画面情報生成方法であって、
前記第1の表示情報には、複数のタブを表示する情報が含まれ、
前記生成ステップは、前記複数のタブの中で、前記端末からの要求で指定されたタブをアクティブ状態に設定し、前記画面情報を生成すること
を特徴とする画面情報生成方法。
【請求項3】
請求項1記載の画面情報生成方法であって、
前記生成ステップで生成される画面情報は、HTMLを用いて記述されていること
を特徴とする画面情報生成方法。
【請求項4】
請求項1記載の画面情報生成方法であって、
前記情報処理装置は、キャッシュ記憶部を、さらに備え、
前記取得ステップは、前記要求で指定された第2の表示情報が前記キャッシュ記憶部に存在しない場合、前記外部システムから前記第2の表示情報を取得すること
を特徴とする画面情報生成方法。
【請求項5】
画面情報生成装置であって、
第1の表示情報を記憶する記憶手段と、
端末からの要求を受け付けて、前記要求で指定された第2の表示情報を、外部システムから取得する取得手段と、
前記記憶手段の第1の表示情報と、前記取得手段が取得した第2の表示情報とを、1つの画面で前記端末に表示させる画面情報を生成する生成手段と、を有し、
前記生成手段は、前記第1の表示情報に前記第2の表示情報を挿入して前記画面情報を生成すること
を特徴とする画面情報生成装置。
【請求項6】
情報処理装置が実行する画面情報生成プログラムであって、
前記情報処理装置は、第1の表示情報を記憶する記憶部と、処理部と、を有し、
前記処理部に、
端末からの要求を受け付けて、前記要求で指定された第2の表示情報を、外部システムから取得する取得ステップと、
前記記憶部の第1の表示情報と、前記取得ステップで取得した第2の表示情報とを、1つの画面で前記端末に表示させる画面情報を生成する生成ステップと、を実行させ、
前記生成ステップは、前記第1の表示情報に前記第2の表示情報を挿入して前記画面情報を生成すること
を特徴とする画面情報生成プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−268164(P2006−268164A)
【公開日】平成18年10月5日(2006.10.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−82251(P2005−82251)
【出願日】平成17年3月22日(2005.3.22)
【出願人】(000155469)株式会社野村総合研究所 (1,067)