説明

画面表示システム

【課題】ユーザが真に必要とする画面を表示することができる画面表示システムを提供する。
【解決手段】ユーザ操作を入力するユーザ操作入力部1と、ユーザ操作に対応する画面表示を抽出するモデル検索部5とを有し、モデル検索部5は、ユーザ操作を解析して検索キーを抽出する検索キー解析部11と、検索キー内の機能に対応するモデル情報をモデル情報データベース21から抽出するモデル抽出部12と、モデル抽出部12にて抽出されたモデル情報の機器IDと、検索キー内の機器に対応する機器IDとが一致する機器情報を抽出する実体情報取得部13と、モデル抽出部12にて抽出されたモデル情報の画面IDと、実体情報取得部13にて抽出された機器情報の機器IDとに対応する画面IDを抽出する検索結果生成部14とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、複数の画面表示から画面を選択して表示する場合、項目や画面といったシステムを構成する要素を統一的なモデルとして捉え、モデル検索によりユーザが真に必要とする画面を表示するための画面表示システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のプラント設備や公共施設における設備の状態監視、あるいは、状態の変化を時系列に確認するシステムでは、システムで監視している範囲を模式図として表示する画面や、時系列データをグラフ、一覧形式で表示する画面をはじめとして、数多くの画面表示形式を用いて画面表示することが一般的である。近年の監視システムは、監視対象となる項目(機器)の種類が多種多様になってきており、加えて、様々な方向から監視項目の状態をグラフィカルに表示することが多く、結果として画面枚数が増加し、システム上の画面操作の複雑化が進む傾向にある。このため、操作性、利便性を損なわない仕組みが求められている。
【0003】
このような要件を解決する手段として、例えば、機器異常発生時にオペレータの経験の有無に拘わらず、異常に関係した画面を自動的に画面表示し、機器異常に対して適切な機器制御を容易かつ迅速に行うことができるプラント運転支援装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−050630号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の画面表示システムは、機器異常に対する動作に限定されており、通常運用時におけるユーザ(オペレータなど使用者を含むものであり、これらを総称して以後「ユーザ」と称す)の支援は提供されていないという問題点があった。また、通常運用時において同様の仕組みの導入を考えた場合、自動的に画面候補を表示する手法はオペレータの操作の妨げになるため、適用が困難であるという問題点があった。
【0006】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたものであり、ユーザが真に必要とする画面を表示することができる画面表示システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明の画面表示システムは、
複数の画面表示からユーザ操作に対応する上記画面表示を抽出する画面表示システムであって、
上記ユーザ操作を入力するユーザ操作入力部と、
上記ユーザ操作に対応する上記画面表示を抽出するモデル検索部とを有し、
上記モデル検索部は、
上記各画面表示に設定されている各画面IDまたは上記各画面表示される対象物に設定されている各対象物IDと、上記画面表示するための複数種の機能とが関連付けられたモデル情報を格納するモデル情報データベースと、
上記各対象物IDと、複数種の対象物種別とが関連付けられた対象物情報を格納する対象物情報データベースと、
上記画面IDと、当該画面IDに表示される上記対象物IDとが関連付けられた画面定義情報を格納する画面定義情報データベースと、
上記ユーザ操作を解析して検索キーを抽出する検索キー解析部と、
上記検索キー内の上記機能に対応する上記モデル情報を上記モデル情報データベースから抽出するモデル抽出部と、
上記モデル抽出部にて抽出された上記モデル情報の上記対象物IDと、上記検索キー内の上記対象物に対応する上記対象物IDとが一致する上記対象物情報を抽出する実体情報取得部と、
上記モデル抽出部にて抽出された上記モデル情報の上記画面IDと、上記実体情報取得部にて抽出された上記対象物情報の上記対象物IDとに対応する上記画面IDを抽出する検索結果生成部とを備えたものである。
【発明の効果】
【0008】
この発明の画面表示システムは、
複数の画面表示からユーザ操作に対応する上記画面表示を抽出する画面表示システムであって、
上記ユーザ操作を入力するユーザ操作入力部と、
上記ユーザ操作に対応する上記画面表示を抽出するモデル検索部とを有し、
上記モデル検索部は、
上記各画面表示に設定されている各画面IDまたは上記各画面表示される対象物に設定されている各対象物IDと、上記画面表示するための複数種の機能とが関連付けられたモデル情報を格納するモデル情報データベースと、
上記各対象物IDと、複数種の対象物種別とが関連付けられた対象物情報を格納する対象物情報データベースと、
上記画面IDと、当該画面IDに表示される上記対象物IDとが関連付けられた画面定義情報を格納する画面定義情報データベースと、
上記ユーザ操作を解析して検索キーを抽出する検索キー解析部と、
上記検索キー内の上記機能に対応する上記モデル情報を上記モデル情報データベースから抽出するモデル抽出部と、
上記モデル抽出部にて抽出された上記モデル情報の上記対象物IDと、上記検索キー内の上記対象物に対応する上記対象物IDとが一致する上記対象物情報を抽出する実体情報取得部と、
上記モデル抽出部にて抽出された上記モデル情報の上記画面IDと、上記実体情報取得部にて抽出された上記対象物情報の上記対象物IDとに対応する上記画面IDを抽出する検索結果生成部とを備えているので、
ユーザが真に必要とする画面表示を行うことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】この発明の実施の形態1による画面表示システムの構成を示した図である。
【図2】図1に示した画面表示システムの動作を示したフローチャートである。
【図3】図1に示した画面表示システムのモデル情報データベースの内容を示した図である。
【図4】図1に示した画面表示システムの機器情報データベースの内容を示した図である。
【図5】図1に示した画面表示システムの画面定義情報データベースの内容を示した図である。
【図6】この発明の実施の形態2による画面表示システムの構成を示した図である。
【図7】図6に示した画面表示システムの動作を示したフローチャートである。
【図8】図6に示した画面表示システムの機器情報データベースの内容を示した図である。
【図9】図6に示した画面表示システムの画面定義情報データベースの内容を示した図である。
【図10】この発明の実施の形態3による画面表示システムの構成を示した図である。
【図11】図10に示した画面表示システムの動作を示したフローチャートである。
【図12】図10に示した画面表示システムのモデル情報データベースの内容を示した図である。
【図13】この発明の実施の形態4による画面表示システムの構成を示した図である。
【図14】図13に示した画面表示システムの動作を示したフローチャートである。
【図15】この発明の実施の形態5による画面表示システムの構成を示した図である。
【図16】図15に示した画面表示システムの動作を示したフローチャートである。
【図17】図15に示した画面表示システムのユーザ認証情報データベースの内容を示した図である。
【図18】この発明の実施の形態6による画面表示システムの構成を示した図である。
【図19】図18に示した画面表示システムの動作を示したフローチャートである。
【図20】図18に示した画面表示システムのユーザ認証情報データベースの内容を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
実施の形態1.
以下、本願発明の実施の形態について説明する。図1はこの発明の実施の形態1における画面表示システムの構成を示した図、図2は図1に示した画面表示システムの動作を示したフローチャート、図3は図1に示した画面表示システムのモデル情報データベースの内容を示した図、図4は図1に示した画面表示システムの機器情報データベースの内容を示した図、図5は図1に示した画面表示システムの画面定義情報データベースの内容を示した図である。
【0011】
図において、複数の画面表示からユーザ操作に対応する画面表示を抽出する画面表示システム1000であって、ユーザ操作を入力するユーザ操作入力部1と、ユーザ操作入力部1からユーザ操作を受信する画面管理部2と、画面管理部2からのユーザ操作に対応する画面表示を抽出するモデル検索部5と、モデル検索部5にて抽出された後述する画面IDに対応する画面表示するための一覧画面を生成する表示画面生成部3と、表示画面生成部3にて生成された一覧画面の表示指示を行う画面表示部4とを備えたものである。画面IDとは、画面表示システム1000が表示することができる複数の画面表示にそれぞれ設定されているものである。また、機器IDとは、各画面表示に表示される対象物としての機器にそれぞれ設定されているものである。
【0012】
そして、モデル検索部5は、モデル情報データベース21と、機器情報データベース22と、画面定義情報データベース23と、検索キー解析部11と、モデル抽出部12と、実体情報取得部13と、検索結果生成部14とを備えている。そして、モデル情報データベース21は、各画面IDまたは各機器IDと、画面表示するための複数種の機能とが関連付けられたモデル情報が格納されている。ここでいう、「画面表示するための「複数種の機能」」とは、「システムが起動する前から設定されている機能」であり、具体的には、図3に示したように、「監視」、「保存」、「制御」などの「機能」である。そして、各「機能」と、モデルIDと、「画面」か「機器」かが設定されている種別と、機器・画面IDとがそれぞれ関連付けて格納されている。
【0013】
また、機器情報データベース22は、各機器IDと、複数の機器種別とが関連付けられた対象物情報としての機器情報が格納されている。複数の機器種別とは、具体的には、図4に示したように、「雨量計」、「制御」、「監視」などの機器の種別を設定するものである。そして、各機器種別と、機器IDと、機器番号と、機器名称とがそれぞれ関連付けて格納されている。また、画面定義情報データベース23は、画面IDと、当該画面IDに表示される表示対象の機器IDとが関連付けられた画面定義情報が格納されている。具体的には、図5に示したように、画面IDと、画面番号と、画面名称と、画面種別と、表示対象機器IDとがそれぞれ関連付けられ格納されている。これらモデル情報データベース21と、機器情報データベース22と、画面定義情報データベース23とは各データベース間にて画面ID、機器IDなどにて関連を有するものである。
【0014】
そして、検索キー解析部11は、画面管理部2からのユーザ操作を解析して検索キーを抽出するものである。また、モデル抽出部12は、検索キー解析部11にて解析された検索キー内の機能(「監視」、「保存」、「制御」)に対応するモデル情報をモデル情報データベース21から抽出するものである。また、実体情報取得部13は、モデル抽出部12にて抽出されたモデル情報の機器IDと、検索キー解析部11にて解析された検索キー内の機器に対応する機器IDとが一致する機器情報を抽出するものである。また、検索結果生成部14は、モデル抽出部12にて抽出されたモデル情報の画面IDと、実体情報取得部13にて抽出された機器情報の機器IDとに対応する画面IDを抽出するものである。
【0015】
そして、画面表示システム1000には、ユーザ操作を入力するためのユーザ入力装置2000と、このユーザ操作によって画面表示システム1000から抽出された画面を表示する画面表示機器3000とが接続されている。また、画面表示システム1000には、例えば、画面を表示するためのデータを得るためのデータ処理装置4000がネットワークを介して接続されている。そして、データ処理装置4000は、複数の監視機器430と、各監視機器430のデータを集約する複数のデータ集約装置420と、各データ集約装置420の計測データ412を蓄積する計測データ蓄積部411を有する監視サーバ410とを備えている。よって、画面表示システム1000は、データ処理装置4000から画面表示するためのデータをネットワークを介して得て、データを表示する画面表示を作成することができる。
【0016】
次に、上記のように構成された実施の形態1の画面表示システムの動作について説明する。まず、ユーザが必要とする画面を検索する際、ユーザ入力装置2000より確認したい監視項目に関するユーザ操作がユーザ操作入力部1に対して行われる(図2のステップST1001)。具体的に、例えば、ユーザ操作として「地域A、Bの雨量監視」というものが入力されたとする。次に、ユーザ操作入力部1は受信した要求を画面管理部2に送信する。次に、画面管理部2はユーザ操作を受信するとユーザ操作の種類がモデル検索であるか否かを判断し(図2のステップST1002)、モデル検索であると判断した場合にはモデル検索部5にユーザ操作の内容が送信される(図2のステップST1003)。ここでは、ユーザ操作の内容が「地域A、Bの雨量監視」であり、モデル検索(すなわち、画面表示を検索)である。
【0017】
次に、モデル検索部5は検索キー解析部11でユーザ操作を受信すると、ユーザ操作から検索キーを解析し、モデル抽出に必要な情報、「機能」を抽出する(図2のステップST1003)。ここでは、ユーザ操作の内容は「地域A、Bの雨量監視」であり、検索キーとしては、「地域A」、「地域B」、「雨量」、「監視」に変換され、この内、「機能」として、「監視」が抽出される。次に、抽出された「機能」の情報をモデル抽出部12に送信する。ここでは、「機能」の情報として「監視」が送信される。次に、モデル抽出部12は「機能」の情報を受信すると、これに基づいてモデル情報データベース21から関係するモデル情報の一覧を取得する。ここでは、「機能」の情報は「監視」であるため、モデル情報として、モデルID1、2、4、6が取得される。
【0018】
次に、取得されたモデル情報の件数が1件以上であるか否かを判断し(図2のステップST1004)、ここでは1件以上であるため、モデル情報の一覧を実体情報取得部13に送信する。ここでは、モデル情報の一覧、「モデルID1、2、4、6」が送信される。次に、実体情報取得部13はモデル情報の一覧に対応する機器IDと、検索キー内の機器に対応する機器IDとが一致する機器情報を機器情報データベース22より抽出する(図2のステップST1005)。ここでは、モデル情報の一覧「モデルID1、2、4、6」に対応する機器IDは、モデルID6の「機器ID1」である。そして、検索キー内の機器に対応するものは、「地域A雨量計」、「地域B雨量計」であるので、「機器ID1、2」である。よって、これらの機器IDが一致する、「機器ID1」が抽出される。
次に、実体情報取得部13は検索結果生成部14に機器情報を送信する。ここでは、機器情報として、「機器ID1」が送信される。
【0019】
次に、検索結果生成部14はモデル抽出部12のモデル情報の画面IDおよび実体情報取得部13の機器情報の機器IDに対応する画面IDを画面定義情報データベース23から抽出して画面一覧を取得する(図2のステップST1006)。ここでは、モデル抽出部12のモデル情報の画面IDは、「モデルID1、2、4」の「画面ID1、2、4」であり、実体情報取得部13の機器情報の機器IDの「機器ID1」に対応する画面IDは、「画面ID1、3、4」である。よって、画面一覧は「画面ID1、2、3、4」となる。次に、画面情報の一覧を検索結果としてまとめ、画面管理部2に送信する(図2のステップST1007)。次に、画面管理部2は検索結果を受信すると、表示画面生成部3に検索結果を送信する。次に、表示画面生成部3は検索結果を受信すると検索結果を基に画面表示できる状態に構築して表示候補となる画面一覧を作成する(図2のステップST1008)。
【0020】
次に、画面一覧を画面表示部4に送信する(図2のステップST1009)。次に、画面表示部4は画面一覧を取得すると、画面表示機器3000の画面表示要求を行い(図2のステップST1010)、画面表示機器3000に画面一覧が送信され、画面表示される(図2のステップST1011)。次に、画面表示システム9に表示候補となる画面一覧が、1画面の表示か否かが判断される(図2のステップST1014)。そして、1画面の表示の場合は、この時点で画面表示され処理を終了する。次に、画面表示システム9に画面一覧が表示されると、ユーザは表示された画面一覧から表示したい画面を選択する(図2のステップST1012、ST1001)。次に、ユーザ入力装置2000からユーザ操作入力部1に送信される。次に、ユーザ操作入力部1は受信した要求を、モデル検索か否かを判断して(図2のステップST1002)、モデル検索でないと判断する。
【0021】
次に、画面選択か否かを判断する(図2のステップST1015)。次に、画面選択でない場合には処理を終了する。また、画面選択である場合には、画面管理部2に送信する。次に、画面管理部2は通常の画面表示であると判断し、画面定義情報データベース23より画面情報を取得し、表示画面生成部3に取得する(図2のステップST1013)。以後、上記に示したステップST1009以後と同様の動作を行い、画面表示機器3000にユーザが選択した画面が表示される。次に、ステップST1004にて、モデル情報を抽出した結果が0件になると、検索結果生成部14に抽出結果が0件であることを通知し、検索結果生成部14はこの通知を受けて画面管理部2に0件であることを送信する。次に、上記に示したステップST1009以後の動作を行い、画面表示機器3000に抽出結果が0件であることを示した画面が表示される。具体的な画面表示の例としては、「該当件数なし」の表示や、「トップ画面に戻る」の表示や、モデル情報の表示など様々な表示が考えられる。
【0022】
上記のように構成された実施の形態1の画面表示システムは、ユーザが表示したい画面をモデル検索によって直接選択するため、確認したい項目の情報に少ない操作回数で辿りつくことができる。これより、画面操作性が向上し、画面操作回数および情報を表示するまでの時間を削減することができる。
【0023】
以上のことより、例えば、多種多様な多くの画面で監視制御を実施する必要があるシステム、あるいは、既存システムにおいて目的の画面に辿りつくまでに多くの画面遷移を必要としているシステムにおいて、本発明を採用すれば、操作性の向上を念頭に置いたシステムを構築するために有効である。
【0024】
実施の形態2.
図6はこの発明の実施の形態2の画面表示システムの構成を示した図、図7は図6に示した画面表示システムの動作を説明するためのフローチャート、図8は図6に示した画面表示システムの機器情報データベースの内容を示した図、図9は図6に示した画面表示システムの画面定義情報データベースの内容を示した図である。図において、上記実施の形態1と同様の部分は同一符号を付して説明を省略する。モデル検索部5の内部に、画面関連構築部15を設けたものである。そして、機器情報データベース22の機器情報は、各機器IDに関連する関連対象物IDとしての関連機器IDが設定されている。また、画面定義情報データベース23の画面定義情報は、画面IDと、複数種の画面種別とが関連付けられ、各画面IDに関連する関連画面IDと関連画面種別とが設定されている。そして、画面関連構築部15は、検索結果生成部14が抽出した画面IDの関連画面IDおよび関連画面種別に対応する画面IDを追加して抽出するものである。
【0025】
次に、上記のように構成された実施の形態2の画面表示システムの動作について説明する。まず、上記実施の形態1と同様の工程を経て、検索結果生成部14が画面IDを抽出する(図7のステップST1006)。この際、実体情報取得部13はモデル情報の一覧に対応する機器IDおよび関連機器IDと、検索キー内の機器に対応する機器IDとが一致する機器情報を機器情報データベース22より抽出するものである。次に、画面関連構築部15は、この画面IDの関連画面種別および関連画面IDに対応する画面IDを追加して抽出する(図7のステップST1201)。以下、上記実施の形態1と同様の動作を行い、画面表示機器3000に画面が表示される。また、他の動作においては、上記実施の形態1と同様であるためその説明は適宜省略する。
【0026】
上記のように構成された実施の形態2の画面表示システムは、上記実施の形態1と同様の効果を奏するのはもちろんのこと、画面IDと関連のある画面を表示することで、ユーザが意図する操作を行う前に実施すべき内容(例えば、データ入力や、関連機器の状態の確認)を視覚的に示したことができるため、画面操作性が向上するとともに、ユーザの誤操作抑止につながることができる。
【0027】
実施の形態3.
図10はこの発明の実施の形態3の画面表示システムの構成を示した図、図11は図10に示した画面表示システムの動作を説明するためのフローチャート、図12は図10に示した画面表示システムのモデル情報データベースのイベントモデルデータベースの内容を示した図である。図において、上記各実施の形態と同様の部分は同一符号を付して説明を省略する。モデル検索部5のモデル抽出部12に、上記各実施の形態にて示した「機能」にてモデル検索を行う機能モデル抽出部16と、画面表示するための複数種のイベントにてイベントモデル検索を行うイベントモデル抽出部17とを設けたものである。そして、各画面IDまたは各機器IDと、画面表示するための複数種のイベントとを関連付けたイベントモデル情報としてのイベントモデルデータベース24を備えている。
【0028】
ここでいう、「画面表示するための「複数種のイベント」」とは、「システムが起動した後に設定されている機能」であり、具体的には、図12に示したように、「異常」、「復旧」、「故障」などの「イベント」である。そして、各「イベント」と、モデルIDと、「画面」か「機器」かが設定されている種別と、機器・画面IDとがそれぞれ関連付けて格納されている。本実施の形態3は上記各実施の形態の動作に加えて、イベント情報を検索キーとして指定することでき、現在発生中のイベントに関して確認、あるいは操作できる画面を検索することができる。
【0029】
次に、上記のように構成された実施の形態3の画面表示システムの動作について説明する。まず、上記各実施の形態と同様の工程を経て、モデル検索を行う際に、ここでは、ユーザ操作が「イベント」に対するものであった場合、機能モデル取得においては、機能モデル抽出部16ではモデル情報が抽出されない(図11のステップST1301)。そして、イベントモデル抽出部17では、ユーザ操作の「イベント」に対応したイベントモデル情報が抽出される。以下、上記各実施の形態と同様の動作を行い、画面表示機器3000に画面が表示される。また、他の動作においては、上記各実施の形態と同様であるためその説明は適宜省略する。
【0030】
上記のように構成された実施の形態3の画面表示システムは、上記各実施の形態と同様の効果を奏するのはもちろんのこと、イベントに関係する画面を検索することができるため、例えば、あるイベントが発生中の監視項目について確認しなければならない画面が点在する場合、検索結果として一覧表示することができる。これにより、イベント確認時画面操作回数、画面確認時間が削減できるとともに、画面操作性が向上する。
【0031】
実施の形態4.
図13はこの発明の実施の形態4の画面表示システムの構成を示した図、図14は図13に示した画面表示システムの動作を説明するためのフローチャートである。図において、上記各実施の形態と同様の部分は同一符号を付して説明を省略する。モデル検索履歴管理部6およびモデル検索履歴データベース25を設けたものである。モデル検索履歴管理部6は検索結果生成部14にて抽出された画面IDの検索履歴回数を、モデル検索履歴データベース25にて管理する。そして、検索結果生成部14は、抽出された画面IDをモデル検索履歴管理部6にて管理されている検索履歴回数の多い順に並べる。
【0032】
次に、上記のように構成された実施の形態4の画面表示システムの動作について説明する。まず、上記各実施の形態と同様の工程を経て、検索結果生成部14にて画面IDを抽出し(図14のステップST1201)、モデル検索履歴管理部6はこの抽出された画面IDの検索履歴回数をモデル検索履歴データベース25に更新する(図14のステップST1401)。次に、抽出された画面IDを検索履歴回数の多い順の一覧に並び替える(図14のステップST1402)。そして、以下、上記各実施の形態と同様の動作を行い、画面表示機器3000に画面が表示される。また、他の動作においては、上記各実施の形態と同様であるためその説明は適宜省略する。
【0033】
上記のように構成された実施の形態4の画面表示システムは、上記各実施の形態と同様の効果を奏するのはもちろんのこと、検索結果を重みの大きい順(検索履歴回数の多い順)に並べて表示することで、ユーザがよく利用する画面や、重要度の高い画面がどの画面かを明確化できるため、操作性も向上し、その結果、ユーザが検索結果から画面選択する際にかかる時間が削減できる。
【0034】
実施の形態5.
図15はこの発明の実施の形態2の画面表示システムの構成を示した図、図16は図15に示した画面表示システムの動作を説明するためのフローチャート、図17は図15に示した画面表示システムのユーザ認証情報データベースの内容を示した図である。図において、上記各実施の形態と同様の部分は同一符号を付して説明を省略する。ユーザ操作におけるユーザ認証を行うユーザ認証部7と、ユーザ認証の情報を格納するためのユーザ認証情報データベース26とを設けるとともに、モデル検索履歴データベース25の中に、ユーザ毎に検索履歴の管理を行うユーザ別履歴データベース27を設けたものである。ユーザ認証情報データベース26は、例えば、図17に示したように、ユーザ名と、ユーザIDとを関連付けて格納されている。
【0035】
次に、上記のように構成された実施の形態5の画面表示システムの動作について説明する。まず、上記各実施の形態と同様に、ユーザ入力装置2000より確認したい監視項目に関するユーザ操作がユーザ操作入力部1に対して行われた(図2のステップST1001)後に、このユーザ操作に対してユーザ認証部7がユーザ認証を行う(図16のステップST1501)。そして、ユーザ認証ができない場合(NG)には、処理を終了する。また、ユーザ認証を行えた場合(OK)には、ユーザ認証情報データベース26に対してユーザ情報を格納する(図16のステップST1502)。以後、上記各実施の形態と同様の工程を経て、検索結果生成部14にて画面IDを抽出し(図16のステップST1201)、モデル検索履歴管理部6は、ユーザ認証情報データベース26よりユーザ情報を取得し、認証ユーザに対応した画面IDの検索履歴回数をユーザ別履歴データベース27にて更新し、モデル検索履歴データベース25を更新して、ユーザ別の検索履歴を取得する(図16のステップST1503)。そして、以下、上記各実施の形態と同様の動作を行い、画面表示機器3000に画面が表示される。また、他の動作においては、上記各実施の形態と同様であるためその説明は適宜省略する。
【0036】
上記のように構成された実施の形態5の画面表示システムは、上記各実施の形態と同様の効果を奏するのはもちろんのこと、ユーザ毎に特化した重み付け(ユーザ毎の検索履歴回数)を行うことができる。これは、例えばユーザに応じて表示、操作する画面がある程度決まってくる場合において、検索結果をショートカットのように使うことができるため、操作回数、時間の削減につながる。
【0037】
実施の形態6.
図18はこの発明の実施の形態6の画面表示システムの構成を示した図、図19は図18に示した画面表示システムの動作を説明するためのフローチャート、図20は図18に示した画面表示システムのユーザ認証情報データベースの内容を示す図である。図において、上記各実施の形態と同様の部分は同一符号を付して説明を省略する。検索結果生成部14にて抽出された画面IDに対するユーザアクセス権の判定を行うアクセス権判定部8を設ける。また、ユーザ認証情報データベースは図20に示すように、ユーザ毎に画面IDのアクセス可能画面ID(アクセス権)が設定されている。
【0038】
次に、上記のように構成された実施の形態1の画面表示システムの動作について説明する。まず、上記各実施の形態と同様の工程を経て、検索結果生成部14にて画面IDを抽出し、検索結果の画面一覧を重み順に並び替える(図19のステップST1402)。次に、並び替えた画面一覧をアクセス権判定部8に送信し、アクセス権判定部8が画面毎に、ユーザ認証情報データベース26の各ユーザのアクセス権に基づいて表示・操作可能な画面か否かを判定する(図19のステップST1601)。次に、操作可能(アクセス可能)と判定した場合は、画面一覧に残し、操作不可(アクセス不可能)と判定した場合は画面一覧から画面情報を削除して、検索結果を作成する(図19のステップST1007)。そして、以下、上記各実施の形態と同様の動作を行い、画面表示機器3000に画面が表示される。また、他の動作においては、上記各実施の形態と同様であるためその説明は適宜省略する。
【0039】
上記のように構成された実施の形態6の画面表示システムは、上記各実施の形態と同様の効果を奏するのはもちろんのこと、一般ユーザに対して公開してはいけないような画面、操作などを検索対象外とすることができ、結果としてセキュリティを考慮した画面検索を実現することができる。
【符号の説明】
【0040】
1 ユーザ操作入力部、2 画面管理部、3 表示画面生成部、4 画面表示部、
5 モデル検索部、6 モデル検索履歴管理部、7 ユーザ認証部、
8 アクセス権判定部、11 検索キー解析部、12 モデル抽出部、
13 実体情報取得部、14 検索結果生成部、15 画面関連構築部、
16 機能モデル抽出部、17 イベントモデル抽出部、
21 モデル情報データベース、22 機器情報データベース、
23 画面定義情報データベース、24 イベントモデル情報データベース、
25 モデル検索履歴データベース、26 ユーザ認証情報データベース、
27 ユーザ別履歴データベース、1000 画面表示システム、
2000 ユーザ入力装置、3000 画面表示機器。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の画面表示からユーザ操作に対応する上記画面表示を抽出する画面表示システムであって、
上記ユーザ操作を入力するユーザ操作入力部と、
上記ユーザ操作に対応する上記画面表示を抽出するモデル検索部とを有し、
上記モデル検索部は、
上記各画面表示に設定されている各画面IDまたは上記各画面表示される対象物に設定されている各対象物IDと、上記画面表示するための複数種の機能とが関連付けられたモデル情報を格納するモデル情報データベースと、
上記各対象物IDと、複数種の対象物種別とが関連付けられた対象物情報を格納する対象物情報データベースと、
上記画面IDと、当該画面IDに表示される上記対象物IDとが関連付けられた画面定義情報を格納する画面定義情報データベースと、
上記ユーザ操作を解析して検索キーを抽出する検索キー解析部と、
上記検索キー内の上記機能に対応する上記モデル情報を上記モデル情報データベースから抽出するモデル抽出部と、
上記モデル抽出部にて抽出された上記モデル情報の上記対象物IDと、上記検索キー内の上記対象物に対応する上記対象物IDとが一致する上記対象物情報を抽出する実体情報取得部と、
上記モデル抽出部にて抽出された上記モデル情報の上記画面IDと、上記実体情報取得部にて抽出された上記対象物情報の上記対象物IDとに対応する上記画面IDを抽出する検索結果生成部とを備えたことを特徴とする画面表示システム。
【請求項2】
上記画面定義情報データベースの画面定義情報は、上記画面IDと、複数種の画面種別とが関連付けられ、上記各画面IDに関連する関連画面IDと関連画面種別とが設定され、
上記検索結果生成部が抽出した上記画面IDの上記関連画面IDおよび上記関連画面種別に対応する上記画面IDを上記画面定義情報データベースから追加して抽出する画面関連構築部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の画面表示システム。
【請求項3】
上記モデル情報データベースは、上記各画面IDまたは上記各対象物IDと、上記画面表示するための複数種のイベントとを関連付けたイベントモデル情報を格納し、
上記モデル抽出部は、上記検索キーの内の上記イベントに対応する上記イベントモデル情報を上記モデル情報の一部として上記モデル情報データベースから抽出することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画面表示システム。
【請求項4】
上記検索結果生成部にて抽出された上記画面IDの検索履歴回数を管理するモデル検索履歴管理部を備え、
上記検索結果生成部は、抽出された上記画面IDを上記モデル検索履歴管理部にて管理されている上記検索履歴回数の多い順に並べること特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の画面表示システム。
【請求項5】
複数のユーザの認証を行うユーザ認証部を備え、
上記モデル検索履歴管理部は、上記検索履歴回数を上記ユーザ別に管理し、
上記検索結果生成部は、抽出された上記画面IDを上記モデル検索履歴管理部にて管理されている該当ユーザの上記検索履歴回数の多い順に並べることを特徴とする請求項4に記載の画面表示システム。
【請求項6】
複数のユーザの認証を行うユーザ認証部を備え、
上記ユーザ毎に上記画面IDのアクセス権が設定され、
上記検出結果生成部は、上記ユーザのアクセス権に応じて上記画面IDを抽出することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の画面表示システム。
【請求項7】
上記検出結果生成部にて抽出された上記画面IDに対応する画面表示するための一覧画面を生成する表示画面生成部と、
上記表示画面生成部にて生成された上記一覧画面の表示指示を行う画面表示部とを備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の画面表示システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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