説明

異径スプリングの方向性統一治具と装置

【課題】異径スプリングの方向性統一治具と装置を低コストで提供する。
【解決手段】異径スプリングの方向性統一装置は、一端に大径部を有し他端に小径部を有する異径スプリング1が横置き状態で供給される供給部4と、前記供給部に形成され前記異径スプリング1が横置き状態から落下可能な実質的に矩形状の入口孔5と、前記入口孔5の四隅に近接して形成され横置き状態の前記異径スプリング1の大径部の径方向両側と干渉する張出し部と、前記入口孔5に連通し前記異径スプリング1が落下可能な落下通路を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は異径スプリングの方向性統一治具と装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、自動車用バルブスプリングとして一端が大径で他端が小径の砲弾型をしたビーハイブスプリングが採用されつつある。これはビーハイブスプリングが自動車の燃費向上と重量軽減に有効であることが評価されたことによる。
【0003】
大径部と小径部を有する異径スプリングとしては、ビーハイブスプリングの他に円錐型スプリングもある。このような異径スプリングは出荷前に外径と内径が所定基準内であるか否かが検査されるが、その方向性を自動的に判別することが困難なことから手作業による検査が一般的であった。すなわち、作業者が異径スプリングの大径側と小径側を目視で判別し、大径側と小径側のそれぞれについて、その内外径を治具を用いて検査していた。
【0004】
異径スプリングの大径側と小径側を手作業ではなく自動的に判別するには、光学的手法や画像判定による手法が考えられるが、一般的に判定装置が高価で複雑となり、またメンテナンスの煩雑性や信頼性の点で問題がある。なお、光学的手法により不等ピッチコイルばねの方向性を判定する従来技術として特許文献1がある。
【特許文献1】特開2006−208169号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
手作業による異径スプリングの方向性の判定ないし統一作業はきわめて能率が悪く高コストである。また作業者の不注意によるミスも皆無とはいえない。本発明の目的は異径スプリングの方向性を確実に統一可能な異径スプリングの方向性統一治具と装置を低コストで提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の発明は異径スプリングの方向性統一治具に係り、一端に大径部を有し他端に小径部を有する異径スプリングが横置き状態で供給される供給部と、前記供給部に形成され前記異径スプリングが横置き状態から落下可能な実質的に矩形状の入口孔と、前記入口孔の四隅に近接して形成され横置き状態の前記異径スプリングの大径部の径方向両側と干渉する張出し部とを有することを特徴とする。
【0007】
異径スプリングが入口孔に対して正逆いずれの向きで供給されても、入口孔の四隅に形成された四つの張出し部のうちの二つが、必ず異径スプリングの大径部の径方向両側と干渉する。従って、異径スプリングがその大径側を先頭として入口孔から落下することはあり得ず、異径スプリングは必ずその小径部を先頭として入口孔から落下する。小径部が入口孔に向かって落下し始める時、張出し部と干渉した大径部の径方向両側が異径スプリングの傾斜動作ないし回転動作の支点となる。
【0008】
なお、ここで「径方向両側」というのは必ずしも正確に180°だけ離れた直径方向両側だけを意味するものではない。すなわち、小径部とは干渉しないが大径部とは必ず干渉する部位のことを「径方向両側」ということにする。従って、大径部に比べて小径部が非常に小さい異径スプリングにあっては、スプリング中心に対する「径方向両側」の中心角度の開きが、例えば170°、160°、150°というように、小径部が小さいほど前記中心角度の開きも小さくしても構わない。勿論、大径部に比べて小径部が非常に小さい場合でも、二つの張出し部のスプリング中心に対する中心角度の開きを180°に近いものにしてもよい。
【0009】
請求項2の発明は異径スプリングの方向性統一装置に係り、請求項1に記載の異径スプリングの方向性統一治具の前記入口孔に、前記異径スプリングが落下可能な落下通路を連通させたことを特徴とする。方向性統一治具の入口孔から落下した異径スプリングは、その小径部を必ず先頭にして落下通路を落下していくから、スプリングの方向性が統一される。
【0010】
請求項3の発明は、請求項2の方向性統一装置において、前記入口孔に隣接した落下通路の内壁面であって前記スプリングの軸長方向両側に位置して互いに対向した内壁面を下すぼまりの一対のテーパ面としたものである。
【0011】
入口孔から傾斜ないし回転しつつ落下する異径スプリングは、落下通路の内壁面に一対のテーパ面を設けることによって、異径スプリングが過剰に回転してその小径部を下向きにした落下姿勢が反転するのが防止される。
【0012】
請求項4の発明は、請求項2の方向性統一装置において、前記供給部の側方に接続されて前記異径スプリングをその軸長方向に連続的に前記供給部に向けて供給する樋状の供給路を有するものである。
【0013】
異径スプリングを軸長方向に連続的に供給部に向けて供給することにより高速処理が可能となる。
【0014】
請求項5の発明は、請求項4の方向性統一装置において、前記供給路の下流端において前記供給部とは反対側に配設され、前記供給路の下流端まで供給されて来た異径スプリングを前記供給部に向けて押送するプッシャを有するものである。
【0015】
プッシャで異径スプリングを押送することによりプッシャとは反対側の供給部に対して異径スプリングを迅速に移動させることができる。
【0016】
請求項6の発明は、請求項2の発明において、前記落下通路の下端部に前記異径スプリングの小径端を受け止めるストッパ部を配設したものである。
【0017】
異径スプリングは入口孔から落下通路に向けて落下を開始し、その際、異径スプリングの小径部を下向きにして落下し、最後は前記ストッパ部に小径端を当接させて停止する。この停止状態で異径スプリングは必ずその小径部を下向きにし、また大径部を上向きにしているので、大径部と小径部を判別する手間を掛けずに、大径部と小径部の内外径を迅速に検査することができる。
【0018】
請求項7の発明は、請求項6の方向性統一装置において、前記ストッパ部で小径端が受け止められた異径スプリングの内側にその軸長方向上側から、異径スプリングの大径部と小径部の各内径が基準値以上の場合にのみ完全挿入可能な外径を有する判定ロッドを、自動的に挿入するように構成したものである。
【0019】
前記判定ロッドを使用することにより、判定ロッドの完全挿入の有無、すなわち判定ロッドのストロークが基準ストロークに到達したか否かによって、異径スプリングの大径部と内径部の各内径が基準値以上であるか否かを簡単、確実、かつ迅速に検査することができる。
【0020】
請求項8と9に係る発明は、請求項1と2の発明において、前記入口孔の軸長方向および径方向の各寸法を可変に構成したものである。
【0021】
入口孔の軸長方向および径方向の各寸法を可変にすることにより、軸長または外径が異なる様々な種類の異径スプリングの方向性統一に汎用的に対応可能となる。
【発明の効果】
【0022】
本発明の請求項1と8の異径スプリングの方向性統一治具ないし請求項2〜7と9の異径スプリングの方向性統一装置によれば、異径スプリングの方向性を簡単低コストに統一することができるという優れた効果を奏し得る。また、この方向性統一治具ないし装置は、基本的にメンテナンスフリーであり、方向性統一の信頼性が高いものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明の実施の形態を添付の図面を参照して説明する。
【0024】
図1〜図4は本発明に係る異径スプリングの方向性統一治具と装置を実施する形態の一例である。図1は方向性統一装置の平面図であり、同図において1は異径スプリング、2は異径スプリングを送るための供給路、3はプッシャ、4は平面状の供給部、5は異径スプリングの入口孔である。
【0025】
異径スプリング1は図2Aに鎖線で示すように大径部1aと小径部1bを有する。大径部1aの端から小径部1bにかけて、連続的に径が減少している。異径スプリング1は、全体として砲弾型をしたビーハイブスプリングや、円錐型をした円錐型スプリングなどがある。図2Aに示す異径スプリング1は例示であって、異径スプリング1の軸長、大径部および小径部の各寸法は、製品の種類によって異なる。
【0026】
供給路2は樋状ないしチャンネル状(上方が開口したコ字状)の断面を有し、水平方向に直線状に延びている。供給路2は図1で左側が異径スプリング1の供給源に接続されている。つまり、供給路2の左側が上流側であって、この上流側から別工程で製造された異径スプリング1が次々と送られて来る。供給路2の下流側は垂直で平面状の突当面6で終わっている。この突当面6に隣接して平面状の供給部4が配設され、この供給部4に実質的に矩形状の入口孔5が形成されている。この入口孔5を有する供給部4の全体を本発明では「異径スプリングの方向性統一治具」と呼ぶことにする。
【0027】
入口孔5は、詳しくは、供給路2の側方に供給路2の底面と同じ高さで設けられている。入口孔5の周囲三方は、第1の側壁10a、第2の側壁10bおよび第3の側壁10cで外部と仕切られている。これら第1〜第3の側壁10a−cは、例えば垂直な面で形成することができる。側壁10a−cで仕切られていない入口孔5の残りの一側方は供給路2に連通している。
【0028】
入口孔5は、さらに詳しくは、図2Aに示すように実質的に矩形状に形成されている。この入口孔5は水平と垂直の直交二軸XYに関して対称形である。ここで「実質的」というのは、異径スプリング1が通過可能な領域が異形スプリング1の平面視形状に対応して実質的に矩形状であることを意味する。従って、この実質的に矩形状の領域よりも外側で異径スプリング1の通過にはまったく関与しない領域は、たとえ入口孔5と連通していても、当該領域は入口孔5とは見なさないし、入口孔5の形状の定義に影響しないものとする。このような理解によって「入口孔」が実質的に矩形状であるという意味を正確に理解することができる。
【0029】
入口孔5の四隅には、この四隅に近接して張出し部11a−11dが形成されている。この張出し部11a−11dは、正方形または長方形の「板状」であって四隅に連続している。ここで「板状」というのは例示に過ぎず、従って張出し部11a−11dが「板状」でなければならないことを意味しない。張出し部11a−11dは異径スプリング1の大径部1aの径方向両側と干渉するものであればよいから、「板状」の他に棒状等の単なる突起で構成してもよい。
【0030】
X軸と平行を成す張出し部11a−11dの辺と辺の間の間隔D3は、異径スプリング1の大径部1aの外径よりも少し小さく設定され、かつ、異径スプリング1の小径部1bの外径より少し大きく設定されている。すなわち、張出し部11a−11dの相互間距離は異径スプリング1の大径部1aの径方向両側と干渉するように設定されている。
【0031】
入口孔5の幅Wは、異径スプリング1の通過を許容するために異径スプリング1の大径部1aよりも少し大きな寸法を有する。また、入口孔5の長さLは、異径スプリング1の通過を許容するために異径スプリング1の長さよりも少し大きな寸法を有する。ここで入口孔5の長さLは、詳しくは図2Aを参照して、左端から右端までの全長ではなく、左端から右端までの全長から一つの張出し部11a(または11b、11c、11d)のX軸方向長さを減じた長さである。
【0032】
入口孔5の下方には落下通路12が連通されている。この落下通路12は、異径スプリング1が垂直姿勢で落下可能な内部寸法を有する。入口孔5の近傍の落下通路12の内壁面は、図2Bに示すように下すぼまりのテーパ面13とされている。このようなテーパ面13を設けたのは、入口孔5から落下した直後の異径スプリング1が必要以上に回転して方向性が反転するのを防止するためである。
【0033】
図4に示すように、落下通路12は所定長で下方向に延び、水平面で構成されたストッパ部14で終端している。落下通路12の終端に至る直前部分は緩く屈曲形成されている。この屈曲部15の上面に判定ロッド16の挿入用開口17が形成されている。また、落下通路12の下端部両側にはプッシャ挿入用開口18と異径スプリング押し出し用開口19が形成されている。
【0034】
次に、前述した実施の形態の作動を説明する。異径スプリング1は図1で省略した別工程で製造され、その後、異径スプリング1の大径部と小径部の各外径が、本発明の方向性統一装置に供給される前に基準径以内であるか否か検査される。このように外径が検査された異径スプリング1は、供給路2を通じて方向性がランダムな状態で図1の矢印方向に供給される。先頭の異径スプリング1が突当面6に当接すると、シリンダ7が作動し、異径スプリング1がプッシャ3によって供給路2から供給部4ないし入口孔5の方向に押し出される。
【0035】
こうして入口孔5の方向に押し出された異径スプリング1は、図2Aで鎖線にて示す状態で入口孔5の直上まで移動する。この状態で、異径スプリング1の大径部1aの径方向両側は張出し部11a、11bに乗り上げる。このため、異径スプリング1の大径部1aの方から先に入口孔5に落下するのが阻止される。一方、異径スプリング1の小径部1bは入口孔5の反対側の間隔D3の領域に位置するため、この小径部1bの方から先に入口孔5に落下を開始する。この結果、図2Bに示すように異径スプリング1がその大径部1aを張出し部11a−11dに支えられた状態で小径部1bから下降傾斜し、最後は小径部1bが真下に来る。このように異径スプリング1が反時計方向に約90度回転し、垂直姿勢をとって落下通路12を落下する。なお、図2Aにおいて、異径スプリング1の大径部1aと小径部1bが入口孔5に対して所定の位置に来るように、異径スプリング1の大径端と小径端をガイドするガイド部材を矢印Qと平行に左右一対で配設してもよい。
【0036】
以上は異径スプリング1の大径端が突当面6に当接した場合を説明したが、この反対に異径スプリング1の小径端が突当面6に当接した場合は図3A、図3Bのようになる。すなわち、この場合は図3Aに示すように異径スプリング1の大径部1aの径方向両側が入口孔5の左側の張出し部11c、11dに乗り上げる。このため、異径スプリング1の左側の大径部1aの方から先に入口孔5に落下するのが阻止される。一方、異径スプリング1の右側の小径部1bは入口孔5の右側の間隔D3の領域に位置するため、この小径部1bの方から先に入口孔5に落下を開始する。この結果、図3Bに示すように異径スプリング1がその大径部1aを張出し部11c、11dに支えられた状態で小径部1bから下降傾斜し、最後は小径部1bが真下に来る。このように異径スプリング1が時計方向に約90度回転し、垂直姿勢をとって落下通路12を落下する。
【0037】
このように、異径スプリング1は、その大径部1aを先頭にして供給路2に供給される場合と、小径部1bを先頭にして供給路2に供給される場合の、いずれにおいても、必ず、小径部1bを下方にした状態で落下通路12を落下する。落下通路12を落下した異径スプリング1は、図5のように小径端をストッパ部14に受け止められて停止する。
【0038】
この状態で、図4ないし図5で示すように、落下通路12の開口17から挿入された判定ロッド16が異径スプリング1の内側に軸長方向上側から挿入される。判定ロッド16の大径部16aと小径部16bは、異径スプリング1の大径部1aの内径と小径部1bの内径にそれぞれ対応している。すなわち、大径部16aの径D1は異径スプリング1の大径部1aの内径の最低基準径に対応し、小径部16bの径D2は異径スプリング1の小径部1bの内径の最低基準径に対応している。従って、異径スプリング1の大径部1aと小径部1bの各内径がいずれか一方でも最低基準径以下であると、判定ロッド16を異径スプリング1内に完全には挿入しきれない。
【0039】
このように判定ロッド16の挿入ストロークがフルストロークにならない場合、これを図示しないアクチュエータのストロークセンサが検知して異径スプリング1の径異常を検出する。径異常が検出された異径スプリング1は、シリンダ20で駆動されるプッシャ21で開口19から押し出された後、図示しない振り分け装置によって不良品貯蔵エリアに送られる。図示しないアクチュエータのストロークセンサがフルストロークを検出した場合にのみ、プッシャ21によって開口19から押し出された異径スプリング1が、図示しない振り分け装置によって良品貯蔵エリアに送られる。
【0040】
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば前記入口孔5の軸長方向および径方向の各寸法は、入口孔5を設けた供給部4の縦横長さを矢印方向P、Qに伸縮可能な構造にしてもよい。このような伸縮構造は4枚のL字状の板材を部分的に重なるようにして適当に組み合わせることにより容易に構成できる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明に係る異径スプリングの方向性統一装置の平面図。
【図2A】方向性統一治具の入口孔の平面図。
【図2B】方向性統一治具の入口孔の断面図。
【図3A】方向性統一治具の入口孔の平面図。
【図3B】方向性統一治具の入口孔の断面図。
【図4】落下通路の下端部の断面図。
【図5】異径スプリングに対する判定ロッドの挿入を示す側面図。
【符号の説明】
【0042】
1 異径スプリング
1a 大径部
1b 小径部
2 供給路
3 プッシャ
4 供給部
5 入口孔
6 突当面
7 シリンダ
10a 側壁
10b 側壁
10c 側壁
11a−11d 張出し部
12 落下通路
13 テーパ面
14 ストッパ部
15 屈曲部
16 判定ロッド
16a 大径部
16b 小径部
17 挿入用開口
18 プッシャ挿入用開口
19 開口
20 シリンダ
21 プッシャ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一端に大径部を有し他端に小径部を有する異径スプリングが横置き状態で供給される供給部と、
前記供給部に形成され前記異径スプリングが横置き状態から落下可能な実質的に矩形状の入口孔と、
前記入口孔の四隅に近接して形成され横置き状態の前記異径スプリングの大径部の径方向両側と干渉する張出し部とを有する異径スプリングの方向性統一治具。
【請求項2】
請求項1に記載の異径スプリングの方向性統一治具の前記入口孔に、前記異径スプリングが落下可能な落下通路を連通させたことを特徴とする異径スプリングの方向性統一装置。
【請求項3】
前記入口孔に隣接した落下通路の内壁面であって前記スプリングの軸長方向両側に位置して互いに対向した内壁面を下すぼまりの一対のテーパ面とした請求項2の異径スプリングの方向性統一装置。
【請求項4】
前記供給部の側方に接続されて前記異径スプリングをその軸長方向に連続的に前記供給部に向けて供給する樋状の供給路を有する請求項2の異径スプリングの方向性統一装置。
【請求項5】
前記供給路の下流端において前記供給部とは反対側に配設され、前記供給路の下流端まで供給されて来た異径スプリングを前記供給部に向けて押送するプッシャを有する請求項4の異径スプリングの方向性統一装置。
【請求項6】
前記落下通路の下端部に前記異径スプリングの小径端を受け止めるストッパ部を配設した請求項2の異径スプリングの方向性統一装置。
【請求項7】
前記ストッパ部で小径端が受け止められた異径スプリングの内側にその軸長方向上側から、異径スプリングの大径部と小径部の各内径が基準値以上の場合にのみ完全挿入可能な外径を有する判定ロッドを、自動的に挿入するように構成した請求項6の異径スプリングの方向性統一装置。
【請求項8】
前記入口孔の軸長方向および径方向の各寸法を可変に構成した請求項1の異径スプリングの方向性統一治具。
【請求項9】
前記入口孔の軸長方向および径方向の各寸法を可変に構成した請求項2の異径スプリングの方向性統一装置。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−126352(P2010−126352A)
【公開日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−306528(P2008−306528)
【出願日】平成20年12月1日(2008.12.1)
【出願人】(000175722)サンコール株式会社 (96)
【Fターム(参考)】