説明

異業種公営競技相互端末利用システムのマルチ投票端末、ホスト及び投票データ処理方法

【課題】公営競技の既存ネットワークが別々のシステムを構成しており相互にネットワーク接続されていなかった。そのため、投票データ等がバラバラに管理されており相互に利用できず、利用者だけでなく施行者側にとっても不便であった。
【解決手段】異業種公営競技相互端末利用場外センタに設けたホスト2と、異業種公営競技既存ネットワークにそれぞれ通信回線を介して接続した複数のマルチ投票端末1を有し、異業種公営競技相互端末利用を可能にした異業種公営競技相互端末利用システムであって、マルチ投票端末1には投票カードデータ処理手段と、発券要求処理手段と、投票券発行手段とを少なくとも備え、ホスト2は発券要求の業種を確認し業種別に処理を分岐する処理分岐手段と、発券要求内容をチェックして各業種別の処理部へ指示し各種集計表を更新する発券処理手段と、発券応答手段とを少なくとも備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】

本発明は、競馬、競輪、オートレース、競艇を含む異業種公営競技に使用する異業種公営競技相互端末利用システムのマルチ投票端末、ホスト及び投票データ処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】

(1) :従来例1
図18は既存システムの説明図、図19は地方競馬既存ネットワークの説明図、図20は競艇既存ネットワークの説明図、図21は競輪既存ネットワークの説明図、図22はオートレース既存ネットワークの説明図である。以下、図18乃至図22を参照しながら、従来例1を説明する。
【0003】
(a) :既存システムの説明
このシステムは、競馬、競輪、オートレース、競艇等の公営競技のトータリゼータシステムの例である。図18に示したように、既存のシステムでは、例えば、NRSセンタを含む地方競馬既存ネットワーク、KCCセンタを含む競艇既存ネットワーク、VICセンタを含む競輪既存ネットワーク、AICセンタを含むオートレース既存ネットワーク等が、それぞれ別々のシステムを構成しており、相互にネットワーク接続はなされていなかった。
【0004】
(b) :地方競馬既存ネットワークの説明
以下、図19に基づいて地方競馬既存ネットワークを説明する。このシステムは、NRSセンタにホストコンピュータが設置され、このホストコンピュータに対し、ネットワークを介して各種装置が接続されている。前記各種装置としては、地方競馬A、B、C、DE・・・の装置(場内装置)、専用場外発売所A1、A2、B3・・・の装置(場外装置)、競馬共通場外発売所等の装置が含まれている。そして、NRSセンタのホストコンピュータと前記各種装置がそれぞれネットワークを介して接続され、通信を行いながら投票等の処理を行っていた。
【0005】
(c) :競艇既存ネットワークの説明
以下、図20に基づいて競艇既存ネットワークを説明する。このシステムは、KCCセンタにホストコンピュータが設置され、このホストコンピュータに対し、ネットワークを介して各種装置が接続されている。前記各種装置としては、競艇場A、B、C、D、E・・・の装置(場内装置)、専用場外発売所A1、C1、・・・の装置(場外装置)、競艇共通場外発売所1・・・等の装置が含まれている。そして、KCCセンタのホストコンピュータと前記各種装置がそれぞれネットワークを介して接続され、通信を行いながら投票等の処理を行っていた。
【0006】
(d) :競輪既存ネットワークの説明
以下、図21に基づいて競輪既存ネットワークを説明する。このシステムは、VICセンタにホストコンピュータが設置され、このホストコンピュータに対し、ネットワークを介して各種装置が接続されている。前記各種装置としては、競輪場A、B、C、D、E・・・の装置(場内装置)、競輪共通場外発売所1、2・・・の装置(場外装置)、専用場外発売所1・・・等の装置が含まれている。そして、VICセンタのホストコンピュータと前記各種装置がそれぞれネットワークを介して接続され、通信を行いながら投票等の処理を行っていた。
【0007】
(e) :オートレース既存ネットワークの説明
以下、図22に基づいてオートレース既存ネットワークを説明する。このシステムは、AICセンタにホストコンピュータが設置され、このホストコンピュータに対し、ネットワークを介して各種装置が接続されている。前記各種装置としては、オートレース場A、B、C、D、E・・・の装置(場内装置)、オートレース共通場外発売所1、2・・・の装置(場外装置)、専用場外発売所C1・・・等の装置が含まれている。そして、AICセンタのホストコンピュータと前記各種装置がそれぞれネットワークを介して接続され、通信を行いながら投票等の処理を行っていた。
【0008】
(2) :従来例2
以下、特許文献1を従来例2として説明する。従来例2は投票支援方法に関するものであり、特に、現金を用いることなく、顧客により競馬や競輪、オートレース、競艇等の公営競技への投票及びその投票に基づいた払い戻しを支援するための投票支援方法に関するものである。
【0009】
また、従来例2は、会員側の利便性を向上させることにより購買意欲を増加させると共に、競技施行団体側のシステムの負荷を軽減させ、競技施行団体の売上を向上させることができるというものである。
【0010】
この投票支援方法では、ネットワークを介して投票会員側端末により投票会員の口座から競技実施側の口座への振込要求情報に基づいて第1振込情報を生成し、第1振込情報に基づいて、競技実施側の口座番号を含まない振込確認情報を投票会員側端末に提供し、振込確認情報に応じて投票会員側端末から送信された確認情報に基づいて、振込処理を受け付けることにより、会員側のキャッシュレス投票に関する利便性を向上させ、会員の購買意欲を増加させることができると共に、競技施行団体側のシステムの負荷を軽減させ、競技施行団体の売上を向上させることができる。
【特許文献1】特開2004−54795号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】

(1) :従来例1に示した既存のシステムでは、例えば、NRSセンタを含む地方競馬既存ネットワーク、KCCセンタを含む競艇既存ネットワーク、VICセンタを含む競輪既存ネットワーク、AICセンタを含むオートレース既存ネットワーク等が、それぞれ別々のシステムを構成しており、相互にネットワーク接続はなされていなかった。そのため、投票データ等がバラバラに管理されており相互に利用できず、利用者だけでなく、施行者側にとっても不便であった。
【0012】
(2) :利用者(ファン等)は異業種公営競技の投票券を購入する場合、それぞれの希望する公営競技システムの投票券発売所の投票券発売機等を利用しなければならず、不便であった。
【0013】
(3) :公営競技の施行者側では、新たに投票券発売所等を開設する場合、資金や手間が係り、簡単にできなかった。
【0014】
(4) :従来例2は投票支援方法に関するものであり、特に、現金を用いることなく、顧客により競馬や競輪、オートレース、競艇等の公営競技への投票及びその投票に基づいた払い戻しを支援するための投票支援方法に関するものである。
【0015】
しかし、従来例2では、競馬、競輪、オートレース、競艇等の公営競技のトータリゼータシステムは、相互に通信回線で接続するものではなく、ネットワークの接続形態が本発明とは異なる技術である。
【0016】
本発明は、競馬、競輪、オートレース、競艇等の公営競技に共通のセンタを設け、このセンタのホストコンピュータと、各公営競技場の既存ネットワーク及び異業種公営競技の投票が可能なマルチ投票端末とを通信回線で接続することにより、任意の場所から異業種公営競技の投票が簡単にできるようにして利用者(ファン等)の利便性を向上させると共に、公営競技の施行者側にとっても、新たに投票券発売所等を開設する場合の資金や手間が少なくなるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0017】

本発明は前記の目的を達成するため、次のように構成した。
【0018】
(1) :異業種公営競技の相互端末利用を図る為の異業種公営競技相互端末利用場外センタに設けたホストと、前記異業種公営競技の既存ネットワークにそれぞれ通信回線を介して接続した複数のマルチ投票端末を有し、前記異業種公営競技の既存ネットワーク及びマルチ投票端末とホスト間をそれぞれ通信回線で接続し、相互に通信を行うことで異業種公営競技相互端末利用を可能にした異業種公営競技相互端末利用システムのマルチ投票端末であって、異業種公営競技の投票カードを含む各種投票カードを読み込んで内容を判断し、記入データのエラーチェックを行う投票カードデータ処理手段と、前記判断した投票カードの内容から異業種公営競技用の投票カードと判定し、かつ、前記エラーチェックが正しく終了したら、その投票カードの発券要求を前記ホストへ送信する発券要求処理手段と、前記発券要求に対し、前記ホストから発券可の返答があった場合、該当する業種の投票券を発行する投票券発行手段とを少なくとも備えていることを特徴とする。
【0019】
(2) :前記(1) の異業種公営競技相互端末利用システムのマルチ投票端末において、前記投票カードデータ処理手段により、挿入された投票カードから読み込んだデータが異業種のオッズ要求のみであったと判断した場合、そのオッズ要求を前記ホストへ送信するオッズ要求処理手段と、前記オッズ要求に対し、前記ホストから返信を受信した場合、受信したオッズデータを表示装置の画面に表示するオッズデータ表示手段とを少なくとも備えていることを特徴とする。
【0020】
(3) :異業種公営競技の相互端末利用を図る為の異業種公営競技相互端末利用場外センタに設けたホストと、前記異業種公営競技の既存ネットワークにそれぞれ通信回線を介して接続した複数のマルチ投票端末を有し、前記異業種公営競技の既存ネットワーク及びマルチ投票端末とホスト間を通信回線で接続し、相互に通信を行うことで異業種公営競技相互端末利用を可能にした異業種公営競技相互端末利用システムのホストであって、前記各マルチ投票端末と通信することで前記マルチ投票端末からの発券要求を受信した場合、その発券要求の業種を確認し、業種別に処理を分岐する処理分岐手段と、発券要求内容をチェックして各業種別の処理部へ指示し、各種集計表を更新する発券処理手段と、各業種別の処理部からの情報により発券可又は不可となった場合、該当するマルチ投票端末へ発券可又は不可応答を行う発券応答手段と、を少なくとも備えていることを特徴とする。
【0021】
(4) :前記(3) の異業種公営競技相互端末利用システムのホストにおいて、各業種のシステムと常時通信を行い、競技に関するデータを更新して蓄積する競技情報交換処理手段と、前記マルチ投票端末からオッズ要求を受信した場合、発券要求元の登録を確認し、オッズ要求の業種を確認するオッズ情報処理手段と、要求されたオッズデータを取得して該当するマルチ投票端末へ返信するオッズデータ返信処理手段とを少なくとも備えると共に、インターネットに接続したWebサーバを通信回線を介して接続していることを特徴とする。
【0022】
(5) :異業種公営競技の相互端末利用を図る為の異業種公営競技相互端末利用場外センタに設けたホストと、前記異業種公営競技の既存ネットワークにそれぞれ通信回線を介して接続した複数のマルチ投票端末を有し、前記異業種公営競技の既存ネットワーク及びマルチ投票端末とホスト間をそれぞれ通信回線で接続し、相互に通信を行うことで異業種公営競技相互端末利用を可能にした異業種公営競技相互端末利用システムの投票データ処理方法であって、前記マルチ投票端末において、異業種公営競技の投票カードを含む各種投票カードを読み込んで内容を判断し、記入データのエラーチェックを行う投票カードデータ処理手順と、前記判断した投票カードの内容から異業種公営競技用の投票カードと判定し、かつ、前記エラーチェックが正しく終了したら、その投票カードの発券要求を前記ホストへ送信する発券要求処理手順とを有し、前記ホストにおいて、前記各マルチ投票端末と通信することで前記マルチ投票端末からの発券要求を受信した場合、その発券要求の業種を確認し、業種別に処理を分岐する処理分岐手順と、発券要求内容をチェックして各業種別の処理部へ指示し、各種集計表を更新する発券処理手順と、各業種別の処理部からの情報により発券可又は不可となった場合、該当するマルチ投票端末へ発券可又は不可応答を行う発券応答手順とを有し、その後、前記マルチ投票端末において、前記発券要求に対し、前記ホストから発券可の返答があった場合、該当する業種の投票券を発行する投票券発行手順とを少なくとも備えていることを特徴とする。
【0023】
(作用)
以下、図1を参照しながら、前記構成に基づく作用を説明する。
【0024】
(a) :前記(1) の作用
マルチ投票端末1では、投票カードデータ処理手段は異業種公営競技の投票カードを含む各種投票カードを読み込んで内容を判断し記入データのエラーチェックを行う。そして、発券要求処理手段は前記判断した投票カードの内容から異業種公営競技用の投票カードと判定し、かつ、前記エラーチェックが正しく終了したら、その投票カードの発券要求を前記ホスト2へ送信する。その後、投票券発行手段は前記発券要求に対し前記ホスト2から発券可の返答があった場合、該当する業種の投票券を発行する。
【0025】
このようにすれば、何処のシステムでも、マルチ投票端末1を利用することで、異業種公営競技の投票券を購買することが可能になる。
【0026】
(b) :前記(2) の作用
前記(2) では、マルチ投票端末1のオッズ要求処理手段は前記投票カードデータ処理手段により、挿入された投票カードから読み込んだデータが異業種のオッズ要求のみであったと判断した場合、そのオッズ要求を前記ホストへ送信する。そして、オッズデータ表示手段は前記オッズ要求に対し前記ホストから返信を受信した場合、受信したオッズデータを表示装置の画面に表示する。
【0027】
このようにすれば、利用者(ファン等)は、オッズを見てから投票カードにより投票券を購入することができて便利になる。
【0028】
(c) :前記(3) の作用
前記(3) では、ホスト2の処理分岐手段は各マルチ投票端末1と通信することで前記マルチ投票端末からの発券要求を受信した場合、その発券要求の業種を確認し、業種別に処理を分岐する。次に、発券処理手段は発券要求内容をチェックして各業種別の処理部へ指示し、各種集計表を更新する。また、発券応答手段は各業種別の処理部からの情報により発券可又は不可となった場合、該当するマルチ投票端末1へ発券可又は不可応答を行う。
【0029】
このようにすれば、何処のシステムでも、マルチ投票端末1を利用することで、異業種公営競技の投票券を購買することが可能になる。
【0030】
(d) :前記(4) の作用
前記(4) では、前記ホスト2の競技情報更新処理手段は各業種のシステムと常時通信を行い、競技に関するデータを更新して蓄積している。また、オッズ情報処理手段は前記マルチ投票端末からオッズ要求を受信した場合、発券要求元の登録を確認し、オッズ要求の業種を確認する。
【0031】
オッズデータ返信処理手段は要求されたオッズデータを取得して該当するマルチ投票端末1へ返信する。このようにすれば、利用者(ファン等)は、オッズを見てから投票カードにより投票券を購入することができて便利になる。
【0032】
また、インターネットに接続したWebサーバを通信回線を介してホストに接続しているので、インターネット個人投票端末で異業種公営競技のオッズを見たり、投票券を購入したりすることが可能になる。
【0033】
(e) :前記(5) の作用
前記(5) では、マルチ投票端末1において、投票カードデータ処理手順では異業種公営競技の投票カードを含む各種投票カードを読み込んで内容を判断し、記入データのエラーチェックを行う。次に、発券要求処理手順では前記判断した投票カードの内容から異業種公営競技用の投票カードと判定し、かつ、前記エラーチェックが正しく終了したら、その投票カードの発券要求を前記ホスト2へ送信する。
【0034】
次に、前記ホスト2において、処理分岐手順では各マルチ投票端末1と通信することでマルチ投票端末1からの発券要求を受信した場合、その発券要求の業種を確認し、業種別に処理を分岐する。次に、発券処理手順では発券要求内容をチェックして各業種別の処理部へ指示し、各種集計表を更新する。次に、発券応答手順では各業種別の処理部からの情報により発券可又は不可となった場合、該当するマルチ投票端末1へ発券可又は不可応答を行う。
【0035】
その後、マルチ投票端末1において、投票券発行手順では前記発券要求に対し、前記ホスト2から発券可の返答があった場合、該当する業種の投票券を発行する。このようにすれば、何処のシステムでも、マルチ投票端末1を利用することで、異業種公営競技の投票券を購買することが可能になる。
【発明の効果】
【0036】

(1) :請求項1では、何処のシステムでも、マルチ投票端末1を利用することで、異業種公営競技の投票券を購買することが可能になる。
【0037】
(2) :請求項2では、利用者(ファン等)は、オッズを見てから投票カードにより投票券を購入することができて便利になる。
【0038】
(3) :請求項3では、何処のシステムでも、マルチ投票端末1を利用することで、異業種公営競技の投票券を購買することが可能になる。
【0039】
(4) :請求項4では、利用者(ファン等)は、オッズを見てから投票カードにより投票券を購入することができて便利になる。また、インターネット個人投票端末で異業種公営競技のオッズを見たり、投票券を購入したりすることが可能になる。
【0040】
(5) :請求項5では、何処のシステムでも、マルチ投票端末1を利用することで、異業種公営競技の投票券を購買することが可能になる。
【0041】
(6) :その他、請求項1乃至5により次のような効果が得られる。
【0042】
(a) :ホスト2を有する前記異業種公営競技相互端末利用場外センタの設置により、異業種公営競技相互間の投票券購入を可能としている。そのため、既存の遊休設備(本場、場外)を利用できる。また、業種の振り分け処理は、総て異業種公営競技相互端末利用場外センタの1箇所でできる。また、各業種の施行者は、設備投資等が無しで、売り上げ(会員)増ができる。
【0043】
(b) :異業種公営競技相互端末利用場外センタのホスト2により、共通場外発売所の制御を行っているので、全業種発売要求データのパッキング送信処理が可能である。また、前記センタ2での業種別集計処理と応答電文のパッキング送信処理が可能である。また、パッキング電文の分割処理と端末応答処理が可能であり別離である。
【0044】
(c) :挿入された投票カードの種類により、業種を自動で判断するマルチ投票端末1を設けてあるので、投票券購入時にファンは投票カードを必ず記入する。この場合、業種により、投票カードの記入フォーマットが異なるため、業種の投票間違いは発生しない。また、指定組番のオッズを確認し、簡単に投票ができる。
【0045】
(d) :施行者側の利点
・場外発売所等の新設をしなくとも、新規ファンが獲得できる。その結果、設備投資無しで「売り上げ向上」となる。
【0046】
・新規獲得ファンの管理は不要である。その結果、入会手続き、口座開設・管理等の事務処理が不要であり、新規ファンを獲得しても経費増とならない。
【0047】
・「本場、場外発売所」等の遊休設備を利用し他業種の発売ができる。その結果、他業種ファンが来場し、新規ファンになる事が期待できる。また、他業種との相乗効果で売り上げの増加が期待できる。また、施設の稼働率を上げることができる。また、他業種の施行者間で、お互いに「新規場外発売所」を新設した効果(申請手続きが簡単、低投資等)がある。
【0048】
(e) :ファンの利点
・入会手続き、口座開設等の申請手続きを各業種別にする必要がない。すなわち、異業種公営競技相互端末利用場外センタの会員入会手続きのみで済む。
【0049】
・投票券の購入が簡単となる。例えば、競馬場で「舟券」が購入出来る等、購入場所が拡大される。また、インターネット個人端末では、総ての業種の購入が可能となり、便利である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0050】
§1:システムの説明
図2はシステムの説明図である。このシステムは、図2に示したように複数の異業種公営競技既存ネットワーク(既存の公営競技システム)の他に、新たに異業種公営競技相互端末利用場外センタを設置し、この異業種公営競技相互端末利用場外センタ内にホストコンピュータ(以下、単に「ホスト」と記す)2を設けて、前記複数の異業種公営競技の既存ネットワークと通信回線(以下「ネットワーク」とも記す)で接続すると共に、前記異業種公営競技既存ネットワークにはそれぞれマルチ投票端末1を接続し、このマルチ投票端末1も異業種公営競技相互端末利用場外センタのホスト2と接続した異業種公営競技相互端末利用システムである。
【0051】
この例では、複数の異業種公営競技ネットワークとして、地方競馬既存ネットワークと、競艇既存ネットワークと、競輪既存ネットワークと、オートレース既存ネットワークがあり、これらの既存ネットワークに、新たに異業種公営競技相互端末利用場外センタ内に設けたホスト2と通信回線(ネットワーク)で接続する。
【0052】
この場合、前記地方競馬既存ネットワークと、競艇既存ネットワークと、競輪既存ネットワークと、オートレース既存ネットワーク内には、それぞれ新たにマルチ投票端末1(1又は複数)を設置しておき、該マルチ投票端末1も前記ホスト2と通信回線(ネットワーク)で接続する。
【0053】
また、前記ホスト2には、Webサーバ3を通信回線(ネットワーク)を介して接続し、該Webサーバ3をインターネットに接続する。また、異業種公営競技相互端末利用場外センタ内のホスト2には、マルチ投票端末1を設けた異業種共通場外発売所4を設置し、この異業種共通場外発売所4のマルチ投票端末1もホスト2とネットワークで接続する。また、前記Webサーバ3には、インターネットを介してインターネット個人投票端末5が多数接続できるように構成されている。
【0054】
§2:システム各部の説明
以下、図3乃至図7に基づいて、前記システム各部の構成等を説明する。
【0055】
(1) :異業種公営競技相互端末利用場外センタの説明
図3は異業種公営競技相互端末利用場外センタの説明図である。図3に示したように、異業種公営競技相互端末利用場外センタ内には、ホスト2と、該ホスト2に通信回線を介して接続されたWebサーバ3が設けてある。ホスト2には、通信回線を介して複数の異業種公営競技既存ネットワークが接続されており、相互に通信が行われている。
【0056】
この場合、複数の異業種公営競技既存ネットワークには、それぞれ任意数のマルチ投票端末1が設けてあり、このマルチ投票端末1とホスト2との間も通信回線で接続され、相互に通信が行われるように構成されている。また、ホスト2と異業種共通場外発売所4内のマルチ投票端末1は専用回線(通信回線)で接続され、インターネット個人投票端末5はインターネットを介してWebサーバ3に接続できるようになっている。
【0057】
(2) :地方競馬ネットワークの説明
図4は地方競馬ネットワークの説明図である。図4に示したように、地方競馬ネットワークは、地方競馬既存ネットワーク(従来例参照)に、新たにマルチ投票端末1を設けてある。そして、このマルチ投票端末1を異業種公営競技相互端末利用場外センタのホスト2と通信回線(専用回線又は公衆回線)を介して接続し、相互に通信ができるように構成してある。また、地方競馬既存ネットワークの通信回線と前記異業種公営競技相互端末利用場外センタのホスト2と専用回線で接続し相互に通信ができるように構成してある。
【0058】
(3) :競艇ネットワークの説明
図5は競艇ネットワークの説明図である。図5に示したように、競艇ネットワークは、競艇既存ネットワーク(従来例参照)に、新たにマルチ投票端末1を設けてある。そして、このマルチ投票端末1を異業種公営競技相互端末利用場外センタのホスト2と通信回線(専用回線又は公衆回線)を介して接続し、相互に通信ができるように構成してある。また、競艇既存ネットワークの通信回線と前記異業種公営競技相互端末利用場外センタのホスト2と専用回線で接続し、相互に通信ができるように構成してある。
【0059】
(4) :競輪ネットワークの説明
図6は競輪ネットワークの説明図である。図6に示したように、競輪ネットワークは、競輪既存ネットワーク(従来例参照)に、新たにマルチ投票端末1を設けてある。そして、このマルチ投票端末1を異業種公営競技相互端末利用場外センタのホスト2と通信回線(専用回線又は公衆回線)を介して接続し、相互に通信ができるように構成してある。また、競輪既存ネットワークの通信回線と前記異業種公営競技相互端末利用場外センタのホスト2と専用回線で接続し、相互に通信ができるように構成してある。
【0060】
(5) :オートレースネットワークの説明
図7はオートレースネットワークの説明図である。図7に示したように、オートレースネットワークは、オートレース既存ネットワーク(従来例参照)に、新たにマルチ投票端末1を設けてある。そして、このマルチ投票端末1を異業種公営競技相互端末利用場外センタのホスト2と通信回線(専用回線又は公衆回線)を介して接続し、相互に通信ができるように構成してある。また、オートレース既存ネットワークの通信回線と前記異業種公営競技相互端末利用場外センタのホスト2と専用回線で接続し、相互に通信ができるように構成してある。
【0061】
§3:前記システムの詳細な構成の説明
以下、図8、図9に基づいて、前記ホスト、マルチ投票端末等の詳細な構成を説明する。
【0062】
(1) :ホストの詳細な構成の説明
図8は異業種公営競技相互端末利用場外センタのホストの説明図である。図8に示したように、異業種公営競技相互端末利用場外センタ内のホスト2は、主制御部(例えば、CPU)11、I/F制御部(インタフェース制御部)12、通信制御部13、主処理部14、主処理部用データベース15、競馬処理部16、競馬処理部用データベース17、競艇処理部18、競艇処理部用データベース19、ワーク用メモリ20、競輪処理部21、競輪処理部用データベース22、オートレース処理部23、オートレース処理部用データベース24等を備えている。
【0063】
主制御部(CPU、MPU等のプロセッサ)11は、装置内の各種制御や処理を行うものである。I/F制御部(インタフェース制御部)12は、外部に接続したI/O装置(表示装置等)等に対するインタフェース制御(入出力制御)を行うものである。通信制御部13は、異業種公営競技システムやその他の外部に設置した装置(場外発売機等)との通信制御を行うものである。
【0064】
主処理部14は、主制御部11の指示により、ホスト2内での主処理を行うものである。主処理部用データベース15は、主処理部14の処理で必要なデータを格納しておくものである。
【0065】
競馬処理部16は、地方競馬等の競馬競技に関する情報を処理するものである。競馬処理部用データベース17は、競馬に関する情報を格納するものである。競艇処理部18は、競艇競技に関する情報を処理するものである。競艇処理部用データベース19は、競艇に関する情報を格納するものである。ワーク用メモリ20は、前記各部がワーク用として使用するメモリである。
【0066】
競輪処理部21は、競輪に関する情報を格納するものである。競輪処理部用データベース22は、競輪に関する情報を格納するものである。オートレース処理部23は、オートレースに関する処理を行うものである。オートレース処理部用データベース24は、オートレースに関する情報を格納するものである。
【0067】
なお、前記I/F制御部(インタフェース制御部)12、通信制御部13、主処理部14、競馬処理部16、競艇処理部18、競輪処理部21、オートレース処理部23等は、それぞれプログラムで構成し、主制御部11が前記プログラムを実行することで前記処理を実現するものである。
【0068】
(2) :マルチ投票端末の詳細な構成の説明
図9のA図はマルチ投票端末の説明図である。図9に示したように、マルチ投票端末1は、主制御部(CPU、MPU等のプロセッサ)31、通信制御部32、投票カードデータ処理部33、メモリ34、I/F制御部35、機構部(メカ部)36、投票カード読取機構制御部37、投票券発行機機構制御部38、その他機構制御部39、表示装置40等を備えている。
【0069】
主制御部31は、端末内の各種制御や処理を行うものである。通信制御部32は、外部装置等との間で通信を行う際の通信制御を行うものである。投票カードデータ処理部33は、投票カードから読み取ったデータの各種処理等を行うものである。メモリ34は、前記各部がワーク用として使用するメモリである。
【0070】
I/F制御部35は、外部に接続したI/O機器等のインタフェース制御(入出力制御等)を行うものである。機構部(メカ部)36は、投票カード挿入/返却機構、投票カードの磁気コード読取機構、投票券発行機構等の各種機構部(メカ部)を含んで構成されるものである。投票カード読取機構制御部37は、投票カードの磁気コード読取機構の制御を行うものである。投票券発行機機構制御部38は、投票券発行機構の制御を行うものである。その他機構制御部39は、その他機構を制御するものである。
【0071】
なお、前記通信制御部32、投票カードデータ処理部33、I/F制御部35、機構部(メカ部)36、投票カード読取機構制御部37、投票券発行機機構制御部38、その他機構制御部39等は、それぞれプログラムで構成し、主制御部11が前記プログラムを実行することで前記処理を実現するものである。
【0072】
(3) :投票カードの説明
図9のB図は投票カードの説明図である。この投票カードは、競馬、競艇、競輪、オートリース等の異業種公営競技毎に異なる内容のカードであり、予め、競技の種類毎に用意しておく。この場合、全競技に共通するのは、オッズ要求欄が設けてあることである。このオッズ要求欄には、知りたい競技のオッズ要求を記入し、更に、従来と同様に「レース式別組番入力欄」(競技内容で異なる)に記入してからマルチ投票端末1のカード挿入口から挿入する。
【0073】
前記オッズ要求欄に記入するのは、投票前に、オッズを知り、その情報を基に投票を行う場合に、先ず、オッズ要求を行うのである。
【0074】
§4:マルチ投票端末及びホストの処理の説明
以下、図10乃至図13に基づき、マルチ投票端末及びホストの処理を説明する。
【0075】
(1) :マルチ投票端末の処理
図10はマルチ投票端末の処理フローチャート(その1)、図11はマルチ投票端末の処理フローチャート(その2)である。以下、図10、11に基づきマルチ投票端末の処理を説明する。なお、図10、11において、S1〜S14は各処理ステップを示す。
【0076】
利用者が投票カードの必要事項を記入してマルチ投票端末1に挿入すると、マルチ投票端末1では、先ず、主制御部31の制御により投票カード読取機構制御部37の制御で機構部36により、挿入された投票カードを読み取り(投票カードの磁気コードを読取機構が読み取り)、投票カードデータ処理部33が読み取ったデータを取り込んで解析する(S1)。
【0077】
そして、投票カードデータ処理部33は、投票カードのデータが「投票要求」か「オッズ要求」かを判断する(S2)。その結果、投票カードデータ処理部33は、投票カードが投票要求であれば、投票カードのデータを基に、投票カード種別により業種(競馬、競艇、競輪、オートレース)を判定し(S3)、投票カードの記入エラーチェックを行い(S4)、エラー有りかを判定する(S5)。
【0078】
その結果、エラー有りの場合は、投票カードを客(利用者)に返却し、エラー箇所を訂正した投票カードの再挿入を促し(S6)、S1の処理へ移行する。
【0079】
また、前記S2の処理で、投票カードのデータがオッズ要求であれば、主制御部31の制御により、通信制御部32は、挿入されたオッズ要求内容を異業種公営競技相互端末利用場外センタのホスト2へ送信する(S7)。その後、異業種公営競技相互端末利用場外センタのホスト2からの返答を受信するのを待ち(S8)、返答を受信したら、I/F制御部35を介して表示装置40へ送る。そして、表示装置40において、受信したオッズを画面に表示し(S9)、この処理を終了する。
【0080】
また、前記S5の処理で、エラーが無ければ、主制御部31の制御により通信制御部32は、異業種公営競技相互端末利用場外センタのホスト2へ発券要求送信を行う(S10)。その後、異業種公営競技相互端末利用場外センタのホスト2からの応答を待ち(S11)、応答があれば、投票カードデータ処理部33は、応答の内容は発券「可」か、発券「不可」かを判断し(S12)、発券「可」であれば、投票券発行機機構制御部38の制御により、機構部36から投票券を発行し(S13)、この処理を終了する。
【0081】
また、前記S12の処理で、発券「不可」であれば、その他の機構制御部39の制御により機構部36が投票カードを客(利用者)に返却し(S14)、この処理を終了する。
【0082】
(2) 異業種公営競技相互端末利用場外センタのホストの処理
図12は異業種公営競技相互端末利用場外センタのホストの処理フローチャート(その1)、図13は異業種公営競技相互端末利用場外センタのホストの処理フローチャート(その2)である。以下、図12、13に基づき異業種公営競技相互端末利用場外センタのホストの処理を説明する。なお、図12、13において、S21〜S34は各処理ステップを示す。
【0083】
異業種公営競技相互端末利用場外センタのホストコンピュータ(以下、単に「ホスト」と記す)は、マルチ投票端末1より電文を受信すると、主制御部11の制御により主処理部14は、受信した電文は発券要求かオッズ要求かを判断する(S21)。その結果、発券要求であれば、受信した電文を基に、発券要求元が登録済か否かをデータベースから検索して確認する(S22)。
【0084】
そして、主処理部14は、主処理部用データベース15を検索して登録済かを判断し(S23)、登録済であれば発券要求の業種を確認し(S24)、業種を確認できたかを判断する(S25)。そして、主処理部14は、業種を確認できたら、業種別に処理を分岐する(S26)。次に、各分岐先の処理部(例えば、競艇処理部18)は、発券要求内容をチェックし(S27)、発券要求内容はOKかを判断する(S28)。
【0085】
その結果、発券要求内容がOKならば、各種集計表を更新し(S29)、通信制御部13を介して該当するマルチ投票端末1へ発券「可」を通知して(S30)、この処理を終了する。また、前記S23,S25、S28の処理でNGであれば、通信制御部13を介して該当するマルチ投票端末1へ発券「不可」を通知してこの処理を終了する。
【0086】
一方、S21の処理で、オッズ要求であれば、受信電文を基に、発券要求元の登録を確認する(S32)。次に、オッズ要求の業種を確認する(S33)。次に、要求されたオッズデータを、通信制御部13を介して該当するマルチ投票端末1へ返信して(S34)この処理を終了する。
【0087】
§5:処理例の説明
図14は処理例1の説明図(その1)、図15は処理例1の説明図(その2)である。以下、図14、図15に基づき、具体的な処理例について説明する。
【0088】
(1) :処理例1は、B競馬場内のマルチ投票端末1で、B競艇場の「舟券」を購入する例である。(図14参照)
(a) :マルチ投票端末1の処理1
A:利用者は、競艇用の投票カードに購入内容をマークする。
【0089】
B:次に利用者は、マルチ投票端末1に投票カードを挿入する。
【0090】
C:この時、マルチ投票端末1は、挿入された投票カード種別により業種を自動判定する。
【0091】
D:そして、マルチ投票端末1は投票カードの記入エラーをチェックする。すなわち、規定の記入方法で投票カードに必要事項が記入されているか否かをチェックする。この場合、規定の記入方法で投票カードに必要事項が記入されていないと判断したら、投票カードを客(利用者)に返却し、再度、正しく記入した投票カードを挿入するようにメッセージ等で促す。
【0092】
このようにして投票カードのチェックが正しく終了(チェック結果=OK)となったら、マルチ投票端末1はホスト2へ発券要求を送信する。
【0093】
(b) :ホストの処理1
E:前記マルチ投票端末1からの発券要求を受信したホスト2は、データベースを検索して発券要求元「場外発売所」の登録を確認する。前記登録が確認できなかった場合はNGとする。
【0094】
F:発券要求元「場外発売所」の登録を確認した場合(確認=OKの場合)、データベースを検索して発券要求の業種(この例では、業種=競艇)を確認する。前記業種が確認できなかった場合はNGとする。
【0095】
G:発券要求の業種が確認された(業種確認=OK)場合は、業種別に処理を分岐する。
【0096】
H:発券要求内容チェックを行う。この場合、発券要求内容チェックで発券要求内容がエラーとなった場合には、NGとする。
【0097】
I:発券要求内容チェックでOKとなった場合には、データベースの各種集計表更新を行う。
【0098】
J:発券「可」応答を該当するマルチ投票端末1(発券要求元)に対して行う。
【0099】
K:前記E、F、Hの処理でNGとなった場合には、発券「不可」応答を該当するマルチ投票端末1(発券要求元)に対して行う。
【0100】
(c) :マルチ投票端末1の処理2
L:ホスト2から発券「可」応答を受信した場合、マルチ投票端末1は、投票券を発行する。
【0101】
M:ホスト2から発券「不可」応答を受信した場合、マルチ投票端末1は、投票券を「発券不可」にして表示装置の画面にその旨表示する。そして、投票カードを客(利用者)に返却する。
【0102】
(2) :処理例2は、B競馬場内のマルチ投票端末1で、B競艇場の「オッズデータ」を要求する例である。(図14参照)
(a) :マルチ投票端末1の処理1
d−A:利用者は投票カードのオッズ要求欄にオッズ要求内容をマークしてマルチ投票端末1に挿入する。この時、マルチ投票端末1は、投票カードのオッズ要求欄の情報を解析し、ホスト2へオッズ要求を送信する。
【0103】
(b) :ホストの処理1
d−B:ホスト2は、常時、異業種公営競技のシステムと通信しており、競技に関する情報を収集している。このような状態で、前記マルチ投票端末1からオッズ要求を受信すると、前記マルチ投票端末1からのオッズ要求を受信したホスト2は、データベースを検索して発券要求元「場外発売所」の登録を確認する。前記登録が確認できなかった場合はNGとする。
【0104】
d−C:次に、発券要求元「場外発売所」の登録を確認した場合(確認=OKの場合)、データベースを検索してオッズ要求の業種(この例では、業種=競艇)を確認する。前記業種が確認できなかった場合はNGとする。
【0105】
d−D:そして、オッズ要求の業種が確認された(業種確認=OK)場合は、オッズ要求を該当するマルチ投票端末1へ返信する。
【0106】
(c) :マルチ投票端末1の処理2
d−E:ホスト2からの返信を受信したマルチ投票端末1は、オッズ情報を表示装置の画面に表示する。
【0107】
(3) :常時通信しているループの処理例(図15参照)
ホスト2と異業種公営競技システム間で常時通信しており、情報の交換、更新、収集等を行っている。その1例を以下に説明する。
【0108】
(a) :ホスト2の処理1
a1:一定周期で発売集計表送信、場、レース、式別、組番別の情報を競艇業界の既存ネットワークセンタへ送信する。
【0109】
(b) :競艇業界既存ネットワークセンタの処理1
a2:場外別発売集計表更新
a3:場別発売集計表更新
a4:一定周期で発売集計表送信、場、レース、式別、組番別
(c) :競艇B場本場トータリゼータシステムの処理1
a5:発売集計表更新
d1:本場と場外発売を合算して一定周期でオッズ更新
(d) :競艇業界既存ネットワークセンタの処理2
d3:発売場のオッズ情報更新、場、レース、式別、組番別
(e) :ホスト2の処理2
b1:一定周期で払戻集計表送信、場、レース、式別、組番別
(f) :競艇業界既存ネットワークセンタの処理3
b2:場外別払戻集計表更新
b3:場別払戻集計表更新
b4:一定周期で発売集計表送信、場、レース、式別、組番別
(g) :競艇B場本場トータリゼータシステムの処理2
b5:発売集計表更新
(e) :ホスト2の処理3
d4:業種別発売場のオッズ情報更新、場、レース、式別、組番別
【0110】
§6:オッズ要求欄のある投票カードの説明
図16はオッズ要求欄のある投票カードの説明図である。オッズ要求欄のある投票カードを用いると、指定組番のオッズを確認し、簡単に投票ができる。その手順8(利用者の手順も含む)は次の通りである。なお、図16において、S51〜S58は各処理ステップを示す。
【0111】
先ず、利用者は、通常の投票カードと同様にして、オッズ要求欄のある投票カード(図9のB図参照)に必要事項を記入する(S51)。次に、利用者は、投票カードのオッズ欄にマークを記入する(S52)。そして、利用者は、マルチ投票端末1に記入済の投票カードを挿入する(S53)。
【0112】
この時、マルチ投票端末1からオッズ要求をホスト2へ送信する(S54)。その後、マルチ投票端末1は、ホスト2からオッズを受信し、表示装置の投票画面にオッズを表示する(S55)。利用者は、画面のオッズ表示を確認し、マルチ投票端末1に投票金額を入力する(紙幣や硬貨を投入する)(S56)。
【0113】
そして、利用者は、マルチ投票端末1の投票画面(タッチパネル)で、発券キーを押下する(S57)。この時、マルチ投票端末1は、所定の金額を受け取ると、投票券を発券して(S58)、この処理を終了する。
【0114】
§7:データベースのデータ例
(1) :主処理部用データベース14のデータ
主処理部用データベース15には、次のような共通管理情報(データ)が格納されている。
【0115】
◎:共通管理情報
・センタ登録場情報(業種別センタ登録情報)
・場外登録場情報(業種別統合センタ配下場外登録情報)
・個人会員登録情報(会員個人情報、会員別口座残高情報、会員別発売集計表、会員別払戻集計表、会員履歴情報)
(2) :競馬処理部用データベース17、競艇処理部用データベース19、競輪処理部用データベース22、オートレース処理部用データベース24には、それぞれの業種別に次のような情報(データ)が格納されている。
【0116】
◎:業種別管理情報
・開催場情報(発売要綱、払戻要綱、オッズ情報等の情報データ)
・集計・払戻情報(開催場別レース別組番別集計表、開催場別レース別組番別払戻集計表、統合センタ配下の場外別レース別集計表、統合センタ配下の場外別端末別発売集計表、統合センタ配下の場外別レース別払戻集計表、統合センタ配下の場外別端末別集計表、個人投票端末合計レース別発売集計表、個人投票端末合計レース払戻集計表)
【0117】
§8:本発明の特徴(利点)の説明
(1) :施行者側の利点
・場外発売所等の新設をしなくとも、新規ファンが獲得できる。その結果、設備投資無しで「売り上げ向上」となる。
【0118】
・新規獲得ファンの管理は不要である。その結果、入会手続き、口座開設・管理等の事務処理が不要であり、新規ファンを獲得しても経費増とならない。
【0119】
・「本場、場外発売所」等の遊休設備を利用し他業種の発売ができる。その結果、他業種ファンが来場し、新規ファンになる事が期待できる。また、他業種との相乗効果で売り上げの増加が期待できる。また、施設の稼働率を上げることができる。また、他業種の施行者間で、お互いに「新規場外発売所」を新設した効果(申請手続きが簡単、低投資等)がある。
【0120】
(2) :ファンの利点
・入会手続き、口座開設等の申請手続きを各業種別にする必要がない。すなわち、異業種公営競技相互端末利用場外センタの会員入会手続きのみで済む。
【0121】
・投票券の購入が簡単となる。例えば、競馬場で「舟券」が購入出来る等、購入場所が拡大される。また、インターネット個人端末では、総ての業種の購入が可能となり、便利である。
【0122】
§9:補足説明
(1) :ホスト2を有する前記異業種公営競技相互端末利用場外センタの設置により、異業種公営競技相互間の投票券購入を可能としている。そのため、既存の遊休設備(本場、場外)を利用できる。また、業種の振り分け処理は、総て異業種公営競技相互端末利用場外センタの1箇所でできる。また、各業種の施行者は、設備投資等が無しで、売り上げ(会員)増ができる。
【0123】
(2) :異業種公営競技相互端末利用場外センタのホスト2により、共通場外発売所の制御を行っているので、全業種発売要求データのパッキング送信処理が可能である。また、前記センタ2での業種別集計処理と応答電文のパッキング送信処理が可能である。また、パッキング電文の分割処理と端末応答処理が可能であり別離である。
【0124】
(3) :挿入された投票カードの種類により、業種を自動で判断するマルチ投票端末1を設けてあるので、投票券購入時にファンは投票カードを必ず記入する。この場合、業種により、投票カードの記入フォーマットが異なるため、業種の投票間違いは発生しない。また、指定組番のオッズを確認し、簡単に投票ができる。
【0125】
§10:具体的な装置例と記録媒体の説明
図17は具体的な装置例である。図2に示したマルチ投票端末1及びホスト2の制御系の装置は、例えば、図17に示した装置により実現することができる。この装置例は、パーソナルコンピュータ、ワークステーション等の任意のコンピュータと機構部(メカ部)等を組み合わせにより実現する装置であり、その制御系の装置は、コンピュータ本体51と、該コンピュータ本体51に接続された表示装置52、入力装置(キーボード、マウス等)53、CD−ROMドライブ等のリムーバブルディスクドライブ(以下「RDD」と記す)54、ハードディスク装置(以下「HDD」と記す)55等を備えている。
【0126】
そして、前記コンピュータ本体51には、装置内の各種制御等を行うCPU(中央演算処理装置)56、プログラムや各種パラメータ等のデータを格納しておくためのROM(不揮発性メモリ)57、CPU56がワーク用として使用するメモリ58、外部のI/O装置とのインタフェース制御を行うインタフェース制御部(I/F制御部)59、外部との通信制御を行う通信制御部60等を備えている。
【0127】
そして、前記マルチ投票端末1及びホスト2が行う処理は、予めHDD55のハードディスク(記録媒体、或いは記憶媒体)、或いはROM57に格納(記録、或いは記憶)しておいたプログラムを、CPU56の制御により読み出し、該CPU56が読み出したプログラムを実行することにより行う。
【0128】
しかし、本願発明は、このような例に限らず、例えば、HDD55のハードディスクに、次のようにしてプログラムを格納し、このプログラムをCPU56が実行することで前記処理を行うことも可能である。
【0129】
(a) :他の装置で作成されたリムーバブルディスクに格納されているプログラム(他の装置で作成したプログラムデータ)を、RDD54により読み取り、HDD55の記録媒体(ハードディスク)に格納する。
【0130】
(b) :LAN等の通信回線を介して他の装置から伝送されたプログラム等のデータを、通信制御部60を介して受信し、そのデータをHDD55の記録媒体(ハードディスク)に格納する。
【0131】
§11:付記
前記の説明に対し、次の構成を付記する。
【0132】
(付記1)
異業種公営競技の相互端末利用を図る為の異業種公営競技相互端末利用場外センタに設けたホストと、前記異業種公営競技の既存ネットワークにそれぞれ通信回線を介して接続した複数のマルチ投票端末を有し、
前記異業種公営競技の既存ネットワーク及びマルチ投票端末とホスト間をそれぞれ通信回線で接続し、相互に通信を行うことで異業種公営競技相互端末利用を可能にした異業種公営競技相互端末利用システムのマルチ投票端末であって、
異業種公営競技の投票カードを含む各種投票カードを読み込んで内容を判断し、記入データのエラーチェックを行う投票カードデータ処理手段と、
前記判断した投票カードの内容から異業種公営競技用の投票カードと判定し、かつ、前記エラーチェックが正しく終了したら、その投票カードの発券要求を前記ホストへ送信する発券要求処理手段と、
前記発券要求に対し、前記ホストから発券可の返答があった場合、該当する業種の投票券を発行する投票券発行手段と、
を少なくとも備えていることを特徴とする異業種公営競技相互端末利用システムのマルチ投票端末。
【0133】
(付記2)
前記投票カードデータ処理手段により、挿入された投票カードから読み込んだデータが異業種のオッズ要求のみであったと判断した場合、そのオッズ要求を前記ホストへ送信するオッズ要求処理手段と、
前記オッズ要求に対し、前記ホストから返信を受信した場合、受信したオッズデータを表示装置の画面に表示するオッズデータ表示手段と、
を少なくとも備えていることを特徴とする付記1記載の異業種公営競技相互端末利用システムのマルチ投票端末。
【0134】
(付記3)
異業種公営競技の相互端末利用を図る為の異業種公営競技相互端末利用場外センタに設けたホストと、前記異業種公営競技の既存ネットワークにそれぞれ通信回線を介して接続した複数のマルチ投票端末を有し、
前記異業種公営競技の既存ネットワーク及びマルチ投票端末とホスト間を通信回線で接続し、相互に通信を行うことで異業種公営競技相互端末利用を可能にした異業種公営競技相互端末利用システムのホストであって、
前記各マルチ投票端末と通信することで前記マルチ投票端末からの発券要求を受信した場合、その発券要求の業種を確認し、業種別に処理を分岐する処理分岐手段と、
発券要求内容をチェックして各業種別の処理部へ指示し、各種集計表を更新する発券処理手段と、
各業種別の処理部からの情報により発券可又は不可となった場合、該当するマルチ投票端末へ発券可又は不可応答を行う発券応答手段と、
を少なくとも備えていることを特徴とする異業種公営競技相互端末利用システムのホスト。
【0135】
(付記4)
各業種のシステムと常時通信を行い、競技に関するデータを更新して蓄積する競技情報更新処理手段と、
前記マルチ投票端末からオッズ要求を受信した場合、発券要求元の登録を確認し、オッズ要求の業種を確認するオッズ情報処理手段と、
要求されたオッズデータを取得して該当するマルチ投票端末へ返信するオッズデータ返信処理手段とを少なくとも備えると共に、
インターネットに接続したWebサーバを通信回線を介して接続していることを特徴とする付記3記載の異業種公営競技相互端末利用システムのホスト。
【0136】
(付記5)
異業種公営競技の相互端末利用を図る為の異業種公営競技相互端末利用場外センタに設けたホストと、前記異業種公営競技の既存ネットワークにそれぞれ通信回線を介して接続した複数のマルチ投票端末を有し、前記異業種公営競技の既存ネットワーク及びマルチ投票端末とホスト間をそれぞれ通信回線で接続し、相互に通信を行うことで異業種公営競技相互端末利用を可能にした異業種公営競技相互端末利用システムの投票データ処理方法であって、
前記マルチ投票端末において、異業種公営競技の投票カードを含む各種投票カードを読み込んで内容を判断し、記入データのエラーチェックを行う投票カードデータ処理手順と、前記判断した投票カードの内容から異業種公営競技用の投票カードと判定し、かつ、前記エラーチェックが正しく終了したら、その投票カードの発券要求を前記ホストへ送信する発券要求処理手順とを有し、
前記ホストにおいて、前記各マルチ投票端末と通信することで前記マルチ投票端末からの発券要求を受信した場合、その発券要求の業種を確認し、業種別に処理を分岐する処理分岐手順と、発券要求内容をチェックして各業種別の処理部へ指示し、各種集計表を更新する発券処理手順と、各業種別の処理部からの情報により発券可又は不可となった場合、該当するマルチ投票端末へ発券可又は不可応答を行う発券応答手順とを有し、
その後、前記マルチ投票端末において、前記発券要求に対し、前記ホストから発券可の返答があった場合、該当する業種の投票券を発行する投票券発行手順と、
を少なくとも備えていることを特徴とする異業種公営競技相互端末利用システムの投票データ処理方法。
【0137】
(付記6)
異業種公営競技の相互端末利用を図る為の異業種公営競技相互端末利用場外センタに設けたホストと、前記異業種公営競技の既存ネットワークにそれぞれ通信回線を介して接続した複数のマルチ投票端末を有し、前記異業種公営競技の既存ネットワーク及びマルチ投票端末とホスト間をそれぞれ通信回線で接続し、相互に通信を行うことで異業種公営競技相互端末利用を可能にした異業種公営競技相互端末利用システムのマルチ投票端末に、
異業種公営競技の投票カードを含む各種投票カードを読み込んで内容を判断し、記入データのエラーチェックを行う投票カードデータ処理手段と、
前記判断した投票カードの内容から異業種公営競技用の投票カードと判定し、かつ、前記エラーチェックが正しく終了したら、その投票カードの発券要求を前記ホストへ送信する発券要求処理手段と、
前記発券要求に対し、前記ホストから発券可の返答があった場合、該当する業種の投票券を発行する投票券発行手段の機能を実現させるためのプログラム、又は該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0138】
(付記7)
前記投票カードデータ処理手段により、挿入された投票カードから読み込んだデータが異業種のオッズ要求のみであったと判断した場合、そのオッズ要求を前記ホストへ送信するオッズ要求処理手段と、
前記オッズ要求に対し、前記ホストから返信を受信した場合、受信したオッズデータを表示装置の画面に表示するオッズデータ表示手段の機能を実現させるための付記6記載のプログラム、又は該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な付記6記載の記録媒体。
【0139】
(付記8)
異業種公営競技の相互端末利用を図る為の異業種公営競技相互端末利用場外センタに設けたホストと、前記異業種公営競技の既存ネットワークにそれぞれ通信回線を介して接続した複数のマルチ投票端末を有し、
前記異業種公営競技の既存ネットワーク及びマルチ投票端末とホスト間を通信回線で接続し、相互に通信を行うことで異業種公営競技相互端末利用を可能にした異業種公営競技相互端末利用システムのホストに、
前記各マルチ投票端末と通信することで前記マルチ投票端末からの発券要求を受信した場合、その発券要求の業種を確認し、業種別に処理を分岐する処理分岐手段と、
発券要求内容をチェックして各業種別の処理部へ指示し、各種集計表を更新する発券処理手段と、
各業種別の処理部からの情報により発券可又は不可となった場合、該当するマルチ投票端末へ発券可又は不可応答を行う発券応答手段の機能を実現させるためのプログラム、又は該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0140】
(付記9)
各業種のシステムと常時通信を行い、競技に関するデータを更新して蓄積する競技情報更新処理手段と、
前記マルチ投票端末からオッズ要求を受信した場合、発券要求元の登録を確認し、オッズ要求の業種を確認するオッズ情報処理手段の機能を実現させるための付記8記載のプログラム、又は該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な付記8記載の記録媒体。
【図面の簡単な説明】
【0141】

【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】実施の形態におけるシステムの説明図である。
【図3】実施の形態における異業種公営競技相互端末利用場外センタの説明図である。
【図4】実施の形態における地方競馬ネットワークの説明図である。
【図5】実施の形態における競艇ネットワークの説明図である。
【図6】実施の形態における競輪ネットワークの説明図である。
【図7】実施の形態におけるオートレースネットワークの説明図である。
【図8】実施の形態における異業種公営競技相互端末利用場外センタのホストの説明図である。
【図9】実施の形態におけるマルチ投票端末と投票カードの説明図であり、A図はマルチ投票端末の説明図、B図は投票カードの説明図である。
【図10】実施の形態におけるマルチ投票端末の処理フローチャート(その1)である。
【図11】実施の形態におけるマルチ投票端末の処理フローチャート(その2)である。
【図12】実施の形態における異業種公営競技相互端末利用場外センタのホストの処理フローチャート(その1)である。
【図13】実施の形態における異業種公営競技相互端末利用場外センタのホストの処理フローチャート(その2)である。
【図14】実施の形態における処理例1の説明図(その1)である。
【図15】実施の形態における処理例1の説明図(その2)である。
【図16】実施の形態におけるオッズ要求欄のある投票カードの説明図である。
【図17】実施の形態における具体的な装置例である。
【図18】従来例における既存システムの説明図である。
【図19】従来例における地方競馬既存ネットワークの説明図である。
【図20】従来例における競艇既存ネットワークの説明図である。
【図21】従来例における競輪既存ネットワークの説明図である。
【図22】従来例におけるオートレース既存ネットワークの説明図である。
【符号の説明】
【0142】
1 マルチ投票端末
2 ホストコンピュータ(ホスト)
3 Webサーバ
4 異業種共通場外発売所
5 インターネット個人投票端末
11 主制御部
12 I/F制御部(インタフェース制御部)
13 通信制御部
14 主処理部
15 主処理部用データベース
16 競馬処理部
17 競馬処理部用データベース
18 競艇処理部
19 競艇処理部用データベース
20 ワーク用メモリ
21 競輪処理部
22 競輪処理部用データベース
23 オートレース処理部
24 オートレース処理部用データベース
31 主制御部
32 通信制御部
33 投票カードデータ処理部
34 メモリ
35 I/F制御部(インタフェース制御部)
36 機構部(メカ部)
37 投票カード読取機構制御部
38 投票券発行機機構制御部
39 その他の機構制御部
40 表示装置
51 コンピュータ本体
52 表示装置
53 入力装置(キーボード/マウス等)
54 リムーバブルディスクドライブ(RDD)
55 ハードディスク装置(HDD)
56 CPU(中央演算処理装置)
57 ROM(リードオンリメモリ)
58 メモリ
59 I/F制御部(インタフェース制御部)
60 通信制御部



【特許請求の範囲】
【請求項1】
異業種公営競技の相互端末利用を図る為の異業種公営競技相互端末利用場外センタに設けたホストと、前記異業種公営競技の既存ネットワークにそれぞれ通信回線を介して接続した複数のマルチ投票端末を有し、
前記異業種公営競技の既存ネットワーク及びマルチ投票端末とホスト間をそれぞれ通信回線で接続し、相互に通信を行うことで異業種公営競技相互端末利用を可能にした異業種公営競技相互端末利用システムのマルチ投票端末であって、
異業種公営競技の投票カードを含む各種投票カードを読み込んで内容を判断し、記入データのエラーチェックを行う投票カードデータ処理手段と、
前記判断した投票カードの内容から異業種公営競技用の投票カードと判定し、かつ、前記エラーチェックが正しく終了したら、その投票カードの発券要求を前記ホストへ送信する発券要求処理手段と、
前記発券要求に対し、前記ホストから発券可の返答があった場合、該当する業種の投票券を発行する投票券発行手段と、
を少なくとも備えていることを特徴とする異業種公営競技相互端末利用システムのマルチ投票端末。
【請求項2】
前記投票カードデータ処理手段により、挿入された投票カードから読み込んだデータが異業種のオッズ要求のみであったと判断した場合、そのオッズ要求を前記ホストへ送信するオッズ要求処理手段と、
前記オッズ要求に対し、前記ホストから返信を受信した場合、受信したオッズデータを表示装置の画面に表示するオッズデータ表示手段と、
を少なくとも備えていることを特徴とする請求項1記載の異業種公営競技相互端末利用システムのマルチ投票端末。
【請求項3】
異業種公営競技の相互端末利用を図る為の異業種公営競技相互端末利用場外センタに設けたホストと、前記異業種公営競技の既存ネットワークにそれぞれ通信回線を介して接続した複数のマルチ投票端末を有し、
前記異業種公営競技の既存ネットワーク及びマルチ投票端末とホスト間を通信回線で接続し、相互に通信を行うことで異業種公営競技相互端末利用を可能にした異業種公営競技相互端末利用システムのホストであって、
前記各マルチ投票端末と通信することで前記マルチ投票端末からの発券要求を受信した場合、その発券要求の業種を確認し、業種別に処理を分岐する処理分岐手段と、
発券要求内容をチェックして各業種別の処理部へ指示し、各種集計表を更新する発券処理手段と、
各業種別の処理部からの情報により発券可又は不可となった場合、該当するマルチ投票端末へ発券可又は不可応答を行う発券応答手段と、
を少なくとも備えていることを特徴とする異業種公営競技相互端末利用システムのホスト。
【請求項4】
各業種のシステムと常時通信を行い、競技に関するデータを更新して蓄積する競技情報更新処理手段と、
前記マルチ投票端末からオッズ要求を受信した場合、発券要求元の登録を確認し、オッズ要求の業種を確認するオッズ情報処理手段と、
要求されたオッズデータを取得して該当するマルチ投票端末へ返信するオッズデータ返信処理手段とを少なくとも備えると共に、
インターネットに接続したWebサーバを通信回線を介して接続していることを特徴とする請求項3記載の異業種公営競技相互端末利用システムのホスト。
【請求項5】
異業種公営競技の相互端末利用を図る為の異業種公営競技相互端末利用場外センタに設けたホストと、前記異業種公営競技の既存ネットワークにそれぞれ通信回線を介して接続した複数のマルチ投票端末を有し、前記異業種公営競技の既存ネットワーク及びマルチ投票端末とホスト間をそれぞれ通信回線で接続し、相互に通信を行うことで異業種公営競技相互端末利用を可能にした異業種公営競技相互端末利用システムの投票データ処理方法であって、
前記マルチ投票端末において、異業種公営競技の投票カードを含む各種投票カードを読み込んで内容を判断し、記入データのエラーチェックを行う投票カードデータ処理手順と、前記判断した投票カードの内容から異業種公営競技用の投票カードと判定し、かつ、前記エラーチェックが正しく終了したら、その投票カードの発券要求を前記ホストへ送信する発券要求処理手順とを有し、
前記ホストにおいて、前記各マルチ投票端末と通信することで前記マルチ投票端末からの発券要求を受信した場合、その発券要求の業種を確認し、業種別に処理を分岐する処理分岐手順と、発券要求内容をチェックして各業種別の処理部へ指示し、各種集計表を更新する発券処理手順と、各業種別の処理部からの情報により発券可又は不可となった場合、該当するマルチ投票端末へ発券可又は不可応答を行う発券応答手順とを有し、
その後、前記マルチ投票端末において、前記発券要求に対し、前記ホストから発券可の返答があった場合、該当する業種の投票券を発行する投票券発行手順と、
を少なくとも備えていることを特徴とする異業種公営競技相互端末利用システムの投票データ処理方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate


【公開番号】特開2006−99520(P2006−99520A)
【公開日】平成18年4月13日(2006.4.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−286057(P2004−286057)
【出願日】平成16年9月30日(2004.9.30)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】