説明

痔治療用肛門マッサージ器簡易型

【目的】 痔病の多くの原因は肛門及び肛門周辺の皮膚組織、筋組織の鬱血にあるが、本考案の痔治療用肛門マッサージ器簡易型を使用することにより、それらの組織の血液循環を良くし組織の強化が期待出来て根本的に痔病を治癒させるとを目的とし、同時に罹患しないように予防するものである。
【構成】 本体1と本体受入器4からなり、両者をドッキングさせて使用するが、本体1から前方に押圧部2が設けられ、本体底部3の方から本体受入器4の本体受入口5に挿入させ、ヒモ7を使用者の身体の肩に掛けるようにして使用する物で、使用者の肛門部を押圧部2で指圧的に押圧するものである。又、本体1を、使用によっては他の本体1と取り替えることが可能になっている。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】

【産業上の利用分野】
【0001】
本考案は、肛門部の血液循環が悪いため長年、痔病で悩んでおられる方のために考案されたもので、痔病で悩む人達が仕事に、勉強に、レジャーに楽しく過ごせるように考案された物である。
【背景技術】
【0002】
従来、痔病といえば手術が主で、それが嫌で各個人は自分なりに付け薬にたよったり、排便、排尿に困るような器具や装具を身体に直接つけて重々しい感じであった。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
医療以外の従来のやり方では原因除去でないため、再度痔病になることは免れない。しかも装具を身体に付けて生活や作業をするなどは不便であり衛生的にもかんばしくなかった。本考案はこの難点を解決した。
【0004】
従来は、肛門に薬をつけて動かさず、安静にそっとしておくやり方が主な治療法のため、肛門部の血液循環は悪くなるので、痔病はますます悪化することも多く、つまるところ手術というのが定番であった。
【0005】
また、痔病の治療器には装具を常時肛門に直接に着けるものなどがあるが、非常に非衛生的であり傷口に菌などがつき易く、治るものも治らない。排便時は男子、女子共不便であり排尿時は女子が非常に不便となっていた。
【0006】
従来の難点を思いっきり発想をかえて衛生的に使用出来るようなものはないのか、常時身体に着けていなくても良いものを提供しようというものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本考案における痔治療用肛門マッサージ器簡易型は、常時使用するのではなく、1日の中でも余暇の15分間程度を、自宅で毎日行えば効果が出てくる考案である。
【0008】
構造は大きく分けて本体1と本体受入器4の二つになるが、これらを一つにドッキングさせて使用する。
【0009】
つまり、本体1の本体底部3を本体受入口5に差し込むように挿入させ、ヒモを身体の後頸部に掛け、ヒモが腕の前を通るようにするが本体1と本体受入器4は身体の後方に来るようになる。丁度、臀部の方にくるようにセットする。
【0010】
次に、押圧部2が利用者の肛門に来るように仰臥で寝る。
【0011】
構造的な動きはこれでよいが、使用中は人体の肛門部と押圧部2に滑りを良くするためクリームやオリーブ油などを塗る。次に、身体に合うように長さを調節されたヒモ7の張力で、肛門部の押圧が始まる。この時、身体を曲げてヒモ7を緩めるようにすれば、本体1を取り替える事が出来て、更に身体を伸ばすように寝れば再度肛門部の押圧が可能となる。
【作用】
【0012】
本考案の痔治療用肛門マッサージ器簡易型は、痔病の予防と治療効果が期待出来る。痔病は肛門部の血行不良の場合が多く、特に肛門部の鬱血時に起こりやすい。
【0013】
痔治療用肛門マッサージ器簡易型を使用することにより肛門部組織の血液循環を良くして治癒を目的とするものである。つまり、肛門部周辺の上皮組織や筋組織、内肛門括約筋、外肛門括約筋などの肛門部及び肛門部周辺の血行を良くする。
【実施例】
【0014】
実施例について図面を参照して説明する。
本考案の痔治療用肛門マッサージ器簡易型の使用法は、本体1と本体受入器4の二つを一つにドッキングさせて使用する。
【0015】
つまり、本体1の本体底部3を本体受入口5に差し込むように挿入させ、ヒモ7を身体の後頸部に掛け、ヒモ7が腕の前を通るようにして本体1と本体受入器4は身体の後方に来るようにする。丁度、臀部の方にくるように準備する。
【0016】
また、使用は予めその時の使用者に合った押圧部を選択可能であり、時々取り替えも可能とした。
【発明の効果】
【0017】
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0018】
本考案の痔治療用肛門マッサージ器簡易型を使用することにより肛門周辺の血液循環を良くする。つまり、痔病は肛門部の鬱血で起こるのが主であり、組織が弱くなり、もろくなって、ついには腫れたり、破れたりして痔病になっていくのである。肛門から少し奥の直腸の直腸柱やその周りの内肛門括約筋や外肛門括約筋、そして肛門自体の皮膚の血液循環を良くして強力な上皮組織に変わっていくのである。
【0019】
そして、痔病に罹患していない健康な人は勿論のこと、軽度の痔病になっていた場合にも、本考案を使用する事により、予防、治療も望める。また、使用の時間も10分とが15分程度で良く、一人でも使用可能であり、一日中着用する従来のケースとは異なってくる。
【0020】
請求項1の痔治療用肛門マッサージ器簡易型は、押圧部2を症状によっていろいろ取り替えることが出来る為にも、本体1と本体受入器4をドッキング出来るようにした。
【符号の説明】
1.本体
2.押圧部
3.本体底部
4.本体受入器
5.本体受入口
6.本体受入器底
7.ヒモ
8.ヒモノブ
9.ヒモノブ孔
10.押圧補助部
【図面の簡単な説明】
【図1】痔治療用肛門マッサージ器簡易型の本体部分の平面図である。
【図2】痔治療用肛門マッサージ器簡易型の本体部分の正面図及び側面図である。
【図3】痔治療用肛門マッサージ器簡易型の使用中の図である。
【図4】痔治療用肛門マッサージ器簡易型の肛門部に挿入可能な押圧部を設けた左側面図と正面図である。
【図5】痔治療用肛門マッサージ器簡易型の本体と本体受入器をドッキングさせた斜視図で肛門部に挿入可能な押圧部を有している。
【図6】痔治療用肛門マッサージ器簡易型の本体受入器の平面図及び側面図である。
【図7】痔治療用肛門マッサージ器簡易型の本体及び本体受入器がドッキングした斜視図である。
【図8】痔治療用肛門マッサージ器簡易型の正面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体1と本体受入器4からなり、両者をドッキングさせて使用するが、本体1から前方に押圧部2が設けられ、本体底部3の方から本体受入器4の本体受入口5に挿入させ、ヒモ7を使用者の身体の肩に掛けるようにして使用する物で、使用者の肛門部を押圧部2で指圧的に押圧するものであるが、本体1を使用によっては他の本体1と取り替えることが可能な痔治療用肛門マッサージ器簡易型。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−122611(P2006−122611A)
【公開日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−343050(P2004−343050)
【出願日】平成16年10月28日(2004.10.28)
【出願人】(593012620)
【Fターム(参考)】