説明

発光演出器

【課題】蛍光液Aおよび酸化液Bを使いつつ、これまでにない趣向の演出効果を得られる発光演出器1を提供し、利用者の満足度を向上させる。
【解決手段】注がれる蛍光液Aおよび酸化液Bを受ける受け口41と、該受け口41の下部に連接されて前記蛍光液Aおよび酸化液Bを収容する収容部43と、前記収容部43の外周を囲繞する被覆体5とを備え、前記収容部43の少なくとも一部を光が透過する透明部材で形成し、該被覆体5を、素材を挟んで外光の明るさが異なる場合に明るい方から暗い方は視認付加あるいは視認困難であり、暗い方から明るい方は視認可能であるハーフミラーで構成した発光演出器1を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば結婚披露宴に代表されるパーティーの演出で利用されるような発光演出器に関し、特に結婚披露宴のキャンドルサービスに代わる演出として利用されるような発光演出器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、結婚披露宴では、参加者に楽しんでもらう演出としてキャンドルサービスが利用されている。最近では、このキャンドルサービスだけでなく、発光液を利用した演出、シャボン玉を利用した演出、風船を利用した演出など、様々な演出が提案され、利用されている。中でも発光液を利用した演出は、需要が増えてきている。
【0003】
このような発光液を利用する演出用の装置として、発光装飾装置が提案されている(特許文献1参照)。この特許文献1は、2液性蛍光液体を、中空状の透光性素材で形成された造形体に流動させるものである。これにより、花弁等を模した蛍光液体の流動を行い、動的でかつ幻想的な美しさを醸し出すことができるとされている。
しかし、利用者は、様々な演出を好むため、さらに多様な演出を望んでおり、さらなる工夫が望まれていた。
【特許文献1】特開平9−231801号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この発明は、上述の問題点に鑑み、発光液を使いつつ、これまでにない趣向の演出効果を得られる発光演出器を提供し、利用者の満足度を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明は、注がれる発光用液を受ける受け口と、該受け口の下部に連接されて前記発光溶液を収容する収容部と、前記収容部の外周を囲繞する囲繞部とを備え、前記収容部の少なくとも一部を光が透過する透明部材で形成し、該囲繞部を、素材を挟んで外光の明るさが異なる場合に明るい方から暗い方は視認付加あるいは視認困難であり、暗い方から明るい方は視認可能である素材で構成した発光演出器であることを特徴とする。
【0006】
この発明の態様として、前記囲繞部の素材を、外光が明るい状態のとき外からの光を反射して前記収容部を外から視認可能あるいは視認困難とし、外光が暗い状態で前記収容部内の発光溶液が発光するとその光を透過して該光を外から視認可能にするハーフミラーで形成することができる。
【0007】
またこの発明の態様として、前記収容部の上部に設けられた前記受け口との連結部を、該受け口の開口部より小径で、かつ前記収容部の内径より小径に構成することができる。
【0008】
またこの発明の態様として、前記収容部の上部の内壁形状を、前記連結部から離れるに従って水平かあるいは下方へ傾斜する形状とすることができる。
【0009】
またこの発明の態様として、前記収容部の外壁に、該収容部内の発光用液の光を透光する透光突起を設けることができる。
【0010】
またこの発明の態様として、前記受け口の外周サイズを前記収容部の外周サイズよりも大きい構成とし、該受け口と収容部を透明部材により一体的に形成することができる。
【0011】
またこの発明の態様として、前記囲繞部に、前記収容部の外周サイズよりも大きく前記受け口の外周サイズよりも小さい開口を設けることができる。
【0012】
またこの発明は、前記発光演出器を卓上に載置し、第1液と第2液の混合によって発光する前記発光用液の第1液を前記発光演出器の収容部内に収納しておき、
演出前は前記発光演出器を明瞭に視認できる明るさに室内照明を設定しておき、演出の際に、前記発光演出器を視認しづらい暗さに室内照明を設定し、前記発光演出器の受け口に前記第2液を注ぐことで、室内照明が明るいときには視認できなかった収納容器の形状が、前記発光用液の発光によって暗い室内に明るく浮かび上がる演出を行う演出方法とすることができる。
【0013】
またこの発明は、注がれる発光用液を受ける受け口と、該受け口の下部に連接されて前記発光溶液を収容する収容部と、前記収容部の外周を囲繞する囲繞部とを備え、前記収容部の少なくとも一部を光が透過する透明部材で形成し、前記囲繞部を、透光性を有する素材で構成した発光演出器とすることができる。
【0014】
前記透光性の素材は、素材を挟んで外光の明るさが異なる場合に明るい方から暗い方は視認付加あるいは視認困難であり暗い方から明るい方は視認可能である素材、あるいは、すりガラスや乳白色の樹脂材や半透明素材など、収容部に用いられる透明部材よりも光の透過率が低い素材で構成することができる。
【発明の効果】
【0015】
この発明により、発光液を使いつつ、これまでにない趣向の演出効果を得られる発光演出器を提供し、利用者の満足度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】実施例1の発光演出器の斜視図。
【図2】発光演出器の正面図。
【図3】発光演出器の縦断拡大正面図。
【図4】発光演出器の上部を右側面から見た一部縦断拡大図。
【図5】蛍光液と酸化液の混合直後の発光を説明する説明図。
【図6】発光を説明する説明図。
【図7】演出効果の説明図。
【図8】実施例2の発光演出器の斜視図。
【図9】発光演出器の正面図。
【図10】発光演出器の縦断拡大正面図。
【図11】発光演出器の上部を右側面から見た一部縦断拡大図。
【図12】蛍光液と酸化液の混合直後の発光を説明する説明図。
【図13】発光を説明する説明図。
【図14】演出効果の説明図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
【実施例1】
【0018】
図1は、実施例1の発光演出器1の斜視図を示し、図2は発光演出器1の正面図を示し、図3は発光演出器1の縦断拡大正面図を示し、図4は、発光演出器1の上部を右側面から見た一部縦断拡大図を示す。
【0019】
発光演出器1は、上方1/3程度を占める演出部2と、下方2/3程度を占める台部3とで構成されている。
演出部2は、注がれる発光用液を収容する収容体4と、該収容体4の側方周囲を被覆する略筒状の被覆体5とで構成されている。
【0020】
収容体4は、上面の開口部から下方へ向かって半径小となるすり鉢状(漏斗状)の受け口41を上部に有しており、該受け口41の下方に収容部43が連接されている。受け口41と収容部43は、内径が最小となっている連結部42により接続され、一体的に形成されている。収容部43は、正面視が傾いたハート型、側面視が縦長の略楕円形で下方が少し突起状となる演出形状に形成されている。この収容部43は、内部が中空に形成され、上端部で連結部42に連結されて該連結部42の連通孔42aと内部が連通している。
【0021】
このように構成されている収容体4は、受け口41、連結部42、および収容部43が、ガラスあるいはプラスチック等の透明素材により肉厚が略一定となるように一体形成されている。また、収容部43の前後左右の大きさは、受け口41の開口縁41aの前後左右の大きさよりも小さく構成されている。
【0022】
この構成により、受け口41に上から注がれた発光用液などの液体が、細い連通孔42aを通じて収容部43内に流入する。また、この実施例では、ハート型を傾けることで、収容部43の上部の内壁を、連通孔42aからみて水平か徐々に下方へ傾斜する形状にしている。これにより、連通孔42aから流入した液体を収容部43内に完全に充填できるようにし、収容部43の上部に液体が充填されない隙間ができることを防止している。
【0023】
被覆体5は、肉厚一定の略円筒形状で、下端から上端へ向けて徐々に半径が大となるように形成されている。この被覆体5の上端の開口縁51の内径は、収容体4の受け口41の開口縁41aの外形よりも少し小さく、かつ収容体4の収容部43の外形よりも大きく形成されている。これにより、被覆体5の開口縁51の上に収容体4の受け口41を載置できるようにしている。
【0024】
被覆体5の上下方向の中央部の内径は、収容体4の収容部43の外形よりも大きく形成され、被覆体5の上下高さは、収容体4の上下高さよりも高く形成されている。これにより、被覆体5の内側に収容部43を収納して、該収容部43の前後左右を被覆体5によって被覆できるようにしている。またこれにより、収容体4の受け口41も被覆体5の内側に収納して被覆できるようにしている。
【0025】
被覆体5は、外光が明るい状態のとき外からの光を反射して前記収容部43を外から視認可能あるいは視認困難とし、外光が暗い状態で前記収容部内の発光溶液が発光するとその光を透過して該光を外から視認可能にするハーフミラーに形成されている。
【0026】
なお、ハーフミラーは、鏡を作る際に使われる金属の反射膜を非常に薄くして作成した金属ハーフミラー、あるいは、反射層に2種類以上の物質で極めて薄く多層膜を積層させて作った誘電体ハーフミラーなど、適宜の製法によって製造することができる。
【0027】
また、被覆体5は、略円筒形の透明のガラスまたはアクリルの内側に、ハーフミラーのシートまたはハーフミラーのアクリル板を重ねて円筒形に配置して構成してもよい。他にも、被覆体5は、略円筒形の透明のガラスまたはアクリルの表面(外面または内面)にスパッタリングにより反射膜を形成してハーフミラーとしてもよい。
【0028】
また、被覆体5は、ハーフミラーではなく、乳白色など半透明の樹脂、半透明のアクリル、すりガラス、または半透明のフィルムなど、半有色または無色の半透明素材を用いて形成してもよい。
【0029】
台部3は、被覆体5を載置する載置台31と、該載置台31の下部に設けられた縦長の脚32と、該脚32の下部に設けられた台底部33とで構成されている。
【0030】
載置台31は、演出部2の下部を安定して載置できるように、底の浅いコップ状に形成されている。この載置台31の開口縁31aの大きさは、演出部2の被覆体5の下端の外形よりも僅かに大きく形成されている。これにより、被覆体5の下部が載置台31の内側に安定して収納される。
【0031】
脚32は、縦に細長い棒状であり、演出部2を卓上の所望の高さに位置させるように適宜の高さを有している。
台底部33は、載置台31の外形サイズと同程度かそれ以上大きいサイズに形成されており、卓上に安定して設置できるように構成されている。
【0032】
このように構成されている台部3は、どの位置で横断しても円形となる軸対称の形状であり、この半径サイズを縦方向に変化させることで適宜のデザインを施している。このデザイン形状は、図示する形状に限らず、任意の形状とすることができる。
【0033】
以上の構成を有する発光演出器1は、結婚披露宴会場のゲストテーブルの卓上に設置されて、次のように使用される。
まず、卓上に設置した状態で、図3に示すように収容部43の半分程度に蛍光液Aを溜めておく。この蛍光液Aは、酸化液Bと混合することで蛍光色に発光する発光用液であり、例えばシュウ酸エステル成分を有する蛍光液を利用する。この蛍光液Aは、黄色や青、緑、赤など、発光する色の異なる様々な種類がある。このため、全ての発光演出器1に溜めておく蛍光液Aの色を統一しておく、あるいは、発光演出器1によって溜めておく蛍光液Aの色を異ならせるなど、利用者の希望に従った色の蛍光液Aを溜めておく。
【0034】
そして、発光演出器1の台部3の周囲には、花による装飾を施すなど、利用者の希望に応じて適宜の装飾をほどこしてから、結婚披露宴を開会する。結婚披露宴が開会してから、室内が明るい間は、被覆体5が外光を反射して鏡となり、被覆体5の内側が見えない状態となっている。このため、結婚披露宴の参加者は、発光演出器1の外観を見て楽しむこととなり、花などのディスプレイと、演出部2の鏡(被覆体5)に反射している様子などによる雰囲気を楽しむこととなる。
【0035】
結婚披露宴が進行し、新郎新婦がお色直しをして再入場する際、室内の照明を暗くする。そして、キャンドルサービスのごとく新郎新婦が各ゲストテーブルを順番に回る。新郎新婦は、各ゲストテーブルにて、手に持っている液体注入器9(図3参照)から、発光演出器1の受け口41に酸化液Bを注入する。このときに注入する酸化液Bの量は、少なくとも収容部43が満杯になるようにし、連通孔42aを越えて受け口41内に一部溢れている程度にすると良い。
【0036】
酸化液Bが注入されると、図5の縦断拡大正面図に示すように、蛍光液Aの表面部分と酸化液Bの底面部分が混ざり合い、この混合部Cが蛍光色に発光する。このように発光すると、被覆体5の外よりも内の方が明るくなるため、発光している光が被覆体5を透過し、外側から参加者が視認できるようになる。
【0037】
そして、蛍光液Aと酸化液Bの混合範囲が徐々に拡大し、図6の縦断拡大正面図に示すように、収容部43内全体が混合部Cとなって発光する。
【0038】
ここで、受け口41と収容部43を連通している連通孔42aの内径は、収容部43の内径に比べて非常に狭い。このため、この連通孔42aの内側では、蛍光液Aと酸化液Bの混合が進行しづらくなる。これにより、混合部Cは、収容部43内に留まり、発光する外観が収容部43の形状、すなわちハート型になる。なお、仮に蛍光液Aと酸化液Bの混合が受け口41内まで進行したとしても、連結部42が細いため、収容部43の形状が明瞭に認識される。
【0039】
従って、図7(A)に示すように、それまで鏡として認識していた被覆体5の内側に、図7(B)に示すように、蛍光色のハート型(収容部43の形状)が美しく浮かびあがり、参加者は予想しなかった演出によって驚きと感動を得ることとなる。
【0040】
このようにして、蛍光液Aと酸化液Bの混合による発光を用いた演出として、これまでに無かった斬新な演出を提供することができる。特に、発光演出器1の被覆体5がハーフミラーであり、その内側が通常時(発光している演出時以外の時)に外から見えないため、発光による演出との想像が付かず、意外な驚きと、その驚きによる感動を参加者に与えることができる。また、被覆体5をハーフミラーではなく半透明素材で形成した場合も、発光前は収容部43が外からあまり見えず、発光後に収容部43の形状が明瞭またはうっすらと見える光の演出を行うことができ、参加鎖者に意外な驚きによる感動を与えることができる。
【0041】
また、新郎新婦は、収容部43内に酸化液Bが丁度満杯になるように注入量を調節するようなことをしなくても、多めに注入するだけで、発光により演出したい形状である収容部43の形状部分のみを発光させることを実現できる。すなわち、収容部43と受け口41を連通する連通孔42aが非常に狭いため、収容部43内の混合が進んだ後に連通孔42a内まで混合が進みづらく、収容部43の形状での発光を実現できる。また、混合範囲が連通孔42a内を超えないことで、この収容部43の形状での発光を、長時間維持することができる。
【0042】
また、収容体4と被覆体5を分離可能に構成したため、使用後の収容体4の洗浄などの手入れを容易に行うことができる。
また、収容体4と被覆体5との二重構造としたことにより、注がれた蛍光液Aと酸化液Bは、内側の収容体4にのみ接触し外側の被覆体5には接触しない。これにより、被覆体5に内面に反射膜を設けてハーフミラーにしている場合であっても、反射膜が蛍光液Aや酸化液Bによって剥げることを防止でき、美しい外観を保つことができる。またこの二重構造により、被覆体5の内面に種々の加工を施すことや、収容体4と被覆体5との間の空間に演出用の部材を配置することが可能となる。
【実施例2】
【0043】
図8は、実施例2の発光演出器1の斜視図を示し、図9は発光演出器1の正面図を示し、図10は発光演出器1の縦断拡大正面図を示し、図11は、発光演出器1の上部を右側面から見た一部縦断拡大図を示す。
【0044】
この実施例では、収容部43の形状を、実施例1と異ならせている。また、被覆体5の形状は、半径の変わらない真っ直ぐの円筒形状に形成している。また、台部3は、実施例1とデザインが異なる形状に形成している。
【0045】
収容部43は、図10に示すように、内壁が連結部42の下端から少しずつ半径大となり、中央部で略球形となり、さらに下方へ向けて少しずつ半径小となる縦長形状に形成されている。また、収容部43の周囲には、収容部43と同一素材による投光突起44が複数設けられている。この投光突起44は、収容部43に溶着されており、一体化されている。また、この投光突起44は、略球形に形成された収容部43の中央部から放射状に延びるように配置されている。この投光突起44と、収容部43の上下に延びる棒状部は、正面、右側面、左側面、および背面のどの面から見ても、上下左右、中央手前、および斜め四方(45°、135°、225°、315°)に突起が延びるように視認される。
その他の構成は、実施例1と同一であるので、同一構成要素に同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0046】
このように形成された実施例2の発光演出器1は、実施例1と同じ手順で結婚披露宴での演出に利用される。蛍光液Aが収容部43内の半分程度に溜められている状態から蛍光液Bが注がれると、図12に示すように両液の境界部分から混合が始まり、混合部Cが発光する。
【0047】
そして、図13に示すように混合部Cが広がり、連通孔42aに差し掛かるあたりで、それ以上の混合の進行が遅くなる。このため、収容部43の形状で確実に発光させることができ、この発光部分の形状を長時間維持できる。また、仮に蛍光液Aと収容部43の混合が受け口41まで進行しても、連結部42が細いために収容部43の形状を容易に認識できる。
【0048】
さらに、この実施例2では、収容部43内で発光する蛍光色の光が投光突起44内を透過する。このため、外から見ると投光突起44が発光しているように視認できる。これにより、収容部43の内部形状に発光させることに加えて、投光突起44の形状にも発光させることができ、液体を流すことができない形状での発光演出を実現することができる。
また、実施例2の発光演出器1は、実施例1と同一の効果を奏することができる。
【0049】
なお、以上の各実施形態にて説明した収容部43は、ハート型や放射突起型に限らず、星型にするなど適宜の演出形状にすることができる。
また、各実施例で説明した蛍光液Aおよび酸化液Bの使用を逆にして、酸化液Bを収容部43内に半分程度溜めておき、蛍光液Aを後から注ぐことで発光させてもよい。この場合でも同じように発光させて演出することができる。
【0050】
また、結婚披露宴の会場には、実施例1の発光演出器1や実施例2の発光演出器1、およびその他の形状の収容部43を有する発光演出器1を卓上に設置しておいてもよい。この場合、各卓上にて異なる形状が浮かび上がるため、意外性が向上し、参加者の満足度をさらに高めることができる。
【0051】
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の囲繞部は、実施形態の被覆体5に対応し、
以下同様に、
受け口は、受け口41に対応し、
連結部は、連結部42に対応し、
収容部は、収容部43に対応し、
透光突起は、投光突起44に対応し、
開口は、開口縁51に対応し、
発光用液は、蛍光液Aおよび酸化液Bに対応し、
囲繞部の素材は、ハーフミラーに対応し、
透明部材は、ガラスあるいはプラスチックに対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0052】
この発明は、結婚披露宴の演出に限らず、様々なパーティーでの演出、ショーでの演出、空間の演出など、種々の演出に利用することができる。
【符号の説明】
【0053】
1…発光演出器、5…被覆体、41…受け口、42…連結部、43…収容部、44…投光突起、51…開口縁、A…蛍光液、B…酸化液

【特許請求の範囲】
【請求項1】
注がれる発光用液を受ける受け口と、
該受け口の下部に連接されて前記発光溶液を収容する収容部と、
前記収容部の外周を囲繞する囲繞部とを備え、
前記収容部の少なくとも一部を光が透過する透明部材で形成し、
該囲繞部を、素材を挟んで外光の明るさが異なる場合に明るい方から暗い方は視認付加あるいは視認困難であり、暗い方から明るい方は視認可能である素材で構成した
発光演出器。
【請求項2】
前記囲繞部の素材を、外光が明るい状態のとき外からの光を反射して前記収容部を外から視認可能あるいは視認困難とし、外光が暗い状態で前記収容部内の発光溶液が発光するとその光を透過して該光を外から視認可能にするハーフミラーで形成した
請求項1記載の発光演出器。
【請求項3】
前記収容部の上部に設けられた前記受け口との連結部を、該受け口の開口部より小径で、かつ前記収容部の内径より小径に構成した
請求項1または2記載の発光演出器。
【請求項4】
前記収容部の上部の内壁形状を、前記連結部から離れるに従って水平かあるいは下方へ傾斜する形状とした
請求項3記載の発光演出器。
【請求項5】
前記収容部の外壁に、該収容部内の発光用液の光を透光する透光突起を設けた
請求項1から4のいずれか1つに記載の発光演出器。
【請求項6】
前記受け口の外周サイズを前記収容部の外周サイズよりも大きい構成とし、
該受け口と収容部を透明部材により一体的に形成した
請求項1から5のいずれか1つに記載の発光演出器。
【請求項7】
前記囲繞部に、前記収容部の外周サイズよりも大きく前記受け口の外周サイズよりも小さい開口を設けた
請求項6記載の発光演出器。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか1つに記載の発光演出器を卓上に載置し、
第1液と第2液の混合によって発光する前記発光用液の第1液を前記発光演出器の収容部内に収納しておき、
演出前は前記発光演出器を明瞭に視認できる明るさに室内照明を設定しておき、
演出の際に、前記発光演出器を視認しづらい暗さに室内照明を設定し、前記発光演出器の受け口に前記第2液を注ぐことで、
室内照明が明るいときには視認できなかった収納容器の形状が、前記発光用液の発光によって暗い室内に明るく浮かび上がる演出を行う
演出方法。
【請求項9】
注がれる発光用液を受ける受け口と、
該受け口の下部に連接されて前記発光溶液を収容する収容部と、
前記収容部の外周を囲繞する囲繞部とを備え、
前記収容部の少なくとも一部を光が透過する透明部材で形成し、
前記囲繞部を、透光性を有する素材で構成した
発光演出器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2010−50082(P2010−50082A)
【公開日】平成22年3月4日(2010.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−57560(P2009−57560)
【出願日】平成21年3月11日(2009.3.11)
【出願人】(501173184)株式会社明来エンタープライズ (8)