説明

目地保持装置

【課題】目地部材の支持柱への固定が容易に行え、かつ取り外しも簡単に行える目地保持装置を提供する。
【解決手段】目地保持装置1は、両側にパネル3を配設可能とした支持柱10を有し、該支持柱10の前面に、両パネル3の側端部3a間に挟まれるように目地部材30を着脱自在に取り付けるようにした目地保持装置1であって、支持柱10の適宜位置に固定される複数の目地保持具20を備えており、支持柱10は、目地保持具20を係止する構造を有しており、係止固定した目地保持具20を介して、目地部材30を保持するようになっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、両側にパネルを配設可能とした支持柱を有し、その支持柱の前面に、両パネルの側端部間に挟まれるように目地部材を着脱自在に取り付けた目地保持装置に関する。
【背景技術】
【0002】
既存壁にパネルを配設する方法として、既存壁に複数の支持柱を配設し、隣設された支持柱間にパネルを固定する方法が採られている。このようにして取り付けたパネルとパネルとの間には、その隙間つまり支持柱の露出された部分を隠すための目地部材が取り付けられる(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図10は、従来のこの種の目地部材の保持構造の一例を示す斜視図である。なお、この図には説明の都合上、支持柱の裏側から見た斜視図を示している。
【0004】
この図例のものは、中空の支持柱100の前面(図中、上面)に、長手方向に沿って目地部材110取付用の開口101が形成されている。
【0005】
一方、目地部材110は本体部111の裏面より延出された一対の嵌合片112を備えている。この嵌合片112の先端には係止部112aが設けてあり、その係止部112aを支持柱100の開口縁102に係止させることで、目地部材110をパネル3間の隙間に取り付けできるようになっている。具体的には、嵌合片112の係止部112aにはガイド面112bが形成されており、このガイド面112bを開口縁102に当て嵌合片112を内側に撓ませながら溝空間に挿入することで、係止部112aが開口縁102に係止されるようになっている。
【0006】
なお、目地部材110のパネル3の側端面に向けて斜め方向に延出形成された両片は、目地部材110をパネル3間に装着することで弾性変形する翼片113であり、これによりパネル3、3間の寸法誤差によらず、隙間を隠すことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2008−184872号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記の構造では、嵌合関係にある目地部材110の嵌合片112と、支持柱100の開口101とがともに両部材の全長にわたる長尺寸法となっているため、嵌合する際に嵌合片112を弾性変形させるためには強い力を要する。そのため目地部材110の取り付けはきわめて困難なものであった。また、目地部材110の取り外しについては、取り付けの際のガイド面のような弾性変形をしやすくする部位がないため、さらに困難であった。
【0009】
係止部を簡易に係止させるために、嵌合片を支持柱の全長にわたり形成せず、複数個所に分散させて設けることも想定できるが、パネルの高さ寸法に応じて支持柱を切断して使用するため、嵌合片の形成位置を特定することは困難である。
【0010】
本願発明は、上記事情を考慮して提案されたもので、その目的は、目地部材の支持柱への固定が容易に行え、かつ取り外しも簡単に行える目地保持装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために、本発明に係る目地保持装置は、両側にパネルを配設可能とした支持柱を有し、該支持柱の前面に、両パネルの側端部間に挟まれるように目地部材を着脱自在に取り付けるようにした目地保持装置であって、支持柱の適宜位置に固定される複数の目地保持具を備えており、支持柱は、目地保持具を係止する構造を有しており、係止固定した目地保持具を介して、目地部材を保持するようにしたことを特徴とする。
【0012】
本発明においては、目地保持具が目地部材を保持する目地保持部と、支持柱に係止される係止突部とを備える一方、支持柱が目地保持具の係止突部を係止する係止受部を備える構成としてもよい。
【0013】
また本発明において、支持柱は、長手方向に沿って、開口と、両側壁と、底部とにより形成された溝空間を有した形状とされ、両側壁には、溝空間内で相互に対向する一対の挟持対片が突出形成されるようにして、係止突部は、後方に突出した後方突部と、支持柱の両側方に突出した一対の側方突部とを備えるようにして、後方突部が前記係止受部の溝空間に挿入され、一対の側方突部のそれぞれが一対の挟持対片のそれぞれに挟持されることで、目地保持具が支持柱に固定される構造としてもよい。
【0014】
さらに本発明において、一対の側方突部を前記支持柱の上下方向に向けた状態で、目地保持具の係止突部を係止受部の溝空間に挿入し、目地保持具を略90度回転させて前記一対の側方突部のそれぞれを、それぞれの挟持対片間に装着するようにしてもよい。
【0015】
また本発明において、後方突部の先端が前記係止受部の底部に当接する構成としてもよい。
【0016】
さらにまた本発明において、一対の側方突部のそれぞれは板状に形成され、先端角部の少なくとも一方がアール状に形成されるようにしてもよい。
【0017】
また本発明において、側方突部が溝部の挟持対片間を広げるように押圧する弾性部を備える構成としてもよい。
【発明の効果】
【0018】
本発明に記載の目地保持装置によれば、上述の構成としているため、目地部材の支持柱への固定が容易に行え、取り外しも簡単に行える。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の一実施形態に係る目地保持装置の一部を示した斜視図である。
【図2】パネルを支持柱を用いて保持させるようにしたパネル保持装置におけるパネルの着脱要領を示す概略斜視図である。
【図3】(a)は目地保持装置に用いられる目地保持具の斜視図、(b)は目地保持装置に用いられる支持柱の正面図である。
【図4】(a)、(b)は目地保持具の斜視方向の異なる斜視図である。
【図5】(a)は目地保持具の正面図、(b)は同側面図、(c)は同平面図である。
【図6】目地保持具に対する目地部材の取り付け状態を示した正面図である。
【図7】目地保持装置の一部を示した分解斜視図である。
【図8】目地保持装置の要部斜視図である。
【図9】本発明の他の実施形態に係る目地保持装置の一例を示す斜視図である。
【図10】従来の目地部材の保持構造の一例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下に、本発明の実施形態について、添付図面を参照しながら説明する。
【0021】
図1〜図8は、本発明の一実施形態に係る目地保持装置の一例に関する説明図である。
【0022】
本目地保持装置1は、パネル3を支持柱10を用いて保持させるようにしたパネル保持装置2において、両パネル3、3の側端部3a、3a間に挟まれるように着脱自在に取り付けられる目地部材30を保持する装置である。
【0023】
パネル保持装置2は、図2に示すように、壁4の表面に、上下方向に延出する支持柱10を上下の枠部5、5間に挟まれるように水平方向に並設させて構成される。そして、隣設された支持柱10、10間にパネル3が保持される。なお、パネル3は種々の固定金具(不図示)を用いて支持柱10に固定される。
【0024】
つまり、図1に示すように、1つの支持柱10に対して、その両側に2枚のパネル3が配されて固定される。なお、支持柱10等は図2に示すように立設されるものであるが、図1、図3〜図7には、説明の都合上、横設状態を上方より見た斜視図を示しており、図1中の矢印Fは前方を示している。この方向を基準として前、後方向を定義して、目地保持装置1(支持柱10、目地保持具20)の構成各部の名称を規定し、以下ではその基準に準じて説明する。
【0025】
目地部材30は、2枚のパネル3、3の側端部3a、3a間の、支持柱10の前方に位置する隙間を隠すように着脱自在に取り付けられる。なお、目地部材30としては、その長手方向の全長寸法がパネル3の長手辺の寸法に合致したものを用いてもよいし、長手方向に沿って複数に分割されたものを用いてもよい。
【0026】
この目地部材30は、前面に凹凸模様を施した本体部31と、その両側端よりパネル3の側端面に向けて斜め後方に突出した1組の翼片33、33と、本体部31の後面の両側端より後方に向けて延出形成された1組の嵌合片32、32とを備えている。
【0027】
嵌合片32は、目地部材30を支持柱10に固定するための部位であり、その先端(後端)には、支持柱10に固定された目地保持具20に係止固定するための係止爪32a(図6参照)が形成されている。
【0028】
また、翼片33は、目地部材30をパネル3、3間に装着することで弾性変形する弾性片で構成されており、これによりパネル3、3間の寸法誤差によらず、パネル3、3間を隙間なく隠す構成となっている。
【0029】
本目地保持装置1は、支持柱10と、目地部材30を直接的に保持する複数の目地保持具20とを備えて構成されている。
【0030】
以下、詳細に説明する。
【0031】
本実施形態で示した例は、支持柱10の前面に開口13を有し、長手方向に沿って形成された溝空間12に対して、複数の目地保持具20のそれぞれを係止固定する構造となっている。
【0032】
この溝空間12は、開口13と、両側壁14、14と、底部15とにより形成されており、その両側壁14、14のそれぞれには側壁14、14間で相互に対向する対向片16bが開口縁片16aと平行にかつ略同じ長さに突出形成されている。この対向片16bと、開口縁片16aとにより、後述する目地保持具20の係止突部21の側方突部22を挟持固定する挟持対片16を構成している。つまり、溝空間12および挟持対片16等が、目地保持具20の係止突部21を係止する係止受部11を構成している。
【0033】
なお、支持柱10はパネル3を固定する関係上、強度を考慮した幅寸法に形成されているが、後述するように目地保持具20を係止固定するために、目地保持具20の寸法に対応させて、外壁17より肉抜き空間を介して側壁14が形成してある。
【0034】
一方、目地保持具20は、図3(a)、図4および図5に示したように正面視十字形状とされ、前方(図中上方)に突出した目地固定部25と、両側方に突出した一対の側方突部22、22と、後方に突出した後方突部23とを有した形状となっている。これらの各部のうち両側方突部22、22と後方突部23とが、支持柱10の係止受部11に係止される係止突部21を構成している。
【0035】
この目地保持具20の各部のうち、まず支持柱10へ固定する構造(係止突部21)について説明する。
【0036】
係止突部21の側方突部22は、平面視略矩形状をなしており、一方の側方突部22の側端から他方の側方突部22の側端までの寸法は溝空間12の側壁14間の寸法にほぼ合致している。
【0037】
また、各側方突部22の先端(側端)の一方の角部がアール状に形成されている。このアール角部22aは、目地保持具20を支持柱10に装着する際に回転操作をしやすくするためのものであり、そのため図例のように、相互に点対称の位置にある角部をアール状とすることが望ましい。
【0038】
また、側方突部22の表面側には、両辺縁間の中央部から辺縁に向けて傾斜突出するように延びた板片状の弾性部22cが凹部22d(図5(a)(b)参照)底面よりもやや浮いた状態に形成されている。この弾性部22cは、目地保持具20を支持柱10に装着する際、回転操作後に目地保持具20自身を確実に固定させるためのものであり、突出部22caを表面側より押圧すると付勢され、押圧を解除すると弾性力によって復帰する構成となっている。また図例のように、相互に点対称の位置にある辺縁部に形成することが望ましく、回転操作をしやすくするために、緩やかに傾斜突出させたものが望ましい。なお、弾性部22cは板片状のものに代えて、ゴム等の弾性体を側方突部の表面に取り付けて形成したものでもよい。
【0039】
また、側方突部22の裏面側には段部22bが形成されており、その段部22bには、側方突部22のアール角部22aと同様、回転操作をしやすくするためのアール角部22baが形成されている。一方の段部22bの側端から他方の段部22bの側端までの寸法は、溝空間12で相互に対向する対向片16b、16b間の寸法にほぼ合致している。
【0040】
係止突部21の後方突部23は、矩形の板片状に形成されており、側方突部22が挟持対片16に挟持された状態では、溝空間12に対して遊挿された状態にあり、後方突部23の先端は溝空間12の底部15に当接している。つまり後述するように、後方突部23は側方突部22を係止固定操作するための位置決め部として作用する。
【0041】
一方、目地保持具20の目地固定部25は、側方突部22と同一方向に突出したストッパ片25a、25aと、それらのストッパ片25a、25aのそれぞれと同一方向に突出した係止凸部25b、25bとを備えている。
【0042】
目地部材30の1組の嵌合片32、32は、目地固定部25に嵌合する際には、係止爪32aが係止凸部25bに当たることで弾性拡開する。そして、それぞれの先端が目地固定部25の各ストッパ片25a、25aに当接して位置決めされて、嵌合片32、32は係止凸部25b、25bに係止される(図5(a)および図6参照)。
【0043】
ついで、支持柱10に対する目地保持具20の取り付け手順について、図7、図8を参照しながら説明する。
【0044】
支持柱10の溝空間12の開口13の形成方向に両側方突部22、22を向けた状態にして、目地保持具20の係止突部21を溝空間12に、図7の矢印Xの方向に、後方突部23が溝空間12の底部15に当たるまで挿入する。
【0045】
つぎに、溝空間12に挿入された目地保持具20を、図7の矢印Y方向に略90度回転させて、両側方突部22、22のそれぞれを支持柱10の各挟持対片16、16の間に挟みこませる。
【0046】
目地保持具20の側方突部22にはアール角部22baが形成されているため、側方突部22の先端が溝空間12の側壁面にひっかかることなく、スムーズに回転させることができる。また同様に、側方突部22の裏面の段部22にはアール角部22baが形成されているため、対向片16bの側端面にひっかかることなく、容易に回転させることができる。
【0047】
上述したように、両側方突部22の側端間寸法と側壁14間寸法とを合致させ、かつ他方の角部がアール形成されていないため、側壁14間に側方突部22がきっちりと嵌まり込んだのちは、さらに回転するおそれはない。また、本実施形態では、側方突部22の裏面側の両段部22bも両対向片16b、16bの側端間に嵌合できる寸法としているが、本実施形態では側方突部22が側壁14間に嵌合される構成であるため、このような段部22bを設けなくてもよい。
【0048】
また、側方突部22が挟持対片16に挟持される構成であるため、目地保持具20が装着されたのちには前後へのずれおよび回転ずれが発生するおそれはない。特に、弾性部22cが作用して挟持対片16の挟持力を補完するため、目地保持具20がいったん正しい位置に固定されたのちにずれ動くことはほとんどない。
【0049】
こうして、複数の目地保持具20は支持柱10の長手方向の適宜位置に装着、固定される。
【0050】
その後、パネル3を取り付けた後に(図1参照)、目地部材10をパネル3、3間に、図7の矢印Z方向に挿入することで、目地部材30の嵌合片32が目地保持具20の目地固定部25に係止固定されて、目地部材30が正しく装着される。
【0051】
以上に示した目地保持装置1の構成によれば、支持柱10の長手方向の適所に複数の目地保持具20が分離して取り付けられるため、目地部材30の支持柱10に対する固定が容易に行える。すなわち、目地部材30を固定するための目地保持具20の目地固定構造が支持柱10の全長にわたるものではないため、目地部材30を装着する際の嵌合片32の弾性変形を小さな力で行うことができる。また、目地部材30の取り外しも容易に行える。特に本実施形態の例では、目地保持具20の係止突部25bが鉤状、爪状のものではなく小突起で形成されているため、目地部材30の取り付け、取り外しがさらに簡易に行える。
【0052】
また、本実施形態の目地保持装置1によれば、目地保持具20が支持柱10に係止される係止突部21を備え、一方、支持柱10が係止突部21を係止する係止受部11を備えているので、目地保持具20を支持柱10にずれることなく固定できる。目地保持具20は目地部材30を保持する目地保持部25をさらに備えているので、目地部材30を目地保持具20を介して確実に支持柱10に固定できる。
【0053】
なお、目地部材30をさらに取り付けしやすくするために、嵌合片32を目地部材30の長手方向の適所に分離して形成してもよく、例えば目地保持具20に対応する部分にのみ形成してもよい。
【0054】
また、支持柱10の溝空間12の深さ寸法と、目地保持具20の後方突部23の長さ寸法を合致させているので、目地保持具20の装着操作において、側方突部22と挟持対片16との位置合わせが簡単に行える。
【0055】
以上に示した実施形態の例では、目地保持具20の係止突部21の側方突部22を支持柱10に固定させ、後方突部23は溝空間12に遊挿させる(位置決め片として作用する)構成としたが、後方突部23も嵌合、固定させる構成としてもよい。例えば、後方突部23を円柱体に形成し、この後方突部23を支持柱10の開口13(係止受部)に圧入する構成としてもよい。
【0056】
また、図9に示すように、目地保持具20が係止突部21として2つの後方突部23、23を備え、これらを支持柱10の前面に設けた、係止受部11として形成された2つの孔に圧入する構成としてもよい。なお、圧入固定を確実にするために、後方突部23の一部または全体を弾性体で形成することが望ましい。
【0057】
このような構成であるため、目地保持具20を支持柱10に簡単に取り付けることができる。目地部材30は後方突部23が孔に圧入、係止される構成であるため、いったん装着されればその後、容易には外れない。また、目地保持具20は2つの後方突部23で支持柱10に固定されるようになっているため、回転ずれも起こらない。
【符号の説明】
【0058】
1 目地保持装置
10 支持柱
11 係止受部
12 溝空間
13 開口
14 側壁
15 底部
16 挟持対片
16a 開口縁片
16b 対向片
17 外壁
20 目地保持具
21 係止突部
22 側方突部
22a アール角部
22b 段部
22ba アール角部
22c 弾性部
23 後方突部
25 目地固定部
25a ストッパ片
25b 係止凸部
30 目地部材
31 本体部
32 嵌合片
32a 係止爪
33 翼片
2 パネル保持装置
3 パネル
3a 側端部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
両側にパネルを配設可能とした支持柱を有し、該支持柱の前面に、両パネルの側端部間に挟まれるように目地部材を着脱自在に取り付けるようにした目地保持装置であって、
前記支持柱の適宜位置に固定される複数の目地保持具を備えており、
前記支持柱は、前記目地保持具を係止する構造を有しており、係止固定した前記目地保持具を介して、前記目地部材を保持するようにしたことを特徴とする目地保持装置。
【請求項2】
請求項1において、
前記目地保持具は、目地部材を保持する目地保持部と、支持柱に係止される係止突部とを備える一方、支持柱が目地保持具の係止突部を係止する係止受部を備えたことを特徴とする目地保持装置。
【請求項3】
請求項2において、
前記支持柱は、長手方向に沿って、開口と、両側壁と、底部とにより形成された溝空間を有した形状とされ、
前記両側壁には、上記溝空間内で相互に対向する一対の挟持対片が突出形成されており、
前記係止突部は、後方に突出した後方突部と、前記支持柱の両側方に突出した一対の側方突部とを備えており、前記後方突部が前記係止受部の溝空間に挿入され、前記一対の側方突部のそれぞれが前記一対の挟持対片のそれぞれに挟持されることで、前記目地保持具が前記支持柱に固定される構造となっていることを特徴とする目地保持装置。
【請求項4】
請求項3において、
前記一対の側方突部を前記支持柱の上下方向に向けた状態で、前記目地保持具の係止突部を前記係止受部の溝空間に挿入し、前記目地保持具を略90度回転させて前記一対の側方突部のそれぞれを、それぞれの挟持対片間に装着するようにしたことを特徴とする目地保持装置。
【請求項5】
請求項4において、
前記後方突部の先端が前記係止受部の底部に当接していることを特徴とする目地保持装置。
【請求項6】
請求項4または5において、
前記一対の側方突部のそれぞれは、板状に形成され、先端角部の少なくとも一方がアール状に形成されていることを特徴とする目地保持装置。
【請求項7】
請求項4〜6のいずれか1項において、
前記側方突部は、前記溝部の挟持対片間を広げるように押圧する弾性部を備えていることを特徴とする目地保持装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−44094(P2013−44094A)
【公開日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−180403(P2011−180403)
【出願日】平成23年8月22日(2011.8.22)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】