説明

真空バルブ

【課題】 軸方向が短く、通電電流容量を向上し得る真空バルブを得る。
【解決手段】 真空絶縁容器1と、前記真空絶縁容器1の両端開口面に封着された固定側封着金具2、可動側封着金具3と、前記固定側封着金具2に貫通固定された固定側通電軸4と、前記固定側通電軸4端に固着された固定側接点5と、前記可動側封着金具3の中央開口部3aを貫通する可動側通電軸7と、前記可動側通電軸7端に固着された可動側接点6と、前記中央開口部3aに一方端が気密に固定されるとともに、他方端が前記可動側通電軸7に気密に固定されたベローズ8と、前記真空絶縁容器1外の前記可動通電軸7端に設けられるとともに、前記可動側通電軸7よりも太径であって、且つ可動側外部導体13と摺動接触する可動側接触導体20と、前記中央開口部3aに挿入されるとともに、円周方向が複数に分割されたガイド21とを具備したことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、真空バルブに係り、特に外部導体との通電電流容量を向上し得る改良した真空バルブに関する。
【背景技術】
【0002】
代表的な真空バルブの断面図を示す図6において、筒状の真空絶縁容器1の両端開口面には、固定側封着金具2と可動側封着金具3とが気密に封着されている。
【0003】
固定側封着金具2には、一方の電路となる固定側通電軸4が気密に貫通固定され、真空絶縁容器1内の固定側通電軸4端に固定側接点5が固着されている。この固定側接点5と対向して、接離自在の可動側接点6が他方の電路となる可動側通電軸7端に固着されている。
【0004】
可動側通電軸7の真空絶縁容器1内中間部には、伸縮自在のベローズ8の一方端が気密に取り付けられている。ベローズ8の他方端は、可動側封着金具3の中央開口部3aに気密に取り付けられている。これにより、内部圧力10−2Pa以下の真空度を維持しながら可動側通電軸7を軸方向に移動させることが可能になっている。
【0005】
また、真空絶縁容器1内面中間部に設けた突出部1aには、両接点5、6を包囲するように筒状のアークシールド9が設けられ、両接点5、6の電流開閉時に発生する金属蒸気が真空絶縁容器1の内面に付着して、沿面の絶縁抵抗が低下するのを防止している。
【0006】
また、可動側通電軸7が軸方向に直線的に移動できるように、従来、可動側封着金具3の中央開口部3aには、断面L字状の環状のガイド10が設けられている。このガイド10は、筒部10aの内径が可動側通電軸7の外径よりも僅かに大きく、また、鍔部10bが可動側封着金具3に固定されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0007】
一方、真空絶縁容器1外の固定側通電軸4端には、他の電気機器との接続を行う固定側外部導体11がボルト12で締付けられる。また、真空絶縁容器1外の可動側通電軸7には、他の電気機器との接続を行う可動側外部導体13が摺動形接触子14を介して設けられる。可動側通電軸7が可動側外部導体13の開口穴を貫通した状態を点線で示す。
【0008】
そして、真空バルブの通電電流容量を例えば4000Aを超える容量にしようとすると、固定側外部導体11および可動側外部導体13の通電電流容量も向上させる必要から、それぞれの外部導体11および13では、断面積の大きいものが用いられる。更には、可動側外部導体13と可動側通電軸7間では、摺動形接触子14が接触する面積を大きくしなければならず、摺動形接触子14が多段の構成となる。その結果、可動側通電軸7の軸方向が長くなり、更には、摺動形接触子14などの部品点数が増えてコストアップにつながっていた。
【0009】
これを解決するものとして、従来、図7に示すように、可動側通電軸7端を雄ネジ加工し、外径が可動側通電軸7よりも太径で、内周に雌ネジを設けたスリーブ15を取り付けるものが知られている(例えば、特許文献2参照。)。スリーブ15の外周には、摺動形接触子14を介して可動側外部導体13が設けられる。スリーブ15が可動側外部導体13の開口穴を貫通した状態を点線で示す。なお、この場合、ガイド10を可動側封着金具3に固定した後、可動側通電軸7端にスリーブ15が取り付けられる。
【0010】
これにより、スリーブ15が可動側通電軸7よりも太径のため、可動側外部導体13との接触面積が大きくなり、摺動形接触子14の段数を図6よりも抑制することができ、可動側通電軸7の軸方向を短くすることができる。
【0011】
しかしながら、可動側通電軸7とスリーブ15とは、ネジ通電となるため、強固に締付けなければならず、作業が困難となっていた。即ち、スリーブ15を取り付けるときには、可動側通電軸7が回転しないように、専用の治具で可動側通電軸7を固定しなければならなかった。可動側通電軸7が回転してしまうと、ベローズ8が損傷して真空度が維持できなくなったり、また、スリーブ15の締付けが弱いと、ネジ部で発熱を起こしたりすることになる。
【特許文献1】特開2002−33034号公報 (第3ページ、図1)
【特許文献2】特開平6−103863号公報 (第2ページ、図3)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
上記の従来の真空バルブにおいては、次のような問題がある。
真空バルブの通電電流容量を増大させると、可動側通電軸7の軸方向が長くなっていた。また、スリーブ15を取り付ける場合には、取り付け作業が困難であった。
このため、可動側通電軸7を長くせず、また、スリーブ15の取り付け作業を不要として、通電電流容量を向上し得る真空バルブが望まれていた。
【0013】
本発明は上記問題を解決するためになされたもので、真空バルブの軸方向を短くし、通電電流容量を向上し得る真空バルブを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記目的を達成するために、本発明の真空バルブは、筒状の真空絶縁容器と、前記真空絶縁容器の一方の開口面に封着された固定側封着金具と、前記固定側封着金具に貫通固定された固定側通電軸と、前記固定側通電軸端の前記真空絶縁容器内に固着された固定側接点と、前記真空絶縁容器の他方の開口面に封着された可動側封着金具と、前記可動側封着金具の中央開口部を移動自在に貫通する可動側通電軸と、前記固定側接点に対向して前記可動側通電軸端の前記真空絶縁容器内に固着された可動側接点と、前記中央開口部に一方端が気密に固定されるとともに、他方端が前記可動側通電軸に気密に固定された伸縮自在のベローズと、前記真空絶縁容器外の前記可動通電軸端に設けられるとともに、前記可動側通電軸よりも太径であって、且つ可動側外部導体と摺動接触する可動側接触導体と、前記可動側通電軸を軸方向に移動させるように前記中央開口部に挿入されるとともに、円周方向が複数に分割されたガイドとを具備したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、真空絶縁容器外の可動側通電軸端に、可動側外部導体と摺動接触する可動側通電軸よりも太径の可動側接触導体を固定し、可動側通電軸が貫通する可動側封着金具の中央開口部に、この可動側通電軸を軸方向に直線的に移動させるための複数分割されたガイドを挿入しているので、真空バルブの軸方向を短くでき、通電電流容量を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
【実施例1】
【0017】
先ず、本発明の実施例1に係る真空バルブを図1および図2を参照して説明する。図1(a)は、本発明の実施例1に係る真空バルブの構成を示す縦断面図、図1(b)は、図1(a)のA−A断面矢視図、図2は、本発明の実施例1に係る真空バルブの組立てを説明する図である。なお、各図において、従来と同様の構成部分については、同一符号を付した。
【0018】
図1(a)、(b)に示すように、例えばアルミナ磁器からなる筒状の真空絶縁容器1の両端開口面には、固定側封着金具2と可動側封着金具3とが気密に封着されている。
【0019】
固定側封着金具2には、一方の電路となる固定側通電軸4が気密に貫通固定され、真空絶縁容器1内の固定側通電軸4端に固定側接点5が固着されている。この固定側接点5に対向して、接離自在の可動側接点6が他方の電路となる真空絶縁容器1内の可動側通電軸7端に固着されている。
【0020】
また、真空絶縁容器1外の可動側通電軸7端には、後述する可動側外部導体13と摺動接触する円柱状の可動側接触導体20が軸方向に例えばロー付けで固定されている。可動側接触導体20の外径は、可動側通電軸7の外径よりも大きく、可動側外部導体13との接触面積を大きくとれるようになっている。なお、可動側外部導体13と可動側通電軸7とは、一体で加工されていてもよい。
【0021】
可動側通電軸7の真空絶縁容器1内中間部には、伸縮自在のベローズ8の一方端が気密に取り付けられている。ベローズ8の他方端は、可動側封着金具3の中央開口部3aに気密に取り付けられている。これにより、内部圧力10−2Pa以下の真空度を維持しながら可動側通電軸7を軸方向に移動させることが可能になっている。可動側通電軸7の移動は、可動側接触導体20に連結される図示しない操作機構によって行われる。
【0022】
真空絶縁容器1内面中間部に設けた突出部1aには、両接点5、6を包囲するように筒状のアークシールド9が例えばロー付けにより設けられ、両接点5、6の電流開閉時に発生する金属蒸気が真空絶縁容器1の内面に付着して、沿面の絶縁抵抗が低下するのを防止している。
【0023】
また、可動側通電軸7と可動側封着金具3間に形成される中央開口部3aには、機械的強度を有する絶縁物からなる断面L字状の円周方向が二分割されたガイド21が挿入されている。このガイド21は、可動側通電軸7の外周面に沿った円弧状の円弧部21aと半径方向に広がる取付部21bとから構成されており、二分割された円弧部21aを組み合わせると、その内径が可動側通電軸7の外径よりも僅かに大きくなるようになっている。
【0024】
ここで、二分割されたガイド21の円弧部21aを組み合わせても必ずしも間隙のない環状に形成される必要はなく、互いのガイド21間に間隙が形成されてもよい。図1(b)においては、それぞれのガイド21が対向配置され、円弧部21aを組み合わせると可動側通電軸7の外周がおよそ半分程度覆われるようになっている。この状態が、可動側通電軸7を直線的に移動させることができ、また、ガイド21を挿入する作業性上、好ましい。なお、取付部21bは、それぞれ例えばエポキシ樹脂のような接着剤で可動側封着金具3に固定されている。
【0025】
一方、真空絶縁容器1外の固定側通電軸4端には、他の電気機器との接続を行う固定側外部導体11がボルト12で締付けられる。また、真空絶縁容器1外の可動側接触導体20には、他の電気機器との接続を行う可動側外部導体13が摺動形接触子14を介して設けられる。可動側接触導体20が可動側外部導体13の開口穴を貫通した状態を点線で示す。
【0026】
次に、ガイド21を挿入する方法を図2を参照して説明する。
【0027】
図2に示すように、先ず、可動側通電軸7と可動側接触導体20とを図示下方向に移動させ、可動側封着金具3と可動側接触導体20間を広げる。そして、可動側通電軸7と可動側封着金具3間に形成される中央開口部3aにガイド21の円弧部21aを挿入し、取付部21bを可動側封着金具3に固定する。固定後は、可動側通電軸7を図示上方向の元の位置に戻す。
【0028】
これにより、可動側接触導体20が可動側通電軸7よりも太径であっても、ガイド21を中央開口部3aに容易に挿入することができる。そして、ガイド21の円弧部21aを組み合わせると、その内径が可動側通電軸7の外径より僅かに大きくなり、可動側通電軸7を軸方向に直線的に移動させることができる。可動側通電軸7が直線的に移動すれば、可動側接点6と固定側接点5との芯ずれがなく、耐電圧などの性能の高い真空バルブとすることができる。
【0029】
また、可動側接触導体20が可動側通電軸7よりも太径のため、可動側外部導体13との接触面積が大きくなり、通電電流容量を増大させても摺動形接触子14の段数を抑制することができ、可動側通電軸7の軸方向を短くすることができる。
【0030】
更には、この真空バルブを遮断装置や開閉装置に用いることにより、これらの装置の全体形状を縮小することができる。なお、ガイド21においては、従来の環状に比べて材料費を安価とすることができる。
【0031】
上記実施例1の真空バルブによれば、真空絶縁容器1外の可動側通電軸7端にこの可動側通電軸7よりも太径の可動側接触導体20を設け、二分割したガイド21を可動側封着金具3の中央開口部3aにそれぞれ挿入し、可動側通電軸7が軸方向に直線的に移動できるようにしているので、可動側通電軸7の軸方向の長さを短くできるとともに、可動側外部導体13との接触面積が大きくなり、通電電流容量を向上させることができる。
【実施例2】
【0032】
次に、本発明の実施例2に係る真空バルブを図3を参照して説明する。図3(a)は、本発明の実施例2に係る真空バルブの構成を示す要部縦断面図、図3(b)は、図3(a)のA−A断面矢視図である。なお、この実施例2が実施例1と異なる点は、ガイドに取り付けの位置決めを設けたことである。図3において、実施例1と同様の構成部分においては、同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0033】
図3(a)、(b)に示すように、ガイド21の取付部21bには、可動側封着金具3と対向する面に凹部21cが設けられている。また、凹部21cに対向する可動側封着金具3には、凸部3bが設けられている。
【0034】
そして、可動側封着金具3の凸部3bにガイド21の凹部21cを嵌め合わせ、ガイド21の取り付け位置を決めている。なお、取付部21bに凸部、可動側封着金具3に凹部を設けてもよい。これらの凸部、凹部は、円周方向に配置する二分割されたガイド21の位置を決めるためのものであり、位置決め手段と定義する。
【0035】
上記実施例2の真空バルブによれば、実施例1による効果のほかに、二分割したそれぞれのガイド21を円周方向に取り付けるための位置決めが容易となる。
【実施例3】
【0036】
次に、本発明の実施例3に係る真空バルブを図4を参照して説明する。図4(a)は、本発明の実施例3に係る真空バルブの構成を示す要部縦断面図、図4(b)は、図4(a)のA−A断面矢視図である。なお、この実施例3が実施例1と異なる点は、ガイドに切り欠き部を設けたことである。図4において、実施例1と同様の構成部分においては、同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0037】
図4(a)、(b)に示すように、ガイド21の取付部21bには、切り欠き部21dが設けられている。また、取付部21bは、切り欠き部21dに嵌め合わされるツメ部22aを有する例えばステンレス製の環状のキャップ22で覆われている。キャップ22の中央開口部22bの内径は、可動側接触導体20の外径よりも僅かに大きくなっている。
【0038】
そして、ガイド21を可動側封着金具3の中央開口部3aに挿入後、可動側接触導体20にキャップ22の中央開口部22bを貫通させ、切り欠き部21dにツメ部22aを嵌め合わせ、ガイド21の位置を決めている。その後、キャップ22の外周を可動側封着金具3に例えば溶接で固定している。ここで、ツメ部22aは、キャップ22が可動側封着金具3に固定されているので、可動側封着金具3に設けられたものと同様の解釈をすることができる。
【0039】
なお、ガイド21の取付部21bにツメ部を設け、キャップ22にツメ部が嵌め合わせられる切り欠き部を設けてもよい。これらのツメ部、切り欠き部は、円周方向に配置する二分割されたガイド21の位置を決めるためのものであり、実施例2と同様に、位置決め手段と定義する。
【0040】
上記実施例3の真空バルブによれば、実施例1による効果のほかに、二分割したそれぞれのガイド21を円周方向に取り付けるための位置決めが容易となる。
【実施例4】
【0041】
次に、本発明の実施例4に係る真空バルブを図5を参照して説明する。図5(a)は、本発明の実施例4に係る真空バルブの構成を示す要部縦断面図、図5(b)は、図5(a)のA−A断面矢視図である。なお、この実施例4が実施例1と異なる点は、可動側通電軸に溝部を設けたことである。図5において、実施例1と同様の構成部分においては、同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0042】
図5(a)、(b)に示すように、可動側通電軸7には、可動側封着金具3と対向する部分の軸方向に、それぞれのガイド21の円弧部21aが挿入される溝部7aが設けられている。
【0043】
上記実施例4の真空バルブによれば、実施例1による効果のほかに、二分割したそれぞれのガイド21の取り付けが容易となる。また、可動側通電軸7の断面積が溝部7aを形成する断面積分だけの減少となるため、通電電流容量の低下を抑制できる。
【0044】
なお、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施することができる。上記実施例では、ガイド21を二分割して説明したが、三分割以上の複数に分割し、これらを円周上に配置しても可動側通電軸7を軸方向に直線的に移動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】(a)は、本発明の実施例1に係る真空バルブの構成を示す縦断面図、(b)は、(a)のA−A断面矢視図。
【図2】本発明の実施例1に係る真空バルブの組立てを説明する図。
【図3】(a)は、本発明の実施例2に係る真空バルブの構成を示す要部縦断面図、(b)は、(a)のA−A断面矢視図。
【図4】(a)は、本発明の実施例3に係る真空バルブの構成を示す要部縦断面図、(b)は、(a)のA−A断面矢視図。
【図5】(a)は、本発明の実施例4に係る真空バルブの構成を示す要部縦断面図、(b)は、(a)のA−A断面矢視図。
【図6】従来の真空バルブの構成を示す縦断面図。
【図7】従来の真空バルブの構成を示す要部縦断面図。
【符号の説明】
【0046】
1 真空絶縁容器
1a 突出部
2 固定側封着金具
3 可動側封着金具
3a、22b 中央開口部
3b 凸部
4 固定側通電軸
5 固定側接点
6 可動側接点
7 可動側通電軸
7a 溝部
8 ベローズ
9 アークシールド
10、21 ガイド
10a 筒部
10b 鍔部
11 固定側外部導体
12 ボルト
13 可動側外部導体
14 摺動形接触子
15 スリーブ
20 可動側接触導体
21a 円弧部
21b 取付部
21c 凹部
21d 切り欠き部
22 キャップ
22a ツメ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筒状の真空絶縁容器と、
前記真空絶縁容器の一方の開口面に封着された固定側封着金具と、
前記固定側封着金具に貫通固定された固定側通電軸と、
前記固定側通電軸端の前記真空絶縁容器内に固着された固定側接点と、
前記真空絶縁容器の他方の開口面に封着された可動側封着金具と、
前記可動側封着金具の中央開口部を移動自在に貫通する可動側通電軸と、
前記固定側接点に対向して前記可動側通電軸端の前記真空絶縁容器内に固着された可動側接点と、
前記中央開口部に一方端が気密に固定されるとともに、他方端が前記可動側通電軸に気密に固定された伸縮自在のベローズと、
前記真空絶縁容器外の前記可動通電軸端に設けられるとともに、前記可動側通電軸よりも太径であって、且つ可動側外部導体と摺動接触する可動側接触導体と、
前記可動側通電軸を軸方向に移動させるように前記中央開口部に挿入されるとともに、円周方向が複数に分割されたガイドとを具備したことを特徴とする真空バルブ。
【請求項2】
前記ガイドは、断面L字状であって、前記可動側通電軸の外周面に沿った円弧部と半径方向に広がる取付部とから構成され、
前記円弧部が前記中央開口部に挿入され、
前記取付部が前記可動側封着金具に固定されることを特徴とする請求項1に記載の真空バルブ。
【請求項3】
前記ガイドは、二分割されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の真空バルブ。
【請求項4】
前記ガイドの取付部と前記可動側封着金具とに前記ガイドの位置を決める位置決め手段が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の真空バルブ。
【請求項5】
前記中央開口部と対向する前記可動側通電軸の軸方向に複数の溝部を設け、この溝部に前記ガイドの円弧部をそれぞれ挿入したことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の真空バルブ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−324177(P2006−324177A)
【公開日】平成18年11月30日(2006.11.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−147842(P2005−147842)
【出願日】平成17年5月20日(2005.5.20)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(391017540)東芝ITコントロールシステム株式会社 (107)