説明

眼科検査装置

【課題】検者が被検者と対向する位置からずれた状態であっても、その検者がモニタの被検眼像を容易に観察できる眼科検査装置を提供する。
【解決手段】被検眼を撮像し被検眼像を取得する検眼部を有する装置本体11と、その被検眼像を表示するモニタ12と、モニタ12を装置本体11に対して仰角方向及び方位角方向に回動できるように保持する保持部と、を備え、保持部は、一端が装置本体11に対して回動できるように設けられ、他端がモニタ12を仰角方向に回動できるように保持する支持アームを少なくとも有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被検眼を検査するために使用される眼科検査装置に関する。
【背景技術】
【0002】
被検眼像をモニタに表示する従来の眼科検査装置において、モニタをチルトできるものがある(例えば、特許文献1参照)。そのような眼科検査装置では、検者が装置の側方に立った状態で、被検者の瞼を上げるなどの介添えを行いつつ、モニタの被検眼像を容易に観察することができていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−55439号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の眼科検査装置において、検者と被検者が共に着席している場合には、たとえモニタがチルトできたとしても、検者が被検者の瞼を上げるなどの介添えを行うために、通常よりも装置の側方にずれた状態では、モニタの被検眼像を容易に観察することはできないという問題があった。
一般的に言えば、検者が被検者と対向する位置から左右にずれた状態では、検者がモニタの被検眼像を容易に観察できないことがあるという問題があった。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、検者が被検者と対向する位置からずれた状態であっても、検者がモニタの被検眼像を容易に観察できる眼科検査装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明による眼科検査装置は、被検眼を撮像し被検眼像を取得する検眼部を有する装置本体と、被検眼像を表示するモニタと、モニタを装置本体に対して仰角方向及び方位角方向に回動できるように保持する保持部と、を備え、保持部は、一端が装置本体に対して回動できるように設けられ、他端がモニタを仰角方向に回動できるように保持する支持アームを少なくとも有している、ものである。
【0007】
このような構成により、モニタが方位角方向に回動できるため、検者が被検者と対向する位置からずれた状態であったとしても、モニタを方位角方向に回動させることによって、検者は、無理な姿勢をとることなくモニタに表示された被検眼像を容易に観察することができるようになる。また、モニタが仰角方向にも回動できるため、検者が被検者と対向する位置からずれた位置で立っていても座っていても、モニタに表示された被検眼像を容易に観察できるようになる。また、保持部は、装置本体と反対側においてモニタを仰角方向に回動できるように保持するため、モニタの左右方向が水平に保たれ、モニタのねじれ傾斜を防止できる。
【0008】
また、本発明による眼科検査装置では、保持部は、一端が、モニタの左右方向の第1の端側に設けられた第1の軸により装置本体と回動できるように連結される第1の支持アームと、一端が、モニタの第1の端側と反対側の第2の端側に設けられた第2の軸により第1の支持アームの第1の軸と反対側の一端と回動できるように連結され、他端がモニタを仰角方向に回動できるように保持する第2の支持アームと、を有していてもよい。
このような構成により、第1及び第2の軸を用いてモニタを方位角方向に回動させることができるようになる。
【0009】
また、本発明による眼科検査装置は、被検眼に対して移動自在であり、被検眼を撮像し被検眼像を取得する検眼部を有する装置本体と、被検眼像を表示するモニタと、モニタを装置本体に対して方位角方向に回動できるように保持する保持部と、検眼部の移動方向を受け付けるジョイスティックと、ジョイスティックが受け付けた移動方向に応じて検眼部を移動させる移動部と、モニタの方位角を取得する方位角取得部と、方位角取得部が取得した方位角を用いて、モニタ正視方向のジョイスティックの操作が、検眼部の光軸方向の操作となるように制御する制御部と、を備えたものである。
このような構成により、モニタが方位角方向に回動した状態であっても、モニタの向きを基準としてジョイスティックを操作すればよいことになり、操作性が向上することになる。
【発明の効果】
【0010】
本発明による眼科検査装置によれば、検者が被検者と対向する位置からずれた状態であっても、検者がモニタの被検眼像を容易に観察できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施の形態1による眼科検査装置の外観を示す斜視図
【図2】同実施の形態における保持部の構成を示す図
【図3】同実施の形態におけるモニタの仰角方向の回動について説明するための図
【図4】同実施の形態におけるモニタの方位角方向の回動について説明するための図
【図5】本発明の実施の形態2による眼科検査装置の保持部の構成を示す図
【図6】同実施の形態におけるモニタの方位角方向の回動について説明するための図
【図7】本発明の実施の形態3による眼科検査装置の制御に関する構成を示すブロック図
【図8】同実施の形態におけるモニタの方位角とジョイスティックの操作方向との関係について説明するための図
【図9】同実施の形態における具体例について説明するための図
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明による眼科検査装置について、実施の形態を用いて説明する。なお、以下の実施の形態において、同じ符号を付した構成要素は同一または相当するものであり、再度の説明を省略することがある。
【0013】
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1による眼科検査装置について、図面を参照しながら説明する。本実施の形態による眼科検査装置は、モニタが仰角方向と方位角方向(左右方向)とに回動できるものである。
【0014】
図1は、本実施の形態による眼科検査装置1の外観を示す斜視図である。図1において、本実施の形態による眼科検査装置1は、被検眼を検査する構成として、装置本体11と、モニタ12と、モニタ12背面に設けられた後述する保持部13と、ジョイスティック14と、本体ベース15とを備える。眼科検査装置1で行う検査は、例えば、角膜形状測定であってもよく、眼屈折力測定であってもよく、眼圧測定であってもよく、被検眼の観察であってもよく、被検眼の撮影(例えば、眼底写真撮影等)であってもよく、その他の眼科に関する検査であってもよい。したがって、眼科検査装置1は、例えば、ケラトメータ、レフラクトメータ、レフラクト・ケラトメータ、眼圧測定器、眼底カメラ等であってもよい。眼科検査装置1は、テーブル等の台に載置される据え置きタイプのものである。
【0015】
装置本体11は、被検眼を撮像し被検眼像を取得する検眼部(図示せず)を有する。その検眼部は、被検眼に対して移動自在であるとする。移動自在であるとは、自由な方向に移動できる意味であるが、例えば、その移動できる方向が水平方向のみに限定されていてもよく、あるいは、そうでなく3次元の任意の方向に移動できてもよい。また、装置本体11は、眼科検査装置1で行う検査に応じて、図示しない測定機器や撮影機器等を備えているものとする。例えば、検眼部は、被検眼を撮影する撮影手段と共に、角膜曲率半径や眼屈折力等の光学特性を測定するための投影光学系と受光光学系とを有する光学測定部と、その光学測定部から得られたデータを用いて角膜曲率半径や眼屈折力等の光学特性を演算する演算手段とを備えてもよい。撮影手段は、例えば、CCDやCMOS等の撮像素子等を有していてもよい。モニタ12は、検眼部が撮像した被検眼像を表示する。また、モニタ12は、被検眼像以外にも、眼科測定値等の種々の情報を表示してもよい。モニタ12は、例えば、液晶ディスプレイや、有機ELディスプレイなどのように薄型ディスプレイであることが好適であるが、そうでなくてもよい。本実施の形態では、モニタ12が薄型ディスプレイである場合について説明する。ジョイスティック14は、検眼部の移動方向を受け付ける。そして、その受け付けた移動方向に応じて、検眼部が移動される。その移動は、例えば、上下方向(鉛直方向)の移動でもよく、前後方向(装置の光軸方向)の移動でもよく、左右方向(上下方向及び前後方向に直交する方向)の移動でもよく、それらの任意の2以上を組み合わせた移動であってもよい。検眼部の移動は装置本体11の移動によって実現されてもよく、あるいは、装置本体11のうち、検眼部のみが移動されてもよい。本実施の形態では、前者の場合について説明する。また、例えば、ジョイスティック14が前後左右に傾倒されることによって、検眼部が前後左右に移動してもよい。また、例えば、ジョイスティック14が前後左右に傾倒されることによって、検眼部が上下左右に移動してもよい。なお、ジョイスティック14は、その傾倒に応じて検眼部を物理的に移動させる(すなわち、ジョイスティック14を傾倒する力によって検眼部を移動させる)ものであってもよく、あるいは、電気的に移動させる(すなわち、ジョイスティック14が受け付けた方向を電気信号に変換し、その電気信号に応じて図示しない移動部を駆動することによって検眼部を移動させる)ものであってもよい。本実施の形態及び実施の形態2では、前者の場合について説明し、実施の形態3において、後者の場合について説明する。本実施の形態及び実施の形態2では、ジョイスティック14により(ジョイスティック14を前後左右に動かすことによって)、装置本体11が本体ベース15上において前後左右に物理的に移動されるものとする。また、本体ベース15には、あご受け台17を有する被検者ガイド16が設けられており、あご受け台17の高さは、高さ調整ダイアル18によって調整できるようになっている。
【0016】
図2は、モニタ12を装置本体11に対して仰角方向及び方位角方向に回動できるように保持する保持部13の構成を示す図である。仰角方向とは、図1(b)で示されるように、モニタ12を上下に傾斜させる方向である。モニタ12が垂直である場合、すなわち、モニタ12の法線方向が水平である場合を仰角「0度」とし、モニタ12が上向きで水平である場合、すなわち、モニタ12の法線方向が鉛直である場合を仰角「90度」とすると、モニタ12の傾斜できる角度は、例えば、仰角が0度から90度であってもよく、0度から60度であってもよく、0度から45度であってもよく、0度から30度であってもよく、その他の範囲であってもよい。また、小柄な検者が操作することも想定した場合等には、モニタ12の傾斜できる角度は、例えば、仰角がマイナス(負)の範囲を含んでいてもよく、あるいは、そうでなくてもよい。また、方位角方向とは、図1(c)で示されるように、モニタ12を左右に回す方向である。モニタ12が正位置である場合、すなわち、図1(a)で示されるように、モニタ12を左右のどちらにも回動されていない場合を方位角「0度」とし、モニタ12の正位置から時計回り(図2のAの向き)に回転した角度を方位角とすると、モニタ12の回動できる角度は、例えば、方位角が0度から90度であってもよく、0度から60度であってもよく、0度から45度であってもよく、その他の範囲であってもよい。なお、本実施の形態では、モニタ12の回動できる方位角が正の範囲のみである場合について説明するが、実施の形態2において、モニタ12の方位角が負にもなる場合について説明する。
【0017】
保持部13は、一端が装置本体11に対して回動できるように設けられ、他端がモニタ12を仰角方向に回動できるように保持する支持アーム27を少なくとも有している。本実施の形態では、保持部13の有する支持アームが1個である場合について説明し、実施の形態2では、保持部13の有する支持アームが2個である場合について説明する。いずれの場合であっても、保持部13の1以上の連結された支持アームは、モニタ12を支持する箇所においてモニタ12を仰角方向に回動できるように保持するものとする。また、これらの支持アームは、通常、水平面内で回動するものである。ここで、モニタ12の左右方向の一方の端を第1の端35とし、反対側の端を第2の端36とする。モニタ12の左右方向とは、モニタ12を正視した際のモニタ12の左右方向である。したがって、モニタ12の表示領域における水平の方向がモニタ12の左右方向となる。本実施の形態による支持アーム27は、一端が第2の端36側の軸28により装置本体11と回動できるように連結されている。軸28はフリーストップである。なお、支持アーム27の他端は、前述のように、モニタ12を保持している。支持アーム27は、モニタ12背面の中央でモニタ12を保持することが好適である。モニタ12の外縁部には、図1で示されるように、操作ボタンが配置されることがある。したがって、モニタ12背面の中央でモニタ12を保持することによって、操作ボタンの押下時における支持アーム27にかかる力を小さくすることができうる。また、操作ボタンは、例えば、物理的なボタンやスイッチであってもよく、あるいは、タッチパネル上に表示されたボタンであってもよい。モニタ12の裏面中央には、仰角方向回転軸26が設けられている。また、支持アーム27のモニタ12側の端部には回転支持具25が設けられており、その回転支持具25に仰角方向回転軸26が軸通することによって、モニタ12が支持アーム27に対して、仰角方向に回転できるように保持されている。なお、回転支持具25はフリーストップであって、任意の仰角でモニタ12を保持できる。すなわち、検者等が図3の破線で示される位置にモニタ12を傾斜させた場合に、その位置でモニタ12が保持されることになる。
【0018】
次に、図4を用いて、モニタ12を方位角方向に回転させる動作について説明する。図4(a)は、モニタ12が正位置にある状態を示している。この状態では、支持アーム27の角度規制爪37が装置本体11の突起部11aに当接している。したがって、モニタ12の第1の端35側を装置本体11の方に押したとしても、それ以上、支持アーム27が回転しないようになっている。
【0019】
次に、検者がモニタ12の第1の端35側を装置本体11から離れる方向に移動させたとする。すなわち、モニタ12が図2中の矢印Aの方向に回転させられたとする。すると、図4(b)で示されるように、モニタ12は、第2の端36側を中心として、すなわち、軸28を中心として方位角方向に回動する。なお、図4(b)で示されるように、支持アーム27の角度規制爪37が装置本体11に当接することによって、それ以上、方位角方向に回動しないようになる。また、検者がモニタ12の第1の端35側を装置本体11の方に押すことによって、すなわち、モニタ12が図2中の矢印Aと反対の方向に回転させられることによって、図4(a)の状態に戻る。また、検者は、モニタ12の位置を、図4(a)の状態と、図4(b)の状態との間の任意の状態にとめることもできる。
【0020】
次に、本実施の形態による眼科検査装置1の使用方法について、簡単に説明する。被検者は、あご受け台17にあごを乗せるとともに、額を被検者ガイド16に当てて、被検眼の位置を固定する。検者は、例えば、図1(c)で示されるように、モニタ12を回転させ、左手で高さ調整ダイアル18を操作することによって、被検者の目の高さを調整する。また、必要があれば、検者は、左手で被検者の瞼を上げたり、左手で被検者の頭部を押さえることによって被検眼の位置がずれないようにしたりするなどの介添えを行ってもよい。その状態で、検者は、右手でジョイスティック14を操作し、モニタ12に表示された前眼部像を観察することによって、装置本体11を上下、左右、前後等に移動させ、光学測定系を被検眼にあわせ、種々の眼科検査等を行うことができる。その場合に、検者は被検者と対向する位置からずれた位置になるが、モニタ12が方位角方向に回動した状態となっているため、無理な姿勢をとることなく、モニタ12を観察することができる。
【0021】
以上のように、本実施の形態による眼科検査装置1によれば、モニタ12が方位角方向に回動できるため、検者が眼科検査装置1の側面側にいる状態であっても、検者がモニタ12の被検眼像を無理な姿勢をとることなく、容易に観察できるようになる。そのため、例えば、眼科検査装置1が部屋の隅に配置された場合などのように、検者が被検者と向かい合う位置に座るだけの空間がないような場合であっても、モニタ12を方位角方向に回転させることによって、検者は、側方や斜め後方からモニタ12に表示された被検眼像を容易に観察することができるようになる。また、モニタ12が仰角方向に回動できるため、検者が立っている状態であっても、座っている状態であっても、検者がモニタ12の被検眼像を容易に観察できるようになる。また、保持部13が、装置本体11と反対側においてモニタ12を仰角方向に回動できるように保持するため、モニタ12の左右方向が水平に保たれるようにすることができる。
【0022】
なお、本実施の形態では、モニタ12が図2のAの方向に回動できる場合について説明したが、軸28を第1の端35側に設けることによって、モニタ12が逆方向に回動できるようになってもよいことは言うまでもない。すなわち、本実施の形態では、支持アーム27が第1の端35側または第2の端36側において、軸28により装置本体11に対して回動できるように連結されていてもよい。
【0023】
また、本実施の形態では、軸28が第1の端35側または第2の端36側に設けられる場合について説明したが、そうでなくてもよい。軸28は、他の位置、例えば、モニタ12の左右方向の中心に設けられてもよい。
【0024】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2による眼科検査装置について、図面を参照しながら説明する。本実施の形態による眼科検査装置は、モニタを方位角方向の左右のどちら側にも回動できるものである。なお、本実施の形態による眼科検査装置1は、保持部13以外の構成は実施の形態1と同様であり、保持部13以外の構成の説明は省略する。
【0025】
図5は、本実施の形態における保持部13の構成を示す図である。本実施の形態による保持部13は、方位角方向の左右のどちら側にも回動できるものであり、モニタ12の回動できる角度は、例えば、方位角が−90度から90度であってもよく、−60度から60度であってもよく、−45度から45度であってもよく、その他の範囲であってもよい。なお、モニタ12の回動できる方位角は、左右対称であることが好適であるが、そうでなくてもよい。例えば、方位角が−45度から90度の範囲内でモニタ12が回動できてもよい。
【0026】
本実施の形態における保持部13は、モニタ12の左右方向の第1の端35側を中心として、モニタ12の左右方向の第2の端36側を方位角方向に回動できるように保持すると共に、モニタ12の第2の端36側を中心として、モニタ12の第1の端35側を方位角方向に回動できるように保持するものである。保持部13は、特に正位置において、このようにモニタ12を保持している。本実施の形態では、保持部13は、第1の支持アーム21と、第2の支持アーム22とを備える。第1の支持アーム21は、一端が第1の軸23によって回動できるように装置本体11と連結され、他端が第2の軸24によって回動できるように第2の支持アーム22と連結されている。第2の支持アーム22は、一端が、第1の支持アーム21を介して間接的に装置本体11に対して回動できるように設けられ、他端がモニタ12を仰角方向に回動できるように保持している。すなわち、第2の支持アーム22は、一端が第1の支持アーム21の第1の軸23と反対側の一端において、第2の軸24で回動できるように連結され、他端がモニタ12を仰角方向に回動できるように保持する。第2の支持アーム22は、実施の形態1と同様に、モニタ12背面の中央でモニタ12を保持することが好適である。第1の軸23は、モニタ12の左右方向の第1の端35側に設けられており、第2の軸24は、モニタ12の左右方向の第2の端36側に設けられている。第1の軸23と第2の軸24との幅は、モニタ12の左右方向の幅に等しいことが好適である。すなわち、モニタ12を正位置とした場合に、第1の軸23と第2の軸24がモニタ12の左右端にそれぞれ位置することが好適である。なお、「第1及び第2の軸23,24との幅がモニタ12の左右方向の幅に等しい」とは、モニタ12を方位角方向に回動させる際に、図1(c)で示されるように、モニタ12の第1の端35または第2の端36が装置本体11から離れない程度に、第1及び第2の軸23,24がモニタ12の両端35,36に位置していることを意味している。したがって、その目的の達成できる範囲内において、第1及び第2の軸23,24との幅は、モニタ12の左右方向の幅と違っていてもよい。第1及び第2の軸23,24との幅は、例えば、モニタ12の左右方向の幅の0.8〜1.2倍の範囲内であってもよい。また、第1及び第2の軸23,24は、それぞれフリーストップである。
【0027】
次に、図6を用いて、モニタ12を方位角方向に回転させる動作について説明する。図6(a)は、モニタ12が正位置にある状態を示している。この状態では、第2の支持アーム22の角度規制爪31が第1の支持アーム21の長さ方向の辺に当接し、第1の支持アーム21の角度規制爪34が装置本体11に当接している。したがって、モニタ12を装置本体11の方に押したとしても、それ以上、第1の支持アーム21、第2の支持アーム22が回転しないようになっている。
【0028】
次に、検者がモニタ12の第1の端35側を装置本体11から離れる方向に移動させたとする。すなわち、モニタ12が図5中の矢印Aの方向に回転させられたとする。すると、図6(b)で示されるように、モニタ12は、第2の端36側を中心として、すなわち、第2の軸24を中心として方位角方向に回動する。なお、図6(b)で示されるように、第2の支持アーム22の角度規制爪32が第1の支持アーム21に当接することによって、それ以上、方位角方向に回動しないようになる。また、検者がモニタ12の第1の端35側を装置本体11の方に押すことによって、すなわち、モニタ12が図5中の矢印Bの方向に回転させられることによって、図6(a)の状態に戻る。また、検者は、モニタ12の位置を、図6(a)の状態と、図6(b)の状態との間の任意の状態にとめることもできる。
【0029】
次に、検者が、図6(a)の状態のモニタ12の第2の端36側を装置本体11から離れる方向に移動させたとする。すなわち、モニタ12が図5中の矢印Bの方向に回転させられたとする。すると、図6(c)で示されるように、モニタ12は、第1の端35側を中心として、すなわち、第1の軸23を中心として方位角方向に回動する。なお、図6(c)で示されるように、第1の支持アーム21の角度規制爪33が装置本体11に当接することによって、それ以上、方位角方向に回動しないようになる。また、検者がモニタ12の第2の端36側を装置本体11の方に押すことによって、すなわち、モニタ12が図5中の矢印Aの方向に回転させられることによって、図6(a)の状態に戻る。また、検者は、モニタ12の位置を、図6(a)の状態と、図6(c)の状態との間の任意の状態にとめることもできる。
【0030】
なお、図6(b)の状態のモニタ12の第2の端36側を装置本体11から離れる方向に移動させることにより、あるいは、図6(c)の状態のモニタ12の第1の端35側を装置本体11から離れる方向に移動させることにより、図6(d)の状態となる。この場合には、モニタ12の方位角に変更はないが、モニタ12を装置本体11から離れた位置に移動させることもできる。例えば、モニタ12を仰角方向に回動させると、モニタ12の上部が装置本体11に当たるような場合には、図6(d)のようにモニタ12を装置本体11から離した上で、仰角方向に回動させてもよい。なお、モニタ12の位置を、図6(a)の状態と図6(d)の状態との間の任意の状態でとめることもできる。
【0031】
また、説明の便宜上、図2〜図6では、モニタ12が装置本体11から少し離れた状態にある場合について示しているが、そうでなくてもよい。支持アーム27や、第1及び第2の支持アーム21,22の幅を小さくすることなどによって、モニタ12と装置本体11とをもっと近づけることが可能である。また、モニタ12の裏面側が装置本体11の外面と近くなるように、保持部13は、装置本体11の外面において装置中心側に向かって凹状となった内部において、軸28または第1の軸23によって装置本体11と連結されていてもよい。
【0032】
次に、本実施の形態による眼科検査装置1の使用方法は、実施の形態1と同様である。なお、本実施の形態におけるモニタ12は、図5の矢印A,Bの両方向に回動できるように設けられているため、図1(c)とは反対側にモニタ12を回転させることもでき、検者は、左手でジョイスティック14を操作し、右手で被検者の介添え等を行うこともできる。
【0033】
以上のように、本実施の形態による眼科検査装置1によれば、実施の形態1と同様に、モニタ12が方位角方向に回動できるため、検者が眼科検査装置1の側面側にいる状態であっても、検者がモニタ12の被検眼像を容易に観察できるようになる。また、保持部13が、モニタ12の第1の端35側を中心として第2の端36側を方位角方向に回動できるように保持し、モニタ12の第2の端36側を中心として第1の端35側を方位角方向に回動できるように保持することによって、モニタ12を方位角方向に回動させる場合に、モニタ12の左右方向の一端は少なくとも装置本体11の付近に位置することになる。したがって、モニタ12を方位角方向に回動させる際に、モニタ12が装置本体11等に当たらないように空間を設ける(例えば、モニタ12を装置本体11から離れた位置に設ける等)必要がなくなり、装置の奥行きの増加を抑えることができ、装置をコンパクトに構成することができうる。
【0034】
なお、実施の形態1,2において、モニタ12が規制なく回動できる場合には、モニタ12が装置本体11等に衝突することによって破損する可能性もあるため、支持アーム27や、第1及び第2の支持アーム21,22の回動は、各支持アームの回動の規制手段である角度規制爪31〜34,37によって、あらかじめ決められた方位角の範囲内に制限されることが好適である。
【0035】
また、実施の形態1,2において、ジョイスティック14が検眼部を物理的に移動させる場合について説明したが、そうでなくてもよい。実施の形態1,2による眼科検査装置1においても、ジョイスティック14は、その傾倒に応じて検眼部を電気的に移動させるものであってもよい。
また、実施の形態1,2において、ジョイスティック14に代えて、他の操作手段を用いてもよい。
【0036】
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3による眼科検査装置について、図面を参照しながら説明する。本実施の形態による眼科検査装置は、モニタの方位角に応じて、ジョイスティックの操作方向が変わるものである。
【0037】
本実施の形態による眼科検査装置1は、前述のように、検眼部を電気的に移動させる以外は、実施の形態1,2と同様のものであり、検眼部の電気的な移動に関する以外の説明は省略する。
【0038】
ジョイスティック14は、被検眼に対して移動自在である検眼部の移動方向を受け付けるものである。ジョイスティック14が受け付ける検眼部の移動方向は、例えば、検眼部の移動方向の水平方向のみの移動であってもよく、あるいは、そうでなくてもよい。本実施の形態によるジョイスティック14は、受け付けた移動方向を電気信号に変換するものである。そのようなジョイスティックは、例えば、特開2005?4315号公報や、特開2009−268682号公報等によってすでに広く知られており、その説明を省略する。
【0039】
本実施の形態による眼科検査装置1は、図7で示されるように、さらに、移動部41と、方位角取得部42と、制御部43とを備える。
移動部41は、ジョイスティック14が受け付けた移動方向に応じて検眼部を移動させる。移動部41は、後述するように、制御部43によって補正された移動方向(方位角)に応じて検眼部を移動させる。ジョイスティック14が受け付けた移動方向をそのまま用いる代わりに、補正された移動方向を用いる以外は、移動部41の構成は、検眼部を移動させる従来の移動部と同様のものである。前述のように、検眼部の移動は、装置本体11の移動によって行われてもよい。また、検眼部の移動は、例えば、モータ等を用いて行われてもよい。その移動は、例えば、上下方向の移動でもよく、前後方向の移動でもよく、左右方向の移動でもよく、それらの任意の2以上を組み合わせた移動であってもよい。なお、ジョイスティック14の傾倒角度に応じた移動速度等の変更が行われる場合には、ジョイスティック14の傾倒角度がそのまま移動部41に渡されてもよい。傾倒角度については、制御部43による補正が行われないからである。
【0040】
方位角取得部42は、モニタ12の方位角を取得する。方位角の取得は、例えば、実施の形態1の眼科検査装置1の場合には軸28の回転角を取得することによって行われてもよく、実施の形態2の眼科検査装置1の場合には第1の軸23の回転角と、第2の軸24の回転角とを取得することによって行われてもよい。軸28または第1の軸23において、装置本体11に対して第1の支持アーム21が回転した角度をα、第2の軸24において、第1の支持アーム21に対して第2の支持アーム22が回転した角度をβとすると、モニタ12の方位角φは、
φ=α(実施の形態1の場合)
φ=α+β(実施の形態2の場合)
となる。なお、α、βは共に、モニタ12の正位置を基準とした時計回り方向の回転の角度であるとする。すなわち、図4(a)の場合には、αは0である。図4(b)の場合には、αは正の値である。図6(b)の場合には、αは0であり、βは正の値である。図6(c)の場合には、αは負の値であり、βは0である。なお、方位角取得部42は、各回転軸において角度センサを用いて取得された角度α、βを用いて、上記式によって方位角を取得できる。上記式は、例えば、図示しない記録媒体において記憶されており、方位角取得部42は、その式を読み出して、方位角φを算出してもよい。
【0041】
また、方位角を検出できる1軸の角度センサをモニタ12に設け、方位角取得部42は、その角度センサによって方位角を取得してもよい。その場合には、方位角φをダイレクトに取得できる。なお、その方位角は、モニタ12の正位置が0となるようにゼロ合わせが行われてもよい。
なお、これら以外の方法によって方位角取得部42がモニタ12の方位角を取得してもよいことは言うまでもない。また、方位角取得部42は、取得した方位角を図示しない記録媒体において一時的に記憶してもよい。
【0042】
制御部43は、方位角取得部42が取得した方位角を用いて、ジョイスティック14のモニタ正視方向の操作が、検眼部の光軸方向の操作となるように制御する。モニタ正視方向とは、モニタ12の法線方向のことである。すなわち、モニタ12が正位置である場合における、モニタ12の法線方向のジョイスティック14の操作と、モニタ12が左右のいずれかに回転している場合における、モニタ12の法線方向のジョイスティック14の操作とに対して、同じ結果が得られるように、言い換えれば、両操作が同じ操作となるように、制御部43による制御が行われることになる。なお、「ジョイスティック14のモニタ正視方向の操作が、検眼部の光軸方向の操作となるように制御する」とは、ジョイスティック14のモニタ正視方向の操作が、従来の眼科検査装置(あるいは、モニタ12が正位置である場合の眼科検査装置1)における検眼部の光軸方向の操作となるように、ジョイスティック14の傾倒された方位角をモニタ12の方位角に応じて変換し、移動部41に渡すことである。すなわち、モニタ12の方位角に応じて、ジョイスティック14の基準となる向きが変更されることになる。例えば、ジョイスティック14をモニタ正視方向においてモニタ12側に傾倒させる操作に応じた移動部41による移動は、モニタ12の方位角に関わらず、いつも同じ移動となる。具体的には、制御部43は、ジョイスティック14が受け付けた方位角θを、モニタ12の正位置からの方位角φを用いて補正した方位角を移動部41に渡してもよい。すなわち、制御部43は、ジョイスティック14から受け取った絶対的な方位角θと、方位角取得部42から受け取ったモニタ12の正位置からの方位角φとを用いて、モニタ12の回転に応じた相対的な方位角θ−φを算出し、その相対的な方位角を移動部41に渡してもよい。そして、移動部41は、従来の眼科検査装置と同様に、受け付けた方位角に応じて検眼部を移動させればよいことになる。なお、補正後の方位角を算出する上記式は、図示しない記録媒体において記憶されており、制御部43は、その式を読み出して、方位角θ−φを算出してもよい。
【0043】
次に、図8を用いて、ジョイスティック14が傾倒された絶対的な方位角θと、相対的な方位角θ−φとについて説明する。図8(a)で示されるように、モニタ12が正位置である場合(方位角φ=0の場合)に、ジョイスティック14が絶対的な方位角θに傾倒されたとする。この場合には、制御部43は、相対的な方位角θ−0=θを移動部41に渡す。一方、図8(b)で示されるように、モニタ12が正位置から方位角φだけ回転していた場合(方位角φの場合)に、ジョイスティック14が絶対的な方位角θに傾倒されたとする。この場合には、制御部43は、相対的な方位角θ−φを移動部41に渡す。なお、絶対的な方位角とは、眼科検査装置1を基準とした方位角であり、相対的な方位角とは、モニタ12を基準とした方位角である。
【0044】
本実施の形態による眼科検査装置1について、具体例を用いて説明する。この具体例では、ジョイスティック14の前後左右の傾倒により、装置本体11が前後左右に移動するものとする。図9(a)で示されるように、モニタ12が正位置である場合に、検者がジョイスティック14を図中の矢印51の向きに傾倒すると、装置本体11は図中の矢印61の向きに移動する。また、検者がジョイスティック14を図中の矢印52の向きに傾倒すると、装置本体11は図中の矢印62の向きに移動する。この動作は、従来の眼科検査装置の動作と同じである。次に、図9(b)で示されるように、モニタ12が方位角φだけ回転した状態で、検者がジョイスティック14をモニタ12の法線方向の図中の矢印51の向きに傾倒すると、装置本体11は図中の矢印61の向きに移動する。また、検者がジョイスティック14を図中の矢印52の向きに傾倒すると、装置本体11は図中の矢印62の向きに移動する。したがって、ジョイスティック14のモニタ正視方向(矢印51,52の向き)の操作が、検眼部の光軸方向(矢印61,62の向き)の操作となるように制御されていることになる。なお、他の向きにジョイスティック14が傾倒された場合にも、その向きに応じて装置本体11が移動することになる。例えば、図9(b)において、検者が矢印51に対して時計回り方向に方位角γだけ回転した向きにジョイスティック14を傾倒させると、装置本体11は、矢印61に対して時計回り方向に方位角γだけ回転した向きに移動することになる。
【0045】
以上のように、本実施の形態による眼科検査装置1によれば、検者は、モニタ12の方位角に関係なく、モニタ12の正視方向を基準として操作を行うことによって、同じ操作結果を得ることができる。本実施の形態のような制御が行われない場合には、ジョイスティック14の絶対的な方位角を用いて検眼部の移動を操作する必要があるため、モニタ12を方位角方向に回転させた場合には、操作に熟練することが要求される。一方、本実施の形態による眼科検査装置1によれば、そのように操作に熟練することは要求されず、モニタ12に表示されている前眼部像を基準として操作をすればよいことになり、初心者の検者でも容易に操作をすることができるようになり、利便性が向上されている。
【0046】
なお、本実施の形態による眼科検査装置1における保持部13は、モニタ12を装置本体11に対して方位角方向に回動できるように保持するものであればよい。すなわち、保持部13は、モニタ12を装置本体11に対して仰角方向に回動できるように保持していてもよく、あるいは、そうでなくてもよい。
【0047】
また、上記各実施の形態では、保持部13が、1個の支持アーム27を有する場合(実施の形態1)と、2個の支持アーム21,22を有する場合(実施の形態2)とについて説明したが、それ以外であってもよい。保持部13は、一端が装置本体11に対して直接的にまたは間接的に回動できるように設けられ、他端がモニタ12を仰角方向に回動できるように保持する支持アームを少なくとも有するものであればよい。
【0048】
また、上記各実施の形態では、支持アーム27や第2の支持アーム22がモニタ12背面の中央でモニタ12を保持する場合について説明したが、そうでなくてもよい。モニタ12背面の中央以外で、支持アーム27や第2の支持アーム22がモニタ12を保持してもよい。例えば、支持アーム27等は、モニタ12の外縁部に配置された操作ボタンの裏面の位置でモニタ12を保持してもよい。また、例えば、軸28や第1及び第2の軸23,24が、操作ボタンの押下によって支持アーム27等が回動しない程度の回動抵抗を有する場合には、支持アーム27や第2の支持アーム22が、モニタ12背面の上端部や下端部等の任意の位置を保持してもよい。
また、上記各実施の形態では、モニタ12の向きを手動で変更する場合について説明したが、モニタ12を仰角方向及び方位角方向にモータ等の回動手段によって回動させてもよい。
【0049】
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、あるいは、ソフトウェアにより実現できる構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。
【0050】
また、本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0051】
以上より、本発明による眼科検査装置によれば、検者が被検者と対向する位置から左右にずれた状態であっても、その検者がモニタの被検眼像を容易に観察できるという効果が得られ、被検眼に関する検査を行う眼科検査装置として有用である。
【符号の説明】
【0052】
1 眼科検査装置
11 装置本体
12 モニタ
13 保持部
14 ジョイスティック
15 本体ベース
16 被検者ガイド
17 あご受け台
18 高さ調整ダイアル
21 第1の支持アーム
22 第2の支持アーム
23 第1の軸
24 第2の軸
25 回転支持具
26 仰角方向回転軸
27 支持アーム
28 軸
31、32、33、34、37 角度規制爪
35 第1の端
36 第2の端
41 移動部
42 方位角取得部
43 制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検眼を撮像し被検眼像を取得する検眼部を有する装置本体と、
前記被検眼像を表示するモニタと、
前記モニタを前記装置本体に対して仰角方向及び方位角方向に回動できるように保持する保持部と、を備え、
前記保持部は、一端が前記装置本体に対して回動できるように設けられ、他端が前記モニタを仰角方向に回動できるように保持する支持アームを少なくとも有している、眼科検査装置。
【請求項2】
前記保持部は、
一端が、前記モニタの左右方向の第1の端側に設けられた第1の軸により前記装置本体と回動できるように連結される第1の支持アームと、
一端が、前記モニタの前記第1の端側と反対側の第2の端側に設けられた第2の軸により前記第1の支持アームの前記第1の軸と反対側の一端と回動できるように連結され、他端が前記モニタを仰角方向に回動できるように保持する第2の支持アームと、を有している、請求項1記載の眼科検査装置。
【請求項3】
被検眼に対して移動自在であり、前記被検眼を撮像し被検眼像を取得する検眼部を有する装置本体と、
前記被検眼像を表示するモニタと、
前記モニタを前記装置本体に対して方位角方向に回動できるように保持する保持部と、
前記検眼部の移動方向を受け付けるジョイスティックと、
前記ジョイスティックが受け付けた移動方向に応じて前記検眼部を移動させる移動部と、
前記モニタの方位角を取得する方位角取得部と、
前記方位角取得部が取得した方位角を用いて、モニタ正視方向の前記ジョイスティックの操作が、前記検眼部の光軸方向の操作となるように制御する制御部と、を備えた眼科検査装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−170671(P2012−170671A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−36614(P2011−36614)
【出願日】平成23年2月23日(2011.2.23)
【出願人】(390000594)株式会社レクザム (64)
【出願人】(597135149)味の素トレーディング株式会社 (2)