説明

眼鏡のはめ込みねじ無し丁番構造

【課題】眼鏡の掛けはずしの時に、安定した掛けごこちをねじ無し丁番で提供する。更に段落する部品もなく、安心,安全な眼鏡を提供する、発明
【解決手段】十字の切り込みの入った、かり首を備えたテンプル部に、ワッシャーとパイプ形状体を入れて、図7のヨロイ部断面図の形状にはめ込み、テンプルの上下のぶれを阻止して、ロック機能を生じさせ、スムーズな回動も得られる発明であり、解決手段である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ねじ無しはめ込み丁番構造を備えた眼鏡に、関するものである。
【背景技術】
【0002】
【特許文献1】特許第3583768号
【非特許文献2】特開平11−295665
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来のねじ無し丁番は、テンプルの開閉は出来るが眼鏡を横から見て、テンプルが、上下にぶれて、眼鏡をお掛けになられる方が、眼鏡を掛けたり、はずしたりすると、両テンプルの上下のぶれで、安定した掛けごこちを保てない欠点があった。
また、シーリングとかイーリング、もしくは、合成樹脂の圧入を使うので、使用中に脱落する部品が、ちょっとした変加重で起こる問題もある。
また、眼鏡店や一般の方には、処理が困難です。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決する本発明の、ねじ無し丁番構造を備えた眼鏡は、ヨロイ部材かテンプル部材の一方に十字の切り込みの入ったかり首が、一体となり、そこに、合成樹脂か、弾性体か、金属のパイプを入れ、もう一方のヨロイ部材かテンプルにはめ込むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
段落する部品がないので、安心かつ安全な眼鏡を完成することができる。
従来のねじ無し蝶番を有する眼鏡フレームのテンプルの上下動の不安定さが無くすことができるために、掛けごこちも安定している。
従来のねじ無し蝶番を有する眼鏡フレームのデザインとは、まったく違うデザイン特性の眼鏡フレームが、できる。
万が一、数万回の開閉で、あがきのテンションが、変わった場合でも、簡単に、パイプを交換することにより、半永久的にスムーズで快適なテンプルの開閉と安定した掛けごこちを維持することが、できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明の実施の形態を添付図面を参照しつつ説明する。
【実施例】
【0007】
図1に本発明のねじ無しはめ込み丁番構造の合口部を示す。ここに示すように、合口の形状に特徴がある。
【0008】
図1は、1をヨロイ部、2をテンプル部にして、3の十字の切り込みの入ったかり首を備えた部分は、テンプル部に一体となっているが、ヨロイ部に、十字の切り込みの入ったかり首を備えた部分を一体として、テンプルにはめ込む事も出来る。
【0009】
ここでは、図1の2、テンプル部に、十字の切り込みの入ったかり首を備えた部分、図2の3を説明する。
図2の側面図、本発明の十字の切り込みの入った部分であり、図3は、かり首部分の底図である。
【0010】
しかも、図2の3に、図5のワッシャーと図6のパイプ形状体を入れる事により、安定した摩擦防止のベアリング効果が、生じる。
【0011】
図1のBは、本発明に関わる形態の説明と同じで、図1のB,1のヨロイ部に、3の十字の切り込みが入ったかり首を備えた部分が一体となり、テンプル部の2が、図7の断面図となる。
要するに、反転しても、製造することが出来る。
【0012】
本発明に関わる材料としては、合成樹脂・弾性体・金属、いずれも利用できる。
【0013】
本発明は、以上の構成からなるので、本発明を使用すると、安定したテンプル部の動きと、上下にぶれない安定した掛けごこちを提供できる。
【0014】
更にまた、従来のねじ無し丁番を備えた眼鏡とは、まったく違う、デザイン特性の眼鏡が出来る。
【産業上の利用可能性】
【0015】
本発明は、従来の丁番や、ねじ無し丁番とは、まったく構造が違い、新規性があり、ねじ無し丁番だけではなく、産業上利用価値があり、更に、応用できるものである。
正確な動き、安定した開閉を必要とする上で利用価値が高い。
【0016】
本発明の応用で、回動を必要としない場合で、産業上の可能性では、部材と部材をきっちり固定するには、図2の3を直方体の形状にして、図6の4を

直方体の形状にした十字の切り込みの入ったかり首を備えた部分に入れ、図7の断面図の部分も、その形状に合せて、はめ込めば、ロック機能が生じて、簡単には、動かない作用となる。
【0017】
本発明は、安定して回動させる発明であるが、逆に安定して固定する事も、簡単な応用で可能であり、産業上の利用可能性は、非常に高い。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】は、本発明に関わるねじ無しはめ込み丁番構造を有する眼鏡のヨロイ部,テンプル部の側面図である。また、その合口部の特徴を示したものである。図1のAで、本発明を全て説明するが、図1のBは、図2の3をヨロイ部に備えた場合の図である。
【図2】は、本発明に関わるねじ無しはめ込み丁番構造の一部の十字に切り込みの入ったかり首を備えた側面図である。
【図3】は、本発明に関わる図2の十字に切り込みの入ったかり首部分の底図である。
【図4】は、本発明に関わる発明の概略図である。
【図5】は、ワッシャーの上面図である。
【図6】は、図2の3の部分に入れるパイプ形状の断面図である。
【図7】は、図1のAの1、ヨロイ部の断面図である。
【符号の説明】
【0019】
1−眼鏡のヨロイ部
2−眼鏡のテンプル部
3−十字の切り込みの入ったかり首を備えた部分
4−パイプ形状
5−ワッシャー
6−眼鏡の合口部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
眼鏡のヨロイ部材かテンプル部材の一方に、十字の切り込みの入ったかり首が、一体となり、そこにパイプ形状を入れ、もう一方のヨロイ部材か、テンプル部材にはめ込むことを特徴とする眼鏡のねじ無しはめ込み丁番構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−265591(P2009−265591A)
【公開日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−149854(P2008−149854)
【出願日】平成20年4月28日(2008.4.28)
【出願人】(502115017)株式会社イノン (2)
【Fターム(参考)】