眼鏡アップ具
【課題】 眼鏡を外さずに指先で押し上げて鼻梁に支える眼鏡支持具を提案する。
【解決手段】 眼鏡のブリッジに掛ける上部フックはブリッジ下部を受けて前回しでブリッジから外れる鉤溝乃至挟止形状を有し、数ｃｍ長の脚の下部に鼻梁に宛がわれるパッドを付する。指先で脚付きパッドを約１ｃｍ押し上げると、脚がブリッジ即ち眼鏡を顔面から若干離して支え、脚付きパッドを鼻梁に押し付けるので安定に留まる。指先で脚付きパッドをちょっと前方に押し回して留めを解除でき、更に回してブリッジから外すことができる。
【解決手段】 眼鏡のブリッジに掛ける上部フックはブリッジ下部を受けて前回しでブリッジから外れる鉤溝乃至挟止形状を有し、数ｃｍ長の脚の下部に鼻梁に宛がわれるパッドを付する。指先で脚付きパッドを約１ｃｍ押し上げると、脚がブリッジ即ち眼鏡を顔面から若干離して支え、脚付きパッドを鼻梁に押し付けるので安定に留まる。指先で脚付きパッドをちょっと前方に押し回して留めを解除でき、更に回してブリッジから外すことができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、眼鏡を外さずに指先で押し上げて鼻梁に支える眼鏡支持具に関する。
【背景技術】
【０００２】
外した眼鏡の保持具は多いが、吊り紐や、つるを畳んて用いる環形の眼鏡保持具（特許文献１）、本発明者による簡単確実な輪形状の眼鏡保持具（特許文献２）を含めて、掛け外しに伴う煩わしさを避けられない。眼鏡レンズの度を上下違える方法は、裸眼で文字等を見る必要に応じるものではない。鼻当てパット支持脚（特許文献３）やノーズパッド（特許文献４）などの改良はあるが掛け外しの煩わしさは同様である。つまり、裸眼で見る際に、眼鏡を外して頭上に掛け又は指先で押し上げることに代わる公知の支持具はない。
【特許文献１】実開平０２−９５３１７
【特許文献２】実案登録第３０７５７９５号
【特許文献３】実案登録第３０６７９４５号
【特許文献４】特開２００６−２０８８１１号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
本発明は、眼鏡を外さずに指先で押し上げて鼻梁に支える眼鏡支持具を提案する。
【課題を解決するための手段】
【０００４】
本発明における眼鏡アップ具は、眼鏡のブリッジに掛ける眼鏡支持具であって、上部フックはブリッジ下部を受けて前回しでブリッジから外れる鉤溝乃至挟止形状を有し、数ｃｍ長の脚の下部に鼻梁に宛がわれるパッドを付する。日常、ちょっと眼鏡を外して裸眼で文字等を見る機会は多く、掛け外しの煩わしさに指先でフレーム乃至ブリッジを押し上げ続けることもままある。当然片手が使えずに不自由であり疲れるので続けられない。本発明の眼鏡アップ具は、脚付きパッドとも言うべきであって、眼鏡自体のパッドが占める鼻梁位置付近で脚付きパッドが眼鏡を支える用具である。脚付きパッドを約１ｃｍ押し上げると、脚がブリッジ即ち眼鏡を顔面から若干離して上方に支え、脚付きパッドを鼻梁に押し付けるので安定に留まる。指先で脚付きパッドをちょっと前方に押し回して留めを解除でき、更に回してブリッジから外すことができる。
【０００５】
本発明における眼鏡アップ具の上部フックは、ブリッジ下部を受けて前回しでブリッジから外れる鉤溝乃至挟止形状を有する。中間部のない鉤爪形状や復元性の挟止形状も含めて以下開溝と総称する。開溝両縁の間隔はブリッジの上縁幅より広く、溝内部はブリッジを収容して多少の前回しと上下及び後回しの動きに脱落しない溝深さと形状を適当な直曲線体から選択でき、真円状でも楕円状でも多角形状でも良い。下縁乃至溝下から伸びる数ｃｍ長の脚とは一体でも着脱式でも良い。また、当該フックは鉤爪の複数化など掛止位置をブリッジ中央に保つ幅と形状を有し、ブリッジを傷めない強靭軽量の素材が望ましい。例えば、図１のように上部フックは０．９ｍｍ径ステンレス鋼ワイア製で、幅１０ｍｍの間隔で縦径５ｍｍ横径３ｍｍ開口幅３ｍｍの鉤溝からなり、両下端が逆向きに９０度以上折れ曲がって長さ４０ｍｍの両脚を有し、両脚の下部にパッドを取付ける渦状部を作ると調整が容易で便利である。同様の形状体を、肉厚０．３ｍｍステンレス鋼製溝フックから狭まって幅４ｍｍ長さ４０ｍｍの脚を有して脚の下部にパッドを取付ける凹凸縁を設けて製作できる。上部フックが挟止型を含めて溝内にスポンジ材等を用いて緩衝性を持たせてふら付きを防ぎ、複数の眼鏡に適応性を持たせ、使わない時は眼鏡のつるや衣服に係止する等の工夫ができる。
【０００６】
本発明における、眼鏡アップ具の脚の下部パッドは、鼻梁に宛がわれる接触面を有して後回し方向にブリッジを押し上げて鼻梁に支える。つまり眼鏡自体のパッドが当る鼻梁位置付近で脚付きパッドが眼鏡を支える。従って、脚と当該パッドとの繋ぎ方の工夫を含めて、個人差すなわち鼻梁両側への接触角度と鼻梁位置の上方中心寄りに宛がわれる違いを考慮して、公知の眼鏡パッドの知見を利用できる。例えば、脚の下部渦状部に長径１７ｍｍ短径９ｍｍ肉厚２．５ｍｍの長楕円形のシリコン樹脂製パッドを長径７ｍｍ短径４ｍｍ孔から嵌めて脚付きパッドとして、使用者に適正なＶ字配置に調整する。
【０００７】
本発明の眼鏡アップ具の形状とサイズ及び材質は、上部フック、脚、脚付きパッドともに、上記の特徴を満たして目的に応じて選択できる。例えば無色透明乃至着色ポリプロピレンやナイロン樹脂或いは繊維強化プラスチックやネオプレン或いはシリコン等ゴムを単独又は複合材、木質や繊維質、アルミニウムやステンレス鋼等の金属、セラミックス等の線材、網材、板材、管材、バネ弾性材や発泡材等から選択できる。軽量小型化とともに美観上等の工夫ができる。
【発明の効果】
【０００８】
本発明の眼鏡アップ具は、上述のとおり構成されているので、眼鏡を完全に外さずに裸眼で文字等を見る動作が気軽に繰り返せる。指先で当該パッドを約１ｃｍ押し上げると、脚がブリッジ即ち眼鏡を顔面から若干離して上方に支え、当該パッドを鼻梁に押し付けるので安定に留まる。指先で当該パッドをちょっと前方に押し回して留めを解除し、更に回すとブリッジから外れる。しばらく使わない時に眼鏡のつるや衣服に係止する又は収納器の工夫もできる。名前、イニシアル等を付しての眼鏡の紛失対策にも有用である。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００９】
眼鏡を外さずに指先で押し上げて鼻梁に支える眼鏡アップ具を、軽量堅牢で製作容易な構成により実現した。
【実施例１】
【００１０】
図１において眼鏡アップ具（１）は、０．９ｍｍ径ステンレス鋼ワイア製で上部フック（２）が幅１０ｍｍの間隔で縦径５ｍｍ横径３ｍｍ開口幅３ｍｍの鉤溝からなり、両下端が逆向きに９０度以上折れ曲がって長さ４０ｍｍの脚（３）を有し、両脚の下部にパッドを取付ける渦状部を作る。脚（３）の下部渦状部に長径１７ｍｍ短径９ｍｍ肉厚２．５ｍｍの長楕円形のシリコン樹脂製パッドを長径７ｍｍ短径４ｍｍ孔から嵌めて脚付きパッド（４）とし、使用者に適正なＶ字配置に調整する。使い方は、眼鏡ブリッジ（５）の上縁に上部フック（２）の溝を嵌め下方に回して掛ける。指先で脚付きパッド（４）を約１ｃｍ押し上げると、脚（３）が眼鏡ブリッジ（５）と眼鏡パッド（６）即ち眼鏡を顔面から若干離して上方に支え、脚付きパッド（４）を鼻梁に押し付けるので安定に支える。指先で脚付きパッド（４）をちょっと前方に押し回して留めを解除し、更に回して眼鏡ブリッジ（５）から外す。
【産業上の利用可能性】
【００１１】
本発明の眼鏡アップ具は、眼鏡を完全に外さずに裸眼で文字等を見る動作が気軽に繰り返せる眼鏡支持具である。眼鏡のつるや衣服に係止する装飾品にできる。名前、イニシアル、ＩＣチップ等を付して眼鏡の紛失対策、安全具にも有用である。
【図面の簡単な説明】
【００１２】
【図１】本発明の眼鏡アップ具の実施方法例を示した側面図（Ａ）と正面図（Ｂ）及び着用図（Ｃ）を概略図として示す。 （実施例１）
【符号の説明】
【００１３】
１ 眼鏡アップ具
２ 上部フック
３ 脚
４ 脚付きパッド
５ 眼鏡ブリッジ
６ 眼鏡パッド
【技術分野】
【０００１】
本発明は、眼鏡を外さずに指先で押し上げて鼻梁に支える眼鏡支持具に関する。
【背景技術】
【０００２】
外した眼鏡の保持具は多いが、吊り紐や、つるを畳んて用いる環形の眼鏡保持具（特許文献１）、本発明者による簡単確実な輪形状の眼鏡保持具（特許文献２）を含めて、掛け外しに伴う煩わしさを避けられない。眼鏡レンズの度を上下違える方法は、裸眼で文字等を見る必要に応じるものではない。鼻当てパット支持脚（特許文献３）やノーズパッド（特許文献４）などの改良はあるが掛け外しの煩わしさは同様である。つまり、裸眼で見る際に、眼鏡を外して頭上に掛け又は指先で押し上げることに代わる公知の支持具はない。
【特許文献１】実開平０２−９５３１７
【特許文献２】実案登録第３０７５７９５号
【特許文献３】実案登録第３０６７９４５号
【特許文献４】特開２００６−２０８８１１号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
本発明は、眼鏡を外さずに指先で押し上げて鼻梁に支える眼鏡支持具を提案する。
【課題を解決するための手段】
【０００４】
本発明における眼鏡アップ具は、眼鏡のブリッジに掛ける眼鏡支持具であって、上部フックはブリッジ下部を受けて前回しでブリッジから外れる鉤溝乃至挟止形状を有し、数ｃｍ長の脚の下部に鼻梁に宛がわれるパッドを付する。日常、ちょっと眼鏡を外して裸眼で文字等を見る機会は多く、掛け外しの煩わしさに指先でフレーム乃至ブリッジを押し上げ続けることもままある。当然片手が使えずに不自由であり疲れるので続けられない。本発明の眼鏡アップ具は、脚付きパッドとも言うべきであって、眼鏡自体のパッドが占める鼻梁位置付近で脚付きパッドが眼鏡を支える用具である。脚付きパッドを約１ｃｍ押し上げると、脚がブリッジ即ち眼鏡を顔面から若干離して上方に支え、脚付きパッドを鼻梁に押し付けるので安定に留まる。指先で脚付きパッドをちょっと前方に押し回して留めを解除でき、更に回してブリッジから外すことができる。
【０００５】
本発明における眼鏡アップ具の上部フックは、ブリッジ下部を受けて前回しでブリッジから外れる鉤溝乃至挟止形状を有する。中間部のない鉤爪形状や復元性の挟止形状も含めて以下開溝と総称する。開溝両縁の間隔はブリッジの上縁幅より広く、溝内部はブリッジを収容して多少の前回しと上下及び後回しの動きに脱落しない溝深さと形状を適当な直曲線体から選択でき、真円状でも楕円状でも多角形状でも良い。下縁乃至溝下から伸びる数ｃｍ長の脚とは一体でも着脱式でも良い。また、当該フックは鉤爪の複数化など掛止位置をブリッジ中央に保つ幅と形状を有し、ブリッジを傷めない強靭軽量の素材が望ましい。例えば、図１のように上部フックは０．９ｍｍ径ステンレス鋼ワイア製で、幅１０ｍｍの間隔で縦径５ｍｍ横径３ｍｍ開口幅３ｍｍの鉤溝からなり、両下端が逆向きに９０度以上折れ曲がって長さ４０ｍｍの両脚を有し、両脚の下部にパッドを取付ける渦状部を作ると調整が容易で便利である。同様の形状体を、肉厚０．３ｍｍステンレス鋼製溝フックから狭まって幅４ｍｍ長さ４０ｍｍの脚を有して脚の下部にパッドを取付ける凹凸縁を設けて製作できる。上部フックが挟止型を含めて溝内にスポンジ材等を用いて緩衝性を持たせてふら付きを防ぎ、複数の眼鏡に適応性を持たせ、使わない時は眼鏡のつるや衣服に係止する等の工夫ができる。
【０００６】
本発明における、眼鏡アップ具の脚の下部パッドは、鼻梁に宛がわれる接触面を有して後回し方向にブリッジを押し上げて鼻梁に支える。つまり眼鏡自体のパッドが当る鼻梁位置付近で脚付きパッドが眼鏡を支える。従って、脚と当該パッドとの繋ぎ方の工夫を含めて、個人差すなわち鼻梁両側への接触角度と鼻梁位置の上方中心寄りに宛がわれる違いを考慮して、公知の眼鏡パッドの知見を利用できる。例えば、脚の下部渦状部に長径１７ｍｍ短径９ｍｍ肉厚２．５ｍｍの長楕円形のシリコン樹脂製パッドを長径７ｍｍ短径４ｍｍ孔から嵌めて脚付きパッドとして、使用者に適正なＶ字配置に調整する。
【０００７】
本発明の眼鏡アップ具の形状とサイズ及び材質は、上部フック、脚、脚付きパッドともに、上記の特徴を満たして目的に応じて選択できる。例えば無色透明乃至着色ポリプロピレンやナイロン樹脂或いは繊維強化プラスチックやネオプレン或いはシリコン等ゴムを単独又は複合材、木質や繊維質、アルミニウムやステンレス鋼等の金属、セラミックス等の線材、網材、板材、管材、バネ弾性材や発泡材等から選択できる。軽量小型化とともに美観上等の工夫ができる。
【発明の効果】
【０００８】
本発明の眼鏡アップ具は、上述のとおり構成されているので、眼鏡を完全に外さずに裸眼で文字等を見る動作が気軽に繰り返せる。指先で当該パッドを約１ｃｍ押し上げると、脚がブリッジ即ち眼鏡を顔面から若干離して上方に支え、当該パッドを鼻梁に押し付けるので安定に留まる。指先で当該パッドをちょっと前方に押し回して留めを解除し、更に回すとブリッジから外れる。しばらく使わない時に眼鏡のつるや衣服に係止する又は収納器の工夫もできる。名前、イニシアル等を付しての眼鏡の紛失対策にも有用である。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００９】
眼鏡を外さずに指先で押し上げて鼻梁に支える眼鏡アップ具を、軽量堅牢で製作容易な構成により実現した。
【実施例１】
【００１０】
図１において眼鏡アップ具（１）は、０．９ｍｍ径ステンレス鋼ワイア製で上部フック（２）が幅１０ｍｍの間隔で縦径５ｍｍ横径３ｍｍ開口幅３ｍｍの鉤溝からなり、両下端が逆向きに９０度以上折れ曲がって長さ４０ｍｍの脚（３）を有し、両脚の下部にパッドを取付ける渦状部を作る。脚（３）の下部渦状部に長径１７ｍｍ短径９ｍｍ肉厚２．５ｍｍの長楕円形のシリコン樹脂製パッドを長径７ｍｍ短径４ｍｍ孔から嵌めて脚付きパッド（４）とし、使用者に適正なＶ字配置に調整する。使い方は、眼鏡ブリッジ（５）の上縁に上部フック（２）の溝を嵌め下方に回して掛ける。指先で脚付きパッド（４）を約１ｃｍ押し上げると、脚（３）が眼鏡ブリッジ（５）と眼鏡パッド（６）即ち眼鏡を顔面から若干離して上方に支え、脚付きパッド（４）を鼻梁に押し付けるので安定に支える。指先で脚付きパッド（４）をちょっと前方に押し回して留めを解除し、更に回して眼鏡ブリッジ（５）から外す。
【産業上の利用可能性】
【００１１】
本発明の眼鏡アップ具は、眼鏡を完全に外さずに裸眼で文字等を見る動作が気軽に繰り返せる眼鏡支持具である。眼鏡のつるや衣服に係止する装飾品にできる。名前、イニシアル、ＩＣチップ等を付して眼鏡の紛失対策、安全具にも有用である。
【図面の簡単な説明】
【００１２】
【図１】本発明の眼鏡アップ具の実施方法例を示した側面図（Ａ）と正面図（Ｂ）及び着用図（Ｃ）を概略図として示す。 （実施例１）
【符号の説明】
【００１３】
１ 眼鏡アップ具
２ 上部フック
３ 脚
４ 脚付きパッド
５ 眼鏡ブリッジ
６ 眼鏡パッド
【特許請求の範囲】
【請求項１】
眼鏡のブリッジに掛ける眼鏡支持具であって、上部フックはブリッジ下部を受けて前回しでブリッジから外れる鉤溝乃至挟止形状を有し、数ｃｍ長の脚の下部に鼻梁に宛がわれるパッドを付することを特徴とする、眼鏡アップ具。
【請求項１】
眼鏡のブリッジに掛ける眼鏡支持具であって、上部フックはブリッジ下部を受けて前回しでブリッジから外れる鉤溝乃至挟止形状を有し、数ｃｍ長の脚の下部に鼻梁に宛がわれるパッドを付することを特徴とする、眼鏡アップ具。
【図１】
【公開番号】特開２００８−１８５７４３（Ｐ２００８−１８５７４３Ａ）
【公開日】平成２０年８月１４日（２００８．８．１４）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００７−１８６６０（Ｐ２００７−１８６６０）
【出願日】平成１９年１月３０日（２００７．１．３０）
【出願人】（３０２００６９１３）有限会社ハイライフ技研 (6)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２０年８月１４日（２００８．８．１４）
【国際特許分類】
【出願日】平成１９年１月３０日（２００７．１．３０）
【出願人】（３０２００６９１３）有限会社ハイライフ技研 (6)
【Ｆターム（参考）】
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