説明

着脱自在なグローブアッセンブリを備えるランタン

使用中において保管ケースの一部(24)をベースの一部として用いるランタン(20)が提供される。ランタン保管時に、保管ケースの外側シェルまたはカバー(24)は、ランタン(20)のグローブアッセンブリ(50)周囲に延在する。使用時に、カバー(24)は、グローブアッセンブリ(50)を支持するためにグローブアッセンブリの底に取り付けられる。グローブアッセンブリをランタンから簡単に取り外して、ランタンのマントル(68)に容易にアクセスできるように、クイックリリースアッセンブリ(94,76)が設けられている。クイックリリースアッセンブリ(94,76)を作動させるとグローブアッセンブリ(50)が外れる。これにより、グローブアッセンブリ(50)を、基部、例えばランタン(20)のカラー(48)から持ち上げることができる。

【発明の詳細な説明】
【関連出願の参照】
【0001】
本出願は、米国特許仮出願番号第66/666013号(2005年3月29日出願)に基づく優先権を主張し、この出願は、参照により、本明細書に組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
本発明は、ランタン、より詳細には、燃料燃焼ランタンに関する。
【背景技術】
【0003】
液体燃料またはLP燃料を燃焼するランタンは周知である。このようなランタンは、燃料が供給されるバーナアッセンブリと、該バーナアッセンブリに取り付けられる一つ以上の触媒マントルとを備える。燃料は触媒マントル中で燃焼し、マントルは白熱し明るい光を発する。通常、マントルはガラスの円筒グローブにより包囲される。
【0004】
マントルは、概してメッシュ材料により形成され、一端に開口を備える小型の袋形状を有する。開口端は、ランタンのバーナアッセンブリが有するバーナチューブの出口端周囲に固定されている。マントルは、例えば引き紐により固定することができる。または、米国特許第5639231号に開示されているように、マントルはバネクリップにより固定することもできる。
【特許文献1】米国特許第5639231号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来のランタンが有する一つの問題点は、一つまたは複数のマントルを取り付ける、または交換する際に、バーナチューブにアクセスしにくいということである。一般的に、マントルにアクセスするために、換気キャップ及びグローブをランタンから取り外す必要がある。換気キャップは、多くの場合、ナット等により螺合しているため、取り外すためにはある程度の時間に加え、ユーザの技倆が必要である。さらに、グローブと換気キャップを取り扱う必要があるが、グローブは一般的にガラス製であるため、ユーザは注意を払わなければならない。
【0006】
従来のランタンが有する他の問題点は、その保管である。多くのユーザは、ランタンをオリジナルの箱に入れて保管するが、箱は潰れたり、破れたり、水により破損したりすることで、使用できなくなってしまう。ランタン保管用ケースもあるが、別途購入しなければならない場合が多い。消費者はそのような保管ケースの存在を知らない場合があり、知っていてもどこで入手できるか知らない場合もあり、または保管ケースのための余計な出費を控えたいかもしれない。さらに、ユーザがランタンの保管ケースを持っていても、ランタンを使用中に、保管ケースをどうするかが常に問題となる。例えば、ランタンを使用中に、保管ケースを車の中やテントの中においておかなければならない場合がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以下、本発明の基本的な理解のため、本発明の幾つかの実施形態についての概略を示す。この概略は、本発明の全体を概観するものではない。本発明の主要な要素または必須の要素を特定するものではなく、本発明の範囲を決定するものでもない。後述する、より詳細な説明の前置きとして、本発明の幾つかの実施形態を簡略化した形態で示すことのみを目的とするものである。
【0008】
一実施形態によれば、ランタンのベースの一部を保管ケースとして使用するランタンが提供される。ランタン保管時には、保管ケースの外側シェルまたはカバーがランタンのグローブアッセンブリの周囲に延在する。ランタン使用中は、このカバーはランタン周囲から取り除かれ、グローブアッセンブリの底に取り付けられて、グローブアッセンブリを支持する。
【0009】
一実施形態によれば、マントルまたは他の光源(例えば電球)の周囲からグローブアッセンブリを簡単に取り外し、ランタンの光源に簡単にアクセスできることを可能とする、クイックリリースアッセンブリが提供される。クイックリリースアッセンブリを作動することで、グローブアッセンブリが取り外される。グローブアッセンブリは、その後ランタンベース、例えばランタンのカラーから持ち上げることができる。一実施形態では、グローブアッセンブリは、上部に換気キャップを備える包囲ケーシングにより保護されたグローブを備える。これにより、グローブに直接触れる必要がなくなる。
【0010】
本発明のその他の特徴については、図面とともに、以下の詳細な説明により明らかにされる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下の説明において、本発明の種々の実施形態について説明する。説明を目的として、特定の構成及び細部が示され、実施形態の完全な理解が図られる。しかしながら、当業者にとっては、このような具体的な詳細がなくとも、本発明を実施できることは明らかである。さらに、周知の特徴については、実施形態の説明が不明瞭となることを避けるために、省略または簡略化される場合がある。
【0012】
以下、図面を参照して説明するが、各図において同様の構成については同一の符号を用いて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るランタン20である。図2から理解されるように、ランタン20は、ベース22、カバー24、およびグローブ・カラーアッセンブリ26を備える。
【0013】
詳細は後述するが、簡単に説明すると、図1に示すように、保管状態では、グローブ・カラーアッセンブリ26がベース22及びカバー24の内部に保管できるように、ランタン20は構成され配置されている。使用状態では、図2に示すように、カバー24がグローブ・カラーアッセンブリ26の周囲から取り除かれ、グローブ・カラーアッセンブリ26はベース22の中から取り外され、グローブ・カラーアッセンブリ26はカバー24の頂部に載置され、カバー24はベース22の頂部に載置される。
【0014】
開示の実施形態では、ベース22は円筒壁30を有するが、他の形状のものを用いても良い。脚32は、ベース22の底に対し、ヒンジ34にて回動自在に取り付けられている。一実施形態においては、脚32は、脚32が広げられた場合にベース22の設置面積が広がるように、外側に向けて延在する。図1に矢印35で示すように、ヒンジ34を中心に脚32を回転させてベース22の下に折畳むようにしても良い。
【0015】
必要であれば、脚の回転を外側に真っ直ぐな位置または他の位置で、ストッパ、ヒンジ34の摩擦、またはヒンジ34の回転を制限する他の機構によって止めるようにしても良い。他の実施形態としては、脚32が地形の変化に対応できるように、脚32は複数位置、例えば、二箇所またはそれ以上の位置でロック可能に調節できるものであってもよい。このような実施形態として、脚32を多くの異なる方法により、異なる位置でロックされることができる。例えば、それらの位置で増加する摩擦や、各脚32を各々望ましい方向に固定するロック構造(図示せず)がある。一実施形態として、最大に広がった位置にストッパ(図示せず)を設けてもよい。
【0016】
突起36が、円筒壁30の外側に配置される。突起36の機能については後述する。
【0017】
図示の実施形態では、カバー24は円筒壁38を備えるが、他の形状であっても良い。カバー24は、上部開口40を有する。ハンドル42が上部開口40の対向する両側面に、ピン44(図2には一つのみを示す)により取り付けられている。一方、カバー24は、円筒壁38の内側に2つの内部スロット46,47を有する。内部スロット47は内部スロット46の上方に位置している。
【0018】
使用時に、上述の通り、本実施形態においては、保管状態(図1)と使用状態(図4)の両方で、上記のようにカバー24がベース22に取り付けられる。一実施形態においては、図1の保管状態と比較し、図4の使用状態では、カバー24はベース22のより下方で取り付けられる。これにより、ベース22とカバー24とが拡張状態で接続されたときに、これらの中にグローブ・カラーアッセンブリ26を収容できる。グローブ・カラーアッセンブリ26がカバー24の頂部に取り付けられる場合には、短くてコンパクトな状態にあるベース22とカバー24によるケーシングが使用される。このように短くすることで、使用時におけるランタン20の転倒が抑制される。
【0019】
ランタンを保管する際には、グローブ・カラーアッセンブリ26をベース22内に位置させた状態で、カバー24をベース22上に載置する。カバー24はベース22とグローブ・カラーアッセンブリ26の周囲を覆って、カバー24の内側上部がグローブ・カラーアッセンブリ26の頂部と係合する。この状態で、突起36の位置が下側の内部スロット46の位置と一致する。カバー24を回すと、ベース22の突起36が下側の内部スロット46内に係止される。
【0020】
使用するためにカバー24をベース上に取り付ける場合には、突起は上側の内部スロット47内に係止される。カバー24がベース22に挿入される量を制限することができるように、棚または他のストッパ(図示せず)がカバー24の円筒壁38の内側に設けられていても良い。このようなストッパにより許可される挿入量は、カバー24がその量だけ挿入された場合に、上側の内部スロット47が突起36と縦方向に位置決めされ、したがってカバー24を単に回すだけでカバーがベース22上の所定位置にロックさせることができる。
【0021】
カバー24とベース22に他のロック機構を設けても良い。これらには、例えば、カバーがベースに取り付けられた後で、ベース22に対するカバー24の相対的な動きを阻止または制限する、内部または外部ラッチ、摩擦フィッティング、スナップ、ベースとカバーの両方を貫通する構造、または、他の適当な構造または方法が含まれる。さらに、開示の実施形態では、カバー24はベース22の外側に延在しているが、この構成は逆であっても良く、二つの部材は部分的に重なっていても良く、端部と端部が当接していても良いし、さらには、他の相対的な配置を採ってもよい。しかしながら、開示の実施形態では、カバー24がベース22の上方と周囲を覆うように取り付けられることで、雨の浸入、または、その他の埃や虫の侵入からベース22を保護することができる。これにより、カバー24及びベース22が、使用状態でランタン20の下部に対する密閉ケースを形成する。
【0022】
グローブ・カラーアッセンブリ26は、カラー48を下部に備え、グローブアッセンブリ50がカラーの上に設置される。開示の実施形態では、換気キャップ52がグローブアッセンブリ50の頂部に配置されている。
【0023】
一般的に、ランタン20のような燃料を燃焼するランタンは、燃料と空気とを混合し、その混合体をランタンのマントルに供給するバーナアッセンブリを有する。ランタン用のバーナアッセンブリの部品は公知であるが、便宜のためにここで概略を説明する。ランタン20のようなランタンは、一般的に、プロパンシリンダ54からの燃料の圧力をランタンで使用可能な圧力にまで低下させるレギュレータ(図示しないが、当業者に公知である)を有する。レギュレータは、一般的に、弁(図示せず)に接続され、該弁はコントロールノブ56に接続される。本実施形態では、コントロールノブ56はカラー48上に設置されている。コントロールノブ56を回転させると、バーナアッセンブリに対する燃料流量が増減する。
【0024】
図示のバーナアッセンブリでは、空気燃料吸入管60がカラー48から上方に向かってマニホールド62にまで延在している。これはランタンの分野では「ピーナッツ」とよく呼ばれる。一つのバーナチューブ64がマニホールド62から下方に向かってマントルマウント66まで延在している。
【0025】
必要があれば、イグナイタ(図示しないが、当業者には公知である)をランタン20の着火のために設けても良い。このようなイグナイタを用いることは公知であり、その構造の詳細と操作についてはここでは言及しない。イグナイタの代わりに、ランタン20をマッチ等により手動で着火しても良い。
【0026】
マントル68がマントルマウント66上に取り付けられている。一つのマントルマウント66と一つのマントル68について示すが、複数のマントルマウント66及び/またはマントル68を用いても良い。さらに、図面ではソックマントルを示すが、異なるタイプのマントル、例えばチューブマントルを使用してもよい。
【0027】
操作時には、ユーザはコントロールノブ56を回転し、これにより(もし設けられている場合には)イグナイタがスパークし(または、イグナイタに押しボタンを別途設けてもよいし、手動で着火してもよい。)、空気燃料吸入管60及びマニホールド62を経てガスが供給され、マントルマウント66のバーナチューブ64から出る。一般的にイットリウム等の触媒材料により作られるマントル68が点火し、燃料がマントルに供給されている間中、点火状態が続く。
【0028】
マントル68はマントルマウント66に対して結ばれていても良いし、クリップ止めされていてもよいし、他の方法により取り付けられていても良い。例えば、マントル68をマントルマウント66に取り付けるために使用可能な一つの構造が米国特許第5637231号に開示されている。この特許では、マントルをマントルマウントに取り付けるためのバネクリップが開示されている。
【0029】
開示の実施形態ではマントル及び燃料を用いているが、本発明の態様は、いかなる種類のランタンに対しても適用可能である。例えば電池式ランタンを含むがこれに限定されるものではない。そのような実施形態では、グローブ・カラーアッセンブリ26は、(グローブ・カラーアッセンブリ26のマントル発光アッセンブリに対応する)電気式発光アッセンブリに置き換えられる。電気式発光アッセンブリでは、グローブ・カラーアッセンブリ26内においてグローブアッセンブリ50が位置する所に、ランプまたは電球(不図示)が位置する。電池式ランタンでは換気する必要がないため、換気キャップ52は必要ない。しかしながら、本発明の実施形態では、マントルにアクセスしなければならない燃料式ランタンに適用するのが実用的である。さらに、ケースをベースとして使用する点が、燃料キャニスタに取り付けられたランタンにとって有効である。ランタンが使用位置にある場合に、カバー24が燃料キャニスタ用の空間を作るからである。
【0030】
グローブアッセンブリ50は、換気キャップ52の下方に設けられたグローブ70を有する。開示の実施形態では、グローブ70の下端縁が底支持部72に載置している。底支持部72は、グローブ70の下端縁よりも広い、環状形状である。レール74が底支持部から上方に換気キャップ52まで延在している。グローブ70は底支持部72と換気キャップ52の間に挟まれ、レール74間に保持されている。
【0031】
脚76がグローブアッセンブリ50の底支持部72の底から延在する。開示の実施形態では、各脚76は、底支持部72の底に対して平行に延在するエクステンション78を有する。各エクステンションは、図6〜図8から理解されるように、脚の下向きポスト82とエクステンション78との接合部に切り欠き80を有している。
【0032】
図3及び図5から理解されるように、カラー48の頂部は、外周縁に沿って複数のスロット92を備えるトッププレート90を有する。ラッチプレート94がトッププレート90の下に取り付けられ、トッププレート90に対して相対的に回動自在となっている。ラッチプレート94は、外側に向けて延在するハンドル96と、外周縁に沿って間隔を隔てたスロット98を有する。開示の実施形態では、ラッチプレート94はリング状であるが、他の構成のものを用いても良い。固止めバネ100が各スロットの末端に位置している。図示の実施形態では、ラッチプレート94は一連の盛り上がった部位104及び下がった部位102を有する。盛り上がった部位104及び下がった部位102は、トッププレート90に対する相対的なラッチプレート94の回転を補助し、ラッチプレート94が脚76に対して係合することを許可する。この動作について以下においてさらに説明する。
【0033】
ラッチプレート94のハンドル96は、カラー48(図3)のスロット108の外側に延びる。スロット108に沿ってハンドル96が動くことで、ラッチプレート94は、カラー48の中でトッププレート90に対して相対的に回転する。
【0034】
グローブアッセンブリ50をカラー48の上に設置するため、トッププレート90のスロット92及びラッチプレート94のスロット98は図6に示すように整列されて位置決めされる。この位置は、図3に示すハンドル96の位置と一致する。トッププレート90のスロット92とラッチプレート94のスロット98とがこのように位置決めされることで、グローブアッセンブリ50の脚76は両方のスロットを貫通することができ、図6に示す位置から図7に類似する位置を採る。ラッチプレート94をトッププレート90に対して相対的に回転させるため、ハンドル96を図3の右方向に動かすことができる。これにより、ラッチプレート94がトッププレート90に対して相対的に動いて図6(ただし脚76が挿入された状態)の位置から図7の位置となり、さらに図8に示す位置となる。
【0035】
ラッチプレート94がこのようにトッププレート90に対して相対的に動いている間に、各脚76の先端が各スロット98の固止めバネ100に対して係合する。ラッチプレート94の柔軟性、及び盛り上がった部位104及び下がった部位102の配置により、ラッチプレート94が撓み、固止めバネ100が上がり、脚76の端を跨いでスライドする。そして図8に示すように脚の切り欠き80の位置に嵌り込む。すなわち、固止めバネ100に隣接する下がった部位102は脚76と係合したあとで上方に撓み、固止めバネ100が切り欠き80に嵌るまでその撓んだ状態を維持する。この位置では、グローブアッセンブリ50はカラー48上に固く保持される。グローブアッセンブリ50を外すためには、ユーザはハンドル96を握って図3の左側に回す。ユーザは固止めバネ100を切り欠き80から外すために力を加える必要があるが、適度な力であるため達成可能である。ラッチプレート94が図6の位置にまで動けば、トッププレート90のスロット92及びラッチプレート94のスロット98は再び整列された位置決めされた状態となり、グローブアッセンブリ50が除去可能となる。
【0036】
ラッチプレート94を使用することで、グローブアッセンブリ50を簡単な方法で除去でき、グローブアッセンブリ50を外すことで、交換のためにマントル68に容易にアクセスできる。すなわち、ラッチプレート94及びグローブアッセンブリ50の脚76がグローブアッセンブリのクイックリリース機構として機能する。他のクイックリリース機構が設けられていても良い。
【0037】
使用に際して、ランタン20は図1に示す状態にて保管される。ベース22の脚32は、コンパクトに収納するためにベース22の下に折畳まれる。保管状態では、グローブ・カラーアッセンブリ26はベース22の底に位置し、カバー24はベースを覆うとともにグローブ・カラーアッセンブリ26の周囲及び上方に配置される。上述のように、カバー24はベースにロックされる。この状態では、換気キャップ52の上部は、カバー24の上部開口40に位置決めされ、グローブアッセンブリ50の上部を所定の位置に保持する。ベース22は、グローブ・カラーアッセンブリ26の下部を所定の位置に保持できるように十分な構造及びサイズとされる。これにより、ランタン20は完全に保護されベース22とカバー24の間の位置にロックされる。
【0038】
ランタン20を使用するためには、ユーザはカバー24をベース22から外す。例えば、開示の実施形態では、カバー24をベース22に対して相対的に回転させて突起36を内部スロット46から外す。次いで、カバー24はベース22から取り除かれ、グローブ・カラーアッセンブリ26に対するアクセスが可能となる。次いで、グローブ・カラーアッセンブリはカバー24の上部開口40を覆って配置される。プロパンシリンダ、例えば図2のプロパンシリンダ54が、カラー48底の内ネジ(図示しないが、当業者には公知である)に螺合される。
【0039】
カラー48は、上部開口40にロックされていても良いし、プロパンシリンダ54の自重により上部開口40中の所定の位置に保持されるようにしても良い。または、開口縁がカラーとプロパンシリンダとの間に挟まれていても良い。プロパンシリンダ54がカラー48の底に取り付けられた後で、上記のようにカバー24がベース22上に設置されても良い。ベース22の底部の脚は、その後、ランタンが図4に示すような状態となるように、外側に広げられる。この状態が、ランタン20の使用可能状態である。
【0040】
理解されるように、ランタン20は多くの有利な点を提供する。第1に、グローブアッセンブリ50はカラー48から容易に取り除くことができ、ランタン20のマントル68に対してすぐにアクセスが可能となる。第2に、カバー24は、第1の状態ではランタンのベースの一部として機能し、第2の状態ではランタンの保管容器の外側ケーシングの一部として機能する。したがって、保管ケースを別に用意する必要がなく、ランタン20をコンパクトに保管することができる。
【0041】
他の変形例についても本発明の技術的思想の範囲内に含まれる。したがって、本発明は種々の改良及び変形の構成を受け入れる一方で、図示された特定の実施形態及び上記の詳細により説明されている。しかしながら、開示する特定の形態に限定する意図はなく、逆に、添付した特許請求の範囲により定義された本発明の技術的思想の範囲に含まれる全ての改良、他の構成、及び均等物が本発明に含まれる。
【0042】
本明細書中で引用した、刊行物、特許出願、特許を含むすべての参考文献は、各参考文献が個別かつ特定して参考文献として組み込まれているものとして示され、そのすべてが本明細書において説明されている場合と同程度に、参照として組み込まれているものである。
【0043】
本発明を説明する文脈中(特に特許請求の範囲の文脈中)における「一つの」「前記」および同様の指示語は、本発明中に特に明示がなければ、または文脈上明らかな矛盾がなければ、単数および複数両方を含むと解釈される。「構成され」「有し」「含み」および「含有し」との語は、そうではないとの断りがない限り、非制限的な語として解釈される(例えば、「非限定的に含む」と意味する)。「接続され」との語は、何らかのものが介在していたとしても、部分的または全体的に内包され、取り付けられ、または互いに連結されていると解釈される。本明細書における値の範囲の列挙は、本明細書中で特に示されていなければ、単に当該範囲中に入る別個の値を独立して引用するための簡略方法として意図されたものであり、各別個の値は、本明細書中に独立して列挙されているように本明細書中に組み込まれている。本明細書に記載された全ての方法は、本明細書中で特に示されていなければ、または、文脈上明らかに矛盾していなければ、いかなる順番でも良い。本明細書で提供された、いかなるまたは全ての例示の使用、または、例示言語(例えば「等」)は、特許請求の範囲として請求されていない限り、単に本発明の実施形態をより良く修飾するものにすぎず、本発明の範囲に制限を与えるものではないと意図される。本明細書中のいかなる言語は、特許請求の範囲にない要素を、本発明を実行するために必須な要素の示唆であると解釈されるべきものではない。
【0044】
本発明を実行するために本発明者らが知る最適な実施形態を含む本発明の好ましい実施形態は、本明細書中に記載されている。本技術分野における通常の知識を有する者にとって、上記の記載を読めば、これら好ましい実施形態の変形は明らかである。発明者らは、そのような変形を適当に用いるため、当業者を想定する。また、発明者らは、本明細書中に特に記載された以外の方法により本発明が実行されることを意図する。すなわち、本発明は、添付された特許請求の範囲中に列挙された主題の全ての変形物及び均等物についても該当する法律により権利が与えられたものとして包含する。さらに、本明細書中で特に示されていなければ、または文脈上明らかに矛盾していなければ、全ての可能な変形中における上記に記載された要素のいかなる組み合わせも、本発明により包含される。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の一実施形態に係るランタンの側面斜視図であり、ランタン保管時の状態を示す。
【図2】図1に示すランタンの側面分解斜視図である。
【図3】図1及び図2に示すランタンのグローブ・カラーアッセンブリを示す側面分解斜視図である。
【図4】図1に示すランタンの側面斜視図であり、ランタン使用時の状態を示す。
【図5】図3に示すグローブ・カラーアッセンブリであり、細部を示すために一部を破断して示す分解斜視図である。
【図6】本発明の一実施形態に係るランタンにおいて、グローブアッセンブリをランタンのカラーに接続する最初の段階を示す模式図である。
【図7】本発明の一実施形態に係るランタンにおいて、グローブアッセンブリをランタンのカラーに接続する次の段階を示す模式図である。
【図8】本発明の一実施形態に係るランタンにおいて、グローブアッセンブリをランタンのカラーに接続する最後の段階を示す模式図である。
【符号の説明】
【0046】
20 ランタン
22 ベース
24 カバー
26 グローブ・カラーアッセンブリ
36 突起
46 下側スロット
47 上側スロット
48 カラー
50 グローブアッセンブリ
52 キャップ
68 マントル
76 脚
90 トッププレート
94 ラッチプレート
96 ハンドル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
発光アッセンブリと、第1の状態では前記発光アッセンブリのスタンドの一部となるとともに、第2の状態では、前記発光アッセンブリの保管容器の外側ケーシングの一部となるように構成されたカバーと、を備えるランタン。
【請求項2】
前記発光アッセンブリは、さらにキャップを備え、該キャップは、ランタンが前記第2の状態にある際、前記カバーの頂部に内嵌する、請求項1に記載のランタン。
【請求項3】
前記キャップは、ランタンが前記第2の状態にある際、前記外側ケーシングの一部を形成する、請求項2に記載のランタン。
【請求項4】
前記発光アッセンブリは、グローブ・カラーアッセンブリを備える、請求項2に記載のランタン。
【請求項5】
前記発光アッセンブリは、一つ以上のマントルを備える、請求項4に記載のランタン。
【請求項6】
ベースをさらに備え、前記第1の状態では、前記カバーは前記ベースに取り付けられ、前記発光アッセンブリは前記カバーに取り付けられる、請求項5に記載のランタン。
【請求項7】
前記第2の状態では、前記カバーは前記ベースに取り付けられ、前記発光アッセンブリは前記カバー及びベースの中に収容される、請求項6に記載のランタン。
【請求項8】
前記カバーは、前記ベースに対して、少なくとも二つの異なる配置で取り付けられ、前記第1の状態における、前記ベースに取り付けられたカバーにより定まる第1の高さは、前記第2の状態における、前記ベースに取り付けられたカバーにより定まる第2の高さよりも小さい、請求項6に記載のランタン。
【請求項9】
前記第1の状態で前記カバーを前記ベースに固定する第1のロックをさらに備える、請求項8に記載のランタン。
【請求項10】
前記第2の状態で前記カバーを前記ベースに固定する第2のロックをさらに備える、請求項9に記載のランタン。
【請求項11】
前記第2の状態で前記カバーを前記ベースに固定するロックをさらに備える、請求項8に記載のランタン。
【請求項12】
前記第2の状態では、前記カバーが前記ベースに取り付けられ、前記発光アッセンブリは前記カバー及びベースの中に収容される、請求項1に記載のランタン。
【請求項13】
基部に取り付けられた光源と、前記光源の周囲に延在し前記基部に着脱自在に接続されたグローブアッセンブリと、前記グローブアッセンブリを前記基部からリリースして、該グローブアッセンブリを前記光源の周囲から移動することを可能とするラッチ機構と、を備えるランタン。
【請求項14】
前記基部は、カラーを備え、前記光源は、少なくとも一つのマントルを備える、請求項13に記載のランタン。
【請求項15】
前記グローブアッセンブリ及びラッチ機構は、係合することにより、前記グローブアッセンブリを前記基部に着脱自在に接続する合わせ機械部品を備える、請求項13に記載のランタン。
【請求項16】
前記グローブアッセンブリは突起を備え、前記ラッチアッセンブリは、前記突起の上に延在し、前記グローブアッセンブリを前記基部に対して着脱自在に接続するロックを備える、請求項15に記載のランタン。
【請求項17】
前記ロックは、前記グローブアッセンブリを前記基部に対して着脱自在に係止する固定具の上に延在するスライドバーを備える、請求項16に記載のランタン。
【請求項18】
前記スライドバーは、前記突起の上に延在する第1の位置と、前記突起の上に延在する位置から移動した第2の位置との間で、ユーザが該スライドバーの移動を可能とする、前記基部から外方に延在するハンドルを備える、請求項17に記載のランタン。
【請求項19】
前記ラッチ機構及びグローブアッセンブリは、係合することにより、前記グローブアッセンブリを前記基部に着脱自在に接続する2つの合わせ機械部品を備える、請求項15に記載のランタン。
【請求項20】
前記ラッチ機構は、前記2つの合わせ機械部品をリリースするためのリリース機構を備え、該リリース機構は、ユーザが片手による一度の動作により前記2つの合わせ機械部品をリリース可能なように配置されている、請求項19に記載のランタン。
【請求項21】
前記合わせ機械部品のそれぞれのセットとして、前記グローブアッセンブリは突起を備え、前記ラッチアッセンブリは、前記突起の上に延在し、前記グローブアッセンブリを前記基部に対して着脱自在に接続するロックを備える、請求項19に記載のランタン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2008−536265(P2008−536265A)
【公表日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−504179(P2008−504179)
【出願日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【国際出願番号】PCT/US2006/010596
【国際公開番号】WO2006/104851
【国際公開日】平成18年10月5日(2006.10.5)
【出願人】(593107454)ザ・コールマン・カンパニー・インコーポレイテッド (44)
【氏名又は名称原語表記】THE COLEMAN COMPANY, INC.