説明

着脱自在な車の乗降用ハンドル

【課題】 車のドアーを固定する、ドアーストライカー金具に、簡単に着脱自在な乗降用ハンドルを提供する。
【解決手段】 ハンドルの上部先端に下向きに開口したフックを設け、下部先端に上向きに突き出した受部を設け、ドアーストライカーの穴の部分にフックを上より差し込み、手前に引っ掛け、グリップ付きハンドルを手前に倒すことにより、突き出した受部はドアーストライカーの奥の部分に下側より当たり、固定されることを特徴とする着脱自在な乗降用ハンドル

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、大部分の車種の運転席、助手席、後部左右座席のドアーを完全に固定するために車体に設けている。
コ字型金具のドアーストライカーに、安全、確実、簡単に着脱自在な車の乗降用ハンドルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、障害者、妊婦、足首のねんざやひざの悪い人等、施設や病院において、介助者の手を借りて、車の乗り降りしている光景はよく見掛けることである。
また、高齢者の加齢の進展によって、足腰が弱ってきて、乗降時にドアーや支柱を手でつかんだり、よりかかったりして、体を保持しようとする光景はいたる所で見掛けることである。
補助器具としては、福祉車両や座席の上に回転盤をおいて、体位変換する方法が用いられている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そのために、次のような問題点があった。
(イ)乗降介助の場合は車の天井に制約があり、介助者が中腰での作業が行われるために 腰痛の原因となる。
(ロ)特に、足腰の弱った高齢者が不安定なドアーや支柱、その他を手で支えて乗り降り すると、手を滑べらせて転倒し、足の骨折の事故がおきがちである。
(ハ)自助努力で乗り降りすることができる簡単な補助器具が求められる。
本発明は、これらの問題点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
滑り止め用グリップを装着したハンドルの上部先端に、下向きに開口したフックを設ける。
なおかつ下部先端に、上向きに突き出した受部を設ける。
車の各ドアーを固定するために車体に取付ける。
コ字型金具であるドアーストライカーに簡単に着脱自在に取付られる、安全、安心の着脱自在な車の乗降用ハンドルである。
【発明の効果】
【0005】
現在、乗降介助を受けている人の中にも自助努力で安全に乗り降りが出来るようになる。
又、介助を受けても、この発明のハンドルを使用することによって、介助者の負担を軽減することにより腰痛を減少させ、さらに高齢者や身体の不自由な人々が不安定な物につかまって手を滑らせて転倒することを予防するなどの効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
(イ)ハンドル(1)は、一枚の薄板を所要の形状に切断、折曲げ加工した構造である。
(ロ)ハンドル(1)の握り部分は、長方形の角パイプの形状で、下側は多少の隙間を設 けて、突き合せた構造である。
(ハ)ハンドル(1)の握り部分は、滑り止めのグリップ(2)を設ける。
(ニ)ハンドル(1)の上部先端に、下向きに開口したフックを設ける。
(ホ)ハンドル(1)の下部先端に、上向きに突き出した受け部を設ける。
本発明は以上のような構成である。
これを使用するときは、グリップ(2)を握った後、コ字型金具のドアーストライカー(3)の穴の部分に、ハンドル(1)のフック部分を上より差し込み、フックを引掛け、手前に倒すと、ハンドル(1)の下部先端の突き出した受部がドアーストライカー(3)の奥の部分に下側より当り固定される。
グリップ(2)を上にあげて、ハンドル(1)のフックを外すと簡単に取外すことができる。
ハンドル(1)に設けたグリップ(2)を手でつかみ、乗り降りするとき、ハンドル(1)には下向きの力、前後左右の力が働く、これらはハンドル(1)の先端部分のフックと受けの部分がコ字型金具のドアーストライカー(3)に固定されたとき、完全に吸収され、はずれることがない。
さらに簡単な構造で軽量にて着脱自在な実施の形態である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】 本発明と関連部の斜視図
【図2】 本発明と関連部の断面図
【図3】 本発明を使用して、車の助手席に着座している説明図
【図4】 本発明を使用して、車の助手席で外向きに着座している説明図
【図5】 本発明を使用して、車の助手席で外向きに着地している説明図
【図6】 本発明を使用して、車の助手席で立ち上がっている説明図
【符号の説明】
【0008】
1 ハンドル
2 グリップ
3 ドアーストライカー
4 ドアーストライカーボデー
5 皿ビス
6 車の本体
7 車のドアー
8 車の座席

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハンドルの上部先端に下向きに開口したフックを設け、下部先端に上向きに突き出した受部を設けたことを特徴とする着脱自在な車の乗降用ハンドル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−49986(P2008−49986A)
【公開日】平成20年3月6日(2008.3.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−257994(P2006−257994)
【出願日】平成18年8月28日(2006.8.28)
【出願人】(506321702)
【Fターム(参考)】