説明

睫毛または眉毛に組成物を塗布するための用具

本発明は、睫毛および/または眉毛に組成物(P)を塗布するための用具(2)に関し、本用具は、長手方向軸(X)を有する芯部(10);および芯部(10)に支持されている複数の歯列、好ましくは少なくとも5つの歯列を備える成形された塗布部材(8)を含み、隣接する2列に属する2本の歯は平行ではなく、芯部(10)の少なくとも1つのセグメントの外面は、歯のない部分を1つだけ、または互いに実質的に反対側に位置する歯のない部分を2つだけ含み、その1つの歯のない部分または各歯のない部分の角度域は、前記長手方向軸を中心として75°〜110°の範囲である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、睫毛および/または眉毛に組成物、特に化粧料またはケア製品組成物、例えば、マスカラを塗布するための用具に関する。
【背景技術】
【0002】
特許公報、英国特許出願公開第2170996号明細書は、芯部が捩れているブラシを開示しているが、このブラシの毛は芯部の周囲の実質的に180°の範囲にしか存在し得ない。
【0003】
欧州特許出願公開第1611817号明細書、米国特許出願公開第2007/0033459号明細書、国際公開第2007/007449号パンフレット、独国特許出願公開第2559273号明細書、英国特許第2071558号明細書、および欧州特許出願公開第1872682号明細書は、睫毛にマスカラを塗布するための塗布具を開示しており、それらはそれぞれ芯部と歯を備える成形された塗布部材を含む。
【0004】
欧州特許出願公開第1475013号明細書は、塗布用ブラシ部分が整え用ブラシ部分に結合しているマスカラブラシを開示しており、前記塗布用ブラシ部分は、整え用ブラシ部分を支持する固定スタンドに形成された窪みに挿入される。このような用具はその長手方向軸の周囲全体に歯を備える。
【0005】
欧州特許出願公開第1949815号明細書、国際公開第2007/146212号パンフレット、欧州特許出願公開第1607020号明細書および国際公開第2009/053922号パンフレットは、マスカラ塗布具を開示している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
任意選択により組成物が下塗りされている睫毛または眉毛に新規な化粧効果をもたらすこと、塗布部材が、例えば、睫毛または眉毛を梳く、睫毛または眉毛に付着させる、睫毛または眉毛を伸ばす、および、睫毛または眉毛をよりうまく分離するように睫毛または眉毛の中に十分入り込むこと、ならびに、そうするために同時に十分量の組成物を塗布具に付着させることができ、使用中の手の動きが簡単で済むようにすることを可能にする塗布具の恩恵を受けたいというニーズがある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
塗布用具
本発明の例示的実施形態は、睫毛および/または眉毛に組成物を塗布するための用具を提供し、本用具は、
・ 長手方向軸を有する芯部と、
・ 芯部に支持されている複数の歯列、好ましくは少なくとも5つの歯列と、
を備える成形された塗布部材を含み、隣接する2列に属する2本の歯は平行でなはなく、芯部の少なくとも1つのセグメントの外面は、歯のない部分を1つだけ含むか、または互いに実質的に反対側に位置する歯のない部分を2つだけ含み、その1つの歯のない部分または各歯のない部分の角度域(angular extent)は、前記長手方向軸を中心として75°〜110°の範囲である。この角度域は、長手方向軸を中心とする最も近接した列によって画定される最小角度オフセット(angular offset)より大きくてもよい。
【0008】
(1つまたは2つの)歯のない部分があることによって、その(1つまたは2つの)部分を画定する歯が睫毛を梳く、睫毛に付着させる、睫毛を伸ばす、および/または睫毛を分離するように睫毛の中に十分入り込むことが可能になる。
【0009】
さらに、(1つまたは2つの)歯のない部分が存在することにより、用具が払拭部を通過した後の組成物の付着量を改善することが可能になる。
【0010】
「芯部の長手方向軸」という用語は、芯部の断面の重力の中心(重心)を結ぶ線を示すのに使用される。長手方向軸は中心線であっても、あるいは、特に、芯部の断面が円形であるかもしくは略正多角形である場合、芯部の対称軸であってもよい。芯部の長手方向軸は直線状であってもまたは曲線状であってもよく、芯部の一部あるいは全部の断面の対称面となり得る平面に含まれていてもよい。
【0011】
「歯」という用語は、睫毛の間に入り込むように個々に突出する要素を示すのに使用され、この用語は、本発明に関して、「ブラシ毛」と同義である。
【0012】
本発明に関して、塗布部材をその長手方向軸に沿って観察したとき、歯が共通の接合面を有するおよび/または基部以外で重なり合い、基部が列の軸に2点以上で接している場合、歯は同じ「歯列」に属しているものとする。1列の歯の基部は接触していてもまたは離間していてもよい。歯が離間している場合、塗布部材を長手方向軸に垂直に観察したとき、1列の隣接する2本の歯の間隔は、前記隣接する歯の基部の最も近接した端部間で測定され、例えば、0.1ミリメートル(mm)〜5mmの範囲であってもよい。
【0013】
例に応じて、芯部は偶数列または奇数列、例えば、少なくとも5列、少なくとも6列、少なくとも7列、少なくとも8列、少なくとも9列、または少なくとも10列の歯を支持してもよい。
【0014】
芯部の長手方向軸が直線状である場合、歯のない部分の角度域は、芯部の長手方向軸に垂直な断面で長手方向軸を中心として、一方の、前記断面における第1列の歯の突出中心と、他方の、前記断面における第2列の歯の突出中心との間で測定される最小角度に相当し、前記第1列と第2列は前記歯のない部分を画定するものとする。換言すれば、芯部の長手方向軸が直線状である場合、歯のない部分の角度域は、芯部の前記長手方向軸に垂直な断面上における、前記歯のない部分を画定する2列の歯の突出中心に挟まれる最小角度域に等しく、前記最小角度域は、前記長手方向軸を中心として前記断面で測定される。
【0015】
芯部の長手方向軸が曲線状である場合、歯のない部分の角度域は、曲線状の長手方向軸を有する塗布部材を、塗布部材の近位端で曲線状の長手方向軸に1点で接する直線状の長手方向軸を有する塗布部材に変換する数学的変換による、曲線状の長手方向軸を有する塗布部材の塗布部材像の歯のない部分の角度域に相当する。直線状の長手方向軸は、ほとんどの実施形態では、塗布部材を支持する軸体の長手方向軸と同一線上に並び得る。
【0016】
本発明に関して、「2列によって画定される角度オフセット」という用語は、長手方向軸を中心とする、当該2列の歯の基部の中心間の最小角度を示すのに使用される。2列によって画定される角度オフセットは、(1つまたは2つの)歯のない部分の角度域について前述したように測定される。本発明に関して、「最も近接した列」とは、前述の最小角度オフセットを有する2列である。
【0017】
「芯部のセグメント」という用語は、芯部の歯を支持する部分の、芯部の長手方向軸に沿って測定される第1の横軸と第2の横軸との間にある小部分を示すのに使用される。
【0018】
「互いに反対側に位置する芯部の周囲の2点」という用語は、塗布部材の断面を観察したとき、対称中心が存在する場合、対称中心である芯部の断面の対称中心に関する中心対称において2点が互いに対応することを意味し、対称中心が存在しない場合、2点と芯部の断面の重心が同一線上に並んでいることを意味するものと理解すべきである。例えば、円柱形状の芯部では、芯部の一断面の直径方向反対側にある2点は、互いに反対側に位置するものとする。
【0019】
「芯部の外面の互いに実質的に反対側に位置する2つの部分」という用語は、塗布部材の断面を観察したとき、それらの部分の第1の部分を構成する点の少なくとも75%、例えば、少なくとも90%、あるいは全部が、他方の部分を構成する点の反対側に位置することを意味するものと理解すべきである。
【0020】
「互いに実質的に反対側に位置する2つの歯列」という用語は、芯部の外面の、互いに実質的に反対側にある各部分に連結している2列を意味するのに使用される。
【0021】
「歯の長さ」という用語は、歯の長軸に沿って、歯の自由端と、歯が芯部に連結している基部との間で測定される距離を示すのに使用される。「歯の長軸」という用語は、歯の断面の重心を通る軸を意味するのに使用される。
【0022】
例えば、芯部の長手方向軸を中心とする隣接する少なくとも2つの歯列の最長の歯の長さは、同一であってもまたは異なっていてもよい。
【0023】
本発明の用具の互いに実質的に反対側に位置する少なくとも2つの歯列の最長の歯は、実質的に同じ長さであってもよく、例えば、同じ長さから10%以内の範囲であってもよい。
【0024】
「平行な歯」という用語は、互いに平行な長軸を有する歯を示すのに使用される。
【0025】
芯部の外面の1つの歯のない部分または互いに実質的に反対側にある2つの歯のない部分が存在するセグメントの(合計の)長さは、芯部の歯を支持する部分の長さの50%以上、例えば、75%以上、または100%であってもよい。従って、芯部の長手方向軸に沿って観察したとき、塗布部材がその外面の1つの部分または2つの部分に歯を有していなくてもよい。
【0026】
塗布部材が1つの歯のない部分を含む場合、歯のない部分は、芯部の対応するセグメントの外面の7%〜40%、例えば、10%〜30%、例えば、15%〜30%の範囲を占めてもよい。
【0027】
塗布部材が互いに実質的に反対側にある2つの歯のない部分を含む場合、歯のない部分はそれぞれ、芯部の対応するセグメントの外面の7%〜40%、例えば、10%〜30%、例えば、15%〜30%の範囲を占めてもよい。
【0028】
芯部の長手方向軸を中心として、1つの歯のない部分の角度域または互いに実質的に反対側にある2つの歯のない部分のそれぞれの角度域は、75°〜110°の範囲、例えば、85°〜100°の範囲、例えば、90°〜100°の範囲であってもよい。
【0029】
1つの歯のない部分の角度域または互いに実質的に反対側にある2つの歯のない部分のそれぞれの角度域は、最小角度オフセットの複数倍、即ち、最小角度オフセットの少なくとも2倍、特に前記角度オフセットの少なくとも3倍であってもよい。最小角度オフセットは、60°未満、特に45°未満、あるいは40°未満であってもよく、前記最小角度オフセットは場合によっては実質的に30°であってもよい。
【0030】
「芯部から実質的に放射状に延びる歯」という用語は、長軸が芯部の断面の半径に対して15°未満の角度をなす歯を示すのに使用され、前記半径は、前記歯の基部の中心を含む。
【0031】
当該実施形態に関わらず、例えば、塗布部材の各列の歯の少なくとも50%、例えば、少なくとも75%、例えば、実質的に全部の歯が芯部から実質的に放射状に延びてもよい。
【0032】
当該実施形態に関わらず、隣接する少なくとも2列の最長の歯の長さは異なっていてもよい。
【0033】
一変形例では、塗布部材は、互いに反対側にある2つの歯のない部分と、任意選択により放射状に延びる複数の歯列を有し、隣接する少なくとも2列の最長の歯の長さが同一であってもよい。一変形例では、塗布部材は、互いに反対側にある2つの歯のない部分と、任意選択により放射状に延びる複数の歯列を有し、隣接する少なくとも2列の最長の歯の長さが異なっていてもよい。隣接する2列の最長の歯の長さが異なっている場合、前記隣接する列の少なくとも1つが、(1つまたは2つの)歯のない部分に隣接していてもよい。
【0034】
塗布部材を長手方向軸に垂直に観察したとき、1つの歯のない部分または互いに実質的に反対側にある2つの歯のない部分の少なくとも一方が、平面状、凹状、または凸状であってもよい。
【0035】
本発明の塗布部材は、芯部の断面の対称中心から、または対称中心がない場合はその重心から等距離にある自由端を有する歯を、芯部の歯を支持する部分の長さの50%以上、75%以上、または100%の長さを有する芯部の少なくとも1つのセグメントに含んでもよい。
【0036】
本発明の例示的実施形態では、塗布部材は、複数のシェルを一体に組み立てることによって形成される金型で成形され、そのうちの少なくとも2個の隣接するシェルは、歯を形成するためのキャビティのない仕上げ面を有する。
【0037】
例えば、4個のシェルは、歯を形成するためのキャビティのない仕上げ面を有してもよい。
【0038】
金型は、互いに反対側に位置する少なくとも2群の歯を形成することになる複数組のシェルを含んでもよい。例えば、互いに実質的に反対側に位置する2群のシェルはそれぞれ、歯を形成するためのキャビティのない仕上げ面を有する少なくとも2個の隣接するシェルを備えてもよい。
【0039】
例として、塗布部材は、10個または12個のシェルを一体に組み立てることによって成形されてもよく、シェルの数は、製造される列の数に応じて選択される。
【0040】
塗布部材の歯は全て、一体構造の芯部と一体成形されてもよく、前記歯は1種類の材料または複数の異なる材料で製造されてもよい。
【0041】
開示される様々な実施形態では、塗布部材は軸体と一体成形されてもよい。
【0042】
芯部、軸体およびエンドピース
芯部の断面は、任意選択により芯部の長手方向軸に沿って、例えば、芯部の歯を支持する部分の長さの少なくとも半分、または4分の3、あるいは全部にわたって一定の形状であってもよい。例として、断面は幾何学的に相似して変化してもよい。
【0043】
塗布部材の近位端から遠位端に進むとき、芯部の断面は、例えば、単調に拡大または縮小してもよい。
【0044】
塗布部材の近位端から遠位端に進むとき、芯部の断面は、極値部、例えば、最小部または最大部を有してもよい。
【0045】
芯部の断面は、その長さの大部分にわたって円形でなくてもよい。芯部は、任意選択により略円状に対称の形状であってもよい。芯部は円柱状である必要はなく、歯以外に突出部を有していなくてもよい。芯部の断面は、その長さの少なくとも一部にわたって、次に挙げるもの:円形または非円形;半円形;楕円形;長形状(oblong);半楕円形;多角形;正方形;六角形;八角形;および半多角形から選択される形状であってもよい。形状は芯部の長手方向軸に沿って変化してもよい。
【0046】
芯部の断面は、多角形、例えば、六角形または正方形であってもよく、その長さの全部もしくは一部にわたって歯がない面を1つだけ、またはその長さの全部もしくは一部にわたって歯がない互いに反対側にある長手方向の面を2つだけ有してもよい。
【0047】
例えば、芯部の断面が多角形、特に六角形である場合、芯部は、その長さの全部または一部にわたって歯がない互いに反対側にある長手方向の面を2つだけ有してもよいが、他の面はそれぞれ少なくとも1列の歯、例えば、2列の歯を有する。
【0048】
例示的実施形態では、芯部の断面は多角形、特に六角形であり、その長さの全部または一部にわたって歯がない互いに反対側にある面を2つだけ有し、多角形の他の辺に対応する他の長手方向の面がそれぞれ、その長さの全部または一部にわたって2列の歯を有する。
【0049】
塗布部材を芯部の長手方向軸に垂直に観察したとき、1つの歯のない面、または2つの歯のない面の少なくとも一方が、その長さの少なくとも一部にわたって平面状になっていなくてもよい、例えば、凹状または凸状になってもよい。
【0050】
一変形例では、芯部は、歯のない平面状の長手方向の面を少なくとも1つ含んでもよい。
【0051】
芯部の長手方向軸が曲線状である場合、例えば、互いに反対側にある2つの歯のない部分がそれぞれ芯部の長手方向軸の凹側と凸側に、または、それぞれ全部、芯部の中心面のどちらかの側に存在し、中心面は芯部の長手方向軸を含んでもよい。
【0052】
特に、塗布部材の芯部の断面が、多角形、例えば、六角形である場合、1つの歯のない面、または2つの歯のない面の幅は変化してもよく、例として、芯部の長手方向軸に沿って1つまたは2つの最大部を有してもよい。
【0053】
長手方向軸に垂直に観察したとき、芯部の輪郭は変化してもよい。特に、芯部の横方向の寸法は、その長さに沿って実質的に中間部で極値に達してもよい。特に、1列中の歯の長さが塗布部材の少なくとも一部にわたって同じである場合、これによって、芯部の可撓性または剛性を向上させることができ、断面が塗布部材に沿って変化する包絡面を画成することが可能になる。
【0054】
芯部は、任意選択により歯のない捩れた長手方向の面を少なくとも1つ含んでもよい。塗布部材の歯は、芯部に螺旋状に分布し、塗布部材の遠位端の方に進むとき時計回りまたは反時計回りに配置されていてもよい。
【0055】
少なくとも1つの断面で、芯部の対称軸が、例えば、その長手方向軸であってもよい。
【0056】
芯部は、例えば、金属またはプラスチック材料製の支持部が係合する窪みを含んでもよい。芯部は、支持部に固定されるように構成されていてもよく、または、支持部に対して自由に回転するもしくは平行移動するようになっていてもよい。
【0057】
一変形例では、芯部の歯を支持する部分は中実であってもよい。芯部は、その端部の一方だけにエンドピースまたはハウジングを含み、柄に連結している軸体にそれを固定することができるようになっていてもよい。
【0058】
芯部および歯は1種類の材料から成形されてもよく、または、一変形例では、それらは少なくとも2種類の異なる材料から製造されてもよい。例として、芯部および歯の一部は第1の材料から製造されてもよく、芯部および歯の別の部分は第2の材料、例えば、第1の材料より軟質または硬質の材料から製造されてもよい。
【0059】
例として、芯部は、エラストマーであってもよい1種類以上の熱可塑性材料で形成される。
【0060】
本発明の例示的実施形態では、歯は、成形またはオーバーモールディングにより芯部と一体に製造される。例として、歯は、歯を形成することができるように材料を芯部の少なくとも一部を通して射出する突起成形によって製造されてもよい。
【0061】
芯部は、歯を支持するスリーブを含み、スリーブは、軸体に取り付けられるようにまたは前記軸体の一部を形成するように芯部のハブに対して自由に回転するまたは平行移動するようになっていてもよい。
【0062】
本発明の例示的実施形態では、芯部と接触している、特に(1つまたは2つの)歯のない部分と接触している組成物を睫毛に付着させることができる。従って、(1つまたは2つの)歯のない部分は睫毛に組成物を塗布することに積極的に関与し、それによって歯の選択および配置の自由度を大きくすることができる。
【0063】
塗布部材は、塗布具の柄に連結している軸体に、例えば、スナップ止め、接着剤、熱融着、圧着、スタンピング、低温または高温の圧力嵌めにより、例えば、軸体のハウジングに取り付けることにより固定されてもよい。一変形例では、軸体は芯部に設けられたハウジングに受容されてもよい。
【0064】
軸体および塗布部材は、任意選択により同じ熱可塑性材料から単一の部品として成形されてもよい。
【0065】
芯部は長手方向軸に沿って延び、この長手方向軸はその長さに沿った少なくとも1点で、芯部が固定される軸体の長手方向軸と角度をなしてもよい。塗布部材は、軸体に連結するところが曲がっていてもよい。
【0066】
軸体は剛性の第1の部分を備え、その遠位端が、塗布部材を支持する可撓性のより高い第2の部分(例えば、エラストマー製)によって延長されていてもよい。
【0067】
容器は払拭部材を含んでもよく、払拭部材は軸体と塗布部材を払拭するように構成されてもよい。
【0068】
塗布部材は、芯部と一体成形されている取り付け用エンドピースを含んでもよく、この取り付け用エンドピースは、適宜、塗布具の可撓性および塗布の柔軟性の改善を可能にする1つ以上の狭窄部を含んでもよい。
【0069】
包絡面
塗布部材の歯の自由端は塗布部材の包絡面を画成する。
【0070】
芯部の長手方向軸に沿って観察したとき、1つの部分に歯がないかまたは互いに反対側にある2つの部分に歯がないかどうかによって、包絡面の全部または一部が略馬蹄形または略蝶ネクタイ形であってもよい。
【0071】
適宜、包絡面は長手方向軸に沿って延び、この長手方向軸は芯部の長手方向軸とゼロでない角度をなしてもよい。
【0072】
芯部の長手方向軸に垂直に測定される、塗布部材の包絡面の最大横断寸法は、3mm〜14mmの範囲であってもよい。
【0073】
包絡面の最大横断寸法は、塗布部材の長さの少なくとも一部にわたって、特に、芯部の歯を支持する部分の長さの半分超にわたって、実質的に一定であってもよい。
【0074】
また、包絡面の断面は、塗布部材の長さの全部または一部にわたって変化してもよい。例として、包絡面の断面は1つ以上の極値部、例えば、少なくとも1つの極小部と2つの最大部を有してもよい。例として、塗布部材を側面から、その長手方向軸に垂直な方向で観察したとき、包絡面はピーナッツ形であってもよい。
【0075】
歯および歯列
塗布部材の最長の歯の長さは、1mm〜6mm、例えば、1.7mm〜4.5mmの範囲であってもよい。半分より多くの歯、より望ましくは少なくとも60%、あるいは少なくとも70%、あるいは全部の歯が、前述の長さを有してもよい。
【0076】
塗布部材の歯の平均長さは、例えば、1mm〜6mm、例えば、1.7mm〜4.5mmの範囲であってもよい。
【0077】
芯部の長手方向軸に沿って進むとき、少なくとも1列の歯の長さは、列内で、例えば、単調に変化してもよい。例えば、芯部の長手方向軸に沿って進むとき、少なくとも1列内の歯の長さは、近位端と第1の横軸との間で増大した後、第1の横軸と第2の横軸との間で実質的に一定のままであり、その後、第2の横軸と遠位端との間で減少してもよい。例えば、少なくとも1列内の歯の長さは2つの最大部を有してもよい。
【0078】
歯は、列ごとに、その形状、厚さ、長さ、向き、色、および/または材料の少なくとも1つが異なってもよい。本発明に関して、1列内で、歯は、厚さ、長さ、硬さ、向き、その列の隣接歯の間隔、色、および/または形状の少なくとも1つが異なってもよい。
【0079】
(1つまたは2つの)歯のない部分は、芯部の歯を支持する部分の長さの少なくとも50%、例えば、少なくとも75%、例えば、100%にわたって延び得る芯部の少なくとも1つのセグメントにわたって、最長の歯の長さが隣接する列の最長の歯よりも短いまたは一変形例では長い歯列によって画定されてもよい。
【0080】
一部の歯、あるいは全部の歯の断面が、半円形または半楕円形であってもよい。半円形または半楕円形などの平らな部分を有する形状である場合、塗布部材の脱型が容易になり、平らな部分は金型の接合面と一致する。
【0081】
少なくとも1本の歯の断面は、平らな部分のあるまたは平らな部分のない円形;非円形;平面状;星形、例えば、十字形または複数の分岐を有する形状;U字形;H字形;T字形;V字形;中空形状、例えば、円形または正方形の中空形状;分枝構造を有する形状、例えば、スノーフレーク形;角柱形、例えば、三角柱形、正四角柱形、または六角柱形;長形状、特にレンズ形または砂時計形;多角形、任意選択により正多角形、特に正方形、長方形、八角形、平行四辺形、ひし形;または楕円形であってもよい。少なくとも1本の歯は、歯への組成物の付着を改善するように、少なくとも1つの突出部を有してもよい。歯の断面は、形状が変化せず、芯部から離れるとき、例えば、歯の長さの半分超にわたって縮小してもよい。
【0082】
塗布具の一部の歯あるいは全部の歯の、歯の基部、即ち歯が芯部に連結する点で測定した厚さは、0.2mm〜0.8mmの範囲、あるいは0.3mm〜0.5mmの範囲であってもよい。「歯の厚さ」という用語は、歯の長軸に垂直な断面における歯の最大横断寸法を示すのに使用される。
【0083】
歯の厚さは、例えば、所望の化粧効果のタイプおよび/または睫毛の性質および/または組成物のレオロジーに応じて選択されてもよい。
【0084】
歯は任意の形状であってもよい。歯は、円柱状またはテーパー状、特に切頭円錐状または角錐状の形状であってもよい。少なくとも1本の歯の輪郭は少なくとも一部切頭円錐状で、例えば、末端が丸みのある自由端になっており、歯の断面がその自由端に向かって縮小するようになっていてもよい。
【0085】
塗布具は、例えば、75〜500本の歯を含んでもよい。1つの歯列内の歯の数は、6〜60の範囲、特に10〜50の範囲であってもよい。
【0086】
少なくとも1列の少なくとも2本の歯の長さは、異なってもまたは同一であってもよい。長手方向軸に沿って延びる1つの歯列は、同じ長さの歯を少なくとも3本有してもよい。
【0087】
塗布具を側面から、その長手方向軸に垂直に観察したとき、少なくとも2本の歯がV字形の溝を画成してもよい。
【0088】
1つの歯列の少なくとも2本の隣接する歯は、共に、特に少なくとも歯の底部が共通の第1の形状(例えば、平面形状)を有する第1の長手方向の面と、共に、共通の第2の形状(例えば、平面状ではない形状、特に、丸みのある形状)を有する第2の長手方向の面を有してもよい。例示的実施形態では、芯部をその長手方向軸に沿って観察したとき、第1の面が全て芯部の周囲で同じ方向を向いていてもよい、即ち、それらは全て同じ時計回りまたは反時計回りの方向を向いていてもよい。
【0089】
歯の第1の面は、特にそれらが平面状であるとき、列内の少なくとも一部の歯に関して、芯部の対応する面に実質的に垂直に連結していてもよい。
【0090】
少なくとも1本の歯、あるいは各歯は、その長さ方向に平行な平面状の面を有してもよい。
【0091】
歯は、任意選択により直線状であってもよく、例えば、それぞれ直線状である歯の長さ方向に沿って延びてもよく、またはさもなければ、それらは曲線状、例えば、波状であってもよい。
【0092】
列の長手方向軸は芯部の表面で考察されるため、芯部の長手方向軸を中心とする隣接する2列の2本の長手方向軸は、80°未満、例えば、約60°、あるいは50°未満、例えば、約45°、例えば、約30°の角度だけ角度分離していてもよい。列の軸は、芯部の長手方向軸に平行であってもよい。
【0093】
歯は、芯部の長手方向軸を中心として少なくとも4つの異なる方向に延びてもよい。
【0094】
1列の少なくとも1本の歯は、少なくともその芯部に連結している部分、あるいはその全長が、歯が連結している芯部の長手方向の面に垂直な、または芯部の前記表面に対する垂線と小さい角度、例えば、10°未満、より望ましくは5°未満の角度をなす第1の方向Zに沿って延びてもよい。隣接する列の歯は、少なくともその芯部に連結している部分、あるいはその全長が、芯部の同じ面から、芯部をその長手方向軸に沿って観察したとき第1の方向とゼロでない角度αをなす第2の方向Zに沿って延びてもよい。
【0095】
1列の歯の実質的に半分が、第1の方向Zに平行に延びてもよい。方向ZとZとの角度αは、5°〜80°の範囲であってもよい。
【0096】
1列の長さは、約10mm〜45mmの範囲、特に15mm〜35mmの範囲、あるいは20mm〜30mmの範囲、例えば、約25mmであってもよい。
【0097】
芯部をその長手方向軸に沿って観察したとき、芯部をその長手方向軸を中心に、360°の整数の約数分だけ回転させることにより、例えば、360°/n(式中、nは、例えば、3〜20の範囲の整数である)だけ回転させることにより、1つの列から別の列に進むことができる。
【0098】
歯は、芯部が連結している塗布具の軸体の製造に使用される材料より剛性の高いまたは剛性の低い材料で製造されてもよい。
【0099】
包装用具および方法
本発明は、また、組成物をケラチン繊維、特に睫毛または眉毛に塗布するための包装および塗布用具を提供し、本用具は、前述の塗布具と、組成物を収容する容器とを備える。塗布具の柄は、容器を密閉するための密閉キャップを構成してもよい。容器は払拭部材を含んでもよい。組成物はマスカラ、例えば、耐水性マスカラであってもよい。
【0100】
本発明は、また、前述の塗布具で睫毛または眉毛に化粧料を塗布する方法も提供する。
【0101】
他の例示的実施形態では、本発明は前述の用具の製造方法に関し、本方法は、複数のシェル、例えば、10個または12個のシェル(その少なくとも2個、あるいは3個の隣接するシェルは、歯を形成するためのキャビティのない仕上げ面を有する)を一体に組み立てることによって形成される金型で芯部と歯を成形する少なくとも1つの工程を含む。
【0102】
例えば、本発明の製造方法では、4個のシェルが、歯を形成するためのキャビティのない仕上げ面を有してもよい。
【0103】
例えば、互いに実質的に反対側に位置する少なくとも2群のシェルは、それぞれ、歯を形成するためのキャビティのない仕上げ面を有する、少なくとも2個の隣接するシェルを備えてもよい。
【0104】
本発明の非限定的な実施形態に関する以下の詳細な説明を読み、添付の図面を考察すると、本発明をさらによく理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0105】
【図1】本発明に従って製造された用具の一実施例を示す立面概略部分縦断面図である。
【図2】図1の塗布具を単独で示す、部分縦断面図である。
【図3】図1の用具の塗布部材を単独で示す、ある視点から見た図である。
【図3a】図1の用具の塗布部材を単独で示す、図3と異なる視点から見た図である。
【図4】図3aのIV−IVに沿った断面図である。
【図4a】異なる実施形態を示す図である。
【図4b】異なる実施形態を示す図である。
【図4c】異なる実施形態を示す図である。
【図4d】異なる実施形態を示す図である。
【図4e】異なる実施形態を示す図である。
【図4f】異なる実施形態を示す図である。
【図4g】異なる実施形態を示す図である。
【図4h】異なる実施形態を示す図である。
【図5】図4の細部を示す図である。
【図6】塗布部材の他の実施例の概略斜視図である。
【図6a】塗布部材の他の実施例の概略斜視図である。
【図7】金型で製造される塗布部材を示す図である。
【図8】異なる実施形態を示す図である。
【図8a】異なる実施形態を示す図である。
【図9】芯部の断面形状を示す図である。
【図9a】芯部の断面形状を示す図である。
【図9b】芯部の断面形状を示す図である。
【図9c】芯部の断面形状を示す図である。
【図9d】芯部の断面形状を示す図である。
【図10】歯の断面形状を示す図である。
【図10a】歯の断面形状を示す図である。
【図10b】歯の断面形状を示す図である。
【図10c】歯の断面形状を示す図である。
【図10d】歯の断面形状を示す図である。
【図10e】歯の断面形状を示す図である。
【図10f】歯の断面形状を示す図である。
【図10g】歯の断面形状を示す図である。
【図10h】歯の断面形状を示す図である。
【図10i】歯の断面形状を示す図である。
【図10j】歯の断面形状を示す図である。
【図11】本発明の異なる塗布部材を示す概略側面図である。
【図12】本発明の異なる塗布部材を示す概略側面図である。
【図13】一変形例の縦断面図である。
【図13a】一変形例の縦断面図である。
【図13b】一変形例の縦断面図である。
【図13c】一変形例の縦断面図である。
【図13d】一変形例の縦断面図である。
【図13e】一変形例の縦断面図である。
【図13f】一変形例の縦断面図である。
【図14】本発明の異なる塗布部材の縦断面図である。
【図15】本発明の歯の一実施例の図である。
【図15a】本発明の歯の一実施例の図である。
【図15b】本発明の歯の一実施例の図である。
【図16】払拭部材の一実施例の図である。
【図17】塗布部材の可撓性の増大を可能にする構成の一実施例の図である。
【図17a】塗布部材の可撓性の増大を可能にする構成の一実施例の図である。
【発明を実施するための形態】
【0106】
図1は、本発明に従って製造された包装および塗布用具1を示し、本用具は、塗布具2と、それに関連する睫毛および/または眉毛に塗布される組成物P、例えば、マスカラまたはケア製品を収容する容器3とを備える。
【0107】
当該実施形態では、容器3はねじが切られた首部4を含み、塗布具2は、使用していない時に漏れないように容器3を密閉するために、首部4に固定されるように構成されている密閉キャップ5を含み、密閉キャップ5はまた塗布具2の柄を構成する。
【0108】
塗布具2は、長手方向軸Yを有する軸体7を含み、軸体はその上端が密閉キャップ5に、下端が塗布部材8に連結している。塗布部材は、歯18を支持する芯部10を備える。
【0109】
容器3はまた、例えば、首部4に挿入される払拭部材6も含む。
【0110】
当該実施形態では、払拭部材6は、どのようなタイプのものであってもよいが、塗布具2を容器3から取り出す時に軸体7と塗布部材8を払拭するように構成されているリップ6aを含む。リップ6aは払拭穴を画成し、その穴の直径は軸体の直径に適合する。
【0111】
図示した実施形態では、軸体7は円形の断面を有するが、軸体7が他の何らかの断面を有し、従って、キャップ5が必要に応じてねじ固定以外の方法で容器3に固定され得ることは本発明の範囲を逸脱するものではない。払拭部材6は、適宜、軸体7の形状および塗布部材8の形状に合うように構成されてもよい。
【0112】
当該実施形態では、軸体7の長手方向軸Yは直線状であり、塗布具2が容器の所定の位置にあるとき、容器3の長手方向軸と一致するが、軸体7が非直線状である、例えば、湾曲部を形成することは本発明の範囲を逸脱するものではない。
【0113】
適宜、軸体7は、払拭部材6のリップ6aに面して配置されることになる部分に環状の狭窄部を含み、保管中、前記払拭部材が過度に機械的応力を受けないようになっていてもよい。
【0114】
図示するように、塗布部材8は、それを軸体7に固定することを可能にするエンドピース9を含んでもよい。図1および図2の実施形態では、エンドピース9は円状に対称であり、円形の断面を有するが、他の何らかの形状であってもよい。
【0115】
特に、塗布部材8は、圧力嵌め、特にスナップ止めにより、接着剤により、熱融着により、または圧着により、軸体7の端部に設けられた対応するハウジングに固定されてもよい。一変形例では、軸体が芯部に設けられたハウジングに挿入されてもよい。また、芯部10は軸体7と一体成形されてもよい。
【0116】
図3を参照すると、芯部10は長手方向軸Xに沿って延びる細長い形状であってもよいことが分かる。
【0117】
当該実施形態では、芯部10の断面は、その長さの大部分にわたって多角形であり、その辺が長手方向の面15を画定してもよい。例として、長手方向軸は、図示するように、中心にある。
【0118】
当該実施形態では、歯18は、熱可塑性材料を成形することによって芯部10と一体に製造される。
【0119】
塗布部材8を成形するために、任意選択により比較的剛性の高い熱可塑性材料、例えば、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレン(SEBS);シリコーンゴム;ラテックスゴム;ブチルゴム;エチレン−プロピレン三元共重合体ゴム(EPDM);ニトリルゴム;熱可塑性エラストマー;ポリエステル、ポリアミド、ポリエチレン、またはビニルエラストマー;ポリエチレン(PE)またはポリプロピレン(PP)などのポリオレフィン;ポリ塩化ビニル(PVC);エチルビニルアセテート(EVA);ポリスチレン(PS);ポリエチレンテレフタレート(PET);ポリオキシメチレン(POM);ポリアミド(PA);またはポリメチルメタクリレート(PMMA)を使用することができる。特に、Hytrel(登録商標)、Cariflex(登録商標)、Alixine(登録商標)、Santoprene(登録商標)、Pebax(登録商標)の商標名で知られる材料を使用することができるが、これらに限定されるものではない。
【0120】
図3aは、図3の塗布部材8を芯部10の長手方向軸を中心に回転させた後の側面図である。
【0121】
歯と芯部は、適宜、異なる材料から製造されてもよい。
【0122】
変形例では、塗布部材8は、後述のように、芯部10の歯18が設けられていない部分を1つまたは2つ有する。
【0123】
図4および図4aに示すように、塗布部材は、歯が設けられていない互いに反対側にある2つの面100を有するが、他の面15にはそれぞれ少なくとも1列17の、この実施例では2列の歯を含む。各面15または100の幅Lは、図3aに示すように、芯部の長手方向軸Xに沿って変化してもよい。
【0124】
図3、3a、4、および4aの実施形態では、芯部10の断面は六角形である。
【0125】
歯18の長さは、図3および3aに示すように、芯部10の遠位端12の方に向かって減少してもよい。
【0126】
また、塗布具2を容器から取り出す時、塗布部材8が払拭部材6を通過することが容易になるように、歯18の長さは、図3および3aに示すように、エンドピース9の方に向かって減少してもよい。
【0127】
さらに、特に図3aに示すように、各歯18は、平面形状の第1の長手方向の面40と、丸みのある形状、特に半円錐形の第2の長手方向の面41とを含んでもよい。
【0128】
図4に示すように、最も近接している歯18の列はそれらの間に最小角度オフセットγminを画定し、互いに実質的に反対側にある2つの歯のない部分100の角度域δはγminより大きい。δはγminの複数倍であってもよく、例えば、図示するように、それは実質的にγminの3倍であってもよい。また、例えば、δは実質的にγminの2倍であってもよい。
【0129】
図4に示すように、互いに反対側にある2列17は両方とも歯の長さlmaxが同じであってもよい。
【0130】
図4cは、互いに実質的に反対側にある2つの歯のない部分100が芯部10の全長にわたって存在し、芯部の外面の形状が実質的に円柱状であってもよいことを示す。塗布部材8は、図示するように、8列17の歯18を有してもよい。
【0131】
図4bは、芯部10の全長にわたって存在する歯のない部分100が1つだけあり、芯部の外面の形状が実質的に円柱状であってもよいことを示す。塗布部材8は、図示するように、10列17の歯18を有してもよい。
【0132】
図4gは、互いに実質的に反対側にある2組の歯18の列17が、互いに実質的に反対側にある2つの歯のない部分100によって分割されており、各組の列17の最長の歯の長さ(それぞれlmax1およびlmax2)が異なっていてもよいことを示す。
【0133】
図4hは、歯のない部分100が1つだけあり、且つ互いに実質的に反対側にある2組の歯18の列17があり、それぞれの最長の歯の長さ(それぞれlmax1およびlmax2)が異なっていてもよいことを示す。
【0134】
芯部10は、例えば、特に図4gおよび図4hに示すように、円柱状の外面を有しても、または、図示していない変形例では、多角形の断面を有してもよい。
【0135】
図4d〜図4fは、歯のない部分100を二等分する中心面における芯部10の厚さe’が他の場所で測った厚さeと異なる実施形態を示す。
【0136】
図4dでは、互いに実質的に反対側にある2つの歯のない面100は凹状であり、e’は
【数1】

より小さい。
【0137】
図4eでは、互いに実質的に反対側にある2つの歯のない部分100は凸状であり、e’は
【数2】

より大きい。
【0138】
図4fでは、1つの歯のない部分100は平面状であり、e’は
【数3】

より小さい。
【0139】
塗布部材をその長手方向軸に沿って観察したとき、包絡面Eは、図4fに示すように馬蹄形であっても、または、一変形例では、図4dに示すように蝶ネクタイ形であってもよい。
【0140】
図5に示すように、各面15は、芯部10の対応する面15に連結すると共にその垂線に対して角度αZ1をなす第1の歯列17aと、面15に斜めに連結し前記垂線に対して角度αZ2をなす第2の歯列17bを含む。第1列17aの歯18は、面15に実質的に垂直な方向Zに沿って延び、角度αZ1は比較的小さく、例えば、10°未満、あるいは5°未満である。また、当該実施形態では、列17bの歯18は直線状であり、方向Zと角度αをなす方向Zに沿って延びる。例として、角度αは20°〜80°の範囲である。各列17aおよび17bの歯18は、例えば、角度αを二等分する平面である分離面Sで分離されていてもよい。
【0141】
図6は、歯のない面100を1つだけ有する本発明の塗布部材の別の実施形態を示す斜視図であり、塗布部材を側面から観察したとき、歯のない面100は、その長さの一部が凹状である。
【0142】
図6aの塗布部材は、歯のない面100を互いに反対側に2つ含むという点が、図6の塗布部材と異なる。
【0143】
図7は、塗布部材の製造に使用されるシェルモールドの断面を示す。シェルモールドは、12個のシェルC、C、...、C12を備え、隣接するシェルCとC12の仕上げ面は、歯を形成するためのキャビティを有していないため、歯を成形しないが、シェルC〜C11はそれぞれ、歯列を成形することができるキャビティを含む。
【0144】
シェルの数と、シェル1個当たりのキャビティの数は様々であってもよい。例えば、本発明の範囲を逸脱することなく、10個のシェルを使用してもよい。また、少なくとも2個の隣接するシェルはそれぞれ、その仕上げ面に歯の半分を形成するためのキャビティを有するため、1本の歯を形成するためには2個の隣接するシェルが必要となる。
【0145】
また、互いに実質的に反対側に配置される2群のシェルが、それぞれ、歯を形成するためのキャビティのない仕上げ面を有する少なくとも2個の隣接するシェルを備えてもよい。
【0146】
図8および図8aは、隣接する2列の歯の長さ(それぞれlおよびl)が異なっていてもよいことを示す。図8aの構成は、互いに実質的に反対側にある2つの歯のない部分を有し、例えば、これらはそれぞれ、歯の最大の長さが各隣接する列の歯の最大の長さと異なる歯列によって画定されてもよい。
【0147】
芯部10の断面は、図9に示すように円形であっても;図9aに示すように楕円形であっても;図9dに示すように六角形であっても;図9bに示すように八角形であっても;または図9cに示すように五角形であってもよい。
【0148】
歯の実施形態を問わず、少なくとも1本の歯の断面は、図10に示すように、半円形であってもよい。
【0149】
一変形例では、断面は、図10hに示すように円形であっても;あるいは図10eに示すように三角形であっても;または図10aに示すように菱形であっても;図10cに示すようにサイズの異なる2つの隣接する三角形で形成されていても;図10iに示すように、砂時計形であっても;または図10jに示すように半砂時計形であっても;または図10dに示すように溝を有する三角形であっても;図10fに示すように十字形であっても;図10bに示すように正方形であっても;図10gに示すように溝を有する半円形であってもよい。
【0150】
歯は、好ましくは円形以外の断面を有する。歯の断面が非円形の形状である方が、歯に組成物を保持するのに好ましい。
【0151】
異なる実施形態では、芯部10の長手方向の面15は、図11に示すように、捩れている。このような形状にするために、脱型時にエンドピース9をひねることによって芯部10を変形させてもよく、または、一変形例では、それを金型内で変形させてもよい。
【0152】
芯部10の長手方向軸Xは軸体7の長手方向軸Yと一致してもよいが、このようになっていなくても本発明の範囲を逸脱するものではなく、例として、図12は、芯部10の長手方向軸Xが軸体の長手方向軸Yと角度βをなす異なる実施形態を示す。例として、このような構成は塗布具の人間工学を改善し得る。
【0153】
塗布具は、直線状ではない長手方向軸Xに沿って延びてもよい。図13は、芯部が曲線状の長手方向軸Xに沿って延びる異なる実施形態を示す。図13のように、縦断面で観察したとき、包絡面Eは、軸Xの一方側では、軸Xと実質的に同じ方向に凸状になっている第1の輪郭54を有し、軸Xの反対側では、軸Xと同じ方向に凹状になっている湾曲を有し得る第2の輪郭55を有する。
【0154】
包絡面は、円柱形状であってもまたは1つの最大部を通過するまたは2つの最大部を通過する非円柱形状であってもよい。
【0155】
図13aに示す変形例では、包絡面Eは、互いに反対側にある2つの長手方向の輪郭54および55を有し、そのうちの輪郭54は直線状である。
【0156】
一変形例では、包絡面Eは、図13bに示すように2つの最大部と1つの極小部を通過する、または、図13cに示すように1つの最大部を通過する断面を有してもよい。
【0157】
別の変形例では、図13dに示すように、包絡面Eは、芯部10の長手方向軸Xと角度γをなす長手方向軸Wに略沿って延びる。
【0158】
図13eの変形例は、包絡面Eの形状が図13dの変形例と異なり、1つの最小部を通過する断面を有する。
【0159】
芯部10の長手方向軸Xは、図13fに示すように、直線状であり、軸体7の長手方向軸Yと角度をなしてもよく、包絡面Eは、例えば、一定ではない、例えば、1つの最小部を通過する断面を有してもよい。
【0160】
図14に示す異なる実施形態では、芯部10は、金属またはプラスチック材料製の支持部60が係合する窪みを含む。芯部10は、支持部60に固定されるように構成されていてもよく、または、支持部60に対して自由に回転するもしくは平行移動するようになっていてもよい。例として、芯部10はまた支持部60にオーバーモールドされてもよい。
【0161】
少なくとも1列の歯の長さは異なり、例えば、その列の両極端の歯の間にある1つの極値部を通過してもよい。
【0162】
列17の歯18の少なくとも1本が、平滑ではない表面状態、例えば、成形の結果生じた隆起部、または例えば、プラスチック材料中のフィラーの存在に関連する粗さを有する表面状態を有してもよい。
【0163】
塗布部材は、磁性粒子を含むプラスチック材料で製造されてもよい。このような磁化可能なおよび/または磁化され得る粒子によって形成される磁界が、組成物中に存在する磁性繊維または顔料と相互作用してもよい。
【0164】
塗布部材は、フロック加工されてもよく、前記フロック加工は、例えば、歯のみに、または芯部のみに施されてもよい。
【0165】
歯は、その自由端に、突出部または特定の形状を有する部分、例えば、それぞれ図15、図15bおよび図15aに示すように、フォーク、フック、またはビーズを有してもよい。例として、フックは、芯部の長手方向軸Xに対して横方向に、平行に、または斜めに延びてもよい。ビーズを形成するために、例えば、歯の端部が溶融するように塗布部材を加熱してもよい。フォークまたはフックを形成するために、塗布部材を機械的に、例えば研磨することにより処理し、このようにして歯の端部を磨耗させてもよい。
【0166】
払拭部材は、他の何らかの方法で製造されてもよく、例えば、溝穴が形成され得る発泡体ブロックからなってもよい。例として、払拭部材は、米国特許出願公開第2005/0028834号明細書、米国特許第6,328,495号明細書、米国特許第6,375,374号明細書、米国特許出願公開第2004/0258453号明細書、および米国特許出願公開第2005/0175394号明細書にも記載されており、これらの内容は参照により本明細書に援用されている。
【0167】
特に、払拭部材は剛性であっても、またはエラストマー材料から製造されてもよい。
【0168】
図16に示すように、払拭リップ6aは有利には波状であり、半径方向内側の自由端縁を有するが、この自由端縁は塗布部材が通過し得る穴122を画成する。払拭リップ6aは、穴122の周囲に延びる波形起伏120を含んでもよい。払拭部材6aはいくつかの波形起伏120を、例えば、3〜12の範囲で含んでもよい。
【0169】
払拭リップ6aは、容器の底部に向かって収束し、容器の軸Xと角度iをなす母線Gを有する円錐に略沿って延びてもよい。一変形例では、払拭リップ6aは、軸Xに垂直な中心面に略沿って延びてもよく、あるいは、それは容器の出口に向かって収束する円錐に略沿って延びてもよい。
【0170】
また、払拭部材は、適宜、調節可能であってもよい。
【0171】
芯部が固定される軸体7は、少なくとも一部可撓性であってもよく、特に、それは、例えば、塗布部材の近傍が全部可撓性であってもよい。例として、軸体は、図17に示すように、例えば、エラストマー製のおよび/または可撓性を付与する形状を有する少なくとも1つの可撓部材80、例えば、図17aに示すように少なくとも1つの切り欠き81を含んでもよい。
【0172】
用具1を使用するために、使用者が密閉キャップ5のねじを緩め、容器3から塗布部材8を取り出すようになっていてもよい。
【0173】
塗布部材8が払拭部材6を通過した後、ある一定量の組成物が列17の間と、列の歯18の間、および特に(1つまたは2つの)歯のない部分100に残留する。
【0174】
塗布部材は、射出成形、二重射出成形、および、歯を形成することができるように芯部の少なくとも1つの部分を通して材料を射出する突起成形などの既知の任意の方法で製造されてもよい。
【0175】
例えば、特許出願、国際公開第2006/090343号パンフレットに記載のように、塗布部材は振動部材であってもよい、即ち、塗布中、梳く時、または組成物を取る時、塗布具に振動が加えられてもよい。
【0176】
さらに一変形例では、塗布部材は回転式であってもよく、即ち、塗布中、梳く時、または組成物を取る時、芯部の長手方向軸を中心に回転できるようになっていてもよい。
【0177】
さらに一変形例では、塗布部材は熱を伝達してもよく、即ち、発熱体を含んでもよい。
【0178】
また、塗布部材は振動、回転および発熱をしても、または振動と回転をするだけであっても、または振動と発熱をするだけであっても、または回転と発熱をするだけであっても、または振動するだけであっても、または回転するだけであっても、または発熱するだけであってもよい。
【0179】
塗布部材は、銀塩、銅塩などの任意の殺菌剤;防腐剤;および、パラベンまたは他の防腐剤などの組成物を保存するための少なくとも1種類の薬剤を含んでもよい。
【0180】
芯部および/または歯はさらに、粒子、例えば、フィラー、特に磁性、静菌性、もしくは水分吸収性の化合物、あるいは歯の表面を粗くするもしくは歯の睫毛の滑りをよくする化合物を含んでもよい。芯部と歯の少なくとも一方がフロック加工されてもよく、任意の熱処理または機械的処理を施されてもよく、および/または粒子(例えば、フィラー)、特に滑りを改善する粒子を含んでもよい。
【0181】
包装および塗布用具は、図1に示すように、容器、および組成物を塗布するために容器から取り出し、取り外すことができる塗布用具を備えてもよい。
【0182】
図示していない例示的実施形態では、包装および塗布用具は、容器に固定され、塗布前は前記容器内に存在する塗布部材を備えてもよい。前記塗布部材は前記容器から抜き取ることができると共に、さらに睫毛および/または眉毛に物質を塗布するためにそれに固定されたままであることもできる。このような実施形態は、国際公開第2009/153753号パンフレットの図50に記載されており、前記図は参照により本明細書に援用される。
【0183】
図示していない例示的実施形態では、塗布部材は、容器に固定され、それに対して移動できないようになっていてもよい。この場合、塗布部材は、導管および少なくとも1つの穴をその外面に備える。塗布中、塗布される物質は、導管および塗布部材上に開口する(少なくとも1つの)穴を通して塗布部材に供給される。
【0184】
塗布要素の上記説明は、容器と塗布部材の関係に関するこれらの実施形態のいずれかに等しく適用される。
【0185】
当然、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、図示していない変形例でそれらの特徴を組み合わせてもよい。
【0186】
「1つの〜を備える」という表現は、特記しない限り、「少なくとも1つの〜を備える」と同義であるものと理解すべきであり、「〜の範囲である」は、その範囲の限界を含むものと解釈すべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
組成物(P)を睫毛および/または眉毛に塗布するための包装および塗布用具(1)であって、
・ 睫毛および/または眉毛に塗布される組成物(P)を収容する容器(3)と、
・ 成形された塗布部材(8)であって、
・ 長手方向軸(X)を有する芯部(10);および
・ 前記芯部(10)により支持されている歯(18)の列(17)、好ましくは少なくとも5つの歯列、
を備える塗布部材であって、隣り合う2列に属する2本の歯(18)が平行ではなく、前記芯部(10)の少なくとも1つのセグメントの外面が歯のない部分を1つだけ含むか、または互いに実質的に反対側に位置する歯のない部分(100)を2つだけ含み、前記1つの歯のない部分または各歯のない部分の角度域(δ)が、前記長手方向軸を中心として75°〜110°の範囲である塗布部材と、
を含む用具。
【請求項2】
前記1つの歯のない部分または前記2つの歯のない部分(100)が、前記芯部(10)の前記セグメントの外面の7%〜40%を占める、請求項1に記載の用具(1)。
【請求項3】
前記1つの歯のない部分または前記2つの歯のない部分(100)の角度域(δ)が、前記長手方向軸の周りで互いに最も近接している列によって画定される最小角度オフセット(γmin)の複数倍、即ち、少なくとも2倍、あるいは3倍である、請求項1または2に記載の用具(1)。
【請求項4】
歯(18)の列(17)の各々の少なくとも50%が、前記芯部から実質的に放射状に延在している、請求項1〜3のいずれか1項に記載の用具(1)。
【請求項5】
前記成形された塗布部材(8)が、実質的に同じ長さ(lmax)である最長の歯を有する、互いに実質的に反対側に位置する2列(17)の歯を含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の用具(1)。
【請求項6】
前記長手方向軸の周りで互いに最も近接している前記列によって画定される前記最小角度オフセット(γmin)が60°未満である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の用具(1)。
【請求項7】
前記塗布部材(8)が、複数のシェル(C、...、C)を互いに組み立てることによって形成される金型で成形され、前記シェルのうちの少なくとも2個の隣接するシェルが、歯を形成するためのキャビティのない仕上げ面を有する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の用具(1)。
【請求項8】
前記芯部(10)の前記セグメントの長さが、前記歯を支持する前記芯部の部分の全長の50%以上である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の用具(1)。
【請求項9】
前記芯部が多角形の断面を有し、その長さの全部もしくは一部にわたって歯がない1つだけの面、または互いに反対側にある2つだけの面(100)を有する、請求項1〜8のいずれか1項に記載の用具(1)。
【請求項10】
前記歯のない面、または前記互いに反対側にある2つの歯のない面(100)は、その長さの全部または一部にわたって、前記芯部の前記長手方向軸(X)に沿って変化する幅(L)を有する、請求項1〜9のいずれか1項に記載の用具(1)。
【請求項11】
前記1つの歯のない面が、または前記2つの歯のない面の少なくとも一つ(100)が、平面状ではない、請求項9または10のいずれか1項に記載の用具(1)。
【請求項12】
前記塗布部材(8)の前記最長の歯(18)の長さが、1mm〜6mm、例えば、1.7mm〜4.5mmの範囲である、請求項1〜11のいずれか1項に記載の用具(1)。
【請求項13】
前記芯部(10)の前記長手方向軸(X)に沿って観察したとき、前記塗布部材(8)が1つの部分に、または互いに実質的に反対側に位置する2つの部分にだけ歯を備えておらず、前記1つの歯のない部分または各歯のない部分の角度域が、前記長手方向軸を中心として75°〜110°の範囲である、請求項1〜12のいずれか1項に記載の用具(1)。
【請求項14】
請求項1〜13のいずれか1項に記載の用具(1)の製造方法であって、複数のシェル(C、...、C)を互いに組み立てることによって形成される金型内で前記芯部と前記歯を成形し、少なくとも2つの隣接するシェルが、歯を形成するためのキャビティのない仕上げ面を有する、少なくとも1つの工程を含む方法。
【請求項15】
互いに実質的に反対側に配置される2群のシェルがそれぞれ、歯を形成するためのキャビティのない仕上げ面を有する少なくとも2個の隣接するシェルを含む、請求項14に記載の方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図3a】
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【図4】
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【図4a】
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【図4b】
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【図4c】
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【図4d】
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【図4e】
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【図4f】
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【図4g】
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【図4h】
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【図5】
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【図6】
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【図6a】
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【図7】
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【図8】
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【図8a】
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【図9】
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【図9a】
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【図9b】
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【図9c】
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【図9d】
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【図10】
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【図10a】
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【図10b】
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【図10c】
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【図10d】
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【図10e】
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【図10f】
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【図10g】
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【図10h】
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【図10i】
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【図10j】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図13a】
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【図13b】
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【図13c】
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【図13d】
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【図13e】
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【図13f】
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【図14】
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【図15】
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【図15a】
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【図15b】
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【図16】
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【図17】
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【図17a】
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【公表番号】特表2013−508008(P2013−508008A)
【公表日】平成25年3月7日(2013.3.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−533734(P2012−533734)
【出願日】平成22年10月15日(2010.10.15)
【国際出願番号】PCT/IB2010/054678
【国際公開番号】WO2011/045770
【国際公開日】平成23年4月21日(2011.4.21)
【出願人】(595100370)ロレアル (108)
【氏名又は名称原語表記】L′OREAL