説明

石油・ガス生産プロジェクトの分析方法

コンピュータシステムによって石油・ガス生産プロジェクトを分析するための方法が開示される。ユーザは、コンピュータプログラムを利用してプロジェクトのためのシステムの特性を入力し、プロジェクトの生産寿命(年数)及び生産率といったプロジェクトの予想される生産特性を入力する。これらの特性に基づいて、プログラムは、それぞれがプロジェクトの生産寿命のある期間に関するシステムの特性を規定する複数の事例プロファイルを生成する。次に、複数の事例プロファイルからの情報を利用して、制御事例が生成される。制御事例において、システムのそれぞれを分析して、システムのコスト、重量、面積、または、その他の基準が最大になるのはどのプロファイルであるかが判定される。分析結果から、プロジェクトの全生産寿命にわたって予想される生産量に最もよく合致するプロジェクトに関して、システム特性が生成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の対象は、一般に石油・ガス生産プロジェクトの分析方法に関するものであり、とりわけ、生産プロジェクトを設計し、そのプロジェクトに関連した設備要件、コスト、及び、その他の情報を分析するための石油・ガス管理プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
石油・ガス生産プロジェクトの設計者は、大量の情報を利用し、分析しなければならない。設計者を補助するため、当該技術において既知の分析プログラムによって、ユーザがプロジェクトの施設及び生産システムをモデル化し、石油・ガス生産に関連した情報を入力し、計算を実施して、さまざまな推定値及び他の計算結果を提示できるようにする。
【0003】
図1には、先行技術によるプログラム10の構成要素の概略が例示されている。分析プログラム10には、ユーザインターフェイス20、データベース22、シミュレータ24、及び、レポーティングツール26が含まれている。ユーザは、ユーザインターフェイス20を用いてプロジェクト・モデルを作成し、プロジェクトのそれらモデル化された施設及び生産システムの特性を定義し、プロジェクトの生産特性を定義する。例えば、ユーザインターフェイス20には、油/ガス田レイアウトインターフェイス40及び定義インターフェイス50が含まれている。まず、ユーザは図2に示すような油/ガス田レイアウトインターフェイス40にアクセスして、プロジェクトの対象となる油/ガス田または貯留層(例えば米国メキシコ湾)42の特性を定義する。次に、ユーザはさまざまな施設46を図形処理で配置し、パイプライン47でそれらを相互接続することによって、プロジェクトのモデル44を作成する。典型的な施設には、制限するわけではないが、海上油/ガス井プラットホーム、海上処理プラットホーム、海底抗井/マニホルド、海洋オフローディングブイ及び海上貯蔵タンク、及び、陸上集油/ガス及び処理施設が含まれる。
【0004】
モデル44の各施設46は、さまざまなシステム、設備、及び、それに関連した下部構造を備えている。こうした石油・ガス生産用のシステム、設備、及び、下部構造は当該技術において既知のところである。例えば、石油・ガス生産用のシステムには、分離システム、原油計量及び輸送ポンプシステム、ガス圧縮システム、ガス脱水システム、ガススイートニングシステム、炭化水素露点制御システム、凝縮油廃棄システム、生成水処理システム、リリーフシステム、注水システム、電力系統、熱媒及び冷媒システム、原水システム、防火系統、掘削システム、収容設備、及び、構造用鋼材を含むものがある。
【0005】
プロジェクトのモデル44を作成する際、ユーザは図2に示すような定義インターフェイス50にアクセスして、施設46、パイプライン47、及び、プロジェクトの作成に関連した情報または特性の入力も行う。当該技術者にはどんな情報が定義インターフェイス50に関連するかは明らかであり、従って、本開示ではこうした細部に関する詳述は行わない。しかしながら、情報には、一般に生産物のタイプ(例えば一般的な原油)、生産率、海の水深、生産井の数、施設で分離が行われるか否か、施設の規模決定、圧力及び温度レベル、貯留層流体の組成、及び、プロジェクトの初期設計に含まれるであろう生産及び施設に関連した任意の他の情報が含まれる。
【0006】
前述のように、先行技術による分析プログラム10はデータベース22、シミュレータ24、及び、レポーティングツール26も備えている。データベース22には、石油・ガス生産のためのさまざまな施設、システム、及び、設備、コスト等に関する情報が記憶されている。シミュレータ24は、プロセス計算、ユーティリティ消費計算、設備規模決定及びコスト計算、下部構造規模決定及びコスト計算、及び、パイプライン規模決定及びコスト計算を実施する。シミュレータ24によって実施される計算では、ユーザインターフェイス20に入力され、データベース22に記憶された情報を利用して、プロジェクトの複数のパラメトリック検討結果30が得られる。レポーティングツール26が、パラメトリック検討結果30からユーザによるプロジェクトの設計審査に備えて各種レポートを作成する。パラメトリック検討結果30をもたらすため、ユーザはプログラム10によって海の深さ、生産率等のような1つのパラメータを選択することができる。次に、シミュレータ24が、ある特定の範囲内で選択されたパラメータの複数のインクリメントを利用して、複数のパラメトリック検討結果30を生成するが、各検討結果30は選択されたパラメータのインクリメントの1つで計算された情報を備えている。従って、ユーザはパラメトリック検討結果30に基づいて施設に対して結果生じる変化を審査し、プロジェクトの設計を査定することが可能になる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述の先行技術による分析プログラム10は、生産プロジェクトの設計及び分析において有効であることが立証されているが、本発明の目的は、さらに情報を集めて、生産プロジェクトの設計及び分析により有効な推定値をもたらすことが可能なプログラムを提供することにある。本発明のもう1つの目的は、上述の問題の1つ以上を克服するかまたは少なくともその影響を軽減することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
コンピュータシステムを用いて石油・ガス生産プロジェクトを分析するための方法が開示される。ユーザは、コンピュータプログラムを利用してプロジェクトのための施設モデルを作成し、施設のための生産システムの情報を入力する。施設例には、海上油/ガス井プラットホーム、海上処理プラットホーム、海底抗井/マニホルド、海洋オフローディングブイ及び海上貯蔵タンク、及び、陸上集油/ガス及び処理施設が含まれる。施設は、分離システム、原油計量及び輸送ポンプシステム、ガス圧縮システム、ガス脱水システム、ガススイートニングシステム、炭化水素露点制御システム、凝縮油廃棄システム、生成水処理システム、リリーフシステム、注水システム、電力系統、熱媒及び冷媒システム、原水システム、防火系統、掘削システム、収容設備、及び、構造用鋼材といった各種システムを備えている。さらに、ユーザはプロジェクトに関連した生産に関する情報を入力する。例えば、生産情報には、プロジェクトの生産寿命(年数)及び生産率が含まれる。プログラムは、定義済み情報に基づいて生産寿命の複数期間(年)における各生産システムの特性を計算し、プロジェクトに関する複数のプロジェクトプロファイルを生成する。プロジェクトプロファイルのそれぞれによって、プロジェクトの生産寿命のある期間(例えば年)に関する生産システムの特性が定義される。次に、プロジェクトプロファイルからの情報を利用して制御事例が生成される。制御事例において、選択されたプロファイルにおけるプロジェクトのための各生産システムが、設備の重量、コスト、能力、面積、規模等といった少なくとも1つの基準に基づいて分析される。分析結果から、選択されたプロファイルの全生産期間にわたって少なくとも1つの基準を満たす、プロジェクトのための生産システムの特性を含む制御事例が生成される。例えば、各システムの特性は、そのシステムのための全プロジェクトプロファイルの中でもとりわけそのシステムに関して重量、コスト、能力、または、面積が最大または最小のプロジェクトプロファイルがどれであるかに基づいて選択される。次に、プログラムは制御事例に基づいてプロジェクトの特性を再計算する。
【0009】
上記要約は、本開示の可能性のある各実施形態または全ての態様を要約することを意図したものではない。
【0010】
本開示の対象の上記要約、望ましい実施形態、及び、他の態様については、添付の図面と併せ読むと、下記の具体的実施形態に関する詳細な説明を参照することによって最も明確な理解が得られるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本開示の対象はさまざまな修正及び代替形態を受け入れることができるが、その具体的な実施形態が図面の例によって示され、本明細書において詳述されている。これらの図及び文書による説明は、決して本発明の概念の範囲を制限することを意図したものではない。そうではなく、これらの図及び文書による説明は、合衆国法典第35編第112条による要求に従って、特定の実施形態への言及によって当該技術者に本発明の概念を例証するために提示される。
【0012】
図3には、本開示の特定の教示による分析プログラム100の全体案が例示されている。ユーザは、プログラム100を利用してプロジェクトのモデル102を作成し、プロジェクトの生産プロファイル104に関連した情報を入力する。一般に、モデル102は、プロジェクトのさまざまな施設、パイプライン、及び、生産システムに関する情報を備えている。生産プロファイル104によって、プロジェクトの寿命全体にわたる石油・ガス生産の流れがどのようになるかが推定される。プログラム100によれば、モデル102及び生産プロファイル104からユーザのためにコスト推定及び他の関連分析106がなされる。分析プログラム100の目的は、プロジェクトの特定の油/ガス田を開発するために設備投資を推定することにある。従って、その結果106によって、プロジェクトの予想生産量とプロジェクトのための設備投資の総見積もりとが相関させられる。
【0013】
図4には、図3の分析プログラム100の構成要素がさらに詳細に例示されている。本開示の背景技術のセクションで論述された先行技術によるプログラムと同様に、この分析プログラム100も石油・ガス生産プロジェクトの設計に利用される。分析プログラム100には、それぞれ、上述の構成要素と同様のユーザインターフェイス20(すなわち、油/ガス田レイアウトインターフェイス40及び定義インターフェイス50)、データベース122、シミュレータ124、及び、レポーティングツール126が含まれている。これら前述の構成要素以外に、分析プログラム100にはプロジェクト及び施設の生産プロファイルを定義するためのワークシート70及び80が含まれている。さらに、分析プログラム100には、ユーザがシミュレータ124によって生成される複数のプロジェクトプロファイル130から得られる情報を審査、処理、及び、査定するのを補助する制御事例クリエータ110が含まれている。さらに詳細に後述するように、制御事例クリエータ110は複数のプロジェクトプロファイル130から制御事例112を生成し、さらに、プロジェクトがプロジェクトの全体目標を最もよく達成できるようにプロジェクトの分析を行う。換言すれば、制御事例112によって、プロジェクトの生産寿命全体にわたって生産のニーズを最もよく満たすプロジェクトの生産システムに関する総括が提供される。
【0014】
分析プログラム100の初期操作は、本開示の背景技術の項で、前もって述べた従来のプログラムに類似している。例えば、ユーザインターフェイス120(例えばガス田レイアウトインターフェイス40及び定義インターフェイス50)は、プロジェクトのモデルを構築するために使用され、施設及びシステムの特性を定義する。
【0015】
ユーザによるプロジェクトのモデル化及びその特性の定義が済むと、プログラム100は、ユーザがプロジェクト及び各施設に関する生産プロファイルを定義するための1つ以上のテンプレートを開発する。次に、ユーザは図4のユーザインターフェイス20のワークシート70及び80を利用して生産データを入力し、生産プロファイルを定義する。例えば、図5に示すような入力ワークシート70によって、ユーザは全般的入力フィールド72、施設入力フィールド74、及び、プロファイルフィールド76に情報を入力することが可能になる。全般的入力フィールド72では、プロジェクトに関する所望の生産寿命または生産期間、毎年の生産日数、石油換算バレル(BOE)、及び、プロジェクトにおける施設数が指定される。
【0016】
施設入力フィールド74には、プロジェクトのための施設のそれぞれについて、施設のタイプ、その名称、取り扱う生産物のタイプ(例えば石油)、施設に備わっているあらかじめ掘削した抗井数、毎年追加することになる抗井数、生産寿命全体にわたる施設の最大生産抗井数等のような対応する情報が記載される。プロファイルフィールド76には、プロファイル寿命の各年が、さらに詳細に後述する複数のプロジェクトプロファイル(図4の130)の生成時に、その年のモデル化が選択されたか否かの表示77と共に記載される。
【0017】
ワークシート70の最下部に見られるように、ユーザがプロジェクトに関する生産プロファイル全体を検分するため、タブ78の要約ワークシートも提示される。さらに、ユーザが指示された施設、その生産能力、及び、その生産プロファイルに関連したデータを入力するため、プロジェクトの各施設毎に施設ワークシート80が与えられる。例えば、図6に示す施設ワークシート80では、選択された施設「JACKET01」に関する生産プロファイルが定義される。ユーザはワークシート80にその施設に関する生産特性値82を入力する。次に、ワークシート80において施設の生産の計算値84が求められ、スプレッドシート86に選択施設に関する生産プロファイルを表わした情報が表示される。スプレッドシート86における生産プロファイルは、この例の場合、1年の1/4のインクリメントで示される複数の生産期間87に分割される。各生産期間87毎に、スプレッドシート86には、各生産期間87毎の抗井数、到達した油層、効率因子、石油の割合、水の割合等のようなユーザによってあらかじめ規定され、プログラムによって計算された情報88が列挙される。
【0018】
ユーザは、プロジェクト及び施設の生産プロファイルがプロジェクトの目標に合致すると納得すると、図5の入力ワークシート70に戻り、ユーザがプログラムにモデル化させたいと思うプロファイル年76に関する表示77において「YES」を選択する。プロファイル年76の一部には、あまりプロジェクトの分析を補強することにはならないものもあるので、ユーザはそれらの年をモデル化しないように選択することが可能である。さらに、ユーザは処理時間を節約するために特定の年をモデル化しないように選択することが可能である。
【0019】
ユーザは、モデル化する年76を選択すると、図4のプログラム100のシミュレータ124を起動する。それに応じて、シミュレータ124は、既に簡単に上述のように、さまざまなアルゴリズム及び計算を利用して、プロジェクトの複数のプロジェクトプロファイルまたはスナップショット130を生成する。プロファイル130を作成するため、シミュレータ124は、選択されたモデル年からのシステム及び生産情報を利用して、プロセスシミュレーションを実施する。これらのアルゴリズム及び計算は当該技術において既知のところであり、詳述は控えることにする。一般に、これらのアルゴリズム及び計算には、プロセス計算の実施、ユーティリティバランスの決定、設備システムの重量、面積、及び、コストの計算、パイプラインの規模及びコストの計算、及び、施設下部構造の規模及びコスト(例えば、システムのための下部構造の規模、コスト、輸送、及び、建設)の計算が必要とされる。
【0020】
プロジェクトプロファイル130のそれぞれには、生産寿命から選択されたモデル化年(図5の76)の1つに関する生産に適合する施設、システム、設備、下部構造、パイプラインに関する情報が含まれている。当該技術において明らかなように、油・ガス層から生産されるものの生産率及び特性は、プロジェクトの生産寿命全体にわたって年々変化することになる。同時に、こうした生産変化に対応するために必要とされるシステム及び設備も年々変化することになる。従って、プロジェクトプロファイル130は、生産寿命の特定のモデル化年に関する生産率及び特性に対応するために必要なシステム及び設備要件の独立したスナップショットを提示する。ユーザは、レポーティングツール126を利用して、プロジェクトプロファイル130からさまざまなレポートを作成することが可能である。一般に、レポートには、設備投資、システムコスト、設備規模、パイプライン、CO2排出量、エネルギバランス、及び、プロジェクトの設計に関連した情報を有する他のレポートが示される。
【0021】
次に、ユーザはシミュレータ124にアクセスして、複数のスナップショットまたはプロジェクトプロファイル130を生成する。各プロジェクトプロファイル130によって、プロジェクトの生産寿命の特定のモデル化年における生産プロファイルに対応するのに必要な生産システムの独立したスナップショットが提示される。プロジェクトプロファイル130が生成されると、ユーザは制御事例クリエータ110にアクセスし、制御事例クリエータ110によるプロジェクトの追加分析が行われる。すなわち、制御事例クリエータ100は、1つ以上の基準に基づいて選択されたプロジェクトプロファイル130からの情報を分析し、制御事例112を生成する。次に、制御事例112からの情報がもう一度シミュレータ124に入力されて、制御事例112に関する再計算結果114が生じる。最後に、プログラム100のレポーティングツール126によって、制御事例112に関して生じた計算結果114に基づいてレポートをまとめることが可能である。プロジェクトプロファイル130は、プロジェクトの独立したスナップショットを提供することを目的としたものであるが、制御事例112に関して得られた計算結果114によって、プロジェクトのモデル化された数年間にわたる生産プロファイルに最もうまく対応するプロジェクトの情報(例えば、設備のコスト、規模、能力、面積、下部構造等)が提供される。
【0022】
分析プログラム100の概要に関する論考が済んだので、以下では制御事例クリエータ110及び制御事例112のさらなる詳細について論じることにする。
【0023】
前述のようにシミュレータ124によるプロジェクトプロファイル130の生成が済むと、ユーザは図7に示す分析プログラムのメニューインターフェイス150にアクセスする。メニューインターフェイス150は、プロジェクトの制御事例を生成するために連続操作160、170、180、及び、190を行う。これらの操作には、「(1)プロジェクトプロファイルの選択」160、「(2)選択されたプロジェクトプロファイルに基づく各生産システムの制御特性の決定」170、「(3)選択されたプロジェクトプロファイルに基づく各パイプラインの制御特性の決定」180、及び、「(4)決定された特性に基づく制御事例の生成」190が含まれる。
【0024】
制御事例112の生成を開始するため、ユーザが第1の操作160「(1)プロジェクトプロファイルの選択」を選択すると、ユーザは図8に示す選択インターフェイス162に導かれる。このインターフェイス162には、シミュレータ(図4の124)によって既に生成されているプロジェクトプロファイル(図4の130)に対応する利用可能なプロジェクトプロファイル164の全てが列挙されている。上述のように、プロジェクトプロファイル164には、シミュレータ(図4の124)のさまざまなアルゴリズム及び計算を通じてモデル化され、実行されたプロジェクトの特定の生産年に関するプロジェクトの分析(例えば、施設、システム、下部構造、パイプライン等)の分析が提示される。従って、各プロジェクトプロファイル164には、特定の生産期間における(すなわち毎年の)プロジェクトの施設、システム、パイプライン、下部構造、及び、他の態様に関連したさまざまな総合的な情報が含まれている。
【0025】
選択インターフェイス162において、ユーザは制御事例の生成時にどのプロジェクトプロファイル164を考慮すべきかを選択する。省略時解釈では、全てのプロジェクトプロファイル164が考慮するように選択されるが、ユーザはどのプロジェクトプロファイル164を利用するかを手動で選択することが可能である。例えば、プロジェクトプロファイル164の中にはあまりプロジェクトの分析を補強することにはならないものもあるし、あるいは、ユーザが処理時間を節約したい場合もある。
【0026】
プロジェクトプロファイル164の選択が済むと、ユーザは図7のメニューインターフェイス150における第2の操作170に進み、選択されたプロジェクトプロファイルに基づいてプロジェクトの各システムに関する制御特性を決定する。それに応じて、ユーザは図9に示すプロジェクトの各システム173を列挙したインターフェイス172に導かれる。各種システム173の表示時には、選択されたプロジェクトプロファイル(図4の130)における情報の一部が処理されて、任意の特定年に必要とされる最大システム資源がインターフェイス172に示される。こうした処理を通じて、選択されたプロジェクトプロファイル130における情報全体が、システムの配備すなわち制御事例の生成に不可欠とみなすことが可能なものだけをインターフェイス172に表示するように最小限に抑えられる。
【0027】
具体的には、各システム173毎に、制御プロファイル期間または年176がシステム173に関する値174に基づく利用可能なプロジェクトプロファイルから自動的に選択された。本例の場合、自動的に選択された値174は、利用可能なプロジェクトプロファイルにおける対応するシステム173に関する最大物理的重量(例えばキップ)を表わしている。それらのプロファイル年176は一般にプロジェクトの特定システム173に関する最大設備投資を表示するので、これは自動選択の論理的選択肢である。従って、それらのプロファイル年176におけるそれらのシステム要件を満たすように設計すると、プロジェクト寿命全体にわたって最大の生産量が達成されることになる。従って、こうした最大年176の選択は、プロジェクトが期待される生産目標を達成するための最大要件を表わす制御事例の作成に適合する。
【0028】
後期の生産年に必要とされる圧縮は初期の生産年よりも増大する可能性がある。従って、初期生産年に関してシミュレータ(図4の124)が生成したプロジェクトプロファイル(図4の130)は、プロジェクトの施設が穏やかな圧縮量しか必要としないことを示す可能性がある。しかし、プロジェクトの生産寿命の後期には、ますます多量の圧縮が必要になる可能性があるが、これは、ますます多くの圧縮装置、付帯設備、構造支持体、及び、プロジェクトの関連態様が必要となるということと同じである。生産のある時点(すなわち年)における(すなわち、プロジェクトプロファイルの1つの期間中の)最大圧縮量が指定される。このプロファイル年における圧縮システムの要件によって、プロジェクトの生産寿命全体にわたる圧縮要件が決まる。従って、制御事例112における他の全てのシステムと同調して圧縮システムの最大要件を利用することによって、プロジェクト全体の総合的な制御概要を得ることが可能になる。
【0029】
インターフェイス172における値または重量の選択は、対応するシステム173が利用可能な他の全てのプロファイル年のうちで「乾燥」重量または実用重量が最も重いプロファイル年176に基づくことが可能である。生産システム173の最も重い重量は、最もコストのかかるシステム、採収プラットホーム等においてそのシステム設備に必要な最大面積、及び/または、その生産システムに関して最も上側の構造支持体に相当する。本例の場合、インターフェイス172を生成するための選択は、最大重量に基づくが、選択は生産システムの他の特性に基づくことも可能である。例えば、選択は、生産システム173に関連したコストまたは設備投資に基づくか、生産システム173によって必要とされる面積に基づくか、システム173によって得られる生産または操業能力に基づくか、または、生産システムの他の際立った特性に基づくことが可能である。さらに、選択は、これらの特性のうちより顕著ではないまたは最も顕著ではない特性に基づくことも可能である。
【0030】
インターフェイス172の生成において自動選択に用いられる基準に関係なく、ユーザはユーザが選択した年177を入力することによって自動選択をオーバライドすることが可能である。従って、プログラムは、選択された年177に関連した対応するユーザ選択値175を表示する。このユーザ選択値175を自動選択値174と対比することにより、ユーザは比較結果に基づいて設計を決定することが可能になる。大部分の事例において、ユーザは自動選択を調整する必要がないと思われるが、プロジェクトの設計時に、いくつかの偶発的事態、状況、目標、または、他のユーザ定義基準を考慮したいと考える可能性がある。
【0031】
本例の場合、分析された特性(すなわち、生産システムの値または重量)及び制御基準(すなわち、選択されたプロファイルにおける最大特性)はプログラムにおいて事前定義されているが、プログラムの他の実施形態では、特性及び基準をユーザ選択またはユーザ定義にすることが可能である。さらに、本例における生産システムの全てに関する決定は同じ制御特性及び基準(すなわち最大値)に基づくが、プログラムの他の実施形態における各システムに関する決定は、2つ以上の制御特性及び基準に基づいて実施することが可能であり、各システムに関する決定には、他のシステムに用いられているものとは異なる特性及び基準を用いることが可能である。
【0032】
システムの制御特性が決定されると、ユーザは図7のインターフェイス150における第3の操作180に進み、選択されたプロジェクトプロファイルに基づいて各パイプラインに関する制御特性を決定する。それに応じて、ユーザは図10に示すインターフェイス182にアクセスする。パイプラインはこのインターフェイス182における生産システムとは別個に設けられるが、図9の既述のインターフェイス172内における生産システムの1つとして編成することが可能である。
【0033】
インターフェイス182では、プロジェクトの各パイプライン毎に、その源泉183、その送り先184、そのタイプ185、及び、本例の場合外径(OD)である自動選択される変数186が列挙される。例えば、プロジェクトの第1のパイプラインは、その源泉183としてJACKET01を有し、その送り先184としてSHORE01を有する輸送ガスパイプライン185として表示される。プログラムによって、プロジェクトの有効プロファイル年にわたって生産要件を満たすこのパイプラインの最大外径に関する変数186が12.750インチであると自動的に計算された。フィールド187において、ユーザは各パイプライン毎に選択された変数を要求に応じて自動的に変更することが可能である。本例の場合、パイプラインの最大外径が変数186に用いられているが、それがプロジェクトに関して最もコストのかかるパイプラインにほぼ相当するためである。しかしながら、パイプラインに関する他の制御特性には、パイプラインの値、コスト、長さ、重量、または、任意の他の顕著な特性を含むことが可能である。さらに、他の制御基準には、これらのうちより顕著な特性、これらのうちのより顕著ではない特性、または、パイプラインの特性を識別するための任意の他の基準を含むことが可能である。
【0034】
ユーザは、図7〜図10のインターフェイスにおける決定を済ますと、プロジェクトの制御事例(図4の112)に関する生産システム及びパイプラインの制御特性を定義したことになる。制御事例(図4の112)を最終的に分析するため、ユーザは図7のメニューインターフェイス150において操作190を選択する。それに応じて、図4のプログラム100は、制御事例112に関連したプロジェクト情報を備えるシミュレータ124に戻り、プロジェクトに関する制御プロファイルまたは結果を作成する。例えば、シミュレータ124は、制御事例112に関連した面積及び重量要件に対応するため、構造及び下部構造の規模決定及びコストを再計算する。
【0035】
シミュレータ124によるその計算の実施が済むと、制御事例112からの結果114には、プロジェクトの生産寿命全体にわたって規定の生産を達成するのに必要なプロジェクトのシステム、下部構造、パイプライン、コスト、及び、その他の態様に関するプロジェクト情報が含まれている。必要とされる下部構造の量、総建設費、ユーティリティバランス、及び、他の特徴の計算は制御事例112に関連したプロジェクト情報によって影響されるので、シミュレータ124によって得られる結果114は、制御事例112に単独で含まれているものよりも包括的である。さらに、プログラム100による自動「最大」選択が利用された場合、制御事例クリエータ110によって行われる決定及び選択に応じて得られる結果114は「最大の」実現計画を表わすことが可能である。あるいはまた、ユーザがプログラム100の自動選択の一部を変更した場合、得られる結果114は「ユーザ定義による」実現計画を表わすことが可能である。
【0036】
結果114が求められると、ユーザはレポーティングツール126にアクセスして、詳細に既述したものと全く同じレポートを作成することが可能になる。例えば、レポーティングツール126は、プログラム100で開発された制御事例112からの結果に基づいてシステム、施設、及び、他の要件を実現するための総コストを含むコスト推定レポートを作成することが可能である。さらに、ユーザは、任意の単一プロジェクトプロファイル130と制御事例112からの結果114とを比較した比較レポートを検分することが可能である。
【0037】
望ましい実施形態及びその他の実施形態に関する以上の説明は、出願人が考え出した本発明の概念の範囲または適用性を限定または制限することを意図したものではない。出願人は、本明細書に含まれる本発明の概念の開示と引き換えに、付属の請求項によって得られる全ての特許権を要求するものである。従って、付属の請求項には、付属の請求項またはその同等物の範囲内にある全ての修正及び変更を最大限に含むように意図されている。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】先行技術による石油・ガス生産プロジェクトのための分析プログラムの概略図である。
【図2】図1の先行技術による分析プログラムのためのインターフェイスを示す図である。
【図3】本開示の特定の教示による石油・ガス生産プロジェクトのための分析プログラムの概略図である。
【図4】図3の分析プログラムをさらに詳細に示す図である。
【図5】図4の分析プログラムの入力ワークシートを示す図である。
【図6】図4の分析プログラムの施設ワークシートを示す図である。
【図7】プロジェクトに関する制御事例を生成するためのプログラムインターフェイスを示す図である。
【図8】制御事例を作成するためのプロジェクトプロファイルを選択するプログラムインターフェイスを示す図である。
【図9】選択されたプロジェクトプロファイルに基づいて各システムに関する制御特性を決定するためのプログラムインターフェイスを示す図である。
【図10】選択されたプロジェクトプロファイルに基づいてプロジェクトの各パイプラインに関する制御特性を決定するためのプログラムインターフェイスを示す図である。
【符号の説明】
【0039】
40 油/ガス田レイアウトインターフェイス
50 定義インターフェイス
70 ワークシート
80 ワークシート
100 分析プログラム
110 制御事象クリエータ
120 ユーザインターフェイス
122 データベース
124 シミュレータ
126 レポーティングツール
130 プロジェクトプロファイル
150 メニューインターフェイス
162 選択インターフェイス
164 プロジェクトプロファイル
172 インターフェイス
182 インターフェイス
185 パイプライン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
石油・ガス生産プロジェクトを分析するためのコンピュータで実施される方法であって、
前記プロジェクトに関するシステム及びパイプラインのモデルを生成するステップと、
それぞれ、前記プロジェクトに関するある特定の生産期間に対応するシステム要件及びパイプライン要件を含む複数のプロファイルを前記モデルから生成するステップと、
前記プロファイルの少なくとも2つを選択するステップと、
前記少なくとも2つのプロファイルから前記システム要件の1つを選択するステップと、
前記少なくとも2つのプロファイルから前記パイプライン要件の1つを選択するステップと、
前記選択されたシステム要件及び前記選択されたパイプライン要件に基づいて、前記プロジェクトに関する制御事例を生成するステップが含まれている、
方法。
【請求項2】
前記システムが、分離システム、原油計量及び輸送ポンプシステム、ガス圧縮システム、ガス脱水システム、ガススイートニングシステム、炭化水素露点制御システム、凝縮油廃棄システム、生成水処理システム、リリーフシステム、注水システム、電力系統、熱媒及び冷媒システム、原水システム、防火系統、掘削システム、収容設備、及び、構造用鋼材から構成されるグループから選択されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記システム要件が、プロセス計算、ユーティリティバランス、システム設備、システム能力、システム重量、システム面積、システムコスト、下部構造の規模、及び、下部構造のコストから構成されるグループから選択されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記パイプライン要件が、パイプラインの直径、、コスト、長さ、及び、タイプから構成されるグループから選択されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記少なくとも2つのプロファイルから前記システム要件の1つを選択するステップに、前記プロファイルの1つにおけるある特定のシステムについて、他のプロファイルにおける同じシステムの重量より重いかまたは軽い重量を選択するステップが含まれることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記少なくとも2つのプロファイルから前記システム要件の1つを選択するステップに、前記プロファイルの1つにおけるある特定のシステムについて、他のプロファイルにおける同じシステムのコストより高いかまたは低いコストを選択するステップが含まれることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記少なくとも2つのプロファイルから前記システム要件の1つを選択するステップに、前記プロファイルの1つにおけるある特定のシステムについて、他のプロファイルにおける同じシステムの能力より高いかまたは低い能力を選択するステップが含まれることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記少なくとも2つのプロファイルから前記システム要件の1つを選択するステップに、前記プロファイルの1つにおけるある特定のシステムについて、他のプロファイルにおける同じシステムの面積より広いかまたは狭い面積を選択するステップが含まれることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記少なくとも2つのプロファイルから前記システム要件の1つを選択するステップに、
前記少なくとも2つのプロファイルのそれぞれにおいてある特定のシステムに関するシステム要件を自動的に比較するステップと、
前記比較結果に基づいて前記特定のシステムに関する前記システム要件の1つを自動的に選択するステップが含まれることを特徴とする、
請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記少なくとも2つのプロファイルから前記パイプライン要件の1つを選択するステップに、前記プロファイルの1つにおけるある特定のパイプラインについて、他のプロファイルにおける同じパイプラインに関するものを超えるかまたはそれ未満の直径、コスト、長さ、または、タイプを選択するステップが含まれることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記モデルから前記複数のプロファイルを生成するステップに、前記システム、前記パイプライン、及び、前記生産に関連した情報を利用してプロセスシミュレーションを実施し、前記プロファイルに関する前記システム要件及び前記パイプライン要件を決定するステップが含まれることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
さらに、前記制御事例に関連した情報を利用して、前記プロジェクトの前記システム及び前記パイプラインに関する制御要件を計算するステップが含まれることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記制御事例に関連した情報を利用して、前記プロジェクトの前記システム及び前記パイプラインに関する制御要件を計算するステップに、前記制御事例に関連した面積及び重量要件に対応するため構造用件を再計算するステップが含まれることを特徴とする、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
石油・ガス生産プロジェクトを分析するコンピュータで実施される方法を実施するためのプログラム命令を備えたコンピュータ可読装置であって、前記方法に、
前記プロジェクトに関するシステム及びパイプラインのモデルを生成するステップと、
それぞれ、前記プロジェクトに関するある特定の生産期間に対応するシステム要件及びパイプライン要件を含む複数のプロファイルを前記モデルから生成するステップと、
前記プロファイルの少なくとも2つを選択するステップと、
前記少なくとも2つのプロファイルから前記システム要件の1つを選択するステップと、
前記少なくとも2つのプロファイルから前記パイプライン要件の1つを選択するステップと、
前記選択されたシステム要件及び前記選択されたパイプライン要件に基づいて、前記プロジェクトに関する制御事例を生成するステップが含まれていることを特徴とする、
コンピュータ可読装置。
【請求項15】
前記システムが、分離システム、原油計量及び輸送ポンプシステム、ガス圧縮システム、ガス脱水システム、ガススイートニングシステム、炭化水素露点制御システム、凝縮油廃棄システム、生成水処理システム、リリーフシステム、注水システム、電力系統、熱媒及び冷媒システム、原水システム、防火系統、掘削システム、収容設備、及び、構造用鋼材から構成されるグループから選択されることを特徴とする、請求項14に記載のコンピュータ可読装置。
【請求項16】
前記システム要件が、プロセス計算、ユーティリティバランス、システム設備、システム能力、システム重量、システム面積、システムコスト、下部構造の規模、及び、下部構造のコストから構成されるグループから選択されることを特徴とする、請求項14に記載のコンピュータ可読装置。
【請求項17】
前記パイプライン要件が、パイプラインの直径、、コスト、長さ、及び、タイプから構成されるグループから選択されることを特徴とする、請求項14に記載のコンピュータ可読装置。
【請求項18】
前記少なくとも2つのプロファイルから前記システム要件の1つを選択するステップに、前記プロファイルの1つにおけるある特定のシステムについて、他のプロファイルにおける同じシステムの重量より重いかまたは軽い重量を選択するステップが含まれることを特徴とする、請求項14に記載のコンピュータ可読装置。
【請求項19】
前記少なくとも2つのプロファイルから前記システム要件の1つを選択するステップに、前記プロファイルの1つにおけるある特定のシステムについて、他のプロファイルにおける同じシステムのコストより高いかまたは低いコストを選択するステップが含まれることを特徴とする、請求項14に記載のコンピュータ可読装置。
【請求項20】
前記少なくとも2つのプロファイルから前記システム要件の1つを選択するステップに、前記プロファイルの1つにおけるある特定のシステムについて、他のプロファイルにおける同じシステムの能力より高いかまたは低い能力を選択するステップが含まれることを特徴とする、請求項14に記載のコンピュータ可読装置。
【請求項21】
前記少なくとも2つのプロファイルから前記システム要件の1つを選択するステップに、前記プロファイルの1つにおけるある特定のシステムについて、他のプロファイルにおける同じシステムの面積より広いかまたは狭い面積を選択するステップが含まれることを特徴とする、請求項14に記載のコンピュータ可読装置。
【請求項22】
前記少なくとも2つのプロファイルから前記システム要件の1つを選択するステップに、
前記少なくとも2つのプロファイルのそれぞれにおいてある特定のシステムに関するシステム要件を自動的に比較するステップと、
前記比較結果に基づいて前記特定のシステムに関する前記システム要件の1つを自動的に選択するステップが含まれることを特徴とする、
請求項14に記載のコンピュータ可読装置。
【請求項23】
前記少なくとも2つのプロファイルから前記パイプライン要件の1つを選択するステップに、前記プロファイルの1つにおけるある特定のパイプラインについて、他のプロファイルにおける同じパイプラインに関するものを超えるかまたはそれ未満の直径、コスト、長さ、または、タイプを選択するステップが含まれることを特徴とする、請求項14に記載のコンピュータ可読装置。
【請求項24】
前記モデルから前記複数のプロファイルを生成するステップに、前記システム、前記パイプライン、及び、前記生産に関連した情報を利用してプロセスシミュレーションを実施し、前記プロファイルに関する前記システム要件及び前記パイプライン要件を決定するステップが含まれることを特徴とする、請求項14に記載のコンピュータ可読装置。
【請求項25】
前記方法に、さらに、前記制御事例に関連した情報を利用して、前記プロジェクトの前記システム及び前記パイプラインに関する制御要件を計算するステップが含まれることを特徴とする、請求項14に記載のコンピュータ可読装置。
【請求項26】
前記制御事例に関連した情報を利用して、前記プロジェクトの前記システム及び前記パイプラインに関する制御要件を計算するステップに、前記制御事例に関連した面積及び重量要件に対応するため構造用件を再計算するステップが含まれることを特徴とする、請求項25に記載のコンピュータ可読装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2009−510605(P2009−510605A)
【公表日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−533394(P2008−533394)
【出願日】平成18年9月8日(2006.9.8)
【国際出願番号】PCT/US2006/035148
【国際公開番号】WO2007/040915
【国際公開日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【出願人】(500524637)シーメンス エナジー アンド オートメーション インコーポレイテッド (6)