説明

石鹸置き具

【課題】石鹸が載置面の外部へ滑り落ちることを抑制しつつ、水はけを良好に確保して、石鹸の取り扱いが容易な石鹸置き具を提供すること。
【解決手段】載置面8に、この載置面8から突出するように形成されて該載置面8上を一方向に沿って延びる山部9と、該山部9より窪まされて前記一方向に沿って延びる谷部10とが、前記一方向に直交する他方向に交互に連設され、前記山部9における前記一方向の両端部は、該両端部の内側に位置する部位より高く形成され、前記谷部10における前記一方向の両端部は、該両端部の内側に位置する部位より低く形成されていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、石鹸置き具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば下記特許文献1に記載されるような、固形石鹸(以下、石鹸と省略する)が載置される載置面を備えた石鹸置き具が知られている。この石鹸置き具の載置面は、該石鹸置き具が設置される床面等に対して傾斜させられており、該載置面を側方から囲むように一対の壁部が設けられている。石鹸は、載置面上に支持されて、これら壁部同士の間に収容される。
また、一対の壁部同士は、載置面の傾斜方向に沿って下側へ向かうに従い漸次互いの距離を縮めるように形成されている。これにより、載置面の傾斜方向の下端部に対応する一対の壁部同士の間隔が狭められていて、石鹸が載置面から滑り落ちることが抑制される。尚、載置面の傾斜方向の下端部に対応する一対の壁部同士の間には若干の隙間が設けられており、この隙間を通して、石鹸に付着した水分などの液が載置面の外部へ排出されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−237402号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記した従来の石鹸置き具では、石鹸が一対の壁部に覆われるように載置面上に支持されるため、石鹸を使う際、該石鹸を掴みにくく、取り出しにくかった。また、石鹸が消耗して小さくなった際に、載置面の傾斜方向の下端部に対応する一対の壁部同士の隙間から、載置面の外部に石鹸が滑り落ちることがあった。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、石鹸が載置面の外部へ滑り落ちることを抑制しつつ、水はけを良好に確保して、石鹸の取り扱いが容易な石鹸置き具を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明の石鹸置き具は、載置面に、この載置面から突出するように形成されて該載置面上を一方向に沿って延びる山部と、該山部より窪まされて前記一方向に沿って延びる谷部とが、前記一方向に直交する他方向に交互に連設され、前記山部における前記一方向の両端部は、該両端部の内側に位置する部位より高く形成され、前記谷部における前記一方向の両端部は、該両端部の内側に位置する部位より低く形成されていることを特徴とする。
【0007】
この石鹸置き具では、載置面から突出するように形成された山部に、石鹸が載置される。また、石鹸から滴る水分などの液は、山部より窪まされた谷部に落ちるようになっている。
本発明の石鹸置き具によれば、山部の延在方向(一方向)の両端部が、その内側に位置する部位より高くなっているので、山部に載置された石鹸が、両端部のいずれかから載置面の外部へ滑り落ちるようなことが抑制される。
また、谷部の延在方向の両端部が、その内側に位置する部位より低くなっているので、谷部に落ちた液が、両端部へ向けて流れやすくなり、水はけが良好に確保される。
【0008】
また、この石鹸置き具は、従来の石鹸置き具のような壁部を必要としないので、石鹸は、全体が露出するように載置面上に載置される。よって、石鹸を使う際、該石鹸を掴みやすく、取り出しやすい。また、石鹸を石鹸置き具に戻す際にも、該石鹸を載置面上に置きやすい。従って、石鹸の取り扱いが簡単である。
【0009】
また、本発明の石鹸置き具において、前記載置面は、天壁と周壁とを備えた石鹸置き本体の前記天壁に形成されており、前記石鹸置き本体の周壁には、前記載置面の山部に連なり前記天壁とは反対側へ向けて延びる周壁リブと、前記載置面の谷部に連なり前記天壁とは反対側へ向けて延びる周壁溝とが、周方向に交互に連設されていることとしてもよい。
【0010】
この場合、載置面の谷部を流れる液が、周壁溝に流入するとともに石鹸置き本体の底部側(天壁とは反対側)へ向けて流れやすくなり、より水はけが良くなる。
【0011】
また、本発明の石鹸置き具において、前記石鹸置き本体を覆う有頂筒状の蓋部材を備え、前記蓋部材の周壁における内周面が、前記石鹸置き本体の周壁の外周面に接近配置されることとしてもよい。
【0012】
この場合、蓋部材の周壁の内周面と、石鹸置き本体の周壁リブとが接近配置されて、石鹸が載置面から滑り落ちることが確実に防止される一方で、蓋部材の周壁の内周面と、石鹸置き本体の周壁溝との間には隙間が形成されることになる。これにより、周壁溝を流れる液の水はけが確保されるので、この石鹸置き具は、石鹸置き本体を蓋部材で覆った状態においても、水はけが良い。
【0013】
また、本発明の石鹸置き具において、前記石鹸置き本体の周壁における前記天壁とは反対側の端縁には、前記天壁側に向けて窪む凹部が形成されていることとしてもよい。
【0014】
この場合、石鹸置き本体の周壁と、該石鹸置き本体が設置される床面等との間に、凹部により隙間が形成される。従って、石鹸置き本体の底部における水はけが良好に確保される。
【発明の効果】
【0015】
本発明の石鹸置き具によれば、石鹸が載置面の外部へ滑り落ちることを抑制しつつ、水はけを良好に確保して、石鹸の取り扱いが容易である。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の一実施形態に係る石鹸置き具を示す上面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る石鹸置き具を示す正面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る石鹸置き具を示す側面図である。
【図4】図1のA−A断面を示す図である。
【図5】図1のB−B断面を示す図である。
【図6】図1の石鹸置き具の載置面全体を示す上面図である。
【図7】図1の石鹸置き具の石鹸置き本体に、蓋部材を装着した状態を示す上面図である。
【図8】図7の石鹸置き具を示す正面図である。
【図9】図7の石鹸置き具を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態に係る石鹸置き具について説明する。
図1〜図3及び図7〜図9に示されるように、本実施形態の石鹸置き具1は、有頂筒状をなし、天壁2及び周壁3を備えた石鹸置き本体4と、石鹸置き本体4を覆う有頂筒状をなし、天壁5及び周壁6を備えた蓋部材7と、を備えている。
【0018】
図8及び図9に示されるように、蓋部材7が石鹸置き本体4に装着された状態で、蓋部材7の天壁5と、石鹸置き本体4の天壁2とは、石鹸Sを収容するための間隔をあけて対向配置されている。
以下、蓋部材7の天壁5と石鹸置き本体4の天壁2とが対向する方向のうち、蓋部材7の天壁5側を上側、石鹸置き本体4の天壁2側を下側という。
【0019】
図1及び図6に示されるように、石鹸置き本体4の天壁2は、石鹸Sの形状に対応して長円形板状又は楕円形板状をなしており、該天壁2において上側を向く長円形状又は楕円形状の面が、石鹸Sの載置面8となっている。また、石鹸置き本体4の周壁3は、天壁2の外周縁部から垂下されるように筒状に形成されている。
石鹸置き本体4の天壁2及び周壁3は、肉厚が全体に均一となるように形成されている。
【0020】
図2及び図6において、載置面8には、該載置面8から上側に向けて突出するように形成されてこの載置面8上を一方向に沿って延びる複数の山部9と、該山部9より下側に窪まされて前記一方向に沿って延びる複数の谷部10とが、前記一方向に直交する他方向に交互に連設されている。
図示の例では、載置面8の短手方向(短軸方向)が前記一方向とされ、長手方向(長軸方向)が前記他方向となっている。
【0021】
図4に示されるように、山部9における前記一方向(図4における左右方向)の両端部は、該両端部の内側に位置する部位より高く形成されている。すなわち、山部9の両端部は、それ以外の部位よりも上側に配置されており、図示の例では、山部9は、前記一方向に沿う中央部から両端部に向かうに従い漸次上側に向かって傾斜して形成されている。図4に示される断面視で、山部9の上面は、下側に向けて窪む凹曲線状に形成されている。
また、図2において、山部9の前記他方向に沿う断面は、上側に向けて突出する凸曲線状をなしている。
【0022】
図5に示されるように、谷部10における前記一方向(図5における左右方向)の両端部は、該両端部の内側に位置する部位より低く形成されている。すなわち、谷部10の両端部は、それ以外の部位よりも下側に配置されており、図示の例では、谷部10は、前記一方向に沿う中央部から両端部に向かうに従い漸次下側に向かって傾斜して形成されている。図5に示される断面視で、谷部10の上面は、一対の直線状部分が前記一方向の中央部で上側に凸となる鈍角を形成するように交差する山形状(凸形状)をなしている。
また、図2において、谷部10の前記他方向に沿う断面は、下側に向けて窪む凹曲線状をなしている。
【0023】
図2及び図4〜図6において、石鹸置き本体4の周壁3には、載置面8の山部9に連なり天壁2とは反対側(下側、つまり石鹸置き本体4の底部側)へ向けて延びる周壁リブ11と、載置面8の谷部10に連なり天壁2とは反対側へ向けて延びる周壁溝12とが、周方向に交互に連設されている。
【0024】
図6に示される上面視で、周壁リブ11は、前記一方向に沿う外側へ向けて突出する凸曲線状をなしており、周壁溝12は、前記一方向に沿う内側に向けて窪む凹曲線状をなしている。これら周壁リブ11及び周壁溝12は、石鹸置き本体4の周壁3において前記一方向を向く両外面にそれぞれ形成されている。
【0025】
図4に示される断面視で、山部9の上面と、周壁リブ11の前記一方向を向く外面とは、凸曲線状をなす連結部分を介して滑らかに連結されている。
図5に示される断面視で、谷部10の上面と、周壁溝12の前記一方向を向く外面とは、凸曲線状をなす連結部分を介して滑らかに連結されている。
【0026】
また、図2及び図3に示されるように、石鹸置き本体4の周壁3における天壁2とは反対側の端縁(つまり下端縁)には、天壁2側(上側)に向けて窪む凹部13が形成されている。図示の例では、凹部13は、上側に窪む凹曲線状をなしており、周壁3の下端縁に周方向に間隔をあけて複数形成されている。また、このような凹部13が複数配置されていることで、周壁3の下端縁は波形状となっている。
【0027】
また、図7に示されるように、蓋部材7の天壁5は、長円形板状又は楕円形板状をなしている。また、図8及び図9に示されるように、天壁5は、上側に向けて膨出する凸形状をなしている。また、蓋部材7の周壁6は、天壁5の外周縁部から垂下されるように筒状に形成されている。
蓋部材7の天壁5及び周壁6は、肉厚が全体に均一となるように形成されている。また、本実施形態では、蓋部材7は透明又は半透明に形成されており、内部に収容される石鹸Sが、該蓋部材7を通して外部から視認可能となっている。
【0028】
図7に示されるように、蓋部材7の周壁6における内周面は、石鹸置き本体4の周壁3の外周面に接近配置されている。具体的には、蓋部材7の周壁6の内周面と、石鹸置き本体4の周壁リブ11とが、当接するように接近して配置されている。
【0029】
また、図8及び図9に示されるように、蓋部材7の周壁6における天壁5とは反対側の端縁には、天壁5側に向けて窪む凹部14が、石鹸置き本体4の凹部13に対応するように形成されている。図示の例では、凹部14は、蓋部材7の周壁6において少なくとも前記一方向を向く両側部分にそれぞれ形成されており、石鹸置き本体4の凹部13の形状に対応して上側に窪む凹曲線状をなしている。
【0030】
以上説明した本実施形態の石鹸置き具1では、載置面8から突出するように形成された山部9に、石鹸Sが載置される。また、石鹸Sから滴る水分などの液は、山部9より窪まされた谷部10に落ちるようになっている。
本実施形態の石鹸置き具1によれば、山部9の延在方向(一方向)の両端部が、その内側に位置する部位より高くなっているので、山部9に載置された石鹸Sが、両端部のいずれかから載置面8の外部へ滑り落ちるようなことが抑制される。
また、谷部10の延在方向の両端部が、その内側に位置する部位より低くなっているので、谷部10に落ちた液が、両端部へ向けて流れやすくなり、水はけが良好に確保される。
【0031】
また、この石鹸置き具1は、従来の石鹸置き具のような壁部(載置面から立設されて石鹸Sを挟むように形成されたもの)を必要としないので、石鹸置き本体4から蓋部材7を取り外した状態で、石鹸Sは、全体が露出するように載置面8上に載置される。よって、石鹸Sを使う際、該石鹸Sを掴みやすく、取り出しやすい。また、石鹸Sを石鹸置き具1に戻す際にも、該石鹸Sを載置面8上に置きやすい。従って、石鹸Sの取り扱いが簡単である。
【0032】
また、石鹸置き本体4の周壁3には、載置面8の山部9に連なり天壁2とは反対側へ向けて延びる周壁リブ11と、載置面8の谷部10に連なり天壁2とは反対側へ向けて延びる周壁溝12とが周方向に交互に連設されている。これにより、載置面8の谷部10を流れる液が、周壁溝12に流入するとともに石鹸置き本体4の底部側(天壁2とは反対側)へ向けて流れやすくなり、より水はけが良くなる。
【0033】
また、蓋部材7の周壁6における内周面が、石鹸置き本体4の周壁3の外周面に接近配置されているので、蓋部材7を石鹸置き本体4に装着した状態で、石鹸Sが載置面8から外部へ滑り落ちることが確実に防止される。またその一方、蓋部材7の周壁6の内周面と、石鹸置き本体4の周壁溝12との間には隙間が形成されるから、周壁溝12を流れる液の水はけが確保される。よって、この石鹸置き具1は、石鹸置き本体4を蓋部材7で覆った状態においても、水はけが良い。
【0034】
また、石鹸置き本体4の周壁3における下端縁に凹部13が形成されているので、石鹸置き本体4の周壁3と、該石鹸置き本体4が設置される床面等との間に、該凹部13により隙間が形成される。従って、石鹸置き本体4の底部における水はけが良好に確保される。
【0035】
また、蓋部材7の周壁6における下端縁に凹部14が形成されているので、該蓋部材7を石鹸置き本体4に装着した状態において、蓋部材7の周壁6と、この石鹸置き具1が設置される床面等との間に、該凹部14により隙間が形成される。従って、石鹸置き本体4に蓋部材7を装着した状態においても、石鹸置き具1の底部における水はけが良好に確保される。尚、本実施形態では、蓋部材7の凹部14が石鹸置き本体4の凹部13に対応するように形成されているから、より水はけが良く、かつ外観が美麗である。
【0036】
本発明は前述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
【0037】
例えば、前述の実施形態では、石鹸置き本体4の載置面8は、石鹸Sの形状に対応して長円形状又は楕円形状をなしているとしたが、載置面8の形状は、石鹸Sの他の形状やデザイン等に応じて、例えば多角形状や円形状など適宜設定可能であり、前述のものに限定されない。
また、石鹸置き本体4の形状及び蓋部材7の形状についても、前述の実施形態で説明したものに限定されず、石鹸Sの形状やデザイン等に応じて適宜設定可能である。
【0038】
また、石鹸置き本体4は、天壁2と周壁3とを備えていればよく、その形状は、前述の実施形態で説明した有頂筒状に限定されるものではない。すなわち、石鹸置き本体4は、例えば、内部が中実とされた長円柱状や楕円柱状等であっても構わない。
【0039】
また、前述の実施形態では、山部9及び谷部10が、載置面8の短手方向に沿って延びているとともに、載置面8の長手方向に交互に連設されているとしたが、これに限定されるものではない。すなわち、山部9及び谷部10が、載置面8の長手方向に沿って延びているとともに、載置面8の短手方向に交互に連設されていてもよい。ただし、前述の実施形態で説明したように、山部9及び谷部10が載置面8の短手方向に沿って延びている場合には、石鹸Sが載置面8の長手方向の端部からも滑り落ちにくくなり、また谷部10の長さが短くなるとともに水はけが良くなることから、より好ましい。
【0040】
また、前述の実施形態では、山部9は、前記一方向に沿う中央部から両端部に向かうに従い漸次上側に向かって傾斜して形成されており、図4に示される断面視において、山部9の上面は、下側に向けて窪む凹曲線状に形成されているとしたが、これに限定されるものではない。すなわち、山部9は、その前記一方向に沿う両端部がそれ以外の部位より高く形成されて(上側に配置されて)いればよいことから、例えば、前記一方向の両端部がそれ以外の部位に対して段階的に高くなる多段状に形成されていてもよい。また図4に示される断面視において、例えば、山部9の上面が、一対の直線状部分が前記一方向の中央部で下側に凸となる鈍角を形成するように交差する谷形状(凹形状)に形成されていてもよい。
【0041】
また、前述の実施形態では、谷部10は、前記一方向に沿う中央部から両端部に向かうに従い漸次下側に向かって傾斜して形成されており、図5に示される断面視において、谷部10の上面は、一対の直線状部分が前記一方向の中央部で上側に凸となる鈍角を形成するように交差する山形状をなしているとしたが、これに限定されるものではない。すなわち、谷部10は、その前記一方向に沿う両端部がそれ以外の部位より低く形成されて(下側に配置されて)いればよいことから、例えば、前記一方向の両端部がそれ以外の部位に対して段階的に低くなる多段状に形成されていてもよい。また図5に示される断面視において、例えば、谷部10の上面が、上側に向けて突出する凸曲線状に形成されていてもよい。
【0042】
また、前述の実施形態では、山部9の前記他方向に沿う断面は、上側に向けて突出する凸曲線状をなしており、谷部10の前記他方向に沿う断面は、下側に向けて窪む凹曲線状をなしているとしたが、これに限定されるものではない。すなわち、例えば、山部9の前記他方向に沿う断面が、上側に向けて突出する三角形状や四角形状などの多角形状に形成されていてもよく、また谷部10の前記他方向に沿う断面が、下側に向けて窪む三角形状や四角形状などの多角形状に形成されていてもよい。
【0043】
また、図5に示される例では、山部9の前記一方向に沿う中央部が、谷部10の前記一方向に沿う中央部より高くなっているが、山部9の中央部と谷部10の中央部とは、同一の高さ位置となっていてもよい。
【0044】
また、前述の実施形態では、蓋部材7が透明又は半透明に形成され、該蓋部材7を通して載置面8上の石鹸Sが視認可能であるとしたが、これに限定されるものではない。すなわち、蓋部材7を通して内部が視認できなくても構わない。
【0045】
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0046】
1 石鹸置き具
2 石鹸置き本体の天壁
3 石鹸置き本体の周壁
4 石鹸置き本体
6 蓋部材の周壁
7 蓋部材
8 載置面
9 山部
10 谷部
11 周壁リブ
12 周壁溝
13 凹部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
載置面に、この載置面から突出するように形成されて該載置面上を一方向に沿って延びる山部と、該山部より窪まされて前記一方向に沿って延びる谷部とが、前記一方向に直交する他方向に交互に連設され、
前記山部における前記一方向の両端部は、該両端部の内側に位置する部位より高く形成され、
前記谷部における前記一方向の両端部は、該両端部の内側に位置する部位より低く形成されていることを特徴とする石鹸置き具。
【請求項2】
請求項1に記載の石鹸置き具であって、
前記載置面は、天壁と周壁とを備えた石鹸置き本体の前記天壁に形成されており、
前記石鹸置き本体の周壁には、前記載置面の山部に連なり前記天壁とは反対側へ向けて延びる周壁リブと、前記載置面の谷部に連なり前記天壁とは反対側へ向けて延びる周壁溝とが、周方向に交互に連設されていることを特徴とする石鹸置き具。
【請求項3】
請求項2に記載の石鹸置き具であって、
前記石鹸置き本体を覆う有頂筒状の蓋部材を備え、
前記蓋部材の周壁における内周面が、前記石鹸置き本体の周壁の外周面に接近配置されることを特徴とする石鹸置き具。
【請求項4】
請求項2又は3に記載の石鹸置き具であって、
前記石鹸置き本体の周壁における前記天壁とは反対側の端縁には、前記天壁側に向けて窪む凹部が形成されていることを特徴とする石鹸置き具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−42846(P2013−42846A)
【公開日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−181395(P2011−181395)
【出願日】平成23年8月23日(2011.8.23)
【出願人】(000006909)株式会社吉野工業所 (2,913)