磁力誘発機構を用いた格闘技用遊具
【課題】 格闘技遊具で古くから紙相撲が知られ、力士型の紙人形を用い、土俵の箱の上に乗せ、周囲を指で叩き振動を起こし勝負を決する単純な遊びである。それ故、対戦ポーズも取れず、人形も思う方向に動かせない。又、意図的、偶発的にも紙人形自体を動かし、技を起こし対戦できない欠点がある。課題として柔道、K−1などへの応用や恐竜やロボットなどのバトルを含めた格闘技用の機種展開を求める。
【解決手段】格闘ポーズが設定できる人形やフィギュアを作り、あらゆる方向に動くように設計された磁性を有するアタッチメントを装着する。又、格闘台には磁力を誘発させる円盤機構や操作機構を取り付け、且つ、底板の四隅には弾性体を装着させる。ボタン操作で回転盤やレバーを動かし、表層面上の人形やフィギュアを振動や磁力で誘発し対戦させる。手動式の機種から電動のバイブやモーター機構を搭載した機種展開も可能で、様々なバトルが楽しめる遊具となる。
【解決手段】格闘ポーズが設定できる人形やフィギュアを作り、あらゆる方向に動くように設計された磁性を有するアタッチメントを装着する。又、格闘台には磁力を誘発させる円盤機構や操作機構を取り付け、且つ、底板の四隅には弾性体を装着させる。ボタン操作で回転盤やレバーを動かし、表層面上の人形やフィギュアを振動や磁力で誘発し対戦させる。手動式の機種から電動のバイブやモーター機構を搭載した機種展開も可能で、様々なバトルが楽しめる遊具となる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、紙相撲を始めとする格闘技用遊具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の紙相撲は、古くから知られているが、今日ではごく一部の愛好家の遊具となりつつある。その仕組みは、力士の左右対称形の姿を描いた紙を切り抜き、中心から折り曲げた単純な人形である。そして、土俵に見立てた箱の上に乗せ、指で箱状の上辺を指で叩きながら表層部に振動を与え対戦させる。
その振動や衝撃で人形を動かし、不安定な状況を起こさせ勝負を決する遊具である。旧態依然とした遊具で進歩性が見受けられない。
【0003】
従来技術として参考文献1〜3がある。
参考文献の1の請求範囲を要約すると、2枚の透明版を使い2層の上下空隙に各々磁石の付いたロッドを使い表層面の磁石付きの人形を動かす、人形に作用する上下の磁力は同じとする玩具である。
先ずこの考案は2層式の上下の空間を用いるので構造上複雑となり、対戦上ロッドが上下でクロスしたりするので操作しづらい。又、二層式の為に上下の磁力を同じとしなければならないが、位置の違いもあり同一の磁力を得る事が厳密に可能かどうか疑問も残る。また、人形を動かす動力として終始磁石付のロッドを意図的に使用しなくてはならないなどの問題点がある。
本発明は同一表層面で磁石付の人形を動かし、磁力を同一としない。又、人形を動かす動力として、表層面に振動を与え意図的に偶発的に磁力を誘発させる機構である。
参考文献2の発明の請求範囲を要約すると、楕円体の長手方向の先端に磁力が吸着する卵状の遊動体を乗せるプレートがあり、遊動体を吸引する磁石の位置関係を変える装置とある。
基本的には楕円体の卵状の遊動体として限定されており、格闘用として人形を対戦させる遊具ではない。又、磁石付の円盤や磁石付きのベルトの駆動装置でプレート状の遊動体を吸着作用で動かすので意図的には遊動体を動かせない問題がある。
しかし、本発明は格闘技用とした遊具であり、格闘ポーズが取れる磁石付の人形やフィギュアを用いる。また、磁石付き円盤を用いるがそれは偶発的に人形を動かす対戦を目的としている。意図的に人形を動かすために表層面に振動を与え同時に磁力を誘発させる機構を備えている。
次に参考文献3の発明の請求範囲を要約すると土俵を振動させる為に、モーターや電磁石を使用する。また、土俵の俵を間隔的に周囲に設ける。 従来は指で土俵に見立てた箱の上辺を叩き、紙の力士型の人形を動かして、その作用をモーターや電磁石を使い土俵の表面を電気的に振動させるのは同条件となり良いが、人形は従来どおりの紙で出来た力士型の人形を用いおり、振動で人形を動かして勝負を決めるのは変わらない。対戦時点で互いの組み手が変えられなく、人形自体が動かないので技が限られるという問題がある。又、土俵の俵を間隔的に周囲に設けるのは円周のどこで勝負が決まるか解らず、切れ目の部分の必要性にも問題が残る。
しかし、本発明は従来の紙人形を用いず手脚が動かせる磁石付の人形やフィギュアを用いており、手動であるが意図的に表層面に振動を与えると同時に磁力を作用させ動きを増幅させたり、移動させたり出来る。又、磁石付の円盤を表層面の裏側に取り付けた機構を有し、それを回転させ人形やフィギュアを偶発的に動かす。土俵の部分については、土俵全体を段差とし切れ目を無くした。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】公開実用 昭和53−19486
【特許文献2】公開特許 昭和58−78688
【特許文献3】公開特許 昭和55−160576
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の紙相撲では、相撲の力士の姿を左右対称形にした紙を切り抜き、中心から折り曲げただけのものである。その為、対戦する事前に組み手や差し手のような対戦ポーズが自由に設定出来ない。又、土俵に見立てた箱状の上辺部に指を使い叩き合い格闘する遊戯であり、指で上辺部を叩き振動させるのは、一定した打力が与えられない欠点もある。
二人で対戦する遊具としても、土俵上の人形を土俵の中央から土俵際のあらゆる方向に誘導し、逆にもとの方向に戻すこともできない欠点もある。
また、土俵上の人形やフィギュア自体を意図的に、偶発的に動かし、多彩な技を繰り出したり出来ないという課題がある。
【0006】
本発明は、従来の紙相撲の遊具が有していた上述の問題や課題を解決させるものであるが、格闘技と言っても様々であり、格闘ポーズ、動き、速さ、技の違いや頻度も異なり、手動的な機種や自動的な機種展開として相撲を始めとした柔道、K−1,恐竜や人工のロボットや漫画のヒーローなどの様々な格闘バトルをリアルに再現し、子供たちから老人まで対戦しながら楽しめる磁気誘発機構を用いた格闘技用遊具の提供を目的とする。
【課題を解決する手段】
【0007】
そして、本発明は上述の目的を達成するために、第1の問題解決の手段として、格闘ポーズが設定出来るように、腕や脚、手足が自由に動く人形やフィギュアを作り、あらゆる方向に動き、傾き、戻せ、倒れるようなアタッチメントを用いる。その底部はカーブやRを有し、その底面には粘着材があり、意図的に磁石や鉄片の配置替えが可能で、磁力や磁性の作用を調整できる。戦う前にこのアタッチメントを人形やフィギュアに装着させるが、前後左右も入れ替えも出来るので、意図的に磁性を逆にして戦わせることが出来る。
【0008】
また、第2の問題解決の手段として、格闘の舞台となる箱状の表層面は滑りやい素材高密度のPEフィルムなどを用い、アタッチメントを動かしやすく設計をする。紙相撲の場合には土俵全体を段差とし、且つ、箱状の下面の周囲にはスポンジやバネなどの弾性体を装着させる。
【0009】
第3の問題解決の手段として、格闘技用の人形やフィギュアを意図的に、偶発的に動かせる仕組みである。一つは、円盤上に粘着材を施し、意図的に磁力や磁性を考慮した磁石を配置させた回転盤を用いる。その回転盤を格闘舞台の表面の裏側の中央部に下方から取り付け保持する。この回転盤を操作するレバー式の機構を設け、表層上の人形やフィギュアの磁性と磁力を誘発させる。又、回転盤を下げる螺子式のアジャスト機能もあり磁力作用の強弱も調整が出来る。
【0010】
もう一つ、格闘台の上辺部周囲に回転盤を動かす磁石付のレバーを有する操作ボタン機構を取り付け、その磁石付きのレバーは表層面の裏側から回転盤を互いに回転、静止させられる。又、その操作レバーは左右上下にも動き、表層面の磁石付の人形やフィギュアを下方から振動を与えると同時に磁力を誘発させ動かすことが出来る。
【0011】
上述の構成からなる相撲用格闘遊具としては四隅の操作ボタン機構のレバーで回転盤を回転させ、人形やフィギュアに磁力を偶発的に起こし動かし、それを阻止する為に静止させ対戦させる。又、磁石付のレバーを操作して互いの表層面の人形やフィギュアに振動や磁力を誘発し動かし、移動させ戦う。又、格闘台の底面周囲には弾性体が装着されており、格闘台の上辺の部分を操作ボタンで下方に押せば、その方向に人形やフィギュアは傾き、放せば水平に戻せ、互いに有利な勝負の場所に誘導できるので従来の欠点や課題は解決出来る。
【発明の効果】
【0012】
上述したように本発明の格闘技の遊具は、従来の紙相撲に比べ、前もって互いに組み手や磁石や磁性の調整が対戦毎に可能で勝負に望める。対戦の序盤は磁石を配置した回転盤を互いに操作し、偶発的に力士型の人形やフィギュアを動かし、中盤以降は、操作ボタンのレバーで意図的に人形やフィギュアに上下振動と同時に磁力を誘発させ技を起こし、終盤は、土俵の中央から土俵際へ、逆に土俵際から中央へと寄り戻しも出来るので、より実戦に近い勝負と多彩な技や勝敗が楽しめる遊具を提供できる。
【0013】
また、今回の考案した仕組みや構成で相撲の遊具を始めとするも、応用展開として、柔道やK−1や子供達に人気の恐竜や人工のロボットやアニメのヒーローなどのバトル用のフィギュアを作り、アタッチメントを装着させ、それぞれに見合った磁力誘発機構と格闘舞台をセットにすれば様々なバトルシーンが楽しめる遊具を提供できる。
【0014】
更に、手で操作する機能を自動化する方策として、格闘技の舞台となる箱状の中央に、今回の考案と同様に磁石つきの回転盤を取り付け、モーターを介して電気的に回転させる。又、手による操作ボタンの代替として電気的にバイブレーターを装着し表層面に振動を起こす。更に、両方を搭載させそれぞれに制御する装置を具備させれば、人形や、フィギュアを乗せるだけで勝負を楽しめる機種とした遊具にも応用展開できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の実施形態を示す格闘用遊具の概観図
【図2】同格闘用遊具の人形やフィギュアの斜視図
【図3】同格闘用遊具の平面図
【図4】格闘台の部分断面図
【図5】相撲用格闘遊具の組み立て分解図
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態を図1〜図5に基づいて説明する。
【0017】
図1においては、格闘技の遊具として、磁力誘発機構を応用した紙相撲の改良版であり、その概観図である。
【0018】
図2は人形やフィギュアを構成する斜視図である。
手が動く人形や1手脚が動くフィギュア2を保持する3はアタッチメントであり、それぞれ4の磁石と5の鉄片の磁力が働くように粘着材に付与されている。そして、紙相撲用の改良版の人形には下方から装着、フィギュアの力士の方は股間部に鉄片5が貼り付けてあり、脱着自在に装着できる。アタッチメントの前後は入れ替えられ、磁性は逆に出来る。アタッチメントの磁石や鉄片は磁力の作用を受けるので、取り付け位置により磁力差が生じる。実は磁力差が生じるのは人形やフィギュアを動かす力となる。そのアタッチメントの形状は人形やフィギュアを保持し、且つあらゆる方向に滑り動き、傾き、戻り、倒れるように設計されている。それゆえに、対戦する際に格闘ポーズを決め、磁力や磁性を調整して望める。
【0019】
図3は、格闘台の平面図であり、土俵に見立てた格闘台の本体6は土俵内側の表面を段差にしてあり、人形やフィギュアを土俵際で回転させ相撲用語でうっちゃりを再現できるようにした。また、表面は人形やフィギュアを動きやすくする為に滑りやすくする高密度のフィルムなどを用いた表層材7を貼る 土俵の下の回転盤の磁石8の基本配置は図の如くなっているが、磁石は回転盤の粘着シートに付与され取り付けカバーで固定されている。回転盤自体も取り外しが出来、磁石の強弱の為の交換や磁石の配置も自由に設定可能である。又、回転盤はねじ式で上下に調整できる。
【0020】
図4は格闘台に磁力誘発機構の回転盤や操作ボタン機構を配置した部分断面図である。格闘台6の底板16には底面の周囲に弾性体17を装着させ、箱の上辺を下方に押し、離したりして土俵表面を傾かせ水平に戻せる。それは、土俵中央から、土俵際へ逆に土俵際から中央に戻し対戦を楽しむ為である。弾性体をスポンジにし装着すれば、遊ぶときの本体の滑り止めにもなる。次に回転盤用の磁石8を意図的に配置した回転盤9であり、土俵の中心に下方から取り付けられ、土俵より小さ目に回転出来る。
12は操作ボタンであり、格闘台の上辺四隅に取り付けてあり、操作ボタンの機構には、レバー用磁石10が固定された操作レバー11があり、操作ボタンにネジで固定されている。その機能は、回転盤9を回転、静止できる。つまり、対戦するゲームなので磁力を頻繁に誘発させるには回転させ、逆に誘発を避けたい時は両方のレバーで静止できる。又、レバー11の固定された押しボタン12の底面にスプリング13を装着し、スプリングホルダー14と固定枠15をネジとナットで固定する。スプリングの13のバネ作用で叩きながら表層面に振動を与え人形1やフィギュア2を動かし、又、レバー11は左右に土俵の裏側から動かせるのでアタッチメント3の磁性と誘発させる機能がある。また、この操作を可視化するには土俵の大きさの内径まで透明にし、円盤部分の大きさの土俵に滑るシールを貼れば良い。つまり、中央の回転盤は見え無い方が、どう誘発されるか分からず面白いし、一方、レバー操作は見えるので人形を意図的に移動させ、磁力を誘発させるので土俵際の攻防を一層面白くさせる。 又、従来は土俵に見立てた箱の上辺を指で叩き人形を動かしていたので一定した打力を与えるのは難しいが、同一スプリングのバネを利用しているので、回数はべつとして土俵の裏から一定した打力を与え、また、土俵四隅に取り付けたレバーは左右に回転するので表層面の対戦する互いの人形やフィギュアの位置の真下から叩けると同時に磁力を作用させ動きを増幅させ攻防ができる利点もある。
【0021】
図5は、格闘技として相撲遊具の組み立て分解図である。1から17までは上述の通り説明はしてきたが、今回の考案した手動式の磁力誘発機構を用い、更に自動化する為の方策として、土俵と同じ大きさの回転盤に直接モーター機構18を配備し制御装置19を本体に設置すれば、ボタン操作は振動させるだけの機構で済む。更に、ボタン操作の振動を起こす代わりにバイブレーター機構20と制御装置21を本体に設置すれば、人形やフィギュアを乗せるだけで勝負が楽しめる。勿論、格闘台の条件は同一となる。
【符号の説明】
【0022】
1 人形
2 フィギュア
3 アタッチメント
4 磁石
5 鉄片
6 格闘台本体
7 表層シール
8 回転用磁石
9 回転盤
10 操作用磁石
11 操作レバー
12 操作ボタン
13 スプリング
14 スプリングホルダー
15 固定枠
16 底板
17 弾性体
18 モーター
19 モーター用制御装置
20 バイブレーター
21 バイブ用制御装置
【技術分野】
【0001】
本発明は、紙相撲を始めとする格闘技用遊具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の紙相撲は、古くから知られているが、今日ではごく一部の愛好家の遊具となりつつある。その仕組みは、力士の左右対称形の姿を描いた紙を切り抜き、中心から折り曲げた単純な人形である。そして、土俵に見立てた箱の上に乗せ、指で箱状の上辺を指で叩きながら表層部に振動を与え対戦させる。
その振動や衝撃で人形を動かし、不安定な状況を起こさせ勝負を決する遊具である。旧態依然とした遊具で進歩性が見受けられない。
【0003】
従来技術として参考文献1〜3がある。
参考文献の1の請求範囲を要約すると、2枚の透明版を使い2層の上下空隙に各々磁石の付いたロッドを使い表層面の磁石付きの人形を動かす、人形に作用する上下の磁力は同じとする玩具である。
先ずこの考案は2層式の上下の空間を用いるので構造上複雑となり、対戦上ロッドが上下でクロスしたりするので操作しづらい。又、二層式の為に上下の磁力を同じとしなければならないが、位置の違いもあり同一の磁力を得る事が厳密に可能かどうか疑問も残る。また、人形を動かす動力として終始磁石付のロッドを意図的に使用しなくてはならないなどの問題点がある。
本発明は同一表層面で磁石付の人形を動かし、磁力を同一としない。又、人形を動かす動力として、表層面に振動を与え意図的に偶発的に磁力を誘発させる機構である。
参考文献2の発明の請求範囲を要約すると、楕円体の長手方向の先端に磁力が吸着する卵状の遊動体を乗せるプレートがあり、遊動体を吸引する磁石の位置関係を変える装置とある。
基本的には楕円体の卵状の遊動体として限定されており、格闘用として人形を対戦させる遊具ではない。又、磁石付の円盤や磁石付きのベルトの駆動装置でプレート状の遊動体を吸着作用で動かすので意図的には遊動体を動かせない問題がある。
しかし、本発明は格闘技用とした遊具であり、格闘ポーズが取れる磁石付の人形やフィギュアを用いる。また、磁石付き円盤を用いるがそれは偶発的に人形を動かす対戦を目的としている。意図的に人形を動かすために表層面に振動を与え同時に磁力を誘発させる機構を備えている。
次に参考文献3の発明の請求範囲を要約すると土俵を振動させる為に、モーターや電磁石を使用する。また、土俵の俵を間隔的に周囲に設ける。 従来は指で土俵に見立てた箱の上辺を叩き、紙の力士型の人形を動かして、その作用をモーターや電磁石を使い土俵の表面を電気的に振動させるのは同条件となり良いが、人形は従来どおりの紙で出来た力士型の人形を用いおり、振動で人形を動かして勝負を決めるのは変わらない。対戦時点で互いの組み手が変えられなく、人形自体が動かないので技が限られるという問題がある。又、土俵の俵を間隔的に周囲に設けるのは円周のどこで勝負が決まるか解らず、切れ目の部分の必要性にも問題が残る。
しかし、本発明は従来の紙人形を用いず手脚が動かせる磁石付の人形やフィギュアを用いており、手動であるが意図的に表層面に振動を与えると同時に磁力を作用させ動きを増幅させたり、移動させたり出来る。又、磁石付の円盤を表層面の裏側に取り付けた機構を有し、それを回転させ人形やフィギュアを偶発的に動かす。土俵の部分については、土俵全体を段差とし切れ目を無くした。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】公開実用 昭和53−19486
【特許文献2】公開特許 昭和58−78688
【特許文献3】公開特許 昭和55−160576
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の紙相撲では、相撲の力士の姿を左右対称形にした紙を切り抜き、中心から折り曲げただけのものである。その為、対戦する事前に組み手や差し手のような対戦ポーズが自由に設定出来ない。又、土俵に見立てた箱状の上辺部に指を使い叩き合い格闘する遊戯であり、指で上辺部を叩き振動させるのは、一定した打力が与えられない欠点もある。
二人で対戦する遊具としても、土俵上の人形を土俵の中央から土俵際のあらゆる方向に誘導し、逆にもとの方向に戻すこともできない欠点もある。
また、土俵上の人形やフィギュア自体を意図的に、偶発的に動かし、多彩な技を繰り出したり出来ないという課題がある。
【0006】
本発明は、従来の紙相撲の遊具が有していた上述の問題や課題を解決させるものであるが、格闘技と言っても様々であり、格闘ポーズ、動き、速さ、技の違いや頻度も異なり、手動的な機種や自動的な機種展開として相撲を始めとした柔道、K−1,恐竜や人工のロボットや漫画のヒーローなどの様々な格闘バトルをリアルに再現し、子供たちから老人まで対戦しながら楽しめる磁気誘発機構を用いた格闘技用遊具の提供を目的とする。
【課題を解決する手段】
【0007】
そして、本発明は上述の目的を達成するために、第1の問題解決の手段として、格闘ポーズが設定出来るように、腕や脚、手足が自由に動く人形やフィギュアを作り、あらゆる方向に動き、傾き、戻せ、倒れるようなアタッチメントを用いる。その底部はカーブやRを有し、その底面には粘着材があり、意図的に磁石や鉄片の配置替えが可能で、磁力や磁性の作用を調整できる。戦う前にこのアタッチメントを人形やフィギュアに装着させるが、前後左右も入れ替えも出来るので、意図的に磁性を逆にして戦わせることが出来る。
【0008】
また、第2の問題解決の手段として、格闘の舞台となる箱状の表層面は滑りやい素材高密度のPEフィルムなどを用い、アタッチメントを動かしやすく設計をする。紙相撲の場合には土俵全体を段差とし、且つ、箱状の下面の周囲にはスポンジやバネなどの弾性体を装着させる。
【0009】
第3の問題解決の手段として、格闘技用の人形やフィギュアを意図的に、偶発的に動かせる仕組みである。一つは、円盤上に粘着材を施し、意図的に磁力や磁性を考慮した磁石を配置させた回転盤を用いる。その回転盤を格闘舞台の表面の裏側の中央部に下方から取り付け保持する。この回転盤を操作するレバー式の機構を設け、表層上の人形やフィギュアの磁性と磁力を誘発させる。又、回転盤を下げる螺子式のアジャスト機能もあり磁力作用の強弱も調整が出来る。
【0010】
もう一つ、格闘台の上辺部周囲に回転盤を動かす磁石付のレバーを有する操作ボタン機構を取り付け、その磁石付きのレバーは表層面の裏側から回転盤を互いに回転、静止させられる。又、その操作レバーは左右上下にも動き、表層面の磁石付の人形やフィギュアを下方から振動を与えると同時に磁力を誘発させ動かすことが出来る。
【0011】
上述の構成からなる相撲用格闘遊具としては四隅の操作ボタン機構のレバーで回転盤を回転させ、人形やフィギュアに磁力を偶発的に起こし動かし、それを阻止する為に静止させ対戦させる。又、磁石付のレバーを操作して互いの表層面の人形やフィギュアに振動や磁力を誘発し動かし、移動させ戦う。又、格闘台の底面周囲には弾性体が装着されており、格闘台の上辺の部分を操作ボタンで下方に押せば、その方向に人形やフィギュアは傾き、放せば水平に戻せ、互いに有利な勝負の場所に誘導できるので従来の欠点や課題は解決出来る。
【発明の効果】
【0012】
上述したように本発明の格闘技の遊具は、従来の紙相撲に比べ、前もって互いに組み手や磁石や磁性の調整が対戦毎に可能で勝負に望める。対戦の序盤は磁石を配置した回転盤を互いに操作し、偶発的に力士型の人形やフィギュアを動かし、中盤以降は、操作ボタンのレバーで意図的に人形やフィギュアに上下振動と同時に磁力を誘発させ技を起こし、終盤は、土俵の中央から土俵際へ、逆に土俵際から中央へと寄り戻しも出来るので、より実戦に近い勝負と多彩な技や勝敗が楽しめる遊具を提供できる。
【0013】
また、今回の考案した仕組みや構成で相撲の遊具を始めとするも、応用展開として、柔道やK−1や子供達に人気の恐竜や人工のロボットやアニメのヒーローなどのバトル用のフィギュアを作り、アタッチメントを装着させ、それぞれに見合った磁力誘発機構と格闘舞台をセットにすれば様々なバトルシーンが楽しめる遊具を提供できる。
【0014】
更に、手で操作する機能を自動化する方策として、格闘技の舞台となる箱状の中央に、今回の考案と同様に磁石つきの回転盤を取り付け、モーターを介して電気的に回転させる。又、手による操作ボタンの代替として電気的にバイブレーターを装着し表層面に振動を起こす。更に、両方を搭載させそれぞれに制御する装置を具備させれば、人形や、フィギュアを乗せるだけで勝負を楽しめる機種とした遊具にも応用展開できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の実施形態を示す格闘用遊具の概観図
【図2】同格闘用遊具の人形やフィギュアの斜視図
【図3】同格闘用遊具の平面図
【図4】格闘台の部分断面図
【図5】相撲用格闘遊具の組み立て分解図
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態を図1〜図5に基づいて説明する。
【0017】
図1においては、格闘技の遊具として、磁力誘発機構を応用した紙相撲の改良版であり、その概観図である。
【0018】
図2は人形やフィギュアを構成する斜視図である。
手が動く人形や1手脚が動くフィギュア2を保持する3はアタッチメントであり、それぞれ4の磁石と5の鉄片の磁力が働くように粘着材に付与されている。そして、紙相撲用の改良版の人形には下方から装着、フィギュアの力士の方は股間部に鉄片5が貼り付けてあり、脱着自在に装着できる。アタッチメントの前後は入れ替えられ、磁性は逆に出来る。アタッチメントの磁石や鉄片は磁力の作用を受けるので、取り付け位置により磁力差が生じる。実は磁力差が生じるのは人形やフィギュアを動かす力となる。そのアタッチメントの形状は人形やフィギュアを保持し、且つあらゆる方向に滑り動き、傾き、戻り、倒れるように設計されている。それゆえに、対戦する際に格闘ポーズを決め、磁力や磁性を調整して望める。
【0019】
図3は、格闘台の平面図であり、土俵に見立てた格闘台の本体6は土俵内側の表面を段差にしてあり、人形やフィギュアを土俵際で回転させ相撲用語でうっちゃりを再現できるようにした。また、表面は人形やフィギュアを動きやすくする為に滑りやすくする高密度のフィルムなどを用いた表層材7を貼る 土俵の下の回転盤の磁石8の基本配置は図の如くなっているが、磁石は回転盤の粘着シートに付与され取り付けカバーで固定されている。回転盤自体も取り外しが出来、磁石の強弱の為の交換や磁石の配置も自由に設定可能である。又、回転盤はねじ式で上下に調整できる。
【0020】
図4は格闘台に磁力誘発機構の回転盤や操作ボタン機構を配置した部分断面図である。格闘台6の底板16には底面の周囲に弾性体17を装着させ、箱の上辺を下方に押し、離したりして土俵表面を傾かせ水平に戻せる。それは、土俵中央から、土俵際へ逆に土俵際から中央に戻し対戦を楽しむ為である。弾性体をスポンジにし装着すれば、遊ぶときの本体の滑り止めにもなる。次に回転盤用の磁石8を意図的に配置した回転盤9であり、土俵の中心に下方から取り付けられ、土俵より小さ目に回転出来る。
12は操作ボタンであり、格闘台の上辺四隅に取り付けてあり、操作ボタンの機構には、レバー用磁石10が固定された操作レバー11があり、操作ボタンにネジで固定されている。その機能は、回転盤9を回転、静止できる。つまり、対戦するゲームなので磁力を頻繁に誘発させるには回転させ、逆に誘発を避けたい時は両方のレバーで静止できる。又、レバー11の固定された押しボタン12の底面にスプリング13を装着し、スプリングホルダー14と固定枠15をネジとナットで固定する。スプリングの13のバネ作用で叩きながら表層面に振動を与え人形1やフィギュア2を動かし、又、レバー11は左右に土俵の裏側から動かせるのでアタッチメント3の磁性と誘発させる機能がある。また、この操作を可視化するには土俵の大きさの内径まで透明にし、円盤部分の大きさの土俵に滑るシールを貼れば良い。つまり、中央の回転盤は見え無い方が、どう誘発されるか分からず面白いし、一方、レバー操作は見えるので人形を意図的に移動させ、磁力を誘発させるので土俵際の攻防を一層面白くさせる。 又、従来は土俵に見立てた箱の上辺を指で叩き人形を動かしていたので一定した打力を与えるのは難しいが、同一スプリングのバネを利用しているので、回数はべつとして土俵の裏から一定した打力を与え、また、土俵四隅に取り付けたレバーは左右に回転するので表層面の対戦する互いの人形やフィギュアの位置の真下から叩けると同時に磁力を作用させ動きを増幅させ攻防ができる利点もある。
【0021】
図5は、格闘技として相撲遊具の組み立て分解図である。1から17までは上述の通り説明はしてきたが、今回の考案した手動式の磁力誘発機構を用い、更に自動化する為の方策として、土俵と同じ大きさの回転盤に直接モーター機構18を配備し制御装置19を本体に設置すれば、ボタン操作は振動させるだけの機構で済む。更に、ボタン操作の振動を起こす代わりにバイブレーター機構20と制御装置21を本体に設置すれば、人形やフィギュアを乗せるだけで勝負が楽しめる。勿論、格闘台の条件は同一となる。
【符号の説明】
【0022】
1 人形
2 フィギュア
3 アタッチメント
4 磁石
5 鉄片
6 格闘台本体
7 表層シール
8 回転用磁石
9 回転盤
10 操作用磁石
11 操作レバー
12 操作ボタン
13 スプリング
14 スプリングホルダー
15 固定枠
16 底板
17 弾性体
18 モーター
19 モーター用制御装置
20 バイブレーター
21 バイブ用制御装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
格闘用として腕や脚、手足が動かせ、且つ、全方向に動かす為の形態の底面に磁石や磁性の配置替えも可能な人形やフィギュアを、滑材を用いた表層面を有する格闘台の上に乗せ、その裏側から、対戦する人形やフィギュアの底面に具備させた両磁性と作用する磁力の強弱や誘発の位置関係を変え、且つ、表層面に上下振動と同時に磁力を誘発させて動かす機構を具備し、更に、格闘台の底面周囲には弾性体が装着され、互いに表層面を傾かせ、戻し、移動させながら勝負を楽しめる磁力誘発機構を用いた格闘技用遊具。
【請求項2】
紙相撲の改良型として腕や脚、手足が動かせる力士型の人形やフィギュアに、全方向に動かす為の脱着自在のアタッチメントを装着、そのカーブ状の底面には磁石の配置替えも可能、一方、格闘台となる土俵の表層面は、滑材を用い、土俵内側全体を段差とし、その裏側中央に磁石を配置した回転盤を設置、それを回し、表層面に上下振動と同時に磁力を誘発させる操作ボタン機構を格闘台の四隅に取り付け、対戦する人形やフィギュアを動かし、更に、格闘台底面の周囲に弾性体を有し、移動させながら相撲の勝負が楽しめる請求項1記載
の磁力誘発機構を用いた格闘技用遊具。
【請求項3】
上述の操作ボタン機構は、手動の操作ボタン単体の機種や磁石を配置した回転盤との併用機種 又、表層面に上下振動を起こす機能を電動のバイブレーターを用い、回転盤を回転させる機能を電動モーターで用いる機種、更に電動バイブレーター、電動モーター両方とも格闘台に搭載する機種の展開も可能な請求項1記載の磁力誘発機構を用いた格闘技用遊具。
【請求項1】
格闘用として腕や脚、手足が動かせ、且つ、全方向に動かす為の形態の底面に磁石や磁性の配置替えも可能な人形やフィギュアを、滑材を用いた表層面を有する格闘台の上に乗せ、その裏側から、対戦する人形やフィギュアの底面に具備させた両磁性と作用する磁力の強弱や誘発の位置関係を変え、且つ、表層面に上下振動と同時に磁力を誘発させて動かす機構を具備し、更に、格闘台の底面周囲には弾性体が装着され、互いに表層面を傾かせ、戻し、移動させながら勝負を楽しめる磁力誘発機構を用いた格闘技用遊具。
【請求項2】
紙相撲の改良型として腕や脚、手足が動かせる力士型の人形やフィギュアに、全方向に動かす為の脱着自在のアタッチメントを装着、そのカーブ状の底面には磁石の配置替えも可能、一方、格闘台となる土俵の表層面は、滑材を用い、土俵内側全体を段差とし、その裏側中央に磁石を配置した回転盤を設置、それを回し、表層面に上下振動と同時に磁力を誘発させる操作ボタン機構を格闘台の四隅に取り付け、対戦する人形やフィギュアを動かし、更に、格闘台底面の周囲に弾性体を有し、移動させながら相撲の勝負が楽しめる請求項1記載
の磁力誘発機構を用いた格闘技用遊具。
【請求項3】
上述の操作ボタン機構は、手動の操作ボタン単体の機種や磁石を配置した回転盤との併用機種 又、表層面に上下振動を起こす機能を電動のバイブレーターを用い、回転盤を回転させる機能を電動モーターで用いる機種、更に電動バイブレーター、電動モーター両方とも格闘台に搭載する機種の展開も可能な請求項1記載の磁力誘発機構を用いた格闘技用遊具。
【図1】
【図2】
【図5】
【図2】
【図5】
【公開番号】特開2012−217815(P2012−217815A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−93488(P2011−93488)
【出願日】平成23年4月4日(2011.4.4)
【出願人】(511098932)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年4月4日(2011.4.4)
【出願人】(511098932)
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