説明

磁気アース健康器具

【課題】プラスに帯電した人体から静電気を地中に確実にアース放電させて、人体の電気的なバランスを回復させ、プラス帯電による悪影響から人体を保護するとともに、永久磁石の磁力線により作り出される磁界(磁場)の中に人体を置くことにより、血行を促進させ、肩凝りや腰痛を緩和させる磁気アース健康器具を提供する。
【解決手段】左右端部がN又はSの相異なる極になるように配向した永久磁石を収納したケースと、該ケースの左右側壁に内端が結合され、外端を側方に延出した左右一対の中空の棒状把持グリップと、各棒状把持グリップ内において軸方向に延設された磁性体棒と、前記ケースの底壁に上端が結合されて垂下設置されたアース棒とを備え、前記磁性体棒は前記永久磁石のNSいずれかの極と磁気的に接続されており、前記アース棒は前記一対の棒状把持グリップと電気的に接続されているようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人体に帯電した静電気を除去すると同時に、磁石から出る磁力線を人体に作用させて、血行を促進させ、肩凝りや腰痛を緩和させる等の使用者に生じた悪影響を緩和し軽減する磁気アース健康器具に関する。
【背景技術】
【0002】
物体は、電気的にみると、プラスとマイナスの電気配列で成りたつ。物体の運動により他の物体との間に摩擦が生じると、物体に電子の飛び出し、或は取り込みが生じ、プラスとマイナスの電気配列のバランスが崩れ、電子の数が多くなったり少なくなったりする。これを帯電といい、帯電した電荷を静電気という。人体の場合、着衣との摩擦により電子が飛び出してプラスに帯電する。特に冬場の乾燥期で重ね着すると、プラスの帯電量が多くなる。プラスに帯電すると、人体は以下のような悪影響を受けると一般的にいわれている。
【0003】
(1)血液濃度値であるpH値が基準値の7.4よりも低くなり、体内の血液はアルカリ性から酸性にく。酸性化した血液は粘性の高いドロドロ状態になり、この状態が長時間続くと肩凝り・腰痛・冷え性等の原因となり、慢性化すれば人体の健康状態に害を与える。
(2)周辺の塵埃やゴミ等を人体に吸い寄せ、衛生面で人体に良い環境でなくなる。
(3)自動車ドアや玄関のドアノブ等の金属に触れると、人体と金属との間で放電現象が起こる。この放電現象は人体に不快であるだけでなく、脆弱体質や心臓の弱い人の体には危険を伴う。
【0004】
一方、磁力線の人体に及ぼす作用について、厚生労働省は、血行を促進させ、肩凝りや腰痛を緩和させる等の磁力線効果を認めている。また、ある外国文献によれば、磁力線は神経系周辺や皮膚細胞組織に刺激を与え、血の循環を良くして皮膚の血行を早め、新陳代謝を促し、体内ホルモンの分泌を増加させる働きがあり、さらには血液中の鉄分であるヘモグロビンに作用してリンパ液の循環を良好にする等、人体への磁力線効果は単一的なものでなく集合的なものであると説明されている。
【0005】
地球磁場の磁力線(地磁気)は、場所により異なるものの、約0.03〜0.06mT(ミリテスラ)の強さが測定されており、地球上の動植物にとっては必要不可欠な要素と考えられている。しかし、鉄筋の建物に住んでいる主に都会の人間は、地磁気が非強磁性の鉄筋によって遮蔽されるため、人体が磁気不足に陥っていると唱える研究者もいる。
【0006】
上記したような静電気の人体に対するマイナス作用や、磁力線の人体に対するプラス作用に着目した健康器具は、従来から存在する。例えば、プラスに帯電した人体から静電気を直接接地放電させるアース効果を意図した健康器具として、特許文献1のアース健康器があり、同様に間接的に接地放電させる健康器具として、特許文献2の安眠用静電気除去器がある。また、磁気を利用した健康器具として、例えば、特許文献3の磁気健康棒および特許文献4の万能健康棒がある。
【0007】
先ず、特許文献1のアース健康器は、所定の長さの銅棒に長尺の導電性金属線の一端を取付け、他端を絶縁材で被覆した銅製の健康棒に取付けたものである。アース機能を有する銅棒を地中に埋設した後、健康棒を片手で握り、患部に押圧するか、軽く当ててマッサージするようにして使用する。
【0008】
また、特許文献2の安眠用静電気除去器は、いずれも導電性の把持部と、放電部と、長い寸法を有する両者の連結部とで構成されている。寝具上で就寝姿勢をとった使用者が把持部を掌中に把持すると、プラスに帯電した人体から静電気を連結部を介して接続された放電部から放電さる。
【0009】
次に、特許文献3の磁気健康棒は、上下に立てて見た場合、中間部をグリップとして、その下端にグリップエンドが形成され、上端には突起の付いたリング磁石が嵌められて周囲にゴムが巻かれている上部が形成されている。上端のリング磁石に隣接する上部周囲には、板形磁石を埋め込んだクッション用スポンジが所要長に亘り巻かれており、リング磁石周りのゴムや板形磁石を埋め込んだクッション用スポンジの上部外周はシルク等肌触りのよい素材で包まれ、全体がアイスキャンデー状に形成されている。使用に際し、グリップを片手で握り、例えば肩凝りや腰の鈍痛等の症状が現れた箇所を叩けば、これらの症状を改善できると説明されている。
【0010】
また、特許文献4の万能健康棒は、棒の両端に夫々24個のマグネット球を埋め込んだ握り円球を備えている。指圧療法と指先の刺激による脳の活性化を図る道具と、柔軟体操用具とに使い分けることができると説明されている。
【0011】
【特許文献1】実開平7−17251号公報
【特許文献2】実開昭63−122436号公報
【特許文献3】特開平10−234808号公報
【特許文献4】実用新案登録第3021888号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかしながら、上記のこれら従来技術においては、いずれもアース効果や磁力線効果を十分に図ることができない。すなわち、特許文献1の場合、アース体である銅棒は、電気導体である金属線を介して健康棒と接続されている。金属線は、民生用電気機器の電源コードの如く細く、しかも長いため、抵抗値が高く、且つ電気の導通はかなり悪い。通常、アースするための材料や構造は、電気抵抗を極力小さくして静電気を瞬時に逃がすことができるようにする必要があるが、特許文献1の金属線の場合ではアース効果の点で難がある。
【0013】
特許文献2の場合、プラスに帯電した人体から静電気を地中に直接接地放電させるものではなく、放電部自体は地中に埋設されていないことから、室内の放電部に間接的に接地放電させるものであり、アース効果の薄いものである。
【0014】
特許文献3は、永久磁石を埋め込んだアイスキャンデー状の肩叩き器具であるが、器具が人体に近づいた瞬時のみしか磁力線が人体に作用しないため、この器具による磁力線効果は極めて限定的なものである。また、アース効果を有しないため、使用者の肩たたき動作により人体の帯電量が多くなり、むしろそれによる諸々の悪影響が使用者に生じることとなる。
【0015】
また、特許文献4の場合も、特許文献3と同様に、磁力線効果は限定的であり、使用者の柔軟体操動作により人体の帯電量が多くなり、それによる悪影響の方が気になるものである。
【0016】
そこで、本発明は、このような従来技術に存したアース効果や磁力線効果に関する諸問題に鑑み創出されたものである。すなわち、プラスに帯電した人体から静電気を地中に確実にアース放電させて、人体の電気的なバランスを回復させ、プラス帯電による悪影響から人体を保護するとともに、永久磁石の磁力線により作り出される磁界(磁場)の中に人体を置くことにより、血行を促進させ、肩凝りや腰痛を緩和させる磁気アース健康器具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、左右端部がN又はSの相異なる極になるように配向した永久磁石を収納したケースと、該ケースの左右側壁に内端が結合され、外端を側方に延出した左右一対の中空の棒状把持グリップと、各棒状把持グリップ内において軸方向に延設された磁性体棒と、前記ケースの底壁に上端が結合されて垂下設置されたアース棒とを備え、前記磁性体棒は前記永久磁石のNSいずれかの極と磁気的に接続されており、前記アース棒は前記一対の棒状把持グリップと電気的に接続されていることを特徴とする。
【0018】
請求項2の発明は、永久磁石は、全体が非磁性体金属製の磁石カバーにより覆われており、前記磁性体棒は、内端が前記ケースの側壁を貫通し前記永久磁石の左右各端部の前記磁石カバーに結合されていることを特徴とする。
【0019】
請求項3の発明は、前記ケース内には、前記一対の棒状把持グリップと前記アース棒とを電気的に接続する導電板が設けられていることを特徴とする。
【0020】
請求項4の発明は、前記一対の棒状把持グリップは、外周面に遠赤外線放射体を備えていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、左右一対の棒状把持グリップを両手で持ち、アース棒を地中に差込むことにより、プラスに帯電した人体から静電気を確実容易にアース(地球)に流し、同時に失われた電子を確実に取り込むことができる。また、同時に、永久磁石から出る磁力線を人体に確実容易に作用させることができる構造であるので、使用者の人体にアース効果と磁力線効果を同時に作用させることができる。
【0022】
すなわち、一対の棒状把持グリップ内の磁性体棒がケース内の永久磁石に磁気的に接続され、一対の棒状把持グリップそれぞれにケースの下面にあるアース棒が電気的に導通した状態で接続されていることから、プラスに帯電した人体から静電気は各棒状把持グリップ・導電板・ナット・アース棒を通って地中に逃げると同時に、左右一対の棒状把持グリップ間には常に磁界が生じており、この磁界によって人体が晒されるため、棒状把持グリップを把持すると使用者の人体にアース効果と磁力線効果とを同時に作用させることができる。
【0023】
これによって、血行を促進させ、肩凝りや腰痛を緩和させる等の磁力線効果に加え、例えば血液濃度値であるpH値が基準値の7.4よりも低くなって体内の血液がアルカリ性から酸性に傾くのを防止することができ、血液は粘性の低いサラサラの状態となって、肩凝り・腰痛・冷え性等の発生を抑止できる。また、人体のプラス帯電を阻止することから、周辺の塵埃やゴミ等を人体に吸い寄せる等による衛生面での問題を解消することができる。さらに、自動車や玄関等の金属製のドアに人体が触れても、当該人体と金属との間での放電現象が生じないことから人体に不快感を覚えることもなく、また脆弱体質や心臓の弱い者でも人体に危険を伴うことはない。
【0024】
また、永久磁石は、全体が非磁性体金属製の磁石カバーにより覆われており、磁性体棒は、内端がケースの側壁を貫通し永久磁石の左右各端部の磁石カバーに結合されているので、ケース内で永久磁石を磁性体棒の中央に確実に保持することができる。
【0025】
また、一対の棒状把持グリップとアース棒とを電気的に接続する導電板がケース内に設けられているので、ケースの外観をスッキリさせることができる。
【0026】
さらに、一対の棒状把持グリップは外周面に遠赤外線放射体を備えているので、一対の棒状把持グリップを両手で握ると、アース効果と磁力線効果とに加えて、温熱効果と共に、毛細血管が拡張し、血液・体液が活性化され、併せて、末梢神経に作用して鎮痛効果をも奏するといわれる遠赤外線効果とを、使用者の人体に相乗的に作用させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
次に、本発明に係る磁気アース健康器具の最良の形態を図面に基づき説明する。図1は、本考案に係る磁気アース健康器具の一実施形態の正面図、図2はその平面図、図3は図2のA―A線部分断面図を夫々示す。
【0028】
本発明に係る磁気アース健康器具1は、図1に示すように、左右端部がN又はSの相異なる極になるように配向した永久磁石12(図3参照)を収納したケース2と、外端4a’・4b’がケース2の左右側壁202a・202bから横方向に延出した左右一対の中空の棒状把持グリップ4a・4bと、各棒状把持グリップ4a・4b内において軸方向に挿通された磁性体棒14a・14b(図3参照)と、上端がケース2の底壁201の中央に結合されて下方向に取付けられたアース棒6とからなる。永久磁石12は、図3に示すように、ケース2内の中央に収納されており、全体がステンレス等の非磁性体金属製の磁石カバー13により覆われている。
【0029】
図1に示すように、各棒状把持グリップ4a・4bはステンレス、銅等の非磁性体金属からなる導電性のパイプからなり、その内端4a”・4b”が同様にステンレス等の非磁性体金属製のケース2の左右側壁202a・202bに溶接により結合されている。本実施形態では、ケース2の左右側壁202a・202bにスリーブ203a・203bが取付けられており、各棒状把持グリップ4a・4bは、その内端4a”・4b”がスリーブ203a・203bに装入されてケース2の左右側壁202a・202bに固定されているので、ケース2に強固に結合されている。また、両棒状把持グリップ4a・4bの外端4a’・4b’開口には、例えばゴムキャップ等のエンドキャップ9が夫々取付けられている。
【0030】
図3に示すように、各棒状把持グリップ4a・4bに挿通された各磁性体棒14a・14bは、内端14a’・14b’がケース2の各側壁202a・202bを貫通して永久磁石12の左右各端部12a・12bの磁石カバー13にエポキシ樹脂系接着剤を用いて結合されている。これにより、各磁性体棒14a・14bは、永久磁石12のNSいずれかの極と磁気的に接続され、左右の把持グリップ4a・4b間には磁界が生じる。そのため、使用者が左右の把持グリップ4a・4bを把持することにより、使用者の人体を中心とする磁界が形成される。永久磁石12の種類としては、フェライト系、ネオジウム系など本考案を何等限定するものではないが、磁力線効果の点で棒状把持グリップ4a・4bの両外端4a’・4b’で80mT(ミリテスラ)の磁界強度が確保されるように構成されていることが好ましい。なお、接着剤はエポキシ樹脂系に限定されるものではなく、他の材料のものを用いてもよい。また、磁性体棒14a・14bの材料は、強磁性体である鉄製とするのが最も望ましい。
【0031】
図2に示すように、ケース2の底壁201(図1参照)の中央には開口203が形成され、開口203には銅等の金属製のナット20(図3参照)が嵌め込まれて溶接等によって固着されている。そして、図3に示すように、ケース2の底壁201の内部から左右内側面にかけて略コ字枠状の導電板5a・5bが敷設されている。導電板5a・5bは、金属線に比べて太く短い銅製の金属板から構成されており、略コ字枠状の中央部で金属製ナット20と接続され両端で両棒状把持グリップ4a・4bの各内端4a”・4b”と接続されている。
【0032】
図3に示すように、金属製ナット20には、アース棒6の一端側に形成したボルト部6b(図4参照)がねじ込まれている。また、ナット20は導電板5a・5bの中央部に形成した開口(不図示)に嵌挿されて電気的に導通された状態となっている。これにより、アース棒6は金属製ナット20及び導電板5a・5bを介して両棒状把持グリップ4a・4bのそれぞれと電気的に導通した状態で接続される。また、導電板5a・5bはケース2の底壁201の外部から左右外側面にかけて略コ字枠状に敷設してもよい。その場合、導電板5a・5bの中間部はアース棒6のボルト部6b近傍と接続される。なお、導電板の代わりに、導電性鋼テープを使用してもよい。
【0033】
アース棒6の材料としては、電気伝導率の高い銅製による金属棒を使用し、先端の地中差込部6aを除いて略全体を例えばクロームメッキまたはニッケルメッキ等の防錆処理が施してある。このアース棒6としては、比較的安価な銅製によるものを使用する他に、例えば導電性の高い炭素繊維性の材料を使用してもよい。
【0034】
両把持グリップ4a・4bの外周面41a・41bには、セラミックパウダーからなる遠赤外線放射材料を塗装した遠赤外線放射体22が設けられている。塗装された遠赤外線放射体22に代えて、遠赤外線効果を有する天然石の一つである角閃石等を付着させた不織布等の遠赤外線放射体を巻き付けてもよい。
【0035】
本実施例において使用した遠赤外線放射材料はアモルファスシリカ(SiO2)及びアモルファスアミノシリケート(Al2O3)からなるセラミックパウダーである。ここでこの材料の把持グリップ4a・4bの外周面41a・41bへの塗装方法、遠赤外線放射機能等について説明する。
【0036】
先ず、塗装方法について説明すると、前記セラミックパウダーと2液性塗料(使用した塗料は、VOC―揮発性有機化合物排出規制対応商品の商品名「ウノHD304(VOC値540g/L)」である。)を1対3の割合にして混ぜ、充分融合するまで攪拌して液体にする。次に、把持グリップにプライマー(ウノ トランスパーレントシーラーCP)を全体に塗り乾燥させる。更に、乾燥した把持グリップの塗装箇所に前記セラミックパウダーを含有した前記2液性塗料でブロック吹付け塗装を2回行い、厚み約50μm程度にする。最後に、赤外線(中波)ヒーターで60℃30分間乾燥させる。
【0037】
遠赤外線放射体22の放射率は、フーリエ変換赤外分光法(FT−IR)による室温での反射率スペクトルの測定により計算することができる。そこで、赤外分光用積分球を用いた反射率スペクトル(diffuse goldの反射率にて補正)の測定を上記塗装による遠赤外線放射体22(以下「試料」という。)に対して行い、この測定結果に基づいて、波長領域2〜15μmにおける温度25℃および40℃での全エネルギーおよび全放射率を求めると、表1に示すように、25℃では全エネルギーが236.3W/平方メートル、全放射率が94.4%となり、また40℃では全エネルギーが304.6W/平方メートル、全放射率が94.4%となる結果が得られた。
【0038】
【表1】

【0039】
図6は、上記塗装による試料の波長領域2〜15μmにおける反射率スペクトルの測定結果を示す。図7は、図6に示す測定結果に基づいて、25℃におけるプランクの理想黒体による輻射強度分布Bと、上記塗装による試料の発光強度エネルギー分布Cとの比較を示す。図7に示すように、両者は略一致している。
【0040】
最後に、以上のように構成された本発明に係る磁気アース健康器具1の使用例について説明する。左右の把持グリップ4a・4bを両手で持ち、図5に示すように、アース棒6先端の地中差込部6aを地中Eに差し込む。使用者はこの使用状態を楽な姿勢で長時間とることができるので、本健康器具1を長時間使用することができる。このとき、プラスに帯電した人体から静電気は、把持グリップ4a・4b・導電板5a・5b・ナット20・ボルト部6b(図4参照)・アース棒6・地中差込部6aを通って確実に地中Eに逃げる。これと同時に、上記アース効果と磁力線効果とに加え、両手で握られる両把持グリップ4a・4bの遠赤外線放射体22により、温熱効果を兼ねる遠赤外線効果が相乗的に得られる。また、アース棒6がケース2と取外し可能な別体構造であるので、本発明に係る健康器具1は、アース棒6を取外して室内で専ら磁力線効果と遠赤外線効果とを意図して利用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の一実施形態を示す正面図。
【図2】平面図。
【図3】図2のA−A線部分断面図。
【図4】アース棒の拡大正面図。
【図5】本発明の一実施形態の使用状態を示す説明図。
【図6】波長領域2〜15μmにおける試料の反射率スペクトルの測定結果を示すグラフ。
【図7】25℃におけるプランクの理想黒体による輻射強度分布と、遠赤外線発生部に使用される試料の発光強度エネルギー分布との比較を示したグラフ。
【符号の説明】
【0042】
1 …本考案に係る磁気アース健康器具
2 …ケース
201 …2の底壁
202a・202b…2の側壁
4a・4b …棒状把持グリップ
4a’・4b’ …4a・4bの外端
4a”・4b”’ …4a・4bの内端
41a・41b …4a・4bの外周面
5a・5b …導電板
6 …アース棒
12 …永久磁石
12a・12b …12の左右端部
13 …磁石カバー
14a・14b …磁性体棒
20 …ナット
22 …遠赤外線放射体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右端部がN又はSの相異なる極になるように配向した永久磁石を収納したケースと、該ケースの左右側壁に内端が結合され、外端を側方に延出した左右一対の中空の棒状把持グリップと、各棒状把持グリップ内において軸方向に延設された磁性体棒と、前記ケースの底壁に上端が結合されて垂下設置されたアース棒とを備え、
前記磁性体棒は前記永久磁石のNSいずれかの極と磁気的に接続されており、前記アース棒は前記一対の棒状把持グリップと電気的に接続されていることを特徴とする磁気アース健康器具。
【請求項2】
前記永久磁石は、全体が非磁性体金属製の磁石カバーにより覆われており、前記磁性体棒は、内端が前記ケースの側壁を貫通し前記永久磁石の左右各端部の前記磁石カバーに結合されていることを特徴とする請求項1に記載の磁気アース健康器具。
【請求項3】
前記ケース内には、前記一対の棒状把持グリップと前記アース棒とを電気的に接続する導電板が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の磁気アース健康器具。
【請求項4】
前記一対の棒状把持グリップは、外周面に遠赤外線放射体を備えていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の磁気アース健康器具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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