説明

磁気分離装置

【課題】船舶等の揺動する移動体に搭載して使用する磁気分離装置において、移動体の揺動があっても磁気分離装置の分離槽の両側に形成された処理水流出縁から流出する処理水の水量が均等になるようにすることができる磁気分離装置を提供すること。
【解決手段】導入部21を介して磁性フロックを含有する原水が導入される分離槽2と、この分離槽2内に配設された回転軸4に、スペーサ4aを介在することによって、間隔をおいて並設され、磁性フロックを磁性力により吸着する複数枚の磁気ディスク3とを備え、移動体に搭載して使用される磁気分離装置A1において、移動体が揺動した際に、分離槽2の両側に形成された処理水流出縁22の鉛直方向のレベルを同一に維持する処理水流出縁のレベル維持機構1Aを設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、磁気分離装置に関し、特に、船舶等の揺動する移動体に搭載して使用する磁気分離装置において、移動体の揺動があっても磁気分離装置の分離槽の両側に形成された処理水流出縁から流出する処理水の水量が均等になるようにした磁気分離装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
下水、工場排水、船舶排水等の原水中に存在する汚濁物質を除去する装置として磁気分離装置が提案され、実用化されている(例えば、特許文献1及び2参照。)。
この磁気分離装置は、原水中に凝集剤と磁性粉を添加することにより、汚濁物質を磁性を帯びた磁性フロックとして形成し、この磁性フロックを磁石を配設した磁気ディスクに吸着して分離除去するもので、この分離方式を、マグシード法と呼んでいる。
【0003】
ところで、図4に示すように、従来の磁気分離装置A’は、導入部21を介して磁性フロックを含有する原水が導入される分離槽2と、この分離槽2内に配設された回転軸4に、スペーサ4aを介在することによって、間隔をおいて並設され、磁性フロックを磁性力により吸着する複数枚の磁気ディスク3とを備えるようにしている。
そして、磁性フロックが磁気ディスク3によって吸着、除去された処理水は、分離槽2の両側に形成された四角堰を構成する処理水流出縁22からオーバーフローすることにより流出し、分離槽2の外側に設けられた外側水槽5を介して系外に排出するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10−244424号公報
【特許文献2】特開2009−101340号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、近年、船舶排水、特に、バラスト水に含まれる水生生物が外来種として生態系に影響を与える問題が指摘されているが、このバラスト水の前処理及び/又は後処理に磁気分離装置を利用することが検討され始めてきている。
【0006】
しかしながら、船舶に搭載された磁気分離装置は、船舶が揺動することによって、当然同じように揺動することとなる。
ところで、分離槽2の両側に形成された処理水流出縁22からオーバーフローすることにより流出する処理水の水量は、越流水深hの3/2乗に比例するが、分離槽2が傾くと、越流水深hが変動し、これにより、分離槽2の両側に形成された処理水流出縁22から流出する処理水の水量が不均等になり、その結果、磁気ディスク3の間を流通する水量が不均一となり、磁気ディスク3による磁性フロックの吸着、除去性能に悪影響を与えるという問題があった。
【0007】
本発明は、上記船舶に搭載された磁気分離装置の有する問題点に鑑み、船舶等の揺動する移動体に搭載して使用する磁気分離装置において、移動体の揺動があっても磁気分離装置の分離槽の両側に形成された処理水流出縁から流出する処理水の水量が均等になるようにすることができる磁気分離装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明の磁気分離装置は、磁性フロックを含有する原水が導入される分離槽と、該分離槽内に配設された回転軸に間隔をおいて並設され、前記磁性フロックを磁性力により吸着する複数枚の磁気ディスクとを備え、移動体に搭載して使用される磁気分離装置において、移動体が揺動した際に、分離槽の両側に形成された処理水流出縁の鉛直方向のレベルを同一に維持する処理水流出縁のレベル維持機構を設けたことを特徴とする。
【0009】
この場合において、処理水流出縁のレベル維持機構を、回転軸を含む鉛直面内に配設した揺動軸に、長手方向の中心が揺動可能に支持されるようにした揺動レバーの両端に配設した可動式の処理水流出縁部材から構成することができる。
【0010】
また、処理水流出縁のレベル維持機構を、分離槽を回転軸と同軸に配設した揺動軸を介して揺動可能に配設することにより、前記揺動軸を含む鉛直面内に分離槽の重心が常に位置するように構成することができる。
【0011】
また、処理水流出縁のレベル維持機構を、磁気分離装置を移動体に揺動可能に設置することにより、揺動中心を含む鉛直面内に分離槽の重心が常に位置するように構成することができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明の磁気分離装置によれば、磁性フロックを含有する原水が導入される分離槽と、該分離槽内に配設された回転軸に間隔をおいて並設され、前記磁性フロックを磁性力により吸着する複数枚の磁気ディスクとを備え、移動体に搭載して使用される磁気分離装置において、移動体が揺動した際に、分離槽の両側に形成された処理水流出縁の鉛直方向のレベルを同一に維持する処理水流出縁のレベル維持機構を設けることにより、磁気分離装置を、船舶等の揺動する移動体に搭載して使用した場合に、移動体の揺動によって分離槽の両側に形成された処理水流出縁の鉛直方向のレベルに差が生じて越流水深が変動することによる磁気分離装置の分離槽の両側の両側に形成された処理水流出縁から流出する処理水の水量の変動率を低く抑え、これにより、磁気ディスクの間を流通する水量を磁気ディスクの処理性能上、許容できる範囲に抑えて、略均一にすることができ、磁気ディスクによる磁性フロックの吸着、除去性能を一定の範囲内に維持することができる。
そして、特に、バラスト水に含まれる水生生物が外来種として生態系に影響を与える問題の解消に寄与することができる。
【0013】
また、処理水流出縁のレベル維持機構を、回転軸を含む鉛直面内に配設した揺動軸に、長手方向の中心が揺動可能に支持されるようにした揺動レバーの両端に配設した可動式の処理水流出縁部材から構成することにより、可動式の処理水流出縁部材という簡易な機構によって、分離槽の両側に形成された処理水流出縁の鉛直方向のレベルを同一に維持することができる。
【0014】
また、処理水流出縁のレベル維持機構を、分離槽を回転軸と同軸に配設した揺動軸を介して揺動可能に配設することにより、前記揺動軸を含む鉛直面内に分離槽の重心が常に位置するように構成するようにしたり、磁気分離装置を移動体に揺動可能に設置することにより、揺動中心を含む鉛直面内に分離槽の重心が常に位置するように構成することにより、移動体の揺動に対して分離槽や磁気分離装置自体を相対的に揺動させることによって、分離槽の両側に形成された処理水流出縁の鉛直方向のレベルを同一に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の磁気分離装置の第1実施例を示し、(a)は正面断面図、(b)は側面断面図である。
【図2】本発明の磁気分離装置の第2実施例を示し、(a)は正面断面図、(b)は側面断面図である。
【図3】本発明の磁気分離装置の第3実施例を示す側面断面図である。
【図4】従来の磁気分離装置を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の磁気分離装置の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
【0017】
図1に、本発明の磁気分離装置の第1実施例を示す。
この磁気分離装置A1は、導入部21を介して磁性フロックを含有する原水が導入される分離槽2と、この分離槽2内に配設された回転軸4に、スペーサ4aを介在することによって、間隔をおいて並設され、磁性フロックを磁性力により吸着する複数枚の磁気ディスク3とを備え、船舶等の揺動する移動体(図示省略)に搭載して使用される磁気分離装置において、移動体が揺動した際に、分離槽2の両側に形成された処理水流出縁22の鉛直方向のレベルを同一に維持する処理水流出縁のレベル維持機構1Aを設けるようにしている。
そして、磁性フロックが磁気ディスク3によって吸着、除去された処理水は、分離槽2の両側に形成された四角堰を構成する処理水流出縁22からオーバーフローすることにより流出し、分離槽2の外側に設けられたケーシングを兼ねた外側水槽5を介して系外に排出するようにしている。
【0018】
本実施例において、処理水流出縁のレベル維持機構1Aは、回転軸4を含む鉛直面内に配設した揺動軸11に、長手方向の中心が揺動可能に支持されるように揺動レバー12を配設し、この揺動レバー12の両端に、索条、ロッド等の吊り部材13を介して、処理水流出縁部材22Aを、分離槽2に形成したガイド部23に沿って、可動に配設して構成するようにしている。
この場合において、揺動軸11には、分離槽2の両側に配設した処理水流出縁部材22Aの処理水流出縁22の鉛直方向のレベルを同一に維持する揺動軸11の位相状態(中立位置)が安定的に維持されるように、重錘、ばね等の付勢手段14を配設することができる。
【0019】
この磁気分離装置A1によれば、移動体が揺動した際に、分離槽2の両側に形成された処理水流出縁部材22Aの処理水流出縁22の鉛直方向のレベルを同一に維持する処理水流出縁のレベル維持機構1Aを設けることにより、磁気分離装置A1を、移動体に搭載して使用した場合に、移動体の揺動によって分離槽2の両側に形成された処理水流出縁22の鉛直方向のレベルに差が生じて越流水深が変動することによる磁気分離装置A1の分離槽2の両側の両側に形成された処理水流出縁22から流出する処理水の水量の変動率を低く抑え、これにより、磁気ディスク3の間を流通する水量を磁気ディスク3の処理性能上、許容できる範囲に抑えて、略均一にすることができ、磁気ディスク3による磁性フロックの吸着、除去性能を一定の範囲内に維持することができる。
そして、特に、処理水流出縁のレベル維持機構1Aを、回転軸4を含む鉛直面内に配設した揺動軸11に、長手方向の中心が揺動可能に支持されるようにした揺動レバー12の両端に配設した可動式の処理水流出縁部材22Aから構成することにより、移動体の揺動に対して相対的に移動して処理水流出縁22の鉛直方向のレベルを同一(中立位置)に維持するようにする可動式の処理水流出縁部材22Aという簡易な機構によって、分離槽2の両側に形成された処理水流出縁22の鉛直方向のレベルを同一に維持することができる。
また、この磁気分離装置A1によって、バラスト水に含まれる水生生物が外来種として生態系に影響を与える問題の解消に寄与することができる。
【0020】
図2に、本発明の磁気分離装置の第2実施例を示す。
この磁気分離装置A2は、船舶等の揺動する移動体(図示省略)が揺動した際に、分離槽2の両側に形成された処理水流出縁22の鉛直方向のレベルを同一に維持する処理水流出縁のレベル維持機構1Bを設けるようにしたものである。
【0021】
本実施例において、処理水流出縁のレベル維持機構1Bは、分離槽2を回転軸4と同軸に配設した揺動軸15を介して揺動可能に配設することにより、揺動軸15を含む鉛直面内に分離槽2の重心が常に位置するように構成するようにしている。
この場合において、揺動軸15には、分離槽2の両側に形成された処理水流出縁22の鉛直方向のレベルを同一に維持する揺動軸15の位相状態(中立位置)が安定的に維持されるように、重錘、ばね等の付勢手段16を配設することができる。
また、分離槽2の導入部21の基端側が、移動体に設置されているケーシングを兼ねた外側水槽5に固定されている場合には、分離槽2が揺動できるようにするために、導入部21の適宜箇所にフレキシブルパイプ等の可動管21aを介在するようにする。
【0022】
この磁気分離装置A2によれば、移動体が揺動した際に、分離槽2の両側に形成された処理水流出縁22の鉛直方向のレベルを同一に維持する処理水流出縁のレベル維持機構1Bを設けることにより、磁気分離装置A2を、移動体に搭載して使用した場合に、移動体の揺動によって分離槽2の両側に形成された処理水流出縁22の鉛直方向のレベルに差が生じて越流水深が変動することによる磁気分離装置A1の分離槽2の両側の両側に形成された処理水流出縁22から流出する処理水の水量の変動率を低く抑え、これにより、磁気ディスク3の間を流通する水量を磁気ディスク3の処理性能上、許容できる範囲に抑えて、略均一にすることができ、磁気ディスク3による磁性フロックの吸着、除去性能を一定の範囲内に維持することができる。
そして、特に、処理水流出縁のレベル維持機構1Bを、分離槽2を回転軸4と同軸に配設した揺動軸15を介して揺動可能に配設することにより、揺動軸15を含む鉛直面内に分離槽2の重心が常に位置するように構成することにより、移動体の揺動に対して分離槽2自体を相対的に揺動させることによって、分離槽2の両側に形成された処理水流出縁22の鉛直方向のレベルを同一に維持することができる。
【0023】
なお、本実施例のその他の構成及び作用は、上記第1実施例の磁気分離装置A1と同様である。
【0024】
図3に、本発明の磁気分離装置の第3実施例を示す。
この磁気分離装置A3は、船舶等の揺動する移動体Sが揺動した際に、分離槽2の両側に形成された処理水流出縁22の鉛直方向のレベルを同一に維持する処理水流出縁のレベル維持機構1Cを設けるようにしたものである。
【0025】
本実施例において、処理水流出縁のレベル維持機構1Cは、磁気分離装置A3を移動体Sに揺動可能に設置することにより、揺動中心17を含む鉛直面内に分離槽2を含む磁気分離装置A3の重心が常に位置するように構成するようにしている。
より具体的には、磁気分離装置A3は、磁気分離装置A3のケーシングを兼ねた外側水槽5を、索条、ロッド等の吊り部材18を介して、移動体S側の揺動中心17に吊り下げるように設置するようにする。
この場合において、ケーシングを兼ねた外側水槽5には、分離槽2の両側に形成された処理水流出縁22の鉛直方向のレベルを同一に維持する分離槽2を含む磁気分離装置A3の揺動状態(中立位置)が安定的に維持されるように、重錘19aやばね19b等の付勢手段19を選択的に配設することができる。
【0026】
この磁気分離装置A3によれば、移動体Sが揺動した際に、分離槽2の両側に形成された処理水流出縁22の鉛直方向のレベルを同一に維持する処理水流出縁のレベル維持機構1Cを設けることにより、磁気分離装置A3を、移動体に搭載して使用した場合に、移動体Sの揺動によって分離槽2の両側に形成された処理水流出縁22の鉛直方向のレベルに差が生じて越流水深が変動することによる磁気分離装置A1の分離槽2の両側の両側に形成された処理水流出縁22から流出する処理水の水量の変動率を低く抑え、これにより、磁気ディスク3の間を流通する水量を磁気ディスク3の処理性能上、許容できる範囲に抑えて、略均一にすることができ、磁気ディスク3による磁性フロックの吸着、除去性能を一定の範囲内に維持することができる。
そして、特に、処理水流出縁のレベル維持機構1Cを、磁気分離装置A3を移動体Sに揺動可能に設置することにより、揺動中心17を含む鉛直面内に分離槽2を含む磁気分離装置A3の重心が常に位置するように構成することにより、移動体Sの揺動に対して分離槽2を含む磁気分離装置A3自体を相対的に揺動させることによって、分離槽2の両側に形成された処理水流出縁22の鉛直方向のレベルを同一に維持することができる。
【0027】
なお、本実施例のその他の構成及び作用は、上記第1実施例の磁気分離装置A1と同様である。
【0028】
以上、本発明の磁気分離装置について、複数の実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に記載した構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。
【産業上の利用可能性】
【0029】
本発明の磁気分離装置は、磁気分離装置を搭載した移動体の揺動があっても磁気分離装置の分離槽の両側に形成された処理水流出縁から流出する処理水の水量が均等になるようにすることができ、これにより、磁気ディスクの間を流通する水量を磁気ディスクの処理性能上、許容できる範囲に抑えて、略均一にすることができ、磁気ディスクによる磁性フロックの吸着、除去性能を一定の範囲内に維持することができることから、船舶等の揺動する移動体に搭載して使用する磁気分離装置の用途に好適に用いることができる。
【符号の説明】
【0030】
A1 磁気分離装置
A2 磁気分離装置
A3 磁気分離装置
S 移動体
1A レベル維持機構
1B レベル維持機構
1C レベル維持機構
11 揺動軸
12 揺動レバー
13 吊り部材
14 付勢手段
15 揺動軸
16 付勢手段
17 揺動中心
18 吊り部材
19 付勢手段
19a 重錘
19b ばね
2 分離槽
21 導入部
21a 可動管
22 処理水流出縁
22A 処理水流出縁部材
23 ガイド部
3 磁気ディスク
4 回転軸
5 外側水槽

【特許請求の範囲】
【請求項1】
磁性フロックを含有する原水が導入される分離槽と、該分離槽内に配設された回転軸に間隔をおいて並設され、前記磁性フロックを磁性力により吸着する複数枚の磁気ディスクとを備え、移動体に搭載して使用される磁気分離装置において、移動体が揺動した際に、分離槽の両側に形成された処理水流出縁の鉛直方向のレベルを同一に維持する処理水流出縁のレベル維持機構を設けたことを特徴とする磁気分離装置。
【請求項2】
処理水流出縁のレベル維持機構を、回転軸を含む鉛直面内に配設した揺動軸に、長手方向の中心が揺動可能に支持されるようにした揺動レバーの両端に配設した可動式の処理水流出縁部材から構成してなることを特徴とする請求項1記載の磁気分離装置。
【請求項3】
処理水流出縁のレベル維持機構を、分離槽を回転軸と同軸に配設した揺動軸を介して揺動可能に配設することにより、前記揺動軸を含む鉛直面内に分離槽の重心が常に位置するように構成してなることを特徴とする請求項1記載の磁気分離装置。
【請求項4】
処理水流出縁のレベル維持機構を、磁気分離装置を移動体に揺動可能に設置することにより、揺動中心を含む鉛直面内に分離槽の重心が常に位置するように構成してなることを特徴とする請求項1記載の磁気分離装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−104560(P2011−104560A)
【公開日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−264958(P2009−264958)
【出願日】平成21年11月20日(2009.11.20)
【出願人】(000005452)株式会社日立プラントテクノロジー (1,767)