説明

磁気記録/再生装置及びその駆動方法。

【課題】 本発明は、部品数が減り簡単に構造が改善された磁気記録/再生装置及びその駆動方法を提供する。
【解決手段】 本発明に係る磁気記録/再生装置は、テープをキャプスタン軸に接触するようガイドするピンチローラを支持し、デッキに回転自在に設置される回動レバーと、回動レバーと弾性部材により連結されデッキに回転自在に設置されたレビューアームと、レビューアームに一側が連結され他側がメイン摺動部材に連結された加圧レバーとを含む。加圧レバーはメイン摺動部材から動力を伝達されレビューアームを弾性部材が引張される方向に加圧し、回動レバーは弾性部材が引張されながら回転してピンチローラをキャプスタン軸に密着させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テープカセットから解かれて走行するテープをスキャニングし情報を記録/再生する磁気記録/再生装置及びその駆動方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、磁気記録/再生装置は図1に示すように、走行する磁気テープをスキャニングし情報を記録したり記録された情報を読み取るヘッドドラム11が支持されるデッキ10と、デッキ10にローディング/アンローディング方向に摺動自在に設置されるサブデッキ20を備える。デッキ10にはサブデッキ20のリールテーブル21、22に取付けられたテープカセットからテープを引出してヘッドドラム12を含んだ所定経路を経て走行できるよう案内するガイド手段が設けられる。
【0003】
前記ガイド手段は通常、テンションポール13aと、一対のポールベース組立体14、15と、キャプスタン軸16と、ピンチローラ17a及びレビューポール18aなどを備える。
【0004】
テンションポール13aは、サブデッキ20の移動により連動するテンションアーム13に支持され、テープカセットの供給リールから供給されるテープのテンションを調整する。例えば、プレーモードでは走行するテープのテンションに対応して能動的に移動しながらテープのテンションを調整する。また、停止モードでは駆動モータ12の動力により駆動する所定のカムギアによりテンションアーム13が連動することから、テープのテンションを解除できるよう位置制御される。
【0005】
ポールベース組立体14、15は駆動モータ12により回転するカムギア19に連動しローディング/アンローディング方向に移動するよう設置される。即ち、ポールベース組立体14、15はローディング時テープを引出してヘッドドラム11に所定距離だけ巻かれるよう案内し、アンローディング時元の位置に復帰する。
【0006】
キャプスタン軸16はデッキ10に設置されるキャプスタンモータ(図示せず)により駆動する。キャプスタン軸16が回転しながらピンチローラ17aとの間に走行するテープをガイドする。ここで、前記キャプスタンモータはテープカセットのテープリールを駆動させるための動力を各リールテーブル21、22に提供する。
【0007】
ピンチローラ17aはデッキ10に回動自在に設置されるピンチアーム17に設置される。ピンチアーム17はテープのローディング時、時計周りに回動することによりピンチローラ17aがキャプスタン軸16側に移動される。また、テープ走行時にはテープをキャプスタン軸16に密着させるようピンチアーム17は時計周りに更に加圧される。ピンチアーム17はローディングされるサブデッキ20によりキャプスタン軸16側に移動し、サブデッキ20のアンローディング時にはスプリング(図示せず)の復元力により元の位置に復帰する。
【0008】
または、デッキ10にはピンチアーム17の移動を制御するためのメイン摺動部材と、メイン摺動部材に連動する加圧部材が設置され得る。前記メイン摺動部材はカムギア19に連動して往復摺動しながら加圧部材及びピンチアーム17を連動させる。かかるメイン摺動部材と、加圧部材による構成は公知の技術である。
【0009】
レビューポール18aはピンチローラ17aに隣接するよう設置されテープカセットのテープ回収リールで回収されるテープの走行をガイドする。レビューポール18aはデッキ10に回動自在に設置されるレビューアーム18に支持される。レビューアーム18はピンチアーム17と同様にサブデッキ20に連動するか、メイン摺動部材に連動するよう連結された構成が一般的である。
【0010】
一方、前記のような構成を有する従来の磁気記録/再生装置は部品が多く且つ構成が複雑である。それで、重くて製造コストがアップする問題点がある。従って、最近は部品をできる限り削除して簡単な構成の磁気記録/再生装置に対する開発が活発に行われている。例えば、サブデッキを削除し一つのデッキのみを用いた構成が開発されている。なお、テープの走行をガイドしたり、テンションを調整するガイド手段の中で部品を削除して構成を単純化する試みが進行されている。
【0011】
このような場合、部品数を減らしながら前記テープのテンションを制御し、ピンチローラなどの駆動を正常に制御する簡単な構成の開発が求められる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は、前記のような問題点を鑑みてなされたものであって、その目的は部品数を減らし、簡単に構造が改善された磁気記録/再生装置及びその駆動方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
前記目的を達成するための本発明による磁気記録/再生装置は、駆動モータとキャプスタン軸が設置されたデッキと、メイン摺動部材及び前記駆動モータから動力を伝達され前記メイン摺動部材へ動力を伝達するカムギアを含み、ローディングしたテープを前記キャプスタン軸に密着させる磁気記録/再生装置において、前記テープを前記キャプスタン軸に接触されるようガイドするピンチローラを支持し、前記デッキに回転自在に設置された回動レバーと、前記回動レバーと弾性部材により連結され前記デッキに回転自在に設置されたレビューアームと、前記レビューアームに一側が連結され他側が前記メイン摺動部材に連結された加圧レバーとを含み、前記加圧レバーは前記メイン摺動部材から動力を伝達され前記レビューアームを前記弾性部材が引張される方向に加圧し、前記回動レバーは前記弾性部材が引張されながら回転して前記ピンチローラを前記キャプスタン軸に密着させることを特徴とする。
【0014】
ここで、前記回動ラバーと前記レビューアームは同一な回転軸を有することがよい。
【0015】
なお、前記加圧レバーは結合突起を備え、前記メイン摺動部材には前記結合突起が結合され摺動自在に第1カム溝に形成されており、前記メイン摺動部材が移動時、前記結合突起が前記第1カム溝で摺動しながら前記加圧レバーを回転させることがよい。
【0016】
なお、前記レビューアームは加圧突起を備え、前記加圧レバーには前記加圧突起が結合され摺動自在に第2カム溝に形成されており、前記加圧レバーが回転時、前記加圧突起が第2カム溝で摺動しながら前記レビューアームを回転させることがよい。
【0017】
なお、前記加圧レバーは一端に前記デッキに回動自在に連結される回動ピンを更に備え、前記回動ピンと前記第2カム溝との間に前記結合突起が設けられたことがよい。
【0018】
なお、前記レビューアームの一端は前記回動レバーと同軸に結合され、他端には前記テープの走行をガイドするレビューポールが設置されたことがよい。
【0019】
なお、前記目的を達成するための本発明による磁気記録/再生装置の駆動方法は、ピンチローラの設置された回動レバーを移動させテープをキャプスタン軸側にローディングさせるステップと、前記回動レバーを加圧して前記テープを前記キャプスタン軸に密着させながら前記テープにテンションを提供する加圧ステップとを含むことを特徴とする。
【0020】
ここで、前記ローディングさせるステップは、前記キャプスタン軸が支持されたデッキに設置された加圧レバーを回転させるステップと、前記加圧レバーと連結されたレビューアームの一方向に回転するステップと、前記レビューアームと弾性部材により連結された回動レバーが回転するステップとを含むことが好ましい。
【0021】
なお、前記回動レバーが回転するステップでは前記レビューアームと同一な軸を中心に回転することがよい。
【0022】
なお、前記レビューアームが回転するステップと前記回動レバーが回転するステップは同時に行われることがよい。
【0023】
なお、前記加圧ステップは、前記レビューアームを前記回動部材から離隔させ、前記レビューアームに支持されたレビューポールの位置を移動させ前記テープにテンションを加えるステップと、前記レビューアームの離隔により引張された弾性部材が前記回動部材を前記キャプスタン軸側に弾性加圧するステップとを含むことがよい。
【0024】
なお、前記テンションを加えるステップでは、前記レビューアームを前記回動部材より更に回転させ前記回動部材からレビューアームを離隔させることがよい。
【0025】
なお、前記キャプスタン軸に対して前記テープの密着力を解除させながら前記テープのテンションを解除させるステップとを更に含むことがよい。
【0026】
なお、前記解除させるステップは、前記テープの走行停止モードで行われることがよい。
【0027】
なお、前記解除させるステップは、前記キャプスタン軸が設置されたデッキに設けられた加圧レバーを初期位置側に所定の角度復帰させるステップと、前記加圧レバーに連結され、前記テープを支持するレビューポールを支持したレビューアームが前記回動レバー側に復帰するステップと、前記回動レバーと前記レビューアームとを連結する弾性部材の引長力が解除され、前記キャプスタン軸に対する前記ピンチローラの加圧力が解除されるステップとを含むことがよい。
【0028】
なお、前記目的を達成するための本発明による磁気記録/再生装置の駆動方法は、駆動モータから動力を伝達されピンチローラが設置された回動レバーを回転させデッキにローディングしたテープをキャプスタン軸に密着させる磁気記録/再生装置の駆動方法において、加圧レバーが回転するステップと、前記加圧レバーと連結されたレビューアームが一方向に回転するステップと、前記レビューアームと弾性部材により連結された回動レバーが回転するステップと、前記回動レバーに設置された前記ピンチローラが前記テープを前記キャプスタン軸に密着させるステップとを含むことを特徴とする。
【0029】
ここで、前記レビューアームが前記弾性部材を引張させるステップと、前記弾性部材が前記回動レバーを引っ張るステップとを更に含むことが好ましい。
【発明の効果】
【0030】
本発明によると、メイン摺動部材の動力を用いてレビューアームを制御することにより、ピンチローラをキャプスタン軸に密着させることができる。
【0031】
なお、レビューアームの動作を制御することに従って、停止モード時テープに加えられたテンションを解除することができる。
【0032】
従って、従来に比べ部品数を減らすことができて、製造コストが低減し空間確保のための設計が容易になる。また、組立工程が減り生産性が向上する利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
以下、添付した図面に示すように、本発明の好適な実施形態を詳説する。
(実施形態)
図2及び図3に示すように、本発明の実施形態による磁気記録/再生装置100は、ヘッドドラム31が回転自在に設置されるデッキ40と、カムギア51と、メイン摺動部材53と、加圧レバー55と、回動レバー61と、レビューアーム63、弾性部材65などから構成される。
【0034】
デッキ40は従来のサブデッキが削除された、いわゆるワンデッキとして、ヘッドドラム31にテープが所定距離だけ巻かれるようテープをローディングさせる一対のポールベース組立体32、33が移動可能に設置される。また、デッキ40には連結ギア34、35を介してカムギア51へ動力を伝達するための駆動モータ36が設置される。
【0035】
なお、デッキ40にはローディングされたテープの走行をガイドするためのテンションポールユニット41と、固定ポール42及びキャプスタンモータ43が設置される。テンションポールユニット41はカムギア51に連動され回動するテンションアーム41aと、テンションアーム41aの端部に設置されテープの走行をガイドするテンションポール41bを備える。テンションポールユニット41は走行するテープのテンションに従って能動的に移動しながらテープの走行テンションを調整する。
【0036】
キャプスタンモータ43はテープの走行をガイドするキャプスタン軸43aを有する。キャプスタンモータ43はテープカセットのテープリールが安着されるリールテーブル44、45へ動力を提供する。キャプスタンモータ43の動力により選択されたリールテーブル44、45の中で左側のリールテーブル44ではテープを供給し、右側のリールテーブル45ではテープを回収するよう駆動される。
【0037】
カムギア51は連結ギア35により動力を伝達され回転するようデッキ40に設置される。カムギア51はメイン摺動部材53のカムピン53aが結合されるカム溝51aを有する。カムギア51が回転すると、メイン摺動部材53のカムピン53aがカム溝51aに連動されメイン摺動部材53がM1及びM2方向に選択的に摺動する。ここで、メイン摺動部材53はカムギア51の回転軸51bに結合しガイドされるガイドスリット53bを有する。
【0038】
なお、メイン摺動部材53は図4に示すように、加圧レバー55の結合突起55aが結合される第1カム溝53cを有する。
【0039】
加圧レバー55は結合突起55aを基準にして、一端に設けられた回動ピン55bと、他端に形成された第2カム溝55cを有する。回動ピン55bはデッキ40の軸溝40aに回転自在に結合される。第2カム溝55cにはレビューアーム63の加圧突起63aが結合される。
【0040】
かかる構成によると、メイン摺動部材53が図3の状態でM2方向に移動すれば、結合突起55aが第1カム溝53bに沿って移動し、加圧レバー55を回動ピン55bを中心に反時計周りに回転させる。すると、レビューアーム63の加圧突起63aが第2カム溝55cに沿って連動することにより、レビューアーム63は図5Aに示すように、矢印R方向に回転する。
【0041】
一方、レビューアーム63は、デッキ40の回転軸69に回転自在に設置される。レビューアーム63の自由端部にはテープを支持してテープに一定のテンションを提供するためのレビューポール64が設置される。
【0042】
回動レバー61はレビューアーム63と同軸に設置される。即ち、回動レバー61はデッキ40の回転軸69に回転自在に結合される。また、回動レバー61にはローディングしたテープをキャプスタン軸43aに接触するようガイドするピンチローラ62が回転自在に設置される。
【0043】
このように、回動レバー61とレビューアーム63は同一な回転軸69を有し、回動レバー61はレビューアーム63との干渉を避けるためレビューアーム63の下部へ所定間隔離れてデッキ40に回転自在に設置される。また、回動レバー61とレビューアーム63は弾性部材65をもって連結される。
【0044】
弾性部材65は、引長時に回動レバー61を時計周りに加圧し、ピンチローラ62をキャプスタン軸43aに密着させる。このため、弾性部材65はスプリング、ゴムのような材質で製作される。
【0045】
前記のような構成を有する磁気記録/再生装置200の駆動方法を図3、図5A、図5B、図6A、図6B及び図7に基づいて説明する。
【0046】
テープカセットがデッキ40に取付けられると、駆動モータ36の駆動によりローディングモードが行われる(S10)。即ち、図3の状態でカムギア51が矢印方向に回転されメイン摺動部材53をM1方向に移動させる。すると、図5Aに示すように、加圧レバー55が反時計周りに所定角度回転する(S11)。即ち、メイン摺動部材53がM1方向に移動するに従って、加圧レバー55の結合突起55aはメイン摺動部材53の第1カム溝53bに沿って連動する。従って、加圧レバー55は回動ピン55bを中心に反時計周りに回転する。
【0047】
加圧レバー55が反時計周りに所定角度回転するに従って、レビューアーム63と回動レバー61が共にR方向に回転される(S12)。即ち、加圧突起63aは加圧レバー55の第2カム溝55cで摺動しながら連動され、レビューアーム63が回転軸69を中心に時計周りである矢印R方向に回転する。また、回動レバー61は弾性部材65により密着し合っている状態であるので、回動部材61とレビューアーム63は共に所定角度回転しながらテープをキャプスタン軸18a側に引出す。このとき、図5Bに示すように、テープ70はピンチローラ62によりキャプスタン軸43aに密着されていない状態である。また、レビューポール64がピンチローラ62に隣接されてテープ70にはレビューポール64によるテンションが提供されず解除された状態である。
【0048】
前記のようにテープをテープカセットから引出してローディング状態に待機し、プレー信号が入力されれば(S13)、プレーモードを行う(S20)。
【0049】
プレーモード(S20)を行うためには、先ず図5Aの状態でメイン摺動部材53をM1方向に更に移動させ、加圧レバー55を反時計周りに更に回転させる(S21)。即ち、メイン摺動部材53をM1方向に最大限移動させる。すると、図6Aに示すように、加圧レバー55は反時計周りに最大限回転する。
【0050】
すると、レビューアーム63は図5Aの状態で図6Aに示すように、R方向に更に回動され回動レバー61から離隔される(S22)。レビューアーム63が回動レバー61から離隔された距離だけ弾性部材65はT方向に引張される(S23)。また、弾性部材65の引長力により回動部材61がX方向、即ち、キャプスタン軸43a側に加圧する(S24)。従って、図6Bに示すように、ピンチローラ62はテープをキャプスタン軸43aに密着させ、レビューポール64はピンチローラ62から離隔されテープに所定テンションを提供する(S25)。
【0051】
ここで、前記ステップ(S21、S22、S23、S24、S25)はほとんど同時に行われることで、本実施形態では力の伝達順序を基準に説明した。
【0052】
一方、前記のように、テープにテンションが加えられ、キャプスタン軸43aにテープが密着された状態でテープ走行が行われる(S26)。前記ステップ(S26)はテープに情報を記録する記録モード、再生する再生モードなどを含む。また、前記ステップ(S26)には走行するテープのテンションをテンションポールユニット41(図2参照)の移動によって制御できる。
【0053】
続いて、前記モード(S20)の進行中にストップ信号が入力されれば(S27)、テープを停止させる停止モードを行う(S30)。具体的には、先ず図6Aの状態でメイン摺動部材53をM2方向に所定距離復帰させ、加圧レバー55を図5Aに示すような状態で所定角度時計周りに回転させる(S31)。すると、レビューアーム63は加圧レバー55に連動し図5A及び図5Bに示すように、回動レバー61に隣接するよう復帰される(S32)。従って、引張された弾性部材65も復帰して引長力が解除される(S33)。すると、結果的にピンチローラ62のキャプスタン軸43aに対する密着力が解除されると同時に、レビューポール64により提供されたテープのテンションが解除される(S34)。従って、停止モード(S30)でテープにテンションが加えられた状態で放置されることを防止し、テープの損傷も防止することができる。
【0054】
以上、説明したように、本発明の実施形態による磁気記録/再生装置200は、簡単な構造によりレビューアーム63を用いてピンチローラ62をキャプスタン軸43aに密着させることができる。
【0055】
なお、レビューアーム63の動きをメイン摺動の動力を用いて制御することにより、停止モードでのテープテンションを調整することができる。従って、従来のように、テンションポールユニットなどを別のカムギアを用いて制御する必要がないので、部品減少による製造コストの低減を図ることができる。
【0056】
なお、本発明の実施形態による磁気記録/再生装置は、既存のサブデッキを省略した一つのデッキを用いた構造であり、回動レバーとレビューアームを同軸に設置しメイン摺動部材の動力を用いて制御する簡単な構造を有する。従って、部品数が減り、それによる製品の重さも軽減でき、製造コストを低減することができる。
【0057】
以上では、本発明の原理を例示するために本発明の好適な実施形態について図示し説明したが、本発明は上述した特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲で請求している本発明の要旨を逸脱することなく本発明に対する種々の変形及び修正が可能であることは当業者であれば理解できることであろう。よって、そのような変更及び修正は本発明の特許請求の範囲に含まれるものと見なすべきである。
【産業上の利用可能性】
【0058】
本発明の磁気記録/再生装置及びその駆動方法によると、テープを記録媒体とし情報を記録したり再生する記録/再生装置特に、カムコーダ、VTRなどに適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】従来の磁気記録/再生装置を示す平面図である。
【図2】本発明の実施形態による磁気記録/再生装置を示す概略的な斜視図である。
【図3】本発明の実施形態による磁気記録/再生装置の平面図である。
【図4】図3のデッキ、メイン摺動部材、加圧レバー、レビューアーム、弾性部材、回動レバーの相互関係を示す分解斜視図である。
【図5A】磁気記録/再生装置の動作を説明するための平面図である。
【図5B】磁気記録/再生装置の動作を説明するための平面図である。
【図6A】磁気記録/再生装置の動作を説明するための平面図である。
【図6B】磁気記録/再生装置の動作を説明するための平面図である。
【図7】本発明の実施形態による磁気記録/再生装置の駆動方法を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0060】
31 ヘッドドラム
32、33 ポールベース組立体
34、35 連結ギア
36 駆動モータ
40 デッキ
41 テンションポールユニット
43 キャプスタンモータ
44、45 リールテーブル
51 カムギア
53 メイン摺動部材
55 加圧レバー
61 回動レバー
62 ピンチローラ
63 レビューアーム
64 レビューポール
65 弾性部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
駆動モータとキャプスタン軸が設置されたデッキと、メイン摺動部材及び前記駆動モータから動力を伝達され前記メイン摺動部材へ動力を伝達するカムギアを含み、ローディングしたテープを前記キャプスタン軸に密着させる磁気記録/再生装置において、
前記テープが前記キャプスタン軸に接触するようガイドするピンチローラを支持し、前記デッキに回転自在に設置された回動レバーと、
前記回動レバーと弾性部材により連結され前記デッキに回転自在に設置されたレビューアームと、
前記レビューアームに一側が連結され他側が前記メイン摺動部材に連結された加圧レバーとを含み、
前記加圧レバーは、前記メイン摺動部材から動力を伝達され前記レビューアームを前記弾性部材が引張される方向に加圧し、前記回動レバーは前記弾性部材が引張されながら前記ピンチローラを前記キャプスタン軸に密着させることを特徴とする磁気記録/再生装置。
【請求項2】
前記回動レバーと前記レビューアームは同一な回転軸を有することを特徴とする請求項1に記載の磁気記録/再生装置。
【請求項3】
前記加圧レバーは結合突起を備え、
前記メイン摺動部材には前記結合突起が結合され摺動自在に第1カム溝が形成され、
前記メイン摺動部材が移動時、前記結合突起が前記第1カム溝で摺動しながら前記加圧レバーを回転させることを特徴とする請求項2に記載の磁気記録/再生装置。
【請求項4】
前記レビューアームは加圧突起を備え、
前記加圧レバーには前記加圧突起が結合され摺動自在に第2カム溝が形成され、
前記加圧レバーが回転時、前記加圧突起が第2カム溝で摺動しながら前記レビューアームを回転させることを特徴とする請求項3に記載の磁気記録/再生装置。
【請求項5】
前記加圧レバーは、一端に前記デッキに回動自在に連結される回動ピンを更に備え、
前記回動ピンと前記第2カム溝間に前記結合突起が設けられることを特徴とする請求項4に記載の磁気記録/再生装置。
【請求項6】
前記レビューアームの一端は前記回動レバーと同軸に結合され、他端には前記テープの走行をガイドするレビューポールが設置されることを特徴とする請求項1に記載の磁気記録/再生装置。
【請求項7】
ピンチローラが設置された回動レバーを移動させテープをキャプスタン軸側にローディングさせるステップと、
前記回動レバーを加圧し前記テープを前記キャプスタン軸に密着させながら前記テープにテンションを提供する加圧ステップとを含むことを特徴とする磁気記録/再生装置の駆動方法。
【請求項8】
前記ローディングさせるステップは、
前記キャプスタン軸が支持されたデッキに設置された加圧レバーを回転させるステップと、
前記加圧レバーと連結されたレビューアームが一方向に回転するステップと、
前記レビューアームと弾性部材により連結された回動レバーが回転するステップとを含むことを特徴とする請求項7に記載の磁気記録/再生装置の駆動方法。
【請求項9】
前記回動レバーが回転するステップでは前記レビューアームと同一軸を中心に回転することを特徴とする請求項8に記載の磁気記録/再生装置の駆動方法。
【請求項10】
前記レビューアームが回転するステップと前記回動レバーが回転するステップは同時に行われることを特徴とする請求項8又は9に記載の磁気記録/再生装置の駆動方法。
【請求項11】
前記加圧ステップは、
前記レビューアームを前記回動部材から離隔させ、前記レビューアームに支持されたレビューポールの位置を移動させ前記テープにテンションを加えるステップと、
前記レビューアームの離隔により引張された弾性部材が前記回動部材を前記キャプスタン軸側に弾性加圧するステップとを含むことを特徴とする請求項8に記載の磁気記録/再生装置の駆動方法。
【請求項12】
前記テンションを加えるステップでは、
前記レビューアームを前記回動部材より更に回転させ前記回動部材からレビューアームを離隔させることを特徴とする請求項11に記載の磁気記録/再生装置の駆動方法。
【請求項13】
前記キャプスタン軸に対する前記テープの密着力を解除しながら前記テープのテンションを解除するステップとを更に含むことを特徴とする請求項7に記載の磁気記録/再生装置の駆動方法。
【請求項14】
前記解除するステップは、前記テープの走行停止モードで行われることを特徴とする請求項13に記載の磁気記録/再生装置の駆動方法。
【請求項15】
解除するステップは、
前記キャプスタン軸が設置されたデッキに設けられた加圧レバーを初期位置側に所定の角度復帰させるステップと、
前記加圧レバーに連結され、前記テープを支持するレビューポールを支持したレビューアームが前記回動レバー側に復帰するステップと、
前記回動レバーと前記レビューアームとを連結する弾性部材の引長力が解除され、前記キャプスタン軸に対する前記ピンチローラの加圧力が解除されるステップとを含むことを特徴とする請求項13又は14に記載の磁気記録/再生装置の駆動方法。
【請求項16】
駆動モータから動力を伝達されピンチローラが設置された回動レバーを回転させ、デッキにローディングされたテープをキャプスタン軸に密着させる磁気記録/再生装置の駆動方法において、
加圧レバーが回転するステップと、
前記加圧レバーと連結されたレビューアームが一方向に回転するステップと、
前記レビューアームと弾性部材により連結された回動レバーが回転するステップと、
前記回動レバーに設置された前記ピンチローラが前記テープを前記キャプスタン軸に密着させるステップとを含むことを特徴とする磁気記録/再生装置の駆動方法。
【請求項17】
前記レビューアームが前記弾性部材を引張させるステップと、
前記弾性部材が前記回動レバーを引っ張るステップとを更に含むことを特徴とする請求項16に記載の磁気記録/再生装置の駆動方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−4615(P2006−4615A)
【公開日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−179688(P2005−179688)
【出願日】平成17年6月20日(2005.6.20)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】416,Maetan−dong,Yeongtong−gu,Suwon−si Gyeonggi−do,Republic of Korea
【Fターム(参考)】