説明

移動オリフィスを用いてスリット帯状包装紙を作る方法及び装置

ベースウェブのシートを形成して第1の経路に沿ってシートを移動させる第1のスラリ供給器8と、第2のスラリ供給器12と、ベースウェブの移動シート上に第2のスラリを繰返し放出するように作動する移動オリフィスアプリケータ10とを含む付加材料の縞のあるウェブを製造する方法及び装置。移動オリフィスアプリケータは、第1の経路を横切って第2のスラリのリザーバを確立するように配置されたチャンバボックス30と、オリフィス群を有し、チャンバボックスを通って受け取られる無限ベルト32と、無限経路に沿ってかつチャンバボックスを繰返し通してオリフィスを連続的に移動させるように無限ベルトに対して作動する駆動構成34とを含む。オリフィスは、リザーバと連通して、付加材料の帯として第2のスラリをベースウェブに放出する。オリフィス群内のオリフィスは、極小の厚みを有する付加材料の帯を形成するために又は離間した帯を形成するために互いに対して離間することができる。オリフィスはまた、複合縁部を有する間隙を有するセグメント化された帯を形成するために固定又は移動テンプレートと協働することができる。本方法又は装置からもたらされるウェブは、喫煙物品に対して用いることができる。喫煙物品は、この装置又は方法で作られる包装紙から構成することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の開示は、様々な厚み又は複数の平行なストライプをベースウェブに沿って離間した群で有する好ましくはストライプの形態で所定のパターンの付加材料をベースウェブに付加する方法及び装置に関する。より具体的には、本発明の開示は、そのような付加又は追加材料の帯状領域を有するシガレット紙を生成する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
追加材料のパターンで紙ウェブを印刷又は被覆するための技術が開発されている。これらの従来技術は、グラビアプレス、ブレードコーティング、ローラコーティング、シルクスクリーン、及びステンシル法による印刷を含んでいる。
Bogardyに付与されたUS4、968、534は、連続ステンシルがインクなどの付加中に紙ウェブと密接に接触するようになっているステンシル装置を説明している。この装置は、インクの付加前にステンシルを通して空気を引き込む構成を含む。その機械構成は、パターンを変えるためにステンシルを変える必要があるようなものである。更に、そのような装置は、製紙機械の湿潤端部では機能しない。
【0003】
本出願人に譲渡されたUS5、534、114では、細長「空洞ブロック」又はチャンバとチャンバの底部に沿って通過する下部横移動部を有する穿孔無限ベルトとを含む移動オリフィスアプリケータの実施形態を開示している。チャンバは、ウェブ形成デバイス(フォードリニア・ワイヤのような)を斜めに横切って位置決めされる。作動時には、材料の複数の流れがチャンバの下から発生して、チャンバの下を通過するウェブに衝突するように、無限ベルトがチャンバの底部分を通ってループ状に移動する時に、追加材料のスラリがチャンバに連続的に供給される。その結果、追加材料の帯は、ウェブに繰返し付加される。帯の向き、幅、厚み、及び間隔は、移動ウェブに対する無限ベルトの相対速度及び向きによって全て決めることができる。
好ましくは、追加材料のパターンは、ウェブの全スパンにわたって一貫した製品にするようにできるだけ均一に付加される。本出願人に譲渡されたUS5、997、691は、3mから6m(10フィートから20フィート)又はそれよりも大きい幅を有するフォードリニア機械で用いることができるスラリアプリケータを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】US4、968、534
【特許文献2】US5、534、114
【特許文献3】US5、997、691
【特許文献4】US5、417、228
【特許文献5】US5、474、095
【特許文献6】US5、534、114
【特許文献7】EP−A1−0、486、213
【特許文献8】EP−A1−0、532、193
【特許文献9】EP−A1−0、559、453
【特許文献10】米国特許出願第12/153、783号
【特許文献11】US2008/0295854A1
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】James d’A.Clark著「紙のパルプ技術及び処理」、第2章、「Miller Freeman Publications」、カリフォルニア州サンフランシスコ(1985)、595ページ
【非特許文献2】「シガレットの着火強度を測定するための標準試験法」、「米国材料試験協会(ASTM)基準E2187−04」、2004年7月1日承認、2004年8月公開
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
シガレット製紙技術では、6ms-1から7ms-1(1200フィート/分から1400フィート/分)の速度でフォードリニア製紙機械上で紙のシートを搬送することが通例である。反対に、包装紙及び筆記のための紙などのようなシート紙を作る際に、機械は、約13ms-1(約2500フィート/分)の速度で稼働される。特殊な紙は、より遅い速度で稼働される。帯状紙及び製紙技術の特性を含む開示がこれによって引用により組み込まれるUS5、417、228、US5、474、095、及びUS5、534、114(EP−A1−0、486、213、EP−A1−0、532、193、及びEP−A1−0、559、453も参照されたい)に記載されているもののような帯状紙は、2ms-1から3ms-1(400フィート/分から600フィート/分)の速度で生成されている。実際に、付加スラリ材料の5mmから6mm幅の帯を有する帯状シガレット紙は、ベルトが2.5mm(3/32インチ)の直径の丸い孔を有する移動オリフィスデバイスを用いて約2.5ms-1(500フィート/分)の速度でフォードリニア機械上で生成されている。紙シートの速度が増大する時に、帯幅は、帯を作り出すのに用いる材料の高速及びより高いストック流量のために増大することが見出されている。帯幅を低減する目的のためのストック流量の低減は、帯状領域の付加重量の低下をもたらすことも同じく見出されている。生産出力を増大させるために、高生産速度で望ましい帯幅及び付加重量を達成する移動オリフィスアプリケータを提供することが望ましいと考えられる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記及び他の目的は、本発明の開示によって達成され、その態様は、付加材料の帯状領域を有するウェブ、より詳細には、付加セルロース材料のストライプが追加されたシガレット紙の生成の方法及び装置を含む。
好ましい方法は、第1のスラリを確立する段階と、ベースウェブシートを第1の経路に沿って移動させながら第1のスラリをシート形態に敷くことによってベースウェブを調製する段階とを含む。本方法は、第2のスラリを調製する段階と、ベースウェブ上にストライプを確立するために第2のスラリを繰返し放出する段階とを更に含む。最後の段階それ自体は、第1の経路を横切って第2のスラリのリザーバを確立する段階と、オリフィスがリザーバと連通しているリザーバに沿った無限経路部分を含む無限経路に沿ってオリフィス群を有するベルトを移動させる段階と、第2のスラリをリザーバからオリフィスを通して敷かれた第1のスラリ上に放出する段階とを含む。更に、最後の段階は、(i)平行なストライプの群が第1のスラリ上に形成され、又は(ii)第1のスラリ上に形成された単一ストライプの厚みが単一ストライプの外縁間で極小を示すように、第2のスラリを放出するように構成されたオリフィスを有する新しい帯を用いる段階を含む。
【0008】
移動オリフィス帯と移動ウェブの間に位置する横バーを有する底板を導入することにより、本方法は、ウェブの横方向に配分された周期的に離間した断絶、間隙、又はスリットを有するストライプを発生させることができる。底板をそれも下に重なる移動ウェブ並びに移動オリフィスに対して移動するように配置することにより、本方法は、隣接するストライプの断絶、間隙、又はスリットから変位した移動ウェブ上の横方向の位置に断絶、間隙、又はスリットを設ける。更に、ほぼ平行な断絶、間隙、又はスリットは、オリフィスの形状、底板の速度、及び底板の開口部の形状を選択することによって望ましいように構成することができる。その形状選択は、例示的かつ非制限的に、移動ウェブの縦方向に整列した縁部、移動ウェブの縦方向に対して傾斜した縁部、移動ウェブの横方向に向けられた対称点を有する縁部、移動ウェブの横方向に向けられた非対称点を有する縁部、又はほぼ平行な湾曲形状を有する縁部を発生させることができる。
この工程及び装置を用いて、望ましい着火傾向特性を有する喫煙デバイスの製造において用いることができ、帯状領域がベースウェブ又は紙と同じ材料から製作される包装紙を構成することができる。
本発明の開示の多くの目的及び利点は、同じ参照番号が同じ要素に適用される図面と共に本明細書を読むと当業者には明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1A】本発明の開示の好ましい実施形態によって構成された製紙機械の斜視図である。
【図1B】本発明の開示の方法及び装置によって構成された紙の斜視図である。
【図1C】図1Bの紙で構成されたシガレットの斜視図である。
【図2】本発明の開示の好ましい実施形態によって構成された移動オリフィスアプリケータの側面図である。
【図3A】図2のアプリケータの分解斜視図である。
【図3B】図3Aの双方向矢印の方向B−Bに見た時のアプリケータの追跡制御システムの上面図である。
【図4】図2の線IV−IVで取ったチャンバボックスの断面図である。
【図5】図2に示すアプリケータの無限ベルトの詳細な斜視図である。
【図6】図2のアプリケータのチャンバボックスの代替的な実施形態の詳細な部分断面図である。
【図7】移動ベースウェブの上方の例示的なベルト構成の詳細を示す概略上面図である。
【図8】図7の線VIII−VIIIに沿った拡大部分断面図である。
【図9】移動ベースウェブの上方の例示的なベルト構成の第2の実施形態の詳細を示す概略上面図である。
【図10】図9の線X−Xに沿った部分断面図である。
【図11】移動ベースウェブの上方の例示的なベルト構成の第3の実施形態の詳細を示す概略上面図である。
【図12】ベルトと移動ウェブの間に固定底板を含む構成の詳細を示す概略上面図である。
【図13】ベルトと移動ウェブの間に移動底板を含む構成の詳細を示す概略上面図である。
【図14】移動底板及び移動ベルトの作動を示す概略側面図である。
【図15】底板の第2の実施形態を示す概略上面図である。
【図16】底板の第3の実施形態を示す概略上面図である。
【図17】ほぼ正方形オリフィスを有する移動ベルトを示す概略上面図である。
【図18】移動ベルト及び移動底板を有する図17と類似の概略上面図である。
【図19】ほぼ正方形オリフィスを有する図15と類似の概略図である。
【図20】例示的な帯断絶構成の概略図である。
【図21】パッチ状パターンの概略図である。
【図22】ギザギザ状底板構成の概略図である。
【図23】ギザギザ状帯構成の概略図である。
【図24】本発明の開示による包装紙を用いたいくつかの喫煙物品の概略図である。
【図25】本発明の開示によるいくつかの喫煙物品の概略斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1Aを参照すると、本発明の開示の好ましい実施形態は、シガレット製紙機械2を含み、これは、好ましくは、フォードリニア・ワイヤ6の一端に作動的に位置するヘッドボックス4、ヘッドボックス4と連通する稼働タンク8のような供給ストックスラリの供給源、及びデイタンク12のようなスラリの別の供給源と作動的に連通する移動オリフィスアプリケータ10を含む。
ヘッドボックス4は、セルロースパルプをフォードリニア・ワイヤ6に敷くために製紙業界で典型的に利用されるものとすることができる。通常の関連では、ヘッドボックス4は、複数の導管14によって稼働タンク8に連通している。好ましくは、稼働タンク8からの供給ストックは、シガレット製紙業界で一般的に実施されているような精製亜麻又は木質パルプのような精製セルロースパルプである。
【0011】
フォードリニア・ワイヤ6は、図1Aの矢印16の全体的な方向の経路に沿ってヘッドボックス4から敷かれたスラリパルプを運び、その結果、水が、シガレット製紙の技術分野で確立された実施法と同様に、重力の影響でワイヤ6を通ってパルプから及びフォードリニア・ワイヤ6に沿った様々な位置にある真空ボックス18の助けにより一部の位置で流出させられる。フォードリニア・ワイヤ6に沿ったある地点において、十分な水がベースウェブパルプから除去されて、スラリのテクスチャが、光沢のある水分を含む外観のものから、仕上げベースウェブのそれに一層近い表面外観に変形し(但し湿潤状態で)、通常乾燥ライン20と呼ばれるものを確立する。乾燥ライン20において及びその周りで、パルプ材料の含水量は、約85%から90%であり、これは、作動条件などに応じて変化する場合がある。
【0012】
乾燥ライン20の下流で、ベースウェブ22は、カウチロール24においてフォードリニア・ワイヤ6から離れる。そこから、フォードリニア・ワイヤ6は、その無限経路の戻りループ上を進む。カウチロール24を超えて、ベースウェブ22は、ベースウェブ22を更に乾燥させて押圧する製紙システムの残りの部分を進み、表面は、それを望ましい最終含水量及びテクスチャに調整する。そのような乾燥装置は、製紙の技術分野で公知であり、乾燥フェルト26などを含む。
【0013】
ここで図1A及び2の両方を参照すると、移動オリフィスアプリケータ10は、好ましくは、フォードリニア・ワイヤ6の経路を斜めに横切って付加スラリのリザーバを確立するための細長チャンバボックス30を含む。移動オリフィスアプリケータはまた、無限穿孔スチールベルト32を含み、そのベルト32の通路は、駆動ホイール34、移動オリフィスアプリケータ10の頂点にある案内ホイール36、及び駆動ホイール34からチャンバボックス30の反対端にある従動ホイール38の周りに向けられる。無限ベルト32は、チャンバボックス30の底部を通って、その後、無限ベルト32がチャンバボックス30を出ると洗浄ボックス42を通るように誘導され、駆動ホイール34の方向に移動して、その迂回路の残りの部分に沿って進む。
【0014】
ベルト32の各オリフィス群44(図5)が、チャンバボックス30の底部を通過すると、オリフィス44は、チャンバボックス30に確立されたスラリのリザーバと連通する。そのような時に、スラリの流れ40は、オリフィス44がチャンバボックス30の長さを横切るとオリフィス44から放出される。放出流40は、ベースウェブ22上に追加(付加)材料のストライプを作り出すように、移動オリフィス44の下を通過するベースウェブ22に衝突する。ベルト32の作動速度は、1つのレイアウトから別のものに変更することができるが、好ましい実施形態では、ベルトは、フォードリニア・ワイヤが、約4ms-1(1分間当たり800フィート又はそれよりも大きい)(例えば、5ms-1から15ms-1(1000から3000フィート/分)で移動している時、7.5ms-1又はそれよりも大きく(1分間当たり1500フィート又はそれよりも大きい)駆動され、チャンバボックス30は、ベースウェブ22の移動の方向に対してある一定の角度に向けられる。ベルト32に沿ったオリフィス44の間隔と、ベルト32の作動速度は、複数の流れ40、40’が、移動オリフィスアプリケータの作動中に同時にチャンバボックス30の下から生じるように選択される。ベースウェブ22の経路16に対する移動オリフィスアプリケータの斜めの向きと、フォードリニア・ワイヤ6及び無限ベルト32の相対速度のために、追加材料の各流れ40は、ベースウェブ22の上に追加材料のストライプを作り出すことになる。ベルトの速度及びアプリケータ10の角度を調節することにより、移動オリフィスアプリケータ10は、ベースウェブ22の縦方向縁部に垂直に向けられた追加材料のストライプを繰返し発生させることができる。必要に応じて、角度及び/又は相対速度を変えて、ベースウェブ22の縁部に対して斜めに曲げられたストライプを生成することができる。
特定のオリフィス44に対して、オリフィス44がチャンバボックス30から出た後に、オリフィス44の周りのベルト32の隣接する部分は、洗浄ステーション42において同伴付加スラリが洗い落とされ、オリフィスは、次に、無限ベルト32の回路に沿って進み、チャンバボックス30に再び入ってベースウェブ22上にストライプの付加を繰り返す。
【0015】
特に図1Aを参照すると、移動オリフィスアプリケータは、好ましくは、乾燥ライン20の下流のある位置にあるフォードリニア・ワイヤ6を斜めに横切った状態にあり、ここで、ベースウェブ22の状態は、追加材料がそれ自体をベースウェブのスラリの局所質量にわたって薄く分散し過ぎることなく追加材料を受け入れることができるようなものである。その位置において、ベースウェブ22は、付加スラリが、追加材料をベースウェブ22に結合させて一体化するのに十分な程度まで浸透(又は水素結合を確立する)してもよいように、十分な含水量(約85から90%)を保持する。
【0016】
好ましくは、真空ボックス19は、フォードリニア・ワイヤ6に対して局所支持を提供し、ベースウェブ20による付加スラリの結合/一体化を容易にするように、移動オリフィスアプリケータ10のチャンバボックス30の下に同一の広がりを有して位置決めされる。真空ボックス19は、製紙業界において通常利用する設計(真空ボックス18のようなもの)によって構成される。真空ボックス19は、比較的低い真空レベルで、好ましくは、約15MPa(60インチの水)未満で作動される。任意的に、追加の真空ボックス18’を移動オリフィスアプリケータ10の下流に位置させて、付加スラリが寄与することができる追加量の水を除去することができる。追加材料からの水の除去の多くは、約75MPaから85MPa(水銀柱22から25インチ)の真空が印加されるカウチロール24で起こることが見出されている。
【0017】
移動オリフィスアプリケータ10は、好ましくは、チャンバボックス30の底部がフォードリニア・ワイヤ6上のベースウェブ22を約25mmから50mm(1から2インチ)、好ましくは、40mm(1.5インチ)未満だけ取り除くように、移動オリフィスアプリケータ10を、フォードリニア・ワイヤ6の上方の望ましい位置に一貫して下げることができるように、好ましくは、止め具を含む垂直部材48、48’を含むフレームワークによってフォードリニア・ワイヤ6の上のその位置で支持される。
【0018】
好ましくは、チャンバボックス30は、チャンバボックス30の両端部分50、50’がベースウェブ22の縁部を超えて延びるような長さのものである。チャンバボックス30の過度の延長は、チャンバボックス30の端部に生じて存在するあらゆる流体不連続部分が、流れ40がベースウェブ22にわたって追加材料を堆積させる時に放出流40に影響を及ぼさないことを保証する。そのような構成により、チャンバボックス30の端部から生じるあらゆる逸脱したスプレーは、カウチロール24において又はこの周りに除去されたベースウェブ22の縁部にわたって起こる。
【0019】
移動オリフィスアプリケータ10のための支持フレームワークの垂直部材48、48’のいずれか又は両方は、フォードリニア・ワイヤ6に対するアプリケータ10の角度を調節するように、他方の周りでピボット回転することができる。しかし、支持フレームワークの垂直部材48、48’は、所定位置に固定することができ、無限ベルト32の速度は、製紙機械2の作動条件の変化に応じて調節することができる。
【0020】
チャンバボックス30は、チャンバボックス30に沿って離間した位置にあるデイタンク12から付加スラリを受け取る。均一な圧力は、ベルト22のポンプ汲み上げ作用及びチャンバボックス30の長さに沿った他の流れ外乱が、局所で及び連続的に補償されて、チャンバボックス30にわたって圧力の望ましい均一性を達成するように、流れ分配システム60、圧力モニタリングシステム62、及びプログラム式理論コントローラ64の相互作用によってチャンバボックス30の長さに沿って維持することができる。主循環パルプ15は、デイタンク12から流れ分配システム60にスラリを送出する。コントローラが、チャンバボックス30に沿って均一な圧力を開始して維持する方法に関する詳細は、本出願人に譲渡されたUS5、997、691に見出すことができ、この特許の開示は、これによって引用により組み込まれている。
【0021】
ここで図2及び3Aを参照すると、駆動ホイール34は、駆動ベルトによって駆動ホイール34と作動的に接続した選択可能速度モータ52によって駆動される。好ましくは、モータ52は、移動オリフィスアプリケータのフレームワークによって支持されて、モータ52及び駆動ベルトの両方は、駆動ホイール34の駆動システムへの経路を見出して、そうでなければ駆動システムから放たれる場合があるあらゆる異物(少量のスラリのような)を捕捉するように、ハウジング53内に包み込まれる。好ましくは、モータは、「Dynapa Tach 91モジュール式符号器」を備えた「Allen−Bradley Model 1329C−B007NV1850−B3−C2−E2、7.5hp.」である。勿論、当業者には公知である他の型及びモデルのモータもこの用途に適すると考えられる。
【0022】
駆動ホイール34は、有利な態様においては、ベルト32がチャンバボックス30を通って引っ張られるように、ベルト32の通路に沿ってチャンバボックス30の上流に位置決めされる。かなりの程度の方向安定性が、細長チャンバボックス30の長さにわたってベルト32の緊密嵌合によって達成される。しかし、その通路回路の周りのベルト32の追跡の正確な制御は、案内ホイール36に隣接した位置に赤外線近接センサ54を敷くことによって達成することができる。赤外線近接センサ54は、ベルトがその意図するコースから横へ外れる場合、センサからの信号が、エミッタビームと縁部のインタフェースの相対的増減によって影響されるように、ベルト32の縁部の一方に対して相互に整列したエミッタ56及びセンサ58を含むことができる。センサ58と連通するコントローラ59を用いて、ベルト32の縁部をエミッタ56のビームに対してその適切な所定の位置に戻すように、センサ58からの信号の変化を解釈して垂直軸の周りの案内ホイール36のヨーイングを調節することができる。
近接センサ54に好ましいデバイスは、米国オクラホマ州のオクラホマシティ所在の「Fife Corporation」から入手可能な型式SE−11センサを含む。
【0023】
ここで図3Bも参照すると、案内ホイール36は、水平に配置された軸36aの周りで回転し、軸36a自体は、空気アクチュエータ61の制御された作動によってピボット式接続部57にある垂直軸の周りでピボット回転式である。アクチュエータ61は、軸36aの自由端36bと作動的に接続されて、コントローラ59から受信した信号に応答する。好ましくは、ピボット式接続部57及びアクチュエータ61の両方は、アプリケータ10の作動中にアプリケータ10の一般的なフレームワークに対して固定されて、接続部54aは、センサ54が案内ホイール36のヨーイングが調節される時に回転するように、センサ54と軸36aの自由端36bの間に設けられる。接続部54aは、案内ホイール36が調節される時に、センサ54がベルト32の縁部に近いままであることを保証する。
好ましくは、アプリケータ61及びピボット式接続部57は、固定された垂直ガイド39b及び39cに沿って垂直に変位可能な板39aに固定される。好ましくは、取外し可能な垂直バイアスが、案内ホイール36をその作動位置に押し付けて無限ベルト32に張力を与えるように板39aに印加される。
【0024】
無限ベルト32の戻り経路に沿って、駆動ホイール34から案内ホイール36にわたって従動ホイール38まで戻り、ベルト32は、外側ハウジング68、68’、並びに赤外線近接センサ54及び追跡システム55のコントローラ59も取り囲む中心ハウジング70を含む複数のハウジングによって囲まれる。ハウジング68、68’及びハウジング70は、ベルト32がその回路の戻り部分を横切ると、ベースウェブ22上の逸脱したスラリのフラッシュを阻止する。
【0025】
特に図2を参照すると、アプリケータ10のハウジング68、68’、70、及び様々な他の構成要素(ホイール34、36、及び38、チャンバボックス30、洗浄ボックス42、並びにモータ52など)は、平面フレーム部材72によって及び/又はそこから支持される。平面フレーム部材72自体は、交差部材(Iビーム、ボックスビームなど)に保持点73、73’で取り付けられ、その交差部材は、垂直部材48、48’に支持される。代替的に、Iビーム部材又はボックスビーム部材は、フレーム部材72の代替品として用いることができ、チャンバボックス30及び他のデバイスをビーム部材で支持することができる。
【0026】
再度図3Aを参照すると、いずれの支持構成においても、チャンバボックスは、好ましくは、チャンバボックス30が、フォードリニア・ワイヤに対して正確に水平にして正確に曲がることができるように、かつチャンバボックス30がベルト32と正確に整列して摩擦を最小にすることができるように、チャンバボックス30の各端部の垂直方向及び横方向調節(それぞれ図3Aの矢印y及びxに沿って)を可能にする2つ又はそれよりも多くの離間した調節可能なマウント77a、77bによって支持部材から吊り下げられる。
【0027】
ここで図4を参照すると、チャンバボックス30は、その底部76において、穴あき底板78、並びに第1及び第2の磨耗ストリップ79及び80を含み、これらは、底板78と協働して無限ベルト32の縁部を摺動自在に受け取る1対の向かい合った細長スロット81及び82を形成する。好ましくは、細長スロット81及び82は、底板78の中心底部に沿って形成されるが、代替的に、少なくとも部分的に又は全体として磨耗ストリップ79及び80において形成することができる。
【0028】
底板78の中心スロット84は、チャンバボックス30の端部50、50’に隣接したチャンバボックス30の範囲内で終端する。好ましくは、中心スロット84の各末端は、これらの位置においてスラリ固体の蓄積を回避するように波形にされる。中心スロット84の幅は、ベルト32のポンプ汲み上げ作用に対するチャンバボックス30内の流体の露出を最小にするように最小にされる。好ましい実施形態では、スロット84は、約10mm(3/8インチ)幅であるのに対して、無限ベルト32のオリフィス44の各々の幅は、好ましくは、約1.5mm(2/32インチ)である。
【0029】
磨耗ストリップ79、80の各々は、底板78と共に広範にわたってスラリボックス30の底部76の両側に沿って延びている。細長シム86及び複数の離間したファスナ88(好ましくは、ボルト)は、磨耗ストリップ79、80を底板78の隣接する重ね合わせ部分に固定する。
ベルト32のそれぞれの縁部とスロット81、82の間の公差は、チャンバボックス30の底部76の密封を促進するように最小にすべきである。しかし、ベルト32とスロット81、82の間の嵌合は、スロット81、82における無限ベルト32の結合を助けるほど緊密であってはならない。好ましい実施形態では、これらの対抗する考察事項は、スロット81、82が無限ベルト32を横切って幅方向に1.5mm(1/16インチ)の全間隙公差を呈するように構成される。ベルトの平面に垂直の方向に、ベルトは、好ましくは、0.51mm(0.020インチ)の厚みを有するのに対して、スロット81、82は、0.58mm(0.023インチ)の深さである。これらの関係は、適切な密封とチャンバボックス30の底部76を通るベルト32の簡易通路の必要性との望ましい均衡を達成する。
好ましくは、磨耗ストリップ79、80は、超高分子量のポリエチレン又はDalronから成る。
【0030】
チャンバボックス30の範囲に含まれるのは、チャンバボックス30の底板78と垂直壁91、92の各々の間に形成されたコーナに沿って延びてこれらを満たす斜角挿入部分89、90である。挿入部分は、好ましくは、垂直壁91、92から底板78の中心スロット84の方向に45度の傾斜で存在する。この構成は、チャンバボックス30の範囲の流体の停滞を回避し、これは、そうでなければ、スラリの固形分を蓄積する傾向があり、かつ場合によっては、チャンバボックス30及び無限ベルト32のオリフィス44を塞ぐと考えられる。
【0031】
チャンバボックス30の底部76の近くで、複数の離間した圧力ポート94は、圧力モニタリングシステム62をスラリボックス30の内部と連通させる。圧力モニタリングシステム62の詳細説明は、本出願人に譲渡されたUS5、997、691に見出すことができ、この特許の開示は、これによって引用により組み込まれる。
チャンバボックス30の上部に沿って、複数の離間した給送ポート96は、垂直壁91に沿って位置決めされる。給送ポート96は、流れ分配システム60をスラリボックス30の内部に連通させる。好ましくは、給送ポート96は、チャンバボックス30のカバープレート31の近くに位置決めされる。流れ分配システム60の詳細説明は、本出願人に譲渡されたUS5、997、691に見出すことができ、この特許の開示は、これによって引用により組み込まれる。
【0032】
給送ポート96は、無限ベルト32が、チャンバボックス30の底部76を通って横切る距離(h)だけ垂直に離間している。給送ポート96は、スラリを実質的に水平方向にチャンバボックス30に導入する。ポート96の垂直設置及び水平向きは、チャンバボックス30の底部76にある無限ベルト32の領域における又はこの周りの流体の垂直速度を低下させる。この構成はまた、給送ポート96における入口流からオリフィス44を通って放出流40を切り離す。
【0033】
好ましい実施形態の高さ(h)は、約20cm(8インチ)又はそれよりも大きいが、給送ポート96と無限ベルト32の間の垂直距離(h)は、僅か15cm(6インチ)とすることができる。距離(h)がより大きい場合、無限ベルト32に隣接した流体と給送ポート96における流体条件の間の外乱及び相互作用はより少ない。
スラリボックス30を横切ってスラリ上で均一な圧力を得るために、給送ポート96の数は、それ相応に調節することができる。上述の実施形態では、給送ポート96の数は、合計12になったが、本発明は、12よりも少ない又は12よりも多い入口給送ポート96で機能可能である。給送ポート96の数は、あらゆる特定の用途における製紙機械の幅に依存する。給送ポート96間の好ましい間隔は、約12インチであるが、より大きな又はより小さな間隔、例えば、20cmから60cm(8インチから24インチ)を用いることができる。
【0034】
ここで図5を参照すると、無限ベルト32に沿ったオリフィス44の各々は、チャンバボックス30内に向いている無限ベルト44の側面に隣接した斜角部分45を含む。そのような構成により、スラリの固形分は、アプリケータ10の作動中にオリフィス44において又はその周りで収集することはできない。より具体的には、スラリ繊維は、オリフィスの周りで収集できなくて、放出されているスラリのジェットを偏向することはできない。従って、オリフィス44の斜角部分45は、アプリケータ10からのスラリの一貫した送出を促進して、機能不全及び保守を低下させる。
【0035】
ここで図6を参照すると、チャンバボックス30’の代替的な実施形態では、底板78’及び傾斜した斜角要素89’、90’と共に垂直壁91’、92’は、これらの作動端部において細長磨耗ストリップ79’、80’を支持する格納式電機子100、101と協働する。細長磨耗ストリップは、チャンバボックス30’の長さにわたって、格納式電機子100及び101によってチャンバ30’の各側面に沿って離間した位置において支持される。この実施形態では、磨耗ストリップ70’及び80’は、それぞれ電機子100及び101上に装着され、これらによって後退可能である。図6では、チャンバボックス30の一方の側に沿った複数の電機子100は、後退位置に示され、一方、チャンバボックス30’の反対側に沿った対向する電機子101は、それぞれの磨耗ストリップ80’が底板78’に対して付勢される係合位置に示されている。実際の作動中に、電機子100及び101は、後退位置と係合位置の間で同時にピボット回転される。
【0036】
各格納式電機子100、101は、1つ又は1対の垂直フランジ106にピボット回転可能に装着され、このフランジ106は、好ましくは、磨耗ストリップ79’、80’が底板78’と無限ベルト32’から離れて離間した後退位置まで磨耗ストリップ79’、90’が底板78’に対して押し付けられた作動可能な係合位置から格納式電機子100、101を移動させるためのアクチュエータ機構107を支持する。アクチュエータ機構107は、好ましくは、それぞれ電機子100及び101のピボットアーム109、110と作動的に接続した空気シリンダ108である。他の機械的有用性は、本発明の開示を読むと当業者には容易に明らかになるように、格納式電機子100及び101をピボット回転するように選択することができる。
【0037】
エラストマーシール104は、底板78’の周囲全体の周りに耐流体シールを作り出すように、チャンバボックス壁91’、92’の下部と底板78’の間に設けられる。
作動中に、チャンバボックス30’の両側に沿った電機子100、101の全ては、磨耗ストリップ79’、80’が、これらの作動及び係合位置に出入りするユニットとして移動されるように、同時にピボット回転される。格納式電機子100、101は、無限ベルト32’、磨耗ストリップ79’、80’、及び底板78’の迅速かつ即時の保守、修理、及び/又は交換を容易にする。
【0038】
ここで図2を参照すると、チャンバボックス30を通って進んだ後に、無限ベルト32は、ベルト32によってボックス30から運ばれてきたあらゆる同伴スラリを洗い流すように配置された洗浄ボックス42に入る。好ましくは、洗浄ボックス42は、ベルト32の方向に中程度の正のクランピング作用を作り出すようにバネによって互いの方向に付勢されるように、ブラケット110によって平面フレーム部材72に支持されて、互いに接続した上側及び下側板を含む。洗浄ボックスの更なる詳細は、US5、997、691に見出すことができ、この特許の開示は、これによって引用により組み込まれる。
【0039】
移動オリフィスアプリケータ10を用いるシガレット紙の生成のためのスラリの調製は、亜麻わら供給ストックを加熱する段階、好ましくは、製紙業界において主流である標準「クラフト」工程を用いる段階を含むことができる。加熱段階の後に、漂白段階及び1次精製段階に進む。好ましい工程は、精製スラリの大部分が、ヘッドボックス4の稼働タンク8に向けられる前に2次精製段階を含む。好ましくは、両精製段階は、約0.8mmから1.2mm、好ましくは、約1mmの亜麻スラリの加重平均繊維長を達成するように構成される。好ましくは、チョークタンクは、ヘッドボックスに供給されたスラリの望ましいチョークレベルを確立するように、稼働タンク8と連通することができる。
【0040】
好ましくは、第2の精製段階からのスラリの一部分は、移動オリフィスアプリケータ10による付加に対して付加スラリの調製のための別々の作業に送られる。この作業は、再循環チェストにおける精製スラリの収集で始まり、そこから作業は、循環チェストに戻る前のマルチディスク精製段階及び熱交換段階を含む通路の周りで再循環される。好ましくは、精製段階及び熱交換段階を繰り返す行程において、熱は、スラリの温度の益々段階的な拡大を阻止し、より好ましくは、亜麻スラリに対して約55℃から790℃(135°Fから1450°F)、最も好ましくは、約760℃(1400°F)の範囲の精製段階に対して最適である温度でスラリを維持するのに十分な割合でスラリから除去される。付加スラリは、付加スラリが、約−300ミリリットル「Schoppler−Riegler」(ml°SR)から−900ml°SRの範囲の所定値の「自由」値を達成するような時間まで、この通路の段階に沿って再循環される。範囲の上端が好ましい(−750ml°SRの近く)。
負の自由値の説明は、James d’A.Clark著「紙のパルプ技術及び処理」、第2章、「Miller Freeman Publications」、カリフォルニア州サンフランシスコ(1985)、595ページに見出すことができる。
【0041】
再循環作業が完了すると、極度に精製された付加スラリは、移動オリフィスアプリケータ10に関連付けられたデイタンク12への送出の準備が整い、そこから付加スラリは、上述のような移動オリフィスアプリケータのチャンバボックス30の長さに沿って配分される。しかし、通常、更に別の再循環段階を行うのが好ましく、付加スラリは、デイタンク12とアプリケータ10に送出する前に付加スラリの望ましい最終作動温度(好ましくは、約35℃(約95°F))を達成するように、殆ど又は全くそれ以上精製することなく再び熱交換器を通って第2のチェストから再循環される。従って、熱交換器は、好ましくは、少なくとも二重の目的に適うように、付加スラリが精製機を通して再循環される時に付加スラリの最適温度を維持するように、かつアプリケータ10への送出を予期して生成段階の終わりに付加スラリの余分な熱を除去するように構成される。
第2のスラリチェストはまた、スラリの半連続的生成に適合する。
【0042】
好ましくは、再循環通路のマルチディスク精製は、Beloit二重マルチディスク型又はBeloit二重D精製機のような精製機を用いて実施される。再循環通路で用いる熱交換器は、そうでなければマルチディスク精製機によって実行する極度の精製から生じる場合があるスラリの熱の蓄積を回避する。好ましくは、熱交換器は、「Diversified Heat Transfer Inc.」からの型式24B6−156(Type AEL)のような対向流構成である。好ましい実施形態に対して、熱交換器は、1時間当たり1.494MM−BTU(437.7kW)のBTUレーティングを有するように構成される。
【0043】
付加スラリの微粒子レベルは、約40%から70%、好ましくは、約60%の範囲にわたる。微粒子の百分率は、0.1mm長未満の繊維の割合を示している。
好ましくは、ヘッドボックス4に供給されたスラリ(ベースシートスラリ)は、重量で約0.5%の固体(より好ましくは、約0.65%)であるのに対して、移動オリフィスアプリケータ10に供給されたスラリ(付加スラリ)は、好ましくは、重量で約2%から3%の固体濃度の状態である。亜麻パルプに対して、ヘッドボックス4にあるベースシートスラリの繊維の「自由」値は、好ましくは、約150ml°SRから300ml°SRの範囲にあるのに対して、チャンバボックス30にある付加スラリは、好ましくは、約−300ml°SRから−900ml°SR、より好ましくは、約−750ml°SRの範囲の「自由」値の状態である。好ましくは、ベースシートスラリの固体画分は、約50%のチョーク及び50%の繊維であるのに対して、付加スラリでは、この関係は、0から10%のチョーク及び90%又はそれよりも多くの繊維である。任意的に、付加スラリは、5%から20%のチョーク含有量、好ましくは、スペシャルティ・ミネラルズ・インコーポレーテッドから入手可能なMultiflexを含むことができ、又は追加材料は、チョークなしとすることができる。
【0044】
図1Aを参照して上述したように、付加スラリは、アプリケータ10によってベースウェブに付加され、そこで、水は、更に除去されて、乾燥フェルト26を通過するシートが乾燥する。ここで図1Bも参照すると、製紙工程の終わりに、紙は、約0.15mmから0.20mmの範囲の加重平均繊維長の高度に精製された付加セルロース材料のベースシート部分3及び複数の均一に付加された均一に離間した相互平行帯状領域5を有するように構成される。これらの帯状領域5では、シガレット紙は、帯状領域5間のベースシート3の領域の通気性に比較して低い通気性を有する。ここで図1Cも参照すると、紙でタバコの縦列の周りを包んで、帯状領域において帯状領域5間のベースシート3のこれらの領域に比較して遅い燃焼速度を示すことになるシガレット7のタバコロッドを形成する。
【0045】
好ましい実施形態のシガレット製紙機械及び方法の作業は、亜麻供給ストックに関して説明されている。装置及び関連の方法は、製紙業界で用いる硬材及び軟材パルプ、ユーカリパルプ、並びに他の型のパルプのような他の供給ストックで容易に機能可能である。代替のパルプは、一部のパルプでベースシートスラリの調製中に精製の程度の調節を必要とする場合がある平均繊維長の差のような亜麻と異なる特性を有する場合がある。代替のパルプにより、精製段階の一方又は両方を省略することは、特に、パルプが亜麻に比較して非常に短い平均繊維長を示す場合に許容できる。しかし、付加スラリの調製を満足に進めるためには、再循環チェストに迂回させるべきスラリは、精製された亜麻ベースシートスラリについて上述の長さに近く、すなわち、約0.7mmから1.5mm、より好ましくは、約0.8mmから1.2mmの加重繊維長を有する初期加重平均繊維長を示す必要がある。これらの代替のパルプにより、付加スラリは、同程度の望ましい「自由」値(−300ml°SRから−900ml°SR、好ましくは、約−750ml°SRの範囲の)が得られるまで、精製段階及び熱交換段階を通して再循環される。亜麻のように、付加スラリの極度の精製は、ベルトのオリフィス44において又はこの周りの繊維蓄積を回避し、これは、次に、オリフィス44におけるジェット偏向を回避する。
【0046】
各オリフィス44から生じる流体流れ44の流量は、オリフィス44がチャンバボックス30の底部に沿って流れるとオリフィス44にわたって圧力差に比例するので、流体圧力が確立され、次に、チャンバボックス30の底部76に沿った各オリフィス44の全行程に沿ってできるだけ均一に保持することが望ましい。スラリの追加材料の好ましい流れ制御の詳細は、本出願人に譲渡されたUS5、997、691に見出すことができ、この特許の開示は、これによって引用により組み込まれる。
【0047】
本発明は、シートの高速生成中に1枚のシガレット紙のような1枚の材料に帯状領域を付加するのに用いるためのオリフィス群デバイスを提供することは上述の事項から明らかであろう。オリフィス群デバイスは、高速機械速度(例えば、4ms-1(800フィート/分)を超える)で作動する傾向がある大容量(例えば、2.5mm(8フィート)及びそれよりも大きな幅)製紙機械で用いることができる。
【0048】
好ましい実施形態では、オリフィス群デバイスは、スラリを穴あきベルトに供給するホッパーを含む。穴あきベルトは、ホッパーからシート及びスラリ付近を移動して1枚のシガレット紙を横切って離間した帯として堆積され、帯は、紙の進行方向に対して垂直に延びている。穴あきベルトは、離間して互いに平行であるスロットを含む。例えば、スロットは、ベルトの進行の方向に対して傾斜することができ、例えば、スロットは、ベルトの進行方向によって15°から75°、好ましくは、25°から65°の角度を形成する方向に細長くすることができる。スロットは、好ましくは、同じサイズを有して、好ましくは、ベルト進行の方向に対して同じ角度の状態である。スロット寸法を調整して、望ましい作動圧力で望ましい流量を達成するのに十分なオリフィスの全領域を選択することにより、及び同じ望ましい流量及び望ましい作動圧力で望ましい帯幅を提供するオリフィス幅を選択することによって様々な用途に実施することができる。
【0049】
一般的に、スロットは、そのサイズが同一であって互いに平行とすることができる。好ましいスロット長は、約1.6mmから50mm(1/16インチから3/16インチ)であり、好ましいスロット幅は、約1.5mmから2.3mm(1/16インチから3/32インチ)である。一例として、フォードリニア・ワイヤ上を4ms-1(800フィート/分)及びそれより大きい速度で進行する紙シートのベースウェブ上の5mmから6mm幅帯のような3mmから10mm幅帯にするように、スロットは、3mmx6mm(2/32インチx4/32インチ)の直径を有することができる。更に、ベースウェブの進行方向に対して垂直な帯を提供するように、オリフィス群デバイスは、好ましくは、穴あきベルトが、ベースウェブの進行方向に対して垂直な帯を堆積させる方向に進行するように、ベースウェブの進行方向に対してある一定の角度に向けられる。
【0050】
図7から10は、例示的なベルト構成及び得られる包装紙の詳細を示している。オリフィスベルト202(図7参照)は、ステンレス鋼又は別の好ましい材料から製作することができる。オリフィスベルト202は、約40mm(1.5インチ)の幅及び約0.5mm(0.020インチ)の厚みを有することができる。使用時には、オリフィスベルト202は、矢印204の方向に進む。好ましくは、オリフィスベルト202の縦軸線は、矢印208の方向にオリフィスベルト202より下に移動した紙ウェブ206の縦軸線に対して約25°から約30°で曲げられる。より好ましくは、オリフィスベルト202及び紙ウェブ206の縦軸線間の角度は、この特定的な実施形態では、約27°である。
【0051】
図示のように、オリフィスベルト202は、使用時に無限ループになるように配置される。複数のオリフィス群210は、オリフィスベルト202の縦軸線に沿って均一に離間することができる。例えば、約200から約300のオリフィス群210を用いることができる。オリフィス群210は、約45mmから約70mm(約1.8インチから約2.7インチ)、より好ましくは、約55mm(約2.15インチ)の範囲の距離だけ互いに離間することができる。
【0052】
当業者は、オリフィス群間の間隔が、移動ウェブ上に堆積した対応するストライプ間の間隔に対応することを認めるであろう。反対に、移動ウェブ上のストライプの群間の望ましい間隔は、オリフィス帯202上の対応する隣接オリフィス群間で適切な間隔を決めることになる。移動ウェブ上のストライプの群間の間隔は、均一又は規則的になる可能性が高いが、包装紙設計は、不均一又は不規則な状態で展開される場合がある。従って、オリフィス帯202上のオリフィス群間の間隔は、均一、規則的、不均一、又は不規則とすることができる。勿論、単一オリフィスを用いる場合、単一オリフィスはまた、均一に、規則的に、不均一に、又は不規則に互いに離間することができる。
【0053】
各オリフィス群は、好ましくは、第2のほぼ円形のオリフィス214から離間した第1のほぼ円形のオリフィス212を含む。典型的には、各オリフィス212、214は、1.3mmから1.9mm(0.050から0.075インチ)、好ましくは、約1.6mm(約0.063インチ)の範囲の直径を有することができる。更に、各オリフィス212、214は、それを通る流体の移動を容易にするように皿穴を開けることができる。各群210のオリフィス212、214間の間隔は、ウェブの横方向の又はベースウェブ移動の方向(すなわち、矢印208)に対して垂直な想像線が、一方又は両方のオリフィス212、214の接線であるが、想像線が、好ましくは、オリフィス212、214のいずれとも交差しないように選択することができる。好ましくは、オリフィス212、214の中心は、約3.5mm(約0.138インチ)の距離だけ互いに離間している。上述の構成により、オリフィス212、214を通って配置された追加材料のストライプは、互いに隣接することになるか又は矢印208の方向に互いに離間することになるかのいずれかである。
【0054】
より詳細には、オリフィスベルト202が、移動ベースウェブ206を横切って移動すると、第1のオリフィス212は、追加材料の対応するストライプ216をベースウェブ206上に堆積させることになる。同様に、第2のオリフィス214は、追加材料の対応するストライプ218をベースウェブ206上に堆積させることになる。上述の想像線が、一方のオリフィスの接線であるに過ぎなくて、他方のオリフィスに触れない時に、空間220は、追加材料(図8参照)のストライプ216、218間に形成されることになる。別の言い方をすれば、オリフィス群のオリフィスは、図7、9、11、及び24(a)−(e)の例示的パターンのような喫煙物品上で望ましい帯パターンで互いに離間している。
【0055】
別の実施形態では、オリフィス群230(図9参照)は、図7に関連して上述したオリフィスよりも密接に離間した1対のほぼ円形のオリフィス231、233を含むことができる。より具体的には、オリフィス231、233は、一方又は両方のオリフィスが、ベースウェブ206の進行の方向(すなわち、矢印208)に対して垂直方向に延びる想像線と交差されるように離間している。必要に応じて、オリフィス231、233は、オリフィス群230に対して砂時計又は8の字形状を形成するように交差することができる。
【0056】
上述のように配置されたオリフィス231、233により、各オリフィス群230は、オリフィスベルト203が移動ベースウェブ206に対して移動すると、追加材料の対応するストライプ232をベースウェブ206上に堆積させることになる。しかし、簡単な円形又は細長オリフィスと異なって、オリフィス群230は、制御された変厚を有するストライプ232を堆積させることになる。より具体的には(図10参照)、第1のオリフィス231は、材料のストライプを堆積させ、その縁部は、第2のオリフィス233によって堆積した材料のストライプの縁部と重なる。断面において、得られるストライプ232は、ストライプの前縁240とストライプの後縁242との間で変化する厚みを有する。その厚みの変動は、第1のオリフィス231の中心とほぼ整列した位置の極大234と、第2のオリフィス233の中心とほぼ整列した第2の極大236とを示している。極大234、236の間で、プロフィールは、極小238を示している。
【0057】
以上の説明から、オリフィス群のオリフィス間の間隔を調節することにより、紙は、群において互いに密接に隣接しているストライプを有するように形成することができることは明らかであろう。更に、間隔は、単一ストライプが、ストライプの前縁と後縁の間のほぼ中間に極小を有する材料で生じるように調節することができる。更に、当業者はまた、各オリフィス群が、3つ又はそれよりも多くのオリフィス要素(図11参照)を含むことができることを理解するであろう。3つ又はそれよりも多くのオリフィス要素250、252、254により、結果として生じる包装紙を作るためのウェブ206は、オリフィス群210の個々のオリフィス間の間隔に依存する互いに噛み合った空間262、266を有する対応する数の個々のストライプ260、264、268又は対応する数の極大厚みを有するストライプグループ分けを示すことになる。
【0058】
以上の説明は、ほぼ円形であるとして個々のオリフィスの好ましい実施形態を説明したが、当業者はまた、非円形オリフィスも本発明の精神及び範囲から逸脱することなく用いることができることが分かり、かつ理解するであろう。例えば、ほぼ四辺形オリフィス、ほぼ矩形オリフィス、ほぼ正方形オリフィス、ほぼ楕円形オリフィス、ほぼ多角形オリフィス、及び不規則形状オリフィスは、全て本発明の精神及び範囲内である。更に、各群のオリフィスは、そのサイズが等しい必要はない。
【0059】
以上の説明は、主に連続横方向ストライプを扱っているが、装置は、区分的に連続している複数の横方向ストライプを有するウェブを発生させるように修正することができ、すなわち、各ストライプは、ウェブの横方向に実質的に均一な所定の間隔で起こる複数の断絶、間隙、開口部、又は空間を有することができる。以下により具体的に説明するように、これらの断絶、間隙、開口部、又は空間の形状は、殆どあらゆる望ましい形状を有するように設計することができる。便宜上、以下の「間隙空間」への言及は、ストライプの隣接する実質的に整列した部分間の不連続性を説明するのに用いることができる断絶、間隙、開口部、空間、又はあらゆる他の形容詞を含むことが意図される。
【0060】
ここで図12に移ると、上述のスラリボックスの修正が示されている。上述の実施形態のように、ベルト202は、図示のように矢印204の方向に移動してほぼ円形にすることができる複数のオリフィス270を含む。ベルト202は、製紙機械上で矢印208の方向に移動する下に重なるウェブ206を横切って及びその上方に移動する。装置のこれらの特徴は、上述のように説明されており、これらの形態の顕著な特性は、それ以上の詳述を再び要しないように説明されている。
【0061】
テンプレート280は、オリフィスベルト202との協動関係で移動オリフィスベルト202の下方に、かつ移動ウェブ206の上方に位置決めされる。テンプレート280は、例えば、修正底板又は移動テンプレートベルトとすることができる。テンプレートベルト又は部材280は、ベルト202の縦方向に沿って離間した複数の実質的に均一な窓282を含む。移動ベルトのオリフィス270の形状と共に窓282の形状、ウェブ206に対するオリフィスベルト202の速度、及びウェブ206に対するテンプレートベルト又は部材280の速度は、ウェブ206上に堆積した不連続ストライプ290の特性を形成するために協働する。
【0062】
より具体的には、窓282が、上述のようにウェブ206の縦方向と整列した平行四辺形の平行な辺を有する平行四辺形の形状、ウェブ206の速度と相関性があるベルト202の速度を有し、テンプレートベルト又は部材280が固定である場合、ウェブ206上の横方向ストライプ又は帯290は、ウェブ206の横方向に沿って所定の間隔で位置決めされた複数の間隙空間292を含む。この実施形態では、間隙空間292は、ウェブ206の縦方向に延びる実質的に平行な縁部294、296によって形成される。
【0063】
共に横方向又は交差ウェブ方向に測定されたこれらの間隙空間292の幅及びストライプ部分の長さは、テンプレートベルト又は部材280の窓282の特性によって決定付けられる。この実施形態のテンプレートベルト又は部材280の隣接する窓282は、交差ウェブ方向に測定された幅wを有する交差部材284を形成する。隣接する交差部材284は、同様に交差ウェブ方向に測定された距離lによって互いに離間している。幅wは、間隙開口部の幅(すなわち、横方向寸法)を定めるが、距離lは、移動ベルトのオリフィス270によってウェブ206上に堆積したストライプ部分の横方向長さを定める。この実施形態では、部材280は、上述したような、しかし、ちょうど上述したような部材280の追加テンプレート特徴及び機能によって修正された底板78に対する均等物として機能を果たすことができる。
【0064】
間隙空間292の別の構成は、装置(図13参照)の修正によって得ることができる。ここで、テンプレートベルト又は部材280は、実質的に連続移動テンプレートベルトとして作られ、好ましくは、ステンレス鋼から製作され、それは、オリフィスベルト202と実質的に共線で移動するように作動可能である。従って、この実施形態には及びそれと同様の他のものには、上述のものとは別の底板78がある。テンプレートベルト又は部材280は、好ましくは、ベルト202の移動204と同じ方向を有する矢印300の方向に移動する。支持部材280の速度は、支持部材280の移動が、間隙空間292(すなわち、距離l)の間の交差ウェブ又は横方向間隔を制御するのに用いることができるように、オリフィスベルト202の線速度と異なっている。この実施形態の間隙空間292の縁部302、304は、図13に概略的に描かれている。
【0065】
縁部302、304の実際の構成は、いくつかの方法で判断することができる。しかし、1つの図式解法は、本明細書で説明したこの実施形態及び他の実施形態に対して用いることができる。縁部構成は、オリフィス270の形状及び窓282の形状と共にウェブ206、ベルト202、及びテンプレートベルト又は部材280の相対移動によって判断される。移動ウェブの斜視図から、テンプレートベルト又は部材280の交差部分284は、ウェブの速度でウェブ206に沿って縦方向に移動して、テンプレートベルト又は部材280が移動している場合に三角法で判断された横方向速度を有することができる。移動ウェブ206の斜視図から、ベルト202のオリフィス270は、ウェブ206の速度及びベルト202とウェブ206の縦方向縁部の間の角度によって判断された一定の速度で交差ウェブ方向に移動する。オリフィス270の輪郭が、交差部分284の輪郭に最初に触れる条件下で始めて、連続区分的時間間隔でオリフィス輪郭及び交差部分輪郭の相対移動から判断して実際の縁部302、304上の地点が判断される。これらの地点が結合する時に、移動ウェブ206上の縁部302、304の実際の輪郭が確立される。
【0066】
底板又はテンプレートベルト280が移動する実施形態に対して、例示的な支持及び駆動構造(図14参照)は、移動オリフィスベルト206に関連して上述した構造に類似している場合がある。例えば、テンプレートベルト又は部材280は、テンプレートベルト又は部材280が、オリフィスベルト206より下の位置にあるチャンバボックス30を通過するように、駆動ホイール310、案内ホイール314、及び従動ホイール312に支持された無限ステンレス鋼ストリップとすることができる。テンプレートベルト又は部材280が、チャンバボックス30を通過する場合、オリフィスベルト206に関連して上述したような好ましい流体シールが設けられ、かつ使用することができる。代替的に、テンプレートベルト又は部材280は、テンプレートベルト又は部材280とチャンバボックス30の間のシールが必要ないように、底板78及び/又はオリフィスベルト206に近いチャンバボックス30の下に簡単に位置することができる。駆動ホイール310、案内ホイール314、及び従動ホイール312は、オリフィスベルト206を支持して移動させる対応する要素から外向きに位置決めされて、同様にオリフィスベルト206とは無関係に独立作動のために装着することができる。従来の駆動手段は、上述のように所定の速度でテンプレートベルト又は部材280を移動させるように設けられる駆動ホイール310を作動的に含むことができる。
【0067】
全ての実施形態において、部材280は、オリフィスベルト202の移動オリフィスから生じる流れを遮断するためのテンプレートとして機能を果たす。
装置のための無数の他の実施形態は、本発明の開示の精神及び範囲内である。例えば、テンプレートベルト又は部材280の窓320(図15参照)は、交差部分322が、ウェブ206の縦方向縁部に対して鋭角に位置決めされるようにほぼ矩形とすることができる。四辺形窓320は、交差部分322が、ウェブ206の縁部に対して角度的に向けられるように、ほぼ正方形又はほぼ矩形などとすることができる。
【0068】
窓330の形状はまた、窓330の平行な辺が、ウェブ206(図16参照)に対して実質的に交差ウェブになるように配置された平行四辺形とすることができる。ベルト202のオリフィス340(図17参照)は、ほぼ円形、非円形、ほぼ多角形、ほぼ四辺形、又はほぼ正方形とすることができる。テンプレートベルト202の移動の方向204に対して平行な辺を有する正方形オリフィスを有する実施形態も想定されている。テンプレートベルト又は部材280は、間隙空間346が相対する逆の地点によって境界付けられるように、ベルト202(図18参照)の速度未満である下に重なるウェブに対する速度を有することができる。テンプレートベルト又は部材280は、固定することができ、実質的に正方形オリフィス(図19参照)を有するベルトと共に実質的に矩形の窓282を有する。
【0069】
要するに、横方向ストライプは、ウェブの縦方向にほぼ整列した鋭い縁部(図20(a)参照)、ウェブの縦方向縁部に対して傾斜した縁部(図20(b)参照)、対称的な先の尖った縁部(図20(c)参照)、非対称的な先の尖った縁部(図20(d)参照)、又は弓形縁部(図20(e)参照)を含む構成を有する様々な異なる間隙開口部を有することができる。
窓の比率も、ウェブ206が、個々のパッチ380がウェブ206の縁部に対して傾斜している軸388に沿って整列した複数の付加材料群382、384、386(図21参照)を有するように調節することができる。そのような実施形態では、個々の部分又はパッチ380は、(i)隣接するパッチ380間の交差ウェブ間隔と(ii)隣接する横方向ストライプ382、384、386間の間隔との比率が約0.3から約3.0の範囲に、より好ましくは、約0.6から約1.4の範囲にあるように配分することができる。間隙空間が、パッチ自体のこれらの寸法(交差ウェブ方向に測定された)と同程度の寸法を有するパッチ構成を実施するように、支持部材が、オリフィスベルトの移動に対抗している方向に(すなわち、オリフィスベルトの速度に対して負の速度で)移動するように支持部材を作動させるのが望ましいことになる。
【0070】
テンプレートベルト又は部材280のための他の構成も想定されており、ここで、例えば、底板は、これらの形態の突出物がテンプレートベルト又は部材280の幅にわたって互いに整列するように配置された波形又はギザギザ402、404によって定められた縦方向スロット400(図22(a)参照)を形成する。別の構成では、テンプレートベルト又は部材280(図22(b)参照)は、実質的に真っ直ぐな縁部414によって一方の側に形成され、下に重なる又はギザギザ状縁部412によって反対側に形成された縦方向スロット410を含む。テンプレートベルト又は部材280の更に別の実施形態(図22(c)参照)は、ジグザグ縁部422、424によって両側に形成されたスロット420を含むことができる。
【0071】
図22の構成を有する底板は、例えば、一方又は両側(図23(a)及び23(b)参照)上に波形又はギザギザ、ほぼジグザグ形状(図23(c)参照)、又は一方又は両側(図23(d)及び23(e)参照)上にほぼ鋸歯形状を有するベースウェブ206(図23)上に横方向ストライプを発生させるように作動させることができる。
当業者はまた、オリフィス群210(例えば、図7−11参照)を有するオリフィスベルト202も、上述の型の底板又は窓ベルトで用いて、ベースウェブ上に横方向ストライプ又は帯のパターンを設けることができることを認めるであろう。窓ベルトを有するオリフィス群を有するオリフィス帯のそのような組合せは、例えば、得られるストライプが縦方向間隔(ベースウェブの縦方向に)、並びに横方向(ベースウェブの横方向に)間隙を示すパターンを発生させるのに有用であろう。
【0072】
移動オリフィス構造によって堆積されているスラリは、かなりの繊維成分を有すると認識すべきである。従って、スラリがこのシステムによって移動ウェブ上に堆積される時に、堆積したストライプの縁部は、装置に設計されると考えられる正確な形態を有していない場合がある。従って、間隙開口構成の正確な予測は、例えば、移動オリフィスベルト202のオリフィスから発せられる移動流れの力学、その移動流れと支持ブラケットの交差部分との間の相互作用、及び非限定的に圧力、温度、粘性、及び組成を含む移動流れの流体条件により複雑化されることも当業者には認められるであろう。すなわち、望ましい間隙開口構成の何らかの経験的試験は、オリフィス輪郭、支持部材の窓形状、及び作動条件を微調整するために正当化されるであろう。
【0073】
得られる包装紙は、制御された望ましい着火傾向特性及び自己消火特性を有するシガレットを製造するのに有用とすることができる。例えば、包装紙は、2004年7月1日に承認されて2004年8月に公開された「米国材料試験協会(ASTM)基準E2187−04」である「シガレットの着火強度を測定するための標準試験法」に準じて試験する時に25%又はそれ未満の着火傾向をシガレットに備えるように設計することができる。その基準は、可燃性担体上に位置決めされた着火帯状紙シガレットがくすぶり続ける機能の尺度を提供する。上記方式及び方法で製作された包装紙を用いて作ることができるシガレットの喫煙物品の例は、引用により本明細書に組み込まれている2008年5月23日出願の「帯状紙、喫煙物品、及び方法」という名称のPing Li他の現在特許出願中で本出願人所有の米国特許出願第12/153、783号(公開願番US2008/0295854A1)に見出すことができる。周方向(すなわち、ベースウェブの製造中のベースウェブの横方向)に間隙を有する帯を有する包装紙は、喫煙物品の自由燃焼中に付加的な燃焼を可能にするのに有用であるとすることができ、着火喫煙物品が担体上に置かれた時にそのような担体によって塞がれ、それによって燃焼支持空気を低減し、喫煙物品が自己消火することになる可能性を増大させる。
【0074】
本発明の開示の教示によると、喫煙物品は、帯状領域が様々な構成を有する得られる包装紙を用いて生成することができる。可能な構成の各々の利点は、帯状領域が、下に重なるベースウェブ又はベース紙と同じ組成を有するという事実から生じる。更に、得られる包装紙は、その工程からもたらされ、帯状領域を設けるために別々の印刷段階を必要としない。更に、得られる包装紙は、関連製紙機械が作動する線速度で製作することができる。
【0075】
多くの可能な構成のいくつかは、上述の包装紙を用いて製造される喫煙物品に関して示される。例えば、喫煙物品500は、一端に従来のフィルタ512、及び包装紙514によって囲まれたある一定の量のタバコを有するタバコロッドを含むことができる。オリフィス帯が、離間したオリフィスの対を有するオリフィス群を有する場合、得られる包装紙514から製造される喫煙物品500は、周方向に延びる空間又は間隙518(図24(a)参照)によって互いに離間した1対の周方向に延びる帯516を示す1つ又はそれよりも多くの帯状領域を有することができる。オリフィス群が、3つの離間したオリフィスを含む場合、得られる包装紙514から製造される喫煙物品500は、3つの周方向に延びる帯516を有する帯状領域を示し、隣接する帯の対516は、周方向に延びる空間又は間隙518(図24(b)参照)によって離間することができる。
【0076】
テンプレートベルト又は部材が、オリフィス帯と下に重なるウェブ(図12参照)との間で用いられる場合、得られる包装紙514から製造される喫煙物品500は、喫煙物品(図24(c)及び25(a)参照)に沿って実質的に縦方向に延びる間隙又は空間522を有する1つ又はそれよりも多くの帯状領域520を示すことができる。テンプレートベルト又は部材が、オリフィス帯と下に重なるウェブ(図13参照)との間で用いられる場合、得られる包装紙514から製造される喫煙物品500は、喫煙物品に沿って縦方向及び喫煙物品(図24(d)参照)の周囲の周方向の両方に延びる間隙又は空間532を有する1つ又はそれよりも多くの帯状領域530を示すことができる。テンプレートベルト又は部材が、(i)3つの離間したオリフィスを有するオリフィス群を有するオリフィス帯と(ii)下に重なるウェブ(図12参照)との間で用いられる場合、得られる包装紙514から製造される喫煙物品500は、周方向に延びる間隙又は空間542、並びに縦方向に延びる間隙又は空間544(図24(e)参照)を有する1つ又はそれよりも多くの帯状領域540を示すことができる。テンプレートベルト又は部材及びオリフィス帯が、図20(e)に描かれた輪郭で帯状領域を生じるように構成された場合、得られる包装紙から製造される喫煙物品500は、非線形縁部を有してタバコロッド(図25(b)参照)を包み込む間隙又は空間を有する1つ又はそれよりも多くの帯状領域550を示すことができる。オリフィス帯、テンプレートベルト又は部材、及びこれらの要素の作用速度の他の組合せ及び置換は、喫煙物品の帯状領域のための多くの構成を生じるように選択することができる。
【0077】
単語「ほぼ」が、幾何学的記述子と共に本明細書で用いられる時、その幾何学的記述子は、正確な幾何学的特性のみならず、それと同等に機能すると考えられる類似の幾何学的特性も含むことが意図されている。
単語「約」が、数値に関連して本明細書で用いられる時、その数値は、述べている数値の±10%の公差を有することが意図されている。
本発明をその特定の実施形態を参照して詳細に説明したが、当業者には、特許請求の範囲に規定される本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、様々な変形及び修正を行い、かつ均等物を使用することができることは明らかであろう。
【符号の説明】
【0078】
2 シガレット製紙機械
4 ヘッドボックス
6 フォードリニア・ワイヤ
8 稼働タンク
10 移動オリフィスアプリケータ
12 デイタンク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
付加された付加材料パターンを有するウェブを製造する方法であって、
第1の経路に沿ってベースウェブを移動させる段階と、
付加材料のスラリを調製する段階と、
前記第1の経路を横切って前記付加材料のリザーバを確立することによって前記移動するベースウェブ上に前記付加材料のスラリを繰返し放出し、かつ無限経路に沿ってオリフィス群を有するベルトを移動させる段階と、
を含み、
前記オリフィス群は、該オリフィス群から放出されている前記付加材料のスラリが帯状領域の前縁と後縁の間に少なくとも極小厚みを有する帯状領域を形成するように、互いに対して離間した少なくとも2つのオリフィスを含み、
前記ベルトを移動させる段階は、少なくとも1つのオリフィス群が前記第1の経路部分を横切る時に前記付加材料のスラリを該少なくとも1つのオリフィス群を通して前記リザーバから前記ベースウェブ上に放出するように、該少なくとも1つのオリフィス群が該リザーバと連通している前記無限経路の第1の部分に沿って該ベルトを移動させる段階を含む、
ことを特徴とする方法。
【請求項2】
付加された付加材料パターンを有するウェブを製造する方法であって、
第1の経路に沿ってベースウェブを移動させる段階と、
付加材料のスラリを調製する段階と、
前記第1の経路を横切って前記付加材料のリザーバを確立することによって前記移動するベースウェブ上に前記付加材料のスラリを繰返し放出し、無限経路に沿って少なくとも1つのオリフィス群を有するベルトを移動させる段階と、
を含み、
前記ベルトを移動させる段階は、前記少なくとも1つのオリフィス群が前記第1の経路部分を横切る時に前記付加材料のスラリを該少なくとも1つのオリフィス群を通して前記リザーバから前記ベースウェブ上に放出するように、該少なくとも1つのオリフィス群が該リザーバと連通している前記無限経路の第1の部分に沿って該ベルトを移動させる段階を含み、
前記少なくとも1つのオリフィス群は、少なくとも2つのほぼ円形のオリフィス要素を有し、該少なくとも1つのオリフィス群に入る前記付加材料のスラリは、1群の離間したストライプを形成し、ストライプの数が、オリフィスの数に対応する、
ことを特徴とする方法。
【請求項3】
付加された付加材料パターンを有するウェブを製造する方法であって、
第1の経路に沿ってベースウェブを移動させる段階と、
付加材料のスラリを調製する段階と、
前記第1の経路を横切って前記付加材料のリザーバを確立することによって前記移動するベースウェブ上に前記付加材料のスラリを繰返し放出し、無限経路に沿って少なくとも1つのオリフィス群を有するベルトを移動させる段階と、
を含み、
前記ベルトを移動させる段階は、前記少なくとも1つのオリフィス群が前記第1の経路部分を横切る時に前記付加材料のスラリを該少なくとも1つのオリフィス群を通して前記リザーバから前記ベースウェブ上に放出するように、該少なくとも1つのオリフィス群が該リザーバと連通している前記無限経路の第1の部分に沿って該ベルトを移動させる段階を含み、
前記少なくとも1つのオリフィス群は、離間したオリフィス群を含み、該オリフィス群の各々が、その幅よりも少なくとも1.5倍長い長さと丸い端壁とを有する、
ことを特徴とする方法。
【請求項4】
付加材料のスラリを移動ベースウェブに付加するための装置であって、
縦軸線と該縦軸線に対して実質的に垂直の横方向とを有するベースウェブと、
前記ベースウェブの前記縦軸線に対して角度を有して位置決めされた細長方向を有し、該細長方向に沿って均一に離間した複数のオリフィス群を有する無限ベルトと、
を含み、
各オリフィス群が、第1の周囲を有する第1のオリフィスと、第2の周囲を有する第2のオリフィスとを含み、該第1及び第2のオリフィスは、前記ベースウェブの上方の平行な経路を横切るように互いに対して位置決めされる、
ことを特徴とする装置。
【請求項5】
前記第1及び第2のオリフィスの一方が、ほぼ円形であることを特徴とする請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記第1及び第2のオリフィスの両方が、ほぼ円形であることを特徴とする請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記第1及び第2のオリフィスは、前記ベースウェブの上方の平行で離間した経路を横切るように互いに対して位置決めされることを特徴とする請求項4に記載の装置。
【請求項8】
付加された付加材料パターンを有するウェブを製造する方法であって、
第1の経路に沿ってベースウェブを移動させる段階と、
付加材料のスラリを調製する段階と、
前記第1の経路を横切って前記付加材料のリザーバを確立することによって前記移動するベースウェブ上に前記付加材料のスラリを繰返し放出し、無限経路に沿って複数の実質的に均一に離間したオリフィスを有するベルトを移動させ、複数の窓が貫通したテンプレートを該ベルトと該ベースウェブの間に位置決めする段階と、
を含み、
前記オリフィスは、該オリフィスから放出されている前記付加材料のスラリが前記ベースウェブに沿って縦方向に離間した複数の帯状領域を形成するように互いに対して離間し、
前記ベルトを移動させる段階は、少なくとも1つのオリフィスが、該少なくとも1つのオリフィスが前記第1の経路部分を横切る時に前記付加材料のスラリを前記リザーバから該少なくとも1つのオリフィスで前記ベースウェブ上に放出するように該リザーバとの流体連通を有する前記無限経路の第1の部分に沿って該ベルトを移動させる段階を含み、
前記テンプレートは、前記帯状領域に複数の間隙を形成するために、前記リザーバからの前記スラリ放出に対して横方向に形成されたバーを周期的に遮断する、
ことを特徴とする方法。
【請求項9】
各オリフィスが、交差ウェブ速度で前記ベースウェブを横切って移動し、
前記交差ウェブ速度未満の速度で前記ベルトの移動の方向に前記テンプレートを移動させる更に別の段階、
を含むことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記ベルトにほぼ円形のオリフィスを設ける更に別の段階を含むことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記ベルトにほぼ四辺形のオリフィスを設ける更に別の段階を含むことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項12】
付加材料のスラリを移動ベースウェブに付加するための装置であって、
縦軸線と該縦軸線に対して実質的に垂直の横方向とを有するベースウェブと、
前記ベースウェブの前記縦軸線に対して角度を有して位置決めされた細長方向を有し、各オリフィスが該ベースウェブの上方で横方向に平行な経路を横切るように隣接オリフィスに対して位置決めされて該細長方向に沿って均一に離間した複数のオリフィスを有する無限ベルトと、
前記無限ベルトに接続されて、前記ベースウェブに対して該無限ベルトを移動させるように作動可能なベルト駆動手段と、
少なくとも1つの窓に整列しない前記オリフィスの部分をテンプレートが塞ぐように、少なくとも1つの窓を有して前記無限ベルトの下に位置決めされたテンプレートと、
を含むことを特徴とする装置。
【請求項13】
各オリフィスが、ほぼ円形の形状を有することを特徴とする請求項12に記載の装置。
【請求項14】
各オリフィスが、非円形であることを特徴とする請求項12に記載の装置。
【請求項15】
各オリフィスが、多角形であることを特徴とする請求項12に記載の装置。
【請求項16】
各オリフィスが、四辺形であることを特徴とする請求項12に記載の装置。
【請求項17】
前記テンプレートは、複数の窓を有し、各窓が、ほぼ平行四辺形の形状を有することを特徴とする請求項12に記載の装置。
【請求項18】
各窓が、1対の平行な縁部を有し、該平行な縁部は、前記ウェブの前記縦方向に整列することを特徴とする請求項17に記載の装置。
【請求項19】
各窓が、1対の平行な縁部を有し、該平行な縁部は、前記ベースウェブの前記横方向に整列することを特徴とする請求項17に記載の装置。
【請求項20】
各窓が、ほぼ矩形の形状を有することを特徴とする請求項17に記載の装置。
【請求項21】
前記窓は、波形縁部を有することを特徴とする請求項12に記載の装置。
【請求項22】
前記窓は、1対の平行な波形縁部を有することを特徴とする請求項12に記載の装置。
【請求項23】
前記ベルト駆動手段は、所定の速度で前記横方向に前記オリフィスを移動させ、
無限ベルトの速度が前記無限ベルトの前記速度と異なるように無限ベルトの方向に前記テンプレートを移動させるために該テンプレートと作動可能に接続した手段、
を更に含むことを特徴とする請求項12に記載の装置。
【請求項24】
前記テンプレートの前記速度は、前記無限ベルトの前記速度未満であることを特徴とする請求項23に記載の装置。
【請求項25】
各オリフィスが、ほぼ円形の形状を有することを特徴とする請求項23に記載の装置。
【請求項26】
各オリフィスが、多角形であることを特徴とする請求項23に記載の装置。
【請求項27】
各オリフィスが、四辺形であることを特徴とする請求項23に記載の装置。
【請求項28】
前記テンプレートは、複数の窓を有し、各窓が、ほぼ平行四辺形の形状を有することを特徴とする請求項23に記載の装置。
【請求項29】
各窓が、1対の平行な縁部を有し、該平行な縁部は、前記ウェブの前記縦方向に整列することを特徴とする請求項28に記載の装置。
【請求項30】
各窓が、1対の平行な縁部を有し、該平行な縁部は、前記ベースウェブの前記横方向に整列することを特徴とする請求項28に記載の装置。
【請求項31】
各窓が、ほぼ矩形の形状を有することを特徴とする請求項28に記載の装置。
【請求項32】
請求項1に記載の方法によって構成された包装紙を有する喫煙物品。
【請求項33】
請求項2に記載の方法によって構成された包装紙を有する喫煙物品。
【請求項34】
請求項3に記載の方法によって構成された包装紙を有する喫煙物品。
【請求項35】
請求項8に記載の方法によって構成された包装紙を有する喫煙物品。
【請求項36】
第1の端部と、第2の端部と、縦方向と、周方向と、ある一定の量の喫煙タバコと、該周方向に該喫煙タバコを実質的に取り囲む包装紙とを有するタバコロッド、
を含み、
前記包装紙は、前記第1の端部と前記第2の端部の間に少なくとも1つの帯状領域を含み、該少なくとも1つの帯状領域は、前記周方向及び前記縦方向のうちの少なくとも一方に延びる少なくとも1つの間隙を含み、
前記少なくとも1つの帯状領域が構成される材料が、前記包装紙が構成される材料と同じである、
ことを特徴とする喫煙物品。
【請求項37】
前記少なくとも1つの帯状領域は、前記周方向及び前記縦方向の両方に延びる少なくとも1つの間隙を含むことを特徴とする請求項36に記載の喫煙物品。
【請求項38】
前記少なくとも1つの間隙は、ほぼ平行な縁部によって形成されることを特徴とする請求項36に記載の喫煙物品。
【請求項39】
前記少なくとも1つの間隙は、対称的な縁部によって形成されることを特徴とする請求項36に記載の喫煙物品。
【請求項40】
前記少なくとも1つの帯状領域は、互いに縦方向及び周方向に離間した複数のパッチから構成されることを特徴とする請求項36に記載の喫煙物品。
【請求項41】
請求項1に記載の方法によって構成された喫煙物品のための包装紙。
【請求項42】
請求項2に記載の方法によって構成された喫煙物品のための包装紙。
【請求項43】
請求項3に記載の方法によって構成された喫煙物品のための包装紙。
【請求項44】
請求項8に記載の方法によって構成された喫煙物品のための包装紙。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20(a)】
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【図20(b)】
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【図20(c)】
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【図20(d)】
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【図20(e)】
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【図21】
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【図22(a)】
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【図22(b)】
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【図22(c)】
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【図23(a)】
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【図23(b)】
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【図23(c)】
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【図23(d)】
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【図23(e)】
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【図24(a)】
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【図24(b)】
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【図24(c)】
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【図24(d)】
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【図24(e)】
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【図25(a)】
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【図25(b)】
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【公表番号】特表2011−508833(P2011−508833A)
【公表日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−541113(P2010−541113)
【出願日】平成20年12月31日(2008.12.31)
【国際出願番号】PCT/IB2008/003735
【国際公開番号】WO2009/087479
【国際公開日】平成21年7月16日(2009.7.16)
【出願人】(596060424)フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム (222)
【Fターム(参考)】