説明

移動店舗の宣伝システム及び宣伝方法

【課題】 無線LAN装置を利用した無線ネットワーク空間内に存在する不特定多数の端末に対して、移動店舗の宣伝ページを送信することで、移動店舗の宣伝を行う移動店舗の宣伝システム及び宣伝方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 行商ノード20は、無線ネットワーク存在信号生成部12は発信する信号を検知し、無線ネットワーク内に参加する。行商ノード20は、無線ネットワーク内に存在する複数の端末ノード30に対して、宣伝用htmlページ送信部21が宣伝用htmlページを送信し、端末ノード30は、送信された宣伝htmlページに利用者キーワード格納部に格納されているキーワードが含まれているかを判断し、含まれている場合には、許諾宣伝用htmlページ格納部32に格納し、Webブラウザを起動させ、宣伝用htmlページを表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、屋台などの移動店舗がインターネットを利用して行う移動店舗の宣伝システム及び宣伝方法に関し、特に、無線LAN環境にいる不特定多数の端末に移動店舗の宣伝を行う移動店舗の宣伝システム及び宣伝方法に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネット上では、多種多様なサービスや物品を販売する多数のWebサイトが存在している。一般利用者は、Webブラウザから検索エンジンを使ってそれらのWebサイトを検索し、Webサイトにアクセスして、サービスや物品を購入する行為を一般的に行っている。こうしたインターネット上での物品を販売する方法として、特開2002―150113号公報(以下、特許文献1)が挙げられている。
【0003】
特許文献1に記載されている発明は、インターネットのホームページを開設して、複数の移動店舗の現在位置に関する情報を地図で表示することで、ユーザが利用しようとするときの移動店舗の検索を容易にして利用しやすくするものである。
【特許文献1】特開2002―150113号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載されている発明では、移動店舗に搭載されたGPS受信機によって、移動店舗の現在位置を検出し、現在位置の情報をホームページ上の地図に表示するだけであって、移動店舗を利用しようとする顧客は、一定のルートで移動している移動店舗を見かけた場合か、予め移動店舗が開設しているホームページの存在を知っている場合のみに限られてしまう。
【0005】
本発明は、係る問題に鑑みてなされたものであり、無線LAN装置を使った無線ネットワーク空間内において、無線ネットワーク空間内に存在する不特定多数の端末ノードのユーザに対して、移動店舗の宣伝ページを送信することで、移動店舗の宣伝を行う移動店舗の宣伝システム及び宣伝方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、請求項1記載の移動店舗の宣伝システムは、IPアドレスを管理する管理手段と、無線ネットワークの存在を示す信号を継続して発信する無線ネットワーク信号発信手段とを備えるネットワーク管理端末と、無線ネットワーク信号発信手段が発信する無線ネットワークの存在を示す信号を検知する検知手段と、無線ネットワーク内に存在する顧客端末に対して移動店舗の宣伝を送信する宣伝送信手段とを備える移動店舗端末と、顧客端末は、予め設定されたキーワードを記憶した記憶手段と、宣伝送信手段によって送信された宣伝に記憶手段に記憶されたキーワードが含まれているかを判断する判断手段と、判断手段によってキーワードが含まれていると判断された宣伝をウェブページで表示する手段とを備え、移動店舗端末は、検知手段によって無線ネットワークの存在を示す信号を検知したら、管理手段が管理するIPアドレスを取得し、無線ネットワーク内に参加し、無線ネットワーク内に存在する複数の顧客端末に移動店舗の宣伝を送信することを特徴とする。
【0007】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の移動店舗の宣伝システムであって、検知手段は、移動店舗が移動している間、無線ネットワーク信号発信手段が発信する信号を検知するために、常に検知できる状態であることを特徴とする。
【0008】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の移動店舗の宣伝システムであって、判断手段は、記憶手段に記憶されたキーワードが送信された宣伝に含まれていないと判断した場合には、宣伝を廃棄することを特徴とする。
【0009】
請求項4記載の発明は、請求項1記載の移動店舗の宣伝システムであって、判断手段は、キーワードが含まれていると判断した宣伝を格納する宣伝格納手段を有することを特徴とする。
【0010】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の移動店舗の宣伝システムであって、記憶部に記憶されているキーワードは、変更可能であることを特徴とする。
【0011】
請求項6記載の移動店舗の宣伝方法は、移動店舗が、ネットワーク管理端末から無線ネットワークの存在を示す信号を検知する検知工程と、移動店舗が無線ネットワークの存在を示す信号を検知すると、ネットワーク管理端末が備える複数のIPアドレスから任意のIPアドレスの受け取る工程と、IPアドレスを受け取った移動店舗は、無線ネットワーク内に参加し、無線ネットワーク内に存在する複数の顧客端末に移動店舗の宣伝を送信する送信工程と、移動店舗から宣伝を受信した顧客端末は、予め設定されているキーワードが受信した宣伝に含まれているかを判断する判断工程と、判断工程によって、受信した宣伝にキーワードが含まれていると判断された場合には、キーワードが含まれている宣伝をウェブページで表示する工程とを有することを特徴とする。
【0012】
請求項7記載の発明は、請求項6記載の移動店舗の宣伝方法であって、判断工程は、移動店舗から送信された宣伝にキーワードが含まれていないと判断した場合には、宣伝を廃棄することを特徴とする。
【0013】
請求項8記載の発明は、請求項6記載の移動店舗の宣伝方法であって、検知工程は、ネットワーク管理端末から発信される無線ネットワークの存在を示す信号を常に検知できる状態であることを特徴とする。
【0014】
請求項6記載の発明は、請求項6記載の移動店舗の宣伝方法であって、判断工程は、キーワードが含まれていると判断された宣伝を格納する工程を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
以上の説明から、本発明の移動店舗の宣伝システム及び宣伝方法は、移動店舗がインターネットを利用して宣伝を行う時に、アドホックネットワークといった公衆エリア無線LANサービスが提供され、不特定多数の端末が存在する空間で、不特定多数の端末に対して移動店舗が宣伝を行うための宣伝ページを送信する。一方、不特定多数の端末は、個々で予め設定されたキーワードにより、送信された宣伝ページを表示するかは、設定されたキーワードを含んでいるかであり、含まれている場合のみ宣伝ページを表示することができる。これにより、移動店舗側は、不特定多数の端末に対して宣伝を行うことができ、また、顧客となりうる不特定多数の端末の利用者は、自分好みの移動店舗の宣伝のみを受け取ることができ、不必要な宣伝を受け取らずに済む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
次に添付図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
本発明の移動店舗の宣伝システムは、ネットワーク管理ノード10と行商ノード20、端末ノード30から構成されている。さらに、ネットワーク管理ノード10は、ノードアドレス管理部11、無線ネットワーク存在信号生成部12から構成され、行商ノードは、宣伝用htmlページ送信部21と宣伝用htmlページ格納部22、無線ネットワーク信号検知部23、Webサーバ24から構成されている。端末ノード30は、利用者キーワード格納部31、許諾宣伝用htmlページ格納部32、宣伝用htmlページ受付部33、Webブラウザ34から構成されている。
【0017】
ネットワーク管理ノード10は、無線LANでは、通常無線LAN基地局に相当する。一方、アドホックネットワークの場合は、アドホックネットワークごとに管理方法は異なる。例えば、アドホックネットワークでDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)機能を持たせる場合は、DHCP機能を行うノードがネットワーク管理ノード10に相当する。
【0018】
DHCP機能とは、インターネットに一時的に接続するコンピュータに、IPアドレスなど必要な情報を自動的に割り当てるプロトコルである。DHCP機能のプロトコルを実行するDHCPサーバには、ゲートウェイサーバやDNSサーバのIPアドレスやサブネットマスクライアントに割り当ててもよいIPアドレスの範囲などが設定されており、ダイヤルアップなどの手段を使ってアクセスしてきたコンピュータにこれらの情報を提供する。クライアントが通信を終えると自動的にアドレスを回収し、他のコンピュータに割り当てる。アドホックネットワークの場合は、ネットワーク管理ノード10の役割をアドホックネットワーク中のどのノードが代行するかは、様々な方法がある。
【0019】
例えば、単純にノード間でサイコロを振って、目の一番大きい値を出した利用者端末が本来の自分の作業に加え、ネットワーク管理ノード10の役割を代行するという方法がある。
【0020】
無線ネットワーク存在信号生成部12は、無線ネットワーク存在を示す信号を継続して発信する。公衆エリア無線LANサービスが提供されている場所、いわゆる喫茶店やレストラン、空港、駅、ホテルなどに無線ネットワークを設置して、インターネットが利用できるようになっている場所では、無線LAN基地局が常に信号を発信している。
【0021】
アドホックネットワークの場合は、実装方法ごとに異なるが、選ばれた利用者端末がネットワーク管理ノードの役割を代行する場合に、利用者端末が無線LANの基地局とみなすことができるので、利用者端末が信号を継続して発信してくことになる。
【0022】
行商ノード20は、サービスや物品を自分の近くにいる端末ノード30の所有者に対して宣伝用htmlページを利用して宣伝し、宣伝用htmlページを見て興味を持った端末ノード30の所有者がコンタクトしてくることを期待するものである。
【0023】
次に、図2を参照してノードアドレス管理部11の処理動作を説明する。
ノードアドレス管理部11は、無線ネットワーク単位に存在し、無線ネットワーク中に接続されている全端末ノードのIPアドレスを保存している。まず、特定の端末ノードからIPアドレスリストに対する参照要求があるかの判断を行う(ステップS100)。参照要求がない場合は(ステップS100/NO)、参照要求を待機する状態に戻る。また、参照要求が有りの場合は(ステップS100/YES)、特定の端末ノードに対してIPアドレスを返送する(ステップS101)。
【0024】
次に、図3を参照して宣伝用htmlページ送信部21の処理動作を説明する。
まず、宣伝用htmlページ送信部21は、無線ネットワーク信号検知部23からの通知が来たかを判断する(ステップS200)。無線ネットワーク信号検知部23は、新しい無線ネットワーク空間に入るとネットワーク管理ノード10が有する無線ネットワーク存在信号生成部10からの信号を検知し、宣伝用htmlページ送信部21へ新しい無線ネットワークに入ったことを通知する。無線ネットワーク信号検知部23からの通知が来ない場合は(ステップS200/NO)は、通知が来るまで待機状態となる。
【0025】
無線ネットワーク信号検知部23からの通知が来た場合は(ステップS200/YES)、次に、ノードアドレス管理部11が保持するIPアドレスリストの参照を依頼し(ステップS201)、IPアドレスを取得し(ステップS202)、宣伝メッセージを端末ノードに送信する(ステップS203)。宣伝用htmlページ送信部21は、IPアドレスを取得後、全端末ノードに対して宣伝用htmlページ格納部22に格納されているhtmlページの内容を添付して、宣伝用htmlであることを明記した宣伝メッセージを送信する。
【0026】
次に、図4を参照して宣伝用htmlページ受付部33の処理動作を説明する。
まず、端末ノード30が有する宣伝用htmlページ受付部33は、任意の行商ノード20からの宣伝メッセージを受信したかを判断する(ステップS300)。宣伝メッセージを受信しない場合は(ステップS300/NO)、受信待機状態となり、宣伝メッセージを受信した場合は(ステップS300/YES)、次に、受信した宣伝メッセージに添付された宣伝用htmlページの内容を受け取り、宣伝用htmlページに利用者キーワード格納部31に登録されたキーワードが含まれているかを判断する(ステップS301)。
【0027】
宣伝用htmlページに利用者キーワード格納部31に登録されたキーワードが含まれていない場合は(ステップS301/NO)、宣伝メッセージを廃棄して次の宣伝メッセージの受信待機状態に戻る。また、キーワードが含まれていた場合は(ステップS301/YES)、次に、宣伝用htmlページを許諾宣伝用htmlページ格納部32に格納し(ステップS302)、Webブラウザを起動させ(ステップS303)、Webブラウザに、初期入力htmlページとして、許諾用宣伝用htmlページ格納部32の内容を渡す(ステップS304)。
【0028】
図1に示した構成を利用した移動店舗の宣伝方法を、図5を参照して説明する。
図5に示す通り、移動店舗をラーメン屋台(以下、屋台100)として説明する。屋台100は端末Aを搭載しており、端末Aは、図1に示す行商ノード20の構成と同様である。屋台100がアドホックネットワークのサービスが行われている場所に移動した時に、端末Aが有する無線ネットワーク信号検知部23は、ネットワーク管理ノード10が備える無線ネットワーク存在信号生成部12が発信する無線ネットワークの存在を示す信号を受信することでIPアドレスを取得し、アドホックネットワークに参加することができる。
【0029】
アドホックネットワークに参加した屋台100は、複数の端末B〜Eに宣伝のページを送信するために、まず、端末Aが搭載した宣伝用htmlページ格納部22に格納されているhtmlページの内容を添付して、宣伝用htmlであることを明記した宣伝メッセージを宣伝用htmlページ送信部21が端末B〜Eへ送信する。
【0030】
端末B〜Eは、図1に示す端末ノードと同様の構成である。端末B〜Eは端末Aから宣伝用htmlページを受信すると、宣伝用htmlページ受付部33にて、利用者キーワード格納部31に格納されているキーワードが宣伝用htmlページに含まれているかを判断する。
【0031】
ここで、アドホックネットワーク内の利用者がキーワード設定する時の説明をする。
アドホックネットワーク内の利用者は、Webブラウザ上で例えば、ショッピングやグルメ、スポーツといった複数のカテゴリーから自分の興味があるカテゴリーを選択し、さらに、具体的にグルメの場合には、「和風」、「洋風」、「ラーメン」、「イタリアン」といったようなカテゴリーを選択することで、選択したカテゴリーをキーワードとする。または、利用者が自分の興味があるカテゴリーをキーワードとして入力することもできる。
【0032】
また、キーワードがフィルタの役割を果たし、図5に示すように、端末Bと端末Eの利用者は「ラーメン」をキーワードとしているため、屋台100からの宣伝ページを受信することができる。端末Cと端末Dは、「ラーメン」をキーワードとしていないため、屋台100からの宣伝ページを受信することはできない。
【0033】
「ラーメン」をキーワードとしている端末Bと端末Eでは、端末Aから受信した宣伝用htmlページは、許諾宣伝用htmlページ格納部32に格納され、Webブラウザを起動させ、初期入力htmlページを表示する。
【0034】
次に、図6を参照して、屋台が無線ネットワーク以外で移動店舗の宣伝を行う例を説明する。
図6に示すように、屋台を動かしていないときは、屋台に搭載している端末Aを自宅200の固定回線か自宅に設置している無線LAN環境でインターネットに接続する。こうすることで、端末A上のWebサーバは、汎用検索エンジンの検索対象となるため、屋台100を宣伝している宣伝用htmlページも検索エンジンによって存在を知られる。検索エンジンの利用者が宣伝用htmlページに含まれる文字列を含むようなキーワードで検索すると、他のhtmlページと同様に参照されることになる。この場合、屋台のWebサーバは、一般利用者の参照要求を待つ状態になっているため、自分から積極的に利用者端末400に対して宣伝するということは行わない。
【0035】
次に、図7を参照して、通常のインターネットでのWebサイトへのアクセスと本発明におけるWebサイトへのアクセスとを比較する。
まず、通常のインターネットでのWebサイトへのアクセスでは、販売Webサイトの発見方法として、利用者が検索エンジンにキーワードを入力して検索する。次に、検索エンジンで検索したものの中から、適当なWebページを発見しアクセスする。次に、宣伝htmlページの送信方法としては、利用者のhttpプロトコルを使ってのページアクセス要求に応じて、htmlページを送信する。
【0036】
また、本発明におけるWebサイトへのアクセスは、まず、販売Webサイト側から勝手に送りつけてくる。次に、利用者端末中にキーワードを保存しておき、送りつけてくるhtmlページをフィルタリングする。適当なhtmlページと判断したらWebブラウザを起動して宣伝用htmlページを開いて利用者に提示する。宣伝htmlページの送信方法としては、無線ネットワーク中のすべての利用者端末にhtmlページを押し売り的に送りつける。
【0037】
なお、取引行為に関しては、通常のインターネットでのWebサイトへのアクセスでは、クレジット会社等を利用し、セキュアに売買する。また、オークションサイトなどでは金額と物品を交換するのに、エスクローという仲介業務の仕組みを使う場合もある。
本発明では、屋台のサイトと歩行者との距離が近いので、すぐに対面販売に持ち込み、現金決済をすればよい。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の実施形態における移動店舗の宣伝システムの構成を示した図である。
【図2】本発明の実施形態における移動店舗の宣伝システムの処理動作を示したフローチャートである。
【図3】本発明の実施形態における移動店舗の宣伝システムの処理動作を示したフローチャートである。
【図4】本発明の実施形態における移動店舗の宣伝システムの処理動作を示したフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態における移動店舗の宣伝システムの概念を示した図である。
【図6】本発明の実施形態における移動店舗の宣伝システムの概念を示した図である。
【図7】従来の宣伝及び販売システムと本発明の宣伝及び販売システムの処理動作を比較したフローチャートである。
【符号の説明】
【0039】
10 ネットワーク管理ノード
11 ノードアドレス管理部
12 無線ネットワーク存在信号生成部
20 行商ノード
21 宣伝用htmlページ送信部
22 宣伝用htmlページ格納部
23 無線ネットワーク信号検知部
24 Webサーバ
30 端末ノード
31 利用者キーワード格納部
32 許諾宣伝用htmlページ格納部
33 宣伝用htmlページ受付部
34 Webブラウザ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
IPアドレスを管理する管理手段と、
無線ネットワークの存在を示す信号を継続して発信する無線ネットワーク信号発信手段とを備えるネットワーク管理端末と、
前記無線ネットワーク信号発信手段が発信する無線ネットワークの存在を示す信号を検知する検知手段と、
無線ネットワーク内に存在する顧客端末に対して移動店舗の宣伝を送信する宣伝送信手段とを備える移動店舗端末と、
前記顧客端末は、予め設定されたキーワードを記憶した記憶手段と、
前記宣伝送信手段によって送信された宣伝に前記記憶手段に記憶されたキーワードが含まれているかを判断する判断手段と、
前記判断手段によってキーワードが含まれていると判断された宣伝をウェブページで表示する手段とを備え、
前記移動店舗端末は、前記検知手段によって無線ネットワークの存在を示す信号を検知したら、前記管理手段が管理するIPアドレスを取得し、無線ネットワーク内に参加し、前記無線ネットワーク内に存在する複数の顧客端末に前記移動店舗の宣伝を送信することを特徴とする移動店舗の宣伝システム。
【請求項2】
前記検知手段は、前記移動店舗が移動している間、前記無線ネットワーク信号発信手段が発信する信号を検知するために、常に検知できる状態であることを特徴とする請求項1記載の移動店舗の宣伝システム。
【請求項3】
前記判断手段は、前記記憶手段に記憶されたキーワードが送信された前記宣伝に含まれていないと判断した場合には、前記宣伝を廃棄することを特徴とする請求項1記載の移動店舗の宣伝システム。
【請求項4】
前記判断手段は、前記キーワードが含まれていると判断した宣伝を格納する宣伝格納手段を有することを特徴とする請求項1記載の移動店舗の宣伝システム。
【請求項5】
前記記憶部に記憶されているキーワードは、変更可能であることを特徴とする請求項4記載の移動店舗の宣伝システム。
【請求項6】
移動店舗が、ネットワーク管理端末から無線ネットワークの存在を示す信号を検知する検知工程と、
前記移動店舗が前記無線ネットワークの存在を示す信号を検知すると、前記ネットワーク管理端末が備える複数のIPアドレスから任意のIPアドレスの受け取る工程と、
前記IPアドレスを受け取った移動店舗は、無線ネットワーク内に参加し、前記無線ネットワーク内に存在する複数の顧客端末に前記移動店舗の宣伝を送信する送信工程と、
前記移動店舗から宣伝を受信した前記顧客端末は、予め設定されているキーワードが前記受信した宣伝に含まれているかを判断する判断工程と、
前記判断工程によって、前記受信した宣伝に前記キーワードが含まれていると判断された場合には、前記キーワードが含まれている宣伝をウェブページで表示する工程とを有することを特徴とする移動店舗の宣伝方法。
【請求項7】
前記判断工程は、前記移動店舗から送信された宣伝に前記キーワードが含まれていないと判断した場合には、宣伝を廃棄することを特徴とする請求項6記載の移動店舗の宣伝方法。
【請求項8】
前記検知工程は、前記ネットワーク管理端末から発信される前記無線ネットワークの存在を示す信号を常に検知できる状態であることを特徴とする請求項6記載の移動店舗の宣伝方法。
【請求項9】
前記判断工程は、前記キーワードが含まれていると判断された宣伝を格納する工程を有することを特徴とする請求項6記載の移動店舗の宣伝方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−31643(P2006−31643A)
【公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−213789(P2004−213789)
【出願日】平成16年7月22日(2004.7.22)
【出願人】(390001395)エヌイーシーシステムテクノロジー株式会社 (438)