説明

移動式刈払機

【課題】 植物を安全に刈払うことができる移動式刈払機を提供する。
【解決手段】 移動可能な車両(12)と、その車両(12)に所定の方向に向きを変更可能にかつ高さを調節可能に配置した作業アーム(18)と、この作業アーム(18)の先端に取り付けられた刈払機構(50、70)とを有し、刈払機構(50、70)が、植物(W)を切断するための切断部(56、76)と、切断された植物(W)をつかむためのつかみ部(58、78)を有することを特徴とする移動式刈払機。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、植物の刈払いに利用可能な移動式刈払機に関する。
【背景技術】
【0002】
路傍の植物は、生長により、道路交通の妨げ、道路環境の悪化(国道標識の見通し不良、県道、市道、町道等の案内看板の視界不良、及び日照不足、又は通行阻害)等を引き起こす場合がある。そのため、障害となる植物は定期的に刈払う必要がある。
【0003】
例えば、本願出願人は、特許文献1において、所望の位置で枝葉を刈払い、その処理物を容易に処理できる移動式刈払機を示している。この移動式刈払機は、作業機を樹木の枝葉に押し当てて刈払いを行うものである。
【0004】
さらに、本願出願人は、特許文献2において、破砕機によって破砕された枝葉を吸引手段に取り込むための取込機構を備えた移動式刈払機を示している。
【0005】
このような移動式刈払機は、主として樹木の葉や細枝の刈払を対象としている。
【特許文献1】特開2003−143918号公報
【特許文献2】特願2003−412892号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、例えば植物のうち直径100mm程度の太枝等を破砕して吸引するのは困難である。一方、切断によりこのような太枝を刈払うとしても、周囲に電線等の障害物がある場合、切断された太枝が落下して障害物と接触する危険がある。このような場合、植物を刈払うことは困難であった。
【0007】
そこで本発明は、植物を安全に刈払うことができる移動式刈払機を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の解決手段を例示すると、次のとおりである。
【0009】
(1) 移動可能な車両(12)と、その車両(12)に所定の方向に向きを変更可能にかつ高さを調節可能に配置した作業アーム(18)と、この作業アーム(18)の先端に取り付けられた刈払機構(50、70)とを有し、刈払機構(50、70)が、植物(W)を切断するための切断部(56、76)と、切断された植物(W)をつかむためのつかみ部(58、78)を有することを特徴とする移動式刈払機。
【0010】
(2) 切断部(56、76)が、第1旋回軸心(p)を中心に旋回する刃(60、80)を有し、刃(60、80)が旋回することにより植物(W)を切断することを特徴とする前述の移動式刈払機。
【0011】
(3) つかみ部(58、78)が、第2旋回軸心(q)を中心に旋回するつかみ用アーム(64、84)を有し、つかみ用アーム(64、84)が旋回して植物(W)をつかむことを特徴とする前述の移動式刈払機。
【0012】
(4) 切断部(56、76)が、第1旋回軸心(p)を中心に旋回する刃(60、80)を有し、つかみ部(58、78)が、第2旋回軸心(q)を中心に旋回するつかみ用アーム(64、84)を有し、第1旋回軸心(p)と第2旋回軸心(q)が同一直線上にあることを特徴とする前述の移動式刈払機。
【0013】
(5) 切断部(56、76)が刃(60、80)を有し、刃(60、80)の刃先(60a、80a)が円弧状に形成されていることを特徴とする前述の移動式刈払機。
【0014】
(6) つかみ部(58)がつかみ用アーム(64)を有し、つかみ用アーム(64)に円弧状のつかみ面(64a)が形成されていることを特徴とする前述の移動式刈払機。
【0015】
(7) 切断部(56、76)が、第1旋回軸心(p)を中心に旋回する刃(60、80)と、刃(60、80)と対向するように設けられていて切断の際に植物(W)を受けるための第1受け部(62、82)を有し、第1受け部(62、82)にギザが形成されていることを特徴とする前述の移動式刈払機。
【0016】
(8) つかみ部(58)が、第2旋回軸心(q)を中心に旋回するつかみ用アーム(64)と、つかみ用アーム(64)と対向するように設けられていてつかむ際に植物(W)を受けるための第2受け部(66)を有し、第2受け部(66)にギザ(66c)が形成されていることを特徴とする前述の移動式刈払機。
【0017】
(9) つかみ部(58)がつかみ用アーム(64)を有し、つかみ用アーム(64)に複数の突起(64b)が形成されていることを特徴とする前述の移動式刈払機。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、植物を安全に刈払うことができる。とくに、植物を切断した後、落下させずにつかんでおくことができる。
【0019】
切断部が、第1旋回軸心を中心に旋回する刃を有し、刃が旋回することにより植物を切断するようにすれば、高所の植物を容易に切断できる。
【0020】
つかみ部が、第2旋回軸心を中心に旋回するつかみ用アームを有し、つかみ用アームが旋回して植物をつかむ構成にすれば、高所の植物を容易につかむことができる。
【0021】
切断部が、第1旋回軸心を中心に旋回する刃を有し、つかみ部が、第2旋回軸心を中心に旋回するつかみ用アームを有し、第1旋回軸心と第2旋回軸心が同一直線上にある構成にすれば、一方向に延在した植物をつかんだ状態で切断することが容易となる。
【0022】
切断部が刃を有し、刃の刃先が円弧状に形成されている構成にすれば、植物が逃げないようにして切断できる。
【0023】
つかみ部がつかみ用アームを有し、つかみ用アームに円弧状のつかみ面が形成されている構成にすれば、植物が逃げないようにしてつかむことができる。
【0024】
切断部が、第1旋回軸心を中心に旋回する刃と、刃と対向するように設けられていて切断の際に植物を受けるための第1受け部を有し、第1受け部にギザが形成されていると、植物を安定して切断できる。
【0025】
つかみ部が、第2旋回軸心を中心に旋回するつかみ用アームと、つかみ用アームと対向するように設けられていてつかむ際に植物を受けるための第2受け部を有し、第2受け部にギザが形成されていると、植物を安定してつかむことができる。
【0026】
つかみ部がつかみ用アームを有し、つかみ用アームに複数の突起が形成されていると、植物を安定してつかむことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
本発明の移動式刈払機は、移動可能な車両と、その車両に所定の方向に向きを変更可能にかつ高さを調節可能に配置した作業アームと、この作業アームの先端に取り付けられた刈払機構とを有し、刈払機構が、植物を切断するための切断部と、切断された植物をつかむためのつかみ部を有することを特徴とする。
【0028】
本発明においては、作業アームには作業機としての刈払機構が設けられる。以下に示す実施例においては、作業アームには吸引機や吸引パイプが設けられているが、本発明において吸引機や吸引パイプの構成は任意である。
【0029】
切断部が、第1旋回軸心を中心に旋回する刃を有し、刃が旋回することにより植物を切断する構成が好ましい。
【0030】
つかみ部が、第2旋回軸心を中心に旋回するつかみ用アームを有し、つかみ用アームが旋回して植物をつかむ構成が好ましい。つかみ用アームとして、一本又は二本のアームからなるフォークを用いるのが好ましいが、本発明は多数のアームからなるフォークを用いることもできる。
【0031】
切断部が、第1旋回軸心を中心に旋回する刃を有し、つかみ部が、第2旋回軸心を中心に旋回するつかみ用アームを有し、第1旋回軸心と第2旋回軸心が同一直線上にある構成が好ましい。
【0032】
切断部が刃を有し、刃の刃先が円弧状に形成されている構成が好ましい。
【0033】
つかみ部がつかみ用アームを有し、つかみ用アームに円弧状のつかみ面が形成されている構成が好ましい。
【0034】
切断部が、第1旋回軸心を中心に旋回する刃と、刃と対向するように設けられていて切断の際に植物を受けるための第1受け部を有し、第1受け部にギザが形成されているのが好ましい。
【0035】
つかみ部が、第2旋回軸心を中心に旋回するつかみ用アームと、つかみ用アームと対向するように設けられていてつかむ際に植物を受けるための第2受け部を有し、第2受け部にギザが形成されているのが好ましい。
【0036】
つかみ部がつかみ用アームを有し、つかみ用アームに複数の突起が形成されているのが好ましい。
【0037】
なお、本発明において植物とは、好適には樹木の太枝であるが、その他、幹や茎等、これに類するものを含む。また、以下に示す実施例においては、植物の典型例として太枝が示されているが、植物は、つかみ部がつかむことのできる程度の径を有する植物であれば良い。
【実施例】
【0038】
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
【0039】
図1は本発明による移動式刈払機の一例を示す概略正面図である。図2は、図1の移動式刈払機の作業アームから取付金具を外して作業アームを旋回させて向きを変更した状態を示す概略横断面図である。
【0040】
移動式刈払機10は、本発明の車両の具体例としてアーム搭載のトラック12を利用して構成されている。
【0041】
トラック12は、荷台11、アウトリガー14、旋回ポスト16、作業アーム18、及び操作席20を有している。
【0042】
アウトリガー14の上に旋回ポスト16、作業アーム18、操作席20が設置される。アウトリガー14で作業時の作業アーム18を安定に支持する。
【0043】
作業アーム18及び操作席20は、旋回ポスト16を中心に旋回可能である。作業者13が操作席20について、作業アーム18をスイング又は旋回して向きを変更し、かつ高さを調節して、本発明の植物の典型例としての太枝に対して方向付けする。
【0044】
作業アーム18の許容重量は、例えば800kg〜900kgである。作業時に操作席20で操作を行う作業者13の地面からの高さhは、例えば4mである。旋回ポスト16から作業アーム18の先端に取付金具24を介して取り付けられる作業機(本発明では刈払機構)の先端までの水平距離Xは、例えば7〜8mである。作業アーム18の先端の地面からの作業高さhは、例えば15mまで任意の高さに調節可能である。
【0045】
トラック12は、荷台11にタンク15、吸引機17、及び発電機19を有している。
【0046】
タンク15は後述する吸引機17により吸引された枝葉を収納するための手段の一例である。
【0047】
作業アーム18に沿って、吸引パイプ32が設けられている。吸引パイプ32は湾曲可能に構成されていて、作業アーム18と共に移動する。吸引パイプ32の先端は、装着部22付近まで延びている。吸引パイプ32の基端は、吸引機17内に通じている。
【0048】
吸引機17は後述する吸引パイプ32内を吸引して処理物をタンク15内に導くものである。吸引機17は排出パイプ44を介してサイクロン46に接続されている。サイクロン46はタンク15の上部に設置されていて、タンク15内に開口している吹き出し口48を有している。吸引機17による吸引パイプ32内の吸引方法を簡単に説明する。吸引パイプ32は、吸引機17(集塵機と同じ機能をもったもの)に入り、これより排出パイプ44に吐き出された資材(チップ)はサイクロン46に送られ勢いを弱めてタンク15内に送り込まれる。
【0049】
発電機19は後述する刈払機構のモーター(図示せず)や吸引機17のモーター(図示せず)の電力源として用いられる。モーターは油圧タイプのものを使用してもよい。
【0050】
作業アーム18の先端部は、アタッチメント方式により作業機を装着可能な装着部22として構成されている。装着部22には、取付金具24を介して種々の作業機が回転自在に装着可能である。なお、本発明においては、装着部22に作業機として刈払機構が装着されるため、タンク15、吸引機17、吸引パイプ32、排出パイプ44、サイクロン46は使用されない。
【0051】
図3は、刈払機構の一例を示す概略正面図である。図4は、刈払機構の切断部側側面の一例を示す説明図である。図5は、刈払機構のつかみ部側側面の一例を示す説明図である。
【0052】
刈払機構50は、接続部52、フレーム54、切断部56、つかみ部58等を有する。
【0053】
接続部52は、取付金具24を介して装着部22に接続される部分である。
【0054】
フレーム54は、接続部52に固定されていている。フレーム54と接続部52の間には、円周面を有する首部53が設けられている。取付金具24に設けられた回転機構(図示省略)を用いて首部53を回転させることにより、刈払機構50は全方向に回転可能である。
【0055】
フレーム54には切断部56とつかみ部58が設けられている。
【0056】
切断部56は、太枝Wを切断するためのものであり、刃60と第1受け部62を有する。
【0057】
刃60は、第1旋回軸心pを中心に旋回可能であり、刃60が旋回することにより太枝Wを切断するようになっている。刃60の刃先60aは、円弧状に形成されている。
【0058】
第1受け部62は、刃60と対向するように設けられていて切断の際に太枝Wを受けるようになっている。第1受け部62は、2枚の平行に配置された厚板状の第1剛体部材62a、62bで形成されている。剛体部材62a、62bの刃60と対向する端部には、ギザ62cが設けられている。
【0059】
つかみ部58は、切断された太枝Wをつかむためのものであり、つかみ用フォーク64と第2受け部66を有する。
【0060】
つかみ用フォーク64は、本発明のつかみ用アームの典型例である。つかみ用フォーク64が第2旋回軸心qを中心に旋回することにより、太枝Wをつかむようになっている。第2旋回軸心qと第1旋回軸心pは、同一直線上にある。つかみ用フォーク64には、円弧状のつかみ面64aが形成されている。さらに、つかみ面64aには複数の突起64bが設けられている。
【0061】
第2受け部66は、つかみ用フォーク64と対向するように設けられていてつかむ際に太枝Wを受けるようになっている。第2受け部66は、2枚の平行に配置された厚板状の第2剛体部材66a、66bで形成されている。剛体部材66a、66bのつかみ用フォーク64と対向する端部には、ギザ66cが設けられている。
【0062】
フレーム54には、刃60を旋回駆動するための第1シリンダ55と、つかみ用フォーク64を旋回駆動するための第2シリンダ57が設けられている。第1シリンダ55と第2シリンダ57は、図示省略された制御装置にともに接続されていて、この制御装置により駆動制御される。
【0063】
このように、図3〜5に示された例によれば、つかみ部58が切断された太枝Wをつかむようになっているので、太枝Wが落下するのを防止することができ、太枝Wを安全に刈払うことができる。
【0064】
寸法の一例を挙げると、内側の第1剛体部材62bから内側の第2剛体部材66aまでの長さaは300mm、外側の第1剛体部材62aから外側の第2剛体部材66bまでの長さbは600mmである。刃60の周方向端部が描く円の半径cは450mm、つかみ用フォーク64の周方向端部が描く円の半径dは450mmである。図5には、100mmの生木(太枝)Wをつかんだときの状態eと、最小つかみ時の状態fが示されている。
【0065】
図6は、刈払機構の別の例を示す概略正面図である。図7は、刈払機構の切断部側側面の一例を示す説明図である。図8は、図7のA−A断面を概略的に示す。
【0066】
刈払機構70は、接続部72、フレーム74、切断部76、つかみ部78を有する。
【0067】
接続部72は、取付金具24を介して装着部22に接続される部分である。
【0068】
フレーム74は、接続部72に固定されていている。フレーム74と接続部72の間には、円周面を有する首部73が設けられている。取付金具24に設けられた回転機構(図示省略)を用いて首部73を回転させることにより、刈払機構70は全方向に回転可能である。
【0069】
フレーム74には切断部76とつかみ部78が設けられている。
【0070】
切断部76は、太枝Wを切断するためのものであり、刃80と第1受け部82を有する。
【0071】
刃80は、第1旋回軸心pを中心に旋回可能であり、刃80が旋回することにより太枝Wを切断するようになっている。刃80の刃先80aは、円弧状に形成されている。刃80は、その背の部分が取り付け部81に着脱自在に取り付けられていて、容易に交換可能になっている。
【0072】
第1受け部82は、刃80と対向するように設けられていて切断の際に太枝Wを受けるようになっている。第1受け部82は、厚板状の剛体部材で形成されている。第1受け部82の刃80と対向する端部には、ギザ82cが設けられている。
【0073】
つかみ部78は、切断された太枝Wをつかむためのものであり、2つのつかみ用フォーク84と第2受け部86を有する。
【0074】
2つのつかみ用フォーク84は、本発明のつかみ用アームの典型例である。つかみ用フォーク84が第2旋回軸心qを中心に旋回することにより、太枝Wをつかむようになっている。第2旋回軸心qと第1旋回軸心pは、同一直線上にある。
【0075】
第2受け部86は、つかみ用フォーク84と対向するように設けられていてつかむ際に太枝Wを受けるようになっている。第2受け部86は、2枚の厚板状の第2剛体部材86a、86bで形成されている。第2剛体部材86a、86bのつかみ用フォーク64と対向する側には、ギザ86cが設けられている。
【0076】
フレーム74には、刃80を旋回駆動するための第1シリンダ75と、つかみ用フォーク84を旋回駆動するための第2シリンダ77が設けられている。なお、図6において見やすくするため第1シリンダと第2シリンダの図示は省略してある。第1シリンダ75と第2シリンダ77は、ともに図示省略された制御装置に接続されていて、この制御装置により駆動制御される。
【0077】
このように、本発明によれば、2つのつかみ用フォーク84で太枝Wをつかむので、太枝Wを安定してつかむことができ、太枝Wを安全に刈払うことができる。
【0078】
なお、本発明は先述の実施例に限定されない。切断部やつかみ部の構成は任意である。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1】本発明による移動式刈払機の一例を示す概略正面図である。
【図2】図1の移動式刈払機の作業アームから作業機(破砕機)を外して作業アームを旋回させて向きを変更した状態を示す概略横断面図である。
【図3】刈払機構の一例を示す概略正面図である。
【図4】刈払機構の切断部側側面の一例を示す説明図である。
【図5】刈払機構のつかみ部側側面の一例を示す説明図である。
【図6】刈払機構の別の例を示す概略側面図である。
【図7】刈払機構の切断部側側面の一例を示す説明図である。
【図8】図7のA−A断面を概略的に示す。
【符号の説明】
【0080】
10 移動式刈払機
12 トラック
13 作業者
14 アウトリガー
15 タンク
16 旋回ポスト
17 吸引機
18 作業アーム
19 発電機
20 操作席
22 装着部
32 吸引パイプ
44 排出パイプ
46 サイクロン
50、70 刈払機構
52、72 接続部
53、73 首部
54、74 フレーム
55、75 第1シリンダ
56、76 切断部
57、77 第2シリンダ
58、78 つかみ部
60、80 刃
60a、80a 刃先
62、82 第1受け部
62a、62b 第1剛体部材
62c、66c、82c、86c ギザ
64、84 つかみ用フォーク(つかみ用アーム)
64a つかみ面
64b 突起
66、86 第2受け部
66a、66b、86a、86b 第2剛体部材
81 取り付け部
p 第1旋回軸心
q 第2旋回軸心
W 太枝(植物)


【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動可能な車両(12)と、その車両(12)に所定の方向に向きを変更可能にかつ高さを調節可能に配置した作業アーム(18)と、この作業アーム(18)の先端に取り付けられた刈払機構(50、70)とを有し、刈払機構(50、70)が、植物(W)を切断するための切断部(56、76)と、切断された植物(W)をつかむためのつかみ部(58、78)を有することを特徴とする移動式刈払機。
【請求項2】
切断部(56、76)が、第1旋回軸心(p)を中心に旋回する刃(60、80)を有し、刃(60、80)が旋回することにより植物(W)を切断することを特徴とする請求項1に記載の移動式刈払機。
【請求項3】
つかみ部(58、78)が、第2旋回軸心(q)を中心に旋回するつかみ用アーム(64、84)を有し、つかみ用アーム(64、84)が旋回して植物(W)をつかむことを特徴とする請求項1又は2に記載の移動式刈払機。
【請求項4】
切断部(56、76)が、第1旋回軸心(p)を中心に旋回する刃(60、80)を有し、つかみ部(58、78)が、第2旋回軸心(q)を中心に旋回するつかみ用アーム(64、84)を有し、第1旋回軸心(p)と第2旋回軸心(q)が同一直線上にあることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の移動式刈払機。
【請求項5】
切断部(56、76)が刃(60、80)を有し、刃(60、80)の刃先(60a、80a)が円弧状に形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の移動式刈払機。
【請求項6】
つかみ部(58)がつかみ用アーム(64)を有し、つかみ用アーム(64)に円弧状のつかみ面(64a)が形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の移動式刈払機。
【請求項7】
切断部(56、76)が、第1旋回軸心(p)を中心に旋回する刃(60、80)と、刃(60、80)と対向するように設けられていて切断の際に植物(W)を受けるための第1受け部(62、82)を有し、第1受け部(62、82)にギザ(62c、82c)が形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の移動式刈払機。
【請求項8】
つかみ部(58、78)が、第2旋回軸心(q)を中心に旋回するつかみ用アーム(64、84)と、つかみ用アーム(64、84)と対向するように設けられていてつかむ際に植物(W)を受けるための第2受け部(66、86)を有し、第2受け部(66、86)にギザ(66c、86c)が形成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の移動式刈払機。
【請求項9】
つかみ部(58)がつかみ用アーム(64)を有し、つかみ用アーム(64)に複数の突起(64b)が形成されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の移動式刈払機。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−81497(P2006−81497A)
【公開日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−271613(P2004−271613)
【出願日】平成16年9月17日(2004.9.17)
【出願人】(593132629)株式会社ウエストワーク (2)
【Fターム(参考)】