移動通信システムにおけるシンボルをリソースにマッピングする装置及び方法
【課題】本発明は、移動通信システムにおける符号化データシンボルをリソースにマッピングする方法及び装置を提供する。
【解決手段】ユーザーデータ又は制御情報を含む一連の信号を複数の並列信号に変換する直/並列変換器と、直/並列変換器から出力される複数の並列信号に離散フーリエ変換(DFT)を遂行する離散フーリエ変換器と、直/並列変換器から出力される複数の並列信号のうち、リソースブロックに含まれたリソースのうち、制御チャンネルがマッピングできる最大使用可能リソースに制御チャンネルがマッピングされ、制御チャンネルがマッピングできる最大使用可能リソースを除いた残りのリソースにデータシンボルがマッピングされるように離散フーリエ変換器を制御する制御器と、離散フーリエ変換器から出力される信号をサブキャリアに割り当てるサブキャリアマッパと、サブキャリアマッパから出力される信号を無線信号に変換する無線周波数(RF)処理部とを含む。
【解決手段】ユーザーデータ又は制御情報を含む一連の信号を複数の並列信号に変換する直/並列変換器と、直/並列変換器から出力される複数の並列信号に離散フーリエ変換(DFT)を遂行する離散フーリエ変換器と、直/並列変換器から出力される複数の並列信号のうち、リソースブロックに含まれたリソースのうち、制御チャンネルがマッピングできる最大使用可能リソースに制御チャンネルがマッピングされ、制御チャンネルがマッピングできる最大使用可能リソースを除いた残りのリソースにデータシンボルがマッピングされるように離散フーリエ変換器を制御する制御器と、離散フーリエ変換器から出力される信号をサブキャリアに割り当てるサブキャリアマッパと、サブキャリアマッパから出力される信号を無線信号に変換する無線周波数(RF)処理部とを含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はハイブリッド自動再送要求(Hybrid Automatic Repeat Request:以下、“HARQ”と称する)方式を使用する移動通信システムに関するもので、特にHARQサブパケットの変調シンボルをリソースにマッピングする方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、移動通信システムにおいて、有無線チャンネルで高速データ伝送に適している直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:以下、“OFDM”と称する)方式について活発な研究が行われている。OFDM方式は、マルチキャリア(multiple carrier)を用いてデータを伝送する方式として、直列に入力されるシンボルを並列シンボルストリームに変換してこれら各々を複数の直交サブキャリア、又は複数の直交サブキャリアチャンネルに変調して伝送するマルチキャリア変調(Multi-Carrier Modulation:MCM)方式の一種である。OFDMを基本伝送方式として使用し、かつ複数のサブキャリアを通じてさまざまなユーザーを区分するシステム、換言すれば相互に異なるユーザーに相互に異なるサブキャリアを割り当てることでさまざまなユーザーをサポートするシステムは、一般的に直交周波数分割多重アクセス(Orthogonal Frequency Division Multiplex Access:以下、“OFDMA”と称する)システムと呼ばれている。
【0003】
HARQは、パケットベースの移動通信システムにおいてデータ伝送の信頼度及びデータスループット(throughput)を増加させるために使用される重要な技術である。HARQは、自動再送要求(Automatic Repeat Request:ARQ)と順方向誤り訂正(Forward Error Correction:FEC)とを組み合わせた技術を称する。
ARQは、有無線データ通信システムで幅広く使用されている技術である。この技術において、データ送信器は、所定の規則によって伝送データパケットにシーケンス番号を割り当てて伝送し、データ受信器は、シーケンス番号で受信されたパケットのうち、欠けているシーケンス番号に対応するパケットに対する再伝送要求を上記送信器に送ることによって、信頼性のあるデータ伝送を実現する。
FECは、畳み込み符号化又はターボ符号化のように所定の規則に従って伝送データに冗長ビットを加えて伝送し、データ送受信プロセスで発生する雑音(noise)又はフェージング(fading)環境で生成される誤りを克服して本来伝送されたであろうデータの復調を可能にする技術である。
【0004】
これら2つの技術、すなわちARQ及びFECが結合されたHARQを使用するシステムにおいて、データ受信器は、受信されたデータに所定の逆FECプロセスを遂行することによって復号されたデータに対してCRC(Cyclic Redundancy Check)を遂行し、復号されたデータに誤りがあるか否かを判定する。その結果、誤りがないと、上記受信器は、送信器にACK(Acknowledgement)をフィードバックし、それによって送信器は次のデータパケットを伝送する。しかしながら、データに誤りがあると、受信器は、送信器にNACK(Non-Acknowledgement)をフィードバックし、それによって送信器は以前に伝送されたパケットを再伝送する。受信器は、再伝送されたパケットを以前に伝送されたパケットと組み合わせてエネルギー利得を得る。その結果、HARQは、組み合わせプロセスを使用しない従来のARQに比べて、一層改善された性能を獲得する。
【0005】
図1は、HARQ方式を示す図である。図1で、横軸は時間ドメインを表し、‘データチャンネル’はデータパケットが伝送されるチャンネルを表す。
図1を参照すると、パケットデータの初期伝送101に伴って、受信器は、このデータを受信すると、初期伝送パケット101に対して復調を試し、復調プロセスでデータチャンネル101に対する受信誤りがあるか否かを判定する。データ伝送に対する復調が成功的に実現されていないと判断される場合には、受信器は、NACK102をデータ送信器にフィードバックする。誤りの有無は、CRC検査を通じて判定されることができる。NACK102が受信される場合に、データ送信器は、初期伝送101に対するパケットデータ再伝送103を遂行する。ここで、同一の情報が伝送されても、冗長は、相互に異なる符号化シンボル(coded symbol)となり得る。
【0006】
ここで、同一のデータパケットを伝送するデータ伝送101,103,105は、“サブパケット”と称す。第1のデータ再伝送103を受信すると、データ受信器は、この第1のデータ再伝送103に対して、所定の規則に従って受信された初期伝送データ101との組み合わせ(combining)を遂行し、その組み合わせの結果によってデータチャンネルの復調を試みる。データチャンネルのCRC検査を通じてデータ伝送に対する復調が失敗したと判定されると、受信器は、NACK104をデータ送信器に更にフィードバックする。
NACK104を受信した場合に、データ送信器は、第1の再伝送103の時点から所定時間の経過後に、第2のパケットデータ再伝送105を遂行する。すなわち、初期パケット伝送101、第1のパケット再伝送103、及び第2のパケット再伝送105のデータチャンネルは、すべて同一の情報を伝送する。
【0007】
第の2のパケット再伝送105を通じてデータを受信すると、受信器は、初期伝送101、第1の再伝送103、及び第2の再伝送105をすべて所定の規則に従って組み合わせを遂行し、データチャンネルの復調を遂行する。データチャンネルに対するCRC検査を通じてデータ伝送に対する復調が成功したと判定されると、データ受信器は、ACK106をデータ送信器にフィードバックする。
ACK106を受信した場合に、データ送信器は、次のデータ情報、すなわち第2のデータパケットに対する初期伝送サブパケット107を制御チャンネルと共に伝送する。
“サブパケット生成(又はサブパケット構成)”は、与えられたデータパケットを所定の手順に従って符号化した後に、符号化シンボルの一部又は全体を選択して各サブパケットを生成するプロセスを示す。多様なサブパケット生成方法が可能であるが、ここでは、循環バッファ(circular buffer)に基づいたサブパケット生成方法を例に挙げて説明する。
【0008】
図2は、循環バッファに基づいたサブパケット生成の例を示す図である。図2を参照すると、一つのコードブロック201は、送信器が与えられた時点で伝送しようとする一つのパケットデータを示す。このコードブロック201は、特定のターボエンコーダ202に入力され、ターボエンコーダ202はS203、P1 204、及びP2 205の特定の符号化シンボルを出力する。S203、P1 204、P2 205は、各々システマチックビット(systematic bit)、パリティビット(parity bit)1、パリティビット2を示す。
S、P1、及びP2は、各々サブブロックインタリーバ206,207,208を経て最終にインタリービングされたシンボル209,210を決定する。
【0009】
図2に示すように、インタリービングされたシンボル209,210は循環バッファと称され、その理由は、HARQ動作の際に、各サブパケットに対するシンボルの生成は循環バッファで連続したシンボルを選択することで達成され、特定のサブパケットで送るシンボルが循環バッファに転送され、そのシンボルは、循環バッファの開始点で再び選択されるためである。
図2を参照すると、参照符号211は初期伝送パケットに対するシンボル生成を表し、参照符号212は第1の再伝送パケットに対するシンボル生成を表し、参照符号213は第2の再伝送パケットに対するシンボル生成を表す。
図2に示したサブパケット生成方法では、例として、図2の連続しないシンボル211〜213で隣接サブパケットが生成できるが、このサブパケット生成方法は、連続するシンボルで隣接サブパケットを生成することもできる。
【0010】
図3は、通常のOFDMAシステムのダウンリンクでデータ伝送の伝送時間間隔(Transmission Time Interval:TTI)を定義するための基本単位として使用される一つのサブフレームでパイロット、制御情報、及びデータ伝送に対してリソースが割り当てられる具体的な例を示す図である。
図3において、横軸は周波数ドメインを表し、縦軸は時間ドメインを表す。最小の四角形は、一つのOFDMシンボルに該当する一つのサブキャリアを表し、便宜上、この四角形を“リソース要素(Resource Element:RE)”と呼ぶ。一例として、図3では周波数ドメインで36個のサブキャリアのみがあると仮定したが、実際のシステムにはより多くのサブキャリアが存在し得る。
【0011】
T1で表示される格子は、送信アンテナ1に対するパイロットシンボル(又は基準信号)が伝送されるREを表す。T2で表示される格子は、送信アンテナ2に対するパイロットシンボルが伝送されるREを表す。T3で表示される格子は、送信アンテナ3に対するパイロットシンボルが伝送されるREを表す。T4で表示される格子は、送信アンテナ4に対するパイロットシンボルが伝送されるREを表す。
リソースブロック302は、それぞれリソース割り当ての単位であって、一つのリソースブロックは、周波数ドメインで12個のサブキャリア及び時間ドメインで14個のOFDMシンボル301を含む。
図3では合計36個のサブキャリアを含んでいるため、3個のリソースブロックが存在する。図3において、N個のOFDMシンボル303に含まれる格子は、制御情報の伝送に使用されるREを示す。ここでは、便宜上、これら格子を“制御チャンネル領域”と称する。
OFDMAシステムにおいて、通常の制御情報は、ダウンリンクリソース割り当て情報、アップリンクリソース割り当て情報、及びアップリンク電力制御情報を含み、詳細制御情報はシステムごとに若干異なることがある。
【0012】
図3は、制御情報の伝送に時間分割多重化(Time Division Multiplexing:TDM)方式を使用するシステムのマッピング図を示す。図3の参照符号303で示すように、制御情報は、リソースブロックの最前部のN個のOFDMシンボルを通じて伝送される。この‘N’値は、一般的に制御情報の量及び制御情報の伝送に使用されるREの個数によって変更される。
図3では‘N’値が3であるが、これは、サブフレームごとに変わることができ、‘N’値に関する情報は、サブフレームごとに制御チャンネル領域を通じて伝送される。制御情報の伝送のための制御チャンネル領域の生成後に、図3に示す3個のリソースブロックは、所定のスケジューリングを通じて端末に割り当てられる。例えば、3個のリソースブロックの中で、リソースブロック1は端末1に割り当てられ、リソースブロック2は端末2に割り当てられ、リソースブロック3は端末3に割り当てられる方式で、リソースが割り当てられる。リソースブロックの割り当ては、サブフレームごとに変更されることができ、上記した制御情報のうちの一つであるリソースブロック割り当て情報は、制御チャンネル領域を通じてサブフレームごとに伝送される。
【0013】
実際に、符号化シンボルがREにロードされる前に変調プロセス(QPSK、16QAMなど)を経ることが一般的である。この場合、“符号化データシンボルがリソースにマッピングされる”という表現よりは“変調されたデータシンボルがリソースにマッピングされる”という表現が正しいが、ここでは、便宜上“符号化シンボルがリソースにマッピング(又はロード)される”という表現を使用する。しかしながら、これはデータ変調シンボルがリソースにマッピングされる場合でも同一に適用できることは、当該技術分野では明らかである。
【0014】
図3を参照すると、参照符号304で表示された数字は、一つのサブフレーム内の14個のOFDMシンボルを示す。図3で、制御チャンネル領域は、OFDMシンボル1,2,3を含み、リソースブロック1が割り当てられた場合に、データシンボルは、リソースブロック1のOFDMシンボル4から伝送される。
制御シンボルに該当するシンボルのうち、最左の12個のシンボル、例えばシンボル1〜12は、各OFDMシンボル1〜3でリソースブロック1に該当する12個のサブキャリアにロードされ、データシンボルは、一つのOFDMシンボル4でリソースブロック1に該当する12個のサブキャリアにロードされる。この場合、一つのOFDMシンボル内のローディング順序(又はシンボルマッピング順序)は多様に定義されることができるが、ここでは、シンボルが正規(regular)順序でサブキャリアにロードされると仮定する。
パイロット伝送に使用されるサブキャリアを含んでいない8個のサブキャリアはOFDMシンボル5でデータ伝送に使用可能であるため、サブブロックインタリーバ206に該当するシンボルの中で、次の8個のシンボル、すなわちシンボル13〜20は、OFDMシンボル5に順にロードされる。
12個のサブキャリアがOFDMシンボル6でデータ伝送に使用可能であるため、サブブロックインタリーバ206に該当するシンボルのうち、次の12個のシンボル、すなわちシンボル21〜32は、OFDMシンボル6に順にロードされる。同一のプロセスを通じて、サブブロックインタリーバ206に該当するシンボルは、リソースブロック1の使用可能なすべてのREに転送される。
【0015】
上述した従来技術において、基地局が特定のユーザーに、すなわちユーザーに割り当てられたリソースブロックに伝送すべき符号化シンボルをマッピングする方法は、制御チャンネル領域のサイズに従って、すなわち、該当するサブフレームで制御チャンネルの伝送に使用されるOFDMシンボルの‘N’値で表示される数に従ってすべてのサブフレームで大きく変わるようになる。したがって、端末で制御チャンネル領域に関する情報の受信中に誤りが発生した場合には、伝送されるデータパケットに対する復調がほとんど不可能であるという問題点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0016】
【特許文献1】国際公開第2007/055292号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
したがって、本発明は上記した従来技術の問題点を鑑みてなされたものであって、その目的は、送信器がデータ伝送に対して割り当てられたリソースブロックに符号化データシンボルをマッピングする場合に、時変(time-varying)の制御チャンネル領域の誤りに強いマッピング装置及び方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0018】
上記のような目的を達成するために、本発明の一態様によれば、移動通信システムにおいて、送信器によって、データ及び制御情報を受信して制御チャンネル伝送のためのシンボル及びデータ符号化シンボルを生成してリソースにマッピングする方法を提供する。その方法は、リソースブロックに含まれたリソースのうち、制御チャンネルがマッピングできる最大使用可能リソース内に制御チャンネルをマッピングする段階と、制御チャンネルがマッピングできる最大使用可能リソースを除き、残りのリソースにデータシンボルをマッピングする段階とを備えることを特徴とする。
【0019】
本発明の他の態様によれば、移動通信システムにおける符号化データシンボルをリソースにマッピングする装置を提供する。その装置は、ユーザーデータ又は制御情報を含む一連の信号を複数の並列信号に変換する直/並列変換器と、直/並列変換器から出力される複数の並列信号に離散フーリエ変換(DFT)を遂行する離散フーリエ変換器と、直/並列変換器から出力される複数の並列信号のうち、リソースブロックに含まれたリソースのうち、制御チャンネルがマッピングできる最大使用可能リソースに制御チャンネルがマッピングされ、制御チャンネルがマッピングできる最大使用可能リソースを除いた残りのリソースにデータシンボルがマッピングされるように離散フーリエ変換器を制御する制御器と、離散フーリエ変換器から出力される信号をサブキャリアに割り当てるサブキャリアマッパと、サブキャリアマッパから出力される信号を無線信号に変換する無線周波数(RF)処理部とを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
本発明は、送信器が伝送すべき符号化データシンボルをデータ伝送に割り当てられたリソースブロックにマッピングする場合に、時変の制御チャンネル領域に対する誤りに強いマッピング装置及び方法を提供することで、データ送受信の信頼性を向上させる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】HARQ方式を説明するための図である。
【図2】循環バッファに基づいたサブパケット生成の例を示す図である。
【図3】一般的なOFDMAシステムのダウンリンクでリソースが割り当てられる例を示す図である。
【図4】本発明の実施形態により、マッピングされるデータシンボルに対するリソース構造を示す図である。
【図5】本発明の実施形態により、ダウンリンクでの詳細なマッピング方法を示す図である。
【図6】アップリンクで多重アクセス方式のような単一キャリア周波数分割多重アクセス(SC−FDMA)を使用するシステムにおける送受信器を示すブロック構成図である。
【図7】本発明によって提案されるマッピング方法がアップリンクに適用される送受信器を示すブロック構成図である。
【図8】本発明の実施形態により、リソースマッピング方法を遂行する他の送受信装置を示すブロック構成図である。
【図9A】本発明の第1の実施形態により、制御チャンネル伝送のためのシンボル及び符号化データシンボルがリソースにマッピングされるマッピング順序の方向を示す図である。
【図9B】本発明の第1の実施形態による制御器によって遂行されるマッピング方法を示すフローチャートである。
【図10A】本発明の第2の実施形態により、制御チャンネル伝送のためのシンボル及び符号化データシンボルがリソースにマッピングされるマッピング順序の方向を示す図である。
【図10B】本発明の第2の実施形態による制御器によって遂行されるマッピング方法を示すフローチャートである。
【図11A】本発明の第3の実施形態により、制御チャンネル伝送のためのシンボル及び符号化データシンボルがリソースにマッピングされるマッピング順序の方向を示す図である。
【図11B】本発明の第3の実施形態による制御器によって遂行されるマッピング方法を示すフローチャートである。
【図12】移動通信システムにおいて、割り当てられたリソースブロックのデータチャンネル伝送に使用可能なリソースの量が循環バッファで変化する場合に、HARQに対するサブパケットを生成する方法を示す図である。
【図13】本発明の第4の実施形態による移動通信システムにおけるサブパケットの生成方法を示すフローチャートである。
【図14】本発明の第4の実施形態による移動通信システムにおけるサブパケットを生成する方法のフローを示す図である。
【図15】本発明の第5の実施形態による移動通信システムにおけるサブパケットの生成方法を示すフローチャートである。
【図16】本発明の第5の実施形態による移動通信システムにおけるサブパケットを生成する方法のフローを示す図である。
【図17】本発明の実施形態によるサブパケットの生成方法を使用する移動通信システムを示すブロック構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の望ましい実施形態を添付の図面を参照して詳細に説明する。
下記の説明で、本発明に関連した公知の機能又は構成に関する具体的な説明が本発明の要旨を不明瞭にすると判断された場合に、その詳細な説明を省略する。また、後述する用語は、本発明の機能を考慮して定義されたものであって、ユーザー、運用者の意図、又は慣例によって変わることができる。したがって、上記用語は、本明細書の全体内容に基づいて定義されなければならない。
本発明は、一例としてHARQデータ送受信に対して具体的に説明されるが、本発明によって提案される方法は、HARQが使用されないシステムにも適用されることも留意しなければならない。
【0023】
本発明は、一つ以上のリソースブロックに含まれた一部のリソースが制御チャンネル伝送に使用され、残りのリソースがデータ伝送に使用され、制御チャンネル伝送に使用されるリソースの量が時間の経過に従って変化されるシステムで、符号化/変調された伝送データシンボルをデータ伝送に割り当てられたリソースブロックにマッピングする方法を提供する。
特に、本発明は、リソースブロックに含まれたリソースの中で、まず制御チャンネル伝送に使用できないリソースに符号化/変調データシンボルをマッピングし、その後に、制御チャンネルによって使用可能な領域の該当サブフレームで実際には制御チャンネルに使用されないリソースに符号化/変調データシンボルをマッピングする。
【0024】
図4は、本発明の実施形態によるデータシンボルのマッピングに対するリソース構成を示す図である。
図4の説明は論理的リソースによってなされていることで、論理的リソースが実際に複数のOFDMシンボルの複数のサブキャリアに物理的にマッピングされる方法は、多様に実現されることができる。本発明は、一例として、図4に一つのリソースブロックがデータ伝送に使用される場合を示しているが、同一の方法が、データが数個のリソースブロックを通じて伝送される場合にも適用されることができる。
【0025】
図4において、一つのリソースブロックの全体リソース402は、論理的に一次元で表現される。参照符号403は、一つのリソースブロックで、全体リソース402の中から制御チャンネル伝送に使用可能な最大リソースを意味する。すなわち、制御チャンネル伝送のための最大使用可能(available)リソースについては、すべてのリソースが制御チャンネル伝送に使用され、あるいは一部のリソースのみが制御チャンネル伝送に使用されることができる。例えば、全体リソース402の個数が100であると、制御チャンネル伝送に使用されるリソースの個数は、10,20,30のうちの一つであり、制御チャンネルの伝送のための最大使用可能リソース403の個数は、30である。
参照符号404は、全体リソース402の中で制御チャンネル伝送のために使用できないリソースを表す。この例では、70個のリソースがこれらリソースに該当する。参照符号405は、特定のサブフレームで全体リソース402の中で実際に制御チャンネル伝送に使用されるリソースを表す。参照符号406は、サブフレームで全体リソース402から制御チャンネル伝送に実際に使用されるリソース405を引くことによって得られる残りのリソースで、かつ特定のサブフレームで実際にデータチャンネル伝送に使用されるリソースを表す。
【0026】
符号化データシンボルは、次の実行可能な2つの実施形態で上記したリソースにマッピングされる。
第1の実施形態は、参照符号407で示されたように、制御チャンネルによって使用可能なリソースの反対側のリソースから符号化データシンボルのマッピングを始める。
第2の実施形態は、参照符号408で示されたように、制御チャンネルに使用可能な最大使用可能リソース403の次の位置から符号化データシンボルのマッピングを遂行した後に、参照符号409で示されるように、最大使用可能リソース403のうち該当サブフレームで実際には制御チャンネル伝送に使用されないリソースに符号化データシンボルをマッピングする。図4に示すように、参照符号409によって示されるリソースに対するマッピング順序は、両方向とも可能である。
【0027】
上述した本発明のマッピング方法によれば、図2に示した各サブパケットの符号化シンボルがリソースブロック内にマッピングされるリソースの位置は、リソースブロックで実際に制御チャンネルに使用されるリソース405の位置変化への影響を最大限減少させることができる。より具体的には、符号化データシンボルが制御チャンネル伝送のために割り当てられた最大使用可能リソース403以後からマッピングされるため、符号化データシンボルのマッピングリソースの位置及び量は、サブフレームごとに可変する制御チャンネルの伝送に影響を受けない。
さらに、本発明によって提案されるマッピング方法によれば、データ送受信器間のリソースブロック内における特定のサブフレームで実際に制御チャンネル伝送に使用されたリソース405に対する誤りがある場合でも、符号化データシンボルがリソースにマッピングされることによってデータ符号化シンボルには誤りが発生せず、それによってデータ復調が成功的に実現されることができる。
【0028】
図5は、本発明の実施形態によるダウンリンクでの詳細なマッピング方法を示す図である。
図3に示した制御チャンネル伝送に使用可能なリソース数の最大値である‘N’値が、図5では3であるが、この‘N’値は、図5に示すサブフレームで1であると仮定する。これは、サブフレームの第1のOFDMシンボルが制御チャンネル伝送に使用されることを意味する。
【0029】
第1の実施形態は、図5にも参照符号407で示されている。第1の実施形態において、図2に示したサブパケットの符号化シンボルは、図5のサブフレームでOFDMシンボル14からリソースにマッピングされ、OFDMシンボル14,13,12,…,2の順にマッピングされる。
第2の実施形態は、図5に参照符号408及び409で示されている。第2の実施形態においては、図2に示したサブパケットの符号化シンボルが、図5のサブフレームで、制御チャンネルに使用されるリソースであるOFDMシンボル1,2,3以後のOFDMシンボル4からリソースにマッピングされ、その後に制御チャンネルに使用可能なリソースのうち、サブフレームで実際には制御チャンネル伝送に使用されないリソースであるOFDMシンボル2,3にマッピングされる。そのマッピング順序について、OFDMシンボル4,5,6,…,13,14,2,3の順に、あるいはOFDMシンボル4,5,6,…,13,14,3,2の順に符号化シンボルがマッピングされる。
【0030】
図6は、単一キャリア周波数分割多重アクセス(SC−FDMA)をアップリンクで多重アクセス方式として使用するシステムにおける送受信装置を示すブロック構成図である。SC−FDMAは、PAPR(Peak-to-Average Power Ratio)を最小化する長所がある多重アクセス方式である。ここで、送受信装置がSC−FDMAをアップリンクで多重アクセス方式として使用するシステムについて説明されるが、本発明によって提案されるデータシンボルマッピング方法は類似したシステムにおける送受信装置にも適用可能であることは、当該分野で明らかである。
【0031】
図6を参照すると、ユーザーデータ又は制御情報は、直/並列(Serial to Parallel:S/P)変換器601によって複数の並列信号に変換され、離散フーリエ変換器(Discrete Fourier Transform:以下、“DFT”と称する)603に入力される。DFT603から出力される信号を受信するサブキャリアマッパ604は、サブキャリアマッピングを遂行する。サブキャリアマッパ604から出力される信号は、逆高速フーリエ変換器(Inverse Fast Fourier Transformer:IFFT)605に入力され、IFFT出力は、並/直列(Parallel to Serial:P/S)変換器606を通した後にCP挿入器(Cyclic Prefix inserter)607によってCPが挿入され、送信処理器608によって無線で伝送される。
受信器610の受信処理器611が無線伝送された信号を受信した場合に、CP除去器612は、受信された信号から挿入されたCPを除去し、S/P変換器613は、CPが除去された信号を並列信号に変換する。並列信号は、FFT614を通じてデマッピング/等化部615に入力され、サブキャリアマッピング情報によってデマッピングされた信号を出力する。デマッピングされた信号は、逆離散フーリエ変換器(Inverse Discrete Fourier Transform:IDFT)616で逆離散フーリエ変換される。IDFT616から出力される信号はP/S変換器618に出力される。上記したように、受信器610は、送信器600によって伝送されたデータ及び制御情報を獲得するために、送信器600の逆信号処理を遂行する。
符号化データシンボルがリソースにマッピングされる上記提案されたマッピング順序は、DFT603の入力でのリソースマッピングプロセスで決定される。
【0032】
図7は、本発明によって提案されるマッピング方法がアップリンクに適用される場合に対する送受信器を示すブロック構成図である。より具体的に、図7は、SC−FDMAに基づいた一般的な送受信器を示すブロック構成図であって、制御器701,702は、上記したように遂行されるようにリソースのマッピング及びデマッピングを制御する。
図8は、本発明の実施形態によるリソースマッピング方法を遂行する他の送受信装置のブロック構成図である。図8を参照すると、OFDM方式による一般的な送受信器であって、制御器802,817は、上記したように遂行されるように、リソースのマッピング及びデマッピングを制御する。図8に示す残りの構成要素は、図6で詳細に説明されている。
【0033】
上述したように装置で遂行されるリソースマッピング方法の具体的な実施形態は、図9A〜図11Bを参照して説明される。より詳細には、図9A〜図11Bは、SC−FDMAベースのアップリンクでリソースマッピングプロセスの具体的な実施形態を示す。
図9Aは、本発明の第1の実施形態により、制御チャンネル伝送のためのシンボルと符号化データシンボルがリソースにマッピングされるマッピング順序の方向を示す図である。図9Bは、本発明の第1の実施形態による制御器によって遂行されるマッピング方法を示すフローチャートである。
図9Bを参照すると、制御器は、ステップ910でデータ及び制御情報を受信し、図9Aに示すように、ステップ920で制御チャンネル901を順方向にマッピングする。ここで、“順方向”は、左から右へのマッピング方向を意味し、“逆方向”は、右から左へのマッピング方向を意味する。
その後、制御器は、ステップ930で、データ902を逆方向にマッピングする。すなわち、図9Aに示すように、制御チャンネル901及び符号化データシンボル902は反対方向にマッピングされる。
【0034】
図10Aは、本発明の第2の実施形態により、制御チャンネル伝送のためのシンボル及び符号化データシンボルがリソースにマッピングされるマッピング順序の方向を示す図である。図10Bは、本発明の第2の実施形態による制御器によって遂行されるマッピング方法を示すフローチャートである。
図10Bを参照すると、制御器は、ステップ1010でデータ及び制御情報を受信し、図10Aに示すように、ステップ1020で制御チャンネル1001を順方向にマッピングする。制御器は、ステップ1030で、制御チャンネルのための最大使用可能リソースの以後からデータ1002を順方向にマッピングする。その後、制御器は、ステップ1040で、制御チャンネルのための使用可能リソースのうち、残りのソースにデータシンボル1005をマッピングする。
【0035】
図11Aは、本発明の第3の実施形態により、制御チャンネル伝送のためのシンボルと符号化データシンボルがリソースにマッピングされるマッピング順序の方向を示す図である。図11Bは、本発明の第3の実施形態による制御器によって遂行されるマッピング方法を示すフローチャートである。
図11Bを参照すると、制御器は、ステップ1110でデータ及び制御情報を受信し、図11Aに示すように、ステップ1120で制御チャンネル1101を分散ベースでマッピングする。制御器は、ステップ1130で、制御チャンネル1101に対する使用可能なリソースを除いたリソースにデータシンボルをマッピングする。その後、制御器は、ステップ1140で、制御チャンネルに対する使用可能リソースのうち残りのリソースにデータシンボルをマッピングする。
【0036】
図12は、移動通信システムにおいて、循環バッファで割り当てられたリソースブロックのデータチャンネル伝送に使用可能なリソースの量が変化する場合に、HARQのためのサブパケットを生成する移動通信システムの方法を示す図である。図12を参照すると、参照符号1205は循環バッファを表し、参照符号1210は、割り当てられたリソースブロック内のすべてのリソースがデータ伝送に使用可能な場合のサブパケットの構成を表す。参照符号1211は、循環バッファ1205で第1のサブパケットを生成するために選択できる先頭の連続する符号化シンボルを表し、参照符号1212は、循環バッファ1205で第2のサブパケットを生成するために、第1のサブパケット1211の次のシンボルから連続して選択されることができる符号化シンボルを表し、参照符号1213は、循環バッファ1205で第3のサブパケット1213を生成するために、第2のサブパケット1212の次のシンボルから連続して選択されることができる符号化シンボルを表す。
【0037】
参照符号1220は、実際に伝送された第1のサブパケットを示す。割り当てられたリソースブロック内のすべてのリソースがデータ伝送に使用可能である場合に、第1のサブパケット1211に該当する量の符号化シンボルが伝送できるが、3個のOFDMシンボル1221に該当する符号化シンボルが、実際に該当サブフレームで制御チャンネル伝送に使用される3個のOFDMシンボル1221として第1のサブパケット1211から除外されなければならないため、実際に伝送された第1のサブパケット1220に該当する量の符号化シンボルは伝送されることができる。参照符号1224は、循環バッファ1205で実際に伝送される第1のサブパケット1220の位置を明確に表す。
【0038】
第2のサブパケットは、循環バッファ1205で第1のサブパケットの終点(end point)からの符号化シンボルを含む。
参照符号1230は、実際に伝送された第2のサブパケットを示す。割り当てられたリソースブロック内のすべてのリソースがデータ伝送に使用可能である場合に、第2のサブパケット1212に該当する量の符号化シンボルが伝送可能であるが、1個のOFDMシンボル1222に該当する符号化シンボルは、実際に該当サブフレームで制御チャンネル伝送に使用される1個のOFDMシンボル1222として第2のサブパケット1212から除外されなければならないため、実際に伝送された第2のサブパケット1230に該当する量の符号化シンボルが伝送されることができる。参照符号1225は、循環バッファ1205で実際に伝送された第2のサブパケット1230の位置を明確に示す。
【0039】
第3のサブパケットは、循環バッファ1205で第2のサブパケットの終点からの符号化シンボルを含む。
参照符号1240は、実際に伝送された第3のサブパケットを示す。割り当てられたリソースブロック内のすべてのリソースがデータ伝送に使用可能である場合に、第3のサブパケット1213に該当する量の符号化シンボルが伝送可能であるが、2個のOFDMシンボル1223に該当する符号化シンボルは、実際に該当サブフレームで制御チャンネル伝送に使用される2個のOFDMシンボル1223として第3のサブパケット1213から除外されなければならないため、実際に伝送された第3のサブパケット1240に該当する量の符号化シンボルが伝送されることができる。参照符号1226は、循環バッファ1205で実際に伝送された第3のサブパケット1240の位置を明確に示す。
【0040】
図12に示すように、割り当てられたリソースブロックで一部のリソースとしてデータ伝送に使用可能なリソースが減少する場合に、循環バッファで以前サブパケットの終点から次のサブパケットを生成することによって符号化性能を最大化することができる。しかしながら、符号化性能を最大化できる方法は、各サブパケットが伝送される度に可変される制御チャンネル伝送に使用されるリソースの量に関する正確な情報を得る場合のみに可能である。すなわち、図12に示す例において、参照符号1221,1222,1223で示される制御チャンネル伝送に使用されるリソースの量に関する任意の情報に誤りが発生すすると、受信器は、循環バッファで受信されたシンボルを間違った位置にマッピングして復号し、この場合、符号化は成功的に実現されることができない。
上述したように、制御チャンネル伝送に使用されるリソースの量はサブフレームごとに可変的であるため、リソースの量に関する情報は、サブフレームごとに所定の制御チャンネルを通じて伝送される。したがって、受信器が、制御チャンネル伝送に使用されるリソースの量に関する情報をサブフレームごとに正確に受信しない可能性があるので、リソース量の可変情報に対する誤りに強いようにサブパケットを生成する必要がある。
【0041】
以下、添付の図面を参照して、本発明の実施形態により、循環バッファに基づいてHARQのための符号化シンボルを選択してサブパケットを生成する方法及びその移動通信システムについて詳細に説明する。
本発明は、一つ以上のリソースブロックに含まれた一部のリソースが制御チャンネル伝送に使用され、残りのリソースがデータ伝送に使用され、制御チャンネル伝送に使用されるリソースの量が時間の経過に従って変わる移動通信システムにおいて、送受信器間のデータ伝送のための固定リソース量を決定し、この決定された固定のリソース量に基づいて循環バッファに各サブパケットの開始シンボルの位置、又は開始点を定義するものである。固定のリソース量は、実際にサブパケットが伝送される時点でデータ伝送に実際に使用可能なリソース量とは別に定義される。
以下、本発明の説明は、割り当てられたリソースブロックの数が1であると仮定してなされるが、それは、割り当てられたリソースブロックの数が1より大きい場合にも容易に拡張されることができる。
【0042】
図13は、本発明の第4の実施形態による移動通信システムにおいてサブパケットを生成する方法を示すフローチャートである。図13を参照すると、ステップ1301で、送信器及び受信器は、割り当てられたリソースブロックに使用可能なREの総個数Tのうち、データサブパケットが生成される基になる基準値、又は‘L’値(L≦T)を決定する。例えば、ダウンリンク通信において、送信器は基地局となり、受信器は端末となるため、一つの基地局のすべての端末は、同一の‘L’値を有し、あるいは端末ごとに異なるL値を有することがある。すべての端末が同じ‘L’値を有する場合に、この‘L’値は、端末が常に固定した‘L’値のみを有するように定義され、‘L’値はシステム情報のブロードキャストシグナリングを通じて変化されるように定義されることができる。しかしながら、すべての端末が異なる‘L’値を有する場合に、‘L’値は、各端末に対する所定のシグナリングを通じて決定されることができる。あるいは、‘デフォルト(Default)L’値は、予め定義され、‘L’値に対するシグナリングが基地局から伝送されない場合に、端末はデフォルト‘L’値を使用することができる。
【0043】
‘L’値が直接に定義できるが、他のチャンネルのリソース量を定義することによって間接的に定義することもできる。例えば、制御チャンネルに使用されるリソースの量に対する基準値を定義する方式である。例えば、図3に示したシステム構成において、一つのリソースブロックに該当するREの個数は12×14=168であり、サブフレームの前部N=3であるREが制御チャンネルに使用される場合に、‘L’値は、‘N’値に対する基準値を‘2’として決定することによって定義されることができる。この場合、N=2であるので、‘L’値は次のように計算されることができる。一つのリソースブロックで2個のOFDMシンボルに対応するREの個数は12×2=24であるため、‘L’値は、168から24を引き、残りのOFDMシンボルのうちパイロットに使用されるREの個数である16をその結果からさらに引いて128となる。パイロットに使用されるREの個数は一般的に可変的でないので、パイロットに使用されるREの個数は、‘L’値の計算で考慮されるように定義されることができ、無視されるように定義することもできる。上記したように、制御チャンネルに使用されるリソースの基準値を定義することによって、‘L’値を決定する方式で基準値を定義する場合に制御チャンネルに使用されるリソースの平均量をその基準値として使用することに効率的である。
上記のように‘L’値が決定された後に、送信器は、ステップ1302で、‘L’値及びデータ伝送に割り当てられた変調次数(modulation order)Mを用いて循環バッファで各サブパケットを構成する第1の符号化シンボルの位置を示す開始点を定義する。一般的に、Mは、送信器から受信器にシグナリングされ、‘M’値はQPSK、16QAM、64QAMの変調方式に対して各々2、4、6である。
【0044】
ステップ1302の具体的な例について説明する。
‘L’値が128として決定され、‘M’値が4である場合に、循環バッファで各サブパケットの開始点は0,512(=128×4),1024,2048などとなる。循環バッファで符号化シンボルのインデックス(indexing)は0から始まると仮定する。上記のように循環バッファで各サブパケットの開始点が定義される場合に、送信器は、ステップ1303で、開始点で符号化シンボルから連続した符号化シンボルを用いてサブフレームごとにサブパケットを生成する。
ステップ1303で、送信器は、サブフレームごとに割り当てられたリソースブロック内で制御チャンネル伝送及びパイロット伝送に使用されるリソースを除き、実際にデータ伝送に使用可能な個数KのREを決定する。例えば、図3に示したシステム構成において、一つのリソースブロックが特定のサブフレームで割り当てられ、サブフレームで‘N’値が1である場合に、‘K’値は、(12×13)−(4×5)=136となる。この計算は、図3の構成で制御チャンネル及びパイロットに使用されるリソースを除き、すべてのリソースがデータ伝送に使用可能であるという仮定の下になされたが、リソースブロックの一部REは、実際にはどの目的でも使用されずに、特定目的のために予備される(reserve)ことができる。上記のように‘K’値が決定された場合に、送信器は、ステップ1304で、循環バッファで各サブパケットに対して決定された開始点からK×M個の連続した符号化シンボルで 各サブパケットを生成する。
【0045】
図14は、本発明の第4の実施形態により、移動通信システムにおけるサブパケットを生成する方法を示すフローチャートである。本発明の第4の実施形態によって、図14に参照符号1205で示された循環バッファは、図2の説明と同一である。参照符号1210〜1213で示された部分は、図12の説明と同一である。参照符号1401は、図13で説明したように、制御チャンネルリソースの量に対する基準値を用いる方法が‘L’値を定義するために適用される場合に、この基準値に対応する符号化シンボルの量を示す。上記のように、‘L’値が制御チャンネルの量に対する基準値によって計算される場合に、循環バッファでサブパケットの開始点は、‘L’値及び‘M’値に基づいて参照符号1411,1412,1413,1414で示されるように定義される。参照符号1421,1422,1423は、実際に各サブフレームに生成されたサブパケットの例を示す。
【0046】
制御チャンネル伝送に割り当てられるリソースの量1431は、第1のサブパケット1421が伝送される時点で基準量1401より小さいため、第1のサブパケット1421を構成する最後の符号化シンボルを示す終点は、第2のサブパケット1422の開始点1412を超える。すなわち、第2のサブパケット1422が伝送される場合に、参照符号1441で表されるように、オーバーラッピング(overlapping)が循環バッファで発生する。2個のサブパケットで重複されて伝送される符号化シンボルは、受信器で組み合わせて一つの符号化シンボルに復元される。
制御チャンネル伝送に対して割り当てられたリソースの量1432は、第2のサブパケット1422が伝送される時点で基準量1401より大きいため、第2のサブパケット1422の終点は、第3のサブパケット1423の開始点1413に至ることができない。すなわち、第3のサブパケット1423が伝送された場合に、参照符号1442で示すように、循環バッファで第2のサブパケット1422と第3のサブパケット1423との間にギャップ(gap)が発生する。2個のサブパケット間のギャップに対応する符号化シンボルは、受信器で、誤りとして処理され、例えば‘0’に代替され、復号プロセスを通じて復元される。
【0047】
第4の実施形態によって、サブパケットごとに定められた‘L’値を設定して開始点を決定する方法に加えて、第5の実施形態によって制御チャンネルのタイプに基づいて開始点を決定することもできる。
アップリンクを通じて伝送される制御チャンネルは、チャンネル品質を示すチャンネル品質インジケータ(Channel Quality Indicator:CQI)及びサウンディング(sounding)基準信号(Reference Signal:RS)のように送信器及び受信器の正確な伝送時間がわかる制御チャンネル(以下、“事前設定(pre-configured)チャンネル”と称する)と、ACK/NACKのようにダウンリンク制御チャンネルの受信誤りが発生する場合に受信器は送信器からACK/NACKが伝送されると考えるが、送信器が伝送しない状況が発生することのある制御チャンネル(以下、“動的設定(dynamically-configured)チャンネル”と称する)とを含む。
【0048】
事前設定チャンネルは、制御チャンネルの伝送時点又はリソース情報が上位階層シグナリングを通じて予め設定され、あるいはアップリンクグラントを通じて制御チャンネル伝送を遂行するか否かを決定してこのグラントに誤りが発生すると、アップリンクデータは、伝送されない。したがって、送信器及び受信器によって予想される制御チャンネルの受信時間は、相互に正確に一致する。
したがって、制御チャンネルが事前設定チャンネルである場合に、ノーマルL値L_normalが存在するとき、L_normal値から事前設定チャンネルの伝送に使用されるリソースの数を引くことによって得られた残りの値は‘L’値に設定され、制御チャンネルが動的設定チャンネルである場合には、ノーマルL値が変更なしに使用される。
より具体的に、L_normal値がノーマルな伝送に使用される‘L’値であると仮定すると、事前設定チャンネルが伝送された場合に、開始値を決定するために使用される‘L’値は、次の伝送サブフレームでL_normal−Nとなる。したがって、送信器がL_normal−Nを考慮してサブパケットの開始点を決定すると、ギャップが動的設定チャンネルの伝送中に循環バッファに発生して制御チャンネルによる影響を最小化することができる。
【0049】
送信器は、事前設定チャンネル及び動的設定チャンネルでCQI伝送を設定でき、事前設定チャンネルでCQI伝送と動的設定チャンネルでCQI伝送が同時に発生する場合に、送信器は、動的設定チャンネルでCQI伝送を遂行し、あるいは事前設定チャンネルでCQI伝送を遂行することができる。上記したように、CQI伝送が事前設定チャンネルで遂行されると仮定すれば、次の伝送サブフレームでの開始値を全体に割り当てられたL_normal−Nとして決定することができる。開始値は、受信器と送信器との開始値が不一致となることを避けるために、次の伝送サブフレームで全体に割り当てられたL_normal−Nとして決定される。その理由は、送信器が、PDCCH(Packet Data Control Channel)の誤りによって動的設定チャンネルでCQI伝送を遂行するよりも、事前設定チャンネルでCQI伝送を遂行する場合には、受信器及び送信器の開始値の不一致が、動的設定チャンネルの誤りと同一に発生するためである。
より詳細に説明すると、CQI伝送が事前設定チャンネルで遂行される時点では、送信器は、CQI伝送が事前設定チャンネルで遂行されるか、あるいは動的設定チャンネルで遂行されるかに関係なく、事前設定チャンネルでCQI伝送によって次のサブフレームの開始値をL_normal−Nとして決定すると、受信器及び送信器の開始値を同一にすることができる。
【0050】
図15は、本発明の第5の実施形態による移動通信システムにおけるサブパケットを生成する方法を示すフローチャートである。図15を参照すると、ステップ1501で、送信器及び受信器は、割り当てられたリソースブロックに使用可能なREの総個数Tのうち、データサブパケットの生成中にL_normal値を決定する。このL_normal値が決定された場合に、送信器は、ステップ1502で、事前伝送チャンネルに該当する制御情報が以前伝送で伝送されたか否かを確認し、開始点を決定するために使用される‘L’値を決定する。‘L’値は、L_normal−Nを用いて決定され、Nは、事前設定チャンネルの伝送に使用されるリソースの量を意味する。‘L’値が決定された場合に、送信器は、ステップ1503で、‘L’値及びデータ伝送に割り当てられた変調次数を用いて、循環バッファでサブパケットを構成する第1の符号化シンボルの位置を示す開始点を定義する。この‘L’値は、各サブパケットの伝送時に変更されるため、開始点は、以前伝送の開始点S_k−1に‘L’値を加算して現在伝送の開始点S_kとして定義される。
ステップ1504で、送信器は、サブフレームごとに割り当てられたリソースブロックで、制御チャンネル伝送及びパイロット伝送に使用されるリソースを除き、実際にデータ伝送に使用可能なREの個数Kを決定する。
‘K’値が決定される場合に、送信器は、ステップ1505で、循環バッファでサブパケット別に定められた開始点からK×Mの連続した符号化シンボルで各サブパケットを生成する。
【0051】
図16は、本発明の第5の実施形態による移動通信システムにおけるサブパケットを生成する方法のフローを示す。本発明の第5の実施形態によって、図15に参照符号1205で示された循環バッファは、図2の説明と同一である。参照符号1210〜1213で示された部分は、図12の説明と同一である。参照符号1601は、図15に説明したように、‘L’値を定義するために事前設定チャンネルを伝送するために使用される符号化シンボルの量を表す。L_normal値は、スケジューリングされたリソースで伝送可能なシンボルの数を表す。
【0052】
本発明の第5の実施形態による送信器は、各サブパケットの伝送の際に、第1の伝送に対して循環バッファの開始を開始点S_1 1602として設定し、第2の伝送に対しては、以前伝送で事前設定チャンネル情報1607が伝送されるので、その該当する量を引いてから開始点をS_2 1603として設定する。第3の伝送に対して、動的設定チャンネル制御情報1608が以前伝送で伝送されたので、送信器は、L_normalだけを考慮して開始点をS_3 1604として設定する。第4の伝送に対して、以前伝送で事前設定チャンネル制御情報1611が伝送されたので、送信器は、L_normal値から事前設定チャンネル及び動的設定チャンネルを引いた後に開始点をS_4 1605として設定する。
上記したように、本発明の第5の実施形態により、送信器が制御チャンネルを考慮してサブパケットの開始点を決定すると、ギャップが、循環バッファで動的設定チャンネルの伝送時のみに発生することで、制御チャンネルによる影響を最小化することができる。
【0053】
図17は、本発明の実施形態によるサブパケットの生成方法を使用する移動通信システムを示すブロック構成図である。図17を参照すると、送信器1701は、エンコーダ1701と、サブパケット生成器1702と、制御器1703とを含む。受信器1730は、デコーダ1706と、制御器1707とを含む。エンコーダ1701は、所定のデータパケットを符号化し、符号化シンボルを出力する。サブパケット生成器1702は、制御器1703の制御の下に、符号化シンボルの一部又は全体を選択する。制御器1703は、サブパケット生成器1702を制御し、それによって図5及び図7に説明したようにサブパケットが生成される。
【0054】
送受信器チェーン(transceiver chain)1704は、例えば、OFDM送受信手順を通じて、サブパケット生成部1702から受信器1730にサブパケット出力を伝送する。
受信器1730において、デコーダ1706は、制御器1707の制御の下に、受信されたサブパケットを復号し、その復号結果によってACK/NACKを送信器1710にフィードバックする。制御器1707は、循環バッファでそれぞれの受信されたサブパケットの位置が図5及び図7に説明したように決定されるように、デコーダ1706を制御する。
送信器1710において、受信されたフィードバック情報に基づいて、サブパケット生成器1702は、伝送されたデータパケットの再伝送データパケット、すなわち次のサブパケットを生成するか、あるいは新たなデータパケットの初期伝送サブパケットを生成して伝送する。
【0055】
本発明によって提案されたサブパケットの生成方法において、循環バッファでサブパケット間にオーバーラッピング又はギャップが発生するが、その区間(interval)は相対的に短い。また、各サブパケットの開始点は予め定義されるため、各サブパケットの開始点に対する誤りは発生せず、制御チャンネルのリソース量に関する情報の誤りに強いサブパケットを生成することができる。
以上、本発明を具体的な実施形態に関して図示及び説明したが、添付した特許請求の範囲により規定されるような本発明の精神及び範囲を外れることなく、形式や細部の様々な変更が可能であることは、当該技術分野における通常の知識を持つ者には明らかである。
【符号の説明】
【0056】
600 送信器
601 直/並列(S/P)変換器
603 離散フーリエ変換器(DFT)
604 サブキャリアマッパ
605 逆高速フーリエ変換器(IFFT)
606 並/直列(P/S)変換器
607 CP挿入器
608 送信前処理器
610 受信器
611 受信前処理器
612 CP除去器
613 直/並列(S/P)変換器
614 高速フーリエ変換器(FFT)
615 デマッピング/等化部
616 逆離散フーリエ変換器(IDFT)
618 並/直列(P/S)変換器
【技術分野】
【0001】
本発明はハイブリッド自動再送要求(Hybrid Automatic Repeat Request:以下、“HARQ”と称する)方式を使用する移動通信システムに関するもので、特にHARQサブパケットの変調シンボルをリソースにマッピングする方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、移動通信システムにおいて、有無線チャンネルで高速データ伝送に適している直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:以下、“OFDM”と称する)方式について活発な研究が行われている。OFDM方式は、マルチキャリア(multiple carrier)を用いてデータを伝送する方式として、直列に入力されるシンボルを並列シンボルストリームに変換してこれら各々を複数の直交サブキャリア、又は複数の直交サブキャリアチャンネルに変調して伝送するマルチキャリア変調(Multi-Carrier Modulation:MCM)方式の一種である。OFDMを基本伝送方式として使用し、かつ複数のサブキャリアを通じてさまざまなユーザーを区分するシステム、換言すれば相互に異なるユーザーに相互に異なるサブキャリアを割り当てることでさまざまなユーザーをサポートするシステムは、一般的に直交周波数分割多重アクセス(Orthogonal Frequency Division Multiplex Access:以下、“OFDMA”と称する)システムと呼ばれている。
【0003】
HARQは、パケットベースの移動通信システムにおいてデータ伝送の信頼度及びデータスループット(throughput)を増加させるために使用される重要な技術である。HARQは、自動再送要求(Automatic Repeat Request:ARQ)と順方向誤り訂正(Forward Error Correction:FEC)とを組み合わせた技術を称する。
ARQは、有無線データ通信システムで幅広く使用されている技術である。この技術において、データ送信器は、所定の規則によって伝送データパケットにシーケンス番号を割り当てて伝送し、データ受信器は、シーケンス番号で受信されたパケットのうち、欠けているシーケンス番号に対応するパケットに対する再伝送要求を上記送信器に送ることによって、信頼性のあるデータ伝送を実現する。
FECは、畳み込み符号化又はターボ符号化のように所定の規則に従って伝送データに冗長ビットを加えて伝送し、データ送受信プロセスで発生する雑音(noise)又はフェージング(fading)環境で生成される誤りを克服して本来伝送されたであろうデータの復調を可能にする技術である。
【0004】
これら2つの技術、すなわちARQ及びFECが結合されたHARQを使用するシステムにおいて、データ受信器は、受信されたデータに所定の逆FECプロセスを遂行することによって復号されたデータに対してCRC(Cyclic Redundancy Check)を遂行し、復号されたデータに誤りがあるか否かを判定する。その結果、誤りがないと、上記受信器は、送信器にACK(Acknowledgement)をフィードバックし、それによって送信器は次のデータパケットを伝送する。しかしながら、データに誤りがあると、受信器は、送信器にNACK(Non-Acknowledgement)をフィードバックし、それによって送信器は以前に伝送されたパケットを再伝送する。受信器は、再伝送されたパケットを以前に伝送されたパケットと組み合わせてエネルギー利得を得る。その結果、HARQは、組み合わせプロセスを使用しない従来のARQに比べて、一層改善された性能を獲得する。
【0005】
図1は、HARQ方式を示す図である。図1で、横軸は時間ドメインを表し、‘データチャンネル’はデータパケットが伝送されるチャンネルを表す。
図1を参照すると、パケットデータの初期伝送101に伴って、受信器は、このデータを受信すると、初期伝送パケット101に対して復調を試し、復調プロセスでデータチャンネル101に対する受信誤りがあるか否かを判定する。データ伝送に対する復調が成功的に実現されていないと判断される場合には、受信器は、NACK102をデータ送信器にフィードバックする。誤りの有無は、CRC検査を通じて判定されることができる。NACK102が受信される場合に、データ送信器は、初期伝送101に対するパケットデータ再伝送103を遂行する。ここで、同一の情報が伝送されても、冗長は、相互に異なる符号化シンボル(coded symbol)となり得る。
【0006】
ここで、同一のデータパケットを伝送するデータ伝送101,103,105は、“サブパケット”と称す。第1のデータ再伝送103を受信すると、データ受信器は、この第1のデータ再伝送103に対して、所定の規則に従って受信された初期伝送データ101との組み合わせ(combining)を遂行し、その組み合わせの結果によってデータチャンネルの復調を試みる。データチャンネルのCRC検査を通じてデータ伝送に対する復調が失敗したと判定されると、受信器は、NACK104をデータ送信器に更にフィードバックする。
NACK104を受信した場合に、データ送信器は、第1の再伝送103の時点から所定時間の経過後に、第2のパケットデータ再伝送105を遂行する。すなわち、初期パケット伝送101、第1のパケット再伝送103、及び第2のパケット再伝送105のデータチャンネルは、すべて同一の情報を伝送する。
【0007】
第の2のパケット再伝送105を通じてデータを受信すると、受信器は、初期伝送101、第1の再伝送103、及び第2の再伝送105をすべて所定の規則に従って組み合わせを遂行し、データチャンネルの復調を遂行する。データチャンネルに対するCRC検査を通じてデータ伝送に対する復調が成功したと判定されると、データ受信器は、ACK106をデータ送信器にフィードバックする。
ACK106を受信した場合に、データ送信器は、次のデータ情報、すなわち第2のデータパケットに対する初期伝送サブパケット107を制御チャンネルと共に伝送する。
“サブパケット生成(又はサブパケット構成)”は、与えられたデータパケットを所定の手順に従って符号化した後に、符号化シンボルの一部又は全体を選択して各サブパケットを生成するプロセスを示す。多様なサブパケット生成方法が可能であるが、ここでは、循環バッファ(circular buffer)に基づいたサブパケット生成方法を例に挙げて説明する。
【0008】
図2は、循環バッファに基づいたサブパケット生成の例を示す図である。図2を参照すると、一つのコードブロック201は、送信器が与えられた時点で伝送しようとする一つのパケットデータを示す。このコードブロック201は、特定のターボエンコーダ202に入力され、ターボエンコーダ202はS203、P1 204、及びP2 205の特定の符号化シンボルを出力する。S203、P1 204、P2 205は、各々システマチックビット(systematic bit)、パリティビット(parity bit)1、パリティビット2を示す。
S、P1、及びP2は、各々サブブロックインタリーバ206,207,208を経て最終にインタリービングされたシンボル209,210を決定する。
【0009】
図2に示すように、インタリービングされたシンボル209,210は循環バッファと称され、その理由は、HARQ動作の際に、各サブパケットに対するシンボルの生成は循環バッファで連続したシンボルを選択することで達成され、特定のサブパケットで送るシンボルが循環バッファに転送され、そのシンボルは、循環バッファの開始点で再び選択されるためである。
図2を参照すると、参照符号211は初期伝送パケットに対するシンボル生成を表し、参照符号212は第1の再伝送パケットに対するシンボル生成を表し、参照符号213は第2の再伝送パケットに対するシンボル生成を表す。
図2に示したサブパケット生成方法では、例として、図2の連続しないシンボル211〜213で隣接サブパケットが生成できるが、このサブパケット生成方法は、連続するシンボルで隣接サブパケットを生成することもできる。
【0010】
図3は、通常のOFDMAシステムのダウンリンクでデータ伝送の伝送時間間隔(Transmission Time Interval:TTI)を定義するための基本単位として使用される一つのサブフレームでパイロット、制御情報、及びデータ伝送に対してリソースが割り当てられる具体的な例を示す図である。
図3において、横軸は周波数ドメインを表し、縦軸は時間ドメインを表す。最小の四角形は、一つのOFDMシンボルに該当する一つのサブキャリアを表し、便宜上、この四角形を“リソース要素(Resource Element:RE)”と呼ぶ。一例として、図3では周波数ドメインで36個のサブキャリアのみがあると仮定したが、実際のシステムにはより多くのサブキャリアが存在し得る。
【0011】
T1で表示される格子は、送信アンテナ1に対するパイロットシンボル(又は基準信号)が伝送されるREを表す。T2で表示される格子は、送信アンテナ2に対するパイロットシンボルが伝送されるREを表す。T3で表示される格子は、送信アンテナ3に対するパイロットシンボルが伝送されるREを表す。T4で表示される格子は、送信アンテナ4に対するパイロットシンボルが伝送されるREを表す。
リソースブロック302は、それぞれリソース割り当ての単位であって、一つのリソースブロックは、周波数ドメインで12個のサブキャリア及び時間ドメインで14個のOFDMシンボル301を含む。
図3では合計36個のサブキャリアを含んでいるため、3個のリソースブロックが存在する。図3において、N個のOFDMシンボル303に含まれる格子は、制御情報の伝送に使用されるREを示す。ここでは、便宜上、これら格子を“制御チャンネル領域”と称する。
OFDMAシステムにおいて、通常の制御情報は、ダウンリンクリソース割り当て情報、アップリンクリソース割り当て情報、及びアップリンク電力制御情報を含み、詳細制御情報はシステムごとに若干異なることがある。
【0012】
図3は、制御情報の伝送に時間分割多重化(Time Division Multiplexing:TDM)方式を使用するシステムのマッピング図を示す。図3の参照符号303で示すように、制御情報は、リソースブロックの最前部のN個のOFDMシンボルを通じて伝送される。この‘N’値は、一般的に制御情報の量及び制御情報の伝送に使用されるREの個数によって変更される。
図3では‘N’値が3であるが、これは、サブフレームごとに変わることができ、‘N’値に関する情報は、サブフレームごとに制御チャンネル領域を通じて伝送される。制御情報の伝送のための制御チャンネル領域の生成後に、図3に示す3個のリソースブロックは、所定のスケジューリングを通じて端末に割り当てられる。例えば、3個のリソースブロックの中で、リソースブロック1は端末1に割り当てられ、リソースブロック2は端末2に割り当てられ、リソースブロック3は端末3に割り当てられる方式で、リソースが割り当てられる。リソースブロックの割り当ては、サブフレームごとに変更されることができ、上記した制御情報のうちの一つであるリソースブロック割り当て情報は、制御チャンネル領域を通じてサブフレームごとに伝送される。
【0013】
実際に、符号化シンボルがREにロードされる前に変調プロセス(QPSK、16QAMなど)を経ることが一般的である。この場合、“符号化データシンボルがリソースにマッピングされる”という表現よりは“変調されたデータシンボルがリソースにマッピングされる”という表現が正しいが、ここでは、便宜上“符号化シンボルがリソースにマッピング(又はロード)される”という表現を使用する。しかしながら、これはデータ変調シンボルがリソースにマッピングされる場合でも同一に適用できることは、当該技術分野では明らかである。
【0014】
図3を参照すると、参照符号304で表示された数字は、一つのサブフレーム内の14個のOFDMシンボルを示す。図3で、制御チャンネル領域は、OFDMシンボル1,2,3を含み、リソースブロック1が割り当てられた場合に、データシンボルは、リソースブロック1のOFDMシンボル4から伝送される。
制御シンボルに該当するシンボルのうち、最左の12個のシンボル、例えばシンボル1〜12は、各OFDMシンボル1〜3でリソースブロック1に該当する12個のサブキャリアにロードされ、データシンボルは、一つのOFDMシンボル4でリソースブロック1に該当する12個のサブキャリアにロードされる。この場合、一つのOFDMシンボル内のローディング順序(又はシンボルマッピング順序)は多様に定義されることができるが、ここでは、シンボルが正規(regular)順序でサブキャリアにロードされると仮定する。
パイロット伝送に使用されるサブキャリアを含んでいない8個のサブキャリアはOFDMシンボル5でデータ伝送に使用可能であるため、サブブロックインタリーバ206に該当するシンボルの中で、次の8個のシンボル、すなわちシンボル13〜20は、OFDMシンボル5に順にロードされる。
12個のサブキャリアがOFDMシンボル6でデータ伝送に使用可能であるため、サブブロックインタリーバ206に該当するシンボルのうち、次の12個のシンボル、すなわちシンボル21〜32は、OFDMシンボル6に順にロードされる。同一のプロセスを通じて、サブブロックインタリーバ206に該当するシンボルは、リソースブロック1の使用可能なすべてのREに転送される。
【0015】
上述した従来技術において、基地局が特定のユーザーに、すなわちユーザーに割り当てられたリソースブロックに伝送すべき符号化シンボルをマッピングする方法は、制御チャンネル領域のサイズに従って、すなわち、該当するサブフレームで制御チャンネルの伝送に使用されるOFDMシンボルの‘N’値で表示される数に従ってすべてのサブフレームで大きく変わるようになる。したがって、端末で制御チャンネル領域に関する情報の受信中に誤りが発生した場合には、伝送されるデータパケットに対する復調がほとんど不可能であるという問題点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0016】
【特許文献1】国際公開第2007/055292号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
したがって、本発明は上記した従来技術の問題点を鑑みてなされたものであって、その目的は、送信器がデータ伝送に対して割り当てられたリソースブロックに符号化データシンボルをマッピングする場合に、時変(time-varying)の制御チャンネル領域の誤りに強いマッピング装置及び方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0018】
上記のような目的を達成するために、本発明の一態様によれば、移動通信システムにおいて、送信器によって、データ及び制御情報を受信して制御チャンネル伝送のためのシンボル及びデータ符号化シンボルを生成してリソースにマッピングする方法を提供する。その方法は、リソースブロックに含まれたリソースのうち、制御チャンネルがマッピングできる最大使用可能リソース内に制御チャンネルをマッピングする段階と、制御チャンネルがマッピングできる最大使用可能リソースを除き、残りのリソースにデータシンボルをマッピングする段階とを備えることを特徴とする。
【0019】
本発明の他の態様によれば、移動通信システムにおける符号化データシンボルをリソースにマッピングする装置を提供する。その装置は、ユーザーデータ又は制御情報を含む一連の信号を複数の並列信号に変換する直/並列変換器と、直/並列変換器から出力される複数の並列信号に離散フーリエ変換(DFT)を遂行する離散フーリエ変換器と、直/並列変換器から出力される複数の並列信号のうち、リソースブロックに含まれたリソースのうち、制御チャンネルがマッピングできる最大使用可能リソースに制御チャンネルがマッピングされ、制御チャンネルがマッピングできる最大使用可能リソースを除いた残りのリソースにデータシンボルがマッピングされるように離散フーリエ変換器を制御する制御器と、離散フーリエ変換器から出力される信号をサブキャリアに割り当てるサブキャリアマッパと、サブキャリアマッパから出力される信号を無線信号に変換する無線周波数(RF)処理部とを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
本発明は、送信器が伝送すべき符号化データシンボルをデータ伝送に割り当てられたリソースブロックにマッピングする場合に、時変の制御チャンネル領域に対する誤りに強いマッピング装置及び方法を提供することで、データ送受信の信頼性を向上させる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】HARQ方式を説明するための図である。
【図2】循環バッファに基づいたサブパケット生成の例を示す図である。
【図3】一般的なOFDMAシステムのダウンリンクでリソースが割り当てられる例を示す図である。
【図4】本発明の実施形態により、マッピングされるデータシンボルに対するリソース構造を示す図である。
【図5】本発明の実施形態により、ダウンリンクでの詳細なマッピング方法を示す図である。
【図6】アップリンクで多重アクセス方式のような単一キャリア周波数分割多重アクセス(SC−FDMA)を使用するシステムにおける送受信器を示すブロック構成図である。
【図7】本発明によって提案されるマッピング方法がアップリンクに適用される送受信器を示すブロック構成図である。
【図8】本発明の実施形態により、リソースマッピング方法を遂行する他の送受信装置を示すブロック構成図である。
【図9A】本発明の第1の実施形態により、制御チャンネル伝送のためのシンボル及び符号化データシンボルがリソースにマッピングされるマッピング順序の方向を示す図である。
【図9B】本発明の第1の実施形態による制御器によって遂行されるマッピング方法を示すフローチャートである。
【図10A】本発明の第2の実施形態により、制御チャンネル伝送のためのシンボル及び符号化データシンボルがリソースにマッピングされるマッピング順序の方向を示す図である。
【図10B】本発明の第2の実施形態による制御器によって遂行されるマッピング方法を示すフローチャートである。
【図11A】本発明の第3の実施形態により、制御チャンネル伝送のためのシンボル及び符号化データシンボルがリソースにマッピングされるマッピング順序の方向を示す図である。
【図11B】本発明の第3の実施形態による制御器によって遂行されるマッピング方法を示すフローチャートである。
【図12】移動通信システムにおいて、割り当てられたリソースブロックのデータチャンネル伝送に使用可能なリソースの量が循環バッファで変化する場合に、HARQに対するサブパケットを生成する方法を示す図である。
【図13】本発明の第4の実施形態による移動通信システムにおけるサブパケットの生成方法を示すフローチャートである。
【図14】本発明の第4の実施形態による移動通信システムにおけるサブパケットを生成する方法のフローを示す図である。
【図15】本発明の第5の実施形態による移動通信システムにおけるサブパケットの生成方法を示すフローチャートである。
【図16】本発明の第5の実施形態による移動通信システムにおけるサブパケットを生成する方法のフローを示す図である。
【図17】本発明の実施形態によるサブパケットの生成方法を使用する移動通信システムを示すブロック構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の望ましい実施形態を添付の図面を参照して詳細に説明する。
下記の説明で、本発明に関連した公知の機能又は構成に関する具体的な説明が本発明の要旨を不明瞭にすると判断された場合に、その詳細な説明を省略する。また、後述する用語は、本発明の機能を考慮して定義されたものであって、ユーザー、運用者の意図、又は慣例によって変わることができる。したがって、上記用語は、本明細書の全体内容に基づいて定義されなければならない。
本発明は、一例としてHARQデータ送受信に対して具体的に説明されるが、本発明によって提案される方法は、HARQが使用されないシステムにも適用されることも留意しなければならない。
【0023】
本発明は、一つ以上のリソースブロックに含まれた一部のリソースが制御チャンネル伝送に使用され、残りのリソースがデータ伝送に使用され、制御チャンネル伝送に使用されるリソースの量が時間の経過に従って変化されるシステムで、符号化/変調された伝送データシンボルをデータ伝送に割り当てられたリソースブロックにマッピングする方法を提供する。
特に、本発明は、リソースブロックに含まれたリソースの中で、まず制御チャンネル伝送に使用できないリソースに符号化/変調データシンボルをマッピングし、その後に、制御チャンネルによって使用可能な領域の該当サブフレームで実際には制御チャンネルに使用されないリソースに符号化/変調データシンボルをマッピングする。
【0024】
図4は、本発明の実施形態によるデータシンボルのマッピングに対するリソース構成を示す図である。
図4の説明は論理的リソースによってなされていることで、論理的リソースが実際に複数のOFDMシンボルの複数のサブキャリアに物理的にマッピングされる方法は、多様に実現されることができる。本発明は、一例として、図4に一つのリソースブロックがデータ伝送に使用される場合を示しているが、同一の方法が、データが数個のリソースブロックを通じて伝送される場合にも適用されることができる。
【0025】
図4において、一つのリソースブロックの全体リソース402は、論理的に一次元で表現される。参照符号403は、一つのリソースブロックで、全体リソース402の中から制御チャンネル伝送に使用可能な最大リソースを意味する。すなわち、制御チャンネル伝送のための最大使用可能(available)リソースについては、すべてのリソースが制御チャンネル伝送に使用され、あるいは一部のリソースのみが制御チャンネル伝送に使用されることができる。例えば、全体リソース402の個数が100であると、制御チャンネル伝送に使用されるリソースの個数は、10,20,30のうちの一つであり、制御チャンネルの伝送のための最大使用可能リソース403の個数は、30である。
参照符号404は、全体リソース402の中で制御チャンネル伝送のために使用できないリソースを表す。この例では、70個のリソースがこれらリソースに該当する。参照符号405は、特定のサブフレームで全体リソース402の中で実際に制御チャンネル伝送に使用されるリソースを表す。参照符号406は、サブフレームで全体リソース402から制御チャンネル伝送に実際に使用されるリソース405を引くことによって得られる残りのリソースで、かつ特定のサブフレームで実際にデータチャンネル伝送に使用されるリソースを表す。
【0026】
符号化データシンボルは、次の実行可能な2つの実施形態で上記したリソースにマッピングされる。
第1の実施形態は、参照符号407で示されたように、制御チャンネルによって使用可能なリソースの反対側のリソースから符号化データシンボルのマッピングを始める。
第2の実施形態は、参照符号408で示されたように、制御チャンネルに使用可能な最大使用可能リソース403の次の位置から符号化データシンボルのマッピングを遂行した後に、参照符号409で示されるように、最大使用可能リソース403のうち該当サブフレームで実際には制御チャンネル伝送に使用されないリソースに符号化データシンボルをマッピングする。図4に示すように、参照符号409によって示されるリソースに対するマッピング順序は、両方向とも可能である。
【0027】
上述した本発明のマッピング方法によれば、図2に示した各サブパケットの符号化シンボルがリソースブロック内にマッピングされるリソースの位置は、リソースブロックで実際に制御チャンネルに使用されるリソース405の位置変化への影響を最大限減少させることができる。より具体的には、符号化データシンボルが制御チャンネル伝送のために割り当てられた最大使用可能リソース403以後からマッピングされるため、符号化データシンボルのマッピングリソースの位置及び量は、サブフレームごとに可変する制御チャンネルの伝送に影響を受けない。
さらに、本発明によって提案されるマッピング方法によれば、データ送受信器間のリソースブロック内における特定のサブフレームで実際に制御チャンネル伝送に使用されたリソース405に対する誤りがある場合でも、符号化データシンボルがリソースにマッピングされることによってデータ符号化シンボルには誤りが発生せず、それによってデータ復調が成功的に実現されることができる。
【0028】
図5は、本発明の実施形態によるダウンリンクでの詳細なマッピング方法を示す図である。
図3に示した制御チャンネル伝送に使用可能なリソース数の最大値である‘N’値が、図5では3であるが、この‘N’値は、図5に示すサブフレームで1であると仮定する。これは、サブフレームの第1のOFDMシンボルが制御チャンネル伝送に使用されることを意味する。
【0029】
第1の実施形態は、図5にも参照符号407で示されている。第1の実施形態において、図2に示したサブパケットの符号化シンボルは、図5のサブフレームでOFDMシンボル14からリソースにマッピングされ、OFDMシンボル14,13,12,…,2の順にマッピングされる。
第2の実施形態は、図5に参照符号408及び409で示されている。第2の実施形態においては、図2に示したサブパケットの符号化シンボルが、図5のサブフレームで、制御チャンネルに使用されるリソースであるOFDMシンボル1,2,3以後のOFDMシンボル4からリソースにマッピングされ、その後に制御チャンネルに使用可能なリソースのうち、サブフレームで実際には制御チャンネル伝送に使用されないリソースであるOFDMシンボル2,3にマッピングされる。そのマッピング順序について、OFDMシンボル4,5,6,…,13,14,2,3の順に、あるいはOFDMシンボル4,5,6,…,13,14,3,2の順に符号化シンボルがマッピングされる。
【0030】
図6は、単一キャリア周波数分割多重アクセス(SC−FDMA)をアップリンクで多重アクセス方式として使用するシステムにおける送受信装置を示すブロック構成図である。SC−FDMAは、PAPR(Peak-to-Average Power Ratio)を最小化する長所がある多重アクセス方式である。ここで、送受信装置がSC−FDMAをアップリンクで多重アクセス方式として使用するシステムについて説明されるが、本発明によって提案されるデータシンボルマッピング方法は類似したシステムにおける送受信装置にも適用可能であることは、当該分野で明らかである。
【0031】
図6を参照すると、ユーザーデータ又は制御情報は、直/並列(Serial to Parallel:S/P)変換器601によって複数の並列信号に変換され、離散フーリエ変換器(Discrete Fourier Transform:以下、“DFT”と称する)603に入力される。DFT603から出力される信号を受信するサブキャリアマッパ604は、サブキャリアマッピングを遂行する。サブキャリアマッパ604から出力される信号は、逆高速フーリエ変換器(Inverse Fast Fourier Transformer:IFFT)605に入力され、IFFT出力は、並/直列(Parallel to Serial:P/S)変換器606を通した後にCP挿入器(Cyclic Prefix inserter)607によってCPが挿入され、送信処理器608によって無線で伝送される。
受信器610の受信処理器611が無線伝送された信号を受信した場合に、CP除去器612は、受信された信号から挿入されたCPを除去し、S/P変換器613は、CPが除去された信号を並列信号に変換する。並列信号は、FFT614を通じてデマッピング/等化部615に入力され、サブキャリアマッピング情報によってデマッピングされた信号を出力する。デマッピングされた信号は、逆離散フーリエ変換器(Inverse Discrete Fourier Transform:IDFT)616で逆離散フーリエ変換される。IDFT616から出力される信号はP/S変換器618に出力される。上記したように、受信器610は、送信器600によって伝送されたデータ及び制御情報を獲得するために、送信器600の逆信号処理を遂行する。
符号化データシンボルがリソースにマッピングされる上記提案されたマッピング順序は、DFT603の入力でのリソースマッピングプロセスで決定される。
【0032】
図7は、本発明によって提案されるマッピング方法がアップリンクに適用される場合に対する送受信器を示すブロック構成図である。より具体的に、図7は、SC−FDMAに基づいた一般的な送受信器を示すブロック構成図であって、制御器701,702は、上記したように遂行されるようにリソースのマッピング及びデマッピングを制御する。
図8は、本発明の実施形態によるリソースマッピング方法を遂行する他の送受信装置のブロック構成図である。図8を参照すると、OFDM方式による一般的な送受信器であって、制御器802,817は、上記したように遂行されるように、リソースのマッピング及びデマッピングを制御する。図8に示す残りの構成要素は、図6で詳細に説明されている。
【0033】
上述したように装置で遂行されるリソースマッピング方法の具体的な実施形態は、図9A〜図11Bを参照して説明される。より詳細には、図9A〜図11Bは、SC−FDMAベースのアップリンクでリソースマッピングプロセスの具体的な実施形態を示す。
図9Aは、本発明の第1の実施形態により、制御チャンネル伝送のためのシンボルと符号化データシンボルがリソースにマッピングされるマッピング順序の方向を示す図である。図9Bは、本発明の第1の実施形態による制御器によって遂行されるマッピング方法を示すフローチャートである。
図9Bを参照すると、制御器は、ステップ910でデータ及び制御情報を受信し、図9Aに示すように、ステップ920で制御チャンネル901を順方向にマッピングする。ここで、“順方向”は、左から右へのマッピング方向を意味し、“逆方向”は、右から左へのマッピング方向を意味する。
その後、制御器は、ステップ930で、データ902を逆方向にマッピングする。すなわち、図9Aに示すように、制御チャンネル901及び符号化データシンボル902は反対方向にマッピングされる。
【0034】
図10Aは、本発明の第2の実施形態により、制御チャンネル伝送のためのシンボル及び符号化データシンボルがリソースにマッピングされるマッピング順序の方向を示す図である。図10Bは、本発明の第2の実施形態による制御器によって遂行されるマッピング方法を示すフローチャートである。
図10Bを参照すると、制御器は、ステップ1010でデータ及び制御情報を受信し、図10Aに示すように、ステップ1020で制御チャンネル1001を順方向にマッピングする。制御器は、ステップ1030で、制御チャンネルのための最大使用可能リソースの以後からデータ1002を順方向にマッピングする。その後、制御器は、ステップ1040で、制御チャンネルのための使用可能リソースのうち、残りのソースにデータシンボル1005をマッピングする。
【0035】
図11Aは、本発明の第3の実施形態により、制御チャンネル伝送のためのシンボルと符号化データシンボルがリソースにマッピングされるマッピング順序の方向を示す図である。図11Bは、本発明の第3の実施形態による制御器によって遂行されるマッピング方法を示すフローチャートである。
図11Bを参照すると、制御器は、ステップ1110でデータ及び制御情報を受信し、図11Aに示すように、ステップ1120で制御チャンネル1101を分散ベースでマッピングする。制御器は、ステップ1130で、制御チャンネル1101に対する使用可能なリソースを除いたリソースにデータシンボルをマッピングする。その後、制御器は、ステップ1140で、制御チャンネルに対する使用可能リソースのうち残りのリソースにデータシンボルをマッピングする。
【0036】
図12は、移動通信システムにおいて、循環バッファで割り当てられたリソースブロックのデータチャンネル伝送に使用可能なリソースの量が変化する場合に、HARQのためのサブパケットを生成する移動通信システムの方法を示す図である。図12を参照すると、参照符号1205は循環バッファを表し、参照符号1210は、割り当てられたリソースブロック内のすべてのリソースがデータ伝送に使用可能な場合のサブパケットの構成を表す。参照符号1211は、循環バッファ1205で第1のサブパケットを生成するために選択できる先頭の連続する符号化シンボルを表し、参照符号1212は、循環バッファ1205で第2のサブパケットを生成するために、第1のサブパケット1211の次のシンボルから連続して選択されることができる符号化シンボルを表し、参照符号1213は、循環バッファ1205で第3のサブパケット1213を生成するために、第2のサブパケット1212の次のシンボルから連続して選択されることができる符号化シンボルを表す。
【0037】
参照符号1220は、実際に伝送された第1のサブパケットを示す。割り当てられたリソースブロック内のすべてのリソースがデータ伝送に使用可能である場合に、第1のサブパケット1211に該当する量の符号化シンボルが伝送できるが、3個のOFDMシンボル1221に該当する符号化シンボルが、実際に該当サブフレームで制御チャンネル伝送に使用される3個のOFDMシンボル1221として第1のサブパケット1211から除外されなければならないため、実際に伝送された第1のサブパケット1220に該当する量の符号化シンボルは伝送されることができる。参照符号1224は、循環バッファ1205で実際に伝送される第1のサブパケット1220の位置を明確に表す。
【0038】
第2のサブパケットは、循環バッファ1205で第1のサブパケットの終点(end point)からの符号化シンボルを含む。
参照符号1230は、実際に伝送された第2のサブパケットを示す。割り当てられたリソースブロック内のすべてのリソースがデータ伝送に使用可能である場合に、第2のサブパケット1212に該当する量の符号化シンボルが伝送可能であるが、1個のOFDMシンボル1222に該当する符号化シンボルは、実際に該当サブフレームで制御チャンネル伝送に使用される1個のOFDMシンボル1222として第2のサブパケット1212から除外されなければならないため、実際に伝送された第2のサブパケット1230に該当する量の符号化シンボルが伝送されることができる。参照符号1225は、循環バッファ1205で実際に伝送された第2のサブパケット1230の位置を明確に示す。
【0039】
第3のサブパケットは、循環バッファ1205で第2のサブパケットの終点からの符号化シンボルを含む。
参照符号1240は、実際に伝送された第3のサブパケットを示す。割り当てられたリソースブロック内のすべてのリソースがデータ伝送に使用可能である場合に、第3のサブパケット1213に該当する量の符号化シンボルが伝送可能であるが、2個のOFDMシンボル1223に該当する符号化シンボルは、実際に該当サブフレームで制御チャンネル伝送に使用される2個のOFDMシンボル1223として第3のサブパケット1213から除外されなければならないため、実際に伝送された第3のサブパケット1240に該当する量の符号化シンボルが伝送されることができる。参照符号1226は、循環バッファ1205で実際に伝送された第3のサブパケット1240の位置を明確に示す。
【0040】
図12に示すように、割り当てられたリソースブロックで一部のリソースとしてデータ伝送に使用可能なリソースが減少する場合に、循環バッファで以前サブパケットの終点から次のサブパケットを生成することによって符号化性能を最大化することができる。しかしながら、符号化性能を最大化できる方法は、各サブパケットが伝送される度に可変される制御チャンネル伝送に使用されるリソースの量に関する正確な情報を得る場合のみに可能である。すなわち、図12に示す例において、参照符号1221,1222,1223で示される制御チャンネル伝送に使用されるリソースの量に関する任意の情報に誤りが発生すすると、受信器は、循環バッファで受信されたシンボルを間違った位置にマッピングして復号し、この場合、符号化は成功的に実現されることができない。
上述したように、制御チャンネル伝送に使用されるリソースの量はサブフレームごとに可変的であるため、リソースの量に関する情報は、サブフレームごとに所定の制御チャンネルを通じて伝送される。したがって、受信器が、制御チャンネル伝送に使用されるリソースの量に関する情報をサブフレームごとに正確に受信しない可能性があるので、リソース量の可変情報に対する誤りに強いようにサブパケットを生成する必要がある。
【0041】
以下、添付の図面を参照して、本発明の実施形態により、循環バッファに基づいてHARQのための符号化シンボルを選択してサブパケットを生成する方法及びその移動通信システムについて詳細に説明する。
本発明は、一つ以上のリソースブロックに含まれた一部のリソースが制御チャンネル伝送に使用され、残りのリソースがデータ伝送に使用され、制御チャンネル伝送に使用されるリソースの量が時間の経過に従って変わる移動通信システムにおいて、送受信器間のデータ伝送のための固定リソース量を決定し、この決定された固定のリソース量に基づいて循環バッファに各サブパケットの開始シンボルの位置、又は開始点を定義するものである。固定のリソース量は、実際にサブパケットが伝送される時点でデータ伝送に実際に使用可能なリソース量とは別に定義される。
以下、本発明の説明は、割り当てられたリソースブロックの数が1であると仮定してなされるが、それは、割り当てられたリソースブロックの数が1より大きい場合にも容易に拡張されることができる。
【0042】
図13は、本発明の第4の実施形態による移動通信システムにおいてサブパケットを生成する方法を示すフローチャートである。図13を参照すると、ステップ1301で、送信器及び受信器は、割り当てられたリソースブロックに使用可能なREの総個数Tのうち、データサブパケットが生成される基になる基準値、又は‘L’値(L≦T)を決定する。例えば、ダウンリンク通信において、送信器は基地局となり、受信器は端末となるため、一つの基地局のすべての端末は、同一の‘L’値を有し、あるいは端末ごとに異なるL値を有することがある。すべての端末が同じ‘L’値を有する場合に、この‘L’値は、端末が常に固定した‘L’値のみを有するように定義され、‘L’値はシステム情報のブロードキャストシグナリングを通じて変化されるように定義されることができる。しかしながら、すべての端末が異なる‘L’値を有する場合に、‘L’値は、各端末に対する所定のシグナリングを通じて決定されることができる。あるいは、‘デフォルト(Default)L’値は、予め定義され、‘L’値に対するシグナリングが基地局から伝送されない場合に、端末はデフォルト‘L’値を使用することができる。
【0043】
‘L’値が直接に定義できるが、他のチャンネルのリソース量を定義することによって間接的に定義することもできる。例えば、制御チャンネルに使用されるリソースの量に対する基準値を定義する方式である。例えば、図3に示したシステム構成において、一つのリソースブロックに該当するREの個数は12×14=168であり、サブフレームの前部N=3であるREが制御チャンネルに使用される場合に、‘L’値は、‘N’値に対する基準値を‘2’として決定することによって定義されることができる。この場合、N=2であるので、‘L’値は次のように計算されることができる。一つのリソースブロックで2個のOFDMシンボルに対応するREの個数は12×2=24であるため、‘L’値は、168から24を引き、残りのOFDMシンボルのうちパイロットに使用されるREの個数である16をその結果からさらに引いて128となる。パイロットに使用されるREの個数は一般的に可変的でないので、パイロットに使用されるREの個数は、‘L’値の計算で考慮されるように定義されることができ、無視されるように定義することもできる。上記したように、制御チャンネルに使用されるリソースの基準値を定義することによって、‘L’値を決定する方式で基準値を定義する場合に制御チャンネルに使用されるリソースの平均量をその基準値として使用することに効率的である。
上記のように‘L’値が決定された後に、送信器は、ステップ1302で、‘L’値及びデータ伝送に割り当てられた変調次数(modulation order)Mを用いて循環バッファで各サブパケットを構成する第1の符号化シンボルの位置を示す開始点を定義する。一般的に、Mは、送信器から受信器にシグナリングされ、‘M’値はQPSK、16QAM、64QAMの変調方式に対して各々2、4、6である。
【0044】
ステップ1302の具体的な例について説明する。
‘L’値が128として決定され、‘M’値が4である場合に、循環バッファで各サブパケットの開始点は0,512(=128×4),1024,2048などとなる。循環バッファで符号化シンボルのインデックス(indexing)は0から始まると仮定する。上記のように循環バッファで各サブパケットの開始点が定義される場合に、送信器は、ステップ1303で、開始点で符号化シンボルから連続した符号化シンボルを用いてサブフレームごとにサブパケットを生成する。
ステップ1303で、送信器は、サブフレームごとに割り当てられたリソースブロック内で制御チャンネル伝送及びパイロット伝送に使用されるリソースを除き、実際にデータ伝送に使用可能な個数KのREを決定する。例えば、図3に示したシステム構成において、一つのリソースブロックが特定のサブフレームで割り当てられ、サブフレームで‘N’値が1である場合に、‘K’値は、(12×13)−(4×5)=136となる。この計算は、図3の構成で制御チャンネル及びパイロットに使用されるリソースを除き、すべてのリソースがデータ伝送に使用可能であるという仮定の下になされたが、リソースブロックの一部REは、実際にはどの目的でも使用されずに、特定目的のために予備される(reserve)ことができる。上記のように‘K’値が決定された場合に、送信器は、ステップ1304で、循環バッファで各サブパケットに対して決定された開始点からK×M個の連続した符号化シンボルで 各サブパケットを生成する。
【0045】
図14は、本発明の第4の実施形態により、移動通信システムにおけるサブパケットを生成する方法を示すフローチャートである。本発明の第4の実施形態によって、図14に参照符号1205で示された循環バッファは、図2の説明と同一である。参照符号1210〜1213で示された部分は、図12の説明と同一である。参照符号1401は、図13で説明したように、制御チャンネルリソースの量に対する基準値を用いる方法が‘L’値を定義するために適用される場合に、この基準値に対応する符号化シンボルの量を示す。上記のように、‘L’値が制御チャンネルの量に対する基準値によって計算される場合に、循環バッファでサブパケットの開始点は、‘L’値及び‘M’値に基づいて参照符号1411,1412,1413,1414で示されるように定義される。参照符号1421,1422,1423は、実際に各サブフレームに生成されたサブパケットの例を示す。
【0046】
制御チャンネル伝送に割り当てられるリソースの量1431は、第1のサブパケット1421が伝送される時点で基準量1401より小さいため、第1のサブパケット1421を構成する最後の符号化シンボルを示す終点は、第2のサブパケット1422の開始点1412を超える。すなわち、第2のサブパケット1422が伝送される場合に、参照符号1441で表されるように、オーバーラッピング(overlapping)が循環バッファで発生する。2個のサブパケットで重複されて伝送される符号化シンボルは、受信器で組み合わせて一つの符号化シンボルに復元される。
制御チャンネル伝送に対して割り当てられたリソースの量1432は、第2のサブパケット1422が伝送される時点で基準量1401より大きいため、第2のサブパケット1422の終点は、第3のサブパケット1423の開始点1413に至ることができない。すなわち、第3のサブパケット1423が伝送された場合に、参照符号1442で示すように、循環バッファで第2のサブパケット1422と第3のサブパケット1423との間にギャップ(gap)が発生する。2個のサブパケット間のギャップに対応する符号化シンボルは、受信器で、誤りとして処理され、例えば‘0’に代替され、復号プロセスを通じて復元される。
【0047】
第4の実施形態によって、サブパケットごとに定められた‘L’値を設定して開始点を決定する方法に加えて、第5の実施形態によって制御チャンネルのタイプに基づいて開始点を決定することもできる。
アップリンクを通じて伝送される制御チャンネルは、チャンネル品質を示すチャンネル品質インジケータ(Channel Quality Indicator:CQI)及びサウンディング(sounding)基準信号(Reference Signal:RS)のように送信器及び受信器の正確な伝送時間がわかる制御チャンネル(以下、“事前設定(pre-configured)チャンネル”と称する)と、ACK/NACKのようにダウンリンク制御チャンネルの受信誤りが発生する場合に受信器は送信器からACK/NACKが伝送されると考えるが、送信器が伝送しない状況が発生することのある制御チャンネル(以下、“動的設定(dynamically-configured)チャンネル”と称する)とを含む。
【0048】
事前設定チャンネルは、制御チャンネルの伝送時点又はリソース情報が上位階層シグナリングを通じて予め設定され、あるいはアップリンクグラントを通じて制御チャンネル伝送を遂行するか否かを決定してこのグラントに誤りが発生すると、アップリンクデータは、伝送されない。したがって、送信器及び受信器によって予想される制御チャンネルの受信時間は、相互に正確に一致する。
したがって、制御チャンネルが事前設定チャンネルである場合に、ノーマルL値L_normalが存在するとき、L_normal値から事前設定チャンネルの伝送に使用されるリソースの数を引くことによって得られた残りの値は‘L’値に設定され、制御チャンネルが動的設定チャンネルである場合には、ノーマルL値が変更なしに使用される。
より具体的に、L_normal値がノーマルな伝送に使用される‘L’値であると仮定すると、事前設定チャンネルが伝送された場合に、開始値を決定するために使用される‘L’値は、次の伝送サブフレームでL_normal−Nとなる。したがって、送信器がL_normal−Nを考慮してサブパケットの開始点を決定すると、ギャップが動的設定チャンネルの伝送中に循環バッファに発生して制御チャンネルによる影響を最小化することができる。
【0049】
送信器は、事前設定チャンネル及び動的設定チャンネルでCQI伝送を設定でき、事前設定チャンネルでCQI伝送と動的設定チャンネルでCQI伝送が同時に発生する場合に、送信器は、動的設定チャンネルでCQI伝送を遂行し、あるいは事前設定チャンネルでCQI伝送を遂行することができる。上記したように、CQI伝送が事前設定チャンネルで遂行されると仮定すれば、次の伝送サブフレームでの開始値を全体に割り当てられたL_normal−Nとして決定することができる。開始値は、受信器と送信器との開始値が不一致となることを避けるために、次の伝送サブフレームで全体に割り当てられたL_normal−Nとして決定される。その理由は、送信器が、PDCCH(Packet Data Control Channel)の誤りによって動的設定チャンネルでCQI伝送を遂行するよりも、事前設定チャンネルでCQI伝送を遂行する場合には、受信器及び送信器の開始値の不一致が、動的設定チャンネルの誤りと同一に発生するためである。
より詳細に説明すると、CQI伝送が事前設定チャンネルで遂行される時点では、送信器は、CQI伝送が事前設定チャンネルで遂行されるか、あるいは動的設定チャンネルで遂行されるかに関係なく、事前設定チャンネルでCQI伝送によって次のサブフレームの開始値をL_normal−Nとして決定すると、受信器及び送信器の開始値を同一にすることができる。
【0050】
図15は、本発明の第5の実施形態による移動通信システムにおけるサブパケットを生成する方法を示すフローチャートである。図15を参照すると、ステップ1501で、送信器及び受信器は、割り当てられたリソースブロックに使用可能なREの総個数Tのうち、データサブパケットの生成中にL_normal値を決定する。このL_normal値が決定された場合に、送信器は、ステップ1502で、事前伝送チャンネルに該当する制御情報が以前伝送で伝送されたか否かを確認し、開始点を決定するために使用される‘L’値を決定する。‘L’値は、L_normal−Nを用いて決定され、Nは、事前設定チャンネルの伝送に使用されるリソースの量を意味する。‘L’値が決定された場合に、送信器は、ステップ1503で、‘L’値及びデータ伝送に割り当てられた変調次数を用いて、循環バッファでサブパケットを構成する第1の符号化シンボルの位置を示す開始点を定義する。この‘L’値は、各サブパケットの伝送時に変更されるため、開始点は、以前伝送の開始点S_k−1に‘L’値を加算して現在伝送の開始点S_kとして定義される。
ステップ1504で、送信器は、サブフレームごとに割り当てられたリソースブロックで、制御チャンネル伝送及びパイロット伝送に使用されるリソースを除き、実際にデータ伝送に使用可能なREの個数Kを決定する。
‘K’値が決定される場合に、送信器は、ステップ1505で、循環バッファでサブパケット別に定められた開始点からK×Mの連続した符号化シンボルで各サブパケットを生成する。
【0051】
図16は、本発明の第5の実施形態による移動通信システムにおけるサブパケットを生成する方法のフローを示す。本発明の第5の実施形態によって、図15に参照符号1205で示された循環バッファは、図2の説明と同一である。参照符号1210〜1213で示された部分は、図12の説明と同一である。参照符号1601は、図15に説明したように、‘L’値を定義するために事前設定チャンネルを伝送するために使用される符号化シンボルの量を表す。L_normal値は、スケジューリングされたリソースで伝送可能なシンボルの数を表す。
【0052】
本発明の第5の実施形態による送信器は、各サブパケットの伝送の際に、第1の伝送に対して循環バッファの開始を開始点S_1 1602として設定し、第2の伝送に対しては、以前伝送で事前設定チャンネル情報1607が伝送されるので、その該当する量を引いてから開始点をS_2 1603として設定する。第3の伝送に対して、動的設定チャンネル制御情報1608が以前伝送で伝送されたので、送信器は、L_normalだけを考慮して開始点をS_3 1604として設定する。第4の伝送に対して、以前伝送で事前設定チャンネル制御情報1611が伝送されたので、送信器は、L_normal値から事前設定チャンネル及び動的設定チャンネルを引いた後に開始点をS_4 1605として設定する。
上記したように、本発明の第5の実施形態により、送信器が制御チャンネルを考慮してサブパケットの開始点を決定すると、ギャップが、循環バッファで動的設定チャンネルの伝送時のみに発生することで、制御チャンネルによる影響を最小化することができる。
【0053】
図17は、本発明の実施形態によるサブパケットの生成方法を使用する移動通信システムを示すブロック構成図である。図17を参照すると、送信器1701は、エンコーダ1701と、サブパケット生成器1702と、制御器1703とを含む。受信器1730は、デコーダ1706と、制御器1707とを含む。エンコーダ1701は、所定のデータパケットを符号化し、符号化シンボルを出力する。サブパケット生成器1702は、制御器1703の制御の下に、符号化シンボルの一部又は全体を選択する。制御器1703は、サブパケット生成器1702を制御し、それによって図5及び図7に説明したようにサブパケットが生成される。
【0054】
送受信器チェーン(transceiver chain)1704は、例えば、OFDM送受信手順を通じて、サブパケット生成部1702から受信器1730にサブパケット出力を伝送する。
受信器1730において、デコーダ1706は、制御器1707の制御の下に、受信されたサブパケットを復号し、その復号結果によってACK/NACKを送信器1710にフィードバックする。制御器1707は、循環バッファでそれぞれの受信されたサブパケットの位置が図5及び図7に説明したように決定されるように、デコーダ1706を制御する。
送信器1710において、受信されたフィードバック情報に基づいて、サブパケット生成器1702は、伝送されたデータパケットの再伝送データパケット、すなわち次のサブパケットを生成するか、あるいは新たなデータパケットの初期伝送サブパケットを生成して伝送する。
【0055】
本発明によって提案されたサブパケットの生成方法において、循環バッファでサブパケット間にオーバーラッピング又はギャップが発生するが、その区間(interval)は相対的に短い。また、各サブパケットの開始点は予め定義されるため、各サブパケットの開始点に対する誤りは発生せず、制御チャンネルのリソース量に関する情報の誤りに強いサブパケットを生成することができる。
以上、本発明を具体的な実施形態に関して図示及び説明したが、添付した特許請求の範囲により規定されるような本発明の精神及び範囲を外れることなく、形式や細部の様々な変更が可能であることは、当該技術分野における通常の知識を持つ者には明らかである。
【符号の説明】
【0056】
600 送信器
601 直/並列(S/P)変換器
603 離散フーリエ変換器(DFT)
604 サブキャリアマッパ
605 逆高速フーリエ変換器(IFFT)
606 並/直列(P/S)変換器
607 CP挿入器
608 送信前処理器
610 受信器
611 受信前処理器
612 CP除去器
613 直/並列(S/P)変換器
614 高速フーリエ変換器(FFT)
615 デマッピング/等化部
616 逆離散フーリエ変換器(IDFT)
618 並/直列(P/S)変換器
【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動通信システムにおける送信器が第1及び第2の情報を送信する方法であって、
複数の直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボルで構成されるサブフレームで、第1の情報送信のために使用するOFDMシンボルの数を決定するステップと、
前記決定された数のOFDMシンボルに含まれたリソース要素(RE:Resource Element)のうち、パイロット(Reference signal)シンボルが送信されるREを除いたREに前記第1の情報を分散マッピングするステップと、
時間軸で、前記サブフレーム内の前記決定された数のOFDMシンボルを除いたOFDMシンボルに含まれ、周波数軸で、第2の情報送信のために割り当てたリソースブロックに含まれるREのうち、前記パイロットシンボルが送信されるREを除いたREにマッピングされるように前記第2の情報をマッピングするステップと、を含み、
前記第2の情報をマッピングするステップは、前記第2の情報を前記周波数軸で先ず(frequency first)マッピングするステップを含み、
前記第1の情報は、サブフレーム単位で前記決定されたOFDMシンボルの数に関する情報、アップリンクまたはダウンリンク送信のためのリソース割り当て情報及びハイブリッド自動再送要求(HARQ:Hybrid Automatic Repeat Request)サポートのための循環バッファにおける前記第2の情報の開始点に関する情報を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記第1の情報を送信するために使用するOFDMシンボルの数を決定するステップは、
前記第1の情報送信のために使用可能な予め決定された最大OFDMシンボルのうち、前記第1の情報送信のために使用するOFDMシンボルの数を決定するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記予め決定された最大REは、三つのOFDMシンボルであることを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記HARQサポートのための循環バッファにおける前記第2の情報の開始点に関する情報は、受信器別に設定されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の情報は、前記時間軸で順方向に前記決定された数のOFDMシンボルに含まれたREのうち、前記パイロットシンボルが送信されるREを除いたREにマッピングされることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第2の情報は、前記時間軸で、前記サブフレーム内の前記決定された数のOFDMシンボルの次の位置に存在するOFDMシンボルに含まれたREから順方向にマッピングされるか、前記時間軸で、前記決定された数のOFDMシンボルを除いたOFDMシンボルのうち、最終位置に存在するOFDMに含まれたREから逆方向にマッピングされることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
移動通信システムにおける受信器が第1及び第2の情報を受信する方法であって、
複数の直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボルで構成されるサブフレームで、第1の情報送信のためのOFDMシンボルに含まれたリソース要素(RE:Resource Element)のうち、パイロット(Reference signal)シンボルが送信されるREを除いたREにマッピングされた前記第1の情報を受信するステップと、
時間軸で、前記サブフレーム内の前記第1の情報送信のためのOFDMシンボルを除いたOFDMシンボルに含まれ、周波数軸で、第2の情報送信のために割り当てたリソースブロックに含まれるREのうち、前記パイロットシンボルが送信されるREを除いたREにマッピングされた第2の情報を受信するステップと、を含み、
前記第2の情報は、前記周波数軸で先ず(frequency first)マッピングされた情報を示し、
前記第1の情報は、サブフレーム単位で前記第1の情報送信のためのOFDMシンボルの数に関する情報、アップリンクまたはダウンリンク送信のためのリソース割り当て情報及びハイブリッド自動再送要求( HARQ:Hybrid Automatic Repeat Request)サポートのための循環バッファにおける前記第2の情報の開始点に関する情報を含むことを特徴とする方法。
【請求項8】
前記第1の情報送信のためのOFDMシンボルは、前記第1の情報送信のために使用可能な予め決定された最大OFDMシンボルから決定されたOFDMシンボルであることを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記予め決定された最大REは、三つのOFDMシンボルであることを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記HARQサポートのための循環バッファにおける前記第2の情報の開始点に関する情報は、受信器別に設定されることを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項11】
前記第1の情報は、前記時間軸で順方向に前記第1の情報送信のためのOFDMシンボルに含まれたREのうち、前記パイロットシンボルが送信されるREを除いたREにマッピングされることを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項12】
前記第2の情報は、前記時間軸で、前記サブフレーム内の前記第1の情報送信のためのOFDMシンボルの次の位置に存在するOFDMシンボルに含まれたREから順方向にマッピングされるか、前記時間軸で、前記第1の情報送信のためのOFDMシンボルを除いたOFDMシンボルのうち、最終位置に存在するOFDMに含まれたREから逆方向にマッピングされることを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項13】
移動通信システムにおける送信器であって、
複数の直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボルで構成されるサブフレームで、第1の情報送信のために使用するOFDMシンボルの数を決定し、前記決定された数のOFDMシンボルに含まれたリソース要素(RE:Resource Element)のうち、パイロット(Reference signal)シンボルが送信されるREを除いたREに第1の情報を分散マッピングし、時間軸で、前記サブフレーム内の前記決定された数のOFDMシンボルを除いたOFDMシンボルに含まれ、周波数軸で、第2の情報送信のために割り当てたリソースブロックに含まれるREのうち、前記パイロットシンボルが送信されるREを除いたREにマッピングされるように第2の情報をマッピングする制御部と、
前記制御部の制御によって前記第1の情報及び前記第2の情報を送信する送信部と、を含み、
前記制御部は、前記第2の情報を前記周波数軸で先ず(frequency first)マッピングし、
前記第1の情報は、サブフレーム単位で前記決定されたOFDMシンボルの数に関する情報、アップリンクまたはダウンリンク送信のためのリソース割り当て情報及びハイブリッド自動再送要求(HARQ:Hybrid Automatic Repeat Request)サポートのための循環バッファにおける前記第2の情報の開始点に関する情報を含むことを特徴とする送信器。
【請求項14】
前記制御部は、前記第1の情報送信のために使用可能な予め決定された最大OFDMシンボルのうち、前記第1の情報送信のために使用するOFDMシンボルの数を決定することを特徴とする請求項13に記載の送信器。
【請求項15】
前記予め決定された最大REは、三つのOFDMシンボルであることを特徴とする請求項14に記載の送信器。
【請求項16】
前記HARQサポートのための循環バッファにおける前記第2の情報の開始点に関する情報は、受信器別に設定されることを特徴とする請求項13に記載の送信器。
【請求項17】
前記第1の情報は、前記時間軸で順方向に前記決定された数のOFDMシンボルに含まれたREのうち、前記パイロットシンボルが送信されるREを除いたREにマッピングされることを特徴とする請求項13に記載の送信器。
【請求項18】
前記第2の情報は、前記時間軸で、前記サブフレーム内の前記決定された数のOFDMシンボルの次の位置に存在するOFDMシンボルに含まれたREから順方向にマッピングされるか、前記時間軸で、前記決定された数のOFDMシンボルを除いたOFDMシンボルのうち、最終位置に存在するOFDMに含まれたREから逆方向にマッピングされることを特徴とする請求項13に記載の送信器。
【請求項19】
移動通信システムにおける受信器であって、
複数の直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボルで構成されるサブフレームで、第1の情報送信のためのOFDMシンボルに含まれたリソース要素(RE:Resource Element)のうち、パイロット(Reference signal)シンボルが送信されるREを除いたREにマッピングされた第1の情報を受信し、時間軸で、前記サブフレーム内の前記第1の情報送信のためのOFDMシンボルを除いたOFDMシンボルに含まれ、周波数軸で、第2の情報送信のために割り当てたリソースブロックに含まれるREのうち、前記パイロットシンボルが送信されるREを除いたREにマッピングされた第2の情報を受信する受信部と、を含み、
前記第2の情報は、前記周波数軸で先ず(frequency first)マッピングされた情報を示し、
前記第1の情報は、サブフレーム単位で前記第1の情報送信のためのOFDMシンボルの数に関する情報、アップリンクまたはダウンリンク送信のためのリソース割り当て情報及びハイブリッド自動再送要求(HARQ:Hybrid Automatic Repeat Request)サポートのための循環バッファにおける前記第2の情報の開始点に関する情報を含むことを特徴とする受信器。
【請求項20】
前記第1の情報送信のためのOFDMシンボルは、前記第1の情報送信のために使用可能な予め決定された最大OFDMシンボルから決定されたOFDMシンボルであることを特徴とする請求項19に記載の受信器。
【請求項21】
前記予め決定された最大REは、三つのOFDMシンボルであることを特徴とする請求項20に記載の受信器。
【請求項22】
前記HARQサポートのための循環バッファにおける前記第2の情報の開始点に関する情報は、受信器別に設定されることを特徴とする請求項19に記載の受信器。
【請求項23】
前記第1の情報は、前記時間軸で順方向に前記第1の情報送信のためのOFDMシンボルに含まれたREのうち、前記パイロットシンボルが送信されるREを除いたREにマッピングされることを特徴とする請求項19に記載の受信器。
【請求項24】
前記第2の情報は、前記時間軸で、前記サブフレーム内の前記第1の情報送信のためのOFDMシンボルの次の位置に存在するOFDMシンボルに含まれたREから順方向にマッピングされるか、前記時間軸で、前記第1の情報送信のためのOFDMシンボルを除いたOFDMシンボルのうち、最終位置に存在するOFDMに含まれたREから逆方向にマッピングされることを特徴とする請求項19に記載の受信器。
【請求項1】
移動通信システムにおける送信器が第1及び第2の情報を送信する方法であって、
複数の直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボルで構成されるサブフレームで、第1の情報送信のために使用するOFDMシンボルの数を決定するステップと、
前記決定された数のOFDMシンボルに含まれたリソース要素(RE:Resource Element)のうち、パイロット(Reference signal)シンボルが送信されるREを除いたREに前記第1の情報を分散マッピングするステップと、
時間軸で、前記サブフレーム内の前記決定された数のOFDMシンボルを除いたOFDMシンボルに含まれ、周波数軸で、第2の情報送信のために割り当てたリソースブロックに含まれるREのうち、前記パイロットシンボルが送信されるREを除いたREにマッピングされるように前記第2の情報をマッピングするステップと、を含み、
前記第2の情報をマッピングするステップは、前記第2の情報を前記周波数軸で先ず(frequency first)マッピングするステップを含み、
前記第1の情報は、サブフレーム単位で前記決定されたOFDMシンボルの数に関する情報、アップリンクまたはダウンリンク送信のためのリソース割り当て情報及びハイブリッド自動再送要求(HARQ:Hybrid Automatic Repeat Request)サポートのための循環バッファにおける前記第2の情報の開始点に関する情報を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記第1の情報を送信するために使用するOFDMシンボルの数を決定するステップは、
前記第1の情報送信のために使用可能な予め決定された最大OFDMシンボルのうち、前記第1の情報送信のために使用するOFDMシンボルの数を決定するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記予め決定された最大REは、三つのOFDMシンボルであることを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記HARQサポートのための循環バッファにおける前記第2の情報の開始点に関する情報は、受信器別に設定されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の情報は、前記時間軸で順方向に前記決定された数のOFDMシンボルに含まれたREのうち、前記パイロットシンボルが送信されるREを除いたREにマッピングされることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第2の情報は、前記時間軸で、前記サブフレーム内の前記決定された数のOFDMシンボルの次の位置に存在するOFDMシンボルに含まれたREから順方向にマッピングされるか、前記時間軸で、前記決定された数のOFDMシンボルを除いたOFDMシンボルのうち、最終位置に存在するOFDMに含まれたREから逆方向にマッピングされることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
移動通信システムにおける受信器が第1及び第2の情報を受信する方法であって、
複数の直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボルで構成されるサブフレームで、第1の情報送信のためのOFDMシンボルに含まれたリソース要素(RE:Resource Element)のうち、パイロット(Reference signal)シンボルが送信されるREを除いたREにマッピングされた前記第1の情報を受信するステップと、
時間軸で、前記サブフレーム内の前記第1の情報送信のためのOFDMシンボルを除いたOFDMシンボルに含まれ、周波数軸で、第2の情報送信のために割り当てたリソースブロックに含まれるREのうち、前記パイロットシンボルが送信されるREを除いたREにマッピングされた第2の情報を受信するステップと、を含み、
前記第2の情報は、前記周波数軸で先ず(frequency first)マッピングされた情報を示し、
前記第1の情報は、サブフレーム単位で前記第1の情報送信のためのOFDMシンボルの数に関する情報、アップリンクまたはダウンリンク送信のためのリソース割り当て情報及びハイブリッド自動再送要求( HARQ:Hybrid Automatic Repeat Request)サポートのための循環バッファにおける前記第2の情報の開始点に関する情報を含むことを特徴とする方法。
【請求項8】
前記第1の情報送信のためのOFDMシンボルは、前記第1の情報送信のために使用可能な予め決定された最大OFDMシンボルから決定されたOFDMシンボルであることを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記予め決定された最大REは、三つのOFDMシンボルであることを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記HARQサポートのための循環バッファにおける前記第2の情報の開始点に関する情報は、受信器別に設定されることを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項11】
前記第1の情報は、前記時間軸で順方向に前記第1の情報送信のためのOFDMシンボルに含まれたREのうち、前記パイロットシンボルが送信されるREを除いたREにマッピングされることを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項12】
前記第2の情報は、前記時間軸で、前記サブフレーム内の前記第1の情報送信のためのOFDMシンボルの次の位置に存在するOFDMシンボルに含まれたREから順方向にマッピングされるか、前記時間軸で、前記第1の情報送信のためのOFDMシンボルを除いたOFDMシンボルのうち、最終位置に存在するOFDMに含まれたREから逆方向にマッピングされることを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項13】
移動通信システムにおける送信器であって、
複数の直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボルで構成されるサブフレームで、第1の情報送信のために使用するOFDMシンボルの数を決定し、前記決定された数のOFDMシンボルに含まれたリソース要素(RE:Resource Element)のうち、パイロット(Reference signal)シンボルが送信されるREを除いたREに第1の情報を分散マッピングし、時間軸で、前記サブフレーム内の前記決定された数のOFDMシンボルを除いたOFDMシンボルに含まれ、周波数軸で、第2の情報送信のために割り当てたリソースブロックに含まれるREのうち、前記パイロットシンボルが送信されるREを除いたREにマッピングされるように第2の情報をマッピングする制御部と、
前記制御部の制御によって前記第1の情報及び前記第2の情報を送信する送信部と、を含み、
前記制御部は、前記第2の情報を前記周波数軸で先ず(frequency first)マッピングし、
前記第1の情報は、サブフレーム単位で前記決定されたOFDMシンボルの数に関する情報、アップリンクまたはダウンリンク送信のためのリソース割り当て情報及びハイブリッド自動再送要求(HARQ:Hybrid Automatic Repeat Request)サポートのための循環バッファにおける前記第2の情報の開始点に関する情報を含むことを特徴とする送信器。
【請求項14】
前記制御部は、前記第1の情報送信のために使用可能な予め決定された最大OFDMシンボルのうち、前記第1の情報送信のために使用するOFDMシンボルの数を決定することを特徴とする請求項13に記載の送信器。
【請求項15】
前記予め決定された最大REは、三つのOFDMシンボルであることを特徴とする請求項14に記載の送信器。
【請求項16】
前記HARQサポートのための循環バッファにおける前記第2の情報の開始点に関する情報は、受信器別に設定されることを特徴とする請求項13に記載の送信器。
【請求項17】
前記第1の情報は、前記時間軸で順方向に前記決定された数のOFDMシンボルに含まれたREのうち、前記パイロットシンボルが送信されるREを除いたREにマッピングされることを特徴とする請求項13に記載の送信器。
【請求項18】
前記第2の情報は、前記時間軸で、前記サブフレーム内の前記決定された数のOFDMシンボルの次の位置に存在するOFDMシンボルに含まれたREから順方向にマッピングされるか、前記時間軸で、前記決定された数のOFDMシンボルを除いたOFDMシンボルのうち、最終位置に存在するOFDMに含まれたREから逆方向にマッピングされることを特徴とする請求項13に記載の送信器。
【請求項19】
移動通信システムにおける受信器であって、
複数の直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボルで構成されるサブフレームで、第1の情報送信のためのOFDMシンボルに含まれたリソース要素(RE:Resource Element)のうち、パイロット(Reference signal)シンボルが送信されるREを除いたREにマッピングされた第1の情報を受信し、時間軸で、前記サブフレーム内の前記第1の情報送信のためのOFDMシンボルを除いたOFDMシンボルに含まれ、周波数軸で、第2の情報送信のために割り当てたリソースブロックに含まれるREのうち、前記パイロットシンボルが送信されるREを除いたREにマッピングされた第2の情報を受信する受信部と、を含み、
前記第2の情報は、前記周波数軸で先ず(frequency first)マッピングされた情報を示し、
前記第1の情報は、サブフレーム単位で前記第1の情報送信のためのOFDMシンボルの数に関する情報、アップリンクまたはダウンリンク送信のためのリソース割り当て情報及びハイブリッド自動再送要求(HARQ:Hybrid Automatic Repeat Request)サポートのための循環バッファにおける前記第2の情報の開始点に関する情報を含むことを特徴とする受信器。
【請求項20】
前記第1の情報送信のためのOFDMシンボルは、前記第1の情報送信のために使用可能な予め決定された最大OFDMシンボルから決定されたOFDMシンボルであることを特徴とする請求項19に記載の受信器。
【請求項21】
前記予め決定された最大REは、三つのOFDMシンボルであることを特徴とする請求項20に記載の受信器。
【請求項22】
前記HARQサポートのための循環バッファにおける前記第2の情報の開始点に関する情報は、受信器別に設定されることを特徴とする請求項19に記載の受信器。
【請求項23】
前記第1の情報は、前記時間軸で順方向に前記第1の情報送信のためのOFDMシンボルに含まれたREのうち、前記パイロットシンボルが送信されるREを除いたREにマッピングされることを特徴とする請求項19に記載の受信器。
【請求項24】
前記第2の情報は、前記時間軸で、前記サブフレーム内の前記第1の情報送信のためのOFDMシンボルの次の位置に存在するOFDMシンボルに含まれたREから順方向にマッピングされるか、前記時間軸で、前記第1の情報送信のためのOFDMシンボルを除いたOFDMシンボルのうち、最終位置に存在するOFDMに含まれたREから逆方向にマッピングされることを特徴とする請求項19に記載の受信器。
【図1】
【図2】
【図4】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9A】
【図9B】
【図10A】
【図10B】
【図11A】
【図11B】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図3】
【図5】
【図2】
【図4】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9A】
【図9B】
【図10A】
【図10B】
【図11A】
【図11B】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図3】
【図5】
【公開番号】特開2013−102522(P2013−102522A)
【公開日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2013−12560(P2013−12560)
【出願日】平成25年1月25日(2013.1.25)
【分割の表示】特願2010−510214(P2010−510214)の分割
【原出願日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【出願人】(503447036)サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド (2,221)
【公開日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願日】平成25年1月25日(2013.1.25)
【分割の表示】特願2010−510214(P2010−510214)の分割
【原出願日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【出願人】(503447036)サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド (2,221)
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