説明

移動通信端末、アプリケーションソフト起動装置、アプリケーションソフト起動システム、アプリケーションソフト起動方法、及びアプリケーションソフト起動プログラム

本発明に係る携帯電話1は、記憶部6と、短距離無線部8、及び制御部2を備える。記憶部6は、アプリID、キーワード、及びアプリケーションソフトを対応付けて格納する。短距離無線部8は、外部から送信されるアプリIDとキーワードを受信する。制御部2は、短距離無線部8で受信したキーワードと、ADF格納領域61に格納されているキーワードが一致した場合に、受信したアプリIDに対応するアプリケーションソフトをアプリ格納領域62から読み出して起動する。

【発明の詳細な説明】
技術分野
本発明は、移動通信端末、アプリケーションソフト起動装置、アプリケーションソフト起動システム、アプリケーションソフト起動方法、及びアプリケーションソフト起動プログラムに関する。
背景技術
近時、無線通信技術の発達に伴い、インターネット等のネットワークから、アプリケーションソフトをダウンロード可能な移動通信端末が開発されている。この様なアプリケーションソフトとしては、例えば、株価チャートの閲覧用ソフト、地図ソフト、アクションゲーム等がある。
発明の開示
しかしながら、上記従来技術では、以下の様な問題点があった。即ち、移動通信端末は、アプリケーションソフトを起動する際の操作釦や操作方法が、メーカや機種毎に異なる場合が多い。また、移動通信端末は、携帯性や可搬性を考慮して、パソコン等の情報機器に比べて小型であり、表示画面のサイズも小さい。従って、ユーザが、複数のアプリケーションソフトの中から所望のアプリケーションソフトを選択して実行する操作が、必ずしも容易であるとはいえない。特に、選択操作の迅速性が要求される屋外での利用の場合には不便である。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、所望のアプリケーションソフトを簡易迅速に実行できる移動通信端末、アプリケーションソフト起動装置、アプリ起動システム、アプリケーションソフト起動方法、及びアプリケーションソフト起動プログラムを提供することを目的とする。
本発明に係る移動通信端末は、アプリケーションソフト起動装置と通信を行う移動通信端末であって、識別情報と対応付けてアプリケーションソフトを格納する格納手段と、前記アプリケーションソフト起動装置から送信される識別情報を受信する受信手段と、前記受信手段により受信された識別情報に対応するアプリケーションソフトを前記格納手段から読み出して起動する起動手段とを備えたことを特徴とする。
本発明に係るアプリケーションソフト起動装置は、前記移動通信端末と通信を行うアプリケーションソフト起動装置であって、前記移動通信端末により実行可能なアプリケーションソフトの識別情報を格納する識別情報格納手段と、前記識別情報格納手段に格納されている識別情報を前記移動通信端末へ送信する送信手段とを備えたことを特徴とする。
本発明に係るアプリケーションソフト起動方法は、アプリケーションソフト起動装置と通信を行う移動通信端末におけるアプリケーションソフト起動方法であって、前記移動通信端末が、識別情報と対応付けてアプリケーションソフトを格納手段に格納する格納工程と、前記アプリケーションソフト起動装置が、前記アプリケーションソフト起動装置に関するアプリケーションソフトの識別情報を前記移動通信端末へ送信する送信工程と、前記移動通信端末が、前記送信工程にて送信された識別情報を受信する受信工程と、前記移動通信端末が、前記受信工程にて受信された識別情報に対応するアプリケーションソフトを前記格納手段から読み出して起動する起動工程とを含むことを特徴とする。
本発明に係るアプリケーションソフト起動プログラムは、アプリケーションソフト起動装置と通信を行う移動通信端末に、識別情報と対応付けてアプリケーションソフトを格納手段に格納する格納処理と、前記アプリケーションソフト起動装置に関するアプリケーションソフトの識別情報を前記移動通信端末へ送信する送信処理と、送信された識別情報を受信する受信処理と、受信された識別情報に対応するアプリケーションソフトを前記格納手段から読み出して起動する起動処理とを実行させる。
これらの発明によれば、移動通信端末は、アプリケーションソフト起動装置からアプリケーションソフトの識別情報を受信し、当該識別情報に対応するアプリケーションソフトを自動的に起動(プッシュ起動)する。従って、使用するアプリケーションソフトを、移動通信端末のユーザが自ら選択する操作が不要となる。その結果、所望のアプリケーションソフトを簡易迅速に実行することが可能となる。
また、前記移動通信端末において、前記格納手段は、前記アプリケーションソフトの識別情報と対応付けて、前記アプリケーションソフトの外部起動に使用する認証情報を格納し、前記受信手段は、前記アプリケーションソフト起動装置から送信される認証情報を受信し、前記格納手段に格納されている認証情報と、前記受信手段により受信された認証情報との同一性を判定する判定手段を更に備え、前記起動手段は、前記判定手段により、前記格納手段に格納されている認証情報と、前記受信手段により受信された認証情報とが、同一であると判定された場合に、前記受信手段により受信された識別情報に対応するアプリケーションソフトを前記格納手段から読み出して起動することが好ましい。
また、前記アプリケーションソフト起動装置において、前記識別情報格納手段は、前記識別情報と対応付けて認証情報を格納し、前記送信手段は、前記識別情報格納手段に格納されている認証情報を、前記移動通信端末へ送信することが好ましい。
また、前記アプリケーションソフト起動方法において、前記格納工程にて、前記アプリケーションソフトの識別情報と対応付けて、前記アプリケーションソフトの起動に使用する認証情報を前記格納手段に格納し、前記送信工程にて前記移動通信端末へ認証情報を送信し、前記受信工程にて、前記送信工程にて送信される認証情報を受信し、前記格納工程にて格納された認証情報と、前記受信工程にて受信された認証情報との同一性を判定する判定工程を更に含み、前記起動工程にて、前記格納工程にて格納された認証情報と、前記受信工程にて受信された認証情報とが、前記判定工程にて同一であると判定された場合に、前記受信工程にて受信された識別情報に対応するアプリケーションソフトを前記格納手段から読み出して起動することが好ましい。
これらの発明によれば、移動通信端末は、アプリケーションソフト起動装置からアプリケーションソフトの識別情報と認証情報を受信し、当該認証情報が一致した場合にのみ、識別情報に対応するアプリケーションソフトを自動的に起動する。これにより、アプリケーションソフトの外部起動に認証機能をもたせることができる。
更に、前記移動通信端末において、前記格納手段は、前記認証情報を不可視な状態で格納することが好ましい。
更に、前記アプリケーションソフト起動方法において、前記格納工程にて、前記認証情報を不可視な状態で前記格納手段に格納することが好ましい。
これらの発明によれば、認証情報は、不可視な形態で格納されているので、第三者に盗用されたり改竄されたりする危険性が低い。従って、アプリケーションソフトの外部起動にもたせた認証機能を向上できる。
また、前記移動通信端末において、前記アプリケーションソフトの外部起動を許可又は不許可に設定する設定手段を更に備え、前記起動手段は、前記設定手段によりアプリケーションソフトの外部起動が許可に設定されている場合に、前記受信手段により受信された識別情報に対応するアプリケーションソフトを、前記格納手段から読み出して起動することが好ましい。
また、前記アプリケーションソフト起動方法において、前記移動通信端末が、前記アプリケーションソフトの外部起動を許可又は不許可に設定する設定工程を更に含み、前記起動工程にて、前記設定工程にてアプリケーションソフトの外部起動が許可に設定されている場合に、前記受信工程にて受信された識別情報に対応するアプリケーションソフトを前記格納手段から読み出して起動することが好ましい。
これらの発明によれば、アプリケーションソフトの起動が許可に設定されている場合にのみ、アプリケーションソフトは起動される。従って、ユーザが外部起動を望まないアプリケーションソフトが、ユーザの意図に反して自動的に起動するのを未然に防止できる。
更には、前記移動通信端末において、前記受信手段により識別情報を受信した際に、前記アプリケーションソフトの外部起動が不許可に設定されている場合には、前記アプリケーションソフトの外部起動が不許可に設定されている旨を、移動通信端末のユーザに通知する通知手段を更に備えることが好ましい。
更には、前記アプリケーションソフト起動方法において、前記受信工程にて識別情報を受信した際に、前記アプリケーションソフトの外部起動が不許可に設定されている場合には、前記アプリケーションソフトの外部起動が不許可に設定されている旨を、前記移動通信端末がユーザに通知する通知工程を更に含むことが好ましい。
これらの発明によれば、移動通信端末が識別情報を受信した際に、アプリケーションソフトの外部起動が不許可に設定されている場合には、その旨が通知される。従って、外部起動を許可に設定するのをユーザが忘れている場合に、アプリケーションソフトを外部起動する機能を利用できる。また、外部起動可能なアプリケーションソフトが格納されている事自体をユーザが認識していない場合であっても、アプリケーションソフトを外部起動する機能を利用できる。
また、前記移動通信端末において、前記識別情報と前記アプリケーションソフトとを、サーバ装置から受信するアプリケーションソフト受信手段を更に備え、前記格納手段は、前記アプリケーションソフト受信手段によって受信された識別情報とアプリケーションソフトとを対応付けて格納することが好ましい。
また、前記アプリケーションソフト起動方法において、前記移動通信端末が、前記識別情報と前記アプリケーションソフトとを、外部のサーバ装置から受信するアプリケーションソフト受信工程を更に含み、前記格納工程にて、前記アプリケーションソフト受信工程にて受信された識別情報とアプリケーションソフトとを対応付けて格納することが好ましい。
これらの発明によれば、移動通信端末は、識別情報とアプリケーションソフトとを外部のサーバ装置から受信して格納する。従って、格納手段に予め格納されているアプリケーションソフトのみならず、外部のサーバ装置からダウンロードしたアプリケーションソフトに関しても、上述した発明を適用可能である。
更には、上述した移動通信端末と、上述したアプリケーションソフト起動装置と、を備えて構成され、前記移動通信端末と前記アプリケーションソフト起動装置間で通信を行うアプリケーションソフト起動システムとして構築・運用してもよい。
更に、本発明に係るアプリケーションソフト起動装置においては、前記移動通信端末の格納手段に前記アプリケーションソフトが格納されていないことを検知した場合に、その旨を通知する通知手段を更に備えるものとしてもよい。
本発明によれば、アプリケーションソフト起動装置に対応したアプリケーションソフトが移動通信端末に格納されていない場合に、移動通信端末のユーザは、その旨を容易に知ることができる。したがって、アプリケーションソフトを取得するか否かの判断を行うことが可能となる。
発明を実施するための最良の形態
(第1の実施の形態)
以下、添付図面を参照して本発明の第1実施形態を詳細に説明する。以下の説明において、「アプリ」とは、アプリケーションソフトを略記したものである。
まず、構成を説明する。図1は、本実施形態におけるアプリ起動システム100の全体構成例を示す模式図である。図1に示す様に、アプリ起動システム100は、携帯電話1(移動通信端末に対応)、自動販売機11(アプリケーションソフト起動装置に対応)、及びアプリ提供サーバ21(サーバ装置に対応)により構成されている。携帯電話1は、自動販売機11との間で、赤外線を利用した短距離無線通信が可能である。また、携帯電話1は、基地局Bを経由してパケット通信網Nに接続されている。更に、パケット通信網Nには、アプリ提供サーバ21が有線接続されている。
以下、図2を参照して、携帯電話1の内部構成について詳説する。図2は、携帯電話1の機能的構成を示すブロック図である。図2に示す様に、携帯電話1は、制御部2(起動手段、設定手段に対応)、入力部3、RAM4、表示部5(通知手段に対応)、記憶部6(格納手段に対応)、無線部7、短距離無線部8(受信手段に対応)、及び音声処理部9により構成され、各部はバス10を介して各種信号の入出力が可能な様に接続されている。
制御部2は、ROM(Read Only Memory)2aを内蔵し、ROM2aに予め記憶されているプログラムを読み出してRAM4に展開し、当該プログラムに従って各部を集中制御する。即ち、制御部2は、入力部3からの入力信号とRAM4に展開したプログラムに従って、後述する携帯電話側アプリ起動処理(図6参照)を実行し、その処理結果をRAM4に一時的に記憶すると共に表示部5に表示させる。そして、RAM4に記憶した処理結果を必要に応じて記憶部6内の所定の領域に格納させる。
入力部3は、アプリ起動の許可・不許可の設定釦、電源のON/OFF、機能の選択等を指示する各種操作釦を備えて構成され、これら各種操作釦は、単独で又は組み合せて押下されることにより、指示内容に応じた入力信号を制御部2へ出力する。
RAM(Random Access Memory)4は、半導体等により構成され、制御部2により実行される各種処理において、ROM2aから読み出されたプログラムや記憶部6から読み出されたデータを一時的に格納する。また、RAM4は、表示部5に表示するデータを一時的に記憶するVRAM(Video RAM)の機能も併有する。
表示部5は、LCD(Liquid Crystal Display)やEL(Electro Luminescence)等により構成され、制御部2から入力される表示信号に従って画面上に表示データの表示を行う。
記憶部6は、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)等の不揮発性の半導体メモリにより構成され、制御部2が各種処理を実行する為に必要なデータや実行の結果生成されたデータ等を記憶する。例えば、記憶部6は、後に詳述する携帯電話側アプリ起動処理の実行に際して、ADF格納領域61及びアプリ格納領域62を形成する。
ADF格納領域61は、携帯電話1が実行可能なアプリケーションソフトの属性に関するデータより構成されるファイルを「ADF(Attribute Definition File)」として格納するデータ領域である。以下、図3を参照して、ADF格納領域61内部のデータ格納例について説明する。図3に示す様に、ADF格納領域61には、アプリID、キーワード、及び外部起動フラグを少なくとも備えた複数のADF61a,61b,61c…が格納されている。
アプリIDとは、アプリケーションソフトを識別する為に一意的に割り当てられたデータ(例えば、“AP001”、“AP002”、“AP003”、…)である。尚、アプリIDは、起動するアプリケーションソフトを特定可能であれば、記号データに限らずアプリケーションソフトの名称を表す文字データ等であってもよい。また、アプリケーションソフトをアプリ提供サーバ21からダウンロードして使用する場合、ダウンロード元のWebページのURL(Uniform Resource Locator)等であってもよい。
キーワードとは、アプリケーションソフトを起動する際に必要なアプリケーションソフト固有の認証情報である。キーワードは、盗用や改竄に備えて、外部から不可視の状態又は解読困難に暗号化された状態で格納されている。
外部起動フラグとは、外部起動の可否を二値化した数値データ“1”又は“0”で示すフラグである。外部起動とは、自動販売機11等のアプリケーションソフト起動装置から送信される起動要求に従って、携帯電話1がアプリケーションソフトを自動的に起動(プッシュ起動)することである。外部起動フラグ“1”は、外部起動が可能であることを示し、“0”は、外部起動が不可であることを示す。
アプリ格納領域62は、携帯電話1が実行可能なアプリケーションソフトを格納するプログラム領域である。図3に示す様に、アプリケーションソフト62a,62b,62c…は、上述したアプリIDと対応付けて格納される。従って、アプリケーションソフト62a,62b,62c…は、アプリIDを介して、ADF61a,61b,61c…と対応付けて格納される。アプリケーションソフトとしては、例えば、携帯電話1が自動販売機11と通信して商品の購入等を行う為の専用プログラムがある。
尚、アプリID、キーワード、及び外部起動フラグの各データは、説明の便宜上、同一の格納領域(ADF格納領域61)に格納される構成としたが、各データが読み出し可能に対応付けられた格納形態であれば、必ずしも同一の格納領域に格納される構成でなくてもよい。
図2に戻り、無線部7は、信号の変復調を行う変復調部(図示せず)と信号の符復号化を行う符復号部(図示せず)を有する回路であり、アンテナ7aを備える。アンテナ7aは、携帯電話1の筐体上部に伸縮可能に設けられ、基地局Bとデータの送受信を行う。
変復調部は、受信時には、アンテナ7aから入力された信号を、符復号部が処理可能な信号に復調する処理を行う。一方、送信時には、符復号部で変換されたデジタル信号を、無線送信可能な信号に変調する処理を行う。また、符復号部は、コーデック(CODEC)により構成され、受信時には、変復調部から入力されたデジタル信号をアナログ信号に変換する処理(復号化)を行う。一方、送信時には、音声信号等のアナログ信号をデジタル信号に変換する処理(符号化)を行い、変換したデジタル信号を送信に適したデータ量に圧縮する。
短距離無線部8は、IrDA(Infrared Data Association)規格に準拠した赤外線通信部である。通信可能距離は、半径約1m以内である。即ち、短距離無線部8は、半径1m以内に存在し、同様の赤外線通信機能をもつ装置とデータの送受信を行う。短距離無線部8は、制御部2からの入力信号に基づいて、通電を開始又は停止する。
音声処理部9は、変換器、増幅器等により構成され、マイク9a、スピーカ9bを備える。音声処理部9は、通話時に、制御部2から入力される音声データを変換器でアナログ信号に変換し、増幅器を介してスピーカ9bから放音する。また、音声処理部9は、通話時に、マイク9aから入力される音声信号を変換器により無線通信可能なデジタル信号に変換して無線部7へ出力する。
次に、図4を参照して自動販売機11の内部構成を説明する。図4は、自動販売機11の機能的構成を示すブロック図である。図4に示す様に、自動販売機11は、CPU12、入力部13、表示部14(通知手段に対応)、短距離無線部15(送信手段に対応)、RAM16、及び記憶部17(識別情報格納手段に対応)により構成され、各部はバス18により接続されている外部機器である。
CPU(Central Processing Unit)12は、記憶部17に記憶されている各種プログラムを読み出してRAM16に展開し、該プログラムに従って各部の動作を集中制御する。また、CPU12は、RAM16に展開したプログラムに従って、後述する自動販売機側アプリ起動処理(図7参照)を実行し、その処理結果をRAM16に格納すると共に表示部14に表示させる。そして、RAM16に格納した処理結果を記憶部17の所定の保存先に保存させる。
入力部13は、商品選択釦、返却釦等を備えて構成され、手指で押下された釦の操作信号を、入力信号としてCPU12へ出力する。
表示部14は、LCD(Liquid Crystal Display)やCRT(Cathode Ray Tube)により構成され、CPU12から入力される表示信号の指示に従って画面上に、商品名、商品価格、投入金額等の表示を行う。
短距離無線部15は、IrDA(Infrared Data Association)規格に準拠した赤外線通信部である。通信可能距離は、半径約1m以内である。即ち、短距離無線部15は、半径1m以内に存在し、同様の赤外線通信機能をもつ装置とデータの送受信を行う。
RAM(Random Access Memory)16は、CPU12により実行制御される各種処理において、記憶部17から読み出された、自動販売機11で実行可能な各種プログラム、入力若しくは出力データ、及びパラメータ等の一時的な格納領域を形成する。
記憶部17は、後述するアプリ起動処理の実行に必要なプログラムを格納する。記憶部17は、図5に示す様に、後述する起動情報ファイル171を少なくとも有する。以下、各テーブル内部のデータ格納例について、図5を参照して詳細に説明する。
図5は、起動情報ファイル171は、アプリID格納領域171aとキーワード格納領域171bを少なくとも備えて構成される。アプリID格納領域171aは、アプリケーションソフトを識別する為に一意的に割り当てられたデータ(例えば、“AP003”)を「アプリID」として格納する。アプリIDは、自動販売機11でユーザが商品を購入する際に、アプリケーションソフトを特定する為に使用される。キーワード格納領域171bは、アプリケーションソフトを起動する際に必要な、アプリケーションソフト固有のデータ(例えば、“zzzzz”)を「キーワード」として格納する。キーワードは、盗用や改竄に備えて、外部から不可視の状態又は解読困難に暗号化された状態で格納されている。ここでいうアプリケーションソフトとしては、例えば、携帯電話1が自動販売機11と通信して商品の購入等を行う為の専用プログラムがある。
次に、図6を参照して本実施形態における携帯電話1の動作を説明する。併せて、本発明に係るアプリケーションソフト起動方法を構成する各ステップについて説明する。
図6は、携帯電話側アプリ起動処理を説明する為のフローチャートである。先ずS1では、携帯電話1は、アプリ提供サーバ21から、ADFとアプリケーションソフトをダウンロードする。ダウンロードされたADFは、ADF格納領域61に格納され、アプリケーションソフトは、アプリ格納領域62に格納される。
次のS2では、携帯電話1は、無線部7により、ADFとアプリケーションソフトのダウンロード元のURLを取得する。取得されたURLは、アプリIDとしてアプリID格納部に格納される。
S3では、制御部2は、ユーザからの入力指示に基づいて、アプリケーションソフトの外部起動を許可又は不許可に設定する。即ち、外部起動が許可に設定された場合には、制御部2は、ADF格納領域61内において上記アプリIDに対応する外部起動フラグ格納部に“1”を格納する。一方、外部起動が不許可に設定された場合には、制御部2は、ADF格納領域61内において上記アプリIDに対応する外部起動フラグ格納部に“0”を格納する。換言すれば、外部起動フラグ格納部に格納されている外部起動フラグが“1”の場合にのみ、アプリケーションソフトは外部起動される。これにより、ユーザが外部起動を望まないアプリケーションソフトが、ユーザの意図に反して自動的に起動するのを未然に防止できる。
S4では、外部起動フラグの設定に伴い、制御部2は、短距離無線部8の通電を開始する。この結果、短距離無線部8は、自動販売機11の短距離無線部15との無線通信が可能となる。起動情報ファイルは、短距離無線部15から随時送信されているので、短距離無線部8は、送信された起動情報ファイルを受信する(S5)。起動情報ファイルの受信は、携帯電話1が、短距離無線部15の通信圏内(例えば1m以内)に位置した場合に、自動的に行われる。
次のS6では、制御部2は、短距離無線部8による起動情報ファイルの受信を検知すると、起動情報ファイル内のアプリIDに基づいて、当該アプリIDに対応する外部起動フラグをRAM4に読み出す。読み出した外部起動フラグが“1”である場合には(S6;YES)、制御部2は、アプリケーションソフトの外部起動が許可に設定されているものと判断し、S7以降の処理に移行する。
S7では、制御部2は、S5で受信した起動情報ファイルから、アプリIDとキーワードを取得する。続いて、制御部2は、取得したアプリIDに対応するキーワードを、ADF格納領域61内のキーワード格納部から取得する(S8)。
次のS9では、制御部2は、S7で起動情報ファイルから取得したキーワードと、S8でキーワード格納部から取得したキーワード(即ち、ADFに含まれるキーワード)が一致するか否かを判定する。この判定により、アプリケーションソフトの外部起動に認証機能をもたせることができる。
判定の結果、上記各キーワードが一致した場合(S9;YES)、制御部2は、短距離無線部8により、自動販売機11へ確認情報を送信する(S10)。確認情報は、携帯電話1が自動販売機11に対して、アプリケーションソフトの外部起動の可否を通知する為の情報である。即ち、自動販売機11は、この確認情報に基づいて、携帯電話1への起動情報ファイルの送信を継続するか停止するかを判断する。確認情報の送信後、制御部2は、S9でキーワードが一致したアプリケーションソフトを、アプリ格納領域62から読み出して起動する(S11)。
一方、S6において、読み出した外部起動フラグが“0”である場合には(S6;NO)、制御部2は、アプリケーションソフトの外部起動が不許可に設定されているものと判断し、S12以降の処理に移行する。S12では、制御部2は、短距離無線部8により自動販売機11へ確認情報を送信する。携帯電話1は、この確認情報により、自動販売機11に対して、アプリケーションソフトの外部起動が不許可である事を通知する。
S13では、制御部2は、アプリケーションソフトの外部起動が不許可の設定である旨をユーザに通知する。外部起動が不許可である旨の通知方法は、表示部5による表示、スピーカ9bによる放音等、任意である。この通知により、ユーザが、アプリケーションソフトの外部起動を許可に設定する事、又は外部起動可能なアプリケーションソフトが格納されている事自体を忘れている場合であっても、アプリケーションソフトを外部起動する機能を利用できる。
次のS14では、制御部2は、ユーザからの入力指示に基づいて、アプリ起動処理の終了又は外部起動可否の再設定の内、何れか一方の処理を選択する。アプリ起動処理の終了が選択された場合(S14;終了)、制御部2は、S2で開始された短距離無線部8の通電を停止する(S15)。この結果、短距離無線部8は、自動販売機11からの起動情報ファイルの受信を停止する。そして、携帯電話1は、一連の携帯電話側アプリ起動処理を終了する。尚、S14において、外部起動可否の再設定が選択された場合(S14;再設定)、S3に戻り、S3以降の処理を継続して実行する。
S9における判定の結果、起動情報ファイルの含むキーワードと、ADFの含むキーワードが一致した場合(S9;NO)、制御部2は、短距離無線部8により、自動販売機11へ確認情報を送信する(S16)。この確認情報は、自動販売機11に対して、アプリケーションソフトの外部起動が不許可である事を通知するものである。
最後のS17では、制御部2は、S2で開始された短距離無線部8の通電を停止する。この結果、短距離無線部8は、自動販売機11からの起動情報ファイルの受信を停止する。そして、携帯電話1は、一連の携帯電話側アプリ起動処理を終了する。
次に、図7を参照して本実施形態における自動販売機11の動作を説明する。図7は、自動販売機側アプリ起動処理を説明する為のフローチャートである。自動販売機側アプリ起動処理は、携帯電話側アプリ起動処理に対応して実行されるものである。
先ずT1では、自動販売機11は、短距離無線部15により、携帯電話1へ起動情報ファイル171を送信する。送信後、自動販売機11は、短距離無線部15による確認情報の受信を待機する(T2)。確認情報を受信すると(T2;YES)、CPU12は、受信した確認情報に基づいて、アプリケーションソフトの外部起動の可否を判定する(T3)。一方、確認情報を受信しない間は(T2;NO)、CPU12は、起動情報ファイル171の送信(T1)を継続する。
T3における判定の結果、アプリケーションソフトの外部起動が可である場合(T3;YES)、自動販売機11は、短距離無線部15による起動情報ファイル171の送信を停止する(T4)。一方、アプリケーションソフトの外部起動が不可である場合(T3;NO)には、一連の自動販売機側アプリ起動処理を終了する。また、携帯電話1とは別の携帯電話が自動販売機11の無線通信圏内に存在する場合には、CPU12は、起動情報ファイル171の送信処理(T1)を再開する。
以上説明した様に、本実施形態におけるアプリ起動システム100によれば、携帯電話1は、アプリ提供サーバ21から受信したアプリケーションソフトとADFを対応付けて記憶部6内に格納しておく。ADFには、アプリIDとキーワードと外部起動フラグが含まれている。携帯電話1は、自動販売機11から送信された起動情報ファイルを受信する。起動情報ファイルには、アプリIDとキーワードが含まれている。ADF内の外部起動フラグが“1”であり、且つ、ADFと起動情報ファイル内のキーワードが一致した場合には、携帯電話1は、アプリケーションソフトを起動する。従って、ユーザは、自動販売機11に対応したアプリケーションソフトを選択する操作が不要となる。その結果、所望のアプリケーションソフトを簡易迅速に実行することが可能となる。
(第2の実施の形態)
次に、図面を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。第1実施形態におけるアプリ起動システム100では、自動販売機11に対応したアプリケーションを携帯電話1が予め有することを前提としたアプリケーション起動について説明した。しかし、携帯電話が、自動販売機の無線通信圏内に移行した場合に、その自動販売機に対応したアプリケーションを必ずしも有するとは限らない。そこで、本実施形態では、上記アプリケーションが携帯電話1内に存在しない場合を例にとり、かかる場合における携帯電話及び自動販売機の処理について説明する。
本実施の形態におけるアプリ起動システムの構成は、第1の実施形態において詳述したアプリ起動システム100の構成と同様であるので、各構成要素には同一の符合を付しその説明は省略する。
続いて、図8を参照して、第2の実施形態における携帯電話側アプリ起動処理について説明する。併せて、本発明に係るアプリケーションソフト起動方法を構成する各ステップについて説明する。なお、本携帯電話側アプリ起動処理は、第1の実施形態において詳述した携帯電話側アプリ起動処理(図6参照)と類似する。具体的には、図8のS21〜S22,S24〜S29,S31〜S34,S35,S36〜S37は、図6に示したS4〜S5,S6〜S11,S12〜S15,S3,S16〜S17に相当する。
以下、本実施の形態に特有の処理であるS23及びS30(図8中太線に示す処理)について説明する。すなわち、S23において、制御部2は、S22で受信された起動情報ファイル171を参照して、自動販売機11に対応したアプリケーションソフトのアプリIDがADF格納領域61に格納されているか否かを判定する。当該判定の結果、“AP003”と一致するアプリIDが検出された場合には(S23;YES)、携帯電話1は、上記アプリケーションソフトが格納されているものと判断し、S24以降の処理に移行する。
これに対して、S23における判定の結果、“AP003”と一致するアプリIDが検出されなかった場合には(S23;NO)、携帯電話1は、上記アプリケーションソフトが格納されていないものと判断し、S30の処理に移行する。
S30において、制御部2は、上記アプリケーションソフトが携帯電話1に格納されていない旨を通知する指示(通知指示)を、自動販売機11に向けて、短距離無線部8により送信させる。このとき、上記アプリケーションソフトが携帯電話1に格納されていない旨を、携帯電話1が、表示部5又は音声処理部9を介して、ユーザに通知するものとしてもよい。
次いで、図9を参照して、第2の実施形態における自動販売機側アプリ起動処理について説明する。なお、本自動販売機側アプリ起動処理は、第1の実施形態において詳述した自動販売機側アプリ起動処理(図7参照)と類似する。具体的には、図9のT11,T13〜T15は、図7に示したT1,T2〜T4に相当する。
以下、本実施の形態に特有の処理であるT12及びT16(図9中太線に示す処理)について説明する。すなわち、T12において、自動販売機11は、上記通知指示の受信を待機しており、図8のS30にて携帯電話1から送信された通知指示を短距離無線部15により受信したことを契機として(T12;YES)、T16の処理に移行する。一方、自動販売機11が通知指示を受信する前に確認情報を受信した場合には(T13;YES)、T14以降の処理に移行する。
T16においては、自動販売機11は、自動販売機11に対応したアプリケーションソフトが携帯電話1のアプリ格納領域62に格納されていない旨を通知する。通知の手法は任意であるが、例えば、表示部14へのテキスト表示(図10A及び図10B参照)、所定音の鳴動、ライトの点滅などが考えられる。
携帯電話1は、格納されていないアプリケーションソフトを上述のアプリ提供サーバ21からダウンロードすることができるが、自動販売機11から取得するものとしてもよい。所望するアプリケーションソフトの指定に際しては、携帯電話1は、ユーザが直接入力したURLを送信してもよいし、アプリケーションソフトの識別情報をバーコードにより読み取るものとしてもよい。
自動販売機11がアプリケーションソフトを提供可能な場合には、T16において、図10Aに示す様なテキストメッセージ14aが表示部14に表示される。また、自動販売機11がアプリケーションソフトを提供不可能な場合には、T16において、図10Bに示す様なテキストメッセージ14bが表示部14に表示される。
以上説明した様に、第2の実施形態におけるアプリ起動システム100は、携帯電話1が、自動販売機11の無線通信圏内に存在するにも拘わらず、自動販売機11の使用に要するアプリケーションソフトをもたない場合を想定したものである。かかる場合に、自動販売機11が、携帯電話1からの指示に従って、アプリケーションソフトが格納されていない旨を通知することにより、携帯電話1のユーザは、その旨を容易に認識することできる。その結果、次のアクション(アプリケーションソフトのダウンロード等)に簡易迅速に移行することが可能となる。
尚、本実施形態に記載の態様は、本発明に係るアプリ起動システムの好適な一例であり、これに限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、移動通信端末として携帯電話を例示して説明したが、PHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Digital Assistance)等の様に無線通信機能を備えた情報機器であればよい。
また、本実施形態では、アプリケーションソフト起動装置として自動販売機を例示したが、レジスター(POS(Point−Of−Sale)端末を含む)、キオスク端末、ゲーム機、カラオケ端末、他の携帯電話等であってもよい。更に、アプリケーションソフトとしては、物品を購入又は入手する為のアプリケーションソフト、クーポン、電子マネー、電子チケットを取得又は送信する為のアプリケーションソフト、各種情報を送受信する為のアプリケーションソフト等任意である。
産業上の利用可能性
本発明によれば、移動通信端末は、アプリケーションソフト起動装置からアプリケーションソフトの識別情報を受信し、当該識別情報に対応するアプリケーションソフトを自動的に起動する。従って、使用するアプリケーションソフトを、移動通信端末のユーザが自ら選択する操作が不要となる。その結果、所望のアプリケーションソフトを簡易迅速に実行することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
図1は、アプリ起動システムの全体構成例を示す模式図である。
図2は、携帯電話の機能的構成を示すブロック図である。
図3は、ADF格納領域及びアプリ格納領域内のデータ格納例を示す図である。
図4は、自動販売機の機能的構成を示すブロック図である。
図5は、起動情報ファイル内のデータ格納例を示す図である。
図6は、第1の実施形態における携帯電話側アプリ起動処理を説明するフローチャートである。
図7は、第1の実施形態における自動販売機側アプリ起動処理を説明するフローチャートである。
図8は、第2の実施形態における携帯電話側アプリ起動処理を説明するフローチャートである。
図9は、第2の実施形態における自動販売機側アプリ起動処理を説明するフローチャートである。
図10Aは、携帯電話内にアプリケーションが存在しない旨を示す画面表示データの一例を示す図である。
図10Bは、携帯電話内にアプリケーションが存在しない旨を示す画面表示データの更に別の例を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アプリケーションソフト起動装置と通信を行う移動通信端末であって、
識別情報と対応付けてアプリケーションソフトを格納する格納手段と、
前記アプリケーションソフト起動装置から送信される識別情報を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された識別情報に対応するアプリケーションソフトを前記格納手段から読み出して起動する起動手段と
を備えたことを特徴とする移動通信端末。
【請求項2】
前記格納手段は、前記アプリケーションソフトの識別情報と対応付けて、前記アプリケーションソフトの外部起動に使用する認証情報を格納し、
前記受信手段は、前記アプリケーションソフト起動装置から送信される認証情報を受信し、
前記格納手段に格納されている認証情報と、前記受信手段により受信された認証情報との同一性を判定する判定手段を更に備え、
前記起動手段は、前記判定手段により、前記格納手段に格納されている認証情報と、前記受信手段により受信された認証情報とが、同一であると判定された場合に、前記受信手段により受信された識別情報に対応するアプリケーションソフトを前記格納手段から読み出して起動することを特徴とする請求項1に記載の移動通信端末。
【請求項3】
前記格納手段は、前記認証情報を不可視な状態で格納することを特徴とする請求項2に記載の移動通信端末。
【請求項4】
前記アプリケーションソフトの外部起動を許可又は不許可に設定する設定手段を更に備え、
前記起動手段は、前記設定手段によりアプリケーションソフトの外部起動が許可に設定されている場合に、前記受信手段により受信された識別情報に対応するアプリケーションソフトを、前記格納手段から読み出して起動することを特徴とする請求項1に記載の移動通信端末。
【請求項5】
前記受信手段により識別情報を受信した際に、前記アプリケーションソフトの外部起動が不許可に設定されている場合には、前記アプリケーションソフトの外部起動が不許可に設定されている旨を、移動通信端末のユーザに通知する通知手段を更に備えることを特徴とする請求項4に記載の移動通信端末。
【請求項6】
前記識別情報と前記アプリケーションソフトとをサーバ装置から受信するアプリケーションソフト受信手段を更に備え、
前記格納手段は、前記アプリケーションソフト受信手段によって受信された識別情報とアプリケーションソフトとを対応付けて格納することを特徴とする請求項1に記載の移動通信端末。
【請求項7】
請求項1に記載の移動通信端末と通信を行うアプリケーションソフト起動装置であって、
前記移動通信端末により実行可能なアプリケーションソフトの識別情報を格納する識別情報格納手段と、
前記識別情報格納手段に格納されている識別情報を前記移動通信端末へ送信する送信手段と
を備えたことを特徴とするアプリケーションソフト起動装置。
【請求項8】
前記識別情報格納手段は、前記識別情報と対応付けて認証情報を格納し、
前記送信手段は、前記識別情報格納手段に格納されている認証情報を、前記移動通信端末へ送信することを特徴とする請求項7に記載のアプリケーションソフト起動装置。
【請求項9】
請求項1に記載の移動通信端末と、アプリケーションソフト起動装置とを備えて構成され、前記移動通信端末と前記アプリケーションソフト起動装置間で通信を行うことを特徴とするアプリケーションソフト起動システム。
【請求項10】
アプリケーションソフト起動装置と通信を行う移動通信端末におけるアプリケーションソフト起動方法であって、
前記移動通信端末が、識別情報と対応付けてアプリケーションソフトを格納手段に格納する格納工程と、
前記アプリケーションソフト起動装置が、前記アプリケーションソフト起動装置に関するアプリケーションソフトの識別情報を前記移動通信端末へ送信する送信工程と、
前記移動通信端末が、前記送信工程にて送信された識別情報を受信する受信工程と、
前記移動通信端末が、前記受信工程にて受信された識別情報に対応するアプリケーションソフトを前記格納手段から読み出して起動する起動工程と
を含むことを特徴とするアプリケーションソフト起動方法。
【請求項11】
前記格納工程にて、前記アプリケーションソフトの識別情報と対応付けて、前記アプリケーションソフトの起動に使用する認証情報を前記格納手段に格納し、
前記送信工程にて前記移動通信端末へ認証情報を送信し、
前記受信工程にて、前記送信工程にて送信される認証情報を受信し、
前記格納工程にて格納された認証情報と、前記受信工程にて受信された認証情報との同一性を判定する判定工程を更に含み、
前記起動工程にて、前記格納工程にて格納された認証情報と、前記受信工程にて受信された認証情報とが、前記判定工程にて同一であると判定された場合に、前記受信工程にて受信された識別情報に対応するアプリケーションソフトを前記格納手段から読み出して起動することを特徴とする請求項10に記載のアプリケーションソフト起動方法。
【請求項12】
前記格納工程にて、前記認証情報を不可視な状態で前記格納手段に格納することを特徴とする請求項11に記載のアプリケーションソフト起動方法。
【請求項13】
前記移動通信端末が、前記アプリケーションソフトの外部起動を許可又は不許可に設定する設定工程を更に含み、
前記起動工程にて、前記設定工程にてアプリケーションソフトの外部起動が許可に設定されている場合に、前記受信工程にて受信された識別情報に対応するアプリケーションソフトを前記格納手段から読み出して起動することを特徴とする請求項10に記載のアプリケーションソフト起動方法。
【請求項14】
前記受信工程にて識別情報を受信した際に、前記アプリケーションソフトの外部起動が不許可に設定されている場合には、前記アプリケーションソフトの外部起動が不許可に設定されている旨を、前記移動通信端末がユーザに通知する通知工程を更に含むことを特徴とする請求項13に記載のアプリケーションソフト起動方法。
【請求項15】
前記移動通信端末が、前記識別情報と前記アプリケーションソフトとをサーバ装置から受信するアプリケーションソフト受信工程を更に含み、
前記格納工程にて、前記アプリケーションソフト受信工程にて受信された識別情報とアプリケーションソフトとを対応付けて格納することを特徴とする請求項10に記載のアプリケーションソフト起動方法。
【請求項16】
前記移動通信端末の格納手段に前記アプリケーションソフトが格納されていないことを検知した場合に、その旨を通知する通知手段を更に備えることを特徴とする請求項7に記載のアプリケーションソフト起動装置。
【請求項17】
アプリケーションソフト起動装置と通信を行う移動通信端末に、
識別情報と対応付けてアプリケーションソフトを格納手段に格納する格納処理と、
前記アプリケーションソフト起動装置に関するアプリケーションソフトの識別情報を前記移動通信端末へ送信する送信処理と、
送信された識別情報を受信する受信処理と、
受信された識別情報に対応するアプリケーションソフトを前記格納手段から読み出して起動する起動処理と
を実行させることを特徴とするアプリケーションソフト起動プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10A】
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【図10B】
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【国際公開番号】WO2003/048926
【国際公開日】平成15年6月12日(2003.6.12)
【発行日】平成17年4月14日(2005.4.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2003−550051(P2003−550051)
【国際出願番号】PCT/JP2002/012771
【国際出願日】平成14年12月5日(2002.12.5)
【出願人】(392026693)株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (5,876)