説明

積層ディフューザープレートを備えた液晶ディスプレイ

【課題】製造が容易であり、製造に使用される材料および工程に高度の柔軟性を与え、全体的コストを下げられるディフューザープレートを備えた液晶ディスプレイを提供する。
【解決手段】液晶ディスプレイ(LCD)、例えばLCDモニターまたはLCD−TVにおいて明るい均質な照明を与えるようにディフューザー層(122)を含めた複数枚の光管理フィルム(120)がその光源(112)とLCDパネル(102)との間にある。幾つかの実施形態ではそのディフューザー層はLCDパネルの下側の面に取り付けられる。他の実施形態では、それはガラスなどの材料の基板上の層として形成されるか、あるいは光源の前面に取り付けられる。その光管理層の一部または全てを、フィルムの積層体として一体に貼り合わせてもよい。幾つかの実施形態ではそのディフューザー層は一方の面に窪んだ領域が形成され、その窪んだ領域内に別の光学フィルムが位置決めされる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光ディスプレイに関し、より具体的には液晶ディスプレイ(LCD)モニターおよびLCDテレビジョンに使用することができるLCDに関する。
【背景技術】
【0002】
液晶ディスプレイ(LCD)は、ラップトップコンピュータ、ハンドヘルド計算器、ディジタル時計、およびテレビジョンなどのデバイスに用いられる光ディスプレイである。LCDのなかには、そのディスプレイの側面に配置された光源を含み、光ガイドがその光を光源からLCDパネルの背後へ導くように位置付けられているものもある。他のLCD、例えばある種のLCDモニターおよびLCDテレビジョン(LCD−TV)は、そのLCDパネルの背後に位置付けられた複数個の光源を用いて直接照らす。そのディスプレイの側面に沿って光源を配置するために利用できる地所は表示画面サイズとともに直線的に増加するに過ぎないのに、ある一定レベルのディスプレイの明るさを達成するための光出力の要求条件はその表示画面サイズの二乗で増加するので、この機構はディスプレイが大きいほどますます当たり前になっている。さらにLCD−TVなどのLCD用途のなかには、そのディスプレイが他の用途よりも離れた距離から見るのに十分な明るさであり、それらLCD−TVに対する視角の必要条件が一般にLCDモニターおよび手持ち型デバイスに対するものと異なることを必要とするものもある。
【0003】
一部のLCDモニターおよび大部分のLCD−TVは、一般に背後から複数個の冷陰極蛍光ランプ(CCFL)によって照らされる。これらの光源は直線上に並んでおり、そのディスプレイの全幅にわたって広がり、その結果そのディスプレイの背面は、暗い領域によって分離された一連の明るい縞によって照らされる。このような照明の輪郭は望ましいものではなく、したがってディフューザープレートがLCDデバイスの背面における照明の輪郭を滑らかにするために用いられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許出願公開第2003/0118805A1号明細書
【特許文献2】米国特許第5,882,774号明細書
【特許文献3】米国特許第5,867,316号明細書
【特許文献4】米国特許第5,825,543号明細書
【特許文献5】米国特許第5,751,388号明細書
【特許文献6】米国特許第6,122,103号明細書
【特許文献7】米国特許第5,793,456号明細書
【特許文献8】米国特許公開第2000/0159019号明細書
【特許文献9】米国特許第6,613,619号明細書
【特許文献10】国際公開第99/56158号パンフレット
【特許文献11】国際公開第97/01610号パンフレット
【特許文献12】米国特許出願公開第2000/0223216A1号明細書
【特許文献13】米国特許出願第10/439,450号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
現在、LCD−TVのディフューザープレートは、ガラス、ポリスチレンビード、およびCaCO3粒子を含めた様々な分散相を有するポリメチルメタクリラート(PMMA)のポリマー母材を使用している。これらのプレートはランプの高温にさらされたのち変形または反ることが多い。さらに拡散プレートのなかには、LCDパネルの背面における照明の輪郭をより均一にしようとしてその幅全体にわたって空間的に異なる拡散特性を備えたものもある。このような一様でないディフューザーは印刷型パターンディフューザーと呼ばれることがある。これらは製造に費用がかかり、かつ組立時にその拡散用の形模様を照明源に位置合わせしなければならないので製造コストを増加させる。さらにディフューザープレートは、拡散粒子をそのポリマー母材全体に一様に分配するようにカスタマイズされた押出し配合を必要とし、これがさらにコストを増加させる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態は、光源と、上側のプレート、下側のプレート、およびこの上側のプレートと下側のプレートとの間に配置された液晶層を含むLCDパネルとを有する液晶ディスプレイ(LCD)装置に関する。この下側のプレートは光源に面し、吸収偏光子を含む。光源が光管理フィルム(light management film)配列を介してLCDパネルを照らすように、光管理フィルム配列が光源とLCDパネルとの間に配置される。この光管理フィルム配列はLCDパネルの下側のプレートに取り付けられ、その光管理フィルム配列は少なくとも第一ディフューザー層を含む。
【0007】
本発明の別の実施形態は、光源およびLCDパネルを含む液晶ディスプレイ(LCD)装置に関する。光源がこの光管理層配列を介してLCDパネルを照らすように、光管理層配列がその光源とLCDパネルとの間に配置される。この光管理層配列は、ディフューザープレートと、明るさ向上層および反射偏光子のうちの少なくとも一方とを含む。このディフューザープレートは、その1個以上の光源からLCDパネルに向かって伝搬する光を拡散させる第一のディフューザー層に取り付けられたほぼ透明な基板を有する。
【0008】
本発明の別の実施形態は、片側に窪んだ領域を有する第一光学層と、そのくぼんだ領域内に配置された第二光学層とを含む光管理光学フィルム配列に関する。
【0009】
本発明の別の実施形態は、ディスプレイパネルと、そのディスプレイパネルの背後に配置された光源とを含むディスプレイ装置に関する。光管理層配列が、光源とディスプレイパネルとの間に配置される。この光管理層配列は、片側に窪んだ領域と、そのくぼんだ領域内に配置された第二光学層とを含む。
【0010】
本発明の上記概要は、例示のそれぞれの実施形態または本発明のあらゆる具体化について述べることを意図していない。下記の図およびその詳細な説明が、これらの実施形態をより詳細に例示する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の原理によるディフューザープレートを使用することができるバックリット液晶ディスプレイデバイスを図式的に示す図である。
【図2A】本発明の原理による片面ディフューザープレートの実施形態を図式的に示す図である。
【図2B】本発明の原理による片面ディフューザープレートの実施形態を図式的に示す図である。
【図3A】本発明の原理による両面ディフューザープレートの実施形態を図式的に示す図である。
【図3B】本発明の原理による両面ディフューザープレートの実施形態を図式的に示す図である。
【図3C】本発明の原理による二枚重ねの基板を有するディフューザープレートの実施形態を図式的に示す図である。
【図3D】本発明の原理による二枚重ねの基板を有するディフューザープレートの実施形態を図式的に示す図である。
【図4A】本発明の原理による、追加の光管理層を組み込んだディフューザープレートの実施形態を図式的に示す図である。
【図4B】本発明の原理による、追加の光管理層を組み込んだディフューザープレートの実施形態を図式的に示す図である。
【図4C】本発明の原理による、追加の光管理層を組み込んだディフューザープレートの実施形態を図式的に示す図である。
【図4D】本発明の原理による、追加の光管理層を組み込んだディフューザープレートの実施形態を図式的に示す図である。
【図4E】本発明の原理による、追加の光管理層を組み込んだディフューザープレートの実施形態を図式的に示す図である。
【図4F】本発明の原理による、追加の光管理層を組み込んだディフューザープレートの実施形態を図式的に示す図である。
【図4G】本発明の原理による、追加の光管理層を組み込んだディフューザープレートの実施形態を図式的に示す図である。
【図4H】本発明の原理による、追加の光管理層を組み込んだディフューザープレートの実施形態を図式的に示す図である。
【図4I】本発明の原理による、追加の光管理層を組み込んだディフューザープレートの実施形態を図式的に示す図である。
【図4J】本発明の原理による、追加の光管理層を組み込んだディフューザープレートの実施形態を図式的に示す図である。
【図4K】本発明の原理による、追加の光管理層を組み込んだディフューザープレートの実施形態を図式的に示す図である。
【図5A】本発明の原理による、液晶パネルの下側のプレートに取り付けられたディフューザーアセンブリの具体例としての実施形態を図式的に示す図である。
【図5B】本発明の原理による、液晶パネルの下側のプレートに取り付けられたディフューザーアセンブリの具体例としての実施形態を図式的に示す図である。
【図5C】本発明の原理による、液晶パネルの下側のプレートに取り付けられたディフューザーアセンブリの具体例としての実施形態を図式的に示す図である。
【図6A】本発明の原理による、平面蛍光光源に取り付けられたディフューザーアセンブリの実施形態を図式的に示す図である。
【図6B】本発明の原理による、平面蛍光光源に取り付けられたディフューザーアセンブリの実施形態を図式的に示す図である。
【図6C】本発明の原理による、平面蛍光光源に取り付けられたディフューザーアセンブリの実施形態を図式的に示す図である。
【図7】試料ディフューザープレートを光学的に試験するために用いられる実験の構成を図式的に示す図である。
【図8A】対照試料、および本発明の原理に従って製作した実施例のディフューザープレートについての明るさの一様性と全体の明るさの関係を示すグラフである。
【図8B】対照試料および試料ディフューザープレートS1〜S4についてスクリーンの端から端までの位置の関数としての輝度を示すグラフである。
【図9】対照試料および試料ディフューザープレートS5、S8、およびS10についてスクリーンの端から端までの位置の関数としての輝度を示すグラフである。
【図10】試料ディフューザープレートS2、S19、S21、およびS26についてスクリーンの端から端までの位置の関数としての輝度を示すグラフである。
【図11】試料ディフューザープレートS8、S20、S22、およびS27についてスクリーンの端から端までの位置の関数としての輝度を示すグラフである。
【図12】明るさ向上層および反射偏光子と共に使用した場合の対照試料および本発明の原理に従って製作した実施例のディフューザープレートについての明るさの一様性と全体の明るさの関係を示すグラフである。
【図13】明るさ向上層および反射偏光子と共に使用した場合の2つの対照試料および試料ディフューザープレートS2およびS8についてスクリーンの端から端までの位置の関数としての輝度を示すグラフである。
【図14A】試料S28についてのコノスコープ線図である。
【図14B】対照試料C3についてのコノスコープ線図である。
【図15A】本発明によるディフューザープレートを製作するための機構の一実施形態を図式的に示す図である。
【図15B】本発明によるディフューザープレートを製作するための機構の一実施形態を図式的に示す図である。
【図16A】本発明によるディフューザープレートを製作するための機構の別の実施形態を図式的に示す図である。
【図16B】本発明によるディフューザープレートを製作するための機構の別の実施形態を図式的に示す図である。
【図17】本発明によるディフューザープレートを製作するための機構の別の実施形態を図式的に示す図である。
【図18A】本発明のディフューザープレートに使用される貼合せアセンブリを製作するための機構の他の実施形態を図式的に示す図である。
【図18B】本発明のディフューザープレートに使用される貼合せアセンブリを製作するための機構の他の実施形態を図式的に示す図である。
【図19】幾つかの試料の一様なディフューザープレートについて、またプリントディフューザープレートについてそのディフューザープレートを通り抜けるシングルパス透過率の関数として描いた明るさの一様性を示すグラフである。
【図20A】本発明の原理によるディフューザーアセンブリを製作するための機構の実施形態を図式的に示す図である。
【図20B】それぞれ図20A、20C、および20Eに示す機構を用いて製造したディフューザーアセンブリを図式的に示す図である。
【図20C】本発明の原理によるディフューザーアセンブリを製作するための機構の実施形態を図式的に示す図である。
【図20D】それぞれ図20A、20C、および20Eに示す機構を用いて製造したディフューザーアセンブリを図式的に示す図である。
【図20E】本発明の原理によるディフューザーアセンブリを製作するための機構の実施形態を図式的に示す図である。
【図20F】それぞれ図20A、20C、および20Eに示す機構を用いて製造したディフューザーアセンブリを図式的に示す図である。
【図21A】本発明の原理によるディフューザーアセンブリを製作するための機構の別の実施形態を図式的に示す図である。
【図21B】図21Aおよび22Aに示す機構に沿った異なる場所における製造の様々な段階でのディフューザーアセンブリを図式的に示す図である。
【図21C】図21Aおよび22Aに示す機構に沿った異なる場所における製造の様々な段階でのディフューザーアセンブリを図式的に示す図である。
【図21D】図21Aおよび22Aに示す機構に沿った異なる場所における製造の様々な段階でのディフューザーアセンブリを図式的に示す図である。
【図22A】本発明の原理によるディフューザーアセンブリを製作するための機構の別の実施形態を図式的に示す図である。
【図22B】図21Aおよび22Aに示す機構に沿った異なる場所における製造の様々な段階でのディフューザーアセンブリを図式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明は、添付の図面に関して本発明の様々な実施形態の下記の詳細な説明を考慮してより完全に理解することができる。
【0013】
本発明は様々な修正形態および代替形態に従うが、それらの特定なものを図面中に例として示し、また詳細に記述することにする。しかし本発明は、それら記述された特定の実施形態に本発明を限定するものと理解されるべきではない。それどころか本発明は、別添の特許請求の範囲によって規定される本発明の精神および範囲内にあるすべての修正形態、等価物、および代替物を対象として含むべきである。
【0014】
本発明は、液晶ディスプレイ(LCD、すなわちLCディスプレイ)に応用可能であり、具体的には背後から直接照らされる、例えばLCDモニターおよびLCDテレビジョン(LCD−TV)中で使用されるようなLCDに応用可能である。
【0015】
現在、LCD−TV中で使用されているディフューザープレートは、ポリマー母材、例えば剛性シートとして形成されたポリメチルメタクリラート(PMMA)、ポリカーボナート(PC)、またはシクロオレフィン類を基材にしている。このシートは拡散粒子、例えば有機粒子、無機粒子、または空洞(気泡)を含有する。これらのプレートは、ディスプレイを照らすために使用される光源の高温にさらされたのち変形または反ることが多い。これらのプレートはまた、最終のディスプレイデバイスにおいて製造し、組み立てるのにより一層費用がかかる。
【0016】
本発明は、LCDパネル自体と光源との間に位置付けられた光管理層配列を有する直接照明LCDデバイスに関する。この光管理層配列は、剛性の有機または無機基板と、その基板の片面に直接隣接し、特定の透過およびヘイズレベルを持つポリマー体積の拡散用シートとを有するディフューザープレートを含む。別のポリマー体積の拡散用シートを基板のもう一方の面上に配置することもできる。各構成部品の透過およびヘイズレベルは、明るさがそのディスプレイ全体にわたって比較的均一な直接照光LCディスプレイを実現するように設計される。
【0017】
本発明のディフューザープレートは製造が容易であり、また製造に使用される材料および工程に高度の柔軟性を与える。本発明によるディフューザープレートでは構造的要件と光学的要件は分離され、その基板が構造的性能を与え、またその取り付けられたディフューザー層または層群が光学的性能を与える。これらの機能を分離することによって普通の透明な材料および普通のディフューザーシートを使用するコスト的利点を利用して全体的コストを下げることができる。これはまた、低コストで反りにくいプレート、例えばガラスプレートを導入することを可能にする。さらに、ディフューザーをそのプレートとは別個の層中に収容する場合、その拡散特性をより正確に制御することが容易である。また形模様付ディフューザーフィルムを形模様付きの剛性のある大きなディフューザープレートよりも低費用で利用することができる。
【0018】
直接照光LCディスプレイ100の具体例としての実施形態の模式化した分解図を図1に示す。このようなディスプレイデバイス100は、例えばLCDモニターまたはLCD−TVに用いることができる。ディスプレイデバイス100は、一般にはパネルプレート106間に配置されたLCの層104を備えたLCパネル102の使用に基づいている。プレート106はガラスでできていることが多く、LC層104中の液晶の向きを制御するためにそれらの内面に電極構造体およびアライメント層を含むことができる。その電極構造体は、一般にはLCパネルの画素、すなわち液晶の向きを隣接する部分とは無関係に制御することができるLC層の部分を画定するように配列される。またカラーフィルターを、表示される像に色付けするための1枚以上のプレート106と共に含めることもできる。
【0019】
上側の吸収偏光子108はLC層104の上方に配置され、また下側の吸収偏光子110はLC層104の下方に配置される。例示の実施形態ではこれら上側および下側の吸収偏光子は、LCパネル102の外側に位置する。吸収偏光子108、110とLCパネル102とが組み合わさって、ディスプレイ100を通り抜けるバックライト112から観察者への光の透過を制御する。幾つかのLCディスプレイでは吸収偏光子108、110は、それらの透過軸が直角な状態に配列することもできる。それは、LC層104の画素が活性化していない場合には、それを通過する光の偏光を変えることができない。したがって下側の吸収偏光子110を通過する光は、吸収偏光子108、110が直角に位置合わせされている場合には、上側の吸収偏光子108によって吸収される。これに反して画素が活性化している場合には、それを通過する光の偏光は回転し、その結果、下側の吸収偏光子110を透過する光の少なくとも一部もまた上側の吸収偏光子108も透過する。例えば制御器114によるLC層104の個別の画素の選択的活性化の結果、光が或る所望の個所でディスプレイから出ることによって観察者によって見られる像の形成をもたらす。この制御器には、例えばコンピュータか、またはテレビジョン画像を受信し表示するテレビジョン制御器を挙げることができる。例えばディスプレイ表面に機械的および/または環境的保護を与えるために上側の吸収偏光子108を覆って1層以上の光学層109を設けることができる。具体例としての一実施形態では層109は、吸収偏光子108を覆うハードコートを含むことができる。
【0020】
LCディスプレイの幾つかの型は上記のものとは異なるやり方で動作することができることが分かるはずである。例えば吸収偏光子は平行に整列させてもよく、またLCパネルは活性化していない状態のときにその光の偏光を回転させてもよい。それにもかかわらずこのようなディスプレイの基本構造は、依然として上記のものに似ている。
【0021】
バックライト112は、LCパネル102を照らす光を発生する複数個の光源116を含む。LCD−TVまたはLCDモニターに使用される光源116は、ディスプレイデバイス100の端から端まで届く直線上に並んだ冷陰極蛍光ランプであることが多い。しかしながら白熱電球もしくはアーク灯、発光ダイオード(LED)、平面蛍光パネル、または外部蛍光ランプなどの他の型の光源を用いることもできる。光源のこのリストは、限定的または網羅的であることを意図しておらず、単なる具体例であるに過ぎない。
【0022】
バックライト112はまた、光源116から下方に、LCパネル102から離れる方向へ伝搬する光を反射させるためのレフレクター118を含む。レフレクター118はまた、下記で説明するようにディスプレイデバイス100内で光を再利用させるのに役立つ場合もある。レフレクター118は、鏡面反射体であってもよく、また拡散反射体であってもよい。レフレクター118として使用することができる鏡面反射体の一例は、ミネソタ州セントポールのスリー・エム・カンパニー(3M Company,St.Paul,Minnesota)から入手できるビキュイティ(登録商標)高度鏡面反射(ESR)フィルム(VikuitiTM Enhanced Specular Reflection(ESR)film)である。好適な拡散反射体の例には、二酸化チタン、硫酸バリウム、炭酸カルシウムなどの拡散反射粒子を充填したポリエチレンテレフタラート(PET)、ポリカーボナート(PC)、ポリプロピレン、ポリスチレンなどのポリマーが挙げられる。微孔質材料およびフィブリル含有材料を含む拡散反射体の他の例は、本願の所有者が共同所有する米国特許出願公開第2003/0118805A1号明細書中で考察されており、この特許出願は本明細書中に参照により援用される。
【0023】
光管理層配列120は、バックライト112とLCパネル102との間に位置付けられる。これら光管理層は、ディスプレイデバイス100の動作を改善するようにバックライト112から伝搬する光に作用する。例えば、光管理層配列120はディフューザープレート122を含むことができる。ディフューザープレート122は光源から受ける光を拡散させるために用いられ、LCパネル102上に入射する照明光の均一性の増大をもたらす。その結果、これはより一様で明るいと観察者が分かる像をもたらす。
【0024】
光管理層配列120はまた、反射偏光子124を含むこともできる。光源116は一般に偏光していない光を生ずるが、下側の吸収偏光子110は単偏光状態のみを透過させるので、光源116が発生する光の約半分はLC層104まで透過してこない。しかしながら反射偏光子124を用いて普通なら下側の吸収偏光子中で吸収されるはずの光を反射させることができるので、この光を反射偏光子124とレフレクター118との間の反射によって再利用することができる。反射偏光子124によって反射される光の少なくとも一部は偏光を解消され、続いて反射偏光子124および下側の吸収偏光子110を通ってLC層104へ向けて透過する偏光状態で反射偏光子124に戻すことができる。この方法では反射偏光子124を用いて、光源116によって放射された、LC層104に達する光の分率を増すことができるので、ディスプレイデバイス100によって生じる像がより明るくなる。
【0025】
任意の適切な種類の反射偏光子、例えば多層光学フィルム(MOF)反射偏光子、ならびに連続/分散相偏光子、ワイヤグリッド反射偏光子、またはコレステリック反射偏光子などの拡散反射偏光フィルム(DRPF)を用いることができる。
【0026】
MOFおよび連続/分散相偏光子の両方は、少なくとも2種類の材料、一般には高分子材料間の屈折率の差に依拠して或る偏光状態の光を選択的に反射させると同時に直交する偏光状態の光を透過させる。MOF反射偏光子の幾つかの例は、本願の所有者が共同所有する米国特許第5,882,774号明細書中に記載されており、この特許は本明細書中に参照により援用される。MOF反射偏光子の市販例には、拡散性表面を含むビキュイティ(登録商標)DBEF−D200およびDBEF−D440複数層反射偏光子が挙げられ、ミネソタ州セントポールのスリー・エム・カンパニーから入手できる。
【0027】
本発明と関連して役立つDRPFの例には、これもまた本明細書中に参照により援用され、本願の所有者が共同所有する米国特許第5,825,543号明細書中に記載されている連続/分散相偏光子、および例えばこれもまた本明細書中に参照により援用され、本願の所有者が共同所有する米国特許第5,867,316号明細書中に記載されている拡散反射多層偏光子が挙げられる。DRPFの他の例は、米国特許第5,751,388号明細書に記載されている。
【0028】
本発明と関連して役立つワイヤグリッド偏光子の幾つかの例には、米国特許第6,122,103号明細書に記載されているものが挙げられる。ワイヤグリッド偏光子は、とりわけユタ州オレムのモクステック・インコーポレーテッド(Moxtek Inc.,Orem,Utah)から市販されている。
【0029】
本発明と関連して役立つコレステリック偏光子の幾つかの例には、例えば米国特許第5,793,456号明細書および米国特許公開第2000/0159019号明細書に記載のものが挙げられる。コレステリック偏光子は、そのコレステリック偏光子を透過した光が直線偏光に変換されるように、出力側に四分の一波長遅れ層と一緒に設けられることが多い。
【0030】
光管理層配列120はまた、明るさ向上層128を含むこともできる。明るさ向上層は、そのディスプレイの軸により近い方向に軸外れ光の向きを変える表面構造を含むものである。これはLC層104を通って軸上に伝搬する光の量を増加させ、こうして観察者が見る像の明るさを増す。一例はプリズム状明るさ向上層であり、これは屈折と反射を介してその照明光の向きを変える複数個のプリズムリッジを有する。ディスプレイデバイスに使用することができるプリズム状明るさ向上層の例には、ミネソタ州セントポールのスリー・エム・カンパニーから入手できるプリズムフィルムのビキュイティ(登録商標)BEFIIおよびBEFIIIの製品系列が挙げられ、これらにはBEFII90/24、BEFII90/50、BEFIIIM90/50、およびBEFIIITが含まれる。
【0031】
LCD−TVに用いられる従来のディフューザープレートとは違って本発明の実施形態によるディフューザープレートは、別々の構造部材および拡散用部材を有する。ディフューザープレート200の具体例としての一実施形態を図2Aに図式的に示す。このディフューザープレート200は、基板202およびその基板に取り付けられたディフューザー層204を有する。
【0032】
基板202は、自立構造の材料のシートであり、それが取り付けられる層に支えを与えるために用いられる。ラミネート中の層のそれぞれがそのラミネートの剛性に貢献しているが、基板はその剛性に最も貢献する層であり、すなわちラミネートのその他の層のどれよりも大きな曲げ抵抗性を与える。基板は、ある程度まで撓んでもよいが、それ自体の重量で著しくは変形しない。基板202は、そのディスプレイのサイズによっては、例えば数mmの厚さまで可能である。具体例としての一実施形態では30インチLCD−TVは厚さ2mmを有する。別の例示的な実施形態では、40インチLCD−TVは3mm厚のバルクディフューザープレートを有する。
【0033】
基板202は、可視光に対して実質上透明な任意の材料、例えばガラスおよびポリマーを含めた有機または無機材料から作ることができる。好適なガラスには、フロートガラス、すなわちフロート法を用いて作られるガラス、またはその厚さおよび純度などの特性がフロートガラスよりも一層良く管理されるLCDガラスと呼ばれるLCD品位ガラスが挙げられる。LCDガラスを形成する一つの方法は、ローラー間でガラスを形成することである。
【0034】
ディフューザープレートおよび1層以上の他の光管理層は、バックライトとLCDパネルとの間に配置される光管理装置中に内蔵することができる。この光管理装置は、そのディフューザープレートおよびその1層または他の光管理層を保持するための安定な構造を与える。この構造は、特にその支持用基板がガラスなどの耐撓み性材料から形成される場合、従来のディフューザープレートよりも撓む傾向が少ない。また、単一の一体型装置として1層以上の他の光管理層と共に取り付けられたディフューザープレートをディスプレイ製造業者に供給できることは、そのディスプレイの組み立ての単純化をもたらす。
【0035】
好適なポリマー材料は、非晶質でも半結晶性でもよく、またホモポリマー、コポリマー、またはそれらのブレンドを含むこともできる。ポリマー発泡体もまた使用することができる。ポリマー材料の例には、これらには限定されないがポリ(カーボナート)(PC)、ポリ(スチレン)(PS)、アクリラート類、例えばニュージャージー州ロッカウェイのサイロ・インダストリーズ(Cyro Industries,Rockaway,New Jersey)によりアクリライト(ACRYLITE)(登録商標)のブランドで供給されるアクリルシート、アクリル酸イソオクチル/アクリル酸などのアクリルコポリマー、ポリ(メタクリラート)(PMMA)、PMMAコポリマー、シクロオレフィン類、シクロオレフィンコポリマー、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、スチレンアクリロニトリルコポリマー(SAN)、エポキシ類、ポリ(ビニルシクロヘキサン)、PMMA/ポリ(フッ化ビニル)ブレンド、アタクチックポリ(プロピレン)、ポリ(フェニレンオキシド)アロイ、スチレン系ブロックコポリマー、ポリイミド、ポリスルホン、ポリ(塩化ビニル)、ポリ(ジメチルシロキサン)(PDMS)、ポリウレタン類、ポリ(カーボナート)/脂肪族PETブレンド、ならびに半結晶性ポリマー、例えばポリ(エチレン)、ポリ(プロピレン)、ポリ(エチレンテレフタラート)(PET)、ポリ(エチレンナフタラート)(PEN)、ポリアミド、イオノマー類、酢酸ビニル/ポリエチレンコポリマー、酢酸酪酸セルロース、フルオロポリマー類、ポリ(スチレン)−ポリ(エチレン)コポリマー、およびPETとPENのコポリマーなどが挙げられる。
【0036】
基板202の片面または両面につや消し仕上げを施すこともできる。
【0037】
ディフューザー層204の具体例としての実施形態は、拡散粒子を含有するポリマー母材を含む。このポリマー母材は、可視光に対して実質上透明な任意の好適な種類のポリマー、例えば上記で列挙したポリマー材料のいずれかであることができる。
【0038】
この拡散粒子は、拡散光に対して有効な任意の種類の粒子、例えば屈折率が周囲のポリマー母材、拡散反射粒子、またはその母材中の空洞または泡とは異なる透明な粒子であることができる。好適なこれら透明な粒子の例には、固体または中空の無機粒子、例えばガラスビーズまたはガラスの殻と、固体または中空ポリマー粒子、例えば固体ポリマー球またはポリマーの中空の殻とが挙げられる。好適な拡散反射粒子の例には、二酸化チタン(TiO2)、炭酸カルシウム(CaCO3)、硫酸バリウム(BaSO4)、硫酸マグネシウム(MgSO4)などの粒子が挙げられる。さらに光を拡散させるためにポリマー母材中の空洞を用いることもできる。このような空洞は気体、例えば空気または二酸化炭素で満たすことができる。ディフューザー層に使用するのに適した市販の材料には、ミネソタ州セントポールのスリー・エム・カンパニーから入手できる3M(登録商標)スコッチカル(登録商標)ディフューザーフィルム(3MTMScotchcalTMDiffuser Film)タイプ3635−70および3635−30と、3M(登録商標)スコッチカル(登録商標)エレクトロカット(登録商標)グラフィックフィルム(3MTMScotchcalTMElectroCutTMGraphic Film)タイプ7725−314が挙げられる。他の市販のディフューザーには、3M(登録商標)VHB(登録商標)アクリルフォームテープ(3MTMVHBTMAcrylic Foam Tape)No.4920などのアクリル発泡テープが挙げられる。
【0039】
ディフューザー層204は、例えばそのディフューザー層204のポリマー母材が接着剤である場合、基板202の表面に直接塗布することができる。具体例としての別の実施形態ではディフューザー層204は、図2Bに図式的に示すように接着剤層206を用いて基板202の表面に付着させることもできる。具体例としての幾つかの実施形態ではディフューザー層204は、その幅全体にわたって均質な拡散特性を有する。換言すればそのディフューザーを通過する光が受ける拡散の量はそのディフューザー層の幅の至る所で同一である。
【0040】
ディフューザー層204は、任意選択で追加の形模様付ディフューザー層204aを補足することができる。この形模様付ディフューザー層204aには、例えば二酸化チタン(TiO2)の粒子などのディフューザーの形模様付拡散面または印刷された層が挙げられる。この形模様付ディフューザー層204aは、基板202上、ディフューザー層204と基板202との間、またはこのディフューザー層204の上方にあることができる。図2Aに示すようにこの形模様付ディフューザー層204aは、例えばそのディフューザー層204上に、またはそのディフューザー層204の上方にあるシート上に印刷することもできる。
【0041】
このディフューザープレートは、その層のうちの紫外(UV)光の作用に対して抵抗力を示す1層中にUV吸収材料または材料群を加えることによってUV光から保護を与えることができる。具体的にはディフューザープレートの層のうちの1層、例えば基板202がUV吸収材料を含むことができ、またそのディフューザープレートがUV吸収材料の独立した層を含むことができる。好適なUV吸収化合物は、例えばデラウェア州ウィルミントン(Wilmington,Del.)のサイテック・テクノロジー・コーポレーション(Cytec Technology Corporation)から入手できるサイアソーブ(Cyasorb)(登録商標)UV−1164、およびニューヨーク州タリータウン(Tarrytown,N.Y.)のチバ・スペシャルティ・ケミカルズ(Ciba Specialty Chemicals)から入手できるチヌビン(Tinuvin)(登録商標)1577を含めて市販されている。このディフューザープレートはまた、UV光を可視光に変換する明るさ向上蛍光体を含むこともできる。
【0042】
他の材料をこのディフューザープレートの層の1層以上中に加えてUV光の悪影響を低減することができる。このような材料の一例はヒンダードアミン光安定性組成物(HALS)である。一般には大部分の有用なHALSは、テトラメチルピペリジンから誘導されるもの、および高分子量第三アミンと考えることができるものである。好適なHALS組成物は、例えばニューヨーク州タリータウンのチバ・スペシャルティ・ケミカルズ・コーポレーションから商品名「チヌビン」で市販されている。そのような有用なHALS組成物の一つはチヌビン622である。UV吸収材料およびHALSは、本願の所有者が共同所有する米国特許第6,613,619号明細書中にさらに記載されており、この特許は本明細書中に参照により援用される。
【0043】
他の具体例としての実施形態では図3Aに図式的に示すように、ディフューザープレート300は基板302の一方の面に第一ディフューザー層304aと、別の面に第二ディフューザー層304bとを有する二面をもつ。ディフューザー層304aおよび304bは、図3Aに示すように基板302のそれぞれの面に直接貼ることもでき、また図3Bに図式的に示すように接着剤の層306a、306bを用いて付着させることもできる。
【0044】
この両面型ディフューザープレート300は、その2つのディフューザー層304a、304bが同一の拡散特性を有して対称的であることもでき、またそのディフューザー層304a、304bが相異なる拡散特性を有して非対称であることもできる。例えばこのディフューザー層304aは、その第二ディフューザー層304bとは異なる透過またはヘイズレベルを持つこともでき、また異なる厚さのものであることもできる。
【0045】
他の具体例としての実施形態ではディフューザープレートは、2枚以上の基板を含むことができる。このような実施形態の一つを図3Cに図式的に示し、第一および第二基板302aおよび302bで構成されたディフューザープレート320を示す。ディフューザープレート320中の他の光学層は、それら他の光学層が基板302a、302b間に配置されて対称的であることもでき、またその他の光学層のうちの1層以上が基板302a、302bのうちの一方の反対側に配置されて非対称であることもできる。図3Cに示す具体例としての実施形態ではディフューザー層306は基板302a、302b間に配置され、接着剤層306a、306bを介して2枚の基板302a、302bに取り付けることができる。ディフューザー層304が接着剤層である別の方法では、接着剤層306a、306bを省くことができる。
【0046】
ディフューザープレート340の具体例としての別の実施形態を図3Dに図式的に示す。このディフューザープレート340は2枚の基板302a、302bを含み、その基板302a、302b間にディフューザー層304と反射偏光子308を備える。この特殊な実施形態ではディフューザー層304はまた接着剤層でもあり、したがってそのディフューザー層304を用いて反射偏光子308を下側の基板302aに取り付けることができる。別の接着剤層306を反射偏光子308と上側の基板302bとの間に配置することもできる。
【0047】
2枚の基板を有するディフューザープレートの他の配置もまた用いることができる。例えば明るさ向上層などの追加の光学層をこれら基板間に置くことができる。さらにこれら基板の一方がディスプレイの別の素子のプレートを備えることもできる。例えばディフューザー層の上側の基板が液晶ディスプレイパネルの下側のプレートを備えることもでき、また下側の基板が平面蛍光ディスプレイのプレートを備えることもできる。これらの配置の両方を下記でさらに述べる。
【0048】
ディフューザープレートの具体例としての他の実施形態もまた、追加の光管理層を組み込むことができる。例えば、図4Aに図式的に示すようにディフューザープレート400は、ディフューザー層404の片面に取り付けられた基板を含み、そのディフューザー層404のもう一方の面に反射偏光子406を取り付けることができる。反射偏光子406は、この図示の実施形態に示すように任意選択の接着剤の層408を用いて取り付けることができる。任意選択で反射偏光子406を覆って塗膜409を設けることもできる。例えば、塗膜409は保護用のハードコート層であることができる。
【0049】
具体例としての別の実施形態(図示しない)では、ディフューザー404と反射偏光子406との間の接着剤の層408を必要とせずにそのディフューザー層404と反射偏光子406を複合層として共押出することができる。次いでこのディフューザー404と反射偏光子406の複合層を、例えば接着剤層により基板402に装着することができる。
【0050】
具体例としての別の実施形態では、図4Bに示すようにディフューザー層404が接着剤層であり、それを用いて反射偏光子406を基板402に装着することができる。
【0051】
他の実施形態ではディフューザー層404それ自体が拡散性接着剤層を構成することができ、その場合、反射偏光子406はディフューザー層404に直接取り付けられる。接着性ディフューザー層は、参照により本明細書中に援用される国際公開第99/56158号パンフレットおよび同第97/01610号パンフレット中でより詳細に考察されている。接着性ディフューザー層は、本明細書中で検討されるディフューザープレートの実施形態のいずれにも用いることができる。
【0052】
さらに、プリズム状明るさ向上層などの明るさ向上層412を、任意選択でディフューザープレート400と共に用いることができる。図4Cに図式的に示すように、明るさ向上層410を、例えば接着剤層412を介して用いることにより反射偏光子406に取り付けることができる。他の具体例としての実施形態では明るさ向上層410は、反射偏光子406に取り付けるのではなく、反射偏光子406と明るさ向上層410との間の空洞によりディフューザープレート400に対して自立構造であってもよい。
【0053】
図4Dに図式的に示す具体例としての別の実施形態430では、明るさ向上層432をディフューザー層404に取り付けることができる。この明るさ向上層432は、例えばそのディフューザー層404が接着性であるか、または接着剤の中間層434を用いてディフューザー層404に取り付けることができる場合、ディフューザー層404に直接取り付けることができる。
【0054】
具体例としての幾つかの実施形態では、少なくとも光の一部が、非接触インターフェースまたは屈折率差が大きいインターフェースを通って明るさ向上層432に入ることが望ましい場合もある。したがって低屈折率材料、例えばフッ素化ポリマーの層を、明るさ向上層とその明るさ向上層の下の次の層との間に置くことができる。
【0055】
具体例としての別の実施形態では空洞を、明るさ向上層432とその明るさ向上層より下の層との間に設けることができる。この空洞を設ける一つの方法は、明るさ向上層432とその明るさ向上層より下の層の対向する面の一方または両方の上に構造体を囲い込むことである。図示した実施形態では明るさ向上層432の下側の層440は、接着剤434と接触する突起442で構築される。したがって空洞444は突起442間に形成され、その結果それら突起442間の場所で明るさ向上層432に入ってくる光は非接触インターフェースを通って入る。
【0056】
空洞を形成する、したがって明るさ向上層に入る光にインターフェースを与える他の方法を用いることもできる。例えば明るさ向上層432は、その接着剤434が突起で構築される平坦な下側表面440を有することができる。これらのまた別の方法が、本願の所有者が共同所有する米国特許出願公開第2000/0223216A1号明細書中で考察されており、この特許は本明細書中に参照により援用される。本明細書中で検討されるディフューザープレートの実施形態のどれも、明るさ向上層に入る光のために非接触インターフェースを設けるようにすることができる。
【0057】
任意選択で反射偏光子436を明るさ向上層432の構造化表面に取り付けることができる。明るさ向上層の構造化表面への光学フィルムの取付けについては、本願の所有者が共同所有する米国特許出願第10/439,450号明細書中にさらに記載されており、この特許出願は本明細書中に参照により援用される。
【0058】
ディフューザープレート450の具体例としての別の実施形態を図4Eに図式的に示す。この実施形態では空洞452が、明るさ向上層410と、光がそこからこの明るさ向上層410へ進む層、この場合はディフューザー層404との間に形成される。空洞452は、プレート450の縁部を取り巻いて、ディフューザー層404と明るさ向上層410との間に接着剤の層454を設けることによって形成することができる。任意選択で反射偏光子406を明るさ向上層410の上方に設け、その反射偏光子をこの明るさ向上層410に取り付けてもよい。この実施形態の変形形態では明るさ向上層410を、その上側に明るさ向上構造体を有する反射偏光子と取り替えることができる。
【0059】
ディフューザープレート460の具体例としての別の実施形態を図4Fに図式的に示す。この実施形態では空洞462が、明るさ向上層410とディフューザー層404との間に形成される。このディフューザー層404は、ディフューザープレート460の縁部で中央領域よりも高くてもよい接着剤として設けられる。この接着剤の縁の部分464が明るさ向上層410に付着する。中間層466、例えば空白の緩衝層または反射偏光子を空洞462中に設けることもできる。この特殊な実施形態では接着剤の縁の部分464が中間層466よりも高い。
【0060】
幾つかの実施形態では、このまた他の実施形態においてその反射偏光子とLCDパネルとの間に置かれる光学層が偏光保存性であることは制約ではないが望ましい。これは、反射偏光子によって偏光された光の偏光に及ぼす悪影響を避けまたは減らす。したがってこの実施形態では明るさ向上層410が複屈折を殆どまたはまったく示さないことが好ましいことになる。
【0061】
図4Gに図式的に示すディフューザープレート470の具体例としての別の実施形態では、縁の部分464が中間層466より高くない。したがって明るさ向上層410を縁の部分464に取り付ける場合、高い中間層466ほどその明るさ向上層410を弓形に曲げて、中間層466と明るさ向上層410との間に空洞472を生じさせる。
【0062】
好適なディフューザー層404の一例はアクリル発泡テープであり、この発泡テープは中間層466をその発泡テープ中に押し込むと変形し、中間層466が座る窪んだ領域を生み出す。光管理フィルム配列475の具体例としての別の実施形態を図4Hに図式的に示す。この実施形態では中間層466をディフューザー層476上に配置する。中間層466がその中に位置する窪んだ領域479を形成する粘着テープ478をそのディフューザー層476の縁部に配置し、その中間層466を覆って明るさ向上層410を配置する。
【0063】
具体例としての幾つかの実施形態では、ディフューザーフィルムと他のフィルムを一緒に取り付けることができ、それらは基板に取り付けてもよいが必ずしもそれを必要としない。例えば図4Iにおいてディフューザープレート480の実施形態は、反射偏光子406が上側の層としてディフューザー層404の片面に取り付けられたフィルムアセンブリ484を含む。このディフューザー層404は、例えば拡散性接着剤またはアクリル発泡テープであることができる。他の具体例としての実施形態ではディフューザー層404は、反射偏光子406をディフューザー層404に取り付ける接着剤層(図示せず)を備えた非接着剤層であることもできる。任意選択の下側の層482、例えば透明ポリマー層をディフューザー層404の底部のもう一方の面に取り付けることもできる。反射偏光子406、ディフューザー層404、および含まれる場合には任意選択の下側の層482を備えたアセンブリ484を基板402と共に配置してもよい。このアセンブリ484は基板402に取り付けてもよいが、基板402に取り付ける必要はない。
【0064】
図4Jに図式的に示す具体例としての別の実施形態ではフィルム485のアセンブリは、任意選択の透明な下側の層482に取り付けられたディフューザー層404を含む。中間層486は、ディフューザー層404の上側の面に取り付けられる。この中間層486は、例えば透明な層または反射偏光フィルムであることができる。この透明な層は、片面または両面につや消し面を有することもできる。中間層486を押し下げてディフューザー層404中に入れることができる。例えばディフューザー層404が発泡テープの場合、発泡テープが変形して中間層486が位置する押し下げられた領域を生ずるように中間層486を発泡テープ中に押し込むことができる。中間層486の横方向の広がりはディフューザー層404よりも小さく、その結果、ディフューザー層404の非変形部分487が上側の層488の支持体として働く。上側の層488はプリズム状明るさ向上層であってもよく、またプリズム状明るさ向上フィルムと反射偏光子の組合せであってもよい。反射偏光子の上方のプリズム状明るさ向上フィルムの一例は、ミネソタ州セントポールのスリー・エム・カンパニーによって製造されているBEF−RPフィルムである。中間層486と上側の層488との間に間隙が形成されてもよい。
【0065】
フィルムのアセンブリ485は基板402に取り付けてもよいが、基板402に取り付ける必要はない。
【0066】
図4Kに図式的に示す具体例としての別の実施形態では、フィルムのアセンブリ490は、任意選択の透明な下側の層482に取り付けられたディフューザー層404を含む。中間層486はディフューザー層404の上側に取り付けられる。中間層486は透明な層であってもよく、片面または両面につや消し表面を有しても有さなくてもよい。プリズム状明るさ向上フィルム410は中間層の上方に位置する。中間層486およびプリズム状明るさ向上フィルム410をそれぞれ押し下げてディフューザー層404中に入れることができ、その結果、中間層486およびプリズム状明るさ向上フィルム410が位置する陥没部を伴ってディフューザー層404は変形する。
【0067】
幾つかの実施形態では間隙494が中間層486とプリズム状明るさ向上フィルム410との間に存在することが望ましい場合もある。間隙494は、中間層486とプリズム状明るさ向上フィルム410との間に置かれたスペーサー492によって生じさせることもできる。スペーサー492は、例えば一定の長さのテープまたは似た材料の薄い細片であることができる。スペーサーを有さない他の実施形態では表面486aの若干の部分は明るさ向上フィルム410と接触してもよいが、表面486aの他の部分は明るさ向上フィルム410と接触しない。例えば表面486aまたは明るさ向上フィルムの下側の表面のどちらかのつや消し仕上げなどの粗面は、結果として中間層486とプリズム状明るさ向上層との間で粗面の尖端においてのみ接触を生じ、尖端間のそれらの区域間に空洞を残す。
【0068】
反射偏光子層406は、プリズム状明るさ向上フィルム410の上方に配置される。反射偏光子層406はディフューザー層404の非変形部分487にのみ取り付けられてもよく、また上記で図4Dおよび4Eに関して述べたようにプリズム状明るさ向上フィルム410に取り付けられてもよい。
【0069】
フィルム490のアセンブリを基板402に取り付けることもできるが、基板402に取り付けられる必要はない。
【0070】
具体例としての幾つかの実施形態ではLCDパネルの下側のプレート自体をディフューザー層および他の光学層を支える基板として用いることができる。図5AにLCDパネル102がLC層104および上側と下側のプレート106a、106bを含むそのようなディスプレイアセンブリ500の具体例としての一実施形態を図式的に示す。プレート106a、106bは一般にはガラスまたは厚いポリマーから作られ、また吸収偏光子を含むこともできる。光管理装置502を下側のプレート106bに取り付けることができる。この光管理装置502はディフューザー層504を含み、さらに他の光学層を含むこともできる。例えば光管理装置502は、さらに明るさ向上層506および反射偏光子508を含むことができる。明るさ向上層506を含む場合、上記方法のいずれかを用いて空洞510をその下側の表面に形成することができる。例えば光管理装置502の縁部を取り巻く接着剤の層512を用いて空洞510を設けることができる。この光管理装置502は、別の接着剤層514を用いて下側のプレート106bに取り付けることができる。この光管理装置502はまた、パネル102に取り付けられない装置として準備することもできる。
【0071】
他の層が、LCDパネル102に取り付けられた光管理装置502中にさらに存在してもよい。例えば、追加の基板を光管理装置502内に置くことができる。
【0072】
図5Bに図式的に示すディスプレイアセンブリ520の具体例としての別の実施形態ではディフューザー層522、例えば拡散性接着剤の層またはアクリル発泡テープは、反射偏光子層508がそのディフューザー層522の下側の表面に取り付けられた状態で下側の偏光子106bに直接取り付けられる。この実施形態においてディフューザー層が偏光保存性であることが望ましい場合もある。図5Cに図式的に示すディスプレイアセンブリ530の具体例としての別の実施形態では反射偏光子層508をディフューザー層522とディスプレイパネル102との間に配置することができる。他の光管理フィルムが、反射偏光子層508およびディフューザー層522を備えることもできる。
【0073】
本明細書中で平面蛍光ランプ(FFL)と呼ぶ蛍光光源のなかにはディフューザー層および他の光学層を取り付けるために用いることができる二次元の平面または表面を与えるものもある。これらの型の光源はまた、平面放電型蛍光ランプおよび二次元一体型蛍光ランプ(TIFL)などの他の名称によっても知られている。幾つかのFFLは水銀放電由来のUV出力を蛍光性に変換することに基づいているが、他のFFLは或る他の材料の放電を使用する。例えば、ドイツ国ミュンヘンのオスラム・GmbH(Osram GmbH,Munich,Germany)から入手できるプラノンII(Planon II)ランプは、キセノンエキシマー放電に基づく二次元蛍光ランプである。
【0074】
図6AにFFL602上の一体化されたディフューザー層606および任意選択で他の光学層を含む光管理装置604の具体例としての一実施形態を図式的に示す。一体型光源600のこの実施形態ではそのFFL602は、実質的に平坦な上側表面603を有する。この光管理装置604は、任意選択で他の層、例えば反射偏光子608および/または明るさ向上層610を含むことができ、その1つ以上はディフューザー層606に取り付けられている。図示した具体例としての実施形態では、反射偏光子608はディフューザー層606に取り付けられている。このディフューザー層606は接着剤層であってもよく、また追加の接着剤層(図示せず)を用いてその反射偏光子608をディフューザー層606に取り付けてもよい。
【0075】
明るさ向上層610は自立構造であってもよく、また上記の方法のいずれかを用いて光管理装置604中の他の層の1層または2層に取り付けられてもよい。例えば図6Bに図式的に示す一体型光源620の具体例としての実施形態では、明るさ向上層622は反射偏光子608とディフューザー層606との間に位置付けられ、空洞626を実現するようにされた下側表面624、ディフューザー層606、および明るさ向上層622を有する。
【0076】
FFLは、平坦な上側表面である必要はない。例えば図6Cに図式的に示す一体型光源640の実施形態では光管理装置644は、リブ付き上側表面646を有するFFL642に取り付けられる。ディフューザー層606は、このような表面646のリブに取り付けることができる。
【実施例】
【0077】
本発明の開示に従って製造される複数種のディフューザープレート試料を調製し、それらの性能を市販のLCD−TV中で使用されているディフューザープレートの性能と比較した。これらディフューザープレートをシングルパス光透過および反射について、また明るさおよび一様性について試験した。
【0078】
試料S1〜S27および対照試料C−1とC2に対するディフューザープレートおよび基板材料の光の透過および反射の測定は、メリーランド州シルバースプリングのビーワイケイ・ガードナー(BYK Gardner,Silver Spring、Maryland)によって供給されたビーワイケイ・ガードナー・ヘイズ−ガード・プラス(BYK Gardner Haze−Gard Plus)実験用器具、カタログ番号4723を用いて行った。透過およびヘイズのレベルは、「透明なプラスチックに対するヘイズおよび視感透過率の標準試験法(Standard Test Method for Haze and Luminous Transmittance for Transparent Plastics)」という標題のASTM−D1003−00に従って収集した。実験用器具は測定の間ずっと空気に対して参照された。透過およびヘイズのすべての測定においてディフューザープレートのD1側が透明ポートと同じ側に位置決めされ、またディフューザープレートのD2側がヘイズポートに面した。
【0079】
試料S1〜S27および対照試料C−1とC2の明るさおよび一様性の測定は、特に設計されたLCD−TVの実験用テストベッド上で行った。図7に図式的に示したこのテストベッド装置700は2つの機能部分、すなわちi)図7中で要素702として示される22インチサムスン(Samsung)LCD−TV、LTN226W型、型式LTN226WX/XAA、およびii)角度計の載物台704を用いた。この角度計704は、TV 702が水平姿勢(フィルム装着のために用いられ、破線で示す)から測定のための垂直姿勢へ移動することを可能にした。この機構は、様々なディフューザーパネル706の装着および試験が便利なように設けられた。LCD−TV 702は、ワシントン州ドゥヴァールのラジアント・イメージング(Radiant Imaging,DuVall,Washington)から得られるプロメトリック(Prometric)CCDカメラ、16111型(図7中で要素708として示す)から約〜15フィート(約4.6m)に位置した。このカメラは、ラジアント・イメージング・オプチカル・フィルター、72mmND2.0を備える。このプロメトリックカメラの輝度は、フォート・リサーチ(Photo Research)PR650(カリフォルニア州チャッツワース(Chatsworth,CA)、SSN:60964502)を用いて校正した。下記に記録した測定値についてはLCパネルおよび吸収偏光子をLCD−TVから取り外し、様々なディフューザーパネルをそのLCD−TVのバックライトと共に用いた。このLCD−TVのバックライトは、8個の平行なCCFLランプからなる機構を含む。
【0080】
このデータを或るx座標全体にわたって平均し、単位ニトで輝度として記録するとともにディフューザープレート全体の明るさの標準偏差をその同じデータに関して集めて一様性に関する計量を可能にした。
【0081】
ディフューザープレート試料および対照試料のそれぞれの構造的および光学的性質を下記の表Iにまとめ、また図8Aに明るさの一様性の値を全体の明るさに対してグラフで示す。表Iにおいて各横列は個別試料についてのデータを示す。対照試料C1およびC2を最初に列挙する。
【0082】
縦欄「基板」には使用する基板の種類を列挙する。縦欄「厚さ」はその基板の厚さを示す。縦欄「D1」には、ランプと反対の方向を向いている基板面上で使用されるディフューザー層の種類を列挙する。縦欄「D2」には、ランプに面する基板面上で使用されるディフューザー層の種類を列挙する。基板が単一のディフューザー層を備える場合、その光学的性質はランプと反対の方向を向いているディフューザー層で測定した。縦欄「輝度」は、そのディフューザープレートを透過した光について測定した単位ニトの全輝度を示す。縦欄「一様性」には、そのディフューザープレートの端から端まで測定した明るさの標準偏差をこれもまた単位ニトで列挙する。「σ/x」と標記された縦欄には、一様性を輝度で割った比、換言すれば相対的一様性を列挙する。縦欄「透過」には、そのディフューザープレートを通り抜けるシングルパス透過率を列挙する。これは、そのディフューザープレート全体にわたって平均したシングルパス透過率の値である。そのプレートが均質な拡散特性を有する場合、任意の一点における透過率はその空間的に平均された透過率に等しい。そのプレートが不均一な拡散特性を有する、すなわち印刷型パターンディフューザーを有するような場合、任意の一点における透過率はその空間的に平均された透過率と同一である必要はない。縦欄「ヘイズ」には、ディフューザープレートを透過した拡散光を、ディフューザープレートを透過した全部の光で割った比を百分率として列挙する。
【0083】
【表1】

【0084】
対照試料C1
対照試料1(C1)は、22インチサムスンLCD−TV(LTN226W型)を伴うサムスンの形模様付ディフューザープレートである。このディフューザープレートはPMMAでできた厚さ2mmのプレートであり、CaCO3拡散粒子を含有した。さらにこのプレートは、サムスンLCD−TVのCCFL電球に位置合わせされる印刷した形模様を持つ。対照試料1は、高性能LCD−TVのディフューザープレートを代表するものとする。
【0085】
対照試料C2
対照試料2は、シャープ(Sharp)30インチLCD−TV、型番号LC−30HV2Uを伴うディフューザープレートである。このディフューザープレートは、拡散粒子として5μmガラス球を含有するPMMAの厚さ2mmのプレートから形成された。このディフューザープレートは印刷した形模様を持たない。対照試料2は、標準的なLCD−TVのディフューザープレートを代表するものとする。
【0086】
試料S1〜S3(LCDガラス上の片面ディフューザー)
試料S1〜S3は、厚さ1mmのLCDガラス基板(コーニング(Corning)1737F)および様々なディフューザーフィルムに基づく片側ディフューザーのラミネートである。これらガラスプレートは、サムスン22インチLCD−TVに合うように大きさを調整した(19.58インチ×11.18インチで、両方の水平な縁の中央に0.1インチ×1インチのノッチを有する)。これらの試料は、C1およびC2と同じ大きさを有した。試料S1〜S3のガラスプレートに、それぞれ3Mスコッチカル(登録商標)拡散フィルム7725−314、3635−70、および3635−30(すべてミネソタ州セントポールのスリー・エム・カンパニーから入手できる)を貼り合わせた。これらディフューザーフィルムは、試料の幅全体にわたって一様な拡散特性を提供する。
【0087】
S1〜S3ディフューザープレートの端から端まで測定した明るさを、プレートの端から端までの位置の関数として、比較用に示す対照試料C1の結果と共に図8Bに示す。これら試料のシングルパス透過率はS1からS3へ減少する。プレートの透過が低下するにつれて明るさの値もまた低下する。しかしプレートを通り抜ける照明は、シングルパス透過率が小さいほどより一様(低σ)になる。
【0088】
試料S5〜S10(LCDガラス上の両面ディフューザー)
試料S5、S8,およびS10は、ディフューザーフィルムをディフューザープレートの両面に貼り合わせたことを除いて試料S1〜S3と同じ方法で調製した。試料S5、S8、およびS10は対称的、言い換えればそのディフューザー層が基板の両面で同一である。このディフューザーフィルムは、試料の幅全体にわたって一様な拡散特性を与えた。
【0089】
試料S6、S7、およびS9は非対称的であり、基板のそれぞれの面に相異なるディフューザーを用いた。試料S6およびS7は、その第二ディフューザー層D2にS6の場合は3635−70、またS7の場合は3635−30を加えたことを除いてS1と同じ方法で調製した。試料9は、D2層として3635−30ディフューザー層を加えたことを除いてS9と同じ方法で調製した。
【0090】
試料S5、S8、およびS10を通り抜ける明るさは、図9にそのプレートの端から端までの位置の関数として、C1の測定値と共に示した。S8の性能はC1の性能と最もぴったり一致し、S8の輝度の値はC1の5422ニトと比べて5175ニトであり、また相対的一様性はC1の1.3%およびC2の4.7%と比べて1.7%である。これらのデータは、本発明の開示に従って製作されるディフューザープレートを、ディフューザープレートのラミネートの適切な設計によって形模様付ディフューザープレートと似た光学的性質を有するように設計することができることを実証している。
【0091】
この一組の実施例は、最適化された光管理アセンブリを、これら向上層を備えたディフューザー素子の適切な設計によって実現することができることを実証している。積層試料S2およびS8の光学的性能が、高品質ディフューザーC1と互角に近いことを理解することが重要である。C1は高い一様性を達成するために形模様付ディフューザーを備え、これがそのディフューザープレートのコストを増加させる。これとは対照的に積層試料S2およびS8は均質なディフューザーを使用する。
【0092】
試料S19、S21、およびS26(様々な材料上の片面ディフューザー)
試料S19、S21、およびS26は、S19が厚さ2mmのレキサン(Lexan)ポリカーボナート(PC)の基板を使用し、S21が厚さ2mmのPMMAの基板を使用し、またS26がフロートガラス(カリフォルニア州ロサンジェルスのインダストリアル・ガラス・プロダクツ(Industrial Glass Products,Los Angeles,California))の1mmシートを使用したことを除いてS2と同じ方法で作製した。プレートの端から端までの明るさの測定値をS19、S21、およびS26について、その対応するS2の測定値と共に図10に示す。一様性のレベルはすべての3試料で似ているが、PCプレートを通り抜けたシングルパス透過率は比較的低かった。これらの結果は、そのプレート材料がディフューザープレートを設計する上での重要な変数である可能性があることを示唆している。
【0093】
試料S20、S22、およびS27(PCおよびPMMA上の両面ディフューザー)
試料S20、S22、およびS27は、S20が厚さ2mmのレキサンPCの基板を使用し、S22が厚さ2mmのPMMAの基板を使用し、またS26がフロートガラス(カリフォルニア州ロサンジェルスのインダストリアル・ガラス・プロダクツ)の1mmシートを使用したことを除いてS8と同じ方法で作った。プレートの端から端までの明るさの測定値をS20、S22、およびS27について、その対応するS8の測定値と共に図11に示す。一様性のレベルはすべての3試料で似ているが、PCプレートを通り抜けたシングルパス透過率は比較的低かった。
【0094】
BEF/RPを備えた選ばれた試料
試料C−1、C−2、S1〜S10、S19〜S22、S26およびS27を、そのディフューザープレートの上方にビキュイティ(登録商標)DBEF−440反射偏光子(RP)の層およびビキュイティ(登録商標)BEF−3Tプリズム状明るさ向上フィルム(BEF)の層(これら両フィルムともミネソタ州セントポールのスリー・エム・カンパニーから入手できる)を置くことによって修正した。明るさは、そのディスプレイ全体にわたる位置の関数として測定した。それらの結果、すなわちこれらの測定値の幾つかを表IIにまとめる。表IIは、輝度および明るさの一様性を、ディスプレイ全体にわたる輝度レベルの標準偏差σおよび相対的一様性σ/xによって示す。比較のために明るさ向上フィルムおよび反射偏光子なしに貼り合わせた場合のディフューザープレートの相対的一様性を、σ/x(D)のしるしを付けた最後の縦欄に示す。図12は、一様性と輝度の関係を描いたグラフを示す。
【0095】
透過光の均質性は、S8を除いては明るさ向上フィルムおよび反射偏光子を加えたすべての試料について改善された。しかしS試料群のうちの幾つかの均質性は、その対照試料群よりも改善された。例えばS2試料の均質性は286ニトから100ニト未満まで改善され、また相対的一様性は5.2%から1.5%まで改善され、これはC2の場合よりもすぐれていた。S2の輝度は、ほぼC1と同じであった。
【0096】
ディスプレイの端から端までの位置の関数としての輝度をS2、S8、C1、およびC2について図13に示す。これらの試料は、それぞれ軸上利得値1.76、1.70、1.78、および1.90を持つ。C2は、修正型S2よりも高い全体的透過率を示したが、一様性はより低かった。
【0097】
【表2】

【0098】
輝度の一様性の検討を約77%〜92%の範囲の透過率の様々な値について行った。S1に似ているが、スコッチカル(登録商標)エレクトロカット(登録商標)グラフィックフィルム7725−314型のディフューザー層の追加の層を備えた様々な試料を作製した。これらの試料S1a〜S1dの性能を下記表III中に列記する。試料S1a〜S1dは、基板の各面にそれぞれ2〜5層のディフューザー(全体で4〜10層)を有する。
【0099】
【表3】

【0100】
σ/xに関するこれらの結果もまた、シングルパス透過率Tの関数として図19に示した。この7725−314ディフューザー層は約2%の吸収率を有するので、試料S1a〜S1dの透過率はS1の透過率と比べて減少した。しかしそのσ/xの値はきわめてすぐれており、大部分の場合1%未満であり、これは均質なディフューザー層が形模様付ディフューザーに近い一様性の値を実現することができることを示している。
【0101】
従来の知識では、照明の一様性の向上が比較的低いシングルパス透過率、一般には約70%以下を意味する比較的高レベルの拡散を用いて達成されると考える。図19に示した結果は、ディフューザーが明るさ向上層と一緒に使用される場合はこの従来の知識が人を誤らせること、また高い照明一様性が、70%を超えるシングルパス透過率を有する均質なディフューザーを用いて達成できることを示している。実際に、ディフューザーが均質な場合、その相対的一様性は75%〜90%の範囲において最大である。明るさ向上層がそのディフューザーによって拡散される光と或る特定の角度において選択的に相互作用するので、高レベルの一様性が高い拡散透過の場合でも可能であると考えられる。したがってディフューザープレート中のシングルパス透過率の好ましい値は75%、80%、または85%より大きくてもよく、シングルパス透過率の範囲は72%〜95%の範囲内、より好ましくは75%〜90%の範囲内にあることができる。これらのシングルパス透過率の値は、光源とLCDパネルとの間に配置される一組の光管理層中に存在するすべてのディフューザー層の組合せを通り抜けるそのシングルパス透過に対応している。
【0102】
さらなる実施例(PMMA上の片面アクリル発泡テープ)
追加の実施例、すなわち厚さ3mmのPMMA基板上にディフューザー層としてアクリル発泡テープ(ミネソタ州セントポールのスリー・エム・カンパニーから入手できるVHB4643テープ)の0.4mmの層を有する試料S28を調製した。このアクリル発泡テープの拡散特性は均質であった。この試料の性能を、追加の対照試料C3と比較して表IIIに示す。この対照試料は、SECの40インチLCD−TV、型式番号400W1から取ったディフューザープレートであり、拡散粒子を含有する厚さ3mmのPMMA基板を基材とする。
【0103】
【表4】

【0104】
このシングルパス透過率およびヘイズはシングルパス測定として行ったが、輝度の残りの測定はSECテレビジョン上の定位置のディフューザープレートでテレビジョンのランプを用いて行った。輝度はディフューザープレートおよび他の光管理層の様々な配置で測定した。3番目の横列はディフューザープレート単独の輝度を示す。比較例C3の場合、ディフューザープレートはディフューザー粒子を含有するPMMAシートである。S28の場合、ディフューザープレートはアクリル発泡テープが片面に装着された厚さ3mmのPMMAプレートである。
【0105】
4番目の横列はこのディフューザープレートを明るさ向上フィルム(BEF)(ミネソタ州セントポールのスリー・エム・カンパニーによって生産されるビキュイティ(登録商標)BEF−3Tフィルム)と併用した場合の輝度を示す。5番目の横列はこのディフューザープレートを、LCパネル中で使用される吸収偏光子と併用した場合の輝度を示す。6番目の横列はこのディフューザープレートを、BEFおよび吸収偏光子と併用した場合の輝度を示す。7番目の横列はこのディフューザープレートを、BEF、反射偏光子(ビキュイティ(登録商標)DBEF−440MOF反射偏光子)、および吸収偏光子と併用した場合の輝度を示す。
【0106】
S28のシングルパス透過率は、C3のシングルパス透過率よりも多少低いが、似たレベルのヘイズを有する。さらにS28の照明性能はC3よりも数パーセント低いに過ぎず、このことはS28の透過率がこの試験のために最適化されていないので意義深い。S28およびC3からの出力を示すコノスコープの図を、それぞれ図14Aおよび14Bに示す。アクリル発泡テープディフューザープレートは、C3に似たほぼ等方性分布を有する。したがって許容し得る光学的特性が、さらなる最適化により、ディフューザーとしてアクリル発泡テープを用いた実現可能なディフューザープレートにおいて達成できると考えられる。
【0107】
本発明のディフューザープレートは、様々な方法を用いて製作することができる。次に一つの特定の方法を、図15Aおよび15Bを参照して考察する。この方法ではまず複数枚の可撓性フィルム、例えばディフューザー、反射偏光子、および/または明るさ向上フィルムを一体に貼り合わせる。これらフィルムは直接一体に貼り合わせることもでき、また1層以上の中間接着剤層を用いて貼り合わせることもできる。この例示的実施形態では図15Aに図式的に示すように、第一フィルム1502および第二フィルム1504はそれぞれのロール1506および1508を離れ、貼合せロール1510中で貼り合わされる。次いでこの積層ウェブ1512は、巻取ロール1514に巻き付けることができる。この積層ウェブ1512は、3枚以上のフィルムのラミネートであってもよい。
【0108】
次いで図15Bに図式的に示すように、この積層ウェブ1512を巻取ロール1514から巻き戻し、第二貼合せロール1518を介して一連の基板パネル1516上へ貼り合わせる。基板パネル1516に貼り合わせるのに適切な積層ウェブ1512の長さを形成するために、それが巻取ロール1514から離れるにつれて切刃1520を用いてその積層ウェブ1512をキスカットすることができる。代わりにこの切刃1520をその積層済みシートを経て完成カット品を作製するために用いることもできる。
【0109】
次にディフューザープレートを製作するための別の方法を、図16Aおよび16Bを参照して考察する。この方法ではまず複数枚の可撓性フィルム、例えばディフューザーフィルム、反射偏光子層、および/または明るさ向上フィルムを一体に貼り合わせる。これらフィルムは直接一体に貼り合わせることもでき、また1層以上の中間接着剤層を用いて貼り合わせることもできる。この例示的実施形態では図16Aに図式的に示すように、第一フィルム1552および第二フィルム1554はそれぞれのロール1556および1558を離れ、貼合せロール1560中で貼り合わされる。次いでこの積層ウェブ1562を刃具1564で切断して所望の長さの調製済み積層シート1566にする。この調製済み積層シート1566を、積み上げられた山1568に形づくることができる。
【0110】
次いでこの積み上げられた山1568から個々の積層シート1566をコンベヤシステムによってそれぞれの基板パネル1570上へ供給することができる。このコンベヤシステムは、積層シート1566をそれらそれぞれのパネル1570と正確に位置合わせすることを確実にする。次いでこの積層シート1566を、例えば貼合せロール1572を用いて基板パネル1570に貼り合わせることができる。
【0111】
次に本発明に従ってディフューザープレートを製作するための別の方法を、図17を参照して述べる。基板パネル1702は貼り合わせの段階1704に供給され、そこで複数枚のフィルムと貼り合わされる。例示的実施形態ではこの基板パネル1702を、それぞれのロール1706a、1708bから取り出すことができる2枚のフィルム1706、1708と貼り合わせる。この基板パネル1702は、任意選択で貼合わせの前に、例えば除去ロール1710を用いてプレマスクを取り除くことによってそのプレマスクを取り除かれてもよい。同様に、フィルム1706、1708の少なくとも一方が、例えばプレマスク除去ローラー1712によってそのプレマスクを取り除かれてもよい。
【0112】
パネル1702に同時に貼り合わされる1枚以上のフィルムが存在することができる。パネル1702に貼り合わされるこれらフィルムは、ディフューザー層、反射偏光子、および/または明るさ向上層を含むことができる。例えば、その上側の層1706が反射偏光子または明るさ向上層であるか、あるいは反射偏光子と明るさ向上層の予成形組合せ体であると同時に、その中間層1708がアクリル発泡テープなどのディフューザー層であることができる。
【0113】
この貼り合わせの段階を通過した後、その貼り合わされたパネルは加工のステップ、例えばフィルムの縁部を裁ち落とし、位置合わせノッチをその縁部に切り込むステップ1714に進む。この加工のステップの後、パネルは出荷の段階1716に進み、例えばそこで積み重ねられ、発送の準備をすることができる。
【0114】
次に本発明に従ってディフューザープレートを製作するための別の方法を、図18Aおよび18Bを参照して考察する。この方法では複数枚の可撓性フィルム、例えばディフューザー、反射偏光子、および/または明るさ向上層を、基板に貼り合わせるのに先立って最初に一体に貼り合わせる。これらフィルムは直接互いに貼り合わせることもでき、また1層以上の中間接着剤層を用いて貼り合わせることもできる。この方法を用いて、例えば図4Fおよび4Gに示したディフューザープレートの実施形態を作製することができる。
【0115】
図18Aに示す方法では第一フィルム1802、例えばディフューザーシートと、第二フィルム1804、例えば明るさ向上層とをそれぞれのロール1806および1808から離し、中間層1810をこれら2枚のフィルム1802と1804との間のシートとして置く。これら3層1802、1804、および1810を貼合せロール1812中で貼り合わせて一体にして積層ウェブ1814を形成する。次いでこの積層ウェブ1814を切刃1816によりシートに裁断して積層シート1818の積み重ねた山を形成する。次いでこの積層シート1818を、例えば図16Bに示す工程と似た工程でそれぞれの基板に貼ることができる。
【0116】
図18Aに示す工程の変型では積層ウェブ1814をばらばらのシートに裁断しないでロール1820に巻き戻す。次いでこの巻かれた積層ウェブ1814を、例えば図15Bに示す方法と似た方法を用いて基板に貼ることができる。
【0117】
次にディフューザーアセンブリを製作するための別の方法を、図20A〜20Cを参照して考察する。この方法はディフューザーアセンブリの様々な構成を作るために用いることができるが、図4Hに示すような比較的複雑な構成を有するディフューザーアセンブリを製作するのに特に有用であると考えられる。
【0118】
このディフューザーアセンブリは複数の段階で組み立てられる。図20Aは第一サブアセンブリ2000の構築を示し、これは中間層2002、スペーサー2004、プリズム状明るさ向上フィルム2006、およびこのプリズム状明るさ向上フィルム2006を覆うプレマスク2008を含む。この第一サブアセンブリ2000を製作するための一つの方法は次のとおりである。プリズム状明るさ向上フィルム2010(プレマスク付き)、接着テープ2012、2014、および中間層フィルム2016をそれぞれのロールから引き出す。中間層フィルム2016は、例えば透明な層でも反射偏光子でもよい。貼合せロール2018を用いてこれらフィルム2010、2016および接着テープ2012、2014を貼り合わせて一体にして積層フィルム2020を形成する。この連続した積層フィルム2020を加工ステーション2022において個々のシートに加工して第一サブアセンブリ2000の積み重ねられた山を形成する。個々のサブアセンブリ2000を図式的に図20Bに示す。
【0119】
図20Cに図式的に示すように透明なフィルム2036とテーププレマスク層2032との間に拡散テープ2034を貼り合わせて図20Dの第二サブアセンブリ2030を形成する。この第二サブアセンブリ2030は、貼合せロール2038を用いてプレマスク2032付きの拡散テープフィルム2034を透明なフィルム2036に貼り合わせることによって形成することができる。このラミネートを巻いて第二サブアセンブリ積層ロール2040の形にすることができる。
【0120】
シートの形態の、プレマスク2008が取り除かれた第一サブアセンブリ2000を、例えば図20Eに図式的に示すように連続形態の第二サブアセンブリ2030に貼る。プレマスク2032を第二サブアセンブリから取り除き、貼合せロール2050で第一サブアセンブリの中間層2002に貼り合わせる。ディフューザー層2034が、例えば発泡テープの場合のように変形性である場合、この貼り合せのステップでは第二サブアセンブリ2000がこのディフューザー層2034中に無理に押し込まれることになる。別の層2052、例えば反射偏光子層がまた、プリズム状明るさ向上層2010を覆って貼り合わせられてもよく、図20Eに図式的に示すようにラミネート形態の最終ディフューザーアセンブリ2054を形成する。このディフューザーアセンブリは、アセンブリロール2056上に集めることができる。
【0121】
ディフューザーアセンブリを製造するための別の技術を、図21A〜21D、図22Aおよび22Bを参照して述べる。この技術ではそのディフューザーアセンブリ中の周囲の層よりも小さい中間層2102を、キスカット技術を用いてまず形成する。図21A中のキスカット工程の各段階についてそのラミネートの初めから終りまでの断面を図21B〜21Dに示す。中間層2102は、例えば反射偏光子層または透明層であることができる。図21Bに示すように上側および下側のプレマスク2104、2106付の中間層2102は、貼合せロール2110において下側の保護層2108、例えばPETのフィルムに貼り合わせられる。裁断ステーション2112においてキスカットは、上側プレマスク層2104および中間層2102を貫いて行われる(図21C)。側縁部のトリミング屑2114を取り除き、次いで上側の保護層2116をこのキスカット構造体に貼り合わせる。得られた貼合せサブアセンブリ2118(図21D)は、ロール2120上に集めることができる。
【0122】
次いでこの貼合せサブアセンブリ2118を積層工程、すなわち図22Aに図式的に示した例示的な工程において使用して三層アセンブリを形成することができる。まずこの貼合せサブアセンブリ2118から上側の保護層2116および上側のプレマスク2104を剥がし、次いで、例えば拡散テープなどのディフューザー層か、または透明層であることができる第一層2122に貼り合わせることができる。次いで下側の保護層2108および下側のプレマスクをその中間層2102から剥ぎ去り、それに第三層2124を貼り合わせる。この第三層は、例えばプリズム状明るさ向上フィルムであることができる。次いでこの三層貼合せアセンブリ2126(図22B)をロール2128に巻くことができる。
【0123】
本発明は、上記の特定の実施例に限定されると考えるべきではなく、添付の特許請求の範囲中で公正に述べられる本発明のすべての態様にわたると理解すべきである。例えば、光管理フィルム配列中のディフューザー層を通り抜けるシングルパス透過率の値は、40%〜95%の範囲内にあってもよく、またこの範囲外にあってもよい。様々な修正形態、等効の方法、および本発明を適用することが可能な非常に多くの構造が、本明細書の検討に関して本発明が対象とする当業者には容易に明らかなはずである。例えば自立構造の光学フィルムもまた、他の光学層と共に取り付けられたディフューザープレートと一緒にLCDデバイス内で使用することができる。本特許請求の範囲は、このような修正形態およびデバイスを対象として含むものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
直接照明液晶ディスプレイ(LCD)装置において、
光源と、
LCDパネルと、
光管理層配列であって、前記光管理層配列を介して前記光源が前記LCDパネルを照らすように前記光源と前記LCDパネルとの間に配置され、前記光管理層配列がディフューザープレート、明るさ向上層、および反射偏光子を含み、前記ディフューザープレートが前記明るさ向上層および前記反射偏光子よりも1個以上の前記光源の近くに配置され、前記ディフューザープレートが、前記光源から前記LCDパネルに向かって伝搬する光を拡散させる第一の拡散層に取り付けられているほぼ透明な基板を含む、光管理層配列と、
を備える装置。
【請求項2】
前記第一のディフューザー層が拡散粒子の分散相を有する母材を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記第一のディフューザー層が前記基板に直接取り付けられる、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記第一のディフューザー層が、前記第一のディフューザー層と前記基板との間に配置された接着剤層を介して前記基板に取り付けられる、請求項2に記載の装置。
【請求項5】
前記光源が複数個の光源を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記光管理層配列が空間的に均質な拡散特性を与える、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記基板がガラスのシートを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記第一のディフューザー層が、前記光源のアレイの方を向いている前記基板の面上に設けられる、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記第一のディフューザー層が、前記光源のアレイと反対の方向を向いている前記基板の面上に設けられる、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
前記第一の拡散層が前記光源のアレイの方を向いている前記基板の面上に設けられ、かつ前記ディフューザープレートが前記光源のアレイと反対の方向を向いている前記基板の面上に設けられた第二のディフューザー層をさらに備える、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
前記明るさ向上層の第一の面が前記ディフューザープレートに取り付けられる、請求項1に記載の装置。
【請求項12】
前記反射偏光子が前記明るさ向上層の第二の面に取り付けられる、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記反射偏光子の第一の面が前記ディフューザープレートに取り付けられる、請求項1に記載の装置。
【請求項14】
前記明るさ向上層が前記反射偏光子の第二の面に取り付けられる、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記反射偏光子が複数層光学フィルム反射偏光子を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項16】
前記ディフューザーが約72%〜95%の範囲内のシングルパス光透過率を有する、請求項1に記載の装置。
【請求項17】
前記ディフューザーが約75%〜90%の範囲内のシングルパス光透過率を有する、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
σ/xの値が1.5%未満(ただし、xは前記光管理層配列から前記LCDパネルへ進む照明光のレベルであって、前記LCDパネル全体にわたって平均したものであり、またσは前記光管理層配列全体にわたる照明光のレベルの二乗平均平方根偏差である)であり、かつ前記ディフューザープレートが少なくとも72%のシングルパス透過率を有する、請求項1に記載の装置。
【請求項19】
前記σ/xの値が1.3%未満であり、かつ前記ディフューザープレートが少なくとも75%のシングルパス透過率を有する、請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記LCDパネルによって表示される像を制御するように結合された制御器をさらに備える、請求項1に記載の装置。
【請求項21】
前記制御器がコンピュータを備える、請求項20に記載の装置。
【請求項22】
前記制御器がテレビジョン制御器を含む、請求項20に記載の装置。
【請求項23】
直接照明液晶ディスプレイ(LCD)装置において、
光源と、
LCDパネルと、
光管理層配列であって、前記光管理層配列を介して前記光源が前記LCDパネルを照らすように前記光源と前記LCDパネルとの間に配置され、前記光管理層配列は少なくとも1層のディフューザー層と明るさ向上層とを含み、前記ディフューザー層を通り抜けるシングルパス透過率が約75%を超える、光管理層配列と、
を備える装置。
【請求項24】
前記少なくとも1層のディフューザー層を通り抜ける前記シングルパス透過率が約80%を超える、請求項23に記載の装置。
【請求項25】
前記少なくとも1層のディフューザー層を通り抜ける前記シングルパス透過率が約85%を超える、請求項23に記載の装置。
【請求項26】
前記シングルパス透過率が前記ディフューザー層の幅全体にわたって平均される、請求項23に記載の装置。
【請求項27】
σ/xの値が1.5%未満(ただし、xは前記光管理層配列から前記LCDパネルへ進む照明光のレベルであって、LCDパネル全体にわたって平均したものであり、またσは前記光管理層配列全体にわたる照明光のレベルの二乗平均平方根偏差である)である、請求項23に記載の装置。
【請求項28】
σ/xの値が1.3%未満である、請求項27に記載の装置。
【請求項29】
σ/xの値が1.0%未満である、請求項27に記載の装置。
【請求項30】
前記少なくとも1層のディフューザー層が、拡散粒子の分散相を有する母材を含む、請求項23に記載の装置。
【請求項31】
前記光管理層配列が透明な基板をさらに含む、請求項23に記載の装置。
【請求項32】
前記少なくとも1層のディフューザー層が、前記基板に取り付けられた第一のディフューザー層を含む、請求項31に記載の装置。
【請求項33】
前記基板がガラスのシートを含む、請求項31に記載の装置。
【請求項34】
前記少なくとも1層のディフューザー層が、空間的に均質な拡散特性を有する、請求項23に記載の装置。
【請求項35】
前記少なくとも1層のディフューザー層が、少なくとも2層のディフューザー層を備える、請求項23に記載の装置。
【請求項36】
前記明るさ向上層が、少なくとも1層のディフューザー層を含む光学層の積層体に取り付けられる、請求項23に記載の装置。
【請求項37】
前記光管理層配列が反射偏光子をさらに含む、請求項23に記載の装置。
【請求項38】
前記反射偏光子が一体に貼り合わされた光学層の積層体に取り付けられ、前記光学層の積層体が1層以上のディフューザー層と基板とを少なくとも含む、請求項37に記載の装置。
【請求項39】
前記光源が複数個の光源を含む、請求項23に記載の装置。
【請求項40】
前記LCDパネルによって表示される像を制御するように結合された制御器をさらに備える、請求項23に記載の装置。
【請求項41】
前記制御器がコンピュータを備える、請求項40に記載の装置。
【請求項42】
前記制御器がテレビジョン制御器を含む、請求項40に記載の装置。
【請求項43】
直接照明液晶ディスプレイ(LCD)装置において、
上側の表面を有する平面蛍光光源であって、前記平面蛍光光源がその上側の表面を通じて光を放射することができる、蛍光光源と、
LCDパネルと、
前記平面蛍光光源と前記LCDパネルとの間に配置された光管理層配列であって、前記光管理層配列が少なくとも第一ディフューザー層および明るさ向上層を含み、前記光管理層の少なくとも1層が前記平面蛍光光源の上側の表面に取り付けられている、光管理層配列と
を含む装置。
【請求項44】
前記第一ディフューザー層が前記平面蛍光光源の上側の表面に取り付けられる、請求項43に記載の装置。
【請求項45】
前記第一ディフューザー層が前記平面蛍光光源の上側の表面に直接取り付けられる、請求項44に記載の装置。
【請求項46】
前記第一ディフューザー層が前記平面蛍光光源の上側の表面に接着剤層を介して取り付けられる、請求項44に記載の装置。
【請求項47】
前記明るさ向上層および反射偏光子のうちの一方が前記第一ディフューザー層に取り付けられ、前記第一ディフューザー層が前記平面蛍光光源と、前記明るさ向上層および前記反射偏光子のうちの前記一方との間にある、請求項44に記載の装置。
【請求項48】
前記光管理層配列が空間的に均質な拡散特性を与える、請求項43に記載の装置。
【請求項49】
前記光管理層配列が一体になった、前記拡散層、前記明るさ向上層および反射偏光子を含む積層体を含み前記積層体が前記平面蛍光光源に取り付けられる、請求項43に記載の装置。
【請求項50】
前記反射偏光子が、前記明るさ向上フィルムよりも前記LCDパネルの近くにある、請求項49に記載の装置。
【請求項51】
前記明るさ向上フィルムが、前記反射偏光子よりも前記LCDパネルの近くにある、請求項49に記載の装置。
【請求項52】
前記光管理フィルム配列中の前記第一ディフューザー層および他のすべてのディフューザー層を通り抜ける前記シングルパス透過率が約72%〜95%の範囲にある、請求項43に記載の装置。
【請求項53】
前記シングルパス透過率が約75%〜90%の範囲にある、請求項52に記載の装置。
【請求項54】
σ/xの値が1.5%未満(ただし、xは前記光管理フィルム配列から前記LCDパネルへ進む照明光のレベルであって、LCDパネル全体にわたって平均したものであり、またσは前記光管理フィルム配列全体にわたる照明光のレベルの二乗平均平方根偏差である)であり、かつ前記第一ディフューザー層が少なくとも72%のシングルパス透過率を有する、請求項43に記載の装置。
【請求項55】
前記σ/xの値が1.3%未満であり、かつ前記ディフューザープレートが少なくとも75%のシングルパス透過率を有する、請求項54に記載の装置。
【請求項56】
前記LCDパネルによって表示される像を制御するように結合された制御器をさらに備える、請求項43に記載の装置。
【請求項57】
前記制御器がコンピュータを備える、請求項56に記載の装置。
【請求項58】
前記制御器がテレビジョン制御器を含む、請求項56に記載の装置。
【請求項59】
直接照明液晶ディスプレイ(LCD)装置において、
光源と、
LCDパネルであって、上側のプレート、下側のプレート、および前記上側と下側のプレート間に配置された液晶層を備え、前記下側のプレートが前記光源に面し、前記下側のプレートが吸収偏光子を含む、LCDパネルと、
光管理フィルム配列であって、前記光管理フィルム配列を介して前記光源が前記LCDパネルを照らすように前記光源と前記LCDパネルとの間に配置され、前記光管理フィルム配列が少なくとも第一ディフューザー層を含み、前記少なくとも第一ディフューザー層が前記LCDパネルの前記下側のプレートの下側の表面に取り付けられる、機構と、
を備える装置。
【請求項60】
前記光管理フィルム配列が、前記下側のプレートに取り付けられた反射偏光子をさらに含む、請求項59に記載の装置。
【請求項61】
前記光管理フィルム配列が、前記下側のプレートに取り付けられた明るさ向上層をさらに含む、請求項59に記載の装置。
【請求項62】
前記光管理フィルム配列が、一体になった少なくとも明るさ向上層と反射偏光子の積層体を含み、前記積層体が前記LCDパネルの前記下側のプレートに取り付けられる、請求項59に記載の装置。
【請求項63】
前記積層体が前記第一ディフューザー層を含む、請求項62に記載の装置。
【請求項64】
前記光管理フィルム配列が空間的に均質な拡散特性を与える、請求項59に記載の装置。
【請求項65】
前記光管理フィルム配列中の前記第一ディフューザー層および他のすべてのディフューザーを通り抜ける前記シングルパス透過率が約72%〜95%の範囲にある、請求項59に記載の装置。
【請求項66】
前記シングルパス透過率が約85%〜90%の範囲にある、請求項65に記載の装置。
【請求項67】
σ/xの値が1.5%未満(ただし、xは前記光管理フィルム配列から前記LCDパネルへ進む照明光のレベルであって、LCDパネル全体にわたって平均したものであり、またσは前記光管理フィルム配列全体にわたる照明光のレベルの二乗平均平方根偏差である)である、請求項59に記載の装置。
【請求項68】
前記光管理フィルム配列中の前記第一ディフューザー層および他のすべてのディフューザーを通り抜ける前記シングルパス透過率が約72%〜95%の範囲にある、請求項67に記載の装置。
【請求項69】
前記σ/xの値が1.3%未満であり、かつ前記ディフューザープレートが少なくとも75%のシングルパス透過率を有する、請求項67に記載の装置。
【請求項70】
前記光管理フィルム配列が、前記LCDパネルの前記下側のプレートに取り付けられた反射偏光子および明るさ向上層をさらに含み、前記反射偏光子が前記明るさ向上層と前記下側のパネルとの間に配置される、請求項59に記載の装置。
【請求項71】
前記光管理フィルム配列が、前記LCDパネルの前記下側のプレートに取り付けられた明るさ向上層および反射偏光子をさらに含み、前記明るさ向上層が前記反射偏光子と前記下側のパネルとの間に配置される、請求項59に記載の装置。
【請求項72】
前記LCDパネルによって表示される像を制御するように結合された制御器をさらに備える、請求項59に記載の装置。
【請求項73】
前記制御器がコンピュータを備える、請求項72に記載の装置。
【請求項74】
前記制御器がテレビジョン制御器を含む、請求項72に記載の装置。
【請求項75】
直接照明液晶ディスプレイ(LCD)装置において、
光源と、
LCDパネルと、
光管理層配列であって、前記光管理層配列を介して前記光源が前記LCDパネルを照らすように前記光源と前記LCDパネルとの間に配置され、前記光管理層配列がディフューザープレートと、明るさ向上層および反射偏光子のうちの少なくとも一方とを含み、前記ディフューザープレートが、1個以上の前記光源から前記LCDパネルに向かって伝搬する光を拡散させる第一のディフューザー層に取り付けられたほぼ透明な基板を含む、光管理層配列と
を備える装置。
【請求項76】
前記明るさ向上層および反射偏光子のうちの少なくとも一方が前記ディフューザープレートに取り付けられる、請求項75に記載の装置。
【請求項77】
液晶ディスプレイ(LCD)装置において、
光源と、
LCDパネルであって、上側のプレート、下側のプレート、および前記上側と下側のプレート間に配置された液晶層を備え、前記下側のプレートが前記光源に面し、前記下側のプレートが吸収偏光子を含む、LCDパネルと、
光管理フィルム配列であって、前記光管理フィルム配列を介して前記光源が前記LCDパネルを照らすように前記光源と前記LCDパネルとの間に配置され、前記光管理フィルム配列が前記LCDパネルの前記下側のプレートに取り付けられ、前記光管理フィルム配列が少なくとも第一ディフューザー層を含む、光管理フィルム配列と
を含む装置。
【請求項78】
前記光管理フィルム配列が、前記ディフューザー層に加えて少なくとも1層の他の層を含み、前記光管理フィルム配列のフィルムが一体に貼り合わせられる、請求項77に記載の装置。
【請求項79】
前記光管理フィルム配列が反射偏光子をさらに含む、請求項78に記載の装置。
【請求項80】
前記光管理フィルム配列がプリズム状明るさ向上層をさらに含む、請求項78に記載の装置。
【請求項81】
前記光管理フィルム配列が、少なくともプリズム状明るさ向上層および反射偏光子の積層体をさらに含む、請求項78に記載の装置。
【請求項82】
前記光管理フィルム配列が空間的に均質な拡散特性を与える、請求項77に記載の装置。
【請求項83】
前記光管理フィルム配列を通過する光の拡散が、前記シングルパス透過率を約72%〜95%に抑える、請求項77に記載の装置。
【請求項84】
前記シングルパス透過率が約85%〜90%の範囲にある、請求項83に記載の装置。
【請求項85】
σ/xの値が2.5%未満(ただし、xは前記光管理フィルム配列から前記LCDパネルへ進む照明光のレベルであって、LCDパネル全体にわたって平均したものであり、またσは前記光管理フィルム配列全体にわたる照明光のレベルの二乗平均平方根偏差である)である、請求項77に記載の装置。
【請求項86】
前記光管理フィルム配列中の前記第一ディフューザー層および他のすべてのディフューザーを通り抜ける前記シングルパス透過率が約72%〜95%の範囲にある、請求項85に記載の装置。
【請求項87】
前記σ/xの値が2%未満であり、かつ前記ディフューザープレートが少なくとも75%のシングルパス透過率を有する、請求項85に記載の装置。
【請求項88】
前記LCDパネルによって表示される像を制御するように結合された制御器をさらに備える、請求項77に記載の装置。
【請求項89】
前記制御器がコンピュータを備える、請求項88に記載の装置。
【請求項90】
前記制御器がテレビジョン制御器を含む、請求項88に記載の装置。
【請求項91】
前記光源が前記LCDパネルを背面から照らすように配置される、請求項77に記載の装置。
【請求項92】
液晶ディスプレイ(LCD)装置において、
光源と、
LCDパネルと、
光管理層配列であって、前記光管理層配列を介して前記光源が前記LCDパネルを照らすように前記光源と前記LCDパネルとの間に配置され、前記光管理層配列は一体になったディフューザープレートと、明るさ向上層および反射偏光子のうちの少なくとも一方とを含み、前記ディフューザープレートが、1個以上の前記光源から前記LCDパネルに向かって伝搬する光を拡散させる第一のディフューザー層に取り付けられたほぼ透明な基板を含む、光管理フィルム配列と
を備える装置。
【請求項93】
前記明るさ向上層および反射偏光子のうちの少なくとも一方が前記ディフューザープレートに取り付けられる、請求項92に記載の装置。
【請求項94】
一方の面に窪んだ領域を有する第一光学層と、
前記窪んだ領域内に配置される第二光学層と
を含む光管理光学フィルム配列。
【請求項95】
前記第一光学層がディフューザー層である、請求項94に記載の配列。
【請求項96】
前記第一光学層が変形可能な材料を含み、前記第二光学層が前記変形可能な材料中に押し込まれる、請求項94に記載の配列。
【請求項97】
前記第一光学層が、第一材料の層と、前記窪んだ領域を形成するように前記第一材料の層の外周縁部に配置された外周材料とを含む、請求項94に記載の配列。
【請求項98】
前記第二光学層が前記第一光学層に取り付けられる、請求項94に記載の配列。
【請求項99】
前記第二光学層が透明な光学層である、請求項94に記載の配列。
【請求項100】
前記第二光学層が反射偏光子である、請求項94に記載の配列。
【請求項101】
前記窪んだ領域を覆って配置されるプリズム状明るさ向上層をさらに含む、請求項94に記載の配列。
【請求項102】
前記プリズム状明るさ向上層が外周縁部で前記ディフューザー層に取り付けられる、請求項101に記載の配列。
【請求項103】
前記プリズム状明るさ向上層が、前記第一光学層に面する第一の表面と、前記第一光学層と反対の方向を向いた構造化表面とを有し、前記機構が前記プリズム状明るさ向上層の前記構造化表面に取り付けられた反射偏光子をさらに含む、請求項101に記載の配列。
【請求項104】
前記第二光学層が前記窪み領域の深さよりも大きい厚さを有する、請求項101に記載の配列。
【請求項105】
前記第二光学層が前記窪み領域の深さよりも小さい厚さを有する、請求項101に記載の配列。
【請求項106】
前記窪み領域中に配置されたプリズム状明るさ向上層をさらに含む、請求項94に記載の配列。
【請求項107】
前記プリズム状明るさ向上層を前記第二光学層から隔離する1つ以上のスペーサーをさらに含む、請求項106に記載の配列。
【請求項108】
反射偏光層をさらに含み、前記プリズム状明るさ向上層が前記第二光学層と前記反射偏光層との間に配置される、請求項106に記載の配列。
【請求項109】
前記反射偏光層が、少なくとも1ヶ所の外周縁部で前記第一光学層に取り付けられる、請求項108に記載の配列。
【請求項110】
前記第一光学層の第二の面に取り付けられた透明な層をさらに含む、請求項94に記載の配列。
【請求項111】
前記第一光学層の第二の面に取り付けられた剛性の基板をさらに含む、請求項94に記載の配列。
【請求項112】
ディスプレイ装置において、
ディスプレイパネルと、
前記ディスプレイパネルの背後に配置された光源と、
前記光源と前記ディスプレイパネルとの間に配置された光管理層配列であって、前記光管理層配列が一方の面に窪み領域を有する第一光学層および前記窪み領域内に配置された第二光学層を含む、光管理層配列と
を備える装置。
【請求項113】
前記光源が複数個の光源を含む、請求項112に記載の装置。
【請求項114】
前記ディスプレイパネルが液晶ディスプレイ(LCD)パネルを含む、請求項112に記載の装置。
【請求項115】
前記ディスプレイパネルによって表示される像を制御するように結合された制御器をさらに備える、請求項112に記載の装置。
【請求項116】
前記制御器がコンピュータを備える、請求項115に記載の装置。
【請求項117】
前記制御器がテレビジョン制御器を含む、請求項115に記載の装置。
【請求項118】
前記第一光学層および前記第二光学層が前記ディスプレイパネルに取り付けられる、請求項112に記載の装置。
【請求項119】
前記第一光学層および前記第二光学層が透明基板に取り付けられる、請求項112に記載の装置。
【請求項120】
前記第一光学層がディフューザー層を含む、請求項112に記載の装置。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図3D】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図4D】
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【図4E】
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【図4F】
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【図4G】
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【図4H】
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【図4I】
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【図4J】
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【図4K】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14A】
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【図14B】
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【図15A】
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【図15B】
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【図16A】
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【図16B】
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【図17】
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【図18A】
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【図18B】
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【図19】
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【図20A】
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【図20B】
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【図20C】
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【図20D】
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【図20E】
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【図20F】
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【図21A】
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【図21B】
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【図21C】
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【図21D】
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【図22A】
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【図22B】
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【公開番号】特開2012−3279(P2012−3279A)
【公開日】平成24年1月5日(2012.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−195064(P2011−195064)
【出願日】平成23年9月7日(2011.9.7)
【分割の表示】特願2007−536844(P2007−536844)の分割
【原出願日】平成17年10月14日(2005.10.14)
【出願人】(505005049)スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー (2,080)
【Fターム(参考)】