説明

積層型熱交換器

【目的】 積層型熱交換器のチューブエレメントと連通パイプとの間ににろう付け不良により隙間が生じて水が溜まり、この水が凍結と融解の繰り返すことによりチューブエレメント又は連通パイプが破損するのを防止する。
【構成】 チューブエレメント3aを構成する成形プレート6,6は、連通パイプ28が配される溝部29をかかる連通パイプ28の外径よりも大きな間隔としている。このため、チューブエレメント3aは、連通パイプ28と非当接となるので、連通パイプ28とろう付けが行われない。よって、ろう付け不良が発生しないので、水の溜まり易い隙間がチューブエレメント3aと連通パイプ28との間に形成されるのを防止できる。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば車両用空調装置の冷凍サイクル等に用いられるチューブエレメントとフィンとを交互に複数段積層した積層型熱交換器に関する。
【0002】
【従来の技術】本願出願人によって開発が進められているこの種の積層型熱交換器は、チューブエレメントをフィンを介在して多数段に積層したものであって、このチューブエレメントには、片側に一対のタンクが形成されている。このタンクはU字状の熱交換媒体通路によって連通していると共に、隣り合うチューブエレメントを連通孔を介して適宜連通させている。更に、このタンク間に積層方向に延びる連通パイプが配されており、これによって連通パイプを介して所定のタンクに熱交換媒体が導かれるようになっている。
【0003】また、チューブエレメントは、2枚の成形プレートをその縁部に形成のろう付け代部と中央部に形成の突条とで接合することにより構成されている。連通パイプは、前記チューブエレメントとフィンとを積層して熱交換器のコアを形成した後に溝部に嵌め込まれ、熱交換器のコアと共にろう付けされることで組付けられる。
【0004】そして、図16に示される様に、チューブエレメント50を構成する各々の成形プレート51,51は、少なくとも連通パイプ28が接続するタンク8,9の周縁のろう付け代部16において、その強度を増すため反接合側に曲折して成るフランジ17が形成されたものとなっている。従って、チューブエレメント50を構成する成形プレート51,51の溝部29,29内に配された連通パイプ28は、ろう付け代部16にろう付けされることとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構成の積層型熱交換器においては、図16に示される様に、成形プレート51,51は、ろう付け代部16のフランジ17,17が連通パイプ28に当接することとなる。このため、かかる成形プレート51,51同士を接合してなるチューブエレメント50と連通パイプ28とを接合した際に、ろう材のまわりが悪くてろう付け不良となった時、前記フランジ17,17と連通パイプ28との間に略三角状の隙間Aが形成されることがある。
【0006】従って、図17の矢印で示される様に、水(特に凝縮水)が前記フランジ17の端部と連通パイプ28との隙間Aに浸入した場合には、前記隙間A内に水が溜まったままの状態となりやすい。このため、かかる水が凍結したり溶融したりすることを繰り返すことで、チューブエレメント50又は連通パイプ28が毀損し、熱交換媒体の漏洩を生ずるという不具合が考えられる。
【0007】また、前記隙間A内に溜まった水が上記のごとく凍結、溶融を繰り返さない場合でも、かかる水が隙間A内に溜まったままの状態となることによりチューブエレメント50や連通パイプ28が腐食するという不具合も考えられる。
【0008】そこで、本願発明は、上記問題点に鑑み、チューブエレメントと連通パイプとの間に水が溜まるのを防止した積層型熱交換器を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】しかして、積層型熱交換器は、2枚の成形プレートをろう付け代で接合して片側に一対のタンクとこのタンクを連通する熱交換媒体通路とを有するチューブエレメントを、フィンを介在して複数段積層して、隣接する前記チューブエレメントを前記タンクをもって適宜連通させると共に、前記一対のタンク間の溝部に配置されて所定のタンクと接続する連通パイプを介在することで熱交換媒体が流れる流路を形成してなるものであって、前記連通パイプが配置された一対のタンク間の溝部を連通パイプの外径よりも大きな間隔とすることで、連通パイプの周面をタンクの溝部側面と非当接としている(請求項1)。
【0010】そして、積層型熱交換器は、連通パイプが組付けられる一方側又は双方の成形プレートに、積層方向に延びると共に連通パイプの外径と略同径の内周面を有する保持部を設け、かかる保持部の内周面に連通パイプの周面を当接して保持することが望ましい(請求項2)。
【0011】
【作用】従って、請求項1に記載の積層型熱交換器によれば、連通パイプはタンクの溝部側面と非当接としたことにより一定の隙間が形成されたので、熱交換器のコアをろう付けしても連通パイプの周面とタンクの溝部側面とはろう付けされない。
【0012】そして、請求項2に記載の積層型熱交換器によれば、連通パイプの一方端側又は双方端側が成形プレートの保持部に保持されるので、連通パイプはかかる保持部を有する成形プレート間に架設されることとなる。
【0013】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面により説明する。
【0014】図1(a)、(b)に示される積層型熱交換器1は、例えば、フィン2とチューブエレメント3(3a,3b,3c)とを交互に複数段積層し、積層方向外側に熱交換媒体の入口部4及び出口部5が設けられている例えば4パス方式のエバポレータである。
【0015】このうち、チューブエレメント3aは、図2R>2に示す2枚の成形プレート6,6を最中合わせに接合して形成されるもので、片側に2つのタンク8,9と、このタンク8,9を連通するU字状の熱交換媒体通路10とを有している。
【0016】成形プレート6は、アルミニウムを主原料とする母体の表面にろう材のプレートをプレス又は塗布して形成されたものである。この成形プレート6は、図2R>2に示される様に、一端部に下記する連通孔33を有する2つのタンク形成用膨出部11,12が形成されていると共に、このタンク形成用膨出部11と12とを結ぶU字状の通路形成用膨出部13が形成されている。そして、タンク形成用膨出部11と12との間には、後述する連通パイプ28を配する溝部29が形成されている。
【0017】また、前記通路形成用膨出部13には、タンク形成用膨出部11,12の間から成形プレート6,6の他端近傍まで延びる突条14が形成されている。更に、成形プレート6のタンク形成用膨出部11,12と反対側端には、ろう付け前の組付時において、フィン2の脱落を防止するための突片15が設けられている。更にまた、前記タンク形成用膨出部11,12から通路形成膨出部13までの外側にわたってろう付け代部16が形成されていると共に、そのろう付け代部16の縁部が成形プレート6の強度を高めるために反接合側に曲折されることによりフランジ17が形成されている。そして、タンク形成用膨出部11,12は、通路形成用膨出部13よりも大きく膨出形成されていると共に突条14は成形プレート周縁のろう付け代部16と同一面上になる様に形成されている。
【0018】これにより、2つの成形プレート6,7がろう付け代16と突条14とで接合されることにより、対向するタンク形成用膨出部11と12とによって間に溝部29を有するタンク8,9が形成される。また、対向する通路形成用膨出部13,13によって前記タンク8と9とを連通するU字状の熱交換媒体通路10が構成される。
【0019】チューブエレメント3bは、積層方向中央より片側に寄った所定の位置に配されるもので、図3に示す成形プレート18と図4に示す成形プレート19とを接合して構成されており、タンク8と前記タンク9よりも拡大されたタンク9aとを有している。
【0020】成形プレート18は、基本形態及び材質において前記成形プレート6と共通であるが、タンク形成用膨出部11と12との間には溝部29が形成されておらず、代わりにその部分には、連通パイプ28が組付けられる組付け孔31と連通孔33とが形成されたタンク形成用膨出部12aが長円状に膨出している。成形プレート19も、基本形態及び材質において前記成形プレート6と共通であるが、タンク形成用膨出部11と12との間には溝部29が形成されておらず、代わりに連通孔33が形成されたタンク形成用膨出部12bが長円状に膨出している。これにより、成形プレート18と19とを接合した場合には、前記タンク8,熱交換媒体通路10の他タンク形成用膨出部12aと12bとより前記タンク9aが形成される。
【0021】チューブエレメント3cは、積層方向両端に配されると共にその一方側では出入口通路形成用膨出部7と接合することにより入口通路44と出口通路45を形成するもので、図5に示す成形プレート20と図6に示す成形プレート21とを接合して構成されており、タンク8,9の半分の容量であるタンク8’と9’とを有している。
【0022】成形プレート20の基本構成及び材質は、成形プレート6と略同じであり、ただ溝部29a及びその周縁において差異を有するだけある。この溝部29a及びその周縁における成形プレート6との差異については後述する。成形プレート21は、タンク形成用膨出部、通路形成用膨出部及び突条等を有しない平板状のものである。そして、かかる成形プレート21は、出入口部側に配される方においては、長手方向の一方端部側に連通パイプ28が組付けられる組付け孔34とタンク形成用膨出部12の連通孔32及び出入口通路形成用膨出部7の出入口通路45側と接合時に連通する連通孔33とを有している。これにより、成形プレート20と21とを接合した場合には、前記熱交換媒体通路10の他、タンク形成用膨出部11、12と成形プレート21の平面部分より前記タンク8’、9’が形成される。
【0023】しかるに、上記チューブエレメント3a,3b,3cを積層して積層型熱交換器1を組付けると、積層方向に延びる第1及び第2の2つのタンク群40,41が形成される。一方の拡大されたタンク9aを含む一方のタンク群40は、積層方向のほぼ中央に位置する仕切部42により区切られたタンク群40a,40bにより構成されているが、各々のタンク群40a,bはタンク形成用膨出部11,12に形成された連通孔33を介して連通している。他方のタンク群41は仕切られることなく連通孔33を介して連通したタンク群41a,41bにより構成されている。
【0024】そして、この積層型熱交換器1は、26個のチューブエレメント3a、3b、3cで積層されるもので、このうち拡大されたタンク9aを有するチューブエレメント3bは、下記する出入口部4,5が形成された端部から数えて21個目に介在されている。また、仕切部42は出入口部4,5が形成された端部から数えて13個目と14個目のチューブエレメント3a,3aが接合する部分に配されている。ここで、仕切部42は、接合される成形プレートの一方に連通孔を形成ないことで構成しても、成形プレート3aを用い他方の成形プレート3aと接合する際に連通孔33を盲板で閉塞する構成としても良い。
【0025】また、入口部4及び出口部5がタンク9aから遠く離れた方の端部側に配されている。かかる入口部4及び出口部5は、出入口通路形成用プレート7をチューブエレメント3cに外側から積層することによりチューブエレメント3cの長手方向中程からタンク側にかけて入口通路44と出口通路45とを形成し、この出入口通路形成用プレート7に図示しない膨張弁を接続するための接続プレート22を設けて構成されている。
【0026】このうち入口通路34とタンク9aを有するタンク群40aとは、その間に配置されたチューブエレメント3aの溝部29に配される連通パイプ28によって連通可能に接続されている。他方のタンク群41bと出口通路45とはチューブエレメント3cに形成された連通孔33を介して連通している。
【0027】しかるに、図7に示される様に、入口部4から入口通路44を介して流入された熱交換媒体は、連通パイプ28を通ってタンク9aに流入した後、連通孔33にてタンク群40aに広がり、そして、熱交換媒体通路10を通ってタンク群41aに流れ込み、連通孔33を介してタンク群41bに送られる。更に、熱交換媒体通路10を通ってタンク群40bに流れ込んだ後、出入口通路45を通って出口部5から流出する。このため、熱交換媒体の熱は、熱交換媒体通路10を流れる過程において、フィン2に伝達され、フィン間を通過する空気と熱交換される。
【0028】ところで、成形プレート6,6を最中合わせに接合した場合には、上述したチューブエレメント3aが形成されると共に、このチューブエレメント3aのタンク8と9との間には、溝部29が存することとなる。この溝部29は、図8に示される様にそのタンク8,9間の寸法が連通パイプ28の外径よりも大きくなっていると共に、チューブエレメント3aの長手方向、即ち突条14側に窪んだものとなっている。これにより、連通パイプ28の両端をチューブエレメント3bの組付け孔31とチューブエレメント3cの組付け孔32に挿入してチューブエレメント3aの溝部29に配した場合には、適宜な隙間(例えば0,3mm以上の隙間)が形成されて連通パイプ28の周面とタンク8,9の溝部29の側面とを非当接にすることができる。
【0029】よって、タンク8,9が上方に位置する様にして熱交換器のコアを炉中ろう付けした場合には、チューブエレメント3aと連通パイプ28とはその隙間によりろう付けがされない。従って、チューブエレメント3aと連通パイプ28との間にろう付け不良により略三角状の隙間が生ずるのを防止できる。
【0030】また、成形プレート18と19とを最中合わせに接合した場合には上述したチューブエレメント3bが構成されると共に、タンク8と拡大されたタンク9aとが形成される。このうち拡大されたタンク9aは、組付け孔31の周縁部において図8及び図9に示されるように積層方向内側に保持部46が延設されている。そして、この保持部46の熱交換媒体通路側において、連通パイプ28の外径と略同径の円弧状の内周面が積層方向に延びている。尚、かかる保持部46の内周面は、熱交換媒体通路10側から連通パイプ28を嵌め込める様に断面が連通パイプ28の半円以下の円弧状としても良い。
【0031】更に、成形プレート20と21とを最中合わせに接合した場合には、上述したチューブエレメント3cが構成されるが、図11及び図12に示す様に、成形プレート21の溝部29aは連通パイプ28の外径と略同じ寸法となっている。そして、かかる溝部29aの周縁部から積層方向内側に保持部47が延設されている。また、この保持部47の熱交換媒体通路側においても、保持部46と同様に連通パイプ28の外径と略同径の円弧状の内周面が積層方向に延びている。尚、かかる保持部47の内周面も、熱交換媒体通路10側から連通パイプ28を嵌め込める様に断面が連通パイプ28の半円以下の円弧状としても良い。
【0032】このため、連通パイプ28の端部を組付け孔31、37に挿入した場合には、各組付け孔31,32の周縁部から延設された保持部46、47の内周面に連通パイプ28の端部近傍の周面が当接して保持される。よって、連通パイプ28の周面がチューブエレメント3aにろう付けされて保持されなくても強固に連通パイプ28を保持できることとなる。
【0033】尚、上記の実施例において組付け孔31、37の周縁部の双方から保持部46,47が延設されるとしたが必ずしもこれに限定されず、連通パイプ28を強固に保持できるのであればいずれか一方にのみ保持部を設けるようにしても良い。
【0034】また、出入口部側のチューブエレメント3cは、図2に示される成形プレート6と図13に示される成形プレート21’とを接合して構成されるものであっても良い。このうち、成形プレート21’は、基本構成において前記成形プレート21と同様であるが、図13R>3に示される様に連通パイプ28が組付けられる組付け孔32の周縁部から保持部47’が積層方向内側に延設されている。この保持部47’も、保持部47と同様に連通パイプ28の外径と略同径の円弧状の内周面が積層方向に延びている。他方の成形プレート6は、図2を用いて既に説明したものである。
【0035】従って、成形プレート6と成形プレート21’とを最中合わせに接合した場合には図14及び図15R>5に示される様に成形プレート6の連通パイプ28の外径よりも大きい溝部29の間に成形プレート21’の保持部47’が突設することとなる。これにより、保持部47’の内周面に連通パイプ28の端部近傍の周面を当接して保持できる。尚、かかる保持部47’の内周面も、熱交換媒体通路10側から連通パイプ28を嵌め込める様に断面が連通パイプ28の半円以下の円弧状としても良い。
【0036】
【発明の効果】以上の様に、請求項1に記載の積層型熱交換器によれば、連通パイプの周面とチューブエレメントのタンクの溝部側面とは非当接なのでろう付けが行われない。このため、連通パイプとチューブエレメントのタンクとにろう付け不良が生じて三角状の隙間が形成され水が溜まることがなく、連通パイプが破損したり腐食したりするのを防止できる。
【0037】また、請求項2に記載の積層型熱交換器によれば、連通パイプの挿入されるチューブエレメントに該連通パイプの周面が当接する保持部が設けられているので、連通パイプの周面がチューブエレメントの溝部側面とろう付けされなくても強固に連通パイプを保持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、この発明の第1の実施例に係る積層型熱交換器の全体構成を示した正面図、図1(b)は同上の積層型熱交換器の全体構成を示した底面図である。
【図2】図2は、同上の積層型熱交換器の主要部を成す連通パイプよりも大きな溝部を有する成形プレートを示した説明図である。
【図3】図3は、膨出したタンクを形成するチューブエレメントを構成する成形プレートの一方を示した説明図である。
【図4】図4は、膨出したタンクを形成するチューブエレメントを構成する成形プレートの他方を示した説明図である。
【図5】図5は、積層方向の出入口部側の端部に配されるチューブエレメントを構成する成形プレートの一方を示した説明図である。
【図6】図6は、積層方向の出入口部側の端部に配されるチューブエレメントを構成する成形プレートの他方を示した説明図である。
【図7】図7は、同上の積層型熱交換器の熱交換媒体の流れを示した説明図である。
【図8】図8は、同上の積層型熱交換器の主要部を構成するチューブエレメントのタンク側部分を示した説明図である。
【図9】図9は、膨出したタンクを有するチューブエレメントのタンク側部分を示した説明図である。
【図10】図10は、同上のチューブエレメントの断面図である。
【図11】図11は、積層方向の出入口部側の端部に配されるチューブエレメントのタンク側部分を示した説明図である。
【図12】図12は、同上のチューブエレメントの断面図である。
【図13】図13は、図6に示される成形プレートの変形例を示した説明図である。
【図14】図14は、図11に示されるチューブエレメントの変形例を示した説明図である。
【図15】図15は、同上のチューブエレメントの断面図である。
【図16】従来の積層型熱交換器の成形プレートを2枚接合してチューブエレメントを構成すると共に、その溝部に連通パイプを配した状態を示した要部拡大図である。
【図17】上記チューブエレメントが連通パイプとろう付け不良となった状態を示した説明図である。
【符号の説明】
1 積層型熱交換器
2 フィン
3a チューブエレメント
3b チューブエレメント
3c チューブエレメント
6 成形プレート
8 タンク
8’ タンク
9 タンク
9a 拡大されたタンク
9’ タンク
10 熱交換媒体通路
16 ろう付け代部
18 成形プレート
19 成形プレート
20 成形プレート
21 成形プレート
28 連通パイプ
29 溝部
31 組付け孔
32 組付け孔
33 連通孔
46 保持部
47 保持部

【特許請求の範囲】
【請求項1】 2枚の成形プレートをろう付け代部で接合して片側に一対のタンクとこのタンクを連通する熱交換媒体通路とを有するチューブエレメントを、フィンを介在して複数段積層して、隣接する前記チューブエレメントを前記タンクをもって適宜連通させると共に、前記一対のタンク間の溝部に配置されて所定のタンクと接続する連通パイプを介在することで熱交換媒体が流れる流路を形成してなる積層型熱交換器において、前記連通パイプが配置された一対のタンク間の溝部を連通パイプの外径よりも大きな間隔とすることで、連通パイプの周面をタンクの溝部側面と非当接にしたことを特徴とする積層型熱交換器。
【請求項2】 連通パイプが組付けられる一方又は双方の成形プレートに、積層方向に延びると共に連通パイプの外径と略同径の内周面を有する保持部を設け、かかる保持部の内周面に連通パイプの周面を当接して保持することを特徴とする請求項1に記載の積層型熱交換器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図7】
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【図6】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図15】
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【図16】
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【図13】
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【図14】
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【図17】
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【公開番号】特開平8−291991
【公開日】平成8年(1996)11月5日
【国際特許分類】
【出願番号】特願平7−119373
【出願日】平成7年(1995)4月20日
【出願人】(000003333)株式会社ゼクセル (510)