空気清浄機
【課題】長期にわたって性能を維持できる光触媒を用いた空気清浄機を提供することを目的とする。
【解決手段】図1に示すように、空気清浄機本体10の内部には、吸気口8側から順に、塵埃等の粒子の汚れを除去する集塵フィルタ6、脱臭手段A5として空気中のガスを吸着する吸着脱臭フィルタ4、脱臭手段B3として光触媒からなる1組の光触媒フィルタ1および光触媒フィルタ1に光を照射する照射ランプ2が配置されている。吸着脱臭フィルタ4と光触媒フィルタ1を複合して用いるため照射ランプ15の点灯時間を短縮しても良好な脱臭性能を得ることが可能となる。
【解決手段】図1に示すように、空気清浄機本体10の内部には、吸気口8側から順に、塵埃等の粒子の汚れを除去する集塵フィルタ6、脱臭手段A5として空気中のガスを吸着する吸着脱臭フィルタ4、脱臭手段B3として光触媒からなる1組の光触媒フィルタ1および光触媒フィルタ1に光を照射する照射ランプ2が配置されている。吸着脱臭フィルタ4と光触媒フィルタ1を複合して用いるため照射ランプ15の点灯時間を短縮しても良好な脱臭性能を得ることが可能となる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、本発明は、空気中の汚れを検知して自動運転を行い、光触媒にて汚染空気を清浄する空気清浄機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の空気清浄機を図15および図16用いて説明する。図15において、101は空気清浄器の本体であり、102は空気を吸込む吸引力を発生する送風機であり、103は本体101の外部より内部に空気を吸込む吸込口である。104は塵埃等の粒子の汚れを吸着し、除塵を行うフィルターであり、吸込口103の下流側に配置してある。105は清浄空気を排出する排気口である。106は脱臭を行う光触媒であり、フィルター104の下流側に配置されている。107は光を照射して光触媒106の脱臭能力を励起する照射ランプである。
【0003】
上記構成において、運転を開始すると、送風機102が動作し、吸引力を発生して、前面に設けられた吸込口103から空気が吸入され、フィルタ−104で主に塵埃等の粒子の汚れが除去された後、光触媒106で脱臭され、清浄空気が上面の排気口105より排出される。
【0004】
光触媒は酸化チタン等で構成され、紫外線等の光を照射することにより酸化能力が励起され、アンモニア、アセトアルデヒド等の悪臭成分を、炭酸ガス等の無臭成分に酸化分解することによって脱臭を行う。
【0005】
また、図16に制御系のブロック図を示す。
【0006】
図において、108は空気の汚れ度合を検出するガスセンサで、109は酸化チタンで構成された、特にガス成分の汚れを除去する光触媒であり、110は紫外線光等の光の照射により光触媒109の脱臭能力を励起する照射ランプであり、111はガスセンサ108からの空気の汚れ度合の情報により、照射ランプ110の点灯と消灯を制御する制御手段であり、光触媒109と照射ランプ110とで脱臭手段112を構成する。また、113は空気を吸込む吸引力を発生する電動送風機であり、114はガスセンサ108からの空気の汚れ度情報により、空気の汚れ度合に応じた吸引量で電動送風機113の回転数を制御する運転制御手段である。
【0007】
ガスセンサ108が検出する空気の汚れ度合が、所定の汚れ度合より大きくなると、制御手段111が照射ランプ110を点灯させて、光触媒109の脱臭能力を励起し、ガスセンサ108が検出する汚れ度合が低い場合には照射ランプ110を消灯する(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2000−005287号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
このような従来の空気清浄機では、光触媒の脱臭能力を発揮させるためには、照射ランプを点灯する必要があり、ランプ点灯による消費エネルギーが増加するとともに、照射ランプの寿命により、ランプを交換するなどのメンテナンスを必要としていた。
【0009】
また、ランプを点灯する時間が不足すると、光触媒に汚れが蓄積し脱臭性能が低下する場合があった。
【0010】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、脱臭手段としてガス吸着剤からなる脱臭手段Aと光触媒と照射ランプからなる脱臭手段Bを備え、空気の汚れ度合を検出するセンサの出力に応じて光触媒に照射する照射ランプの動作を制御するので、空気が汚れている時のみ光触媒に照射するよう照射ランプを制御し、空気清浄能力を確保しつつも、照射時間を必要最低限に抑えて、省エネと照射ランプの長寿命化を図ることを目的としている。
【0011】
また、光触媒に十分な光を照射し、劣化を抑制して長期にわたり脱臭性能を維持することを目的としている。
【0012】
また、より効果的なタイミングに照射ランプを点灯し、光触媒の性能を十分に発揮することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の空気清浄機は上記目的を達成するために、空気の汚れ度合いを検出するセンサと、ガス吸着剤を備えた脱臭手段Aと、光触媒と前記光触媒に照射する照射ランプを備えた脱臭手段Bと、前記センサにより検出された空気の汚れ度合いに応じて前記照射ランプを制御する制御手段とを備え、前記脱臭手段Aと前記脱臭手段Bにより空気を清浄化する空気清浄機としたものである。
【0014】
この手段により、脱臭性能を向上しつつ省エネと照射ランプの長寿命化が可能となる。
【0015】
また、他の手段は、空気の汚れ度合いを検出するセンサと、ガス吸着剤と光触媒と前記光触媒に照射する照射ランプを備えた脱臭手段Cと、前記センサにより検出された空気の汚れ度合いに応じて前記照射ランプを制御する制御手段とを備え、前記脱臭手段Cにより空気を清浄化す空気清浄機としたものである。
【0016】
また、他の手段は、センサが検出した汚れ度合いが所定の汚れ度合いより低くなった時点から照射ランプを点灯し、空気が清浄になった時点で前記照射ランプを消灯するよう制御するものである。
【0017】
また、他の手段は、センサが検出した汚れ度合いが所定の汚れ度合いより低くなった時点から照射ランプを点灯し、空気が清浄になった時点から一定時間経過後すると前記照射ランプを消灯するよう制御するものである。
【0018】
また、他の手段は、センサが検出した汚れ度合いの変化量を検出する変化量検出手段を有し、前記変化量検出手段の検出する変化量が所定の変化量より低くなった時点から照射ランプを点灯し、空気が清浄になった時点で前記照射ランプを消灯するよう制御するものである。
【0019】
また、他の手段は、センサが空気の汚れ度合いを検出するセンサと人を検知するセンサを有し、前記人を検知するセンサが人を検知している時に照射ランプを点灯するよう制御するものである。
【0020】
また、他の手段は、人を検知するセンサが焦電センサであることを特徴とするものである。
【0021】
また、他の手段は、人を検知するセンサが空気中の二酸化炭素を検出するセンサであることを特徴とするものである。
【0022】
また、他の手段は、照射ランプの一定期間内の点灯時間を記憶する点灯時間記憶手段を有し、前記点灯時間記憶手段に記憶した前記点灯時間が所定の時間を越えた場合、前記照射ランプを点灯しないように制御するものである。
【0023】
また、他の手段は、点灯時間記憶手段に記憶した点灯時間が所定の時間に足りない場合、所定の時間まで照射ランプを点灯するように制御するものである。
【0024】
また、他の手段は、点灯時間記憶手段に記憶した点灯時間と所定の時間との差を表示する点灯時間表示手段を有することを特徴とするものである。
【0025】
また、他の手段は、空気の汚れ度合いを検出するセンサがガスセンサであることを特徴とするものである。
【0026】
また、他の手段は、空気の汚れ度合いを検出するセンサと空気の湿度を検出する湿度センサを有し、前記湿度センサが検出した湿度が所定の湿度より低湿時に照射ランプを点灯するように制御するものである。
【0027】
また、他の手段は、空気の汚れ度合いを検出するセンサが空気中の粉塵濃度を測定する粉塵センサとガスセンサであり、照射ランプをガスセンサの出力に応じて制御するものである。
【0028】
また、他の手段は、強制的に照射ランプを点灯するランプ点灯手段を有することを特徴とするものである。
【0029】
また、他の手段は、照射ランプが点灯していることを表示する点灯表示手段を有することを特徴とするものである。
【0030】
また、他の手段は、照射ランプの累積点灯時間を記憶する累積点灯時間記憶手段を有し、前記累積点灯時間記憶手段に記憶した累積点灯時間が所定の時間を超えた場合、それを外部に表示する表示手段を有することを特徴とするものである。
【0031】
また、他の手段は、照射ランプの照度を計測する照度計測手段を有し、前記照度計測手段によって計測した照射ランプの照度が所定の値より低下した場合、それを外部に表示する照度低下表示手段を有することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0032】
本発明によれば、ガス吸着剤からなる脱臭手段と光触媒と照射ランプからなる脱臭手段を組み合わせ、センサの信号に応じて照射ランプの点灯を制御することにより、脱臭性能に優れ、長期にわたって安定した脱臭性能と省エネルギーな空気清浄機を提供できる。
【0033】
また、光触媒に効率的に光を照射することにより、光触媒の劣化を抑制することができる空気清浄機を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
本発明請求項1記載の発明は、空気の汚れ度合いを検出するセンサと、ガス吸着剤を備えた脱臭手段Aと、光触媒と前記光触媒に照射する照射ランプを備えた脱臭手段Bと、前記センサにより検出された空気の汚れ度合いに応じて前記照射ランプを制御する制御手段とを備え、前記脱臭手段Aと前記脱臭手段Bにより空気を清浄化する空気清浄機とするものであり、脱臭手段をガス吸着剤と光触媒の組み合わせとし、センサの出力に応じて照射ランプの点灯を制御することにより、脱臭性能の向上と照射ランプの点灯時間を短縮する作用を有する。すなわち、前記脱臭手段Aと前記脱臭手段Bの組み合わせにより、脱臭手段Aの吸着剤によって吸着脱臭し空気を浄化し、そのガス吸着剤によって吸着脱臭され低濃度化された空気の汚れを、脱臭手段Bの光触媒による酸化分解によって更に強力に分解、浄化するものである。難吸着臭気成分あるいは吸着平衡に達した後に流出してくる臭気成分などを、脱臭手段Bの光触媒で分解脱臭することができるなど、脱臭手段Aと脱臭手段Bの相乗効果により、より効率的な脱臭および更に一段上の高脱臭が可能となる。
【0035】
本発明請求項2記載の発明は、空気の汚れ度合いを検出するセンサと、ガス吸着剤と光触媒と前記光触媒に照射する照射ランプを備えた脱臭手段Cと、前記センサにより検出された空気の汚れ度合いに応じて前記照射ランプを制御する制御手段とを備え、前記脱臭手段Cにより空気を清浄化する空気清浄機とするものであり、ガス吸着剤と光触媒を組み合わせて1つの脱臭手段として構成したもので吸着剤と光触媒の相乗効果により、より効率的な脱臭および更に一段上の高脱臭が可能となる。
【0036】
本発明請求項3記載の発明は、センサが検出した汚れ度合いが所定の汚れ度合いより低くなった時点から照射ランプを点灯し、空気が清浄になった時点で前記照射ランプを消灯するよう制御するものであり、におい発生の初期はガス吸着剤による脱臭を行い、においが低下してきた時点で、照射ランプを点灯し光触媒による脱臭を行うものであり、照射ランプの点灯時間短縮と脱臭性能の向上する作用を有する。
【0037】
本発明請求項4記載の発明は、センサが検出した汚れ度合いが所定の汚れ度合いより低くなった時点から照射ランプを点灯し、空気が清浄になった時点から一定時間経過後すると前記照射ランプを消灯するよう制御するものであり、さらに十分な脱臭を行うとともに光触媒の劣化を抑制する作用を有する。
【0038】
本発明の請求項5記載の発明は、センサが検出した汚れ度合いの変化量を検出する変化量検出手段を有し、前記変化量検出手段の検出する変化量が所定の変化量より低くなった時点から照射ランプを点灯し、空気が清浄になった時点で前記照射ランプを消灯するよう制御するものであり、空気の汚れを相対的に検知することにより、脱臭効果の向上と照射ランプの点灯時間を短縮する作用を有する。
【0039】
本発明の請求項6記載の発明は、センサが空気の汚れ度合いを検出するセンサと人を検知するセンサを有し、前記人を検知するセンサが人を検知している時に照射ランプを点灯するよう制御するものであり、人がいることを検知して照射ランプを点灯するため、人照射ランプの点灯時間を制限し、人がいる時には充分な脱臭性能を得ることができる作用を有する。
【0040】
本発明の請求項7記載の発明は、人を検知するセンサが焦電センサであることを特徴とするものであり、人体の体温を赤外線により検出して人を検知するものであり、確実に人体を検知する作用を有する。
【0041】
本発明の請求項8記載の発明は、人を検知するセンサが空気中の二酸化炭素を検出するセンサであることを特徴とするものであり、人の呼吸によって発生する二酸化炭素によって人を検知できる作用を有する。
【0042】
本発明の請求項9記載の発明は、照射ランプの一定期間内の点灯時間を記憶する点灯時間記憶手段を有し、前記点灯時間記憶手段に記憶した前記点灯時間が所定の時間を越えた場合、前記照射ランプを点灯しないように制御するものであり、照射ランプの点灯時間を制限する作用を有する。
【0043】
本発明の請求項10記載の発明は、点灯時間記憶手段に記憶した点灯時間が所定の時間に足りない場合、所定の時間まで照射ランプを点灯するように制御するものであり、光触媒に十分な時間光を照射し、光触媒の劣化を抑制する作用を有する。
【0044】
本発明の請求項11記載の発明は、点灯時間記憶手段に記憶した点灯時間と所定の時間との差を表示する点灯時間表示手段を有することを特徴とするものであり、照射ランプの点灯可能時間を使用者に知らせる作用を有する。
【0045】
本発明の請求項12記載の発明は、空気の汚れ度合いを検出するセンサがガスセンサであることを特徴とするものであり、空気中の汚染ガスの量を測定することにより、脱臭効果の向上することが出来る作用を有するものである。
【0046】
本発明の請求項13記載の発明は、空気の汚れ度合いを検出するセンサと空気の湿度を検出する湿度センサを有し、前記湿度センサが検出した湿度が所定の湿度より低湿時に照射ランプを点灯するように制御するものであり、光触媒の活性が低下する高湿時に照射ランプの点灯を行わないようにすることにより、脱臭効果の向上と、照射ランプの点灯時間短縮をする作用を有する。
【0047】
本発明の請求項14記載の発明は、空気の汚れ度合いを検出するセンサが空気中の粉塵濃度を測定する粉塵センサとガスセンサであり、照射ランプをガスセンサの出力に応じて制御するものであり、光触媒で分解できるガスが発生したときに照射ランプを点灯し、光触媒による脱臭を行うもので、より照射ランプの点灯時間を短縮できる作用を有する。
【0048】
本発明の請求項15記載の発明は、強制的に照射ランプを点灯するランプ点灯手段を有することを特徴とするものであり、照射ランプの点灯が制限されている状態であっても使用者が必要な時に照射ランプを点灯することができる作用を有する。
【0049】
本発明の請求項16記載の発明は、照射ランプが点灯していることを表示する点灯表示手段を有することを特徴とするものであり、使用者が照射ランプが点灯しているかどうかを知ることが出来る作用を有する。
【0050】
本発明の請求項17記載の発明は、照射ランプの累積点灯時間を記憶する累積点灯時間記憶手段を有し、前記累積点灯時間記憶手段に記憶した累積点灯時間が所定の時間を超えた場合、それを外部に表示する表示手段を有するものであり、使用者が照射ランプの交換時期を容易に知ることができる作用を有する。
【0051】
本発明の請求項18記載の発明は、照射ランプの照度を計測する照度計測手段を有し、前記照度計測手段によって計測した照射ランプの照度が所定の値より低下した場合、それを外部に表示する照度低下表示手段を有するものであり、使用者が照射ランプの交換時期を容易に知ることができる作用を有する。
【0052】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0053】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1の空気清浄機の構成を示す模式図である。また、図2は、本発明の空気清浄機の動作を示すブロック図である。また、図3は、本発明の空気清浄機の汚れ度合いによる動作説明図である。
【0054】
図1に示すように、空気清浄機本体10は送風機7により吸気口8より空気を吸込み、排気口9より空気を排出する。
【0055】
空気清浄機本体10の内部には、吸気口8側から順に、塵埃等の粒子の汚れを除去する集塵フィルタ6、ガス吸着剤を備えた脱臭手段A5としての空気中のガスを吸着する吸着脱臭フィルタ4、脱臭手段B3として光触媒からなる1組の光触媒フィルタ1および光触媒フィルタ1に光を照射する照射ランプ2が配置されている。
【0056】
吸気口8から吸込まれた空気は、集塵フィルタ6で塵埃などの粒子成分を除去し、次に、吸着脱臭フィルタ4にて臭いや有害ガス成分が除去される。さらに、吸着脱臭フィルタ4で取りきれなかった臭いや有害ガス成分は、照射ランプ2が点灯している場合、光触媒フィルタ1で除去される。
【0057】
ここで集塵フィルタ6は、空気中の塵埃等の粒子を除去できるものであれば良く、ガラス繊維などからなる不織布を用いたもの、さらに静電気により塵埃を除去するものなど当該既知の方法を用いることができる。
【0058】
また、吸着脱臭フィルタ4は、活性炭、ゼオライト、アルミナ、シリカゲルなど空気中の臭い成分や有害ガス成分を吸着する材料で構成されたフィルタであれば当該既知のものを用いることができる。
【0059】
また、光触媒フィルタ1は、酸化チタンに代表される光触媒材料からなるフィルタであれば何でも良く、ここでは、照射ランプ2を挟む形にしているが照射ランプ2の光が当ればその枚数、配置にはこだわらない。
【0060】
照射ランプ2は、光触媒を励起する光を照射できればどのような手段を用いてもかまわない。例えば、紫外線ランプ、冷陰極管などを用いることができる。
【0061】
次に、その動作を説明する。
【0062】
図2に示すブロック図のように、ガスセンサ11は、空気の汚れ度合いを運転制御手段12と制御手段14に出力する。運転制御手段12はガスセンサ11の出力である汚れ度合いに応じて送風機13の運転を例えば、汚れ度合いが高い場合は強運転、低い場合は弱運転、空気がきれいな場合は停止というように制御する。
【0063】
制御手段14は、ガスセンサ11の出力である汚れ度合いに応じて照射ランプ15の点灯、消灯を制御する。脱臭手段B17は、照射ランプ15と光触媒16で構成され、照射ランプ15が点灯することにより、光触媒16に光が照射される。
【0064】
上記構成による動作について図3を用いて説明する。図3は、横軸に経過時間、縦軸にガスセンサ11の出力である空気の汚れ度合いを示している。
【0065】
時間Aで臭いが発生するとガスセンサ11の出力である空気の汚れ度合いは上昇する。運転制御手段12は、汚れ度合いがレベル値1を超えると空気が汚れてきたと判断し、送風機13を運転する。その結果、空気清浄機は、集塵フィルタ6と吸着脱臭フィルタ4の働きにより空気中の塵埃と臭い等のガス成分を浄化する。
【0066】
送風機13運転後、吸着脱臭フィルタ4の効果で空気の汚れ度合いは低下する。しかしながら、吸着脱臭フィルタ4に用いる活性炭やゼオライトなどの吸着剤は一般的に低濃度では脱臭スピードが低下し、ある濃度で平衡に達する。そこで、汚れ度合いが低い低濃度での脱臭性能を向上するため、汚れ度合いがレベル値2まで低下すると時間Cで制御手段14は照射ランプ15を点灯するように制御し、光触媒フィルタ1による酸化分解による除去を開始する。
【0067】
次に光触媒の効果により、さらに、汚れ度合いが低下すると時間Dで制御手段14はガスセンサ11の出力が汚れ度合いレベル値3に到達したと判断し、照射ランプ15を消灯する。さらに、運転制御手段12は送風機13を停止する。
【0068】
この動作により、従来の空気清浄機では照射ランプ15は、時間Cから時間Dまでの間のみ点灯することになり、点灯時間を大幅に短縮することができる。
【0069】
さらに、吸着脱臭フィルタ4と光触媒フィルタ1を複合して用いるため照射ランプ15の点灯時間を短縮しても良好な脱臭性能を得ることが可能となる。
【0070】
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2の空気清浄機の構成を示す模式図である。実施の形態1と同一部分は同一符号を附し詳細な説明は省略する。
【0071】
図4に示すように、脱臭手段C19は脱臭フィルタ18と照射ランプ2で構成し、脱臭フィルタ18は、光触媒と吸着剤を組み合わせて構成したものである。
【0072】
ここで、脱臭フィルタ18は、吸着剤と光触媒が混合もしくは層状に組み合わせて構成することができる。
【0073】
上記構成において、脱臭手段C19は、吸着剤と光触媒で構成されているため、1つのデバイスで吸着剤による吸着脱臭効果と光触媒による分解脱臭効果を得ることができる。
【0074】
(実施の形態3)
図5は、本発明の実施の形態3の空気清浄機の動作を示すブロック図である。また、図6は、本発明の空気清浄機の汚れ度合いによる動作説明図である。実施の形態1と同一部分は同一符号を附し詳細な説明は省略する。
【0075】
図4に示すように、タイマー20は制御手段14に計時している時間を出力している。
【0076】
上記構成における動作を図6を用いて説明する。
【0077】
図5において、時間Aで臭いが発生するとガスセンサ11の出力である汚れ度は上昇し、時間Bで汚れ度合いがレベル値1に達する。運転制御手段12は、汚れ度合いがレベル値1に達したことを判定し送風機13を運転する。
【0078】
その後、臭いが除去されガスセンサ11の出力である汚れ度が低下し、時間Cにおいてレベル値2に達したことを制御手段14が判定し、照射ランプ15を点灯して、光触媒16に光を照射する。
【0079】
光触媒の脱臭効果により、さらに汚れ度が低下しレベル3に達すると制御手段14はタイマー20に信号を出力しタイマー20はその信号を受け計時を開始する。
【0080】
タイマー20は、計時開始から所定の時間t経過した時点(時間E)で制御手段14に信号を出力する。制御手段14は、タイマー20からの信号を受け照射ランプ15を消灯する。同時に、運転制御手段12は送風機13の運転を停止する。
【0081】
ここで、所定の時間tは、1時間以内の時間が望ましく、あらかじめ設定しておくことができる。
【0082】
また、時間Bから時間Dの長さなど空気清浄機の運転状況に応じて設定しても良い。
【0083】
また、ガスセンサ11の汚れ度出力に応じて決定することもできる。
【0084】
以上のように、空気がきれいになった後も、照射ランプ15の点灯を継続するように制御することにより、光触媒の再生ができ、充分な脱臭を行うと共に、省エネと照射ランプの長寿命化が可能となる。
【0085】
(実施の形態4)
図7は、本発明の実施の形態4の空気清浄機の動作を示すブロック図である。また、図8は、本発明の空気清浄機の汚れ度合いと変化量による動作説明図である。実施の形態1乃至3と同一部分は同一符号を附し詳細な説明は省略する。
【0086】
図7において、変化量演算手段21はガスセンサ11の出力である汚れ度合いを入力しその変化量を演算して制御手段14に出力する。制御手段14は、ガスセンサ11の出力である汚れ度合いと変化量演算手段21の出力である変化量をもとに照射ランプ15の点灯、消灯を制御する。変化量演算手段21としては、上記内容がプログラムされたマイコンなどがある。
【0087】
上記構成においてその動作を図8を用いて説明する。
【0088】
図8において、グラフ(a)は、横軸時間、縦軸汚れ度合いを示している。また、グラフ(b)は、横軸は時間、縦軸は汚れ度合いの変化量を示している。
【0089】
ここで、変化量は変化量演算手段21にガスセンサ11の出力である汚れ度合いを入力し、予め設定した単位時間での汚れ度合いの変化量を計算する。変化量の計算は、当該既知の方法を用いることができるが、汚れ度合いの細かな変動の要因を除去するために移動平均などを用いることが望ましい。また、変化量を求める単位時間としては、空気清浄機の運転時間、空気の汚れ度合いの変化速度などを考慮して決定すればよく、一般的には、1〜10分程度が望ましい。
【0090】
時間Aで臭いが発生し、時間Bで汚れ度がレベル値1に達したことを判断して運転制御手段12は送風機13を運転する。次に、制御手段14は、汚れ度と変化量を監視し、時間Cで汚れ度がレベル値2以下に低下し、且つ、変化量が判定値である変化量1以上になると照射ランプ15を点灯する。
【0091】
ここで、変化量の判定値である変化量1は、汚れ度合いの傾きが緩やかになり空気清浄機を運転しても空気の汚れが取れにくくなってきたことを判定する値を設定することが望ましい。
【0092】
以上のように、汚れ度合いの変化量が小さくなり、傾きが緩やかになった時点で照射ランプ15を点灯し光触媒16に光を照射することにより、光触媒16による酸化分解が開始しするため、吸着脱臭手段で除去が難しい低濃度の空気の汚れを除去することができ、同時に照射ランプの長寿命化、省エネが可能となる。
【0093】
(実施の形態5)
図9は、本発明の実施の形態5の空気清浄機の動作を示すブロック図である。実施の形態1乃至4と同一部分は同一符号を附し詳細な説明は省略する。
【0094】
図9において、人検知センサ22は人の存在を検知すると制御手段14に信号を出力する。制御手段14は、ガスセンサ11の出力である汚れ度合いと変化量演算手段21の出力である変化量と人検知センサ22の出力をもとに照射ランプ15の点灯、消灯を制御する。
【0095】
上記構成においてその動作は、人検知センサ22が人を検知していない場合は、制御手段14は、照射ランプ15を点灯しない、人検知センサ22が人を検知している場合はガスセンサ11の出力である汚れ度合いと変化量演算手段21の出力である変化量をもとに照射ランプ15の点灯、消灯を制御する。
【0096】
ここで、人検知センサ22は、当該既知の手段を用いることができるが、人体が発生する赤外線を検知する焦電センサを用いると容易に人を検知することが可能となる。
【0097】
また、人検知センサとして、人の呼吸により発生する二酸化炭素を検知する二酸化炭素センサを用いることもできる。二酸化炭素により人を検知することにより、人数の増減を知ることも可能となり、人数によって空気清浄機の運転状態を制御することも可能となる。
【0098】
以上のように、人検知センサ22により、人の有無を検知することにより、人がいないときは照射ランプ15を消灯することができ、照射ランプ15の長寿命化、省エネが達成できると共に、人が存在する場合は照射ランプ15を点灯するため充分な脱臭性能を得ることができる。
【0099】
(実施の形態6)
図10は、本発明の実施の形態6の空気清浄機の動作を示すブロック図である。実施の形態1乃至5と同一部分は同一符号を附し詳細な説明は省略する。
【0100】
図10において、点灯時間積算手段23は制御手段14が出力する照射ランプ15の制御信号および運転制御手段12の出力である送風機13の制御信号を受け、照射ランプ15の点灯時間および送風機13の運転時間を積算する。
【0101】
点灯時間表示手段24は、点灯時間積算手段23信号を受け制御手段14で演算した結果を外部に表示する。
【0102】
点灯時間積算手段23としては、上記内容がプログラムされたマイコンなどがある。点灯時間表示手段24は、LED、液晶など当該既知の表示手段を用いることができる。
【0103】
制御手段14は、点灯時間積算手段23で積算した照射ランプ15の点灯時間と送風機13の運転時間、およびガスセンサ11の出力である汚れ度合いから照射ランプ15を点灯するかどうかを判断する。
【0104】
上記構成において、制御手段14は点灯時間積算手段23の出力である送風機13の運転時間と照射ランプ15の点灯時間を比較し、予め設定した前記運転時間と前記点灯時間の割合と比較して、点灯時間の割合が多ければ、予め設定した割合になるまで照射ランプ15を点灯しない。また、点灯時間の割合が少なければ、予め設定した割合になるまで照射ランプ15を点灯するように制御する。同時に、制御手段14は前記点灯時間の割合を点灯時間表示手段24に出力する。
【0105】
ここで、運転時間と点灯時間の割合は、時間の比や、1日や1週間などの一定期間内での割合を使用することができる。
【0106】
また、予め設定した割合は、照射ランプの寿命と空気清浄機の商品寿命から設定することができる。例えば、商品寿命を7年間、すなわち1日8時間運転するとすると約18000時間、照射ランプの寿命を8000時間とする。
【0107】
以上のように、送風機13の運転時間の積算値と照射ランプ15の点灯時間積算値から照射ランプ15の点灯を制御することにより、照射ランプ15の長寿命化が可能となると共に、光触媒16に必要な光を照射することができるため良好な脱臭性能を長期にわたって維持することが可能となる。
【0108】
また、点灯時間表示手段24により、照射ランプ15の点灯可能時間を知ることができる。
【0109】
(実施の形態7)
図11は、本発明の実施の形態7の空気清浄機の動作を示すブロック図である。実施の形態1乃至6と同一部分は同一符号を附し詳細な説明は省略する。
【0110】
図11において、湿度センサ25は空気の湿度を測定し制御手段14に出力する。制御手段14は、ガスセンサ11および変化量積算手段21およびタイマー20および点灯時間積算手段23および湿度センサ25の出力を受けて照射ランプ15の点灯・消灯を判断し出力する。
【0111】
上記構成において、一般的に光触媒16は高湿度の環境では活性が低下し、光を照射したとしても充分な性能が得られない。
【0112】
そこで、湿度センサ25において空気中の湿度を測定し、湿度が光触媒16の活性が得られる範囲の場合、照射ランプ15を点灯し、高湿度で光触媒の活性が得られない場合点灯しないように制御手段14で判断し、照射ランプ15を制御する。
【0113】
ここで、照射ランプ15の点灯・消灯を判断する湿度としては、光触媒16の湿度に対する性能によって決定することができる。例えば、相対湿度70〜80%以上では照射ランプ15点灯しない。
【0114】
以上のように、空気の湿度を湿度センサ25によって測定し、光触媒16が充分な活性が得られる湿度の時に照射ランプ15を点灯することにより、効果が得られるときのみ照射ランプ15を点灯するため、照射ランプ15の長寿命化が可能となる。
【0115】
(実施の形態8)
図12は、本発明の実施の形態8の空気清浄機の動作を示すブロック図である。実施の形態1乃至7と同一部分は同一符号を附し詳細な説明は省略する。
【0116】
図12において、粉塵センサ26は、空気中の粉塵濃度を測定し、運転制御手段12に出力する。運転制御手段12は、ガスセンサ11の出力と粉塵センサ26の出力を入力し、送風機13の運転を制御する。
【0117】
上記構成において、運転制御手段12は、ガスセンサ11の出力である汚れ度合いと粉塵センサ26の出力である粉塵濃度を監視して、空気の汚れ度合いおよび粉塵濃度が増して空気が汚れてきたことを判断して送風機13を運転する。
【0118】
以上のように、粉塵濃度によって送風機13の運転を制御することが可能となるため、光触媒16による分解が必要ない粉塵による空気の汚れに対応すると共に、粉塵による汚れの場合は照射ランプ15を点灯しないため、照射ランプ15の長寿命化と空気の汚れの浄化性能の向上が可能となる。
【0119】
(実施の形態9)
図13は、本発明の実施の形態9の空気清浄機の動作を示すブロック図である。実施の形態1乃至8と同一部分は同一符号を附し詳細な説明は省略する。
【0120】
図13において、ランプ点灯手段27は強制的な照射ランプ15の点灯を行う信号を制御手段14に出力する。制御手段14は、ランプ点灯手段27の信号を受け、照射ランプ15を点灯する。
【0121】
累積点灯時間積算手段29は、点灯時間積算手段23で演算した照射ランプ15の累積点灯時間を演算する。制御手段14は、累積点灯時間演算手段29の信号を受け、予め設定していた時間を越えると表示手段28に信号を出力する。前記予め設定していた時間は、照射ランプ15の寿命となる時間を設定する。例えば、照射ランプ15が冷陰極管の場合、8000時間から10000時間が一般的である。
【0122】
表示手段28は、制御手段14より信号を受け、照射ランプ15の点灯状態と、照射ランプの累積点灯時間が予め設定した時間を越えたことを表示する。
【0123】
ここで、ランプ点灯手段27は、スイッチなどの手段を用いることができる。また、表示手段28は、LEDや液晶など当該既知の手段を用いることができる。
【0124】
以上のように、ランプ点灯手段27で強制的に照射ランプ15を点灯することにより、使用者が必要なときに照射ランプを点灯することができる。
【0125】
また、累積点灯時間積算手段29により、照射ランプ15の累積点灯時間を演算し、予め設定した時間を越えると表示手段28に表示することにより、照射ランプ15の交換時期を知ることができる。
【0126】
(実施の形態10)
図14は、本発明の実施の形態10の空気清浄機の動作を示すブロック図である。実施の形態1乃至9と同一部分は同一符号を附し詳細な説明は省略する。
【0127】
図14において、照度計測手段30は、照射ランプ15の照度を計測する。照度計測手段30で計測した照度は、制御手段14に出力する。制御手段14は、入力した照度と予め設定した照度を比較し、前記予め設定した照度より低下すると照度低下表示手段31に出力する。照度低下表示手段31は制御手段14からの信号を受け、表示する。
【0128】
ここで、照度計測手段30は照射ランプ15の照度を計測する手段であれば、照度センサなどの当該既知の手段を用いることができる。また、照射ランプ15の照度を計測できる場所であればどこに設置しても良い。
【0129】
また、照度低下表示手段31は、LEDや液晶などの当該既知の表示手段を用いることができる。
【0130】
以上のように、照射ランプ15の照度を照度計測手段30により計測することにより、照射ランプ15の劣化度合いを知ることができる。
【0131】
さらに、照度が低下したことを表示することにより、適切な照射ランプ15の交換時期を知ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0132】
家庭用、店舗や病院などの業務用の空気清浄機、脱臭機など空気中の臭い、VOCの除去などの用途にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0133】
【図1】本発明の実施の形態1の空気清浄機の構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態1の空気清浄機の動作を示すブロック図
【図3】本発明の実施の形態1の空気清浄機の動作説明図
【図4】本発明の実施の形態2の空気清浄機の動作を示すブロック図
【図5】本発明の実施の形態2の空気清浄機の動作説明図
【図6】本発明の実施の形態3の空気清浄機の動作を示すブロック図
【図7】本発明の実施の形態4の空気清浄機の動作を示すブロック図
【図8】本発明の実施の形態4の空気清浄機の動作説明図((a)同汚れ度を示す図、(b)同変化量を示す図)
【図9】本発明の実施の形態5の空気清浄機の動作を示すブロック図
【図10】本発明の実施の形態6の空気清浄機の動作を示すブロック図
【図11】本発明の実施の形態7の空気清浄機の動作を示すブロック図
【図12】本発明の実施の形態8の空気清浄機の動作を示すブロック図
【図13】本発明の実施の形態9の空気清浄機の動作を示すブロック図
【図14】本発明の実施の形態10の空気清浄機の動作を示すブロック図
【図15】従来の空気清浄機の構成を示すブロック図
【図16】従来の空気清浄機の動作を示すブロック図
【符号の説明】
【0134】
1 光触媒フィルタ
2 照射ランプ
3 脱臭手段B
4 吸着脱臭フィルタ
5 脱臭手段A
11 ガスセンサ
12 運転制御手段
14 制御手段
15 照射ランプ
16 光触媒
17 脱臭手段B
18 脱臭フィルタ
19 脱臭手段C
20 タイマー
21 変化量演算手段
22 人検知センサ
【技術分野】
【0001】
本発明は、本発明は、空気中の汚れを検知して自動運転を行い、光触媒にて汚染空気を清浄する空気清浄機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の空気清浄機を図15および図16用いて説明する。図15において、101は空気清浄器の本体であり、102は空気を吸込む吸引力を発生する送風機であり、103は本体101の外部より内部に空気を吸込む吸込口である。104は塵埃等の粒子の汚れを吸着し、除塵を行うフィルターであり、吸込口103の下流側に配置してある。105は清浄空気を排出する排気口である。106は脱臭を行う光触媒であり、フィルター104の下流側に配置されている。107は光を照射して光触媒106の脱臭能力を励起する照射ランプである。
【0003】
上記構成において、運転を開始すると、送風機102が動作し、吸引力を発生して、前面に設けられた吸込口103から空気が吸入され、フィルタ−104で主に塵埃等の粒子の汚れが除去された後、光触媒106で脱臭され、清浄空気が上面の排気口105より排出される。
【0004】
光触媒は酸化チタン等で構成され、紫外線等の光を照射することにより酸化能力が励起され、アンモニア、アセトアルデヒド等の悪臭成分を、炭酸ガス等の無臭成分に酸化分解することによって脱臭を行う。
【0005】
また、図16に制御系のブロック図を示す。
【0006】
図において、108は空気の汚れ度合を検出するガスセンサで、109は酸化チタンで構成された、特にガス成分の汚れを除去する光触媒であり、110は紫外線光等の光の照射により光触媒109の脱臭能力を励起する照射ランプであり、111はガスセンサ108からの空気の汚れ度合の情報により、照射ランプ110の点灯と消灯を制御する制御手段であり、光触媒109と照射ランプ110とで脱臭手段112を構成する。また、113は空気を吸込む吸引力を発生する電動送風機であり、114はガスセンサ108からの空気の汚れ度情報により、空気の汚れ度合に応じた吸引量で電動送風機113の回転数を制御する運転制御手段である。
【0007】
ガスセンサ108が検出する空気の汚れ度合が、所定の汚れ度合より大きくなると、制御手段111が照射ランプ110を点灯させて、光触媒109の脱臭能力を励起し、ガスセンサ108が検出する汚れ度合が低い場合には照射ランプ110を消灯する(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2000−005287号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
このような従来の空気清浄機では、光触媒の脱臭能力を発揮させるためには、照射ランプを点灯する必要があり、ランプ点灯による消費エネルギーが増加するとともに、照射ランプの寿命により、ランプを交換するなどのメンテナンスを必要としていた。
【0009】
また、ランプを点灯する時間が不足すると、光触媒に汚れが蓄積し脱臭性能が低下する場合があった。
【0010】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、脱臭手段としてガス吸着剤からなる脱臭手段Aと光触媒と照射ランプからなる脱臭手段Bを備え、空気の汚れ度合を検出するセンサの出力に応じて光触媒に照射する照射ランプの動作を制御するので、空気が汚れている時のみ光触媒に照射するよう照射ランプを制御し、空気清浄能力を確保しつつも、照射時間を必要最低限に抑えて、省エネと照射ランプの長寿命化を図ることを目的としている。
【0011】
また、光触媒に十分な光を照射し、劣化を抑制して長期にわたり脱臭性能を維持することを目的としている。
【0012】
また、より効果的なタイミングに照射ランプを点灯し、光触媒の性能を十分に発揮することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の空気清浄機は上記目的を達成するために、空気の汚れ度合いを検出するセンサと、ガス吸着剤を備えた脱臭手段Aと、光触媒と前記光触媒に照射する照射ランプを備えた脱臭手段Bと、前記センサにより検出された空気の汚れ度合いに応じて前記照射ランプを制御する制御手段とを備え、前記脱臭手段Aと前記脱臭手段Bにより空気を清浄化する空気清浄機としたものである。
【0014】
この手段により、脱臭性能を向上しつつ省エネと照射ランプの長寿命化が可能となる。
【0015】
また、他の手段は、空気の汚れ度合いを検出するセンサと、ガス吸着剤と光触媒と前記光触媒に照射する照射ランプを備えた脱臭手段Cと、前記センサにより検出された空気の汚れ度合いに応じて前記照射ランプを制御する制御手段とを備え、前記脱臭手段Cにより空気を清浄化す空気清浄機としたものである。
【0016】
また、他の手段は、センサが検出した汚れ度合いが所定の汚れ度合いより低くなった時点から照射ランプを点灯し、空気が清浄になった時点で前記照射ランプを消灯するよう制御するものである。
【0017】
また、他の手段は、センサが検出した汚れ度合いが所定の汚れ度合いより低くなった時点から照射ランプを点灯し、空気が清浄になった時点から一定時間経過後すると前記照射ランプを消灯するよう制御するものである。
【0018】
また、他の手段は、センサが検出した汚れ度合いの変化量を検出する変化量検出手段を有し、前記変化量検出手段の検出する変化量が所定の変化量より低くなった時点から照射ランプを点灯し、空気が清浄になった時点で前記照射ランプを消灯するよう制御するものである。
【0019】
また、他の手段は、センサが空気の汚れ度合いを検出するセンサと人を検知するセンサを有し、前記人を検知するセンサが人を検知している時に照射ランプを点灯するよう制御するものである。
【0020】
また、他の手段は、人を検知するセンサが焦電センサであることを特徴とするものである。
【0021】
また、他の手段は、人を検知するセンサが空気中の二酸化炭素を検出するセンサであることを特徴とするものである。
【0022】
また、他の手段は、照射ランプの一定期間内の点灯時間を記憶する点灯時間記憶手段を有し、前記点灯時間記憶手段に記憶した前記点灯時間が所定の時間を越えた場合、前記照射ランプを点灯しないように制御するものである。
【0023】
また、他の手段は、点灯時間記憶手段に記憶した点灯時間が所定の時間に足りない場合、所定の時間まで照射ランプを点灯するように制御するものである。
【0024】
また、他の手段は、点灯時間記憶手段に記憶した点灯時間と所定の時間との差を表示する点灯時間表示手段を有することを特徴とするものである。
【0025】
また、他の手段は、空気の汚れ度合いを検出するセンサがガスセンサであることを特徴とするものである。
【0026】
また、他の手段は、空気の汚れ度合いを検出するセンサと空気の湿度を検出する湿度センサを有し、前記湿度センサが検出した湿度が所定の湿度より低湿時に照射ランプを点灯するように制御するものである。
【0027】
また、他の手段は、空気の汚れ度合いを検出するセンサが空気中の粉塵濃度を測定する粉塵センサとガスセンサであり、照射ランプをガスセンサの出力に応じて制御するものである。
【0028】
また、他の手段は、強制的に照射ランプを点灯するランプ点灯手段を有することを特徴とするものである。
【0029】
また、他の手段は、照射ランプが点灯していることを表示する点灯表示手段を有することを特徴とするものである。
【0030】
また、他の手段は、照射ランプの累積点灯時間を記憶する累積点灯時間記憶手段を有し、前記累積点灯時間記憶手段に記憶した累積点灯時間が所定の時間を超えた場合、それを外部に表示する表示手段を有することを特徴とするものである。
【0031】
また、他の手段は、照射ランプの照度を計測する照度計測手段を有し、前記照度計測手段によって計測した照射ランプの照度が所定の値より低下した場合、それを外部に表示する照度低下表示手段を有することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0032】
本発明によれば、ガス吸着剤からなる脱臭手段と光触媒と照射ランプからなる脱臭手段を組み合わせ、センサの信号に応じて照射ランプの点灯を制御することにより、脱臭性能に優れ、長期にわたって安定した脱臭性能と省エネルギーな空気清浄機を提供できる。
【0033】
また、光触媒に効率的に光を照射することにより、光触媒の劣化を抑制することができる空気清浄機を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
本発明請求項1記載の発明は、空気の汚れ度合いを検出するセンサと、ガス吸着剤を備えた脱臭手段Aと、光触媒と前記光触媒に照射する照射ランプを備えた脱臭手段Bと、前記センサにより検出された空気の汚れ度合いに応じて前記照射ランプを制御する制御手段とを備え、前記脱臭手段Aと前記脱臭手段Bにより空気を清浄化する空気清浄機とするものであり、脱臭手段をガス吸着剤と光触媒の組み合わせとし、センサの出力に応じて照射ランプの点灯を制御することにより、脱臭性能の向上と照射ランプの点灯時間を短縮する作用を有する。すなわち、前記脱臭手段Aと前記脱臭手段Bの組み合わせにより、脱臭手段Aの吸着剤によって吸着脱臭し空気を浄化し、そのガス吸着剤によって吸着脱臭され低濃度化された空気の汚れを、脱臭手段Bの光触媒による酸化分解によって更に強力に分解、浄化するものである。難吸着臭気成分あるいは吸着平衡に達した後に流出してくる臭気成分などを、脱臭手段Bの光触媒で分解脱臭することができるなど、脱臭手段Aと脱臭手段Bの相乗効果により、より効率的な脱臭および更に一段上の高脱臭が可能となる。
【0035】
本発明請求項2記載の発明は、空気の汚れ度合いを検出するセンサと、ガス吸着剤と光触媒と前記光触媒に照射する照射ランプを備えた脱臭手段Cと、前記センサにより検出された空気の汚れ度合いに応じて前記照射ランプを制御する制御手段とを備え、前記脱臭手段Cにより空気を清浄化する空気清浄機とするものであり、ガス吸着剤と光触媒を組み合わせて1つの脱臭手段として構成したもので吸着剤と光触媒の相乗効果により、より効率的な脱臭および更に一段上の高脱臭が可能となる。
【0036】
本発明請求項3記載の発明は、センサが検出した汚れ度合いが所定の汚れ度合いより低くなった時点から照射ランプを点灯し、空気が清浄になった時点で前記照射ランプを消灯するよう制御するものであり、におい発生の初期はガス吸着剤による脱臭を行い、においが低下してきた時点で、照射ランプを点灯し光触媒による脱臭を行うものであり、照射ランプの点灯時間短縮と脱臭性能の向上する作用を有する。
【0037】
本発明請求項4記載の発明は、センサが検出した汚れ度合いが所定の汚れ度合いより低くなった時点から照射ランプを点灯し、空気が清浄になった時点から一定時間経過後すると前記照射ランプを消灯するよう制御するものであり、さらに十分な脱臭を行うとともに光触媒の劣化を抑制する作用を有する。
【0038】
本発明の請求項5記載の発明は、センサが検出した汚れ度合いの変化量を検出する変化量検出手段を有し、前記変化量検出手段の検出する変化量が所定の変化量より低くなった時点から照射ランプを点灯し、空気が清浄になった時点で前記照射ランプを消灯するよう制御するものであり、空気の汚れを相対的に検知することにより、脱臭効果の向上と照射ランプの点灯時間を短縮する作用を有する。
【0039】
本発明の請求項6記載の発明は、センサが空気の汚れ度合いを検出するセンサと人を検知するセンサを有し、前記人を検知するセンサが人を検知している時に照射ランプを点灯するよう制御するものであり、人がいることを検知して照射ランプを点灯するため、人照射ランプの点灯時間を制限し、人がいる時には充分な脱臭性能を得ることができる作用を有する。
【0040】
本発明の請求項7記載の発明は、人を検知するセンサが焦電センサであることを特徴とするものであり、人体の体温を赤外線により検出して人を検知するものであり、確実に人体を検知する作用を有する。
【0041】
本発明の請求項8記載の発明は、人を検知するセンサが空気中の二酸化炭素を検出するセンサであることを特徴とするものであり、人の呼吸によって発生する二酸化炭素によって人を検知できる作用を有する。
【0042】
本発明の請求項9記載の発明は、照射ランプの一定期間内の点灯時間を記憶する点灯時間記憶手段を有し、前記点灯時間記憶手段に記憶した前記点灯時間が所定の時間を越えた場合、前記照射ランプを点灯しないように制御するものであり、照射ランプの点灯時間を制限する作用を有する。
【0043】
本発明の請求項10記載の発明は、点灯時間記憶手段に記憶した点灯時間が所定の時間に足りない場合、所定の時間まで照射ランプを点灯するように制御するものであり、光触媒に十分な時間光を照射し、光触媒の劣化を抑制する作用を有する。
【0044】
本発明の請求項11記載の発明は、点灯時間記憶手段に記憶した点灯時間と所定の時間との差を表示する点灯時間表示手段を有することを特徴とするものであり、照射ランプの点灯可能時間を使用者に知らせる作用を有する。
【0045】
本発明の請求項12記載の発明は、空気の汚れ度合いを検出するセンサがガスセンサであることを特徴とするものであり、空気中の汚染ガスの量を測定することにより、脱臭効果の向上することが出来る作用を有するものである。
【0046】
本発明の請求項13記載の発明は、空気の汚れ度合いを検出するセンサと空気の湿度を検出する湿度センサを有し、前記湿度センサが検出した湿度が所定の湿度より低湿時に照射ランプを点灯するように制御するものであり、光触媒の活性が低下する高湿時に照射ランプの点灯を行わないようにすることにより、脱臭効果の向上と、照射ランプの点灯時間短縮をする作用を有する。
【0047】
本発明の請求項14記載の発明は、空気の汚れ度合いを検出するセンサが空気中の粉塵濃度を測定する粉塵センサとガスセンサであり、照射ランプをガスセンサの出力に応じて制御するものであり、光触媒で分解できるガスが発生したときに照射ランプを点灯し、光触媒による脱臭を行うもので、より照射ランプの点灯時間を短縮できる作用を有する。
【0048】
本発明の請求項15記載の発明は、強制的に照射ランプを点灯するランプ点灯手段を有することを特徴とするものであり、照射ランプの点灯が制限されている状態であっても使用者が必要な時に照射ランプを点灯することができる作用を有する。
【0049】
本発明の請求項16記載の発明は、照射ランプが点灯していることを表示する点灯表示手段を有することを特徴とするものであり、使用者が照射ランプが点灯しているかどうかを知ることが出来る作用を有する。
【0050】
本発明の請求項17記載の発明は、照射ランプの累積点灯時間を記憶する累積点灯時間記憶手段を有し、前記累積点灯時間記憶手段に記憶した累積点灯時間が所定の時間を超えた場合、それを外部に表示する表示手段を有するものであり、使用者が照射ランプの交換時期を容易に知ることができる作用を有する。
【0051】
本発明の請求項18記載の発明は、照射ランプの照度を計測する照度計測手段を有し、前記照度計測手段によって計測した照射ランプの照度が所定の値より低下した場合、それを外部に表示する照度低下表示手段を有するものであり、使用者が照射ランプの交換時期を容易に知ることができる作用を有する。
【0052】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0053】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1の空気清浄機の構成を示す模式図である。また、図2は、本発明の空気清浄機の動作を示すブロック図である。また、図3は、本発明の空気清浄機の汚れ度合いによる動作説明図である。
【0054】
図1に示すように、空気清浄機本体10は送風機7により吸気口8より空気を吸込み、排気口9より空気を排出する。
【0055】
空気清浄機本体10の内部には、吸気口8側から順に、塵埃等の粒子の汚れを除去する集塵フィルタ6、ガス吸着剤を備えた脱臭手段A5としての空気中のガスを吸着する吸着脱臭フィルタ4、脱臭手段B3として光触媒からなる1組の光触媒フィルタ1および光触媒フィルタ1に光を照射する照射ランプ2が配置されている。
【0056】
吸気口8から吸込まれた空気は、集塵フィルタ6で塵埃などの粒子成分を除去し、次に、吸着脱臭フィルタ4にて臭いや有害ガス成分が除去される。さらに、吸着脱臭フィルタ4で取りきれなかった臭いや有害ガス成分は、照射ランプ2が点灯している場合、光触媒フィルタ1で除去される。
【0057】
ここで集塵フィルタ6は、空気中の塵埃等の粒子を除去できるものであれば良く、ガラス繊維などからなる不織布を用いたもの、さらに静電気により塵埃を除去するものなど当該既知の方法を用いることができる。
【0058】
また、吸着脱臭フィルタ4は、活性炭、ゼオライト、アルミナ、シリカゲルなど空気中の臭い成分や有害ガス成分を吸着する材料で構成されたフィルタであれば当該既知のものを用いることができる。
【0059】
また、光触媒フィルタ1は、酸化チタンに代表される光触媒材料からなるフィルタであれば何でも良く、ここでは、照射ランプ2を挟む形にしているが照射ランプ2の光が当ればその枚数、配置にはこだわらない。
【0060】
照射ランプ2は、光触媒を励起する光を照射できればどのような手段を用いてもかまわない。例えば、紫外線ランプ、冷陰極管などを用いることができる。
【0061】
次に、その動作を説明する。
【0062】
図2に示すブロック図のように、ガスセンサ11は、空気の汚れ度合いを運転制御手段12と制御手段14に出力する。運転制御手段12はガスセンサ11の出力である汚れ度合いに応じて送風機13の運転を例えば、汚れ度合いが高い場合は強運転、低い場合は弱運転、空気がきれいな場合は停止というように制御する。
【0063】
制御手段14は、ガスセンサ11の出力である汚れ度合いに応じて照射ランプ15の点灯、消灯を制御する。脱臭手段B17は、照射ランプ15と光触媒16で構成され、照射ランプ15が点灯することにより、光触媒16に光が照射される。
【0064】
上記構成による動作について図3を用いて説明する。図3は、横軸に経過時間、縦軸にガスセンサ11の出力である空気の汚れ度合いを示している。
【0065】
時間Aで臭いが発生するとガスセンサ11の出力である空気の汚れ度合いは上昇する。運転制御手段12は、汚れ度合いがレベル値1を超えると空気が汚れてきたと判断し、送風機13を運転する。その結果、空気清浄機は、集塵フィルタ6と吸着脱臭フィルタ4の働きにより空気中の塵埃と臭い等のガス成分を浄化する。
【0066】
送風機13運転後、吸着脱臭フィルタ4の効果で空気の汚れ度合いは低下する。しかしながら、吸着脱臭フィルタ4に用いる活性炭やゼオライトなどの吸着剤は一般的に低濃度では脱臭スピードが低下し、ある濃度で平衡に達する。そこで、汚れ度合いが低い低濃度での脱臭性能を向上するため、汚れ度合いがレベル値2まで低下すると時間Cで制御手段14は照射ランプ15を点灯するように制御し、光触媒フィルタ1による酸化分解による除去を開始する。
【0067】
次に光触媒の効果により、さらに、汚れ度合いが低下すると時間Dで制御手段14はガスセンサ11の出力が汚れ度合いレベル値3に到達したと判断し、照射ランプ15を消灯する。さらに、運転制御手段12は送風機13を停止する。
【0068】
この動作により、従来の空気清浄機では照射ランプ15は、時間Cから時間Dまでの間のみ点灯することになり、点灯時間を大幅に短縮することができる。
【0069】
さらに、吸着脱臭フィルタ4と光触媒フィルタ1を複合して用いるため照射ランプ15の点灯時間を短縮しても良好な脱臭性能を得ることが可能となる。
【0070】
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2の空気清浄機の構成を示す模式図である。実施の形態1と同一部分は同一符号を附し詳細な説明は省略する。
【0071】
図4に示すように、脱臭手段C19は脱臭フィルタ18と照射ランプ2で構成し、脱臭フィルタ18は、光触媒と吸着剤を組み合わせて構成したものである。
【0072】
ここで、脱臭フィルタ18は、吸着剤と光触媒が混合もしくは層状に組み合わせて構成することができる。
【0073】
上記構成において、脱臭手段C19は、吸着剤と光触媒で構成されているため、1つのデバイスで吸着剤による吸着脱臭効果と光触媒による分解脱臭効果を得ることができる。
【0074】
(実施の形態3)
図5は、本発明の実施の形態3の空気清浄機の動作を示すブロック図である。また、図6は、本発明の空気清浄機の汚れ度合いによる動作説明図である。実施の形態1と同一部分は同一符号を附し詳細な説明は省略する。
【0075】
図4に示すように、タイマー20は制御手段14に計時している時間を出力している。
【0076】
上記構成における動作を図6を用いて説明する。
【0077】
図5において、時間Aで臭いが発生するとガスセンサ11の出力である汚れ度は上昇し、時間Bで汚れ度合いがレベル値1に達する。運転制御手段12は、汚れ度合いがレベル値1に達したことを判定し送風機13を運転する。
【0078】
その後、臭いが除去されガスセンサ11の出力である汚れ度が低下し、時間Cにおいてレベル値2に達したことを制御手段14が判定し、照射ランプ15を点灯して、光触媒16に光を照射する。
【0079】
光触媒の脱臭効果により、さらに汚れ度が低下しレベル3に達すると制御手段14はタイマー20に信号を出力しタイマー20はその信号を受け計時を開始する。
【0080】
タイマー20は、計時開始から所定の時間t経過した時点(時間E)で制御手段14に信号を出力する。制御手段14は、タイマー20からの信号を受け照射ランプ15を消灯する。同時に、運転制御手段12は送風機13の運転を停止する。
【0081】
ここで、所定の時間tは、1時間以内の時間が望ましく、あらかじめ設定しておくことができる。
【0082】
また、時間Bから時間Dの長さなど空気清浄機の運転状況に応じて設定しても良い。
【0083】
また、ガスセンサ11の汚れ度出力に応じて決定することもできる。
【0084】
以上のように、空気がきれいになった後も、照射ランプ15の点灯を継続するように制御することにより、光触媒の再生ができ、充分な脱臭を行うと共に、省エネと照射ランプの長寿命化が可能となる。
【0085】
(実施の形態4)
図7は、本発明の実施の形態4の空気清浄機の動作を示すブロック図である。また、図8は、本発明の空気清浄機の汚れ度合いと変化量による動作説明図である。実施の形態1乃至3と同一部分は同一符号を附し詳細な説明は省略する。
【0086】
図7において、変化量演算手段21はガスセンサ11の出力である汚れ度合いを入力しその変化量を演算して制御手段14に出力する。制御手段14は、ガスセンサ11の出力である汚れ度合いと変化量演算手段21の出力である変化量をもとに照射ランプ15の点灯、消灯を制御する。変化量演算手段21としては、上記内容がプログラムされたマイコンなどがある。
【0087】
上記構成においてその動作を図8を用いて説明する。
【0088】
図8において、グラフ(a)は、横軸時間、縦軸汚れ度合いを示している。また、グラフ(b)は、横軸は時間、縦軸は汚れ度合いの変化量を示している。
【0089】
ここで、変化量は変化量演算手段21にガスセンサ11の出力である汚れ度合いを入力し、予め設定した単位時間での汚れ度合いの変化量を計算する。変化量の計算は、当該既知の方法を用いることができるが、汚れ度合いの細かな変動の要因を除去するために移動平均などを用いることが望ましい。また、変化量を求める単位時間としては、空気清浄機の運転時間、空気の汚れ度合いの変化速度などを考慮して決定すればよく、一般的には、1〜10分程度が望ましい。
【0090】
時間Aで臭いが発生し、時間Bで汚れ度がレベル値1に達したことを判断して運転制御手段12は送風機13を運転する。次に、制御手段14は、汚れ度と変化量を監視し、時間Cで汚れ度がレベル値2以下に低下し、且つ、変化量が判定値である変化量1以上になると照射ランプ15を点灯する。
【0091】
ここで、変化量の判定値である変化量1は、汚れ度合いの傾きが緩やかになり空気清浄機を運転しても空気の汚れが取れにくくなってきたことを判定する値を設定することが望ましい。
【0092】
以上のように、汚れ度合いの変化量が小さくなり、傾きが緩やかになった時点で照射ランプ15を点灯し光触媒16に光を照射することにより、光触媒16による酸化分解が開始しするため、吸着脱臭手段で除去が難しい低濃度の空気の汚れを除去することができ、同時に照射ランプの長寿命化、省エネが可能となる。
【0093】
(実施の形態5)
図9は、本発明の実施の形態5の空気清浄機の動作を示すブロック図である。実施の形態1乃至4と同一部分は同一符号を附し詳細な説明は省略する。
【0094】
図9において、人検知センサ22は人の存在を検知すると制御手段14に信号を出力する。制御手段14は、ガスセンサ11の出力である汚れ度合いと変化量演算手段21の出力である変化量と人検知センサ22の出力をもとに照射ランプ15の点灯、消灯を制御する。
【0095】
上記構成においてその動作は、人検知センサ22が人を検知していない場合は、制御手段14は、照射ランプ15を点灯しない、人検知センサ22が人を検知している場合はガスセンサ11の出力である汚れ度合いと変化量演算手段21の出力である変化量をもとに照射ランプ15の点灯、消灯を制御する。
【0096】
ここで、人検知センサ22は、当該既知の手段を用いることができるが、人体が発生する赤外線を検知する焦電センサを用いると容易に人を検知することが可能となる。
【0097】
また、人検知センサとして、人の呼吸により発生する二酸化炭素を検知する二酸化炭素センサを用いることもできる。二酸化炭素により人を検知することにより、人数の増減を知ることも可能となり、人数によって空気清浄機の運転状態を制御することも可能となる。
【0098】
以上のように、人検知センサ22により、人の有無を検知することにより、人がいないときは照射ランプ15を消灯することができ、照射ランプ15の長寿命化、省エネが達成できると共に、人が存在する場合は照射ランプ15を点灯するため充分な脱臭性能を得ることができる。
【0099】
(実施の形態6)
図10は、本発明の実施の形態6の空気清浄機の動作を示すブロック図である。実施の形態1乃至5と同一部分は同一符号を附し詳細な説明は省略する。
【0100】
図10において、点灯時間積算手段23は制御手段14が出力する照射ランプ15の制御信号および運転制御手段12の出力である送風機13の制御信号を受け、照射ランプ15の点灯時間および送風機13の運転時間を積算する。
【0101】
点灯時間表示手段24は、点灯時間積算手段23信号を受け制御手段14で演算した結果を外部に表示する。
【0102】
点灯時間積算手段23としては、上記内容がプログラムされたマイコンなどがある。点灯時間表示手段24は、LED、液晶など当該既知の表示手段を用いることができる。
【0103】
制御手段14は、点灯時間積算手段23で積算した照射ランプ15の点灯時間と送風機13の運転時間、およびガスセンサ11の出力である汚れ度合いから照射ランプ15を点灯するかどうかを判断する。
【0104】
上記構成において、制御手段14は点灯時間積算手段23の出力である送風機13の運転時間と照射ランプ15の点灯時間を比較し、予め設定した前記運転時間と前記点灯時間の割合と比較して、点灯時間の割合が多ければ、予め設定した割合になるまで照射ランプ15を点灯しない。また、点灯時間の割合が少なければ、予め設定した割合になるまで照射ランプ15を点灯するように制御する。同時に、制御手段14は前記点灯時間の割合を点灯時間表示手段24に出力する。
【0105】
ここで、運転時間と点灯時間の割合は、時間の比や、1日や1週間などの一定期間内での割合を使用することができる。
【0106】
また、予め設定した割合は、照射ランプの寿命と空気清浄機の商品寿命から設定することができる。例えば、商品寿命を7年間、すなわち1日8時間運転するとすると約18000時間、照射ランプの寿命を8000時間とする。
【0107】
以上のように、送風機13の運転時間の積算値と照射ランプ15の点灯時間積算値から照射ランプ15の点灯を制御することにより、照射ランプ15の長寿命化が可能となると共に、光触媒16に必要な光を照射することができるため良好な脱臭性能を長期にわたって維持することが可能となる。
【0108】
また、点灯時間表示手段24により、照射ランプ15の点灯可能時間を知ることができる。
【0109】
(実施の形態7)
図11は、本発明の実施の形態7の空気清浄機の動作を示すブロック図である。実施の形態1乃至6と同一部分は同一符号を附し詳細な説明は省略する。
【0110】
図11において、湿度センサ25は空気の湿度を測定し制御手段14に出力する。制御手段14は、ガスセンサ11および変化量積算手段21およびタイマー20および点灯時間積算手段23および湿度センサ25の出力を受けて照射ランプ15の点灯・消灯を判断し出力する。
【0111】
上記構成において、一般的に光触媒16は高湿度の環境では活性が低下し、光を照射したとしても充分な性能が得られない。
【0112】
そこで、湿度センサ25において空気中の湿度を測定し、湿度が光触媒16の活性が得られる範囲の場合、照射ランプ15を点灯し、高湿度で光触媒の活性が得られない場合点灯しないように制御手段14で判断し、照射ランプ15を制御する。
【0113】
ここで、照射ランプ15の点灯・消灯を判断する湿度としては、光触媒16の湿度に対する性能によって決定することができる。例えば、相対湿度70〜80%以上では照射ランプ15点灯しない。
【0114】
以上のように、空気の湿度を湿度センサ25によって測定し、光触媒16が充分な活性が得られる湿度の時に照射ランプ15を点灯することにより、効果が得られるときのみ照射ランプ15を点灯するため、照射ランプ15の長寿命化が可能となる。
【0115】
(実施の形態8)
図12は、本発明の実施の形態8の空気清浄機の動作を示すブロック図である。実施の形態1乃至7と同一部分は同一符号を附し詳細な説明は省略する。
【0116】
図12において、粉塵センサ26は、空気中の粉塵濃度を測定し、運転制御手段12に出力する。運転制御手段12は、ガスセンサ11の出力と粉塵センサ26の出力を入力し、送風機13の運転を制御する。
【0117】
上記構成において、運転制御手段12は、ガスセンサ11の出力である汚れ度合いと粉塵センサ26の出力である粉塵濃度を監視して、空気の汚れ度合いおよび粉塵濃度が増して空気が汚れてきたことを判断して送風機13を運転する。
【0118】
以上のように、粉塵濃度によって送風機13の運転を制御することが可能となるため、光触媒16による分解が必要ない粉塵による空気の汚れに対応すると共に、粉塵による汚れの場合は照射ランプ15を点灯しないため、照射ランプ15の長寿命化と空気の汚れの浄化性能の向上が可能となる。
【0119】
(実施の形態9)
図13は、本発明の実施の形態9の空気清浄機の動作を示すブロック図である。実施の形態1乃至8と同一部分は同一符号を附し詳細な説明は省略する。
【0120】
図13において、ランプ点灯手段27は強制的な照射ランプ15の点灯を行う信号を制御手段14に出力する。制御手段14は、ランプ点灯手段27の信号を受け、照射ランプ15を点灯する。
【0121】
累積点灯時間積算手段29は、点灯時間積算手段23で演算した照射ランプ15の累積点灯時間を演算する。制御手段14は、累積点灯時間演算手段29の信号を受け、予め設定していた時間を越えると表示手段28に信号を出力する。前記予め設定していた時間は、照射ランプ15の寿命となる時間を設定する。例えば、照射ランプ15が冷陰極管の場合、8000時間から10000時間が一般的である。
【0122】
表示手段28は、制御手段14より信号を受け、照射ランプ15の点灯状態と、照射ランプの累積点灯時間が予め設定した時間を越えたことを表示する。
【0123】
ここで、ランプ点灯手段27は、スイッチなどの手段を用いることができる。また、表示手段28は、LEDや液晶など当該既知の手段を用いることができる。
【0124】
以上のように、ランプ点灯手段27で強制的に照射ランプ15を点灯することにより、使用者が必要なときに照射ランプを点灯することができる。
【0125】
また、累積点灯時間積算手段29により、照射ランプ15の累積点灯時間を演算し、予め設定した時間を越えると表示手段28に表示することにより、照射ランプ15の交換時期を知ることができる。
【0126】
(実施の形態10)
図14は、本発明の実施の形態10の空気清浄機の動作を示すブロック図である。実施の形態1乃至9と同一部分は同一符号を附し詳細な説明は省略する。
【0127】
図14において、照度計測手段30は、照射ランプ15の照度を計測する。照度計測手段30で計測した照度は、制御手段14に出力する。制御手段14は、入力した照度と予め設定した照度を比較し、前記予め設定した照度より低下すると照度低下表示手段31に出力する。照度低下表示手段31は制御手段14からの信号を受け、表示する。
【0128】
ここで、照度計測手段30は照射ランプ15の照度を計測する手段であれば、照度センサなどの当該既知の手段を用いることができる。また、照射ランプ15の照度を計測できる場所であればどこに設置しても良い。
【0129】
また、照度低下表示手段31は、LEDや液晶などの当該既知の表示手段を用いることができる。
【0130】
以上のように、照射ランプ15の照度を照度計測手段30により計測することにより、照射ランプ15の劣化度合いを知ることができる。
【0131】
さらに、照度が低下したことを表示することにより、適切な照射ランプ15の交換時期を知ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0132】
家庭用、店舗や病院などの業務用の空気清浄機、脱臭機など空気中の臭い、VOCの除去などの用途にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0133】
【図1】本発明の実施の形態1の空気清浄機の構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態1の空気清浄機の動作を示すブロック図
【図3】本発明の実施の形態1の空気清浄機の動作説明図
【図4】本発明の実施の形態2の空気清浄機の動作を示すブロック図
【図5】本発明の実施の形態2の空気清浄機の動作説明図
【図6】本発明の実施の形態3の空気清浄機の動作を示すブロック図
【図7】本発明の実施の形態4の空気清浄機の動作を示すブロック図
【図8】本発明の実施の形態4の空気清浄機の動作説明図((a)同汚れ度を示す図、(b)同変化量を示す図)
【図9】本発明の実施の形態5の空気清浄機の動作を示すブロック図
【図10】本発明の実施の形態6の空気清浄機の動作を示すブロック図
【図11】本発明の実施の形態7の空気清浄機の動作を示すブロック図
【図12】本発明の実施の形態8の空気清浄機の動作を示すブロック図
【図13】本発明の実施の形態9の空気清浄機の動作を示すブロック図
【図14】本発明の実施の形態10の空気清浄機の動作を示すブロック図
【図15】従来の空気清浄機の構成を示すブロック図
【図16】従来の空気清浄機の動作を示すブロック図
【符号の説明】
【0134】
1 光触媒フィルタ
2 照射ランプ
3 脱臭手段B
4 吸着脱臭フィルタ
5 脱臭手段A
11 ガスセンサ
12 運転制御手段
14 制御手段
15 照射ランプ
16 光触媒
17 脱臭手段B
18 脱臭フィルタ
19 脱臭手段C
20 タイマー
21 変化量演算手段
22 人検知センサ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気の汚れ度合いを検出するセンサと、ガス吸着剤を備えた脱臭手段Aと、光触媒と前記光触媒に照射する照射ランプを備えた脱臭手段Bと、前記センサにより検出された空気の汚れ度合いに応じて前記照射ランプを制御する制御手段とを備え、前記脱臭手段Aと前記脱臭手段Bにより空気を清浄化する空気清浄機。
【請求項2】
空気の汚れ度合いを検出するセンサと、ガス吸着剤と光触媒と前記光触媒に照射する照射ランプを備えた脱臭手段Cと、前記センサにより検出された空気の汚れ度合いに応じて前記照射ランプを制御する制御手段とを備え、前記脱臭手段Cにより空気を清浄化する空気清浄機。
【請求項3】
センサが検出した汚れ度合いが所定の汚れ度合いより低くなった時点から照射ランプを点灯し、空気が清浄になった時点で前記照射ランプを消灯するよう制御する請求項1または2記載の空気清浄機。
【請求項4】
センサが検出した汚れ度合いが所定の汚れ度合いより低くなった時点から照射ランプを点灯し、空気が清浄になった時点から一定時間経過後すると前記照射ランプを消灯するよう制御する請求項1または2記載の空気清浄機。
【請求項5】
センサが検出した汚れ度合いの変化量を検出する変化量検出手段を有し、前記変化量検出手段の検出する変化量が所定の変化量より低くなった時点から照射ランプを点灯し、空気が清浄になった時点で前記照射ランプを消灯するよう制御する請求項1または2記載の空気清浄機。
【請求項6】
センサが空気の汚れ度合いを検出するセンサと人を検知するセンサを有し、前記人を検知するセンサが人を検知している時に照射ランプを点灯するよう制御する請求項3、4または5記載の空気清浄機。
【請求項7】
人を検知するセンサが焦電センサであることを特徴とする請求項6記載の空気清浄機。
【請求項8】
人を検知するセンサが空気中の二酸化炭素を検出するセンサであることを特徴とする請求項6記載の空気清浄機。
【請求項9】
照射ランプの一定期間内の点灯時間を記憶する点灯時間記憶手段を有し、前記点灯時間記憶手段に記憶した前記点灯時間が所定の時間を越えた場合、前記照射ランプを点灯しないように制御する請求項1乃至8のいずれかに記載の空気清浄機。
【請求項10】
点灯時間記憶手段に記憶した点灯時間が所定の時間に足りない場合、所定の時間まで照射ランプを点灯するように制御する請求項9記載の空気清浄機。
【請求項11】
点灯時間記憶手段に記憶した点灯時間と所定の時間との差を表示する点灯時間表示手段を有することを特徴とする請求項9または10記載の空気清浄機。
【請求項12】
空気の汚れ度合いを検出するセンサがガスセンサであることを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の空気清浄機。
【請求項13】
空気の汚れ度合いを検出するセンサと空気の湿度を検出する湿度センサを有し、前記湿度センサが検出した湿度が所定の湿度より低湿時に照射ランプを点灯するように制御する請求項1乃至12のいずれかに記載の空気清浄機。
【請求項14】
空気の汚れ度合いを検出するセンサが空気中の粉塵濃度を測定する粉塵センサとガスセンサであり、照射ランプをガスセンサの出力に応じて制御する請求項1乃至13のいずれかに記載の空気清浄機。
【請求項15】
強制的に照射ランプを点灯するランプ点灯手段を有することを特徴とする請求項1乃至13のいずれかに記載の空気清浄機。
【請求項16】
照射ランプが点灯していることを表示する点灯表示手段を有することを特徴とする請求項1乃至15のいずれかに記載の空気清浄機。
【請求項17】
照射ランプの累積点灯時間を記憶する累積点灯時間記憶手段を有し、前記累積点灯時間記憶手段に記憶した累積点灯時間が所定の時間を超えた場合、それを外部に表示する表示手段を有することを特徴とする請求項1乃至16のいずれかに記載の空気清浄機。
【請求項18】
照射ランプの照度を計測する照度計測手段を有し、前記照度計測手段によって計測した照射ランプの照度が所定の値より低下した場合、それを外部に表示する照度低下表示手段を有することを特徴とする請求項1乃至17のいずれかに記載の空気清浄機。
【請求項1】
空気の汚れ度合いを検出するセンサと、ガス吸着剤を備えた脱臭手段Aと、光触媒と前記光触媒に照射する照射ランプを備えた脱臭手段Bと、前記センサにより検出された空気の汚れ度合いに応じて前記照射ランプを制御する制御手段とを備え、前記脱臭手段Aと前記脱臭手段Bにより空気を清浄化する空気清浄機。
【請求項2】
空気の汚れ度合いを検出するセンサと、ガス吸着剤と光触媒と前記光触媒に照射する照射ランプを備えた脱臭手段Cと、前記センサにより検出された空気の汚れ度合いに応じて前記照射ランプを制御する制御手段とを備え、前記脱臭手段Cにより空気を清浄化する空気清浄機。
【請求項3】
センサが検出した汚れ度合いが所定の汚れ度合いより低くなった時点から照射ランプを点灯し、空気が清浄になった時点で前記照射ランプを消灯するよう制御する請求項1または2記載の空気清浄機。
【請求項4】
センサが検出した汚れ度合いが所定の汚れ度合いより低くなった時点から照射ランプを点灯し、空気が清浄になった時点から一定時間経過後すると前記照射ランプを消灯するよう制御する請求項1または2記載の空気清浄機。
【請求項5】
センサが検出した汚れ度合いの変化量を検出する変化量検出手段を有し、前記変化量検出手段の検出する変化量が所定の変化量より低くなった時点から照射ランプを点灯し、空気が清浄になった時点で前記照射ランプを消灯するよう制御する請求項1または2記載の空気清浄機。
【請求項6】
センサが空気の汚れ度合いを検出するセンサと人を検知するセンサを有し、前記人を検知するセンサが人を検知している時に照射ランプを点灯するよう制御する請求項3、4または5記載の空気清浄機。
【請求項7】
人を検知するセンサが焦電センサであることを特徴とする請求項6記載の空気清浄機。
【請求項8】
人を検知するセンサが空気中の二酸化炭素を検出するセンサであることを特徴とする請求項6記載の空気清浄機。
【請求項9】
照射ランプの一定期間内の点灯時間を記憶する点灯時間記憶手段を有し、前記点灯時間記憶手段に記憶した前記点灯時間が所定の時間を越えた場合、前記照射ランプを点灯しないように制御する請求項1乃至8のいずれかに記載の空気清浄機。
【請求項10】
点灯時間記憶手段に記憶した点灯時間が所定の時間に足りない場合、所定の時間まで照射ランプを点灯するように制御する請求項9記載の空気清浄機。
【請求項11】
点灯時間記憶手段に記憶した点灯時間と所定の時間との差を表示する点灯時間表示手段を有することを特徴とする請求項9または10記載の空気清浄機。
【請求項12】
空気の汚れ度合いを検出するセンサがガスセンサであることを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の空気清浄機。
【請求項13】
空気の汚れ度合いを検出するセンサと空気の湿度を検出する湿度センサを有し、前記湿度センサが検出した湿度が所定の湿度より低湿時に照射ランプを点灯するように制御する請求項1乃至12のいずれかに記載の空気清浄機。
【請求項14】
空気の汚れ度合いを検出するセンサが空気中の粉塵濃度を測定する粉塵センサとガスセンサであり、照射ランプをガスセンサの出力に応じて制御する請求項1乃至13のいずれかに記載の空気清浄機。
【請求項15】
強制的に照射ランプを点灯するランプ点灯手段を有することを特徴とする請求項1乃至13のいずれかに記載の空気清浄機。
【請求項16】
照射ランプが点灯していることを表示する点灯表示手段を有することを特徴とする請求項1乃至15のいずれかに記載の空気清浄機。
【請求項17】
照射ランプの累積点灯時間を記憶する累積点灯時間記憶手段を有し、前記累積点灯時間記憶手段に記憶した累積点灯時間が所定の時間を超えた場合、それを外部に表示する表示手段を有することを特徴とする請求項1乃至16のいずれかに記載の空気清浄機。
【請求項18】
照射ランプの照度を計測する照度計測手段を有し、前記照度計測手段によって計測した照射ランプの照度が所定の値より低下した場合、それを外部に表示する照度低下表示手段を有することを特徴とする請求項1乃至17のいずれかに記載の空気清浄機。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2008−259809(P2008−259809A)
【公開日】平成20年10月30日(2008.10.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−238804(P2007−238804)
【出願日】平成19年9月14日(2007.9.14)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年10月30日(2008.10.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年9月14日(2007.9.14)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
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