説明

空気調和機の室内機

【課題】通風経路から風向き変更手段の駆動ユニットへの調和空気の漏れによるモータや機構部品の結露の発生を防止することができる空気調和機の室内機を提供する。
【解決手段】風向き変更手段である水平風向板5の駆動ユニット6は、風路7の外部に設置されている。駆動ユニット6は、モータ11と、リンク機構12と、ケース13と、回転出力軸14とを有している。リンク機構12は、モータ11の出力を伝達する。ケース13は、モータ11およびリンク機構12を覆う。回転出力軸14は、リンク機構12を介して伝達されたモータ11の出力をケース13の外部に出力する。底部ケース2の風路構成部分2aには、第1貫通孔15が形成されている。第1貫通孔15は、回転出力軸14を風路7の内部に通す。第1貫通孔15の周辺には、第1嵌合部21を有する遮断構造が形成されている。遮断構造は、駆動ユニット6の内部と風路7との連通を遮断する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水平風向板を駆動するモータを備えた空気調和機の室内機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、特許文献1記載の空気調和機の室内機のように、水平風向板を駆動するモータを備えた空気調和機の室内機がある。この室内機では、通風経路を構成する側壁に貫通孔が形成されている。その貫通孔を通して、水平風向板の連結棒は、室内機本体の内部であって通風経路の外側に配置されたモータおよびリンク等の機構部品に連結されている。
【特許文献1】特開2005−140460号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、上記特許文献1記載の室内機では、室内熱交換器によって空気が冷却されて生成された調和空気が通風経路から貫通孔を通って漏れ出し、モータや機構部品に結露が発生するおそれがある。この特許文献1記載の室内機では、モータや機構部品を外気から遮断するための蓋を備えているが、室内機本体の内外の間における熱伝導を完全に遮断することが困難であり、モータや機構部品における結露の発生を抑えることが難しい。
【0004】
本発明の課題は、通風経路から風向き変更手段の駆動ユニットへの調和空気の漏れによるモータや機構部品の結露の発生を防止することができる空気調和機の室内機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1発明の空気調和機の室内機は、風路構成部材と、風向き変更手段と、駆動ユニットとを備えている。風路構成部材は、風路を構成する部材である。風向き変更手段は、風路の内部に設置されている。風向き変更手段は、室内に吹き出す調和空気の風向きを変える。駆動ユニットは、風路の外部に設置されている。駆動ユニットは、風向き変更手段を駆動する。駆動ユニットは、モータと、機構部品と、ケースと、回転出力軸とを有している。機構部品は、モータの出力を伝達する。ケースは、モータおよび機構部品を覆う。回転出力軸は、機構部品を介して伝達されたモータの出力をケース外部に出力する。風路構成部材には、第1貫通孔が形成されている。第1貫通孔は、回転出力軸を風路の内部に通す。第1貫通孔の周辺には、遮断構造が形成されている。遮断構造は、駆動ユニットの内部と風路との連通を遮断する。
ここでは、駆動ユニットの内部と風路との連通を遮断する遮断構造が形成されているので、風路から風向き変更手段の駆動ユニットへの調和空気の漏れによるモータや機構部品の結露の発生を防止することが可能である。
【0006】
第2発明の空気調和機の室内機は、第1発明の室内機であって、遮断構造は、第1嵌合部を有している。第1嵌合部は、回転出力軸と風路構成部材の第1貫通孔とが嵌合して構成されている。
ここでは、遮断構造が、回転出力軸と風路構成部材の第1貫通孔とが嵌合して構成された第1嵌合部を有しているので、回転出力軸と風路構成部材の第1貫通孔との嵌合によって、調和空気の漏れを防止することが可能である。
【0007】
第3発明の空気調和機の室内機は、第2発明の室内機であって、第1嵌合部は、シール材をさらに有している。シール材は、回転出力軸と第1貫通孔の内面との間に配置されている。
ここでは、第1嵌合部が、回転出力軸と第1貫通孔の内面との間に配置されたシール材をさらに有しているので、第1嵌合部における気密性がさらに向上し、調和空気の漏れ防止効果を向上することが可能である。
【0008】
第4発明の空気調和機の室内機は、第3発明の室内機であって、シール材は、グリスである。
ここでは、シール材がグリスであるので、調和空気の漏れ防止効果を向上するとともに、回転出力軸の潤滑を良くすることが可能である。
【0009】
第5発明の空気調和機の室内機は、第1発明から第4発明のいずれかの室内機であって、遮断構造は、第2嵌合部を有している。第2嵌合部は、回転出力軸とケースに形成された第2貫通孔とが嵌合して構成されている。
ここでは、遮断構造が、回転出力軸とケースに形成された第2貫通孔とが嵌合して構成された第2嵌合部を有しているので、回転出力軸とケースの第2貫通孔との嵌合によって、調和空気の漏れを防止することが可能である。
【0010】
第6発明の空気調和機の室内機は、第2発明の室内機であって、遮断構造は、第3嵌合部を有している。第3嵌合部は、凸部と凹部とが嵌合して構成されている。凸部は、風路構成部材における第1貫通孔周辺に形成されている。凹部は、ケースに形成されている。
ここでは、遮断構造が、風路構成部材における第1貫通孔周辺に形成された凸部とケースに形成された凹部とが嵌合して構成された第3嵌合部を有しているので、風路構成部材の凸部とケースの凹部との嵌合によって、回転出力軸と第1貫通孔の内面との密着性が向上し、調和空気の漏れ防止効果をさらに向上することが可能である。
【0011】
第7発明の空気調和機の室内機は、第1発明から第6発明のいずれかの室内機であって、ケースの風路構成部材に対向する面に空気層を形成するための空気層形成部をさらに備えている。
ここでは、ケースの風路構成部材に対向する面に空気層を形成するための空気層形成部をさらに備えているので、空気層によってケースの内部と風路との間の熱伝導を防止してケース内部の空気の温度低下による結露の発生を防止することが可能である。
【0012】
第8発明の空気調和機の室内機は、第7発明の室内機であって、空気層形成部は、複数のリブを有している。空気層は、互いに隣接する2つのリブの間に形成されている。
ここでは、互いに隣接する2つのリブの間に形成された空気層によってケースの内部と風路との間の熱伝導を防止してケース内部の空気の温度低下による結露の発生を防止することが可能である。
【0013】
第9発明の空気調和機の室内機は、第1発明から第8発明のいずれかの室内機であって、断熱材をさらに備えている。断熱材は、風路構成部材とケースとの間に配置されている。
【0014】
ここでは、風路構成部材とケースとの間に配置された断熱材によって、ケースの内部と風路との間の熱伝導を防止してケース内部の空気の温度低下による結露の発生を防止することが可能である。
【発明の効果】
【0015】
第1発明によれば、風路から風向き変更手段の駆動ユニットへの調和空気の漏れによるモータや機構部品の結露の発生を防止することができる。
第2発明によれば、回転出力軸と風路構成部材の第1貫通孔との嵌合によって、調和空気の漏れを防止することができる。
第3発明によれば、第1嵌合部における気密性がさらに向上し、調和空気の漏れ防止効果を向上することができる。
【0016】
第4発明によれば、調和空気の漏れ防止効果を向上するとともに、回転出力軸の潤滑を良くすることができる。
第5発明によれば、回転出力軸とケースの第2貫通孔との嵌合によって、調和空気の漏れを防止することができる。
第6発明によれば、風路構成部材の凸部とケースの凹部との嵌合によって、回転出力軸と第1貫通孔の内面との密着性が向上し、調和空気の漏れ防止効果をさらに向上することができる。
【0017】
第7発明によれば、空気層によってケースの内部と風路との間の熱伝導を防止してケース内部の空気の温度低下による結露の発生を防止することができる。
第8発明によれば、互いに隣接する2つのリブの間に形成された空気層によってケースの内部と風路との間の熱伝導を防止してケース内部の空気の温度低下による結露の発生を防止することができる。
【0018】
第9発明によれば、風路構成部材とケースとの間に配置された断熱材によって、ケースの内部と風路との間の熱伝導を防止してケース内部の空気の温度低下による結露の発生を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
〔空気調和機の室内機1の全体構成〕
図1には、本発明の実施形態に係る空気調和機の室内機の内部構成を示す縦断面図が示されている。
室内機1は、室内の壁面などに取り付けられて用いられ、主として、風路構成部分2aを有する底部ケース2と、上部ケース3と、室内熱交換器4およびクロスフローファン8を有する本体部分と、風向き変更手段である水平風向板5と、駆動ユニット6とによって構成されている。
【0020】
底部ケース2は、室内熱交換器4やクロスフローファン8等の本体部分の底面側および背面側を覆う。上部ケース3は、本体部分の前面側を覆うようにして、底部ケース2に対して嵌合される。底部ケース2の上面側には、風路7を構成する風路構成部分2aが形成されている。風路構成部分2aには、図3に示されるように、回転出力軸14を風路7の内部に通す第1貫通孔15が形成されている。
【0021】
上部ケース3は、室内機1の前部を構成している。この上部ケース3には、吸込口3a、3bが設けられている。室内熱交換器4は、クロスフローファン8の円周面に対向して配置されており、クロスフローファン8の前方、上方および後方を取り囲むように取り付けられている。室内熱交換器4では、クロスフローファン8を回転させたときに吸込口3a、3bからクロスフローファン8側に吸い込まれる空気と室内熱交換器4の内部を通過する冷媒との間で、熱交換が行われる。
【0022】
また、上部ケース3には、室内機1の長辺方向(幅方向)に沿う開口からなる吹出口9が設けられている。この吹出口9から、クロスフローファン8によって生成された空気流が室内へと吹き出される。
風路7は、クロスフローファン8によって生成された空気流を整流して吹出口9へと導く。風路7は、底部ケース2と上部ケース3が組み合わされることによって形成されている。風路7の内部には、水平風向板5および水平フラップ10がそれぞれ複数枚設けられている。
【0023】
複数の水平風向板5は、図2に示されるように、それぞれの上部が取付板20に対して、左右に揺動自在に取り付けられている。取付板20は、底部ケース2に固定されている。
また、複数の水平風向板5は、駆動ユニット6の回転出力軸14の回転駆動力によって左右に揺動することができるように、連結ピン19、連結棒17、連結ピン18およびアーム16を介して回転出力軸14に連結されている。具体的には、複数の水平風向板5は、連結ピン19によって共通の連結棒17に連結されている。各々の水平風向板5は、連結ピン19回りに回転できるように連結棒17に連結されている。連結棒17は、回転出力軸14に固定されたアーム16と連結ピン18を介して連結されている。連結棒17は、連結ピン18回りに回転できるようにアーム16に連結されている。
【0024】
水平フラップ10は、室内に吹き出される空気流を上下に案内するためのものであり、吹出口9の近傍に配置されている。この水平フラップ10は、吹出口9の長辺方向に長い矩形状の板状部材である。水平フラップ10は、吹出口9の長辺方向に平行な軸を中心に回動自在になっており、フラップモータ(図示せず)によって回転駆動される。これにより、水平フラップ10は、空気流を上下に案内することができるとともに、吹出口9を閉塞することができる。
【0025】
<駆動ユニット6の構成>
駆動ユニット6は、図3〜図5に示されるように、モータ11と、モータ11の出力を伝達する機構部品であるリンク機構12と、モータ11およびリンク機構12を覆うケース13と、リンク機構12を介して伝達されたモータ11の出力を前記ケース13外部に出力する回転出力軸14とを有している。
【0026】
モータ11は、ステッピングモータからなり、入力信号に応じて時計回りまたは反時計方向のいずれかの回転方向および回転角度を選択して回転駆動力をリンク機構12に伝達することができる。
リンク機構12は、モータ11の回転駆動力を回転出力軸14へ伝達する。リンク機構12は、モータ11の駆動軸11aに連結された第1アーム12aと、連結棒12bと、第1アーム12aと連結棒12bとを互いに回転自在に連結する連結ピン12cと、回転出力軸14に連結された第2アーム12dと、連結棒12bと第2アーム12dとを互いに回転自在に連結する連結ピン12eとから構成されている。
【0027】
ケース13は、下方に開放されたケース本体13aと、底蓋13bとから構成されている。
図4に示されるように、底部ケース2の風路構成部分2aにおける第1貫通孔15の周辺には、駆動ユニット6の内部と風路7との連通を遮断する遮断構造が形成されている。本実施形態の遮断構造は、3つの嵌合部、すなわち、第1嵌合部21、第2嵌合部23および第3嵌合部27を有している。
【0028】
第1嵌合部21は、回転出力軸14と底部ケース2の風路構成部分2aの第1貫通孔15とが嵌合して構成されている。
第1嵌合部21は、回転出力軸14と第1貫通孔15の内面との間に配置されたシール材として、グリス22をさらに有している。グリス22によって、第1貫通孔15からの調和空気の漏れ防止の効果をさらに向上させることが可能であるとともに回転出力軸14の潤滑を良くすることが可能である。
【0029】
第2嵌合部23は、回転出力軸14とケース13に形成された第2貫通孔24とが嵌合して構成されている。
第3嵌合部27は、凸部28と凹部29とが嵌合して構成されている。凸部28は、底部ケース2の風路構成部分2aにおける第1貫通孔15周辺に形成されている。凹部29は、ケース13に形成されている。
【0030】
<空気層形成部31の構成>
室内機1は、ケース13における風路構成部分2aに対向する面に空気層32を形成するための空気層形成部31をさらに備えている。
空気層形成部31は、複数のリブ33を有している。空気層32は、互いに隣接する2つのリブ33の間に形成されている。
このように、ケース13の上面に形成された空気層32によってケース13の内部と風路7との間の熱伝導を防止することが可能である。
【0031】
<断熱材34の構成>
室内機1は、図3に示されるように、底部ケース2の風路構成部分2aと駆動ユニット6のケース13との間に配置された断熱材34をさらに備えている。断熱材34は、断熱性を有するシート状の材料によって製造されている。断熱材34は、ケース13の上面のうち空気層形成部31が形成された部分を覆うように配置されている。なお、断熱材34には、駆動ユニット6の回転出力軸14および凹部29に対応する位置に開口34aが形成されているので、回転出力軸14および凹部29が底部ケース2の第1貫通孔15および凸部28(図4参照)とそれぞれ嵌合することが可能である。
【0032】
<特徴>
(1)
実施形態の室内機1では、駆動ユニット6の内部と風路7との連通を遮断する遮断構造(第1嵌合部21、第2嵌合部23、および第3嵌合部27)が形成されているので、風路7から水平風向板5の駆動ユニット6への調和空気の漏れによるモータ11やリンク機構12などの機構部品の結露の発生を防止することが可能である。
【0033】
(2)
実施形態の室内機1では、遮断構造が回転出力軸14と風路構成部分2aの第1貫通孔15とが嵌合して構成された第1嵌合部21を有しているので、回転出力軸14と風路構成部分2aの第1貫通孔15との嵌合によって、調和空気の漏れを防止することが可能である。
【0034】
(3)
実施形態の室内機1では、第1嵌合部21が回転出力軸14と第1貫通孔15の内面との間に配置されたシール材としてグリス22をさらに有しているので、第1嵌合部21における気密性がさらに向上し、調和空気の漏れ防止効果を向上することが可能である。
(4)
実施形態の室内機1では、シール材としてグリス22が用いられているので、調和空気の漏れ防止効果を向上するとともに、回転出力軸14の潤滑を良くすることが可能である。
【0035】
(5)
実施形態の室内機1では、遮断構造が回転出力軸14とケース13に形成された第2貫通孔24とが嵌合して構成された第2嵌合部23を有しているので、回転出力軸14とケース13の第2貫通孔24との嵌合によって、調和空気の漏れを防止することが可能である。
【0036】
(6)
実施形態の室内機1では、遮断構造が風路構成部分2aにおける第1貫通孔15周辺に形成された凸部28とケース13に形成された凹部29とが嵌合して構成された第3嵌合部27を有しているので、風路構成部分2aの凸部28とケース13の凹部29との嵌合によって、回転出力軸14と第1貫通孔15の内面との密着性が向上し、調和空気の漏れ防止効果をさらに向上することが可能である。
【0037】
(7)
実施形態の室内機1は、ケース13における風路構成部分2aに対向する面に空気層32を形成するための空気層形成部31をさらに備えているので、空気層32によってケース13の内部と風路7との間の熱伝導を防止してケース13の内部の空気の温度低下による結露の発生を防止することが可能である。
【0038】
(8)
実施形態の室内機1は、互いに隣接する2つのリブ33の間に形成された空気層32によって、ケース13の内部と風路7との間の熱伝導を防止してケース13の内部の空気の温度低下による結露の発生を防止することが可能である。
(9)
実施形態の室内機1は、風路構成部分2aとケース13との間に配置された断熱材34によって、ケース13の内部と風路7との間の熱伝導を防止してケース13の内部の空気の温度低下による結露の発生を防止することが可能である。
【0039】
<変形例>
(A)
上記実施形態では、風向き変更手段として水平風向板5を採用しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、水平風向板以外にも、水平フラップ9、10などの垂直方向の風向きを変える手段なども、本発明の風向き変更手段として用いることが可能である。
【0040】
(B)
上記実施形態では、風路7を構成する風路構成部材として、底部ケース2の風路構成部分2aを用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、底部ケース2とは別体の部材を風路構成部材として用いてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0041】
本発明は、水平風向板を駆動するモータを備えた空気調和機の室内機に適用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の実施形態に係わる空気調和機の室内機の縦断面図。
【図2】図1の室内機の水平風向板周辺の部分の構成図。
【図3】図2の駆動ユニットの装着前の状態を示す分解斜視図。
【図4】図1の室内機の回転出力軸周辺の拡大断面図。
【図5】図2の駆動ユニットの内部構成を示す斜視図。
【符号の説明】
【0043】
1 室内機
2 底部フレーム
2a 風路構成部分
5 水平風向板
6 駆動ユニット
7 風路
11 モータ
12 リンク機構
13 ケース
14 回転出力軸
15 第1貫通孔
21 第1嵌合部
22 グリス
23 第2嵌合部
24 第2貫通孔
27 第3嵌合部
28 凸部
29 凹部
31 空気層形成部
32 空気層
33 リブ
34 断熱材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
風路(7)を構成する部材である風路構成部材(2a)と、
前記風路(7)の内部に設置され、室内に吹き出す調和空気の風向きを変える風向き変更手段(5)と、
前記風路(7)の外部に設置され、前記風向き変更手段(5)を駆動する駆動ユニット(6)
とを備えており、
前記駆動ユニット(6)は、モータ(11)と、前記モータ(11)の出力を伝達する機構部品(12)と、前記モータ(11)および機構部品(12)を覆うケース(13)と、前記機構部品(12)を介して伝達されたモータ(11)の出力を前記ケース(13)外部に出力する回転出力軸(14)とを有しており、
前記風路構成部材(2a)には、前記回転出力軸(14)を前記風路(7)の内部に通す第1貫通孔(15)が形成され、
前記第1貫通孔(15)の周辺には、前記駆動ユニット(6)の内部と前記風路(7)との連通を遮断する遮断構造が形成されている、
空気調和機の室内機(1)。
【請求項2】
前記遮断構造は、前記回転出力軸(14)と前記風路構成部材(2a)の第1貫通孔(15)とが嵌合して構成された第1嵌合部(21)を有している、
請求項1に記載の室内機(1)。
【請求項3】
前記第1嵌合部(21)は、前記回転出力軸(14)と前記第1貫通孔(15)の内面との間に配置されたシール材をさらに有している、
請求項2に記載の室内機(1)。
【請求項4】
前記シール材は、グリス(22)である、
請求項3に記載の室内機(1)。
【請求項5】
前記遮断構造は、前記回転出力軸(14)と前記ケース(13)に形成された第2貫通孔(24)とが嵌合して構成された第2嵌合部(23)を有している、
請求項1から4のいずれかに記載の室内機(1)。
【請求項6】
前記遮断構造は、前記風路構成部材(2a)における前記第1貫通孔(15)周辺に形成された凸部(28)と前記ケース(13)に形成された凹部(29)とが嵌合して構成された第3嵌合部(27)を有している、
請求項2に記載の室内機(1)。
【請求項7】
前記ケース(13)の前記風路構成部材(2a)に対向する面に空気層(32)を形成するための空気層形成部(31)をさらに備えている、
請求項1から6のいずれかに記載の室内機(1)。
【請求項8】
前記空気層形成部(31)は、複数のリブ(33)を有しており、
前記空気層(32)は、互いに隣接する2つの前記リブ(33)の間に形成されている、
請求項7に記載の室内機(1)。
【請求項9】
前記風路構成部材(2a)と前記ケース(13)との間に配置された断熱材(34)をさらに備えている、
請求項1から8のいずれかに記載の室内機(1)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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