説明

空気調和機の室外機

【課題】 右側パネルの重心部を支持することにより、配管カバーを本体から外した際、右側パネルの沈み込み現象を的確に防止できる一方、新たな保持部材を不要として組立コストの上昇を抑制することができる空気調和機の室外機を提供することを目的とする。
【解決手段】 アキュームレータ固定具21がベース1上に固定された後、右側パネル5がベース1に上方から被着されると、アキュームレータ固定具21の支持片213aに、右側パネル5の被支持部5cに形成された切欠き5dが嵌合し、右側パネル5はアキュームレータ固定具21に支持されるようになっている。また、切欠き5dの両側に穿設された螺子挿通孔5eに螺子を挿通させ、アキュームレータ固定具21の前縁フランジ213bに螺着させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気調和機の室外機に関わり、より詳細には、配管接続部側に位置し、大型化した右側パネルの保持強度を高める構成に関するものである。
【背景技術】
【0002】
複数の室内機が接続される熱交換容量が大きい空気調和機の室外機は、屋上等に複数台が横方向あるいは縦方向に近接した状態で並べて設置される場合が多く、通常は本体の側板から突出している配管接続部が連続設置の障害とならないように本体内に収納されている。また、配管接続の自由度を高める為、配管は本体の前面側、側面側あるいは後面側に導出可能となっており、配管接続部側の側面パネルの下方には、着脱自在に配管カバーが設けられている。また、管接続部側の側面パネルの前縁と本体の仕切板とは、複数の操作弁が取付けられた支持部材としてのステーにより連結され、配線カバーが外されても、右側パネルを所定位置に維持するようになっている。
【0003】
しかしながら、本体の仕切板と管接続部側の側面パネルとを連結するステーの強度は充分とはいえず、設置作業時あるいはメンテナンス作業時に配管カバーを本体から外すと、大型化した側面パネルが自重により下方に沈みこみ、再び配管カバーを本体に装着しようとしても、側面パネルを上方に持ち上げないと配管カバーが所定箇所に嵌まらなかったり、あるいは配管カバーの螺子挿通孔と側面パネルの螺子孔とにズレが生じて装着作業に支障が生じる場合があった。
【0004】
上記した問題に対処する為、例えば図6で示す空気調和機の室外機30は、ベース31と側面パネル33との間に保持部材34を設けている。同保持部材34は、ベース31に固定される基部34aと、同基部34aの一端を上方に折曲した側部34bと、同側部34bの上端を水平状に折曲した支持部34cとから断面コ字状に形成され、支持部34cを側面パネル33の前端下部に螺子36により固定するようになっており、これにより、図示しない配管カバーを外しても、側面パネル33を保持部材34が下方から支持するようになっている。尚、基部34aと側部34bと支持部34cとで囲まれた空間を接続配管35が通過するようになっている(特許文献1参照)。
【0005】
更に、保持部材34を、圧縮機32と接続配管35との間に設けることにより、圧縮機32と接続配管35との接触を防止し、接続配管35から振動及び騒音が発生することを防止するようになっている。
【0006】
しかしながら、保持部材34は、圧縮機32と接続配管35との接触を防止する為、側面パネル33の前縁部に位置している。通常、大型室外機の配管接続部側の側面パネルは本体の側面から背面に廻り込むL字形状に折曲されて形成される場合が多く、重心位置が折曲部近傍に位置している。この為、側面パネルは上述したように、前縁を仕切板との間に架け渡されたステーにより支持されるとともに、本体の背面に廻りこんだ後縁をベースに螺子止め固定されているが、これらでは側面パネル折曲部近傍の自重による沈み込みを的確に防止することができなかった。
【0007】
側面パネルの自重による沈み込みを防ぐ為には、例えば、折曲部位近傍に側面パネルを支持する支柱を立てる必要があるが、このように新たな支持部材を追加すると、室外機の組立コストが増加する一方、室外機の設置作業時、あるいはメンテナンスの配管作業時等に支柱が作業の障害になる虞があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2009−41846号(3頁、図1)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、上記問題点に鑑み、L字形状に形成された側面パネルの折曲部近傍を支持することにより、配管カバーを本体から外した際、側面パネルの自重による沈み込みを的確に防止できる一方、新たな保持部材を不要として組立コストの上昇を抑制することができる空気調和機の室外機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、上記課題を解決するため、 ベース上を仕切板により機械室と熱交換室とに区画し、前記機械室の前面側から順次、圧縮機とアキュームレータを夫々配設する一方、前記熱交換室に熱交換器と送風ファンとを配設し、前記ベースの前面側に吹出口を形成した前面パネルを設け、前記ベースの両側に側面パネルを夫々設け、これら前面パネルと側面パネルとに天板を被着して本体を構成してなる空気調和機の室外機において、前記機械室側の側面パネルの一側を本体の背面側まで延出し折曲部によりL字状に折曲して形成する一方、同機械室側の側面パネルの下方に配管カバーを着脱自在に設け、前記アキュームレータを前記折曲部近傍に配置するとともにアキュームレータ固定具を介して前記ベース上に固定し、同アキュームレータ固定具の上部に支持片を形成し、前記機械室側の側面パネルの前記折曲部近傍となる下縁部に、前記支持片に支持される被支持部を設けてなる構成となっている。
【0011】
また、前記アキュームレータ固定具は下面部と垂直部と上面部とからなり、同アキュームレータ固定具を前記ベースに取付けると、前記機械室側に位置する側面パネル側が開放された断面コ字状となるように形成され、これら下面部と垂直部と上面部とで囲まれた空間に配管が通過する通路を形成した構成となっている。
【0012】
また、 前記アキュームレータ固定具の下面部と垂直部と上面部の夫々の両側には、フランジが形成され、同フランジは互いに重なるように形成されている構成となっている。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、機械室側の側面パネルの下方に位置する配管カバーを本体から外した際、重量がある側面パネルは自重により沈み込もうとするが、側面パネルに形成された被支持部をアキュームレータ固定具に支持されることにより、自重による側面パネルの下方への沈み込みを防止して、再び配管カバーを本体に装着する際、配線カバーが本体に嵌まらなかったり、螺子孔がずれる等の不具合を防止できるようになっている。
【0014】
また、アキュームレータ固定具が、側面パネル側が開放された断面コ字状に形成されることにより、配管作業を支障なく行なえるようになっている。
【0015】
また、アキュームレータ固定具には夫々、互いに重なるように接続されてフランジが形成されることにより、上下方向の圧縮応力に対し更に強度が増加するようになっており、上面部に掛かる応力を、夫々のフランジが受け止めることができるようになっている。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明による空気調和機の室外機を示す外観斜視図である。
【図2】本発明による空気調和機の室外機の分解斜視図である。
【図3】本発明による空気調和機の室外機の要部斜視図である。
【図4】アキュームレータの固定具を示す斜視図である。
【図5】本発明による空気調和機の室外機の要部斜視図である。
【図6】従来の空気調和機の室外機を示す要部斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に基づいた実施例として詳細に説明する。
【実施例1】
【0018】
本発明による空気調和機の室外機は、図1の外観斜視図で示すように、下面に一対の脚体1aを備えたベース1と、同ベース1の前面側に立設されて、ファンガード3aを備えた上部吹出口2aを設けるとともに、ファンガード3bを備えた下部吹出口2bを設けた前面パネル2と、ベース1において後述する機械室11側に立設される側面パネルとしての右側パネル5と、ベース1の後述する熱交換室12側に立設される側面パネルとしての左側パネルと、これら前面パネル2と、右側パネル5と、左側パネルとの上面に被着され、補強用のビード4aを形成した天板4と、前面パネル2の右側に位置するとともに、手掛6aを備え着脱自在に装着されたサービスパネル6とで本体を構成しており、サービスパネル6の下方には前部配管カバー7が、右側パネル5の下方には側部配管カバー8が夫々着脱自在に装着されている。
【0019】
上記した空気調和機の室外機は、複数の室内機が配管により接続される熱交換容量が大きい多室型の室外機であり、屋上等に複数台が横方向あるいは縦方向に、近接した状態で並べて設置される場合が多い。この為、本体設置の障害とならないよう通常は本体の外部に突出している配管接続部が本体内に収納され、また、前部配管カバー7を外すと本体の前面から配線作業することができ、側部配管カバー8を外すと、本体の側面から配管作業することが可能となっている。
【0020】
次に、本体の内部構成について説明する。図2の分解斜視図で示すように、板金からなるベース1上は、前後に延びる仕切板10により左右に区画され、区画された一方に機械室11が、区画された他方に熱交換室12が夫々、形成されている。機械室11の前方には冷媒の圧縮を行う圧縮機13及び配管に接続された操作弁ユニット19が配設されるとともに、後方には圧縮機13に接続される後述するアキュームレータ20が配設されている。また、機械室11の上方には、電源基板、複数の制御基板等を備えた電装ユニット18が配設されている。
【0021】
本体の前面に設けられたサービスパネル6を外すことにより、圧縮機13、接続配管や操作弁ユニット19及び上方に位置する電装ユニット18のメンテナンス作業が行え、また、冷媒の充填作業等も行えるようになっている。
【0022】
仕切板10により区画された熱交換室12の背面側には、平行に並べられた多数のフィンと、同フィンに直交するように配設された伝熱管とからなり、L字状に折曲された室外熱交換器14が設けられている。また、同室外熱交換器14の前面には送風ファン取付台15が立設されており、同送風ファン取付台15には、図示しない上部ファンモータと、同上部ファンモータに軸支された上部プロペラファン16と、図示しない下部ファンモータと、同下部ファンモータに軸支された下部プロペラファン17とが支持されている。
【0023】
室外熱交換器12の前面には、円形状の上部吹出口2aと下部吹出口2bとを形成した前面パネル2が装着され上部吹出口2aと下部吹出口2bの裏面には、上部プロペラファン16と下部プロペラファン17とを保護する、図示しない円環状のファンリングが形成されている。
【0024】
上部ファンモータ及び下部ファンモータにより、上部プロペラファン16と下部プロペラファン17とが駆動されると、屋外の空気は本体の背面から吸入され、室外熱交換器14を通過することにより同室外熱交換器14内を流れる冷媒と熱交換する。熱交換された空気は、上部吹出口2a及び下部吹出口2bから屋外に排出され、熱交換器14の伝熱管を通過して空気流と熱交換した冷媒は配管を介して、図示しない室内機との間で循環し、室内の空調を行うようになっている。
【0025】
機械室11の後方には、図3の要部斜視図で示すように、有底円筒状に形成され圧縮機13及び外部配管に接続されるアキュームレータ20が配置され。同アキュームレータ20の半球状に形成された底部をベース1に固定された断面コ字状のアキュームレータ固定具21上に載置するようになっている。また、機械室11側の側面パネルとしての右側パネル5は、同右側パネル5の前縁下部を、仕切板10との間に掛け渡され操作弁ユニット19が取付けられたステー23により支持されるようになっており、同ステー23は左側端23aを仕切板10に固定し右側端23bを右側パネル5の前面側下部に穿設された係止孔5aに係止させて右側パネル5の前面側を支持するようになっている。尚、右側パネル5は前縁上部を、仕切板10との間に掛け渡された図示しないステーにより支持され、後述するように後縁下部5fをベース1に螺子止め固定されるようになっている。
【0026】
アキュームレータ固定具21は板金からなり、図4で示すように、ベース1に螺子止め固定される矩形状に形成された下面部211と、同下面部211の後端縁から垂直状に折曲された垂直部212と、同垂直部212の上端縁から水平方向に折曲された上面部213とからなる断面コ字状に形成されている。アキュームレータ固定具21がベース1に固定されると、アキュームレータ固定具21は右側パネル5側が開放される断面コ字状になるように形成されたことにより、下面部211と垂直部212と上面部213とで囲まれた空間に配管が配置されても、側部配管カバー8を外すことにより、配管作業を円滑に行なえるようになっている。
【0027】
下面部211の前縁は上方に向けて折曲され、複数の螺子孔211bを穿設した前縁フランジ211aが設けられ、両側縁も上方に折曲されて側縁フランジ211cが設けられている。後述するようにベース1の螺子挿通孔1cに螺子が挿通され、前縁フランジ211aの螺子孔211bに螺合することにより、アキュームレータ固定具21はベース1に固定されるようになっている。また、上方に折曲された側縁フランジ211cにより下面部211の強度が補強されるようになっている。
【0028】
垂直部212の両側縁も前方に向け折曲され、側縁フランジ212aが形成されている。同側縁フランジ212aにより垂直部212とともに、アキュームレータ固定具21の垂直方向荷重に対する強度が向上するようになっている。
【0029】
上面部213には、後部両側に一対のスリット213fが設けられるとともに、螺子孔213eを備えた固定フランジ213dが前部の切欠きにより下方に垂下して設けられている。また、前縁部中央は前方に向け延出されて水平状の支持片213aが形成され、同支持片213aの両側には、螺子孔213cを備えた前縁フランジ213bが下方に折曲されて形成されている。また、両側は下方に折曲されて側縁フランジ213gが形成されている。
【0030】
断面コ字状に形成されたアキュームレータ固定具21は、上記した、下面部211の側縁フランジ211cと垂直部212の側縁フランジ212a及び同側縁フランジ212aと上面部213の側縁フランジ213gとが夫々互いに重なるように形成され、上下方向の圧縮応力に対し更に強度が増加するようになっている。また、後述するように、前縁フランジ213bと右側パネル5の下縁フランジ5bが螺子止めにより固定された際、前縁フランジ213bに掛かる応力を、側縁フランジ211cと側縁フランジ212aと側縁フランジ213gとが夫々受け止めるようになっている。
【0031】
アキュームレータ20とアキュームレータ固定具21との間には、アキュームレータ20の底部を受けるアキュームレータ受け板22が設けられるようになっている。同アキュームレータ受け板22は矩形状に形成され、中央に円形状の配管挿通孔22aを穿設しており、アキュームレータ固定具21の垂直部212側寄りに配置されるようになっている。これにより、アキュームレータ20の荷重は上面部213の剛性が高い垂直部212側で支持され、アキュームレータ20を安定して保持することができるようになっている。また、アキュームレータ受け板22の両側縁には下方に垂下し、アキュームレータ固定具21の上面部213に設けられた一対のスリット213fに対応する位置決め片22bが設けられ、前縁には下方に垂下し、螺子挿通孔22dを穿設した前縁フランジ22cが設けられている。
【0032】
アキュームレータ受け板22の位置決め片22bが、アキュームレータ固定具21のスリット213fに挿入され、前縁フランジ22cが螺子孔213eを備えた固定フランジ213dの前面に重なるように切欠きに挿入された後、図示しない螺子が前縁フランジ22cの螺子挿通孔22dに挿通されるとともに、螺子孔213eに螺合されることにより、アキュームレータ20を載置するアキュームレータ受け板22は、アキュームレータ固定具21に固定されるようになっている。
【0033】
次に、アキュームレータ固定具21の固定及び本体の右側パネル5の構成について説明する。
本体を構成するベース1の周縁には、図5で示すように、上方に折曲された周縁フランジ1bが形成され、同周縁フランジ1bには複数の螺子挿通孔が穿設されており、アキュームレータ固定具21の固定位置にも対応して螺子挿通孔1cが穿設されている。
【0034】
アキュームレータ固定具21がベース1の所定位置に配置され、周縁フランジ1bの螺子挿通孔1cに図示しない螺子が挿通されるとともに、アキュームレータ固定具21の下面部211に備えられた前縁フランジ211aの螺子孔211bに螺合することにより、アキュームレータ固定具21はベース1に固定されるようになっている。
【0035】
右側パネル5は、図5で示すように、本体の背面に廻り込んだ後縁下部に穿設された螺子挿通孔5fに図示しない螺子を挿通させベース1に螺子止め固定されるとともに、後端縁には、本体の吸込口を形成するワイヤ23が掛止めされ、前縁上部を、前述したように仕切板10との間に掛け渡されたステーにより支持されている。また、開口部を形成する右側パネル5の下縁部には、内方に一段凹んだ下縁フランジ5bが形成され、同下縁フランジ5bにはアキュームレータ固定具21の上面部213に対応して被支持部5cが設けられている。同支持部5cは下縁フランジ5bより更に内方に凹部を形成する一方、矩形状の切欠き5dが形成されている。
【0036】
アキュームレータ固定具21がベース1上に固定された後、右側パネル5が上方から被着されると、アキュームレータ固定具21の上面部213に形成された支持片213aに、右側パネル5の被支持部5cに形成された切欠き5dが嵌合し、これにより、右側パネル5の折曲部近傍は、アキュームレータ固定具21と、同アキュームレータ固定具21を介してベース1に支持されるようになっている。
【0037】
本実施例では、右側パネル5の背面を下方に延出して、図5で示すようにA部を形成し、同A部の下端を前述したように螺子止めするとともに、ワイヤ23を掛止めして右側パネル5の支持部としている。ここで右側パネル5はコストダウンにより右側パネル5を形成する板金の薄型化が行なわれる一方、大型化による重量増加により、右側パネル5に変形あるいは沈み込み現象が生じ易いが、アキュームレータ固定具21が右側パネル5の折曲部近傍を支持することにより、変形あるいは下方への移動等の不具合発生を防止することができるようになっている。
【0038】
次に、切欠き5dの両側に穿設された螺子挿通孔5eに、図示しない螺子を挿通させ、アキュームレータ固定具21の上面部213に形成された前縁フランジ213bの螺子孔213cに螺合させることにより、右側パネル5の被支持部5cとアキュームレータ固定具21の上面部213とは堅固に固定されるようになり、更に右側パネル5の重量増加による沈み込み現象を的確に防止することができるようになっている。
【0039】
側面パネルとしての右側パネル5の自重による下方への沈み込みを的確に防止することにより、設置作業あるいはメンテナンス作業において、側部配管カバー8を本体から外し作業を行なっても、右側パネル5の被支持部5cをアキュームレータ固定具21に支持され固定されていることにより、側部配管カバー8を本体に再び装着する際、右側パネル5を上方に持ち上げないと側部配管カバー8が嵌まらなかったり、あるいは側部配管カバー8の螺子挿通孔と右側パネル5の螺子孔とにズレが生じて装着作業に支障が生じるような不具合を防止することができるようになっている。
【0040】
以上、説明したように、L字状に形成された右側パネル5の折曲部近傍をアキュームレータ固定具21により支持し固定することにより、設置作業あるいはメンテナンス作業を円滑に行なうことができるようになっている。また、既存部品としてのアキュームレータ固定具21を利用することにより、新たな支持部材を不要として、室外機の組立コスト上昇を抑制することができるようになっている。
【符号の説明】
【0041】
1 ベース
1a 脚体
1b 周縁フランジ
1c 螺子挿通孔
2 前面パネル
2a 上部吹出口
2b 下部吹出口
3a、3b ファンガード
4 天板
4a ビード
5 右側パネル
5a 係止孔
5b 下縁フランジ
5c 被支持部
5d 切欠き
5e 螺子挿通孔
6 サービスパネル
6a 手掛
7 前部配管カバー
8 側部配管カバー
10 仕切板
11 機械室
12 熱交換器室
13 圧縮機
14 室外熱交換器
15 送風ファン取付台
16 上部プロペラファン
17 下部プロペラファン
18 電装ユニット
19 操作弁ユニット
20 アキュームレータ
21 アキュームレータ固定具
211 下面部
211a 前縁フランジ
211b 螺子孔
211c 側縁フランジ
212 垂直部
212a 側縁フランジ
213 上面部
213a 支持片
213b 前縁フランジ
213c 螺子孔
213d 固定フランジ
213e 螺子孔
213f スリット
22 アキュームレータ受け板
22a 配管挿通孔
22b 位置決め片
22c 前縁フランジ
22d 螺子挿通孔
23 ステー



【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベース上を仕切板により機械室と熱交換室とに区画し、前記機械室の前面側から順次、圧縮機とアキュームレータを夫々配設する一方、前記熱交換室に熱交換器と送風ファンとを配設し、前記ベースの前面側に吹出口を形成した前面パネルを設け、前記ベースの両側に側面パネルを夫々設け、これら前面パネルと側面パネルとに天板を被着して本体を構成してなる空気調和機の室外機において、
前記機械室側の側面パネルの一側を本体の背面側まで延出し折曲部によりL字状に折曲して形成する一方、同機械室側の側面パネルの下方に配管カバーを着脱自在に設け、前記アキュームレータを前記折曲部近傍に配置するとともにアキュームレータ固定具を介して前記ベース上に固定し、同アキュームレータ固定具の上部に支持片を形成し、前記機械室側の側面パネルの前記折曲部近傍となる下縁部に、前記支持片に支持される被支持部を設けてなることを特徴とする空気調和機の室外機。
【請求項2】
前記アキュームレータ固定具は下面部と垂直部と上面部とからなり、同アキュームレータ固定具を前記ベースに取付けると、前記機械室側に位置する側面パネル側が開放された断面コ字状となるように形成され、これら下面部と垂直部と上面部とで囲まれた空間に配管が通過する通路を形成してなることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機の室外機。
【請求項3】
前記アキュームレータ固定具の下面部と垂直部と上面部の夫々の両側には、フランジが形成され、同フランジは互いに重なるように形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空気調和機の室外機。



【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2013−36697(P2013−36697A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−173819(P2011−173819)
【出願日】平成23年8月9日(2011.8.9)
【出願人】(000006611)株式会社富士通ゼネラル (1,266)