説明

空気調和装置の室外機

【課題】アキュムレータの耐圧強度を増大させる場合であっても、アキュムレータの下方に対する重量負荷を分散させることが可能な空気調和装置の室外機を提供する。
【解決手段】室外機ケーシング2と、アキュムレータ9とを備えている。室外機ケーシング2は、底板26を有している。アキュムレータ9は、作動冷媒である二酸化炭素を冷凍サイクルで用いる場合の耐圧強度が確保され、軸方向が長手方向となっている略円筒形状となっている。このアキュムレータ9は、底板26の面に対して長手方向が略平行となるように配置されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気調和装置の室外機に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、地球環境保護の観点から、空気調和装置に用いられる冷媒としては、従来用いられていたR−12やR−22等のフルオロカーボン系の冷媒に替わって、R−32等のHFC系冷媒やCO2等の自然冷媒が利用されるようになってきている。
【0003】
ここで、CO2等の自然冷媒を利用する場合には、冷凍サイクルにおける作動圧力が臨界圧力を超えることとなり、配管設計等において従来よりも高い耐圧強度が求められることになる。このため、例えば、以下の特許文献1に示すように、フィンチューブ型熱交換器の伝熱管についても、肉厚を増大させる等して耐圧強度を確保させる技術が検討されている。
【特許文献1】特開2006−162100号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
なお、上述のように作動冷媒として高い耐圧強度が求められる冷媒を採用し、冷媒回路中にアキュムレータが存在する場合には、そのアキュムレータについても耐圧強度を確保する必要が生じる。このため、高い耐圧強度が求められるアキュムレータは、従来のR−12やR−22等のフルオロカーボン系の冷媒に対して用いられていたアキュムレータよりも重量が増大する。
【0005】
また、従来のアキュムレータはその長手方向が鉛直方向となるように配置されているが、重量が増大したアキュムレータを従来と同様に配置すると、アキュムレータの下方の底面フレーム等に対する重量負荷が集中してしまうことになる。
【0006】
本発明の課題は、耐圧冷媒容器の耐圧強度を増大させる場合であっても、耐圧冷媒容器の下方に対する重量負荷を分散させることが可能な空気調和装置の室外機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1発明の空気調和装置の室外機は、冷凍サイクルにおいてR−22を用いた場合よりも高圧状態で用いられる物性を有する冷媒を作動冷媒として用いる空気調和装置の室外機であって、室外機ケーシングと、耐圧冷媒容器とを備えている。室外機ケーシングは、底面を覆う底面フレームを有している。耐圧冷媒容器は、少なくとも作動冷媒を冷凍サイクルで用いる場合の耐圧強度が確保されている。この耐圧冷媒容器は、軸方向が長手方向となっている略円筒形状となっている。この耐圧冷媒容器は、底面フレームの面に対して長手方向が略平行となるように配置されている。ここで、耐圧冷媒容器は、10Mpa以上の設計圧力の装置に用いられる場合に、高圧ガス保安法上の耐圧試験を合格するものとする。また、耐圧冷媒容器は、12.3MPa以上の設計圧力の装置に用いられる場合に高圧ガス保安法上の耐圧試験を合格するものであることが、本発明の効果を得る上でより好ましい。
【0008】
この空気調和装置の室外機では、耐圧冷媒容器が採用されている空気調和装置において高圧冷媒を用いる場合であっても、円筒形状であって肉厚を増大させて耐圧冷媒容器の耐圧強度を確保しつつ、耐圧冷媒容器の底面フレームに掛かる重量負荷が集中しないようにすることが可能になる。
【0009】
第2発明の空気調和装置の室外機は、第1発明の空気調和装置の室外機において、耐圧冷媒容器の耐圧強度は、設計圧力が10MPaである場合における高圧ガス保安法上の耐圧試験に合格する強度を少なくとも有している。
【0010】
設計圧力が10MPaである場合において高圧ガス保安法上の耐圧試験に合格する強度を少なくとも有している耐圧冷媒容器は、その重量が大きくなりがちになる。
【0011】
これに対して、ここでは、このような重量が大きい耐圧冷媒容器を用いる場合であっても、底面フレームに掛かる重量負荷が集中しないようにすることが可能になる。
【0012】
第3発明の空気調和装置の室外機は、第1発明または第2発明の空気調和装置の室外機において、冷媒を流す配管によって構成される配管組み立て体をさらに備えている。配管組み立て体は、室外機ケーシングの内部であって、少なくとも一部が耐圧冷媒容器の鉛直上方に位置している。
【0013】
この空気調和装置の室外機では、耐圧冷媒容器の長手方向が底面フレームの面と略平行となるように配置したことによって、耐圧冷媒容器の上方の空間に余裕が生まれる。
【0014】
これにより、配管組み立て体を、この耐圧冷媒容器の上方の空間に配置させることで、省スペース化を図ることができるようになる。
【0015】
第4発明の空気調和装置の室外機は、第3発明の空気調和装置の室外機において、配管組み立て体は、冷凍サイクルにおいて冷媒が通過する第1配管と第1配管を流れるよりも温度が低い冷媒が通過する第2配管との間で熱交換を行わせる内部熱交換器を有している。
【0016】
この空気調和装置の室外機では、冷凍サイクルの圧縮行程が行われる前の冷媒に、内部熱交換器における熱交換によって適度の過熱度を付けさせることが可能になる。
【0017】
第5発明の空気調和装置の室外機は、第4発明の空気調和装置の室外機において、室外機ケーシングは、側面の少なくとも一部を覆う側面フレームを有しており、室外熱交換器と固定具とをさらに備えている。室外熱交換器は、室外機ケーシングの側面の少なくとも一部に沿うように、室外機ケーシング内に配置されている。固定具は、室外熱交換器もしくは室外機ケーシングの側面フレームの少なくともいずれか一方に対して内部熱交換器を固定する。
【0018】
この空気調和装置の室外機では、耐圧強度の上方スペースを有効利用するように配置された内部熱交換器は、より外側に配置されている室外熱交換器に対して、固定具によって固定されている。このため、内部熱交換器の設置の安定性を向上させることができるようになる。
【0019】
第6発明の空気調和装置の室外機は、第4発明または第5発明の空気調和装置の室外機において、内部熱交換器を取り囲んで支持する枠体をさらに備えている。
【0020】
この空気調和装置の室外機では、内部熱交換器を構成している配管の各部分を束ねることにより、内部熱交換器と枠体とをまとめて安定させることが可能になる。
【0021】
第7発明の空気調和装置の室外機は、第6発明の空気調和装置の室外機において、室外機ケーシングは、側面の少なくとも一部を覆う側面フレームを有しており、室外熱交換器と固定具とをさらに備えている。室外熱交換器は、室外機ケーシングの側面の少なくとも一部に沿うように、室外機ケーシング内に配置されている。固定具は、室外熱交換器もしくは室外機ケーシングの側面フレームの少なくともいずれか一方に対して枠体を固定する。
【0022】
この空気調和装置の室外機では、枠体の揺れを抑制しつつ、内部熱交換器の揺れも抑制させることが可能になる。
【0023】
第8発明の空気調和装置の室外機は、第7発明の空気調和装置の室外機において、内部熱交換器の長手方向および枠体の長手方向は、略鉛直方向である。固定具の一部は、枠体の長手方向の上半分側の部分に固定されている。
【0024】
この空気調和装置の室外機では、内部熱交換器や枠体の長手方向が略鉛直方向である場合には、下端近傍を支点とした揺れが上端近傍において生じやすくなる。これに対して、この空気調和装置の室外機では、枠体の長手方向の上半分側の部分が、固定具によって固定されている。このため、枠体の揺れを抑制しつつ、内部熱交換器の揺れも抑制させることが可能になる。
【0025】
第9発明の空気調和装置の室外機は、第7発明または第8発明の空気調和装置の室外機において、固定具は、枠体の固定部分から離れる方向に延びている連絡部を有している。連絡部は、水平方向の幅よりも垂直方向の幅の方が大きい。
【0026】
この空気調和装置の室外機では、室外熱交換器を通過する空気の流れ方向に沿うように連絡部を設けることで、通風抵抗を小さく抑えることが可能になる。
【0027】
第10発明の空気調和装置の室外機は、第7発明から第9発明のいずれかの空気調和装置の室外機において、固定具は、第1固定具および第2固定具を有している。第1固定具は、枠体の第1枠体部分を室外熱交換器もしくは室外機ケーシングの側面フレームの少なくともいずれか一方の第1固定部分に対して固定する。第2固定具は、枠体のうち第1枠体部分以外の部分である第2枠体部分を室外熱交換器もしくは室外機ケーシングの側面フレームの少なくともいずれか一方のうち第1固定部分以外の部分である第2固定部分に対して固定する。第1枠体部分と第2枠体部分とは、鉛直方向における高さ位置が異なる。
【0028】
この空気調和装置の室外機では、第1枠体部分と第2枠体部分とが同一高さ位置である場合と比較して、枠体の揺れを小さく抑えることが可能になり、内部熱交換器の揺れも小さく抑えることが可能になる。
【0029】
第11発明の空気調和装置の室外機は、第10発明の空気調和装置の室外機において、平面視において、第1固定具の長手方向と第2固定具の長手方向とのなす角のうち小さい方の角度は、90度以上180度以下である。
【0030】
この空気調和装置の室外機では、第1固定具が固定している位置を第2固定具が固定している位置から離すことができるため、枠体の揺れをより小さく抑えることが可能になり、内部熱交換器の揺れもより小さく抑えることができるようになる。
【0031】
第12発明の空気調和装置の室外機は、第6発明から第11発明のいずれかの空気調和装置の室外機において、支持台をさらに備えている。支持台は、耐圧冷媒容器の上方の外表面に沿った形状を有している。支持台は、耐圧冷媒容器に固定されているかもしくは耐圧冷媒容器と一体化されている。内部熱交換器は、枠体を介して支持台に支持されている。
【0032】
この空気調和装置の室外機では、内部熱交換器が、枠体および支持台を介して重量物である耐圧冷媒容器に支持させることで、室外機ケーシング内における枠体および内部熱交換器の設置を安定させることが可能になる。
【0033】
第13発明の空気調和装置の室外機は、第2発明から第12発明のいずれかの空気調和装置の室外機であって、室外機ケーシングは、側面部と、鉛直方向に開口した吹出口を含む天面部と、を有している。室外熱交換器と送風機をさらに備えている。室外熱交換器は、室外機ケーシングの側面部近傍であって、配管組み立て体の外側に配置されている。送風機は、吹出口近傍であって配管組み立て体の上方に配置され、上方に向かう空気流れを形成する。
【0034】
この空気調和装置の室外機では、配管組み立て体と室外熱交換器とが水平方向において重なる位置に配置されていても、送風機が室外機ケーシングの天面の吹出口近傍に設けられており、上方に向けて空気流れを形成させている。このため、配管組み立て体の存在が送風機による空気流れの通風抵抗となりにくい。
【0035】
これにより、配管組み立て体と室外熱交換器とが水平方向において重なる位置に配置されている場合であっても、配管組み立て体が存在することによる通風抵抗を低減させることが可能になる。
【0036】
第14発明の空気調和装置の室外機は、第1発明から第13発明のいずれかの空気調和装置の室外機において、耐圧冷媒容器は、レシーバおよびアキュムレータの少なくともいずれか一方である。
【0037】
この空気調和装置の室外機では、冷凍サイクルに用いられているレシーバおよびアキュムレータの少なくともいずれか一方が、耐圧性確保のために肉厚に設けられた場合であっても、底面フレームに掛かる重量負荷が集中しないようにすることが可能になる。
【0038】
第15発明の空気調和装置の室外機は、第1発明から第14発明のいずれかの空気調和装置の室外機において、作動冷媒は、二酸化炭素である。
【0039】
この空気調和装置の室外機では、二酸化炭素冷媒を用いることで、冷凍サイクルにおける冷媒の状態が超臨界状態となることがあっても、耐圧冷媒容器の重量負荷を分散させることができる。
【発明の効果】
【0040】
第1発明では、円筒形状であって肉厚を増大させて耐圧冷媒容器の耐圧強度を確保しつつ、耐圧冷媒容器の底面フレームに掛かる重量負荷が集中しないようにすることが可能になる。
【0041】
第2発明では、重量が大きい耐圧冷媒容器を用いる場合であっても、底面フレームに掛かる重量負荷が集中しないようにすることが可能になる。
【0042】
第3発明では、配管組み立て体を、この耐圧冷媒容器の上方の空間に配置させることで、省スペース化を図ることができるようになる。
【0043】
第4発明では、冷凍サイクルの圧縮行程が行われる前の冷媒に、内部熱交換器における熱交換によって適度の過熱度を付けさせることが可能になる。
【0044】
第5発明では、内部熱交換器の設置の安定性を向上させることができるようになる。
【0045】
第6発明では、内部熱交換器と枠体とをまとめて安定させることが可能になる。
【0046】
第7発明では、枠体の揺れを抑制しつつ、内部熱交換器の揺れも抑制させることが可能になる。
【0047】
第8発明では、枠体の揺れを抑制しつつ、内部熱交換器の揺れも抑制させることが可能になる。
【0048】
第9発明では、通風抵抗を小さく抑えることが可能になる。
【0049】
第10発明では、枠体の揺れを小さく抑えることが可能になり、内部熱交換器の揺れも小さく抑えることが可能になる。
【0050】
第11発明では、枠体の揺れをより小さく抑えることが可能になり、内部熱交換器の揺れもより小さく抑えることができるようになる。
【0051】
第12発明では、室外機ケーシング内における枠体および内部熱交換器の設置を安定させることが可能になる。
【0052】
第13発明では、配管組み立て体と室外熱交換器とが水平方向において重なる位置に配置されている場合であっても、配管組み立て体が存在することによる通風抵抗を低減させることが可能になる。
【0053】
第14発明では、冷凍サイクルに用いられているレシーバおよびアキュムレータの少なくともいずれか一方が、耐圧性確保のために肉厚に設けられた場合であっても、底面フレームに掛かる重量負荷が集中しないようにすることが可能になる。
【0054】
第15発明では、二酸化炭素冷媒を用いることで、冷凍サイクルにおける冷媒の状態が超臨界状態となることがあっても、耐圧冷媒容器の重量負荷を分散させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0055】
本発明の空気調和装置の室外機の具体的な実施例について、以下、図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0056】
<1>第1実施形態
<1−1>空気調和装置の室外機の概略構成
図1に、空気調和装置の室外機1の概略外観斜視図を示す。
【0057】
図2に、空気調和装置の室外機1の内部構造の概略外観斜視図を示す。
【0058】
図3に、内部熱交換器およびアキュムレータの配置関係についての概略斜視図を示す。
【0059】
図4に、アキュムレータおよび内部熱交支持台の配置関係についての概略斜視図を示す。
【0060】
図5に、アキュムレータや圧縮機構の配置関係についての平面図を示す。
【0061】
図6に、電磁開閉弁が内部フレームに対して支持されている状態を示す概略斜視図を示す。
【0062】
この空気調和装置の室外機1は、作動冷媒として二酸化炭素を用いる冷凍サイクルにおいて、熱源機として用いられ、設計圧力が12.3MPaである場合の高圧ガス保安法上の耐圧試験を合格するように設計されている。
【0063】
空気調和装置の室外機1は、図1〜図5に示すように、主として、室外機ケーシング2、圧縮機構3、室外熱交換器4、内部熱交換器6、アキュムレータ9、電磁開閉弁11,12、開閉弁支持板13、四路切換弁16、電子膨張弁17,18、ファン27、バイパス回路30、内部フレーム60、内部熱交支持台70、および、アキューム支持台31,32等を備えている。
【0064】
室外機ケーシング2は、上述した圧縮機構3、室外熱交換器4、内部熱交換器6、アキュムレータ9、電磁開閉弁11,12、四路切換弁16、電子膨張弁17,18、内部フレーム60、内部熱交支持台70、および、アキューム支持台31,32等を内部に収容するケーシングであって、天板21、正面パネル25、左側面パネル22、背面パネル23、右側面パネル24、および、底板26を有しており、略直方体形状である。天板21は、室外機1の天面を覆っており、鉛直方向に開口した略円形状の吹出口21aが形成されている。ファン27は、その回転軸27aが延びている軸方向を、この吹出口21aの板厚方向(開口方向)と平行となるように配置され、吹出口21aの略円形状の中心が軸芯となるように配置されている。正面パネル25は、室外機1の正面部分のほぼ全体を覆っている。左側面パネル22は、室外機1の左側面を覆っており、板厚方向に貫通した複数の吸込口22aを有している。背面パネル23は、室外機1の背面を覆っており、板厚方向に貫通した複数の吸込口(図示せず)を有している。右側面パネル24は、室外機1の右側面を覆っており、板厚方向に貫通した複数の吸込口(図示せず)を有している。これにより、ファン27が回転駆動した場合に、屋外の空気は、左側面パネル22の吸込口22a、背面パネル23の吸込口、および、右側面パネル24の吸込口(図示せず)から吸い込まれ、室外機ケーシング2内を通過して、天板21の吹出口21aを通じて上方に向けて吹き出される。底板26は、室外機1の底面部分を覆っており、室外機1の構成部品を支える土台となる板である。
【0065】
圧縮機構3は、作動冷媒としての二酸化炭素の圧縮を行う機器であって、第1圧縮機3aと第2圧縮機3bとの2台が並設されている。なお、図5に示すように、第1圧縮機3aおよび第2圧縮機3bは、いずれもスクロール圧縮機であって、回転軸方向が略鉛直方向となるように並列に並んで配置されている。この図5において示すように、第1圧縮機3aおよび第2圧縮機3bのいずれについても、平面視においてアキュムレータ9と重複しない位置に配置されている。
【0066】
室外熱交換器4は、作動冷媒としての二酸化炭素と、ファン27によって供給される屋外空気と、の間で熱交換を行わせる。なお、この室外熱交換器4には、冷媒流れを分岐・合流させるヘッダー4aが接続されている。なお、後述する内部熱交換器6は、室外熱交換器4の内側に配置されているものの、ファン27によって形成される空気流れは、上方に導かれるため、内部熱交換器6が室外機ケーシング2や室外熱交換器4の内側に配置されていることで通風抵抗が増大することを防止している。
【0067】
内部熱交換器6は、S字状に複数回折り曲げられた形状の熱交換配管5を複数本有している。さらに、内部熱交換器6は、この熱交換配管5の内部に配置される液管7とガス管8を有している。この液管7は、圧縮機構3から吐出した冷媒であって未だ利用側の室内機(図示せず)に送られていない高温の冷媒(液状態もしくは気液二相状態の冷媒)が流される。ガス管8は、利用側の室内機から戻ってきた冷媒であって未だ圧縮機構3に吸入されていない低温の冷媒(ガス状態の冷媒)が流される。そして、この液管7とガス管8とは、互いに外表面が接しており、液管7を流れる冷媒と、ガス管8を流れる冷媒との間で熱交換を行わせることができるようになっている。そして、ここでは、ガス管8が直性的に延びて設けられている。そして、液管7は、4本に分割された状態で、これらの4本の分割管がそれぞれガス管8に対して螺旋状に、接するように巻き付けられている。液管7を流れる冷媒とガス管8を流れる冷媒との間で熱交換が行われることで、圧縮機構3に吸入される冷媒に適度の過熱度を付けることが可能になる。
【0068】
アキュムレータ9は、圧縮機構3に吸入される前の冷媒から液冷媒を分離させることで、蒸気冷媒のみが圧縮機構3に供給されるようにするための機器である。このアキュムレータ9は、略円筒形状であって、軸方向が長手方向である形状である。そして、アキュムレータ9は、軸方向が底板26の面に対して略平行となるようにしつつ、上述した内部熱交換器6に対して鉛直方向下方に配置されている。すなわち、内部熱交換器6の重量は、後述する内部枠体60および内部熱交支持台70を介して、アキュムレータ9に掛かるように配置されている。ここでは、作動冷媒として二酸化炭素が用いられていることから、アキュムレータ9は、従来用いられていた冷媒であるR−22の耐圧試験の条件よりも厳しい、より高い耐圧性が要求される二酸化炭素冷媒の耐圧試験に合格したものであり、壁面がより肉厚に形成されている。具体的には、作動冷媒として二酸化炭素を用いて、設計圧力が12.3MPaの状況下での高圧ガス保安法上の耐圧試験に合格したものである。ここでのアキュムレータ9は銅およびその合金等で形成されており、その壁面の厚みは上記耐圧試験に合格するために必要な厚みとなっている。なお、設計圧力は、10.0MPa以上の他の圧力であっても、本発明の効果を十分に得ることができる。
【0069】
電磁開閉弁11,12は、第1電磁開閉弁11と、第2電磁開閉弁12とを有している。電磁開閉弁11および電磁開閉弁12の両方が、開閉弁支持板13に対して固定されている。ここでの電磁開閉弁11、12は、開閉弁支持板13に対して螺着されることで固定されている。
【0070】
開閉弁支持板13は、重量物であるアキュムレータ9や内部熱交換器6等に固定されている内部フレーム60に対して螺着されている。そして、第1電磁開閉弁11および第2電磁開閉弁12は、この開閉弁支持板13に対して螺着されることにより、固定されている。
【0071】
四路切換弁16は、冷凍サイクルにおける冷媒の流れを切り換える機器であって、室外熱交換器4を冷媒の加熱器として利用する冷媒流れ状態と、室外熱交換器4を冷媒の放熱器として利用する状態と、を相互に切り換えることができる。
【0072】
電子膨張弁17,18は、通過する冷媒を減圧させる。
【0073】
バイパス回路30は、図6に示すように、第1低圧側配管38、第2低圧側配管39、第1高圧側配管48、および、第2高圧側配管49を有している。第1低圧側配管38および第2低圧側配管39は、上述した圧縮機構3の吸入側に対して接続されている。第1高圧側配管48および第2高圧側配管49は、上述した圧縮機構3の吐出側に対して接続されている。これらの配管38,39,48,49は、銅もしくは銅を含む合金によって形成されている。そして、第1低圧側配管38と第1高圧側配管48とは、第1電磁開閉弁11を介して接続されている。第2低圧側配管39と第2高圧側配管49とは、第2電磁開閉弁12を介して接続されている。本冷媒回路では、冷凍サイクルの負荷の状況等に応じて、第1電磁開閉弁11および第2電磁開閉弁12が、開閉制御される。具体的には、均圧制御と、起動時制御とが行われる。ここで、均圧制御とは、第1圧縮機3aもしくは第2圧縮機3bが停止する場合に、この停止圧縮機の吐出側と吸入側との圧力差が増大してしまうことがあり、これを解消させるために吐出側の高圧ガスを吸入側の低圧ガスにバイパスさせる制御である。また、起動時制御とは、外気温が所定温度より低い状態で、第1圧縮機3aまたは第2圧縮機3bの少なくともいずれかの圧縮機を起動させる場合に、吸入側の低圧ガスの圧力が下がり過ぎてしまうため、これを防止するために圧縮機の起動時に一時的にバイパス回路30を開通させる制御である。
【0074】
内部フレーム60は、上述した内部熱交換器6の周囲を覆いつつ、配管の同士の位置を固定させるために配管に固定されている。
【0075】
内部熱交支持台70は、内部フレーム60に対して固定されつつ、アキュムレータ9に対しても固定されている。この内部熱交支持台70は、図4に示すように、アキュムレータ9を支えるためにアキュムレータ9の一端側と他端側に設けられた支持枠73、74を有している。そして、支持枠73は、支持台用突起73aを有している。また、支持枠74は、支持台用突起74aを有している。これらの支持台用突起73a、74aは、アキュムレータ9の外表面の円柱側表面の形状に沿うようにしてアキュムレータ9に対して溶接されている。なお、ここでの支持台用突起73a、74aは、特に、溶接に限定されるものではなく、例えば、ねじ穴が設けられている等によって、螺着されることで固定される構成であってもよい。
【0076】
アキューム支持台31,32は、底板26に対して螺着されており、アキュムレータ9の下方の円柱側表面の形状に沿うように、アキュムレータ9の外表面に接して、アキュムレータ9を支持している。
【0077】
ここでは、アキュムレータ9は、アキューム支持台31、32によって底板26に対して支持されている。アキュムレータ9に溶接された内部熱交支持台70が、内部熱交換器6を支持する内部フレーム60を支持している。このようにして、内部熱交換器6の重量は、内部フレーム60および内部熱交支持台70を介して、アキュムレータ9に掛かるように配置されている。
【0078】
<1−2>内部熱交換器および内部フレームの組立
上述の内部熱交換器6と内部フレーム60とを組み立てる際には、図7〜図12に示すような作業を行う。
【0079】
図7は、内部フレームの一部を示す概略斜視図である。
【0080】
図8は、組立要素をスタッキングする様子を示す概略斜視図である。
【0081】
図9は、組立要素のスタッキングを終えた様子を示す概略斜視図である。
【0082】
図10は、内部フレームの残りの部分を組み立てた後の様子を示す概略斜視図である。
【0083】
図11は、アキュムレータと内部熱交換器との配置関係を示す概略正面図である。
【0084】
図12は、アキュムレータと内部熱交換器との配置関係を示す概略斜視図である。
【0085】
(内部フレーム)
ここで、内部フレーム60は、図7〜図10に示すように、内部熱交換器6の周囲に配置され、内部熱交換器6の長手方向と略平行に延びている、4本のフレーム柱61a,61b,66a,66bを有している。ここで、フレーム柱61aとフレーム柱61bとは、それぞれ、長手方向の一端側近傍に設けられた補強板61cと、他端側近傍に設けられた補強板61dとに螺着されることによって一体化されている。なお、これらの4本のフレーム柱61a,61b,61c,61dには、それぞれ後述するスタッキングガイド62,63,64,65と補強板62s,63s,64s,65sとを螺着させるためのねじ穴(図示せず)が設けられている。
【0086】
また、フレーム柱61aの補強板61cが設けられている側の端部から、補強板61cの板厚方向に向けて、スタッキングガイド62が延びている。このスタッキングガイド62には、内側(フレーム柱61b側)においてスタッキングガイド62の長手方向に延びるガイド溝62gが設けられている。これと同様に、フレーム柱61bの補強板61cが設けられている側の端部から、補強板61cの板厚方向に向けて、スタッキングガイド63が延びている。このスタッキングガイド63にも、内側(フレーム柱61a側)においてスタッキングガイド63の長手方向に延びるガイド溝63gが設けられている。また、補強板61cと補強板61dとの間であって、補強板61dに近い部分から、補強板61dの板厚方向に延びるスタッキングガイド64、65が、フレーム柱61a,61bにそれぞれ螺着されている。そして、スタッキングガイド64、65には、それぞれ、向かい合う側に設けられた長手方向に延びている、ガイド溝64g、65gが設けられている。なお、これらのガイド溝62g,63g,64g,65gには、それぞれ内側と外側とを貫通させるねじ穴(図示せず)が設けられている。このねじ穴は、後述するガイド爪68a,68c,69a,69cと補強板62s,63s,64s,65sとを、スタッキングガイド62,63,64,65に対して螺着させて固定させることができるように設けられている。
【0087】
(組立要素)
上述した内部熱交換器6は、複数の組立要素6a,6b,6c,6dを組み立てることによって形成される。これらの組立要素6a,6b、6c、6dは、図8および図9に示すように、それぞれガイド溝62g、63g、64g、65gによってガイドされながらスタッキングしていき、内部熱交換器6と内部フレーム60が組み立てられる。
【0088】
ここで、この組立要素6a,6b,6c,6dは、図8に示すように、複数本の熱交換配管5が、要素部材68、69に対して溶接されることでまとまった組立部品である。ここで、熱交換配管5の内部には、ガス管8と、4分割されてガス管8に対して螺旋状に巻き付いている液管7と、が存在している。また、要素部材68、69は、それぞれ溶接部68b、69bと、ガイド爪68a,68c,69a,69cを有している。溶接部68には、上述した複数の熱交換配管5が溶接されている。また、ガイド爪68a,68c,69a,69cは、それぞれ対応するガイド溝62g、63g、64g、65gの大きさに対応しており、組立要素6a,6b,6c,6dをスタッキングする際に、ガイド爪68a,68c,69a,69cが、それぞれガイド溝62g、63g、64g、65gによって、所定位置までガイドされるように構成されている。なお、このガイド爪68a,68c,69a,69cは、所定長さだけ伸びており、スタッキングされた状態で隣接する組立要素6a,6b,6c,6dの間に間隙が生じるようにすることができる。
【0089】
また、このガイド爪68a,68c,69a,69cには、内側と外側とを貫通するようにねじ穴(図示せず)が設けられている。このねじ穴は、上述したスタッキングガイド62,63,64,65および後述する補強板62s,63s,64s,65sを、ガイド爪68a,68c,69a,69cに対して螺着させて固定させることができるように設けられている。
【0090】
(内部フレームの組立仕上げ)
上述のように、組立要素6a,6b,6c,6dのスタッキングを終えると、図10に示すように、フレーム柱66a、66bおよび補強板62s,63s,64s,65sを取り付けることで内部フレーム60を完成させる。なお、ここでは、組立要素6a,6b,6c,6d同士をU字管によって接続させる作業も行われ、内部熱交換器6を完成させる。これらの補強板62s,63s,64s,65sにも、スタッキングガイド62,63,64,65およびフレーム柱61a,61b,66a,66bに対して螺着させるためのねじ穴(図示せず)が設けられている。これらのフレーム柱66a,66bは、いずれも、内部熱交換器6を構成する組立要素6a,6b,6c,6dをまとめてユニット化させる機能だけでなく、設置時において内部熱交換器6を支える脚となる機能を有している。
【0091】
具体底には、まず、フレーム柱66a、66bのねじ穴と、補強板62s,63s,64s,65sのねじ穴とを合わせて螺着させ、一体化させる。そして、このフレーム柱66a、66bと補強板62s,63s,64s,65sとが一体化物を、補強板62s,63s,64s,65sのフレーム柱66,66b側とは反対側の端部を、それぞれフレーム柱61a,61bに対して螺着させる。そして、補強板62s,63s,64s,65sのねじ穴は、ガイド爪68a,68c,69a,69cおよびスタッキングガイド62,63,64,65に対してもそれぞれ螺着される。このように、フレーム柱61a,61b,66a,66bと、スタッキングガイド62,63,64,65と、ガイド爪68a,68c,69a,69cと、補強板62s,63s,64s,65sと、を一体化させることで、内部フレーム60を完成させる。これにより、内部熱交換器6は、内部フレーム60によって取り囲まれることでまとめられることで支持され、ユニット化される。これにより、内部熱交換器6および内部フレーム60を室外機1に設置した状態でも安定させることができる。
【0092】
このようにして組み立てられた内部熱交換器6および内部フレーム60は、図11の正面図および図12の背面斜視図に示すように、内部熱交支持台70を介して、アキュムレータ9に固定される。ここで、アキュムレータ9は、アキューム支持台31,32を介して、室外機ケーシング2の底板26に対して固定されている。
【0093】
<1−3>第1実施形態の特徴
第1実施形態の室外機1のアキュムレータ9は、従来のR−22等の冷媒用に用いられていたアキュムレータよりも耐圧強度が増大し、重量も増大している。第1実施形態では、この重量が従来よりも増大したアキュムレータ9は、室外機ケーシング2の内部の内、低い位置において、軸方向が底板26の面に略平行な横置きで配置されている。これにより、底板26に掛かる単位面積当たりのアキュムレータ9の重量負荷を分散させて、アキュムレータ9および内部熱交換器6等の設置を安定化させることができている。
【0094】
そして、アキュムレータ9の上方に生じる空間には、内部熱交換器6が位置しているため、スペースを有効利用できており、内部熱交換器6を備える室外機1をコンパクト化させることができ、設置スペースの水平面積が限られている場合であっても設置することが可能になっている。さらに、内部熱交換器6は、内部熱交支持台70および内部フレーム60を介して重量の大きなアキュムレータ9によって支持されているため、内部熱交換器6の設置も安定させることができている。
【0095】
<2>第2実施形態
第2実施形態の室外機201は、上記第1実施形態の室外機1にさらに内部フレーム固定具80を備えている。
【0096】
なお、室外機201のうち第1実施形態と同様である部分については、第1実施形態と同じ部材番号で示し、説明を省略する。
【0097】
図13に、室外機201の一部の内部構造についての外観斜視図を示す。
【0098】
図14に、室外機201の一部の内部構造についての上面図を示す。
【0099】
室外機201の室外熱交換器4は、上面視において室外熱交換器4の長手方向一端側に取り付けられて、室外熱交換器4を安定的に固定するための室外熱交第1固定具41を有している。また、室外熱交換器4は、上面視において室外熱交第1固定具41を有している側とは反対側の他端側に取り付けられて、室外熱交換器4を安定的に固定するための室外熱交第2固定具46を有している。
【0100】
内部フレーム固定具80は、内部フレーム60を、室外熱交第1固定具41および室外熱交第2固定具46に対して固定するための連絡部材であり、室外機1の正面視において右側に配置される第1固定具80aと、左側に配置される第2固定具80bを有している。
【0101】
第1固定具80aは、内部フレーム60の長手方向である鉛直方向における高さ位置が半分よりも上の位置であって内部フレーム60の前面側のうち正面視右側である第1フレーム部分60aを、室外熱交換器4の室外熱交第1固定具41に対して固定する。
【0102】
具体的には、第1固定具80aは、第1連絡部81、室外熱交側端部82および内部フレーム側端部83を有している。
【0103】
第1連絡部81は、底板26に対して略鉛直方向に広がっている面を有している板状部材である。このように、第1連絡部81が略鉛直方向に広がるように配置されているために、内部フレーム60を固定する部材を設ける場合であってもファン27が形成する空気流れに対する抵抗となりにくく、通風抵抗の増大を抑えつつ内部フレーム60の固定を可能にしている。室外熱交側端部82は、室外熱交第1固定具41の長手方向である略鉛直方向のうちの上端近傍である室外熱交被固定部分41aに対して第1固定具80aを固定するための第1固定具80aの一部である。この室外熱交側端部82と室外熱交第1固定具41の室外熱交被固定部分41aとは上下二カ所で螺着されることにより固定されている。内部フレーム側端部83は、内部フレーム60の長手方向である略鉛直方向のうちの上端近傍である内部フレーム被固定部分60aに対して第1固定具80aを固定するための第1固定具80aの一部であり、室外熱交側端部82とは反対側の端部を構成している。この内部フレーム側端部83と内部フレーム60の内部フレーム被固定部分60aとは上下二カ所で螺着されることにより固定されている。ここで、内部フレーム60の形状は、長手方向が鉛直方向であるために、上方近傍は下端部を固定端とした揺れが生じやすい。これに対して、第1固定部80aが、内部フレーム60のうちの上方近傍を固定部分として採用することで、内部フレーム60の揺れの振幅を小さくすることができ、揺れを効率的に抑制させることができている。
【0104】
また、第2固定具80bは、第2連絡部86、室外熱交側端部87および内部フレーム側端部88を有している。
【0105】
第2連絡部86は、底板26に対して略鉛直方向に広がっている面を有している板状部材である。このように、第1連絡部81と同様に、第2連絡部82が略鉛直方向に広がるように配置されているために、内部フレーム60を固定する部材を設ける場合であってもファン27が形成する空気流れに対する抵抗となりにくく、通風抵抗の増大を抑えつつ内部フレーム60の固定を可能にしている。なお、内部フレーム60が、室内機ケーシング2内において正面視左側に配置されているため、第2固定具80bは、第1固定具80aよりも長手方向の長さが短く形成されている。これにより、第2固定具80bの固定端の一つである室外熱交側端部87と、第2固定具80bの固定端のもう一つである内部フレーム側端部88と、の距離を第1固定具80aと比較して短くすることができているため、この第2固定具80b側では、第1固定具80a側よりも、内部フレーム60をより安定的に固定させることができている。室外熱交側端部87は、室外熱交第2固定具42の長手方向である略鉛直方向のうちの上端近傍である室外熱交被固定部分42bに対して第2固定具80bを固定するための第2固定具80bの一部である。この室外熱交側端部87と室外熱交第2固定具42の室外熱交被固定部分42bとは上下二カ所で螺着されることにより固定されている。内部フレーム側端部88は、内部フレーム60の長手方向である略鉛直方向のうちの上端近傍である内部フレーム被固定部分60bに対して第2固定具80bを固定するための第2固定具80bの一部であり、室外熱交側端部87とは反対側の端部を構成している。この内部フレーム側端部88と内部フレーム60の内部フレーム被固定部分60bとは上下二カ所で螺着されることにより固定されている。ここで、内部フレーム60の形状は、長手方向が鉛直方向であるために、上方近傍は下端部を固定端とした揺れが生じやすい。これに対して、第2固定部80bは、第1固定具80aと同様に、内部フレーム60のうちの上方近傍を固定部分として採用することで、内部フレーム60の揺れの振幅を小さくすることができ、揺れを効率的に抑制させることができている。さらに、内部フレーム60は、第1固定具80aの内部フレーム側端部83と固定される内部フレーム被固定部分60aと、第2固定具80bの内部フレーム側端部88と固定される内部フレーム被固定部分60bと、の高さ位置が異なるようにしている。これにより、内部フレーム60の固定構造をより安定的な構造とすることができている。なお、ここでは、第1固定具80aではなくて、第1固定具80aよりも長手方向の長さが短い第2固定具80bが、第1固定具80aと固定される内部フレーム被固定部分60aよりも低い内部フレーム被固定部分60bと固定される構造を採用している。
【0106】
なお、第1固定具80aおよび第2固定具80bの各長手方向がなす角は、90度以上180度以下となるように配置されており、ここでは、略90度となるようにしている。
【0107】
このようにして、内部フレーム固定具80を用いて内部フレーム60を固定することで、内部フレームによって囲われている内部熱交換器6の揺れを効果的に抑制させることができている。さらに、このような揺れを抑制させる構造を採用することで、室外機201の落下に対する強度を向上させることができていることになる。
【0108】
具体的には、振動および落下強度は、以下の判定基準を用いて判定を行った。
【0109】
(耐振動性の評価)
上記第2実施形態の室外機201に対して、加速度が9.8m/s2、振動方向が上下方向、周波数が10〜100Hz、周期が5分、回数が30回という振動評価試験を適用し、評価した。
【0110】
評価基準としては、外観について、傷、歪、塗装の剥れ、ねじの緩みおよび脱落がないことが必要とされる。部品類については、配管、回転部品、その他部品の接触、緩み、脱落がなく、支障なく運転できることが必要とされる。冷媒漏れに関しては、冷媒漏れがないこと(据付や運転により破壊、脱落のないこと)が必要とされる。
【0111】
上記第2実施形態の室外機201は、以上の評価基準を合格したため、内部フレーム60および内部熱交換器6の振動を効果的に抑制させることができたことになる。
【0112】
なお、JIS基準の振動評価試験として、加速度が7.35m/s2、振動方向が上下方向、周波数が5〜50Hzもしくは5〜100Hz(供試機の特性により選択)、加振時間を20時間、40時間もしくは60時間(輸送距離により選択)という振動評価試験を適用した場合も、上記第2実施形態の室外機201は合格した。
【0113】
(耐落下性の評価)
上記第2実施形態の室外機201に対して、自由落下で、落下高さが10cm、落下回数が1回という落下評価試験を適用し、評価した。
【0114】
評価基準としては、外観について、傷、歪、塗装の剥れ、ねじの緩みおよび脱落がないことが必要とされる。部品類については、配管、回転部品、その他部品の接触、緩み、脱落がなく、支障なく運転できることが必要とされる。冷媒漏れに関しては、冷媒漏れがないことが必要とされる。運転については、試験後の送風運転で異常振動、異音なきことが必要とされる。緩衝材の破損に関しては、飛散ないことが必要とされる。
【0115】
上記第2実施形態の室外機201は、以上の評価基準を合格したため、内部フレーム60および内部熱交換器6について、落下に対する耐性を確保でき、機器の信頼性を向上させることができていることになる。
【0116】
なお、JIS基準の落下評価試験として、片支持りょう落下で、50kg未満は自由落下、100kg以上は片支持りょう落下、50kg以上100kg未満はこれらから選択、落下高さが10〜50cm(レベル、重量により選択)、落下回数が各りょう2回(計4回)という落下評価試験を適用した場合も、上記第2実施形態の室外機201は合格した。
【0117】
<3>第3実施形態
第3実施形態の室外機301は、上記第2実施形態の室外機201と同様に内部熱交換器6の揺れを抑制させる目的で、内部フレーム固定具380を備えている。
【0118】
なお、室外機301のうち第2実施形態と同様である部分については、第2実施形態と同じ部材番号で示し、説明を省略する。
【0119】
図15に、室外機301の一部の内部構造についての上面図を示す。
【0120】
内部フレーム固定具380は、左側面パネル22および右側面パネル24に対して内部フレーム60を固定する。
【0121】
第1内部フレーム固定具380aは、内部フレーム側端部83とは反対側の端部が、室外機ケーシング2の右側面パネル24まで延びている右側面パネル側端部382を有している。この右側面パネル側端部382は、室外機ケーシング2の右側面パネル24のうち右側面パネル被固定部分24aに対して螺着されることで固定されている。この右側面パネル被固定部分24aは、右側面パネル24のうち吸込口が設けられている部分を除いた上端部近傍に位置している。
【0122】
また、第2内部フレーム固定具380bは、内部フレーム側端部88とは反対側の端部が、室外機ケーシング2の左側面パネル22まで延びている左側面パネル側端部387を有している。この左側面パネル側端部387は、室外機ケーシング2の左側面パネル22のうち左側面パネル被固定部分22bに対して螺着されることで固定されている。この左側面パネル被固定部分22bは、左側面パネル22のうち吸込口22aが設けられている部分を除いた上端部近傍に位置している。
【0123】
このようにして、内部フレーム固定具380を用いて、内部フレーム60を室外機ケーシング2に固定することで、内部フレーム60の安定性を向上させつつ、内部フレーム60に囲まれている内部熱交換器6の揺れを効果的に抑制させることができる。
【0124】
<4>第4実施形態
第4実施形態の室外機401は、上記第2実施形態の室外機201と同様に内部熱交換器6の揺れを抑制させる目的で、内部熱交固定具480を備えている。
【0125】
なお、室外機401のうち第2実施形態と同様である部分については、第2実施形態と同じ部材番号で示し、説明を省略する。
【0126】
図16に、室外機401の一部の内部構造についての上面図を示す。
【0127】
内部熱交固定具480は、上記第2実施形態のように内部フレーム60を介して内部熱交換器6を固定するのではなく、内部熱交換器6を直接的に固定するための、第1内部熱交固定具480aおよび第2内部熱交固定具480bを有している。
【0128】
第1内部熱交固定具480aは、内部熱交換器6の内部熱交第1被固定部分406aと直接固定される、室外熱交側端部82とは反対側の端部である内部熱交側端部483を有している。
【0129】
第2内部熱交固定具480bは、内部熱交換器6の内部熱交第2被固定部分406bと直接固定される、室外熱交側端部87とは反対側の端部である内部熱交側端部488を有している。
【0130】
このように、内部熱交換器6を直接的に固定する場合であっても、内部熱交換器6の揺れを効果的に抑制させることができる。
【0131】
<5>第5実施形態
第5実施形態の室外機501は、上記第3実施形態の室外機301と同様に内部熱交換器6の揺れを抑制させる目的で、内部熱交固定具580を備えている。
【0132】
なお、室外機501のうち第3実施形態と同様である部分については、第3実施形態と同じ部材番号で示し、説明を省略する。
【0133】
図17に、室外機501の一部の内部構造についての上面図を示す。
【0134】
内部熱交固定具580は、上記第3実施形態のように内部フレーム60を介して内部熱交換器6を固定するのではなく、内部熱交換器6を直接的に固定するための、第1内部熱交固定具580aおよび第2内部熱交固定具580bを有している。
【0135】
第1内部熱交固定具580aは、内部熱交換器6の内部熱交第1被固定部分506aと直接固定される、右側面パネル側端部382とは反対側の端部である内部熱交側端部583を有している。
【0136】
第2内部熱交固定具580bは、内部熱交換器6の内部熱交第2被固定部分506bと直接固定される、左側面パネル側端部387とは反対側の端部である内部熱交側端部588を有している。
【0137】
このように、内部熱交換器6を直接的に固定する場合であっても、内部熱交換器6の揺れを効果的に抑制させることができる。
【0138】
<6>変形例
以上、本発明の実施形態について、例を挙げつつ説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で、以下のような種々の変更が可能である。
【0139】
(1)
上記第1から第5実施形態では、アキュムレータ9の上方には内部熱交換器6が配置されている室外機1について例に挙げて説明した。
【0140】
しかし、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、アキュムレータ9の上方の空間に配置される熱交換器としては、過冷却熱交換器等であってもよい。
【0141】
(2)
上記第1から第5実施形態では、内部熱交換器6および内部フレーム60がアキュムレータ9に対して固定される場合を例に挙げて説明した。
【0142】
しかし、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、内部熱交換器6は、室外機ケーシング2の底板26に対して直接固定される形式であってもよい。
【0143】
(3)
上記第1から第5実施形態では、二酸化炭素が作動冷媒として用いられている場合の耐圧性を確保する容器としてアキュムレータ9が例に挙げられ、このアキュムレータ9が横置き配置される場合を例に挙げて説明した。
【0144】
しかし、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、ここでの耐圧性を確保する容器としては、レシーバ等であってもよい。このようなレシーバについて、耐圧性を確保するために肉厚に設計し、重量が増大することがあっても、上記実施形態と同様に、室外機ケーシング2の内部の低い位置において、軸方向が底板26の面に略平行な横置きで配置させることができる。これにより、底板26に掛かる単位面積当たりのレシーバの重量負荷を分散させて、レシーバおよび内部熱交換器6等の設置を安定化させることも上記実施形態と同様に可能となる。
【0145】
そして、レシーバの上方に生じる空間に内部熱交換器6が位置させ、スペースを有効利用することも可能である。この場合には、内部熱交換器6を備える室外機1をコンパクト化させることができ、設置スペースの水平面積が限られている場合であっても設置することが可能になる。さらに、内部熱交換器6は、内部熱交支持台70および内部フレーム60を介して重量の大きなレシーバによって支持させることもでき、この場合には、内部熱交換器6の設置も安定させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0146】
本発明の冷凍装置は、アキュムレータの耐圧強度を増大させる場合であっても、アキュムレータの下方に対する重量負荷を分散させることが可能になるため、高圧冷媒を採用しつつ空気調和装置の室外機をコンパクト化させようとする場合に特に有用である。
【図面の簡単な説明】
【0147】
【図1】本実施形態の室外機の概略外観斜視図である。
【図2】室外機の内部構造の概略斜視図である。
【図3】内部熱交換器およびアキュムレータの配置関係を示す概略斜視図である。
【図4】アキュムレータおよび支持フレームの概略斜視図である。
【図5】室外機ケーシング内の各構成の位置関係を示す平面図である。
【図6】内部熱交換器の周辺の配置を示す概略斜視図である。
【図7】内部フレームの一部を示す概略斜視図である。
【図8】組立要素をスタッキングする様子を示す概略斜視図である。
【図9】組立要素のスタッキングを終えた様子を示す概略斜視図である。
【図10】内部フレームの残りの部分を組み立てた後の様子を示す概略斜視図である。
【図11】アキュムレータと内部熱交換器との配置関係を示す概略正面図である。
【図12】アキュムレータと内部熱交換器との配置関係を示す概略斜視図である。
【図13】第2実施形態の室外機の一部の内部構造についての外観斜視図である。
【図14】第2実施形態の室外機の一部の内部構造についての上面図である。
【図15】第3実施形態の室外機の一部の内部構造についての上面図である。
【図16】第4実施形態の室外機の一部の内部構造についての上面図である。
【図17】第5実施形態の室外機の一部の内部構造についての上面図である。
【符号の説明】
【0148】
1 室外機
2 室外機ケーシング
4 室外熱交換器
5 熱交換配管
6 内部熱交換器(配管組み立て体)
7 液管(第1配管)
8 ガス管(第2配管)
9 アキュムレータ
11 第1電磁開閉弁
12 第2電磁開閉弁
13 開閉弁支持板(枠体延長支持部材)
15a 油分離器
16a 油分離器
21 天板(天面部)
21a 吹出口
22 左側面パネル(左側面部)
22a 吸込口
23 背面パネル(背面部)
24 右側面パネル(右側面部)
25 正面パネル(正面部)
26 底板(底面部)
27 ファン(送風機)
27a 回転軸
38 第1低圧側配管
39 第2低圧側配管
41 室外熱交第1固定具(第1固定部分)
46 室外熱交第2固定具(第2固定部分)
48 第1高圧側配管
49 第2高圧側配管
60 内部フレーム(枠体)
60a 第1フレーム部分(第1枠体部分)
60b 第2フレーム部分(第2枠体部分)
70 内部熱交支持台(支持台)
80 内部フレーム固定具(固定具)
80a 第1固定具
80b 第2固定具
81 第1連絡部
86 第2連絡部
201 室外機
301 室外機
380 内部フレーム固定具(固定具)
401 室外機
480 内部熱交固定具(固定具)
501 室外機
580 内部熱交固定具(固定具)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
冷凍サイクルにおいてR−22を用いた場合よりも高圧状態で用いられる物性を有する冷媒を作動冷媒として用いる空気調和装置の室外機(1)であって、
底面を覆う底面フレーム(26)を有する室外機ケーシング(2)と、
少なくとも前記作動冷媒を冷凍サイクルで用いる場合の耐圧強度を有し、軸方向が長手方向となっている略円筒形状であって、前記底面フレーム(26)の面に対して前記長手方向が略平行となるように配置され、前記冷凍サイクルの一部を構成する耐圧冷媒容器(9)と、
を備えた空気調和装置の室外機(1)。
【請求項2】
前記耐圧冷媒容器(9)の耐圧強度は、設計圧力が10Mpaである場合における高圧ガス保安法上の耐圧試験に合格する強度を少なくとも有している、
請求項1に記載の空気調和装置の室外機(1)。
【請求項3】
前記冷媒を流す配管によって構成される配管組み立て体(6)をさらに備え、
前記配管組み立て体(6)は、前記室外機ケーシング(2)の内部であって、少なくとも一部が前記耐圧冷媒容器(9)の鉛直上方に位置している、
請求項1または2に記載の空気調和装置の室外機(1)。
【請求項4】
前記配管組み立て体(6)は、前記冷凍サイクルにおいて冷媒が通過する第1配管(7)と前記第1配管を流れるよりも温度が低い冷媒が通過する第2配管(8)との間で熱交換を行わせる内部熱交換器(6)を有している、
請求項3に記載の空気調和装置の室外機(1)。
【請求項5】
前記室外機ケーシング(2)は、側面の少なくとも一部を覆う側面フレーム(22、23、24)を有しており、
前記室外機ケーシング(2)の側面の少なくとも一部に沿うように、前記室外機ケーシング(2)内に配置されている室外熱交換器(4)と、
前記室外熱交換器(4)もしくは前記室外機ケーシング(2)の前記側面フレーム(22、24)の少なくともいずれか一方に対して前記内部熱交換器(6)を固定するための固定具(480、580)と、
をさらに備えた、
請求項4に記載の空気調和装置の室外機(401、501)。
【請求項6】
前記内部熱交換器(6)を取り囲んで支持する枠体(60)をさらに備えた、
請求項4または5に記載の空気調和装置の室外機(1)。
【請求項7】
前記室外機ケーシング(2)は、側面の少なくとも一部を覆う側面フレーム(22、23、24)を有しており、
前記室外機ケーシング(2)の側面の少なくとも一部に沿うように、前記室外機ケーシング(2)内に配置されている室外熱交換器(4)と、
前記室外熱交換器(4)もしくは前記室外機ケーシング(2)の前記側面フレーム(22、23、24)の少なくともいずれか一方に対して前記枠体(60)を固定するための固定具(80)と、
をさらに備えた、
請求項6に記載の空気調和装置の室外機(1)。
【請求項8】
前記内部熱交換器(6)の長手方向および前記枠体(60)の長手方向は、略鉛直方向であり、
前記固定具(80)の一部は、前記枠体(60)の長手方向の上半分側の部分に固定されている、
請求項7に記載の空気調和装置の室外機(1)。
【請求項9】
前記固定具(80)は、前記枠体(60)の固定部分から離れる方向に延びている連絡部(81、86)を有しており、
前記連絡部(81、86)は、水平方向の幅よりも垂直方向の幅の方が大きい、
請求項7または8に記載の空気調和装置の室外機(1)。
【請求項10】
前記固定具(80)は、前記枠体(60)の第1枠体部分(60a)を前記室外熱交換器(4)もしくは前記室外機ケーシング(2)の前記側面フレーム(22、23、24)の少なくともいずれか一方の第1固定部分(41)に対して固定する第1固定具(80a)と、前記枠体(60)のうち前記第1枠体部分(60a)以外の部分である第2枠体部分(60b)を前記室外熱交換器(4)もしくは前記室外機ケーシング(2)の前記側面フレーム(22、23、24)の少なくともいずれか一方のうち前記第1固定部分(41)以外の部分である第2固定部分(46)に対して固定する第2固定具(80b)と、を有しており、
前記第1枠体部分(60a)と前記第2枠体部分(60b)とは、鉛直方向における高さ位置が異なる、
請求項7から9のいずれか1項に記載の空気調和装置の室外機(1)。
【請求項11】
平面視において、前記第1固定具(80a)の長手方向と前記第2固定具(80b)の長手方向とのなす角のうち小さい方の角度は、90度以上180度以下である、
請求項10に記載の空気調和装置の室外機(1)。
【請求項12】
前記耐圧冷媒容器(9)の上方の外表面に沿った形状を有しており、前記耐圧冷媒容器(9)に固定されているかもしくは前記耐圧冷媒容器(9)と一体化されている支持台(70)をさらに備え、
前記内部熱交換器(6)は、前記枠体(60)を介して前記支持台(70)に支持される、
請求項6から11のいずれか1項に記載の空気調和装置の室外機(1)。
【請求項13】
前記室外機ケーシング(2)は、側面部(22,23,24,25)と、鉛直方向に開口した吹出孔(21a)を含む天面部(21)と、を有しており、
前記室外機ケーシング(2)の前記側面部近傍であって、前記配管組み立て体(6)の外側に配置された室外熱交換器(4)と、
前記吹出孔(21a)近傍であって前記配管組み立て体(6)の上方に配置され、上方に向かう空気流れを形成する送風機(27)と、
をさらに備えた、
請求項2から12のいずれか1項に記載の空気調和装置の室外機(1)。
【請求項14】
前記耐圧冷媒容器は、レシーバおよびアキュムレータの少なくともいずれか一方である、
請求項1から13のいずれか1項に記載の空気調和装置の室外機(1)。
【請求項15】
前記作動冷媒は、二酸化炭素である、
請求項1から14のいずれか1項に記載の空気調和装置の室外機(1)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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