説明

立方晶窒化ホウ素多結晶体の製造方法

【課題】 バインダを用いず、穏和な条件下で製造可能な、高硬度かつ高強度の立方晶窒化ホウ素多結晶体の製造方法を提供すること。
【解決手段】 本発明は、立方晶窒化ホウ素粉末に、炭素および水素からなる化合物、または、炭素、水素および窒素からなる化合物を添加して、所定の圧力および温度条件下で処理し、前記化合物は前記処理条件下において揮発性であることを特徴とする立方晶窒化ホウ素多結晶体の製造方法を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、立方晶窒化ホウ素多結晶体の製造方法に関し、特に、鉄系材料の切削加工に用いることができる、高硬度かつ高強度で熱的特性に優れた立方晶窒化ホウ素多結晶体の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
立方晶窒化ホウ素(以下cBNと称す)は、ダイヤモンドに次ぐ硬度を有し、熱的化学的安定性の高い物質であり、従来から鉄系材料の切削工具として幅広く用いられている。
【0003】
cBN粒子(粉末)を単独で直接焼結することは非常に困難であるため、一般に切削工具として用いられているcBN焼結体は、Al,Coなどの金属、TiCやTiNなどのセラミックスをバインダとして用いてcBNの粉末を超高圧下で焼結して製造されている。
【0004】
このため一般に市販されているcBN焼結体には10〜40体積%程度の上記バインダが含まれる。このバインダが、焼結体の強度、耐熱性、熱放散性に大きく影響を与え、特に鉄系材料を高速で切削加工する場合に、刃先の欠損や亀裂が生じやすく、工具としての寿命が非常に短くなる。焼結体にバインダが含まれている限り、このような問題は避けられない。
【0005】
一方、バインダを含まないcBN焼結体として、ホウ窒化マグネシウムなどの触媒を用いて六方晶窒化ホウ素(以下、hBNと称す)を原料として、反応焼結させた焼結体がある。この焼結体はバインダがなくcBN粒子が強く結合しているため熱伝導率が6〜7W/cm℃と高く、ヒートシンク材やTABボンディングツールなどに用いられている。
【0006】
しかし、この焼結体の中には触媒がいくらか残留しているため、熱を加えるとこの触媒とcBNとの熱膨張差による微細クラックが入りやすい。このため、その耐熱温度は700℃程度と低く、切削工具としては大きな問題となる。
【0007】
また、粒径が10μm前後と大きいため、熱伝導率が高いものの、強度が十分でなく、負荷の大きい断続的な切削には対応出来ない。
【0008】
cBNは、hBNなどの常圧型BNを超高圧高温下で、無触媒で合成(直接変換)することが可能である。このhBNからcBNに変換すると同時に焼結させることで、バインダを含まないcBN焼結体を作製できることが知られている。
【0009】
たとえば、下記特許文献1や下記特許文献2にはhBNを超高圧高温下でcBNに変換させ、cBN焼結体を得る方法は示されている。しかし、十分強固な焼結体を得るためには、圧力を7GPa、温度を2100℃以上の厳しい条件が必要とされ、工業生産するには、コストや生産性に問題がある。
【0010】
また、下記特許文献3や下記特許文献4には、熱分解窒化ホウ素(pBN)を原料にして、cBN焼結体を作製する方法が示されている。この場合も強固なcBN焼結体を得るためには、2100℃以上の温度を要し、上記と同様の問題があるほかに、原料pBNは極めて高価あること、圧縮hBNが残留しやすいこと、配向(異方)性が強くて層状亀裂や剥離の問題が生じやすいことなどの問題がある。
【0011】
よりマイルドな条件で直接変換によりcBNを得る方法として例えば、下記特許文献5に、平均粒径が3μm以下の六方晶系窒化ホウ素粉末を原料とする方法が示されている。これにより圧力を6GPaとし、温度を1100℃とする条件下でcBNが得られるが、六方晶窒化ホウ素粉末が微粉であるため、数%の酸化ホウ素不純物や吸着ガスを含み、そのため焼結が十分に進行せず、また、酸化物を焼結体内に多く含むため、高硬度、高強度で耐熱性に優れた焼結体が得られず、切削工具に用いることができない。
【0012】
また、下記非特許文献1には、cBNの粉末を高温・高圧で直接焼結するには7.7GPa以上、2300℃以上の非常に高い圧力温度条件が必要であることが記載され、これは、コストや生産性に問題があった。
【0013】
非常に高い圧力温度が必要であるのは、次の理由による。すなわち、cBNが非常に高硬度で、かつ融点が高いため、緩い圧力温度では、原子拡散が不十分となり、十分強固な粒子間結合が得られなくなること、および、原料のcBN粒子の表面には酸化ホウ素の膜や酸素を含むガスが吸着されており、この酸化物や吸着ガスは焼結の進行を少なからず妨げること、である。これらの理由により、cBN多結晶体を得るためには、非常に高温高圧条件を必要とする。
【特許文献1】特開昭47−34099号公報
【特許文献2】特開平3−159964号公報
【特許文献3】特開昭63−394号公報
【特許文献4】特公平8−47801号公報
【特許文献5】特公昭49−27518号公報
【非特許文献1】T.Taniguchi,M.Akaishi,S.Yamaoka,The 3rd NIRIM International Symposium on Advanced Materials (ISAM’96),275−280頁
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明は上記従来の技術の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、バインダを用いず、穏和な条件下で製造可能な、高硬度かつ高強度の立方晶窒化ホウ素多結晶体の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明は、立方晶窒化ホウ素粉末に、炭素および水素からなる化合物を添加して、所定の圧力および温度条件下で処理することを特徴とする立方晶窒化ホウ素多結晶体の製造方法を提供する。
【0016】
好ましくは、前記化合物は、前記圧力および温度条件下において、立方晶窒化ホウ素粉末の周囲環境に、炭素遊離基および水素遊離基として存在する。
【0017】
好ましくは、前記化合物は、窒素をさらに含む。
【0018】
好ましくは、前記化合物は、アミノ基および/またはシアノ基を有し、かつ前記圧力および温度条件下において揮発性である。
【0019】
好ましくは、前記化合物は、前記圧力および温度条件下において、立方晶窒化ホウ素粉末の周囲環境に、炭素遊離基、水素遊離基および窒素遊離基として存在する。
【0020】
好ましくは、前記所定の圧力および温度条件が、熱力学的に安定である。
【0021】
好ましくは、前記化合物は、メラミン、ジシアンジアミドおよびシアナミドからなる群より選択される。
【0022】
好ましくは、前記立方晶窒化ホウ素粒子は、平均粒径が3μm以下である。
【0023】
好ましくは、前記化合物の添加量が、立方晶窒化ホウ素粉末に対して3質量%以下である。
【0024】
好ましくは、前記温度は、1400℃以上2100℃以下である。
【発明の効果】
【0025】
本発明の立方晶窒化ホウ素多結晶体の製造方法によれば、穏和な条件にすることができ、製造コストおよび生産性に優れる。また、本発明の製造方法により得られた立方晶窒化ホウ素多結晶体は、高硬度かつ高強度であり、優れた工具寿命を示す。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
本発明の立方晶窒化ホウ素多結晶体の製造方法は、立方晶窒化ホウ素粉末に、炭素および水素からなる化合物を添加して、所定の圧力および温度条件下で処理することを特徴とする。
【0027】
これにより、従来の製法よりも、温度を低減することができ、さらに圧力も減じることができるので処理条件が大幅に緩和され、その結果、製造コストおよび生産性も向上するものである。
【0028】
本発明において、立方晶窒化ホウ素(以下、cBNと称す)粉末は、研磨剤として市販されている高圧合成cBNパウダーを用いることができる。
【0029】
本発明の立方晶窒化ホウ素粉末の製造方法は、上述のcBN粉末に、炭素および水素からなる化合物を添加して処理することに特徴を有する。当該化合物に炭素が存在することにより、cBN粒子の表面に水素が吸着し、これがcBNの表面に存在し得るBなどの酸素不純物を除去することができる。また、当該化合物に水素が存在することにより、cBNを処理する際の触媒として作用し、処理の際の温度および圧力の条件をマイルドにすることができ、結晶性および種々の特性に優れたcBN多結晶体を得ることができる。
【0030】
上記炭素および水素からなる化合物は、飽和または不飽和であってもよく、低級でも高級であってもよい。また、直鎖状であっても分岐鎖状であってもよい。ただし、当該化合物は、cBNの処理の際に、揮発することが必要である。当該化合物の代表例として、ポリエチレンが挙げられるが、これに限定されるわけではない。
【0031】
本発明において、上記炭素および水素からなる化合物には、窒素がさらに含まれることが好ましい。すなわち、炭素、水素および窒素からなる化合物とすることができる。当該化合物内に窒素が存在することにより、水素単体より、より触媒能の高い物質が表面に形成できるという効果を得ることができるためである。
【0032】
また、本発明において、炭素、水素および窒素からなる化合物は、cBNの処理条件下において揮発性であり、かつ、アミノ基および/またはシアノ基を含有することが好ましい。cBNの処理条件下において揮発性であることを必要とする理由は、処理の際に気体で存在していないと、cBN表面の酸素不純物除去作用が充分でなく、また、水素やアミノ基などのcBN多結晶化のための触媒物質がcBN表面に十分に形成されないからである。
【0033】
また、上記炭素、水素および窒素からなる化合物は、アミノ基および/またはシアノ基を含有することにより、cBNの溶解析出のための触媒作用があり、cBN多結晶化を促進することができる。
【0034】
本発明において、上記炭素および水素からなる化合物、または、炭素、水素および窒素からなる化合物は、cBN粉末を処理する際の圧力および温度条件下において、cBN粉末の周囲環境に、それぞれ炭素遊離基および水素遊離基、または、炭素遊離基、水素遊離基および窒素遊離基として存在することが好ましい。これにより、炭素遊離基は、cBN表面に存在するBなどの酸素不純物と反応して、cBN表面から当該不純物を除去する作用を示し、水素遊離基は、cBNの多結晶化の触媒作用を示し、窒素遊離基は、水素遊離基とともにcBNの多結晶化の触媒作用を示すことができるからである。また、これらの遊離基が相乗的に作用して、良好なcBN多結晶体を形成することができるものである。
【0035】
本発明において、炭素、水素および窒素からなる化合物において、アミノ基および/またはシアノ基を有すものとして、メラミン、ジシアンジアミドおよびシアナミドからなる群より好適に選択されるが、これらに限定されるわけではない。また、これらを単独または複数組み合わせて用いることもできる。
【0036】
本発明において、上記炭素および水素からなる化合物、または、炭素、水素および窒素からなる化合物のいずれも酸素を含んでいない。酸素を含む化合物とした場合、cBNの処理の際に、酸素とホウ素または窒素とが反応して、BやNOxなどの不純物が生じてしまうからである。特に、BはcBNの表面に形成され、硬度や耐摩耗性などに影響を及ぼすおそれがあり問題である。
【0037】
本発明において、上記炭素および水素からなる化合物、または、炭素、水素および窒素からなる化合物の添加量は、cBNホウ素粉末の質量に対して、3質量%以下であることが好ましい。3質量%を超えると、炭素物質が粒界に残留して、強度や硬度が大きく低下してしまうためである。より好ましくは、1質量%以下である。
【0038】
また、上述したcBN粉末に含まれる粒子は、平均粒径が3μm以下であることが好ましい。3μm以下にすることで、焼結性を向上させることができる。一方、3μmを超えると、粒界に多くの気孔や空隙が残り、機械的特性が劣化する。より好ましくは、1μm以下である。
【0039】
本発明の立方晶窒化ホウ素多結晶体の製造方法において、処理するとは、具体的には焼結処理を挙げることができる。また、所定の圧力および温度条件下とは、cBNが熱力学的に安定であることが好ましい。
【0040】
また、上記所定の温度は、1400℃以上2100℃以下の範囲内であることが好ましい。1400℃未満であると、上記化合物の触媒作用を得ることが難しく、cBN同士を強固に焼結させることが難しいためである。一方、2100℃を超えると、高圧高温発生装置にかかる負担が過大になるという理由から、安定した製造が困難で、コストが高くなるという問題が生じるおそれがある。好ましくは、1500℃以上2000℃以下である。
【0041】
また、本発明において、上記処理の際の圧力は、3GPa以上8GPa以下であることが好ましい。3GPa未満であると、cBNが熱力学的に不安定な状態になるという理由から、hBNに変換してしまうという問題が生じるおそれがあり、8GPaを超えると、高圧発生装置にかかる負荷が過大となるという理由から、安定的な製造が困難となり製造コストが高くなるという問題が生じるためである。
【0042】
また、本発明の立方晶窒化ホウ素多結晶体の製造方法において、処理の際に要する時間は、特に制約はないが、安定した焼結体を得るためには、数秒以上の保持が好ましい。
【0043】
本発明の製造方法により得られた立方晶窒化ホウ素多結晶体について、切削試験をしてその工具寿命を評価することができる。当該試験は、ISO規格のSHGA120408形状の切削チップを作成し、これを用いてV字の溝のついたねずみ鋳鉄(FC300)丸棒の外径を旋削加工することにより行う。切削条件は、切削速度700m/分、送り0.2mm/rev、切り込み0.5mmで乾式で行う。
【0044】
以下実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるわけではない。
【実施例】
【0045】
(実施例1)
研磨剤として市販されている、1〜3μmのcBN粉末に、メラミンをcBNの粉末に対して1質量%添加し、これらを十分に均一混合した。これをMoカプセルに入れてベルト型超高圧発生装置を用いて、6GPa、1800℃の温度で15分間処理した。cBN粒子が強固に焼結した多結晶体が得られた。この多結晶体について切削テストを行ったところ、市販のバインダーを含むcBN焼結体に比べ、2倍以上の工具寿命を有することがわかった。
【0046】
(実施例2)
研磨剤として市販されている、0〜1μmのcBN粉末に、メラミンをcBNの粉末に対して3質量%添加し、これらを十分に均一混合した。これをMoカプセルに入れてベルト型超高圧発生装置を用いて、6GPa、1600℃の温度で15分間処理した。cBN粒子が強固に焼結した多結晶体が得られた。この多結晶体について切削テストを行ったところ、市販のバインダーを含むcBN焼結体に比べ、2倍以上の工具寿命を有することがわかった。
【0047】
(実施例3)
研磨剤として市販されている、1〜3μmのcBN粉末と0〜1μmのcBN粉末の質量比1:1の混合粉末に、メラミンを上記cBNおよびcVBの合計質量に対して2質量%添加し、十分に均一混合した。これをMoカプセルに入れてベルト型超高圧発生装置を用いて、6GPa、1600℃の温度で15分間処理した。cBN粒子が強固に焼結した多結晶体が得られた。この多結晶体について切削テストを行ったところ、市販のバインダーを含むcBN焼結体に比べ、2倍以上の工具寿命を有することがわかった。
【0048】
(実施例4)
研磨剤として市販されている、1〜3μmのcBN粉末に、ジシアンジアミドを1体積%添加し、十分に均一混合し、これを実施例1と同様の方法で、6GPa、1800℃の温度で15分間処理した。cBN粒子が強固に焼結した多結晶体が得られ、この多結晶体を用いて切削工具を作成し、切削試験を実施したところ、通常の焼結助剤を含むcBN焼結体に比べ、2倍以上の工具寿命を有することがわかった。
【0049】
(実施例5)
研磨剤として市販されている、1〜3μmのcBN粉末に、シアナミドを1体積%添加し、十分に均一混合し、これを実施例1と同様の方法で、6GPa、1800℃の温度で15分間処理した。cBN粒子が強固に焼結した多結晶体が得られ、この多結晶体を用いて切削工具を作成し、切削試験を実施したところ、通常の焼結助剤を含むcBN焼結体に比べ、2倍以上の工具寿命を有することがわかった。
【0050】
(実施例6)
研磨剤として市販されている、1〜3μmのcBN粉末に、ポリエチレン粉末を1体積%添加し、十分に均一混合し、これを実施例1と同様の方法で、6GPa、1800℃の温度で15分間処理した。cBN粒子が強固に焼結した多結晶体が得られ、この多結晶体を用いて切削工具を作成し、切削試験を実施したところ、通常の焼結助剤を含むcBN焼結体に比べ、2倍以上の工具寿命を有することがわかった。
【0051】
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
立方晶窒化ホウ素粉末に、炭素および水素からなる化合物を添加して、所定の圧力および温度条件下で処理することを特徴とする、立方晶窒化ホウ素多結晶体の製造方法。
【請求項2】
前記化合物は、前記圧力および温度条件下において、立方晶窒化ホウ素粉末の周囲環境に、炭素遊離基および水素遊離基として存在することを特徴とする、請求項1に記載の立方晶窒化ホウ素多結晶体の製造方法。
【請求項3】
前記化合物は、窒素をさらに含むことを特徴とする、請求項1または2に記載の立方晶窒化ホウ素多結晶体の製造方法。
【請求項4】
前記化合物は、アミノ基および/またはシアノ基を有し、かつ前記圧力および温度条件下において揮発性であることを特徴とする、請求項3に記載の立方晶窒化ホウ素多結晶体の製造方法。
【請求項5】
前記化合物は、前記圧力および温度条件下において、立方晶窒化ホウ素粉末の周囲環境に、炭素遊離基、水素遊離基および窒素遊離基として存在することを特徴とする、請求項3または4に記載の立方晶窒化ホウ素多結晶体の製造方法。
【請求項6】
前記所定の圧力および温度条件が、熱力学的に安定であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の立方晶窒化ホウ素多結晶体の製造方法。
【請求項7】
前記化合物は、メラミン、ジシアンジアミドおよびシアナミドからなる群より選択されることを特徴とする、請求項3に記載の立方晶窒化ホウ素多結晶体の製造方法。
【請求項8】
前記立方晶窒化ホウ素粒子は、平均粒径が3μm以下であることを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載の立方晶窒化ホウ素多結晶体の製造方法。
【請求項9】
前記化合物の添加量が、立方晶窒化ホウ素粉末に対して3質量%以下であることを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載の立方晶窒化ホウ素多結晶体の製造方法。
【請求項10】
前記温度は、1400℃以上2100℃以下であることを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の立方晶窒化ホウ素多結晶体の製造方法。

【公開番号】特開2006−21977(P2006−21977A)
【公開日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−203709(P2004−203709)
【出願日】平成16年7月9日(2004.7.9)
【出願人】(000002130)住友電気工業株式会社 (12,747)
【Fターム(参考)】