端末、ネットワークシステム、装置設定方法およびプログラム
【課題】正確な対象装置設定を簡単且つ迅速に行い、ネットワーク運用までの時間短縮を可能とした端末等を提供すること。
【解決手段】作業端末は、自端末の位置情報を取得し、取得した位置情報と対象装置の識別情報とを関連づけた記憶情報を持たせ、取得した位置情報に基づいて管理サーバに位置情報とコンフィギュレーション情報とを対応付けたデータベースを参照して該当するコンフィギュレーション情報を取得させてコンフィギュレーション情報を入手し、入手したコンフィギュレーション情報を用いて対象装置の設定を行う。
【解決手段】作業端末は、自端末の位置情報を取得し、取得した位置情報と対象装置の識別情報とを関連づけた記憶情報を持たせ、取得した位置情報に基づいて管理サーバに位置情報とコンフィギュレーション情報とを対応付けたデータベースを参照して該当するコンフィギュレーション情報を取得させてコンフィギュレーション情報を入手し、入手したコンフィギュレーション情報を用いて対象装置の設定を行う。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、位置情報を利用してネットワーク装置の設定を行う技術に関する。
【背景技術】
【0002】
ネットワーク装置は初期設定をしない限りネットワーク管理システムには接続できず、この状態では管理センターでの管理や操作・設定ができない。
【0003】
出荷前にネットワーク装置に初期設定を施すことは可能であるが、出荷ミスで誤った局舎に納入や対象装置が設置される箇所に適合しない設定を導入するなど人為的ミスを未然に防ぐには徹底した管理が必要で、ネットワーク管理者や作業者への負担が大きい。
【0004】
関連するネットワーク装置設定方法を図13を参照して説明する。
図13において、作業者は作業端末103から工場出荷時にネットワーク管理システム106にアクセスし対象装置であるネットワーク装置108のものであるであろうコンフィギュレーション情報107を作業端末103にダウンロードする。
【0005】
関連技術として、ネットワーク内に存在するネットワーク中継装置の位置情報等を把握し、適切な設定が可能で、設定内容を常に最新の状態に維持する技術が開示されている。その構成は、ネットワークを構成する複数のネットワーク中継装置の物理的接続関係と位置情報、位置情報に対応する構成定義をネットワーク管理装置に予め登録しておくことで、ネットワーク管理装置は、初めにネットワーク管理装置に接続したネットワーク中継装置を発見し、接続関係を考慮した構成定義をネットワーク管理装置に接続しているネットワーク中継装置に配布して順に設定していくことで、自由に配線しても各ネットワーク中継装置に設定する構成定義は隣接するネットワーク中継装置間で適切に配布・設定され、障害発生時に予め設定された回復手段で適切にネットワークの回復を行うことができる(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−104351号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記の関連技術、すなわち図13のネットワーク装置設定方法においては、次のような課題がある。
第1の課題は、作業者による設定情報の落とし込みのため、自動化が難しいことである。
第2の課題は、ダウンロードする設定情報は作業者の判断によるため、適切な設定がダウンロードされない可能性があることである。
第3の課題は、正しい情報がダウンロードされ装置に設定された場合であっても、搬出ミスにより搬出先に適さない装置設定になっている可能性があることである。
【0008】
本発明の目的は、正確な対象装置設定を簡単且つ迅速に行い、ネットワーク運用までの時間短縮を可能とした端末、ネットワークシステム、装置設定方法およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の端末は、自端末の位置情報を取得する手段と、
取得した前記位置情報と対象装置の識別情報とを関連づけた記憶情報を持たせる手段と、
取得した前記位置情報に基づいて前記管理サーバから前記管理サーバの位置情報とコンフィギュレーション情報とを対応付けたデータベースを参照して該当するコンフィギュレーション情報を取得する手段と、
取得した前記コンフィギュレーション情報を用いて前記対象装置の設定を行う手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
また、本発明のネットワークシステムは、作業端末と、対象装置と、管理サーバとを備えるネットワークシステムであって、
前記作業端末は、
自作業端末の位置情報を取得する手段と、
取得した前記位置情報と前記対象装置の識別情報とを関連づけた記憶情報を持たせる手段と、
取得した前記位置情報に基づいて前記管理サーバからコンフィギュレーション情報を取得する手段と、
取得した前記コンフィギュレーション情報を用いて前記対象装置の設定を行う手段とを備え、
前記管理サーバは、前記作業端末から取得した前記位置情報に基づいて位置情報とコンフィギュレーション情報とを対応付けたデータベースを参照して該当するコンフィギュレーション情報を取得する手段を備えることを特徴とする。
【0011】
また、本発明の装置設定方法は、作業端末と、対象装置と、管理サーバとを利用した装置設定方法であって、
前記作業端末が、
自作業端末の位置情報を取得するステップと、
取得した前記位置情報と前記対象装置の識別情報とを関連づけた記憶情報を持たせるステップと、
取得した前記位置情報を前記管理サーバに送るステップとを有し、
前記管理サーバが、前記作業端末から取得した前記位置情報に基づいて位置情報とコンフィギュレーション情報とを対応付けたデータベースを参照して該当するコンフィギュレーション情報を取得するステップと、
前記作業端末が、前記管理サーバから取得した前記コンフィギュレーション情報を用いて前記対象装置の設定を行うステップとを有することを特徴とする。
【0012】
また、本発明のプログラムは、コンピュータ端末に、
自端末の位置情報を取得する処理と、
取得した前記位置情報と対象装置の識別情報とを関連づけた記憶情報を持たせる処理と、
取得した前記位置情報に基づいて前記管理サーバから前記管理サーバの位置情報とコンフィギュレーション情報とを対応付けたデータベースを参照して該当するコンフィギュレーション情報を取得する処理と、
取得した前記コンフィギュレーション情報を用いて前記対象装置の設定を行う処理とを実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、正確な装置設定を簡単且つ迅速に行い、ネットワーク運用までの時間短縮を可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の第一の実施の形態に係る第一の実施の形態における作業端末の図である。
【図2】本発明の第一の実施の形態に係る位置情報の取得にかかわる構成を示す図である。
【図3】本発明の第一の実施の形態に係る位置情報と対象装置との対応テーブルの一例を示す図である。
【図4】本発明の第一の実施の形態に係る第一の実施の形態におけるネットワークシステムの構成を示す図である。
【図5】本発明の第一の実施の形態に係る位置情報と対象装置との対応テーブルの一例を示す。
【図6】本発明の第一の実施の形態に係る装置コンフィギュレーションの選択を示す図である。
【図7】本発明の第一の実施の形態に係る処理動作を示すフローチャートである。
【図8】第一の実施の形態におけるネットワークシステムの構成を示す図である。
【図9】本発明の第二の実施の形態に係る第一の実施の形態における作業端末の図である。
【図10】本発明の第二の実施の形態に係る第一の実施の形態における作業端末の図である。
【図11】本発明の第二の実施の形態に係る対象装置と装置固有IDとの対応テーブルの一例を示す図である。
【図12】本発明の第二の実施の形態に係る処理動作を示すフローチャートである。
【図13】関連するネットワークシステムの構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の第一の実施の形態におけるネットワークシステムにおける作業端末1であって、作業端末1内で走る選択プログラム2は携帯網あるいはGPSを利用し取得した自作業端末の位置情報3を自作業端末の情報記憶領域4に保存する。なお作業者は対象装置(ネットワーク装置)が設置される予定にある局舎周辺で選択プログラムを作動させるものとするので自作業端末の位置情報3は対象装置の位置情報と近似する(図12と同様である)。
図2に位置情報3の取得にかかわる構成を示す。位置情報3は作業端末1に内蔵されるGPSユニット101による精度の高い位置情報や携帯電波ユニット102による基地局電波の三角測量による低い精度のものなどを用いることであってよい。電波は弱い地域などでは地図上の座標を入力するなどの手段も考慮する必要があるため、ここで示した限りではない。なお、図3に情報記憶領域4内に紐付けられて保存されている位置情報3と対象装置との対応テーブルの一例を示す。
【0016】
図4は本発明の第一の実施の形態におけるネットワークシステムの構成を示す図である。選択プログラム2は、位置情報3を用いて移動体通信網やインターネットなどのネットワーク100を通してネットワーク管理システム5(サーバ等からなる)から地図等の座標に紐付けられたエリアコンフィギュレーション情報6(この位置情報ではこのコンフィギュレーション情報というように紐付けられて管理されている)をダウンロードし作業端末1内の情報記憶領域4内に位置情報3に関する装置データベース7を構築する。なお、図5に情報記憶領域4内の装置データベース7に紐付けられて保存されている位置情報3と装置コンフィギュレーション情報9との対応テーブルの一例を示す。格納される装置コンフィギュレーション情報はネットワーク設計時に予め設計者が初期動作やその後の運用に最適な設定が組まれているものとする。
【0017】
図6では、作業端末1上で動作する選択プログラム2は、情報記憶領域4の情報、すなわち位置情報3を用いて装置データベース7と照合し適合する装置コンフィギュレーション9を選択する。
【0018】
以上詳細に本実施の形態の構成を述べたが、図2のGPSユニット101および携帯電波ユニット102、図4のネットワーク100はよく知られており、その詳細な構成は省略する。
【0019】
次に、本実施の形態の動作について図7のフローチャートを参照して詳細に説明する。
作業者は対象装置が設置される予定にある局舎周辺で、図8に示すような作業端末1の選択プログラムを作動させるものとする。
【0020】
図7において、作業端末1は、まず、選択プログラム2はGPSユニット101、或いは携帯電波ユニット102の三角測量により位置情報3を取得し(S701)、情報記憶領域4の位置情報3として記録する(S702)。
次に、この位置情報3を用いて、携帯電話網やインターネットに代表されるネーク100を通じて事業者のネットワーク管理システム5にアクセスし(S703)、事前に用意してあるエリアコンフィグ情報6をダウンロードし(S704)、装置データベース7に保存する(S705)。
そして、位置情報3を用いて装置データベース7と照合し適合する装置コンフィギュレーション9(コンフィギュレーションファイル)を選択し、対象装置の設定を行う(S706)。
【0021】
以上説明した本実施の形態によれば、以下に記載するような効果を奏する。
第1の効果は、位置情報をもとに装置設定情報を選択しているので、類似する設定情報の中なら適切やものを選択し適用できる。
第2の効果は、ネットワーク管理システム(管理センタ)にある設定情報をダウンロードする仕組みのため、保守者がファイル管理をすることなく、最新の設定情報を適用できる。
第3の効果は、現地での容易な設定情報投入を可能にしているので、工場での初期設定の工数削減や出荷後に搬出先ミスなどでサイトでの再設定を低減できる。
【0022】
以下、本発明の第二の実施の形態について説明する。その基本的構成は上記の第一の実施の形態と同様であるが、装置設定情報照合手段についてさらに工夫している点が異なる。
【0023】
基本的構成は上記の第一の実施の形態と同様であるので重複する説明は省略する。
本実施の形態の構成を図9に示す。図9において、選択プログラム2は装置固有ID8を用いてより精度の高い照合を可能にする。選択プログラム2は対象装置に貼付されたバーコードを読み取り入力された装置固有ID8を情報記憶領域4内に保存する。
【0024】
図10において、ID取得ユニット103により対象装置に貼付されるバーコードを装置固有ID8として取得する。なお、装置固有ID8はバーコード、シリアル番号、RFIDなどの電子タグなど広く一般的に使用されているものが用いられてよい。
【0025】
図11に情報記憶領域4内の対象装置と装置固有ID8との対応テーブルの一例を示す。
【0026】
次に、本実施の形態の動作について図12のフローチャートを参照して詳細に説明する。
上記の第一の実施の形態と同様であるので重複する説明は省略する
【0027】
図12において、ID取得ユニット103により対象装置に貼付されるバーコードを装置固有ID8として取得する(S1203)。
次に、情報記憶領域4内の対象装置と装置固有ID8との対応テーブルに保存する(S1204)。
ネットワーク管理システム5にアクセスし(S1205)、事前に用意してあるエリアコンフィグ情報6をダウンロードし(S1206)、装置データベース7に保存されるものは、一の位置情報に複数装置それぞれの装置コンフィギュレーション9がぶらさがって対応付けられていてもよい。
【0028】
以上説明した本実施の形態によれば、以下に記載するような効果を奏する。
装置の個別識別を可能にしているので、同一局舎に複数装置が存在する場合に適切な設定情報が選択できるという効果が得られる。
【0029】
なお、上述する各実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更実施が可能である。例えば、作業端末1の機能を実現するためのプログラムを端末に読込ませて実行することにより端末の機能を実現する処理を行ってもよい。さらに、そのプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であるCD−ROMまたは光磁気ディスクなどを介して、または伝送媒体であるインターネット、電話回線などを介して伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。また、各装置の機能が他の装置によりまとめて実現されたり、追加の装置により機能が分散されて実現される形態も本発明の範囲内である。
【0030】
上記の実施の形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0031】
(付記1)自端末の位置情報を取得する手段と、
取得した前記位置情報と対象装置の識別情報とを関連づけた記憶情報を持たせる手段と、
取得した前記位置情報に基づいて前記管理サーバから前記管理サーバの位置情報とコンフィギュレーション情報とを対応付けたデータベースを参照して該当するコンフィギュレーション情報を取得する手段と、
取得した前記コンフィギュレーション情報を用いて前記対象装置の設定を行う手段とを備えることを特徴とする端末。
【0032】
(付記2)取得した一の前記位置情報について複数の前記対象装置がある場合に、各対象装置ごとの固有識別情報を取得する手段をさらに備え、
取得した前記コンフィギュレーション情報を用いて、取得した前記固有識別情報に応じた前記対象装置の設定を行うことを特徴とする付記1記載の端末。
【0033】
(付記3)前記固有識別情報は前記対象装置に設けられたバーコード、シリアル番号および電子タグの少なくともいずれかによって識別されることを特徴とする付記2記載の端末。
【0034】
(付記4)作業端末と、対象装置と、管理サーバとを備えるネットワークシステムであって、
前記作業端末は、
自作業端末の位置情報を取得する手段と、
取得した前記位置情報と前記対象装置の識別情報とを関連づけた記憶情報を持たせる手段と、
取得した前記位置情報に基づいて前記管理サーバからコンフィギュレーション情報を取得する手段と、
取得した前記コンフィギュレーション情報を用いて前記対象装置の設定を行う手段とを備え、
前記管理サーバは、前記作業端末から取得した前記位置情報に基づいて位置情報とコンフィギュレーション情報とを対応付けたデータベースを参照して該当するコンフィギュレーション情報を取得する手段を備えることを特徴とするネットワークシステム。
【0035】
(付記5)前記作業端末は、
取得した一の前記位置情報について複数の前記対象装置がある場合に、各対象装置ごとの固有識別情報を取得する手段をさらに備え、
取得した前記コンフィギュレーション情報を用いて、取得した前記固有識別情報に応じた前記対象装置の設定を行うことを特徴とする付記4記載のネットワークシステム。
【0036】
(付記6)前記固有識別情報は前記対象装置に設けられたバーコード、シリアル番号および電子タグの少なくともいずれかによって識別されることを特徴とする付記5記載のネットワークシステム。
【0037】
(付記7)作業端末と、対象装置と、管理サーバとを利用した装置設定方法であって、
前記作業端末が、
自作業端末の位置情報を取得するステップと、
取得した前記位置情報と前記対象装置の識別情報とを関連づけた記憶情報を持たせるステップと、
取得した前記位置情報を前記管理サーバに送るステップとを有し、
前記管理サーバが、前記作業端末から取得した前記位置情報に基づいて位置情報とコンフィギュレーション情報とを対応付けたデータベースを参照して該当するコンフィギュレーション情報を取得するステップと、
前記作業端末が、前記管理サーバから取得した前記コンフィギュレーション情報を用いて前記対象装置の設定を行うステップとを有することを特徴とする装置設定方法。
【0038】
(付記8)前記作業端末が、
取得した一の前記位置情報について複数の前記対象装置がある場合に、各対象装置ごとの固有識別情報を取得するステップをさらに有し、
取得した前記コンフィギュレーション情報を用いて、取得した前記固有識別情報に応じた前記対象装置の設定を行うことを特徴とする付記7記載の装置設定方法。
【0039】
(付記9)前記固有識別情報は前記対象装置に設けられたバーコード、シリアル番号および電子タグの少なくともいずれかによって識別されることを特徴とする付記8記載の装置設定方法。
【0040】
(付記10)コンピュータ端末に、
自端末の位置情報を取得する処理と、
取得した前記位置情報と対象装置の識別情報とを関連づけた記憶情報を持たせる処理と、
取得した前記位置情報に基づいて前記管理サーバから前記管理サーバの位置情報とコンフィギュレーション情報とを対応付けたデータベースを参照して該当するコンフィギュレーション情報を取得する処理と、
取得した前記コンフィギュレーション情報を用いて前記対象装置の設定を行う処理とを実行させることを特徴とするプログラム。
【0041】
(付記11)取得した一の前記位置情報について複数の前記対象装置がある場合に、各対象装置ごとの固有識別情報を取得する処理をさらに実行させ、
取得した前記コンフィギュレーション情報を用いて、取得した前記固有識別情報に応じた前記対象装置の設定を行わせることを特徴とする付記10記載のプログラム。
【0042】
(付記12)前記固有識別情報は前記対象装置に設けられたバーコード、シリアル番号および電子タグの少なくともいずれかによって識別されることを特徴とする付記11記載のプログラム。
【符号の説明】
【0043】
1 作業端末
2 選択プログラム
3 位置情報
4 情報記憶領域
5 ネットワーク管理システム
6 エリアコンフィギュレーション情報
7 装置データベース
8 装置固有ID
9 装置コンフィギュレーション情報
100 ネットワーク
101 GPSユニット
102 携帯電波ユニット
【技術分野】
【0001】
本発明は、位置情報を利用してネットワーク装置の設定を行う技術に関する。
【背景技術】
【0002】
ネットワーク装置は初期設定をしない限りネットワーク管理システムには接続できず、この状態では管理センターでの管理や操作・設定ができない。
【0003】
出荷前にネットワーク装置に初期設定を施すことは可能であるが、出荷ミスで誤った局舎に納入や対象装置が設置される箇所に適合しない設定を導入するなど人為的ミスを未然に防ぐには徹底した管理が必要で、ネットワーク管理者や作業者への負担が大きい。
【0004】
関連するネットワーク装置設定方法を図13を参照して説明する。
図13において、作業者は作業端末103から工場出荷時にネットワーク管理システム106にアクセスし対象装置であるネットワーク装置108のものであるであろうコンフィギュレーション情報107を作業端末103にダウンロードする。
【0005】
関連技術として、ネットワーク内に存在するネットワーク中継装置の位置情報等を把握し、適切な設定が可能で、設定内容を常に最新の状態に維持する技術が開示されている。その構成は、ネットワークを構成する複数のネットワーク中継装置の物理的接続関係と位置情報、位置情報に対応する構成定義をネットワーク管理装置に予め登録しておくことで、ネットワーク管理装置は、初めにネットワーク管理装置に接続したネットワーク中継装置を発見し、接続関係を考慮した構成定義をネットワーク管理装置に接続しているネットワーク中継装置に配布して順に設定していくことで、自由に配線しても各ネットワーク中継装置に設定する構成定義は隣接するネットワーク中継装置間で適切に配布・設定され、障害発生時に予め設定された回復手段で適切にネットワークの回復を行うことができる(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−104351号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記の関連技術、すなわち図13のネットワーク装置設定方法においては、次のような課題がある。
第1の課題は、作業者による設定情報の落とし込みのため、自動化が難しいことである。
第2の課題は、ダウンロードする設定情報は作業者の判断によるため、適切な設定がダウンロードされない可能性があることである。
第3の課題は、正しい情報がダウンロードされ装置に設定された場合であっても、搬出ミスにより搬出先に適さない装置設定になっている可能性があることである。
【0008】
本発明の目的は、正確な対象装置設定を簡単且つ迅速に行い、ネットワーク運用までの時間短縮を可能とした端末、ネットワークシステム、装置設定方法およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の端末は、自端末の位置情報を取得する手段と、
取得した前記位置情報と対象装置の識別情報とを関連づけた記憶情報を持たせる手段と、
取得した前記位置情報に基づいて前記管理サーバから前記管理サーバの位置情報とコンフィギュレーション情報とを対応付けたデータベースを参照して該当するコンフィギュレーション情報を取得する手段と、
取得した前記コンフィギュレーション情報を用いて前記対象装置の設定を行う手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
また、本発明のネットワークシステムは、作業端末と、対象装置と、管理サーバとを備えるネットワークシステムであって、
前記作業端末は、
自作業端末の位置情報を取得する手段と、
取得した前記位置情報と前記対象装置の識別情報とを関連づけた記憶情報を持たせる手段と、
取得した前記位置情報に基づいて前記管理サーバからコンフィギュレーション情報を取得する手段と、
取得した前記コンフィギュレーション情報を用いて前記対象装置の設定を行う手段とを備え、
前記管理サーバは、前記作業端末から取得した前記位置情報に基づいて位置情報とコンフィギュレーション情報とを対応付けたデータベースを参照して該当するコンフィギュレーション情報を取得する手段を備えることを特徴とする。
【0011】
また、本発明の装置設定方法は、作業端末と、対象装置と、管理サーバとを利用した装置設定方法であって、
前記作業端末が、
自作業端末の位置情報を取得するステップと、
取得した前記位置情報と前記対象装置の識別情報とを関連づけた記憶情報を持たせるステップと、
取得した前記位置情報を前記管理サーバに送るステップとを有し、
前記管理サーバが、前記作業端末から取得した前記位置情報に基づいて位置情報とコンフィギュレーション情報とを対応付けたデータベースを参照して該当するコンフィギュレーション情報を取得するステップと、
前記作業端末が、前記管理サーバから取得した前記コンフィギュレーション情報を用いて前記対象装置の設定を行うステップとを有することを特徴とする。
【0012】
また、本発明のプログラムは、コンピュータ端末に、
自端末の位置情報を取得する処理と、
取得した前記位置情報と対象装置の識別情報とを関連づけた記憶情報を持たせる処理と、
取得した前記位置情報に基づいて前記管理サーバから前記管理サーバの位置情報とコンフィギュレーション情報とを対応付けたデータベースを参照して該当するコンフィギュレーション情報を取得する処理と、
取得した前記コンフィギュレーション情報を用いて前記対象装置の設定を行う処理とを実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、正確な装置設定を簡単且つ迅速に行い、ネットワーク運用までの時間短縮を可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の第一の実施の形態に係る第一の実施の形態における作業端末の図である。
【図2】本発明の第一の実施の形態に係る位置情報の取得にかかわる構成を示す図である。
【図3】本発明の第一の実施の形態に係る位置情報と対象装置との対応テーブルの一例を示す図である。
【図4】本発明の第一の実施の形態に係る第一の実施の形態におけるネットワークシステムの構成を示す図である。
【図5】本発明の第一の実施の形態に係る位置情報と対象装置との対応テーブルの一例を示す。
【図6】本発明の第一の実施の形態に係る装置コンフィギュレーションの選択を示す図である。
【図7】本発明の第一の実施の形態に係る処理動作を示すフローチャートである。
【図8】第一の実施の形態におけるネットワークシステムの構成を示す図である。
【図9】本発明の第二の実施の形態に係る第一の実施の形態における作業端末の図である。
【図10】本発明の第二の実施の形態に係る第一の実施の形態における作業端末の図である。
【図11】本発明の第二の実施の形態に係る対象装置と装置固有IDとの対応テーブルの一例を示す図である。
【図12】本発明の第二の実施の形態に係る処理動作を示すフローチャートである。
【図13】関連するネットワークシステムの構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の第一の実施の形態におけるネットワークシステムにおける作業端末1であって、作業端末1内で走る選択プログラム2は携帯網あるいはGPSを利用し取得した自作業端末の位置情報3を自作業端末の情報記憶領域4に保存する。なお作業者は対象装置(ネットワーク装置)が設置される予定にある局舎周辺で選択プログラムを作動させるものとするので自作業端末の位置情報3は対象装置の位置情報と近似する(図12と同様である)。
図2に位置情報3の取得にかかわる構成を示す。位置情報3は作業端末1に内蔵されるGPSユニット101による精度の高い位置情報や携帯電波ユニット102による基地局電波の三角測量による低い精度のものなどを用いることであってよい。電波は弱い地域などでは地図上の座標を入力するなどの手段も考慮する必要があるため、ここで示した限りではない。なお、図3に情報記憶領域4内に紐付けられて保存されている位置情報3と対象装置との対応テーブルの一例を示す。
【0016】
図4は本発明の第一の実施の形態におけるネットワークシステムの構成を示す図である。選択プログラム2は、位置情報3を用いて移動体通信網やインターネットなどのネットワーク100を通してネットワーク管理システム5(サーバ等からなる)から地図等の座標に紐付けられたエリアコンフィギュレーション情報6(この位置情報ではこのコンフィギュレーション情報というように紐付けられて管理されている)をダウンロードし作業端末1内の情報記憶領域4内に位置情報3に関する装置データベース7を構築する。なお、図5に情報記憶領域4内の装置データベース7に紐付けられて保存されている位置情報3と装置コンフィギュレーション情報9との対応テーブルの一例を示す。格納される装置コンフィギュレーション情報はネットワーク設計時に予め設計者が初期動作やその後の運用に最適な設定が組まれているものとする。
【0017】
図6では、作業端末1上で動作する選択プログラム2は、情報記憶領域4の情報、すなわち位置情報3を用いて装置データベース7と照合し適合する装置コンフィギュレーション9を選択する。
【0018】
以上詳細に本実施の形態の構成を述べたが、図2のGPSユニット101および携帯電波ユニット102、図4のネットワーク100はよく知られており、その詳細な構成は省略する。
【0019】
次に、本実施の形態の動作について図7のフローチャートを参照して詳細に説明する。
作業者は対象装置が設置される予定にある局舎周辺で、図8に示すような作業端末1の選択プログラムを作動させるものとする。
【0020】
図7において、作業端末1は、まず、選択プログラム2はGPSユニット101、或いは携帯電波ユニット102の三角測量により位置情報3を取得し(S701)、情報記憶領域4の位置情報3として記録する(S702)。
次に、この位置情報3を用いて、携帯電話網やインターネットに代表されるネーク100を通じて事業者のネットワーク管理システム5にアクセスし(S703)、事前に用意してあるエリアコンフィグ情報6をダウンロードし(S704)、装置データベース7に保存する(S705)。
そして、位置情報3を用いて装置データベース7と照合し適合する装置コンフィギュレーション9(コンフィギュレーションファイル)を選択し、対象装置の設定を行う(S706)。
【0021】
以上説明した本実施の形態によれば、以下に記載するような効果を奏する。
第1の効果は、位置情報をもとに装置設定情報を選択しているので、類似する設定情報の中なら適切やものを選択し適用できる。
第2の効果は、ネットワーク管理システム(管理センタ)にある設定情報をダウンロードする仕組みのため、保守者がファイル管理をすることなく、最新の設定情報を適用できる。
第3の効果は、現地での容易な設定情報投入を可能にしているので、工場での初期設定の工数削減や出荷後に搬出先ミスなどでサイトでの再設定を低減できる。
【0022】
以下、本発明の第二の実施の形態について説明する。その基本的構成は上記の第一の実施の形態と同様であるが、装置設定情報照合手段についてさらに工夫している点が異なる。
【0023】
基本的構成は上記の第一の実施の形態と同様であるので重複する説明は省略する。
本実施の形態の構成を図9に示す。図9において、選択プログラム2は装置固有ID8を用いてより精度の高い照合を可能にする。選択プログラム2は対象装置に貼付されたバーコードを読み取り入力された装置固有ID8を情報記憶領域4内に保存する。
【0024】
図10において、ID取得ユニット103により対象装置に貼付されるバーコードを装置固有ID8として取得する。なお、装置固有ID8はバーコード、シリアル番号、RFIDなどの電子タグなど広く一般的に使用されているものが用いられてよい。
【0025】
図11に情報記憶領域4内の対象装置と装置固有ID8との対応テーブルの一例を示す。
【0026】
次に、本実施の形態の動作について図12のフローチャートを参照して詳細に説明する。
上記の第一の実施の形態と同様であるので重複する説明は省略する
【0027】
図12において、ID取得ユニット103により対象装置に貼付されるバーコードを装置固有ID8として取得する(S1203)。
次に、情報記憶領域4内の対象装置と装置固有ID8との対応テーブルに保存する(S1204)。
ネットワーク管理システム5にアクセスし(S1205)、事前に用意してあるエリアコンフィグ情報6をダウンロードし(S1206)、装置データベース7に保存されるものは、一の位置情報に複数装置それぞれの装置コンフィギュレーション9がぶらさがって対応付けられていてもよい。
【0028】
以上説明した本実施の形態によれば、以下に記載するような効果を奏する。
装置の個別識別を可能にしているので、同一局舎に複数装置が存在する場合に適切な設定情報が選択できるという効果が得られる。
【0029】
なお、上述する各実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更実施が可能である。例えば、作業端末1の機能を実現するためのプログラムを端末に読込ませて実行することにより端末の機能を実現する処理を行ってもよい。さらに、そのプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であるCD−ROMまたは光磁気ディスクなどを介して、または伝送媒体であるインターネット、電話回線などを介して伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。また、各装置の機能が他の装置によりまとめて実現されたり、追加の装置により機能が分散されて実現される形態も本発明の範囲内である。
【0030】
上記の実施の形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0031】
(付記1)自端末の位置情報を取得する手段と、
取得した前記位置情報と対象装置の識別情報とを関連づけた記憶情報を持たせる手段と、
取得した前記位置情報に基づいて前記管理サーバから前記管理サーバの位置情報とコンフィギュレーション情報とを対応付けたデータベースを参照して該当するコンフィギュレーション情報を取得する手段と、
取得した前記コンフィギュレーション情報を用いて前記対象装置の設定を行う手段とを備えることを特徴とする端末。
【0032】
(付記2)取得した一の前記位置情報について複数の前記対象装置がある場合に、各対象装置ごとの固有識別情報を取得する手段をさらに備え、
取得した前記コンフィギュレーション情報を用いて、取得した前記固有識別情報に応じた前記対象装置の設定を行うことを特徴とする付記1記載の端末。
【0033】
(付記3)前記固有識別情報は前記対象装置に設けられたバーコード、シリアル番号および電子タグの少なくともいずれかによって識別されることを特徴とする付記2記載の端末。
【0034】
(付記4)作業端末と、対象装置と、管理サーバとを備えるネットワークシステムであって、
前記作業端末は、
自作業端末の位置情報を取得する手段と、
取得した前記位置情報と前記対象装置の識別情報とを関連づけた記憶情報を持たせる手段と、
取得した前記位置情報に基づいて前記管理サーバからコンフィギュレーション情報を取得する手段と、
取得した前記コンフィギュレーション情報を用いて前記対象装置の設定を行う手段とを備え、
前記管理サーバは、前記作業端末から取得した前記位置情報に基づいて位置情報とコンフィギュレーション情報とを対応付けたデータベースを参照して該当するコンフィギュレーション情報を取得する手段を備えることを特徴とするネットワークシステム。
【0035】
(付記5)前記作業端末は、
取得した一の前記位置情報について複数の前記対象装置がある場合に、各対象装置ごとの固有識別情報を取得する手段をさらに備え、
取得した前記コンフィギュレーション情報を用いて、取得した前記固有識別情報に応じた前記対象装置の設定を行うことを特徴とする付記4記載のネットワークシステム。
【0036】
(付記6)前記固有識別情報は前記対象装置に設けられたバーコード、シリアル番号および電子タグの少なくともいずれかによって識別されることを特徴とする付記5記載のネットワークシステム。
【0037】
(付記7)作業端末と、対象装置と、管理サーバとを利用した装置設定方法であって、
前記作業端末が、
自作業端末の位置情報を取得するステップと、
取得した前記位置情報と前記対象装置の識別情報とを関連づけた記憶情報を持たせるステップと、
取得した前記位置情報を前記管理サーバに送るステップとを有し、
前記管理サーバが、前記作業端末から取得した前記位置情報に基づいて位置情報とコンフィギュレーション情報とを対応付けたデータベースを参照して該当するコンフィギュレーション情報を取得するステップと、
前記作業端末が、前記管理サーバから取得した前記コンフィギュレーション情報を用いて前記対象装置の設定を行うステップとを有することを特徴とする装置設定方法。
【0038】
(付記8)前記作業端末が、
取得した一の前記位置情報について複数の前記対象装置がある場合に、各対象装置ごとの固有識別情報を取得するステップをさらに有し、
取得した前記コンフィギュレーション情報を用いて、取得した前記固有識別情報に応じた前記対象装置の設定を行うことを特徴とする付記7記載の装置設定方法。
【0039】
(付記9)前記固有識別情報は前記対象装置に設けられたバーコード、シリアル番号および電子タグの少なくともいずれかによって識別されることを特徴とする付記8記載の装置設定方法。
【0040】
(付記10)コンピュータ端末に、
自端末の位置情報を取得する処理と、
取得した前記位置情報と対象装置の識別情報とを関連づけた記憶情報を持たせる処理と、
取得した前記位置情報に基づいて前記管理サーバから前記管理サーバの位置情報とコンフィギュレーション情報とを対応付けたデータベースを参照して該当するコンフィギュレーション情報を取得する処理と、
取得した前記コンフィギュレーション情報を用いて前記対象装置の設定を行う処理とを実行させることを特徴とするプログラム。
【0041】
(付記11)取得した一の前記位置情報について複数の前記対象装置がある場合に、各対象装置ごとの固有識別情報を取得する処理をさらに実行させ、
取得した前記コンフィギュレーション情報を用いて、取得した前記固有識別情報に応じた前記対象装置の設定を行わせることを特徴とする付記10記載のプログラム。
【0042】
(付記12)前記固有識別情報は前記対象装置に設けられたバーコード、シリアル番号および電子タグの少なくともいずれかによって識別されることを特徴とする付記11記載のプログラム。
【符号の説明】
【0043】
1 作業端末
2 選択プログラム
3 位置情報
4 情報記憶領域
5 ネットワーク管理システム
6 エリアコンフィギュレーション情報
7 装置データベース
8 装置固有ID
9 装置コンフィギュレーション情報
100 ネットワーク
101 GPSユニット
102 携帯電波ユニット
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自端末の位置情報を取得する手段と、
取得した前記位置情報と対象装置の識別情報とを関連づけた記憶情報を持たせる手段と、
取得した前記位置情報に基づいて前記管理サーバから前記管理サーバの位置情報とコンフィギュレーション情報とを対応付けたデータベースを参照して該当するコンフィギュレーション情報を取得する手段と、
取得した前記コンフィギュレーション情報を用いて前記対象装置の設定を行う手段とを備えることを特徴とする端末。
【請求項2】
取得した一の前記位置情報について複数の前記対象装置がある場合に、各対象装置ごとの固有識別情報を取得する手段をさらに備え、
取得した前記コンフィギュレーション情報を用いて、取得した前記固有識別情報に応じた前記対象装置の設定を行うことを特徴とする請求項1記載の端末。
【請求項3】
前記固有識別情報は前記対象装置に設けられたバーコード、シリアル番号および電子タグの少なくともいずれかによって識別されることを特徴とする請求項2記載の端末。
【請求項4】
作業端末と、対象装置と、管理サーバとを備えるネットワークシステムであって、
前記作業端末は、
自作業端末の位置情報を取得する手段と、
取得した前記位置情報と前記対象装置の識別情報とを関連づけた記憶情報を持たせる手段と、
取得した前記位置情報に基づいて前記管理サーバからコンフィギュレーション情報を取得する手段と、
取得した前記コンフィギュレーション情報を用いて前記対象装置の設定を行う手段とを備え、
前記管理サーバは、前記作業端末から取得した前記位置情報に基づいて位置情報とコンフィギュレーション情報とを対応付けたデータベースを参照して該当するコンフィギュレーション情報を取得する手段を備えることを特徴とするネットワークシステム。
【請求項5】
前記作業端末は、
取得した一の前記位置情報について複数の前記対象装置がある場合に、各対象装置ごとの固有識別情報を取得する手段をさらに備え、
取得した前記コンフィギュレーション情報を用いて、取得した前記固有識別情報に応じた前記対象装置の設定を行うことを特徴とする請求項4記載のネットワークシステム。
【請求項6】
作業端末と、対象装置と、管理サーバとを利用した装置設定方法であって、
前記作業端末が、
自作業端末の位置情報を取得するステップと、
取得した前記位置情報と前記対象装置の識別情報とを関連づけた記憶情報を持たせるステップと、
取得した前記位置情報を前記管理サーバに送るステップとを有し、
前記管理サーバが、前記作業端末から取得した前記位置情報に基づいて位置情報とコンフィギュレーション情報とを対応付けたデータベースを参照して該当するコンフィギュレーション情報を取得するステップと、
前記作業端末が、前記管理サーバから取得した前記コンフィギュレーション情報を用いて前記対象装置の設定を行うステップとを有することを特徴とする装置設定方法。
【請求項7】
前記作業端末が、
取得した一の前記位置情報について複数の前記対象装置がある場合に、各対象装置ごとの固有識別情報を取得するステップをさらに有し、
取得した前記コンフィギュレーション情報を用いて、取得した前記固有識別情報に応じた前記対象装置の設定を行うことを特徴とする請求項6記載の装置設定方法。
【請求項8】
コンピュータ端末に、
自端末の位置情報を取得する処理と、
取得した前記位置情報と対象装置の識別情報とを関連づけた記憶情報を持たせる処理と、
取得した前記位置情報に基づいて前記管理サーバから前記管理サーバの位置情報とコンフィギュレーション情報とを対応付けたデータベースを参照して該当するコンフィギュレーション情報を取得する処理と、
取得した前記コンフィギュレーション情報を用いて前記対象装置の設定を行う処理とを実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項9】
取得した一の前記位置情報について複数の前記対象装置がある場合に、各対象装置ごとの固有識別情報を取得する処理をさらに実行させ、
取得した前記コンフィギュレーション情報を用いて、取得した前記固有識別情報に応じた前記対象装置の設定を行わせることを特徴とする請求項8記載のプログラム。
【請求項1】
自端末の位置情報を取得する手段と、
取得した前記位置情報と対象装置の識別情報とを関連づけた記憶情報を持たせる手段と、
取得した前記位置情報に基づいて前記管理サーバから前記管理サーバの位置情報とコンフィギュレーション情報とを対応付けたデータベースを参照して該当するコンフィギュレーション情報を取得する手段と、
取得した前記コンフィギュレーション情報を用いて前記対象装置の設定を行う手段とを備えることを特徴とする端末。
【請求項2】
取得した一の前記位置情報について複数の前記対象装置がある場合に、各対象装置ごとの固有識別情報を取得する手段をさらに備え、
取得した前記コンフィギュレーション情報を用いて、取得した前記固有識別情報に応じた前記対象装置の設定を行うことを特徴とする請求項1記載の端末。
【請求項3】
前記固有識別情報は前記対象装置に設けられたバーコード、シリアル番号および電子タグの少なくともいずれかによって識別されることを特徴とする請求項2記載の端末。
【請求項4】
作業端末と、対象装置と、管理サーバとを備えるネットワークシステムであって、
前記作業端末は、
自作業端末の位置情報を取得する手段と、
取得した前記位置情報と前記対象装置の識別情報とを関連づけた記憶情報を持たせる手段と、
取得した前記位置情報に基づいて前記管理サーバからコンフィギュレーション情報を取得する手段と、
取得した前記コンフィギュレーション情報を用いて前記対象装置の設定を行う手段とを備え、
前記管理サーバは、前記作業端末から取得した前記位置情報に基づいて位置情報とコンフィギュレーション情報とを対応付けたデータベースを参照して該当するコンフィギュレーション情報を取得する手段を備えることを特徴とするネットワークシステム。
【請求項5】
前記作業端末は、
取得した一の前記位置情報について複数の前記対象装置がある場合に、各対象装置ごとの固有識別情報を取得する手段をさらに備え、
取得した前記コンフィギュレーション情報を用いて、取得した前記固有識別情報に応じた前記対象装置の設定を行うことを特徴とする請求項4記載のネットワークシステム。
【請求項6】
作業端末と、対象装置と、管理サーバとを利用した装置設定方法であって、
前記作業端末が、
自作業端末の位置情報を取得するステップと、
取得した前記位置情報と前記対象装置の識別情報とを関連づけた記憶情報を持たせるステップと、
取得した前記位置情報を前記管理サーバに送るステップとを有し、
前記管理サーバが、前記作業端末から取得した前記位置情報に基づいて位置情報とコンフィギュレーション情報とを対応付けたデータベースを参照して該当するコンフィギュレーション情報を取得するステップと、
前記作業端末が、前記管理サーバから取得した前記コンフィギュレーション情報を用いて前記対象装置の設定を行うステップとを有することを特徴とする装置設定方法。
【請求項7】
前記作業端末が、
取得した一の前記位置情報について複数の前記対象装置がある場合に、各対象装置ごとの固有識別情報を取得するステップをさらに有し、
取得した前記コンフィギュレーション情報を用いて、取得した前記固有識別情報に応じた前記対象装置の設定を行うことを特徴とする請求項6記載の装置設定方法。
【請求項8】
コンピュータ端末に、
自端末の位置情報を取得する処理と、
取得した前記位置情報と対象装置の識別情報とを関連づけた記憶情報を持たせる処理と、
取得した前記位置情報に基づいて前記管理サーバから前記管理サーバの位置情報とコンフィギュレーション情報とを対応付けたデータベースを参照して該当するコンフィギュレーション情報を取得する処理と、
取得した前記コンフィギュレーション情報を用いて前記対象装置の設定を行う処理とを実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項9】
取得した一の前記位置情報について複数の前記対象装置がある場合に、各対象装置ごとの固有識別情報を取得する処理をさらに実行させ、
取得した前記コンフィギュレーション情報を用いて、取得した前記固有識別情報に応じた前記対象装置の設定を行わせることを特徴とする請求項8記載のプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2012−8844(P2012−8844A)
【公開日】平成24年1月12日(2012.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−144826(P2010−144826)
【出願日】平成22年6月25日(2010.6.25)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年1月12日(2012.1.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年6月25日(2010.6.25)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】
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