説明

竹馬

【課題】足台を確実に固定できて安定して乗りやすく安全な竹馬を提供する。
【解決手段】足台(100)に、支持筒部(101)と起伏自在に支持された踏み台(102)とを具備し、足台(100)に設けられた足台ストッパ(104)は、足台(100)の支持穴(18)近傍に支持ピン(83)を介して揺動自在に支持された加圧レバー(82)と、加圧レバー(82)の固定端部形成された加圧端(82a)を、着地竿部(91)に圧接する方向に付勢する加圧付勢用コイルばね (95)とを具備し、足台(100)に載せられた足の荷重により、踏み台(102)により踏圧部(93)を押し下げて加圧レバー(82)の加圧端(82a)を着地竿部(91)に圧接させ、足台(100)を着地竿部(91)に固定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊具である竹馬に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の竹馬は、たとえば特許文献1に開示されるように、竿部の下部側に足台を設けたもので、足台は、基端部に竿部にスライド自在に嵌合する係合穴が形成されている。そして、足台が無負荷状態で竿部に沿ってスライドさせて足台の高さを調整し、足台の先端部に体重を掛けることで、係合穴が傾斜状態となり足台が竿部に係止される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−146402号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、足台に体重を掛けた時の回転モーメントを利用して係合穴の内面を竿部に押し付けて、その摩擦力により足台を竿部に固定するが、係合穴の内面や竿部外周面の状態によっては、足台が下降することがあり、安定性に欠けるという問題があった。
【0005】
本発明は上記問題点を解決して、竿部に対して足台を確実に固定できる安全な竹馬を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の発明は、
足台(100)が支持穴(18)を介して竿部(91)に上下位置調整可能に支持される竹馬であって、
足台(100)は、前記支持穴(18)を有する支持筒部(101)と、当該支持筒部(101)に竿部(91)の接線に沿う接線方向軸(103)を介して略水平な使用姿勢(ア)と、上方に跳ね上げられて竿部(91)に平行な収納姿勢(イ)との間で起伏自在に支持された踏み台(102)とで構成され、
足台(100)を竿部(91)に固定可能な足台ストッパ(104)を設け、
前記足台ストッパ(104)は、
前記支持筒部(101)の前記支持穴(18)近傍に、固定端部が前記接線方向軸(103)に平行な支持ピン(83)を介して上下方向に揺動自在に支持され、かつ当該固定端部で前記支持ピン(83)より下部に形成されて竿部(91)に当接可能な加圧端(82a)、および遊端部に設けられて前記踏み台(102)により下方に押し下げ可能な踏圧部(85)を有する加圧レバー(82)と、当該加圧レバー(82)と前記支持筒部(101)との間に介在され当該加圧レバー(82)を下方に押し下げて前記加圧端(82a)を竿部(91)に圧接する方向に付勢する付勢部材(87)とを具備し、
前記踏み台(102)に載せた足の荷重により、当該踏み台(102)を介して前記踏圧部(85)を押し下げて前記加圧レバー(82)の前記加圧端(82a)を竿部(91)に圧接させ、足台(100)を竿部(91)に固定するように構成されたものである。
【0007】
請求項2記載の発明は、
足台(17)が支持穴(18)を介して竿部(13,91)に上下位置調整可能に支持される竹馬であって、
足台(17)を竿部(13,91)に固定可能な足台ストッパ(81,90)を設け、
前記足台ストッパ(81,90)は、
足台(17)の前記支持穴(18)近傍で、固定端部が竿部(91)の接線に沿う水平な支持ピン(83)を介して上下方向に揺動自在に支持され、かつ当該固定端部で前記支持ピン(83)より下部に形成されて竿部(13,91)に当接可能な加圧端(82a)、および遊端部に設けられ足台(17)の足載せ面(17a)に形成された開口部(88)を介して当該足載せ面(17a)から上方に突出された踏圧部(85,93)を有する加圧レバー(82)と、当該加圧レバー(82)と足台(17)との間に介在され当該加圧レバー(82)を前記加圧端(82a)を竿部(13,91)に圧接する方向に付勢する付勢部材(87)とを具備し、
足台(17)に載せた足で前記踏圧部(85,93)を押し下げ、前記加圧レバー(82)を下方に回動させて前記加圧端(82a)を竿部(13,91)に圧接させ足台(17)を竿部(13,91)に固定するように構成されたものである。
【0008】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の構成において、
竿部(12)は、足台(17,100)をスライド自在に支持する着地竿部(91)と、当該着地竿部(91)から上方に伸縮固定可能に嵌合された伸縮竿部(14)とを具備し、
着地竿部(91)は、円筒形断面に形成されて、外周面の一部に接線方向に沿う規制平面(92)が軸心方向に沿って形成され、
前記規制平面(92)に加圧レバー(82)の加圧端(82a)が圧接されるものである。
【0009】
請求項4記載の発明は、請求項2または3記載の構成において、
加圧レバー(82)の遊端部に、加圧レバー(82)を上方に押し上げて加圧を解除する手動操作用の解除部(86,94)を形成したものである。
【発明の効果】
【0010】
請求項1記載の発明によれば、足台に、支持筒部と、この支持筒部に、接線方向軸周りに回動して起伏自在に支持される踏み台とで構成し、足台ストッパにより、足台に載せられた足(靴)の荷重を利用して、加圧レバーの踏圧端を下方に押さえ、加圧レバーの加圧端を竿部に圧接させることができる。これにより、足台が固定されて足台のずり落ちが確実に防止される。また付勢部材により、足台に足を載せない無負荷状態でも、加圧レバーの加圧端が竿部に軽圧接されて、足台がずり落ちることがない。これにより、足台が竿部に確実に固定され、安定した乗り心地で安全な竹馬を提供することができる。また踏み台を起立させることにより、コンパクトにすることができて可搬性を向上させることができる。さらに付勢部材により、加圧レバーの加圧端が竿部に押し付けられた状態にあるので、踏み台に足を載せていない状態であっても、足台の移動を防止して安定して持ち運ぶことができる。
【0011】
請求項2記載の発明によれば、足台に足を載せると、足(靴)裏で加圧レバーの踏圧部が踏み込まれ、加圧レバーを下方に回動させて加圧端を竿部に圧接させ、足台が竿部に確実に固定されて下降を防止することができる。これにより、足台を竿部に確実に固定して安定した乗り心地で安全な竹馬を提供することができる。また付勢部材により、加圧レバーの加圧端が竿部に押し付けられた状態にあるので、踏み台に足を載せていない状態であっても、足台が移動を防止して安定して持ち運ぶことができる。
【0012】
請求項3記載の発明によれば、着地竿部に伸縮竿部が伸縮自在に嵌合されることにより、可搬時や収納時に竿部を短縮することができる。また加圧端が着地竿部の規制平面に圧接されるので、足台を着地竿部周りに回り止めすることができる。
【0013】
請求項4記載の発明によれば、解除部を手で押し上げることで、加圧レバーによる足台の固定を容易に解除することができ、足台の高さ調整を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】(a)〜(c)は竹馬の実施例1を示し、(a)は短縮状態の全体側面図、(b)は伸長状態の側面図、(c)は同斜視図である。
【図2】図1(b)に示すA−A断面図である。
【図3】図2に示すC−C断面図である。
【図4】(a)〜(c)はクランプ具を示し、(a)は図1(b)に示すB−B断面図、(b)は側面図、(c)は解放状態の平面図である。
【図5】(a)〜(d)は握り手を示し、(a)は側面図、(b)は(a)に示すD−D断面図、(c)は握り手の他の実施例を示す斜視図、(d)は同横断面である。
【図6】(a)〜(c)は実施例1を変形した実施例2で、着地竿部に多数の細溝からなる摩擦支持面を形成した変形例を示し、(a)は足台部分の正面側斜視図、(b)は足台部分の背面側斜視図、(c)は足台基端部の平面図である。
【図7】(a)、(b)は竹馬の実施例3を示し、(a)は足台基端部を示す平面図、(b)は足台基端部の縦断面図である。
【図8】(a)、(b)は足台ストッパを有する竹馬の実施例4を示し、(a)は足台ストッパによる固定状態を示す縦断面図、(b)は足台ストッパによる解除状態を示す縦断面図である。
【図9】(a)、(b)は本発明に係る竹馬の実施例5を示し、(a)は足台ストッパを示す足台の縦断面図、(b)は足台ストッパを有する足台の平面図である。
【図10】(a)〜(c)は本発明に係る竹馬の実施例6を示し、(a)は足台の平面図、(b)は足台の縦断面図、(c)は底面図である。
【図11】(a)〜(c)は本発明に係る竹馬の実施例7を示し、(a)は足台の平面図、(b)は足台の中央縦断面図、(c)は足台の底面図である。
【図12】竹馬の実施例8を示す足台の縦断面図である。
【図13】足台の底面図である。
【図14】足台の側面図である。
【図15】足台の平面図である。
【図16】(a)〜(c)は竹馬の実施例9を示し、(a)は全体側面図、(b)は(a)に示すF部の拡大図、(c)は(b)に示すE−E断面図である。
【図17】足台の側面図である。
【図18】足台の背面図である。
【図19】(a)〜(d)は足台の迫り上げ動作を説明する側面図で、(a)は載荷状態、(b)は荷重除去直後の足台の迫り上げ動作、(c)は、押圧部の迫り上げ動作、(d)は荷重の再負荷動作を示す。
【図20】(a)、(b)は支持ピンを基端側変位した実施例10を示し、(a)は側面図、(b)は荷重の再負荷動作を示す側面図である。
【図21】(a)〜(c)は、着地竿部を円形断面とした実施例11で、(a)は全体側面図、(b)は(a)に示すH−H断面図、(c)は(a)に示すG−G断面図である。
【図22】竹馬の実施例12を示し、円形断面の着地竿部にガイド溝を形成した足台の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
[実施例1]
以下、竹馬の実施例1を、図1乃至図5を参照して説明する。この竹馬は、左右一対で同一構造であるため、一方のみを説明し、他方の説明は省略する。
【0016】
使用者の身長に合わせて竿部12の長さを調整可能な伸縮式竹馬11で、竿部12が、ゴム製の着地部材15を有する着地竿部13と、この着地竿部13にクランプ具16を介して上方に伸縮されて長さ調整可能に設けられた伸縮竿部14とで構成されている。着地竿部13には、基端部に形成された支持穴18を介して足台17が高さ調整可能に取り付けられている。
【0017】
この竹馬11は、足台17が竿部12の軸O周りに回動するのを抑止することにより、安定した乗り心地を実現したものである。
以下、詳細を説明する。
【0018】
(着地竿部)
図2に示すように、着地竿部13は、外周が楕円形断面(長円形断面でも可)で、穴部が円形断面のパイプが使用され、長径DL方向の厚みが短径DS方向に比較して厚肉に形成され、円形断面のパイプに比較して強度が増大されている。
【0019】
(足台)
足台17は、先端側ほど幅が狭く形成されるとともに、基端および先端が弧状の細長い台形に形成されている。足台17の基端部に、着地竿部13に高さ調整可能な支持穴18が形成された支持部材19が取り付けられている。この支持部材19は、図2,図3に示すように、十分な強度と支持穴18の内面に足台17を係止する摩擦力が得られる樹脂や合成ゴムにより成形されている。この支持穴18は、長径DLが足台17の長さ方向に直交する方向に配置された楕円形断面に形成され、足台17の先端側が、着地竿部13から短径DS方向に伸びるように装着されている。
【0020】
支持穴18は、着地竿部13より僅かに大きい相似形の楕円形断面に形成され、足台17が水平姿勢で、支持穴18の前上部内面に形成されて着地竿部13に面接触する摩擦支持面18aと、支持穴18の後下部内面に形成されて着地竿部13に面接触する摩擦支持面18bとをそれぞれ有している。また前述のように、支持穴18の中間部の内径Dmが、着地竿部13の外径より僅かに大きく形成され、先端部が上方に変位されて足台17が傾斜する途中で、着地竿部13と支持穴18の間に僅かな隙間が形成され、足台17が着地竿部13に沿って上下方向にスライド自在な状態となる。さらに足台17の先端部を上方に傾斜させると、支持穴18の前部下方および後部上方に形成された傾斜規制面18c,18dが着地竿部13に当接されて足台17の傾斜限となる。Gは足台17の傾動中心である。
【0021】
したがって、先端部を上方に変位させて足台17を傾動中心G周りに傾斜させることにより、足台17を着地竿部13に沿って昇降させて高さ調整することができる。そしてまた足台17に足を載せて負荷をかけることにより、足台17が水平姿勢となる姿勢で支持穴18の摩擦支持面18a,18bが着地竿部13の前後面(短径側の側面)に接して加圧され、その摩擦力により足台17が着地竿部13に保持される。この時、足台17の支持穴18で摩擦支持面18a,18bが着地竿部13の短径DS側で広い周側面に接触されて、十分な摩擦力を得ることができるので、足台17をより安定して保持することができる。
【0022】
(クランプ具)
図4に示すように、伸縮竿部14の上端部で伸縮竿部14の回り止め機構21が設けられたクランプ具16は、着地竿部13の上端部で短径DS方向に沿う対称位置に伸縮竿部14の軸O方向に沿って形成された前後一対のすり割り22と、伸縮竿部14の後面に軸O方向に沿って全長に形成された角形断面のガイド溝23と、着地竿部13の上端部に外嵌されて着地竿部13をすり割り22を介して縮径可能なロックリング24と、このロックリング24を拡縮可能なクランプレバー25と、ロックリング24の後部内面に突設され後部のすり割り22を介してガイド溝23にスライド自在に嵌合された回り止め凸部26とを具備している。そして、ガイド溝23と回り止め凸部26とで伸縮竿部14の回り止め機構21が構成される。
【0023】
前記ロックリング24は、着地竿部13の外周に外嵌される楕円形のC形のリング本体27と、このリング本体27の一方の短径部が開口された両開口端から前方に突設された一対の挟圧片28とで構成されている。これら一対の挟圧片28には、外面にそれぞれ凹状部28b,28cが軸O方向に形成され、凹状部28b,28c底部中心にそれぞれ互いに対抗して挟圧穴28aが形成されている。そして、これら挟圧穴28aにクランプ軸29が挿通されている。このクランプ軸29の一端部が、凹状部28bに配置された湾曲状の座面を有するスペーサ30を貫通し、さらに取付ナット32が装着される雄ねじ部29aが形成されている。またクランプ軸29の他端部が、他方の凹状部28cに配置された湾曲状の滑り座板31を貫通し、さらに軸O方向に沿う回動軸29bが一体に取り付けられている。そして、この回動軸29bに、クランプレバー25が所定範囲で回動自在に支持されている。
【0024】
クランプレバー25には、固定端部に回動軸29bが回転自在に嵌合される穴部25aが形成され、穴部25aの外周部に穴部25aの中心から偏心された弧状の偏心加圧部33が形成され、この偏心加圧部33に肉厚部33aと薄肉部33bが形成されている。25bは、クランプレバー25の偏心加圧部33の厚さ方向の中間部で、穴部25aを中心として所定角度範囲に形成されて、クランプ軸29の回動を許容する切り欠き部である。またクランプアーム25の遊端側には、ロックリング24の外周面に沿う弧状の作動アーム部25cが形成されている。
【0025】
したがって、図4(a)に示すように、クランプレバー25の作動アーム部25cがロックリング24の外周に沿うクランプ位置では、偏心加圧部33の厚肉部33aが回動軸29bと滑り座板31との間に介在されて、取付ナット32およびスペーサ30と、偏心加圧部33との間で一対の挟圧片28が互いに締め付けられ、ロックリング24および着地竿部13が縮径されて伸縮竿部14が固定される。クランプレバー25が、クランプ位置から矢印で示す時計方向に解放位置まで回動されることにより、図4(c)に示すように、偏心加圧部33が回動されて回動軸29bと滑り座板31との間で厚肉部33aから薄肉部分33bに回動されると、リング本体27の弾性によりロックリング24の開口部が拡開されて着地竿部13が拡径され、伸縮竿部14の固定が解除される。
【0026】
(握り手)
図5(a),(b)に示すように、伸縮竿部14の上端部に設けられた握り手35は、長径が足台17の長さ方向に沿う楕円形断面(または長円形断面)に形成されている。この握り手35は、たとえば樹脂などで成形された伸縮竿部14の上端部に嵌合され、握り手35と伸縮竿部14との間に、ガイド溝23を利用した凹凸部や、図示しない止め具などにより、抜け止めおよび軸O周りの回り止めが施される。
【0027】
図5(a),(b)は握り手37の他の実施例を示し、円筒型の軟質樹脂製の握り手カバー38を伸縮竿部14の上端部に嵌合させたものである。握り手カバー38には、前面で周方向に複数の溝部38aが長さ方向に一定間隔をあけて形成されている。この実施例によれば、握り手カバー38を軟質樹脂製とすることや溝部38aで、グリップ力を増大させて抜け止めおよび軸O周りの回り止めが効果的に実施される。
【0028】
(実施例1の効果)
上記実施例1によれば、着地竿部13にクランプ具16を介して伸縮調整可能な伸縮竿部14を設けた伸縮式の竹馬11において、着地竿部13を楕円形断面に形成し、足台17の基端部に、着地竿部13の外周面と相似形の楕円形断面の支持穴18を形成して、着地竿部13と足台17の回り止めを行うと同時に、クランプ具16の回り止め機構21により、着地竿部13に対して伸縮竿部14を回り止めすることにより、竿部12と足台17と一体に組み付けて、使用時に足台17を効果的に周り止めすることができ、竹馬10に安定して乗ることができる。また足台17を着地竿部13の短径DS方向に沿って配置するように支持穴18を形成したので、支持穴18内で着地竿部13に接する摩擦支持面18a,18bの面積を、従来の円形断面の竿部に比較して広くすることができ、大きい摩擦力により足台17を確実に固定することができる。さらに着地竿部13を楕円形断面(または長円形断面)に形成することにより、大きい強度が得られてパイプ状の着地竿部13の肉厚を薄くすることができる。
【0029】
また握り手35を楕円形断面または長円形断面に形成することにより、手の握力を有効に働かせて伸縮竿部14を安定して把持することができ、足台17の回り止め効果を増加させることができる。
【0030】
さらに、クランプレバー25により偏心加圧部33を介してロックリング24を縮径するクランプ具16により、簡単な構成で伸縮竿部14を着地竿部13に固定することができ、またロックリング24の回り止め凸部26を伸縮竿部14のガイド溝23に嵌合させることで、簡単な構成で伸縮竿部14を回り止めすることができる。
【0031】
[実施例2]
図6は、実施例1を変形した実施例2で、実施例1と同一部材には、同一符号を付して、説明を省略する。
【0032】
この変形例2は、着地竿部13で前面と背面の短径面に、周方向に沿う多数の細溝36F,36Rからなる摩擦支持面36を、足台17の昇降範囲または全長にわたって形成したもので、たとえばローレット加工による細溝36F,36Rを図示している。図では、軸Oに垂直な面に対して少し傾斜を持たせているが、軸に垂直で互いに平行な細溝であってもよい。また摩擦支持面36は、これらの形状に限るものではなく、支持穴18と着地竿部13との摩擦抵抗を増大させ、かつ足台17の高さ調整に支障のないものであれば、もう少し微細な細溝であってもよい。
【0033】
上記実施例2によれば、多数の細溝36F,36Rからなる摩擦支持面36を形成することにより、支持穴18と着地竿部13との摩擦抵抗を増大させることができ、足台17を安定して所望の高さ位置に係止することができる。
【0034】
[実施例3]
図7は、着地竿部を変形した実施例3を示すもので、実施例1および2と同一部材には、同一符号を付して、説明を省略する。
【0035】
実施例1では、外周面を楕円形断面に形成することにより足台17の回り止めを行ったが、この実施例3では、着地竿部41を円形断面とし、着地竿部41の外周面の前面、または前後面に、角溝42を軸O方向に沿って形成している。そして足台17の先端部に取り付けられた支持部材43に、角溝42にスライド自在に嵌合する凸部44を形成し、角溝42と凸部44とにより足台の回り止め機構を構成したものである。これら角溝42と凸部44により足台17を効果的に回り止めすることができ、足台17の高さ調整に支障を来たすこともない
[実施例4]
上述のように実施例1の竹馬11であっても、足台17は任意の高さ位置で十分に体重を支えることができるが、実施例4では、さらに高い安定性と安全性を向上させるために、図8に示すように、足台17に、足台17を着地竿部13に固定する足台ストッパ61を設けたものである。なお、実施例1乃至3と同一部材には、同一符号を付して、説明を省略する。
【0036】
すなわち、足台17の基端筒部と支持部材19の底部側寄りに貫通孔62が、支持穴18から足台17の先端側に向かって形成されている。また足台17の基部底面に支持金具63が取り付けられている。この支持金具63は、前部(着地竿部13側)の前脚部63aに、貫通孔62に対向して加圧ロッド(加圧部材)64を出退軸心Ocに沿って出退自在に案内するガイド筒65が設けられ、また支持金具16の後部(足台17の先端側)の後脚部63bに、加圧ロッド64を出退駆動する出退操作具66が設けられている。
【0037】
前記加圧ロッド64は、ガイド筒65に案内される筒状のロッド本体64aと、このロッド本体64aの先端部に雌ねじ部64bを介して出退され長さ調整可能なねじ軸64cと、このねじ軸64cの先端部に取り付けられた加圧パット64dとで構成されている。前記加圧パット64dは弾性を有しかつ摩擦力の大きい合成ゴムや樹脂で形成されている。64eはねじ軸64cに嵌合されたロックナットである。
【0038】
前記出退操作具66は、支持金具63の後脚部63bに固定端が幅方向の支持ピン66aを介して回動自在に支持された操作レバー67と、この操作レバー67の固定端寄りとロッド本体64aの基端部との間に、幅方向の駆動連結ピン66b,受動連結ピン66cを介して回動自在に連結されたトグルリンク68とで構成されている。また前記操作レバー67の遊端側は指を当てる保護カバー67aで覆われ、さらにトグルリンク68は下方に膨出する円弧形に形成されて、解除状態で後脚部63bを迂回させることができる。
【0039】
したがって、図8(b)に示す解除状態から、操作レバー67を下方に引き出して支持ピン66aを中心に下方に回動させ、トグルリンク68を介して加圧ロッド64を出退軸心Ocに沿って突出させる。操作レバー67がほぼ180°近くで駆動連結ピン66bが出退軸心Oc上まで前方に回動されると、加圧ロッド64が突出限となって、加圧パット64dが着地竿部13の短径DS側の外周面に押し付けられ圧縮される。図9(a)に示すように、さらに操作レバー67が上方に回動されることにより、駆動連結ピン66bが出退軸心Ocを超え、トグルリンク作用で加圧ロッド64が僅かに後退した状態で、操作レバー67が回動限の固定位置で保持される。
【0040】
足台17の高さ調整をするときには、操作レバー67を図9(b)に示す解除位置まで回動させればよい。
上記足台ストッパ61によれば、足台17を着地竿部13に固定することにより、足台17が下降するのを確実に防止できるとともに、足台17の上下方向のガタツキを防止できて、乗り心地および安全性を向上させることができる。
【0041】
[実施例5]
実施例5は、図9に示すように、実施例4と同様に、足台17に足台ストッパ71を設けたものである。なお、実施例1乃至4と同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
【0042】
この足台ストッパ71は、足台17の基端側天部に設けられている。すなわち、支持部材19で足台17先端側に形成された溝部72と、この溝部72に連続して足台17の基端側から長さ方向に伸びる収納溝73とを具備し、収納溝73から溝部72に加圧レバー(加圧部材)74が、水平方向の支持ピン75を介して上下方向に揺動自在に内装されている。
【0043】
この加圧レバー74は、足台17の上面と面一に形成されたレバー本体74aと、このレバー本体74aの着地竿部13側で下方に伸びる支持部74bとを具備している。そして、この支持部74bに形成された穴部74cに、足台17の長さ方向に直交する支持ピン75を介して加圧レバー74が所定範囲で上下方向に揺動自在に支持されている。またレバー本体74aの着地竿部13側に、支持ピン75より上部で溝部72に嵌合されるとともに着地竿部13に当接可能な加圧端74dが設けられ、足台17の先端側に、加圧レバー74が下方に押し下げられることにより加圧端74dを着地竿部13から離間させる作動端74eが設けられる。そして、レバー本体74aの先端側底面で収納溝73との間に、係止用孔部を介して加圧レバー74を上方に押し上げて加圧端74dを着地竿部13に圧接させる加圧付勢用コイルばね76が介装されている。このロック用コイルばね76によりレバー本体74aが押し上げられると、加圧端74dが着地竿部13に圧接された状態で、レバー本体74aの上面が足台17の上面に略面一かまたは僅かに下位となるように設定されている。
【0044】
したがって、着地竿部13に沿って足台17を昇降させる場合、加圧レバー74の作動端74eを収納溝73内に押し込んで加圧端74dを着地竿部13から離間させ、足台17の固定を解除すればよい。
【0045】
上記足台ストッパ71によれば、足台17を着地竿部13に固定することにより、足台17が下降するのを確実に防止できるとともに、足台17の上下方向のガタツキを防止できて、乗り心地および安全性を向上させることができる。
【0046】
[実施例6]
変形した足台ストッパ81を足台17に設けた実施例6を、図10を参照して説明する。なお、実施例1乃至5と同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
【0047】
この実施例6では、足台17の支持部材19を有しておらず、樹脂成型により足台17と一体に形成されている。この足台17は、足載せ板17aの外周部から所定形状の外周壁17bが垂下され、足載せ板17aと外周壁17bとの間に、互いに平行な複数枚(図では3枚)の幅方向リブ17cと、互いに平行な複数枚(図では2枚)の前後方向リブ17dが設けられている。支持穴18は、摩擦支持面18a,18bが形成された内周壁17eで囲まれている。17gは、足台17上でつま先と着地竿部13の接触を防止するための段部である。
【0048】
足台ストッパ81は、足台17の底部で前後方向リブ17dの間に設けられている。すなわち、前後方向リブ17d間に、加圧レバー82の基端側が前後方向リブ17dを貫通する幅方向(水平方向)の支持ピン83を介して上下方向に揺動自在に支持されている。加圧レバー82の基端側には、支持ピン83より着地竿部13側でかつ支持ピン83より下位に加圧端82aが形成されており、この加圧端82aが、内周壁17eに形成された窓部17fを介して着地竿部13の外周面に当接可能に構成されている。一方、加圧レバー82の遊端側に垂直方向の踏圧ロッド84が取り付けられ、この踏圧ロッド84の上端部に、後述の開口部88から上方に突出される踏圧部85が取り付けられるとともに、踏圧ロッド84の下端部に、手動で加圧レバー82を押し下げて固定を解除可能な解除部86が取り付けられている。そして、加圧レバー82の中間部で、足載せ板17aとの間に、加圧レバー82を押し下げて加圧端82aを着地竿部13に軽圧接する方向に収縮付勢する加圧付勢用コイルばね87が係止部を介して連結されている。さらに足載せ板17aの先端基端方向の中間部に開口部88が形成されており、この開口部88を介して踏圧部85が上面より所定量突出されている。したがって、使用者が足台17に足を載せると、踏圧部85を踏み込んで加圧レバー82の先端部を押し下げ、加圧端82aが着地竿部13の外周面に当接される。また、足台17に足を載せていない状態でも、加圧付勢用コイルばね87により加圧レバー82が押し下げられて加圧端82aが着地竿部13に軽圧接され、足台17の下降や回動が防止される。
【0049】
なお、加圧レバー82と足載せ板17aとの間に介在される加圧付勢用コイルばね87に替えて、支持ピン83に外嵌されて加圧レバー82の遊端部を引き上げる方向に付勢するコイルばねであってもよい。
【0050】
したがって、この足台ストッパ81は、使用者が足台17に足を載せない非使用時には、加圧付勢用コイルばね87により加圧レバー82が下方に押し下げられて、加圧端82aが着地竿部13の外周面に押圧されて、固定が継続されている。使用者が足台17に足を載せると、踏圧部85が踏み込まれて加圧レバー82がさらに大きい荷重で下方に押し込まれ、加圧端82aが着地竿部13の外周面に当接されて加圧される。これにより、足台17が着地竿部13の所定位置に確実に固定される。
【0051】
[実施例7]
実施例6の足台ストッパを変形した本発明に係る実施例7を、図11を参照して説明する。なお、実施例1乃至6と同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
【0052】
この実施例7では、円筒形断面の着地竿部91が採用され、外周面の一部に接線方向に沿う規制平面92が軸心方向に沿って形成されている。なお、実施例6のように、着地竿部13の外周面を、楕円形断面または長円形断面に形成してもよい。
【0053】
足台17の支持穴18は、着地竿部91の断面に対応して少し大きい相似形で、足台17が着地竿部91に昇降自在に嵌合される。
この足台17は、足載せ板17aの外周部から所定形状の外周壁17bが垂下され、足載せ板17aと外周壁17bとの間に、互いに平行な複数枚(図では3枚)の幅方向リブ17cと、互いに平行な複数枚(図では2枚)の前後方向リブ17dが設けられている。また支持穴18は内周壁17eで囲まれている。17gは、足台17上でつま先と着地竿部13の接触を防止するための段部である。
【0054】
足台ストッパ90は、足台17の底部で内周壁17eから、足載せ板17aの中間部に形成された開口部88にわたって設けられている。すなわち、前後方向リブ17d間に配置された加圧レバー82は、内周壁17e近傍で前後方向リブ17dおよび外周壁17bを貫通する幅方向(水平方向)の支持ピン83を介して上下方向に揺動自在に支持されている。加圧レバー82の基端部には、支持ピン83より下位に加圧端82aが形成されており、この加圧端82aは、内周壁17eに形成された窓部17fを介して着地竿部91の規制平面92に当接可能に形成されている。一方、加圧レバー82の遊端側は、下方に湾曲して上方に向かい、遊端部に踏圧部93が形成されている。さらに、踏圧部84から下方に折り曲げられたアームの下端部が、加圧レバー82を上方に押し上げて加圧を解除する解除部94に構成されている。また、加圧レバー82の中間部で、足載せ板17aとの間に、加圧レバー82を押し下げて加圧端82aを規制平面92に圧接させる加圧付勢用コイルばね(付勢部材)95が係止部を介して介在されている。
【0055】
また足載せ板17aの先端基端方向の中間部で、前後方向リブ17dの間に開口部96が形成されており、この開口部96を介して踏圧部93が足載せ板17aの足載せ面(上面)より所定量突出されている。したがって、使用者が足台17に足を載せると、足(靴)裏が踏圧部93を踏み込んで加圧レバー82を押し下げ、加圧端82aを着地竿部91の規制平面92に圧接させることになる。ここでと踏圧部93の突出量は、踏圧部93が足載せ板17aの足載せ面まで押し込まれて足(靴)裏に違和感のない範囲であり、加圧レバー82の弾性により加圧端82aが規制平面92に圧接されることになる。
【0056】
この足台ストッパ90は、使用者が足台17に足を載せない非使用時に、加圧付勢用コイルばね95により加圧レバー82の遊端部が下方に押し下げられて、加圧端82aが規制平面92に圧接されているので、着地竿部13に対して足台17は固定されている。このため、非使用時に、足台17が着地竿部13に沿って移動したり、足台17が回転することがなく、取り扱いが容易となる。
【0057】
そして使用者が足台17に足を載せると、踏圧部95が踏み込まれて加圧レバー82が下方に押し込まれ、加圧端82aが着地竿部13の規制平面92に強く圧接される。これにより、足台17が着地竿部13の所定位置に確実に固定され、着地竿部13に沿って足台17が下降したり、回転することがない。これにより、足台17が着地竿部13に確実に固定され、安定した乗り心地で安全な竹馬を提供することができる。また加圧付勢用コイルばね95により、使用者が足台17に足を載せていない状態であっても、加圧端82aが着地竿部13の規制平面92に軽圧接されており、竿部の12の変位や落下などにより足台17が容易に下降したり、回転することがない。
【0058】
なお、加圧付勢用コイルばね95に替えて、支持ピン83に外嵌されて加圧レバー82の遊端部を押し下げる方向に付勢するコイルばねであってもよい。
[実施例8]
実施例6,7の足台ストッパ81,90は、足(靴)で直接加圧レバーを踏み込んで固定する形式であるが、本発明に係る竹馬の実施例8は、足(靴)の荷重を利用し、足台(踏み台)を介して加圧レバー82を押し下げるものである。またこの実施例8では、たとえば実施例7における規制平面92が形成された円筒形断面の着地竿部91が使用され、着地竿部91にクランプ具16を介して伸縮竿部14が長さ調整可能に設けられている。なお、着地竿部13の外周面を、先の実施例のように、楕円形または長円形に形成してもよい。
【0059】
以下、詳細を図12〜図15を参照して説明する。なお、実施例1,7と同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
足台100は、着地竿部91がスライド自在に嵌合される支持穴18を有する支持筒部101と、図14に示すように、支持筒部101で支持穴18近傍に接線方向に沿う接線方向軸103を介して略水平な(正確には、小さい角度で先端上位に傾斜された)使用姿勢(ア)と、上方に跳ね上げられて着地竿部91と平行な収納姿勢(イ)との間で回動し起伏自在に支持された踏み台102とで折畳み式に構成されている。
【0060】
足台ストッパ104は、支持筒部101の支持穴18下部近傍に接線方向軸103と平行な支持ピン83を介して上下方向に揺動自在に支持された加圧レバー82を具備している。この加圧レバー82は、固定端部が支持ピン83より下位に膨出されて、この膨出部の下部前面に、着地竿部13の規制平面92に圧接される加圧端82aが設けられている。この加圧端82aは、規制平面92を損傷させることなくかつ大きい摩擦力で圧接可能な軟質金属や硬質樹脂からなる摩擦ブロックにより構成されて、蟻溝を介して加圧レバー82に交換可能に取り付けられている。また加圧レバー82は、上面が湾曲凹面に形成されて踏み台102の先端部に伸び、遊端部で上方に立ち上げられた踏圧部93と、この踏圧部93の先端側から下方に垂下された手動操作用の解除部94が形成されている。また前記湾曲凹面と支持筒部101との間に加圧付勢用コイルばね(付勢部材)95が介装されて加圧レバー82を下方に押し下げている。したがって、加圧レバー82に荷重がかからない場合でも、加圧レバー82を下方に押し下げて踏圧部93を規制平面92に押し付け、足台100を係止して自然降下や回転を防止している。
【0061】
一方、踏み台102は、足を載せる足載台から、その周囲と内部から複数のリブが垂設され、踏圧部93に対向するリブ間に加圧レバー82を押し下げる押下部105が設けられている。もちろん、強度を有するリブを押下部と兼用してもよい。
【0062】
上記構成において、左右の竹馬について、使用姿勢(ア)の足台100に対して、手で解除部94を押し上げ加圧レバー82を上方に押し上げて固定を解除しつつ、足台100を着地竿部91に沿ってスライドさせる。目的位置に足台100位置合わせすると、解除部94を手放し、加圧付勢用コイルばね95を作用させて足台100を着地竿部91に固定する。足が踏み台102に載せられると、足台ストッパ104では、押下部105により踏圧部93を介して加圧レバー82が押し下げられ、これにより、加圧端82aが規制平面92に圧接されて、足台100が着地竿部91に固定される。竹馬の使用が終わると、踏み台102を跳ね上げて収納姿勢(イ)に折畳み、持ち歩いたり、収納したりする。
【0063】
上記実施例8によれば、足台100を、支持筒部101と、この支持筒部101に接線方向軸103を介して回動し起伏自在な踏み台102とで構成し、足台ストッパ104により、踏み台102に足を載せることにより、踏圧部93を介して加圧レバー82を押し下げ、加圧部82aを着地竿部91の規制平面92に圧接させるようにしたので、踏み台102に足を載せた荷重で加圧レバー82を介して足台100を着地竿部91に固定することができる。したがって、使用状態では、踏み台102に足を載せている限りでは、足台ストッパ104による足台100の固定が誤って外れることがなく、安全性を向上させることができる。また着地竿部13に沿って足台100が下降したり、回転することがない。これにより、足台100が着地竿部13に確実に固定され、安定した乗り心地で安全な竹馬を提供することができる。
【0064】
また踏み台102に足を載せていない非使用状態や、使用姿勢(ア)から踏み台102を跳ね上げて収納姿勢(イ)に折畳んだ状態でも、加圧付勢用コイルばね95により、加圧端82aが着地竿部13の規制平面92に軽圧接されており、持ち運んだり、振動を与えることがあっても、竿部12が簡単に落下したり、足台100が回動したりすることがない。
【0065】
もちろん、加圧付勢用コイルばね95に替えて、支持ピン83に外嵌されて加圧レバー82の遊端部を押し下げる方向に付勢するコイルばねであってもよい。
[実施例9]
本発明に係る竹馬の実施例9を図2乃至図6および図16乃至図19を参照して説明する。この竹馬は、左右一対で同一構造であるため、一方のみを説明し、他方の説明は省略する。また、実施例1と同一の構造および部材は、同一の図面を参照し、同一符号を付して説明する。
【0066】
一般的に、竹馬の使用時の上達方法として、最初は足台を低くして乗ることに慣れると、足台を順次高くして乗りこなすことが行われている。このように足台を高くする場合、たとえば特許文献1のように、一旦、竹馬から降りて足台の高さを調整する必要があり、足台の高さ調整が面倒であるという問題があった。この実施例9では、これを解消して、乗りながら足台17を迫り上げることができる構造を具備している。さらに、実施例1乃至3と同様に、着地竿部(竿部)に対する足台17の軸周りの回動を抑止することにより、安定した乗り心地も実現している。
【0067】
すなわち、この竹馬は、着地竿部(竿部)13に設けられた足台17を上下に足踏みすることにより、足台17を着地竿部13に沿って上昇させることができる迫り上げ式の竹馬であって、足台17の基端部に形成されて、着地竿部13に上下方向にスライド自在でかつ所定範囲で上下揺動自在に嵌合される支持穴18と、一端部が足台17の先端側の所定位置に、足台17の長さ方向に直交する水平方向の支持ピン51を介して回動自在に支持され、他端部が足台17下部の着地竿部13に押圧部材56を介して当接され所定長さまで伸長して着地竿部13を反力受けとして足台17の先端部を斜め上方に付勢するダンパー(付勢具)53と、支持ピン51に対してダンパー53を上方に回動付勢するとともに、支持ピン51に対して足台17の基端部を上方に回動付勢する回動付勢部材を設けたものである。
【0068】
またこの回動付勢部材は、支持ピン51に外嵌されるとともに両端がダンパー53と支持ピン51にそれぞれ係止された第1コイルばね58Aと、支持ピン53に外嵌されるとともに両端が水平ピン51と足台17とにそれぞれ係止された第2コイルばね58Bにより構成されたものである。
【0069】
さらに、着地竿部13の外周面を、楕円形断面または長円形断面に形成し、足台17が、基端部から先端側に竿部の短径方向に伸びるように取り付けられ、着地竿部13の短径側外周面に、周方向に沿う多数の細溝36F,36Rを足台17および押圧部材56の昇降範囲に形成したものである。
【0070】
図20(a)に示すように、この竹馬50は、ゴム製の着地部材15を有する着地竿部13と、この着地竿部13にクランプ具16を介して上方に伸縮されて高さ調整可能に設けられた伸縮竿部14とで構成され、長さを調整可能な伸縮式の竿部12を具備している。
【0071】
以下、詳細を説明する。
(着地竿部)
図16(c)、図2(a)に示すように、着地竿部13は、外周が楕円形断面(長円形断面でも可)で、穴部が円形断面のパイプが使用され、長径DL方向の厚みが短径DS方向に比較して厚肉に形成され、円形断面のパイプに比較して強度が増大されている。
【0072】
(クランプ具)
図4に示すように、伸縮竿部14の上端部で伸縮竿部14の回り止め機構21が設けられたクランプ具16は、着地竿部13の上端部で短径DS方向に沿う対称位置に伸縮竿部14の軸O方向に沿って形成された前後一対のすり割り22と、伸縮竿部14の後面に軸O方向に沿って全長に形成された角形断面のガイド溝23と、着地竿部13の上端部に外嵌されて着地竿部13をすり割り22を介して縮径可能なロックリング24と、このロックリング24を拡縮可能なクランプレバー25と、ロックリング24の後部内面に突設され後部のすり割り22を介してガイド溝23にスライド自在に嵌合された回り止め凸部26とを具備している。そして、ガイド溝23と回り止め凸部26とで伸縮竿部14の回り止め機構21が構成される。
【0073】
前記ロックリング24は、着地竿部13の外周に外嵌される楕円形のC形のリング本体27と、このリング本体27の一方の短径部が開口された両開口端から前方に突設された一対の挟圧片28とで構成されている。これら一対の挟圧片28には、外面にそれぞれ凹状部28b,28cが軸O方向に形成され、凹状部28b,28c底部中心にそれぞれ互いに対抗して挟圧穴28aが形成されている。そして、これら挟圧穴28aにクランプ軸29が挿通されている。このクランプ軸29の一端部が、凹状部28bに配置された湾曲状の座面を有するスペーサ30を貫通し、さらに取付ナット32が装着される雄ねじ部29aが形成されている。またクランプ軸29の他端部が、他方の凹状部28cに配置された湾曲状の滑り座板31を貫通し、さらに軸O方向に沿う回動軸29bが一体に取り付けられている。そして、この回動軸29bに、クランプレバー25が所定範囲で回動自在に支持されている。
【0074】
クランプレバー25には、固定端部に回動軸29bが回転自在に嵌合される穴部25aが形成され、穴部25aの外周部に穴部25aの中心から偏心された弧状の偏心加圧部33が形成され、この偏心加圧部33に肉厚部33aと薄肉部33bが形成されている。25bは、クランプレバー25の偏心加圧部33の厚さ方向の中間部で、穴部25aを中心として所定角度範囲に形成されて、クランプ軸29の回動を許容する切り欠き部である。またクランプアーム25の遊端側には、ロックリング24の外周面に沿う弧状の作動アーム部25cが形成されている。
【0075】
したがって、図4(a)に示すように、クランプレバー25の作動アーム部25cがロックリング24の外周に沿うクランプ位置では、偏心加圧部33の厚肉部33aが回動軸29bと滑り座板31との間に介在されて、取付ナット32およびスペーサ30と、偏心加圧部33との間で一対の挟圧片28が互いに締め付けられ、ロックリング24および着地竿部13が縮径されて伸縮竿部14が固定される。クランプレバー25が、クランプ位置から矢印で示す時計方向に解放位置まで回動されることにより、図4(c)に示すように、偏心加圧部33が回動されて回動軸29bと滑り座板31との間で厚肉部33aから薄肉部分33bに回動されると、リング本体27の弾性によりロックリング24の開口部が拡開されて着地竿部13が拡径され、伸縮竿部14の固定が解除される。
【0076】
(握り手)
図5(a),(b)に示すように、伸縮竿部14の上端部に設けられた握り手35は、長径が足台17の長さ方向に沿う楕円形断面(または長円形断面)に形成されている。この握り手35は、たとえば樹脂などで成形された伸縮竿部14の上端部に嵌合され、握り手35と伸縮竿部14との間に、ガイド溝23を利用した凹凸部や、図示しない止め具などにより、抜け止めおよび軸O周りの回り止めが施される。
【0077】
図5(a),(b)は握り手37の他の実施例を示し、円筒型の軟質樹脂製の握り手カバー38を伸縮竿部14の上端部に嵌合させたものである。握り手カバー38には、前面で周方向に複数の溝部38aが長さ方向に一定間隔をあけて形成されている。この実施例によれば、握り手カバー38を軟質樹脂製とすることや溝部38aで、グリップ力を増大させて抜け止めおよび軸O周りの回り止めが効果的に実施される。
【0078】
(足台)
足台17は、先端側ほど幅が狭く形成された基端、先端が弧状の細長い台形に形成されている。図2,図6、図17に示すように、足台17の基端部に、着地竿部13に高さ調整可能な支持穴18が形成された支持部材19が取り付けられている。この支持部材19は、十分な強度と支持穴18の内面に足台17を係止する摩擦力が得られる樹脂や合成ゴムにより成形されている。この支持穴18は、長径DLが足台17の長さ方向に直交する方向に配置された楕円形断面に形成され、足台17の先端側が、着地竿部13から短径DS方向に伸びるように装着されている。
【0079】
支持穴18は、着地竿部13より僅かに大きい相似形の楕円形断面に形成され、足台17が水平姿勢で、支持穴18の前上部内面に形成されて着地竿部13に面接触する摩擦支持面18aと、支持穴18の後下部内面に形成されて着地竿部13に面接触する摩擦支持面18bとをそれぞれ有している。また前述のように、支持穴18の中間部の内径Dmが、着地竿部13の外径より僅かに大きく形成され、先端部が上方に変位されて足台17が傾斜する途中で、着地竿部13と支持穴18の間に僅かな隙間が形成され、足台17が着地竿部13に沿って上下方向にスライド自在な状態となる。さらに足台17の先端部を上方に傾斜させると、支持穴18の前部下方および後部上方に形成された傾斜規制面18c,18dが着地竿部13に当接されて足台17の傾斜限となる。Gは足台17の傾動中心である。
【0080】
また図3に示すように、着地竿部13には前面と背面の短径側外周面に、周方向に沿う多数の細溝36F,36Rからなる摩擦支持面36を、足台17の昇降範囲または全長にわたって形成されている。この摩擦支持面36は、たとえばローレット加工による多数の細溝36F,36Rを図示している。図では、軸Oに垂直な面に対して少し傾斜を持たせているが、軸に垂直で互いに平行な細溝であってもよい。また摩擦支持面36は、これらの形状に限るものではなく、支持穴18と着地竿部13との摩擦抵抗を増大させ、かつ足台17の高さ調整に支障のないものであれば、もう少し微細な細溝であってもよい。多数の細溝36F,36Rからなる摩擦支持面36を形成することにより、支持穴18と着地竿部13との摩擦抵抗を増大させることができ、足台17を安定して係止することができる。
【0081】
(足台の迫り上げ構造)
以下、迫り上げ式の足台17について詳細を説明する。
図16,図17に示すように、足台17の先端部で裏面に突設された一対のブラケット52に、足台17の長さ方向に直交する水平方向の支持ピン51が支持され、この支持ピン51を介してダンパー53が設けられている。すなわち、ダンパー53のダンパー本体53aの固定端部が回動自在に支持され、伸縮ロッド53bの遊端部が足台50下部の着地竿部13を当接して反力受けとして、足台17の先端側を後部斜め上方に付勢するように構成され、このダンパー53は、所定長さまで伸長可能に構成されている。
【0082】
このダンパー53は、ダンパー本体53aと、このダンパー本体53aの遊端部を貫通して出退自在な伸縮ロッド53bとを具備し、ダンパー本体53a内に伸縮ロッド53bを突出方向に付勢する付勢手段の一例である圧縮コイルばね54と、伸縮ロッド53bの突出限を規制する足台ストッパ55とが設けられている。
【0083】
図16(c)に示すように、伸縮ロッド83bの遊端部には、ダンパー83の伸長力を着地竿部13の着地支持面36に伝達する押圧部材56が、支持ピン51と平行な水平ピン56bを介して取り付けられている。前記押圧部材56の前面には、着地竿部13の短径側の背面に沿う弧状面56aが形成されている。この押圧部材56は十分な摩擦力が得られ、ダンパー53の伸長力を伝達可能な強度部材で形成されており、弧状面56aは十分な摩擦力が得られかつ離間が容易な形状に形成されるか、または別部材が取り付けられ、摩擦支持面36と協働して、着地竿部13に対して十分に大きい摩擦抵抗を得ることができる。
【0084】
そして、前記ブラケット52には、支持ピン51に対してダンパー53の遊端部に取り付けられた押圧部材56を上方に回動付勢するとともに、支持ピン51に対して足台17の基端側を上方に回動付勢する付勢具58が設けられている。この付勢具58は、たとえば2つのコイルばね58A,58Bにより構成されている。第1のコイルばね58Aは、支持ピン51に外嵌され一端がダンパー本体53aに係止されるとともに、他端が支持ピン51の穴部にそれぞれ係止されている。第2のコイルばね58Bは、前記支持ピン51に外嵌され一端が足台17の先端部に係止されるとともに、他端が水平ピン81の穴部に係止されている。もちろん、2つのコイルばね58A,58Bの中間部を互いに連結して、水平ピン81に係止することもできる。
【0085】
(足台の迫り上げ動作)
足台17の迫り上げ動作を、図19を参照して説明する。
図19(a)に示すように、足台17上に足を載せ、押圧部材56の弧状面56aが着地竿部13の外周面で細溝36Rに接地された載荷状態から、足を上げて足台17への負荷を無くすと、図19(b)に示すように、ダンパー53の伸長力により足台17の先端部が斜め上方に付勢されて傾動中心G周りに上方に傾斜される。これにより、支持部材19が傾動される途中で支持穴18の内面と着地竿部13の外周面との間に隙間が生じる。すると、ダンパー53および第2のコイルばね58Bの作用により、支持部材19が着地竿部13に沿って上方に迫り上げられる。
【0086】
次に図19(c)に示すように、ダンパー53が伸長限に達し、押圧部材56の弧状面56aが着地竿部13の外周面から離間されると、第1のコイルばね58Aの作用により、押圧部材56が上方に回動される。そして、押圧部材56の弧状面56aが着地竿部13に接地され、押圧部材56が迫り上げ距離δだけ上方に変位される。
【0087】
さらに図19(d)に示すように、足台17上に足を載せて再び踏み込むと、足台17が傾動中心G周りに先端部下方に回動され、ダンパー53が圧縮される。
このように、竹馬50に乗った状態で、左右の足を交互に上下させて足台17上で足踏み動作を繰り返すことにより、左右の足台17を上下に揺動させて、迫り上げ距離δずつ上方に迫り上げることができ、竹馬50を降りることなく足台17を上昇させることができる。
【0088】
[実施例10]
ところで、実施例8では、足台17上の足(靴)の重心Mより先端側に支持ピン21を配置することにより、ダンパー53の伸縮長さを十分確保して押圧部材の迫り上げ距離δが大きくなるようにしたが、図20(a)に示す実施例9のように、足(靴)の重心Mより基端側に水平ピン21を配置することもできる。この場合、ダンパー53の伸縮長さが短くなる分、迫り上げ距離δも十分に確保しにくいが、図20(b)に示すように、足台17上に足を再び載せて踏み込むと、足台17の傾動途中で支持穴19と着地竿部13との間に隙間が生じた時に、荷重により足台17が水平ピン1を中心に回動して足台17の基端部が着地竿部13に沿って上方に迫り上げられる。これにより、全体として足台17の迫り上げ距離を増加させることができる。
【0089】
上記実施例8および9によれば、足台17上で足踏みして足台17を上下に揺動させることにより、ダンパー53と付勢具58の作用で、足台17を着地竿部13に沿って上方に迫り上げることができる。したがって、竹馬50から降りることなく足踏みするだけで、足台17の位置を上昇することができ、使い勝手が良く、面白みのある竹馬50を提供することができる。
【0090】
また付勢具58を2つのコイルばね58A,58Bにより構成した簡単な構造で、足台50を迫り上げることができ、製造コストを低減することができる。
さらに着地竿部の外周面を、楕円形断面(または長円形断面)に形成することにより、ダンパー56の反力受けとなる着地竿部13の接触面を広くすることができて、摩擦支持面36との摩擦力を増大させることができ、ダンパー53の伸長力を有効に利用することができる。
【0091】
さらに、押圧部材56の弧状面56aが当接する着地竿部13の背面に、多数の細溝36F,36Rからなる摩擦支持面36を形成したので、押圧部材56からの反力を効果的に支持して、足台17をスムーズに迫り上げることができる。
【0092】
[実施例11]
図21は、着地竿部41を円形断面とした実施例10を示すもので、実施例8および9と同様の作用効果を奏することができる。
【0093】
[実施例12]
図22は着地竿部を円形断面とした実施例11を示すものである。実施例8では、着地竿部13の外周面を楕円形断面に形成することにより足台17の回り止めを行ったが、この実施例11では、着地竿部41を円形断面とし、着地竿部41の外周面の前面に、角溝42を軸O方向に沿って形成している。そして足台17の先端部に取り付けられた支持部材43に、角溝42にスライド自在に嵌合する凸部44を形成し、角溝42と凸部44とにより足台の回り止め機構を構成したものである。これら角溝42と凸部44により足台17を効果的に回り止めすることができ、かつ足台17の高さ調整に支障を来たすこともなく、実施例8および9と同様の作用効果を奏することができる。
【0094】
なお、実施例11および12のように、着地竿部41を円形断面とした着地竿部41の外周面の一部、または対称部位に摩擦面36に替えて、接線方向に沿う規制平面を軸心方向に沿って形成し、規制平面を足台の係止部分とすることもできる。もちろん、規制平面に滑り止め用の多数の細溝を形成してもよい。
【符号の説明】
【0095】
O 軸心
G 傾動中心
11 竹馬
12 竿部
13 着地竿部
14 伸縮竿部
15 着地部材
17 足台
18 支持穴
25 クランプレバー
81 足台ストッパ
82 加圧レバー
82a 加圧端
82b 作動端
83 支持ピン
85 踏圧部
87 解除付勢用コイルばね
88 開口部
90 足台ストッパ
91 着地竿部
92 規制平面
93 踏圧部
94 解除部
95 加圧付勢用コイルばね
96 開口部
100 足台
101 支持筒部
102 踏み台
103 接線方向軸
104 足台ストッパ
105 押下げ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
足台が支持穴を介して竿部に上下位置調整可能に支持される竹馬であって、
足台は、前記支持穴を有する支持筒部と、当該支持筒部に竿部の接線に沿う接線方向軸を介して略水平な使用姿勢と、上方に跳ね上げられて竿部に平行な収納姿勢との間で起伏自在に支持された踏み台とで構成され、
足台を竿部に固定可能な足台ストッパを設け、
前記足台ストッパは、
前記支持筒部の前記支持穴近傍に、固定端部が前記接線方向軸に平行な支持ピンを介して上下方向に揺動自在に支持され、かつ当該固定端部で前記支持ピンより下部に形成されて竿部に当接可能な加圧端、および遊端部に設けられて前記踏み台により下方に押し下げ可能な踏圧部を有する加圧レバーと、当該加圧レバーと前記支持筒部との間に介在され当該加圧レバーを下方に押し下げて前記加圧端を竿部に圧接する方向に付勢する付勢部材とを具備し、
前記踏み台に載せた足の荷重により、当該踏み台を介して前記踏圧部(85)を押し下げて前記加圧レバーの前記加圧端を竿部に圧接させ、足台を竿部に固定するように構成された
ことを特徴とする竹馬。
【請求項2】
足台が支持穴を介して竿部に上下位置調整可能に支持される竹馬であって、
足台を竿部に固定可能な足台ストッパを設け、
前記足台ストッパは、
足台の支持穴近傍で、固定端部が竿部の接線に沿う水平な支持ピンを介して上下方向に揺動自在に支持され、かつ当該固定端部で前記支持ピンより下部に形成されて竿部に当接可能な加圧端、および遊端部に設けられ足台の足載せ面に形成された開口部を介して当該足載せ面から上方に突出された踏圧部を有する加圧レバーと、当該加圧レバーと足台との間に介在され当該加圧レバーを前記加圧端を竿部に圧接する方向に付勢する付勢部材とを具備し、
足台に載せた足で前記踏圧部を押し下げ、前記加圧レバーを下方に回動させて前記加圧端を竿部に圧接させ足台を竿部に固定するように構成された
ことを特徴とする竹馬。
【請求項3】
竿部は、足台をスライド自在に支持する着地竿部と、当該着地竿部から上方に伸縮固定可能に嵌合された伸縮竿部とを具備し、
着地竿部は、円筒形断面に形成されるとともに、外周面の一部に接線方向に沿う規制平面が軸心方向に沿って形成され、
前記規制平面に加圧レバーの加圧端が圧接される
ことを特徴とする請求項1または2記載の竹馬。
【請求項4】
加圧レバーの遊端部に、加圧レバーを上方に押し上げて加圧を解除する手動操作用の解除部を形成した
ことを特徴とする請求項1または2記載の竹馬。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2013−66692(P2013−66692A)
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−287068(P2011−287068)
【出願日】平成23年12月28日(2011.12.28)
【出願人】(500514579)ジェイディジャパン株式会社 (20)