説明

筒状フィルムの折変ユニット

【課題】シート状に折り畳まれた筒状フィルムの折変角度の変更に伴う型替えを容易に行うことができる筒状フィルムの折変ユニットを提供する。
【解決手段】シート状に折り畳まれたラベル形成基材Mを折り変える折変ガイド20と、折変前のラベル形成基材Mを折変ガイド20に送り込む送込部30と、折変後のラベル形成基材Mを折変ガイド20から送り出す送出部40とを備えている。折変ガイド20は、上流側ガイド20aと下流側ガイド20bとが相対回転可能に連結固定されたものであり、両者の連結状態を変えることで折変角度を変更することができる。送込部30は、取付ベース50に取り付けられた上流側支持プレート31と、上流側支持プレート31に支持された上流側ガイドローラ32及び上流側支持ローラ33a、33bとを備えており、取付ベース50に対する上流側支持プレート31の取付位置を変えることで各ローラの取付角度を変更することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、シート状に折り畳まれた長尺の筒状フィルムを、その送出途中で折り変える筒状フィルムの折変ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、シュリンクフィルムによって形成された筒状ラベルをボトル容器の胴部に嵌挿するラベル嵌挿装置には、基材ロールから繰り出された、シート状に折り畳まれた長尺のラベル形成基材を順次切断することによって、シート状に折り畳まれた状態の筒状ラベルを形成しながら、これを順次供給することになるが、ラベル嵌挿装置が、供給された筒状ラベルをボトル容器に嵌挿する際、シート状に折り畳まれた筒状ラベルを開口しやすくするために、長尺のラベル形成基材の送出経路に折変ユニットを設け、この折変ユニットによって、シート状に折り畳まれたラベル形成基材を折り変えることで、その折り畳み位置を変化させるようになっている。
【0003】
こういった折変ユニットは、図8(a)、(b)に示すように、長尺のラベル形成基材Mが嵌挿された状態で支持される折変ガイド61と、この折変ガイド61の上流側に設置された、折り変え前のラベル形成基材Mを折変ガイド61に送り込む送込部62と、折変ガイド61の下流側に設置された、折り変え後のラベル形成基材Mを折変ガイド61から送り出す送出部63とを備えており、折変ガイド61は、シート状に折り畳まれた状態で送り込まれてくるラベル形成基材Mを開口する上流側ガイド61aと、この上流側ガイド61aによって開口されたラベル形成基材Mを折り変える下流側ガイド61bとから構成されている。
【0004】
折変ガイド61を構成している上流側ガイド61aと下流側ガイド61bとは、予め定められた所定の折変角度に固定された状態で、相互に連設されており、この折変ガイド61に合わせて、送込部62における筒状フィルムMの折変ガイド61への送込角度と、送出部63における折変ガイド61からの筒状フィルムMの送出角度とが、予め固定的に設定されている。
【0005】
【特許文献1】実公平7−51450号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上述したように、シート状に折り畳まれた状態の筒状ラベルを開口しやすくするためにラベル形成基材を折り変える場合は、折変ユニットによるラベル形成基材の折変角度を90度に設定するのが一般的であるが、例えば、胴部の断面形状が略長方形の長角ボトルに筒状ラベルを嵌挿するような場合は、長角ボトルに嵌挿される筒状ラベルの周方向の位置ずれを防止するために、筒状ラベルに形成される折目を長角ボトルのコーナー部に一致させる必要があり、そのような場合は、折変ユニットによるラベル形成基材の折変角度を90度以外の角度に設定しなければならない。
【0007】
また、筒状ラベルを開口しやすくするために折変ユニットによるラベル形成基材の折変角度を90度に設定すると、ラベル形成基材を折り変えたときに形成される新たな折目が筒状ラベルのセンターシール部分に一致するような場合は、ラベル形成基材の折変角度を90度以外の角度に設定したい場合もある。
【0008】
しかしながら、従来の折変ユニットは、上述したように、ラベル形成基材の折変角度が固定されているので、ラベル形成基材の折変角度を変更する場合は、折変ユニット全体を交換しなければならず、ラベル形成基材の折変角度の変更に伴う型替えに手間がかかるといった問題がある。
【0009】
そこで、この発明の課題は、シート状に折り畳まれた筒状フィルムの折変角度の変更に伴う型替えを容易に行うことができる筒状フィルムの折変ユニットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の課題を解決するため、請求項1にかかる発明は、シート状に折り畳まれた筒状フィルムを折り変える折変ガイドと、前記折変ガイドの上流側に設置された、折り変え前の前記筒状フィルムを前記折変ガイドに送り込む送込部と、前記折変ガイドの下流側に設置された、折り変え後の前記筒状フィルムを前記折変ガイドから送り出す送出部とを備えた筒状フィルムの折変ユニットにおいて、前記折変ガイドは、シート状に折り畳まれた状態で送り込まれてくる前記筒状フィルムを開口する上流側ガイドと、前記上流側ガイドによって開口された筒状フィルムを折り変える下流側ガイドとを有し、前記上流側ガイドと前記下流側ガイドとが、前記筒状フィルムの折変角度を変更可能に連結されていることを特徴とする筒状フィルムの折変ユニットを提供するものである。
【0011】
また、上記の課題を解決するため、請求項2にかかる発明は、シート状に折り畳まれた筒状フィルムを折り変える折変ガイドと、前記折変ガイドの上流側に設置された、折り変え前の前記筒状フィルムを前記折変ガイドに送り込む送込部と、前記折変ガイドの下流側に設置された、折り変え後の前記筒状フィルムを前記折変ガイドから送り出す送出部とを備えた筒状フィルムの折変ユニットにおいて、前記送込部における前記筒状フィルムの送込角度及び前記送出部における前記筒状フィルムの送出角度のいずれか一方または双方を変更可能に構成したことを特徴とする筒状フィルムの折変ユニットを提供するものである。
【発明の効果】
【0012】
以上のように、請求項1にかかる発明の筒状フィルムの折変ユニットでは、折変ガイドを構成している上流側ガイドと下流側ガイドとが、筒状フィルムの折変角度を変更可能に連結されているので、折変ユニットによる筒状フィルムの折変角度を変更する場合、折変ガイドについては、相互に連結されている上流側ガイドと下流側ガイドとの相対角度を変更するだけでよく、折変ガイド自体を交換する必要がないので、筒状フィルムの折変角度の変更に伴う型替え作業を最小限に抑えることができる。
【0013】
また、請求項2にかかる発明の筒状フィルムの折変ユニットでは、送込部における筒状フィルムの送込角度及び送出部における筒状フィルムの送出角度のいずれか一方または双方を変更することができるようになっているので、折変ユニットによる筒状フィルムの折変角度を変更する場合、送込部や送出部については、折変角度が異なる折変ガイドに合わせて、送込部における筒状フィルムの送込角度や送出部における筒状フィルムの送出角度を変更すればよく、送込部や送出部自体を交換する必要がないので、筒状フィルムの折変角度の変更に伴う型替え作業を最小限に抑えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、胴部の水平断面形状が概ね長方形のPETボトル(以下、長角ボトルという。)Bの胴部にシュリンクフィルムによって形成された筒状のラベルLを嵌挿するためのラベル嵌挿装置1を示している。このラベル嵌挿装置1は、長角ボトルBをボトル供給位置γに順次供給する、ベルトコンベア2a、スクリュー2b及びスターホイール2cからなるボトル供給ユニット2と、基材繰出部3aによって基材ロールから繰り出された長尺のラベル形成基材Mを順次切断しながらラベルLを形成し、そのラベルLを第1受渡位置αに順次供給するラベル供給ユニット3と、このラベル供給ユニット3によって第1受渡位置αに供給されたラベルLを受け取って第2受渡位置βに搬送するラベル受渡ユニット4と、ボトル供給位置γにおいて前記ボトル供給ユニット2から供給された長角ボトルBを受け取り、ボトル送出位置δまで搬送すると共に、前記ラベル受渡ユニット4によって搬送されてきたラベルLを第2受渡位置βにおいて受け取り、長角ボトルBをボトル供給位置γからボトル送出位置δまで搬送する間にラベルLを長角ボトルBに嵌挿するロータリ型のラベル嵌挿ユニット5と、長角ボトルBに嵌挿されたラベルLを熱収縮させるための加熱ユニット(図示せず)にラベルLが嵌挿された長角ボトルBを搬送する、スターホイール6a及びベルトコンベア6bからなるボトル搬送ユニット6とから構成されており、基材繰出部3aから繰り出されたシート状のラベル形成基材Mは、ボトルBにラベルLを装着する際に再び筒状に開きやすくするために、その供給途中において折り変えることで折り畳み位置を変化させる折変ユニット7が設置されている。なお、ラベル形成基材Mは、長角ボトルBに装着する筒状のラベルLが連続的に繋がったものである。
【0015】
前記ラベル受渡ユニット4は、図1及び図2に示すように、第1受渡位置αと第2受渡位置βとを通るように一定の回転速度で回転する複数本のテイクアップ部材4aを備えており、シート状に折り畳まれた状態で第1受渡位置αに供給されるラベルLを、テイクアップ部材4aが吸引保持することによって受け取って、第2受渡位置βまで搬送するようになっている。
【0016】
前記ラベル嵌挿ユニット5は、図1及び図2に示すように、回転軸(図示せず)から放射状に張り出した複数の支持アーム5a、5b、5cを介して、回転軸を中心とした同心円上に一定間隔で取り付けられた多数のラベル嵌挿ヘッド10を備えており、各ラベル嵌挿ヘッド10によって、第2のラベル受渡位置βにおいて受け取ったシート状に折り畳まれた筒状のラベルLが開口され、この開口されたラベルLが、ボトル供給位置γにおいて受け取った長角ボトルBがボトル送出位置δまで搬送される途中で、長角ボトルBの胴部に嵌挿されるようになっている。
【0017】
前記ラベル嵌挿ヘッド10は、図2に示すように、ボトル供給位置γにおいて受け取った長角ボトルBをボトル保持台11aに載置した状態に保持するボトル保持手段11と、第2のラベル受渡位置βにおいて受け取ったシート状に折り畳まれたラベルLを、筒状に開口する開閉可能な一対の吸引把持アーム12aを備えたラベルオープナー12と、このラベルオープナー12によって開口された筒状のラベルLを、長角ボトルBの胴部に嵌挿し易い所定の開口形状に整形する4本の開閉杆を有するマンドレル13aを備えた開口整形手段13と、この開口整形手段13によって所定の開口形状に整形されたラベルLを、キャリアプレート14aによって押し下げることで、ボトル保持台11aに載置された長角ボトルBに嵌挿するラベル嵌挿手段14とから構成されており、第2のラベル受渡位置βにおいて受け取ったシート状に折り畳まれた状態のラベルLがラベルオープナー12によって筒状に開口された後、開口整形手段13によって所定の開口形状に整形され、ボトル供給位置γにおいて受け取った長角ボトルBがボトル保持台11aに保持された状態でボトル送出位置δまで搬送される途中で、所定の開口形状に整形されたラベルLが、ラベル嵌挿手段14によって、長角ボトルBの胴部に嵌挿されるようになっている。
【0018】
前記折変ユニット7は、図3(a)、(b)及び図4に示すように、シート状に折り畳まれたラベル形成基材Mを折り変える折変ガイド20と、この折変ガイド20の上流側に設置された、折り変え前のラベル形成基材Mを折変ガイド20に送り込む送込部30と、折変ガイド20の下流側に設置された、折り変え後のラベル形成基材Mを折変ガイド20から送り出す送出部40と、送込部30及び送出部40が取り付けられた、平面略L字形状の取付ベース50とから構成されており、折変ガイド20は送込部30及び送出部40に支持されている。
【0019】
前記折変ガイド20は、図5(a)〜(c)に示すように、シート状に折り畳まれた状態で送り込まれてくるラベル形成基材Mを開口する上流側ガイド20aと、この上流側ガイド20aによって開口されたラベル形成基材Mを折り変える下流側ガイド20bとから構成されており、上流側ガイド20a及び下流側ガイド20bは、基端部側が円柱状に、先端部側が楔状に形成されたフッ素樹脂製の本体部21a、21bと、この本体部21a、21bの楔状に形成された先端部から張り出すように、本体部21a、21bに装着された、折り畳まれたラベル形成基材Mよりも若干幅狭のプレートガイド23a、23bと、各本体部21a、21bの先端部側における幅方向の両側に、プレートガイド23a、23bを挟んでそれぞれ取り付けられた被支持ローラ24a、24bとを備えている。
【0020】
上流側ガイド20aと下流側ガイド20bとは、同図(a)、(b)に示すように、それぞれの本体部21a、21bにおける基端部側の円形状の端面の中心に形成された連結穴22a、22bに円柱状の連結棒25を嵌入した状態で、それぞれの本体部21a、21bを連結棒25にビス止めすることにより、双方の本体部21a、21bが相互に周り止めされた状態で連結されており、連結棒25を中心に双方の本体部21a、21bを相対回転させることによって、上流側ガイド20a、下流側ガイド20bの先端部(プレートガイド23a、23b)の交差角度、即ち、ラベル形成基材Mの折変角度を任意の角度に設定することができるようになっている。
【0021】
また、上流側ガイド20aによって開口されたラベル形成基材Mを折り変える下流側ガイド20bには、先端が内側に屈曲した、内側に弾性変形可能なスプリングガイド26が、プレートガイド23bの幅方向の外側に張り出すように、それぞれ取り付けられており、シート状に折り畳まれたラベル形成基材Mの幅が多少大きくなっても、対応することが出来るように、このスプリングガイド26によって、本体部21b及びプレートガイド23bによって折り変えられたラベル形成基材Mを、その幅方向の外側に拡げるようになっている。
【0022】
前記送込部30は、図3(a)、(b)及び図4に示すように、取付ベース50から垂下するように、取付ベース50に取り付けられた上流側支持プレート31と、この上流側支持プレート31にそれぞれ支持された、上流側ガイドローラ32及び一対の上流側支持ローラ33a、33bとを備えており、一対の上流側支持ローラ33a、33bは、シート状に折り畳まれたラベル形成基材Mが被せられた上流側ガイド20aのプレートガイド23a部分を挟み込むようになっている。
【0023】
また、上流側ガイド20aのプレートガイド23a部分を挟み込んでいる一対の上流側支持ローラ33a、33bには、上流側ガイド20aの本体部21aに取り付けられた被支持ローラ24aが当接するように、折変ガイド20が載置されており、この上流側支持ローラ33a、33bによって、折変ガイド20が垂直に支持されるようになっている。
【0024】
前記取付ベース50には、図4に示すように、折変ガイド20の軸芯を中心とした同心円上に、円弧状の長孔51が形成されており、この長孔51を通した2本のボルト52を上流側支持プレート31の上端面にねじ込んで締め付けることで、上流側支持プレート31が取付ベース50に固定されるようになっている。従って、2本のボルト52を緩めると、上流側支持プレート31を円弧状の長孔51に沿って移動させることができ、上流側支持プレート31に支持されている上流側ガイドローラ32及び一対の上流側支持ローラ33a、33bの取付角度を任意の角度に設定することができる。
【0025】
前記送出部40は、図3(a)、(b)に示すように、取付ベース50から立ち上がるように、取付ベース50の一辺に固定設置された下流側支持プレート41と、この下流側支持プレート41にそれぞれ支持された、一対の下流側支持ローラ42a、42b、一対のニップローラ43a、43b及び下流側ガイドローラ44とを備えており、一対の下流側支持ローラ42a、42bは、折り変えられたラベル形成基材Mが被せられた、下流側ガイド20bのプレートガイド23b及びスプリングガイド26を挟み込むと共に、一対のニップローラ43a、43bは、折り変えられた状態で送り出されるシート状に折り畳まれたラベル形成基材Mを挟み込むことによって、ラベル形成基材Mの折り変えられた部分に存在していた空気を下流側に流出させないようになっている。ラベル形成基材Mの折り変えられた部分に存在していた空気が下流側に流出すると、ラベル形成基材Mが折変ガイド20に密着してしまい、ラベル形成基材Mを円滑に送り出すことが出来なくなるからである。
【0026】
また、下流側ガイド20bのプレートガイド23b及びスプリングガイド26を挟み込んでいる一対の下流側支持ローラ42a、42bには、下流側ガイド20bの本体部21bに取り付けられた被支持ローラ24bが当接するようになっており、この下流側支持ローラ42a、42bによって、折変ガイド20が、その下流側ガイド20b側で支持されるようになっている。
【0027】
以上のように構成された折変ユニット7によるラベル形成基材Mの折変角度を変更する場合は、まず、上流側ガイド20aを連結棒25に固定しているビスを緩めて、下流側ガイド20bを、定位置回転可能な状態にすると共に、送込部30の上流側支持プレート31を取付ベース50に固定している2本のボルト52を緩めた状態で、上流側支持プレート31を円弧状の長孔51に沿って移動可能な状態にし、上流側支持プレート31を円弧状の長孔51に沿って移動させることによって、その上流側支持プレート31に支持されている一対の上流側支持ローラ33a、33bや上流側ガイドローラ32の取付角度を変化させると、これに伴って、上流側支持ローラ33a、33bに支持されている上流側ガイド20aが、送出部40の一対の下流側支持ローラ42a、42bに支持されている下流側ガイド20bに対して相対回転するので、図6(a)、(b)及び図7に示すように、下流側ガイド20bの先端部(プレートガイド23b)に対する上流側ガイド20aの先端部(プレートガイド23a)の交差角度、即ち、折変ガイド20の折変角度が、変更しようとしている所定の折変角度になるまで、上流側支持プレート31を移動させた後、下流側ガイド20bを連結棒25に再度ビス止めすると共に、2本のボルト52を締め込んで上流側支持プレート31を取付ベース50に再度固定すればよい。
【0028】
以上のように、この折変ユニット7では、ラベル形成基材Mの折変角度を変更する場合、折変ガイド20の折変角度及び送込部30の上流側支持ローラ33a、33bや上流側ガイドローラ32の取付角度を変更するだけでよく、折変ユニット7全体を交換する必要がないので、ラベル形成基材Mの折変角度の変更に伴う型替え作業を最小限に抑えることができる。
【0029】
なお、上述した実施形態では、送込部30の上流側支持ローラ33a、33bや上流側ガイドローラ32の取付角度を調整することができるような構成を採用しているが、これに限定されるものではなく、送出部40の下流側支持ローラ42a、42bや下流側ガイドローラ44等の取付角度を調整することができるような構成を採用したり、送込部30及び送出部40の各ローラの取付角度を調整することができるような構成を採用することも可能である。
【0030】
また、上述した実施形態では、筒状のラベルLを長角ボトルBの胴部に嵌挿するためのラベル嵌挿装置1に搭載された折変ユニット7について説明したが、これに限定されるものではなく、本発明の折変ユニットは、シート状に折り畳まれた種々の筒状フィルムを折り変える場合に有用であることはいうまでもない。
【0031】
また、上述した実施形態では、本発明の折変ユニットを搭載したロータリ型のラベル嵌挿装置1について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、特開平1−139321号公報や特公平1−52172号公報に開示されているような直線型のラベル嵌挿装置に、本発明の折変ユニットを搭載することができることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】この発明にかかる筒状フィルムの折変ユニットが搭載されたラベル嵌挿装置を示す概略構成図である。
【図2】同上のラベル嵌挿装置におけるラベル嵌挿ユニットを示す概略図である。
【図3】(a)は同上の折変ユニットを示す正面図、(b)は同上の折変ユニットを示す側面図である。
【図4】同上の折変ユニットを示す底面図である。
【図5】(a)〜(c)は同上の折変ユニットに搭載されている折変ガイドを示す図である。
【図6】(a)は同上の折変ユニットにおけるラベル形成基材の折変角度を変更した状態を示す正面図、(b)は同上の折変ユニットにおけるラベル形成基材の折変角度を変更した状態を示す側面図である。
【図7】同上の折変ユニットにおけるラベル形成基材の折変角度を変更した状態を示す底面図である。
【図8】(a)はラベル嵌挿装置に搭載されている従来の折変ユニットを示す正面図、(b)は同上の折変ユニットを示す側面図である。
【符号の説明】
【0033】
1 ラベル嵌挿装置
2 ボトル供給ユニット
3 ラベル供給ユニット
4 ラベル受渡ユニット
5 ラベル嵌挿ユニット
6 ボトル搬送ユニット
7 折変ユニット
10 ラベル嵌挿ヘッド
11 ボトル保持手段
12 ラベルオープナー
13 開口整形手段
14 ラベル嵌挿手段
20 折変ガイド
20a 上流側ガイド
20b 下流側ガイド
21a、21b 本体部
22a、22b 連結穴
23a、23b プレートガイド
24a、24b 被支持ローラ
25 連結棒
26 スプリングガイド
30 送込部
31 上流側支持プレート
32 上流側ガイドローラ
33a、33b 上流側支持ローラ
40 送出部
41 下流側支持プレート
42a、42b 下流側支持ローラ
43a、43b ニップローラ
44 下流側ガイドローラ
50 取付ベース
51 長孔
52 ボルト
B 長角ボトル
M ラベル形成基材
L ラベル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シート状に折り畳まれた筒状フィルムを折り変える折変ガイドと、
前記折変ガイドの上流側に設置された、折り変え前の前記筒状フィルムを前記折変ガイドに送り込む送込部と、
前記折変ガイドの下流側に設置された、折り変え後の前記筒状フィルムを前記折変ガイドから送り出す送出部と
を備えた筒状フィルムの折変ユニットにおいて、
前記折変ガイドは、
シート状に折り畳まれた状態で送り込まれてくる前記筒状フィルムを開口する上流側ガイドと、
前記上流側ガイドによって開口された筒状フィルムを折り変える下流側ガイドと
を有し、
前記上流側ガイドと前記下流側ガイドとが、前記筒状フィルムの折変角度を変更可能に連結されていることを特徴とする筒状フィルムの折変ユニット。
【請求項2】
シート状に折り畳まれた筒状フィルムを折り変える折変ガイドと、
前記折変ガイドの上流側に設置された、折り変え前の前記筒状フィルムを前記折変ガイドに送り込む送込部と、
前記折変ガイドの下流側に設置された、折り変え後の前記筒状フィルムを前記折変ガイドから送り出す送出部と
を備えた筒状フィルムの折変ユニットにおいて、
前記送込部における前記筒状フィルムの送込角度及び前記送出部における前記筒状フィルムの送出角度のいずれか一方または双方を変更可能に構成したことを特徴とする筒状フィルムの折変ユニット。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2006−76635(P2006−76635A)
【公開日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−264306(P2004−264306)
【出願日】平成16年9月10日(2004.9.10)
【出願人】(000238005)株式会社フジシールインターナショナル (641)