説明

管状部材放射状拡大用潤滑システム

【解決手段】 拡大装置(12)の1若しくはそれ以上の拡大表面(12a)と、管状部材(16)の1若しくはそれ以上の内面(16a)との間の接触面(22)を、前記拡大装置(12)を用いて前記管状部材(16)を放射状に拡大する間、潤滑にするための潤滑システムである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2003年1月27日に出願済みの米国特許仮出願番号第60/442,938号、代理人整理番号第25791.225号の出願日の利益を主張するものであり、その開示はこの参考により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本出願は以下、(1)1999年12月3日に出願済みの米国特許出願第09/454,139号、代理人整理番号第25791.03.02号、(2)2000年2月23日に出願済みの米国特許出願第09/510,913号、代理人整理番号第25791.7.02号、(3)2000年2月10日に出願済みの米国特許出願第09/502,350号、代理人整理番号第25791.8.02号、(4)1999年11月15日に出願済みの米国特許出願第09/440,338号、代理人整理番号第25791.9.02号、(5)2000年3月10日に出願済みの米国特許出願第09/523,460号、代理人整理番号第25791.11.02号、(6)2000年2月24日に出願済みの米国特許出願第09/512,895号、代理人整理番号第25791.12.02号、(7)2000年2月24日に出願済みの米国特許出願第09/511,941号、代理人整理番号第25791.16.02号、(8)2000年6月7日に出願済みの米国特許出願第09/588,946号、代理人整理番号第25791.17.02号、(9)2000年4月26日に出願済みの米国特許出願第09/559,122号、代理人整理番号第25791.23.02号、(10)2000年7月9日に出願済みのPCT特許出願第PCT/US00/18635号、代理人整理番号第25791.25.02号、(11)1999年11月1日に出願済みの米国特許仮出願第60/162,671号、代理人整理番号第25791.27号、(12)1999年9月16日に出願済みの米国特許仮出願第60/154,047号、代理人整理番号第25791.29号、(13)1999年10月12日に出願済みの米国特許仮出願第60/159,082号、代理人整理番号第25791.34号、(14)1999年10月12日に出願済みの米国特許仮出願第60/159,039号、代理人整理番号第25791.36号、(15)1999年10月12日に出願済みの米国特許仮出願第60/159,033号、代理人整理番号第25791.37号、(16)2000年6月19日に出願済みの米国特許仮出願第60/212,359号、代理人整理番号第25791.38号、(17)1999年11月12日に出願済みの米国特許仮出願第60/165,228号、代理人整理番号第25791.39号、(18)2000年7月28日に出願済みの米国特許仮出願第60/221,443号、代理人整理番号第25791.45号、(19)2000年7月28日に出願済みの米国特許仮出願第60/221,645号、代理人整理番号第25791.46号、(20)2000年9月18日に出願済みの米国特許仮出願第60/233,638号、代理人整理番号第25791.47号、(21)2000年10月2日に出願済みの米国特許仮出願第60/237,334号、代理人整理番号第25791.48号、(22)2001年2月20日に出願済みの米国特許仮出願第60/270,007号、代理人整理番号第25791.50号、(23)2001年1月17日に出願済みの米国特許仮出願第60/262,434号、代理人整理番号第25791.51号、(24)2001年1月3日に出願済みの米国特許仮出願第60/259,486号、代理人整理番号第25791.52号、(25)2001年7月6日に出願済みの米国特許仮出願第60/303,740号、代理人整理番号第25791.61号、(26)2001年8月20日に出願済みの米国特許仮出願第60/313,453号、代理人整理番号第25791.59号、(27)2001年9月6日に出願済みの米国特許仮出願第60/317,985号、代理人整理番号第25791.67号、(28)2001年9月10日に出願済みの米国特許仮出願第60/3318,386号、代理人整理番号第25791.67.02号、(29)2001年10月3日に出願済みの米国特許出願第09/969,922号、代理人整理番号第25791.69号、(30)2001年12月10日に出願済みの米国特許出願第10/016,467号、代理人整理番号第25791.70号、(31)2001年12月27日に出願済みの米国特許仮出願第60/343,674号、代理人整理番号第25791.68号、及び(32)2002年1月7日に出願済みの米国特許仮出願第60/346,309号、代理人整理番号第25791.92号に関連するものであり、それらの開示はこの参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0003】
本発明は全般に石油及びガスの探査に関し、具体的には、石油及びガスの探査を促進するための抗井ケーシングの形成と修理に関連するものである。
【0004】
石油探査中、抗井は典型的に地下層中の数多くの地層を通り抜ける。次に、抗井ケーシングが形成されるが、それはその抗井の中で、ネジ接続によって互いに連結されている管状部材を放射状に拡大して塑性変形させることによって形成される。ネジ接続によって互いに連結されている管状部材の放射状拡大及び塑性変形のための既存の方法は、常に信頼できるものではない、または常に十分な結果をもたらすものではない。具体的には、ネジ接続が放射状拡大プロセス中に損傷を受けることがあり得る。
【0005】
拡大中、拡大錐体が管状部材を通って軸方向に移動する。錐体は管状部材の内径よりも大きい外径を有する。従って、錐体と管状部材との間には極めて高い摩擦が存在し、その結果、熱と応力と磨耗とが生じる。
【0006】
拡大錐体(またはマンドレル)は、パイプを永久的に機械的に変形させるために用いられる。錐体は、この錐体にかかる差水圧及び/または直接の機械的な引く力または押す力によって、前記チュービングの中を移動する。前記差圧は前記錐体に接続している内部ストリングを通して送り込まれ、前記機械力は前記内部ストリングを揚げるか下げることによって加えられる。
【0007】
前記チュービングを通る前記錐体の進行は、その弾性限界を超えた塑性域にまでそのスチールを変形させる一方、応力を最終収率未満に維持する。
【0008】
拡大中の円筒状マンドレルとパイプ内径との接触により、摩擦による強い力が発生する。前記拡大プロセス中の摩擦を減少することが可能なマンドレルの提供は、恩恵をもたらすであろう。
【0009】
本発明は、ネジ接続によって互いに連結された管状部材の放射状拡大及び塑性変形のための既存のプロセスが持つ、1若しくはそれ以上の制限を克服することを目的とする。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の1つの観点によれば、複数の管状部材を放射状に拡大するための拡大錐体が提供され、前記拡大錐体は環状外周表面を有する本体を含み、前記表面の少なくとも一部には、その表面に刻み込まれた摩擦削減レリーフが施されている。
【0011】
本発明の別の観点によれば、低摩擦放射拡大器具が提供され、前記拡大器具は、内径を有するチューブを通して形成される軸方向の通路を有する複数の管状部材と、前記軸方向の通路の内径よりも大きい外径を有する環状外周表面を有する拡大錐体と、前記外周表面に刻み込まれた摩擦削減レリーフを有する外周表面の少なくとも一部とを含む。
【0012】
本発明の別の観点によれば、管状部材の放射状拡大及び塑性変形のための器具が提供され、前記器具は、支持部材と、前記支持部材末端に連結された拡大装置であり前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中に前記管状部材を連動するための1若しくはそれ以上の拡大表面を有する拡大装置と、潤滑システムであり前記拡大装置の1若しくはそれ以上の拡大表面と前記管状部材の1若しくはそれ以上の内面との間の接触面を潤滑にするための潤滑システムとを含む。
【0013】
本発明の別の観点によれば、管状部材の放射状拡大及び塑性変形のための方法が提供され、前記方法は、1若しくはそれ以上の拡大表面を有する拡大装置を用いて前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形を行う工程と、前記拡大装置の1若しくはそれ以上の拡大表面と前記管状部材の1若しくはそれ以上の内面との間の接触面を潤滑にする工程とを含む。
【0014】
本発明の別の観点によれば、前記拡大装置による前記管状部材の放射状拡大中に拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にするシステムが提供され、前記システムは、多少の潤滑剤を供給する手段と、前記潤滑剤の少なくとも一部を前記接触面に注入する手段とを含む。
【0015】
本発明の別の観点によれば、前記拡大装置による前記管状部材の放射状拡大中に拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にするシステムを動作する方法が提供され、前記方法は、前記拡大装置動作中の管状部材の歪み速度を測定する工程と、測定された歪み速度の関数に応じて前記拡大装置動作中の前記接触面内の潤滑剤濃度を変動させる工程とを含む。
【0016】
本発明の別の観点によれば、前記拡大装置による前記管状部材の放射状拡大中に拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にするシステムを動作する方法が提供され、前記方法は、前記拡大装置動作中に前記接触面の1若しくはそれ以上の特性を測定する工程と、前記測定された1若しくはそれ以上の特性関数として前記拡大装置動作中の前記接触面内の潤滑剤濃度を変動させる工程とを含む。
【0017】
本発明の別の観点によれば、前記拡大装置による前記管状部材の放射状拡大中に拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にするシステムが提供され、前記システムは、前記拡大装置動作中の管状部材の歪み速度を測定する手段と、測定された歪み速度の関数に応じて前記拡大装置動作中の前記接触面内の潤滑剤濃度を変動させる手段とを含む。
【0018】
本発明の別の観点によれば、前記拡大装置による前記管状部材の放射状拡大中に拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にするシステムが提供され、前記システムは、前記拡大装置動作中に前記接触面の1若しくはそれ以上の特性を測定する手段と、前記測定された1若しくはそれ以上の特性関数として前記拡大装置動作中の前記接触面内の潤滑剤濃度を変動させる手段とを含む。
【0019】
本発明の別の観点によれば、前記拡大装置による前記管状部材の放射状拡大中に拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にするシステムを動作する方法が提供され、前記方法は、前記拡大装置の動作の1若しくはそれ以上の特性を測定する工程と、前記測定された1若しくはそれ以上の特性関数として前記拡大装置動作中の前記接触面内の潤滑剤濃度を変動させる工程とを含む。
【0020】
本発明の別の観点によれば、前記拡大装置による前記管状部材の放射状拡大中に拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にするシステムが提供され、前記システムは、前記拡大装置の動作の1若しくはそれ以上の特性を測定する手段と、前記測定された1若しくはそれ以上の特性関数として前記拡大装置動作中の前記接触面内の潤滑剤濃度を変動させる手段とを含む。
【0021】
本発明の別の観点によれば、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中に拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にするトライボロジカル・システムが提供され、前記システムは、表面テクスチャを定める前記拡大装置に連結された拡大表面と、前記拡大表面に結合される第1の潤滑膜と、前記管状部材の内面に結合される第2の潤滑膜と、前記拡大装置の拡大表面と前記管状部材の内面によって形成される環状部内に配置される潤滑剤とを含む。
【0022】
本発明の別の観点によれば、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中に拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にする方法が提供され、前記システムは、前記拡大表面にテクスチャ加工する工程と、前記拡大表面に結合される第1の潤滑膜を結合する工程と、前記管状部材の内面に第2の潤滑膜を結合する工程と、前記拡大装置の拡大表面と前記管状部材の内面によって形成される環状部内に潤滑剤を配置する工程とを含む。
【0023】
本発明の別の観点によれば、管状部材の放射状拡大及び塑性変形のためのシステムが提供され、前記システムにおいて、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の摩擦力を克服するために必要なエネルギー量は、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形に必要な総エネルギー量の8%以下である。
【0024】
本発明の別の観点によれば、管状部材の放射状拡大及び塑性変形のためのシステムが提供され、前記システムは拡大装置を含み、前記拡大装置において、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の前記拡大装置と前記管状部材との間の摩擦係数は0.06以下である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
図1a及び1bを参照すると、管状部材を放射状に拡大する器具10の実施例には、支援部材14の一端に連結された、1若しくはそれ以上の拡大表面12aを含む拡大装置12が含まれている。
【0026】
1つの実施例において、前記拡大装置12は従来の市販されている拡大装置、及び/または本質的に以下のうち1若しくはそれ以上において説明されている拡大装置として提供される。:(1)1999年12月3日に出願済みの米国特許出願第09/454,139号、代理人整理番号第25791.03.02号、(2)2000年2月23日に出願済みの米国特許出願第09/510,913号、代理人整理番号第25791.7.02号、(3)2000年2月10日に出願済みの米国特許出願第09/502,350号、代理人整理番号第25791.8.02号、(4)1999年11月15日に出願済みの米国特許出願第09/440,338号、代理人整理番号第25791.9.02号、(5)2000年3月10日に出願済みの米国特許出願第09/523,460号、代理人整理番号第25791.11.02号、(6)2000年2月24日に出願済みの米国特許出願第09/512,895号、代理人整理番号第25791.12.02号、(7)2000年2月24日に出願済みの米国特許出願第09/511,941号、代理人整理番号第25791.16.02号、(8)2000年6月7日に出願済みの米国特許出願第09/588,946号、代理人整理番号第25791.17.02号、(9)2000年4月26日に出願済みの米国特許出願第09/559,122号、代理人整理番号第25791.23.02号、(10)2000年7月9日に出願済みのPCT特許出願第PCT/US00/18635号、代理人整理番号第25791.25.02号、(11)1999年11月1日に出願済みの米国特許仮出願第60/162,671号、代理人整理番号第25791.27号、(12)1999年9月16日に出願済みの米国特許仮出願第60/154,047号、代理人整理番号第25791.29号、(13)1999年10月12日に出願済みの米国特許仮出願第60/159,082号、代理人整理番号第25791.34号、(14)1999年10月12日に出願済みの米国特許仮出願第60/159,039号、代理人整理番号第25791.36号、(15)1999年10月12日に出願済みの米国特許仮出願第60/159,033号、代理人整理番号第25791.37号、(16)2000年6月19日に出願済みの米国特許仮出願第60/212,359号、代理人整理番号第25791.38号、(17)1999年11月12日に出願済みの米国特許仮出願第60/165,228号、代理人整理番号第25791.39号、(18)2000年7月28日に出願済みの米国特許仮出願第60/221,443号、代理人整理番号第25791.45号、(19)2000年7月28日に出願済みの米国特許仮出願第60/221,645号、代理人整理番号第25791.46号、(20)2000年9月18日に出願済みの米国特許仮出願第60/233,638号、代理人整理番号第25791.47号、(21)2000年10月2日に出願済みの米国特許仮出願第60/237,334号、代理人整理番号第25791.48号、(22)2001年2月20日に出願済みの米国特許仮出願第60/270,007号、代理人整理番号第25791.50号、(23)2001年1月17日に出願済みの米国特許仮出願第60/262,434号、代理人整理番号第25791.51号、(24)2001年1月3日に出願済みの米国特許仮出願第60/259,486号、代理人整理番号第25791.52号、(25)2001年7月6日に出願済みの米国特許仮出願第60/303,740号、代理人整理番号第25791.61号、(26)2001年8月20日に出願済みの米国特許仮出願第60/313,453号、代理人整理番号第25791.59号、(27)2001年9月6日に出願済みの米国特許仮出願第60/317,985号、代理人整理番号第25791.67号、(28)2001年9月10日に出願済みの米国特許仮出願第60/3318,386号、代理人整理番号第25791.67.02号、(29)2001年10月3日に出願済みの米国特許出願第09/969,922号、代理人整理番号第25791.69号、(30)2001年12月10日に出願済みの米国特許出願第10/016,467号、代理人整理番号第25791.70号、(31)2001年12月27日に出願済みの米国特許仮出願第60/343,674号、代理人整理番号第25791.68号、及び(32)2002年1月7日に出願済みの米国特許仮出願第60/346,309号、代理人整理番号第25791.92号。それの開示はこの参照により本明細書に組み込まれる。いくつかの代替実施形態において、前記拡大装置12は、例えばWeatherford Internationalが市販するような従来の市販されている回転拡大装置であるか、若しくはそれを含む。
【0027】
1つの実施例において前記器具10は、例えば地下層20を横切る抗井18のような既存構造内において、前記拡大装置12を移動させるか、管状部材16に対して前記拡大装置12を回転させることによって、若しくはそれら両方を行うことによって、管状部材の放射状拡大及び塑性変形を行うように操作される。1つの実施例において、前記器具10の動作中、前記装置12の拡大表面12aは、前記管状部材16の内面16aの少なくとも一部を連動する。
【0028】
1つの実施例において前記器具10は、以下のうち1若しくはそれ以上において記述されているように操作される。(1)1999年12月3日に出願済みの米国特許出願第09/454,139号、代理人整理番号第25791.03.02号、(2)2000年2月23日に出願済みの米国特許出願第09/510,913号、代理人整理番号第25791.7.02号、(3)2000年2月10日に出願済みの米国特許出願第09/502,350号、代理人整理番号第25791.8.02号、(4)1999年11月15日に出願済みの米国特許出願第09/440,338号、代理人整理番号第25791.9.02号、(5)2000年3月10日に出願済みの米国特許出願第09/523,460号、代理人整理番号第25791.11.02号、(6)2000年2月24日に出願済みの米国特許出願第09/512,895号、代理人整理番号第25791.12.02号、(7)2000年2月24日に出願済みの米国特許出願第09/511,941号、代理人整理番号第25791.16.02号、(8)2000年6月7日に出願済みの米国特許出願第09/588,946号、代理人整理番号第25791.17.02号、(9)2000年4月26日に出願済みの米国特許出願第09/559,122号、代理人整理番号第25791.23.02号、(10)2000年7月9日に出願済みのPCT特許出願第PCT/US00/18635号、代理人整理番号第25791.25.02号、(11)1999年11月1日に出願済みの米国特許仮出願第60/162,671号、代理人整理番号第25791.27号、(12)1999年9月16日に出願済みの米国特許仮出願第60/154,047号、代理人整理番号第25791.29号、(13)1999年10月12日に出願済みの米国特許仮出願第60/159,082号、代理人整理番号第25791.34号、(14)1999年10月12日に出願済みの米国特許仮出願第60/159,039号、代理人整理番号第25791.36号、(15)1999年10月12日に出願済みの米国特許仮出願第60/159,033号、代理人整理番号第25791.37号、(16)2000年6月19日に出願済みの米国特許仮出願第60/212,359号、代理人整理番号第25791.38号、(17)1999年11月12日に出願済みの米国特許仮出願第60/165,228号、代理人整理番号第25791.39号、(18)2000年7月28日に出願済みの米国特許仮出願第60/221,443号、代理人整理番号第25791.45号、(19)2000年7月28日に出願済みの米国特許仮出願第60/221,645号、代理人整理番号第25791.46号、(20)2000年9月18日に出願済みの米国特許仮出願第60/233,638号、代理人整理番号第25791.47号、(21)2000年10月2日に出願済みの米国特許仮出願第60/237,334号、代理人整理番号第25791.48号、(22)2001年2月20日に出願済みの米国特許仮出願第60/270,007号、代理人整理番号第25791.50号、(23)2001年1月17日に出願済みの米国特許仮出願第60/262,434号、代理人整理番号第25791.51号、(24)2001年1月3日に出願済みの米国特許仮出願第60/259,486号、代理人整理番号第25791.52号、(25)2001年7月6日に出願済みの米国特許仮出願第60/303,740号、代理人整理番号第25791.61号、(26)2001年8月20日に出願済みの米国特許仮出願第60/313,453号、代理人整理番号第25791.59号、(27)2001年9月6日に出願済みの米国特許仮出願第60/317,985号、代理人整理番号第25791.67号、(28)2001年9月10日に出願済みの米国特許仮出願第60/3318,386号、代理人整理番号第25791.67.02号、(29)2001年10月3日に出願済みの米国特許出願第09/969,922号、代理人整理番号第25791.69号、(30)2001年12月10日に出願済みの米国特許出願第10/016,467号、代理人整理番号第25791.70号、(31)2001年12月27日に出願済みの米国特許仮出願第60/343,674号、代理人整理番号第25791.68号、及び(32)2002年1月7日に出願済みの米国特許仮出願第60/346,309号、代理人整理番号第25791.92号。それらの開示はこの参照により本明細書に組み込まれる。いくつかの代替実施形態において、前記拡大装置12は、例えばWeatherford Internationalが市販するような従来の市販されている回転拡大装置のように操作されるか、若しくはその動作機能を含む。
【0029】
1つの実施例において、図2が示すように、前記器具10は潤滑剤供給20を更に含み、前記器具10の動作中、前記拡大装置12の1若しくはそれ以上の拡大表面12aと前記管状部材16の内面16aの間に形成される環状部24に、前記潤滑剤供給は潤滑剤22を注入する。この方法において、前記拡大装置12を用いて行う前記管状部材16の放射状拡大及び塑性変形に必要なエネルギー量及び/または力は削減される。1つの実施例において、前記潤滑剤22は流体及び/または固体潤滑剤を含む。
【0030】
1つの実施例において、図3が示すように、前記器具10の拡大装置12は、内部潤滑剤供給30を更に含み、前記器具10の動作中、前記潤滑剤供給は潤滑剤32を前記環状部24に注入する。この方法において、前記拡大装置12を用いて行う前記管状部材16の放射状拡大及び塑性変形に必要なエネルギー量及び/または力は削減される。1つの実施例において、前記潤滑剤32は流体及び/または固体潤滑剤を含む。1つの実施形態において、前記潤滑剤供給は前記潤滑剤32を、前記装置12の拡大表面12aに定められた1若しくはそれ以上の凹部に注入する。
【0031】
1つの実施例において、図4が示すように、潤滑膜40の層が、前記器具10の拡大装置12の1若しくはそれ以上の拡大表面12aの少なくとも一部に結合することにより、前記器具の動作中、前記潤滑膜40の少なくとも一部が前記環状部24内に放出される。この方法において、前記拡大装置12を用いて行う前記管状部材16の放射状拡大及び塑性変形に必要なエネルギー量及び/または力は削減される。1つの実施例において、前記潤滑膜40は流体及び/または固体潤滑剤を含む。1つの実施例において、前記膜40の厚さ及び/または組成は不均一である。
【0032】
1つの実施例において、図5が示すように、潤滑膜の層50a及び50bが、前記器具10の拡大装置12の1若しくはそれ以上の拡大表面12aと部分的に結合することにより、前記器具の動作中、前記潤滑膜の層50a及び50bが前記環状部24内に放出される。この方法において、前記拡大装置12を用いて行う前記管状部材16の放射状拡大及び塑性変形に必要なエネルギー量及び/または力は削減される。1つの実施例において、潤滑膜の層50a及び50bは、前記拡大表面12a内に定められる凹部52a及び52b内にそれぞれ付着される。1つの実施例において、前記潤滑膜50a及び50bは流体及び/または固体潤滑剤を含む。1つの実施例において、前記膜50a及び/または50bの厚さ及び/または組成は不均一である。
【0033】
1つの実施例において、図6及び7が示すように、前記器具10の拡大表面12aの1若しくはそれ以上の部分が凹部60a、60b、60c、60dを定め、前記凹部は例えば前記潤滑剤22、前記潤滑剤32、前記潤滑膜40、及び/または前記潤滑膜50を含み、それにより、前記器具の動作中、前記潤滑剤及び/または前記潤滑膜の少なくとも一部が前記環状部24内に放出される。この方法において、前記拡大装置12を用いて行う前記管状部材16の放射状拡大及び塑性変形に必要なエネルギー量及び/または力は削減される。1つの実施例において、前記凹部60a、60b、60c、60dは、前記拡大装置の拡大表面12a内に定められた、実質的に同一であり且つ均等間隔に置かれた円筒状空洞である。いくつかの代替実施形態において、1若しくはそれ以上の前記凹部60は、1若しくはそれ以上のその他の凹部60と形状が異なる場合がある。いくつかの代替実施形態において、前記凹部60が置かれる間隔が不均等である場合がある。
【0034】
1つの実施例において、図8及び9が示すように、前記器具10の拡大表面12aの1若しくはそれ以上の部分が凹部80a、80b、80c、80dを定め、前記凹部は例えば前記潤滑剤22、前記潤滑剤32、前記潤滑膜40、及び/または前記潤滑膜50を含み、それにより、前記器具の動作中、前記潤滑剤及び/または前記潤滑膜の少なくとも一部が前記環状部24内に放出される。この方法において、前記拡大装置12を用いて行う前記管状部材16の放射状拡大及び塑性変形に必要なエネルギー量及び/または力は削減される。1つの実施例において、前記凹部80a、80b、80c、80dは、前記拡大装置の拡大表面12a内に定められた、異なる深さの円筒状空洞である。1つの実施例において、前記凹部80は、一対の凹部80a及び80bがその他の一対の凹部80c及び80dからオフセットするように配置される。いくつかの代替実施形態において、1若しくはそれ以上の前記凹部80は、1若しくはそれ以上のその他の凹部80と形状が異なる場合がある。いくつかの代替実施形態において、前記凹部80が置かれる間隔が不均等である場合がある。
【0035】
1つの実施例において、図10及び11が示すように、前記器具10の拡大表面12aの1若しくはそれ以上の部分が、十字に置かれた凹部100a、100b、100c、100dを定め、前記凹部は例えば前記潤滑剤22、前記潤滑剤32、前記潤滑膜40、及び/または前記潤滑膜50を含み、それにより、前記器具の動作中、前記潤滑剤及び/または前記潤滑膜の少なくとも一部が前記環状部24内に放出される。この方法において、前記拡大装置12を用いて行う前記管状部材16の放射状拡大及び塑性変形に必要なエネルギー量及び/または力は削減される。1つの実施例において、前記凹部100a及び100bは実質的に互いに平行であり、前記凹部100c及び100dは実質的に互いに平行であり、前記凹部100a及び100bはどちらも実質的に前記凹部100c及び100dに対して直交である。いくつかの代替実施形態において、1若しくはそれ以上の前記凹部100は、1若しくはそれ以上のその他の凹部100と形状及び配向が異なる場合がある。いくつかの代替実施形態において、前記凹部100が置かれる間隔が不均等である場合がある。
【0036】
1つの実施例において、図12が示すように、前記器具10の拡大表面12aの1若しくはそれ以上の部分が凹部120a、120b、120c、120d、120e、120fを定め、前記凹部は例えば前記潤滑剤22、前記潤滑剤32、前記潤滑膜40、及び/または前記潤滑膜50を含み、それにより、前記器具の動作中、前記潤滑剤及び/または前記潤滑膜の少なくとも一部が前記環状部24内に放出される。この方法において、前記拡大装置12を用いて行う前記管状部材16の放射状拡大及び塑性変形に必要なエネルギー量及び/または力は削減される。1つの実施形態において、前記凹部120は、前記装置12の拡大表面12a内に定められランダムに配置された、実質的に同一の円筒状凹部である。いくつかの代替実施形態において、1若しくはそれ以上の前記凹部120は、1若しくはそれ以上のその他の凹部120と形状及び配向が異なる場合がある。
【0037】
1つの実施例において、図13が示すように、前記器具10の拡大表面12aの1若しくはそれ以上の部分が凹部130a、130b、130c、130d、130e、130fを定め、前記凹部は例えば前記潤滑剤22、前記潤滑剤32、前記潤滑膜40、及び/または前記潤滑膜50を含み、それにより、前記器具の動作中、前記潤滑剤及び/または前記潤滑膜の少なくとも一部が前記環状部24内に放出される。この方法において、前記拡大装置12を用いて行う前記管状部材16の放射状拡大及び塑性変形に必要なエネルギー量及び/または力は削減される。1つの実施形態において、前記凹部130は、前記拡大装置12の拡大表面12a内に定められランダムに配置された円筒状凹部である。1つの実施例において、前記凹部130の容積形状はランダムに選択される。
【0038】
1つの実施例において、図14及び15が示すように、前記器具10の拡大表面12aの1若しくはそれ以上の部分が1つもしくはそれ以上の凹部140を定め、前記凹部は例えば前記潤滑剤22、前記潤滑剤32、前記潤滑膜40、及び/または前記潤滑膜50を含み、それにより、前記器具の動作中、前記潤滑剤及び/または前記潤滑膜の少なくとも一部が前記環状部24内に放出される。この方法において、前記拡大装置12を用いて行う前記管状部材16の放射状拡大及び塑性変形に必要なエネルギー量及び/または力は削減される。1つの実施例において、前記凹部140の境界は1若しくはそれ以上の線形及び/または非線形境界であり、前記凹部の深さはあらゆる方向においてランダムである。いくつかの代替実施形態において、1若しくはそれ以上の前記凹部140は、1若しくはそれ以上のその他の凹部140と形状及び配向が異なる場合がある。いくつかの代替実施形態において、前記凹部140が置かれる間隔が不均等及び/またはランダムである場合がある。いくつかの代替実施形態において、前記凹部140の深さが一定である場合がある。
【0039】
1つの実施例において、図16及び17が示すように、前記器具10の拡大表面12aの1若しくはそれ以上の部分が凹部160a、160b、160c、160dを定め、前記凹部は例えば前記潤滑剤22、前記潤滑剤32、前記潤滑膜40、及び/または前記潤滑膜50を含み、それにより、前記器具の動作中、前記潤滑剤及び/または前記潤滑膜の少なくとも一部が前記環状部24内に放出される。この方法において、前記拡大装置12を用いて行う前記管状部材16の放射状拡大及び塑性変形に必要なエネルギー量及び/または力は削減される。1つの実施例において、前記凹部160a、160b、160c、160dは、前記拡大装置の拡大表面12a内に作られた、完全曲線状の円筒状空洞である。いくつかの代替実施形態において、1若しくはそれ以上の前記凹部160は、1若しくはそれ以上の従来のゴルフボールに見られるくぼみと実質的に同一の形状である。いくつかの代替実施形態において、1若しくはそれ以上の前記凹部160は、1若しくはそれ以上のその他の凹部160と形状が異なる場合がある。いくつかの代替実施形態において、前記凹部160が置かれる間隔が不均等である場合がある。
【0040】
1つの実施例において、図18及び19が示すように、前記器具10の拡大表面12aの1若しくはそれ以上の部分が凹部180を定め、前記凹部は例えば前記潤滑剤22、前記潤滑剤32、前記潤滑膜40、及び/または前記潤滑膜50を含み、それにより、前記器具の動作中、前記潤滑剤及び/または前記潤滑膜の少なくとも一部が前記環状部24内に放出される。この方法において、前記拡大装置12を用いて行う前記管状部材16の放射状拡大及び塑性変形に必要なエネルギー量及び/または力は削減される。1つの実施例において、前記凹部180はピット180aの不均一なパターンを有するエッチングされた表面である。いくつかの代替実施形態において、前記ピット180aの深さが不均一である場合がある。
【0041】
1つの実施例において、図20及び21が示すように、前記器具10の拡大表面12aの1若しくはそれ以上の部分が凹部190を定め、前記凹部は例えば前記潤滑剤22、前記潤滑剤32、前記潤滑膜40、及び/または前記潤滑膜50を含み、それにより、前記器具の動作中、前記潤滑剤及び/または前記潤滑膜の少なくとも一部が前記環状部24内に放出される。この方法において、前記拡大装置12を用いて行う前記管状部材16の放射状拡大及び塑性変形に必要なエネルギー量及び/または力は削減される。1つの実施例において、前記凹部190はピット190aの不均一なパターンを有するギザギザのある表面である。いくつかの代替実施形態において、前記ピット190aのパターン及び/または前記ピット190aの深さが不均一である場合がある。
【0042】
1つの実施例において、図22が示すように、前記器具10の動作中、前記装置12の拡大表面12aと前記管状部材16の内面16aとの間の接触面は、先端部分220と後端部分222を含む。1つの実施例において、図23が示すように、潤滑剤濃度は前記先端部分220及び後端部分222において増加され、それにより、前記拡大装置12を用いて行う管状部材16の放射状拡大及び塑性変形に必要なエネルギー及び/または力の量が削減する。
【0043】
いくつかの実施例において、前記装置12の拡大表面12aの特定の部分内の潤滑剤濃度は、以下のうち1若しくはそれ以上を増加することによって増加される。1)前記特定部分周囲の環状部24内への前記潤滑剤22及び/または32の流れ、2)前記特定部分に適応される前記膜40及び/または50の量、3)前記特定部分内の凹部60、80、100、120、130、140、160、180、及び/または200の密度、4)前記特定部分内の標準化された油の量。
【0044】
1つの実施例において、図24が示すように、前記器具10の動作中、前記装置12の拡大表面12a内に定められた凹部240a及び240bは、前記拡大装置の拡大表面と前記管状部材の内面16aとの間の接触面を潤滑にするために、潤滑ボールべアリングの支えを提供し、その潤滑ボールべアリングを定める。この方法において、前記潤滑剤は以下のうち1若しくはそれ以上から得られる。前記潤滑剤22及び/または32、及び/または前記膜40及び/または50を球状の流体潤滑構造に形成し、前記構造は潤滑ボールべアリングのように作用し、それにより前記拡大装置12を用いて行う前記管状部材16の放射状拡大及び塑性変形に必要なエネルギー及び/または力の量を削減する。
【0045】
1つの実施例において、前記器具10の動作中、前記管状部材16の歪み速度は、前記拡大装置の拡大表面12aの形状関数として変動する。従って、例えば、前記拡大装置12の拡大表面12aと接触する管状部材16のある部分は、前記拡大装置12の拡大表面12aと接触する管状部材の他の部分と異なる歪み速度を有する場合がある。1つの実施例において、前記器具10の動作中、潤滑剤濃度は、より低い歪み速度を有する部分に比べ、より高い歪み速度を有する部分において増加され、それにより、前記拡大装置12を用いて行う前記管状部材16の放射状拡大及び塑性変形に必要なエネルギー及び/または力の量が削減する。1つの実施例において、図25が示すように、潤滑剤濃度と歪み速度の関係は線形である。1つの実施例において、図26が示すように、潤滑剤濃度と歪み速度の関係は、上昇する歪み速度とともに減少するスロープを有する非線形である。1つの代替実施形態において、図27が示すように、潤滑剤濃度と歪み速度の関係は、上昇する歪み速度とともに減少するスロープを有する非線形である。1つの代替実施形態において、図28が示すように、潤滑剤濃度と歪み速度の関係は、1若しくはそれ以上の階段関数を含む。1つの代替実施形態において、図29が示すように、潤滑剤濃度と歪み速度の関係は、図25〜28の特性を1若しくはそれ以上含む。
【0046】
いくつかの実施例において、前記拡大装置12の拡大表面12aの特定の部分内の潤滑剤濃度は、以下のうち1若しくはそれ以上を増加することによって増加される。1)前記特定部分周囲の環状部24内への前記潤滑剤22及び/または32の流れ、2)前記特定部分に適応される前記膜40及び/または50の量、3)前記特定部分内の凹部60、80、100、120、130、140、160、180、及び/または200の密度、4)前記特定部分内の標準化された油の量。
【0047】
より一般的には、いくつかの実施例において、前記拡大装置12の拡大表面12aの特定部分内の潤滑剤濃度は、以下のうち1若しくはそれ以上を調整することによって制御される。1)前記特定部分周囲の環状部24内への前記潤滑剤22及び/または32の流れ、2)前記特定部分に適応される前記膜40及び/または50の量、3)前記特定部分内の凹部60、80、100、120、130、140、160、180、及び/または200の密度、4)前記特定部分内の標準化された油の量。
【0048】
いくつかの実施例において、前記器具10の動作中の少なくとも一部分に、前記拡大装置12の拡大表面12aと前記管状部材16の内面16aとの間の環状部24の少なくともいくつかの部分の厚みがゼロまで削減されることが可能であり、それにより、前記拡大装置の拡大表面の少なくとも一部が、前記管状部材の内面の少なくとも一部に接触することが可能となる。
【0049】
いくつかの実施例において、前記潤滑膜40及び/または50は、米国ミネソタ州ミネアポリス市のPhygen,Inc.が市販する物理蒸着法窒化クロム(Chromium Nitride)コーティングを含む。いくつかの実施例において、前記潤滑膜40及び/または50を、日本のダイドー・スチール株式会社及び/または米国ケンタッキー州フロレンス市のInternational Steel Co.が市販する新しいコールド・ダイスチールであるDC53スチールから製造される拡大表面12aに結合する。
【0050】
いくつかの実施例において、1若しくはそれ以上の前記拡大表面12aの少なくとも一部及び/または前記凹部60,80、120、140、160、180、200及び/または240の表面テクスチャは、米国テキサス州ブレンハム市のREM Chemicalsが市販する方法及び器具を用いて前記拡大表面及び/または凹部の粗表面を研磨することによって得られる。
【0051】
いくつかの実施例において、前記潤滑剤22及び/または32は、ベルギーのOleon,Inc.が市販する環境にやさしい様々な潤滑剤及び/または米国ペンシルベニア州バレーフォージ市のHoughton International製の潤滑剤# 2633−179 −1,2,3,4,5,及び6を含む。いくつかの実施例において、前記潤滑剤22及び/または32はRadiagreen eme 塩を含む。
【0052】
図30を参照すると、1つの実施例において、前記拡大装置12の1若しくはそれ以上の拡大表面12aの少なくとも一部はテクスチャ加工済み表面であり、前記テクスチャ加工済み表面の少なくとも一部に潤滑膜300が結合している。更に、1つの実施例において、前記管状部材16の内面16aの少なくとも一部は潤滑膜302を含み、前記拡大装置12と前記管状部材16との間に定められる環状部304は潤滑剤306を含む。1つの実施例において、前記潤滑膜300は前記潤滑膜302に比べて硬く、耐磨耗性が高い。1つの実施例において、テクスチャ加工済み拡大表面12a、前記潤滑膜300、前記潤滑膜302、及び前記潤滑膜306は、前記器具10の動作中、約0.02未満の摩擦係数であった。1つの実施例において、前記テクスチャ加工済み拡大表面12aは、1若しくはそれ以上の上述の凹部60、80、100、120、140、160、180、200及び/または240の使用及び/または前記拡大表面12aのテクスチャ加工によって得られる。1つの実施例において、前記拡大表面12aは日本のダイドー・スチールが市販するDC53ツールスチールから製造され、前記拡大表面12aのテクスチャ加工は米国テキサス州ブレンハム市のREM Chemicalsが市販する製品及びサービスを用いて前記拡大表面を研磨することによって提供され、前記潤滑膜300はミネソタ州ミネアポリス市のPhygen, Inc.が市販する物理蒸着法窒化クロム・コーティングである硬質フィルムのPhygen 2を含み、前記潤滑膜302はミシガン州ハウウェル市のBrighton LaboratoriesがBrighton 9075コーティングとして市販するポリテトラフルオロエチレン(PTFE)をベースとする軟質フィルム・コーティングを含み、前記潤滑剤306は米国ペンシルベニア州バレーフォージ市のHoughton Internationalが市販する潤滑剤を含む。
【0053】
1つの実施例において、前記拡大表面12aの表面テクスチャ、及び/または1若しくはそれ以上の前記凹部60、80、100、120、140、160、180、200及び/または240は、以下のパラメータのうち1若しくはそれ以上の特徴を有する。R,R,Rsk,Rku,R,R,R,Rpm,Rvm,R,Rpk,R,Rvk,Mr1,Mr2,pk/R,Rvk/R,Rpk/Rvk,X Slope R,Y Slope R,NVOL,及び/またはSAI。1つの実施例において、これらのパラメータの測定は、米国ミシガン州リヴォニア市のMichigan Metrology LLCが市販するサービスを用いて行われる。
【0054】
は、最も適合する平面、円筒、または球体から測定される表面高偏差絶対値の算術平均を指す。Raは以下の式によって表される。
【0055】
【数1】

【0056】
はRMS(標準偏差)またはその高さの分布の「1次モーメント」であり、以下によって表される。
【0057】
【数2】

【0058】
skはスキューまたはその高さの分布の「2次モーメント」であり、以下によって表される。
【0059】
【数3】

【0060】
kuは「カートシス」またはその高さの分布の「3次モーメント」であり、以下によって表される。
【0061】
【数4】

【0062】
、R、及びRは、前記表面上にある絶対最高点及び最低点から値が求められるパラメータである。Rは最高点の高さ、Rは最低点の深さであり、RはRp−Rvから得られる。Rpm、Rvm、及びRパラメータは最頂点の高さと最低点の深さの平均から求められる。Rpmは、完全な3次元画像上にある10の最頂点の高さの平均によって求められる。Rvmは、完全な3次元画像上にある10の最低点の深さの平均によって求められる。次にRが(Rpm−Rvm)によって求められる。
【0063】
パラメータRpk、Rk、Rvk、Mr1、Mr2はすべて、DIN4776基準に基づくべアリング比曲線から求められ、前記基準の開示を参考として本書に含める。べアリング域曲線は、測定表面を最頂点から最低点まで通過する平面が遭遇するであろう相対断面積の尺度である。Rpkは名目/中核粗さを越す頂点の高さの尺度である。Rは表面の名目または「中核」粗さ(「頂点から谷まで」)の尺度である。Rvkは名目/中核粗さに満たない谷の深さの尺度である。Mr1は頂点材比であり、Rpkに関連する頂点構造を成す物質の百分率を示す。Mr2は谷材比の尺度であり、(100%−Mr2)はRvkに関連する谷構造を成す材料の百分率を表す。
【0064】
pk/R、Rvk/R、Rpk/Rvk:前記様々なべアリング比パラメータの比率は、特定の表面テクスチャの性質を更に理解するために有用となる可能性がある。場合によっては、区別が不可能な平均粗さ(R)である2つの表面を、Rpk/Rのような比率によって容易に区別することが可能である。例えば、深い谷のある表面に対する高い頂点のある表面は、同じRでありながらRpk/R値が大きく異なる場合がある。
【0065】
XスロープR、YスロープR:パラメータXスロープR及びYスロープRは、それぞれX及びY方向に沿った表面スロープの標準偏差(すなわちRMSまたはR)を計算することによって求められる。前記スロープは、測定域の方位分解能を点間隔として用いて、それぞれの方向に沿った表面輪郭の導関数を得ることによって求められる。分析的に、XスロープR及びYスロープRは以下によって与えられる。
【0066】
【数5】

【0067】
NVOL:前記表面の基準化体積(NVOL)は、前記表面と、前記表面頂上近くに置かれた「平面」とによって包含される体積の計算によって求められる。前記基準平面の配置を、典型的に統計基準に基づいて行うことにより、非常に高い頂点が前記平面の基準点として用いられないようにする。いったん体積が(例えばcm単位で)計算されると、結果は前記平面の断面に対して「基準化」される(すなわちm単位)。NVOLのその他の単位はBCMであり、BCMは「Billions of Cubic Microns per Inch Squared(10億立方ミクロン/1平方インチ)」の頭文字を取った略語である。
【0068】
表面積指標(SAI)は、完全に平坦若しくは滑らかな表面の方位分解能と比較して、前記測定表面の方位分解能で前記表面積を評価する指標である。その計算は、測定点の間を三角パッチで埋め、すべてのパッチの合計を計算して行われる。次に、測定された合計表面積と測定の名目平面積の比率が求められる。この分析は、前記表面の完全なフラクタル解析に先行する。SAIは比率であり、従って単位のない量である。
【0069】
1つの実施例において、上述の1若しくはそれ以上のパラメータR、R、Rsk、Rku、R、R、R、Rpm、Rvm、R、Rpk、R、Rvk、Mr1、Mr2、pk/R、Rvk/R、Rpk/Rvk、XスロープR、YスロープR、NVOL、及び/またはSAIは、ウェブサイトhttp://www.michmet.comに記述されているように定義され、その開示はこの参照により本明細書に組み込まれる。
【0070】
1つの実施例において、従来のD2スチール製の拡大表面12aを含む拡大装置12を有する器具10を動作し、潤滑剤として水性泥媒体を用いて、低炭素スチール製の複数の管状部材16を拡大する。図31aは、前記器具10を用いて前記管状部材を繰り返し放射状に拡大及び塑性変形した後の、前記器具の拡大装置12の拡大表面12aの一部の上面図である。図31bは、前記器具10を用いて前記管状部材を繰り返し放射状に拡大及び塑性変形した後の、前記器具の拡大装置12の拡大表面12aの一部の拡大透視図である。図31cは、前記器具10を用いて前記管状部材を繰り返し放射状に拡大及び塑性変形した後の、前記器具の拡大装置12の拡大表面12aの一部を削り取った部分の表面輪郭を図で示したものである。図31dは、前記器具10を用いて前記管状部材を繰り返し放射状に拡大及び塑性変形した後の、前記器具の拡大装置12の拡大表面12aの前記部分のべアリング比、R、R、Rpk、R、Rvk、Sty X Pc (XスロープR)、Sty Y Pc(YスロープR)、及びNVOLを示す図及び表である。図31dが示すように、前記実施例は以下の特性であった。
【0071】
【表1】

【0072】
図31a、31b、31c、31dの実施例において、前記器具10の動作中の摩擦を克服するために必要な力は、前記管状部材16の放射状拡大及び塑性変形に必要なすべての拡大力の約45%であり、前記拡大表面12の拡大装置12aと、前記管状部材の内面16aとの間の接触面の摩擦係数は約0.125であった。
【0073】
1つの実施例において、日本のダイドー・スチールが市販するDC53ツールスチール製の拡大表面12aを含む拡大装置12を有する器具10を動作し、低カーボンスチール製の複数の管状部材を拡大した。前記拡大表面12aを、米国テキサス州ブレンハム市のREM Chemicalsのサービスを用いて表面研磨し、米国ミネソタ州ミネアポリス市のPhygen,Inc.が市販する、窒化クロム・コーティングを含む潤滑膜を前記拡大表面に結合した。図32aは、前記器具10を用いて前記管状部材16を繰り返し放射状拡大及び塑性変形した後の、前記器具の拡大装置12の拡大表面12aの一部を示す上面図である。図32bは、前記器具10を用いて前記管状部材を繰り返し放射状拡大及び塑性変形した後の、前記器具の拡大装置12の拡大表面12aの一部の拡大透視図である。図32cは、前記器具10を用いて前記管状部材を繰り返し放射状拡大及び塑性変形した後の、前記器具の拡大装置12の拡大表面12aの一部を削り取った部分の表面輪郭を図で示したものである。図32dは、前記器具10を用いて前記管状部材を繰り返し放射状拡大及び塑性変形した後の、前記器具の拡大装置12の拡大表面12aの前記部分のべアリング比、R、R、Rpk、R、Rvk、Sty X Pc(XスロープR)、Sty Y Pc(YスロープR)、及びNVOLを示す図及び表である。図31dが示すように、前記実施例は以下の特性であった。
【0074】
【表2】

【0075】
図32a、32b、32c、32dの実施例において、前記器具10の動作中の摩擦を克服するために必要な力は、前記管状部材16の放射状拡大及び塑性変形に必要なすべての拡大力の約30%から8%であり、前記拡大表面12の拡大装置12aと、前記管状部材の内面16aとの間の接触面の摩擦係数は約0.06であった。更に、図32a、32b、32c、32dの実施例において、前記拡大装置12の拡大表面12aのべアリング比は、60%のR表面粗さにおいて75%より大きかった。
【0076】
図31a、31b、31c、31dが示す実施例と図32a、32b、32c、32dが示す実施例との比較により、前記管状部材16の放射状拡大及び塑性変形中の前記拡大装置12の拡大表面12aとして好ましい表面テクスチャの1例が、図32a、32b、32c、32dの実施例において得られるような比較的深い凹部のある高原状の表面を有する表面テクスチャであることが示された。これは意外な結果であった。
【0077】
更に、図31a、31b、31c、31dが示す実施例と図32a、32b、32c、32dが示す実施例との比較により、図32a、32b、32c、32dが示す実施例の拡大表面は、R及び/またはRにより示されたようにより滑らかな表面を与えるだけでなく、そのべアリング比によって示されたように、はるかに高い負荷容量も与えることがわかった。更に、図32a、32b、32c、32dが示す実施例のべアリング比は、図31a、31b、31c、31dが示す実施例のべアリング比に比べ、はるかに変動が少なかった。従って、好ましい実施形態においてベアリング比の変動は、前記拡大表面12a全体で約15%以下である。加えて、図32a、32b、32c、32dが示す実施例のべアリング比は、図31a、31b、31c、31dが示す実施例のべアリング比の約2倍であった。例えば、60%Rz,のレベルで、図32a、32b、32c、32dが示す実施例にかかる負荷を支える材料の百分率は、約80%であり、これに比べ、図31a、31b、31c、31dが示す実施例では約37%であった。
【0078】
1つの実施例において、図32a、32b、32c、32dが示す実施例の好ましい表面テクスチャである比較的深い凹部のある高原状表面は、前記拡大表面12aにレーザーでくぼみをつけることによって得られる。
【0079】
1つの実施例において、図33が示すように、前記器具10はトライボロジカル・システム330を提供し、このシステムは前記拡大装置12と前記管状部材16と1若しくはそれ以上の潤滑要素332を含み、これら潤滑要素は例えば、前記器具10の動作中に前記拡大装置の拡大表面12aと前記管状部材との間の摩擦を削減するための上述したような潤滑要素である。1つの実施例において、前記システム330は、前記拡大装置12と前記管状部材16との間の摩擦を最小限にするために設計及び操作される。
【0080】
複数の管状部材を放射状に拡大するための拡大錐体について説明してきたが、前記拡大錐体は環状外周表面を有する本体を含み、前記表面の少なくとも一部には、その表面に刻み込まれた摩擦削減レリーフが施されている。1つの実施例において、前記表面はギザギザのある表面である。1つの実施例において、前記表面はレーザーでくぼみをつけた表面である。1つの実施例において、前記表面はピットがあり噴霧された表面である。1つの実施例において、その本体は第1の材料で形成されたピットつき表面を含み、前記ピットつき表面に第2の摩擦削減材料を噴霧し、前記被噴霧表面は、前記第1と第2の材料の一部を十分に露出するように部分的に除去される。1つの実施例において、前記表面はエッチングされた表面である。
【0081】
管状部材を放射状拡大するための方法を説明してきたが、前記方法は内径を有する管状部材を提供する工程と、前記管状部材の内径よりも大きい直径である環状外周表面を有する拡大錐体を提供する工程と、前記表面に刻み込まれる摩擦削減レリーフで前記外周表面にテクスチャ加工する工程と、前記管状部材の放射状拡大と塑性変形のために前記管状部材の軸方向に沿って前記拡大錐体を移動する工程とを含む。1つの実施例において、前記表面はギザギザのある表面である。1つの実施例において、前記表面はレーザーでくぼみをつけた表面である。1つの実施例において、前記表面はピットがあり噴霧された表面である。1つの実施例において、前記方法は、外周表面にピットをつける工程と、前記表面に噴霧する工程と、前記表面の元の部分の一部と前記表面の被噴霧部分の一部との両方を露出させるために前記表面を研磨する工程とを含む。1つの実施例において、前記表面はエッチングされた表面である。
【0082】
低摩擦放射拡大装置について説明してきたが、前記拡大装置は、内径を有するチューブを通して形成される軸方向通路を有する複数の管状部材と、前記軸方向通路の内径よりも大きい外径を有する環状外周表面を有する拡大錐体と、前記外周表面に刻み込まれた摩擦削減レリーフのあるテクスチャを有する外周表面の少なくとも一部とを含む。1つの実施例において、前記表面はギザギザのある表面である。1つの実施例において、前記表面はレーザーでくぼみをつけた表面である。1つの実施例において、前記表面はピットがあり噴霧された表面である。1つの実施形態において、その錐体は第1の材料で形成されたピットつき表面を含み、前記ピットつき表面に第2の摩擦削減材料を噴霧し、前記被噴霧表面は、前記第1と第2の材料の一部を十分に露出するように部分的に除去される。1つの実施例において、前記表面はエッチングされた表面である。1つの実施例において、低摩擦材料は前記レリーフに付着される。1つの実施例において、前記外周表面は、前記拡大錐体の材料の部分と、前記レリーフに付着された低摩擦材料の部分との組み合わせを含む平坦な表面を含む。
【0083】
管状部材の放射状拡大及び塑性変形のための器具について説明してきたが、前記器具は、支持部材と、前記支持部材の末端に連結された拡大装置であり前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中に前記管状部材を連動するための1若しくはそれ以上の拡大表面を有する拡大装置と、潤滑システムであり前記拡大装置の1若しくはそれ以上の拡大表面と前記管状部材の1若しくはそれ以上の内面との間の接触面を滑らかにするための潤滑システムとを含む。1つの実施例において、前記潤滑システムは、潤滑剤供給と、前記接触面に前記潤滑剤を注入するための注入器とを含む。1つの実施例において、前記潤滑剤供給は、前記拡大装置内に提供される。1つの実施例において、前記拡大表面の1若しくはそれ以上は1若しくはそれ以上の凹部を定め、前記凹部の1若しくはそれ以上は前記注入器に連結される。1つの実施例において、前記潤滑システムは拡大表面の1若しくはそれ以上に結合された潤滑膜を含む。1つの実施例において、前記拡大表面の1若しくはそれ以上は1若しくはそれ以上の凹部を定め、前記潤滑膜の少なくとも一部は前記凹部の1若しくはそれ以上の中に付着される。1つの実施例において、前記器具の拡大表面の1若しくはそれ以上は、1若しくはそれ以上の凹部を定める。1つの実施例において、前記凹部の少なくともいくつかは互いに同一である。1つの実施例において、前記凹部の少なくともいくつかは互いに等間隔に置かれる。1つの実施例において、前記凹部の深さは不均一である。1つの実施例において、前記凹部の少なくともいくつかは交差する。1つの実施例において、前記凹部の少なくともいくつかの場所はランダムに配置される。1つの実施例において、前記凹部の少なくともいくつかの形状はランダムに配置される。1つの実施例において、前記凹部の少なくともいくつかの表面テクスチャはランダムに配置される。1つの実施例において、前記凹部の少なくともいくつかの形状は線形である。1つの実施例において、前記凹部の少なくともいくつかの形状は非線形である。1つの実施例において、前記接触面は先端部分と後端部分とを含み、前記潤滑システムは、前記先端及び後端部分の少なくとも1つにおいて、より高い潤滑剤濃度を与える。1つの実施例において、前記拡大装置の拡大表面の1若しくはそれ以上は、1若しくはそれ以上の凹部を定め、前記器具は更に、前記凹部の少なくとも1つの中で支持される、1つもしくはそれ以上の潤滑ボールべアリングを含む。1つの実施例において、前記潤滑システムが与える潤滑剤濃度は、前記器具の動作中、前記管状部材の歪み速度に応じて変動する。1つの実施例において、前記関数は線形関数である。1つの実施例において、前記関数は非線形関数である。1つの実施例において、前記関数は階段関数である。
【0084】
管状部材の放射状拡大及び塑性変形のための方法について説明してきたが、前記方法は、1若しくはそれ以上の拡大表面を有する拡大装置を用いて前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形を行う工程と、前記拡大装置の1若しくはそれ以上の拡大表面と前記管状部材の1若しくはそれ以上の内面との間の接触面を潤滑にする工程とを含む。1つの実施例において、前記方法は更に、前記接触面に潤滑剤供給を注入する工程を含む。1つの実施例において、前記潤滑剤供給は、前記拡大装置内に提供される。1つの実施例において、前記拡大表面の1若しくはそれ以上は、1若しくはそれ以上の凹部を定め、前記方法は更に、前記潤滑剤供給を前記凹部の1若しくはそれ以上に注入する工程を有する。1つの実施例において、前記方法は更に、前記拡大表面の1若しくはそれ以上に潤滑膜を結合する工程を含む。1つの実施例において、1若しくはそれ以上の前記拡大表面が1若しくはそれ以上の凹部を定め、前記潤滑膜の少なくとも一部が、1若しくはそれ以上の前記凹部内に結合される。1つの実施例において、前記拡大装置の拡大表面の1若しくはそれ以上は、1若しくはそれ以上の凹部を定める。1つの実施例において、前記凹部の少なくともいくつかは互いに同一である。1つの実施例において、前記凹部の少なくともいくつかは互いに等間隔に置かれる。1つの実施例において、前記凹部の深さは不均一である。1つの実施例において、前記凹部の少なくともいくつかは交差する。1つの実施例において、前記凹部の少なくともいくつかの場所はランダムに配置される。1つの実施例において、前記凹部の少なくともいくつかの形状はランダムに配置される。1つの実施例において、前記凹部の少なくともいくつかの表面テクスチャはランダムに配置される。1つの実施例において、前記凹部の少なくともいくつかの形状は線形である。1つの実施例において、前記凹部の少なくともいくつかの形状は非線形である。1つの実施例において、前記接触面は先端部分と後端部分とを含み、前記方法は更に、前記先端及び後端部分の少なくとも1つにおいて、より高い潤滑剤濃度を与える。1つの実施例において、前記拡大装置の拡大表面の1若しくはそれ以上は、1若しくはそれ以上の凹部を定め、前記方法は更に、前記凹部の少なくとも1つの中で支持される、1若しくはそれ以上の潤滑ボールべアリングを形成する工程を有する。1つの実施例において、前記方法は更に、前記器具の動作中、前記管状部材の歪み速度の関数に応じて潤滑剤濃度を変動させる工程を含む。1つの実施例において、前記関数は線形関数、非線形関数、及び/または階段関数である。
【0085】
前記拡大装置による前記管状部材の放射状拡大中の拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にするシステムについて説明してきたが、前記システムは、多少の潤滑剤を供給する手段と、前記潤滑剤の少なくとも一部を前記接触面に注入する手段とを含む。1つの実施例において、前記システムは更に、前記接触面内における前記潤滑剤濃度を変動させる手段を含む。
【0086】
前記拡大装置による前記管状部材放射状拡大中に拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にするシステムを動作する方法について説明してきたが、前記方法は、前記拡大装置動作中の管状部材の歪み速度を測定する工程と、測定された歪み速度の関数に応じて前記拡大装置動作中の前記接触面内の潤滑剤濃度を変動させる工程とを含む。
【0087】
前記拡大装置による前記管状部材放射状拡大中の拡大装置と管状部材間の接触面を潤滑にするシステムを動作する方法について説明してきたが、前記方法は、前記拡大装置動作中に前記接触面の1若しくはそれ以上の特性を測定する工程と、前記測定された1若しくはそれ以上の特性の関数に応じて前記拡大装置動作中の前記接触面内の潤滑剤濃度を変動させる工程とを含む。
【0088】
前記拡大装置による前記管状部材放射状拡大中の拡大装置と管状部材間の接触面を潤滑にするシステムについて説明してきたが、前記システムは、前記拡大装置動作中の管状部材の歪み速度を測定する工程手段と、測定された歪み速度の関数に応じて前記拡大装置動作中の前記接触面内の潤滑剤濃度を変動させる手段とを含む。
【0089】
前記拡大装置による前記管状部材放射状拡大中の拡大装置と管状部材間の接触面を潤滑にするシステムについて説明してきたが、前記システムは、前記拡大装置動作中に前記接触面の1若しくはそれ以上の特性を測定する手段と、前記測定された1若しくはそれ以上の特性の関数に応じて前記拡大装置動作中の前記接触面内の潤滑剤濃度を変動させる手段とを含む。
【0090】
前記拡大装置による前記管状部材放射状拡大中の拡大装置と管状部材間の接触面を潤滑にするシステムを動作する方法について説明してきたが、前記方法は、前記拡大装置動作中に前記接触面の1若しくはそれ以上の特性を測定する工程と、前記測定された1若しくはそれ以上の特性の関数に応じて前記拡大装置動作中の前記接触面内の潤滑剤濃度を変動させる工程とを含む。
【0091】
前記拡大装置による前記管状部材放射状拡大中の拡大装置と管状部材間の接触面を潤滑にするシステムについて説明してきたが、前記システムは、前記拡大装置動作中に前記接触面の1若しくはそれ以上の特性を測定する手段と、前記測定された1若しくはそれ以上の特性の関数に応じて前記拡大装置動作中の前記接触面内の潤滑剤濃度を変動させる手段とを含む。
【0092】
前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中に拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にするトライボロジカル・システムについて説明してきたが、前記システムは、表面テクスチャを定める前記拡大装置に連結された拡大表面と、前記拡大表面に結合される第1の潤滑膜と、前記管状部材の内面に結合される第2の潤滑膜と、前記拡大装置の拡大表面と前記管状部材の内面によって形成される環状部内に配置される潤滑剤とを含む。1つの実施例において、前記第1の潤滑膜の摩擦抵抗は、前記第2の潤滑膜の摩擦抵抗よりも大きい。1つの実施例において、前記拡大表面のRは60.205nm以下である。1つの実施例において、前記拡大表面のRは1.99nm以下である。1つの実施例において、前記拡大表面のRは約60.205nmである。1つの実施例において、前記拡大表面のRは約1.99nmである。1つの実施例において、前記拡大表面のRは277.930nm以下である。1つの実施例において、前記拡大表面のRは3.13nm以下である。1つの実施例において、前記拡大表面のRは277.930nm以下及び60.205nm以上である。1つの実施例において、前記拡大表面のRは3.13nm以下及び、1.99nm以上である。1つの実施例において、前記拡大表面は高原状の表面であり、前記表面は1若しくはそれ以上の比較的深い凹部を定める。1つの実施例において、前記第1の潤滑膜は窒化クロムを含む。1つの実施例において、前記第2の潤滑膜はPTFEを含む。1つの実施例において、前記拡大表面はDC53ツールスチールを含む。1つの実施例において、前記接触面の摩擦係数は0.125以下である。1つの実施例において、前記接触面の摩擦係数は0.125未満である。1つの実施例において、前記接触面の摩擦係数は0.06以下である。1つの実施例において、前記接触面の摩擦係数は0.06未満である。1つの実施例において、前記拡大表面は研磨された表面を含む。1つの実施例において、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の摩擦を克服するために必要な力は、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形に必要な総合力の45%以下である。1つの実施例において、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の摩擦を克服するために必要な力は、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形に必要な総合力の45%未満である。1つの実施例において、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の摩擦を克服するために必要な力は、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形に必要な総合力の8%以下である。1つの実施例において、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の摩擦を克服するために必要な力は、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形に必要な総合力の8%未満である。1つの実施例において、前記拡大表面のべアリング比の変動は、約15%未満である。1つの実施例において、前記拡大装置の拡大表面のべアリング比は、60%のR表面粗さにおいて75%より大きい。
【0093】
前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中に拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にする方法について説明してきたが、前記方法は、前記拡大表面にテクスチャ加工する工程と、前記拡大表面に第1の潤滑膜を結合する工程と、前記管状部材の内面に第2の潤滑膜を結合する工程と、前記拡大装置の拡大表面と前記管状部材の内面によって形成される環状部内に潤滑剤を配置する工程とを含む。1つの実施例において、前記第1の潤滑膜の摩擦抵抗は、前記第2の潤滑膜の摩擦抵抗よりも大きい。1つの実施例において、前記拡大表面のRは60.205nm以下である。1つの実施例において、前記拡大表面のRは1.99nm以下である。1つの実施例において、前記拡大表面のRは約60.205nmである。1つの実施例において、前記拡大表面のRは約1.99nmである。1つの実施例において、前記拡大表面のRは277.930nm以下である。1つの実施例において、前記拡大表面のRは3.13nm以下である。1つの実施例において、前記拡大表面のRは277.930nm以下及び、60.205nm以上である。1つの実施例において、前記拡大表面のRは3.13nm以下及び、1.99nm以上である。1つの実施例において、前記拡大表面は高原状の表面であり、前記表面は1若しくはそれ以上の比較的深い凹部を定める。1つの実施例において、前記第1の潤滑膜は窒化クロムを含む。1つの実施例において、前記第2の潤滑膜はPTFEを含む。1つの実施例において、前記拡大表面はDC53ツールスチールを含む。1つの実施例において、前記接触面の摩擦係数は0.125以下である。1つの実施例において、前記接触面の摩擦係数は0.125未満である。1つの実施例において、前記接触面の摩擦係数は0.06以下である。1つの実施例において、前記接触面の摩擦係数は0.06未満である。1つの実施例において、前記拡大表面は研磨された表面を含む。1つの実施例において、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の摩擦を克服するために必要な力は、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形に必要な総合力の45%以下である。1つの実施例において、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の摩擦を克服するために必要な力は、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形に必要な総合力の45%未満である。1つの実施例において、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の摩擦を克服するために必要な力は、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形に必要な総合力の8%以下である。1つの実施例において、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の摩擦を克服するために必要な力は、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形に必要な総合力の8%未満である。1つの実施例において、前記拡大表面のべアリング比の変動は、約15%未満である。1つの実施例において、前記拡大装置の拡大表面のべアリング比は、60%のR表面粗さにおいて75%より大きい。
【0094】
管状部材の放射状拡大及び塑性変形のためのシステムについて説明してきたが、前記システムにおいて、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の摩擦力を克服するために必要なエネルギー量は、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形に必要な総エネルギー量の45%以下である。
【0095】
管状部材の放射状拡大及び塑性変形のためのシステムについて説明してきたが、前記システムは拡大装置を含み、前記拡大装置において、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の前記拡大装置と前記管状部材との間の摩擦係数は0.125以下である。
【0096】
管状部材の放射状拡大及び塑性変形のためのシステムについて説明してきたが、前記システムにおいて、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の摩擦力を克服するために必要なエネルギー量は、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形に必要な総エネルギー量の8%以下である。
【0097】
管状部材の放射状拡大及び塑性変形のためのシステムについて説明してきたが、前記システムは拡大装置を含み、前記拡大装置において、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の前記拡大装置と前記管状部材との間の摩擦係数は0.06以下である。
【0098】
前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中に拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にするトライボロジカル・システムについて説明してきたが、前記システムは、表面テクスチャを定める前記拡大装置に連結された拡大表面と、前記拡大表面に結合される第1の潤滑膜と、前記管状部材の内面に結合される2つ目の潤滑膜とを含み、前記システムにおいて、前記第1の潤滑膜の摩擦抵抗は前記第2の潤滑膜の摩擦抵抗よりも大きい。
【0099】
前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にするためのトライボロジカル・システムについて説明してきたが、前記システムは、表面テクスチャを定める拡大装置に連結された拡大表面を含み、前記システムにおいて、前記拡大表面のRは60.205nm以下である。
【0100】
前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にするためのトライボロジカル・システムについて説明してきたが、前記システムは、表面テクスチャを定める拡大装置に連結された拡大表面を含み、前記システムにおいて、前記拡大表面のRは1.99nm以下である。
【0101】
前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にするためのトライボロジカル・システムについて説明してきたが、前記システムは、表面テクスチャを定める拡大装置に連結された拡大表面を含み、前記システムにおいて、前記拡大表面のRは約60.205nmである。
【0102】
前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にするためのトライボロジカル・システムについて説明してきたが、前記システムは、表面テクスチャを定める拡大装置に連結された拡大表面を含み、前記システムにおいて、前記拡大表面のRは約1.99nmである。
【0103】
前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にするためのトライボロジカル・システムについて説明してきたが、前記システムは、表面テクスチャを定める拡大装置に連結された拡大表面を含み、前記システムにおいて、前記拡大表面のRは277.930nm以下である。
【0104】
前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にするためのトライボロジカル・システムについて説明してきたが、前記システムは、表面テクスチャを定める拡大装置に連結された拡大表面を含み、前記システムにおいて、前記拡大表面のRは3.13nm以下である。
【0105】
前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にするためのトライボロジカル・システムについて説明してきたが、前記システムは、表面テクスチャを定める拡大装置に連結された拡大表面を含み、前記システムにおいて、前記拡大表面のRは277.930nm以下及び60.205nm以上である。
【0106】
前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にするためのトライボロジカル・システムについて説明してきたが、前記システムは、表面テクスチャを定める拡大装置に連結された拡大表面を含み、前記システムにおいて、前記拡大表面のRは3.13nm以下及び1.99nm以上である。
【0107】
前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にするためのトライボロジカル・システムについて説明してきたが、前記システムは、表面テクスチャを定める拡大装置に連結された拡大表面を含み、前記システムにおいて、前記拡大表面は、1若しくはそれ以上の比較的深い凹部を定める高原状の表面を有する。
【0108】
前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にするためのトライボロジカル・システムについて説明してきたが、前記システムは、表面テクスチャを定める拡大装置に連結された拡大表面と、前記管状部材の内面に結合された潤滑膜とを含み、前記システムにおいて前記第1の潤滑膜は窒化クロムを含む。
【0109】
前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にするためのトライボロジカル・システムについて説明してきたが、前記システムは、表面テクスチャを定める拡大装置に連結された拡大表面と前記管状部材の内面に結合された潤滑膜とを含み、前記システムにおいて前記潤滑膜はPTFEを含む。
【0110】
前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にするためのトライボロジカル・システムについて説明してきたが、前記システムは、表面テクスチャを定める拡大装置に連結された拡大表面を含み、前記システムにおいて、前記拡大表面はDC53ツールスチールを有する。
【0111】
前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にするためのトライボロジカル・システムについて説明してきたが、前記システムは、拡大装置に連結された拡大表面を含み、前記システムにおいて、前記接触面の摩擦係数は0.125以下である。
【0112】
前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にするためのトライボロジカル・システムについて説明してきたが、前記システムは、拡大装置に連結された拡大表面を含み、前記システムにおいて、前記接触面の摩擦係数は0.125未満である。
【0113】
前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にするためのトライボロジカル・システムについて説明してきたが、前記システムは、拡大装置に連結された拡大表面を含み、前記システムにおいて、前記接触面の摩擦係数は0.06以下である。
【0114】
前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にするためのトライボロジカル・システムについて説明してきたが、前記システムは、拡大装置に連結された拡大表面を含み、前記システムにおいて、前記接触面の摩擦係数は0.06未満である。
【0115】
前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にするためのトライボロジカル・システムについて説明してきたが、前記システムは、表面テクスチャを定める拡大装置に連結された拡大表面を含み、前記システムにおいて、前記拡大表面は研磨された表面を有する。
【0116】
前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にするためのトライボロジカル・システムについて説明してきたが、前記システムは、拡大装置に連結された拡大表面を含み、前記システムにおいて、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の摩擦を克服するために必要な力は、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形に必要な総合力の45%以下である。
【0117】
前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にするためのトライボロジカル・システムについて説明してきたが、前記システムは、拡大装置に連結された拡大表面を含み、前記システムにおいて、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の摩擦を克服するために必要な力は、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形に必要な総合力の45%未満である。
【0118】
前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にするためのトライボロジカル・システムについて説明してきたが、前記システムは、拡大装置に連結された拡大表面を含み、前記システムにおいて、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の摩擦を克服するために必要な力は、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形に必要な総合力の8%以下である。
【0119】
前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にするためのトライボロジカル・システムについて説明してきたが、前記システムは、拡大装置に連結された拡大表面を含み、前記システムにおいて、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の摩擦を克服するために必要な力は、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形に必要な総合力の8%未満である。
【0120】
前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にするためのトライボロジカル・システムについて説明してきたが、前記システムは、拡大装置に連結された拡大表面を含み、前記システムにおいて、前記拡大表面のべアリング比は約15%未満変動する。
【0121】
前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にするためのトライボロジカル・システムについて説明してきたが、前記システムは、拡大装置に連結された拡大表面を含み、前記システムにおいて、前記拡大装置の拡大表面のべアリング比は60%のR表面粗さにおいて75%より大きい。
【0122】
本発明の範囲から逸脱することなく、前述にバリエーションを施すことが可能なものと理解されるべきである。例えば、抗井ケーシング、パイプライン、または構造サポートを与えるために本発明の実施例の教示を用いることが可能である。更に、前記実施例の一部若しくはすべてに、様々な実施例の要素及び教示を全体的に、若しくは一部分組み合わせて用いることも可能である。
【0123】
本発明の実施例について図示及び説明してきたが、前述の開示について広範な修正、変更、及び置換が考慮される。いくつかの例においては、本発明の一部の特徴を採用し、それに対応するその他の特徴を用いないことが可能である。従って、添付の特許請求の範囲は広範に解釈され、且つ本発明の範囲と一致した方法で解釈されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0124】
【図1a】図1aは、管状部材の放射状拡大及び塑性変形のための器具の実施例を示す部分断面図である。
【図1b】図1bは、図1aの器具の動作実施例を示す部分断面図である。
【図2】図2は、潤滑剤供給を含む図1a及び1bの器具の実施例を示す部分断面図である。
【図3】図3は、潤滑剤供給を含む図1a及び1bの器具の実施例を示す部分断面図である。
【図4】図4は、潤滑コーティング剤を含む図1a及び1bの器具の実施例を示す部分断面図である。
【図5】図5は、潤滑コーティング剤を含む図1a及び1bの器具の実施例を示す部分断面図である。
【図6】図6は、外面に1若しくはそれ以上の凹部を含む図1a及び1bの器具の拡大装置外面の典型的な部分の実施例を示す部分断面図である。
【図7】図7は、図6の器具の実施例を示す部分断面図である。
【図8】図8は、外面に1若しくはそれ以上の凹部を含む図1a及び1bの器具の拡大装置外面の典型的な部分の実施例を示す部分断面図である。
【図9】図9は、図8の器具の実施例を示す部分断面図である。
【図10】図10は、外面に1若しくはそれ以上の凹部を含む図1a及び1bの器具の拡大装置外面の典型的な部分の実施例を示す部分断面図である。
【図11】図11は、図10の器具の実施例を示す部分断面図である。
【図12】図12は、外面に1若しくはそれ以上の凹部を含む図1a及び1bの器具の拡大装置外面の典型的な部分の実施例を示す部分断面図である。
【図13】図13は、図12の器具の実施例を示す部分断面図である。
【図14】図14は、外面に1若しくはそれ以上の凹部を含む図1a及び1bの器具の拡大装置外面の典型的な部分の実施例を示す部分断面図である。
【図15】図15は、図14の器具の実施例を示す部分断面図である。
【図16】図16は、外面に1若しくはそれ以上の凹部を含む図1a及び1bの器具の拡大装置外面の典型的な部分の実施例を示す部分断面図である。
【図17】図17は、図16の器具の実施例を示す部分断面図である。
【図18】図18は、外面に1若しくはそれ以上の凹部を含む図1a及び1bの器具の拡大装置外面の典型的な部分の実施例を示す部分断面図である。
【図19】図19は、図18の器具の実施例を示す部分断面図である。
【図20】図20は、外面に1若しくはそれ以上の凹部を含む図1a及び1bの器具の拡大装置外面の典型的な部分の実施例を示す部分断面図である。
【図21】図21は、図20の器具の実施例を示す部分断面図である。
【図22】図22は、管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の、図1a及び1bの器具の拡大装置と管状部材との間の接触面の先端及び後端の実施例を示す部分断面図である。
【図23】図23は、図1a及び1bの器具の拡大装置外面にある潤滑要素の濃度分布図の実施例である。
【図24】図24は、管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の、図1a及び1bの器具の拡大装置と管状部材との間の接触面の実施例を示す部分断面図である。
【図25】図25は、図1a及び1bの器具の拡大装置外面にある潤滑要素の濃度分布図の実施例である。
【図26】図26は、図1a及び1bの器具の拡大装置外面にある潤滑要素の濃度分布図の実施例である。
【図27】図27は、図1a及び1bの器具の拡大装置外面にある潤滑要素の濃度分布図の実施例である。
【図28】図28は、図1a及び1bの器具の拡大装置外面にある潤滑要素の濃度分布図の実施例である。
【図29】図29は、図1a及び1bの器具の拡大装置外面にある潤滑要素の濃度分布図の実施例である。
【図30】図30は図1a及び1bの器具の実施例である。
【図31a】図31a、31b、31c、31dは、図1a及び1bの器具の実施例を示す。
【図31b】図31a、31b、31c、31dは、図1a及び1bの器具の実施例を示す。
【図31c】図31a、31b、31c、31dは、図1a及び1bの器具の実施例を示す。
【図31d】図31a、31b、31c、31dは、図1a及び1bの器具の実施例を示す。
【図32a】図32a、32b、32c、32dは、図1a及び1bの器具の実施例を示す。
【図32b】図32a、32b、32c、32dは、図1a及び1bの器具の実施例を示す。
【図32c】図32a、32b、32c、32dは、図1a及び1bの器具の実施例を示す。
【図32d】図32a、32b、32c、32dは、図1a及び1bの器具の実施例を示す。
【図33】図33は、トライボロジカル・システムの略図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の管状部材を放射状に拡大するための拡大錐体であって、
環状外周表面を有する本体を有し、
前記表面の少なくとも一部に、前記表面に刻み込まれた摩擦削減レリーフのあるテクスチャ加工が施されている、拡大錐体。
【請求項2】
請求項1の拡大錐体において、前記表面はギザギザのある表面である。
【請求項3】
請求項1の拡大錐体において、前記表面はレーザーでくぼみをつけた表面である。
【請求項4】
請求項1の拡大錐体において、前記表面はピットがあり噴霧された表面である。
【請求項5】
請求項4の拡大錐体において、前記本体は第1の材料で形成されたピットつき表面を含み、前記ピットつき表面に第2の摩擦削減材料を噴霧し、前記被噴霧表面は、前記第1及び第2の材料の一部を十分に露出するように部分的に除去されるものである。
【請求項6】
請求項1の拡大錐体において、前記表面はエッチングされた表面である。
【請求項7】
管状部材を放射状に拡大するための方法であって、
内径を有する管状部材を提供する工程と、
前記管状部材の内径よりも大きい直径を含む環状外周表面を有する拡大錐体を提供する工程と、
前記外周表面に、前記表面に刻み込まれた摩擦削減レリーフでテクスチャ加工する工程と、
前記拡大錐体を、前記管状部材の中を軸方向に移動させ、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形を行う工程とを有する、方法。
【請求項8】
請求項7の方法において、前記表面はギザギザのある表面である。
【請求項9】
請求項7の方法において、前記表面はレーザーでくぼみをつけた表面である。
【請求項10】
請求項7の方法において、前記表面はピットがあり噴霧された表面である。
【請求項11】
請求項7の方法であって、この方法は、さらに、
前記外周表面にピットをつける工程と、
前記表面に噴霧する工程と、
前記表面の元の部分及び被噴霧部分の両方を露出させるために前記表面を研磨する工程とを有する、方法。
【請求項12】
請求項7の方法において、前記表面はエッチングされた表面である。
【請求項13】
低摩擦放射状拡大器具であって、
管状部材の中を通して形成される軸方向通路を有し内径を含む複数の管状部材と、
前記軸方向通路の内径よりも大きい外径を含む環状外周表面を有する拡大錐体と、
表面に刻み込まれた摩擦削減レリーフのあるテクスチャ加工が施されている前記外周表面の少なくとも一部とを有する、低摩擦放射状拡大器具。
【請求項14】
請求項13の器具において、前記表面はギザギザのある表面である。
【請求項15】
請求項13の器具において、前記表面はレーザーでくぼみをつけた表面である。
【請求項16】
請求項13の器具において、前記表面はピットがあり噴霧された表面である。
【請求項17】
請求項13の器具において、前記錐体は第1の材料で形成されたピットつき表面を含み、前記ピットつき表面に第2の摩擦削減材料を噴霧し、前記被噴霧表面は、前記第1及び第2の材料の一部を十分に露出するように部分的に除去されるものである。
【請求項18】
請求項13の器具において、前記表面はエッチングされた表面である。
【請求項19】
請求項13の器具において、低摩擦材料が前記レリーフに付着されるものである。
【請求項20】
請求項13の器具において、前記外周表面は、前記拡大錐体の材料部分と、前記レリーフに付着された低摩擦材料部分との組み合わせを含む平坦な表面を含むものである。
【請求項21】
管状部材の放射状拡大及び塑性変形のための器具であって、
支持部材と、
前記支持部材の末端に連結された拡大装置であって、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形の間に前記管状部材を連動するための1若しくはそれ以上の拡大表面を有する、前記拡大装置と、
前記拡大装置の1若しくはそれ以上の拡大表面と、前記管状部材の1若しくはそれ以上の内面との間の接触面を潤滑にするための潤滑システムとを有する、器具。
【請求項22】
請求項21の器具において、前記潤滑システムは、
潤滑剤供給と、
前記潤滑剤を前記接触面に注入するための注入器とを有するものである。
【請求項23】
請求項22の器具において、前記潤滑剤供給は、前記拡大装置内において提供されるものである。
【請求項24】
請求項21の器具において、前記拡大表面の1若しくはそれ以上は、1若しくはそれ以上の凹部を定め、前記凹部の1若しくはそれ以上は前記注入器に連結されるものである。
【請求項25】
請求項21の器具において、前記潤滑システムは、
前記拡大表面の1若しくはそれ以上に結合される潤滑膜を有するものである。
【請求項26】
請求項25の器具において、前記拡大表面の1若しくはそれ以上は1若しくはそれ以上の凹部を定め、前記潤滑膜の少なくとも一部は前記凹部の1若しくはそれ以上の中に付着されるものである。
【請求項27】
請求項21の器具において、前記拡大装置の拡大表面の1若しくはそれ以上は、1若しくはそれ以上の凹部を定めるものである。
【請求項28】
請求項27の器具において、前記凹部の少なくともいくつかは互いに同一である。
【請求項29】
請求項27の器具において、前記凹部の少なくともいくつかは等間隔に置かれるものである。
【請求項30】
請求項27の器具において、前記凹部の深さは不均一である。
【請求項31】
請求項27の器具において、前記凹部の少なくともいくつかは交差するものである。
【請求項32】
請求項27の器具において、前記凹部の少なくともいくつかの場所はランダムに配置されるものである。
【請求項33】
請求項27の器具において、前記凹部の少なくともいくつかの形状はランダムに配置されるものである。
【請求項34】
請求項27の器具において、前記凹部の少なくともいくつかの表面テクスチャはランダムに配置されるものである。
【請求項35】
請求項27の器具において、前記凹部の少なくともいくつかの形状は線形である。
【請求項36】
請求項27の器具において、前記凹部の少なくともいくつかの形状は非線形である。
【請求項37】
請求項27の器具において、前記接触面は先端部分と後端部分とを有し、前記器具において前記潤滑システムは、前記先端及び後端部分の少なくとも1つにおいて、より高い潤滑剤濃度を与えるものである。
【請求項38】
請求項21の器具において、前記拡大装置の拡大表面の1若しくはそれ以上は、1若しくはそれ以上の凹部を定め、前記器具は更に、前記凹部の少なくとも1つの中で支持される、1つもしくはそれ以上の潤滑ボールベアリングを有するものである。
【請求項39】
請求項21の器具において、前記潤滑システムによって提供される潤滑剤濃度は、前記器具の動作中、前記管状部材の歪み速度の関数に応じて変動するものである。
【請求項40】
請求項39の器具において、前記関数は線形関数を有するものである。
【請求項41】
請求項39の器具において、前記関数は非線形関数を有するものである。
【請求項42】
請求項39の器具において、前記関数は階段関数を有するものである。
【請求項43】
管状部材の放射状拡大及び塑性変形のための方法であって、
1若しくはそれ以上の拡大表面を有する拡大装置を用いて前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形を行う工程と、
前記拡大装置の1若しくはそれ以上の拡大表面と、前記管状部材の1若しくはそれ以上の内面との間の接触面を潤滑にする工程とを有する、方法。
【請求項44】
請求項43の方法であって、この方法は、さらに、
前記接触面に潤滑剤を注入する工程を有するものである。
【請求項45】
請求項44の方法において、前記潤滑剤供給は、前記拡大装置内において提供されるものである。
【請求項46】
請求項43の方法において、前記拡大表面の1若しくはそれ以上は、1若しくはそれ以上の凹部を定め、前記方法は更に、前記潤滑剤供給を前記凹部の1若しくはそれ以上に注入する工程を有するものである。
【請求項47】
請求項43の方法であって、この方法は、さらに、
前記拡大表面の1若しくはそれ以上に潤滑膜を結合する工程を有するものである。
【請求項48】
請求項47の方法において、前記拡大表面の1若しくはそれ以上は、1若しくはそれ以上の凹部を定め、前記潤滑膜の少なくとも一部は、前記凹部の1若しくはそれ以上の中に結合されるものである。
【請求項49】
請求項43の方法において、前記拡大装置の拡大表面の1若しくはそれ以上は、1若しくはそれ以上の凹部を定めるものである。
【請求項50】
請求項49の方法において、前記凹部の少なくともいくつかは互いに同一である。
【請求項51】
請求項49の方法において、前記凹部の少なくともいくつかは等間隔に置かれるものである。
【請求項52】
請求項49の方法において、前記凹部の深さは不均一である。
【請求項53】
請求項49の方法において、前記凹部の少なくともいくつかは交差するものである。
【請求項54】
請求項49の方法において、前記凹部の少なくともいくつかの場所はランダムに配置されるものである。
【請求項55】
請求項49の方法において、前記凹部の少なくともいくつかの形状はランダムに配置されるものである。
【請求項56】
請求項49の方法において、前記凹部の少なくともいくつかの表面テクスチャはランダムに配置されるものである。
【請求項57】
請求項49の方法において、前記凹部の少なくともいくつかの形状は線形である。
【請求項58】
請求項49の方法において、前記凹部の少なくともいくつかの形状は非線形である。
【請求項59】
請求項49の方法において、前記接触面は先端部分と後端部分とを有し、前記方法は更に、前記先端及び後端部分の少なくとも1つにおいて、より高い潤滑剤濃度を与えるものである。
【請求項60】
請求項43の方法において、前記拡大装置の拡大表面の1若しくはそれ以上は、1若しくはそれ以上の凹部を定め、前記方法は更に、1若しくはそれ以上の潤滑ボールベアリングを前記凹部の少なくとも1つの中に形成する工程を有するものである。
【請求項61】
請求項43の方法であって、この方法は、さらに、
前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形の間に、前記管状部材の歪み速度の関数に応じて潤滑剤濃度を変動させる工程を有するものである。
【請求項62】
請求項61の方法において、前記関数は線形関数を有するものである。
【請求項63】
請求項61の方法において、前記関数は非線形関数を有するものである。
【請求項64】
請求項61の方法において、前記関数は階段関数を有するものである。
【請求項65】
前記拡大装置による前記管状部材の放射状拡大中の、拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にするシステムであって、
多少の潤滑剤を供給する手段と、
前記潤滑剤の少なくとも一部を前記接触面に注入する手段とを有する、方法。
【請求項66】
請求項65のシステムであって、この方法は、さらに、
前記接触面内の前記潤滑剤の濃度を変動させる手段を有するものである。
【請求項67】
前記拡大装置による前記管状部材の放射状拡大中の、拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にするシステムを動作する方法であって、
前記拡大装置の動作中に、前記管状部材の歪み速度を測定する工程と、
前記拡大装置の動作中に、前記接触面内の潤滑剤濃度を、測定された歪み速度の関数に応じて変動させる工程とを有する、方法。
【請求項68】
前記拡大装置による前記管状部材の放射状拡大中の、拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にするシステムを動作する方法であって、
前記拡大装置の動作中に、前記接触面の特性を1若しくはそれ以上測定する工程と、
前記拡大装置の動作中に、前記接触面内の潤滑剤濃度を、測定された1若しくはそれ以上の特性の関数に応じて変動させる工程とを有する、方法。
【請求項69】
前記拡大装置による前記管状部材の放射状拡大中の、拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にするシステムであって、
前記拡大装置の動作中に、前記管状部材の歪み速度を測定する手段と、
前記拡大装置の動作中に、前記接触面内の潤滑剤濃度を、測定された歪み速度の関数に応じて変動させる手段とを有する、システム。
【請求項70】
前記拡大装置による前記管状部材の放射状拡大中の、拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にするシステムであって、
前記拡大装置の動作中に、前記接触面の特性を1若しくはそれ以上測定する手段と、
前記拡大装置の動作中に、前記接触面内の潤滑剤濃度を、測定された1若しくはそれ以上の特性の関数に応じて変動させる手段とを有する、システム。
【請求項71】
前記拡大装置による前記管状部材の放射状拡大中の、拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にするシステムを動作する方法であって、
前記拡大装置の動作の特性を1若しくはそれ以上測定する工程と、
前記拡大装置の動作中に、前記接触面内の潤滑剤濃度を、測定された1若しくはそれ以上の特性の関数に応じて変動させる工程とを有する、方法。
【請求項72】
前記拡大装置による前記管状部材の放射状拡大中の、拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にするシステムであって、
前記拡大装置の動作の特性を1若しくはそれ以上測定する手段と、
前記拡大装置の動作中に、前記接触面内の潤滑剤濃度を、測定された1若しくはそれ以上の特性の関数に応じて変動させる手段とを有する、システム。
【請求項73】
管状部材の放射状拡大及び塑性変形のための器具であって、
支持部材と、
前記支持部材の末端に連結された拡大装置であって、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形の間に前記管状部材を連動するための1若しくはそれ以上の拡大表面を有し、前記拡大装置において前記拡大表面の少なくとも1つの少なくとも一部が、1若しくはそれ以上の凹部を定める、前記拡大装置と、
前記拡大装置の1若しくはそれ以上の拡大表面と前記管状部材の1若しくはそれ以上の内面との間の接触面を潤滑にするための潤滑システムであって、
前記拡大装置の拡大表面の少なくとも1つの凹部に結合した潤滑膜と、
潤滑剤供給と、
前記潤滑剤供給及び前記拡大表面の少なくとも1つの凹部に連結された注入器であって、前記凹部の少なくとも1つに前記潤滑剤供給を注入する、前記注入器と
を有する、潤滑システムと
を有する、器具。
【請求項74】
管状部材の放射状拡大及び塑性変形のための方法であって、
1若しくはそれ以上の拡大表面を有する拡大装置を用いて前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形を行う工程であって、1若しくはそれ以上の前記拡大表面が1若しくはそれ以上の凹部を定める、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形を行う工程と、
前記拡大装置の1若しくはそれ以上の拡大表面と、前記管状部材の1若しくはそれ以上の内面との間の接触面を潤滑にする工程であって、
潤滑膜を用いて前記凹部の少なくとも1つをコーティングする工程と、
前記凹部の少なくとも1つに潤滑剤を注入する工程と
を有する、滑らかにする工程と
を有する、方法。
【請求項75】
前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の、拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にするトライボロジカル・システムであって、
表面テクスチャを定める、前記拡大装置に連結された拡大表面と、
前記拡大表面に結合された第1の潤滑膜と、
前記管状部材の内面に結合された第2の潤滑膜と、
前記拡大装置の拡大表面と前記管状部材の内面との間に定められる環状部内に配置される潤滑剤とを有する、トライボロジカル・システム。
【請求項76】
請求項75のシステムにおいて、前記第1の潤滑膜の摩擦抵抗は、前記第2の潤滑膜の摩擦抵抗よりも大きいものである。
【請求項77】
請求項75のシステムにおいて、前記拡大表面のRは60.205nm以下である。
【請求項78】
請求項75のシステムにおいて、前記拡大表面のRは1.99nm以下である。
【請求項79】
請求項75のシステムにおいて、前記拡大表面のRは約60.205nmである。
【請求項80】
請求項75のシステムにおいて、前記拡大表面のRは約1.99nmである。
【請求項81】
請求項75のシステムにおいて、前記拡大表面のRは277.930nm以下である
【請求項82】
請求項75のシステムにおいて、前記拡大表面のRは3.13nm以下である。
【請求項83】
請求項75のシステムにおいて、前記拡大表面のRは277.930nm以下及び60.205nm以上である。
【請求項84】
請求項75のシステムにおいて、前記拡大表面のRは3.13nm以下及び1.99nm以上である。
【請求項85】
請求項75のシステムにおいて、前記拡大表面は高原(プラトー)状の表面を有し、前記表面は1若しくはそれ以上の比較的深い凹部を定義するものである。
【請求項86】
請求項75のシステムにおいて、前記第1の潤滑膜は窒化クロムを有するものである。
【請求項87】
請求項75のシステムにおいて、前記第2の潤滑膜はPTFEを有するものである。
【請求項88】
請求項75のシステムにおいて、前記拡大表面はDC53ツールスチールを有するものである。
【請求項89】
請求項75のシステムにおいて、前記接触面の摩擦係数は0.125以下である。
【請求項90】
請求項75のシステムにおいて、前記接触面の摩擦係数は0.125未満である。
【請求項91】
請求項75のシステムにおいて、前記接触面の摩擦係数は0.125以下及び0.06以上である。
【請求項92】
請求項75のシステムにおいて、前記接触面の摩擦係数は0.06以下である。
【請求項93】
請求項75のシステムにおいて、前記拡大表面は研磨された表面を有するものである。
【請求項94】
請求項75のシステムにおいて、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の摩擦を克服するために必要な力は、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形に必要な総合力の45%以下である。
【請求項95】
請求項75のシステムにおいて、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の摩擦を克服するために必要な力は、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形に必要な総合力の45%未満である。
【請求項96】
請求項75のシステムにおいて、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の摩擦を克服するために必要な力は、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形に必要な総合力の45%以下及び8%以上である。
【請求項97】
請求項75のシステムにおいて、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の摩擦を克服するために必要な力は、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形に必要な総合力の8%以下である。
【請求項98】
請求項75のシステムにおいて、前記拡大表面のベアリング比の変動は、約15%未満である。
【請求項99】
請求項75のシステムにおいて、前記拡大装置の拡大表面のベアリング比は、60%のR表面粗さにおいて75%より大きいものである。
【請求項100】
前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の、拡大装置の拡大表面と管状部材との間の接触面を潤滑にする方法であって、
前記拡大表面にテクスチャ加工する工程と、
前記拡大表面に結合される第1の潤滑膜を結合する工程と、
前記管状部材の内面に第2の潤滑膜を結合する工程と、
前記拡大装置の拡大表面と前記管状部材の内面との間に定められる環状部内に潤滑剤を配置する工程とを有する、方法。
【請求項101】
請求項100の方法において、前記第1の潤滑膜の摩擦抵抗は、前記第2の潤滑膜の摩擦抵抗よりも大きい。
【請求項102】
請求項100の方法において、前記拡大表面のRは60.205nm以下である。
【請求項103】
請求項100の方法において、前記拡大表面のRは1.99nm以下である。
【請求項104】
請求項100の方法において、前記拡大表面のRは約60.205nmである。
【請求項105】
請求項100の方法において、前記拡大表面のRは約1.99nmである。
【請求項106】
請求項100の方法において、前記拡大表面のRは277.930nm以下である。
【請求項107】
請求項100の方法において、前記拡大表面のRは3.13nm以下である。
【請求項108】
請求項100の方法において、前記拡大表面のRは277.930nm以下及び60.205nm以上である。
【請求項109】
請求項100の方法において、前記拡大表面のRは3.13nm以下及び1.99nm以上である。
【請求項110】
請求項100の方法において、前記拡大表面は高原(プラトー)状の表面を有し、前記表面は1若しくはそれ以上の比較的深い凹部を定めるものである。
【請求項111】
請求項100の方法において、前記第1の潤滑膜は窒化クロムを有するものである。
【請求項112】
請求項100のシステムにおいて、前記第2の潤滑膜はPTFEを有するものである。
【請求項113】
請求項100の方法において、前記拡大表面はDC53ツールスチールを有するものである。
【請求項114】
請求項100の方法において、前記接触面の摩擦係数は0.125以下である。
【請求項115】
請求項100の方法において、前記接触面の摩擦係数は0.125以下及び0.06以上である。
【請求項116】
請求項100の方法において、前記接触面の摩擦係数は0.125未満及び0.06以上である。
【請求項117】
請求項100の方法において、前記接触面の摩擦係数は0.06以下である。
【請求項118】
請求項100の方法であって、この方法は、さらに、
前記拡大表面を研磨する工程を有するものである。
【請求項119】
請求項100の方法において、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の摩擦を克服するために必要な力は、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形に必要な総合力の45%以下である。
【請求項120】
請求項100の方法において、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の摩擦を克服するために必要な力は、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形に必要な総合力の45%未満である。
【請求項121】
請求項100の方法において、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の摩擦を克服するために必要な力は、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形に必要な総合力の45%以下及び8%以上である。
【請求項122】
請求項100の方法において、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の摩擦を克服するために必要な力は、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形に必要な総合力の8%以下である。
【請求項123】
請求項100の方法において、前記拡大表面のベアリング比の変動は、約15%未満である。
【請求項124】
請求項100の方法において、前記拡大装置の拡大表面のベアリング比は、60%のR表面粗さにおいて75%より大きいものである。
【請求項125】
管状部材の放射状拡大及び塑性変形のためのシステムであって、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の摩擦力を克服するために必要なエネルギー量は、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形に必要な総エネルギー量の45%以下である。
【請求項126】
管状部材の放射状拡大及び塑性変形のためのシステムであって、拡大装置を有し、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の前記拡大装置と前記管状部材との間の摩擦係数は0.125以下である。
【請求項127】
管状部材の放射状拡大及び塑性変形のためのシステムであって、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の摩擦力を克服するために必要なエネルギー量は、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形に必要な総エネルギー量の45%以下及び8%以上である。
【請求項128】
管状部材の放射状拡大及び塑性変形のためのシステムであって、拡大装置を有し、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の前記拡大装置と前記管状部材との間の摩擦係数は0.06以下である。
【請求項129】
前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の、拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にするトライボロジカル・システムであって、
表面テクスチャを定義する、前記拡大装置に連結された拡大表面と、
前記拡大表面に結合された第1の潤滑膜と、
前記管状部材の内面に結合された第2の潤滑膜とを有し、
前記第1の潤滑膜の摩擦抵抗が、前記第2の潤滑膜の摩擦抵抗よりも大きい、トライボロジカル・システム。
【請求項130】
前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の、拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にするトライボロジカル・システムであって、
表面テクスチャを定義する、前記拡大装置に連結された拡大表面を有し、
前記拡大表面のRは60.205nm以下である、トライボロジカル・システム。
【請求項131】
前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の、拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にするトライボロジカル・システムであって、
表面テクスチャを定義する、前記拡大装置に連結された拡大表面を有し、
前記拡大表面のRは1.99nm以下である、トライボロジカル・システム。
【請求項132】
前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の、拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にするトライボロジカル・システムであって、
表面テクスチャを定義する、前記拡大装置に連結された拡大表面を有し、
前記拡大表面のRは約60.205nmである、トライボロジカル・システム。
【請求項133】
前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の、拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にするトライボロジカル・システムであって、
表面テクスチャを定義する、前記拡大装置に連結された拡大表面を有し、
前記拡大表面のRは約1.99nmである、トライボロジカル・システム。
【請求項134】
前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の、拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にするトライボロジカル・システムであって、
表面テクスチャを定義する、前記拡大装置に連結された拡大表面を有し、
前記拡大表面のRは277.930nm以下である、トライボロジカル・システム。
【請求項135】
前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の、拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にするトライボロジカル・システムであって、
表面テクスチャを定義する、前記拡大装置に連結された拡大表面を有し、
前記拡大表面のRは3.13nm以下である、トライボロジカル・システム。
【請求項136】
前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の、拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にするトライボロジカル・システムであって、
表面テクスチャを定義する、前記拡大装置に連結された拡大表面を有し、
前記拡大表面のRは277.930nm以下及び60.205nm以上である、トライボロジカル・システム。
【請求項137】
前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の、拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にするトライボロジカル・システムであって、
表面テクスチャを定義する、前記拡大装置に連結された拡大表面を有し、
前記拡大表面のRは3.13nm以下及び1.99nm以上である、トライボロジカル・システム。
【請求項138】
前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の、拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にするトライボロジカル・システムであって、
表面テクスチャを定義する、前記拡大装置に連結された拡大表面を有し、
前記拡大表面は高原状の表面を有し、前記表面は1若しくはそれ以上の比較的深い凹部を定める、トライボロジカル・システム。
【請求項139】
前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の、拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にするトライボロジカル・システムであって、
表面テクスチャを定義する、前記拡大装置に連結された拡大表面と、
前記拡大表面に結合された潤滑膜とを有し、
前記第1の潤滑膜は窒化クロムを有する、トライボロジカル・システム。
【請求項140】
前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の、拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にするトライボロジカル・システムであって、
表面テクスチャを定義する、前記拡大装置に連結された拡大表面と、
前記管状部材の内面に結合された潤滑膜とを有し、
前記潤滑膜はPTFEを有する、トライボロジカル・システム。
【請求項141】
前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の、拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にするトライボロジカル・システムであって、
表面テクスチャを定義する、前記拡大装置に連結された拡大表面を有し、
前記拡大表面はDC53ツールスチールを有する、トライボロジカル・システム。
【請求項142】
前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の、拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にするトライボロジカル・システムであって、
前記拡大装置に連結された拡大表面を有し、
前記接触面の摩擦係数は0.125以下である、トライボロジカル・システム。
【請求項143】
前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の、拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にするトライボロジカル・システムであって、
前記拡大装置に連結された拡大表面を有し、
前記接触面の摩擦係数は0.125未満である、トライボロジカル・システム。
【請求項144】
前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の、拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にするトライボロジカル・システムであって、
前記拡大装置に連結された拡大表面を有し、
前記接触面の摩擦係数は0.125以下及び0.06以上である、トライボロジカル・システム。
【請求項145】
前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の、拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にするトライボロジカル・システムであって、
前記拡大装置に連結された拡大表面を有し、
前記接触面の摩擦係数は0.06以下である、トライボロジカル・システム。
【請求項146】
前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の、拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にするトライボロジカル・システムであって、
前記拡大装置に連結された拡大表面を有し、
前記拡大表面は研磨された表面を有するものである、トライボロジカル・システム。
【請求項147】
前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の、拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にするトライボロジカル・システムであって、
前記拡大装置に連結された拡大表面を有し、
前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の摩擦を克服するために必要な力は、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形に必要な総合力の45%以下である、トライボロジカル・システム。
【請求項148】
前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の、拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にするトライボロジカル・システムであって、
前記拡大装置に連結された拡大表面を有し、
前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の摩擦を克服するために必要な力は、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形に必要な総合力の45%未満である、トライボロジカル・システム。
【請求項149】
前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の、拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にするトライボロジカル・システムであって、
前記拡大装置に連結された拡大表面を有し、
前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の摩擦を克服するために必要な力は、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形に必要な総合力の45%以下及び8%以上である、トライボロジカル・システム。
【請求項150】
前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の、拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にするトライボロジカル・システムであって、
前記拡大装置に連結された拡大表面を有し、
前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の摩擦を克服するために必要な力は、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形に必要な総合力の8%以下である、トライボロジカル・システム。
【請求項151】
前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の、拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にするトライボロジカル・システムであって、
前記拡大装置に連結された拡大表面を有し、
前記拡大表面のベアリング比の変動は、約15%未満である、トライボロジカル・システム。
【請求項152】
前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形中の、拡大装置と管状部材との間の接触面を潤滑にするトライボロジカル・システムであって、
前記拡大装置に連結された拡大表面を有し、
前記拡大装置の拡大表面のベアリング比は、60%のR表面粗さにおいて75%より大きい、トライボロジカル・システム。
【請求項153】
多重管状部材を放射状に拡大するための拡大錐体であって、
環状外周表面を有する本体と、
前記表面に刻み込まれた摩擦削減レリーフのあるテクスチャ加工が施された、前記表面の少なくとも一部とを有し、
前記表面はピットがあり噴霧された表面である、拡大錐体。
【請求項154】
多重管状部材を放射状に拡大するための拡大錐体であって、
環状外周表面を有する本体と、
前記表面に刻み込まれた摩擦削減レリーフのあるテクスチャ加工が施された、前記表面の少なくとも一部と、
前記表面はピットがあり噴霧された表面であり、
前記本体は第1の材料で形成されたピットつき表面を含み、前記ピットつき表面に第2の摩擦削減材料を噴霧し、前記被噴霧表面は、前記第1と第2の材料の一部を十分に露出するように部分的に除去される、拡大錐体。
【請求項155】
管状部材を放射状に拡大するための方法であって、
内径を有する管状部材を提供する工程と、
前記管状部材の内径よりも大きい直径を含む環状外周表面を有する拡大錐体を提供する工程と、
前記外周表面に、前記表面に刻み込まれた摩擦削減レリーフでテクスチャ加工する工程と、
前記拡大錐体を、前記管状部材の中を軸方向に移動させ、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形を行う工程とを有し、
前記表面はピットがあり噴霧された表面である、方法。
【請求項156】
管状部材を放射状に拡大するための方法であって、
内径を有する管状部材を提供する工程と、
前記管状部材の内径よりも大きい直径を含む環状外周表面を有する拡大錐体を提供する工程と、
前記外周表面に、前記表面に刻み込まれた摩擦削減レリーフでテクスチャ加工する工程と、
前記拡大錐体を、前記管状部材の中を軸方向に移動させ、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形を行う工程と、
前記外周表面にピットをつける工程と、
前記表面に噴霧する工程と、
前記表面のオリジナルの部分及び被噴霧部分の両方を露出させるために前記表面を研磨する工程とを有する、方法。
【請求項157】
低摩擦放射状拡大器具であって、
管状部材の中を通して形成される軸方向通路を有し、内径を含む複数の管状部材と、
前記軸方向通路の内径よりも大きい外径を含む環状外周表面を有する拡大錐体と、
表面に刻み込まれた摩擦削減レリーフを有するテクスチャ加工が施されている前記外周表面の少なくとも一部とを有し、
前記表面はピットがあり噴霧された表面である、低摩擦放射状拡大器具。
【請求項158】
低摩擦放射状拡大器具であって、
管状部材の中を通して形成される軸方向通路を有し、内径を含む複数の管状部材と、
前記軸方向通路の内径よりも大きい外径を含む環状外周表面を有する拡大錐体と、
表面に刻み込まれた摩擦削減レリーフを有するテクスチャ加工が施されている前記外周表面の少なくとも一部とを有し、
前記錐体は第1の材料で形成されたピットつき表面を含み、前記ピットつき表面に第2の摩擦削減材料を噴霧し、前記被噴霧表面は、前記第1と第2の材料の一部を十分に露出するように部分的に除去される、低摩擦放射状拡大器具。
【請求項159】
管状部材の放射状拡大及び塑性変形のための器具であって、
支持部材と、
前記支持部材の末端に連結された拡大装置であって、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形の間に前記管状部材を連動するための1若しくはそれ以上の拡大表面を有する、前記拡大装置と、
前記拡大装置の1若しくはそれ以上の拡大表面と前記管状部材の1若しくはそれ以上の内面との間の接触面を潤滑にするための潤滑システムとを有し、
前記拡大装置の拡大表面の1若しくはそれ以上は、1若しくはそれ以上の凹部を定め、前記器具は更に、前記凹部の少なくとも1つの中で支持される、1つもしくはそれ以上の潤滑ボールベアリングを有するものである、器具。
【請求項160】
管状部材の放射状拡大及び塑性変形のための器具であって、
支持部材と、
前記支持部材の末端に連結された拡大装置であって、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形の間に前記管状部材を連動するための1若しくはそれ以上の拡大表面を有する拡大装置と、
前記拡大装置の1若しくはそれ以上の拡大表面と前記管状部材の1若しくはそれ以上の内面との間の接触面を潤滑にするための潤滑システムとを有し、
前記潤滑システムによって与えられる潤滑剤濃度は、前記器具の動作中、前記管状部材の歪み速度の関数に応じて変動する、器具。
【請求項161】
管状部材の放射状拡大及び塑性変形のための器具であって、
支持部材と、
前記支持部材の末端に連結された拡大装置であって、前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形の間に前記管状部材を連動するための1若しくはそれ以上の拡大表面を有する拡大装置と、
前記拡大装置の1若しくはそれ以上の拡大表面と前記管状部材の1若しくはそれ以上の内面との間の接触面を潤滑にするための潤滑システムとを有し、
前記潤滑システムによって与えられる潤滑剤濃度は、前記器具の動作中、前記管状部材の歪み速度の関数に応じて変動し、
前記関数は線形関数、非線形関数、または階段関数のうち1若しくはそれ以上を有するものである、器具。
【請求項162】
管状部材の放射状拡大及び塑性変形のための方法であって、
1若しくはそれ以上の拡大表面を有する拡大装置を用いて前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形を行う工程と、
前記拡大装置の1若しくはそれ以上の拡大表面と、前記管状部材の1若しくはそれ以上の内面との間の接触面を潤滑にする工程とを有し、
前記拡大表面の1若しくはそれ以上は、1若しくはそれ以上の凹部を定め、前記方法は更に、前記潤滑剤供給を前記凹部の1若しくはそれ以上に注入する工程を有する、方法。
【請求項163】
管状部材の放射状拡大及び塑性変形のための方法であって、
1若しくはそれ以上の拡大表面を有する拡大装置を用いて前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形を行う工程と、
前記拡大装置の1若しくはそれ以上の拡大表面と、前記管状部材の1若しくはそれ以上の内面との間の接触面を潤滑にする工程と、
前記拡大表面の1若しくはそれ以上に潤滑膜を結合する工程とを有する、方法。
【請求項164】
管状部材の放射状拡大及び塑性変形のための方法であって、
1若しくはそれ以上の拡大表面を有する拡大装置を用いて前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形を行う工程と、
前記拡大装置の1若しくはそれ以上の拡大表面と、前記管状部材の1若しくはそれ以上の内面との間の接触面を潤滑にする工程と、
前記拡大表面の1若しくはそれ以上に潤滑膜を結合する工程とを有し、
1若しくはそれ以上の前記拡大表面は、1若しくはそれ以上の凹部を定義し、
前記潤滑膜の少なくとも一部は、前記凹部の1若しくはそれ以上に結合される、方法。
【請求項165】
管状部材の放射状拡大及び塑性変形のための方法であって、
1若しくはそれ以上の拡大表面を有する拡大装置を用いて前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形を行う工程と、
前記拡大装置の1若しくはそれ以上の拡大表面と、前記管状部材の1若しくはそれ以上の内面との間の接触面を潤滑にする工程とを有し、
前記拡大装置の拡大表面の1若しくはそれ以上は、1若しくはそれ以上の凹部を定義する、方法。
【請求項166】
管状部材の放射状拡大及び塑性変形のための方法であって、
1若しくはそれ以上の拡大表面を有する拡大装置を用いて前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形を行う工程と、
前記拡大装置の1若しくはそれ以上の拡大表面と、前記管状部材の1若しくはそれ以上の内面との間の接触面を潤滑にする工程とを有し、
前記拡大装置の拡大表面の1若しくはそれ以上は、1若しくはそれ以上の凹部を定義し、
前記凹部の少なくともいくつかが互いに同一であるか、前記凹部の少なくともいくつかが互いに等間隔に置かれるか、前記凹部の深さが不均一であるか、前記凹部の少なくともいくつかが交差しているか、前記凹部の少なくともいくつかの場所がランダムに配置されているか、前記凹部の少なくともいくつかの形状がランダムに配置されているか、前記凹部の少なくともいくつかの表面テクスチャがランダムに配置されているか、前記凹部の少なくともいくつかの形状が線形であるか、前記凹部の少なくともいくつかの形状が非線形であるか、あるいは前記接触面は先端部分と後端部分とを有する、方法。
【請求項167】
管状部材の放射状拡大及び塑性変形のための方法であって、
1若しくはそれ以上の拡大表面を有する拡大装置を用いて前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形を行う工程と、
前記拡大装置の1若しくはそれ以上の拡大表面と、前記管状部材の1若しくはそれ以上の内面との間の接触面を潤滑にする工程と、
前記先端及び後端部分の少なくとも1つにおいて、より高い潤滑剤濃度を提供する工程とを有する、方法。
【請求項168】
管状部材の放射状拡大及び塑性変形のための方法であって、
1若しくはそれ以上の拡大表面を有する拡大装置を用いて前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形を行う工程と、
前記拡大装置の1若しくはそれ以上の拡大表面と、前記管状部材の1若しくはそれ以上の内面との間の接触面を潤滑にする工程とを有し、
前記拡大装置の拡大表面の1若しくはそれ以上は、1若しくはそれ以上の凹部を定め、前記方法は更に、前記凹部の少なくとも1つの中において、1若しくはそれ以上の潤滑ボールベアリングを形成する工程を有する、方法。
【請求項169】
管状部材の放射状拡大及び塑性変形のための方法であって、
1若しくはそれ以上の拡大表面を有する拡大装置を用いて前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形を行う工程と、
前記拡大装置の1若しくはそれ以上の拡大表面と、前記管状部材の1若しくはそれ以上の内面との間の接触面を潤滑にする工程と、
前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形の間に、前記管状部材の歪み速度の関数に応じて潤滑剤濃度を変動させる工程を有する、方法。
【請求項170】
管状部材の放射状拡大及び塑性変形のための方法であって、
1若しくはそれ以上の拡大表面を有する拡大装置を用いて前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形を行う工程と、
前記拡大装置の1若しくはそれ以上の拡大表面と、前記管状部材の1若しくはそれ以上の内面との間の接触面を潤滑にする工程と、
前記管状部材の放射状拡大及び塑性変形の間に、前記管状部材の歪み速度の関数に応じて潤滑剤濃度を変動させる工程とを有し、
前記関数は線形関数、非線形関数、または階段関数のうち1若しくはそれ以上を有する、方法。

【図1a】
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【図1b】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31a】
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【図31b】
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【図31c】
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【図31d】
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【図32a】
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【図32b】
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【図32c】
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【図32d】
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【図33】
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【公表番号】特表2006−517011(P2006−517011A)
【公表日】平成18年7月13日(2006.7.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−503031(P2006−503031)
【出願日】平成16年1月26日(2004.1.26)
【国際出願番号】PCT/US2004/002122
【国際公開番号】WO2004/067961
【国際公開日】平成16年8月12日(2004.8.12)
【出願人】(505283038)エンベンチャー グローバル テクノロジー (1)