説明

管理装置、フィットネスシステム及びプログラム

【課題】利用者の体調が変化した場合に体調を崩す事態を避けるための指示を利用者に通知するなど総合的な健康管理を行いながらエクササイズを実施できるようにする。
【解決手段】エクササイズ機器や体調データ測定機器と通信回線で接続した管理装置は、エクササイズの時間と負荷と、体調データ測定結果を収集する手段と、エクササイズ継続か体調管理行動かを判断する手段と、判断した体調管理指示情報をエクササイズ機器や体調データ測定機器に表示させる手段を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フィットネスクラブなどにおける利用者のエクササイズ機器などの効果的な使用を管理する管理装置、フィットネスシステム及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
フィットネスクラブなどのエクササイズ機器を有している施設において、施設利用者(以降、エクササイザともいう)が個人を特定する固有のID(識別子)を付与されたICタグなどを施設内で携帯し、これを管理システムを用いて管理し、また、エクササイズ機器と連動させることによって諸々のサービスを実現している。エクササイズ機器は、例えば、サイクリングマシン、レッグプレスなどがあり、機器を使ってトレーニングを行うものである。
【0003】
特許文献1には、ICタグのIDをリーダで読み込み、トレーニング内容と体力データを記録し、エクササイズ機器の設定を自動的に行うという技術が記載されている。
特許文献2には、ICタグを使って運動の繰り返し回数を検知し、次の運動目標を設定するという技術が記載されている。
【0004】
特許文献3には、会員カードを使用して、カード読み取り・書き込み装置、トレーニングデータ収集装置、トレーニング制御装置をLAN(Local Area Network)で接続し、トレーニングマシーンのトレーニングデータが自動的に収集され、トレーニングデータから自動的にトレーニングマシーンの設定を調整する技術が記載されている。
【0005】
特許文献4には、トレーニング者の体力や、最後のトレーニングから現在までの経過時間や、血圧・脈拍などの体調データに基づいて、トレーニング時間およびトレーニング装置の負荷を調整する技術が記載されている。
【0006】
特許文献5には、利用者がフィットネス機器を使用する場合、非接触ICカードをリーダで読み込み、使用したいフィットネス機器の使用状態をホストコンピュータでリアルタイムに知ることができるという技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2003−245389号公報
【特許文献2】特開2005−267179号公報
【特許文献3】特開2002−306633号公報
【特許文献4】特開2000−288144号公報
【特許文献5】特開2003−85266号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1〜3に記載されている技術は、以前のエクササイズまたはトレーニングの記録に基づいて、エクササイズ機器におけるエクササイズの量を設定または調整するものであるが、利用者であるエクササイザの体調は時々刻々と変化し、同じエクササイズを行う場合でも、また予め最適に導き出したエクササイズメニューであっても、時には過負荷となり、最悪の場合体調を崩す事態が発生する危険性がある。
【0009】
特許文献4に記載されている技術は、脈拍や血圧などの体調により、エクササイズ時間を短くしたり、エクササイズ機器の負荷を軽くするものであるが、前述と同様に、体調を崩す事態を想定した水分補給、休憩、エクササイズ中止などの対策をとっていない。
【0010】
さらに、すべてのエクササイズが終了した時点で当日のエクササイズ結果をエクササイザにフィードバックするためのデータ収集制御は可能であっても、その日のエクササイズの途中で変化する血圧などの体調データや摂取した水分の量やカロリー消費またはカロリー摂取などを時系列の記録としてエクササイザに提供するためのデータ収集制御はなしえていない。このような点で、総合的な健康管理データとして不足していた。
【0011】
また、施設内でエクササイザの数は時々刻々と変化し、エクササイズ機器が使用状態であるか空き状態であるかを確認するために、特許文献5に記載されている技術は、エクササイズ機器の使用状態をホストコンピュータで知ることができるが、エクササイザが、特定のエクササイズ機器の使用から次のエクササイズ機器の使用に移行するたびに、次のエクササイズ機器の使用状態を居ながらにして確認することはできず、その都度ホストコンピュータまで移動して使用状態を確認する必要がある。
【0012】
本発明の課題は、利用者の体調が変化した場合に体調を崩す事態を避けるための指示を利用者に通知するなど総合的な健康管理を行いながらエクササイズを実施できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
請求項1記載の発明は、エクササイズ機器と体調データ測定機器とを通信手段で接続し、前記エクササイズ機器と前記体調データ測定機器との間で情報の送受信を行う管理装置であって、前記エクササイズ機器と前記体調データ測定機器の利用者を特定する個人特定手段と、前記利用者のエクササイズ履歴情報を前記通信手段を介して収集して記録するエクササイズ履歴記録手段と、前記体調データ測定機器により測定された前記利用者の体調データ情報を前記通信手段を介して収集して記録する体調データ記録手段と、前記利用者の前記エクササイズ履歴情報と前記体調データ情報とに基づいて、エクササイズの継続か体調管理行動のいずれが適当かを判断する体調管理判断手段と、前記体調管理判断手段により判断された内容を示す体調管理指示情報を前記利用者に通知する通知手段と、を具備することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、エクササイズ履歴情報と体調データ情報に基づいて、エクササイズ継続かまたは体調管理行動を判断し、例えば、エクササイズ中止、休憩取得、水分補給、体調測定などの体調管理指示情報を利用者に通知するので、体調が時々刻々と変化しても、体調を崩す事態を予防することができ、利用者は、総合的な健康管理を行いながら、エクササイズを実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の実施の一形態によるフィットネスシステムのシステム構成の例を示す図である。
【図2】本発明の実施の一形態による利用者に通知する画面表示の例を示す図である。
【図3】エクササイズを消費カロリーに換算して利用者に通知する画面表示の例を示す図である。
【図4】消費カロリーを飲食物の摂取量に換算するカロリー換算テーブルの例を示す図である。
【図5】自動販売機における購入商品選択画面の例を示す図である。
【図6】自動販売機における商品を摂取した場合の摂取カロリーを換算するテーブルの例を示す図である。
【図7】エクササイズ履歴情報を時系列にして利用者に通知するフィットネスレポートの例を示す図である。
【図8】会員管理構造体と体調データ管理構造体のデータ構成の例を示す図である。
【図9】エクササイズ履歴管理構造体とエクササイズメニューのデータ構成の例を示す図である。
【図10】エクササイズデータ構造体のデータ構成の例を示す図である。
【図11】エクササイズデータ構造体の行動種の内容の例を示す図である。
【図12】会員情報管理DBのデータ構成の例と会員管理構造体との関連を示す図である。
【図13】エクササイズ履歴管理ファイルのデータ構成の例とエクササイズ履歴管理構造体とエクササイズデータ構造体との関連を示す図である。
【図14】エクササイザの入館から退館までの行動に関連してホストコンピュータの動作を説明するフローチャートである。
【図15】エクササイズにおけるホストコンピュータの動作とエクササイズ機器の動作を説明するフローチャートである。
【図16】ホストコンピュータの体調管理判断による体調管理行動の指示を説明するフローチャートである。
【図17】ホストコンピュータがエクササイズ機器等の使用状態を確認して次のエクササイズを決める動作を説明するフローチャートである。
【図18】ホストコンピュータがエクササイズ機器の負荷設定の程度から単位時間当たりの消費カロリーに換算するテーブルの例を示す図である。
【図19】ホストコンピュータの体調管理判断を行う判定条件の例と対応する体調管理指示の内容を示す図である。
【図20】ホストコンピュータが保持するエクササイズ機器使用状態テーブルの例を示す図である。
【図21】本発明の実施の一形態によるホストコンピュータの構成の例を示す図である。
【図22】本発明の実施の一形態によるエクササイズ機器の構成の例を示す図である。
【図23】本発明の実施の一形態による体調データ測定機器の構成の例を示す図である。
【図24】本発明の実施の一形態による自動販売機の構成の例を示す図である。
【図25】本発明の実施の一形態によるPDAの構成の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の実施の一形態を説明する。
本発明の実施の一形態のフィットネスシステムの構成を図1に示す。
管理装置に対応するホストコンピュータ1は、エクササイズ機器2と、体調データ測定機器3と、自動販売機4との間で、通信回線9によって接続され、情報の送受信を行う。通信回線9は、通信手段に対応し、ここではLANである。有線によるLAN、または無線LAN、また有線と無線が混在するLANであっても、いずれでもよい。
【0017】
フィットネスクラブ内または施設内では個人を特定するためにICタグを用いる。ホストコンピュータ1、エクササイズ機器2、体調データ測定機器3、自動販売機4は、ICタグリーダ(ICタグ読込部ともいう)により、ICタグの情報を無線で読み取る。またICタグは、各々のエクササイザの固有ID(会員ID)を記憶させて配布され、ICタグの固有IDを読み取ることによってエクササイザを特定する。これは、個人特定手段に対応する。ここではICタグを用いるが、ICカード、磁気カード、バーコード、指紋認証機器、虹彩照合、暗証番号またはパスワード入力などであってもよい。
【0018】
また、エクササイズ機器、体調データ測定機器、自動販売機について、通信機能、表示機能、入力機能、ICタグ読込機能のうち必要な機能を有しない機器に対しては、PDA(Personal Digital Assistants)5が前述の通信回線9に接続されて、ソフトウェア処理を行って、エクササイズ機器、体調データ測定機器、自動販売機の通信機能、表示機能、入力機能、ICタグ読込機能の代替をすることができる。PDAは情報端末に対応する。ここでは代替する機器の近くで操作されるPDAを用いるが、携帯情報端末のほか、据え置き型の情報端末でもよい。
【0019】
エクササイズ機器2には例えばサイクリングマシンなどがあり、ここでは、3種類の機器、エクササイズ機器A、B、Cを有している。A、B、Cなどを機器種ともいう。それぞれのエクササイズ機器2には装置番号(機器番号)、例えばA-001、B-003、C-002などが付与される。
【0020】
体調データ測定機器3には例えば血圧計、心拍数計(脈拍計)などがあり、ここでは2種類の機器、体調データ測定機器D、Eを有している。それぞれの体調データ測定機器3には、装置番号(機器番号)、例えばD-002、E-001が付与される。図1では、体調データ測定機器Eは通信機能を有しないため、代替として、前述のようにPDA(5)が通信回線9に接続される。
【0021】
自動販売機4には、例えば清涼飲料自動販売機などがあり、ここでは1種類の自動販売機Fを有している。自動販売機4には、装置番号(機器番号)、例えばF-001が付与される。図1では、自動販売機Fは、通信機能、表示機能、入力機能を有しないため、代替として、前述のようにPDAが通信回線9に接続される。
【0022】
ホストコンピュータ1には、ICタグリーダ16と印刷装置17が接続されている。
次にそれぞれの機器の内部の構成を説明する。
図21にホストコンピュータ1の構成を示す。ホストコンピュータ1は、CPUを含む制御部11、記憶部12、表示部13、キー入力や外部機器との入出力を行う入出力部14、通信回線9により情報の送受信を行う通信部15を有する。外部機器には前述のICタグリーダ16、印刷装置17がある。また、他のコンピュータ、他の端末、外部記憶装置など複数の機器でホストコンピュータを構成することもできる。例えば、フットネスクラブの受付(フロント)などにホストコンピュータ1の端末を設置してもよい。
【0023】
図22にエクササイズ機器2の構成を示す。エクササイズ機器2は、トレーニング機構20、CPUを含む制御部21、記憶部22、エクササイズ情報を表示したり、エクササイザへの指示などの情報を表示する表示部23、エクササイズの開始や終了などをキーや画面に触れる操作などで入力する入力部24、通信回線9により情報の送受信を行う通信部25、エクササイザのICタグから固有IDなどを読み込むICタグ読込部26を有する。
【0024】
図23に体調データ測定機器3の構成を示す。体調データ測定機器3は、体調測定機構30、CPUを含む制御部31、記憶部32、体調情報を表示したり、エクササイザへの指示などの情報を表示する表示部33、測定の開始や終了などをキーや画面に触れる操作などで入力する入力部34、通信回線9により情報の送受信を行う通信部35、エクササイザのICタグから固有IDなどを読み込むICタグ読込部36を有する。
【0025】
図24に自動販売機4の構成を示す。自動販売機4は、販売機構40、CPUを含む制御部41、記憶部42、販売情報を表示したり、エクササイザへの指示などの情報を表示する表示部43、商品の選択などボタンや画面に触れる操作などで入力する入力部44、通信回線9により情報の送受信を行う通信部45、エクササイザのICタグから固有IDなどを読み込むICタグ読込部46を有する。
【0026】
図25にPDA(5)の構成を示す。PDA(5)は、CPUを含む制御部51、記憶部52、代替機器の機能に対応するメニューを表示したり、エクササイザへの指示などの情報を表示する表示部53、代替機器の機能の開始・終了、メニューの選択などキーや画面に触れる操作などで入力する入力部54、通信回線9により情報の送受信を行う通信部55、エクササイザのICタグから固有IDなどを読み込むICタグ読込部56を有する。
【0027】
次に、ホストコンピュータ1で処理するデータの構成について説明する。
まず、会員管理構造体81の構成について図8に示す。会員管理構造体81は、入館しているエクササイザである会員毎に1つ存在し、フィットネスクラブ内でのすべてのエクササイズ内容、健康状態を管理するデータである。それぞれの会員管理構造体81の構成は、会員名Member-Name、会員ID Member-ID、会員住所Member-Address、会員Tel番号Member-Tel、入館時体調データ管理構造体へのポインタFirst-Conditionp、エクササイズ履歴管理構造体へのポインタEX-Informationp、次の会員管理構造体へのポインタNextpという構成である。ここで、ポインタとは、関連する他の構造体の格納場所(アドレス)を指し示す(ポイントする)。例えば会員管理構造体へのポインタNextpの内容は、次のエクササイザに対応する会員管理構造体が格納されているアドレスである。図8の矢印で示すように、会員管理構造体81の次の会員管理構造体へのポインタNextpにより、会員管理構造体81bがアクセスでき、さらに会員管理構造体81bの次の会員管理構造体へのポインタNextpにより、会員管理構造体81cがアクセスできる。
【0028】
会員管理構造体81の例を図12に示す。会員が入館した時、会員のICタグの固有IDである会員IDをホストコンピュータ1に接続されたICタグリーダ16で読み取り、予め作成されている会員の会員名、会員ID、住所、Tel番号、エクササイズ履歴管理ファイル名などの情報を記録した会員情報管理DB(DBはデータベース)から、会員IDに合致したレコードをサーチし、メモリ上の会員管理構造体に展開する。図12の例は、会員IDが0123-456-789である山田花子さんが入館した時の展開例である。会員名、会員ID、住所、Tel番号、ポインタが展開される。また、会員情報管理DBにはエクササイズ履歴管理ファイル名が記録されており、図12の例で、山田花子さんのエクササイズ履歴管理ファイル名は、MemberFile1であるので、これによりエクササイズ履歴管理ファイルにアクセスできる。
【0029】
また、図8に戻り、入館時体調データ管理構造体へのポインタFirst-Conditionpがポイントするのは、体調データ管理構造体82である。体調データ管理構造体82は、入館時にその日の体調を測定して記憶しておくデータである。心拍数Heartbeat、収縮期血圧Cont-Bpressure、拡張期血圧Exp-Bpressureという構成である。このデータにより入館時にエクササイズ前の体調データを用いて体調の変化を検知することができる。
【0030】
図8のエクササイズ履歴管理構造体へのポインタEX-Informationpは、次に説明するエクササイズ履歴管理構造体の格納場所(矢印91)を示す。
エクササイズ履歴管理構造体83の構成について図9に示す。エクササイズ履歴管理構造体83は、1日のフィットネスクラブ内でのすべてのエクササイズ内容、健康状態を管理するデータである。エクササイズ履歴管理構造体83の構成は、実施年月日yymmdd、入館時間Enter、退館時間Exit、エクササイズメニューへのポインタEx-P、エクササイズデータ構造体へのポインタEx-Data、次のエクササイズ履歴管理構造体へのポインタNext-Expという構成である。
【0031】
図9の矢印で示すように、エクササイズ履歴管理構造体83の次のエクササイズ履歴管理構造体へのポインタNext-Expにより、エクササイズ履歴管理構造体83bがアクセスでき、さらにエクササイズ履歴管理構造体83bの次のエクササイズ履歴管理構造体へのポインタNext-Expにより、エクササイズ履歴管理構造体83cがアクセスできる。
【0032】
エクササイズメニューへのポインタEx-Pがポイントするのは、エクササイズメニューのデータ84であり、エクササイズメニューのデータ84は、入館時に決定されるその日のエクササイズメニューの内容であり、エクササイズ毎に、機器名、実施済フラグ、実施予定時間、負荷設定のデータからなる。機器名は例えば装置Cなどであり、実施済フラグは実施したエクササイズに対して「済」になり、実施予定時間は当初予定のエクササイズ時間であり、負荷設定は、エクササイズの強弱を、弱または強などで登録する。
【0033】
エクササイズデータ構造体へのポインタEx-Dataは、次に説明するエクササイズデータ構造体の格納場所(矢印92)を示す。
エクササイズデータ構造体の構成を図10に示す。エクササイズデータ構造体は、それぞれのエクササイズ機器使用または体調データ測定または自動販売機使用についてその内容を記録したデータである。エクササイズデータ構造体の先頭は、行動種Instructionであり、図11に示すように、3種の識別コードがある。識別コード1は、エクササイズ機器の利用に対応し、識別コード2は、健康データ測定機器の利用(体調データ測定機器使用)に対応し、識別コード3は、自動販売機の利用に対応する。行動種Instructionの識別コードによって、エクササイズデータ構造体の構成が異なる。
【0034】
まず、エクササイズ機器使用に対応したエクササイズデータ構造体A(85、87)の構成は、行動種Instruction(識別コードは1)、機器種Machine、機器番号Machine-Num、開始時間Start-Time、終了時間End-Time、機器設定SetUp、消費カロリーCalorie、次のエクササイズデータへのポインタNext-Dpという構成である。機器設定は、エクササイズの負荷の強弱を記録する。消費カロリーは、エクササイズにより消費されたカロリーを算出して記録する。
【0035】
次に、体調データ測定機器使用に対応したエクササイズデータ構造体B(86)の構成は、行動種Instruction(識別コードは2)、機器種Machine、機器番号Machine-Num、心拍数Heartbeat、収縮期血圧Cont-Bpressure、拡張期血圧Exp-Bpressure、次のエクササイズデータへのポインタNext-Dpという構成である。
【0036】
次に、自動販売機使用に対応したエクササイズデータ構造体C(88)の構成は、行動種Instruction(識別コードは3)、機器種Machine、機器番号Machine-Num、購入商品番号Purchase-Num、摂取カロリーCalorie、次のエクササイズデータへのポインタNext-Dpという構成である。摂取カロリーは、購入した飲料等を摂取した場合のカロリーである。
【0037】
図10の矢印で示すように、エクササイズデータ構造体A(85)の次のエクササイズデータへのポインタNext-Dpにより、エクササイズデータ構造体B(86)がアクセスでき、さらにエクササイズデータ構造体B(86)の次のエクササイズデータへのポインタNext-Dpにより、エクササイズデータ構造体A(87)がアクセスでき、エクササイズデータ構造体A(87)の次のエクササイズデータへのポインタNext-Dpにより、エクササイズデータ構造体C(88) がアクセスできる。図10の連鎖の例は、時間の順に、エクササイズ機器を使用し(85)、次に体調データ測定機器を使用し(86)、次にエクササイズ機器を使用し(87)、自動販売機を使用した(88)ことを表している。
【0038】
エクササイズデータ構造体は、会員が入館した時に、予め作成されたエクササイズ履歴管理ファイルから過去の情報を読み出してメモリ上に展開される。エクササイズ履歴管理ファイルの構成を図13に示す。エクササイズ履歴管理ファイルは、入館と退館の年月日、時間、体調データ記録に関して心拍数・収縮期血圧・拡張期血圧、エクササイズ記録に関して機器種・設定・開始時間・終了時間・消費カロリー、自動販売機利用記録に関して商品番号・本数・摂取カロリーからなる。
【0039】
体調データ記録についてはエクササイズデータ構造体Bが対応し、エクササイズ記録についてはエクササイズデータ構造体Aが対応し、自動販売機利用記録についてはエクササイズデータ構造体Cが対応する。
【0040】
このようなエクササイズデータ構造体により、会員であるエクササイザのエクササイズ機器使用の内容だけでなく、エクササイズによる消費カロリーや、エクササイズの間の体調データにより体調の変化を検知したり、自動販売機利用による摂取カロリーなどから会員であるエクササイザの健康状態を管理することができる。
【0041】
会員が退館する時は、その日に記録されたエクササイズデータ構造体から、エクササイズ履歴、体調データ履歴、自動販売機利用履歴として、エクササイズ履歴管理ファイルに追記される。エクササイズ履歴管理ファイルの構成の例を図13に示す。エクササイズ履歴管理ファイルは、実施した順に(時系列に)レコードが追記される。図13の例では、上から順に、入館時間とその時の体調データが記録されており、次に、機器Aによるエクササイズの記録があり、次に機器Bによるエクササイズの記録があり、次に自動販売機利用の記録があり、次に体調データの記録があり、機器Cによるエクササイズの記録がある。実施年月日と入館時間、退館時間は、エクササイズ履歴管理構造体に対応して展開したり追記されたりする。体調データ記録は、エクササイズデータ構造体Bに対応して展開したり追記されたりする。エクササイズ記録は、エクササイズデータ構造体Aに対応して展開したり追記されたりする。自動販売機利用記録は、エクササイズデータ構造体Cに対応して展開したり追記されたりする。これにより、その日の特定の会員のエクササイズ機器、体調データ測定機器、自動販売機の利用履歴を時系列に管理することができ、会員IDを用いるので、ICタグにより、個人を特定して、それぞれの会員の健康状態を管理することができる。
【0042】
体調データ管理構造体、エクササイズ履歴管理構造体、エクササイズデータ構造体、エクササイズメニュー、エクササイズ履歴管理ファイルの情報の中でポインタの内容とデータの識別コードを除いたそれぞれの情報は、エクササイズ履歴情報に対応する。ホストコンピュータ1が、このようなエクササイズ履歴情報を格納する手段は、エクササイズ履歴記録手段に対応する。特に、エクササイズデータ構造体Bの情報の中でポインタの内容とデータの識別コードを除いたそれぞれの情報は、体調データ情報に対応し、ホストコンピュータ1が、体調データ情報を格納する手段は、体調データ記録手段に対応する。
【0043】
以上で、データの構成について説明した。
次に、会員であるエクササイザが入館して退館するまでのエクササイザの行動に対応するホストコンピュータおよびフィットネスシステムの動作について、時間順に、図14を用いて説明する。
【0044】
エクササイザが入館すると、例えば受付などで、ホストコンピュータ1に接続されたICタグリーダ16で、会員であるエクササイザのICタグの会員IDを読み込む(S101)。
ホストコンピュータ1は、会員管理構造体の領域を確保し、読み取った会員IDを書き込み、確保した会員管理構造体の領域のアドレスをレジスタIPに代入する(S102)。
【0045】
エクササイザは、体調データ測定機器3で体調データを測定する。エクササイザが体調データ測定機器3の入力部34で測定開始を入力するなど操作したとき、体調データ測定機器3は、ICタグ読込部36でエクササイザのICタグの会員IDを読み込む。測定終了かまたは入力部34で測定終了を操作した時に、体調データ測定機器3は、ホストコンピュータ1に、会員IDとともに測定結果、装置番号の情報を送信し、ホストコンピュータ1は、会員IDと測定結果、装置番号を受信する。ここでは、例えば、心拍数と血圧を測定する。代替PDA(5)がある場合は、PDA(5)は、ICタグ読込部56でエクササイザの会員IDを読み込み、表示部53に測定値入力メニューを表示し、入力部54から測定値が入力されると、ホストコンピュータ1に会員IDとともに測定結果、装置番号の情報を送信し、ホストコンピュータ1は、会員IDと測定結果、装置番号を受信する(S103)。
【0046】
これにより、個人を特定して管理することができ、またエクササイズ前の体調を記録しておくので、エクササイズの間の体調と比較することができ、健康管理が可能となる。
次に、ホストコンピュータ1は、IP→First-Conditionpに受信した心拍数と血圧値を格納する(S104)。ここで、IP→First-Conditionpとは、レジスタIPの内容をアドレスとする構造体のポインタFirst-Conditionpの内容をアドレスとするデータのことである。ここではレジスタIPの内容は対応する会員の会員管理構造体81であり、会員管理構造体81のポインタFirst-Conditionpは、体調データ管理構造体82を指しているので、IP→First-Conditionpは、対応する会員の体調データ管理構造体82を指す。
【0047】
次に、ホストコンピュータ1は、エクササイズ履歴管理構造体の領域を確保し、そのアドレスをIP→EX-Informationpに格納し、エクササイズ履歴管理構造体のyymmddとEnterにそれぞれ年月日と入館時間を格納する(S105)。
【0048】
次に、ホストコンピュータ1は、エクササイズメニューの領域を確保し、そのアドレスをIP→EX-Informationp→Ex-pに格納する(S106)。
次に、ホストコンピュータ1は、IP→Nextpが指す他の会員管理構造体をアクセスし、さらにNexpが指す他の会員管理構造体をアクセスしていくと、入館している会員の会員管理構造体にアクセスできるので、会員管理構造体のEX-Informationp→Ex-Dataが指すエクササイズデータ構造体をアクセスし、さらにNext-Dpが指す他のエクササイズデータ構造体をアクセスする。エクササイズ構造体のInstructionが識別コード1すなわちエクササイズ機器使用で、このエクササイズ構造体の終了時間End-Timeが未記録または現在時刻が終了時間をこえていない場合、このエクササイズ構造体の機器番号Machine-Numのエクササイズ機器は使用中であることを検知し、このようにして、入館している全会員の全エクササイズデータ構造体をアクセスし、このフィットネスシステム内の全エクササイズ機器のうちで、使用中でないエクササイズ機器の種類と機器番号を特定する(S107)。ホストコンピュータ1は、使用していないエクササイズ機器の種類と機器番号を表示部13に表示する。
【0049】
このような構成のため、使用中でないエクササイズ機器がその設置場所まで行かなくても知ることができる。
エクササイザは、この表示から、使用していないエクササイズ機器の中からインストラクタと相談して最初のエクササイズを決めたり、他に実施したいエクササイズがある場合は申し込みなどを行い、エクササイズの予定を決める。さらに、それぞれのエクササイズの実施時間と負荷設定をインストラクタと相談するなどして決める。ホストコンピュータ1の所定の操作により、ホストコンピュータ1は、表示部13にエクササイズ予定入力メニューを表示し、入出力部14のキー入力により、それぞれのエクササイズメニューが入力される。ホストコンピュータ1は、入力されたそれぞれのエクササイズの機器名、実施時間、負荷設定を、IP→EX-Informationp→Ex-Pが指すエクササイズメニュー領域に格納する(S108)。
【0050】
次に、エクササイザは、エクササイズ機器使用または体調データ測定機器使用または自動販売機使用を行う(S109)。この場合の動作については後述するが、ホストコンピュータ1は、エクササイズデータ構造体にエクササイズした内容を格納する。
【0051】
次に、エクササイザはこの日のエクササイズを終了し、例えば、受付などで、ホストコンピュータ1に接続されたICタグリーダ16で、会員であるエクササイザのICタグの会員IDを読み込み、ホストコンピュータ1は、会員IDと合致する会員管理構造体を探し、そのアドレスをIPに代入する(S110)。
【0052】
次に、ホストコンピュータ1は、IP→EX-Informationp→Exitが指すエクササイズ履歴管理構造体の退館時間に、現在時刻を格納する(S111)。
次に、ホストコンピュータ1は、IP→EX-Informationp→Ex-Dataが指すエクササイズデータ構造体をアクセスし、さらにNext-Dpの指す次のエクササイズデータ構造体をアクセスして、この会員のその日のエクササイズデータ構造体をすべてアクセスし、エクササイズした内容を示すエクササイズ情報、体調データ測定機器使用から体調データ測定情報、自動販売機使用から飲食情報、エクササイズ機器使用と自動販売機使用から消費/摂取カロリー情報について時系列に記載されたフィットネスレポートを、印刷装置17により印刷する。会員は印刷されたフィットネスレポートを持ち、退館する。
【0053】
ここで、フィットネスレポートの例を図7に示す。入館した年月日と入館時間、退館時間が記録され、入館時の体調データ測定情報が記録される。次に機器Aでのエクササイズ時間30分と負荷設定が弱と記録されるともに、このエクササイズに対応する消費カロリー(右端)が記録されている。次に体調データ測定情報、エクササイズ情報があり、次に自動販売機使用による飲食情報として、商品番号5を購入したことが記録され、この商品に対応して摂取カロリー(右端)が記録されている。カロリーは差し引きおよび合計されて、その日、800kcalを消費したこと、これを食品の摂取に換算され、ごはん5膳分と記録されている。
【0054】
これにより、フィットネスシステムは、エクササイザ、もしくはインストラクタに対して、その日のエクササイザの実施履歴を時系列に通知することができ、カロリー値を通知するので、エクササイズの効果を数値により客観的に確認させることができ、またカロリー値を食品等に換算するので、わかりやすく通知することができる。
【0055】
なお、図示しないが、各機器の使用の間に時間が空いている場合、休憩取得の記録として出力することができる。
また、ホストコンピュータ1がメール送信手段を有し、予め登録したエクササイザのメールアドレス宛に、フィットネスレポートをメール送信を行ってもよい。
【0056】
次に、エクササイズ機器使用、体調データ測定機器使用、自動販売機使用について、ホストコンピュータ1とフィットネスシステムの動作を図15を用いて説明する。
主に、エクササイズ機器2の利用に対応する動作を時間の順に説明するが、体調データ測定機器3、自動販売機4についても、ほぼ同様の動作を行うので、補足しながら説明する。
【0057】
使用中でないエクササイズ機器2において、入力部24によりエクササイズの開始が入力されるかまたは所定の距離にエクササイザのICタグが近づくなどにより、エクササイズ機器2のICタグ読取部26は、会員のICタグの会員IDを読み取る(S141)。
【0058】
エクササイズ機器2は、読み込んだ会員IDと、機器種、機器番号をホストコンピュータ1に送信し(S142)、エクササイズの実行が開始される(S143)。
ホストコンピュータ1は、S142でエクササイズ機器2が送信した会員ID、機器種、機器番号を受信する(S121)。ここでホストコンピュータ1が受信する情報は、使用開始情報に対応する。また、ホストコンピュータ1は、エクササイズ機器2からエクササイズ開始時刻、または、体調データ測定機器3から体調データ測定開始時刻、または自動販売機4から自動販売機使用開始時刻の情報を含んで、使用開始情報の送受信を行ってもよい。
【0059】
ホストコンピュータ1は、受信した会員IDに合致する会員管理構造体を探し、そのアドレスをレジスタIPに格納する(S122)。
ホストコンピュータ1は、機器種を判定し(S123)、エクササイズ機器である場合は、エクササイズデータ構造体Aの領域を確保し(S124)、体調データ測定機器である場合は、エクササイズデータ構造体Bの領域を確保し(S125)、自動販売機である場合は、エクササイズデータ構造体Cの領域を確保する(S126)。
【0060】
ホストコンピュータ1は、S126で領域を確保したエクササイズデータ構造体のアドレスをレジスタTPに格納し、またこのアドレスをIP→EX-Informationp→Ex-Dataであるエクササイズデータ構造体のポインタに格納する。(S127)。
【0061】
ホストコンピュータ1は、機器種がエクササイズ機器である場合は、TP→Instructionに、エクササイズ機器使用の識別コード1を格納する。TP→Machineに機器種を格納する。ここで、機器種は、フィットネスシステムを構成する機器を予め登録しておき、機器番号から機器種を求めて格納してもよい。TP→Machine-Numに受信した機器番号を格納する。TP→Start-Timeに現在時刻を格納する。IP→EX-Informationp→Ex-Pの指すエクササイズメニューの負荷設定の内容をTP→SetUpに格納する(S128)。
【0062】
エクササイズ機器2において、エクササイズ終了時間になってエクササイズを終了とするかまたはエクササイズ機器2の入力部24からエクササイズ終了ボタン操作等が行われる(S144)と、エクササイズ機器2は、会員IDとエクササイズ終了の情報をホストコンピュータ1に送信する(S145)。
【0063】
ここで、図示しないが、機器種が体調データ測定機器3である場合は、測定終了になるかまたは入力部34から測定終了の操作等が行われると、体調データ測定機器3は、会員IDと測定結果の情報をホストコンピュータ1に送信する。また、機器種が自動販売機4である場合は、会員IDと購入商品番号をホストコンピュータ1に送信する。このときエクササイザが使用しているエクササイズ機器または体調データ測定機器または自動販売機、あるいはいずれかの代替であるPDAのことを、現在使用中の当該機器といい、この機器とホストコンピュータ1が情報の送受信を行う。
【0064】
ホストコンピュータ1は、エクササイズ機器2から、会員IDとエクササイズ終了の情報を受信する(S129)。あるいは、ホストコンピュータ1は、体調データ測定機器3から、会員IDと測定結果の情報を受信する。または、ホストコンピュータ1は、自動販売機4から、会員IDと購入商品番号を受信する。ここで、ホストコンピュータ1が受信する情報は、使用終了情報に対応する。また、エクササイズ終了時刻、体調データ測定終了時刻、自動販売機使用終了時刻の情報を含んで、使用終了情報の送受信を行ってもよい。
【0065】
ホストコンピュータ1は、TP→End-Timeが指す終了時間に、現在時刻を格納し、TP→Start-Timeの開始時間とからエクササイズ時間を求め、TP→Calorieに、機器種、負荷設定、エクササイズ時間から消費カロリーを算出した結果を格納する(S130)。図示しないが、体調データの測定結果の情報を受信した場合は、ホストコンピュータ1は、TP→Heartbeat、TP→Cont-Bpressure、TP→Exp-Bpressureにそれぞれの測定値を格納し、購入商品番号を受信した場合は、TP→Purchase-Numに購入商品番号を、TP→Calorieに摂取カロリーを格納する。ここでCalorieに格納する摂取カロリーは、図6に示すような、自動販売機のカロリーテーブルをホストコンピュータ1は予め保持していて、購入商品に対応して摂取カロリーが得られ、その値を用いる。図6の例では、購入商品が缶コーヒーである場合は摂取カロリー60kcalが得られる。このときの自動販売機の動作の例を図5に示す。図5の左は自動販売機かまたは代替のPDAの表示画面の例である。この例では商品の選択メニューであり、予めホストコンピュータ1からダウンロードされたメニューであってもよい。6種類の商品から5番の缶コーヒーを選択したとする。PDAは5番が選択されたことをホストコンピュータ1に送信する。ホストコンピュータ1は図6の自動販売機カロリーテーブルから、缶コーヒーが60kcalに相当することを求め、摂取カロリーとして格納する。
【0066】
これにより、エクササイズでの消費カロリーから摂取カロリーを差し引いて、エクササイズの効果を示すことができる。
S130で、エクササイズの内容を受信し、TP→Calorieに消費カロリーを算出する場合は、ホストコンピュータ1は、図18に例として示すような、エクササイズ機器の設定毎の消費カロリーテーブルを予め保持している。図18の例では、1分あたりの消費カロリーについて、機器Aで負荷設定が強の場合8kcal、負荷設定が中の場合5kcal、弱の場合2kcalである。機器Bや機器Cについてもそれぞれの負荷設定に対応して、1分あたりの消費カロリーの値が得られる。1分あたりの消費カロリーにエクササイズ時間(分を単位とする)を乗算すれば、このエクササイズでの消費カロリーを算出することができる。機器Bで負荷設定が弱の場合、エクササイズ時間が15分であるすると、5kcalに15分を乗じて、75kcalが得られる。このように消費カロリー値に換算する手段は、カロリー換算手段に対応する。これにより、エクササイズの効果を数値で客観的に示すことができる。
【0067】
さらに、ホストコンピュータ1は、消費カロリーの値を食品飲料等の摂取量に換算する。ホストコンピュータ1は、図4に示すようなカロリー換算テーブルを予め保持している。図4の例では、ごはん1膳が160kcalに相当するので、例えば320kcalはごはん2膳分を摂取したカロリー値に相当することがわかる。またビール1本は140kcalに相当するので、例えば280kcalはビール2本分を摂取したカロリー値に相当することがわかる。また、消費カロリー値を負のカロリー値だとすると、摂取カロリー値は正のカロリー値であり、これらを差し引きまたは合計した値を、カロリー合計値という。例えば消費カロリーが300kcalで、摂取カロリー値が200kcalの場合は、カロリー合計値は、−100kcalである。
【0068】
また、図15に戻り、ホストコンピュータ1は、算出したエクササイズの消費カロリー値と食品飲料等の量に換算した情報を、現在使用中の当該機器すなわちエクササイズ機器2に送信する(S131)。購入商品の摂取カロリーを求めた場合は、摂取カロリー値を現在使用中の当該機器すなわち自動販売機4に送信する。
【0069】
現在使用中の当該機器は、ホストコンピュータ1から、消費カロリー値と食品飲料等の量に換算した情報を、受信し、表示部に表示する(S146)。
次に、ホストコンピュータ1は、消費カロリーと、体調データ測定結果から、次の機器を決定して、この指示の情報を現在使用中の当該機器に送信し(S132)、現在使用中の当該機器は、指示の情報をホストコンピュータ1から受信して、表示部に指示情報を表示する(S147)。このS132とS147の動作について、次に説明する。
【0070】
図16は、ホストコンピュータ1が、エクササイズ機器2のエクササイズ終了かまたは体調データ測定機器3の測定の終了かまたは自動販売機4の商品の購入のいずれかの情報を受信すると、次にエクササイザが取るべき行動(処理)、すなわちエクササイズ機器でエクササイズを行うか、体調データ測定機器で体調データ測定を行うか、自動販売機で飲料等を購入して摂取を行うか、いずれの機器を使用すべきかを、ホストコンピュータ1が判定して指示を表示することなどによりエクササイザに通知する動作を示している。
【0071】
ホストコンピュータ1は、レジスタTPに、IP→EX-Infomationp→Ex-Dataの値を格納し、TPはエクササイズデータ構造体を指し、レジスタEPに、IP→Ex-Information→Ex-Pの値を格納し、EPはエクササイズメニューを指す。レジスタCPに、IP→First-Conditionpの値を格納し、入館時体調データ管理構造体を指す(S161)。
【0072】
ホストコンピュータ1は、TP→Next-Dpが指す次のエクササイズデータ構造体をアクセスし、さらにNext-Dpが指す次のエクササイズデータ構造体をアクセスするようにして、すべてのCalorieの値を取り出し、前回(入館時)体調データ測定してからこの時点までのカロリーを合計して、レジスタCALに格納する(S162)。
【0073】
ホストコンピュータ1は、TP→Next-Dpが指すエクササイズデータ構造体を、同様に次々にアクセスして、最後の機器使用の実施に対応するエクササイズデータ構造体のアドレスをレジスタLTPに格納する(S163)。
【0074】
次に、ホストコンピュータ1は、カロリー合計値と体調データとから、図19に示すようなチェックにおいて判定を行って指示を通知する。図19の判定条件は、エクササイザの性別、年齢、体格、体力などによって変わってもよいが、ここでは図19の判定条件を用いる。図19の指示内容は、体調管理行動に対応する。これに予定のエクササイズ継続という指示を合わせて指示内容を含むデータを体調管理指示情報という。その判定を行う手段は、体調管理判断手段に対応する。この動作について図16を用いて説明する。
【0075】
ホストコンピュータ1は、LTP→Instructionの識別コードが2であるか、すなわち、最後に体調データ測定機器を使用したかを判定する(S164)。最後に体調データ測定機器を使用した場合(S164、YES)は、カロリー合計値CALの値が500kcal以上かどうかを判定する(S165)。カロリー合計値CALの値が500kcal以上でない場合(S165、NO)は、指示は行わない。ホストコンピュータ1は、カロリー合計値CALの値が500kcal以上である場合(S165、YES)は、LTP→Heartbeatが指す最新の心拍数の測定結果が、CP→Heartbeatが指す入館時の心拍数の測定結果の130%をこえているかどうかを判定する(S166)。最新の心拍数が入館時の心拍数の130%をこえていない場合(S166、NO)は、指示は行わない。最新の心拍数が入館時の心拍数の130%をこえている場合(S166、YES)は、エクササイズ中止の指示メッセージを現在使用中の当該機器に送信する(S167)。これは図19の四次チェックの指示内容に対応する。
【0076】
ホストコンピュータ1は、S164において、最後の使用機器が体調データ測定機器でない場合(S164、NO)は、カロリー合計値CALの値が500kcal以上であるかどうかを判定する(S168)。カロリー合計値CALの値が500kcal以上である場合(S168、YES)は、水分補給の指示メッセージを現在使用中の当該機器に送信する(S169)。これは図19の三次チェックの指示内容に対応する。この指示は自動販売機の飲料等を摂取することを含む。
【0077】
ホストコンピュータ1は、S168において、カロリー合計値CALの値が500kcal以上でない場合(S168、NO)は、カロリー合計値CALの値が300kcal以上であるかどうかを判定する(S170)。カロリー合計値CALの値が300kcal以上である場合(S171、YES)は、休憩取得の指示メッセージを現在使用中の当該機器に送信する(S171)。これは図19の二次チェックの指示内容に対応する。
【0078】
ホストコンピュータ1は、S170において、カロリー合計値CALの値が300kcal以上でない場合(S170、NO)は、カロリー合計値CALの値が200kcal以上であるかどうかを判定する(S172)。カロリー合計値CALの値が200kcal以上である場合(S172、YES)は、体調データ測定実施の指示メッセージを現在使用中の当該機器に送信する(S173)。カロリー合計値CALの値が200kcal以上でない場合(S172、NO)は、次のエクササイズ機器を決める処理を行う(S174)。この処理については後述する。
【0079】
このように、カロリーの合計値と体調データから、エクササイズ中止、水分補給、休憩、体調データ測定、予定のエクササイズ継続などの指示を通知するので、刻々と変化するエクササイザの健康状態を管理しながらエクササイズを行うシステムを提供することができる。
【0080】
次に、カロリー合計値と体調データから次にエクササイズを行う指示を通知する場合に、次のエクササイズ機器を決定する動作(S174)を、図17を用いて説明する。
ホストコンピュータ1は、TP→Nextpは会員管理構造体を指し、入館しているすべての会員の会員管理構造体をアクセスして、それぞれのエクササイズデータ構造体をアクセスし、使用中のエクササイズ機器を検知して、エクササイズ機器使用テーブルの使用中フラグに使用中であることを記録する(S185)。エクササイズ機器使用テーブルの例を図20に示す。それぞれの機器について、機器種、機器番号、使用中フラグからなる。図20の例では、機器番号A-002とB-002が使用中であること、それ以外の機器は使用中でないことがわかる。
【0081】
次に、ホストコンピュータ1は、レジスタEPでエクササイズメニューをポイントし、エクササイズメニューの実施済みフラグを読み込み、実施済みフラグが済と記録されていない未実施のエクササイズを検索する(S186)。
【0082】
ホストコンピュータ1は、未実施エクササイズがない場合(S187、NO)は、すべてのエクササイズ終了のメッセージを現在使用中の当該機器に送信する(S188)。
ホストコンピュータ1は、未実施エクササイズがある場合(S187、YES)は、未実施エクササイズの機器名に対応するエクササイズ機器が使用中でないかどうかチェックする(S189)。対応するエクササイズ機器が使用中でない場合(S189、YES)は、使用中でないエクササイズ機器の機器番号を現在使用中の当該機器に送信する(S190)。
【0083】
ホストコンピュータ1は、対応するエクササイズ機器が使用中である場合(S189、NO)は、レジスタEPがポイントするエクササイズメニューから、次の未実施エクササイズを検索(S191)し、未実施エクササイズがある場合(S192、YES)は、S189に戻り対応するエクササイズ機器が使用中かどうかチェックする。未実施エクササイズがない場合(S192、NO)は、使用中であるとチェックしたエクササイズ機器の中から、開始時刻と実施予定時間を求め、もっとも早く空きとなる機器の機器番号を求めて現在使用中の当該機器に送信し、空きとなるまでの間は休憩を取得する指示メッセージを現在使用中の当該機器に送信する(S193)。
【0084】
このように、現在使用中の当該機器の使用終了時に、カロリー値と食品飲料等の量に換算した情報を通知され、カロリー合計値と体調データに基づく健康管理のための指示と、および、次に使用する機器の空き状態とが通知されて、現在使用中の当該機器の表示部に表示されるので、エクササイズの効果が客観的にしかもわかりやすく通知され、また、例えば受付に戻らなくても、次の行動が通知されて、効率的に施設の利用ができる。
【0085】
このような表示について説明する。図2に表示例を示す。図2の表示画面は、現在使用中の当該機器の表示部であり、代替のPDAの表示部である場合もある。
表示画面71は、エクササイズ機器でエクササイズ開始時の表示画面の例であり、負荷設定(弱)と実施予定時間(30分)、終了操作の説明が表示されている。
【0086】
表示画面72は、エクササイズ機器でエクササイズ終了時の表示画面の例であり、このエクササイズで消費したカロリー値(620kcal)、それを食品飲料等の量で換算した情報(ごはん4膳分)、その日の総消費カロリー、それを食品飲料等の量で換算した情報と、次の行動の指示(体調データ測定とその機器番号)が表示されている。
【0087】
このような通知をするため、消費カロリー値により、利用者にとってエクササイズの効果をわかりやすく知らせることができ、次の機器を知ることにより、例えばその都度受付に戻ることなく、効率的なエクササイズを行うことができる。
【0088】
表示画面73は、体調データ測定機器で体調データ測定終了時の表示画面の例であり、心拍数(100)、収縮時血圧(135)、拡張時血圧(65)、正常範囲かどうかの情報と、次の行動の指示(エクササイズとその機器番号)が表示されている。
【0089】
このような通知により、利用者にとって健康状態を自己チェックしながらエクササイズを行うことができる。
表示画面74は、エクササイズ機器でエクササイズ開始時の表示画面の例であり、負荷設定(強)と実施予定時間(20分)、終了操作の説明が表示されている。
【0090】
表示画面75は、エクササイズ機器でエクササイズ終了時の表示画面の例であり、このエクササイズで消費したカロリー値(240kcal)、それを食品飲料等の量で換算した情報(ごはん1.5膳分)、その日の総消費カロリー(860kcal)、それを食品飲料等の量で換算した情報(ごはん5.5膳分)と、次の行動の指示(要水分補給)が表示されている。
【0091】
このような通知をするため、消費カロリー値により、利用者にとってエクササイズの効果をわかりやすく知らせることができ、また、水分補給の指示等により、体調が時々刻々と変化しても、体調を崩す事態を予防することができ、総合的な健康管理を行うことができる。
【0092】
表示画面76は、自動販売機で飲料等の商品を選択する表示画面の例であり、6種類の飲料から選択するメニューである。
なお、エクササイズの間で、消費カロリーを知りたい場合に、食品飲料等に換算する場合の食品飲料等を選択することもできる。図3の左の表示画面にその換算メニューの表示例を示す。例えばこの表示画面は、PDA (5)の表示部53であり、この換算メニューはホストコンピュータ1からダウンロードしてもよい。6種類の食品飲料等から換算メニューで選択されると、PDA(5)は、ICタグ読込部56で会員IDを読み込み、会員IDと選択番号をホストコンピュータ1に送信し、ホストコンピュータ1では、予め保持している図4のカロリー換算テーブルを用いて、会員IDの消費カロリー値を換算し、対応する摂取量を求め、PDA(5)に送信し、表示される。結果の表示例を図3の右側の表示画面に示す。直前のエクササイズで消費したカロリー値(240kcal)、それを食品飲料等の量で換算した情報(ごはん1.5膳分)、その日の総消費カロリー(800kcal)、それを食品飲料等の量で換算した情報(ごはん5膳分)が表示されている。
【0093】
このような通知により、利用者にとってエクササイズの効果をわかりやすく知らせることができる。
なお、上述した本発明の実施の一形態によれば、次のような作用効果を得ることができる。
【0094】
本発明の実施の一形態によれば、管理装置と各機器が個人特定手段を有するので、エクササイズ履歴情報など管理装置に格納されるデータおよび送受信されるデータは、特定された個人別に管理することができる。
【0095】
また、本発明の実施の一形態によれば、エクササイズ履歴情報と体調データ情報に基づいて、エクササイズ継続かまたは体調管理行動を判断し、例えば、エクササイズ中止、休憩取得、水分補給、体調測定などの体調管理指示情報を利用者に通知するので、体調が時々刻々と変化しても、体調を崩す事態を予防することができ、総合的な健康管理を行いながら、エクササイズを実施できるフィットネスクラブの管理装置またはフィットネスシステムを提供することができる。
【0096】
また、本発明の実施の一形態の体調管理判断手段は、エクササイズ時間、負荷の程度、またはこれらをカロリー値に換算した値、体調データの変化の大きさから判断するので、客観的でわかりやすい判断の下で、総合的な健康管理を行いながら、エクササイズを実施できるフィットネスクラブの管理装置またはフィットネスシステムを提供することができる。
【0097】
また、本発明の実施の一形態によれば、エクササイズ時間と負荷の程度から消費カロリー値に換算した値を利用者に通知するので、利用者にとって、エクササイズの効果がわかりやすく、また、意欲がわきやすいエクササイズを実施できるフィットネスクラブの管理装置またはフィットネスシステムを提供することができる。
【0098】
また、本発明の実施の一形態によれば、体調管理指示情報、消費カロリー値、またはこれを摂取量に換算した値、摂取カロリー値、他の機器の使用状態情報を、利用者が次の機器に移動する前に、直前まで利用していた機器に表示させて通知するので、利用者は、受付やホストコンピュータの設置場所まで移動しなくても、居ながらにして、エクササイズの効果、次の行動の指示を知ることができ、次の機器の使用状態などを知ることができることにより、効果的なエクササイズが実施できるフィットネスクラブの管理装置またはフィットネスシステムを提供することができる。
【0099】
また、本発明の実施の一形態によれば、運用されているエクササイズ機器または体調データ測定機器または自動販売機が、通信手段または表示手段または個人特定手段を有しない場合でも、情報端末を近くに配置して代替させることができるので、運用中の機器について資産を有効に活用しながら、総合的な健康管理を行いながら、エクササイズを実施できるフィットネスクラブの管理装置またはフィットネスシステムを提供することができる。
【符号の説明】
【0100】
1 ホストコンピュータ
2 エクササイズ機器
3 体調データ測定機器
4 自動販売機
5 PDA
11 制御部
12 記憶部
13 表示部
14 入出力部
15 通信部
20 トレーニング機構
21 制御部
22 記憶部
23 表示部
24 入力部
25 通信部
26 ICタグ読込部
30 体調測定機構
31 制御部
32 記憶部
33 表示部
34 入力部
35 通信部
36 ICタグ読込部
40 販売機機構
41 制御部
42 記憶部
43 表示部
44 入力部
45 通信部
46 ICタグ読込部
51 制御部
52 記憶部
53 表示部
54 入力部
55 通信部
56 ICタグ読込部
71〜76 画面表示
81〜88 構造体
91〜92 ポインタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エクササイズ機器と体調データ測定機器とを通信手段で接続し、前記エクササイズ機器と前記体調データ測定機器との間で情報の送受信を行う管理装置であって、
前記エクササイズ機器と前記体調データ測定機器の利用者を特定する個人特定手段と、
前記利用者のエクササイズ履歴情報を前記通信手段を介して収集して記録するエクササイズ履歴記録手段と、
前記体調データ測定機器により測定された前記利用者の体調データ情報を前記通信手段を介して収集して記録する体調データ記録手段と、
前記利用者の前記エクササイズ履歴情報と前記体調データ情報とに基づいて、エクササイズの継続か体調管理行動のいずれが適当かを判断する体調管理判断手段と、
前記体調管理判断手段により判断された内容を示す体調管理指示情報を前記利用者に通知する通知手段と、
を具備することを特徴とする管理装置。
【請求項2】
前記体調データ情報は、測定時刻の異なる前記体調データ情報を含み、
前記測定時刻の異なる前記体調データ情報の変化の大きさを算出する手段をさらに有し、
前記エクササイズ履歴情報は、エクササイズ時間と前記エクササイズ機器の負荷の程度の情報を含み、
前記体調管理判断手段は、前記エクササイズ時間と前記負荷の程度と前記体調データ情報の変化の大きさとに基づいて、エクササイズの継続か体調管理行動のいずれが適当かを判断する、
ことを特徴とする請求項1記載の管理装置。
【請求項3】
前記エクササイズ時間と前記エクササイズ機器の前記負荷の程度から消費カロリー値に換算するカロリー換算手段と、
前記消費カロリー値を、飲食物の摂取量に換算する手段と、
前記消費カロリー値または前記摂取量を、前記利用者が使用している前記エクササイズ機器または前記体調データ測定機器に表示させる情報として、前記利用者が使用している前記エクササイズ機器または前記体調データ測定機器に送信する手段とをさらに有し、
前記体調管理判断手段は、前記消費カロリー値と前記体調データ情報の変化の大きさとに基づいて、エクササイズの継続か体調管理行動のいずれが適当かを判断する、
ことを特徴とする請求項2記載の管理装置。
【請求項4】
前記通信手段を介して自動販売機と情報の送受信を行い、前記自動販売機で前記利用者が取得した飲食物の飲食物情報を受信する手段と、
前記飲食物情報を摂取カロリー値に換算する手段と、
前記摂取カロリー値を前記利用者が使用している前記エクササイズ機器に送信する手段とをさらに具備し、
前記体調管理判断手段は、前記消費カロリー値と前記摂取カロリー値とにより求めたカロリー合計値と前記体調データ情報の変化の大きさとに基づいて、エクササイズの継続か体調管理行動のいずれが適当かを判断する、
ことを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の管理装置。
【請求項5】
前記エクササイズ履歴情報は、前記エクササイズ機器の使用履歴および前記体調データ測定機器の使用履歴を含み、
前記エクササイズ履歴情報は、前記消費カロリー値および前記摂取カロリー値を含み、
前記エクササイズ履歴情報を時系列順に記録する手段と、
前記利用者の前記時系列順の前記エクササイズ履歴情報を前記利用者に通知する手段と、
を具備することを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載の管理装置。
【請求項6】
前記エクササイズ機器または前記体調データ測定機器の使用開始時に使用開始情報と、使用終了時に使用終了情報とを受信する手段と、
前記体調管理判断手段が適当と判断した内容により前記エクササイズ機器または前記体調データ測定機器を次に使用することが予定された場合、前記使用予定の前記エクササイズ機器または前記体調データ測定機器が使用中であるかどうかを判断して使用状態情報を求める手段と、
前記使用状態情報を前記利用者が使用している前記エクササイズ機器または前記体調データ測定機器に送信する手段と、
を具備することを特徴とする請求項1乃至5いずれかに記載の管理装置。
【請求項7】
管理装置と被管理機器とを有し、前記管理装置と前記被管理機器はそれぞれ通信手段を有し、前記管理装置と前記被管理機器の間で前記通信手段を介して情報の送受信を行うフィットネスシステムであって、
前記被管理機器は、
エクササイズ機器または体調データ測定機器のいずれかであり、
前記被管理機器の利用者を特定する個人特定手段と、
前記特定した個人特定情報を前記管理装置に送信する手段と、
前記エクササイズ機器または前記体調データ測定機器の使用開始時に使用開始情報と、使用終了時に使用終了情報とを前記管理装置に送信する手段と、
前記利用者のエクササイズ履歴情報を前記管理装置に送信する手段とを有し、
前記エクササイズ履歴情報は、前記エクササイズ機器の使用履歴および前記体調データ測定機器の使用履歴を含み、
前記管理装置は、
前記利用者を特定する個人特定手段と、
前記エクササイズ履歴情報を前記被管理機器から受信して記録するエクササイズ履歴記録手段と、
前記利用者の前記エクササイズ履歴情報と前記体調データ測定機器の履歴情報とに基づいて、エクササイズの継続かまたは体調管理行動のいずれが適当かを判断する体調管理判断手段と、
前記体調管理判断手段が適当と判断した内容により前記被管理機器を次に使用することが予定された場合、前記使用予定の前記被管理機器が使用中であるかどうかを判断して使用状態情報を求める手段と、
前記体調管理指示情報と前記使用状態情報を、前記利用者が使用している前記被管理機器に表示させる情報として、前記利用者が使用している前記被管理機器に送信する手段とを有し、
前記被管理機器はさらに、
前記体調管理指示情報と前記使用状態情報を前記管理装置から受信する手段と、
前記体調管理指示情報と前記使用状態を表示する表示手段と、
を具備することを特徴とするフィットネスシステム。
【請求項8】
前記エクササイズ機器または前記体調データ測定機器が前記通信手段を有しない場合、
前記被管理機器は、前記通信手段を有する情報端末であり、
前記情報端末は、
前記使用開始情報と前記使用終了情報と前記エクササイズ履歴情報を入力する入力手段と、
前記個人特定情報と前記使用開始情報と前記使用終了情報と前記エクササイズ履歴情報とを前記管理装置に送信する手段と、
前記体調管理指示情報と前記使用状態情報を前記管理装置から受信する手段と、
前記体調管理指示情報と前記使用状態を表示する表示手段とを具備し、
前記通信手段を有しないエクササイズ機器または体調データ測定機器を代替する、
ことを特徴とする請求項7記載のフィットネスシステム。
【請求項9】
コンピュータを、
エクササイズ機器と体調データ測定機器との間で通信回線を介して情報の送受信を行う手段、
前記エクササイズ機器と前記体調データ測定機器の利用者を特定する手段、
前記利用者のエクササイズ履歴情報を前記通信回線を介して収集して記録する手段、
前記体調データ測定機器により測定された前記利用者の体調データ情報を前記通信回線を介して収集して記録する手段、
前記利用者の前記エクササイズ履歴情報と前記体調データ情報とに基づいて、エクササイズの継続かまたは体調管理行動のいずれが適当かを判断する手段、
前記判断した内容を示す体調管理指示情報を前記利用者に通知する手段、
として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図2】
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【図7】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−86088(P2012−86088A)
【公開日】平成24年5月10日(2012.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−24798(P2012−24798)
【出願日】平成24年2月8日(2012.2.8)
【分割の表示】特願2006−92474(P2006−92474)の分割
【原出願日】平成18年3月29日(2006.3.29)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【出願人】(597027132)カシオ情報機器株式会社 (5)