説明

箱の運搬具

第一の側面と第二の側面を有するベースを有する伸張した柔軟部、
前記ベースの第一の側面から伸びた第一のアーム一対、
前記ベースの第二の側面から伸びた第二のアーム一対、
第一の末端と第二の末端を有する第一のストリップ部、及び
第一の末端と第二の末端を有する第二のストリップ部からなり、
前記第一のアーム一対がセントラルエリアを有する第一の末端部に接合し、
前記第二のアーム一対がセントラルエリアを有する第二の末端部に接合し、
前記第一の末端が分離可能な状態で前記ベースの第一の側面に接合し、かつ、前記第二の末端が前記第一の末端部に接合しており、
前記第一の末端が前記ベースの第二の側面に分離可能な状態で接合しており、前記第二の末端が前記第二の末端部に接合していることを特徴とする運搬具。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は箱等の運搬具に関し、これにより一つの箱又は複数の箱を運搬具内に固定し、運搬具内で横になった状態で運ぶことができるものである。また、本発明は、上記運搬具を使用して箱等を固定し、運搬する方法に関するものでもある。
【背景技術】
【0002】
一般的に、正方形又は長方形の箱は、ピザ等の食品を運ぶために使用され、そのためには食品を収めた箱を運搬する間、箱を実質上横になった状態で固定し運ぶ必要がある。従来の食品店の運搬具は、袋の大きさが不充分であり、袋の開口部が狭すぎるためにピザの箱等に対応しないため、このような目的には有効ではない。
【0003】
箱の中身がこぼれおちないように、また、箱の中身が箱の中で動かないようにするために、主として一定の方向にして運ぶ必要がある箱に対して、箱の四隅に対応するために切り抜き部を形成することで従来の箱の運搬具は適応してきた。
【0004】
しかしながら、従来の運搬具の欠点の一つとして、運搬具内での箱の固定が通常不充分であり、その結果、特に運搬用ハンドルの一方をユーザーがうっかり離してしまった時などに運搬具から箱が運搬具から落ちやすいという欠点があった。
【0005】
したがって、本発明の第一の目的は、箱又は複数の箱を固定した状態で保持することができる箱の運搬具を提供することである。
【0006】
本発明のその他の目的は、もしユーザーが運搬具のハンドルの一方をうっかり離してしまっても箱又は複数の箱が運搬具から落ちることを防ぐ箱の運搬具を提供することである。
【発明の概要】
【0007】
これらの課題は、本発明において、運搬具本体からストリップのそれぞれの末端を一方から分離した際に、離れたストリップの末端を例えば結び目で固定して、運搬具内にコンテナーを固定する手段を形成する、一対の分離可能なストリップを含む柔軟な運搬具を開発することで対応している。一旦アイテムが運搬具内に固定されると、ユーザーが運搬具のハンドルの一方を離してしまっても、アイテムは運搬具から落ちないと考えられる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明のこれらの課題は、本発明の好ましい態様の詳細な説明及び以下の図面から当業者によって理解される。
【0009】
図1は、本発明の運搬具を展開した、折りたたんでいない形態で示した線画である。
【0010】
図2は、本発明の運搬具を折りたたんだ、2層形態で示した線画である。
【0011】
図3は、ストリップ部を縛って運搬具内にアイテムを固定し運搬する際に、ユーザーが運搬具を握る様子を示した線画である。
【0012】
図4は、ユーザーがうっかり運搬具のハンドルの片方を離してしまっても、ストリップ部を結んでいるためピザの箱が運搬具内に固定されている様子を示した線画である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1及び2に関して、運搬具1は、第一の側面4と第二の側面5を有するベース3;上記ベース3の上記第一の側面4から伸びた第一の一対のアーム6;上記ベースの上記第二の側面5から伸びた第二の一対のアーム7;第一の末端と第二の末端を有する第一のストリップ部10;;第一の末端と第二の末端を有する第二のストリップ部11からなり、ここで上記第一の一対のアーム6は第一の末端部8につながり、上記第二の一対のアーム7は第二の末端部9につながっており;上記第一のストリップ部10の第一の末端は、上記ベース3の上記第一の側面4に分離可能な状態で接合しており、上記第一のストリップ部10の第二の末端は上記第一の末端部8につながっており;上記第二のストリップ部11の第一の末端は、ベースの第二の側面5に分離可能な状態で接合しており、上記第二のストリップ部11の第二の末端は、上記第二の末端部9につながっている。
【0014】
切り抜き部12は、上記第一及び第二の末端部8及び9に存在し、切り抜き部のある末端部8及び9は、運搬用ハンドルとして利用される。二等分の運搬具を一緒に運ぶ場合、ユーザーは指を2つの切り取り部に通して、閉じた状態で運搬具をつかむことができる。
【0015】
開口部14を有するタブ13は、上記第一及び第二の末端部8及び9に分離可能な状態で接合していてもよい。タブ13と開口部14は、運搬具をフック等につりさげるために使用することができ、使用の際には運搬具1をタブ13からはずせばよい。
【0016】
運搬具の半分に関して、ストリップ部10の第一の末端がベース3の第一の側面4に分離可能な状態で接合している時、ベース3、一対のアーム6、末端部8、及び、ストリップ10により一対の切り抜き部14が明確になる。運搬具のもう一方の半分に関して、ストリップ11の第一の末端がベース3の第二の側面5に分離可能な状態で接合している時、ベース3、一対のアーム7、末端部9、及び、ストリップ11により、切り抜き部15が明確になる。
【0017】
運搬具1内に箱19を固定するために、まず、箱19を畳まれていない状態の運搬具1内におく、その際、箱19の角を末端部8及び9とは反対の方向に置く。次に、ストリップ部10及び11の第二の末端をベース3からはがし、何らかの方法で互いに固定する、ストリップ部10及び11の剥がした第二の末端を結び目18によって結ぶ方法が好ましい。箱又は複数の箱19を固定した運搬具1は、切り抜き部12を利用してユーザーが持ち上げることができ、運ぶことができる(図3)。もしユーザーがうっかり運搬具の片方のハンドルをつかむ手を離してしまっても、箱19は、ストリップ部10及び11を固定する結び目18によって運搬具1内に固定されたままである(図4)。
【0018】
様々な大きさで、さまざまな形状を有する単一の又は複数の箱を横にした状態で運ぶために、より具体的には、ピザ等の焼いた食品、生け花、パック入りの飲料等を入れた箱を運ぶために、本発明品を用いることができる。
【0019】
上記運搬具は、様々な大きさで、さまざまな形状を有する単一の又は複数の箱を横にした状態で運ぶために用いることができる。より具体的には、上記運搬具は、ピザ等の焼いた食品、生け花、パック入りの飲料等を入れた箱を運ぶために用いることができる。
【0020】
上記運搬具は、綿、ナイロン、その他ポリマー等の素材を含む、柔軟で変形可能な材料により得ることができる。上記運搬具は、食料品を運ぶための一般的な運搬袋を製造するために使用される、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)や高密度ポリエチレン(HDPE)を含むプラスチック等の標準的な材料から製造されることが好ましい。上記運搬具は、生分解性ポリエチレンから製造してもよい。
【0021】
上記運搬具は、種々の色や質感にすることができ、また印刷することもできる。
【0022】
上記運搬具は、材料の単一層から切り出すことができ、次におおよその中間点で折りたたんで運搬具を形成することができる。このように、上記ストリップは、運搬具の残りに一体化して形成される。好ましい形態として、上記運搬具は、2層シートから切り出すことで、折りたたむ必要なく切り出し後に使用準備ができる。
【0023】
上記運搬具は、異なる大きさの箱や物品に対応するように選択することができる。
【0024】
本発明の好ましい態様を示し、説明したが、本発明の精神と範囲から逸脱することなく種々の改良や置き換えを行うことができる。したがって、本発明は、図のみを用いて説明だれると理解でき、またこのような説明は添付のクレームを制限するものとして解釈されるべきではない。

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一の側面と第二の側面を有するベースを有する伸張した柔軟部、
前記ベースの第一の側面から伸びた第一のアーム一対、
前記ベースの第二の側面から伸びた第二のアーム一対、
第一の末端と第二の末端を有する第一のストリップ部、及び
第一の末端と第二の末端を有する第二のストリップ部からなり、
前記第一のアーム一対がセントラルエリアを有する第一の末端部に接合し、
前記第二のアーム一対がセントラルエリアを有する第二の末端部に接合し、
前記第一のストリップ部の第一の末端が分離可能な状態で前記ベースの第一の側面に接合し、かつ、前記第一のストリップ部の第二の末端が前記第一の末端部に接合しており、
前記第二のストリップ部の第一の末端が前記ベースの第二の側面に分離可能な状態で接合しており、前記第二のストリップ部の第二の末端が前記第二の末端部に接合していることを特徴とする運搬具。
【請求項2】
第一及び第二の末端部に切り抜き部がある請求項1記載の運搬具。
【請求項3】
第一及び第二のストリップ部は、運搬具と一体化している請求項1記載の運搬具。
【請求項3】
ポリマーにより得られる請求項1記載の運搬具。
【請求項4】
ポリマーは低密度ポリエチレンである請求項3記載の運搬具。
【請求項5】
ポリマーは高密度ポリエチレンである請求項3記載の運搬具。
【請求項6】
原料の単一シートより得られるものである請求項1記載の運搬具。
【請求項7】
開口部を有するタブが第一及び第二の末端部に分離可能な状態で接合している請求項1記載の運搬具。
【請求項8】
箱を保持するための手段、保持手段に箱を固定するための手段を有し、前記固定手段は第一の末端及び第二の末端を有する複数のストリップからなり、それぞれのストリップの第一の末端が保持具から分離可能な状態であって、ストリップの2つの第一の末端が運搬具内に箱を保持したまま固定することができる運搬具。
【請求項9】
箱を運搬具内に固定する方法であって、箱を保持するための手段を備え、保持手段に箱を固定する手段を備え、前記固定手段は第一の末端と第二の末端を有する複数のストリップを有し、それぞれのストリップの第一の末端が保持手段から分離可能であり、ストリップの2つの第一末端を固定することで箱を運搬具内に固定することからなる方法。










【公表番号】特表2012−533480(P2012−533480A)
【公表日】平成24年12月27日(2012.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−520583(P2012−520583)
【出願日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際出願番号】PCT/US2010/000900
【国際公開番号】WO2011/008228
【国際公開日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【出願人】(512012300)グロパック インク (1)
【Fターム(参考)】