説明

節水システム

【課題】公共の場に於ける水洗トイレの使用に於いての用便中の音を、水を流す事無く、消し、莫大な水の消費を防ぐ事。
【解決手段】水洗トイレに於いて使用される、モバイル機器を利用した節水システムであって、水の流れに関する音、すなわち、川の流れの音、滝の音、海の波音、水洗トイレの水の流れの音、等の何れか一つの音、又は二つ以上の音の継ぎ合わせ音を前記モバイル機器にダウンロードし、前記モバイル機器の少なくとも二つ以上のキーの組み合わせ操作又は少なくとも一回以上の画面操作 又は、キーと画面操作の組合せにより、前記水の流れに関する音をモバイル機器のスピーカーから流せるようにし、用便中の音を消音させる様にした事を特徴とするモバイル機器を利用した節水システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はモバイル機器、特に携帯電話を利用した水洗トイレにおける節水システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、公共の場に於ける水洗トイレの使用に於いては、男女を問わず用便中の音を他人に聞かれない様に排泄の度に水洗のコックを捻り、水を流して用便中の音を消す行為が行われてきていた。しかしその度に貴重な資源である水が最低でも6〜10リッターずつ無駄に流され、年間日本国中で無駄に使用される水の量は何千万トンから何億トンにもなると推察される。そしてその水を作り水道水にするのにも、莫大なエネルギーが使用され、それに伴い、温室効果ガスとしての炭酸ガスが莫大に生み出されるわけである。
【0003】
そして、上記無駄を省く為に例えば、特許文献1の登録実用新案第3050409号の様に、擬似水流音発生器や、特許文献2の特許第3070630号のような便所装置として便器に擬音発生装置を付けた手段が提案されている。
【特許文献1】登録実用新案第3050409
【特許文献2】特許第3070630
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1は、擬似水音発生装置を別途用意しなければならず経費が掛かる。又、特許文献2の様に日本全国の公衆の便器全てに擬音発生装置を取り付ける事は不可能である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
そこで本発明に於いては、今や、国民の一人に一台の普及率ともなったと言われる携帯電話等のモバイル機器を利用する事を提案する。即ち、水洗トイレに於いて使用される、モバイル機器を利用した節水システムであって、水の流れに関する音、すなわち、川の流れの音、滝の音、海の波音、水洗トイレの水の流れの音、等の何れか一つの音、又は二つ以上の音の継ぎ合わせ音を前記モバイル機器にダウンロードし、前記モバイル機器の少なくとも二つ以上のキーの組み合わせ操作又は少なくとも一回以上の画面操作、又は、キーと画面操作の組合せにより、前記水の流れに関する音をモバイル機器のスピーカーから流せるようにし、用便中の音を消音させる様にした事を特徴とするモバイル機器を利用した節水システムの提供。
【0006】
そして、前記水の流れに関する音を予めモバイル機器にインストールしておいた節水システムの提供。
【0007】
前記水の流れに関する音の代わりに、電波の雑音、嵐の音、吹雪の音等の擬音を使用した。
【0008】
前記水の流れに関する音をスピーカーから再生する際に、画像又は映像を同時に表示する用にした節水システムの提供を図った。
【0009】
前記画像、映像として宣伝用画像又は宣伝用映像を用いた節水システム。
【0010】
前記節水システムを提供するにあたり、使用料を無料とし、その無料使用期間を限定期間とし、その限定期間を繰り返し延長可能な様にし、最新の宣伝画像又は映像を更新可能な様に提供するモバイル機器を利用した節水システムの提供。
【発明の効果】
【0011】
今みんなが使っている携帯電話等のモバイル機器を使用する事が出来るので、個人の負担も全く無く、そして、日本国内に於いても莫大な水の節約が可能となり、その分の炭酸ガス等の排出を大きく軽減可能となり、地球規模で環境保護にも貢献可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
水洗トイレに於いて使用される、モバイル機器を利用した節水システムであって、水の流れに関する音、すなわち、川の流れの音、滝の音、海の波音、水洗トイレの水の流れの音、等の何れか一つの音、又は二つ以上の音の継ぎ合わせ音を前記モバイル機器にダウンロードし、前記モバイル機器の少なくとも二つ以上のキーの組み合わせ操作又は少なくとも一回以上の画面操作により、前記水の流れに関する音をモバイル機器のスピーカーから流せるようにし、用便中の音を消音させる様にした事を特徴とするモバイル機器を利用した節水システム。
【実施例1】
【0013】
先ず、最も身近なモバイル機器である携帯電話を使用し、ウェブ上から水の流れに関する音、即ち、本実施の場合は川の流れる音を携帯サウンドメーカー(ソースネクスト社製)等により取り込み、常駐させておいた。この場合は発明者自身のパソコンから直接取り込んだ形式であるが、ホームページ等から取り込めるようにしておくのが好ましい。
【0014】
そして、前記川の流れる音をファイルとし、キーを割り当てておく。これは各携帯用のOSで設定しておく。例えば、#22として、それを押す事により前記川の流れる音が再生出来るようにしておく。
【0015】
そして、知人と二人で公衆のトイレ、例えば図書館のトイレに入り、用便をし、その際に試験してみた。用便の音を消す事が出来、それほど不自然な音として聞こえる事は無かった。十分に役に立ち、節水の効果も大きかった。
【0016】
又、画像又は映像を同時に表示する用にし、前記画像、映像として宣伝用画像又は宣伝用映像を用い、前記節水システムを提供するにあたり、使用料の無料使用期間を限定期間とし、その限定期間を繰り返し延長可能な様にし、最新の宣伝画像又は映像を更新可能な様に提供し、ビジネスとしての利用も可能とした。そうする事により、広く国内にこのシステムが広がり、節水効果が広まると共に、温室効果ガスの発生も少なくする事が出来る。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水洗トイレに於いて使用される、モバイル機器を利用した節水システムであって、水の流れに関する音、すなわち、川の流れの音、滝の音、海の波音、水洗トイレの水の流れの音、等の何れか一つの音、又は二つ以上の音の継ぎ合わせ音を前記モバイル機器にダウンロードし、前記モバイル機器の少なくとも二つ以上のキーの組み合わせ操作又は少なくとも一回以上の画面操作、又は、キーと画面操作の組合せにより、前記水の流れに関する音をモバイル機器のスピーカーから流せるようにし、用便中の音を消音させる様にした事を特徴とするモバイル機器を利用した節水システム。
【請求項2】
前記水の流れに関する音の代わりに、電波の雑音、嵐の音、吹雪の音等の擬音を使用した事を特徴とする請求項1に記載のモバイル機器を利用した節水システム。
【請求項3】
前記水の流れに関する音、又は、電波の雑音、嵐の音、吹雪の音等の擬音をスピーカーから再生する際に、画像又は映像を同時に表示する用にした事を特徴とする、請求項1又は2の何れか1項に記載のモバイル機器を利用した節水システム。
【請求項4】
前記画像、映像として宣伝用画像又は宣伝用映像を用いた事を特徴等する請求項3に記載のモバイル機器を使用した節水システム。
【請求項5】
前記宣伝用画像又は宣伝用映像を用いるにあたり、前記節水システムの使用料を無料とし、その無料の使用期間を限定期間とし、その限定期間を繰り返し延長可能な様にし、最新の宣伝画像又は映像を更新可能な様に提供する事を特徴とする請求項4に記載のモバイル機器を利用した節水システム。
【請求項6】
前記水の流れに関する音を予めモバイル機器にインストールしておいた事を特徴とする請求項1に記載のモバイル機器を利用した節水システム。

【公開番号】特開2011−247069(P2011−247069A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−136568(P2010−136568)
【出願日】平成22年5月29日(2010.5.29)
【出願人】(594013882)
【出願人】(510167545)
【Fターム(参考)】