説明

精白プラントの精白管理方法及びそのシステム

【課題】 精白プラントの各エリアで玄米や精米を貯蔵する間での品質の低下をできるだけ抑制する。
【解決手段】 入荷した玄米を一旦、玄米タンクに貯蔵する第1工程と、この第1工程を経た玄米を精白して精米タンクに貯蔵する第2工程と、この第2工程を経た精米を後段のブレンドタンクエリア又は出荷エリアに送り出す第3工程とを含む精白プラントの精白管理方法において、同一の品種に対しては前記第1工程を実施する際には玄米の入荷日、前記第2工程を実施する際には玄米タンクへの貯蔵日、前記第3工程を実施する際には精白日が古いものをそれぞれ優先することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は精白プラントの精白管理方法及びそのシステムに係り、特に多品種の米や麦を取り扱う大規模な精白プラントにおいて好適な精白管理方法及びそのシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
図9は比較的大規模な玄米の精白プラントの概略構成を示す系統図である。この種の精白プラントは大別して入荷エリア、玄米タンクエリア、精白エリア、精米タンクエリア、ブレンドタンクエリア及び出荷エリアによって構成される。入荷エリアは入荷した複数種の玄米をそれぞれ荷姿のままでストックする倉庫10であり、温湿度が玄米の貯蔵に最も適したように維持されている。この倉庫10には多数の区画別に番地が付されており、各番地にストックされた玄米の情報がデータベースに入力、蓄積される。したがって、データベースを参照すれば所望の品種、産地、入荷日の玄米を随時、必要量だけ搬送手段11によって隣接の玄米タンクエリアに送り出すことができる。
【0003】
玄米タンクエリアには多数の玄米タンク12が配置され、これらの玄米タンク12毎に品種、産地、入荷日の異なる玄米を一時的に貯蔵する。各玄米タンク12はタンク番号によって特定され、各玄米タンク12に貯蔵された玄米の情報がデータベースに入力、蓄積される。したがって、データベースを参照すればタンク番号を指定することによって所望の品種、産地、入荷日の玄米を随時、必要量だけ搬送手段13によって隣接の精白エリアに送り出すことができる。
【0004】
精白エリアには複数基の精白機14が配置され、玄米タンクエリアから送り出された玄米をタイムスケジュールに則って所定の精白度で精白する。精白後の精米は直ちに搬送手段15によって隣接の精米タンクエリアに送られる。
【0005】
精米タンクエリアには多数の精米タンク16が配置され、これらの精米タンク16毎に品種、産地、入荷日、精白日の異なる精米を一時的に貯蔵する。各精米タンク16はタンク番号によって特定され、各精米タンク16に貯蔵された精米の情報がデータベースに入力、蓄積される。したがって、データベースを参照すれば所望の品種、産地、入荷日、精白日の精米を随時、必要量だけ搬送手段17によって隣接のブレンドタンクエリア又は出荷エリアに送り出すことができる。
【0006】
ブレンドタンクエリアには多数のブレンドタンク18が配置され、これらのブレンドタンク18毎に前記精米タンクエリアから送られた品種、産地、入荷日、精白日の異なる複数種の精米が投入されてブレンド米として一時的に貯蔵される。ブレンドタンク18はタンク番号によって特定され、各ブレンドタンク18に貯蔵されたブレンド米の情報がデータベースに入力、蓄積される。したがって、データベースを参照すればタンク番号を指定することによって所望の種別のブレンド米を随時、必要量だけ搬送手段19によって隣接の出荷エリアに送り出すことができる。出荷エリアには包装機が設置されており、精米タンクエリアから直接に送り出された単種の精米又はブレンドタンクエリアから送り出されたブレンド米を包装した後に出荷する(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
【0007】
このような精白プラントでは複数の注文主から単種精米やブレンド米について多種多様な注文がある。この多種多様な注文に敏速に対応するためには精米タンクエリアやブレンドタンクエリアに貯蔵する精米やブレンド米の品揃えを多くして、注文に応じて即座に包装、出荷できる体制を整えることが望ましい。
【特許文献1】特開2002−316059号公報
【特許文献2】特開2003−72947号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、精米タンクエリアやブレンドタンクエリアに貯蔵する精米やブレンド米の品揃えを多くするためには、精米タンクやブレンドタンクの設置数を多くする必要があり、設備費の高騰を招く。また、品揃えを多くすることによって、その管理が複雑となる。このため、注文頻度が比較的少ない品種では長期間にわたり精米タンクやブレンドタンク内に貯蔵され続けるものが発生し、その間に品質が低下するという問題点がある。このような問題点は入荷エリアや玄米タンクエリアにおいても同様であった。また、玄麦の精白プラントにおいても同様の問題点があった。
【0009】
本発明の目的は上記従来技術の問題点を改善し、特に精米又は精麦タンクエリアに貯蔵する精米又は精麦の品揃えを少なくし、精米又は精麦タンクの設置数の低減を図るとともに、各エリアで玄米又は玄麦や精米又は精麦を貯蔵する間での品質の低下をできるだけ抑制することが可能な精白プラントの精白管理方法及びそのシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明に係る精白プラントの精白管理方法は、入荷した玄米又は玄麦を一旦、玄米又は玄麦タンクに貯蔵する第1工程と、この第1工程を経た玄米又は玄麦を精白して精米又は精麦タンクに貯蔵する第2工程と、この第2工程を経た精米又は精麦を後段のブレンドタンクエリア又は出荷エリアに送り出す第3工程とを含む精白プラントの精白管理方法において、同一の品種に対しては前記第1工程を実施する際には玄米又は玄麦の入荷日、前記第2工程を実施する際には玄米又は玄麦タンクへの貯蔵日、前記第3工程を実施する際には精白日が古いものをそれぞれ優先して実施することを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る精白プラントの精白管理システムは、入荷した玄米又は玄麦を一旦、玄米又は玄麦タンクに貯蔵する第1工程と、この第1工程を経た玄米又は玄麦を精白して精米又は精麦タンクに貯蔵する第2工程と、この第2工程を経た精米又は精麦を後段のブレンドタンクエリア又は出荷エリアに送り出す第3工程とを含む精白プラントの精白管理システムであって、前記精白プラントに入荷した玄米又は玄麦に関する入荷情報と当該各工程における玄米又は玄麦並びに精米又は精麦の物流情報と当該精白プラントから出荷する精米又は精麦の出荷予定情報とを入力可能な入力部と、前記入力部に入力された前記入荷情報と物流情報に基づいて当該精白プラントの各エリアに在庫している玄米又は玄麦並びに精米又は精麦の在庫データを品種、産地別に記憶するデータベース部と、前記入力部に入力された前記出荷予定情報及び前記データベース部に記憶された在庫データに基づいて同一の品種に対しては前記第1工程を実施する際には玄米又は玄麦の入荷日、前記第2工程を実施する際には玄米又は玄麦タンクへの貯蔵日、前記第3工程を実施する際には精白日が古いものをそれぞれ優先して実施するように当該精白プラントにおける玄米又は玄麦並びに精米又は精麦の物流量を演算する演算部と、前記演算部の演算結果を出力する出力部とを具備したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明の精白管理方法によれば、各エリアに貯蔵された玄米又は玄麦並びに精米又は精麦がそれぞれ古い日付の順に処理される。このため、古い日付のものが長期間にわたって残留し、その間に品質の低下を招くという事態を回避することができる。また、精米又は精麦タンクエリアに貯蔵する精米又は精麦が古い日付の順に円滑に後段のブレンドタンクエリアや出荷エリアに送り出されるので、精米又は精麦タンクエリアに貯蔵する精米又は精麦の品揃えを少なくすることが可能となる。したがって、精米又は精麦タンクの設置数の低減を図ることができる。
また、本発明の精白管理システムによれば、上記精白管理方法を円滑かつ確実に実施するための情報を迅速に入手することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る精白プラントの精白管理方法を示した説明図である。本実施形態に係る精白プラントは前掲の図9と同様の系統によって構成され、入荷した玄米を一旦、玄米タンクに貯蔵する第1工程と、この第1工程を経た玄米を精白して精米タンクに貯蔵する第2工程と、この第2工程を経た精米を後段のブレンドタンクエリア又は出荷エリアに送り出す第3工程とを含む。この精白プラントにおいて同一品種の米が各エリアで複数箇所に貯蔵されていると、各工程を実施するにあたっていずれの箇所に貯蔵された米をどのような順番で処理するかの選択が必要になる。
【0014】
本実施形態では出荷要請によって精米タンクに貯蔵した精米をブレンドタンクエリア又は出荷エリアに送り出す場合、すなわち、第3工程を実施する際には精白日が古い精米を優先して送り出す。また、玄米タンクに貯蔵した玄米を精白して精米タンクに貯蔵する場合、すなわち、第2工程を実施する際には玄米タンクへの貯蔵日が古い玄米を優先して精白する。また、入荷した玄米を一旦、玄米タンクに貯蔵する場合、すなわち、第1工程を実施する際には入荷日が古い玄米を優先して玄米タンクに貯蔵する。以下、その具体事例を説明する。
【0015】
図2は各エリアにおけるある時点T1における品種Xの玄米又は精米の貯蔵状態を例示している。図2において当該品種Xは産地Aと産地Bの玄米が入荷しており、両者には品質上の格別の差異はないものとする。しかしながら、品質管理などの観点から同一の品種Xであっても産地が異なる場合には、少なくとも精米タンクに貯蔵するまでは別々に取り扱う。また、同一品種、同一産地であっても入荷日が異なる場合にも、精米タンクに貯蔵するまでは同様に別々に取り扱う。
【0016】
その結果、図2に示したように品種Xは産地Aとして入荷日がD1とD2のもの、産地Bとして入荷日がD5とD6のものがそれぞれ精米タンクに貯蔵するまでは別々に取り扱われる。なお、図2において、記号Dは日付を表しており、添字の小さいものほど古い日付であることを意味している。また、記号Wは当該エリアにおける玄米又は精米の在庫を表しており、添字は在庫量を示す。したがって、日付D1に入荷した産地Aの品種Xは、入荷エリアに100量で在庫し、日付D3に玄米タンクに貯蔵された玄米としても玄米タンクエリアに50量で在庫し、日付D4で精白された精米としても精米タンクエリアに50量で在庫していることを示している。また、日付D2に入荷した産地Aの品種Xは、入荷エリアに200量で在庫し、玄米タンクエリアや精米タンクエリアには在庫していないことを示している。同様に、日付D5に入荷した産地Bの品種Xは、入荷エリアに100量で在庫し、日付D6に玄米タンクに貯蔵された玄米としても玄米タンクエリアに70量で在庫し、日付D7で精白された精米としても精米タンクエリアに30量で在庫していることを示している。また、日付D8に入荷した産地Bの品種Xは、入荷エリアに200量で在庫し、玄米タンクエリアや精米タンクエリアには在庫していないことを示している。
【0017】
図2に示した時点T1における品種Xの玄米又は精米の貯蔵状態において、品種Xについて産地を特定せずに30量の出荷予定情報があると、精白日が古い日付D4の精米(産地A)を優先して精米タンクエリアからブレンドタンクエリア又は出荷エリアに送り出し、精白日が新しい日付D7の精米(産地B)はそのまま残す。その結果、日付D4の精米(産地A)の精米タンクエリアでの在庫は20量となる。
【0018】
次に、上記と同じ30量の出荷予定情報があると、まず、精白日が古い日付D4の精米(産地A)の全量を優先して送り出し、不足分は精白日が新しい日付D7(産地A)の精米を充当する。その結果、時点T2における品種Xの玄米又は精米の貯蔵状態は図3に示したようになる。
【0019】
この図3に示した品種Xの貯蔵状態では、精米タンクエリアにおける精米の在庫量が少なく、次の出荷要請に対して迅速に対応できない。このため、玄米タンクエリアに貯蔵中の玄米を精白することによって、精米の在庫量を増やす。この際に、玄米タンクへの貯蔵日が古い日付D3の玄米(産地A)の全量を優先して精白し、玄米タンクへの貯蔵日が新しい日付D6の玄米(産地B)はそのまま残す。また、日付D3の玄米(産地A)を精白に回す結果、玄米タンクエリアでの品種Xの在庫量が減るので、入荷エリアにストック中の玄米を玄米タンクエリアに移す。この際に、入荷日が最も古い日付D1の玄米(産地A)を優先的に移す。その結果、時点T3における品種Xの玄米又は精米の貯蔵状態は例えば図4に示したようになる。
【0020】
図4に示した時点T3における品種Xの玄米又は精米の貯蔵状態において、品種Xについて産地を特定せずに再び30量の出荷予定情報があると、まず、精白日が古い日付D7の精米(産地B)の全量を優先して送り出し、不足分は精白日が新しい日付D9の精米(産地A)を充当する。その結果、時点T4における品種Xの玄米又は精米の貯蔵状態は図5に示したようになる。
【0021】
図5に示した時点T4における品種Xの玄米又は精米の貯蔵状態において、品種Xについて産地を特定しない80量の出荷予定情報があったとする。この出荷要請に応えるために、まず、精米タンクエリアにおける精米の在庫量が不足しているので急遽、品種Xの精白を実施する。すなわち、玄米タンクへの貯蔵日が古い日付D6の玄米(産地B)の全量を精白し、精米タンクエリアに貯蔵する。併せて、入荷日が最も古い日付D2の玄米(産地A)を優先的に玄米タンクエリアに移す。その結果、時点T5における品種Xの玄米又は精米の貯蔵状態は例えば図6に示したようになる。
【0022】
図6に示した時点T5における品種Xの玄米又は精米の貯蔵状態において、前記80量の出荷要請に応じて、精白日が古い日付D9の精米(産地A)の全量を優先して送り出し、不足分は精白日が新しい日付D11の精米(産地B)を充当する。併せて、玄米タンクへの貯蔵日が古い日付D10の玄米(産地A)の全量を優先して精白するとともに、入荷日の古い日付D5の玄米(産地B)の全量を優先して玄米タンクエリアに移す。その結果、時点T6における品種Xの玄米又は精米の貯蔵状態は図7に示したようになる。
【0023】
以降、同様の方法で同一の品種Xについて産地を特定しない出荷要請があった場合には、産地に関係なく玄米の精白日、玄米の玄米タンクへの貯蔵日又は玄米の入荷日が古いものをそれぞれ優先して第3工程、第2工程又は第1工程を実施することによって、各エリアでの在庫を管理する。このような管理方法によれば各エリアに貯蔵された玄米又は精米がそれぞれ古い日付の順に処理される。このため、古い日付のものが長期間にわたって残留し、その間に品質の低下を招くという事態を回避することができる。また、精米タンクエリアに貯蔵する精米が古い日付の順に円滑に後段のブレンドタンクエリアや出荷エリアに送り出されるので、精米タンクエリアに貯蔵する精米の品揃えを少なくすることが可能となる。したがって、精米タンクの設置数の低減を図ることができる。
【0024】
なお、同一の品種であっても、顧客の注文内容によっては出荷要請で産地や精白日が指定される場合がある。このような出荷要請に対しては本発明に係る精白管理方法を適用せず、例外的な取り扱いをすることは当然である。
【0025】
図8は本発明に係る精白管理システムの実施形態を示すブロック図である。当精白管理システムは主に入力部20とデータベース部30と演算部40と出力部50とによって構成される。
【0026】
入力部20には精白プラントに入荷した玄米に関する入荷情報と各工程における玄米及び精米の物流情報と出荷要請に基づいて当該精白プラントから出荷する精米の出荷予定情報が入力可能とされる。データベース部30では入力部20に入力された入荷情報と物流情報に基づいて算出された当該精白プラントの各エリアに在庫している玄米及び精米の在庫データを品種、産地別に記憶する。
【0027】
入力部20に入力する玄米に関する入荷情報には、品種、産地、入荷日、入荷量は含まれる。入力部20に入力する各工程における玄米又は精米の物流情報には、例えば入荷エリアの玄米を玄米タンクエリアに貯蔵した際の入荷エリアの番地、玄米タンク番号、貯蔵日、貯蔵量が含まれる。また、玄米タンクエリアの玄米を精白して精米タンクエリアに貯蔵した際の玄米タンク番号、精米タンク番号、精白日、精白量が含まれる。また、精米を後段のブレンドタンクエリア又は出荷エリアに送り出した際の精米タンク番号、送出日、送出量が含まれる。入力部20に入力する出荷予定情報は出荷要請に応じて今後、出荷が予定される単種精米の品種(又はブレンド米の種別)、出荷予定量、出荷予定日が含まれる。
【0028】
この入荷情報と物流情報が正確に入力されると精白プラントの各エリアに在庫している玄米又は精米の在庫データを品種、産地別に算出することができ、この在庫データがデータベース部30に蓄積される。したがって、データベース部30を参照すれば現時点において各エリアに在庫している玄米及び精米の在庫状態の詳細が判明する。例えば精米タンクエリアの特定したタンク番号の精米タンクに現在、貯蔵されている精米の品種、産地、入荷日、玄米タンクへの貯蔵日、精白日、在庫量などが判明する。また、次の時点で当該精米タンク内の精米が出荷要請に応じて送り出されると、その送出量が新たな物流情報として入力部20に入力される。その結果、次の時点では以前の在庫量から送出量を差し引いた量が新たな在庫量として算出され、データベース部30に記憶されることになり、データベース部30に記憶される在庫データは逐次更新される。
【0029】
演算部40では入力部20に入力された出荷予定情報及びデータベース部30に記憶された在庫データに基づいて同一の品種に対しては前記第1工程を実施する際には玄米の入荷日、前記第2工程を実施する際には玄米タンクへの貯蔵日、前記第3工程を実施する際には精白日が古いものをそれぞれ優先して実施するように当該精白プラントにおける玄米及び精米の各工程での物流量を演算する。出力部50は演算部40の演算結果を出力する。
このような精白管理システムによれば、上記した精白管理方法を円滑かつ確実に実施するための情報を迅速に入手することができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明に係る精白プラントの精白管理方法を示した説明図である。
【図2】時点T1における貯蔵状態を例示した図表である。
【図3】時点T2における貯蔵状態を例示した図表である。
【図4】時点T3における貯蔵状態を例示した図表である。
【図5】時点T4における貯蔵状態を例示した図表である。
【図6】時点T5における貯蔵状態を例示した図表である。
【図7】時点T6における貯蔵状態を例示した図表である。
【図8】本発明に係る精白プラントの精白管理システムの実施形態を示すブロック図である。
【図9】比較的大規模な精白プラントの概略構成を示す系統図である。
【符号の説明】
【0031】
10………倉庫、12………玄米タンク、14………精白機、16………精米タンク、18………ブレンドタンク、20………入力部、30………データベース、40………演算部、50………出力部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入荷した玄米又は玄麦を一旦、玄米又は玄麦タンクに貯蔵する第1工程と、この第1工程を経た玄米又は玄麦を精白して精米又は精麦タンクに貯蔵する第2工程と、この第2工程を経た精米又は精麦を後段のブレンドタンクエリア又は出荷エリアに送り出す第3工程とを含む精白プラントの精白管理方法において、同一の品種に対しては前記第1工程を実施する際には玄米又は玄麦の入荷日、前記第2工程を実施する際には玄米又は玄麦タンクへの貯蔵日、前記第3工程を実施する際には精白日が古いものをそれぞれ優先して実施することを特徴とする精白プラントの精白管理方法。
【請求項2】
入荷した玄米又は玄麦を一旦、玄米又は玄麦タンクに貯蔵する第1工程と、この第1工程を経た玄米又は玄麦を精白して精米又は精麦タンクに貯蔵する第2工程と、この第2工程を経た精米又は精麦を後段のブレンドタンクエリア又は出荷エリアに送り出す第3工程とを含む精白プラントの精白管理システムであって、
前記精白プラントに入荷した玄米又は玄麦に関する入荷情報と当該各工程における玄米又は玄麦並びに精米又は精麦の物流情報と当該精白プラントから出荷する精米又は精麦の出荷予定情報とを入力可能な入力部と、
前記入力部に入力された前記入荷情報と物流情報に基づいて当該精白プラントの各エリアに在庫している玄米又は玄麦並びに精米又は精麦の在庫データを品種、産地別に記憶するデータベース部と、
前記入力部に入力された前記出荷予定情報及び前記データベース部に記憶された在庫データに基づいて同一の品種に対しては前記第1工程を実施する際には玄米又は玄麦の入荷日、前記第2工程を実施する際には玄米又は玄麦タンクへの貯蔵日、前記第3工程を実施する際には精白日が古いものをそれぞれ優先して実施するように当該精白プラントにおける玄米又は玄麦並びに精米又は精麦の物流量を演算する演算部と、
前記演算部の演算結果を出力する出力部とを具備したことを特徴とする精白プラントの精白管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−68696(P2006−68696A)
【公開日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−258124(P2004−258124)
【出願日】平成16年9月6日(2004.9.6)
【出願人】(000005452)日立プラント建設株式会社 (1,767)
【Fターム(参考)】