説明

紙継ぎ装置およびコルゲートマシン

【課題】 紙継ぎ工程の自動化および効率化を図ることができる紙継ぎ装置およびコルゲートマシンを提供する。
【解決手段】 少なくとも一方の端部において、粘着層が折り曲げられて剥離紙のみとなっている両面テープを、端部に沿って貼り付けられた原紙を保持する保持部219と、両面テープの端部における剥離紙の位置を検出する剥離用検出部229と、検出された端部の剥離紙を把持する把持部231と、把持部231を原紙の端部に沿って移動させる移動部と、が設けられていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、紙継ぎ装置およびコルゲートマシン、特に紙継ぎ工程を自動化する紙継ぎ装置およびコルゲートマシンに関する。
【背景技術】
【0002】
段ボールシートを生産するコルゲートマシンでは、原紙(段ボールシートの材料となるボール紙)が巻かれた原紙ロールが配置され、この原紙ロールから供給された原紙を用いて段ボールが生産されている。
近年では、さまざまな種類の段ボールシートを少量生産する傾向にあり、一の原紙ロールを使い切る前に一のオーダー(一の種類の段ボールシートの生産)が終了し、一の原紙から他のオーダーに応じた他の原紙に紙継ぎされることが多い。
【0003】
このように紙継ぎの機会が増えると紙継ぎに付随する作業を行う機会も増え、これらの作業を行う作業者にかかる負担が増えるとともに、作業の効率が落ちるという問題があった。
このような問題を解決するために、上述の紙継ぎに関する作業を自動化して、作業者にかかる負担を軽減するとともに、作業効率の向上を図る技術が提案されている(例えば、特許文献1および2参照。)。
【0004】
例えば、特許文献1には、原紙ロールに貼り付けられた巻き留め用テープを、原紙の端部に合わせて切断する技術が記載されている。一方、特許文献2には、原紙ロールに貼り付けられたテープを剥がしやすくするために、テープの端部を折り曲げるテープカッタが記載されている。
【特許文献1】特開2002−012349号公報
【特許文献2】特公昭58−15415号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述の紙継ぎの際には、一の原紙と他の原紙とは両面テープを用いて接着されるのが一般的であり、両面テープの剥離紙を剥離する作業は、作業者により行われることが多い。
上述の特許文献1および2に記載された技術では、両面テープの剥離紙を剥離する作業を行うことができず、紙継ぎ作業の自動化や効率化を図る上で問題となっていた。
【0006】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、紙継ぎ工程の自動化および効率化を図ることができる紙継ぎ装置およびコルゲートマシンを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を提供する。
本発明の紙継ぎ装置は、少なくとも一方の端部において、粘着層が折り曲げられて剥離紙のみとなっている両面テープを、端部に沿って貼り付けられた原紙を保持する保持部と、前記両面テープの端部における剥離紙の位置を検出する剥離用検出部と、検出された前記両面テープの端部の剥離紙を把持する把持部と、該把持部を前記原紙の端部に沿って移動させる移動部と、が設けられていることを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、把持部により端部の剥離紙を把持して、剥離紙を把持した把持部を原紙の端部に沿って移動させることにより、原紙の端部に貼られた両面テープの剥離紙を剥がすことができる。
剥離用検出部により両面テープの端部における剥離紙の位置を検出するため、確実に剥離紙を把持部に把持させることができる。
【0009】
上記発明においては、前記把持部を前記保持部に対して接近離間させる剥離用昇降部が設けられていることが望ましい。
【0010】
本発明によれば、剥離紙を把持した把持部を原紙の端部に沿って移動させる際に、把持部を保持部から離間させることにより、両面テープと把持部との間を離間させ両面テープから剥離紙の剥離を容易にすることができる。
一方、端部の剥離紙を把持部で把持する際に、把持部を保持部に接近させることにより、端部の剥離紙と把持部とを近接させて剥離紙の把持を容易にすることができる。
【0011】
上記発明においては、前記原紙が巻かれた原紙ロール上の前記原紙の端部の位置を検出する引上げ用検出部と、検出された前記原紙の端部に吸着する引上げ用吸着部と、
該引上げ用吸着部とともに前記原紙の端部を前記保持部まで引き上げる引上げ用昇降部と、が設けられていることが望ましい。
【0012】
本発明によれば、原紙ロール上に位置する原紙の端部を引上げ用吸着部に吸着させて、原紙の端部を引上げ用吸着部とともに引き上げ、保持部に原紙の端部を保持させることができる。原紙の端部を保持部に保持させた後は、引上げ用吸着部による吸引を止めることで、引上げ用吸着部から原紙の端部を離すことができる。
引上げ用検出部により原紙ロール上の原紙の端部の位置を検出するため、引上げ用吸着部に原紙の端部を確実に吸着させることができる。
【0013】
上記発明においては、前記引上げ用吸着部を、前記原紙ロールの円周面と対向する向きと、前記原紙の端部を上方に向けて保持する向きとの間で回動させる引上げ用回動部が設けられていることが望ましい。
【0014】
本発明によれば、原紙ロール上に位置する原紙の端部に引上げ用吸着部を吸着させる際には、引上げ用吸着部を原紙ロールの円周面と対向する向きに回動させることで、引上げ用吸着部に原紙の端部を容易に吸着させることができる。
一方、原紙の端部を引き上げる際には、吸着した原紙の端部を上方に向ける向きに引上げ用吸着部を回動させることで、引上げ用吸着部の向きを回動させない場合と比較して、原紙の端部を落下しにくくなる。
【0015】
本発明のコルゲートマシンは、上記本発明の紙継ぎ装置を備えることを特徴とする。
【0016】
本発明によれば、上記本発明の紙継ぎ装置を備えるため、原紙の端部に沿って貼られた両面テープの剥離紙を剥がすことができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明の紙継ぎ装置およびコルゲートマシンによれば、把持部により端部の剥離紙を把持して、剥離紙を把持した把持部を原紙の端部に沿って移動させることにより、原紙の端部に貼られた両面テープの剥離紙を剥がすことができるため、紙継ぎ工程の自動化および効率化を図ることができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
この発明の一実施形態に係るコルゲートマシンについて、図1から図20を参照して説明する。
図1は、本実施形態のコルゲートマシンの構成を説明する平面図である。
本実施形態では、本発明を段ボールシートの生産に使用するコルゲートマシンおよびコルゲートマシンに用いられる仕立装置に適用して説明する。
【0019】
コルゲートマシン1は、図1に示すように、倉庫から搬出された原紙ロール3を原紙ロール交換装置7において原紙3Sを供給できるように仕立てる仕立装置5と、原紙ロール3を交換することによりシングルフェーサ(図示せず)に供給する原紙を切り替える原紙ロール交換装置7と、原紙ロール交換装置7から取り出された原紙ロール3における原紙の端部3Eを留める紙端留め装置9と、を備えている。
【0020】
図2は、図1に示す仕立装置により仕立てられる前の原紙ロールの状態を説明する図である。図3は、図2の巻き留め用テープを説明する部分拡大図である。
ここで、原紙ロール3は原紙を円筒状に巻いたものであって、倉庫から搬出された原紙ロール3は、図2に示すように、原紙の端部3Eが巻き留め用テープ11により留められている。巻き留め用テープ11は、原紙ロール3の円周面に、原紙の端部3Eを跨いで円周方向に沿って貼られているものであって、一方の面が粘着面となっている粘着テープである。この巻き留め用テープ11は後述する紙端留め装置9により原紙ロール3に貼り付けられる。
【0021】
巻き留め用テープ11の一方の端部には、図2および図3に示すように、折り曲げて粘着面同士が粘着された折曲部13が形成されている。巻き留め用テープ11における折曲部13が形成された一方の端部は、原紙ロール3における巻取り回転方向側(図3における反時計回り方向側)に貼り付けられ、他方の端部は、原紙ロール3における繰り出し回転方向側(図3における時計回り方向側)に貼り付けられている。図3に示すように、原紙ロール3が右回転(時計回り)したときに原紙が繰り出される場合、折曲部13が左側(反時計回り方向)に位置するように、巻き留め用テープ11が貼り付けられる。
【0022】
図4は、図1の仕立装置の構成を説明する側面図である。
仕立装置5は原紙ロール3を仕立てるものである。ここで、仕立てとは、原紙倉庫から搬出された原紙ロール3に貼り付けられた巻き留め用テープ11を剥がすとともに、原紙の端部3Eに紙継ぎ用テープ(両面テープ)15を貼りつけることを意味するものである。紙継ぎ用テープ15は、原紙ロール交換装置7において紙継ぎする場合に、交換前の原紙(旧原紙)と交換後の原紙(新原紙)とを接着する両面テープであり、旧原紙と新原紙とを接着する粘着層15Aと、接着時に粘着層15Aから剥離される剥離紙15Bとから構成されている(図15参照。)。
仕立装置5には、図4に示すように、巻き留め用テープ11を原紙ロール3から剥がすテープ除去部17と、原紙の端部3Eに紙継ぎ用テープ15を貼り付ける仕立て部19と、原紙ロール3を回転させる駆動部21と、が設けられている。
【0023】
図5は、図4の仕立て部の構成を説明する模式図である。
仕立て部19は、図4および図5に示すように、原紙ロール3上における原紙の端部3Eの位置を検出する掬上用センサ45と、原紙の端部3Eを原紙ロール3から掬い上げる原紙スクレーパ47と、掬い上げられた原紙3Sが載せられる仕立て台49と、仕立て台49への原紙3Sの吸着や離間を制御するブロア部51と、仕立て台49上での原紙の端部3Eの位置を検出するテープ貼り用センサ53と、原紙の端部3Eに紙継ぎ用テープ15を貼り付ける紙継ぎ用テープ貼り部55と、を備えている。
【0024】
掬上用センサ45は、原紙ロール3の外周面に対向した位置であって、原紙スクレーパ47よりも原紙ロール3の原紙3Sが繰り出される回転方向(図5における時計回り方向)側に配置されたセンサである。掬上用センサ45は、原紙の端部3Eの通過を検出するセンサであって、例えば光電センサなどの光学式センサを挙げることができる。
【0025】
原紙スクレーパ47は、図5に示すように、原紙の端部3Eを原紙ロール3から掬い上げる掬上部57と、掬い上げられた原紙3Sを仕立て台49に導くガイド部59と、を備えている。
【0026】
仕立て台49は、原紙ロール3から繰り出された原紙の端部3Eに紙継ぎ用テープ15を貼り付ける際に原紙3Sが載せられる台であって、仕立て台49における原紙3Sが載る載置面61が、原紙ロール3の半径方向に沿って延びるように配置されている。
【0027】
ブロア部51は仕立て台49に設けられ、載置面61から空気を吸引および噴出するものである。載置面61から空気が吸引されることにより、原紙3Sは載置面61に吸い付けられ、載置面61から空気が噴出されることにより、原紙3Sは載置面61から離間される。
【0028】
テープ貼り用センサ53は仕立て台49に設けられ、載置面61に載せられた原紙の端部3Eの位置を検出するものである。本実施形態では、テープ貼り用センサ53が載置面61における原紙ロール3から離れた端部(図における左側の端部)に配置された場合に適用して説明する。
【0029】
紙継ぎ用テープ貼り部55は、原紙の端部3Eに沿って(図における紙面に対して垂直方向に沿って)紙継ぎ用テープ15を貼り付けるものである。
紙継ぎ用テープ貼り部55は、仕立て台49の上に、原紙の端部3Eに沿って移動可能に設けられている。本実施形態では、紙継ぎ用テープ貼り部55が載置面61における原紙ロール3から離れた端部(図における左側の端部)の近傍に配置された場合に適用して説明する。
なお、紙継ぎ用テープ15の配置位置は、テープ貼り用センサ53により検出された原紙の端部3Eに貼り付けられるため、紙継ぎ用テープ15よりも原紙ロール3側であることが好ましい。
【0030】
図6は、図5の紙継ぎ用テープ貼り部の構成を説明する模式図である。図7は、図6の吸着部およびロータリシリンダの構成を説明する模式図である。
紙継ぎ用テープ貼り部55には、図6および図7に示すように、紙継ぎ用テープ15が巻かれている紙継ぎ用テープドラム101と、紙継ぎ用テープ15を原紙の端部3Eに押し付ける紙継ぎ用押さえ部103と、紙継ぎ用テープ15の端部を保持する紙継ぎ用吸着部105と、紙継ぎ用吸着部105を回動させる紙継ぎ用ロータリシリンダ107と、紙継ぎ用テープ15を切断する紙継ぎ用切断部109と、が設けられている。
【0031】
紙継ぎ用テープドラム101は、紙継ぎ用テープ15が巻かれており、テープ貼りにあわせて紙継ぎ用テープ15を繰り出すものである。
【0032】
紙継ぎ用押さえ部103には、一方の端部を紙継ぎ用回動軸111によって支持された紙継ぎ用支持部113と、紙継ぎ用支持部113の他方の端部に回動可能に配置された紙継ぎ用シュー115と、紙継ぎ用支持部113および紙継ぎ用シュー115を原紙の端部3Eに対して接近離間させる紙継ぎ用昇降シリンダ117と、が設けられている。
紙継ぎ用シュー115は紙継ぎ用支持部113との間に紙継ぎ用テープ15を保持するとともに、紙継ぎ用テープ15を原紙の端部3Eに押し付けて貼り付けるものである。紙継ぎ用支持部113および紙継ぎ用シュー115には、紙継ぎ用支持部113および紙継ぎ用シュー115を原紙の端部3Eに接近するように付勢するバネなどの紙継ぎ用付勢部119が配置されている。
【0033】
紙継ぎ用吸着部105には、図7に示すように、凹状に形成された紙継ぎ用吸盤121と、紙継ぎ用吸盤121の凹部から空気を吸引する紙継ぎ用吸引部123と、が設けられている。
紙継ぎ用吸盤121は、紙継ぎ用テープ15の端部における剥離紙15Bに吸着して保持するものである。紙継ぎ用吸引部123は、紙継ぎ用吸盤121の凹部から空気の吸引を制御することにより、紙継ぎ用吸盤121による剥離紙15Bの保持、および保持の解除を制御するものである。
【0034】
紙継ぎ用ロータリシリンダ107は、紙継ぎ用吸盤121を回動させて紙継ぎ用テープ15を折り曲げるシリンダである。
【0035】
紙継ぎ用切断部109には、図6に示すように、紙継ぎ用テープ15を切断する紙継ぎ用ナイフ125と、紙継ぎ用ナイフ125を紙継ぎ用テープ15に押し付けて紙継ぎ用テープ15を切断させる紙継ぎ用切断シリンダ127と、が設けられている。
【0036】
図8は、図1の原紙ロール交換装置の構成を説明する模式図である。
原紙ロール交換装置7には、図1および図8に示すように、原紙ロール支持装置201と、紙継ぎ装置203とが設けられている。
原紙ロール支持装置201には、仕立装置5から供給された原紙ロール3(新原紙ロール)または紙端留め装置9に排出する前の原紙ロール3(旧原紙ロール)を挟んで支持する一対のスイングアームから構成された上スイングアーム205および下スイングアーム207と、が設けられている。
【0037】
図9は、図8の紙継ぎ装置の構成を説明する模式図である。
紙継ぎ装置203には、図9に示すように、原紙の端部3Eを保持する保持部209と、紙継ぎ用テープ15から剥離紙15Bを剥離する剥離部211と、原紙の端部3Eを原紙ロール3から引き上げる引上げ部213と、紙継ぎ時に原紙3Sを保持する圧着バー215および原紙3Sを切断するナイフ217とが設けられている。
【0038】
保持部209には、図9に示すように、紙継ぎ時には原紙の端部3Eが円周面上に載せられる第1ガイドロール保持部)219と、原紙3Sを吸着する第1サクションボックス(保持部)221と、第1ガイドロール219および第1サクションボックス221を回動可能に支持するフレーム223と、が設けられている。
第1ガイドロール219は、原紙ロール3の中心軸線(図8の紙面に対して垂直方向)に沿って延びるように配置された円柱または円筒状の部材であり、原紙ロール3(新原紙ロール)からコルゲートマシン1のシングルフェーサ(図示せず)に供給される原紙3Sをガイドするものである。また、紙継ぎ時には、第1ガイドロール219の円周面上に、第1サクションボックス221に吸着された原紙の端部3Eが載せられている。
【0039】
第1サクションボックス221は、図9に示すように、原紙ロール3の中心軸線(図9の紙面に対して垂直方向)に沿って延びるように配置された断面が略矩形(例えば平行四辺形)の角柱状の部材である。原紙ロール3からコルゲートマシン1のシングルフェーサ(図示せず)に原紙3Sを供給している際に、原紙3Sと対向する第1サクションボックス221の第1吸着面225には、複数の吸気孔(図示せず)が形成されている。第1サクションボックス221には第1吸着面225の吸気孔から空気を吸入するポンプなどの吸入装置(図示せず)が接続されている。
【0040】
フレーム223は、図9に示すように、第1ガイドロール219および第1サクションボックス221の両端部を支持する一対の支持部材であり、回動軸227を中心に第1ガイドロール219および第1サクションボックス221を回動可能に支持するものである。なお、第1ガイドロール219および第1サクションボックス221は、原紙ロール3の中心軸線方向の長さより長く形成され、原紙の端部3Eは、一対のフレーム223の間を通して引き上げられる。
【0041】
図10は、図8の剥離部の構成を説明する模式図である。
剥離部211には、図10に示すように、剥離紙15Bの端部の位置を検出する剥離紙センサ(剥離用検出部)229と、剥離紙15Bの端部を把持する把持部231および押圧シリンダ(把持部)233と、把持部231および押圧シリンダ233を移動させる移動シリンダ(移動部)235(図11参照。)と、第1ガイドロール219に対して把持部231および押圧シリンダ233を接近離間させる昇降シリンダ(剥離用昇降部)237と、が設けられている
【0042】
剥離紙センサ229は、剥離紙15Bの端部が把持部231の間に位置するか否かを検出するセンサであり、例えば光センサなどを用いることができる。
【0043】
把持部231は、図10に示すように、第1ガイドロール219の円周面に沿うように湾曲した板状の上クランプ239および下クランプ241とから構成されている。上クランプ239および下クランプ241の一方の端部は回動可能に接続され、上クランプ239および下クランプ241を閉じることにより剥離紙15Bの端部が把持される。
押圧シリンダ233は、上クランプ239の他方の端部近傍に接続されたシリンダであって、伸縮することにより、下クランプ241に対して上クランプ239を接触離間させるものである。
【0044】
図11は、図10の剥離部における移動シリンダの構成を説明する図である。
移動シリンダ235は、図10および図11に示すように、原紙ロール3の中心軸線(図11における左右方向)に沿って延びるシリンダであって、把持部231を原紙の端部3Eに沿って移動させるものである。
昇降シリンダ237は、図10に示すように、伸縮することにより把持部231を第1ガイドロール219に対して接触離間させるシリンダである。
【0045】
引上げ部213には、図9に示すように、原紙ロール3の円周面上の原紙の端部3Eを検出する引上げ用センサ(引上げ用検出部)243と、原紙の端部3Eを吸着して保持する引上げ用吸着部245と、引上げ用センサ243および引上げ用吸着部245が設けられた筐体247と、原紙ロール3(新原紙ロール)に対して筐体247を昇降させる引上げ用シリンダ(引上げ用昇降部)249と、引上げ用シリンダ249に対して筐体247を回動させる回動シリンダ(引上げ用回動部)251と、が設けられている。
【0046】
筐体247は、図9に示すように、原紙ロール3の中心軸線(図9の紙面に対して垂直方向)に沿って延びる柱状の部材であり、内部に引上げ用センサ243および引上げ用吸着部245などが配置されたものである。
引上げ用センサ243は、筐体247における原紙ロール3(新原紙ロール)の円周面と対向する面に配置された原紙の端部3Eの位置を検出するセンサである。
【0047】
引上げ用吸着部245は、図9に示すように、筐体247における原紙ロール3(新原紙ロール)の円周面と対向する面に配置され、吸着することにより原紙の端部3Eを保持するものである。引上げ用吸着部245としては、吸盤状に形成されたものを例示することができ、原紙ロール3の中心軸線方向に沿って複数個所に設けられていることが望ましい。引上げ用吸着部245には、空気を吸引するポンプなどの吸引装置(図示せず)が接続されている。
【0048】
引上げ用シリンダ249は、図9に示すように、伸縮することにより筐体247を原紙ロール3(新原紙ロール)に対して接触離間させるシリンダである。引上げ用シリンダ249が伸ばされた際には、筐体247の引上げ用吸着部245が原紙ロール3(新原紙ロール)に接触し、引上げ用シリンダ249が縮められた際には、保持部209の回動範囲よりも上方(原紙ロール3から離れる方向)にまで筐体247が引上げられる。
【0049】
回動シリンダ251は、図9に示すように、筐体247と引上げ用シリンダ249との間に配置されたシリンダであって、伸縮することにより引上げ用シリンダ249に対して筐体247の向きを回動させるものである。回動シリンダ251が伸ばされた際には、筐体247の引上げ用シリンダ249および引上げ用吸着部245が設けられた面が原紙ロール3(新原紙ロール)の円周面と対向する向きに回動される。一方、回動シリンダ251が縮められた際には、引上げ用吸着部245に吸着された原紙の端部3Eが上方に向く向きに回動される。
【0050】
圧着バー215は、図8および図9に示すように、原紙ロール3の中心軸線方向に沿って延びる断面が矩形(例えば、台形)の角柱状部材である。圧着バー215は、第1サクションボックス221と第2サクションボックス253との間に配置され、左右方向(図9の左右方向)に移動することにより、第1サクションボックス221または第2サクションボックス253との間で原紙3Sを保持する部材である。圧着バー215における第1サクションボックス221と対向する面および第2サクションボックス253と対向する面には、原紙3Sを保持する弾性部材(例えばゴム)が配置されている。
【0051】
第2サクションボックス253は、第1サクションボックス221と同様に、原紙ロール3(旧原紙ロール)の中心軸線に沿って延びるように配置された断面が略矩形の角柱状の部材であって、原紙3Sと対向する面に第2吸着面255には複数の吸気孔(図示せず)が形成されている。
第2サクションボックス253の上方であって、第1ガイドロール219と対向する位置には、第2ガイドロール257が配置されている。第2サクションボックス253の下方には第3ガイドロール259が配置されている。第2ガイドロール257および第3ガイドロール259は第1ガイドロール219の構成と同じ構成とされている。
【0052】
第2サクションボックス253と第2ガイドロール257との間には、図9に示すように、原紙ロール3(旧原紙ロール)から延びる原紙3Sを切断するナイフ217が配置されている。ナイフ217は、左右方向に移動可能に配置され、原紙3Sに押し付けられることにより原紙3Sを切断するものである。
【0053】
次に、上記の構成からなるコルゲートマシン1における原紙ロール3の仕立てについて説明する。
原紙倉庫から搬出された原紙ロール3は、図1および図4に示すように、仕立装置5の支持台39上に配置される。
原紙ロール3が配置されると、図4に示すように、テープ除去部17により巻き留め用テープ11が原紙ロール3から剥がされる。
【0054】
巻き留め用テープ11が剥がされた原紙ロール3は、巻取り方向に回転され、図5に示すように、原紙の端部3Eが掬上用センサ45の前を通過する。掬上用センサ45は原紙の端部3Eの通過を検出し、検出信号を駆動部21に出力する。
駆動部21は、掬上用センサ45の検出信号に基づき、原紙の端部3Eが原紙スクレーパ47を通過するまで巻取り方向の回転を継続し、その後、原紙3Sの繰り出し方向(図5の時計回り方向)に原紙ロール3を回転させる。
【0055】
原紙の端部3Eは原紙スクレーパ47より原紙ロール3から掬い上げられ、掬上部57およびガイド部59に沿って仕立て台49の上方に導かれる。
このとき、仕立て台49の載置面61からは、ブロア部51により空気が噴出され、原紙3Sは上方に吹き上げられる。
【0056】
その後、駆動部21は原紙ロール3の回転を止めとともに、ブロア部51は載置面61から空気を吸引する。原紙3Sは、空気の吸引により載置面61に吸着される。
駆動部21は、テープ貼り用センサ53の出力に基づいて原紙ロール3を巻取り方向(図5における反時計回り方向)に回転させ、原紙の端部3Eを紙継ぎ用テープ貼り部55の配置位置に移動させる。
【0057】
図12は、紙継ぎ用テープ貼り部による紙継ぎ用テープ貼りを説明する模式図である。
紙継ぎ用テープ貼り部55に原紙の端部3Eが配置されると、紙継ぎ用昇降シリンダ117により紙継ぎ用シュー115が原紙の端部3Eに押し付けられ、紙継ぎ用テープ15の粘着層15Aが原紙の端部3Eに貼り付けられる。このとき、紙継ぎ用シュー115および紙継ぎ用支持部113の回動は、紙継ぎ用付勢部119により制限されるため、紙継ぎ用テープ15は所定の力で原紙の端部3Eに押し付けられる。
その後、紙継ぎ用テープ貼り部55は、紙継ぎ用テープ15を紙継ぎ用テープドラム101から繰り出しながら、原紙の端部3Eを原紙3Sの幅方向(図12における右方向)に移動し、紙継ぎ用テープ15の貼り付けを行う。
【0058】
図13は、紙継ぎ用テープ貼り部による紙継ぎ用テープ貼りを説明する模式図である。
原紙の端部3Eへの紙継ぎ用テープ15貼りが終わると、紙継ぎ用昇降シリンダ117により紙継ぎ用シュー115および紙継ぎ用支持部113が上昇し、原紙の端部3Eから離れる。
紙継ぎ用吸盤121は紙継ぎ用テープ15の剥離紙15Bと接触し、紙継ぎ用吸引部123(図7参照)により紙継ぎ用吸盤121は紙継ぎ用テープ15を保持する。紙継ぎ用テープ15が保持されると、紙継ぎ用切断シリンダ127により紙継ぎ用ナイフ125が紙継ぎ用テープ15に押し付けられ、紙継ぎ用テープ15が切断される。
【0059】
図14は、紙継ぎ用テープ貼り部による紙継ぎ用テープ貼りを説明する模式図である。図15は、図14における紙継ぎ用テープの端部を説明する部分拡大図である。
紙継ぎ用吸盤121は、図14に示すように、切断された紙継ぎ用テープ15を保持したまま、紙継ぎ用ロータリシリンダ107(図7参照。)により紙継ぎ用テープ15の粘着層15A側に回動される。
上述のように紙継ぎ用テープ15の端部は折り曲げられ、端部の粘着層15Aは、折り曲げられた時に対向する粘着層15Aに貼り付けられる。
その後、紙継ぎ用吸盤121は、紙継ぎ用テープ15の剥離紙15Bを保持したまま、元の位置に回動される。このとき、紙継ぎ用テープ15の端部の剥離紙15Bは、図15に示すように、粘着層15Aから剥離される。
【0060】
図16は、仕立て部による仕立てが終了した原紙ロールの状態を説明する図である。
紙継ぎ用テープ15が貼りつけられると、図5に示すように、載置面61からの空気の吸引が停止され、原紙ロール3は巻取り方向(図5における反時計回り方向)へ回転される。原紙ロール3の回転により、載置面61に載せられた原紙3Sは原紙ロール3に巻き取られ、原紙の端部3Eが、図16に示すように、原紙ロール3から垂れ下がる位置まで原紙ロール3は回転される。
図16に示すように、紙継ぎ用テープ15が貼り付けられた原紙の端部3Eが、原紙ロール3から垂れ下がった状態で、仕立装置5による原紙ロール3の仕立てが完了する。仕立てが完了した原紙ロール3は、図1に示すように、原紙ロール交換装置7に供給される。
【0061】
次に、本実施形態の特徴である原紙ロール交換装置7における原紙ロールの交換、および、紙継ぎ装置203による原紙の紙継ぎについて説明する。
原紙ロール3が原紙ロール交換装置7に供給されると、図8に示すように、上スイングアーム205を構成する一対のスイングアームにより挟まれて、回転可能に保持される。上スイングアーム205に保持される際に原紙ロール3は、リフト(図示せず)により持ち上げられている。
【0062】
原紙ロール3が上スイングアーム205に保持されると、引上げ部213の引上げ用シリンダ249が伸ばされ、筐体247が原紙ロール3の円周面の近傍に配置される。この状態で、原紙ロール3が回転され、引上げ用センサ243により原紙の端部3Eの位置が検出される。
原紙の端部3Eの位置が検出されると、引上げ用吸着部245と原紙の端部3Eとが対向する位相に原紙ロール3が回転される。引上げ用吸着部245は原紙の端部3Eに押し当てられ、吸引することにより原紙の端部3Eを保持する。
このとき、回動シリンダ251は伸ばされており、引上げ用吸着部245および引上げ用センサ243は、原紙ロール3の円周面と対向している。
【0063】
図17は、図8の紙継ぎ装置の動作を説明する模式図である。
原紙の端部3Eが保持されると、引上げ用シリンダ249が縮められるとともに、原紙ロール3は原紙3Sを繰り出す方向に回転され、原紙の端部3Eが上方に引上げられる。このとき同時に、回動シリンダ251は縮められ、図17では引上げ用吸着部245および引上げ用センサ243が右側を向くように、筐体247が回動されている。このように筐体247が回動されることにより、原紙の端部3Eは上方に向き、原紙3Sは原紙ロール3に向かって無理なく延びるように保持される。
このようにして、原紙3Sは、図17の太線で示すように、引上げ部213により保持部209のフレーム223の間を通して上方へ引上げられる。
【0064】
原紙ロール3が引上げられると、保持部209が原紙3Sに向かって(図17における時計回転方向に)回動され、第1サクションボックス221の第1吸着面225と原紙3Sとが接触させられる。第1サクションボックス221は空気を吸入することにより、第1吸着面225において原紙3Sを保持する。このとき、引上げ用吸着部245における空気の吸入が停止され、引上げ用吸着部245から原紙の端部3Eが離される。そして、原紙ロール3は、原紙3Sを巻き取る回転方向に回転され、図17の細線で示すように、原紙の端部3Eが第1ガイドロール219上に位置するまで原紙3Sを巻き取る。
【0065】
図18は、図8の紙継ぎ装置の動作を説明する模式図である。
原紙3Sが保持部209に保持されると、剥離部211の昇降シリンダ237が伸びて把持部231が第1ガイドロール219に押し当てられる。把持部231は、図11に示すように、移動シリンダ235により紙継ぎ用テープ15に向かって(図11の左から右に向かって)移動され、剥離紙センサ229により紙継ぎ用テープ15の剥離紙15Bが検出されるまで移動される。このとき、把持部231が接近する紙継ぎ用テープ15の端部は、紙継ぎ用テープ貼り部55により粘着層15Aが折り曲げられ、剥離紙15Bのみとなった端部である。
【0066】
剥離紙センサ229が剥離紙15Bを検出すると、図10に示す押圧シリンダ233が伸ばされて上クランプ239が下クランプ241に接触し、上クランプ239と下クランプ241との間で剥離紙15Bが把持される。剥離紙15Bを把持する以外のときは、図10に示すように、押圧シリンダ233は縮められ上クランプ239は下クランプ241から離れた状態となっている。
【0067】
把持部231により剥離紙15Bが把持されると、昇降シリンダ237が縮められ、把持部231と第1ガイドロール219との間に間隔が形成される。
その後、把持部231は、図11に示すように、移動シリンダ235により図11の左から右に向かって移動され、紙継ぎ用テープ15から剥離紙15Bを剥離させる。
【0068】
図19は、図8の紙継ぎ装置の動作を説明する模式図である。
紙継ぎ用テープ15から剥離紙15Bが剥離されると、昇降シリンダ237が縮み、剥離部211は保持部209の回動範囲よりも上方へ移動する。
その後、保持部209は、第1ガイドロール219が第2ガイドロール257に接近する回転方向(図19の時計回り方向)に回動し、原紙の端部3Eが下スイングアーム207に保持された原紙ロール3(図8参照。)から繰り出された原紙(旧紙)3Sと接触する。原紙の端部3Eに貼り付けられた粘着層15Aは、原紙(旧紙)3Sに貼り付けられる。このとき、圧着バー215は第1サクションボックス221側に移動し、第1サクションボックス221との間で原紙3Sを保持している。
【0069】
図20は、図8の紙継ぎ装置の動作を説明する模式図である。
粘着層15Aが原紙3Sに貼り付けられると、図20に示すように、圧着バー215は第2サクションボックス253側に移動し、第2サクションボックス253との間で原紙(旧紙)3Sを保持する。そして、ナイフ217が原紙(旧紙)3S側に移動し、原紙(旧紙)3Sを切断する。
原紙(旧紙)3Sが切断されると、保持部209は、第1ガイドロール219が第2ガイドロール257から離れる方向(図20の時計回り方向)に回動する。同時に圧着バー215は第2サクションボックス253から離れ、原紙(旧紙)3Sは原紙ロール3に巻き取られる。
【0070】
図21は、図8の紙継ぎ装置の動作を説明する模式図である。
下スイングアーム207に保持された原紙ロール3は、図21に示すように、紙継ぎ装置203から排出される。上スイングアーム205は、原紙ロール3を図20の右側に移動させ(図20の時計回り方向に回動され)、下スイングアーム207は、反時計回り方向に回動され、仕立て部19から供給される新たな原紙ロール3(図1参照。)を保持する位置に移動する。
紙継ぎ装置203は、新たなオーダーが入力されるたびに、以上に説明した作業を繰り返し行い、オーダーに合わせた原紙3Sをシングルフェーサ(図示せず)に供給する。
【0071】
上記の構成によれば、把持部231により紙継ぎ用テープ15端部の剥離紙15Bを把持して、把持部231を原紙の端部3Eに沿って移動させることにより、原紙の端部3Eに貼られた紙継ぎ用テープ15の剥離紙15Bを剥がすことができ、紙継ぎ工程の自動化および効率化を図ることができる。
剥離紙センサ229により紙継ぎ用テープ15の端部における剥離紙15Bの位置を検出するため、確実に剥離紙15Bを把持部231に把持させることができる。
【0072】
剥離紙15Bを把持した把持部231を原紙の端部3Eに沿って移動させる際に、把持部231を保持部209から離間させることにより、紙継ぎ用テープ15と把持部231との間を離間させ紙継ぎ用テープ15から剥離紙15Bの剥離を容易にすることができる。
一方、紙継ぎ用テープ15端部の剥離紙15Bを把持部231で把持する際に、把持部231を保持部209の第1ガイドロール219に接近させることにより、剥離紙15Bと把持部231とを近接させて剥離紙15Bの把持を容易にすることができる。
【0073】
原紙ロール3上に位置する原紙の端部3Eを引上げ用吸着部245に吸着させて、原紙の端部3Eを引上げ用吸着部245とともに引き上げ、保持部209に原紙の端部3Eを保持させることができる。原紙の端部3Eを保持部209に保持させた後は、引上げ用吸着部245による吸引を止めることで、引上げ用吸着部245から原紙の端部3Eを離すことができる。
引上げ用センサ243により原紙ロール3上の原紙の端部3Eの位置を検出するため、引上げ用吸着部245に原紙の端部3Eを確実に吸着させることができる。
【0074】
原紙ロール3上に位置する原紙の端部3Eに引上げ用吸着部245を吸着させる際には、引上げ用吸着部245を原紙ロール3の円周面と対向する向きに回動させることで、引上げ用吸着部245に原紙の端部3Eを容易に吸着させることができる。
一方、原紙の端部3Eを引き上げる際には、吸着した原紙の端部3Eを上方に向ける向きに引上げ用吸着部245を回動させることで、引上げ用吸着部245の向きを回動させない場合と比較して、原紙の端部3Eが落下しにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】本発明の一実施形態に係るコルゲートマシンの構成を説明する平面図である。
【図2】図1に示す仕立装置により仕立てられる前の原紙ロールの状態を説明する図である。
【図3】図2の巻き留め用テープを説明する部分拡大図である。
【図4】図1の仕立装置の構成を説明する側面図である。
【図5】図4の仕立て部の構成を説明する模式図である。
【図6】図5の紙継ぎ用テープ貼り部の構成を説明する模式図である。
【図7】図6の吸着部およびロータリシリンダの構成を説明する模式図である。
【図8】図1の原紙ロール交換装置の構成を説明する模式図である。
【図9】図8の紙継ぎ装置の構成を説明する模式図である。
【図10】図8の剥離部の構成を説明する模式図である。
【図11】図10の剥離部における移動シリンダの構成を説明する図である。
【図12】紙継ぎ用テープ貼り部による紙継ぎ用テープ貼りを説明する模式図である。
【図13】紙継ぎ用テープ貼り部による紙継ぎ用テープ貼りを説明する模式図である。
【図14】紙継ぎ用テープ貼り部による紙継ぎ用テープ貼りを説明する模式図である。
【図15】図14における紙継ぎ用テープの端部を説明する部分拡大図である。
【図16】仕立て部による仕立てが終了した原紙ロールの状態を説明する図である。
【図17】図8の紙継ぎ装置の動作を説明する模式図である。
【図18】図8の紙継ぎ装置の動作を説明する模式図である。
【図19】図8の紙継ぎ装置の動作を説明する模式図である。
【図20】図8の紙継ぎ装置の動作を説明する模式図である。
【図21】図8の紙継ぎ装置の動作を説明する模式図である。
【符号の説明】
【0076】
1 コルゲートマシン
3 原紙ロール
3S 原紙
3E 原紙の端部
15 紙継ぎ用テープ(両面テープ)
15A 粘着層
15B 剥離紙
203 紙継ぎ装置
209 保持部
219 第1ガイドロール保持部)
221 第1サクションボックス(保持部)
229 剥離紙センサ(剥離用検出部)
231 把持部
235 移動シリンダ(移動部)
237 昇降シリンダ(剥離用昇降部)
243 引上げ用センサ(引上げ用検出部)
245 引上げ用吸着部
249 引上げ用シリンダ(引上げ用昇降部)
251 回動シリンダ(引上げ用回動部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一方の端部において、粘着層が折り曲げられて剥離紙のみとなっている両面テープを、端部に沿って貼り付けられた原紙を保持する保持部と、
前記両面テープの端部における剥離紙の位置を検出する剥離用検出部と、
検出された前記両面テープの端部の剥離紙を把持する把持部と、
該把持部を前記原紙の端部に沿って移動させる移動部と、
が設けられていることを特徴とする紙継ぎ装置。
【請求項2】
前記把持部を前記保持部に対して接近離間させる剥離用昇降部が設けられていることを特徴とする紙継ぎ装置。
【請求項3】
前記原紙が巻かれた原紙ロール上の前記原紙の端部の位置を検出する引上げ用検出部と、
検出された前記原紙の端部に吸着する引上げ用吸着部と、
該引上げ用吸着部とともに前記原紙の端部を前記保持部まで引き上げる引上げ用昇降部と、
が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の紙継ぎ装置。
【請求項4】
前記引上げ用吸着部を、前記原紙ロールの円周面と対向する向きと、前記原紙の端部を上方に向けて保持する向きとの間で回動させる引上げ用回動部が設けられていることを特徴とする請求項3記載の紙継ぎ装置。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれかに記載の紙継ぎ装置を備えることを特徴とするコルゲートマシン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2008−184230(P2008−184230A)
【公開日】平成20年8月14日(2008.8.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−16327(P2007−16327)
【出願日】平成19年1月26日(2007.1.26)
【出願人】(596182645)三菱重工印刷紙工機械販売株式会社 (9)
【出願人】(000006208)三菱重工業株式会社 (10,378)
【出願人】(592247595)株式会社神戸製作所 (19)
【Fターム(参考)】