説明

紡績糸および織編物

【課題】合成繊維を100%用い、その中に異形断面を混ぜるだけで、ウールのような適度な張り腰感、ドライ感をもちながら、優れた抗ピル性、イージーケア性をも併せ持つ織編物を提供する。
【解決手段】単糸繊度が1〜8デシテックスの範囲にあり、繊維断面が3〜8個の突部を有し、その異形度(外接円直径を内接円直径で除した値)の平均値が1.3以上である異形断面繊維を用い、かつ、合成繊維のみからなるポリエステル系紡績糸を4〜7重量%アルカリ減量してなる紡績糸。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、合成繊維100%の紡績糸およびそれを用いた織編物に関し、ウールライクな風合いおよび表面感を有し、抗ピル性、引き裂き強力などの特性に優れる。
【背景技術】
【0002】
ポリエステルなどの合成繊維は、優れた強度、イージーケア性などの面から、インナー、スポーツ衣料、介護服、アウター、ユニフォーム等の幅広い分野で使われている。特にイージーケア性は、天然繊維にはない機能であり、繰り返し洗濯による収縮、型崩れをし難いことからもポリエステルは衣料用途で広く一般的に使用されている。
【0003】
しかしながら、天然繊維に比べ、独特のドライ感、カサカサ感があり天然繊維の方が好まれる傾向があった。
【0004】
一方、ウール繊維を用いた織編物では、ウール特有の張り腰感、ドライ感およびウール混では染着差の違いによるメランジ感が好まれているが、ウールの繊維繊度が太いため、毛先が肌に当たるとチクチクと感じたり、ウール繊維の表面に無数にあるスケールが他の繊維と干渉した際にお互いに絡み付き、いわゆるピリングを発生させるという問題を有していた。更には、天然繊維特有の洗濯時における収縮が大きく日頃のケアが煩雑であるという問題を有し、また近傍のウール市場での原料価格高騰に伴い、紡績糸においても大幅なコストアップに繋がるという問題を有している。
近年では合成繊維を用いたウールライク織編物の研究もされてきているが、いずれの開発においても異収縮繊維の組み合わせによりウールライクの風合いを得ようとするものや、ウール特有の反発感を出すために太繊度高異形繊維を高い割合で含有させるものばかりであった(特許文献1参照)。
しかしながら、異収縮繊維を組み合わせた織編物は、高次工程を通過する度にヘタリが生じ、織編物にした際にも張り腰感が損なわれるばかりか、シボの発生や皺が起き易い等の問題を有していた。
また、太繊度高異形度繊維を高い割合で含むものは、織編物の張り腰感が得られるものの、繊維表面のザラツキ感が強調されるという問題を有していた(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開昭62−28405号公報
【特許文献2】特開平11−131333号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、抗ピル性に優れるという合成繊維の特性を維持しつつ、ウールのような適度な張り腰感を併せ持つ独特な風合いを有する紡績糸および織編物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は上記課題を解決するために次の構成を有する。
(1) 単糸繊度が1デシテックス以上、8デシテックス以下の範囲にあり、繊維断面が3個以上、8個以下の突部を有し、その異形度(外接円直径を内接円直径で除した値)の平均値が1.3以上である異形断面繊維を含む、合成繊維のみからなるポリエステル系紡績糸を主成分とした合成繊維のみからなる紡績糸を4重量%以上、7重量%以下にアルカリ減量してなる紡績糸。
(2)該紡績糸の伸度が5%以上、20%以下、繊維長が35mm以上、76mm以下である上記(1)に記載の紡績糸。
(3)該異形断面繊維が紡績糸中1〜30重量%混紡されてなる上記(1)または(2)に記載の紡績糸。
(4)上記(1)〜(3)のいずれかに記載の紡績糸を用いて構成された織編物。
(5)該織編物が起毛されてなる上記(4)記載の織編物。
(6) 該織物の経および/または緯のいずれか、もしくは両方にポリエステルサイドバイサイド型フィラメント糸を含み且つ、ポリエステルサイドバイサイド型フィラメント糸を用いた、経および/または緯のいずれか、もしくは両方の該織物の伸長率が10%以上である、上記(4)または(5)記載の織物
【発明の効果】
【0008】
本発明により、合成繊維を100%用い、その中に異形断面を混ぜるだけで、ウールのような適度な張り腰感、ドライ感をもちながら、優れた抗ピル性、イージーケア性をも併せ持つ織編物を提供することができる。
【0009】
本発明の織編物は、これら性能を有することから、肌着、アウトドア、カジュアルウエア用途などに好適に用いられる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明についてさらに詳細に説明する。
【0011】
本発明の紡績糸は合成繊維からなり、合成繊維として、丸断面繊維とともに異形断面繊維を含む。合成繊維としては、イージーケア性、収縮特性、耐熱性、易生産性、高工程通過性、ドライタッチなどの点から主にポリエステル系繊維を用いるが、ポリアミド繊維、アクリル繊維を併用しても良い。
ポリエステル系繊維としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、カチオン可染型ポリエステルなどの溶融紡糸可能なポリエステル重合体が用いられ、必要に応じてイソフタル酸、ポリエチレングリコールなどの第3成分を1ないし数種類共重合させたものも用いることもできる。
【0012】
本発明紡績糸に用いる異形断面繊維の単糸繊度は1デシテックス以上、8デシテックス以下であることが必要である。特に、1.6〜7.7dtexであることが好ましく、より好ましくは2.2〜4.4dtexである。単糸繊度が1デシテックスを下回ると風合いがソフトになり過ぎるため、適度な張り腰感が得られない。一方で単糸繊度が8デシテックスを超えると反発感が強くなり過ぎ、且つガサツキ感が生じ、また毛先が肌に当たるとチクチクとするため好ましくない。
【0013】
異形断面繊維は、繊維断面として3〜8個の突部を有する。3〜8個とすることで、
単繊維にかかる2次モーメント(σmax)が高くなり、この異形断面繊維を紡績糸中1〜30重量%混紡するだけで紡績糸を形成した際に適度な張り腰感を付与することができる等の効果を奏することができる。
本発明の異形断面繊維は、その異形度(外接円直径を内接円直径で除した値)が平均値で1.3以上である。1.3以上であることで単繊維にかかる2次モーメント(σmax)が高くなり、この異形断面繊維を紡績糸中1〜30重量%混紡するだけで紡績糸を形成した際に適度な張り腰感を付与することができるなどの効果を奏する。異形度の平均値はさらに1.3〜1.5の間にあることが好ましい。1.5を超えると突出部分が折れたり削れたりする場合がある。
【0014】

異形度の平均値は、紡績糸から任意に単繊維を50本抜き取り、各単繊維について1個所ずつ測定し、その平均値とする。
3〜8個の突部を有する繊維形状としては、その断面が、3〜8角形のものや、葉の形状で3〜8葉のもの、また星形、十字のもの等が挙げられる。さらにこれらの中空のものであっても良い。これらは、単独で用いても、2種以上を混紡したものであってもよく、番手をそれぞれ変えることにより、風合いを変えることも可能である。
紡績糸を構成する単繊維の繊維長は35mm以上、76mm以下であることが好ましく、より好ましくは51mm以上である。この繊維長が35mm未満であると、布帛にした際に単糸繊度が太い場合もあり、布帛表面の毛羽が立ちチクチク感が強く着心地が良くない場合がある。更には布帛表面に多くの毛羽があると毛羽同士が互いに干渉しあい、いわゆるピリングが発生する傾向がある。繊維のカット方法としては、スクエアカット、バリアブルカットが好ましく用いられる。
本発明の紡績糸の伸度は、紡績工程通過性、糸品質安定化の点から5〜20%であることが好ましい。
また、本発明に用いる異形断面繊維の断面形状はウール特有の張り腰感を表現するために、異形形状の凸部の頂点部の曲率半径が3μm以下であることが好ましい。この曲率半径が3μmを超えると頂点部の丸みが大きくなり丸断面形状の曲率に近くなりエッジ効果が出にくく、光沢感、反発感が得られにくくなる。ウール調の風合い、適度な光沢感を得るためには曲率半径は1〜3μmの範囲にあることがより好ましい。
【0015】
紡績糸において、混紡する丸形断面繊維は、異形断面繊維との染着性能が異なるものを用いることが好ましい。これは染着差によるメランジ調の布帛を得るためであり、ウールと他の合繊繊維とを用いた織物におけるメランジ調の特性と同様の効果を奏するためである。このメランジ調の表面感を表現するためには異形断面繊維の紡績糸における混紡比率は、1〜30重量%含有されていることが好ましい。より好ましくは5〜15重量%である。30重量%よりも多く異形断面繊維が含有されていると、布帛の張り腰感が強くなり過ぎたり、強いシャリ感、イラツキ感が目立つ場合がある。
【0016】
異形断面繊維としてポリエステル系繊維を用い、丸形断面繊維としてはカチオン可染型ポリエステルを用いることが好ましい。丸形断面繊維の単糸繊度は0.5〜2.5dtexであることが好ましい。より好ましくは0.8〜1.7dtexである。0.5dtexより細くなると布帛の張り腰感が不足し、クタクタな風合いとなるばかりかウールライクな風合いが得られにくくなる。一方で2.5dtexを超えるとウールライクな風合いは得られるもののシャリ感、張り腰感が強くなり過ぎる場合がある。カチオン可染型ポリエステルの柔軟な風合いと異形断面繊維の剛直さに起因する剛直性のギャップを利用し、適度な張り腰感を付与することができる。
【0017】
カチオン可染型ポリエステルとしては、主にジオールとジカルボン酸を重合したポリエステル繊維であり、スルホイソフタル酸の金属塩等を共重合したカチオンに可染するタイプのポリエステルが好ましく用いられる。
【0018】
本発明の織物には、経および/または緯にポリエステルサイドバイサイド型フィラメント糸を含み、ポリエステルサイドバイサイド型フィラメント糸を用いた経・緯のいずれか、もしくは両方における該織物の伸長率が10%〜20%以上であることが好ましい。サイドバイサイド型糸とは、収縮率の異なるポリエステルを張り合わせた原糸であり、その原糸を用いて製織し染色加工工程等で生地に熱が付与される際にケン縮が発現し、生地に伸長性を付与するものである。この伸長性により、この織物で作成した衣服を着用したとき、衣服が適度な伸縮性を有するため、非常に快適に着用できる。ポリエステルサイドバイサイド型糸の例をあげると、収縮率の異なる2種のポリエチレンテレフタレートを張り合わせたものや、ポリエチレンテレフタレートとポリトリメチレンテレフタレートを張り合わせたもの、収縮率の異なる2種のポリトリメチレンテレフタレートを張り合わせたもの等が挙げられる。本発明の織物はこのポリエステルサイドバイサイド型糸を含むことで、ポリエステルサイドバイサイド型糸を用いた、経・緯のいずれか、もしくは両方の該織物の伸長率を10%以上とすることができ、優れた伸長率を付与することができる。
本発明の紡績糸は、糸強力、毛羽感、布帛にした際に充分なウールライクな風合いを得られるという点で、その撚係数Kが2.5以上、5.0以下の範囲にあることが好ましい。より好ましくはK=3.0〜4.5の範囲内である。
【0019】
本発明の紡績糸には、無機微粒子を0.1重量%〜7.0重量%の割合で含有させることが好ましい。無機微粒子を含有させることで、繊維自体に剛直性を付与することができ、又、適度なクスミ感を付与することができる。この使用する無機微粒子は分散性がいいものとして二酸化チタン、二酸化ケイ素らが選ばれるが、親和性の面から二酸化チタンが好まれる。これら無機微粒子の重量平均粒子径は特に限定されるものではないが、繊維中での分散性を考慮すると1〜0.8μmの範囲にあることが好ましい。
【0020】
本発明の織編物は、上記本発明の紡績糸を50〜100重量%の範囲で使用することが望ましい。50重量%未満では本発明にかかる異形断面繊維を使用することにより得られるウールライクな風合い、張り腰感が得られにくい。また、上記の本発明の紡績糸を使用する範囲内であれば他繊維を使用した紡績糸、フィラメントとの交撚、交織、交編が可能である。
【0021】
本発明においては、上記の織編物を4〜7重量%アルカリ減量する。減量率が高すぎると糸強度が低下し、織編物の引裂強力等が低下する。アルカリ減量する工程としては、染色加工工程にてアルカリ溶液中でポリエステルを減量することが好ましい。このアルカリ減量は通常のポリエステル織物に広く適用しているが、本発明の織編物に実施することで、通常のアルカリ減量の効果、すなわち糸を細くして風合いを良くする効果に追加して、摩擦による毛玉が発生しにくくなり、抗ピル性を向上させる効果がある。これは、アルカリ減量をすることで、ポリエステル部分が細くなるとともに、単糸の強度が低くなるためであり、とくにこの効果は共重合成分を含んだカチオン可染ポリエステル短繊維に有効であり、著しく強度を低下させることができる。このため、摩擦等により毛玉が発生しても、糸強度が低下し、すなわち、いわゆるフィブリル化に伴い毛玉が落ちるため、実質的に抗ピル性が向上する。
【0022】
また、アルカリ減量の条件は、例えば水酸化ナトリウムを使用し、使用濃度1〜10%程度、温度60〜90℃の範囲の水溶液中で、適宜時間を決めて処理すれば良い。
【0023】
また、本発明の織編物は起毛することで、秋冬物に適した風合いとすることができる。起毛については、針布起毛、エメリー起毛、ポリッシャー起毛のような通常の布帛起毛や毛羽立てなど一般的に行われている手法を用途により任意に選定できるが、場合によっては繊維間摩擦を低下させる処理剤を付与しても良い。処理剤の種類としては、水、ワックス類、オルガノポリシロキサン、シリコーン系処理剤などを選択することにより、よりスムーズな起毛が可能となる。
【0024】
以下、本発明を実施例により、さらに詳細に説明する。
【実施例】
【0025】
以下に本発明で用いた評価方法につき具体的に説明する。
[ICIピリング判定(10hr)]
抗ピル性能を、JIS L1076(A法)に準じ、ICIピリング判定により評価した。モデル的に評価するものでピル発生の程度を1〜5級にランク付けした。数字が大きい程ピリング発生が少ないことを示す。
[風合い]
織物の風合いを官能評価し、以下のとおりに評価した。
【0026】
×:張り、腰、ソフト感不良
△:張り、腰、ソフト感やや良好
○:張り、腰、ソフト感良好
◎:非常に良好
[引裂強さ]
JIS L1096 D法(ペンジュラム法)に準じて測定した。6.3cm×10cmの試験片をタテ方向およびヨコ方向にそれぞれ5枚採取し、エンドレフ形引裂試験機を用いて、試験片の両つかみの中央で直角に2cmの切れ目を入れ、タテおよびヨコに引裂いた時に示す荷重強さ(N{kgf})のそれぞれの平均値を算出した。
【0027】
(実施例1)
ポリトリメチレンテレフタレート系ポリエステルを用い、紡糸速度1300m/分で紡糸した後、3.0倍で通常の延伸を行い、捲縮付与後、カットして、単糸繊度3.3dtex、繊維長51mm、強度4.7cN/dtex、伸度8.3%、異形度1.4の三角断面原綿を得た。
【0028】
続いてこのポリエステル100%の三角断面ポリエステルに、単糸繊度1.7dtex、繊維長51mm、伸度4.8%、丸断面のカチオンポリエステル原綿を10:90の重量割合で混紡し、通常の紡績方法を用いて4.1g/mの太さのスライバーを作成し、粗紡工程を経た後、通常のリング精紡機を用いて綿式番手30sの紡績糸を得た。
紡績性は良好であり、糸切れもなかった。
【0029】
このポリエステル100%紡績糸を用いて、エアージェットルームにて400rpmにてゾッキ品を平織りで製織した。
【0030】
次にこの織物を染色工程において、精練、リラックス後、苛性ソーダ水溶液2.0%owsを使用し、減量率6重量%、処理温度80℃、30分間、液流染色機を用いてポリエステル成分の減量加工を行った。引き続き、通常のポリエステル染色を130℃で行って織物を得た。
【0031】
得られた織物の性能について表1に示した。
【0032】
(実施例2)
実施例1において、三角断面原綿の紡績糸における混紡率を30重量%とした以外は実施例1と同様にして、織物を作成した。
【0033】
得られた織物の性能について表1に示した。
【0034】
(実施例3)
実施例1で得られた紡績糸を経糸に使用し、56デシテックス12フィラメントのポリエチレンテレフタレートサイドバイサイド型糸を緯糸に使用して製織し、実施例1と同様に染色加工をして織物を得た。経糸と緯糸とは1:1の比率で打ち込んだ。得られた織物の緯方向の伸長率は13%であった。
【0035】
(実施例4)
実施例1において、減量率を4%にした以外は実施例1と同様にして、織物を作成した。
【0036】
得られた織物の性能について表1に示した。
【0037】
(比較例1)
実施例1において、アルカリ減量率を30重量%とした以外は実施例1と同様にして、織物を作成した。
【0038】
得られた織物の性能について表1に示した。
【0039】
(比較例2)
実施例1において、アルカリ減量率を10重量%とした以外は実施例1と同様にして、織物を作成した。
【0040】
得られた織物の性能について表1に示した。
【0041】
(比較例3)
実施例1において、三角断面原綿の紡績糸における混紡率を20重量%とし、アルカリ減量率を10重量%とした以外は実施例1と同様にして、織物を作成した。
【0042】
得られた織物の性能について表1に示した。
【0043】
【表1】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
単糸繊度が1デシテックス以上、8デシテックス以下の範囲にあり、繊維断面が3個以上、8個以下の突部を有し、その異形度(外接円直径を内接円直径で除した値)の平均値が1.3以上である異形断面繊維を含む、ポリエステル系紡績糸を主成分とした合成繊維のみからなる紡績糸を、4重量%以上、7重量%以下アルカリ減量してなる紡績糸。
【請求項2】
該紡績糸の伸度が5%以上、20%以下、繊維長が35mm以上、76mm以下である請求項1に記載の紡績糸。
【請求項3】
該異形断面繊維が紡績糸中1重量%以上、30重量%以下混紡されてなる請求項1または2に記載の紡績糸。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれかに記載の紡績糸を用いて構成された織編物。
【請求項5】
該織編物が起毛されてなる請求項4記載の織編物。
【請求項6】
織物の経および/または緯にポリエステルサイドバイサイド型フィラメント糸を含み、該ポリエステルサイドバイサイド型フィラメント糸が用いられた該織物の経および/または緯の伸長率が10%以上である請求項4または5記載の織編物。

【公開番号】特開2010−163735(P2010−163735A)
【公開日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−285988(P2009−285988)
【出願日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【出願人】(000003159)東レ株式会社 (7,677)
【Fターム(参考)】